矢部「じゃあ俺、今から南アフリカ行くんで」岡村「え?」
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
岡村「なんでや?」
矢部「いや俺サッカー番組で呼ばれてますねん」
岡村「あー、なるほど・・・」
矢部「じゃ、そういう事でしばらく空けるんで」
岡村「そ、そうか。じゃあ次のめちゃイケの収録は出れないんやな」
矢部「すんません、じゃ、そういう事で」
岡村「・・・行ってしまった」
続き頼んだ
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:18:53.88 ID:NQt7WHyY0
人任せにすんなボケ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:19:56.50 ID:FpdIoWsN0
岡村「あぁ駄目だ…矢部が頭から消えない…」
おもむろにズボンを下ろす岡村
岡村「はぁはぁ…んんんん」」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:21:01.16 ID:5I0f2txz0
帰ったらいっしょにメシ行きましょ
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:21:35.63 ID:TLEMMoy+O
岡村「いくぅいくぅ!!てぃーだかんかんーっ!!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:26:12.84 ID:s8SSWeg20
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:26:39.26 ID:OGkHikng0
岡村「暇やな・・・こういう時嫁さんとかいたら少しはマシになるんだろか」
岡村「誰か呼んで外国のサッカー観戦でもしよ」
プルルル・・・・
濱口「はい」
岡村「あ、濱口か。今暇しとるか?」
濱口「いやー、今ちょっと黄金伝説の収録の休み時間なんですわ」
岡村「そ、そか。忙しいときに悪かったな」
濱口「いえいえ、なんか用ですか?」
岡村「いや、ええんや。仕事があるなら」
濱口「?」
岡村「そんじゃな」
ブツッ
岡村「濱口はダメか・・・」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:26:48.98 ID:qKnPTemz0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:34:22.92 ID:OGkHikng0
岡村「じゃあ、有野は・・・」
プルルルル・・・
有野「はいー、有野ですー」
岡村「あ、有野。今暇しとるか?」
有野「あ、岡村さーん。いやぁ、ちょっと・・・今はダメそーですねぇ、今ゲームセンターCXの収録中なんですわ」
岡村「あっ、そかそか。大変やな、そっちも」
有野「最近はCS以外ゲーム機限定配信とか用のも撮らないといけなくなっちゃいましてねー」
岡村「そーか、じゃあええわ。すまんな、忙しいときに」
有野「いんやー大丈夫ですよー今は打ち合わせ前でしたし」
岡村「そうか・・・仕事がんばれよ、じゃあな」
有野「はーい、すんまへーん」
ブツッ
岡村「今の時間みんな仕事か・・・」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:37:10.58 ID:OGkHikng0
ちょっと頑張ってみたけどしんどくなってきた
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:39:07.03 ID:G+fXQOkOO
ガンバ
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:47:21.86 ID:OGkHikng0
岡村「じゃあ、加藤」
プルルルル・・・
加藤「はい加藤ですー、岡村さん?」
岡村「おう、加藤。今暇か?」
加藤「あー今家にいますけどねぇ」
岡村「おっ、じゃあ今から――」
加藤「あっ、おい快晴っ! 小羽に謝りなさい! ほら! ちょっとなんで逃げるんだよ! 自分が悪いことしたって――」
岡村「あー、その、大変そうならまたあとでかけるわ」
加藤「あー、すんません。家族がうるさいもんで」
岡村「いや、うらやましいわ。大変そうだけどな」
加藤「じゃあ、ちょっと切らせてもらいますね」
岡村「おう、じゃな」
ブツッ
岡村「なんか悲しくなってきた」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:57:29.22 ID:OGkHikng0
岡村「みんないろいろ大変なんやな・・・」
岡村「そもそも、加藤はほぼ1週間テレビ出っ放しやしな、電話するほうが間違ってたわ」
岡村「矢部がいないと本当になにもないんやな・・・」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 20:59:38.85 ID:d3wh0tiy0
期待
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:04:30.23 ID:OGkHikng0
その後も、電話やメールで一日を過ごせそうな友人を探すも一人も都合が合う人物はおらず・・・
岡村「しゃーない、今日は一人で過ごそう」
岡村「矢部、元気にしてるかな」
岡村「あいつがいないと・・・俺も仕事がない」
岡村「近頃ナインティナインとして呼ばれることも少なくなったしな・・・」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:09:20.35 ID:OGkHikng0
それから数日
プルルル・・・
岡村「はい」
岡村「はい、岡村です」
岡村「・・・え?」
岡村「矢部が、現地の強盗に襲われた・・・?」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:14:31.45 ID:OGkHikng0
岡村「ホンマですか? ・・・ホンマに?」
岡村「・・・・・・・そうですか、はい、はい・・・わかりました」
岡村「矢部・・・・なんで、なんでそんな所で・・・・!」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:21:14.55 ID:jXR5Hair0
やべええええ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:23:41.22 ID:OGkHikng0
さらに数日後
岡村「・・・・・・矢部、なんで死んでしもうたんや」
岡村「お前、お兄さんも弟さんもおったやろ」
※「では、ご友人の皆様もご焼香を」
葬式を終えて、施設から出てきたところをマスコミの群れ
「岡村さん、矢部さんにはどんなお別れの言葉を?」
「岡村さん、今のお気持ちは?」
「岡村さん、矢部さんはホテルでお酒を飲んでいるところ襲われたと聞きましたがそれについて!」
岡村さん、岡村さん、おかむらさん、オカムラサン・・・・
岡村「うるさい! 今は何もいう事ないわ!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:25:41.25 ID:Dw74rqus0
例のコピペ思い出した
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:35:51.30 ID:OGkHikng0
岡村「どいつもこいつも、矢部が死んだことがそんなに嬉しいんか・・・」
プルルルルル・・・
岡村「はい」
竹山「もしもし? 僕、カンニングの竹山です」
岡村「あ、お前・・・」
竹山「今回はその、なんというか・・・」
岡村「いや、変に気を使わんでええよ。なんか用か?」
竹山「いえ、僕も、相方を失った身なので・・・岡村さんの気持ちはよくわかるんです」
岡村(そうか、こいつの相方は確か白血病で・・・)
竹山「僕も、すごく辛い時期がありました。マスコミにも撮られるし、他の人たちにも気を使われるし、それが逆につらくなったり・・・」
岡村「ああ、大丈夫や。俺は大丈夫。ありがとな」
竹山「そ、そうですか? 何かあったら言ってください、力になりますよ」
岡村「お前、テレビで言われてるとおりええ奴やな」
竹山「そんな、当然のことですよ。それでは」
ブツッ
岡村「大丈夫、か・・・」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:36:44.59 ID:XMtdPYDmO
おもしろい
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:44:29.09 ID:Z/+aBLNmO
これは期待
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:45:40.35 ID:OGkHikng0
『次のニュースです。お笑いコンビナインティナインの矢部浩之さんが――』
岡村「どこもこの話題ばっかりか・・・一度報道される身にもなってみろっちゅーねん・・・」
『この件に関して相方である岡村隆史さんは――』
岡村「ああ、ここ撮られてたのか・・・まぁ、しょうがないな。別にやり玉にあげられようと知ったことじゃないわ・・・」
岡村「もう矢部はおらんのや・・・もう、どうでもええ・・・」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:46:22.35 ID:8fwuz5iHO
やべっちの一人称ボクじゃない?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 21:59:01.54 ID:OGkHikng0
この事件により緊急の記者会見を行うことになった
岡村「この度は・・・その、うちの相方、矢部浩之が・・・現地の強盗に襲われて・・・」
「岡村さん! 今の心境は!」
「ご遺族にはもう会われましたか!?」
「すみません、質問の時間は後でお取りしますので・・・」
岡村「それで、僕は自宅でその話を聞きまして・・・」
「岡村さんは一緒に行かれなかったのですか!?」
岡村「それで・・・」
フラッシュが岡村の視界を埋める。
岡村「お前ら・・・」
「?」
岡村「お前らいい加減にしろ!」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:02:59.67 ID:OGkHikng0
その怒声と共にフラッシュは勢いを増す
岡村「そんなにウチの相方が死んだのが嬉しいか? よってたかってフラッシュ炊いて質問投げかけて」
「岡村さん落ち着いて・・・」
岡村「そんなに記事が欲しいか。そんなに一面トップ飾りたいか・・・やってられんわ」
岡村が退出するとともに記者団も後を追う
そしてそれはスタッフによって防がれたが、追い打ちをかけるように岡村の背中にカメラのフラッシュを浴びせていた
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:11:57.14 ID:OGkHikng0
後日。当然のように、雑誌、新聞は矢部の死と岡村の行動について色々な憶測や批判が書き記されていた。
岡村「まぁ、あれだけ怒鳴れば当然か・・・」
岡村「アホくさくて・・・笑いもでんわ」
岡村「今まであいつと二人で憧れてたテレビが・・・こんなもんやなんてな」
岡村「俺も、一緒に行けばよかったんや・・・そうしたら、矢部一人死ぬこともなかったのに・・・」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:24:33.06 ID:OGkHikng0
岡村「・・・・・」
プルルルル・・・・
竹山「はい竹山です・・・岡村さん?」
岡村「俺は、どうしたらええんやろなぁ」
竹山「しばらくはテレビに出ることはやめたほうがいいですね・・・恐らく」
岡村「ああ、出る気にもならんわ」
竹山「ほとぼりが冷めてから、少しずつテレビに出る回数を増やしたほうがいいですよ」
岡村「ああ・・・ありがと」
竹山「岡村さん? 大丈夫ですか、岡村さ――」
ブツッ
岡村「・・・・・・」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:33:18.54 ID:OGkHikng0
岡村「俺は・・・どうしたらええんやろ、なぁ、矢部・・・?」
岡村「竹山の相方は・・・病気だったらしいが、お前はいきなりや」
岡村「・・・・・・お前のいないこの世なんて、どうでもええわ」
岡村「どうせ元からテレビに出る機会がめちゃイケなかったし、俺は・・・」
ふと、夏の夜用に置いてあった薄い布が目に入った
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:39:51.40 ID:OGkHikng0
布の端と端を結んでから八の字にし、片方の穴をドアノブに括り付け、もう片方の穴に自分の頭を入れた。
岡村「どうせ何もないんなら、生きていても無駄やな。酸素の無駄や」
岡村「そういやいつか言っていたな、『地球にやさしいナインティナイン』って・・・」
そして、そのまま岡村は体の力を抜いた。
首が閉まって、頭の中に靄がかかったような感覚に陥る。
岡村「ああ、俺は・・・死ぬんやな」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:44:38.48 ID:LOQMWYcI0
岡村ェ・・・
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:47:10.05 ID:OGkHikng0
矢部「こんなところでなんしてはるんです」
岡村「・・・?」
矢部「風邪引きますよ」
岡村「や、矢部・・・そ、そうか、俺は・・・」
矢部「なんや知りませんけど、早くめちゃイケの収録行かないと」
岡村「そ、そうやな」
車の中
矢部「今日は確かお台場警察24時でしたっけね」
岡村「ああ、そうだったような」
矢部「ちょっと、まだ寝ぼけてはるんですか?」
岡村「そうか? 少しは頭がぼやーっとするが」
矢部「確かこの近くに公園あったから、そこで水でも飲んできたらどうです?」
岡村「ん、そうしよか」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 22:56:09.12 ID:OGkHikng0
岡村「ふぅ・・・すっきりした気がする」
矢部「・・・じゃあ、戻ります? それとも、進みますか?」
岡村「・・・? どういうことや?」
矢部「このまま俺の後を追って車に乗るか、このまま家に帰るか」
その言葉に、岡村は自分が自宅で首を吊ったことを思い出す。
岡村「ああ、俺は・・・」
岡村「俺はお前と一緒にいたいんや、お前がいなくちゃ、何もできんし、退屈なだけや」
矢部「そうでっか・・・なら止めはしませんが・・・」
岡村「これは俺の夢や・・・死ぬ前の夢。なのに、なんでお前はそんな止めようとするねん」
矢部「そりゃあ、岡村さんが死にたくないからじゃないですか」
岡村「違う、俺はこんな世の中に生きてたって意味はない。だから首を吊って・・・」
矢部「めちゃイケはどうするんですか。あれだけみんなで一生懸命作った番組、投げるんですか」
岡村「違う、違うんや・・・」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:00:15.70 ID:6nG47YBC0
しえんた
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:00:47.88 ID:Z/+aBLNmO
岡村…
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:08:26.22 ID:OGkHikng0
矢部「あなた前ラジオで前に言ってましたよね。『俺は親父の敷いたレールの上を歩いていただけやった』って。それで、この業界目指すようになったんじゃないんですか」
岡村「そうや・・・でも、お前がいなかったら――」
矢部「僕に甘えんといてください!」
岡村「・・・っ!」
矢部「あなたはできるはずなんです。僕は、僕は岡村さんとずっと一緒に居ますから」
岡村「矢部・・・」
矢部「僕は知ってます。岡村さんはきっと立派にできる人だって。そんなんじゃなかったら、僕は最初から貴方をさそってまへん」
岡村「・・・・・・」
矢部「岡村さん、そろそろ起きてください。みんなが心配しています」
途端に、岡村の視界は光に包まれた。
眩しい光に思わず目を瞑る。
そして・・・
「お、岡村さん! ちょ、ちょっと待ってくださいね、今先生を呼んできますから!」
白い天井に消毒液のにおいが鼻をつく。
岡村「・・・・・・矢部」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:13:19.64 ID:OGkHikng0
岡村「そうやな・・・矢部、俺、もうちょっとがんばってみるわ」
話によれば、首を吊って意識を失った際に偶然布が解けてそのまま倒れたところを様子を見に来たカンニング竹山が発見したんだという。
そのまま岡村は12時間眠ったままだったそうだ。
そして、一か月後。
「さて、今回のゲストは長らくの休養を経てようやく復帰に持ち込みました。この方です!」
岡村「どうもー、ナインティナイン岡村でーす!」
END
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:20:18.72 ID:Z/+aBLNmO
>>OGkHikng0 乙ですた
何か切ない気持ちになった
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:20:23.01 ID:OGkHikng0
正直ここまで進める気なかったです
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:21:26.39 ID:7TrDcWyn0
岡村「あー矢部おらへんな
ここか?おるんか?・・・おらへんやないか
どうしたええねんほんま」
岡村「割とどないかなるもんやな」
矢部「ただいま」
岡村「だれやおまえ」
そこに矢部の席はなかった。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/19(土) 23:21:42.24 ID:jXR5Hair0
乙
しんみりした
乙
乙
いいものを見た
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙
さいとう本当いい奴だな