【asahi.com(朝日新聞社):仏ルモンド紙、事実上身売りへ 記者管理の歴史に幕 - 国際】2010年6月7日12時39分
【パリ=国末憲人】経営難に陥っているフランスの高級紙ルモンドは4日付の紙面で、近く大幅に増資する方針を明らかにした。
事実上の身売りと受け止められている。同紙では半世紀以上、経営の決定権を記者自身が握ってきたが、その伝統が失われることになった。
増資額は不明だが、同紙によると、新たな引受先がルモンドの過半数の株式を取得することになる。編集への不介入が引き受けの条件。
仏左派系週刊誌ヌーベル・オプセルバトゥール、スペインでエルパイス紙を発行するメディア企業プリサ、実業家ピエール・ベルジェ氏のグループなどが名乗りを上げている。
第2次大戦中に新聞が対独協力政権側についた反省から、同紙では1951年以降、記者会が筆頭株主となり、経営方針を決めていた。
しかし、近年の経営不振で外部株主の参入を余儀なくされ、記者会の権限は次第に縮小。最後まで保持していた社長決定拒否権も今回失う。
記者出身のフォトリーノ社長は同紙で「歴史的な転換点にある」と述べた。
同紙は08年以降、記者70人の削減や系列雑誌の廃刊などの合理化策を進めたが、部数減や広告収入の落ち込みで負債が増大。
増資しないと7月の従業員の給与支払いのめども立たない状態という。
http://www.asahi.com/international/update/0607/TKY201006070043.html 買い手がつく新聞はましですよねーw