文才ないけど品評会の時に小説スレがないなんてあんまりだ
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:14:31.26 ID:GLdQ1PNd0
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい
▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません
▽規制されている方へ
・
>>1から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。
▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を
▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
wiki内週末品評会:
http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:15:05.61 ID:GLdQ1PNd0
183 名前: ◆FcModpyaRc [] 投稿日:10/08/04(水) 00:33:24 ID:dUUdlVdf
き る た い む
お題:『暇潰し』
規則事項:6レス以内
投稿期間:2010/08/7(土) 00:00〜2010/08/08(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間:2010/08/02(月) 00:00〜2010/08/03(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:16:28.73 ID:GLdQ1PNd0
と言うわけで、あと15分くらいで締め切り
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:18:05.31 ID:GLdQ1PNd0
避難所に書き込めない?
6 :
◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:19:31.32 ID:GLdQ1PNd0
とにかく品評会投下します
お題:暇つぶし
タイトル:C/2051 T1
レス数:6
7 :
C/2051 T1 1/6 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:20:10.46 ID:GLdQ1PNd0
私の家は、かつては海辺だった場所にひっそりと建っている。今や海という海はすっかり干上がってしまい、
かつてそこが海だったと窺い知るための手がかりは、地形から得られる大雑把な雰囲気と、ところどころに
散乱している小さな貝殻だけだ。
生まれ故郷の湘南海岸。江ノ島だって面影くらいは残っている。私は、思い出深いこの場所に一軒家を建て
て、今でもひっそりと住んでいる。
打ちっ放しのコンクリートの外壁は、女性の一人暮らしに向いた外観とはとても言えなかった。しかも飾り気
のない立方体。これに似ている物体と言えばサイコロくらいしか思いつかないが、それにしたってもう少し趣が
あると思う。
かつて趣味だった旅行は、今となっては廃墟巡り、せいぜい遺跡巡りにしかならない。それでも私は、様々
なものをこの瞳に収めてきた。腕の溶けかかった自由の女神も、比較的原型をとどめていたピラミッドも。
もっとも、相棒のスフィンクス君はそうはいかなかったけれど。
つまり、それがこの世界の現実ってやつだ。
低く垂れ込めたどす黒い雲に切れ間はないし、それは時折墨のような雨を吐く。
私が手をかけている植物たちは、まだ環境調整したドーム内の培地でしか育つことが出来ない。それでも
着実にその数を増やしてはいる。これが今の私に出来る、唯一精一杯の抵抗なのだ。
今、この世界には私一人しかいない。それを確かめる確実な方法はないけれど、それに対する反証にも
行き当たっていない。世界中の地下深くには半永久機関によって維持されているウェブサーバが埋まって
おり、私の意識と常にリンクしているが、少なくともログには私以外の足跡を見出すことが出来ていない。
少なくとも、ここ数千年の間は。
しかし、悪いことばかりではない。
八千メートル級の山の頂上は、今でも晴れていることが多い。
山を登ることは、機械の体となってしまった今でも大変だ。重い、痛い、疲れるなどといった身体感覚を、
ある程度は残しているためだ。それでも、酸素や気圧の薄さに対する適応が必要ない分、エベレスト登頂
だって全く無理な発想ではなかった。
だから今でも、私はたまに思い出したかのように山登りに行く。
山頂は別世界だ。麓では稀少となってしまった綺麗な水が、雪という形で残っていたりもする。低く垂れ込
めた雲海上の空は青いし、夜になれば星の瞬きだって生きている。大昔から知っていた星座の形が微妙
に変わっていたり、空に爆ぜて消えた赤い恒星もあったけれど。
山に登る理由。それは懐古とかただの暇つぶしとか、そんなものではない。夜空のどこかにある、というよ
りも宇宙のどこかにある、彼の星を探すためだ。
8 :
C/2051 T1 2/6 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:20:31.74 ID:GLdQ1PNd0
人が死んだら星になるなどというメルヘンチックな話を、必ずしも信じているわけではない。もしそんなこ
とがあるならば、人類が滅亡の道を歩んだあの六週間の間に、宇宙では信じられない数の新しい星が生
まれたことだろう。もちろん、この宇宙の広大さを考えればそれすら不可能な話ではないかも知れないけ
れど、そんなことはどうだっていい。
彼の星は、この世に一つしかない。私はただ、それを黙って待ち続けている。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
この地上に、繁栄の名残などと呼べるものがあったとしたら、あの夜こそがその最後だったのだろう。
あの悪夢の六週間を生き延びた者は、核シェルターに守られた一部の人間だけだった。宇宙に滞在して
いた者も含めて、地上から目視可能だった目標は、残らず戦略核兵器か通常兵器の餌食となった。遮蔽
物の陰に隠れることの出来ない宇宙ステーションなど、真っ先にミサイル技術後進国が放った精度実験用
ミサイルの犠牲になったものだ。
生き残った人間は、足し合わせた数にしておよそ数千人。もっとも、生身の体を持った人間に、高熱と放
射線に汚染され尽くした地表での生活は耐えられなかった。
人々は防護服を着込んで、ようやく世界の一カ所に集まることが出来た。その時既に世界最大の地下シェ
ルターの収容能力を大きく超えていたが、生身では早晩この環境に耐えられないだろうと知った多くの者が、
今の私と同じく機械の体を手に入れることで、順次その問題をクリアしていった。
体を失うことは悲劇には違いなかったが、その頃には既に延命用医用工学の発達には著しいものがあり、
人々は極力以前の体に近い外観の機械を手に入れることが出来た。
肉体から機械への移住。こうして人は不死身になり、同時に子供を作る能力を失った。
人々は争う気力をなくしていた。機械の脳は、不毛な感情の乱れを抑制できるように出来ていたし、機械
の外観は元々の相貌を極力保つよう設計されてはいたものの、この期に及んで人種の違いを云々すること
の無意味さは明らかだった。争う意味が失われ、争いのために争うような思考回路ももはや存在していな
かったのだ。
それが悪夢の後に用意された、ささやかな世界。
地表は相変わらず地獄のような外観をしていた。いつしか人々は地球を離れ、新しい星を目指すことを望
み始めた。
「本当に、一緒に来なくていいんだね?」
9 :
C/2051 T1 3/6 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:20:48.50 ID:GLdQ1PNd0
あの夜、親友にそう訊かれても、私の気持ちは揺るがなかった。世界が破滅を迎えたあの日、私たちは知
り合った。私と同世代の女の子で、ウェブサーバがらみのエンジニアをしていた。当時、世界中のライフライン
を統括するウェブサーバーのメンテナンスのために、私たち二人は、全く異なる部署から地下シェルター内
に派遣されていたのだ。それが、結果的に私たちを救うことになった。
以来、私たちは行動をともにしてきた。家族を失った二人にとって、お互いが新しい家族でさえあった。
それが続いたのも出発前夜までのこと。これが彼女との最後の別れになった。
「どうせ無限の時間が残されているのなら、こういう生き方もアリだと思うの。私の気持ちは最初から変わら
ないし。誰か一人でも、この地球上で待ってる人がいないといけないの」
「彼が帰ってくる訳じゃないのよ」
「分かってる」
私たちは星のない夜空の下、公園を散策しながら会話を重ねた。淡いオレンジの照明が、レンガ敷きの足
下と、地上に生き残った数少ない観葉植物を照らしている。もっとも、この公園自体は大きなドームに囲われ
ていて、そこを出たら植物は生きていけない。
もうアルコールに酔える体ではなかったけれど、感傷に浸るくらいのことは出来た。
生命が途絶えた地上に残り続けるよりも、仲間たちは宇宙を無限に航海することを選んだ。明日が、その
出発の日だ。彼らの中には地球に愛着を示す者もいたが、それは過去の地球に対してであって、ほとんど
地獄と成りはててしまった現在の地球に対してではなかった。移民計画に、異を唱える者はいなかった。
だから、仲間たちを見送る側を選んだのは私一人だけだ。わがままだと言うことは分かっている。でも、私
は仲間の誰に対しても、一緒に地球に残って欲しいとは言わなかったし、実際そう思ったりもしなかった。彼
らのことを決して嫌いではなかったし、彼らとの別れを寂しくも思った。
そうしたことを考えると、とても気持ちが重くなったけれど、だからといって私が地球に残り続けることの意
味は微塵も変わらないのだった。
「私たちが出会った日、核シェルターの中でのこと、覚えてる?」
彼女が思い出すように言った。私はうなずいて答えた。
「忘れたくても、無理よ。ひどい顔してたでしょ、私。彼を失って、生きていても仕方がないと思ってた」
「あなただけじゃないはずよ、そういう人は。みんなこの地球上で何かを失っている」
「今は生きていたいと思える。この、無限に続く命だって苦痛じゃないのよ」
機械の心がそう仕向けているのかも知れないけど、と言いかけて、私は止めた。代わりに私は、確固たる
決意を込めてこう言った。
「忘れられない彼のために、地球再生を頑張ったっていいじゃない。結果が不毛に終わったとしても、今の私
10 :
C/2051 T1 4/6 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:21:10.01 ID:GLdQ1PNd0
にとってはそれが生きる意味なの」
彼女は観念したようにため息をついた。あくまで私を連れて行きたかったに違いない。私の意志の硬さが、
最終的に彼女のそれに勝ったのだろう。
私たちは、別れの握手を交わした。仲間たちはこれから何千年もかけて、私から幾光年も遠ざかっていく。
その長い時間を思えば、この夜の何と短かったことだろう。
朝日が昇れば、私は世界で最も孤独になるのだ。迷うことはない。
彼の星は今どこにいるのだろうと、その時ふと思った。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
機械の体を手に入れてからも、私は時々彼の夢を見る。彼と過ごした日々は、私の人生からすればほんの
一瞬のことに過ぎないのに、結局それが私の人生の中心にあるかのようだ。機械の頭脳は、思い出を風化
させることがない。
生きている彼と最後に会ったのは、都心にあるイタリアンの小洒落たレストランだった。彼がおごってくれる
と言ったのだ。私がお財布の心配をしたら、彼はこう言い返してきた。
「こんな時におごらずに、いつ人にご馳走しろって言うんだ」
きっと、いいことがあったに違いない。そう思うと嬉しくて、夕食時までお腹を空かせておくことがまるで苦に
もならなかった。
「こっそり君の名前をつけようとしたら、どうも呆れられてね。昔の人なんてその辺りはやりたい放題だったの
に、窮屈ったらないよ」
メインディッシュが運ばれてくる頃に、彼はそう切り出した。私はわざと分からない振りをして答えた。
「ペットの話? あなた、そんな趣味があるのね」
「そうそう、犬に向かってね。ホラッ、ノゾミちゃん! お手っ! チンチン!」
「バカ」
からかわれて、少しムッとした。彼はこういう不毛な冗談が好きなのだ。そして私が怒ると決まってこう返し
てくる。君の方から振ってきたんだぞ、と。確かにその通りだ。なんだかんだ言って、少し期待していたのかも
知れない。
彼は咳払いをすると、少し真面目な表情になった。
「こないだ出張で宇宙に出てた時に見つけた奴、公式に認められたんだよ。コード名『C/2051 T1』。たまたま
公転面からかなり離れて見つけたから、地球からだとその彗星は太陽の裏側に隠れていて、地上の自動捜
11 :
C/2051 T1 5/6 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:21:26.60 ID:GLdQ1PNd0
査プロジェクトに引っかからなかったんだろうね」
「これまで未発見だった星には、発見者の名前をつけることが出来る――」
「ああ、だから君の名前を付けるのは無理だった」
彼は宇宙の配達・通信事業に携わる傍ら、アマチュア天文家としても細々と活動していた。元々宇宙に
数ヶ月単位で出張することの多い身である。地上から観測するよりもより有利だから、と言う理由もあった
のか、空いた時間には暇つぶしをかねて星を探し求めていたのだ。
ほとんど個人の趣味の領域だったから、新星の自動捜査が主流となったこの時代に、まさか自分で新しい
星を見つけることが出来るなど、実際のところ思っても見なかっただろう。
「新しい星の名前は、『C/2051 T1(Genbu)』ってなるわけだ。個人名が付くのは何十年ぶりだってね」
「それじゃ、あなたの星ね」
「あと二ヶ月もすれば、太陽がある方向から抜け出すから、地球上でも観測できるようになるよ。まず昼間じゃ
見えっこない星だからね」
そう言って、私たちはその星を眺める約束をした。
その時は、一緒に見られるとばかり思っていたのだ。
あの六週間が、地上から星空を消し去り、彼をこの世から連れ去り、私から肉体を奪い去るまでは。
◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆ ◇ ◆
彼の死後、一万一千四百十五年が経過していた。水は、大地に少しずつ戻り始めていた。かつて海溝だっ
た場所は、湖と呼べるくらいにはなっていた。禍々しいヘドロも深淵に沈殿し、水はそこそこ透明に澄んでいる。
地上では、相変わらず晴れ間は少なかった。一方、雨はよく降るようになった。それもかつてのようにどす
黒い油のような雨ではなく、それなりに水と呼べるようなものが。
ほんの少しだけ誇らしかった。私の力によるものではなかったけれど、地上の楽園は再生しつつある。
私は、ヒマラヤのとある山頂にいる。ここからは、晴れ上がった空と雲が垂れ込めた地上を見ることが出来
る。宇宙からは、どう見えるのだろうか。いつか地球が再び、青さを取り戻す日は来るのだろうか。少しばかり、
望みはある。
一万一千四百十五年前、その彗星は地球をかすめて飛んだ。もし空が晴れていたなら、シリウスよりも明る
い光と尾を引きながら、私たちの頭上を流れていったことだろう。人類は誰一人として、その姿を見ることさえ
出来なかったわけだ。
公転周期一万一千四百十五年。
12 :
C/2051 T1 6/6 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/08(日) 23:21:56.60 ID:GLdQ1PNd0
『C/2051 T1(Genbu)』、通称『玄武彗星』は、今夜はじめて目視可能となる。
六月の終わりに現れ、九月には姿を消してしまう。一万年以上待ち続けていたのに、たったの三ヶ月で消え
てしまうのだ。
歪んだ星座もある。欠けた星もある。それでもそこに、彼と見ることを約束していた星空が広がることは確か
だ。
それでも私は、この一万一千四百十五年を後悔していない。機械の心は、退屈になんか負けない。それに
地球再生の道のりからすれば、まだまだ道のりは半ばである。
きっと次の一万年も、その次の一万年も待ち続けられるだろう。
その時、私が暇つぶしで育て始めた植物が、地表を覆うくらいになっていればいいのだけれど。
<fin>
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:24:20.47 ID:GLdQ1PNd0
非常に微妙なタイミングで立っただけに大丈夫かねこれ
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:28:38.62 ID:tRCa+RLH0
今は大学がぼちぼちテスト期間のはずだからねえ、毎年の恒例行事として諦めるしかないんじゃない
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:31:55.94 ID:mowWIzlv0
お題ください
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:33:52.94 ID:GLdQ1PNd0
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:34:25.23 ID:GLdQ1PNd0
したら避難スレの転載はじめま
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:35:58.39 ID:mowWIzlv0
19 :
【転載】ゲームと遠い貴方 1/5 ◇1ImvWBFMVg:2010/08/08(日) 23:40:53.23 ID:GLdQ1PNd0
ゲームセンターの中は様々な物で溢れ返っていた。ご本尊である筺体と、それにひたすら奉仕し続ける人々の影。
効きすぎたクーラーと安い芳香剤の香り、そして染みの付いた固いカーペット。
所在なさげに置かれた観葉植物に派手に点滅する様々な原色のライト。
店内に漂うのは、場末の遊び場特有の気怠い空気。客は極めて無表情に画面を見つめ、無造作に百円玉を投入口に入れている。
そんな場末のゲームセンターでゲームをしている最中だった。特に目的もなく、ただぼんやり一人で。
夜の繁華街は音の洪水だ。それは意味のかき消された音の奔流。緩やかで雑多な空間は不思議と心地よい。
自分の頭の中に、なんらかの凝り固まったしこりがあった。そのしこりがいつまでも上手く解れてくれなかった。
そんな訳で、なかなか家にそのまま帰る気分になれないままゲームセンターに来ていた。
店のメインである対戦式の格闘ゲームから少し外れた場所にパズルコーナーがある。たいていは店の奥だ。
その店のパズルコーナーには一際古くさいゲーム機体があった。筺体やグラフィックデザインもかなりレトロな代物。
誰も手を出さなそうなそのゲームに、以前から不思議と興味を引かれていた。
その日、暇に倦んだ自分は試しに百円玉を投下して遊んでみた。ほんの軽い気持ちだった。
だがファンファーレが鳴り響く開始一分後、あっさり詰んでしまった。ルールは単純だった。
アイテムを集める王道アクションパズルゲームだ。
すべてのアイテムを集めないとクリアできない仕組みらしいが、敵が邪魔でクリア出来なかったのだ。
そのまま時間切れとなり呆気なくゲームオーバー。表れる巨大な文字と、不快な効果音。操作性がよくわからなかった。
見本のCPUのプレイ画面をじっくり眺めた所、どうやらクリアする為に最適なコースを辿らないといけないらしい。
その日、何度か再チャレンジを試みてみたが、またもや一分も掛からずゲームオーバーさせられてしまった。
素直に家に帰ると、そのまま眠りについた。
「おはよう坊や。ぐっすり休んですっかり元気になったみたいね」
朝目が覚める時、枕元でそんな声が聞こえた気がした。でももちろんそこに母の姿はなかった。
寝起きの余韻を楽しむ暇なく叩きだされていた、子供の頃の懐かしい記憶が鮮明に甦る。
今思うに、母は自分が寝てる間に何度子供部屋を覗きにきていたのだろう。
いつものボロアパートの四畳一間の空間とは違う、懐かしい空間に包まれたまま、目眩に似た感覚を覚えていた。
「ようし坊主。父さんとどっちが早く出かけるか勝負だ」
母と対になって甦る父との思い出。その過去の幻影に浸りつつ、一人部屋を出る。
早朝の街。廃墟の様に静まり帰った建物群に重なる、時が止まったまま動かないあの頃の記憶の玄関先。
あの日、両親が消える様に自分の目の前から失跡した、あの日から十年。ひどく長い年月が経っていた。
20 :
【転載】ゲームと遠い貴方 2/5 ◇1ImvWBFMVg:2010/08/08(日) 23:41:17.05 ID:GLdQ1PNd0
いま現在、自分は一人暮らしの身の上であった。仕事の方は両親の知り合いだった人達の所でお世話になっていた。
その勤め先は街によくある雑貨店だ。今日も店につくとシャッターがすでに開いていた。
「よう大将、いい朝だな。じゃあ今日も一頑張り頼むぞ」
雑貨店の店先にいた同じ販売所仲間と顔を会わせ、仕事の始まりを迎える。
「そうだな。今日は一十半は行きたいと思ってる」
「ははっ、そりゃいいや。もしできたら何か奢るよ」
軽口を叩きながら、荷台に荷物を詰め込み、仕事の準備に取り掛かった。
父の知り合いが経営するこの雑貨販売店の小間使いをしながら、細々と日々の暮らしの生計を立てて生活していた。
もし彼らがいなければ、きっと自分はそのまま野垂れ死にしていたであろう。
感謝してもしきれない程恩義を感じていた。
でも自分はいまだにまだ心のどこかで両親の帰り待っていた。失踪する前、すべてが元通りだったあの頃を今この瞬間も。
多分なにがしかの心境の変化から彼らの気が急に変わって、ふらっとこの街に訪れにやってくるのだ。
両親は写真よりも少し老けてるかもしれない。でも必ず両親と分かるだろう。
ただ彼らは街で自分の姿を見かけても、あまりの成長に自分だとは気づけないだろう。
きっと働いてる店先か、部屋の前で顔を合わせた時ようやく気づくのだ。彼らは泣くだろうか。きっと泣くだろう。
夜中になった。また件のゲーセンに出向いていた。例のアクションパズルゲームの前に腰を下ろしていた。
ただ今回はじっくり鑑賞する様に見てるだけで百円を投入するわけではなかった。特に人気もなかったので構わないだろう。
実はこのゲームの名前自体、どこかで聞いた事があった。ファミコン時代の名作としてかなり有名な作品だ。
ネットで調べてみたところ携帯アプリにも移植されていた。何百円か払えば買えた。
早速目の前の筺体と携帯の画面を見比べながらプレイしてみる。それが今日の目的だった。
アーケード版に比べると至極簡単な造りだった。アプリ版は難易度がかなり低く設定されている様だ。
それでも面を進めていくと、どうしてもサクサクとクリアできない面が出てくる。
このゲームは作者が用意した答えを探りながら正解を導く類いの、よく出来たパズルゲームだった。
気がつくと閉店間際になっていた。携帯をしまい、家に帰ってぐっすり寝た。
次の日。また今日も日が明けていた。朝早くに起き出かけて体力を使い、夜寝床につく。いつもの生活が規則正しく始まった。
延々と続ける事に少なからず徒労感を感じずにはいられなかった。長い月日が経っていた。
その日、ちょっとした事件が起きた。仕事中にうっかりして、大切にしていた財布をなくしてしまったのだ。
財布は昔父親が使っていた物だった。ポケットにしまっていたはずなのに気がつくとどこにもなかった。
21 :
【転載】ゲームと遠い貴方 3/5 ◇1ImvWBFMVg:2010/08/08(日) 23:41:37.29 ID:GLdQ1PNd0
慌てて届けに出ると、警察官にまず見つからないと思ってくださいと、釘をさす様に言われてしまった。
中身はいらない、財布さえ戻ってきたらそれで良いのだと言ったが、そう言う事ではなく、財布が捨てられてしまうらしい。
大抵の場合は中身を懐にいれた後、屑籠に捨てられてしまい、見つからないパターンが多いらしい。
そんな風にして、父親の忘れ形見の財布は簡単になくなってしまった。驚くほどあっさりと、思い入れなど一切関係ないと言うかの如く。
このまま流砂みたいに両親達との繋がり自体が段々と薄れて流されていくのかもしれない、そんな事を思った。
ふと侘しい感情が胸に湧いて途方もなく溢れてきた。両親がまだこの世に生きてる保証などどこにもなかった。
もしかしたら自分に知らせていない逼迫した事情があり、止むに止まれず命を断ってしまったのかもしれない。
二人の失踪はあまりに突然で、今も何も確定する事ができないまま、十年の月日によって風化し始めている、
そんな気がしてならなかった。
仕事が明け、夜になった。例のゲームの携帯版は、休憩中もやり続けたため、一日でクリアしてしまっていた。
もう仕事終わりにやる事が見当たらなかった。
自分はどこか渇きに似た欲求を覚えつつ、件のゲームセンターに足を向けていた。もちろん目的は例のゲームだった。
調べてみたところ、あの古臭い台は、世間に出回ったアーケード版で一番難易度の高いバージョンだった。
多分に希少価値の高い物であり、なぜその店に普通に置いてあるのか、よく分からない程の代物だった。
でも価値の有る無しははっきり言って自分にとってどうでもいい事だった。やるべき事はこのゲームしかなかった。
アプリ版とその機体は、段違いの難易度だった。開始して二面と進まず時間切れにさせられた。
何よりパズルとして優秀で、頭を捻る必要があった。タダではクリアさせてくれない。また驚くような仕掛けが幾重にも隠されていた。
それから数時間、ただひたすらパズルを解く作業に集中した。百円玉が次々と投入口に吸い込まれていった。
「お客さん、閉店です」
係員に肩を叩かれるまで、閉店の音楽にすら気づかなかった。プレイに集中しすぎたのか、眼がどろり重く疲労困憊していた。
次の日、仕事を終えると父親がわりにお世話になっている、店主のご主人に呼び出された。
店の奥にある居間に通され、座布団の上でお茶を頂く。こうして面と向かって話すのは久しぶりだった。
主はどこかしんみりとした様子で、まるでお通夜にでも並んでいるみたいに見えた。
「えっと仕事の方はどうだい……元気でやってるみたいで何よりだが。しかし本当に立派になったな」
「はいお陰様で。ところで用件はなんなのですか?」
主のあまりに歯切れの悪い様子に、ついつい先回りをしてしまった。
「ああ……いやそうだな、本題にいこうか。実はお前のお父さん達の事なんだけどな。そろそろ十年になるだろう」
「はい」
22 :
【転載】ゲームと遠い貴方 4/5 ◇1ImvWBFMVg:2010/08/08(日) 23:42:04.07 ID:GLdQ1PNd0
「それにそろそろお前も成人式を迎える。なぁ、ここらで一旦気持ちの整理を付けた方が良くはないだろうかな。そう思ってね」
よく分からず話に耳を傾けていると、それは両親の死亡届けをだして葬式を執り行いたい、という内容の主からの提案だった。
その話に寄ると、失踪してからある程度の年数が経つと、死亡者として役所に届け出をする事ができる様になるらしい。
それは紙の上、形式上ではあるとは言え、失踪した両親たちの死が法律で認められる方法だった。
「これでようやく葬式に出してやれる」主はそう言った。
正直その提案にどう答えていいか分からなかった。家に帰って考えさせて欲しい、そう答えた。それだけで精一杯だった。
返答を一旦先伸ばしにして待ってもらうと、少し気が楽になった。
「もし万が一帰ってきた場合、当然取り消しもできる。まぁ要は形だけだよ」
近い内に答えを出さなければいけなかった。
アパートの部屋に帰って何時間かの間、身動き一つせず真剣に考えてみた。両親がすでに死亡しているという、そんな可能性について。
分からない。十年も経っているし、半分諦めている所もあった。でもこれまで敢えてはっきりさせない事で希望を持ち続けていたのだ。
はっきりとその希望を捨てさる。葬式に送るという事はつまりそういう事だろう。
上手く考える事ができなかった。息苦しい。狭い部屋の中にいるのがなにより苦痛だった。
落ち着かない気分のまま、外をうろつく。足のおもむくままに歩いた。
自分ではあてどなく歩を進めているつもりだった。だが、脚は自然と一つの場所を目指していた。
繁華街のゲームセンターだ。店先に着き、引き寄せられる様に中に入ると、一直線にあの台に向かう。
それだけで落ち着きが取り戻せた気がしていた。だがそれもつかの間の事だった。
消えていたのだ。そこにあったはずのあの古臭い台が忽然と姿を消していた。
自分の目が信じられず、何度も辺りを確認する。でもそこには汚れ一つない新品の新しい筺体が構えていた。
あの台は廃棄されてしまったのだ。そのショックは予想以上に大きく隠しきれない程だった。
「……お客さん、なぁ、お客さんって!」
どれくらいの間茫然としていたか分からない。椅子に座ってから、とにかくかなりの時間が経っていた。
振り向くと、ゲームセンターの係員が心配そうにこちらの様子を伺っていた。
「あ、大丈夫です大丈夫。すぐ出る所だから平気平気……ところでここにあったゲーム機は?一体どこに消えてしまったんだろう」
なんとか受け答えすると、係員はやれやれと一安心した様子で、携帯をしまった。どうやら救急車を呼ぶつもりだったらしい。
それほど酷い顔色をしていたのだろうか。鏡がないので分からなかったが、相当酷いのだろう。
「あんな古臭いゲーム、普通誰も気にしやしないよ。そんなにお気に入りだったのかい?あんたずいぶんと使い込んでいたものな」
「うん、まぁね。お気に入りとかそういうマシンだね。それであれ、もう廃棄処分になったの?」
「いや、最近店に来たゲームマニアが高く買い取るって話でね。俺も充分やり込んだし、ここらで手放す事にしたのさ」
23 :
【転載】ゲームと遠い貴方 5/5 ◇1ImvWBFMVg:2010/08/08(日) 23:43:16.71 ID:GLdQ1PNd0
係員かと思っていたが、その若い男はこの店のオーナーだったらしい。同年代ぐらい若く見えた。
彼は少し迷った様子を見せてから、こちらにこんな事を言ってきた。
「なぁ、いま建物の裏にはそのお気に入りの古臭いゲーム機が置いてあるんだ。もしやりたいってんなら好きなだけやってもいい。どうだい?」
もちろんやりたい、そう言うと彼は自分を裏口に通した。路地裏の様になった狭い通路に、カバーを被せられた筺体があった。
明日の朝、ここに来た買い取り主の手に渡るらしい。若い男は電源のコードを伸ばして電気をつけた。
路地裏の暗がりの中、液晶モニターの明かりだけがうすぼんやりと浮き上がった。
それから男は小銭入れの部分を開けて、いくらでも小銭が取り出せる様に細工してくれた。
「タダで好きなだけやるといい」
すべてを済ませると、男はそのまま裏口に向かう。その様子には何の損得勘定も見えなかった。
「……なんであなたはそこまで良くしてくれるのだろう」不思議に思い男に聞いてみた。
「いいかい。人には少なからずやり残してはいけない物事ってのがある。あんたのこれはそういう類いの物だ。存分にやり尽くせばいい」
感謝の言葉を言おうとした時には、男はすでに店の中に入っていた。暗がりに自分と筺体だけが向かい合っている。
宜しい始めよう。まずは百円玉を入れた。ゲームの開始を告げる電子音のファンファーレ。画面上に現れるマップ。
ゲームにはまだクリアしていない面が四十ほどあった。ひとまずクリア済みの面を順序よく終わらせる。
問題はここからだ。根気よくクリアまでのルートを探る地道な作業の繰り返すしかない。
最善のコースを選ばなければクリアする事は困難。でも答えは確実に用意されている。それはひどく安全な冒険だ。
今の自分は知能指数を測る為に迷路に入れられた鼠である。報酬はクリア後の達成感のみ。
深夜の泥の様な眠気が刻々と強く増していく中、一面クリアする毎に新たな難問のパズルコースが次々と現れる。
鼠が狂った様にパズルを解くと、難易度がますます上がっていく。それと同時に溜まった疲れもピークに達していた。
やがて朦朧とする意識のなか、慣れからだろうか、ゲームの作り手の思考回路が手に取る様に理解できるようになってきた。
もちろんすべては予測でしかない。が、概ね当たっている。引っ掛けも仕掛けも関係ない。このギミックにはこの操作。
最善を選び、枝葉を切り捨てる。日の出を過ぎる頃、ある一つの思考にたどり着いていた。
結局この遊びも、究極の形を追い求めていく人生や労働の過程とまるで同類の行為なのだという事。
分かり切った事だった。それが現実逃避の手段なのか、責任を伴う物事なのかという、細やかだがそれでいて大きな違いだけ。
気がつくと、最後の面までクリアしていた。画面にはエンディングロールが流れている。
全身が心地よい達成感と疲労感に満ちていた。その場でうずくまるといつしか眠りについてしまっていた。
死亡届けを役所に出し、葬式も上げた。主は満足そうに両親の墓前で報告をしていた。
「立派に育っている。安心して向こうで待っていろ」
でも両親は決して死んでない、そう思っている。自分は形だけ整えたに過ぎない。大切な物はなにより誰かを想う気持ちだ。《終わり》
24 :
【転載】秘め事 1/1 ◇HmfYvBHWkM:2010/08/08(日) 23:44:13.23 ID:GLdQ1PNd0
「ねえ、あっちゃん」「んー、なにー?」
「授業が始まるまで暇だね」「うん、ヒマだねー」
「何しよっか?」「んじゃ、いっしょにトイレにいこっか」
「じゃ、そうしよっか」「おっけー」
「ん、誰もいないね」「そりゃそうだよー」
「だよね、わざわざ人が来ない所を選んだんだから」「じゃ、はじめよっか?」
「うん、いくよ……。ふっ……んむっ、んんんっ!」
「ぷふぁっ! はあ、はぁっ……はっ、はじめての時と比べるとすごいねーみっちゃん」
「はぁ、はぁ……あっちゃんの教え方がいいんだよ……」
「じゃあ、今度は本気出していくよ……んっ♪」
「んふぅ、んんっ……ぷはあっ! ふああっ……ふあぁぁぁ……やっぱあっちゃんには、はあっ、敵わないや、はあ、はあっ」
「ふふっ、先生が生徒に負けるわけにはいかないのだ。ではでは、こっちの方はどうかな……」
「ひゃっ! やっぱりだめぇぇ……」
「もうこんなに濡らしちゃってる。こんなんじゃだめだなぁ」
「うう……」
「うふふふふっ……それっ!」
「うひゃんっ! あっ、わっ、すごいい! すごいよおおお! あっちゃんっ!」
「もう遠慮しなくていいんだよ、みっちゃん。だから、ね?」
「だ、だめええ、がまんできないいっ……いやっ、いやあああ、ひゃああああああん!」
「ふ〜っ、ありがとうねあっちゃん。また練習に付き合ってくれて」「いいっていいってー」
「やってみて思ったんだけどさ、一発芸って結構奥が深いよね」
「でしょでしょ? みっちゃんもマスターすればみんなの人気者だよ〜」
「うん、頑張ってみる。息を止めて動かず死体のフリをするのは上手くやれる自信がついてきたけど、手品の方はダメダメだなあ」
「うーん、今日始めたばっかりだし、仕方ないんじゃないかな? 上手く新聞紙にコップを隠せば、あとは焦らないで紙コップにゆっくり水を注げばいいんだよー」
「そっか、じゃあ次は焦らずやってみる。それにしても、つい我慢できなくて手品のタネ見ちゃったけど、本当に良かった?」
「いいよいいよ、ケチくさいことは言いっこなし。タネを見た時のみっちゃんの驚きっぷりも面白かったしねー」
「いや、あれは本当にすごいよ。折り畳んだ新聞紙の中に器用に紙コップが隠れてたんだからさ」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:53:05.07 ID:GLdQ1PNd0
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
参加はこれで全部ですかね
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/08(日) 23:55:10.39 ID:GLdQ1PNd0
現在、週末品評会227thの投票受付中です。今回の品評会お題は『暇潰し』でした。
投稿された作品は■まとめ
http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1281109033/ -週末品評会227th- にてご覧頂けます。
投票期間は2010/08/10(火)24:00:00までとなっております。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
******************【投票用紙】******************
【投票】:<タイトル>◆XXXXXXXXXX氏
【関心】:<気になった作品のタイトル>◆YYYYYYYYYY氏
<気になった作品のタイトル>◆ZZZZZZZZZZ氏
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― 感 想 ―
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 00:30:03.99 ID:edRIPlL/0
急に人がいなくなる不思議
| ・ω・)
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:13:54.56 ID:tXKfB/QO0
お題もらいにきました
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 01:30:44.90 ID:4scY6TC90
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:10:32.16 ID:aVwYYZhq0
そろそろねまっする
書いたのに貼るの忘れてたと言うね
ほす替わりの投下
火星の極地近くからコケが発見され、人類初の地球外生命体がこれかと皆がひとしきり落胆した頃。
一部の学者はそれ以上に落胆する事態に陥っていた。
すなわち、観測的物理学の崩壊である。ついに、この宇宙、この次元で最小の物質が発見されたのだ。
ただ厳密に言うと、最小ではなく、「この次元における」最小である。
この次元の持つエネルギーを全て使っても、その物質は分解できないと仮説が立てられ、証明されてしまったのだ。
簡単に言うと、人類科学の限界が、遂に観測と言う分野で訪れた訳なのである。
これによって、多くの観測者が職を失う事となった。社会を支える職業が一つ、滅亡したわけだ。
この現象は大きな社会問題となった。国やコミュニティ関係なく、人類の進歩の歴史が、いずれ限界を迎えるであろう事が予見されたからである。
一部の知識人は、人類に残された二つの方向性を提唱した。
一つは、技術を捨て、退化の道を進む事。
もう一つは、今まで通り進歩し、新たな研究対象が現れるのを待つ事。
――どちらにしても、展望は暗いものだった。
人類の進化する方向は定まらず、世界の方針は迷走を続けていた。
だからこそ、人類には、神の天啓のごとく、新たな方向を提示される事が必要だったのである。
「じゃあ、結果的には正しかったんだな?」
始まりは、2014年製の宇宙についての本。ただの児童書に過ぎない物だった。
しかし、彼は、そこから新たな方向性を見出したのだ。
彼は、時代の最先端を目指しただけである。何もこれは特別な事ではない。社会に生きる者なら誰もが一度は願う事だ。
巨大なガラス張りの部屋の傍ら。神々しさすらある巨大な機械の下で、その新たな未来が約束された。
宗教家からすれば、まさに「神の天啓」。
宇宙と時間の概念を覆したアインシュタインの如く、量子力学に新たな観点を与えたホーキングの如く、まさに人類の新たな進化の方向を示したのであった。
「おめでとう、実証する事ができたよ。お前の仮説は正しかった。まさに、原子論の革命だ!」
「ハ・・・ハハッ。本当か。・・・どうだ、科学の限界なんざ、解釈しだいでどうにでもなるんだ!俺は証明したぞ!」
彼は、ただ考え、一つの面白い理論を生み出したに過ぎない。
今まで提唱されてきた「原子」の概念、人類科学の常識を、ほんのちょっと解釈を換えただけなのだ。
しかしそれは、悪く言えば常識知らずの事。良く言えば、人類の新たな方向性を示す切っ掛けとなるのであった。
それまで提唱されていた、人類の取らざるを得ない方向性は、二つ。
一つは、技術を捨て、退化の道を進む事。
もう一つは、今まで通り進歩し、新たな研究対象が現れるのを待つ事。
彼は、そこに、新たな「三つ目の方向性」を見出した。
さらに一つは、今までの常識を見つめなおし、新たに解釈しなおしていく事。
人類科学を、哲学的に解釈するように仕向けたのだ。
彼は解釈一つで、常識は簡単に書きかえれる事を、人類に知らしめたのである。
言わば、今までの物質・科学至上主義から、遥か昔の感情・精神至上主義への転換を提唱した訳だ。
――まさに、人類に提示された、新たな進歩の方向性。彼は、人類の新たな方向の先頭に立ち、それを提示したと言う事である。
そうして、人類に新たな未来を切り開いてくれた彼は、進化の歴史に埋もれていった。
彼は死に、その存在は歴史書に封印され、他人の解釈一つで悪人にも神にもなれる存在となった。
「彼がその理論を発表した後、最終的に自殺したのは、私は彼の覚悟が足りないだけだったと思うね」
新たな人類の進歩の先頭に立った彼が自殺してから、三十七年がたった。
国立博物館、彼の功績をたたえた展示物の前で、哲学者である青年はそう言った。
人類が今まで築いた科学文明。それに肉付けするように、哲学的な解釈をする世界。彼はそんな世界を作り出したのだ。
科学と精神を両方とも使いこなす人類。その社会で、青年のような哲学者がいるのは、むしろ一般的なことだった。
そして青年のように、彼のおかげで作られた社会に育まれた哲学者たちは、多くが彼の自殺を糾弾した。
「――彼は、進化の道の先頭に立ち、人類にその道を教えたんですよ?
それなのに、進化した人類に恐れをなして、心を壊して、挙句に自殺するなんて、馬鹿の極みですよ」
彼は自身が発見した理論を発表した後、一冊の著作を残した。
本の題を【解釈と哲学のすばらしさ】と言う。「解釈しだいで、事実は都合の良い様に書き換えられる」と、その本は主張していた。
「あの本ですか。本の内容は確かにすばらしいです。
ただ、彼は本に記したように、解釈しだいで現実はどうにでもなると、ちゃんと分かっていたんですよ?
それなのに、現実に絶望して自殺なんて、チャンチャラおかしい事なんです。
普通なら、解釈を換えて、絶望しないように世界を捉えるべきだったんです。
彼には、進歩の歴史の先頭に立つ自覚が足りなかったんでしょう」
理論を残して自殺をしたのには、実は理由があったと言うのが今の定説だ。
曰く、「彼は自ら作った理論によりできた世界に対応できず、進歩した人類と彼の常識のギャップから絶望し、結果自殺をした」と。
確かに、科学的な精神文明となった世界は、それまでの常識では考えられないことが常識となった。
医療ではプラシーボ効果を多用した治療法が確立され、解釈しだいで変化してしまう憲法などは常に改正され続ける事態となった。
さらに一部の郊外では妖怪の概念が復活を遂げ、歴史は多種多様な解釈で分化してしまった。
人の精神に関する研究も進み、対象の心を殺す「精神殺人」も報告されるようになっていったのである。
もしかしたら、精神を壊す事も操る事も容易になり、解釈により事実を捻じ曲げる事も容易にできる世界に、彼は絶望したのかも知れない。
「じゃあ進歩の歴史の先頭に立ったら何をすればいいのか?
随分と基本的なことを聞きますね。私はそれを中学二年生の時、既に考えてましたよ」
先頭に立つ。それはどんなことなのだろうか。
先頭とは、言うまでもなく、一番先のことだ。もちろんその先には、常識が通用するとも、道が続いているとも限らない。
誰も先人はいないのだ。普通なら、恐れるだろう。その先に進む事自体に、意義を見出せるかも分からないのだ。
さらに、後ろには他の人がいる。彼らを先導しなければならないのだ。
進む意義すら分からないのに、どうして後ろの人に道を教える事ができようか?
実際の道案内であったなら、間違いなく無責任極まりないことであろう。
人が何故そこまでするのか。青年は知っているのだろうか。
果たして答えは、出るのであろうか?
「――――明確な答えなんて、今の私にも分かりませんよ。
ただ、先頭に立ったならば・・・スリルに似た楽しみと、世界を自分の思う理想に誘導する可能性を得る事ができる、と、思います。
行き着く先が分からないから、予測不能な世界を楽しめますよ。さらに、世界を導くのだから、世界を自分の理想的なものに近づけることができるんです。
それは、信念に基づいた理想かもしれないし、私怨を動機にしているかもしれません。
が、ともかくも、理想を求める事ができるんですよ。可能性ですが。
しかし、もちろん対価もあります。命を落とすこともあるんです。彼がいい例ですね。
人を導こうとした結果、その人に拒絶されて殺されるなんて、歴史上良くある事です」
「だからこそ、私のような哲学者は、先頭に立つ意義と、立った時の心構えを考えるんですよ。
先頭に立つ意義は、さっき話した通りです。少なくとも私はそう思っています。
先頭に立った時には、「慈愛のような心を持て」。そうすれば良いと私は考えています。
何がおこるか分からない世界ですから、全ての現象を否定するな、と言う事です。
人を導く者は、全てを受け入れるのです。それはそれは残酷なことですよ。
ですが、そこから何かを学べるのだとしたら、私は命を失おうと、人の先頭に立ちます。
そういう「覚悟をする」事も、進歩する事で存在する生命体として、必要ですのでね」
長々と哲学的なことを述べていった青年は、一礼をしてパビリオンを出て行った。
おそらく、彼には既に、人類の先頭に立ち、導いていく覚悟があるのだろう。
これが、今のこの世界における普遍的な青年である。
人類に新たな道を示した彼も、あの青年のような覚悟があったならば、あるいは何かが変わったのだろうか。
あの覚悟があれば、未知の、日々変化を続ける世界の中で、生き残り続けられるのか。
それは青年が言ったように、明確な答えは分からない。
実行したところで、青年が言うように、とてつもなく残酷な事なのかもしれない。
しかし一つ分かる事は、今、この世界でなら、青年の言う「先頭に立つ意義」と「その時の心構え」は通用すると言う事だ。
意義を見出し、心構えを決めたならば、人類の見る世界は変わるのかもしれない。
自殺した彼も、解釈しだいで世界は変わると説いていた。
青年の解釈をすれば、人類は、世界は、恐らく違うステップに踏み出せるに違いないのだ。そう確信できる根拠を、青年と彼は提示してくれた。
この世界の哲学者は、これを理解し、人類の先頭に立ち、導いていく覚悟を決めるのである。
仮に、この世界の住人ではない人でも、この「先頭に立つ意義」と「その時の心構え」を理解すれば、人類の先頭に立つ覚悟を得られるのかもしれない。
覚悟を得られたなら、その人にとっての世界は、きっと今までとは違うものになるだろう。
その世界をどう解釈するかは、その人しだいである。しかし、解釈で世界は変わる。
解釈を換え、全てを受け入れる事で、人間と言う一つの生命体として、また少し進歩する事ができるのである。
おしまい
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 02:55:34.11 ID:on/bSF780
干す
39 :
【転載】:2010/08/09(月) 03:05:10.82 ID:ZZQXAnsT0
223 : ◆HmfYvBHWkM :10/08/09 01:55:00 ID:ouULi0rw
全感投下。ちっくしょ〜、一番乗りだと思ったのに……ブツブツ
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
話全体のメリハリがなくてダレてしまった。おまけに突っ込み所も多いし。
突っ込みたくなる所を流そうと思うだけのパワーと勢いがあればいいんだけど、この作品にはそれだけの力強さもない。
とりあえず各キャラの過去はもっと上手く書けたでしょ。俺だったら各人が思い出話を語り合う形式で書くんだけどなあ。
ここで登場人物ごとに話がブツ切れになってるからテンポが悪いのなんのって。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
変態乙。いやもう、変態乙としか。
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
えっ、ここで終わり?俺はこの先を見たいんだけどな。
血沸き肉躍るようなハードボイルド近未来SFだったのに。う〜ん、非常に勿体ない。
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
えらくシュールな終わり方だなあ。
まあこういうのもアリなのではないでしょうか。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
おお、今回もいい感じで狂ってるねぇ。
えっと、これは自分が殺された事が認識できず、成仏できずに彷徨っていた変態さんのお話ですか?
これは……作中の倒錯的表現を楽しめってことですかい。
とりあえず、
>激しく、声をあげ、鬼気迫るといった様相で腰を振っていた。
この場面を想像して爆笑した。これだけでもうお腹いっぱいです。ありがとう。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
これはいい近未来SF。
ただ一人地球に残り、彼のために一万年以上孤独に過ごす事を選んだ主人公の力強さがヒシヒシと伝わってきた。
最後も気持ちいい終わり方だったしね。うん、面白かった。
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
ゲームと自分の人生を重ね合わせるってのは流石に無理がありすぎると思うんだ。
そのレトロゲームを全面クリアしたぐらいで、親を想う自分の気持ちに整理が付けられるものなのか?
どうもイマイチ共感できなかったです、はい。
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
自作。某所の実況民に勘違い系かつちょいエロでクスリと笑える四コマ漫画が好きな人がいまして。
なので俺もそんな小説を書いてみようと思った訳ですよ、一レスで。
だから作品に込められた意味なんて何もありません。どんな形であれ楽しんで頂ければ幸いです。
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
【関心】:No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
**********************************************
学生さん達は夏休みで忙しいのかな?それともコミケ前の原稿作業で?
ともかく参加者の皆様お疲れ様でした。
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
短編じゃなくていかにも長編向きなファンタジー。村人たちは途中で降参しても良かったのに・・・。
全滅とか無茶しやがって(;ω;)。落ちが中途半端だった。続きが気になる。頼むから長編で(ry
たぶん作ってる途中で妄想が暴発したのな。起<承<<<<<<<<転>>>>>>>>結って感じでバランス悪い。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
ロリコン万歳。変態という名の紳士が根底?
何言ってるのか訳わかんなかった。自己満足で終わってるって感じ。残念
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
九州の方に怒られそう。ってのが第一印象。どっかで見たことあるような落ちだったけど分かりやすい
ごちゃごちゃしてた割には読みやすかった。けどやっぱし読むの疲れる。設定の造りこみ感はいいんじゃなか
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6
自作。頼むからケチョンケチョンに貶してくれ
一時間くらいで書いちまった。正直落ちありきの単発すぎる。糞みたい。もうチョイひねれるだろ。駄文すまん
(この自虐も自己保身くさい・・・・・・ブツブツ)
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
おお、うらやましい。とか思ってしまった俺は作者さんの思い通りに。ただやっぱり落ちが簡単に分かる。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
きれいな話にきれいな終わり。書きなれてるなー。細かいことは置いといて単純に面白かった
個人的に好みなはなし
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
関係ないけどドルアーガを一瞬思い出した。
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
一度目はエロく、二度目はギャグになってました。わろた
嫌いじゃないw 俺と同じで一発屋感がする。もっと造りこめるはず。
それは俺にも言えるけど・・・うぴゃあああああああああああああああああ
43 :
【転載】::2010/08/09(月) 03:09:53.69 ID:ZZQXAnsT0
229 :文才無しさん :10/08/09 02:46:53 ID:B9XL/WWU
お題もらったので通常作品投下
品評会の邪魔になりそうなら、終わった後にでも転載してくれると感涙
規制・・・もう勘弁して・・・;;
すさぶ風に含まれた土埃で目を細める。薄らと見えた先には町が見えた。町と言っても大都会の様相を呈してはいない。
ときたま見かける打ち捨てられたトロッコの残骸から察するに、おそらくは近郊の山から産出する鉄鉱石による鉄鋼業くら
いが町の収入源なのだろう。木造の建造物も荒れに荒れている。道路は舗装もくそもない。ただ、石畳なんてひいても場違
いなだけだろうが・・・。
町のメインストリートは人の影を一つしか見受けない。要するに俺の影なんだが、この影も町の景観に相して逞しいとは
いえない。空腹でくたくたなんだ。もう、三日前に革靴の底に溜まった泥水と一緒に食べたウサギの干し肉は不毛の大地に
還って、多少なりとも養分にでもなっているのだろうか。それとも便が単に干からびただけか。・・・後者だな。
なんでもいいから食べたかった。店はないのか。
「・・・あるじゃないか」
右手に見えた店に入る。入口に申し訳程度に供えられた木戸の片側を押し広げる。人間、空腹状態で食い物が近くなると
無意識に体が動くものだな。バーのようだったが何か軽食くらいあるだろ。いくらかある円卓を縫うように進んでカウンタ
ーへ。どかっと座って店員を見据える。
「何か食いもん作ってくれよ」
「あんた、金はあるのかね?」
小馬鹿にしたように店員は言う。こいつは何も分かってないな。
「ほら、これでいいだろう?」
懐から出したのは白い粉。これが一体どういうものなのか分からないってほどこいつも馬鹿じゃないだろう。だいたいこ
ういった店は合法的に営業してたんじゃ成り立たない。こんなチンケで何もないような街にこんな店があるのは、やってい
けるのはそれなりの訳がある。盗品でも安くつくなら強欲に扱わなきゃ潰れちまう店ってのは多い。
「困りますよお客さん。うちは固定の相手としか取引しないんです。それにこんな少量じゃ・・・。さばく方の身にもな
って下さいよ」
「だったら自分で使えばいいじゃないか」
「あんたらみたいに堕落するのはごめんだよ」
確かにあから様に盗品臭い上、出所のわからない浮浪者からでは信用もないから警戒するのは無理もない。しかしここで
引き下がってたんじゃそれこそおまんまの食い上げだ。
「まだわかんないのかい。ただのブツじゃないんだよそれは・・・。しかし、あんたの言い分ももっともかもなこいつは
おとなしく引っ込め――」
途端に店員が腕をつかむ。やれやれ気がつくのが遅すぎやしないかい。
「まさか・・・。あんたそれは・・・。」
「そうともこいつは内地のここじゃ滅多にお目に掛れない極上品。そこらの一般品とは訳が違う。気が変わった?」
「待っててくれ、今珍しく新鮮な野菜が手に入ったところなんだ。サンドウィッチでいいだろう?」
こういった態度の急変は慣れている。寛大な俺は生意気な店員を許してやることにする。
しばらくして見目良い軽食が現われ、それを盛大にむさぼっている時に幸福の時間が壊された。来客。それも善人ぶった
カウボーイ方のご登場だ。三人が三人とも腰に立派な拳銃を携帯している。店員が連絡をよこしたのか?どちらにしろこの
ままじゃ商売道具が根こそぎ取られてしまう。浮浪者一人踏み倒せると踏んだか。
「なあおっさん、えらくいいもん持ってるそうじゃないか。」
「お兄さん達にも分けてくれないかな〜?」
一人は西部劇の主人公のような二枚目。もう一人も同じく面構えだけは上等だ。奥の三人目は普通の風貌。
「食事が終わってからにしてくれないか?」
急に体が持ち上がる。二枚目が俺のボロキレごと持ち上げようとしている。
「ふざけんじゃねぇ乞食が!持ってるブツをそっくりよこしな。駄賃は鉛玉でいいよな?」
口の中に銃を突っ込まれる。こういった連中はどこの町に行っても変わり映えしない。そろそろ仲介役が出てくる。まぁ
まぁ、お前も落ち着け。どうだいおじさん、あんたも死にたかないだろ?ここは少しばかり俺たちに恵んでくれないか?な
ーに全部取ろうってんじゃないよ。な?お前もそれでいいだろ?といった具合に・・・。
「・・・・・・」
――は?
「おらさっさと出せ」
何こいつら。カウボーイは銃を向けたまま、俺を床に投げつける。おいそこの三人目、何してる。さっさとこいつを止め
ろ。いくらなんでもやりすぎだろ。
「すんげぇ効くんだろそれ。早く出せよ」
「ちょっと待とうやお兄さん――」
「まぁ待て。すぐ殺したんじゃつまらんだろ。こいつも納得できるようにしないと」
そう!その言葉を待っていた!良いぞ三人目。さぁこの殺伐とした雰囲気を変えてくれ。ちゃんとした取引をしようじゃ
ないか。こんなことで殺されたんじゃ、たまったもんじゃない。いくら内地で物資が届きにくいからって、必死すぎだよな。
「おい、おっさん。銃は扱えるよな?」
――はん?
退廃気味の町のみすぼらしいメインストリートで、銃を構えた男が二人。決闘だ。こっちは商売に来ただけなのに。なん
でもお三方は同業者らしくシマを荒らしたのにご立腹だとか。しかしながらこっちは知らなかったんだから救済措置として
この決闘で勘弁してくれるそうだ。
――いやいや。おかしいだろ。決闘だぞ?どっちか死ぬんだぞ?馬鹿なの?死ぬの?
だいたい、銃なんて扱ったことないっての。ええっとこれが撃鉄で、銃口をあいつに向けて引き金を引く――
バキュン。
「ぐあああああ!!!」
――間違えた。
控えていた二人が唖然としている。今しかない。
――逃げよう。
「くっそ!!あの浮浪者」
今にも死にそうな相方。それを抱える俺とそれを見るもう一人の相方。
「決闘も何もあったもんじゃねぇ。あいつ何時かぶっ殺してやる」
俺たちはいつも三人でつるんでた。こんな糞あほらしい幕引きなんてアリかよ。
「・・・はぁ・・・はぁ・・・麻薬になんて・・・・・・手ぇ出したツケが・・・回ったな」
死にそうな奴をこれまでの取引に起こった抗争で何人も見てきた。これはダメな方だ。胃をぶち抜かれている。今は喋れ
ても流れ出る胃酸で自分の内臓を焼いちまう。
「ちくしょう!!・・・俺たち今までも何とかやってきたじゃねぇか。こんなの・・・こんなの・・・」
突っ立ったままの相方の声は震えていた。
「・・・じゃあなお前ら・・・・・・楽しかったよ・・・ぐっ」
吐血が俺の顔にかかる。
――いつか。いつかあいつを。あの野郎を殺す。
歯をいくら食いしばっても、流れる涙は留まることを知らなかった。
「いあ〜まいった、まいった。まさか同業者とぶち当たるなんてな」
都合よく店に止められていた馬を奪い取って町を去ってからずっと走り続けた。あの三人の誰かの馬だろう。馬なんて乗
ったこともないが、必死になれば人間ってのはなんでもできるもんだと感心した。
「しっかし、いくらなんでも決闘はないよな。決闘は。おかげでサンドウィッチを食いそびれちまった」
確かにこいつはいつかの港町から盗んだ舶来の極上品だ。同業者が欲しがるのも無理はない。
「だからってたかだか塩くらいで死にそうになるとはね。そんなに困ってたのかなあの町」
しかし馬ってケツが痛くなるな。
<終劇>
48 :
【転載】:2010/08/09(月) 03:17:49.88 ID:ZZQXAnsT0
221 :投票 ◆g4YspOJar6 :10/08/09 01:41:32 ID:B9XL/WWU
******************【投票用紙】******************
【投票】:<C/2051 T1>◆D8MoDpzBRE氏
【関心】:< 密室シンドローム>◆Lq1ieHiNSw氏
<ゲームと遠い貴方>◆1ImvWBFMVg氏
**********************************************
― 感 想 ―
<C/2051 T1>は個人的に好みだった。
< 密室シンドローム>落ちは単純だったけどその運び方はいい
<ゲームと遠い貴方>一貫した雰囲気が好きだあああああああああああ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:40:47.90 ID:5ZswnSd10
お題くれー
ガム
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 06:56:26.63 ID:5ZswnSd10
把握
ほ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 10:17:47.86 ID:5ZswnSd10
ほ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 10:49:33.64 ID:OQB5fYNk0
お題くだしゃい
豆電球
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 11:42:33.70 ID:OQB5fYNk0
さんくす
57 :
【転載】:2010/08/09(月) 12:07:46.01 ID:ZZQXAnsT0
236 :文才無しさん :10/08/09 03:24:16 ID:mZ5iumXR
なんで今回こんなに全館早いんでしょうか・・・
時間外投下します。ものすごい駄文で読みにくいでしょうが読んでくれたら嬉しいです
ニートというのは総じて暇な時間と戦い続ける生き物である。
ニートになってから五年と少し経つころにはそんなことを考えるようになっていた。ニートになりたての頃は某大型掲示板に入り浸っ
て大して面白くもない話題に阿呆みたいな書き込みをしては、その書き込みに対して阿呆みたいな返事がくるのがたまらなく楽しかった。
しかし、そんなもの数ヶ月のうちに飽きてしまった。今思い出しても自分はなにが楽しくてあんな阿呆みたいな話題に笑っていられたの
か思い出せない。多分どうしよもないほど頭が阿呆になっていたのだろう。
そのうちに今度はその掲示板の影響でアニメを見るようになっていた。毎日毎日起きてから寝るまで、とにかくこの世に存在するアニ
メというアニメを見尽くすぞというような鬼気迫る勢いでアニメを見まくっていた。トイレに行くのも億劫でたまに糞尿を垂れ流しなが
らアニメの中の美少女に食いついていた。しかし、その血肉を削ってのアニメ鑑賞を経て僕が果たして得たものは一体なんだったのだろ
うか。なにも得られなかった、と一笑に付すにはあまりに悲しすぎる。だから、せめて僕の脳みその中でかわいいお嫁さんができました
よ、ということにしようと思う。現に何人かのお気に入りのキャラクターはフィギュアまで買ってしまっていた。思い出したように、そ
のフィギュアを手に洗面所に立ってそこに映る男を覗きみてみることにした。まったく笑えない。なにも面白くない。どうしようもない。
やり場もなく床に思いっきりフィギュアを叩きつけた。バラバラに砕け散ったフィギュアもとい嫁。そのもげた首の変わらぬ笑顔だけは
少しだけ面白いと思った。
そうして僕はエロゲー、ネトゲー、読書など様々な暇つぶしに時間を費やしてきたが結局それらは長くて数ヶ月で飽きてしまったのだ
った。ある夜、自分は果たしてニートに向いていないのではないかと考えるようになった。例の某大型掲示板の中には自分はプロのニー
トであると胸を張って宣言するような輩がいる。彼らの威風堂々とした、いわば開き直ったような書き込みを見るに、やはり自分はニー
トに向いていないのではという確信が生まれた。僕のようなアマチュアニートではきっと彼らプロニートのマイナス年俸には足元にも及
ばない。僕の親のすねかじり金額などきっとささやかなものだ。そんなことを考えているうちに、僕の中には底知れぬやる気のようなも
のが濁流のように溢れかえった。数年に一度のビックウェーブ。僕はこの波に乗るべく、思い切ってアルバイトを募集していたコンビニ
に電話を掛けていた。深夜の電話であるにも関わらず、快くそのコンビニの店長らしき人は後日面接にきてくださいと言った。そのとき
僕はここ数年で一番大きな声で返事をしたと思う。しかし、そのバイトの面接の当日。結局家から一歩も外に出ることはなかった。後日
という時間の流れは僕の中に生まれたビックウェーブが消えてなくなるには充分すぎる時間だった。こうして僕はまた怠惰という海の中
で数年に一度起きるかも分からないビッグウェーブを待ち続けて漂うことになったのだった。どうしようもない。
ニートにプロなんかいない。ニートは言わば状態なのだ。最近はそんなことを考えるようになっていた。状態。そう、ドラクエやらな
にやらゲームでよくある状態異常。毒やら混乱やら眠りやらの状態だ。人生というクエストに挑み続けている僕たちの中には稀にそのニ
ートという状態に陥る人間がいる。一見するとどこにも異常が見受けられない健康体のような立ち振る舞いを見せるのだが。そのニート
に陥った人間はすべてのやる気というやる気を根こそぎなにかとつもない大きな闇に奪い取られてしまうのだ。ニートに陥った人間はも
はや手がつけられない。現役とは言いがたい状態でいまだ人生のクエストに挑み続ける両親の重荷となったニートは、ただ両親の旅の資
金を食い荒らすだけの存在と成り果てる。両親はニートに陥った子供を半ばで捨てることもできず、その重みに押し潰されるまで永遠に
足を引っ張られ続けるのだ。だが両親は必死にニートの状態異常を治療しようとは躍起になる。しかし残念ながら現代の医学ではその明
確な治療方法は発見されておらずもはや手も足もでない。そうしてニートに陥った人間は遊び人も青ざめるほどの図々しさで両親の旅の
資金を食い散らかし、やがてそのパーティー全滅を迎えることになるのだ。ニートになってしまったらもうどうしようもないのだ。こん
な下らないことを真剣に考えていた自分がもう本当にどうしようもなくて泣けてきた。
夏になるとニートはさらにその自堕落ぶりに拍車がかかり、本当にもうどうしようもなく手がつけられなくなる。暑くて大人しく寝て
いることも出来ない。パソコンを起動してなにか暇つぶしをすることもできない。食事を取ってしぶとく生命維持に努めることも出来な
い。もちろん雌を見ても雄の象徴である息子がその存在感をやたらめったら主張することもなくなった。もはや病気ではないのかと、一
瞬不安を覚えたが尿意を催すからきっと大丈夫だろうと気にしないことにした。誰かこんな僕を要介護としてどこかの福祉施設に収容し
てはくれないだろうか。しかし、もちろん税金など納めていないようなこのニートを誰が介護してくれるというのだ。僕がその施設の所
長でそんなニートが収容されてきた日には全職員に要虐待の指示を与えて、職員たちのストレス発散に活用することしか思いつかない。
あ、これならニートでも人の役に立てるかもしれない。はあ、馬鹿馬鹿しい。天井に向かってばーかと叫んでみたが誰も返事はしてくれ
ない。もう暑くて本当にどうしようもない。
しかし、こんな三大欲求に抗い続ける僕でも煙草だけはいつでも吸いたくなるのだ。煙草を吸っているときだけは、なぜか心が異様に
落ち着く。何故かは分からない。しかし、吸いたくなるのだからしかたがない。ある人が「喫煙は緩慢な自殺だ」と言っていたのを思い
出した。きっと僕は死にたいのかもしれない。しかし、自殺する勇気もやる気も勿論持ち合わせてはいない。だから煙草なのかもしれな
い。人はいずれ死ぬ。そんなこと言われなくても分かっている。しかし、いずれとは何時なのだ。一年後なのか。一ヶ月後なのか。明日
なのか。数時間後なのか。それはだれにも明確には分からないのだ。そんな明確には分からないいずれが少しでも早く訪れるよう僕は煙
草を吸い続けているのかもしれない。喫煙によってゆっくりとゆっくりとじわじわといずれ訪れる死に一歩ずつ確実に近づいていくため
に。そう考えることによって僕の気分が落ち着くのかもしれない。戯言だけどねと呟きたくなったが口からはどうしよもねえという言葉
自然とこぼれていた。どうしよもねえ。
よっこいしょと立ち上がって玄関を出た。僕はいつも煙草は外で吸うようにしているのだ。理由はいろいろとあるが、やっぱり外のほ
うがおいしく感じるからとただそれだけの理由のような気がする。
「あー……幼女とか攫いてー……」
紫煙と共に自然とこんな言葉が口から吐いて出ていた。もはや本当に手遅れかもしれない。しかし、幼女を攫って自分の部屋で一緒に
過ごしたらそうとう長い期間暇をつぶせるかもしれない。愛でたいとか、悪戯をしてみたいとかそんなことではなく暇を潰すという目的
で攫ってみたいなんて思っている自分が可笑しくて可笑しくてしょうがなかった。幼女を攫ったとしたらまずなにがしたいだろうか。別
にしたいことなどなにもないような気もするがやはり一つだけどうしてもしたいことが思い浮かぶ。殺してみたい。殺すというただそれ
だけのことがどうしよもなく魅力的な暇つぶしに思えてくる。ここ数年なにもする気が起きないという気持ちとともに、してみたいとい
う欲求がいろいろ思い浮かぶようになってきていた。死んでみたい。飛んでみたい。壊してみたい。殴ってみたい。揉んでみたい。叫ん
でみたい。色々としてみたいことがあるがやっぱり一番は殺してみたい。それに尽きる。次点で核ミサイル発射ボタンを十連打。これも
2なかなか魅力的な暇つぶしになる気がする。しかし、そういう欲求というのは案外叶ってみると大したことではなかったと思えるような
ことが多々あるような気がする。果たして幼女を殺したとき自分はどんな気持ちになるのだろうか。想像がつくようなつかないような、
しかしやってみないことにはやはり分からないことだ。今度殺人の罪で刑務所に収容されている人に聞いてみようかな。人を殺したとき
どんな気分でしたかと。出来れば自分の手で直接殺した人がいいなあ。刃物とか鈍器で直接的に殺したことのある人。まあ、そんなこと
億劫でする気もおきないが。はあ、どうしよもねえ。
ぼーっと空を仰ぎ見ながら煙草を燻らせていると、足になにかが這っているのに気がついた。一匹の蟻だ。ニコチンを摂取して気分が
良いので一思いに踏み潰してやろうかとも思ったのだが、しかし寸前で思い留まった。僕の家は玄関を出てアスファルトの段差を降りる
とすぐ道路に出る。庭などない。つまり土がないのだ。この蟻は一体どこからきたのだろうかと思ったが、辺りを見下ろすと普通に蟻が
あちこちで這い回っている。別に珍しいことでないのかと少し残念な気分になったがなんとなく暇なので蟻さんをストーキングして巣を
見つけてみようと思った。暫くウキウキ気分で蟻っころを追跡していたが、これが存外につまらなかった。どうしよもねえと呟き蟻を踏
み潰した。こんなくそ暑い中自分はなにが楽しくて蟻の後など追っていたのだろうか。なんだか急に自分が恥ずかしくなってきた。はあ
と肩を落として家に帰ろうとしたところでしかし辺りに蟻が結構な数いることに気がついた。むむむと、地面をつぶさに探査してみると
道路の端のアスファルトの亀裂から蟻が大量に這い上がってきていた。蟻の巣! と心の中で叫んでなんだかだんだんと楽しくなってき
ている自分に気がつく。自分がどうしようもないほど餓鬼みたいに思えてきたが童心に返ることは悪いことではない、気がする。それに
日々の繰り返しに忙殺されている大人たちはきっとアスファルトを砕いて巣から這い出た蟻の力強さに気がつくことはないだろう。それ
にニートである自分は気がつけた。なんと素晴らしいことだろう。ビバニート! アスファルトに咲く花はたびたび美化して語られるが、
アスファルトを砕いて巣から這い出る蟻に目もくれない大人なんて腐っている。自分はそんな大人にならないようにと心に誓った。些か
歳を取りすぎている気がしないでもないが。どうしよもねえ。先ほど踏み潰した蟻さんに黙祷を捧げてから僕は再び蟻さん観察を続行し
た。
アスファルトの亀裂に開く巣の入り口を目指して蟻が大軍を成して威風堂々と行進していた。その背に担ぐのはどろどろに溶けかけた
チュッパチャップス。自分の体長を遥かに上回るチュッパチャップスを何十匹もの蟻が群がり互いに協力して巣まで運び込むのだ。改め
て観察してみると蟻のその力強さ、その巨大なチームワークに感嘆とさせられる。蟻たちは女王蟻のためにと小さな身体でこの広大な世
界に挑み一匹一匹が各々の役割を果たしそして一つの社会を構築するのだ。まるで人間社会のような一つのコミュニティ。素晴らしい。
蟻たちの巨大さを目の当たりにして涙が出そうだ。そして自分の情けなさが浮き彫りになって本当に泣きたくなってきた。暫く煙草を吸
いながら蟻の巨大さに触れて我が身の愚かさに打ちひしがれていた。蟻は素晴らしい。こんなにふうに僕の暇をつぶしてくれるとは。最
近してきた暇つぶしのなかでも蟻観察は断トツに楽しかった。蟻さんぱねーっすと心の中で賞賛を送っていると一つ不思議なことに気が
ついた。一匹の蟻が少し離れたところで大群の行進を見ながらうろちょろとしていたのだ。その様子を見て某大型掲示板で誰だかが自慢
げに書き込んでいた内容を思い出した。蟻の中にはなにひとつ働かずにだらだらと過ごしている蟻が一匹は必ずいるというような内容。
すぐにピンときた。ああ、こいつがその一匹なのかと。その蟻は大群から一定の距離を保ってただ立ち止まって大群の様子伺っていたり、
突然うろちょろと動き出したりとしているだけだった。僕はそのニート蟻の様子ただぼんやりと見つめた。お前も俺と同じなのかなんて
同情の念はまったく浮かばなかった。ただこいつはなにをうろちょろしているんだろうと、ぼんやりと眺め続けた。大群の様子を見てう
ろちょろ、大群の行進を確認してからまたうろちょろ。その様子がなんだか仲間の輪に混ざりたいけど混ざらせてもらえないそんなふう
に僕には見えた。そのニート蟻を指で一突きすると慌てたように逃げ回った。仲間にハブにされた状況でも生きていたいらしい。ああ、
やっぱり少しこいつ同情してるのかも。なんとなくそんなふうに思ってしまった。どうしようもねえ。本当にどうしようもねえよ。はあ
と溜息を吐き出してからその蟻に煙草の火を押し付けた。
帰り道にカマキリが道路で威嚇をしていた。誰にだ。僕にかもしれない。ニート蟻を殺してやりきれない気持ちがもやもやと心の中で
渦巻いていて少し気が立っていたのでそのカマキリを思いっきり踏み潰してやった。足を上げるとカマキリがぺしゃんこになっていた。
自慢の鎌もあらぬ方向に折れ曲がっている。これは存外に気分が晴れた。ヘイ! コックローチ! ヘイヘイ! コックローチ! と上
機嫌に叫んでカマキリを何度も何度も踏み潰した。カマキリの英語など知らんから気の赴くままにだ。踏み潰したカマキリを暫く観察し
ているとカマキリの死骸からにょろにょろとハリガネ虫が現れた。おお、これが噂に名高いハリガネ虫。しかし、物凄い気持ち悪い。ハ
リガネ虫はカマキリの中に寄生して生きているそんな虫らしい。さきほどのニート蟻よりこっちのハリガネ虫のほうがその気持ちの悪い
見た目も合わさってより自分に重ね合わせられた。他の虫の体の中でその虫の栄養を横取り貪り食らう。その姿は親のすねを齧って生き
ている自分の姿そのものではないか。どうしようもなく苛立ちを覚えいますぐにでもハリガネ虫をぶち殺してやりたい衝動に駆られたが
あまりにも気持ち悪すぎるのでそそくさと家に引き返した。自分の親も僕があまりにも気持ち悪いから殺せないでいるのかもしれない。
いっそ虫けらのようにぺしゃんこに踏み潰してくれたらお互い楽になれるのに。どうしようもない考えが思い浮かんだ。
夕方頃、一服のついでにもう一度蟻の巣を観察しに行ってみた。カマキリの死骸は早くも蟻の大群に囲まれて巣までの道のりを御神輿
のように担がれていた。蟻たちの行軍のなかには先ほどのようなニート蟻の姿はなく、皆が一丸となってその役割を果たしている。これ
で蟻の社会の歯車は順調に回りだすことだろう。頑張れ蟻さんたち。心の中で密かに声援を送っておいた。しかし、どこか物悲しいのは
何故なんだろうか。どうしようできない感情がいつまでも心の中に燻っていた。
数年後。僕は蟻の学者となり世界を飛び回って蟻の研究に没頭していた。なんてことが起こるはずもないどうしよもねえ毎日が続いて
いた。あの後気になってインターネットで調べてみたところ、あの蟻のようなニート蟻が死ぬとまた蟻の社会には新たなニート蟻が出て
くるそうだ。蟻の社会もどうしようもねえらしい。しかし未だに蟻観察は僕の唯一の暇つぶしとして続けていた。小さな蟻っころの巨大
さに触れるているのが喫煙に次いで僕の心を落ち着かせるものとなっていた。たまに蟻さんたちが重そうに餌を運んでいるのを見るとつ
い手助けをしてしまう。虫けら以下のニートが虫けらの生存活動を手助けをしている。どうしよもないほど自分にお似合いのお遊びだ。
本当どうしようもない。それと、あれ以降ニート蟻を殺すこともしなくなった。虫けら以下のニートが暇つぶしに虫つぶし。そんなどう
しよもないシャレが思い浮かんだからやめたのだ。どうしよもないほど意味が分からない。
「あー……擬人化蟻の幼女とか現われねーかなー……」
蟻の観察をしながらそんなことを呟いてる自分はやっぱり手の施しようもないほどどうしよもないのだろう。
蟻の観察は今後しばらく続けていこうと思う。どうしようもない人間のどうしようもない暇つぶしとして。
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
設定は好きだけど、それだけ。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
変態。変態。変態。
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
綺麗に纏まってる。けど臨場感?が足りない。
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
発想は良いと思う。けど何も感じなかった。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
最後はちょっとチキン肌立った。良いと思う。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
おー、いいなこれ。けどなんで核ったとかそーいうのが抜けてる、けどまぁいいや。情景描写をもっと心がけて欲しかった。
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
これは良い短編小説。綺麗に纏まってる。雰囲気も良いと思う。
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
わけわかめ。
時間外No.01 どうしようもない暇つぶし 1/4 ◆QmrNKIyyew氏
着目点が面白い。個人的には学者になるまでの期間を描写して欲しかった。
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏……完全に個人的な嗜好。こーいう話が好き。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏……ベッドの下の白骨遺体に唸らされた。
【関心】:時間外No.01 どうしようもない暇つぶし 1/4 ◆QmrNKIyyew氏……なんとなくだけど、いいなこれ。
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏……単純に、良く出来てると思う。
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏……設定が好みなだけ。
**********************************************
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
物語の三分の二がキャラ設定とはこれまた。
まあそれなりにキャラの説明は面白くもあったけど、これじゃあチラシに裏にでも、ってレベル。
あとカーヴェン。結局守るのは自分にとって都合のよい相手のみなのか?
守る者のすぐ隣で、共闘している剣士が敵を斬殺をしている。もちろんそれは身を守る為なのだが、
しかし村人達も、それは生きる為の手段なのでしょうに。
そこらへんもの凄く嫌な気分になります。いっそそんなキャラクターなんて出さないでほしい。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
魔法でもっといいことしましょうよ。
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
設定が面白い。ただ、肩透かし。もっと続きを読みたかった。
氏にはこういう系統でどんどん攻めていってもらいたいものです。
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
言っちゃ悪いが、レベル低すぎ。
技量がない上に、手間隙かけていないというのが見て取れる。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw
事後のホテルでの気怠い朝、その心地よい倦怠感がいつまでもつづいたらなあというのが出発点。
そして結局落としどころはこんな感じに。
まあ着想上エロは仕方ないとしても、なんか困ったらいっつも人殺すか性描写するかしてるなあ。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
破滅の原因等、負の要素は出来る限り描写せず、そして美しい部分をのみ見せる。
多分こういうのって嫌いな人もいると思う。機械の身体と心で、暗い部分全てを
払拭するのはご都合主義だとか言って。でもやっぱ面白いもんは面白いんです。
自分が歪な話を好んで書く分、こういう綺麗な話は沁みる。
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
空気は出てる。まさに場末のゲームセンターのような、侘しく寂れた空気が物語り内に。
ゲームパートはよかったけど、しかし裏面としての侘しさを醸し出す為の手段が親の失踪ってのはどうも。
主人公はけっこう大人な思考をしてるんですよね。にも関わらず親の失踪をいつまでも引きずってるのに
違和感を覚えるんかな。まあ、そりゃ親が失踪すれば心に大きな傷はできるでしょうけど。
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
なんかパッと見で、エロとみせかけて実は違うよっていう話なんだろうなってのが読めた。
恐らく他の多くの人も、そういう話なんだろうなと直感できるはず。
予定調和を楽しむような、そういう作品なのでしょう。
時間外No.01 どうしようもない暇つぶし ◆QmrNKIyyew氏
働き蟻に自分を重ねるなんてのはありがちだけど、まさかそんな自己投影をするなんて。
底辺ニートが這い上がる話でもなく、さらに落ちぶれるでもなく、ただそのまんまな話。
もの凄いダラダラで、扱ったニートというテーマに相応しいような、しかしやっぱり動きがなさすぎ。
******************【投票用紙】******************
【投票】:
【関心】:No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
**********************************************
No.03は面白かった。でもなんか力尽きたんかなあ、って印象。
No.06は多分もっと心が病んでる時に読んでたら投票してたと思う。
時点でNo.07かな。
66 :
【転載】全感:2010/08/09(月) 12:13:09.54 ID:ZZQXAnsT0
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
冒頭三行からすでに山田悠介的なにおいがたちこめてくる。てか、剣と盾と本と、そんなアイテムがそろってんだから
>村は洋風 って情報は要らなくない? みたいなことがどんどん浮かんできて、まともに読めたもんじゃないねえ。
なぜに君は通常作書かないのさ?
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
みな変態変態いうばかりで、憂き目を見ているなあ。
小学生とちゅっちゅしたいね
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
> 食道癌がリンパ節へ転移して逝去した桑田佳祐が一千日本ウォン札の肖像画となり、ズボンのポケットに両手を入れて
小銭を数えたまま原因不明の脳死を遂げた村上春樹が一万日本ウォン札の肖像画となった時代だった。
いつの時代だよ!
んー、IFの話にこういうことを言ったらおしまいで、論議の余地もないんですが、こいつぁナンセンスだ。
ていうか、胸糞が悪くなるだけで、何の面白みもないって言うねw
胸糞を悪くするためだけが目的なら、他のジャンルでやったほうが効果的だし簡単だと思うよ。
まあ、それは◆X78氏の意図するところじゃないんだろうけど
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
よくわからんので飛ばしまーす
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 12:13:12.81 ID:5ZswnSd10
焼け石に水の猿
68 :
【転載】全感:2010/08/09(月) 12:17:30.29 ID:5ZswnSd10
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
導入で人を選んでいる、これは損な話だと思う。門扉を大きく開いて、読者に関心をもたせるのが基本じゃないかな。
どうしてもセックス描写が必要ならポイントを見極めて入れていけばいいと思うし。
葉桜の季節にうんたらかんたらって小説が、そういう導入をしてて、面食らった記憶があります。それにしてもあれは
ひどいオチだったなあ〜。
さて。んー、んん、読み終えて思ったけれど、どっちにしろ読者を選ぶ話だったな、てねw
話の面白味を考えたとき怪奇重視にするのか、耽美重視にするのか、浮遊感に似た不思議な気持ちを抱かせるのか、
いろいろあるとおもう。氏の作はなんというか、この尺に対して風呂敷を広げすぎちゃった感が否めないかなあ。
亡霊、夢、セックス、密室、謎解き、循環性、過去、殺人……楽しむポイントを絞ればだいぶ分かりやすくなると思う。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
暇つぶし?ねえ、暇つぶし?
暇つぶしという観点でみたらテーマが台無しー。
でもま、この話を嫌う人は少ないと思う。>個人的に好みな って感想があるけれど、安寧を享受している人間なら、
ほとんどが好むでしょうね。いい面ばかりをみせられて、悪い気を起こす人は少ないから。
来週にでもパクらせてもらおうかな
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
ちいっと読むのが面倒くさいかなー
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
ドラ「きみはじつに単純だなあ」
てs
転載引継ぎありがとう
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 14:57:45.83 ID:ZZQXAnsT0
あぶぶ
だ、誰かー
転載の波に飲まれて忘れられた俺に、
>>33に感想をくれぇー(´・ω・`)
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 15:56:23.95 ID:Y5rGvDtdO
おうち帰ったら書くから
あと六時間くらいまって
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 16:29:50.86 ID:ZZQXAnsT0
>>72 最後まで読み終えてないけど、すごく退屈だった
>>74 ですよねー
話に動きを入れるの苦手なんだよなぁ・・・
もっとキャラを動かせるといいんだけど
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 17:51:52.96 ID:X6q5QcX0O
docomo規制解除!おだいくれ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 17:55:19.24 ID:/71gWw/J0
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 18:19:33.17 ID:73GqKrZW0
252 名前:本スレ
>>33の感想[] 投稿日:10/08/09(月) 16:34:45 ID:B9XL/WWU
物理科の学生さん?現代物理の滞りへ苛立ちの現われがこの作品?
とか勝手に想像しました。
素直な感想としては読むのが辛かった。
話しの内容上エンターテンメント性が少ないのは当然なのかもしれない
けどやっぱり面白い方がより良いと思う。
最後の主張は読者に対してのものだろうだけど
「解釈を換え、全てを受け入れる事で、」
ってのは理想であってそう簡単はできないよな人間。とか思った。
ただ文章中にはないけど「解釈で世界の感覚は変わる。そう悲観しないでくれ」って
思いは伝わった。(その主張もどっかで見たことあるような気もするが・・・ブツブツ
以上が勝手で独善的意見。「あんた読み違えてるよ」と思ったならそれは俺のミス
スマソ
>>79 感想どうも。書いて感想もらえるとやっぱ嬉しいね
物理の学生?いやいやいや、そんな高尚な職業はやってません
言いたい事はその解釈で大体あってますよ
意見は盛り込めたけど、やっぱ物語としては面白くないんだよね
面白い物語に、こういう意見盛り込めたらいいんだけどなぁ
どうやったら物語に意見盛り込めるか、皆さん分かります?
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 18:45:17.62 ID:ZZQXAnsT0
隠喩、寓喩、イデオローグの生き様を追う……やりかたはいくらでもあるけれど、直接でなくてそれとなく匂わせる程度に書くのがスマートだと思う。
>>33 白チノパンの爽やかなにーちゃんが饒舌に語ってる絵を想像したらなんかムカついた
似たような説明はいくらか削っても良かったんじゃないかなぁ
お題下さい
把握す
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 19:44:49.05 ID:4M6Z1ry3O
見てて気になったんだが、一レスの作品でもおk?
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 20:05:25.59 ID:/71gWw/J0
一向に構わん
お題下さい
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 20:12:35.45 ID:UwICRP0+0
旅支度
把握
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 20:36:59.30 ID:4M6Z1ry3O
囃し言葉
>>92 把握
このスレ、何か投下とお題と保守以外の話題は無いのか
作文講座とかさ
文才無い人間が集まってるんだ
講釈垂れるほど偉い奴もいないさ
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 21:00:37.34 ID:UwICRP0+0
盆に地方の廃校行こうと思ってんだけどここにもロケハンしてる人いる?
自分想像力ないからしないと雰囲気だせない病
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 21:17:07.39 ID:lLl2YGJXO
そんなこと言ってどうせ女の子とデートなんだろ
リア充呪われろ!
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 21:30:32.51 ID:9kaOKWbn0
>>33 読みました。誰の作品だか思い出せない(ティプトリーだった気がするけど曖昧)けど、
もう、人類が探索出来る場所がなくなった遠未来のSFを思い出したです。
その話では、もうそれ以上人類が宇宙に進出出来る場所が無くなって、その結果
情熱を無くした人類は衰退していくだろう、みたいなフロンティアスピリッツを神聖視している
あちらの国らしい思考だなーと思いましたが、それでも言いたいことは何となく理解できました。
翻ってこの作品で見れば、
その次元で最小の物質が発見されたことが、
>一つは、技術を捨て、退化の道を進む事。
>もう一つは、今まで通り進歩し、新たな研究対象が現れるのを待つ事。
どうしてこの選択を強いられることになるのかが良くわからなかったです。例えば仮に、現在の物質の最小単位
(詳しく無いから仮にニュートリノだとしておく!)が世界の最小構成単位だと証明されていたら人類はその選択肢を
強制されることになるのかな?
そういうわけで、自分は作品の前提にてまず躓いてしまいました。
こういう思考実験的な小説は、思考実験の結果について読者に「なるほどね」と思わせることを成功と定義してもいいんじゃないか、
と思うです。
その「なるほど」の結論が、納得出来て、かつ読む前には奇想天外だ、と思えるような結論だったら「面白い」と思われるんじゃ
ないかと思います。
そういう意味で、この作品に必要なのは、論理をより具体的に、作品中の実例を通しての説明と、
そういう結論に向けて読者が読みながら推測が出来る余地と遊び、加えて何が言いたかったのかという
明確な結論までの順序だった構成なんじゃないかと思いました。
まあ、自分は自信を持って投下した思考実験的小説でダブルオーとった人間だけどね!
お題:競馬
タイトル:お昼時のG1レース
レス数:3
出来たので投下して満ます
100 :
お昼時のG1レース(お題:競馬) 1/3:2010/08/09(月) 21:54:38.31 ID:4M6Z1ry3O
「さて、今日の授業はこれまで―――」
気だるそうに発した言葉、
チャイムは響いていないが生徒は立ち上がりスピーカーを一点を見つめていた。
――――キーン、コーン、カーン、コーン
始まった。スタートの合図だ。
それを最初に、一斉に扉が開く。
教室というケージから飛び出す姿はさながらサラブレット
飛び出せばいつもの顔、なんども争ったライバル達。
アイツだ。またお前か。今日は勝つ。俺が勝つ。いや、俺だ。
闘志むき出しの眼光を交え、一斉に走り出した。
階段を駆け下り、続々と出てくる障害をすり抜けながら向かうはただ一つのゴールのみ。
程なくして、後ろを振り返る一人の生徒。
後方からのライバル達が追い上げてくる可能性は最早、無いに等しい。
残るは最後の直線を駆け抜けるのみ、それは彼の圧倒的勝利を現していた。
勝ち取った。あの頂きは俺の物だ。
あぁ、勝利とはこんなにも気持ちいいのか。なんて素晴らしい。
完全勝利とはなんて、なんて甘美なんだ。
彼の気持ちは目前のゴールに高揚し意気揚々と食堂に乗り込もうとしていた。
何事かと、振り向けば生徒指導である鬼軍曹の姿。
彼は瞬時に現実戻され、そして理解した。終わった、と。
軍曹に引きずられていく途中、早歩きで横を通り過ぎていくはライバル達のにやけ顔。
頂きを手にした声をBGMに、彼は必ずリベンジを心に誓いながら、
指導室へと連れ去られていくのだった。
おわり
以上です
ありがとうございました
うあ・・・1、2文ぬけてた・・・
スレ汚しスマソ
>>98 おおw詳細な感想ありがとう
>一つは、技術を捨て、退化の道を進む事。
>もう一つは、今まで通り進歩し、新たな研究対象が現れるのを待つ事。
>どうしてこの選択を強いられることになるのかが良くわからなかったです。
最小の物質の発見で、昔から続く物理学の観測が終わっちゃったんです
ほら、原子の発見以後も、陽子だのクォークだのの観測は続いたでしょう?
原子に関する考察が終わっちゃって、人類で初めて科学が自然に追いついたんですよ
で、そこから考えて、「こりゃあまずい。科学が限界まで来る実例が遂にできた。
そのうち他の研究も同じように限界に達するのも、現実味を帯びてきたぞ。」
ってことで。
かなり先の未来を予想しているから、一般の人は何の事やら分からない人もいます。
ですんで、「一部の知識人」なんですよ
>そういう意味で、この作品に必要なのは、論理をより具体的に、作品中の実例を通しての説明と、
>そういう結論に向けて読者が読みながら推測が出来る余地と遊び、加えて何が言いたかったのかという
>明確な結論までの順序だった構成なんじゃないかと思いました。
禿げ同
推測する余地・・・なさげだなぁwww
俺の書いたのは、ひょっとしたら論説文の書き方なのかも知れん。
もっと分かりやすい小説を目指さんとね
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 22:42:37.97 ID:8eni0Kfk0
はじめてみるんだけどこのスレでは何をすればいいんです?
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 22:45:31.90 ID:9kaOKWbn0
>>105 馬鹿でごめん。やっぱわからないや。
> 「こりゃあまずい。科学が限界まで来る実例が遂にできた。
> そのうち他の研究も同じように限界に達するのも、現実味を帯びてきたぞ。」
そういう危機だとしたら、
> もう一つは、今まで通り進歩し、新たな研究対象が現れるのを待つ事。
これは何の解決にもならいんじゃないかな、と思った。
一つの事例で科学進歩全体の終端を予感したのなら、
新たな学問(例えば異次元空間学とか時間工学とかね!)が新たに誕生しても、
その学問にだって終端がくるんじゃないのかなー。
まあそのあたりは良しとして、個人的には
>>105で書いたような詳細な説明こそが
本文中にあれば良かったんじゃないか、と思ったです。本文中にあれば、
上に書いたような突っ込みいれながらも「そういう設定なんだ」と納得しながら読めた気がします。
>>33 よみました。
これは食堂じゃなくて売店にしたほうが良かったんじゃないかなー、と思いました。
それとも食堂内に売店があるのかな。
気になったのは、チャイムが鳴ると同時に駆けだした、という光景です。
学校ってチャイムが鳴るかどうかじゃなくて、教師の言葉が終了の合図なんじゃないかなー、と。
設定としては、チャイムが鳴ると同時に駆け出すというのは綺麗だけれどね。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 22:46:00.22 ID:60MVxxdj0
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ト、;;;;;;;;;;;;;;;` ` '' ー -- ‐ '' ";;;;;;;;;,:ィ;:;!
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l;:;:;:;:;:;:;ミ ` ` '' ー -‐ '" ,リ;:;:;:l
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fミ{;:;:;:;:f'´ , -−-_,, _,ィ 、_,,ィ,.-−、 };f }
l トl;:;:;:;:l 、,ィ或tュ、゙:ミ {,'ィt或アチ l:l,/
゙i,tヾ:;:;:! `ヽ 二ノ ト ` ‐''"´ l:l:f
ヽ`ー};:l ,r'、 ヽ リ_)
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゙i ,ノ `'" 丶. ,'
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',ヽ ヘヾ'zェェェッ',シ' //ヽ
} 丶、 ` ー--‐ '"'´,/ノ:.:.:ヽ
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,r'"^l ! ` ー‐;オ´:.:.:.:.:.:.:.:.:.,ノ ,}、
,. -ァ=く(:.:.:.l l //:.:.:.:.:.:., - '" ,/ ヽ、
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/ ヽ-( / / f }li, ,. -‐ '" \
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 22:46:37.14 ID:9kaOKWbn0
ここはお題をもらって小説を書き、筆力を向上させるスレです。
詳しくは
>>1-2を見てね。
もし気が向いたら居着いてやってください。
110 :
てんさいするよー:2010/08/09(月) 22:48:49.63 ID:9kaOKWbn0
254 名前:全館 ◆QmrNKIyyew [] 投稿日:10/08/09(月) 21:10:16 ID:mZ5iumXR
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
俺たちの戦いはまだ始まったばかり! ◆A9epGInhJg先生の次回作にご期待ください。
という煽りが目に浮かんだ。
んー、ラノベは大好きなんだけど、ファンタジーだけは苦手なんですよね。
一レス目からううーって感じで、四人の説明に入ったもうやめて!って叫びたくなった。
それ抜きにしてもあまりにも話が予定調和すぎるというか、なんというか。アニメの第一話的な感じ。
つまりなんもいえねーって感じなんですよ。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 1/1 ◇0xZ4re6svU氏
変態という名の紳士なんですね。うさみちゃんを呼ぶぞ。
読んでいるときよりも、読み終わった後のほうが色々想像できて笑ってしまった。
良い感じの余韻。良い感じの長さ。良い感じの語り口。俺これ好き。
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
おもしれえwwwww不謹慎にも笑ってしまったwwww
この世界観の長編が読みたいなあ。
最後は力尽きたのかな?それともこれ以上書くと尺に収まらなそうだったのかな?
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
オチありき・・・?つまりどういうことだってばよお。
同じ言葉言ったら負けーってこと?ゲームに負けたから死ねみたいな?
ふーん。どうしようもねえ。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
夏だからねホラー的なテイストでいこうみたいなね。セックス地獄から抜け出せない。
まさにホラー。知らんがな。すいません感想思いつかないのですいません。
111 :
てんさいするよー:2010/08/09(月) 22:49:09.08 ID:9kaOKWbn0
255 名前:全館 ◆QmrNKIyyew [] 投稿日:10/08/09(月) 21:11:38 ID:mZ5iumXR
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
うん、いいね。こういう綺麗な話好きです。
でも、そんだけ世界が滅茶苦茶になっても彼氏ですか^^;って思わなくもない。
イライラしてるときだったらスイーツ!スイーツ!って叫んでたと思う。スイーツ!
世界滅亡して体が機械になってーって大袈裟な設定に目が行くけど、それがなくても充分この話は成り立つよなあ、なんて思っちゃったり。
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
うん、これ好き。雰囲気も出てるし、もやもやした感じを残しつつも綺麗に纏めてると思う。
>大切な物はなにより誰かを想う気持ちだ。
この一文だけなんか気に食わなかった。うん、ただそれだけ。それ以外は良かった・
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
ははは。どうしようもねえ。
時間外No.01 どうしようもない暇つぶし ◆QmrNKIyyew
NHKにようこそと煙か土か食い物かって小説読んで書いてみた。
なんかこう著書の迸るエネルギーとか内に秘めた熱い感情みたいなのが、こうひしひしと伝わるような物を書いてみたかったのです。
そんで自由気ままに勢いで手が動くに身をまかせた感じで書いたんですが、すごい楽しかった。
書いてるときに本当にゴキブリ踏み潰してやりたくて、カモンコックローチ!ヘイカモン!みたいな感じで書いていました。
いや、本当楽しいのでみなさんにも是非オススメしたいですよ。
112 :
てんさいするよー:2010/08/09(月) 22:49:24.08 ID:9kaOKWbn0
256 名前:投票 ◆QmrNKIyyew [] 投稿日:10/08/09(月) 21:12:38 ID:mZ5iumXR
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
【関心】:No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◇0xZ4re6svU氏
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
**********************************************
― 感 想 ―
暑いですねー。熱中症には気をつけましょう。水分補給はこまめに。あまり無理をせず生きていきましょう。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 22:49:42.52 ID:9kaOKWbn0
転載終わり。
無理せず生きていこう。生きていこう。
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:11:59.70 ID:60MVxxdj0
l三`ー 、_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:-三三三三三l
l三 r=ミ''‐--‐';二,_ ̄ ,三三三彡彡l_ この感じ・・・・
lミ′  ̄ ー-'" '=ミニ彡彡/‐、ヽ
l;l ,_-‐ 、 __,,.. - 、 彡彡彳、.// 感想か・・・・
_______∧,、_‖ `之ヽ、, i l´ _,ィ辷ァ-、、 彡彡'r ノ/_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ 1  ̄フ/l l::. ヽこ~ ̄ 彡彳~´/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ´ :l .l:::. 彡ィ-‐'′
ゝ、 / :. :r-、 彡′
/ ィ:ヘ `ヽ:__,ィ='´ 彡;ヽ、
_,,..-‐'7 /:::::::ヽ _: :_ ヽ ィ´.}::ヽ ヽ、
_,-‐'´ { ヽ:::::::::ヘ `'ー===ー-- ' /ノ /::::::ヘ, ヽー、
>>107 > もう一つは、今まで通り進歩し、新たな研究対象が現れるのを待つ事。
>これは何の解決にもならいんじゃないかな、と思った。
俺も同意。と言うか、だからこそ展望が暗いんですよww
どっちを選んでも解決になってないじゃん!ってこと
>まあそのあたりは良しとして、個人的には
>>105で書いたような詳細な説明こそが
>本文中にあれば良かったんじゃないか、と思ったです。本文中にあれば、
>上に書いたような突っ込みいれながらも「そういう設定なんだ」と納得しながら読めた気がします。
うう、さりげなく自然にこう言った文章、書き込めるようになりたいぜ
書けるけどさ、長くなるよ?今以上に退屈になるのはねぇ(´・ω・`)
そこは表現を練習せねば
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:26:24.48 ID:9kaOKWbn0
あ、ごめん、
>>107の後半安価ミスしてるね
>>33は
>>100の間違いです。失礼。
>>115 > 書けるけどさ、長くなるよ?今以上に退屈になるのはねぇ(´・ω・`)
そっか。じゃあ仕方ないかもね。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:36:32.35 ID:OQB5fYNk0
起承転結が特にない小説は小説といっていいのか
日常切り抜き一こま、みたいな
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:42:37.97 ID:OQB5fYNk0
日常切り抜き一こまっていうのはすげー馬鹿みたいに書くと
「ばーか」
「ばーか」
いつもどうりの幸せな朝でだなと僕は思った。
みたいなやつのことなんだけどさ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:47:03.13 ID:9kaOKWbn0
雰囲気小説って極論しちゃえばそういうものだと思うよ
夏目漱石だって日常系書いてるんだぜ
読者が読みたい、面白いと思えばそれでいい
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:48:16.57 ID:Y7Nv6FIg0
このスレでは一回投稿して感想もらって、
それを参考にして再投稿ってのはナシな感じなの???
駄目ならお題くだしあ
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:53:07.01 ID:9kaOKWbn0
>>121 まとめサイトに書き直し投下用のスレはあるんだけど、機能はしてないねw
お題は「蛇行」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:53:59.06 ID:OQB5fYNk0
読者は読みたいとおもうのだろうか
>>121 だめか知らないけど
「キシリッシュ」
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:54:57.44 ID:UoMuMiVsO
おだいくだされ
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:55:20.27 ID:Ck/zy0qY0
作者が小説だと思えば小説だろ。
誰にも見せずにシコシコ書いてるだけの人だっているんだから、読者なんか関係ないわ。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:56:02.16 ID:Ck/zy0qY0
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/09(月) 23:56:52.77 ID:OQB5fYNk0
そうだね
それをみせて受け入れられるかどうかは別ってだけだね
解決しました!
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:06:50.08 ID:TiFeOGAY0
>>122 そうなんだぁ…感想を参考に書きなおしたんだけどなぁ。
機能してないんじゃしょうがないね。
お題サンクス。蛇行…けっこう窓口広そうだ。頑張る!
>>123 それをいわれると、サーセンてなるわ…
キシリッシュてwwwガム!?
商品名てどうなの…ガムじゃダメかね><
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:08:24.84 ID:cblDSkv/0
そのスレに書き直し作品投下したら感想は書くよー
機能していない、というのはそのスレに未だ書き直し作品が投下されていないことに因るものさ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:09:19.63 ID:CW6s681E0
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:14:16.51 ID:TiFeOGAY0
>>129 まじですか!あとで投稿してみよう…そうしよう。
>>130 ちょっぴり胸がぎゅってなりました(笑)
すでにお題もらっちゃったから別に書くor混ぜてかくね〜!ありがとう!!
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:16:35.20 ID:JIlTHtdw0
お題クレ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:18:00.25 ID:CW6s681E0
ジョセフィーヌ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:18:19.09 ID:JIlTHtdw0
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:41:13.50 ID:arX2vq4EO
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 00:43:36.02 ID:/ASflQio0
257 名前:文才無しさん[] 投稿日:10/08/10(火) 00:15:13 ID:OjBnzygL
感想が欲しい。
>>44の感想が・・・
いや、読んでも何ら思わなかったんなら仕方ないけど
読むほどの価値もないのなら仕方ないけど
転載の波に埋もれたのなら;;
たった一言
「糞つまんなかった」でもいいから
ということでこんなことではめげません
お題くれ
規制もういやあああああああああああああああ
| ・ω・)
>>44 最初の町や空腹の描写がくどくて疲れた
主人公のナメきった態度が好き
オチがありきたり
お題:消臭
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 01:04:04.53 ID:JIlTHtdw0
>>58 ジェムやTS-1は比較的マシ。外来で出来るくらいだから。
あと、こういうのに乗じてくるのが健康食品とか未知の免疫治療とか、そういうハイエナ連中。
すがれる者なら何でもすがりたいという人間の足下を見るような、こういう連中にだけはつけ込まれないで欲しい。
あいつらは、冗談抜きで金儲けが出来るなら患者が死んだっていいと思っている連中だ。
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 01:04:15.37 ID:JIlTHtdw0
誤爆
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 01:20:29.89 ID:qdC64lCW0
258 名前:文才無しさん[] 投稿日:10/08/10(火) 01:18:03 ID:OjBnzygL
>>138 読んでくれるとうれしい、感想くれるとその十倍うれしい。
やっぱ落ちかー
このお題でリベンジする
お題ありあとー
転載いつもいつもありがとうございまして、こちらも
手前がってながらよろしく頼みまする
夜だし投下してみよう
感想は・・・くれるような時間帯にきけばいいかww
英雄だとか聖人だとか、それを目指す人は腐る程居る。俺もかつてはそうだった。今でもそうかも知れない。
そして、そんな肩書きを得た人の何万倍もの人が、挫折し、死んでいった。
世界は、歴史は、そんな勝者と敗者に二分できるのだろう。
俺は、そんな敗者も、そしてもちろん勝者も、両方がとても羨ましい。
人々に語り継がれる伝説の存在は、どんな心地なのだろう。
人々に語り継がれる事もなく、死体として大地に還ることは、どれ程すばらしいことなのだろう。
今の俺には、分からない。分かるはずもないのだ。
俺が、人間から物に成り下がってから、もう何年が経っただろうか。
遥か数千年もの間、俺は、歴史書を飾る英雄にも、荒野に転がる死体にもなれない、惨めな呪いを受け続けてきた。
つまり、俺以外が進化と発展を続け、生き、そして死んでいく傍で、俺はたった一つの小石を演じ続けた訳である。
始まりは何も珍しいことじゃあない。
二千年以上も前、今で言うギリシャって所に住んでた俺は、ちょっと英雄になろうと躍起になってたんだ。
現在神話で語られるような時代だった当時は、怪物や邪神がいるのはごく当たり前の事だった。
そして偶然、その怪物を、――メドゥーサってヤツの噂を聞いた。
正直退治できるとは思わなかったさ。それでも、英雄になれるのなら、ちょっと試してみようと思ったんだ。
結果は惨敗だった。いや、戦いで負けるなら、それはそれで良かったさ。
俺が英雄になるため、努力した事には変わりないからな。自分の力を出し切って、満足だった。
しかし、それでも、やはりあいつは非道な化け物だった。
俺が剣を振り下ろす前に、ヤツときたら、俺を石に変えちまったのさ。
・・・そこからの俺は、惨め以外の何者でもなかった。
盗賊に出来の良い彫像として盗み出された俺は、市に出され、買い手から買い手へ、永遠の旅を続けたんだ。
ヤツが倒されたのは聞いた。ペルセウスって言うやつが倒したとか。当然そいつは英雄さ。
俺はそいつを妬みはしない。素直に賞賛を贈るよ。
ただ、許せないのはあの怪物だ。
歴史の中で、哀れな死体Aとして描かれるのも、輝かしい英雄になるのも、それはそれで自身の運命だと受け入れられた。
けど、ヤツは、その俺の運命を、永久に奪い去ったんだ。あまりにも、それは残酷すぎる。
殺されるのも讃えられるのも、どちらも本望なのに、怪物はそのどちらも選ばせてくれなかったんだ。
これが、ヤツの呪い。石にする、すなわち、「人の歴史から消し去る」、恐ろしい呪いさ。1
ともかく、俺は人から忘れ去られた。
彫像として出回った俺の身体は、様々な末路を辿り、世界中に散らばっていった。
時と共にバラバラになっていく。自分が何になるのかも分からない人生は、とてつもなく恐ろしい物だったね。
右頬は、ポンペイの商人に買われ、そのまま火山灰の底に埋もれた。
脇腹は、陶器に加工され、やがて上海の巨大ビルの土台に練りこまれた。
左目は、鉄鉱石の山に混ざり、搬送船と共にインド洋の底に沈んだ。
右腕は、リサイクルと称して粉砕され、イギリスのビックベンの一部になった。
右目は、暇な現地人に持ち去られ、観光旅行先の日本の地面に捨てられた。
左足の小指は、植木の玉砂利に使われ、今も航空機の貨物室に転がっている。
俺は世界中にいる。しかし、人間の俺は何処にもいない。
彫像から、さらに歪な形の小石に成り果て、誰にも気にされずに行き続ける俺は、一体何をすれば良い?
動く事もかなわない小石の身体で、世界中の俺が、眠らない街の夜空に向かって、叫んださ。
それでも、答えは返ってこなかった。自分の身体から、声が出る事もなかった。
少しでも、人に認識されようと努力したが、さすが小石だね。数千年間、誰も接してくれなかった。
接したとしても、あくまでそれは「小石」としてだ。
石質検査とか、家まで蹴れたら無敵になる薬とか、陶器の材料とか、そんな用途でしか、俺は使われなかった。
孤独。そうとしか言いようの無い人生だ。
小石とは、生命を持たない物とは、ここまで孤独な物だったんだ。
誰にも理解されずに、永遠に傍観を強要される。それは、どこまでも、孤独で、恐ろしくて、哀れで、惨めで、恨めしくて...
―――{オイ、そこのお前、お前だよ。どうせ気づきやしないだろうが。
いい年して部屋に篭るんじゃない。お前は、まだ人間なんだろう?夏バテになるぞ。
まあいい、どうせ俺の独り言なんだからな。
お前は、自身が踏んでいる地面に、感謝した事があるのか!? 無いだろう。
いいか? 今からでも遅くない。感謝しろ! あれは四十五億年以上も前から、一人で、ここにいるんだからな。
もし、大地に、空に、星に、海に、そして路傍の小石に、心があったとしたら、お前はどうする?
こいつらが、平気な面してのっぺりと広がっているのが、何億年も孤独と恐怖に打ちひしがれていたとしたら、お前は同情するか?
昔はこいつらも、母だの、神だの、みんなが親しみを持ってくれたから、惨めじゃなかったろう。
それが今はどうだ。無機物と決め付けて、そうとしか解釈しようとしないじゃないか! バカか!
たまには、俺たち無生物にも、親しみを持ってくれたって良いじゃないかよ。
頼むからこれ以上、こいつらを、俺を、無視しないでくれ。
たった数千年石を演じた俺ですら、泣きたくなるんだ。こいつらは、俺の比じゃないはずだ。
なあ、いいだろう!? 生きているんだから、それくらいの情けをくれたって! なあ! }―――
恐らくもう俺は、生き物には戻れないだろう。戻れた時など、想像も付かない。
生きることも、死ぬ事も、輪廻転生に適うことも無い。とてつもなく残酷で、孤独な、恐ろしい未来しか無い。そんな気がする。
だが、小石になった俺は、これからも、生きた者に語りかけるだろう。俺は、命無いこいつらに同情したのだ。
いつか生きた者も、俺のように、世界中の無生物に、愛着を持ってくれるだろう。
今はそう信じるしかない。
目の前で生命は変化し続けるのに、俺たちだけは無視され、永遠に変わる事が出来ない。そんな未来はごめんだ。
せめて、あの生き物の心の中で、変わっていけるようになりたい。そう願う。
今日も、天気雨の空の下、天まで伸びるコンクリートを眺めながら、上空から、海底から、地下から、壁面から、庭石から、
世界中の俺は、生き物に聞こえるはずのない声を浴びせかける。
ひょっとしたら、俺以外にも、空や海や惑星が、既に全ての生きる者に語りかけていたかも知れない。
何億年も前から、人類が生まれる前から、全ての生命に対して、世界は孤独を訴えかけていたのかも知れないのだ。
ならば、俺は世界と共に、全ての生命体に対してこの思いを訴えていこう。
そんな、空虚な一体感を抱きつつ、路傍の小石は、絶対聞こえるはずのない声で、永遠に主張を続けるのであった。
おしまい
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 01:59:30.97 ID:HbJrXpia0
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 02:34:48.65 ID:TiFeOGAY0
>>143-145 着眼点は結構好み。
ただ小石に時間の積み重なりを感じられなかった…
口調に重みがあんまりないからかな。
小石の主張もなんか青臭くて…2000年の時を感じられなかった。
でも石像がバラバラになっても、それぞれの人生、もとい石生があるんだ…とちょっとおもしろかった。
こういう話だったら自分は火の鳥の未来編が究極だと思ってる。
まぁあっちは小石ではなく、神様になっちゃったけどさ(笑)
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 02:45:40.27 ID:HbJrXpia0
>>147 むむ、軽い口調にするのはまずかったか
俺が重い口調を表現すると、大体死にそうな喋り方になるからなぁ
バランスむずかしす(´・ω・`)
今から暇つぶしで書いたらどうなんの? 無理?
無理なら別にありがたい位だが
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 03:03:13.65 ID:hDvsZUCx0
>>149 無理ではない 一応時間外として扱われたりもする可能性が若干ないわけでもない
じゃあ書きますね
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 03:13:18.31 ID:HbJrXpia0
>>147 今から後付で、重い理由付けようか?
て言うか、追加させてくれ。言われた後書いてるんだ
153 :
【永遠に聞こえない主張】3.2/3(お題:小石) ◆KC1zyS0wec :2010/08/10(火) 03:53:19.25 ID:HbJrXpia0
なあ、いいだろう!? 生きているんだから、それくらいの情けをくれたって! なあ! }―――
俺が、こんな命の無いものに同情し、ロマンチックな主張をするのには、理由がある。
そう言われたなら、俺が小石であることが真っ先に思い浮かべられるだろう。
確かにそれもある。小石としての永遠の生活を味わい。孤独を、目の前であざ笑うかのような成長を続ける人類に対する恨みを、俺は嫌と言う程味わった。
千年、二千年経とうとも、生き物は楽しそうに生きていく。
そして、苦しそうに死んでいく。
六十五年前、日本で、一発の爆弾により、恋人をかばい体が溶けながら死んだ青年を、塀であった俺は見た。
彼が突き飛ばし守った少女は、放射能で汚染された水を飲んで死んだ。
七十二年前、ドイツで、国の命令で、わが子を隠して死刑場に送られたユダヤ人の母を、石畳であった俺は見た。
彼女の子は、成人した後死を恐れ、街に隠れていたユダヤ人六十二人の居場所を役人に教えた。
千八百年前、ペルーで、太陽神に捧げる為、一人の少女が臓器を抉り出され絶命したのを、台座であった俺は見た。
儀式が終わった三日後、皆既日食が起こり、少女の原形留めぬ遺体は墓から堀り出され、二百メートルの崖の上から投げ捨てられた。
人間の死の、なんと無意味な事か!
生きて動ける生き物を、当時の俺は羨ましさから妬み、死んだ彼らをあざ笑った。
しかし、他人をあざ笑える当時は、まだ人間の面影を残していたのかもしれない。
人間からすれば永遠といっても過言でない期間、俺は人の生き死にと、世界の編纂を嫌と言うほど見続けてきた。
その期間が、俺から人間的な心を薄れさせ、替わりに何千年も前からある巨大な大木のような、落ち着きのある慈愛の心をもたらした。
人は必ず死ぬのだ。全ての生き物は、生まれた時から、死を背負って生きている。
それに絶望し、自殺する者も、俺は数多く見てきた。
死ぬ事が出来ない俺は、それを大層羨ましがった。永遠への恐怖から、自ら死を望んだんだ。
154 :
【永遠に聞こえない主張】3.6/3(お題:小石) ◆KC1zyS0wec :2010/08/10(火) 03:54:25.27 ID:HbJrXpia0
だが、それも、今の俺からしてみれば、愚考に過ぎなかったよ。
俺は死の無意味さを知り、世界のすばらしさを、この永遠のちっぽけな人生で理解した気がしたのさ。
昔、当時湯のみだった俺を使ってたある作家が、俺の気づいた事を一番端的に表してると思う。
曰く、「解釈を換え、全てを受け入れる事で、世界はいくらでもすばらしいものになる。何故、皆それを理解してくれないのだろう」。
死は無意味だ。人生に絶望したのなら、いくらでも解釈を換えれば、世界はすばらしいものになるんだ。
俺はそれを、小石になることでようやく気づけたよ。気づいてからは、俺は小石として、そういう独自の視点から、世界を見るようになったのさ。
小石として言う。俺は、生きている者全てが羨ましい。だからこそ、その人生を大切にして欲しい。
人生つまらないと言うのなら、解釈を換えてくれ。
今日も路傍の小石が自分の有用性を主張し、つむじ風は擬人化された見えない妖怪少女の仕業で、恋愛をすればヤクザだって倒せる世界。
ほら、楽しそうだろ?
空しい事なのは分かってる。だが考えてみろ。お前の通常の人生が、果たしてこれと大差あるか?
自分は天才になれなくて、自分は人間で、重力は常に地面に向かって働く。
誰がそんな事を決めた?お前だろう。お前がそう思うからこそ、こんな世界があるんだ。
気休めだろうが、世界が楽しい物になれば、それでいいだろ?
かつて人間も、神だの、幽霊だので、気休めに世界を色づけしてたじゃないか。
それをもう一度やってくれと言っているだけなんだ。俺は、もう無意味な死を見たくは無い。
永遠に小石を続ける俺は、世界を見て、考え、答えの無い哲学的な人生を送ることにした。
俺はもうそれをつまらないと思わない。そして、元々同類であった人間に、それを伝えたくなったんだ。
死んだところで、世界が楽しくなる訳も無い。ある時間待ってみろ。解釈を換えれば世界は、きっとすばらしいものになるぞ。
事実、俺は、もう小石として生きることに絶望を感じない。解釈を換えたんだ。次はお前たちに理解してもらいたい。それが理由さ。
俺はお前らの全てを受け入れた。お前らも、俺のこの思想を、理解してくれ。
恐らくもう俺は、生き物には戻れないだろう。戻れた時など、想像も付かない。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 03:55:47.81 ID:HbJrXpia0
付けたし文は改悪になるの法則
ちょっと無理やりかもねぇ
気に入らないなら脳内削除して。分かりにくいだろうし
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 04:00:27.29 ID:HbJrXpia0
>なあ、いいだろう!? 生きているんだから、それくらいの情けをくれたって! なあ! }―――
>恐らくもう俺は、生き物には戻れないだろう。戻れた時など、想像も付かない。
これは元の文のこの部分から挟みこみましたよーて事で
ほす
157 :
全館 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/10(火) 04:04:30.97 ID:hDvsZUCx0
ここで全館
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
こういう設定で長編小説を書いたら面白くなるかな、と考えたけど、実は多分そんなに面白くはならないと
思います。異能バトル者としては技の設定の段階で明らかにひねりが足りない。王道ファンタジーとしては、
世界観に美しさが足りない(ひどい村人たちです、色々な意味で)。ヒーロー譚としては、個人のキャラの魅力
がイマイチだったりする。僕が思ったのは、この尺では設定資料集すら書けないんじゃないかと言うことです。
作品の意図どころか、作品の設定が意図するものすら魅力的に提示することが難しい。
じゃあ、ショートショートでファンタジーすることはそんなに困難かというと、僕には分かりません。出来ない
こともないけど、やる人はちょっとマゾっぽいかも知れません。
やるなら、登場人物の説明に費やした部分の一つを切り取って、そこを膨らませればよかったんじゃない
でしょうか。個人的な好みでものを言うなら、召喚師のエピソードに肉付けしてやったりしたら、わりとショート
ショート向きの話が一本書けたかもなんて気がします。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
よく分かりませんでした。主人公が魔法を使うという設定が何か思わせぶりだったり、控えめなのか大胆
なのか分からない変態具合だったり。空振ったシュールを感じました。方向性は合っているような気がします。
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
現実を元にした諷刺だけれど、ちょっと盛大にパロディ成分を配合しましたね。時事問題をネタにしたスラッ
プスティック調の話なら、一頃の筒井康隆なんかがちょうどいいお手本になると思います。パロディに手加減は
不要だと教えてくれます。
割と面白い題材を扱っていたので、3レス目はかなり面白く読むことが出来ました。最後の展開が興ざめだと
いうのは、他の多くの読者と同じ気持ちです。
158 :
全館 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/10(火) 04:04:49.55 ID:hDvsZUCx0
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
放った単語を具現化するしりとりと、同じ単語を使った場合の罰ゲームを話の軸に据えたわけですね。面白く
なり得る題材だったと思います。もしこれを真に読み物として面白く昇華するには、やっぱりシチュエーションを
広げる必要があるんじゃないかと。しりとりで級友を豚に変えたりしてたら最終的に世界の法則が乱れてみたり。
古典的ながら、この手の着想が得られたら、ドラえもんのショートエピソード的な展開をさせると鉄板になると
思います。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
僕は駄目でした。セックスの描写。読んでて照れてしまう。男はもっとスケベか面倒くさがりじゃないとなんか
落ち着かないし、こういう時の女はウザいくらいに性欲アピールしてるか、もしくは不機嫌じゃないとしっくりこ
ない。ってのが僕の好みだったりするわけです。ごめんなさい。
不条理怪奇ループもの、って考えるとすごい普通の作品だと思います。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
ワンアイディアでSF書こうとしていつもぶち当たるのが知識の壁です。
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
並行して進められるゲーセンと失踪両親の話が、雰囲気的にかなりシンクロ率高かったです。何て言うか、
先を読ませる書かれ方というか。両親の死亡届を出す前に、どうしてもゲーセンのゲームをクリアしたい。
一見関係のない二つの事柄を、雰囲気で結び合わせた筆力に脱帽です。締めの余韻があったらなおよかっ
たと思いました。
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
ゲーム帝国ネタを思い出しました。
159 :
全館 ◆D8MoDpzBRE :2010/08/10(火) 04:05:02.47 ID:hDvsZUCx0
時間外No.01 どうしようもない暇つぶし ◆QmrNKIyyew氏
つまらない独白を延々と聞かされた時の気分の悪さを、割と忠実に抱かせてくれました。ニートの思考を
そのまま綴ったところで、普通の人が読んだらそりゃ気分の一つ二つも悪くなるし、ニートが読んでも同族
嫌悪の感情に火を付けるだけだと思うんです。劣等感を売りにしていた太宰治だって、もうすこしエンター
テナーだったような気がします。とにもかくも、よくできた心理描写だと思いました。
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
【関心】:No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
**********************************************
今時都会のすぐ側で、庭と縁側と御影石の謎の並びがある家なんて珍しい。
といっても、日当たりのよい物ではなく、ブロック塀と家の間のひんやりした空間だった。そこで二
人の友人同士と思しき者達が、向かい合って座っていた。その内の一人が振り向いて、うんざりした
ような、疲れたような目で庭を見た。庭の内石に囲まれて一段高く盛り上がった部分の、何もない土
の上の一点を、そのまま見つめた。
「あー……世の中っていうのは、本当につまんねーな……どうしてこんなつまんねーことしかねえの
かな……」
そんな独り言とも付かない言葉に、もう一人の男がふと顔を上げて喋った。
「何言ってんだか……そんな事いって、この暑い日に涼んでいられるだけで贅沢だろうに……」
「そういう事じゃないんだよ。言いたいのは、心躍らせるような出来事がないって事だよ
「ああ、うん。そうか」
もう一人の男は横に置いてある氷の入った麦茶のカップを取って飲み、すぐまた元の場所に置いた。
結露した水がシャツに少しこぼれていたが、構いやしないらしかった。
「何のために生きてるのか、とかね」
「暇なんだな」
もう一人の男は、そう切って捨てた。
「よく言うだろう。『不愉快な事があっても、その原因を人に求めるな』って」
「そんな鬱陶しいというか、厚かましいナンセンスは要らん」
そう言った後に、男は思い出したかのように、駒を手に取り、打ち付けた。
「やはりこれ以外にあり得ない。考えた甲斐があったよ」
「3八香か。厳しい一手だが、どうかな」
指された男は、あまり厳しいという顔もせず、居住まいを正すように真っ直ぐ座り直した。
「流石に参ったんじゃないかな」
「いや、そうでもない」
男はしばらく考えた後に、駒台の飛車を手に取って、ピシャリと打った。
「はあ? ああ、なるほど」
指された男は、その瞬間から独り言をひたすら繰り返したが、しばらくすると指す手の検討に入り、
ブツブツ言い始めたが、どうにもならないようだ、と分かると、話しかけているような早口でぼやき、
それも落ち着くと、言い訳を始めた。問わず語りだ。
「香車を使いたい所なんだよね、ここは。香車以外考えられないと思ったんだけどねえ……そんな手は
161 :
暇な時間がないに越したことはない 1/2 ◆q3Db5anB98RH :2010/08/10(火) 04:20:41.11 ID:FiKLrbsG0
考えてもいなかったんだが……歩がこんな所にいるのに……」
「視野狭窄だな」
「ん?」
「打ちたくなっても、大した手じゃない。もっと早い手があるだろうに」
「いや、でもね、こんなの考えてなかった。これは気が付かないよ」
「とにかく、文句垂れてる暇があったら、広い世界に飛び出して、人と関わっていけよ」
「そうだなあ……」
言われた男は家の奥に向かって寝転がって、起き上がった。
「じゃあ、ちょっと大宰府行ってくる」
「はあ?」
「学問の神様にあやかってくる」
「交通手段は?」
「車」
「それで交流できるのか?」
「ええと……さあ」
「まあ、いいじゃない。おおい、爺はいるか。今すぐ車を用意しろ、大宰府に行くから」
彼はいつもこんな調子だった。それもその筈、彼の親は二代続いて大富豪で、いつも家を空けてい
たからだ。いわく「次に生まれてきたら貧乏人がいい」
コテが違ってしまっている。鯖が変わったからかな?
まあ、構わんか。
品評会の作品です。
163 :
◆KV7M.qJsh2 :2010/08/10(火) 05:19:06.77 ID:TiFeOGAY0
>>163 オチはともかく、オチの前に女の子がなんで顔を赤くしたかとか
そういうのが全然分からないのでイライラする。
夢オチにしてもオチがない感じ。このスレは、オチがない話は0点らしいし。
とにかくストーリーがなかった。
ストーリーなくても面白いとか神だし。
ストーリーがないとつまんない。
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 07:35:13.62 ID:FiKLrbsG0
ほ あげ
誰もいねーな
適当にほ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 08:22:24.76 ID:Tymi9UAW0
おはやうございます
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 08:36:34.65 ID:cblDSkv/0
おはようございます
感想夜書きます
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 10:17:41.74 ID:mVaBtNM50
おはようございます
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 11:24:50.78 ID:arX2vq4EO
ギョギョ!?
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 12:36:36.43 ID:D5JWw3fFO
ほ
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 12:37:37.96 ID:D/N4WUu+0
さかなちゃん「ギョーギョ♪」
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 14:20:10.93 ID:TiFeOGAY0
ほしゅっしゅ
よし、人が増えたし、
>>143+
>>153の感想を募集してみよう
感想乞食?どうとでもいってくれ(´・ω・`)
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 15:21:39.06 ID:wS/jclaj0
ギョギョーッ!?
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 16:23:49.98 ID:ab7N5bAh0
とりあえずギョギョ
後で読みます
私もD何とかさんって人にも感想ほしいなと思うけど
自分でも何ていうか、つまらんと思うから、つまらんのに感想書いても
無理やり褒めるしか出来ないから、それならいいんだけど
でも、感想あった方がいいかなって感じだ。
大した事ないので、感想、または、こうしたらよくなるという助言をお願いします。
人に助言するなんて大変かなとも思うんだけど…足しになる可能性があるなら
何でもいいですよ。
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 17:09:51.57 ID:HQ+1pa7w0
>>143 読んだ。正直小石に価値を見出せないので小石がどんな気持ちだとか読んでて興味湧かなかった
実際問題小石って寂しいの?って考えても、なわけねーだろという思いが真っ先に来る。
何かのメタファーなのかもしれないがちょっとよくわからなかった
お題の小石をメデューサに石像にされたものが砕けたものとして使うのは中々洒落てるなーと思った
>>178 主人公は元々人だったから
数千年スルーされたら、なんか孤独を感じるんじゃね?って思ってね
本物の石が実際寂しがるか?
石じゃないから知らん。俺は寂しがると想像した
お題の使い方は洒落てたか。よかった
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 17:30:50.07 ID:FiKLrbsG0
>>178 初めに小石に人格があったらって思ったんじゃないかにゃ。
それだけじゃ感情移入できないから、
「じゃあ元々人だったのに石になった事にしたら感情移入できる」って考えたんじゃね。
「価値を見出せない」っていうか、小石なんかそれこそ虫けらにも劣るからね。人的価値というか
生命に重きを置くと。
書き方が上手いけど、メデューサに石にされたとか、小石に精神が宿ってるとかは、現実的ではないよね。
でも、現実的ではないとか、現実的とか、書いたり読んだりする際にはあまり関係なくて、違和感の有無だけが問題だろう。
メタファーというか、何でもメタファーはメタファーだよ。小石というのはこの場合、
「富と名誉を追い求めた人の、哀れな末路」(こんなもの現実的じゃないが)とか
「孤独」とか、そういうものを表してるんだろうし、孤独を凌ぐ辛さはないってなもんでしょ。
付けたしたのも、そういうことじゃない。だって、それが簡単に伝わるなら、付け足しはいらないでしょw
あっても、小石の悲壮感とか、誰よりも無常観に駆られてる感じはあるけどね。
何となく面白いとは思うけど、自分が小石の立場を理解したという程ではない。でも、実際架空の話だから
小石の立場で考えるなんてちょっとおかしいとは思うから、別にいいかなって感じだったな私は。
何にしても私は楽しく読めたよ。
>>178 >>180が代弁してくれた
主人公も小石を演じただけだから、本当に小石が孤独なのかは分かってない
でも、もし小石が主人公のように孤独を感じていたとしたらと言う前提で、
主人公は同情して主張を始めたんすよ
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 17:56:49.85 ID:ab7N5bAh0
>>143-145 読みました。
まとまってない感想ですみません。
自分がこの小石に話しかけられたら「つまんねー考え方する奴だな」と思ったと思う。
小石じゃなくても、犬でも猿でも、人であっても、等しく「つまんねー考え方」って思っただろう。
なんというか、ただただ卑屈なだけで、ちょっとでも今の自分の考えから脱却するという
向上心が感じられなかったからかな。
ただ小石の愚痴を延々聞かされているだけのような気がした。
誰も接してくれなかったとか、どうでもいい用途でしか使われなかったとか、受動的だなあ。
当然「これは小石なんだから受動的で当たり前です」という反論があるには違いないのでしょうが、
でもこの小石は「思考してる」じゃないですか。
…だからどうしたと言われるとちょっと困ってしまう。
うーん、なんと言うか、この題材だったら、物語がここまで一本道になることは無いと思うんですよ。
なんかもっとぐしゃぐしゃで、ひげ根みたいに絡まってうじゃーってなってるような物語だと思うんですよ。
だって、ばらばらになった「自分」はそれぞれに思考しているんでしょう?
それぞれが見ている(感じている)世界は違うのでしょう?
それって本当に「自分」なんでしょうか?
この石の「自分」ってどこからどこまでなの?
っていうのが気になったことの一つ。
気になったことのもう一つは、
>石質検査とか、家まで蹴れたら無敵になる薬とか、陶器の材料とか
にもならなかった小石はどうなんの?っていうことです。
なんか、読んでて「こいつ結構石として優遇されてんなあ」と思ったのに、
それに対して石がめちゃくちゃ腹を立ててたから、ええーって思いました。
この小説の副題は「石の意思」に今決めました。おわり。
>>182 主人公は元人間ですのでね
この考えは本物の石たちからは怒られるかもしれません
石からしたら孤独は普通かも知れんけど、コイツには孤独が耐えがたかったんでしょう
で、「ヤベー石ってこんな孤独なの?同情しちゃうね」ってなると
>この石の「自分」ってどこからどこまでなの?
世界中にいるけど意思は一つです
本当はイギリスで少女に恋する話も、インド洋の底で人間以外の生活を観察する話も考えてたんです
ただ、それやると長編になっちゃうので、今回は地面に捨てられた奴の独り言って形で
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 18:26:37.33 ID:ab7N5bAh0
>>183 ちなみに
イギリスで少女に恋してたり、インド洋の底で人間観察してるときは、
地面に捨てられた奴の思考はオフになってるの?
それとも同時進行なの?
あと、他の石が違うこと考えてるなっていうのは他の石たちにも伝わるの?
まとめて聞けばよかったですね。ごめんなさい。良ければ教えて欲しい。
>>184 同時進行でっす
こう、一つの精神があって、でも感覚器官が無数に世界に散らばってるとお考えください
例えば、左目にインド洋が見えて、右目に日本の地面が同時に見える
全部一人の精神だから、欠片一つ一つの見るものは違うけど、全部感覚として伝わるし、
それを元に考える事もできるんです
>>182 そうだね。向上心というのは、ただひたすら上を目指す心のことだろうな。
石になった主人公は賢くなったかもしれないけど、向上心はないね。
でも仕方ないと思うけど。
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 20:00:12.03 ID:mDO0IjzQ0
h
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 20:01:18.34 ID:wS/jclaj0
規制スレから色々転載。
たぶん猿くらうので途切れたら引継ぎたのんます。
189 :
あなたは (お題:消臭) 1/5 ◇g4YspOJar6:2010/08/10(火) 20:02:17.25 ID:wS/jclaj0
病室に少年がいた。個人部屋ではないが彼一人が窓側のベッドを占領していて、他のベッドはがらんどうとしていた。だがやっ
と両親以外の話し相手ができそうだった。向かいのベッドに女の子がやってきたのだ。うれしい半面なんて声をかければいいのか
分からなかった。そして初日は何の会話もせず、彼女が看護師なり両親なりに話している快活そうな声しか聞くことはできなかっ
た。
翌日。昼食を食べ終わったころ、彼女は何かを辺りにばらまいていた。少年は咄嗟に反応してしまった。
「やめてよ!!」
少年の怒号に彼女は一瞬驚いて、すぐにカッとなって言い返した。
「なによ!消臭スプレーくらい良いじゃない。けちんぼ」
彼女が消臭したかったのベッドの洗剤の匂いだった。気に入らなかったので消臭とは名ばかりのバラの香りのスプレーで自分好み
の匂いにしたかった。
「消臭だけはしてほしくないんだ。僕、目が見えない分鼻がいいから慣れてない匂いが充満すると不安になるんだ」
両目に包帯を巻きつけた少年は要領よく理由を述べた。おそらくは何人にもこの説明をする必要があったのだろう。だが少年にと
ってはそれもいつものことで気を悪くしているようではなかった。それを彼女には何となく不審に思った。深い理由はなかった。だ
から退屈さもあって試してみたかった。
「じゃあたしは右手にスプレーを持っているでしょうか?それとも左手に―」
「右手。それに君の右足、ギプスの匂いがすごいから複雑骨折だよね?」
彼女はからかいが空振りして驚きはしたが、意地もあったのですぐに言い返す。
「フン。複雑骨折は余計よ。そんなの知りたくなくても昨日の入院の騒動で嫌でも分かることじゃない」
「はは、それもそうだね。じゃあ今度はあれでリベンジしよう」
ほくそ笑む彼が聞いたのは廊下をパタパタと渡る音。おそらくは見舞をしに誰か来たのだろう。そしてその誰かとは彼女の母親
である。病院のスリッパに履きなれていないのか昨日も豪快に音を鳴らしながら忙しなく彼女の身の回りの世話をしていた。
「お見舞の品を持ってるね。バナナ、マンゴー、メロンにブドウ、おまけに……リンゴだね。豪華だなー」
最後の言葉はただの感想であり彼は愉快そうにまた微笑していた。
そして扉を開けた彼女の母親が持っていたのは――
「どうしてわかったのよう」
語尾が吊りあがっている。明らかに不服そうな彼女の声が聞こえた。母親がトイレに行った隙に彼女は彼に問うた。
「え?だから僕の鼻は特別良いんだよ。結構すごいだろ?」
初日の気まずさは何処へやら。すっかり定着し始めた彼の笑みがこぼれる。
「フルーツバスケットの件は特別鼻がいいでいいわよ。扉越しになんてほんとは納得いかないけど」
190 :
あなたは (お題:消臭) 2/5 ◇g4YspOJar6:2010/08/10(火) 20:02:52.74 ID:wS/jclaj0
ぼそっと付け足した彼女の言葉に少年は声を殺してクックと笑う。だが彼女の意地が消えたわけではない。すぐ勢いを盛り返すよう
に啖呵を切る。
「それよりもスプレーよ!スプレー!!あれは私が部屋中バラまみれにしたからスプレーの位置なんて匂いでどうこう分かるも
んじゃないじゃない。」
啖呵を切るというよりもセリフを吐き出すにつれ、好奇の色が次第に濃くなったのが彼でも見えるようだった。彼は退屈しない
話し相手を見つけて嬉しいのと彼女の意地が消えて態度が様変わりする様を感じ、面白くて三度笑った。そろそろ種明かしをして
もいいかなと彼は思った。
「スプレーは匂いをばら撒いても結局出てくるのはその入り口。要するに一番濃い匂いのするところがスプレーの在り処さ」
彼女は目を丸くした。慣用句としてではなく本当に目が見開いて円に近い状態だった。彼には無論見えなかったが、彼女の無言
がその様を容易に想像させた。あんまり笑ったら可哀想なのでそろそろ笑うのをグッとこらえる。
「で、でも――」
「うん。たしかにスプレーの匂いはもうだいぶ拡散してたから濃度をかぎわけるのは難しかったけど、君が嘘をついてるのも分
かったからね」
「嘘?」
「そう、嘘。知ってる?人は嘘をつくと脈が速くなったり、少しばかり汗をかいたりするんだ。君は―右手、左手―と丁寧に言
ってれたからね。だから汗で――」
彼女は最後まで彼の言うことを聞きとろうとしなかった。彼は壁越しの果物の匂いも分かると言うし、おまけに邪魔な匂いで充
満した部屋の中にもかかわらず、人の微量の汗までかぎ分け嘘(それもたったの数文字にしかならない)を見抜けると言う。さな
がら名探偵が事件のあらましを饒舌に、しかも楽しそうに犯人へ捲し立てるように。
――とても人間の出来ることじゃない。それとも神様が彼に視力の代わりに与えてくださった嗅覚とでも言うの?
だんだん喋るのが楽しくなって来た彼はもう一つ種明かしをそのままの流れで言うことにした。
「――でも、壁越しにフルーツを全部あてたけど最後のリンゴは他のフルーツの匂いがきつ過ぎてよくわかんなかったんだ」
「……え?あ、うん。じゃあどうして当てることが?」
考えに耽っていた彼女が気を削がれ、それでもなんとか聞き返した。
「いや、もう秋だなと思って。その……勘で」
彼は照れ臭そうに、でもやはり笑っていた。
「……そんなに鼻がいいんじゃ本当に大変ね」
「そう、だから君が消臭スプレーをぶちまけた時は本当に――」
「ごめん!!」
彼のセリフと彼女のセリフが奇妙に合わさって。だから二人は一瞬だけ出来た気まずい空気を笑って吹き飛ばせた。途中からや
191 :
あなたは (お題:消臭) 3/5 ◇g4YspOJar6:2010/08/10(火) 20:03:38.76 ID:wS/jclaj0
ってきた彼女の母親はその様子を見て面食らったが、何々?仲良いわね?どうして笑ってるの?教えて教えて!とパタパタやって
来た時には二人は一層高らかに笑った。
「治りそうなの?」
幾日か経ち、彼女はスッカリ彼に気を許していた。テレビの感想を言い合ったり、音楽の趣味が似通っていたせいもある。もち
ろん話し相手がこの部屋では彼だけだったからというのが大きい。だから少し聞き辛くはあったが、思い切って聞いてみることにした。
「うん?」
彼は気分良さそうに窓に顔を向けていた。そしてすぐにこちらを向く。ただ正確にこちらを向いている訳ではない。よく聞きと
るために少しだけ顔を傾けるのだ。彼女はその姿を見るのが辛かった。どうしてか分からなかった。たぶん彼の目が見えないこと
をまざまざと受け止めなければならないからだろうか。だがその気持ちを口には一度も出しはしなかった。きっと彼を傷つける結
果になるような気がしていた。彼女はもう一度同じ言葉を言う。
「ああ、実は……」
彼はさっきの気分の良さそうな雰囲気は纏っていなかった。嫌な予感しかしなかった。
「ドナーがやっと見つかって。目が移植できそうなんだって」
予感は外れた。だけど彼に喜んでいる様子はまるでない。それで彼女も喜びを出さなかった。
「喜んでいいのかな?」
そこで彼女には分かった。大よそ似たような気持ちになったことがあるからだ。
「いいのよ、喜んで」
「…………」
「兄が……兄が心臓の移植が必要だったの。」
彼は静かに聞いていた。この時間がたまらなく寂しいように、たまらなく愛しいように。単純にそう見えた気がした。
「それでやっと見つかったの、ドナーの人。嬉しかった。病院じゃ当然不謹慎だから遠慮したけど、でもうちに帰って皆喜んだ
わ。だって助かったんだもの。でもドナーの人私といっこ違いだったんだって。看護師さんの話盗み聞きして知ったの。それ聞い
た時、正直喜んで良いのかよくわかんなった。でも、でもやっぱり……喜んでもいいのよ。そうよ。きっと」
彼女は自分に言い含めるように最後の言葉を噤んだ。
「そうか……。じゃあ……喜ぼう!」
彼は重っ苦しい空気を無理やり変えようとした。それが滑稽で可笑しくて。ゆっくりと含み笑いから始まって次第に大きくなる
可笑しさは止められなくて。不謹慎だった。でも止められなくて。だから二人は――
病室に少女がいた。個人部屋ではないが彼女一人が窓側のベッドを占領していて、他のベッドはがらんどうとしていた。違和感
192 :
あなたは (お題:消臭) 4/5 ◇g4YspOJar6:2010/08/10(火) 20:04:22.12 ID:wS/jclaj0
にすぐ気がついた。ナースコールを無意識に押していた。
彼女は何の異常もないのにナースコールを押したので看護師にひとしきり怒られた。彼女にとっては異常であったが。怒られた
後、一つだけ尋ねた。
「彼……退院したの?」
看護師はそこで言葉に詰まった。彼は話す決意をした。
彼が眼底の新種ガンに侵されていたこと。その新種ガンには痛みがまるで伴わず、それゆえ視力が衰え始めて自覚症状が出るこ
ろにはすでに手遅れであったこと。両親の訴えでそのことは彼に伝えず、移植すれば治るものだと彼に言い聞かせていたこと。彼
の望み通り大部屋を一人で使わせていてこと。彼の望みはなんでもできる範囲で実行してきたこと。いよいよ峠が近くなりドナー
が見つかったと彼に言ったこと。彼が今朝亡くなったこと。ただ今でも不可思議なことになぜか視力を失っていくごとに嗅覚が――
「嘘つきね」
看護師の説明がぴたりと止まる。
「嘘つき。嘘つき!大人は皆嘘つき!!……お兄ちゃんの心臓移植だってドナーが見つかっては不適合。見つかっては不適合。
何度も何度も喜ばされて。……そのたび何度も何度も喜ぶ自分が醜くて挙句不適合で落ち込んで、落胆して。つぎはきっと大丈
夫ってつぎっていったいいつ?何時なのよ!?嘘に嘘を重ねて何とかこころを保っても・・・結局、結局お兄ちゃんは・・・帰っ
て来なかったじゃない!!」
彼女の主張は明らかに矛先が違っていた。しかしそんな平常心はとうになかった。
「こんなことしたってあいつが……彼が……」
彼女は愕然とする。少年の、彼の名前が出てこない。向かいのベッドのネームプレートはすでにない。
「君は彼が望んでここに連れられたんだ。彼が直接言った訳じゃない。彼はその嗅覚で静かな生活を望んだのだけど、あまりに
寂しそうだったからとのご両親の配慮だ。彼と同じくらいの年代の子はここではちょうど君だけだったからね。その点に関しては――」
そして彼女はすべてを理解した。
彼が両親の真っ白な嘘を見破れないはずがない。彼はすべて知っていた。もしそう仮定するなら合点がいく。ネームプレートは
おそらく始めからなく、初対面の自分にも自己紹介はなかった。彼は名前を知られたくなかった。名前を知れば――
「……記憶に残ってしまう」
記憶に残らないようにして、出来るだけ忘れることができるようにして。両親も医者も看護師たちも私もだまして、自分だけし
ょいこんで。
「…………………………大うそつき!」
彼女はゴミ箱の底にあった消臭スプレーを窓から放り投げた。スプレーの中身をまき散らさなかったのは。嘘の香りを撒かなか
ったのは。きっと彼が嫌がると。
――そう思ったから?
193 :
あなたは (お題:消臭) 5/5 ◇g4YspOJar6:2010/08/10(火) 20:04:57.12 ID:wS/jclaj0
「……退院おめでとうございます」
見送られる私。病院側からの謝罪はとうに受けた。別に謝罪なんていらなかったけど。後ろには両親がいて、退院祝いをくれる
のは彼の両親。私は事の顛末。いや推測だけど、それを話した。もちろん彼の名前も彼の両親の姓名も聞かず。それがあいつの望
みだったんだから。彼の両親からはくどいほど感謝されて、謝られて参った。「もういいから」と何度言ったことか。そしてなぜ
気づいてやれなかったのかと悔いていた。とても。退院祝いも都合がつかず、地元のこんなものしか用意できなかった等々言われ
てこっちが申し訳なくなる。やっと顔を上げてもらって頂いたのは紙袋。
そこからは、仄かにさわやかな香り。
「みかんですか?」
彼らはすこし驚く。ただそれも当然かと彼らもさわやかな匂いを嗅いで合点したようだ。
「ええ、地元の名産であの子も好きでした。よくお分かりになりましたね」
寒々しい風が通り過ぎて。ぽつりとひとこと。顔が彼みたいに綻んだ。
「……勘で……ね」
季節は冬に差し掛かっていた。
了
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 20:05:30.59 ID:wS/jclaj0
288 : ◆1ImvWBFMVg :10/08/10 14:34:32 ID:Nacl0SJi
おぉ、今週は珍しく通常作多いな。賑やかでいいな。後で読もう。
品評会全感書いたので転載よろしくお願いします。
195 :
◇1ImvWBFMVg:2010/08/10(火) 20:06:24.74 ID:wS/jclaj0
No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
お、RPGかな。うーん?勇者のいない場合のドラクエのシナリオって感じでOK?
ハンタの会長の感謝の正拳突き一万回みたいな文体と雰囲気だな。設定も作者なりの強いこだわりがとかあるんだろうか。
しかし一人一人の紹介にこんだけ文章割いてて本筋の方は大丈夫なの?もう6レス目まで来ちゃってるけど。
えぇええぇー。これで終わり?なんか尻すぼみだよ、この話。村人との戦いが添え物ぐらいにしかなってないし。
物語は末広がりじゃないとさ。しかもファンタジーならなおさら最後にクライマックスを持ってかないとダメな気がする。
しかも別れちゃったな。これで物語の始まりにさえならないし。うーん。つまりベルセルクみたいな事がしたかったのかな。
流れや構成が全体的にちぐはぐだった。文章力はもう充分に備わっていると思う。
一辺5レスじゃなくてもっと長いストーリーを書いてみる事をお薦めします。それか起承転結に区切ってストーリーを作るやり方。
起承転結の方は5レスぐらいだとかなり無理がでる書き方だし、あまりお薦めはできませんが一応。
No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
なるほど、土管がチンコのメタファで妄想がどっかんどっかんする話ですね、分かります。
でもなんで魔法なんか使える設定にしたんだろう。妄想に生々しさを付加させるためとかかな。
ただそうなるとなんでも出来る世界になってしまう気が。好みの少女を生成するか複製して好きなだけ、とか。まぁいいか。
うーん、最後オチが欲しかったかな。モンスターエンジンでもなんでもいいから。俺は下手だから上手く言えないけどね。
まぁあれだ、とりあえず君はそこでじっとしてなさい。いいか動くなよ。お巡りさんこっち(ry
No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
また九州か!いっそ君だけ参加者の番号の所をNo.九州とかにしたらいい!まぁ一応恒例だし。
サザンの桑田死去とか初っぱなからタイムリーかつ微妙に不謹慎なネタだなおい。小銭は小説ネタじゃないの?本人もやるクセだっけ。
近未来ものか。日本ウォンって。ずいぶん面倒くさい通貨になってるんだな。
すげえ取り引きだ。いまの日本の政治家に出来ると思えないけど。腹くくってもアメリカの援助ぐらいの気がしますな。
いや、生産性って……日本の農業なめちゃいけませんよ……これでもかなり優秀なんだから……。まぁいいか。
おぉ、KKKだ。アメリカから苦情来なかったんかいな。ほうほう、ようやく話が動き始めた。なるほどなるほど。
ふーむ。なんつうかこう、第二次世界大戦当時の旧日本軍の創作小説を見てるみたいな感じだった。
多分現代はこんなに肚座ってない。まぁ大変な時代みたいだし、そういった人も出てくるのかな。
ところで、この続きはまだですかっ!じゃんじゃん持ってきなさい!
196 :
◇1ImvWBFMVg:2010/08/10(火) 20:07:40.95 ID:wS/jclaj0
No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
散文詩みたいな文体だな。それか歌の歌詞。
朗読する媒体ならそれでいいだろうけど、小説の文章としては少しイミフだ。雰囲気は出てるけどね。
意味はすっ飛ばして読めばいいのかな。うーん?しりとり大会?ああ、……うーん。多分この五行ぐらいがいらないパーツですね。
そういう説明はなんだろう、せっかくの詩的な小説の雰囲気を、根元からぶっ壊してしまうノイズといいますか。
奇怪、唐突、頭をやられた。ここら辺たぶんNGワード。妖怪物の小説に使うべき言葉だと思う。
えっと、それからこの最後は、どういう事なんだろか。正直まったく分からんです。
普通に「せ。世界のおわり」で本当に終わるとか「〜〜ん」がついてゲームオーバーとか、色々あったと思うんだけど。
なんでリンゴでそんなオチに?聖書?ニュートン?わからない。何故だ。いや満足されてもさ。
No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
またエロか!君はいっそ参加者番号をNo.じゃなくてエロ.とかの表記にすればいい!希代の変態文学作家とか目指せばいいっ!
今回のは文章がちょっとぎこちない気がする。推敲不足っぽいのかな。ほうほう。ふーむふむ。
夢を隠喩として使うの好きだよね。まぁ基本か。相性がいいんだろうな。
ほう、地獄の無限ループ突入ですか。それなんてエロゲ?種馬エンドですか?それともまさかの夢オチ?それはないか。
死体が一つ……事件ですな!まさかのミステリルート、ないか。え、殺すの?異常な状態とはいえいきなりすぎないだろか。
うーん?そんな状態でセックスするか普通。いや死にそうになると体が勝手に性欲が高まるってのは知ってるけどさ。
まずは生存本能の方が強い様な。まぁいいか。うーん?これはお化けオチ?え、でもビデオは?なんで?誰が撮ったの?
死神とか神様閻魔様?だったらなんで一年もほっといたの?……うん?結果パラダイス……だよね?
なんやら全体的によく分からん。今回は今一だった。モヤモヤした感じだのう。ええいモヤッとボール投げとこ。
No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
特に言うことないです。機械の体……銀河鉄道999や!寂しいけどロマンチックな話ですな。
ところで子孫が増えないという事は夜の機能……ちくしょう!何の楽しみもないじゃないか未来のバカ野郎!
197 :
◇1ImvWBFMVg:2010/08/10(火) 20:21:09.01 ID:D/N4WUu+0
No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
自作。えー、……村上春樹がやりたかったんや!つまり1973年のピンボールの部分パクリっす。
相変わらず文章イミフだし、中弛みがハンパないですな。最後の締めしょぼいな。
まぁいいか。一応形は整ってるし。久しぶりに小説っぽい小説書いたな。まぁパクリなんだけどね。ハハッ……もっと頑張ろう。
No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
うわ、つまんね。もっと頑張れるだろこの酉の人なら。ボツだ!帰れ!
時間外No.01 どうしようもない暇つぶし ◆QmrNKIyyew氏
うわぁ……ホントにどうしようもねえ……もっと頑張れよ主人公よう……。プロニートの風上にも置けないとか、もうね……。
ふーむ。内容自体は救い様のない呟きだけど、かなり真面目に作ってあるな。でもやっぱどうしようもねえ……。
なんというニート……こいつは骨の髄まで負け犬根性の染み付いた愚鈍だっ!……救い様がないっ!……虫に当たるなっ!
でもどうしようもないって分かってるなら、ホントにやりたい事が見つかった時には頑張れるんじゃないかな、とか。
実際に働くって言っても、世の中そこまで真面目にやってる人ばっかじゃない訳だし。それこそ蟻の例じゃないけど。
適当にやってても金が入ってくる仕事もいくらでもあるしなあ。初っぱなからそこを狙うのは言語道断だけど。
こう、生々しくてリアルだった。色々考えさせられたというか。これに明確なストーリーがあれば。そんな感じだった。
******************【投票用紙】******************
【投票】:No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
【関心】:No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
時間外No.01 どうしようもない暇つぶし ◆QmrNKIyyew氏
**********************************************
《感想》
暇潰しだから日常っぽい話になるのかと思ってた。また予想外れた。
皆さまお疲れさま。夏バテしないようにな。じゃあまた次回。
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 20:21:50.80 ID:D/N4WUu+0
294 名前:本スレ
>>143の感想 :10/08/10 15:35:28 ID:OjBnzygL
フム、呪いね。あら体がバラバラに。
それぞれの石には意志でもあるのか?(ダジャレじゃないよ!
ほうほう各地へ飛んで行ったのか。引きこもりに主張してるね。
でも彼は大昔の人だから四十五億年ってのは知らな・・・
いや細かいことは言いっこなしなのは分かってんだけど・・・
いや2000年以上も生きてりゃ見聞して分かるか。そういうことにします。
うんそうか無生物たちの主張かー
発想がいいセンス
でも雰囲気と言うか文章全体の空気と言うか、それがころころ
変わって少し残念だったかも。あんま明瞭な改善点言えなくてスマン。
295 名前:本スレ
>>153の感想 :10/08/10 15:52:04 ID:OjBnzygL
続きだったのか!いや後付け?
まったく死んでしまいたいと。なるほど解釈ね
うーん
「つむじ風は擬人化された見えない妖怪少女の仕業で、恋愛をすればヤクザだって倒せる世界。」
これは設定に矛盾が出てきたように感じる。具体例をかきたかったのは分かるけど。
せっかくの雰囲気でてきたかもだったけど。でも付け足しだからやっぱり一から作りなおしたした方が
いや、確かにめんどうだね。なら付け足さないほうがよかったのか?
あれわかんなくなってきた。うーむ、すまん
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 20:22:21.78 ID:D/N4WUu+0
296 名前:転載よろ :10/08/10 17:53:30 ID:f0nz40+p
>>177 >>160 読んだ。
まず先に保険。俺の読解力が悪かったらスマンね。
正直に言えば、本当につまらん。というよりか何がしたかったのかまったく分からん。
小説っていうのは起、承、転、結。序破急。日常の一コマ切抜き。バトルシーンのみ。……etc。
何でもアリだと思うんだよね。
でも、個人的には物語のどこかで「読者に何かしらの感情を呼び起こすシーン」を入れないといけない、って
思うわけよ。
この小説にはそれが無い。ただひたすらに起伏の無い平坦な文字配列を見せ付けられてるだけ。
というよりか、俺が氏に言いたいことは、「自分でもつまらん」っていう小説を人に見せておいて、
「改善点を教えてくれ」っていうのはどうかと思うんだ。
改善点って言うのは、「自分なりにはまぁ出来たな」っていう小説を読んでもらって、そこで読者から貰う作者
の気づかなかった指摘や批評だと思うんだ。
まず、自分の頭で考えるべきだと思う。「どうしたら面白くなるか」を。
自分が面白いって思う小説を研究するのも良し。自分自身で考え続けるのも良し。
それらから導き出される解は、多分自分を裏切らないと思うから。
出ないウンコをひたすらに無理やり捻り出すより、メシ食っとけていう。
俺もたまにクソみたいな実験小説投下するけど、
真面目にやるときはちゃんと「読者に何かしらの感情を呼び起こすシーン」を物語に入れるようにしているつもり。
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 20:23:15.74 ID:D/N4WUu+0
297 名前:文才無しさん :10/08/10 18:51:03 ID:HWj999sf
移動中になってしまったのでこちらに
本スレID abです。
>>185 なるほど。なかなか難しい感覚だなぁ…
同時進行ってことは
「イギリスのおにゃのこカワユスハァハァ」と
「無生物なめてんじゃねぇぞこのクソ人間ども」
って感情が同時にあるわけですよね?
いやぁなんかその感覚がよくわかんなくて…
どんどん砕けてったらえらいことになるんじゃと想像しました。
その感覚について書かれた小説の方が興味あります。
なんか要点と違うことをしつこく言ってごめんなさい。
これでしまいにします。
>>198の294
あー雰囲気の統一できてないか
長い文章をまとめるのは苦手なんだよね
精進します
付け足しはID:TiFeOGAY0のせいだぁ(´・ω・`)
あれが青臭いとか言うから(ry
はい、すいません。やっぱ一から書いたほうがいいですよねー
>>200の185
うーん、欠片一つ一つに感情があるんじゃなく、感覚があるだけなんです
例えば、テレビがたくさんあって、それぞれ同時に映る光景が違う
けど見ているのは一人。そんな感じ。
「イギリスのおにゃのこカワイイ!イギリスええわー。それに引き換え、上海の俺は何時地上に出れるんだか・・・
うわ、インド洋の魚でけぇ。やっぱイギリスの方が俺は好きだな。少女いいね」
みたいな。身体は散らばっても、心は一つ。みたいなね
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:03:21.10 ID:Tymi9UAW0
今日は本気出して感想書く。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:17:36.60 ID:zOW/yI570
自分も自分も
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:19:30.61 ID:Tymi9UAW0
>33-37 【生命の心構え】(お題:先頭) ◆KC1zyS0wec氏
冒頭でイミフ。
火星の極地でコケが発見された程度の宇宙進出で、
この次元の持つ全エネルギーが判明しているのはおかしくない?
宇宙の先にはもっと凄いのがあるかもしれないよ?
現時点での人類科学の限界は見えたけど、未来の限界は見えてないんじゃない?
とか思ったら読む気失せたけど頑張る。
LのあのAA(ry
この話において欠けているのは、最初に哲学的に考えるように仕向けた人が、
どのようにしてその考えに至ったか。
そのあたりを上手く描写できれば、読み手を引き込めたかもね。
そして、ダラダラと主張は述べられているけど、それでどうなの?
というところ。
これって結局、現状が書かれているだけだよね。
北斗の拳で言うと、「199X年、地球は核の炎に包まれた」くらいじゃない?
まあ、ジードが暴れてるシーンくらいはあるかもだけど。
いや、ケンシロウが「水……」とかいってふらついてるくらいか。
まあ『世界の紹介』ではなくて、『主張の提示』というスタイルの読み物ならばそれでいいかもしれないけれど。
それだと、読み手を惹きつけるにはもっと懇切丁寧に描かなければしんどいよね。
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:29:08.53 ID:zOW/yI570
>>189 読みました。静かで淋しく綺麗な話。
まず思ったのは、いくら三人称とは言え掌編ならば視点は絞ったほうがいいんじゃないか、
ということでした。具体的に言うと、カメラを少年か少女どちらかに固定する、ということね。
基本、同じ段落の中では一人の視点に絞った方が良いとされています。理由はそのほうが読みやすいから。
もちろん例外はいくらでもあるけどね。
テレビの感想は中々辛そうだ、とかその中ではリンゴはかなり匂いが強い部類のフルーツだよなぁ、とか
あとは名前が無ければ記憶に残らない、とかいう理論はよくわからないなぁーとか色々細かい突っ込みは浮かびましたが、
全体としてはそれほど大きな破綻もなくまとまっていたと思います。
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:35:36.53 ID:Tymi9UAW0
>>44-47 ::無題 (お題:射撃) ◆g4YspOJar6氏
冒頭の描写に関して、凝った言葉で表現するのか、くだけた言葉で表現するのか、
どちらかに絞った方がよかった。
どことなく違和感がある。
この主人公の語り口調なら、もっと軽い感じで語らせた方が良かったかと。
そうすると、さらりと冒頭が流せると思う。
視点を主人公からカウボーイに変えた場面だけれど、一人称が同じなのでわかりにくい。
特に必要性がないのなら、この部分は三人称の方がわかりやすいと思う。
というよりも、この場面は別にいらない気がする。
すでに読み手は麻薬だと思って読んでいるわけで、あえて示す必要はないのでは。
それに、この話においての肝心の場面は決闘のところなので、
どうせなら主人公は元々、騙すつもりだったとかの方がいいかも。
小麦粉か何かでね。
バーにいる間の主人公の思考は面白かったです。
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:43:47.45 ID:EOGC9kPE0
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:45:53.43 ID:nNvtIi1f0
>>160 読みました。太宰府ってことは九州酉の人なのかな(偏見)。
時間外だから全館の人も感想書くかもしれないだろうけど、
少ないだろうから一応書くね。
これは日常の1シーンの切り抜き、スケッチなんだと思うけど、
その切り抜く位置としてはあまり上手く行ってないかなぁ、というのが正直な感想でした。
一番気になったのは最後が設定の公開で終わっているところ。
スケッチだろうが何だろうが、情報の公開は出来るだけ序盤に、というセオリーは有効だと思う。
なんとなく伝わってくる空気のようなものはとても良いものに感じました。
結局会話が主体になると、(会話というものは基本的に筋をもってしまうので)その内容に
注目がいってしまって、その会話の面白さだけで判定がされる傾向にあると思う。
のでこういう作品ならちょっと控えたりしたほうがいいんじゃないかと思いました。ただ、
途中で、続いていた話をぶち切りして将棋の話題とかが入ってくるのは素敵だと思ったです。
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 21:48:07.08 ID:Tymi9UAW0
>>100-102 お昼時のG1レース(お題:競馬) ID:4M6Z1ry3O氏
うん。
>>101の最後と
>>102の頭の間に1、2文抜けてるね。
描写がちょっと物足りない感じ。
詳細が足りないって感じかな。
どうせGTレースと銘打つなら、もっと競馬の実況よろしく実況してみても良かったかも。
鬼軍曹のあたりもなんか審議のランプとかね。
そもそも、なんで彼だけ指導室へ連れて行かれるのかしら?
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:04:40.11 ID:nNvtIi1f0
>>100は昨日書いた!
>>44 読みました。
言葉遣いがちょっと大袈裟すぎるかなーと思いました。
ラノベで大袈裟に書くのが流行ってるのかもしれない(そして偏見かもしれない!)ので、
こういう文体を読み慣れている人にとってはあるいは読みやすいのかもしれないですが、
自分にはちょっと合わない感じがしました。正直に言うと。
善人ぶったカウボーイといっている人達は、保安官だと思えばいいのでしょうか。
なんかその割には善人ぶった感じはしないですが。
流通ルートがどうなっているのか、よくわからないのであんまりひどいことは言えないですが、
まあ塩って時代と場所によってはすごく高かったらしいですね。開拓期のアメリカがそうだとは
あんまり思えないですが。
その白い粉が叙述トリックとしての役割を少なからず担っている以上、「麻薬になんて……」という
発言はフェアなものとしては認めがたいです。ついでにいうと、・・・じゃなくて…を使うのが小説の
作法となっています。覚えておくとよいかもしれません。
あとは、3レス目の最後の視点変更はどういう効果を狙ったんだろう、ということがちょっと気になりました。
別に重要な要素は読み取れなかったし、削ってしまっても良かったんじゃないかなぁ。
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:06:38.71 ID:Tymi9UAW0
>>143-145 【永遠に聞こえない主張】(お題:小石) ID:HbJrXpia0氏
目の付け所が面白い。
石になっても思考があり、砕かれては思考が分裂し、生き続ける。
おもしろいなぁ。
面白い設定を見てると、ふらふらとアイディアが浮かんでくるものだよね。
例えばこれだと、分かれた石にはそれぞれ意思の疎通がなく、
何かの偶然で再会して、ちょっと大きな石になるとか。
なんか女性的な人格の石とかさ。
アイディアは面白かったけれど話はずーんて感じで、こう、ねえ?
なんかちょっぴり切なくなるよね。
>>204 はい。分かりにくいのは自分でも同意します(;^ω^)
だらだらせずに、隠喩なりを使ってスキッとまとめれる様になればいいのかね
書きたい事を詰め込み過ぎたか。丁寧に分かりやすく書くよう努力しよう
>>211 よし、感想を見てみると、お題からの目の付け所は結構いいらしい。
そこは書き手のセンスでやるしかないから、もっと磨きをかける様にしよ
鬱展開大好きでふ(^q^)
もちろんハッピーエンドも大好きだよ?!
底抜けに明るいキャラクターで、底なしに暗い世界観を表すの好き
キャラまで暗いと、ホントに死にそうな話になっちゃうからねぇ
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:28:40.56 ID:Tymi9UAW0
>>163 ビー玉(お題:真夜中、幽霊、コンビニ) ◆KV7M.qJsh2氏
夏の煌き(お題:真夜中、幽霊、コンビニ) ◆KV7M.qJsh2氏
手直し前を読んで「?」となったところが手直しされているのかしら?
とか思ったらそんなことはなくて残念だった。
『ラムネが飲めない→顔を赤くする』の流れがわからない。
『ラムネの空瓶を手に取り力を込める』って握力で砕くの?
普通にビー玉を取ろうとした、とかではダメだったのかしら。
ラムネを棚から手に取った時に、昔の思い出が流れているけど、
同じ行で書かれているのでわかりにくいだけ。
ここにも一文、脳裏をよぎったとか、そういうのが入ればわかりやすい。
わかりやすいというか、必要最低限だと思う。
感想返しで書いてたけど、走馬灯にするなら、もっと思い出を出した方が良かったのでは?
あと、「ラムネ=お姉ちゃん」って、お母さんはエスパーですか?
そのあたりのエピソードもあるのだろうけど、示されなければ、エスパーでしかない。
主人公が何で臨死体験してるのかもわからないしね。
手直し前と手直し後と、特に印象が変わるわけではなかった。
今度こそ書く!
てなことで三題噺のお題下さい
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:36:56.80 ID:fk6BNzI90
300 名前:本スレ
>>205へ返礼[] 投稿日:10/08/10(火) 22:11:28 ID:OjBnzygL
うっぴゃう!そうかー視点か
この話はぬるま湯使ってて思い付き
夢中で徹夜して書いたから、読み手の事まで
意識が回らなかった。あれ言い訳になってる!猛省!!!
次回はカメラワークと視点を意識しよう!
うーんテレビも中途半端な思い付きだったから消しても良かったね
リンゴ・・・梨の方がよかったね。前の作品を引きずってしまった・・・orz
理論も中途半端。そうなのよ。あの辺りは意識がとぎれとぎれの(ry
言い訳はもうしません!!
自分としてはもうちっと彼女のリハビリシーンとか彼の心の機微とか
もっとかきたかったけど体力が続かなかった。
こんなに体力いる仕事なのね。小説家すげぇ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:37:22.90 ID:nNvtIi1f0
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:37:33.17 ID:fk6BNzI90
301 名前:通常感想です。転載お願いします[] 投稿日:10/08/10(火) 22:17:48 ID:LZTtRRLN
>>33 いやもう、何がなんだかさっぱり分からん。多分に概念めいた事柄だけやたら並べてるけど、全然具体性がなくないか。
結局何を発見したのかまったく書かれてないような。科学に哲学的解釈?うぁ?哲学ってのは思考実験だよね。
なら実学とは相容れないんじゃないの……?哲学的世界では自殺が絶弾されてる?なぜ彼は自殺したのか?とかに行くんじゃないの?
解釈しだいって……それそんなにご大層な哲学か?がばいばあちゃんの知恵とか、人生の辛酸舐めたスナックのママさんの哲学じゃないの?
そんでまた概念っぽくなってきた。でもなんか内容のレベルはJポップの頑張れソングって感じだぞおい。
しかもこういうのって、小説の場合はストーリーと一緒じゃないと真に迫ってこないんだよう。そこだけ前面に押し出されても。
うあ、終わっちゃった。あれだわな、そんな背伸びすんな!いまの自分にしか書けない事がいっぱいあるはずだから。
まずは身の丈にあった事柄から書き始めてみてください。周りの事、学校なら学校、友達の事とか部活の話。
>>44 おん?なんか書き慣れてるっぽい人が来たな。
薬?ヘロインかコカインと見せかけて、砂糖塩オチかな。あんま獲れない世界という設定とかの理由で。
あれだな、特異体質で体から出たりするんだ多分。それを売って歩く。うん、ちょっときもグロいな。違う?
うーん。グレードダウン。まぁ普通のよくあるお話かな。悪くはないけど、話の運び方がちょっと微妙だった。
塩をそんなに曰くありげに見せつけたのに、麻薬との関連に気づかないもんかなって気がした。そこら辺がさっぱりしない理由かと。
>>100 うんうんうん……すげえ普通だな。それ以外の感想の付けようがねえ。
もうちょっとレースのところでお互いに邪魔しあうとか、駆け引きや頭脳戦を盛り込んだ方がいいんじゃないかな。
工夫が足りないというか。だからこのベタなオチも効いてこないんだろうし。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:38:09.58 ID:fk6BNzI90
302 名前:通常感想です。転載お願いします[] 投稿日:10/08/10(火) 22:18:15 ID:LZTtRRLN
>>143 うーん、またずいぶん壮大な始まり方するんだなおい。わざわざ自分でハードル上げなくても。
いや……、それってもう充分に敗者になってるんじゃないの?勝っても負けてもないって言うならもっと特殊な状況なのかと。
理由があってどうしても決闘に行けなかったとか。石の目なのか。あれは復活する方法があったんだっけか。
うーん、小石で意識を保つねえ。アイデアは突飛たね。ドラクエXみたいな感じか。でも復活しないんだ。そこはなんだかなぁ。
どこに感情の重きを置いて読めばいいかが今一よく分からなかった。これは一体どこを読ませたかったんだろう。
いや大変でしたね、とかしか感想がこう。ええいモヤモヤする。モヤっとボール投下!
>>160 はいはい。ハルヒエンドね。……うあ?太宰府?なんで太宰府よ。
よー分からん。またお嬢が突飛な事言い出したってオチかな?ふーん。普通だった。
ラノベの、キャラ説明とか物語があった後の、帰ってきた日常の一幕って感じかな。これだけだと何も言えない。
>>189 三人称だとずいぶんぎこちないなおい。たぶん名前を着けた方が分かりやすいと思うよ。
ふんふん。ほうほうこれは中々読ませますな。外国映画でよくありそうなシチュだ。
やっぱ地の文の説明がくどい。目が滑るし状況がよく分からない。え、兄貴が死んだ?どういう事?
三レス目からひどく状況が分かりづらい。地の文の挟み方がなんかおかしいせいだと思う。必要ない描写をしてる箇所がある。
ほら、名前着けないからどっちがどっちやら。せめて彼女じゃなくて少女と看護婦とかにしてほしい。
え?何どうゆう事?……名前ぐらいで印象ってそんなに変わるかな?面と向かっていたなら、そんなに大した差じゃない様な気が。
うーん。なんかこう、見せ方が変なんだよな。けっこう良さそうな泣かせ話なのに。上手く感情移入させてくれないというか。
静かな感傷にひたる文章がないからかな。ひたすら盛り上げようとしてるって言うか。そこら辺のバランスの取り方が未熟だなって。
よくあるベタな泣かせ展開だし、既成の物としてプロの小説家の作品が頭にあるからか、いまいちグッと来ないというか。
もっといっぱい書いてみてください。悪くはなかったと思います。頑張ってください。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:38:45.90 ID:fk6BNzI90
303 名前:本スレ
>>206へ返礼[] 投稿日:10/08/10(火) 22:20:45 ID:OjBnzygL
冒頭だけ先に書いて時間置いたから違和感が・・・
一気に書き上げないとだめだね。
とりあえずプロットなり書いてから始めた方がいいね。
一人称が同じ。確かに読みづらい。
これは麻薬ですよー塩や小麦粉じゃないよ〜と
言いたかったけど必要なかったか・・・
決闘シーンは面白おかしく行きたかったけど
あっさり過ぎたね。反省。
そうか、ちょっとでも楽しめたんなら万歳!!!
>>205も
>>206も感想ありがとう!!!!!!!!
おれうれしい
>>215.217
洗剤・ペンギン・タイムリミット
把握
三つ目を読むのが疲れるって話にびっくらこいた。
私は一番疲れずに読めたな。
>>210 一応、どこの馬の骨か分からん男が登場して、
いきなり登場したその意味分からん奴が、子供みたいな文句垂れてて、鬱陶しい
って所から入りたかったので、初めにバラしたら意味ないと思ったんだけどな……
お題が暇つぶしでしょ。暇潰しどころか、暇を持て余してる話で、しかも愚痴っぽくてイライラする。
読んでて楽しくない。そもそも
「テーマに合ってないじゃないか」
と思ったら、最後に、24時間いかにして暇を潰すか考えている
金持ちの話だってことで、オチがついてるつもりだったよ。まあ、こんなの嘘っぱちだけどね。
実話じゃないよ。当たり前だけど。
全体的にスケールが小さいのはそうだけどね。ただ珍しくリアルな話に出来たので、
そこはいいかなと思ったんだけど。しょうもないからこれきりにしたいかな。
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 22:52:58.78 ID:Tymi9UAW0
>>189-193 あなたは (お題:消臭) ◆g4YspOJar6氏
がらんとしていた、ではないでしょうか。
作者の思考と読み手の思考が重ならなければ、読むのは大変になる。
これで言えば、記憶に残らない云々ですかね。
名前を名乗らなくても、アレだけ凄かったら逆に記憶に残るよね。
忘れようとしても忘れられないと思いました。
それぞれ何歳かしらないけど、さすがに男女で同部屋は無理すぎないかな。
女の子が、男の子は目が見えない、って知っていたならあり得るかな。
そこしか部屋が空いてなくて、とか。
ていうか、今気づいた。
そんな僅かな汗の匂いに気づくとか、女の子にとっては死活問題じゃない?
色々な匂い嗅がれまくりだよ!
トイレとか複雑骨折で歩けないとかだったら、もうアレな事になってるよ!
ヤバイ、この話は物凄くヤバイよ!
>>218の301
はい、さーせん。ちょっと説明下手だったな俺
うーん、書きたい事はあったんだけどね。人に伝えるのは難すぃ
よし分かった。まずは練習だな。練習をしてからだ
>>219の302
一つ言い訳をすると、設定から妄想が広がって一つ目のレスの部分と
それ以下の部分で言いたい事が少しずつずれて行ったんだよね。
それが雰囲気がずれてたり、要点が分かりづらくなる理由だとオモタ
勝っても負けても無いってのは、石になった状態の事
主人公的な勝ちは、化け物退治の英雄になる事
負けは、化け物に負けて、犠牲者Aとして歴史に埋もれる事ね
「勇者様、お聞きください。奴は大層恐ろしい化け物で、倒しに行った戦士たちは皆殺されてしまいました」
↑でいう「倒しに行った戦士たち」とかの、伝説上で言ったらモブ的な扱いになる事
あ、けど石化能力は既に知られてたか。うーん、そこらへんの設定はミスったって事で勘弁
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:07:33.04 ID:nNvtIi1f0
304 名前:本スレ
>>223へ[] 投稿日:10/08/10(火) 23:06:01 ID:OjBnzygL
wwwwwwwww
そうそう俺も書いてる途中に気がついて
これ・・・まずいよな、と
ギャグテイストに
「汗の匂いがそんなにわかるなら・・・。変な気起こさないでよね」
という。
「変な気?」
彼はあまりに明快に疑問をぶつける。そこで彼女は彼に不審感を抱いたのを後悔した。
とか入れようと思ったけど時すでにお寿司。
雰囲気もそぐわないので削除しましたww番外編もやっちゃえとか思ったけど
雰囲気が雰囲気が・・・・・・・・・・
もっと技量があれば雰囲気壊さずに組み込めるんだろうけど・・・
無念・・・orz
設定もちょっとむりくり過ぎたかー
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:08:01.98 ID:nNvtIi1f0
しかし今日はにぎやかでいいね
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:14:12.19 ID:CW6s681E0
♪
∧∧ ♪ うおわ通常が盛り上がっている
('(゚∀゚('ヽ ♪
♪ ('ヾ, ` ) なんというなんという
` 、,, /
(_,/ ♪
夏だからかも知れんねぇ
通常作もいつもより多いし
しかし、書き手も読み手も増えるのはいいことだね
そのうち、「皆で参加だ!チキチキ、夏のリレー小説大会ー」とかやり出すかもwww
一応ここVIPではあるし
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:15:38.01 ID:CW6s681E0
そういえばここvipなんだYoな
vipらしいお題おくれ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:18:36.09 ID:nNvtIi1f0
>>229 安価で小説書いてBNSKの奴ら釣ろうぜwwwww
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:20:21.79 ID:wS/jclaj0
>>225 私は、少女が少年に対して恐れたりしないし、疑問を投げかけたりしていないのが
少し変に思ったな。少年の方も、自分が他人にない力を持ってるって事に対して
無頓着すぎる。少女がちょっと真剣な感じになって、少年から距離を置く。
少年は少女が自分を恐れているのを分かっているが、平気な振り。勿論こうは書かないが。
「本当は見えてるんじゃないの?」
とか言って、迂闊なことを言ったかと、少女が後悔する。少年はヘッチャラ。
みたいな……。女の子の方が性格最低だったら、キモいで終わりだしね。
女の子が優しいんだろうけど、優しすぎて「こんな子本当にいればなあ…」
て感じになってるし。私の知る限りこんな人も一人はいますが…。
でもそういう
「えーほんとに?」みたいな事を言い始めると、どうしようもなくなっちゃうんだけど……。
女の子があっさりしてるのもなんかな……仲よくなったらしいし、突然事実を知っても…
…あっさりって感じ。凄くしっかりしてるね。しっかりしすぎ。可愛げがない位。
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:21:08.34 ID:CW6s681E0
>>230 wwワロスwwwwwwwwww把握wwwwうぇっえwwwwwwwww
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:23:43.07 ID:CW6s681E0
>>225 ええと…しっかりしててあっさりしてる所とか、そういうのが、私が何か考えて
何か適当でもヤケクソでも作った話で
「こんな人にしよう」
って考える時のキャラとちょっと違って、まあ別に私が不自然すぎるのかなって感じなんだけど…
でも、実際には「喉元過ぎれば熱さを忘れる」だよね。何が起ころうと、
忘却という物があるからヘッチャラ。ちょっとしたら忘れる。そんなもんかな。
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:27:40.04 ID:FiKLrbsG0
>>225 もちろん……0から100までの内、中間といっても
1がいいのか、99がいいのかはわかんないけど、考えていくことは無駄ではないから。
勿論そういうことですよー。おつ
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:41:41.65 ID:CW6s681E0
通常って何レス制限とかあるっけ?
>>237 無いよー
ただ、あんまり長いなら長編用のスレに投下するって手もある
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:43:38.60 ID:CCI5HtSA0
多分1000じゃないかな
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:44:16.55 ID:CW6s681E0
ぐひひ了解
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/10(火) 23:59:06.55 ID:CW6s681E0
ねこさんって自分のことなんて呼ぶっけ?
ふはは私がねこさんだ…!
とか言わないよな?
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:00:22.02 ID:D/N4WUu+0
我輩
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:05:47.56 ID:lgIsPovF0
投 関
− 1 No.01 剣と盾と魔法 ◆A9epGInhJg氏
− 1 No.02 卑大にして偉小、なれど高貴 ◆0xZ4re6svU氏
− 5 No.03 大濠公園襲撃 ◆X78jHks0c氏
− − No.04 知りたいモノ ◆g4YspOJar6氏
1 1 No.05 密室シンドローム ◆Lq1ieHiNSw氏
4 1 No.06 C/2051 T1 ◆D8MoDpzBRE氏
2 2 No.07 ゲームと遠い貴方 ◆1ImvWBFMVg氏
− − No.08 秘め事 ◆HmfYvBHWkM氏
− 2 時間外No.01 どうしようもない暇つぶし ◆QmrNKIyyew氏
− − 時間外No.02 暇な時間がないに越したことはない ◆q3Db5anB98RH氏
というわけで優勝は『No.06 C/2051 T1』を書かれた◆D8MoDpzBRE氏です。
おめでとうございます。
お題発表時期の発表その他諸々お願いします。
皆様お疲れ様でした。
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:07:44.08 ID:NieCPGmQ0
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:08:20.67 ID:OHx+4/cc0
集計おつー
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 00:16:31.81 ID:jSgQ84810
305 名前:本スレ
>>232>>235>>236[] 投稿日:10/08/10(火) 23:43:55 ID:OjBnzygL
そうだね
登場人物の機微にリアリティがなかったかも
とくにこう言った話ではいっそうそれが浮き彫りになるかも
違和感を感じたのなら俺の力量不足だーー・・・orz
人物の性格は書いてる途中に自然に出来上がってしまうことが
俺の場合多いかも。
だからしっかりしないと最初と最後で違和感が出る。
そうならないように注意しているつもりだけど。
やっぱ面倒でもプロットなり骨組みなり書いた方がいいのかもなー
でもそうしちゃうと途中で頭に浮かんできたセリフが飛んじゃうしな
訓練訓練!!!
感想ありあと
| ・ω・)
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 01:11:35.86 ID:ScL+6kmu0
◆D8MoDpzBRE氏おめ!
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 02:06:42.74 ID:0iGgjBxW0
◆D8MoDpzBRE氏おめでとう
そして保守
よーし、今から寝るが、先にお題をもらっておこう!
てな訳でお題をくらさい
おめでとう。
質問がある。私が、これは鋭いかもしれないと思った事があるんだ。
悲劇は、愚かしい人がいないと成立しないんだよね。
「こいつ、何でこんなことすんの? 馬鹿だなー」
ってこと。
そういう風に思っちゃうと、悲劇というより
「こいつが馬鹿だった」
で終了してしまう。その辺を…説明できないかな。技量によるのか……
それとも詳しく事情を書いていけばいいのか。でもどうしたらいいのか。
アホとか嫌な奴の書き方かな。
嫌な奴の気持ちなんか分からんし、アホの気持ちも…
私としても、「人間ってアホな事ばっかり自然としてしまうものだ」
と思ってるけどね。だけど書くとなると、何を書いたらいいのか全く分からね
>>246 いいプロットだと思っても上手く書けない時はどうするの?
滅多にないのか諦めるのかだろうけど……。
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 02:21:59.97 ID:vFzGjLIoO
>>228 むかし8月品評会というのがあったよね!ニヤニヤ
252 :
◆D8MoDpzBRE :2010/08/11(水) 02:45:04.38 ID:2yvtB9SP0
集計人様、参加者の皆様、全世界の皆様、ありがとうございました。
およそ1年ぶりに優勝することが出来ました。
懐かしい感覚に、何かこみ上げてくるものがありますであります。
出来るだけ早く、次のお題を出したいと思っています。
今考えているところであります。
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:22:57.42 ID:0iGgjBxW0
おお・・・誰かお題を・・・
1時間半位経っちまった。寝れねぇ・・・
諦めるタイミングを失っちまったぜ
あ、あと保守
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:23:40.32 ID:vFzGjLIoO
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:28:35.67 ID:EGOTZe3LO
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:31:29.24 ID:0iGgjBxW0
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:39:05.25 ID:0iGgjBxW0
うーん、お題に固有名詞ってのもな
ハルシオン縛りなのか睡眠薬と言う意味で言ったのか・・・
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:45:31.76 ID:0iGgjBxW0
まあいいや
>睡眠薬の中でも一番の知名度と人気がある
>ハルシオンは犯罪にも使われてしまった経緯もあります
こう言う背景を持った睡眠薬、と言う意味でなら把握しますたー
違ったら訂正してくれ
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:48:24.86 ID:VnLc+45V0
固有名詞を出してなんかを暗喩するみたいな手法とかあるんじゃね?
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 03:50:44.09 ID:0iGgjBxW0
いや、あんまりマイナーなのだと、「その特徴があったら別にそれじゃなくても良いよね?」
てなると思うんだ
ハルシオンってそんな有名な薬なのか?
261 :
◆D8MoDpzBRE :2010/08/11(水) 03:52:33.78 ID:2yvtB9SP0
帰り道、橋の上から夕暮れの河川敷を眺める。学生の頃は、よく寄り道をして帰ったものだ。
有り余っていた時間。今になって取り戻せないものかと、少し悔しく思う。
年を取ると時間が過ぎるのが早くなる、と聞いていた。それはとてもその通りだった。
踏切の音、救急車のサイレン、星の瞬き。
流れる時間の違うもの同士が、一つに混じり合う心許なさがある。
暇を潰している暇はない。
お題:『交差点』
規則事項:5レス以内
投稿期間:2010/08/14(土) 00:00〜2010/08/15(日) 23:30
宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外になります。
※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※
投票期間:2010/08/16(月) 00:00〜2010/08/17(火) 24:00
※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
なんかスルーされてる…もいいや…
>>261 とてもの使い方厳密には違うんじゃね? 私の方が酷い?
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:06:28.29 ID:2yvtB9SP0
>>250 誰に向けて放たれた質問なのかも、実際に質問の趣旨もイマイチ分かりにくかったけど、何とか答えてみるとしたら
悲劇の発端となった『アホ』さを、突き詰めていくしかないんじゃないでしょうか。
人間はどうしようもなくアホなものである、というテーマって普通に通用すると思うし。
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:07:57.12 ID:0iGgjBxW0
>>262 深夜だからしかたがない
俺だってどんな意図でお題がハルシオンなのか確認できずじまいだ
昼の人の多い時間にもう一度聞いてみればいいのでは
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:09:01.95 ID:2yvtB9SP0
>>263 敢えて厳密な文法の運用から逸脱した修辞法もあるんじゃないかと信じてみた結果です
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:14:13.26 ID:Gnw0Qn7G0
いいけど……
折角だし、小説の話をして足しにしようと思っただけなのに……。
冷めてるね。
やっぱりフィクションはフィクション、現実は現実なんだね。へっ。
やってらんないよ。自分の頭の中で会話でもした方が
よっぽど皆人間味があるよ。ふんだ。もういいよ。
268 :
163:2010/08/11(水) 04:21:22.87 ID:rzDBugXY0
なんかスレがめちゃめちゃ伸びてるね…びっくりした。
>>164 感想ありがとうございます。
他の方の感想でも多数ご指摘があった「女の子が顔を赤くした」というのは、そんなに分かり難いものだったんですね…
自分だと脳内補完されちゃってて、読者の立場に立てていませんでした。
こつん、こつん、というのはラムネのビー玉が飲み口に戻ってきてしまった音で、
何度やっても飲めなくて恥ずかしくなった、というつもりでした。
完全に説明不足ですよね、すみません。
ストーリーがない…ううん、頑張ります。ありがとうございました!
>>213 感想ありがとうございます!!!
直せてなくてごめんなさいorz
ラムネの瓶に力を込めたのは割る為ではありません…
あの瓶のふたって反時計回りに回さないと空かないのですか、
主人公は時計回りに瓶をひねっていた…というつもりでした。
その後に女の子の部分で「ひねる」という言葉を使っていたので、別の言葉で…と思ったのが仇でした。
走馬灯、回想、エスパー説…もうちょっと長く大切に書け、という事ですよね。
主人公が何故死にそうだったのか、というのは特に必要ないと思っていました。
作文を書いたら1週間寝かせてから読み直す、って話を良く聞きますが
本当にこれって大事だなって思いました。
脳内補完に頼り過ぎて読者置いてけぼり…精進いたします。
まいいや。私の言う事がわかんないってことではないだろうな…。そうなのかな…
予定調和でなくて、30分かそこら他のことしつつ考えてみたけど、
結局悪人をいかにに書くかなんだよ。多分。
善良な人だけが出てくる話もいいけれど。アホも悪人と出来ないこともない。
悪人って思い込みが激しかったり、他者を思いやれなかったり、
アホと類似してるじゃん。要はそういうことじゃないかな。
まあ、こういう自己主張が強い物言いも悪なのか、
ただハブってるのか分かんないが…。
善悪の表裏一体を書くほうがリアルじゃない?
私が悪人だと思うなら、私をモデルにしたらいいと思うし。ハブりたい程悪人って事だろうし。皮肉じゃないよ。
でもそういう一元論では語れない何かがあると思うんだ。それって難しいテーマで面白そうじゃん。
自分だけで考えりゃいいかね。
まあ私はー、こういう狭量も悪の一つだと思ってるけどねー。
皆がどう思ってるかは、想像するしかできないけど…。
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:26:27.13 ID:rzDBugXY0
>>261 おめでとうございます!
お題、面白そうな話がわんさか出てきそうで超GJです。
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:40:46.65 ID:rzDBugXY0
>>269 超眠いし、なんだか良く分からないのだけど的外れな事いったらごめんなさい。
じゃあとりあえずその考えをぶつけた小説書いてここにあげてみたら誰かしら感想くれるんでない?
私が善悪をテーマに何か書くなら、主観的な善と客観的な悪って感じで書くかも。
取りあえずお題、これでいかが?
つ良心
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 04:57:31.60 ID:Gnw0Qn7G0
>>271 えー…でも、ほんとに考えてるだけだから
こういうの書こうと思ってるわけじゃないしな…
そんな無茶振りされても…書きかけもあるんだよね。
何か適当に考えてみるけど、すぐにはできない。
というかテンション下がったし何かいいや…。
すげーショックだから書く気なんねーわ…
書いても殆どスルーで、全然やりがいないから、もういい…。
多分無視することで、私がこのスレには向かない合わないってことを
伝えてくれたんだろうと思うから、不満はあるけどもう黙って帰るよ…。
また何か一月後とか一年後とかに気が向いたらくるよ。気分がよくなったら。
それまではもういい。前はいくら言われてもいつか伝わると思って頑張ったけど、
ひたすらこき下ろされて、それからは冷めてたし、無駄なことはしない。帰る…さよなら…。
もう全然価値観が違うんだろね…話し方とかも。
私としては言いたい事はあるけど、全然違う価値観なら真面目にやりあう程
無意味なことないからね…。
と思ったけど思いついたから書いてこようか。うん。折角の機会だ。
ボロクソだろうが無視されようが、書きたかったら書けばいいんだろうね。
誰にも読まれなくても、書く事に意義がある。
書くこと自体が、自分のアイデンティティだろうね。
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 05:26:21.82 ID:VnLc+45V0
一体何があったのだ
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 05:38:28.44 ID:vFzGjLIoO
新手の保守だろう
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 06:24:11.48 ID:VnLc+45V0
悲劇とかけまして
乱交パーティーとときます
どちらも病気がつきものです
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 07:35:19.09 ID:Uly2b5DS0
_,====ミミミヽ、
,,==≡ミヽミヾミミミ、ヾ、
_=≡≡三ミミミ ミミヾ、ソ)),,》 .
彡彡二二三≡ミ-_ ミミ|ノノj )||ヽ, )、
__,,,,,,,,,/彡二二二 ,- __ミ|/ノ ノノノノ) ||
-=二ミミミミ----==--'彡 ∠ミミ_ソノノノノ ノ
//>=''"二二=-'"_/ ノ''''')λ彡/
,,/ ̄''l 彡/-'''"" ̄-=彡彡/ ,,-''",,,,,,,ノ .彡''"
(, ,--( 彡 ,,-- ===彡彡彡"_,-_ ヽ Υ
ヾ-( r'''''\ //=二二''''''彡ソ ̄ ∠__\ .\ソ .|
\;;;; \ Ζ彡≡彡-'''',r-、> l_"t。ミ\ノ,,r-v / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
\;;;; \ 彡""彡彡-//ヽ" ''''''"" ̄'''""(エア/ /
\;; \'''''')彡ヽ// | (tv /| , r_>'| <一体ID:Gnw0Qn7G0は誰と戦っているんだ
\;;; \'" \ ,,"''-,,ノ,r-", / r'''-, .j \
\;;; \ /,,>--'''二"''' r-| 二'" / __ \______
\;;r'""彡_l:::::::::::::::::::::: /./_ " / ̄ ̄"===-,
)''//rl_--::::::::::::::::/:/ヽ"'=--":
日本語でおkな上に、ドレッドノート級の自家発電なさっているようなのでみんな怖くなったんだよ、きっと
いや…それでも一言二言
ボソッボソッっていうレスよりはマシじゃね。
比べても仕方ないけど
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 07:44:26.45 ID:Uly2b5DS0
んじゃ、なんか言わせてもらうとするなら
>「こいつ、何でこんなことすんの? 馬鹿だなー」
こう考える時点で、あんたに悲劇はかけないと思う。
かわりにあんた固有の切り口でシニカルな物語を書けばよろしいんじゃないでしょうかね
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 08:26:49.95 ID:lgIsPovF0
一般の人は深夜は寝ている時間ですしねぇ。
反応がなくても仕方のないことでは、と思います。
普段のスレだと二、三時間に1レスくらいだし。
善人も悪人も考え方としてはそれほどかわらないと思いますよ。
思考回路はそれほど違わない、というべきか。
その方向性と、理性の問題だけであって。
正義を行っていた人が、いつの間にかその正義に捉われて、悪としかいえない事をする。
そういう話というのは数多ありますしね。
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 08:27:58.81 ID:bdAvFoDE0
307 名前:本スレ
>>250へ[] 投稿日:10/08/11(水) 03:43:07 ID:VwZOKv1x
帯でもれなく損してる「思考の整理学」って本がある。
そこには確か、いいアイディアが思い浮かんだらメモを残して
放置する。するとうまく発酵してくれる奴と腐る奴が出てくる。
一度客観視できる立場に立つそうだ。客観視出来てそれでも
面白いなら他人が見ても面白いものにグッと近づく。
たとえばいいプロットが出来てうまく書けないとき
一度筆をおいて、忘れたころに見てみるといいかもしれない。
すると「うほwwつまんねwwwwwww」と
「……………いいぞ……!」とどちらか思う。
後者なら……ほらもう書けるんじゃないかな?
そんな偉そうなこと書いてる俺はまだ出来てないけどね!!……orz
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 08:28:49.37 ID:lgIsPovF0
307 名前:本スレ
>>250へ[] 投稿日:10/08/11(水) 03:43:07 ID:VwZOKv1x
帯でもれなく損してる「思考の整理学」って本がある。
そこには確か、いいアイディアが思い浮かんだらメモを残して
放置する。するとうまく発酵してくれる奴と腐る奴が出てくる。
一度客観視できる立場に立つそうだ。客観視出来てそれでも
面白いなら他人が見ても面白いものにグッと近づく。
たとえばいいプロットが出来てうまく書けないとき
一度筆をおいて、忘れたころに見てみるといいかもしれない。
すると「うほwwつまんねwwwwwww」と
「……………いいぞ……!」とどちらか思う。
後者なら……ほらもう書けるんじゃないかな?
そんな偉そうなこと書いてる俺はまだ出来てないけどね!!……orz
308 名前:文才無しさん[] 投稿日:10/08/11(水) 04:34:11 ID:VwZOKv1x
俺の規制が解ければ・・・
ID:Gnw0Qn7G0がすねなくてもすむのに・・・っ
畜生……
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 08:32:40.16 ID:Nr6H47aTO
お題くれ
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 08:40:07.30 ID:YkTZlV5Z0
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 08:40:21.98 ID:bdAvFoDE0
自分は
>>250の上のほうは、言ってることの意味がよくわからなかった。
ごめん。
あえて言うなら、
悲劇ってのは本人の失敗が契機になるものが全てじゃないと思うよ。
ベタな話として、主人公の恋人が交通事故に巻き込まれて死にました!
ってことになった場合別に「道歩いているなんて馬鹿だなー」みたいな
感想はもたないと思うしね。
本人の失敗や判断ミスによる悲劇については、
その判断までに主人公の行動原理や感情移入の余地があれば
(彼ならばそう判断するだろうorああ、なんで彼はそんなことをしたんだ!)
主人公を突き放したりはしないと思う。オセローなんかそんなパターンだよね
>>286 そうかな。私の感覚が変なのもマジでありそうだから困る
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 09:39:17.00 ID:OHx+4/cc0
悲劇の主人公がいるな
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 09:40:17.61 ID:Uly2b5DS0
中々うまいことを
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 09:43:51.21 ID:YkTZlV5Z0
以前にも恋愛小説うんぬんかんぬんで盛り上がったときにも思ったけど、
小説において「○○は必ず××だ」っていうことは言えないのじゃないかと思います。
なにも小説においての話ではないかもしれないけど…
「絶対に」ってことは無いと思う
もしもそれが定義として存在するなら、誰かがそれを覆すことを考えるはずだし。
小説家ってそんな人間が多いような気がするしね
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 10:46:38.84 ID:NieCPGmQ0
>>287 自分の文章客観的にみて、なんで他の人が理解できないのかわかんなかったら、
ほんとにずれてるのかも
それか中二病
だめだハルシオンが何の意図だったかまだ分からん
お題変更したいと
お題くれお(;´ω`)
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 12:19:26.27 ID:lgIsPovF0
>>292 模型
あと、お題に意図なんかないと思うよ。
その文字をそのまま使うも、そこから連想して使うも作者次第だし。
>>292 把握
いや、ハルシオンって何か知らなかったからね
睡眠薬とか、普通名詞で言ってくれりゃ分かりやすかったんだが
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 12:58:13.34 ID:Uly2b5DS0
出先で妄想していたのだけれど、もしID:Gnw0Qn7G0が超絶美少女だったら……!
この世界における唯一人の理解者として、あらゆる害悪から庇護してあげたい。
俗な人間によってもたらされた傷口を、二人だけの秘密の場所でさらけ出し、舐めあい、その無垢な翼を癒してあげたい。
甘美な世界で、互いに依存しあい、補完しあいながら、永久に流れる時のはざまにたゆたっていたい。
そして最後には、狂っているのが世界か自分達なのか問いかけた後、大いなる憎念に燃えながらゆっくりと破滅するんだ。
たとえそれによって自分を偽ることになったとしても、彼女をものにし、ものにされるなら本望……!
御醜女だったら
嘲笑して、心の安定を得る
男だったら
距離を置く
アクの強い心を持った美少女って、そそられるよね!
ディケンズ『ある自虐者の物語』のウェイドたんとか!
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 13:06:12.44 ID:OHx+4/cc0
ひきずってる奴もやばいな
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 14:49:49.99 ID:vFzGjLIoO
ほ
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 15:11:32.46 ID:qV27GI9S0
ただイケの美少女版ってなにかあるかな。可愛いは正義とか?
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:17:49.78 ID:qV27GI9S0
最早時既におすしかもしれんが俺が
>>250から受け取った印象を保守がわりに書き連ねてみよう。
>悲劇は、愚かしい人がいないと成立しないんだよね。
まずこれが「絶対」でないことは
>>286や
>>290からも確かだ。しかし
>>250が言ってることは少しくながらわからんでもない。
恐らく
>>250の気付いたのは悲劇にも真っ当な悲劇と、喜劇性あるいは笑劇性を含む悲劇があるのではないか?
ということじゃないか。いわゆる悲喜劇というやつだ。代表例を示すと
>>286のオセローもしかり、
俺の好きな作家だと小島信夫あたりが十八番とする演出方法というか、小説手法。
「抱擁家族」やら「馬」やら、興味があるなら読んでみてほしい。で、悲喜劇とは具体的になんぞや、といえば、
>「こいつ、何でこんなことすんの? 馬鹿だなー」ってこと。そういう風に思っちゃうと、悲劇というより
>「こいつが馬鹿だった」で終了してしまう
これを例に取れば、「こいつがバカだった」と読者に思わせるのを承知で、にもかかわらず読者に読ませる話。
「こいつバカなんだけど、でもわかるんだよなー」とか「あぁなんでもっと良い方法をとらないんだよ、でも仕方ないか」とか。
結局、登場人物からしてみると必死なんだけど、第三者からみると茶々を入れたくなる、って感じかな。
ここらへんは
>>264あたりでも言われてることだ。
それから、カフカの「変身」のように主人公も周囲も理解できる行動を取っているにもかかわらず悪い方向(悲劇)に
向かってしまうパターンがある。ザムザにしてみれば自分は元は人間だし、相手は家族だというのに足蹴にされる理由がわからず
ひたすら説得を試みるが、家族は無下に扱ってしまう。考えてみれば当然で、部屋の中に虫がいて、
しかも自分達の日常生活まで邪魔されるんだからそうするのも無理がない。いわば
>>269の、
>善悪の表裏一体を書くほうがリアルじゃない?
この文章とはまた違うんだけど、本人は悪を為しているつもりがないにもかかわらず、悪い行動をしてしまっている場合もある、
ということだ。何が一概に善かはわからない。一見当然と思える行為も、見方を変えれば理解不能になりうる可能性もある。
カフカが草稿段階の「変身」を親しい人たちの前で朗読した時、思わず笑い出してしまったというのは有名な話だ。
恐らく彼は客観的に「変身」を読む内、作中で描かれるどうしようもなさに感じ入って最早笑う他なくなってしまったのかもしれない。
結局
>>250はそういう悲劇もあるんじゃね、ってことを言いたかったと思うんだよね。
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:18:26.22 ID:qV27GI9S0
>>250が何を言っているかということはわからんでもない。それどころか俺は
>>250と考えを突き合せたいくらいだ。
何を考えているのか、何を目指しているのか、どんな小説からそんな考えに至ったのか。そうしたことを真っ向からぶつけあいたい。
そうすることでお互いを切磋琢磨していけたらいいな、って思ってる。
ただ、俺に限らずここにいるみんなとそういう話が出来るはずだったのに、そうならなかった原因は、
その後のレスに過剰反応してしまったID:Gnw0Qn7G0氏にある。多分自分の考えが上手く伝わらなくてイラだったのかな。
そして客観的にはハブってるわけでもないのにハブられてると思ってしまった。(その点
>>288は実に当意即妙なレスだね)
でもそれで自分の考えまで引っ込めたらどうにもならない。突っぱねたら相手も突っぱねるのは至極当然なことだ。
これは推測なんだが、とても嫌なことがあって、それを払拭するために大発見を見つけてみんなに認めてもらいたかった、
けれどわかってもらえなかった。
これは憶測が過ぎるけど、ともあれ本人にも色んな事情があってふてくされてしまったんだろうから、そういう時は周りも
もっと腫れ物を扱うようなレスをすればよかったんだろうけど、いかんせんPCの掲示板というのは微妙なニュアンスが伝わりにくいから難しい。
>>273に書いてある通り、もしどこかへ旅立ってしまったなら恐らくレスを見ることもないかもしれないけれど、
見ているという前提に立てば、自分のありったけを表現すればいつか誰かわかってくれるかもしれない、
ということを伝えたい。それをしないままにふてくされてしまってはハブられるのも当然だ。
それにPCというのは細かいニュアンスが伝わらないところだからね。理想は少ない言葉で相手に理解してもらうことだけど、
ここまで入り組んだ話だともう少し言葉が必要なように思える。
それから追い討ちをかけるようだけど、ID:Gnw0Qn7G0氏のレスを見てると考えが練りきれていないというより、
考えの伝え方がわからない、っていう感じがする。でもそれは問題ではない。問題は自覚していないこと。
それとも、わけのわからないことを言ってウザがられてしまう、ということを怖がってしまったんだろうか?
まぁそんな気持ちもわからんでもないけれど、どうせネット、特に2chなんて日付が変わればIDが変わって
誰が同一人物かわからなくなる世界なんだから、もっと「俺はこう考えてるんだ」ってことをぶつけてもらいたかったね。
へたくそでもいいから。そうすればレスも伝わるし、小説も同様だよ。
最後に一つ。いつか考えがまとまったら、それを小説にしてほしい。俺にとっても非常に興味のあるテーマだからこそそう思う。
すれ違う可能性もあるけど、もし出くわす機会に恵まれたらしっかり評価してあげるよ。でも、その時はちゃんと考えをまとめて、
真摯に自分の思いを伝えようとしてね。で、伝わらなかったとしてもふてくされず、どこが悪かったのか自分で作品を見つめなおすこと。
そして、多少の不評に負けず次の作品に向かうこと。これを勧めたい。
ここの住人は立ち直れなくなるまで罵倒するくらい厳しいのが当たり前なんだ。俺もだけど。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:26:27.35 ID:6yxcHTCO0
おまいさんはどんだけヒマなんですか
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:34:24.58 ID:NieCPGmQ0
台風来てるから…
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:40:35.43 ID:qV27GI9S0
割り当てられただけのテストも終わったしねー
暇で何が悪いと顛倒したいくらい暇さ
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:44:11.72 ID:NieCPGmQ0
もうちょい思考をまとめて、書いてくれたら読んだ
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:49:15.63 ID:qV27GI9S0
なんだよ、今度は俺がふてくされる番か?
文才スレは小説は読むくせに小説以外の長文は読まないからなー
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:50:14.80 ID:GquUftME0
暑い
お題
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 17:55:32.17 ID:qV27GI9S0
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 18:07:44.54 ID:GquUftME0
お題要求したの忘れてた
把握
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 18:17:23.41 ID:NieCPGmQ0
なんか文章気持ち悪い
びみょーな口語調なのにまわりくどいのよ
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 19:33:09.95 ID:GquUftME0
h
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 20:32:37.46 ID:I0gWYo0s0
>>300-301からは愛情が感じられた。
BNSK作品って、バッドエンドの話は多いけど
悲劇っぽい作品って思ったより無いよね
情景を三人称で、心象を一人称で描くのはまずいのかな?
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 20:46:45.94 ID:bfa5ruMq0
面白ければまずくないよ
>>314 面白ければtってどういうこと?kwsk
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 20:50:27.41 ID:I0gWYo0s0
それだけじゃなんとも言えないけど三人称主体で書いたほうがいいと思う。
三人称文体の中になら、一人称的主観は結構違和感なく取り込めるよ。
極論を言っちゃえば、その一人称的主観が入る前に『彼は思った。』みたいな
一文をつけくわるだけでもいいし
三人称で心象を描くと回りくどくなるんだよね、分量的にも意味合い的にもさ
だから心象に関しては一人称でスパッと書きたい
ぶっちゃけ5レスに収めるって大変だべ
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 21:08:09.92 ID:I0gWYo0s0
そう判断するならそれで書いてみればいいんじゃない習作なんだしさ
読者が違和感をもったら感想で指摘してくれるさ
ここで上手く書かれているやつって在るのかな?知ってたら教えて
下手なやつでもいいや
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 21:20:07.23 ID:I0gWYo0s0
ミス以外で、一人称と三人称を混在させてる作品はあまり思い浮かばないなぁ
少なくともBNSKでは良くある書き方じゃないと思う
その思い浮かんだやつをおしえなさいよ!
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 21:27:28.80 ID:I0gWYo0s0
ごめん、日本語の奥ゆかしさが出た。
全く思い浮かばん。
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:12:22.77 ID:I0gWYo0s0
昨日と違って今日は静かですね!
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:17:12.62 ID:UIBXA+e60
お題ぷりーず
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:17:51.22 ID:I0gWYo0s0
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:27:33.84 ID:I0gWYo0s0
きっとみんな品評会とか通常作とか書いていて忙しいに違いない
じゃああと一時間、寝るまでは自分が保守しようじゃないか
327 :
甘いドラマとターコイズ お題 宝石 1/2 :2010/08/11(水) 22:47:27.66 ID:UIBXA+e60
駅前、改札口の前で、僕たちは、いつまでも帰れずにいた。
きっと改札をくぐってしまえば、もう二度と会う事は無いだろう
と、音のない言葉がお互いを行き来する。
今にして思えば、ただの痴話喧嘩の延長。しかし、甘いドラマを
欲する十六歳の恋人同士には、それは「別れ」というドラマを作る充
分な材料であった。
十九時、都会の駅改札口は、仕事を終えた人々で賑わう。ここで
手を離してしまえば、彼女がどこか遠くに消えてしまう気がして、
いつまでもいつまでもぎゅっと右手に力を込めていた。
「そろそろ行かなきゃ」 彼女が泣きながら言った。
「そっか」 僕は、君を引き留める言葉が浮かばなかった。
最後に、と彼女が僕に抱きつく。
仲直りはできないけれど、と強く抱きしめる。
僕は、そのまま離れたくなかったのだが、疲れた社会人の家路で
いつまでもいちゃつくわけにもいかない。
ありがとう と声に出さずに呟いて、君から離れようとした。
328 :
甘いドラマとターコイズ お題 宝石 2/2 /2 :2010/08/11(水) 22:49:14.89 ID:UIBXA+e60
しかし、離れられなかった。
心の準備ができていなかった、等ではなく、物理的に離れられなか
ったのだ。
彼女がふざけているのだ、と邪推した僕は、
「やめなよ」といって彼女を軽く睨んだ。しかし、彼女はすでに僕の
体から手を離していた。
何故離れられないか。事の真相はすぐに明らかになった。
僕のネックレスが、彼女のセーターに引っかかっていたのだ。
ターコイズが埋め込まれた、釣り針の様な形のネックレス、彼女が
僕にくれた、初めてのプレゼントだった。
彼女がくれたネックレスが引っかかって、離れられなかった。そう
いった馬鹿馬鹿しいとも形容できる出来事は、やはり、甘いドラマを
欲する十六歳の恋人同士を復縁させるに、充分な材料なのであった。
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:52:59.01 ID:0tViArHrO
(・∀・)イイ
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 22:55:55.67 ID:I0gWYo0s0
>>327 読みました。ギミックが面白かったです。
前半はちょっとやりすぎかなー、と思いました。
小説というよりは歌詞っぽすぎるかなーと思ったです。
物語の結末にいたるには、実際は嫌い合ってないことを
読者に知らせるのはいいけれど、それとなく匂わせる程度で
よかったんじゃないかな。あとは、折角の一人称だから
主人公の感情をもっと全面に出しても良かったかなーと思いました。
本当は仲直りしたいんだけど、謝りたいんだけど切っ掛けがない!
みたいな。
文章書くの早くて、ちゃんと物語として成り立ってるのは羨ましいなと思いました。
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 23:03:33.97 ID:UIBXA+e60
>>329 ありがとうございますw
>>330 ご批評ありがとうございます
歌詞っぽい感じ、は若干意識しましたが、やりすぎでしたかね。
相当青い感じの内容なので、あまり固い文章にしすぎるのもどうかな、と。
一人称で感情をあまり出さないのは、おれの悪い癖ですw
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 23:10:58.30 ID:EGOTZe3LO
>>292 混乱させちゃってごめんね、あの後寝落ちしてたから今この流れに気付いたんだ。
意図とか別に汲んでくれなくてもいいよ。じゃないとこっちも気軽に出せないし。
お題変更はご自身の判断でしてくださって結構なのです。
まあ、敢えて意図があるとするなら、お題が無くて寝れない人にハルシオン(睡眠薬)ってお題を与えたら、どんな小説を書くだろうか。
と思った。ってとこかな。
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/11(水) 23:38:11.80 ID:I0gWYo0s0
寝るよー!
保守はまかせた
ID変わったことですし投下します
生きるために環境から作りかえてしまう動物がいる。人間など最たる存在だろう。彼らは地表をコンクリート
で覆い、空にまで積み上げようとする。他の生物を食いものにしても尚その手を休めることを知らない。一方、
科学から遠く離れた森の中で、自然に関わりを与えながら営み続けている生物がいる。ビーバーだ。個体単体で
比較するなら、ビーバーほど周囲に影響を与える動物はいないのではないだろうか。
あるビーバーの家族に注目する。逞しい尾ひれで水をかく雄と、念入りに毛づくろいをする雌のカップルだ。
若いけれど働きは一人前である。立派な溜め池を住処として森に根づいていた。
まだ柔らかい根元に齧歯をつきたて、やすやすと若木を倒したのは雄だ。幹をがっしりと咥え、水抵抗もなん
のそのと巣まで運んでいく。彼らの愛巣は水中に積まれた足場と、覆い被せられた屋根でできている。どちらも
切り倒した木々で網目を縫うように拵えられたものだ。
巣の水面から顔と枝葉が覗くと、雌は喜んで向かい入れる。若く瑞々しい葉はなによりのご馳走なのだ。軽く
食べきってしまう間、小さな子どもたちは母の乳房にしがみついていた。
枝の末まで食べ尽くされてしまった若木だが、簡単に捨てられることはない。ビーバーは再利用の達人である。
雄によってまた別の場所へと運ばれていった。ようやく緩めた顎の先には、小さく流れ落ちる滝があった。
ビーバーが環境を変える動物である所以はダム作りにある。石を積み、泥を重ね、枝を挿して川の流れを塞き
止めるのだ。やがて池となり水面積が広がれば、それだけ主食にありつくことができる。彼らと水は切っても切
れない関係で結ばれている。
抜け目なく隙間を埋めていた雄の側に、雌もやってきた。ここに住まいを構えると決めた時のように、せっせ
と拡張と点検に性を出す。これには天敵の問題も密接に関わってくる。生態系の起となる池は様々な生物を集め、
そこには肉食動物までも含まれている。ビーバーが陸を歩こうとするのはせいぜい水面から二十メートルまでの
間だけだ。行動範囲が広がれば、それだけ天敵を避けて目当ての草木を得ることができる。
仲良く巣へと戻る頃、空には青みがかり多くの生物が活動をはじめる時間帯になっていた。
人類がはじめてビーバーに注目したのは、残念ながら生態や生活様式を調べようといった好奇心からではなかっ
た。その毛皮は柔らかく、非常によく水を弾くことが知られたからだった。それは体内から抽出される油で丹念
に毛づくろいされた成果なのだ。
一番に注目したのは王侯貴族だ。上質な帽子の材料になるということからたちまち乱獲がはじまった。彼らの
ほとんどは狩り尽くされ、絶滅寸前にまで追い込まれる勢いであった。
幸いにもあのビーバーの家族は無事だった。深い湿地帯の奥にいたことが大きな理由だろう。子どもたちはも
うすぐ一人前を迎えるまでに立派に成長していた。
しかしまたしても不幸の種は、人間によって撒かれることとなる。
上流の一つに工場が立った。産業革命からの波に乗り、生産の対価として木を切り倒し廃水を垂れ流すように
なったのだ。流出される汚水は、川の浄水能力を遥かに上回るものであった。
ビーバー親子は家族総出で溜め池の管理に務めた。けれど止めどない侵食に展望を見たのか、泣く泣く生まれ
育った地を後にするしか道はなかった。子どもたちの独立も相まり、家族はばらばらに散っていくことになった
のだ。
しばらくの時が経ち、下流に住む人間たちの健康被害が顕著に現れてきた。原因は紛れもなく工場にあり、住
人たちの多くは激しく抗議したが、なかなか折り合いのつかない事態が続いていた。作業員の中には、彼らの村
から出稼ぎにきている者も少なくなかったのだ。
そんな中次第に、何故か体の不調を訴える者が減っていった。工場は依然として可動し続けていたにも関わら
ず。
理由を探ろうと調査チームが派遣された。森の奥深くまでわけ行って調べたところ、多数のビーバーのダムに
影響されているという結論が出たのだ。
手入れがされなくなったことと、土砂が流れるようになったことが主な原因だった。頑丈な堤防に流木が絡ま
り、石や泥などがその隙間を埋めていった。自然にできたろ過装置は、川の浄水機能を大きく高めてくれたのだ。
しかしダムに許容できる限界があることも同時に判明した。抗議は断続され、一部ではビーバーを愛護するべ
きだとの声まで上がった。
いざこざが収まったのは、結果的に工場が撤廃されることが決まってからだ。ほぼ時を同じくして、ビーバー
の乱獲も終わりを迎えようとしていた。住人たちの多くは勝利に酔いしれた。
だが果たして、彼ら下流住人の運動が大きく汲み取られての結果だったのだろうか。
都市部で新しいエネルギー源の提唱があり、それまでの施設は時代の波から大きく外されようとしていた。繊
維加工技術の向上が、安くて上質な帽子作りを競わせることに繋がった。歴史の背景には、効率を求めた結果が
こびりついて離れない。
ビーバーのダムは、やがて緩やかに決壊し土壌に栄養を染み渡らせる。人間のダムは、積まれた過去の遺産が
崩落する時にどんな変化を環境に与えるのだろうか。
337 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 00:14:25.64 ID:AfWPYm2d0
お題暮れ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/08/12(木) 00:55:31.22 ID:AfWPYm2d0
| ・ω・)
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
そろそろ寝るか