しんのすけ「大丈夫だゾ」

僕が眠りにつくのは朝を回ってから。夜中にやらなきゃいけない事があるから、どうしても寝るのが朝になってしまう。体にはあまり良いとは言えないかもしれないけれど、仕事があるから仕方がない。
でもそれでいいんだ。朝なんて面白いテレビもニュースもないし、第一外の奴らの声が煩い。おはようだのいってきますだのいってらっしゃいだの、そんな習慣に縁遠い僕にしてみれば、ただの雑音でしかない。
マンションの階段を降っていく足音が邪魔で寝れやしないよ。

あぁ早く時間が過ぎればいい。
いや、いっそ皆消えてしまえばいい。

せやな

マジキチの予感

「……ル…、…ん」

「…オル…ゃん…」

僕の名前を呼ぶ声がした。渋々目を開け布団から顔を出す。

「トオルちゃん…？」

「…何？」

「ママお仕事に行ってくるから…。お昼は冷蔵庫に昨日の残りがあるから、温めて食べなさいね……。それかr」

「うるさいなぁ!!いちいち言わなくてもその位出来るよ!!僕を子供扱いするな!!」

手元にあった本をドア越しのママに向けて投げつけると、予想以上に大きい音がした。きゃっ、と小さな悲鳴が聞こえた。

「ごっごめんなさい!!そうよね、トオルちゃんは立派な大人だものね」

僅かに声が震えているのが分かる。こんな事位でビビるんだ、ママってどんだけ打たれ弱いんだよ。

期待age

Age

ママはいつも僕を子供のように扱う。それは３０を過ぎた今でも続いていて、ご飯は食べたのか、歯は磨いたのとか、お出かけしようだとかお仕事探してみようだとか。そんな些細な事をいっつもいっつも言ってくる。
ママは何にも分かっていない。何をするかは僕に決定権があるんだ。他人にとやかく言われる筋合いはない。
まだドアの向こうで何か言っているみたいだけど、僕はもう一冊本を投げて黙らせる事にする。

手に取ったのは中学の時の教科書だった。ふと背表紙を見ると、そこには僕の名前が綺麗な字で書かれていた。字は人を表すとはよく言うけど、その字はまさに僕の内面を表していた。
形の整った、繊細な文字。どこか気品に溢れていて、ちょっとプライドが高そうな。
そういえばこの頃は充実した毎日を送っていたなぁ。成績は常にトップで、部活でやっていたテニスでは県大会で三位！我ながら凄いよ。女子にはモテモテだったし。僕程完璧だった人間はいないんじゃないかな。
少しあの頃の日々を懐かしみながら、僕は教科書をドアに投げつけた。教科書はドアに当たる事無く、ホコリとゴミにまみれた床に叩き付けられた。僕はコントロールがあまり良くないみたい

支援

支援

「ワロタｗｗ…と」

この“ｗ”というのは面白かった時に遣うもので、（笑）をより簡潔に表した記号だ。まぁ、場合によっては煽りに使われたり自嘲に使われたりと用途は変わるけどね。
僕がまず起きてやる事は、毎日大量に立てられるスレッドの確認作業だ。スレの質に関しては幼稚で馬鹿馬鹿しいものが殆どだけど、その中から良質な物を探し当てるのが一流の２ちゃんねらーってもんだ。
しかしこうもまぁ沢山あると、流石に目がチカチカする。寝起きのぼんやりとした視力には、延々とと並べられた文字は少しきつい。

書き溜めてから投下してほしかった支援

支援してくれてる人有難う
>>20
思い付きで書いてるから投下するの遅くなると思う。スマソ

IDって変わるんだな…


顔を洗いに行こうと椅子から立ち上がった時、あるスレが目に留まった。

ヒッキーは社会のゴミｗｗ(１１)

支援するよ？

とかく人間は自分より劣る人間を罵りたがる生き物で。見た目、学歴、職業…。果ては性交渉の経験の有無まで。そこまでして他人を傷つけて楽しいものなのだろうか。
僕はそんな事はしない。だって可哀相じゃない？クズはクズなりに今日まで頑張ってきたんだ。馬鹿にするよりも寧ろ、そこは褒め讃えるべきだ。

「よくそれで生きてこられたね」

ってさ。

しえｎ

またクレしんでやる必要性もない、作者のオナニー欝SSか

IDは0時に変わるぞ

どうした

ちょっと叩かれただけでやめんのか
ほんとカスだな。死ねよ

>>1です。
どうやら携帯規制されてしまったみたいで、続きを書き込めなくなってしまいました。支援してくれた皆、有難う！
規制が解けたらまたスレ立てようかなと思ってるんで、その時はもしよかったら覗いてやって下さい。
有難うございました。

携帯規制だと？

しんちゃん多いな