律「掴め！描いた夢を〜守れ！大事な友を〜」

夏休みのある日

スタスタ

律「逞しい自分になれるさぁ〜」

ガチャ

律「チーッス」

梓「律先輩こんにちは」

律「なんだ、まだ梓だけしか来てないのかよ」

つつつ続きー

律「今日も暑いなー」

梓「さっきまで除湿かけてたんですけどね」

律「除湿だぁ？冷房かけろ冷房、設定は18度なー」

梓「わかりました」

梓はリモコンを手に取るとクーラーの電源を入れて、温度を24度にする

律「お、やっぱり冷房はいいねー冷えてきた冷えてきたー」

梓(実際は24度なんですけどね)

律「喉が渇くな」

梓「お茶、入れましょうか？」

律「いい、来る途中に冷たいの買ってきたから」

パコッ

律「チューチュー・・・」

律「ぬるい、ぬるいよこれ」

梓「この暑さですからね、それに紙パックはすぐにぬるくなっちゃいますよ」

律「はぁ・・・部室に冷蔵庫がほしいな」

ユキアグモン連れてこい

ミーンミンミンミンミーン

律「蝉うるせー！」

バンッ！

律が机を叩く

ピタ

律「ふぅ。それにしても澪と唯、遅いな。あんまりみんなで合わせる時間とれないってのによ」

ヴーンヴーン

梓「あ」

パカ

梓「憂からだ」

律「なんだって」

梓「唯先輩、今起きたみたいです。で、お昼を食べてから来ると」

律「はぁ？じゃあここに来るの何時になるんだよ」

梓「2時間くらい後になりますかね」

律「はぁ〜あ〜」

律「梓、唯みたくなったらダメだぞって唯みたいにはなりたくてもなれないか。ぶははは」

梓「確かに。ふふっ」

律「どうせなるなら澪みたいに―」

ヴィィヴィィヴ

シャコッ

律「澪からだ。えー、制服のスカート2枚ともクリーニングに出された。ワイシャツもアイロンかけてない。遅くなりそう」

律「はぁ・・・」

梓「あはは・・・」

律「澪みたいに全裸で来るんだぞー」

律「・・・梓、唯に今日の練習中止って連絡しろ。澪は私がメール出しとく」

梓「えぇ？いいんですか？」

律「いいよ、今日はなし。２人とも遅くなりそうだし」

梓「わかりました」

律「んじゃ、帰るか」

梓「はい」

バタン

ガチャン

律「施錠よしと。鍵返して来るわ」

梓「あ、私も行きます」

スタスタ

律「失礼しましたー」

パタン

律「お待たせ、帰るべし」

梓「はい」

「あら、律と梓ちゃん」

律「んあ？」

律が振り替えると和が立っていた

律「和か、なに生徒会？」

和「えぇ、まぁ」

デジタルワールドに迷い込むのか

ムギは……いや、なんでもない

和「引き継ぎやら文化祭やらの仕事を早いうちにやっておこうと思って」

律「偉いなー。おい梓、唯でも澪でもなく和を見習え、和を」

梓「はい」

和「ふふっ。あら、そう言えばその２人がいないわね」

律「実はかくかくしかじかで」

和「へぇー、そうなんだ」

スタスタ

３人が生徒会室の前に到着する

律「じゃ、私らはこれで」

和「じゃあ」

ガチャ

律は和が開いたドアの向こう側、つまりは生徒会室の中に見なれた人物が居るのに気づく

律「あ、さわちゃん」

さわ子「げ・・・」

律「『げ』とはなんだ『げ』とはよー」

律が生徒会室の中に入っていく

律「あ、なんかいいもの食べてるし！」

律が机の上のわらび餅に気づく

律「もっちゃもっちゃ・・・なんでけいおん部の部室に来ないんだよー、うめーなこれ」

律が半ば強引にさわ子から奪い取ったお菓子をたべながら

さわ子「だって、今むぎちゃんが海外に行っててケーキ無いんだもの」

梓(和さんも食べたんだ・・・いいなぁ)

律「でもなんで生徒会室なの？」

さわ子「職員室は私だけじゃないもの。くつろげないじゃない」

律「和が迷惑するだろ」

和「私は大丈夫よ。さわ子先生は静かに本を読んでるだけだし」

律「ふーん」

さわ子「そういうわけで、差し入れ兼滞在料ということでお菓子も渡したってわけ」

律「ふーん・・・あ、参考書だ。和勉強もしてたんか」

和「えぇ、実を言うと今日は勉強がメインだったんだけどね。ここ冷房もあるし、静かだし」

律「なるほど」

律「邪魔しちゃ悪いし帰るか」

梓「ですね」

律＆梓「さようならー」

和「さようなら。さてと、あと少しだけ生徒会の仕事を・・・」

和がノートパソコンを取り出して電源を入れ、パスワードを打ち込む

律「おーパソコンだ、いいなー」

律の顔がいつの間にか和の横にあった

和(帰るんじゃなかったの・・・)

律「いいなー」

和「律の家にだってパソコンくらいあるでしょ？」

律「あるけど父親のだし、古くて動画も見れないようなオンボロなんだよ」

律「そうだ、けいおん部にパソコン買ってくれよ！」

和「無理よ」

律「えー！お願いだよー、放課後ティータイムのホームページとか作りたいよー」

和「駄目なものは駄目よ」

律「なら、さわちゃん！さわちゃんが買ってくれよー」

さわ子「嫌よ、幾らかかると思ってるのよ」

律「ならさわちゃんが今使ってるのをけいおん部に譲ってくれよ」

さわ子「私はどうするのよ」

律「さわちゃんは新しいのを買えばいいじゃん、ボーナス残ってるだろー？」

さわ子「それも結局私がお金使うんじゃない・・・」

律「なーさわちゃんぅー」

さわ子「嫌よ〜。そうだ、むぎちゃんに聞いてみたら？むぎちゃんならけっこういいパソコンが余ってたりするんじゃない？」


律「おぉ！さわちゃんナイス！むぎが旅行から帰ってきたら聞いてみるか」

スレタイ見た瞬間雷が走った

なるほどなるほど

さっき女性型デジモンで抜いたばっかな俺にはタイムリーなスレだ

律「ん？おい梓、お前は何してんだ？」

梓「バンドをやってる人のSNSサイトを見てるんですよ、高校生でバンドやってる人達のグループもありますよ」

律「へーどれどれ」

律「おぉー、あ、メンバー募集してるとこもある。こっちはライブの案内か、へー」

パラリン

律「和、メールが来たって出たぜ」

カチカチ

和「生徒会にメールなんてほとんど来ないんだけど・・・件名は？」

律「えーと、コンニチハって」

和「怪しいわね、削除しちゃっていいわ。開かないでよ」

カチリ―

律「いっけね、開いちゃった」

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エンジェウーモンちゃんまじ天使