1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
グォーン! …ガチャッ
士「ここが次の世界か」
夏海「うわぁっすごい、大都会ですね!」
ユウスケ「本当だ…でも、何か変じゃない?
どこかこう…浮世離れーってか、現実感が無いような」
夏海「うーん…
ここはどこなんですかね。東京?」
士「どうやらここは未来の日本みたいだ。
そして、この世界での俺の役割は…」ゴソゴソ
夏海「あ、警察手帳!」
士「と、IDカードか。
゛公安9課所属 カドヤ・ツカサ゛、ね…」
ユウスケ「…また、グロンギやアンノウンが暴れてる世界なのかな」
士「俺が警察官だからか?」
ユウスケ「…いや、何でもない」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:50:03.99 ID:N1qp1sp10
誰か素子にライドするって?
3 :
>>1 代行ありがとうございました!:2010/06/04(金) 16:51:07.47 ID:yuBTcmCbO
ウォーン ファンファンファン…
夏海「うわぁ、パトカーがいっぱい」
ユウスケ「何かあったのか?」
士「さぁな、行ってみれば分かるだろう。
おいお前、通るぞ」
警官「コラ、勝手に入るな!」ガシッ
士「『公安9課』だ。通せ」チラッ
警官「!
失礼しました…」サッ
士「よしよし。
夏みかん、ユウスケ。来い」スタスタ
夏海「おじゃまします…」
ユウスケ「なんかそれ、ものすごい身分みたいだな…
てか、いきなり良いのかよ士!」
士「普段通りだ、問題ない」
事件現場
夏海「うっ…すごい、臭い」フラッ
ユウスケ「いろんな所に血が…ゲゲルの跡みたいだ」
士「ん、気をつけろ。向こうに死体がある」
夏海「! 嫌ッ」サッ
ユウスケ「うわ…酷いな」
士「頭を銃で撃たれてるな。殺人か、自殺か…
おいそこの、そこの刑事!公安9課だ。状況を説明しろ」
トグサ「…は?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:53:18.83 ID:yuBTcmCbO
士「だから、『公安9課』だ。事件の概要を教えてくれ」パタッ
トグサ「いや、なに言っちゃってんの…?」
バトー「ん、どうしたぁ」スタスタ
トグサ「あ、ダンナ」
夏海「!
(目にキャップがついてる!)」
ユウスケ「め、目にキャップがついてる!」
夏海「クッ…」クスッ
トグサ「プッ!」
士「アハハハハハハハハハハハ!!」
バトー「イキナリなんだてめぇら!!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:56:02.95 ID:yuBTcmCbO
ガチャン!!
バトー「ンフフフフ…さて、取調室にようこそ!」ニコニコ
士「フン…」
夏&ユ ズーン
トグサ「あんたらの容疑は身分証の偽造、事件現場への侵入と干渉、及びそれによる捜査妨害」
バトー「それと俺への名誉棄損だな」ニコニコ
トグサ「ダンナのは仕方ないでしょう」
バトー「お前、全国のレンジャー出身者を敵に回したいか?」
トグサ「それぁ勘弁してください…」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:57:16.05 ID:yuBTcmCbO
バトー「で、お前らどこの出身だ。難民か?それともマフィアか」
ユウスケ「いや、あの、俺たちは…」
士「登場早々逮捕とは、龍騎の世界を思い出すな。夏みかん」
夏海「どういう意味ですか、士くん」キッ
バトー「人の話を聞いてんのか!」ガタンッ!
トグサ「まぁまぁ…
しかし、これだけ良くできた身分証の偽物は初めて見たな。
9課に偽装されたってのも初めてだ」
士「確証は無いが、多分そいつは本物だ」
トグサ「ん、どういう意味だ?」
ユウスケ「士、まずは順を追って話をだな…」
夏海「私達は、別の世界から来たんです。世界の融合を防ぐために」
攻殻と聞いて
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:00:30.10 ID:yuBTcmCbO
バトー「違う世界だぁ?」
トグサ「じゃあ何だ、あんたらは異次元人ってヤツなのか?」
ユウスケ「本当なんだ。信じられないかもしれないけど…」
トグサ「はぁ…」
シュイーン!
トグサ『ダンナ、こいつらヤクでもやってんですかね?』
バトー『最近はそういうメルヘンなのが流行ってんだろう。
薬中なら取り調べは無用、さっさとこいつらの電脳洗ってムショに放り込んどこうや』
トグサ『こんな可愛い子がねぇ…』チラッ
バトー『何だ、最近は嫁さんじゃ物足りないのか?』
トグサ『そんな訳ないだろ!こっちは今すぐにだって会いたいのに…』
士「おいおい、俺達は薬中じゃないぞ。
それとヒソヒソ話はよしてくれないか?」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:02:43.47 ID:X1X5Mgsf0
この寒さはディケイドの雰囲気そのものだわ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:03:13.96 ID:yuBTcmCbO
トグサ「えっ」
バトー「…てめぇ、いつ『枝』を付けた?
俺たちの電通を盗聴すんのはそうそう楽なもんじゃねーぞ」ギロッ
士「枝だの電脳だのはよくわからんが、お前達の会話なら何となく聞こえるぞ」
バトー「…ハッカーなのか、お前は」
士「お前、じゃない。門矢士だ」ギロッ
バトー&士 ジリジリ
ユウスケ「ヒソヒソ話…?何言ってんだ士?」
トグサ「ん、ちょっと待った。
枝はとにかく、あんたら電脳を知らないのか?」
夏海「なんですか、それ?」
ガチャッ コツコツ
草薙素子「手術で脳に端末をつけ、ネットに繋ぐ技術の事だ」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:04:50.14 ID:yuBTcmCbO
トグサ「少佐。おはようございます」
バトー「なんだよ、お前もこいつらの尋問をしに来たのか?」
素子「さっきからモニターしていた。9課の偽物が現れたと聞いてな」
素子 ジーッ
士夏ユ「…」
素子「見たところ、3人とも義体化も電脳化もしていないようだな。
しかしこのIDカード、なんと本部のデータベースに情報があったぞ」
バトー「おいおい、それじゃこいつは本当に9課に所属してるってのか?認めねーぞ」
素子「まぁ落ち着け、それは私も同意k…待って」
荒巻大輔『全員、至急ブリーフィングルームに集まってくれ。最優先事項だ』
素子『どうしたの?』
荒巻『首相官邸がテロリストに占拠された』
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:06:06.63 ID:r1cPJ+NyO
天道「おばあちゃんが言っていた…」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:10:43.46 ID:yuBTcmCbO
9課偽装バン内
素子『本部、状況は?』
オペ子「犯人達は警備を殺害後、茅葺総理ほか大臣数名を拘束し、立て籠っています。 現状では、首相官邸を占拠するのみに留まっており、人質の殺害、身代金などの要求、及び、犯行声明のようなものは、確認されていません」
バトー『最初の゛個別の十一人゛によるテロにそっくりだな』
荒巻『とにかくマスコミに情報が漏洩する前に片を付けろ。
また人質側からの死者は許さん。わかったな?』
素子『了解』
バトー『国家転覆クラスの大事件を隠密に解決しろ、か…
毎度毎度、サルオヤジは無理難題を仰るぜ』
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:12:53.77 ID:B0+82yEg0
C
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:13:26.25 ID:yuBTcmCbO
素子『それが9課だ、もう解りきった事だろう。
イシカワ、官邸の図面から我々の侵入経路を割り出せ』
イシカワ『今ちょうど送ったとこだ。
思ったより選択肢は多いが、どれから行く?』
バトー『タチコマで正面からの強硬突破はどうだ?』ニヤリ
素子『向こうの戦力が掴めないうちは無理だ。
サイトー、そっちはどうだ?』
官邸付近 ビル屋上
サイトー『流石に政府の要所、ざっと見た感じの狙撃対策はばっちりだ』
素子「厳しいか…パズ、ボーマ!』
官邸付近関連施設 地下ケーブル菅端末前
パズ『少佐。奴らの侵入経路ですが、今のところはさっぱりだ』
ボーマ「警備システム及びIRには反応なし、官邸内にワープでもしたみたいに鮮やかな手口で侵入している」
素子「侵入経路が不明…?トグサ!』
トグサ『少佐、今日より前後半年間の総理の行動や政府の活動を洗い直しましたが…特にテロの対象になるようなものはありませんでした』
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:16:29.84 ID:yuBTcmCbO
素子『わかった。
とりあえずは私が潜って内情を調べる。
バトーは監視を続行、サイトー、トグサ、パズ、ボーマは現地で私とイシカワに合流。
タチコマは私のバックアップを頼む』
全員『了解』
タチコマエージェントx9『りょーかい!』
素子『では潜るぞ!』
取調室内
夏海「皆さん、いきなり出てっちゃいましたね…」
ユウスケ「」ポケー
夏海「ユウスケ?」
ユウスケ「い、いや…何でもない」
士「ずいぶんとお前好みじゃないか?あの女」ジーッ
夏海「…ユウスケ?」
ユウスケ「夏海ちゃん、目が怖い」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:22:06.63 ID:yuBTcmCbO
士「さてと、俺達もここを出るか。どうやらこの世界のお偉いさんが危ないらしい」
ユウスケ「出るって、どうやって?鍵かかってるだろ」
士「どうとでもなるさ…あった」ガサガサ シュルッ
夏海「それ、なんですか?」
士「インターネット回線の端末だ。
この世界は随分と技術が進んでいるらしいからな。
さて…二人とも俺に掴まれ、この中を通るぞ」
夏ユ「は?」
ユウスケ「入るって…これコードだよね?」
士「ネットサーフィン、いやダイビングって奴だ。何となく通れる気がする。さ、いくぞ」ガシッ
夏海「えっ、あ、きゃぁっ」
ユウスケ「オ、オイつかs…うわっ」
ギュオーン!
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:24:54.31 ID:yuBTcmCbO
ガチャン
素子『OK。完全じゃないけど、敵の概要はだいたい掴めた。
官邸内は大臣室の周りに5名と正面ゲートに8名で全員男。
他の入口や窓は鍵を掛けて机と職員で塞いであるわ。短時間の割には頑張ってるわね。
武装は全てセブロC-25の露製コピー品。威力は知っての通りだから、防弾服と光学迷彩を忘れるな』
トグサ『え、それだけですか?』
バトー『肝心の茅葺がいる大臣室の内情がわからず仕舞いとは、らしくねーな少佐』
素子『何故か潜れなかったのよ…仕方ないでしょ』
タチコマエージェント『防壁とは違うんですが、何かに邪魔されてアクセス出来ませんでした…』
タチコマエージェント『防電磁シールドかな?』
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:32:00.67 ID:yuBTcmCbO
素子『防壁やシールドならそうわかるだろう、無駄口を叩くな。
パズ、ボーマはタチコマで官邸の屋上に上がりそこから侵入。
サイトーとトグサはVIP専用の隠れ避難経路から直接部屋へ、既に塞がれている場合はバトーの支援に回れ。
イシカワは偽装バンでテロリスト達の出身と武器の出所を洗え。
バトーはタチコマ2機を連れて正面と駐車場から侵入を試みろ。囮役も兼ねて礼儀正しくだ』
バトー『へへ、オレそーいうの大好き!』
素子『合図をしたら一斉に突入しろ。行くぞ!』
全員『了解!』
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:33:45.66 ID:N1qp1sp10
バトーが漫画版っぽい
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:36:14.68 ID:0e6XCI1zO
私怨
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:38:56.18 ID:yuBTcmCbO
ゴゥーン!
士『これがネットの中の世界か』
ユウスケ『お、オレたちは今どうなってるんだ?体ごとデータになってんの?』
夏海『すごい…回線がパイプみたいに繋がってます!』
ユウスケ『さっきの刑事さん達は、ここを使って会話してたのか?』
士『あれは電脳とやらを使って電話してただけだろ』
夏海『綺麗…夜の高速道路みたいですね』
ユウスケ『ロマンチックだね夏海ちゃん!』
士『…あまりその辺のものに触れるなよ?
そいつらは俺達と違って、精神だけでネットに潜ってる普通の人間の意識だ』
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:40:56.88 ID:yuBTcmCbO
ユウスケ『…マジ?』サーッ
夏海『この小さな光、魂みたいなものですかね?』
士『この世界ではそういうのをゴーストと呼ぶらしい』
夏海『ゴースト…幽霊、ですか?』
士『人間の中の、科学ではわからないものを、そう呼ぶらしい』
ユウスケ『へー、命がネットの中に行ける時代か…』
「−…」
士『?』
「−……」
士『何だ…?夏みかん、今何か言ったか?』
夏海『? いえ、何も…』
ユウスケ『どうした士?』
士『いや…何でもない。そろそろ着くから振り落とされるなよ!』
「……−」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:45:57.47 ID:yuBTcmCbO
http://www.youtube.com/watch?v=eMxtI7QfpWk&feature=related 官邸内正面ゲート テロリスト1〜8
テ7「これでホントに金が貰えるのか?」
テ5「首相官邸を占拠してくれたら一生遊んで暮らせるようにしてやる、ねぇ…
まぁ前金だけでエライ額持ってきたし、しかも自前の゛ワープ装置゛まで用意しちゃってさ」
テ3「あのうねうねした壁だろ?一体どういう仕組みなんだか…」
ドガァン! ガラガラ…
テ8『駐車場の方で爆発だ!』
テ3「オイオイ、まだ迎えが来てないんだぞ!」
テ1『5、6、7、8は駐車場を見てこい!
2、3、4は周囲を警戒し俺と待機!』
テ5『ですってよ、行くぞ』
テ2〜8『了解』タッタッタッ
鳴滝さん…
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:49:48.50 ID:N1qp1sp10
BGM付きだと…
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:51:23.32 ID:yuBTcmCbO
バタンッ!
テ1〜4「!?」
バトー「やぁ諸君!仕事にしちゃあずいぶんと手薄な警備だことで」ニコッ
テ1「しまった囮か…!撃て!」ズタタタタタッ
タチコマ「よいしょ!」ズシンッ キキキィン!
テ2「戦車!?」
バトー&タチコマ バチッ バチッ ブーン
テ3「消えた!?」
テ2「光学迷彩だ!まだ近k ドウン! ドサッ
テ4「ダメだ、見えn ズダダダダダッ ドパァン!
テ1、3「ひッ、引くぞッ!」タッタッタッタッタ
バトー バチッ ブーン
「…光学迷彩や戦車もろくに知らねぇのか。素人以下にも程があるだろ」
タチコマ「バトーさん、ケガはない?」ツンツン
バトー「あってたまるか!行くぞ」チャキッ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:53:55.30 ID:yuBTcmCbO
官邸脇 駐車場 テロリスト5〜8
テ5「車が爆発しただけで、何も無いな…」
テ6「特殊部隊が侵入してるのか!?」
テ7「なに、まだバレちゃないだろ。それに、俺達の仕事はただここを占領してればいい」
テ8「交渉は雇い主に任せて、さっさと帰って金貰いたいぜ…」
迷彩タチコマ『しょーさ、この人たちお金で雇われただけみたいですね』ブーン
素子『そんな粗暴な連中が、よくここに来れたものだな。タチコマ、そこは任せる』
迷彩タチコマ『りょーかい』ヒソヒソ チャキッ
テ5「デルタからオメガへ、駐車場に侵入の形跡あり…オメガ、どうした?」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:00:19.77 ID:yuBTcmCbO
官邸内 大臣室前 テロリスト9〜13
ドシャドシャドシャッ!!
テ9「う…ク」『オメガどうした、応答…ドタタタタッ!ザー
パズ「…上手くやってるみたいだな」バチッ ブーン
テ13「馬鹿な…何で、テロがバレてる…?」
ボーマ「秘密の連絡網があるんだよ。政府の要所に攻撃する危険性、わかってたのかよ」ツンツン
バトー『パズ、ボーマ!そっちに2人向かったぞ』
テ1、3 タッタッタッ
「っ、ここにも居やがった!」ズタタタタタタタ
ボーマ「おっと」シュバッ パンッパンッ!
テ3「うっt ビスッビスッ グシャアッ
テ1「う、ウァーッ!」 ブンッ!
パズ「!」パチンッ シャキッ キィン! ブスッ!
テ1「ぐぁ」ドシャッ
パズ「動くなよ、脳核を捌いてやってもいいんだぞ」チャキッ ギラッ
ディケイドは知らないがこれはいいな
ディケイドも見てみる
32 :
>>31 だが気をつけろ、奴は悪魔だ:2010/06/04(金) 18:05:10.30 ID:yuBTcmCbO
大臣室内 人質、主犯+警備
人質全員「……」
主犯、テ14 チャキッ
茅葺よう子「…目的は」
主犯「?」
テ14「おい、喋るな」
茅葺「貴方達の目的は。何故、このような事を?」
テ14「オイ!」グイッ
大臣「総理!」
主犯「よせ14。…そうだな、正直言うと特にない」
茅葺「無い、とは…?」
主犯「このテロ自体に特に意味は無いという事だ。
゛目立たず目立つ行動゛が起こしたかった」
大臣「そんな事をして何になる!?」
主犯「もう達成したと思うよ。私の予想ではそろそろ…」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:09:39.17 ID:yuBTcmCbO
バタンッ!!
トグサ「公安だ!!
ただちに武器を捨てて投降しろ」チャキッ
主犯「ほら来た、でしょう?総理」
テ14「チッ、喰らいなぁ!」ジャキン!
トグサ「ッ!」
ドウンドウンドウン!!
トグサ「「……」」テ14
テ14「うェ… ドチャッ
ギイッ バタンッ
サイトー「おいおい、危なかったな」シューッ チャキッ
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:17:35.58 ID:JTqmrST80
激情体のキックがアゴにクリーンヒット
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:17:56.48 ID:yuBTcmCbO
トグサ「あぁ、すまなっt…後ろ!」
バチッ ブーン ドゴォン!
敵サイボーグ「ウぉァーッ!!」ブンッ
サイトー「ぐっ!!」ドガッ ガシャアン!
トグサ「(光学迷彩した不法サイボーグ…!)サイトー!」
サイトー「げほっ、くそっ」ガラガラ ボロッ
敵サイボーグ「オぉォぅ!」ズシズシズシ
ズタタタタッ! ピシッピシッ!
敵サイボーグ「ぁ?」ピタッ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:22:30.96 ID:yuBTcmCbO
パリィン!! スタッ
トグサ「!(窓ガラスが!)」
? ブーン タッタッタッタッ!
敵サ「ぁー…?」
? チャキッ パンッパンッパンッ!
敵サ「ぅ!!」キィンキィン!
スタンッ!
?「てぇーッ!」ヒュンッ ボゴォッ
敵サ「ぶぁっtttt!? グシャァッ!!
ドシィーン…!
?「…」スタッ ムクッ
サイトー「…ふぅ、助かったぜ。少佐」
バチッ ブーン
素子「気を抜きすぎだ。お前たち」クルッ
もやしが来たのかと
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:25:00.38 ID:N1qp1sp10
カイトさんはインビジブルがあるので光学迷彩必要ないし
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:25:45.94 ID:yuBTcmCbO
「ぬぁ!」ガンッ
バキィンッ バタンッ!
バトー「全員無事か!」
素子「ああ。あとはコイツだけだな」チャキッ
主犯「…」
パズ&ボーマ タッタッタッ チャキッ
トグサ「総理、ご無事で?」
茅葺「全員、大丈夫です」
素子『パズ、ボーマ。人質とサイトーを連れて外に出ろ。
バトーとトグサは拘束したテロリスト達を見張れ』
全員『了解』
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:27:41.49 ID:yuBTcmCbO
素子「さて、大人しくしているんだな。これからお前を拘束する」スタスタ
主犯「…」サァーッ フラフラ
素子(砂…?)
テ1「『んん〜、電脳ってのはどうにも居心地が悪いな』」サラサラ
バトー「オラ、動くな!」グイッ
主犯「『とかくまぁ゛契約゛だ、行くぞ』」サラサラ
ズゥーン!
アリゲーターイマジン「んぁぁ、すっきりした」ズシンッ
コブライマジン「祭りの場所は、ここかぁ」ブンブンッ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:31:17.57 ID:yuBTcmCbO
バトー「なんだコイツら!」
ボーマ「砂から化け物が出てきた…!」
コブライマジン「化け物で結構」
アリゲーターイマジン「おい契約者ァ、この女をお前の自由に出来るようにすりゃあ良いんだな?」
主犯 コクリ
トグサ(目的は少佐…?)
コブライマジン「早くヤらせろ…イライラするんだよ!」シャキン ブンッ
素子「うっ」シュバッ
ドゴォォン!!
素子(何て威力…)
コブライマジン「ハハハ!…やるな」
バトー「ザケやがって!」ダダダダダッ
アリゲーターイマジン「んぐっ ガンガンガンッ!
ふぅー、流石に2007年のよりは痛てぇな」シューッ
バトー「…チィッ、どうなってんだ!?」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:33:17.60 ID:JVYV3jN90
攻殻10話くらいしかみてないが脳内再生がヤバイww
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:34:15.46 ID:yuBTcmCbO
素子『パズ、ボーマ、何をしている!早く総理を遠ざけろ!』
コブライマジン「余所見すんなァ!」ブンッ
素子「早くしろ!」ガキィン!
パズ「…了解。総理?」
茅葺「うぅ…」
大臣「どうしました総理!?」
茅葺「クッ、鳥肌が…
何かが私の中に…、入って、来っ」
パズ「電脳汚染か!」
ボーマ「俺に繋げ、解析してやる」シュルッ
茅葺「違う…ウイルスでは、無い…っ? 回線から何かが…このプレッシャーは」バタッ
大臣「総理!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:36:12.98 ID:yuBTcmCbO
ボーマ「くそっ、繋ぐぞ」シュルッ カチッ
『馬鹿、そこどけ!?何出口塞いでんだ!』
ボーマ「は!?
茅葺「うぁッ!!?」
シャクシャクシャクシャク ドサッドサッドサッ!!
士夏ユ「「「痛ッ!」」」
ユウスケ「いって…ここは!?」
士「ネットの回線を通って最寄駅に出たつもりだったんだが、まぁ当たりのようだな」
トグサ「さっきの連中!何でここに?」
大臣「そ、総理の端末から人が出てきた…」ガクガク
茅葺「ハァ、ハァ…」グタッ
夏海「だ、大丈夫ですか!?」
士「ほっとけ夏みかん。それよりも、今は向こうだ」チラッ
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:41:53.85 ID:yuBTcmCbO
素子「てぁっ!」ドカッ
コブライマジン「うぉ!? キィン ヒュンヒュンヒュン…カシャン
…フン、なら素手でいこうぜ!」ガシッ!
素子「くっ!」ガシッ!
バトー「少佐ァ!」ズタタタタッ
アリゲーターイマジン「おっと!」バッ キキキィン!
バトー「邪魔すんな!」チャキッ
アリゲーターイマジン「お互い様だ」シャキン
コブライマジン「ククク、どうした?」グリグリ
素子「く…うぐっ」ミシミシッ ザザーッ
ユウスケ「士、あの女の人がヤバい!」
士「怪人相手に渡り合うとは、大した怪力女だな。変身!」ガシュン!
カメンライド…ディケイード! シャクシャクシャクシャク ドゥーン!
全員「!!?」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:45:26.12 ID:GC0rXsdAO
紫煙
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:45:42.25 ID:yuBTcmCbO
http://www.youtube.com/watch?v=2CoEWkgtnLc&feature=related ディケイド「さて、やるか」パンパン
ドゴッ!
コブライマジン「ぐあっ!?」ドサァッ!
素子「くっ…!?」フラッ
ディケイド「オイ、大丈夫か」スタスタ
素子「お前は…?」
コブライマジン「現れたな、世界の破壊者ディケイドォ!」ムクリ
ディケイド「オイオイまたか。
せめて掃除屋にしてくれ…お前達専門のな!」ジャキッ
コブライマジン「ハァーッ!」シャキン! タッタッタッタッタッ
ディケイド「よく喋る蛇には…」カパッ ブゥン! ガシュンッ!
アタックライドゥ…ブラァスト!
ディケイド「ハァッ!」ズダダダダン!!
コブライマジン「ぐぁぁッ!?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:51:42.88 ID:yuBTcmCbO
コブライマジン「くッ…フフフ。おぁァァッ!」ダッ!
ディケイド「窮蛇悪魔を噛む、か…
だが、噛まれる前にとどめだ!」ブゥン! ガシュンッ!
ファイナルアタックライドゥ…ディディディディケイード! 【DIMENSION KICK】
ディケイド「はっ!」シュタンッ
コブライマジン「!!」
ディケイド「たぁーッ!!」バッ!
シャクシャクシャクシャクシャクシャクシャクシャク ドゴォン!!
コブライマジン「ぐうッ!? ドサッ
ぐァァァァァッ!!」
ドカァァァン!!
ディケイド スタッ
バトー「何て野郎だ、セブロも効かない化け物を一撃…」
ディケイド「焼きヤモリにはならなかったな。
…さて、残るはお前だ。来いワニ野郎、不味そうだが食ってやる」ギロッ
アリゲーターイマジン「…チッ!」
49 :
ごめん夕飯食ってきます:2010/06/04(金) 18:55:07.25 ID:yuBTcmCbO
アリゲーターイマジン「やるな…さすがは世界の破壊者だ」
ディケイド「褒めても結果は変わらないぞ。害獣は駆除に限る」チャキッ
アリゲーターイマジン「あぁ…だが、ディケイド。
よくよく考えればだ、今の俺に必要なのは契約の完了…。
電王も居ないこの世界で、わざわざお前の相手をする必要性は薄い…」スタスタ スゥッ
ディケイド「?」
アリゲーターイマジン「だからオレの狙いは…あっちだ!」クルッ ブンッ!
ヒュンヒュンヒュンヒュン!
トグサ「剣を投げた!」
バトー「っ、少佐あぶねぇ!!」
素子「!」 ヒュンヒュンヒュンヒュン!
ユウスケ「危ない!」ガバッ
ザクッ!
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:01:19.63 ID:jZ4ZNCca0
しえん
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:15:06.13 ID:yuBTcmCbO
ディケイド「ユウスケ!?ユっ…」
ユウスケ「ッ…!?」ソーッ
素ユ <= ←ワニ剣 ピタッ
夏海「け、剣が空中で止まってます…?」
????「いたた…ふー、間に合ったぁ」ガションガション
バチッ ブーン!
タチコマ「しょーさ、遅れてすみません!」
アリゲーターイマジン「なんだあれ!?」
ユウスケ「青い、透明の…クモ?」
ディケイド(…光学迷彩した多脚戦車か)
素子「遅いッ!さっさとヤツを撃て!」ガシャッ カポッ
ユウスケ「口がとれた!?」
タチコマ「よぉーし!くらえー!!」ガションガション ドシュゥゥン!!
アリゲーターイマジン「はっ!?ぐわーッ!!」
ドカァァァン!!
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:17:01.93 ID:yuBTcmCbO
ディケイド ガシュン! シャクシャクシャクシューン…
士「終わったか?俺の敵はいなくなったようだが…」
素子「いや、まだ1人いる」チャキッ
主犯「……」 シーン
ユウスケ「あいつが、あのイマジン達を連れてきたのか!」キッ
バトー「一体何がどうなってやがるんだ…」
素子「それも吐かせれば済むことだ。ヤツを拘束しろ」
バトー「了解…」
主犯 ビクッ!!
士「ん?」
主犯 ガクガクブルブルカクカクカクカク
「あ!aははははははhhhhhhh!!
素子「どうした!?」
トグサ「まさか…またあのウイルスか!?」
バトー「ヤツの手足を撃て!自殺しちまうぞ!」チャキッ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:23:33.25 ID:yuBTcmCbO
ズタタタタッ! ダダダダダダッ!!
主犯「あははhhhhhふngあやtiがっ!」ドスドスドスッ!! グシャァアッ
主犯 ドシャッ ドクドク…
夏海「っ…!!」ゾクッ
バトー タッタッタッ ジャキッ!
「手足は吹っ飛ばした!
これでもうてめえでてめえの頭は撃てねぇぞ!」グイッ
主犯「あは、hhぁ…」ケラケラ
バトー「…コイツ、間違いなく例のウイルスに感染してやがるな」
ボーマ「特有の症状だ。
だが今日連れ帰って電脳をほじくれば、なんとかワクチンを作れそうだな」
バトー「ったく、コイツのせいでホシを何人天国に逃がしたことか…」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:31:44.76 ID:yuBTcmCbO
主犯 ビリッ バリバリッ ニカァーッ!
ユウスケ「く、口が裂けてる!?」
主犯「んガァ〜」カクカク
夏海「う、うわ…」ガクン
素子「…現場に裂けた笑顔を残し、犯罪者を突発的な自殺に追いやる。
通称、゛笑い傀儡ウイルス゛、か」
主犯『…まタ犯人を逃がシたね、公安9課』
素子「!」
主犯『 』ニコッ
バトー「なろォ、フザケやがって!」ガシッ
素子「ッ!バトーよせ、罠だ!!」
主犯 カチッ
士「ヤバい、伏せr…
ドォォン!!
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:33:17.60 ID:yuBTcmCbO
夜 9課本部ブリーフィングルーム
荒巻「今回で7度目か…謎の自殺ウイルスに被疑者を消される事件は」
トグサ「それも全て、今まで9課が検挙しようとしていた犯罪者に限って…です」
バトー「今回の奴等の場合は下顎の奥に爆弾を仕掛けてやがった。
これからは迅速な拘束と、電脳の制圧が必要になるな」
ユウスケ「でもあれだけの爆発で全員無傷って、やっぱり奇跡だよ!」
士「奇跡にしても絶対にあり得ないな。
まるで誰かがバリアでも張ったみたいに無傷じゃないか」
ユウスケ「そういう事もあるさ、素直に喜ぼうぜ!」
士「…気に入らん」ムスッ
56 :
悪役は傀儡廻のパロキャラです、攻殻好きの方すいません:2010/06/04(金) 19:38:33.90 ID:yuBTcmCbO
荒巻「……それで、彼らは」
バトー「だぁから言ってんでしょう。
茅葺の首から飛び出して犯人の中から出てきた化け物を退治した、
自称゛異世界から来た9課のメンバー゛、だそうで」
荒巻「それでワシが納得すると思うか?」
士「まぁ無理だよな」
バトー ギロッ
士 フンッ
トグサ「…だけど、君の持つダイブ能力やピンクの強化外骨格、そしてあの化け物達については、我々は説明が出来ない」
士「マゼンタだ。ついでに言うとあの化け物はイマジンっていう」
イシカワ「イマジン?曲名かよ」
士「人の想像に取り憑いて、実体化する化け物だからな。名前通りだ」
バトー「ハハ、まるで妖怪だな」
士「それはお前だろ、キャップ眼鏡」
ボーマ「……」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:47:47.30 ID:yuBTcmCbO
ユウスケ「…と、とにかく!
まだ信じられないかもしれないけど…俺たちは、別の世界から来たんだ。
ああいう怪人達…いや、大ショッカーによって世界が破壊されるのを防ぐために」
トグサ「OK、とりあえず異世界と怪物が実在するというのは認めよう。
だが、何故この世界に?ひょっとして君たちがここに来なければ、あんな怪物がやってくる事も無かったのでは?」
バトー「トグサの言う通りだぜ。これ以上俺たちの仕事を増やさないでくれよ」
ユウスケ「そ、それは…士?」クルッ
士「俺が知るか。そういうもんだったんだ」
荒巻「…まぁよかろう。
一連の笑い傀儡殺人事件にその怪物達が関わっているというなら、我々9課は君たちに協力を要請せざるを得ない」
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:55:08.22 ID:yuBTcmCbO
イシカワ「おいおい、正気ですか?」
トグサ「課長、要約するに彼らはその…だいショッカーとかいう組織と、私的な規模で抗争している武装集団ですよ?異世界とは言え」
士「俺は正当防衛のつもりなんだがな」
バトー「それにオヤジ、怪物はタチコマでも倒せたんだぜ?」
荒巻「サイトーの負傷で人員が足りん。
それに蛇の道は蛇というやつだ、仕方あるまい」
士「なかなか話のわかるジイさんだな」
トグサ&ユウスケ「ハァ…」
士「さぁ、こっちの方はあらかた話し終わったぞ。
今度はお前らの番だ。ここはどういう組織なんだ?
未来とは言え、ただの警察官には見えないんだが」
バトー「お前…9課がどういう組織か知らずに話してたのかよ?」
イシカワ「ハッ、こいつぁ大物だな」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:58:46.06 ID:yuBTcmCbO
荒巻「…我々は公安9課。
複雑多様化する電脳犯罪やテロリズムに対する、総理大臣直下の攻性な組織だ」
素子「通称、゛攻殻機動隊゛」ガチャッ
ユウスケ「あっ、昼間の」
バトー「よぉ少佐、義体の方はもういいのか」
素子「問題はない。それと、お前達2人には感謝しておく、ありがとう」クルッ
ユウスケ「い、いやぁ〜」デレッ
士「気にするな。
…にしても大した設備や装備だな。まるで軍隊だ」
荒巻「攻性な、と言った。犯罪の存在を察知し、極力未然に取り締まるのが我々の役目だ」
ユウスケ「つまり、専守防衛ではないって事?」
ボーマ「そんなとこだな」
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:01:54.17 ID:yuBTcmCbO
士「なるほど、だいたいわかった。
それで喋る戦車や、お前らのようなサイボーグが集っているのか」
素子「そうなるわね」
ユウスケ「サイボーグ?誰が?」キョロキョロ
士「攻殻機動隊の世界、か…」カシャッ
イシカワ「ん、今どき珍しいな。フィルムカメラか」
素子「それで課長、この子達はどうするの?」
荒巻「それは少佐に任せる」
士「俺を実動隊に加えてくれれば結構だ、あとは自分でやる」
バトー「ハッ、ついてこれんのかよ」
士「当然だ。
なんたって俺は…通りすがりの仮面ライダーだからな」
バトー「なんだそりゃあ?」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:08:43.97 ID:yuBTcmCbO
荒巻『…して少佐、総理とサイトーの容態は』
素子『どっちも無事。サイトーは左腕のメンテが終わり次第復帰、総理は病院で過労のためとしてお休み中よ』
荒巻『そうか…とりあえずお前達は、その三人から目を離すな』
素子『あら?
私はそれなりに信じてるつもりだけど。この子たちの話』
荒巻『本気か?』
素子「だってそう囁くのよ。私のゴーストが」
ユウスケ「?」
素子「さ、二人とも行きましょう。本部を案内するわ」ガチャ
ユウスケ「は、はい!姐さん!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:14:36.83 ID:yuBTcmCbO
9課本部廊下
素子「あねさん?私がか」コツコツ
ユウスケ「いや、あnその、つい…」
士「…」
素子「初対面に向かって面白い事を言うんだな。あなた、名前は?」
ユウスケ「オレ、小野寺ユウスケっていいます!
そのー、草薙さんが昔の知り合いに何となく似てて…」
素子「素子でいいわ。それでどんな人なの?あなたの知り合い」
ユウスケ「えーと…強くて、正義感あって、しゃきっとしてて…よく俺に笑ってくれました」
素子「いい人じゃない。付き合ってたの?」
ユウスケ「いや!いやいやいや、そんなんじゃ…あっ」
夏海「げほ、ゲホッ!うぅ…ぐっ」ガクッ フラフラ
ユウスケ「夏海ちゃん…」
夏海「…ユウスケ、士くん。
すいません、ちょっと気分が悪いだけです…」フラッ
ユウスケ(…この世界、やっぱり夏海ちゃんには刺激が強すぎたかな)
支援。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:19:40.02 ID:yuBTcmCbO
素子「ナツミとか言ったな、大丈夫か?」スッ
夏海「!」ビクッ
素子「落ち着け。ああいう現場には慣れてないのが普通だ」
夏海「…は、はい…。
今まで、残酷な世界も色々見てきました…でも、この世界は」
素子「この町ではよくあることだ、あまり気にするな。
義体化した犯罪者はああでもしないと止められん」
夏海「でも…」
素子「今夜はもう休め。
明日、気晴らしに買い物でも行くと良い」トントン
夏海「買い物、ですか…?」
素子「ここは休憩所にプールがあるわ。水着でも買ってきたらどうかしら?
何なら…私が手伝ってあげても、良いけど」ニコッ
夏海「素子さん…」ゾクッ
ユウスケ「……うん、アリだな」ニヤリ
66 :
みんな支援ありがとう、頑張る:2010/06/04(金) 20:25:09.90 ID:yuBTcmCbO
カシャッ
夏素「!」
士「どうした夏みかん、お前も殺人ウイルスに掛かったのか?」スタスタ
夏海「ちょっ…士くん!縁起でもないこと言わないでください!」
士「縁起ねぇ…お前は充分に不幸な女だと思うがな」カシャッ
夏海「もーう怒りました!光家秘伝・笑いのツボっ!」ズキュッ
士「くっ、あっはっはっはっはっはっはwwwww」フラフラ
素子「!?」
夏海「あ、逃げないでください!」
士「やめwwwろ、w連続しwwて、突くなwwwww」フラフラ
夏海「笑いごろしの刑です!今日という今日は〜」ブンブン
素子「笑いのツボだと…義体にもあるのか?」サワサワ
ユウスケ「良かった、普段の夏海ちゃんに戻った」ニコニコ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:27:38.02 ID:yuBTcmCbO
BATO SPEAKING! BATO SPEAKING!
素子『?』
バトー『少佐、今から暇なら一杯付き合え』
素子『バトー?どうした、もう帰ったと思ってたが』
バトー『それが、どうやら俺の視覚素子はイカれちまったらしい』
回想・バトーセーフハウス
バトー「ガブリエラぁ、ご主人様のお帰りだ」ガチャッ
栄次郎「いらっしゃい…おおー大きなお客さん」
キバーラ「あ〜ら、宴会の帰り?目にキャップなんてはめちゃってw」パタパタ
ガブリエラ「くぅー」トコトコ
バトー「てめぇら…俺の家を盗みやがったなー!!」ズタタタター!
バトー『だから頼む、今夜は付き合え』
素子『フフ、わかった。ベロニモの店でいいか?』
バトー『あぁ。ったく今日はツイてねぇぜ…』
写真館バトーん家かよwwwwwwww
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:32:26.78 ID:yuBTcmCbO
9課本部 来客宿泊施設
オペ子「こちらが部屋になります。何かあったらお呼びください」ペコッ
ユウスケ「わー、色々ありがとうございます」
士「あぁ、好きにさせて貰うぞ」ガチャン
ユウスケ「いやー、美人が多くて良い世界だね!」ニヤニヤ
士「そうか?
俺はこの世界、問題だらけだと思うがな」
ゴゥーン!
鳴滝「その通りだ、門矢士」
士「うぉ!?」
ユウスケ「鳴滝さん!いつの間に…」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:36:04.69 ID:yuBTcmCbO
鳴滝「今すぐこの世界への干渉をやめるんだ。
もし大ショッカーがこの世界の電脳技術を悪用したら、あらゆる世界の征服など一瞬で済んでしまう。
だから私は貴様の抹殺と交換に、笑い傀儡に手を貸したと言うのに…」
士「あのイマジンはお前の差し金か」
鳴滝「そうだ。テロリスト達を運んだのもな。
さぁディケイド、大ショッカーがこの世界の存在に気付く前に出ていくのだ!さもないと大変な事になる!」
士「お断りだ。ここに来た以上、何かを救わないと進めないからな。
お前もプリキュアのロボットでも作って貰えば良いんじゃないか?」
鳴滝「警告はしたぞ…」 ゴゥーン!
ユウスケ「士…」
士「ご苦労な事だな。
だが、これで鳴滝が例の殺人ウイルス使いと絡んでいる事はわかった」
ユウスケ「でも、そこから先は?」
士「…それはこれから考える。お前はもう寝ろ」ガチャ
ユウスケ「…はーい」ガチャ
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:38:46.78 ID:yuBTcmCbO
夜・士の部屋
キィ…
『…―きろ』
士「?」
『…起きろ、カドヤツカサ。』
士「誰だ!」ガバッ
『私に名は無い…公安には゛笑い傀儡゛、と呼ばれている存在だ』
士「何…?じゃあお前が、9課が狙った犯罪者達を始末している張本人なのか?」
笑い傀儡『そうなる』
士「ほぉ…そんな布で顔だけ隠して、こんな夜中にわざわざ俺に会いに来たのか」
笑い傀儡『君は電脳化をしていないから、直接会わざるを得ないのでな』
士「それで、何の用だ犯罪者」
「はーい」
子供かw
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:43:49.34 ID:yuBTcmCbO
笑い傀儡『話が早くて助かる。実は、私から君に頼みがあるんだ。
君にも私にも利益のある頼みだ』
士「おいおい…残念だが、俺は検事じゃない。
見ず知らずの犯罪者と仲良くする気は無いぞ?」
笑い傀儡『冷たいな。少しは詳細を聞いて欲しいんだが…。
要約すると、私は君が欲しいんだ』
士「何?」
笑い傀儡『君はこの世界の人間では到底なしえない行動が可能だ。
次元の超越や干渉。あらゆる行為をそつなくこなす技術。
だが、何より羨ましいのは…その肉体だ』
士「俺の体?」
笑い傀儡『義体クラスの身体能力もそうだが…
何より君は、肉体を量子化させネットに潜る事が出来る。
この世界においては最も常識を覆す存在だ』
士「…まぁな。この世界のネット空間は、俺にとってミラーワールドみたいなもんだ」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:46:01.68 ID:yuBTcmCbO
笑い傀儡『私は、私の大義と個人的理由の双方で君が欲しい。君の非常識さをこの世界に取り入れたいのだ』
士「何が言いたい」
笑い傀儡『この世界は度重なる大戦と技術の躍進により、心のデジタル化たる電脳、身のデジタル化たる義体が常識となった。
だがその弊害として、人は電脳倫理という新たな問題に直面した。心身共に安全な個であり続ける事が、実質的に不可能になったのだ。
その反発力は多大なものであり、義体・電脳化された個(スタンドアローン)は、旧世紀では考えられなかったレベルの量と質をもった犯罪の根源となった。
私は、この問題を解決するには、人類がネットまたは現実のどちらかを切り捨てる必要があると思っている』
士「話がよくわからんが…なら義体化やら電脳化やらを辞めさせればいいだろう」
笑い傀儡『それはもはや不可能だ。一部を除き人類はこの2つの技術に依存しきっている。
一度旨味を知った技術は、それに代わるものが現れない限り廃れない。
そして、その代わりというのが君なんだよ、門矢士』
士「?」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:48:42.36 ID:yuBTcmCbO
笑い傀儡『肉体を量子化し心身共にネットへ移住する。
それは物理的脅威や外科的な技術を完全を切り捨て、人を新たな存在へと昇華さしうるという事なのだ。
これまでの人類では、入れ物(体)とゴーストの完全な分離は不可能であり、ゴーストのみで個を保ちつつネットに存在することは出来ないとされた。
だが、君の能力は肉体そのものを量子化し、ゴーストと同化する事が出来る。
これによる人類のネット移住は、犯罪だけでなく、人口、食料飢餓、紛争などあらゆる問題を解決出来うる。
君の希望通り、まさしくこの世界を破壊・再生出来るのだ』
士「俺がいつそんな事を望んだんだ?大体、それじゃ停電が大量殺戮になるだけだろ」
笑い傀儡『鳴滝とか言う男はそう言っていたんだが…
まぁ、これは私の望みでもあり、私が犯罪者達を粛清する動機でもある』
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:52:50.74 ID:yuBTcmCbO
士「戯言だな。じゃあなぜ9課の邪魔をする」
笑い傀儡『もう済んだが、個人的な復讐と…憧れの意思表示だな』
士「憧れ?邪魔をしている9課にか」
笑い傀儡『まぁ、そうなる。
9課好みな目立つやり方で9課の捜査を妨害したのも、半分は復讐のためで、半分は私の存在を知って欲しかったからだ』
士「ツンデレってやつか…?気色悪い。9課に片思いの相手でもいるのかよ」
笑い傀儡『恋と言えるかはわからんが…その通りだ。
そして私の行動は、彼女が望んでいる事でもある。
私という個を産み出した張本人、草薙素子のな』
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:56:41.18 ID:yuBTcmCbO
9課 ネットダイブルーム
ガシャッ
トグサ「これは…?ご老体、ちょっと」
イシカワ「どうした」スタスタ
トグサ「あの立てこもり犯、少佐に対して何か接触する意思を持っていたと思うんだ」
イシカワ「例の砂の化け物に、少佐を捕らえろって頼んだんだろ?メスゴリラ専門の動物園でも作りたかったんじゃねーのか」
トグサ「それで、少佐の行動と笑い傀儡の犯行を照らし合わせてみたら…これが」
イシカワ「んん、コイツは…?ヤツの犯行が、少佐がここでネットに潜ってた時間に追随してるってのか?」
トグサ「それだけじゃない、これを。
今まで気付かなかったけど、ある信号がここ半年の少佐のダイブを追跡してるのを発見した」
ボーマ「足跡はかなり巧妙に消してあったぜ」
イシカワ「おいおい…まさか防壁だらけの本部コンピューターに、焼かれないよう隠れながら半年間ずっと張り付いてたってのか?
たとえデカトンケイル級PCのバックアップがあったって、脳核が湯立っちまうぞ」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:08:18.37 ID:yuBTcmCbO
トグサ「それともう1つ。
この信号、少佐の識別信号に偽装して、何度か俺達のデータベースを閲覧してる。
間違いなく、こいつは笑い傀儡だろう」
イシカワ「本当か」
パズ「ヤツが俺達の先回りを出来たカラクリが分かったな。
本部の情報が筒抜けなんじゃ、実際に動く俺達が見えないハッカーに遅れを取るのは当然か」
ボーマ「昼間の件で少佐が大臣室の内情を掴めなかったのも、ヤツの妨害か。
とりあえず全員、防壁の更新が必要だな」
イシカワ「しかし識別番号まで盗まれてるって事は…笑い傀儡は間違いなく少佐との接点持ちか」
トグサ「その線で洗ってみてくれないか?まさか、少佐が内通したって可能性も…」
イシカワ「そりゃあ無いだろうが…わかった任せろ」ガシャ キシュン!
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:11:36.55 ID:yuBTcmCbO
士「貴様…どういう意味だ!」
笑い傀儡『いずれ分かる。そしてその時君は、私の頼みを断らないだろう。
私と君と草薙素子の希望は一致し、全ては統一された世界へと向かうんだ』
士「ふざけた事を!」ガシッ
笑い傀儡『…すまない、そろそろ時間だ』
はらりっ
士「!!?」
・・・
夏海『おやすみなさい、士くん』
士「なっ…―
ゴゥーン!
9課本部ビル外
笑い傀儡『……』コツコツ
鳴滝「ディケイド…お前の旅もここで終わりだ。
お前自身がこの世界を歪めた事で現れた犯罪者、笑い傀儡。
彼女はこの世界もろとも、ゴーストレベルでお前という個を滅ぼしてくれる!
苦しまずに消えることを喜ぶがいい…ふっ、ふはははははははっ!」
しえんぬ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:13:25.84 ID:yuBTcmCbO
翌朝
ユウスケ「おはよう士!」
夏海「おはようございます、士くん!」ニコッ
士「…あ、?あぁ。」
ユウスケ「どうしたんだよー、元気無いな!悪い夢でも見てたのか?」
夏海「今日は素子さんが買い物に連れてってくれるんですよ!
未来ってどんな物が売ってるんでしょう…」
ユウスケ「士も来るだろ?」
士「いや…止めとく」グタッ
コツコツ ガチャッ
素子「3人ともおはよう。昨日はよく眠れた?」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:21:46.15 ID:yuBTcmCbO
夏ユ「「おはようございます!」」
夏海(わ、胸がすごい…)
ユウスケ「な、夏メロン…」
夏海「ユウスケ?」
士「ファイナルアタックライドゥ…」
素子「何を言ってるんだ?
それより悪いんだけど、今日は急用にて出られなくなってしまった。
代理を置きたいんだが、それでも構わないかしら?」
ユウスケ「えっ!そんなぁー」ズゥーン
夏海「……。
代理って、どんな方なんですか?」
素子「入れ」 キィ コツコツ
プロト「はじめまして、プロトといいます」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:23:02.79 ID:m4XouMJ30
しえん
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:24:43.02 ID:yuBTcmCbO
タチコマ整備ハンガー
マツイ「少佐。おはようございます」カタカタカタッ
タチコマx9「おはようございますしょーさ!」ワイワイ
バトー「よぉ少佐。昨日は悪かったな」ギシッギシッ
素子「あら、また筋トレ?給与の無駄遣いとは言わないけど、鍛えられるのは脳核だけよ?」
バトー「言ってるじゃねぇか…しかし今日は随分早ぇな」
素子「課長の命令で酔ってもいられなくなってな。
今日1日で、笑い傀儡が私のストーカーかどうかを確かめるらしい」
バトー「はぁ?どういう事だよ」
素子「こっちが聞きたいわ。
それとバトー、トグサを連れて昨日自殺した議員の家を洗い直せ」
バトー「あー、偽9課の乱入で捜査が中断してたからな」ジロッ
士「…俺も行こう、興味がわいた」
男ども自重しろwww
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:28:09.59 ID:yuBTcmCbO
素子「あら?だそうだ。カドヤも連れてってやれ」
バトー「えー。
そういや少佐、今朝からプロトのヤツを見掛けないんだが」
タチコマ「それがひどいんですよバトーさぁん!」
タチコマ「プロトくん、しょーさの命令で買い物に行ったんですよー!」
タチコマ「異世界人とのコミュニケーションなんて1人だけずるーい!」
タチコマ「そうだそうだー!僕たちにも未知との遭遇を要求するー!」
タチコマ「粛清の始まりだー!」
士「なんだこいつら…?」カシャッ
バトー「うっせぇぞお前ら、後で並列化するなりして聞き出せばいいだろうがー
今日は天然オイルやるから、我慢しろや」ガチャン
タチコマx9「わーい!」ガッシャガッシャ
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:32:50.33 ID:yuBTcmCbO
士「…草薙。こいつら本当に戦車なのか?
さっきから、発言も行動もまるでガキじゃないか」
タチコマ「何をー!」
タチコマ「電脳化の技術もないオールドな世界の人間に言われたくはないよねー」
バトー「お前ら少しは黙ってろ」
素子「厳密には、ニューロAIを搭載した思考戦車だ。
私たちの指示を理解し、自ら情報収集・戦況分析を行う事で、無人でも任務に参加できるだけの人工知能を持っている」
士「なるほど、道理で考える戦車か」
素子「…ただ、今はもう単なるAIでは無いと思うわ。
個性の存在を自覚し、積極的にそれを発展させようという意思がある。
人の持つゴーストに極めてよく似た行動だ」
バトー「初めはバグだと思ったんだがな」
士「…人間らしい行動、か。俺には記憶が無いから、いまいちよくわからんな」
素子「あらそうなの?充分に個性的だと思うけど」
士「…さぁな」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:41:20.01 ID:yuBTcmCbO
新浜市内 ビル街
夏海「すごーい、見た事無い物がいっぱいです!」
ユウスケ「よくよく見ると、建物も乗物も全っ然違うなー。さすが未来の日本!」
プロト「やはり、分岐世界とは歴史の進行が違う様ですね。
おそらくあなた方の世界の2032年も、我々のとは違い大戦や電脳、義体の無い世界なのでしょう」
ユウスケ「うーん?オレにはよくわかんないや…。
あっ!そういや、オレたちお金が…」
プロト「クレジットカードを預かってます、少佐の奢りです。恐らく経費でも落ちるでしょうが…」
ユウスケ「うぉ、黒いカード!?初めて見た…」
夏海「本当に、色々ありがとうございます。あっ、新浜モールですって!」
プロト「ええ、行きましょう」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:43:51.23 ID:yuBTcmCbO
新浜高速 バトー車内
ブゥーン!
士「…なぁ。笑い傀儡ってのは、一体何者なんだ?」
バトー「お、興味をお持ちか?破壊者さんよ」ニヤニヤ
トグサ「バトー!いい加減に…」
バトー「冗談だよ。…笑い傀儡ってのは、ここ最近唐突に現れた殺人ハッカーの事だ」
士「殺人ハッカー?」
トグサ「俺達が目をつけた犯罪者達を、身柄確保寸前の土壇場でゴーストハックし、ケラケラ笑わせながら自殺させるのさ」
士「そういうのは自殺じゃなくて、立派な殺人なんじゃないか?」
バトー「まぁその通りだぁな。
しかし本部の最重要機密である俺たち9課のターゲットを、文字通り先回りされて消されちまったら、当人としては色々と思う物もあるだろうが」
士「あのビル、当然セキュリティも堅いんだろ?相当なパソコン馬鹿なんだろうな」
トグサ「(本部の最重要機密…少佐の識別信号があれば、入手は容易だよな…)」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:43:59.91 ID:cjH+V+kY0
攻殻機動隊はよく分からないが
支援
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:50:53.58 ID:w8zNV1CHO
これは面白い
支援
93 :
すまん20分ほど抜けるかも…今日は人が多いな:
士「で、犯人の目星は?」
バトー「今のところはさっぱりだ。
最初はヤクザの殺し屋かとも思ったんだが…政治・密売・国際テロ、ヤツはあらゆるジャンルの犯罪者をピンポイントで消した。もちろん俺たちの目前でな」
トグサ「不愉快ったら極まり無いさ。まるで監視されてるみたいだからな」
士「全く、世の中には迷惑なヤツがいるもんだな」
バトー「違いねぇ。
…ただしヤツの場合、イタズラする相手と技術が特A級なもんでな」
トグサ「もし9課以外の組織を狙われていたら、今頃は軍事または国際問題に発展してたかも知れない」
バトー「ま、とばっちりを受けるのにゃあ慣れてるけどな」
士「だいたいわかった。だいたいな」
トグサ「(異世界からの介入者、9課への妨害、少佐…。
笑い傀儡、お前は一体…何がしたいんだ?)」
士「……」