( ^ω^)空中庭園と海底都市のようです

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1名無しさん@そうだ選挙に行こう

まとめは内藤エスカルゴだぜ

詳しくはググれ

※代理スレ立てだよ。
2名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:56:05.57 ID:vRszlIH+0
代理感謝です。ありがとうございました!
3名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 22:59:08.60 ID:vRszlIH+0
前回
一話目( ^ω^)空中庭園と海底都市のようです
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278596995/l50
二話目準備1( ^ω^)空中庭園と海底都市のようです
http://yutori7.2ch.net/test/read.cgi/news4vip/1278613049/l50


マップみたいなの描いてみた
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_175.gif

ついでに武器
http://boonpict.run.buttobi.net/up/log/boonpic2_176.gif
4名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:00:17.79 ID:vRszlIH+0
『二話目 準備2』




国民達は、騎士に言う。悪い奴らをやっつけろと。
国民達は、騎士に言う。そして平和を取り戻せと。


( ^ω^)「皆は、向こうから攻めてくる奴らから、国を守ってくださいお」

('A`)「戦う術をちゃんと教える。だが、皆がわざわざ向こうに行って、死ぬ必要はない」


( ^ω^)「皆……こう言うのもなんだけど、
       せめてこれが最後なら…愛した国で最後を迎えてほしいお」

('A`)「闇の国なんてところで死ぬのは、俺達だけで十分だ」


( ^ω^)「だから、国を愛してくださいお」

('A`)「絶対にこの国を渡したりなんかするものか」




5名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:01:01.64 ID:vRszlIH+0



[1.空の戦士達]




( ^ω^)「皆」


騎士は、騎士の間で、沢山の人に囲まれる。
全て城の戦士達。共に戦う戦士達。


ξ゚听)ξ( ´_ゝ`)( ・∀・)(`・ω・´)( ><)( ´∀`)( ゚д゚ )( ´ー`)

(-_-) o川*゚ー゚)o 爪'ー`)y ( `ハ´)( ФωФ)(´・_ゝ・`)( ゚∀゚)ζ(゚ー゚*ζ


他にも沢山の、沢山の戦士達が城にいた。
皆は揃って騎士を見て、皆揃って騎士の話を聞いている。


( ^ω^)「もう知ってるかと思うけど…闇の国と戦争をしなくてはならなくなったお」


闇の国と、戦争が起こる。やりたくもない戦争が。
当然皆は戦争のことを知った上、騎士の聞いていた。
6名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:01:34.65 ID:oiROdC4M0
気になってた
支援
7名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:01:48.20 ID:vRszlIH+0


( ^ω^)「けど、街人、国民達には、この国を守ってもらうお」

( ^ω^)「優秀な皆がいるんだお。僕達には空≠ナ、力≠ェあるお」

( ^ω^)「けれどもし海と協力すれば、国民が危ないお」

( ^ω^)「でも協力しなくても、闇の国は国が小さいから
       闇の国は少しずつ弱っていくはずだお」

( ^ω^)「だから…僕に力を貸して欲しいお、空の戦士達」


それを聞いた戦士達の返事は、喜ばしいものでした。




「もちろんです騎士様」







8名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:02:43.64 ID:vRszlIH+0

[2.海の戦士達]



空の戦士は空にいる。海の戦士は海にいる。
海の戦士達は、巨大な建物の中、騎士の間に集められた。


('A`)「多分、空の国も同じ事を話しているだろうな」


皆揃って、騎士の話を聞いていく。


('A`)「闇の国と戦争をしなければならなくなった。正確には、戦争をしかけられた」


皆黙って、真剣な顔で聞いていく。


川 ゚ -゚)(´<_` )ノパ听) ミ,,゚Д゚彡(´・ω・`)(*‘ω‘ *) ( <●><●>)<ヽ`∀´>

\(^o^)/(-@∀@)(‘_L’)( ・□・)( ・−・ )||‘‐‘||レ 川д川 ( ゚∋゚)


沢山の沢山の、騎士に仕える人達がいた。他にも沢山、戦士がいた。

9名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:03:13.39 ID:vRszlIH+0


('A`)「戦士達。国を挙げての戦いだが、国民には国を守ることに専念してもらう」

('A`)「何、俺達だけで大丈夫さ。向こうの国はそれほど大きな国ではない」

('A`)「俺達には海≠ェある。知恵≠ェある」

('A`)「勝てるさ、この戦いに。勝ってみせる。絶対に」

('A`)「だから俺から頼みがある。…俺に、ついて来てくれるか?」


戦士達は、口をそろえて言いました。


「何を今更言いますか、騎士様。我々はあなたの戦士です」







10名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:03:58.80 ID:vRszlIH+0


[3.ハロー]




どちらの国も勢力を挙げて、国民を守る兵士達を鍛えていった。
次々と日は流れてく。どんどん進んで、流れてく。


それからまた日が流れていき、あるとき海の騎士と女神は、海底都市から海に出る。


('A`)「少し知恵をもらいに行こう」

川 ゚ -゚)「ああ、それがいい」


そう言い、騎士と女神は二人、息のできる空間から、息のできない空間へ。

そのとき突然、二人の男女、海を泳ぐ「人魚」となった。
優雅に、綺麗に、早く泳ぐ人魚になった。


('A`)「やっぱり男が人魚になるのは、未だに慣れないな…」

川 ゚ -゚)「人魚は女だけではないぞ」

('A`)「分かってるけどさぁ」
11名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:04:46.03 ID:vRszlIH+0


スイスイ泳いで、スイスイ泳いで、スイスイ泳いで、泳いでく。
深い海を知っている二人は、迷うことなくどこかへ向かう。
更に深く、深く潜って、灯りを持って泳いでく。

プランクトンの白い雪、泳ぐ二人に流される。


しばらく泳いで泳ぎ続け、とある洞窟へ辿り着く。

二人はそこへ、迷うことなく入ってく。
ずっとずっと進んで行き、長い洞窟のそのまた奥。目的の場所へ辿り着く。


('A`)「海王様、海王様。私は海の国の騎士です。あなたの知恵を分けてください」

川 ゚ -゚)「我々は今とても困っております。どうか知恵をお貸しください」


二人が奥で叫んでる。声は奥に木霊して、ぐわんぐわんと真っ暗の中に響いてく。


するとどうだ、巨大な龍が真っ暗闇から現れた。




―この老いぼれに、何か用か?
12名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:05:23.96 ID:vRszlIH+0


巨大な巨大な龍の声、二人の頭に響いてく。


('A`)「はい、海王様。申し上げます。
   私どもの国は、闇の国に戦争を迫られているのです」

川 ゚ -゚)「きっともうすぐ戦いが始まる」

('A`)「だからこそ、知恵をもらいたいのです」



―ハハ、わざわざ騎士殿がここまで来てくださった。

―この老いぼれのところに…

―そうだな、知恵を与えよう。役に立つか不安だがな。



('A`)「ありがとうございます」

13名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:05:42.50 ID:BjtZV4YJ0
さるさん喰らうぞ
14名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:06:00.20 ID:oiROdC4M0
支援
15名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:06:03.99 ID:vRszlIH+0


すると巨大な龍は、自分の知恵を話し出す。


―ここに来るということは、どうしても戦争を止めることができなかったのだろう?

―これは一つ、この老いぼれの考えだが…

―初めに闇が攻めてくるのは、海だろう。

―空は眺めることができる≠ェ、海はそうはいかない。

―必ず下見をしに来るはずだ。来る兵の数はそれほど多くないだろうな。

―さあ、今はそれに備えればいい。相手はこちらをあまり知らない。

―だから出来るものなら、そこで騎士を倒せればいいのだが…。

―今はこのぐらいしか知恵を貸してやれんが、必ず国の人々を守ってやれ。

―さあ、さあ…。
16名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:06:44.03 ID:vRszlIH+0


巨大な龍はそう言うと、静かに奥に戻ってく。元の場所へと戻ってく。


('A`)「あなたの知恵、いただきました」

川 ゚ -゚)「海王様、ありがとうございました」


そうして騎士と女神、二人の人魚は戻ってく。元来た場所へと戻ってく。
スイスイ泳いで、スイスイ泳ぐ。灯りを持って、泳いでく。
スイスイスイ。スイスイスイ。

海は暗くて、見えなかった。





17名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:06:44.60 ID:csxPkhIQO
お!待ってた支援
18名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:07:48.46 ID:vRszlIH+0



海底都市へと戻った二人、人魚から人間へと形を戻す。
そして出迎えてくれる家来達。戦士達。


(´<_` )「お帰りなさい。どこへ行っていたんですか?」

('A`)「海王様のところへ行って来た」

川 ゚ -゚)「少しでも知恵をもらおうと思ってな」


海王はとても老いぼれている。けど、知恵は豊富だ。


(´<_` )「…で、どうでした?」

('A`)「あいつらは下見に来るだろう、と言っていた。
   そこで騎士を倒せれば尚いい、と言っていた。
   …そんなに上手くはいかないだろうが、やるだけやってみようと思う」
19名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:08:23.36 ID:vRszlIH+0

(´<_` )「ではこれから支度をしましょう」

('A`)「そうだな」


海王に言われたとおりに支度する。闇の国に打ち勝つために。


('A`)「海の住人≠ノも協力を求めてくる」

川 ゚ -゚)「それならまた、私も行こう」

(´<_` )「…海の住人ですか。私達は、少しでも鍛えていますね。
       武器も急いで強化させます」

('A`)「分かった」


20名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:08:45.98 ID:oiROdC4M0
支援
21名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:09:14.23 ID:vRszlIH+0





またしばらく時間が経ったある日。
闇の国は攻めてきて、けれどもそれは海王の言葉通りに、兵の数は少なかった。

海の戦士と、騎士と、女神は、人魚になって泳いでく。

船の上からワアワアと、少しの兵士が海へ飛び込んだ。
その中に、あの騎士と女神もいた。


('A`)「来たぞ!!」


ここは深い海底都市。そこまで辿り着けないだろう。


川 ゚ -゚)「でも何であいつら、息をしなくても平気なんだ?」

(´<_` )「水圧にも押し潰されるはずなのに」


平気でスイスイ泳いでた。人魚じゃなく、人間がこちらへ泳いできた。

その中から、綺麗な、綺麗な声が聞こえた。
綺麗な、綺麗な歌が聞こえた。
22名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:09:43.85 ID:G52vWJPt0
支援
23名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:09:45.92 ID:vRszlIH+0


川 ゚ -゚)「まさか…あの《歌》か?」


儚い歌声が、海の底へと響いてく。らららの歌が、響いてく。

少しずつ、闇の国の兵は近づいてきて、海の戦士は間合いを詰める。


('A`)「俺の予想よりかなり少ないな…。
   おい、皆!これならいけるかもしれないぞ!」


兵と戦士は争って、戦士は兵を倒してく。
その中で《歌》声と、《アコーディオン》の音が、響いてった。


(*゚ー゚)「♪♪♪♪♪♪♪♪♪」


川 ゚ -゚) ―♪♪♪♪♪♪♪♪♪―


騎士は戦士に守られながら、騎士は兵士に守られながら、
二人は間合いを詰めてった。
24名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:10:33.99 ID:vRszlIH+0


(´<_`;)「ハッ!ハァッ!!」

(;´・ω・`)「やあ!やあっ!」

( ・−・ )「…てい」

<;ヽ`∀´>「ひれ伏せ、ニダ!!」

川д川「うあぁぁッ!」


戦士は必死に戦って、騎士も必死に戦って。
歌声とアコーディオンの音が響く中、争う音は絶えなかった。

どうやら闇の兵は水に慣れていないようで、武器の扱いが少し不自然だった。
水の中ならお手の物、こちらの方が有利なんだ。

強い強い戦士達は、どんどん、どんどん倒してく。兵士達を倒してく。
こちらの方が人数は少ない。けれどもこちらの方が上なんだ。



25名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:10:48.19 ID:oiROdC4M0
支援
26名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:11:09.05 ID:vRszlIH+0


しばらく争い続いてく。
けれど、突然兵士の動きが止まった。


('A`)「!?」


闇の国の騎士は手で合図を送り、兵士達を引き上げさせる。


(,,゚Д゚)「…混乱させようとしたんだが、どうやら分かっていたみたいだな」


闇の兵士が下見に来ることは、分かっていた。
分かっていたことを、気付かれてしまった。


('A`)「…」

(,,゚Д゚)「これ以上やっても混乱しないだろう。
     下見も済んだし、俺達は引き上げるとする」


騎士は突然そう言って、騎士と女神と兵士達は、海の上へと上がってく。

27名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:11:47.48 ID:vRszlIH+0


('A`)「…待て」


海の騎士は闇の騎士にそう言って、海の女神になにかをささやいた。
頷く女神はアコーディオンを、短く綺麗に奏でてた。


川 ゚ -゚)―♪ー♪ー―


その音を合図に海の奥、そこから二匹が現れた。巨大な二匹が現れた。
大きな鯨と、大きな鮫。
二匹は音につられるように、スイスイ、スイスイ、と泳いでくる。


('A`)「ここでお前を倒しておく。
   そうすれば、《リッパー》を持てる者はいなくなる」


二匹は戦士達の前を通っていき、騎士と女神の後ろで止まる。


(,,゚Д゚)「…舐められたものだな」


28名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:12:25.92 ID:vRszlIH+0


闇の騎士のすぐ上、スススと錘の付いたロープが下がってきた。
それを見た闇の騎士はニヤリと笑い、


(,,゚Д゚)「残念だが、今回はお前と戦わない」


下がってきたロープをしっかり掴んだ。
そのロープは勢いよく、どんどん上へと上がってく。


(;'A`)「なっ…」

川;゚ -゚)「上の兵士がもう船へ戻っていたのか!?」

(´<_`;)「きっと兵士がロープを降ろしたんでしょう」


見る間、見る間にロープは上へ。闇の騎士は見えなくなってく。
それを追ってく鯨と鮫。
けれど女神のアコーディオンの音で、鯨と鮫は追うのをやめた。


(,,゚Д゚)「ハハ…海は動き辛いし厄介だな」


29名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:12:59.28 ID:vRszlIH+0



そして海は静かになって、
騎士と女神と戦士の人魚は、唖然とそれを眺めてた。


('A`)「…くそっ」


ここで闇の騎士を討つことが出来なかった。






(,,゚Д゚)「海は少々警戒しておけ」

(*゚ー゚)「…そうですね」

(,,゚Д゚)「だが空の国は、あの竜≠ェいることは分かっている。
     次は空を攻めるか、それとも空が攻めてくるか…」

(*゚ー゚)「……」

(,,゚Д゚)「さあて、俺達はどうするかな」


30名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:13:40.09 ID:vRszlIH+0



[4.花]




( ^ω^)「それじゃ、行って来るお」

ξ゚听)ξ「本当にブーン様お一人で?偵察なら他の戦士に…」

( ^ω^)「僕が行って、ちゃんと見てくるんだお」

ξ゚听)ξ「…分かりました」


海の国に闇の国が下見しに来たあと、空の騎士は闇の国に偵察を。
すぐに逃げれるように、ジャックの剣は置いてった。


( ^ω^)「空王様もきっと、分かってくれるはずだお」


空の騎士の背中には、小さな小さな翼が生える。
海の国は人魚に。空の国は天使に。それぞれ生活しやすい形へと変化する。

小さな翼を羽ばたかせ、雲の上にある巣へと向かった。
31名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:14:14.19 ID:vRszlIH+0



(;^ω^)「ハー、ハー、やっぱりこの羽は体力使うお…」

雲の上にある大きな巣、空王の巣へと辿り着く。
神殿のようなその巣には、巨大な竜が住み着いている。

騎士は雲へと降り立って、神殿の中へ呼びかける。


( ^ω^)「空王様、空王様、いらっしゃいますか?」


騎士の言葉に反応し、神殿の中から巨大なドラゴンが顔を出す。


―…空の騎士か。女神はいないのか?

( ^ω^)「訳あって今は一人ですお」

―ふん。わざわざここへやってくるということは……何かあったんだろう?

( ^ω^)「実は…」

32名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:14:53.37 ID:vRszlIH+0

騎士はこれまでのことを話し出す。
突然、闇の国と争いをしなければならなくなったこと。
海の国と協力すれば、どちらの国民も危なくなること。

今、闇の国へ偵察しに行く途中だということ。


―それで、力≠フ俺に協力してほしい、と?

( ^ω^)「そうですお」


空王は酷く困った様子で、空の騎士をじっと見つめた。
しばらくしてから空王は、騎士の目を見てこう言った。


―きっとあの老いぼれ爺さんは海の国に知恵≠貸しているだろう。

―それなら力≠フ俺が、弱音を吐くわけにはいかないな。

―相手は闇の国だろう?なぁに、楽勝さ。


( ^ω^)「あ…ありがとうございますお!!」


こうして空王と話をつけ、共に闇の国へと飛んでった。

33名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:14:54.14 ID:oiROdC4M0
支援
34名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:15:28.37 ID:vRszlIH+0






空王は飛んで、飛んで、飛んで、飛んで。
背中に空の騎士を乗せて、飛んだ。
それは洒落にならないくらいに速い速度で、飛んでった。


(;^ω^)「おっふぉおおぉぉぉおおお」


流石は空王、風のように速かった。





35名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:16:01.58 ID:vRszlIH+0



闇の国へと辿り着き、騎士は中へと降り立った。


―帰るまで待っててやるから、急いで終わらせて来い。

( ^ω^)「感謝しますお」




前に見た、不気味な街。北には大きな塔があり、周りは建物でいっぱいだ。
慎重に、慎重に行かなければ。そして、見つかる前に帰るんだ。

走っては建物に隠れ、走っては隠れを繰り返して、
闇の国の街を目に焼き付けていく。

だけどそんな途中、とある人物を見つけてしまった。


( ^ω^)「…お?」


《歌》の女神の、しぃだった。

すばやく騎士は隠れたが、とうとう女神に見つかった。

36名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:16:39.43 ID:vRszlIH+0


(*゚ー゚)「あの…」

(;^ω^)「おっ!?おっ!!??」


騎士は当然あたふたしたが、女神は優しく一言言った。


(*゚ー゚)「私は何もしないので、大丈夫です…」


そうして女神は、手招きをした。
見ればそこには花壇があって、小さな花が萎れてる。
女神はとても悲しそうに、萎れている理由を話し始めた。


(*゚ー゚)「この花、本当はとても綺麗に咲くんですよ。
     でもこの国では上手く咲いてくれなくて…」


萎れた花を、ちょいとつつく。


( ^ω^)「お…」

(*゚ー゚)「だから騎士様、どうかこの花をあなたの国で育ててほしいのです。
    いつかきっと、綺麗に咲いてくれますから…」
37名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:17:50.41 ID:vRszlIH+0


女神は悲しく花を見て、手に持っている種を見せる。
それを騎士に手渡した。


( ^ω^)「…優しいんだおね」

(*゚ー゚)「それを手に取ってくれるということは、育ててくれるんですか?」

( *^ω^)「もちろんだお!空の国は空中庭園と呼ばれる場所だお。
       だから綺麗な花もいっぱい咲くんだお!!」

(*゚ー゚)「ありがとうございます!」


こうして騎士は、女神から花の種を受け取った。

38名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:18:34.87 ID:vRszlIH+0



ばったり女神に出会ってから、騎士は偵察するのをやめた。
もう十分に街を偵察したというのもあり、種をもらったのもあり。


( ^ω^)「きっとあの子は…争いは嫌なんだおね…」


もと来た場所を帰って行き、空王の背中に乗っかって、
急いで国へと戻ってく。

しっかりと手に種を持って。












『二話目』end
39名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:19:03.37 ID:oiROdC4M0
さるさんには気をつけた方がいい
支援
40名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:19:26.22 ID:vRszlIH+0
二話目終わりました。
次は三話目に入ります。まだ書き溜めてないので気長にお待ちください。

支援ありがとうございます!
41名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:20:34.01 ID:vRszlIH+0
>>39
了解です。支援挟んでくれてありがとうございました!
42名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:21:27.55 ID:rwO6EVTw0
おもしろそう
43名無しさん@そうだ選挙に行こう:2010/07/11(日) 23:23:10.12 ID:mfUGsxHm0

MAPと武器のイラストすごかった
次も楽しみにしてる
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/11(日) 23:26:19.88 ID:vRszlIH+0
>>42
ありがとうがんばる

>>43
地味にドットでポチポチがんばった!
どう見ても包丁とカッターとチェーンソーです本当にry

まだまだ続くよ!がんばります。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/11(日) 23:29:23.28 ID:vRszlIH+0
んじゃまた書き溜めてくるよ
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/11(日) 23:33:18.68 ID:rwO6EVTw0
いてら
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/11(日) 23:34:56.24 ID:/fcTSHIfP
終わってた。
乙。
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/11(日) 23:39:35.61 ID:vbTufulz0
wktk
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 00:26:14.63 ID:c/KRgsh/0
まだ落とす訳にはいかんのだよ
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 01:21:00.46 ID:c/KRgsh/0
まだ落とす訳にはいかんのだよ
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:10:08.40 ID:c/KRgsh/0
『三話目 戦争1』






[1.種]



空の騎士は、帰ってきた。闇の国から帰ってきた。
空王の背中に乗っかって、風を受けながら空の国へと帰ってきた。

闇の女神からもらった、大切な種を手に持って。


ξ゚听)ξ「ブーン様、お帰りなさい。それに空王様も…」

( ^ω^)「ただいまだお」


女神は騎士が帰ってくるのを待ち侘びて、
ずっと、ずっと、ブーンが出発した所から離れていなかった。

52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:11:11.20 ID:c/KRgsh/0


ξ;凵G)ξ「もう帰ってこないんじゃないかと思って、心配で心配で…」

(;^ω^)「お、大袈裟すぎだお」

―女神は相変わらずのようだな。

ξ;凵G)ξ「空王様まで…。もう本当心配しましたよ」


騎士の姿を見ると、安心したのか、女神は綺麗に光る涙を流した。


(;^ω^)「ツン、泣き止んでくれお。まだまだこれから戦争は続くお」

ξ;凵G)ξ「そ、そ、そうですよね…。ごめんなさい、涙を拭きます」


女神ツンは、密かに憧れていた。
海の国の、ドクオとクーのような関係に。
相手の名を名前で呼び合える、敬語ではなくタメ口でも良いような、
そんな関係に。

そして、ブーンに憧れていた。本当はもっと気軽に話したい。
でもどうしても敬語になってしまい、上手くいかない。

それが空の女神の良さでもあるけれど、当の本人は気付いていないようだ。

53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:12:17.50 ID:c/KRgsh/0


( ^ω^)「…あ、そうだお。闇の国に偵察がてら、女神にめっかっちゃったお」

ξ;゚听)ξ「エッ!?」

―…よく殺されなかったな。


女神は驚き、空王は少しあきれ気味で、騎士の話を聞いた。


( ^ω^)「いやそれが…これをもらったんだお」


そして騎士は手を開き、もらった花の種を二人に見せる。


( ^ω^)「花の種だお。これを空の国に植えてくれと言われたお」

―実は人食い植物、とかはないよな?

ξ;゚听)ξ「それ、確かに花の種なんですか?」


54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:12:52.17 ID:c/KRgsh/0


一人と一匹の疑問も確かだけど、あの女神さんがそんなことするとは思えない。


(;^ω^)「そんなこと言わないでほしいお。きっと綺麗な花が咲くお。
       もし人食い植物だったら、僕が倒すから安心してくれお。
       だから、これを城に植えていいかお?」

―まあ俺は関係ないからどうでもいいが、いいんじゃないのか?

ξ゚听)ξ「ブーン様がそう言うなら…」


そして二人と一匹は、急いでお城へと向かった。
この種を、城の庭園に植えるために。




沢山の花が咲く庭園。そこに種が植えられた。
その様子を女神は横から、空王は上から眺めていた。


( ^ω^)「元気に育ってくれおー」

55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:13:42.07 ID:c/KRgsh/0


土を掘り、種を植え、その上から土を優しくかぶせてあげた。
ジョウロで土に雨を降らせ、優しく、優しく、声をかけた。


( ^ω^)「毎日世話をしてあげるお」


そう言うと、花が喜んでいる気がした。


ξ゚听)ξ「綺麗に咲くといいですね」

( ^ω^)「だお。愛情を注げば、周りの花達みたいに綺麗に咲くお」

―出来れば果物が生ればより嬉しい。

(;^ω^)「これは花の種だって言ってたお…」


すくすく育て、すくすく育て。

綺麗なつぼみを実らせて、綺麗な花を咲かせておくれ。





56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:14:35.04 ID:c/KRgsh/0



[2.会議]




空の国、騎士の間、集められる。空の戦士達が集められる。
騎士の呼びかけで、戦士はそこへ集まった。
城の中はあわただしくて、カツカツと足音が沢山響いてく。

騎士の間、戦士は集まった。
大きな机を椅子で囲んで、それぞれが椅子に座りだす。


( ^ω^)「皆、集まったかお?」


城の下の方達ではなく、戦士£Bだけが集められ、
いそいそと会議が始まった。


ξ゚听)ξ「ここに集まってもらったのは、他でもない戦争のことについてです」


皆は騎士から女神に目をやり、真剣に、真面目に聞き入った。

57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:15:29.44 ID:c/KRgsh/0

ξ゚听)ξ「さきほど海の国から連絡がありました。
     …海の国に、闇の国が下見程度に攻め入ったそうです」


周りはざわざわと騒ぎ出す。
騎士は 静かに と言った。すぐにざわめきはおさまった。

海の国と協力してはならない。けどこれは情報だ。
情報は協力と言えば協力になるかもしれないが、これは別。


ξ゚听)ξ「海の国は知恵≠もらっていたので、
     予定より早く撤退させることができたようですが…
     闇の騎士は討てなかったそうです」

( ^ω^)「それで、海の国の予想によると、
       闇の国は空の国が空王を味方につけていることを知っているそうですお。
       だから、しばらくは闇の国はここに攻め入らないだろう、ということですお」

ξ゚听)ξ「まだどうなるかは分かりませんが、今の内に鍛えておいて、
     次は我々が闇の国に攻撃をしかけてみる、という形になります。
     ブーン様が偵察をしに行って、今なら攻め入る隙があると
     判断した上での決断です。」
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:16:13.00 ID:c/KRgsh/0

その話をじっと聞いていた、一人の戦士が手を上げる。


( ФωФ)「あの、質問いいですか?」

ξ゚听)ξ「どうぞ」

( ФωФ)「もし我々が強化している間に、闇の国が攻めてきたらどうするのですか?
       あと、もし我々が闇の国に攻め入っている間、国民はどうするのです?
       逆に攻め込まれたら守りようがないのでは?」

( ^ω^)「それなら…」


と、一人の戦士の質問に、騎士はこう答えた。


( ^ω^)「この中の誰か一人を、国民をまとめる役にしますお。
       一人抜けるのは痛いけど、国民をまとめる人がいないと大変だお。
       それに国民は強いお。僕達が思っている以上に、
       この国に対する深い愛がありますお。
       …きっと国民は耐えてくれますお。僕は皆を信じているから」


国民は騎士達を信じてくれている。
だからこっちも国民を思いっきり信じるんだ。
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:16:47.27 ID:c/KRgsh/0

そんな騎士の思いに、先ほど質問をした戦士は、心打たれる。


( ФωФ)「……そのようなお考えでしたか。無礼を許してください。
       同意させていただきます」

( ^ω^)「気にしなくていいんだお。疑問を解決するのはいいことだお」


騎士は質問に答えると、他に質問は無いかと皆に呼びかけた。
どうやら、他に質問は無いようだ。


( ^ω^)「ではこれから、作戦について話し合うお」




60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:18:05.75 ID:c/KRgsh/0


[3.海の住人]



人魚になった騎士と女神、スイスイ、スイスイ、泳いでく。
向かった場所は、海の住人≠フいる場所。

闇の国が下見に来たとき、鯨と鮫が泳いできた。
それら二匹は海の住人≠フ一員で、海の国を様々な面で助けてきた。
だからこそ、海の国はその恩栄を忘れてはいない。


('A`)「住人さん」


騎士は住人に呼びかける。女神はアコーディオンを鳴らす。


川 ゚ -゚)―♪ー♪ー―


短いアコーディオンの音に、魚はどんどん集まって、
二人をぐるりと囲んでしまう。


('A`)「この前は協力ありがとうございました。
   せっかく鯨さんと鮫さんが来てくださったのに、何もできず仕舞いで…」
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:19:16.90 ID:c/KRgsh/0

#「いいのだ。我々は海の国に協力すると決めた」

#「我々は海の国を沢山助けてきたが、その分貴殿達も我々を助けてくれた」

#「恩返しには恩返しだ。それはずっと続くだろう」

#「気にすることはない。これはほんの些細な出来事だ。生きていただけマシだ」

('A`)「本当に、本当にありがとうございます」


感謝しても感謝しきれなかった。住人達は優しく、また騎士も優しく。
どちらもがいて、どちらもが支える。
それはきっと、理想の関係なのだろう。


川 ゚ -゚)「我々は必ず守る。そして勝つ。だから、ずっと我々を見守っていてください。
     我々が危機に陥った時は、また助けてください。
     貴殿達が危機に陥れば、また我々が助けます」
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:19:54.57 ID:c/KRgsh/0

#「おお、おお。もちろんだとも」


こうして騎士と女神は海の住人≠フいる場所から遠ざかり、海底都市へと帰っていた。
何度も何度も振り向いては手を振って、精一杯の感謝を住人に向けた。

人魚はスイスイ泳いでく。魚と一緒に泳いでく。

人魚はスイスイ泳いでく。元いた場所へと帰ってく。

人魚は時々振り返り、魚達へと別れを告げる。





63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:20:40.65 ID:c/KRgsh/0



[4.空の住人]



( ^ω^)「……ではこれで会議を終わるお。僕はこれから空の住人に事情を話してくるお」


長い長い会議が終わり、皆は次々席を立つ。
解散!と誰かが一声かけて、どんどん、どんどん、出て行った。
どんどん騎士の間から出て行く戦士達。そして騎士と女神は残された。


( ^ω^)「ツンも一緒に来るお」

ξ゚听)ξ「ええ、分かっています」




二人も後から騎士の間から出て、城の外で待つ空王に、空の住人のことを話した。


―…ほう、空≠ノ求めるのか。それなら俺も一緒に行こう。話しがつけやすくなるだろう?

( ^ω^)「ありがとうございますお」
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:21:33.78 ID:c/KRgsh/0




騎士と女神は竜の背に。流れる風は変わらず速い。


(;^ω^)「あぶぁあああぁぁあ速いおおおぉぉぉおおぉ」

ξ;゚听)ξ「空王様、もうちょいスピードダウン、スピードダウン!!」

―何を言う。更にスピードを上げるぞ!


すると風の流れは更に速くなって、勢いよく当たる風で息が出来なくなりそうだった。
風になれた感覚がした。でも、息は苦しかった。


(;^ω^)「ぎょうおぉおおおおえええええええええええええ」

ξ;゚听)ξ「きゃあああぁあああああぁあああああ」


それでも必死にしがみついて、住人のいる場所へと向かっていった。





65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:22:22.45 ID:c/KRgsh/0

やっと目的の場所へと辿り着いたが、二人はもうへとへとだった。


―このくらいでバテてどうするのだ…。

(;^ω^)「ゼー、ゼー、だ、だからって…スピード上げなくたって…」

ξ; )ξ「ゼー、ハー、……もうだめかも…」

(;^ω^)「ツン、ダメだお!しっかりするんだお!」


騎士は、目の白い女神を元気付け、女神はやっと起きることができた。
そして空王の背中で、女神はヴァイオリンの音を奏で始める。


ξ゚听)ξ「ごめんなさい…。じゃあ、いきますね」

ξ゚听)ξ―♪ー♪ー―


空の上で、綺麗な音色が響いてく。
綺麗な綺麗なヴァイオリンの音は、キリリキリリとその場を癒す。
アコーディオンと同じように、短く、短く音を奏でていった。

するとどこからか鳥達が現れる。ぞろぞろと沢山の鳥達が現れる。


―来たか、空の住人よ。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:23:19.28 ID:c/KRgsh/0


鳥達は空王と騎士と女神を見つめて、声をかける。


#「空王様に、騎士様に、女神様じゃあないですか」

#「どうしたんですか。こんな場所に来るなんて」


不思議そうな声を上げて、鳥達は次々二人と一匹の周りに集まった。
騎士は、ここに来た理由を話し始める。


( ^ω^)「実は、闇の国に戦争を仕掛けられましたお」

#「何!?闇の国に!?」

#「まさか本当に戦になろうとは…」

( ^ω^)「それで、僕達は少しでも国民への被害を減らしたいんですお。
       だから空の住人の貴殿方に、協力してほしいんですお」

海の国とは協力できないということ。
闇の国が海の国に攻め入ったこと。
色々話していった。

67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:24:15.62 ID:c/KRgsh/0

#「…ふぅむ。我々とてあまり争いを好んではいないが…」

( ^ω^)「このままだと、貴殿方も巻き込まれてしまうかもしれないんですお」


騎士の言葉に、空王が付けたした。


―闇の国は何をしてくるか分からない。それに、あいつら何かを隠していそうだしな。
 危険なことに変わりは無い。どうだ、ここは協力してやってはくれまいか。


空の住人達は、空王がそんなことを言うとは、といったような様子で、
騎士と空王の言葉を受け入れた。


#「…そういうことならば仕方あるまい。我々は我々の為に協力しようじゃないか」

( ^ω^)「ありがとうございますお!」


こうして空王、空の住人と味方を得て、少し騎士は気が楽になった。
だが、まだまだ油断は出来ない。


( ^ω^)「…僕ががんばらなくちゃ、だお」


空王は空の国へと、二人を連れて帰った。
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:24:54.68 ID:c/KRgsh/0



[5.騎士と戦士]



( ´_ゝ`)「本当、騎士様達はがんばってくれているよ」


城で、空王と騎士と女神の帰りを待つ戦士達。
家来の一人、戦士の兄者がそう言うと、次々皆は思いを吐き出した。


( ><)「そりゃあ僕だって戦争は嫌なんです!
      でも、騎士様達は必死になって国を守ろうとしてくれているんです!」

( ФωФ)「俺達がその気持ちに答えなければならないな」

爪'ー`)y‐「…闇の国と戦争か……。これは本当、どうなるか分かったもんじゃないな」

ζ(゚ー゚*ζ「きっと勝つよ。だって騎士様や女神様が信じてるんだもの。
      私も騎士様と女神様を信じてる」

( ´∀`)「海の国もがんばってるモナ。だから空の国もがんばるモナ。
       さ、訓練するモナ。強化するモナ!」


騎士が空の住人の所へ行っている間、戦士達の間ではこんな会話が流れていた。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:25:30.53 ID:c/KRgsh/0



優しい優しい騎士の周りには、優しい優しい戦士達がいる。
空の国も、海の国も、優しい人たちが沢山いる。

そんな人たちを苦しめる戦争の何が楽しいのだろうか。
全ての国を支配するがためにそんなことをして、何が喜ばしいのだろうか。

二つの国の騎士達は、国を守るために動いている。
一つの国の騎士達は、国を支配するために動いている。
人間の欲は恐ろしい。本当に、本当に、恐ろしい。


70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:26:06.52 ID:c/KRgsh/0


二つの武器と 二つの楽器が落っこちた

後から一つの武器と 一つの歌が落っこちた

どうしてそれは対立したのか どうして争いに発展したのか

誰かは答えを知っているだろうか

それとも誰にも分からないのか

ただ 二人の騎士は平和を望み

一人の騎士は 争いを求めた

思いの違いで争って 思いの違いで守ってく

だけどいつかは分かり合えると 信じてるから


信じてる から







『三話目 戦争1』end
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/07/12(月) 02:27:15.79 ID:c/KRgsh/0
三話目 戦争1、終わりました。
今日はもう投下できそうにないか…。
また書き溜めしておきます。

それではおやすみなさいー
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
乙!