唯「こくはく！」

今話題の『告白』をけいおんでアレンジしてみました。
設定は適宜、けいおんや告白原作に合わせて変えてあります。
ネタバレを含むので注意して下さい。

プロローグ

ー軽音楽部室ー

今日は三年一学期の終業式。
軽楽部のメンバーは放課後、部室に集まるようさわ子に言われた。
海外旅行に行っていた友人からお菓子をお土産にもらったので
みんなでティーパーティーをしようというのだ。

さわ子「さぁどうぞ、ミルクティーよ」

澪「わー良い香りですね」

唯「お菓子も美味しそう〜」

さわ子「いっぱいもらったから、どんどん食べてね」

紬「先生自らお茶を淹れてくれるなんて、申し訳ないです」

さわ子「いいのよ。いつもお世話になってるし、たまにはね」

律「さっすがさわちゃん！いっただきまーす」

梓「では、ありがたくいただきます」

さわ子の用意したお茶とお菓子を食べ始める軽楽部の5人。
そしてそれをじっと見つめるさわ子。

さわ子「こうやってみんなとお茶するのも、もう最後ね・・・」

律「え？どういうことだよ？」

さわ子「実はね、私・・・この一学期限りで教師を辞めることになったの」

一同「えー！？」

梓「そんな！じゃあ顧問はどうなるんですか？」

さわ子「代わりの先生がもう決まってるから大丈夫よ」

紬「でも・・・・何で急に・・・」

律「そうだそうだ！説明してよ、さわちゃん！」

さわ子「・・・わかったわ」

さわ子は軽楽部員の顔を一人一人見つめる。
みんなの間に緊張が走る。

さわ子「今から、大事な話をするわね」

ふむ…

第1章「山中さわ子の告白」

さわ子「みんな知っての通り、私の娘が亡くなりました」

みんなの顔が自然と暗くなる。
さわ子の娘、愛美が亡くなったのは数週間前。
学校のプールで溺死したのだ。

さわ子「私はシングルマザーだった。夫になるはずだった人とは結局結婚しなかったわ」

さわ子「テレビなんかに良く出てくる、桜宮正義先生って知ってる？」

紬「あ、知ってます。熱血先生ですよね」

さわ子「マスコミからはそう呼ばれることが多いわね。元不良グループのリーダー。
その後、世界を放浪しながら自分を見つめ直し、教師の道へと進んだ。
そして自分と同じ過ちを犯させないよう、体当たりで不良生徒の指導に当たってる」

唯「ドラマみたいだね〜」

さわ子「そうね。その桜宮先生が愛美の父親なの」

うわぁ…これはひどい

律「なにー！！！」

澪「それって・・・」

さわ子「ええ。つまり、私と結婚する予定だった人よ」

梓「でも、その先生って・・・」

さわ子「うん、桜宮先生はHIVに感染し、余命数ヶ月と宣告されているわ。
海外放浪時代の自堕落な生活が原因みたいね」

唯「まさか先生も！」

さわ子「大丈夫よ。私は感染していないから。自分でも驚きだけど、二回も検査したしね。愛美も感染してなかった」

紬「良かったぁ」

梓「それが結婚しなかった理由なんでしょうか？」

さわ子「そうね。父親がHIV感染者だとわかれば、世間からどん差別を受けるかわからないもの」

律「そんなの、差別するような奴が悪いじゃん！許せねーよ、そういうの」

さわ子「ありがとう。でも、現実はあなたのような人間ばかりじゃないの。それで、彼とも相談して
私はシングルマザーになる道を選んだ」

紬「そんなことがあったんですね・・・」

さわ子「彼は生まれた娘を抱きしめてやることもできなかった。その分、私は愛美に愛情の全てを注いだわ。
しばらく育児休暇を取り、保育園に預けられるようになった後は教職に復帰した。
職員会議のある水曜は先に保育園まで迎えに行き、保健室で待たせておいた。
あなたたちや、他の子たちもよく愛美と遊んだり面倒見てくれたわよね。
ありがとう」

梓「いえ、愛美ちゃんと遊ぶの、私たちも好きでしたから・・・」

さわ子「愛美は、わたうさちゃんっていうキャラクターが好きだった。
服も鞄も、お弁当箱も、何もかもそのキャラクターのグッズを使ってたわ」

梓「私もよく通販でわたうさグッズ買います。かわいいですよね」

さわ子「そうね。・・・愛美が亡くなる一週間くらい前かしら。
私たちはしょショッピングセンターに買い物に行ったの。
そこで、愛美にわたうさのトレーナーを買ってあげた。
すごく喜んでいたわ。でも、他の店でわたうさのポシェットを見つけて・・・
それも欲しいとワガママを言い出した。大きな声で泣き叫んでね。
でもしつけは大事だから、私はポシェットは買わなかった。
そうそう、丁度そこを唯ちゃんに見られちゃったのよね？」

唯「うん、憂と買い物してたら偶然さわちゃんを見つけて。
子供が騒いでるから何かと思って見に行ったんだー」

さわ子「恥ずかしい所を見られちゃったわね。
でも、ポシェットを買ってあげていればと後悔しているわ。
だって、あれが愛美の最後のワガママだったんですもの・・・」

一同はしんみりと黙り込む。
梓は既に目に涙を浮かべている。

さわ子「あの日・・・みんな一生懸命に愛美を探してくれたわよね」

愛美がプールで水死した日。
保健室で待たせてあったはずの娘がいなくなり、さわ子は半狂乱で学校中を探しまわった。
それを知った軽楽部員の5人も一緒に探しまわった。
そして、プールに浮かぶ愛美の姿を発見したのは律だった。
すぐにさわ子も駆けつけたが、既に愛美は亡くなっていた。
外傷や着衣の乱れなどもなかった為、警察は誤ってプールに転落した事故死と断定した。

律「私がもっと早く見つけてたら・・・さわちゃんゴメン・・・」

さわ子「そんな、気にしないで、りっちゃん」

紬「先生を辞めるのは、その事故が原因ですか・・・？」

さわ子「そうね・・・もし本当に事故死だったら、私は教師を辞めなかったわ」

梓「え？どういう意味ですか？」

さわ子「愛美の死は事故死じゃないの。この軽楽部の部員に殺されたのよ」

律「ちょ、ちょっと待ってよさわちゃん！それじゃこの中に人殺しがいるってこと？」

紬「そんな・・・」

梓「先生、冗談ですよね・・・？」

さわ子「いいえ、本当よ。犯人は二人。今からその二人をA・B と呼ぶことにするわ」

軽楽部員はお互いに顔を見合わせた。
この五人の中の二人までもが殺人犯。信じられない話だった。

所で今話題の告白って何？

HIVって現代の医学で一生涯を終える間なら促進防げなかったけ

>>16
同名の小説が原作の映画

>>17
作品内ではガンを併発してしまって余命数ヶ月という説明

原作なぞるだけかよ
さわちゃんかわいそうに

さわ子「Aは入学当初から成績優秀。去年、全国中高生科学工作展で最優秀賞をとりました。
小学校の時にも作文が県のコンクールに入賞らしいわね」

律「・・・・」

律は何も言わないまま黙々とお菓子を食べ続ける澪を見つめた。

律（それってどっちも澪の話だよな・・・まさか・・・）

紬（澪ちゃん・・・）

何この映画面白そう
面白そうなのは良いけどこれを見に行くならスレを閉じなきゃいけない気がする

さわ子「Bは入学当初から人懐っこい生徒だったわ。両親と妹に大切に育てられたんでしょうね。
高校に入学したBは、新しいことを始めたいと思い、軽音楽部に入部したわ。
軽い音楽で、カスタネットを叩く程度の部活だと思ってたみたいだけど。
いわゆる、やればできる子。なのに、やることができない子」

梓「・・・」

律（おいおい、唯かよ・・・）

紬（そんな、唯ちゃん・・・）

唯は何も言わず、下を向いているばかりだ。

>>1でこんなこと書いちゃうのは
どんなSSスレでも「つまらねー」的なレスをしないこの俺でも




死ね

んんー

>>23
お前程度のSS書き手がよくもまあ喋ること
文字の世界だからって醜態を晒しすぎるのもどうかと思うよ

しえん

支援