梓「澪先輩! 大好き!」

このエントリーをはてなブックマークに追加
1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
けいおん18禁ssです。

文章は最後まで書きだめしてしてありあす。
投稿する感覚は一定ではありませんが、ご容赦ください。

ちなみに、途中で規制された時は
時間を開けて後で書き込もうと思います。

「中野梓の災難」



それは、ある日のティータイムで起きた事件だった。


「澪先輩!」

「なに、梓?」

「パンツ見せてください!」

「ーーーーー!?」


澪は飲んでいた紅茶を、唯に
向かって派手に吹いてしまった。
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 14:49:28.68 ID:PRidvPekO
乙!
素晴らしかったよ!
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 14:52:12.73 ID:LG3X4MgAO
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 14:52:31.93 ID:gu+uH0YJO
乙!つまらんかったからもう書かないでいいよ!
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 14:55:12.57 ID:LG3X4MgAO
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 14:56:58.06 ID:WpeYdywJO
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:01:32.78 ID:VYYr1Lw+0
おそいはやく
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:02:10.07 ID:iSLZQ0Ep0
「なななーー何を言ってるんだ梓ぁ!」

「え? 何ってパンツですよ。パンツ。
 見せてくださいよパンツ」

「駄目に決まってるだろ! それに
 パンツパンツ連呼するな!」

「え〜なんでですか?いいじゃないですか。
 減るもんじゃないし。一年のときの学祭ライブでは
 派手にパンチラしてたじゃないですか?」

「うわわ。服がびしょびしょ〜だよ〜。
 ひどいよ澪ちゃ〜ん」

唯の服に紅茶が滴る。
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:03:47.15 ID:VcPU/ULd0
>>1
            ___
           ,r'     `ヽ、
          ,i"        ゙;
          !.(●)   (●),!
          ゝ_      _,r''
         /  ;;;;;;  ・・ ;;;;) <それは報告しなくてもいいです。
         /          (_
        |    f\ トェェェイノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_  )
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
        /  ノ           |   ,'
      /   /             |  /
     _ノ /              ,ノ 〈
    (  〈              ヽ.__ \
     ヽ._>              \__)
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:06:32.35 ID:WpeYdywJO
玉子の白身をローションの代わりにしてオナニーしたけど
途中からカピカピしてきてチンコ痛い
風呂場で洗ってる時に悲しくなった
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:08:02.25 ID:IZ5v6bFR0
>>10
            ___
           ,r'     `ヽ、
          ,i"        ゙;
          !.(●)   (●),!
          ゝ_      _,r''
         /  ;;;;;;  ・・ ;;;;) <よく報告してくれた
         /          (_
        |    f\ トェェェイノ     ̄`丶.
        |    |  ヽ__ノー─-- 、_  )
.        |  |            /  /
         | |          ,'  /
        /  ノ           |   ,'
      /   /             |  /
     _ノ /              ,ノ 〈
    (  〈              ヽ.__ \
     ヽ._>              \__)
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:13:37.20 ID:iSLZQ0Ep0
「あの時は転んだだけだ!
 というか何で私のパンツが見たいんだ!?」

「私が澪先輩のことを愛してるからです」

「ひぃぃぃぃ!!」

それがどうかしたの? というそぶりで返答する
梓に、澪は寒気を感じてしまった。


「あの〜私の服がびしょ濡れなんだけど〜」

「澪先輩が嫌なら、しょうがないですね。
 今からスカートを脱がせます」

「ちょーーちょっと待って!」
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:15:19.22 ID:IsssNUeT0
あずにゃんペロペロ(^ω^)
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:23:17.04 ID:iSLZQ0Ep0

「そんなに恥ずかしがることないじゃないですか。
 全くわがままな先輩ですね」

「そっちの方がわがままだ……!
 ちょっと! だ、誰か助けてーーーー!」

「もう! 聞いてるの!? 澪ちゃん!? 私の服が〜〜〜〜〜!」

「わあ! 今日のパンツはピンクのしましまだぁ!」

「きゃーー! めくらないでぇーー!」

澪はスカートを必死に押さえているが、一部を
梓にめくられていた。
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:25:02.23 ID:6sHJVwC80
地の文がする。とかした。とかばっかりで手抜きすぎ
これなら会話のみの台本のほうがよっぽどマシだな
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:33:09.74 ID:iSLZQ0Ep0
「すごーい! 夢にまで見た澪先輩のパンツです!」

「やめてーー! スカートを脱がそうとしないでえ!」

「ねえ! 無視しないで、人の話聞いてよぉぉぉぉーー!」


三人が奏でるカオスという名のハーモニー。

そんな心温まる放課後の音楽室で、紬と律だけが冷静に
お茶を飲んでいた。

ティーポットを手にした紬が尋ねる。

「りっちゃん、お茶のおかわりはいかがかしら?」

「……え? あ……そうだな。もらおうか」
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:35:13.69 ID:rqyYzmgY0
               .. -───‐- ._        }
      `ー-===ァ ´: : : : : : : : : .   `ヽ‐=='′
              /:. /: : : : /: : . ヽ    、\
.           / / /: : : :. イ: : : : : : : .     ヽ
         /: : / /: : :./ |  | l: : l .: : .     ':.
   ..-==彡: : : /./\ /|_- ''|: : |:. |: : | : : | : : :.   ',
 /    / /: :. |: :\/ !  l: : |:. |: : | \|.:. : : :.l: : : i
     / / ./.: | : : :|ヽ ァ=ミ、\jヽ|\|   |ヽ: : : | .: : ト-‐‐ 、
    / /: :. /: : .l : : :|∨{r'.ハ`      ァ=ミ、 }. : : |:./ ∧   ヽ
      /! .:. / .:/ \ :| ヽhcリ       |r'ハ ∨ : /.|/ /.: :\   }
.     { |:. / .:/ :/ {\ :::::::   ,   hcリノ}/.:ヽ、∧ : : : ヽ、
     |/{ . :/:./: : :. ハ     _    :::::: /| .:.ヽ: : l.: \`ー=ミ、
.      ∨: :.{ : :/: : ヽ、  ´’      イ|.: : :|: : |ヽ.∧\   )  あずにゃん・・・ 私じゃダメ・・・?
       \∧/ヽ: : /l .> . _   r<川|.: : :|: : |ハ:. }
            __. イ  |ノ     { } ∨ ノ|: : 人ノ  }ノ
         r<´  / /!     /  |ー-|/
        /{     {/ヽ }     「ヘ、 |    `ヽ、
.   __ | 、       r==rュッ-‐'′| ヽ|     /\
  ///∧|   { /   `ァ7^||`ヽ  | _     /   }
. /////.∧  ヽ!/   / /  ||`ー' _..|   ヽ  /  亅
. ///////∧   ′  |`ヽ、.|| /  |    ∨ __」==ッ、
  丁ニ=-、/∧ .!    |    ∨     |     } ィ7//////} }
  {_ニニニ//ヘ!.:    |    人     |   .::://////////∨
   }///////ハ::.   |ー-‐'7-}`ー‐‐'| .::::::////-==ニ二}
   }////////}::..  |           | ..::: ////////// ノ

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:35:49.30 ID:zvSBLyfl0
18禁ワロタ
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:43:21.10 ID:iSLZQ0Ep0
律が差し出したカップにゆっくりと紅茶をついでいく紬。
高級品と思わせる紅茶のいい香りがただよった。

だが、今はそれどころではない。

律は気まずそうに口を開く。

「なあ……ムギ……」

「なぁに?」

「いや…その……梓のことなんだけど、止めなくていいのか?」

「あずさちゃん?ーーそうねぇ」

頬に手を当てて思案する紬。

その視線の先にいるのは梓であり、
今は携帯で澪のパンツを撮影しようと必死だった。
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 15:54:19.65 ID:iSLZQ0Ep0
「必要ないんじゃないかしら? それにしても
 梓ちゃんたら、立派な淑女に育ってくれてうれしいわ♪」

「ぶふーーーーーーーーー!」

「ちょーー!?」

紬の発言に耐え切れず、律は飲んでいた
お茶を霧状に噴出してしまった。


隣にいた唯に。



「……!!」


唯は無言。

よく見ると拳を握り締めて震えている

本日二度目の噴出を受け、髪から胸のあたりまで
びしょ濡れだった。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:04:01.23 ID:iSLZQ0Ep0
そんな唯に構わず、二人は話を続ける。

「ムギ…おまえ、梓のどこが淑女だよ。
 まるっきり変態じゃないか」

「まあ、梓ちゃんたら、今度は澪ちゃんのパンツ
 に顔を突っ込もうとしてるわ!」

「って聞いてないし…」

紬は、その辺にあった2冊の本
を丸めて双眼鏡のように使用している。

呆れ顔の律が、梓たちの方へ視線を向けた。



「澪先輩!おとなしくパンツをください!」

「い・や・だ! 私から離れろ、梓ーー!」
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:16:46.32 ID:iSLZQ0Ep0
梓は澪の背後からスカートの中に
手を突っ込み、パンツを脱がそうとしていた。

澪はそれを防ぐために両手でパンツを押さえている。


「大丈夫。悪いようにはしません。
 今日はノーパンで過ごしましょう。
 澪先輩は今日からけいおん部のノーパン・スタイリストです」

「そんなの絶対に嫌だ…!!」

「もう、そんなに恥ずかしいなら、私もノーパンになりましょうか?
 二人でノーパンなら恥ずかしくありません」

「こ……この、いいかげんにーーしろぉ!」

「にゃあ!」


澪が梓の手を振り解き、その勢いで
梓の顔をビンタしてしまった。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:26:20.54 ID:iSLZQ0Ep0
梓の変態行為を防ぐためだったため、
手加減が出来なかった。


「……」

叩かれた頬を押さえながら、梓はしゅんとした
様子で黙り込んでしまった。


「あ、梓!?」

澪が慌て始める。
普段は幼馴染の律とつっこみという形で
叩き合っているが、後輩に手を上げるのは初めてだった。

「そ、その……ごめんな。大丈夫か?」

「う……う……」

梓はかすかに震えている。
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:36:07.03 ID:iSLZQ0Ep0
「何だ? どうしたんだ?」

「…………うれしい……です」

「へ?」

「澪先輩に叩かれた。幸せです」

なんとうれし泣きしていた。


「もっと叩いてください」

ボタンを外し、梓は上着を脱ごうとした。

「ちょ、ちょっと梓!? 何で服を脱ぐの!?」

「澪先輩に愛してもらうためです。さあ、先輩。
 私を好きにしてくれていいんですよ?」

顔を上気させた梓が、澪に迫る。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:46:08.94 ID:iSLZQ0Ep0
「こ……来ないでぇ!!」

「にゃああ!」

常軌を逸した梓の変態ぶりに恐怖した澪は、
またしても梓の頬を叩いてしまった。


「い……痛いです。けど気持ちい。
 澪さんの愛を感じます」

本当に痛そうだ。澪はいつも律とドつき合いを
していたため、自然と力がついていたのかもしれない。

叩かれた頬を真っ赤にした梓は、
涙目になりながらもうれしそうな顔をしてる。
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:49:30.96 ID:koqXalvWO
あずにゃんにゃん
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:56:08.61 ID:iSLZQ0Ep0
この時、澪に新たな感情が芽生えようとしていた。


(なんだろう? この感じ……
 梓をぶったときのこの手に残る感触は……?)

 叩いたときの梓の頬っぺたはやわらかかった。
 そして、叩いた後の澪の手にその感触の余韻が残る。

(梓の頬っぺたって子供みたいに
 やわらかいんだな…それに、にぁあ!って言った。
 か、かわいいなー。
 まるでネコみたいだ。
 もう1回…もう1回だけならいいよね?)
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 16:57:27.66 ID:EFoQ5ri4O
お前の乳の方がやわらかいだろ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:06:40.84 ID:iSLZQ0Ep0
澪はそう自分に言い聞かせながら、梓に近づき…

「ごめん、梓」

「え? 私を叩いたことですか? 
 それなら全然気にしてないですよ!
 むしろ…」

「これで最後にするから!」

「にゃぁぁぁ!」

不意打ちに近い形で、容赦のない一撃が決まった。

今まで最も強烈なビンタだった。
利き腕の左腕で、横殴りに思いっきり引っぱたいたのだ。


「ふ……ふぅ。いたたた……」

さすがの梓も痛そうに頬を押さえてる。
目には涙を一杯貯めており、今にも零れ落ちそうだ。
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:16:17.67 ID:iSLZQ0Ep0
「ごめんな梓! すぐに冷やすものを
 持ってくるから!」

感じたのは、強烈な罪悪感。

澪は慌てて駆け出し、
水道の蛇口でハンカチを濡らして戻ってきた。


「ほら。これを頬に当てて」

「あ、ありがとうございます。力いっぱい
 叩かれたので、まだ耳なりがキーンて言ってます…」

梓は、澪から受け取ったハンカチを頬に当てた。

「ふぅ。ひんやりして気持ちいです。
 澪先輩って結構力があるんですね」
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:21:07.94 ID:Xglqs+t/O
てーれってれー
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:21:47.40 ID:oxkc0I/n0
もういいです
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:26:21.79 ID:iSLZQ0Ep0
「ああ。ご、ごめんな梓。もうしないように
 気を付ける…か……ら」

そう言いながらも澪の目は梓の頬に釘付けだった。

(なんてやわらかい頬っぺた。まるでもちみたいだ……。
 それに泣きそうな梓の顔。かわいい。
 どうしてだろう。
 いままでこんなこと考えたことなかったのに…)


「どうしたんですか? 先輩?」

「……痛かったらごめんね」

なんと突然、澪は梓の頬を左右に
引っ張り始めた。


「ひゃ…ひゃめへクらはい……
 まだキスガイラたフ…」
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:28:00.18 ID:g9NoRhBhO
支援
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:35:59.18 ID:ghhZ2+XNO
投下早めにしてくれ
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:36:09.99 ID:iSLZQ0Ep0

「叩かれた部分が傷むのか? 
 でも、もうちょっとだけ我慢して」

「ひゃんで しょんなほと…」

「よく伸びるなぁ。梓の頬っぺたは」

左右に頬を引っ張り、それを上下に
揺らすと、頬は自在に形を変えた。

頬をいじるたびに叩かれた部分が傷むのか、
梓は涙目で澪の顔を見上げていた。


(その顔だよ…この泣きそうな表情…
 まるで子猫のような……たまらない!)  


澪の指に力が篭る。
普段からベーシストとして慣らしている指だ。
力は相当なものだった。 
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:37:52.31 ID:b10sgxRs0
軽音部のティータイムは労働者からの搾取の結晶
38以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:39:01.99 ID:MIadxKRy0
ふぅ・・・
39以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:42:07.57 ID:7hv+vEK/0
ブチッ

梓「にゃあぁぁああ!!!??」

ブシュッ
頬っぺたが千切れたと同時に噴水の如く噴出する赤い鮮血

澪「(ァあ・・・快 感 !)」ゾクゾク
40以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:46:08.39 ID:iSLZQ0Ep0
「いいたたたたたた! いひゃああい!」

「あ?……ああ。ーー痛いのか。
 ご、ごめんな! 梓!」

我に帰った澪は手を離した。

「梓、大丈夫か?」  

「は、はふぅ……痛かったぁ」
 
涙目だった梓は、梓はすぐに笑顔になり、

「先輩…愛してくれるのはうれしい
 ですけど…痛すぎですよ!
 澪先輩がこんなにSだったなんて
 知らなかったですぅ…」

尚も減らず口を叩いた。
41以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:56:17.30 ID:iSLZQ0Ep0
梓はグスン、と鼻水をすすりながら
ハンカチで頬を押さえている。


「…………じゃないだろ?」

「え? 何がですか?」

「…………そうじゃないよな?」


澪の様子がおかしい。
俯きながら、かすかに震えている。
まるで内から湧き出る感情を制御できないよう。


「返事はそうじゃないだろって言ったんだよ……!」

「にゃああ!」

一瞬の出来事だった。

なんと澪は梓を蹴り飛ばしたのだ

ボールを蹴るような低い角度のキックだった。
42以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 17:56:32.32 ID:hSkAT69hO
そっちの18禁か
43以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:06:07.49 ID:iSLZQ0Ep0
「み……澪先輩!? さっきからどうしたんですか?
 急にサドに目覚めたんですか?」

変態を自称する梓ですら、さすがに澪の異変に気がついてきたようだ。
驚愕の目で澪を見上げる。

「……梓、返事はにゃあって言うんだ。入部して間もないころ、
 唯に言われたでしょ?」

「へ? なんでそれを今更ーー?」

「言いなさい。それとも、また思いっきり叩かれたいのか?」

「えー? わ、わかりましたよ。それじゃ、にゃぁああ!」

梓は両手をネコの手にして定型句を口にした。

「そう。それだよそれ……」

澪は喜悦の表情で震えている。
44以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:16:09.75 ID:iSLZQ0Ep0
そんな澪と梓の微笑ましい様子を、2人の
レディーが見守っていた。


「けいおん部、始まったわね……!!
 私もがんばらなきゃ!!」


紬が彷彿とした表情で澪の暴走を見守っていた。

両手に持ったデジカメと携帯でそれぞれ撮影をしており、
目は☆←このような状態だ。

さらに興奮のあまり涎をたらしている。
45以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:24:45.68 ID:GHghddXq0
46以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:26:30.14 ID:iSLZQ0Ep0
「あーームギ。私、帰っていいか?」

律は頭をボリボリかきながらそう尋ねた。
もう本日の練習は行えないばかりか、
落ち着いてティータイムすらできない惨状である。

本来であれば、部員同士のいざこざを止める責任は、
部長である律にある。

しかし、事態はよく分からない方向へ
進もうとしている。何より面倒くさい。

色々考えた結果、律は家に帰ってテレビを見て
寝ることにしたのだ。
47以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:36:25.38 ID:iSLZQ0Ep0
「いいわよ。後は私にまかせて。最後まであの2人を
 見届けるわ。後でりっちゃんの携帯に動画を送るからね」

「いや、別にいらねえし。とにかく私、帰るから。
 おーい唯ー。一緒に帰ろうぜ!」

「うん。帰ろうか。何だか今日は道を行く
 通行人にワンパン食らわしたい気分だよ…」

不機嫌そうな唯を連れて、そのまま帰ろうとする律。


「…」

律は思案した後、紬に振り返り、

「あのさ……最後に一つだけ聞きたいんだけど、」
48以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 18:46:04.47 ID:iSLZQ0Ep0
「なにかしら?」

「この机の上に転がってるものは何?」

「何って、けいおん部のために私が用意したオモチャだけど?
 いずれ必要になると思って取り寄せておいたの」

机の上に用意されたのは、手錠にバイブやローター。
スタンガンや拘束用ロープに首輪。ウサ耳やネコ耳等。

ムギ曰く、どれも学園生活を謳歌するのに
欠かせない代物であるらしい。

「そ、そうなんだ。それじゃあまたなムギ」
「……じゃあね…ムギちゃん」

「うん。バイバイ」

_________________________

すみませんが、これから食事休憩にします。
1時間後に投下を再開します。できれば保守ヨロ
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:05:57.20 ID:0HZdRYuiO
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:32:01.42 ID:iSLZQ0Ep0
再開します。
__________________________


律は普段より元気のなさそうな唯を連れて
帰ってしまった。

(うふふふ。邪魔者は消えたわ。)

紬はそれを笑顔で見送った後、

「ねえ、澪ちゃん。私から一つ提案があるんだけど」

澪に話しかける。

いつになく真剣な顔だ。

澪は梓をどうやっていじめようか考えていたが、
紬に応じないわけにない。 
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:42:12.16 ID:iSLZQ0Ep0
「提案?」

「うん。梓ちゃんにはもっとお仕置きをする
 必要があると思うの。このまま梓ちゃんが間違った
 人間に育ってしまったっら、きっと
 これからも澪ちゃんにセクハラを続けるわ」

「……」

紬は話をつづける。

「もし、この学園に無数に存在する
 澪ちゃんファンクラブの人がこのことを
 知ったらどうなるの? 梓ちゃんはただではすまないわ」

「……」

「私はね、生徒一人一人にこの学園の治安を守る義務が
 あると思うの。だから先輩として後輩をしつけようと思う
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 19:52:12.42 ID:iSLZQ0Ep0
「ムギ……その道具は…」

「うん。これで梓ちゃんを拘束する。逃げないようにね」

ムギが手にしたのは拘束用ロープ。

そのまま梓の方へに振り向き、
穏やかな顔で梓に問いかける。


「梓ちゃん? ちょっとお話があるんだけど」

「ひぃ…! 私をどうするつもりですかムギ先輩!」

部屋の片隅でおとなしくしていた梓が脅える。
両手で自身を抱くようにして縮こまった。
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:01:51.69 ID:ghhZ2+XNO
これは・・・
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:03:16.85 ID:iSLZQ0Ep0
「いいから、ちょっとこっちに来なさい。
 お話がしたいだけなの」


「さあ、梓ちゃん」

しかし、行くわけにはいかなかった。

目の錯覚だと信じたいが、
紬の体全体から闘志のようなオーラが漂っており、
お話などという生ぬるいものですむ訳がないのは明白だった。


「わ、わわ私……嫌ですぅぅぅ!」


震えながらネコのように体を丸める梓。

いままでの変態っぷりが影を潜めており、
今では未知の恐怖に脅えるだけだ。
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:13:05.10 ID:iSLZQ0Ep0
「……いいから早く来なさい。命令よ」


おしとやかな紬の顔に憤怒という名の黒い影が掛かる。

その目つきは凶悪な獣のように変貌していた。


「い、嫌だ! 怖いもん! 怖いの嫌だぁ!」


「…………………………イウコトが聞けナイノ?」


「!?」

その瞬間、梓は脱兎のごとく逃げ出した。
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:22:18.24 ID:1p4P3lg00
ふむ
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:22:20.98 ID:iSLZQ0Ep0
音楽室の扉を乱暴に開け、
脇目も振らずに逃げる。


廊下を駆ける。

ひたすら逃げる。


「はぁはぁ…!」

紬のあの目を見た瞬間、本能が勝手に体を動かした。


「はぁはぁ…早く……もっと早く!」

久しぶりの全力疾走だ。


「はぁはぁ!」


息が苦しい。
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:31:01.11 ID:Aoti0+oXO
書き溜めてるのになんで遅いし
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:32:23.52 ID:iSLZQ0Ep0
ダダダダダダダダダダダダダ


何だろう、
後ろから聞こえるこの足音は?


かすれる目で後ろを振り向くと、鬼の形相の紬が
こちらを猛追している姿が確認できた。


まるで陸上選手を彷彿とさせる完璧なフォームだ。



「はぁはぁ!」

梓も全力で走るが、恐怖で足が震える。
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:32:45.85 ID:ZGIftNK2O
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:42:22.90 ID:iSLZQ0Ep0
紬を意識すればするほど、頭がパニックに陥り、
冷静さを失って足がもつれそうになる。


二人の距離は次第に縮まっていった。


やがて…


「梓ちゃん? どこに行くの?」

「ひ……!」

梓は背筋がピンと張ってしまった。

階段を下りている途中で、
背中の襟を何者かに掴まれたのだ。

________________________

短い間隔で同じスレに連投すると規制されるから、
10分ごとに投下しています。以前は連投で規制されました。
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:46:11.25 ID:Aoti0+oXO
そうか
とりあえずC
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:52:06.88 ID:iSLZQ0Ep0
全力で階段を降りて非常口から外に出ようとした梓
だったが、ゴールまでの距離はあまりにも遠かった。


「…」

梓は恐る恐る後ろを振り向いてみる。

そこにいたのは氷のような無表情の紬だ。
いつも笑顔のおっとりした先輩は
そこにはいなかった。


「梓ちゃん。私言ったわよね?
 お話しましょうって」

「……」

「どうして逃げたの? 答えなさい」

「……」
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 20:52:32.19 ID:ghhZ2+XNO
支援もあるし6分で1レスでいいんじゃね
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:02:24.27 ID:iSLZQ0Ep0
紬は梓の制服の襟を万力のような力で掴んでいる。

ちょうど後ろから首根っこをつかまれているような形だ。

その姿は捉えられたネコのよう。

梓は、まるで魔界に迷い込んでしまった
ような奇妙な感覚に襲われていた。

「先輩に対してその態度は何? 
 ふざけてるの?」

「……!」

梓は無言で唾を飲む。

紬の問いかけにいい返事などできるはずがない。
ツーッと背中に冷や汗が流れているのがわかる。

梓は脳をフル回転させた。

考えろ。

何か抵抗は出来ないものか。
66以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:10:09.97 ID:iSLZQ0Ep0
現在は放課後。

廊下に人通りはほとんどいないが、
今助けを呼べば誰かが駆けつけてくれるかもしれない。


「だ、誰か……ーー!」


梓のそんな儚い希望は

「それ以上何か言ったらミンチにしてやるわ」

「……っ!」

心臓を突き刺すような紬の言葉によって阻止された。


--------------------------------------------------------------
>>64
そうですね。でも規制が怖いので、間をとって8分ごとに
投下することにします。みんな、支援サンクス
67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:12:51.46 ID:aMhXirvI0
ミンチw
68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:18:50.72 ID:iSLZQ0Ep0
「下手な真似はしないで。
 いい加減あきらめなさい梓ちゃん」
 

「うぅ…うう…」


状況は八方塞がり。

立ちはだかるのは琴吹紬という強大な敵。

自分の無力さを嘆き、梓は泣き出してしまった。


「手をつないで歩きましょうか。
 急ぎましょう。澪ちゃんが待ってるわ」

「はい…」

笑顔の紬に手を握られる。梓にとってそれは
獲物を決して逃がさない地獄の鎖だった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

さて、勝手な都合で恐縮ですが、入浴してきます。
30分ほどしたら戻ってきますので。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:20:18.25 ID:ghhZ2+XNO
澪はどこ行ったww
グロはあんまりなんだが見てみるかな
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:21:48.12 ID:wiJ1EpHpO
支援
71以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:22:58.56 ID:1EKe5UgG0
名前つけろや読みにくい
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:47:48.78 ID:nJgCQ5Zx0
73以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/06/04(金) 21:49:22.78 ID:iSLZQ0Ep0
それから数分ほどして紬が音楽室の扉を開いた。


「遅くなってごめんねぇ。澪ちゃん。
 梓ちゃんたら、シャイだから
 逃げ出しちゃったみたいなの」

「…」

「梓ちゃん? 澪ちゃん先輩に
 ごめんなさいは?」

「す、すみませんでした…う…ひっく…」

「あら? そんなに怖がらなくていいのよ?
 私は梓ちゃんとお話がしたいだけなんだから」

「は…はい…うぅ!…ぐすん…」

まるで敗残兵のような梓は泣きべそをかいていた。

その様子を見て、澪は戦慄してしまった。

「…ム、ムギ、それで梓をどうするんだ?」
74以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします