('A`)ドクオはBrigade Projectにカラサワをぶち込むようです
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:23:42.91 ID:bUpK9t4M0
(; ・∀・)「何がどうなっている!?」
『ザザ・・・___カラー、−ネイル・・・ザザ・・・気を付け・・・』
(; ・∀・)「オペレーター、おい!?」
ブツン!
縄が千切れたような音を最後に通信は断たれた。
オオオオオオオオオオオオオォォ・・・・・
やがて揺れが収まっていくにつれ、その唸りも遠く、小さくなり、
そして消えた。
『・・・・・・』
( ・∀・)「・・・・・・」
訪れた静寂の中、
モララーの視線は無意識の内に漆黒の機体が見据える方角に向けられる。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:24:22.65 ID:bUpK9t4M0
( ・∀・)「あれは、何だ」
霧の向こうに、
それはいた。
shen
興
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:26:36.80 ID:bUpK9t4M0
【オオカミ キサラギ・オオカミ支部中央研究所 食堂】
(=゚Д゚)「AC・・・私の聞いていた噂と違いますね・・・」
(´・ω・`)「・・・違うというと、ACではないんですか?」
(=゚Д゚)「というかもっと都市伝説めいたモノですよ、サイレントラインの亡霊だとかw
私の聞いたモノの中で興味深かったたのはなんでも、MTを喰う、___」
(=゚Д゚)「____化け物が出るそうです」
43 :
来てくれたか、ジャック・・・:2010/05/25(火) 00:28:16.10 ID:bUpK9t4M0
【地上 新資源発掘区域】
(; ∀ )「なにを・・・しているんだ、あれは」
遠く霞みがかった視界の中にあって、その怪異の影は際だって見えた。
一機のACのシルエットが四肢の隙間から黒煙を燻らせて膝をついている。
その【何か】はその機体に身を寄せるように取り付き、忙しなく蠢いている。
青い何かは遠目からは一見人型MT、ACの様にも見えた。
『・・・取り込んでいるんだお、必要な機構を』
(; ・∀・)「ナイトウッド、お前あれが__」
何か知っているのか。そう言葉を紡ごうとしたモララーを遮り、僚機からの通信が入った。
シグナルカラーから、それが【クラフツパーソン】のものだと理解する。
どうやら妨害電波が阻害しているのは衛星を利用した広域通信に限ったもののようだ。
( ・∀・)「こちらカラードネイル」
『頼む!助けてくれ!?《ガンッ!ガンッ!》くそぉ!?畜生!畜生!!』
開かれた回線からは、取り乱したレイヴンの懇願と、
金属と金属がぶつかり合うような喧しい音が飛び込んで来る。
(; ・∀・)「まさか・・・」
あそこで、取り付かれているACは、【マスターピース】なのか?
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:28:36.72 ID:68GVwOBx0
支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:29:11.28 ID:bUpK9t4M0
それはまるで出来の悪いジョークの様だった、モララーと共にこの作戦に参加した
4人のレイヴンの中で、A−2ランカーカラードネイルを除けば、
C−1ランカークラフツパーソンはこの作戦で最も腕の立つ古参レイヴンだ。
モララーも幾度か彼と共に戦場を駆け抜けた、彼の機転に死の淵から救われた事もある。
MTは愚か並のレイヴンなら一度に二機は相手取る事が出来る強者だ。
作戦開始からまだ10分弱、この地で今、何が起きているというのか。
モララーが状況を整理し、ブースターを展開するよりも早く漆黒の機体は動いていた。
先手をとられたモララーのグラッジが、追うように機体速度を音速まで跳ね上げる。
大気が機体速度に裂かれ悲鳴を上げる狭い視界の中で
徐々に朧気だったその陰影が明瞭なものへと変化していく。
(; ・∀・)「クラフツパーソン!応答しろ!すぐにそちらだ!」
『カラーd__ザーガー・・・ネ《パシャ!》・・・・・・・・』
水袋を割ったような音を最後に通信は途切れ。
咀嚼を中断した何かはゆっくりとこちらに振り返る。
( ・∀・)「AC・・・なのか?」
その青い何かは、やはりACに似ていた。
shen
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:30:29.07 ID:bUpK9t4M0
全長はACと同じく10m前後の人型をしている。
時折鋭角的な機体の突起部位や関節部で深い蒼色が煌めく。
しかしこの時間帯にあってか今はそれ自体が蒼い燐光を帯びているかのように見える。
胴体から伸びた両腕の肘から先を規格外に長大なレーザーブレードに代え、
蒼い山羊の角のような機構を備えた頭部、それを乗せる胴の前面は板のように平たく、
その中央に備えられたディスプレイは青い電光を疾らせながら菱形の文様を映し出している。
( ・∀・)「違う・・・」
その菱形の文様は、まるでそれが目であるかのように、モララーを見ていた。
(; ・∀・)「こいつ・・・なんだ?」
人ではない、サイレントラインの無人ACとも企業のAIMTとも違う。
モララーの肌が粟立ち、鳥肌が隆起し、パイロットスーツの中の手に汗が溜まっていくのが分かる。
直感的にモララーが感じ取った感覚は間違っているが、ある意味では正しい。
根本的に何かが違うのだ、人間は愚か、今日までの兵器とは。
それが動きを見せるに連なり、
モララーの意思とは関係無く彼の身体に染み込んだ反射行為が機体を鋭く後退させた。
瞬間グラッジの胸部装甲を薄く抉り蒼い剣閃が横薙ぎに大気を裂く。
越えてきた死線の数が被害を装甲板一枚に留める。
しかし続く左剣が弾丸のような速度でグラッジのコア目掛け突き込まれ
(; ∀ )(死っ・・・!)
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:31:42.11 ID:bUpK9t4M0
(; ∀ )(死っ・・・!)
死を覚悟したモララーを救ったのは、上空から降り注いだ深紅の光線だ。
その一本が蒼剣の軌道を阻害し、交錯した2つの熱量は空気中で稲妻を散らしながら爆ぜた。
(; ・∀・)「!?うおおおおおおおっ!!!」
相手の左腕が衝撃に弾かれる隙を狙い、モララーは機体を後退しつつトリガーを目一杯引き絞る。
発射された炸薬弾頭と上空から降り注ぐ超高熱線が強烈な爆風を伴って絶え間なく
眼前の怪異の装甲に衝突していき、やがて一帯が壁と見紛うばかりの粉塵に覆われた。
コクピットのディスプレイには攻撃の命中を告げる「HIT」の文字が点滅している。
(; ・∀・)「やったか・・・?」
『・・・・・・不味いお、カラードネイル今すぐ回線を切れ』
通信ではなく音声拡張機を用いたナイトウッド・ブーン・ホライゾンの肉声が
不可解な警告を告げた。
( ・∀・)「何を」
『AC用パーツ入手』
( ・∀・)「は?」
不意に、コクピット内に場違いな合成音声が鳴り響いた。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:33:37.86 ID:bUpK9t4M0
「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」
「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」
「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」「AC用パーツ入手」
「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」
「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」
「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」
「HIT」「HIT」「HIT」「HIT」「機体損傷率30%」「機体損傷率60%」「機体損傷率30%」「機体損傷率90%」
「機体損傷率30%」「機体損傷率30%」「機体損傷率30%」「機体損傷率30%」「機体損傷率80%」
「機体損傷率100%」「テストモードを終了します」「テストモードを終了します」「テストモードを終了します」
「戦闘システム解除」「戦闘モードを起動します」「戦闘システム解除」「戦闘モードを起動します」
「戦闘システム解除」「戦闘モードを起動します」「戦闘システム解除」「戦闘モードを起動します」
「解除」「起動」「解除」「起動」「解除」「起動」「解J」「起どddddどdどどdどどdどddddd」
(; ・∀・)「なんだこれは・・・」
ディスプレイとイヤホンを埋め尽くす文字の濁流と耳障りな合成音声。
それは画面上で、羊皮紙にインクを零していくように瞬く間に広がっていく。
『カラードネイル!!』
(# ・∀・)「黙れ!!今やっている!!!」
漆黒の機体からの怒声が耳を衝く。
しかしタッチパネルを操作し、広域回線の断絶を試みるも応答は皆無。
耳障りな合成音は益々勢いを増し、その狂った情報を耳に垂れ流し続ける。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:35:43.47 ID:in2OzzoU0
しえん
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:37:00.93 ID:bUpK9t4M0
(; ∀ )「こちらの操作を受け付けないだと!?」
「CHARGING!」
「FCS ERROR!」
「DANGER HEAT!」
「OUTPUT DOWN」
「SHORT AGE EN」
「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」
「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」
「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」「DAMAGE」
「DAMAGE」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」
「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」
「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」「DESTROY」
「アッハッハッハハハッハハッハッハハアアハハハッハッハハッハハッッハハアハッハッハハッッハハ
アハッハハッハッッハハッハハッハハッハハハあああっハッハハッははっははhあっはハッハッハア
アハッハハッハッAHAHAHHAHHAHAHAHAアッハッハッハハハッハハッハッハハアアハハハッハッハハッ
ハハッッハハアハッハッハハッッハアハッハハッハッッハハッハハッハハッハハハあああっハッハハッはは
っははhあっはハッハッハアアハッハッはっははハハハッハッハッはっはあっハAHAHAHHAHHAHAHAHア
ッハッハッハハハッハハッハッハハアアハハハッハッハハッハハッッハアハッハッハハッッハハアハッハハッ
ハッッハハッハハッハハッハハハあああっハッハハッははっははhあっはハッハッハア
アハッハハッハッッハッはっははハハハッハッハッはっはあっハAHAHAHHAアッハッハッハハハッハハッ
ハッハハアアハハハッハッハハッハハッッハハアハッハッハハッッハハ
ッハハッハッッハハッハハッハハッハハハあああっハッハハッははっははhあっはハッハッハア
アハッハハッハッッハッはっははハハハッハッハッはっはあっハAHAHAHHAHHAHAHAHAアハッハハ
ハッハハッハッハハアアハハハッハッハハッハハッッハハアハッハッハハッッハハ
アハッハハッハッッハハッハハッハハッハハハあああっハッハハッははっははhあっはハッハッ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:37:52.78 ID:in2OzzoU0
支援
shen
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:38:09.40 ID:bUpK9t4M0
アハッハハッハッッハッはっははハハハッハッハッはっはあっハAHAHAHHAHHAHAHAHAアッハッハ
ッハハハハハッハッハハッハハッッハハアハッハッハハッッハハ
アハッハハッハッッハハッハハッハハッハハハあああっハッハハッははっははhあっはハッハッハア
ッハッッハッはっははハハハッハッハッはっはあっハAHAHAHHAHHAHAHAHA!!!」
合成音はいつしか何者かの嘲笑に形を変えコクピットを埋め尽くす。
(# ・∀・)「クッッソォ!!!黙りやがれぇ!!!」
ガシャンッ!
殴りつけた緊急再起動スイッチが、プラスチックカバーに蜘蛛の巣状のヒビを奔らせながら
強く押し込まれ、照明が落ち、デスクトップが光りを失い、コクピット内が一時暗転する。
『アハハh・・・ブツン!』
そして姿勢制御を失った機体がほんの少し頭を垂れ、コクピット内に僅かな振動を伝える頃、
室内を震わせていた嘲笑は途切れた。
止まっていたACの駆動音が再び息を吹き返し、画面が前方の光景を映し出す
額に汗を滲ませていたモララーが再度苦々しい面持ちに表情を歪める。
飛び込んできたのは粉塵を裂いて猛烈な勢いでこちらに突進する蒼い怪異の姿だ。
(; ∀ )「チッ!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:39:33.20 ID:68GVwOBx0
支援
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:40:56.44 ID:bUpK9t4M0
ディスプレイの端ではCOMがまだ立ち上げ作業を進めている。
『機体制御クリア・・・ブーストシステムへ接続中・・・』
かろうじて回復した機体運動を使ってグラッジを後退させる、しかし
ブースターによる上位加速を行えない機体は、突進するそれと比べまるで亀の歩だ。
目を彷徨かせる隙にも瞬く間に接近するそれは間合いを詰めていく。
怪異が長大な死神の矛を構える。
(; ∀ )「間に合え・・・!」
『ブーストクリア』
ブースターを限界まで急展開し、グラッジは後方へ跳ね上がる。
だが足りない、迫るレーザーブレイドがコア目掛け直進する。
(# ・∀・)「舐めるなァ!!!」
機体上部を捻り上げるとグラッジは、長大な剣目掛けて左腕に携えたグレネード砲の砲身を
叩き付けた。砲身を引き裂いた熱線はそのまま軌道上にあるグレネードの弾倉を焼いて引火
強烈な振動がコクピットを襲う。
(; ・∀・)「ぐっ!」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:42:18.55 ID:bUpK9t4M0
爆裂した炸薬はグラッジをも巻き込んで爆風を広げた。
噴煙の尾を引いて後方へ舞うグラッジ、左腕はかろうじて機体と繋がっているものの鈍色の装甲内部を
剥き出しにし、黒煙を上げながら力無くぶら下がる。
『FCS機能回復、システム戦闘モード起動します』
ギャリ!
着地した脚部が今度は火花を散らしながらアスファルトを滑る。
構えられたバズーカ砲が、粉塵の中予測される目標位置に向かい連続して吐き出される。
しかし現れた怪異の機体は右腕の長大な刀身こそ折れているもののその本体は健在だ。
炸薬弾の隙を縫うように高速で接近を再開し、左腕をぬらりと構える。
( ・∀・)「チッ・・・しつこいヤツだ」
『それはお前もだお、退がるお』
突如怪異の真横から飛び出した漆黒の機体、紫色の剣閃が網膜に薄い残像を残す。
その斬撃は怪異を突き飛ばしながらその右腕を宙に跳ね上げる。
牽制の為の一撃か、左腕を一振りして漆黒の機体から間合いをとった怪異はビルの陰に
身を翻した。
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:43:10.68 ID:bUpK9t4M0
(# ・∀・)「土産だ」
ビルの陰に怪異が溶ける瞬間、撃ち込まれたバズーカ弾が怪異の頭部中央に炸裂した。
追って2つの機体がビルの陰を挟むようにして回り込んだ頃、怪異は地に穴を開け
複雑に入り組んだサイレントラインの地下へと消え去っていた。
『・・・・・・逃げたかお』
( ・∀・)「・・・結局、あの機体はなんなんだ?」
『・・・・・・』
漆黒の機体はモララーの問いには何も答えない。しかしそれで良いと思っていた。
何故なら彼の目的とはそもそも化け物退治でも、戦友の仇討ちでもないからだ。
( ・∀・)「まあいい・・・邪魔者は消えた」
疑問は残る、いや、不安感は今も彼の肌を粟立てたまま彼の本能に危険を訴えている。
それでも、イレギュラー要素が自ら消えてくれたのなら、本来の目的を遂行するまでだ。
( ・∀・)「さあっ・・・続きをやろうぜチャンピオン?」
照準が再び、向かい合わせた漆黒の機体へと向けられる。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:45:40.40 ID:bUpK9t4M0
【レイヤード西部地区 第6住居街】
※※※※※
『チッ・・・!』
从*゚∀从『父さん、夕飯が』
『うるせぇっ!!!』
怒声を上げる父さんの腕が私の腹部に叩き付けられる。
思わず私はえづき込んで膝をつき、リビングの床に嘔吐した。
从 ∀;从:・:『うっ、ゲハッゲフッ!』
『汚らしいんだよこのクソガキが!!』
父さんは容赦無く何度も私を殴る、何度も、何度も。
自分の身体のあちこちでドンだとかピキッだとか気味の悪い音が鳴る。
私は足を滑らせて自分の吐き出した吐瀉物の上に転倒した。
パチャリと水を鳴らして私の顔面が強く床に打ちつけられる。
気持ち悪い。汚い。最悪。
でも朦朧とした意識の中で、口に広がっていた胃液の味が鉄の味に変わるのはすぐだった。
父さんは私の背に踵を蹴り入れ続ける。
『何が!新鋭だ!?天才だ!?ふざけやがって・・・ふざけやがって!!!』
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:46:47.83 ID:bUpK9t4M0
父さんがうつ伏せに身を屈める私の身体をサッカーボールみたいに蹴り上げる。
从#∀从『かはっ!』
『 ふ ざ け や が っ て !!!』
( ゚ ゞ゚)『その辺にして下さいよ、師匠』
父さんの暴力を制止したのは騒ぎを聞きつけたサムだ。
寒気がするほど平坦な眼差しで父さんを見据える。
( ゚ ゞ゚)『新顔にアリーナで負けたからって荒れ過ぎですよ』
『サム貴様ァァァ俺に口答えを!!!』
( ゚ ゞ゚)『どうでもいいじゃないですか、師匠。
どうせ俺がレイヴンになったらそいつも殺すんだから』
14歳になったサムは二年前に比べ様々なものが変化していた。
低かった背は180を越え、腕周りも胸板も過酷な訓練に耐えうる強靱さを身に付け始めた。
何よりあのオドオドとした様子と、どもりが、
あの日、私と話すようになってから何故だか少しづつなくなっていった。
今のサムは何処か鋭い刃物のような空気を漂わせていて、
昔とは違う意味で人を寄せ付けなくなっていた。
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:48:36.87 ID:bUpK9t4M0
『・・・・・・今日の成績を見せろ』
( ゚ ゞ゚)『どうぞ』
父さんがサムに言う成績は、勿論スクールのものではない。
父さんが無茶苦茶に設定したVR訓練の戦績だ。
以前見た時、サムは仮想空間で4機のACを同時に相手にしていた。
『・・・ほぅ、くくく・・・wそうだな、その通りだサァム』
顔を綻ばせた父さんがサムの肩を叩く。
サムは無表情にその賛辞を受ける。
『悪かったなァハイン?』
从#∀从『・・・、・・・ううん』
ゲロ塗れの汚らしい私はどうにかそれだけ答える。
父さんは「飯が出来たら呼べ」そう言って寝室に酒瓶を持って戻ろうとする。
『きたねぇからちゃんと掃除しとけよハイン、お前の吐いたゲロだ』
从#−从『・・・うん』
バタン。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:48:50.47 ID:P+TjPBu/0
shen
面白い
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:50:54.65 ID:bUpK9t4M0
(; ゚ ゞ゚)『・・・ハ、ハイン?大丈、夫?』
どもりながら不安そうな顔で覗きこんでくるサム。
私は口を拭って笑顔で立ち上がる。少しふらついたが問題ない。
从#ー从『うん。全然平気だ、早く夕飯を作らなきゃな』
(; ゚ ゞ゚)『・・・ハ、ハイン』
心配げにこちらを見ているサムを振りほどいて私は台所へと向かう。
从#∀从『今日は何にしようかな〜?っとその前に着替えなきゃ・・・』
(; ゞ )『ハイン!』
ガバッ
私の名を呼びながらサムは後から私に腕を回した。
私は突然の事に身体をビクリ!と跳ね上げてしまう。
从;#∀从『ど、どうしたんだよサム?やめろよ、汚いんだぞ』
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:52:11.01 ID:bUpK9t4M0
(; ゚ ゞ゚)『・・・・・・』
从#∀从『早く、夕飯の準備しないと・・・父さんが・・・』
(; ゚ ゞ゚)『ご、ご飯は、も、もう、出来てるよ・・・ハ、ハインが、作ったじゃないか・・・』
从#−从『・・・うん』
そう、夕飯はとっくに出来ている、それも今日は特別な日だ。
だからわざわざ帰ってきた父さんを呼びに行ったんだ。
分かってるよサム、でも私は台所に行きたいんだ。どうしても。
離してくれよ、どいてくれよ、我慢してるの分かるだろ?
だから今、お前が言おうとしてる言葉は飲み込んでさっさと私を開放しろよこの天才馬鹿。
(; ゚ ゞ゚)『し、師匠の、誕生日だから・・・って』
馬鹿野郎・・・・・・
从#−从『うる、うルせぇよ・・・』
駄目だ、声が上ずり始めた。ちくしょう。
こんなん全然平気なんだ!いつもの事だ!普段通りだ!
10分後にはいつもの凶暴なハインちゃんに戻ってんだ!
(; ゚ ゞ゚)『ご、ごめんよ、ハイン』
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:53:17.37 ID:bUpK9t4M0
从#;−从『うルせ、何に、謝・・・ヒック!ってんだよ、うっ!クッソぉ』
(; ゚ ゞ゚)『ごめんよ』
お前の慰めなんかいらないんだ。私には父さんしかいないんだ。
泣き崩れて膝を折る私を、サムは抱え込むようにして抱きしめる。
(; ゚ ゞ゚)『し、師匠、っも!今日はたまたま機嫌が、良くなかったン、だよ』
从;−从『違う違う違う!父さんは何も悪くないんだ!私が褒めて貰いたくて出しゃばり過ぎたんだ』
機嫌が悪いのは知っていた。父さんが出るアリーナ戦は全部観ている。
それでも最近の父さんは少し優しかったから、誕生パーティーみたいな事をすれば
もしかしたら機嫌を良くしてくれるんじゃないかって、あの日の馬鹿な私は考えていた。
从;∀从『ちょっと、考えれば、ハハ、自分が負けた日に豪華な料理なんて振る舞われたら、
父さんなら、最悪の皮肉って受け取るの分かってたのにさ・・・』
あの料理は全部捨てて出前でもとるよ。
涙だか鼻水だか分からない液体をサムの腕に垂れ流しながら私は言う。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:54:24.88 ID:bUpK9t4M0
( ゚ ゞ゚)『ねえ、ハ、ハイン』
次にサムが口にした言葉に、私はあいつの抱擁を振りほどき突き飛ばした。
--俺が、いつか師匠を殺すよ--
从#゚−从『ふざけるなっ!私から全てを奪うのか!?私には父さんしかいないんだ!!!』
その時の、サムの裏切られたような、泣きそうな顔が忘れられない。
(; ゚ ゞ゚)『ご、ごめんよ、・・・・・・ハイン』
それから一月後、皮肉な事に父さんはミラージュ本社襲撃の任務中、
サムが手を下すまでもなくアリーナで敗れたあの新人レイヴンに殺された。
※※※※※
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:54:50.23 ID:68GVwOBx0
支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 00:55:21.30 ID:bUpK9t4M0
【地上 新資源発掘区域】
『人類が地上に出た所で・・・この世界を取り巻く数多の問題、
土壌汚染、大気汚染、海洋汚染、企業紛争、市民間の険悪な派閥化、
そのいずれもが、変わらず深い根を張ってこの地に根ざしているお』
( ・∀・)「スクールの教官にでも就職するつもりか?チャンプ」
『興味はないのかお?』
( ・∀・)「何の話だ?俺は今、貴様に夢中なんだがな?」
銃口は逸らさず、揺らぐ事無く漆黒の機体を目指している。
『大破壊とは、いったいなんだったのか・・・だお』
(# ・∀・)「無知か?命乞いか?それとも、俺を馬鹿にしているのか?」
人類を破滅のどん底まで追いやり、その住処を奪ったもの、《核》だ。
それは地下の義務教養を終えたものは愚か、
道端でゴミ同然に転がっている浮浪者でも知っている歴史だ。
( ・∀・)「殺すぞ」
濃密な殺意を纏った銃口が、より深い間合いでコアへと突きつけられる。
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:00:07.11 ID:bUpK9t4M0
『・・・・・・言葉を代えるお、サイレントラインの意味に、疑問を抱いた事はないかお』
( ・∀・)「この地の・・・意味だと?」
去来した問いかけ、今それはモララーの研ぎ澄まされた殺意を鈍らせるのに充分なものだった。
銃口こそ揺らぐ事はないが、一対のカメラアイが最低限の動きで左右を小さく逡巡する。
『疑問を抱くなという方が無理があるお、ましてやカラードネイル。お前は《アレ》を見たお』
浮ぶのは長大な双剣を携えた、兵器というにも余りある禍々しさを滲ませる、あの蒼色の《鬼》。
『殺し合いならいつでも受けるお、お前が万全な状態で、だお。ただし条件があるお』
( ・∀・)「条件?」
『お前には持ち帰ってもらうお、本来なら、俺が一人で完遂する予定だったが・・・
あれの成長速度は【IBIS】の演算機能を越え、
十二万三千通りから成るファイアーウォールを母体の手助けなく破り始めたお』
(; ・∀・)「【IBIS】?それはまさか、記録映像に残っていた、
お前が破壊したサイレントラインの管理者か!?」
『事態は一刻を争うお・・・、最早俺一人で処理出来る問題ではなくなったお。
・・・・・・人類は今一度、真実と相対す必要があるお。
開かれる事のなかった地上へのゲート、大破壊、サイレントライン、・・・そして』
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:00:53.41 ID:bUpK9t4M0
『 レイヴンの意味を 』
( ・∀・)「レイヴンの・・・意味?」
瞬間、蒼剣が漆黒の機体を貫いた。
(; ・∀・)「なっ!?」
『ぐぅっ・・・!!』
突如、漆黒の機体の腰から生えた蒼色の熱刀に、今までモララーとの交戦中にも一貫して
平坦であり続けたその声色に苦渋の呻きが零れた。
背面へ展開したレーザー砲が瞬時に後方へ大量の熱線を放射するも、着弾は無し。
しかしそれに合わせて蒼剣が引き抜かれ、漆黒の機体は前方に滑走し旋回。
反射的にグラッジが乱入者を迎撃する。
『なるほど・・・それが《こいつ》のやり方かお・・・!』
(; ・∀・)「レーダーに反応どころか音一つしな――!?」
バズーカを乱射していたグラッジが被弾、その装甲に黒い穴が穿たれた機体が傾いだ。
(; ・∀・)「機関砲だと!?新手か!」
『いいや、違うお』
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:02:26.32 ID:bUpK9t4M0
煙霧を纏い現れるのは、やはりあの鬼。しかしその造詣に違和感を感じる。
構えられた右腕の大口径ガトリングガン。
(; ・∀・)「あの右腕、マスターピースの・・・!?」
『そういう事だお!』
漆黒の機体から放たれたパルス弾が鬼の装甲上で連続して爆ぜる。
蒼鬼は被弾に対し、小刻みに機体を揺らしつつも正確無比な射撃で二機の装甲を削りながら
舞うようにビル郡の陰に滑り込んで行く。
(# ・∀・)「逃がすか!」
『待て!罠だお!』
追撃に乗り出たグラッジが陰に砲を撃ち込む刹那、狙い澄ましたかの如く青鬼が飛び出す。
背部から翼のような俳火を噴かせながら音速に乗った剣閃がグラッジを襲う。
(; ・∀・)「オーバーブーストだと!?」
グラッジはブースターを回し、機体を半身に逸らすもレーザーブレイドはその胸部装甲を深く抉る。
交錯した蒼鬼はそのまま流れるように向かいの建造物の陰に身を隠した。
『カラードネイル!!』
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:04:06.94 ID:bUpK9t4M0
(# ・∀・)「黙れっ!馴れ慣れしい!!!」
『・・・反抗期のガキかお』
モララーの悪態に安堵とも皮肉ともつかない呟きを洩らすブーン。
しかしお互いがギリギリの状況にある事を認識した2人の対応は早かった。
『レーダーを切るお、情報操作主軸のゲリラ戦はあっちの土俵だお』
( ・∀・)「笑えないジョークだ、まったく」
背中合わせにお互いの死角を殺し合う二機。
昨日の敵が今日の味方、或いはその逆などたいして珍しい事ではなかったが、
今日の敵に30分足らずで背中を預ける事態になる事はモララーも初めての経験だった。
(しかもその相手がコイツとは)
モララーの引きつった笑いは既に自嘲の域に達している。
( ・∀・)「今度こそ答えてもらおうか、アレは何だ?」
『アレは・・・ある兵器プラントの防衛システムの端末だお』
( ・∀・)「防衛システム?」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:04:59.24 ID:bUpK9t4M0
『例え撃破されようともその端末は戦闘経験を統括機構に送信、蓄積したデータを元に
物理制限下において最も有効な形態に再生と進化を半永久的に繰り返す戦術兵器』
(; ・∀・)「そんなモノが起動しているのか、つくづく笑えない」
『いや、統括機構自体は現在は休眠中の筈だお』
飛来した弾丸にグラッジが反応し牽制の砲を放つ。
すばやく対応に続いた漆黒の機体がレーザーを放射し、鬼を掠ったそれがビルを抉る。
鬼はすぐさま身を陰へと忍ばせた。
(# ・∀・)「チッ!じゃあアレはどう説明する、再生し、進化しているように見えるが?」
『数百年の空白の中で統括機構がなんらかの方法で強制停止、
フレームデータを除いた戦闘履歴を消去された筈だお、
ただ・・・最後にそれぞれの統括機構が生み出した端末は特性にユニークなものを備えてるお』
端末自体の学習能力。そう言い放つ男の声色は相変わらず平坦なものだったが、
何処か重く苦い調子を漂わせていた。
( ・∀・)「そこまでいったら鉄科の動物だな」
『それでも統括機構が起動していないだけましだお、
過去の記録によれば機構制御下にある端末は24時間余りの学習で
旧世界のほぼ全ての兵器を圧倒し、あまつさえ
その本体が備える本当の機能は、世界を半壊させる史上最悪の戦略兵器だお』
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:06:35.31 ID:68GVwOBx0
支援
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:06:45.14 ID:bUpK9t4M0
( ・∀・)「ハッ!これは大した御伽噺だ!」
『・・・珍しく意見が一致したお、同感だが、
これは神話でも御伽噺でもなく《歴史》・・・だおっ!』
放たれたレーザー砲が大気を焼き尽くしながら、出現した蒼鬼に直進する。
それは宙に身を躍らせた蒼鬼の爪先を焦がしたものの空を切り、
逆に蒼鬼から放たれる機関砲は細やかながらも確実に、漆黒の機体の装甲を奪っていく。
(# ・∀・)「鬱陶しい!!!」
すぐさまグラッジが援護に移るものの、炸薬弾頭は建造物の壁に阻まれ、
身を引いた蒼鬼の姿は霧散する。
(; ・∀・)「埒があかねぇ」
そしてしばし、戦場に不気味な静寂が訪れる。
耳に届くのはACの駆動音、そしてサイレントライン独特の強風の音。
それだけが今、嫌に大きく聴こえる。
( ・∀・)「ホラームービーだな、これは」
『いいや、戦争モノだお』
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:07:47.81 ID:bUpK9t4M0
未知数の戦力を有する敵の齎した寂(しじま)に、無駄口がついモララーの口をつく。
それに軽口を返すのもまた、一時的に肩を並べているものの未知数のスペックを誇る《敵》だ。
―― 感情的になるのは甘い証拠だ、殺意は常に冷やしておけ、ガキ ――
殺したいと願う者に背中を預け言葉を交わす。いつか、昔にもこんな事があった。
そう感じた時には思い出したくもないあの男の言葉が、モララーの脳裏にまざまざと甦った。
―― 俺を殺したいのならな ――
( ∀ )「・・・るせぇ」
『・・・・・・何か言ったかお』
( ・∀・)「黙れ、このままじゃジリ貧だ」
『分かってるお』
《《 誰かっ!?頼む!助けてくれ! 》》
(; ・∀・)そ「この声は!」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:10:41.15 ID:bUpK9t4M0
静寂を引き裂いて廃墟の街に木霊する悲鳴。
その声は今回共同で作戦に当たったDクラスレイヴン【セントジョーンズ】のものだ。
(; ・∀・)「まだ生き残りがいたのか!?」
《《 正体不明の機体に追われている!増援を! 》》
スピーカーを通して張り上げたその声に、色濃く畏怖の色が滲んでいる。
『獲物を変えたかお・・・向かうお』
( ・∀・)「!?」
現在の状況と照合し、罠である可能性と恐慌したDクラスレイヴンが戦力として通用するのか。
天秤にかけた疑念に踏鞴を踏んでいたモララーを、先程と同様に追い越して漆黒の機体は疾走する。
( ・∀・)(こいつ・・・)
クラフツパーソンの再現のようにグラッジは一足遅れで機体を走らせる。
( ・∀・)(甘過ぎる)
無防備な背中は隻腕となったグラッジの武装でも容易く撃ち抜ける事だろう。
あの時は自分は嘲っているのかとも考えたが、どうやら違うようだ。
偽善者染みた正義感の持ち主、モララーはナイトウッド・ブーン・ホライゾンをそう評した。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:11:38.29 ID:bUpK9t4M0
《《 あ、脚をやられた・・・!クソ!何処だ!?何処に消えた!? 》》
音源が近付くに連れ、発信者に滲む絶望も度を増していく。
『間に合ってくれお・・・』
( ・∀・)「・・・・・・」
『あれかお』
( ・∀・)「・・・やはり罠か」
そして到着した朽ちかけたビルが犇く街の一角、身を隠すようにその四脚ACはいた。
見慣れぬ漆黒の機体に一瞬戸惑いをみせたものの、続いて現れたグラッジの姿に、
火花を散らす一本の脚をよたよたと引きずりながら操縦者は安堵の嬌声を上げた。
『救援感謝する!!!気をつけてくれカラードネイル!正体不明機が___』
瞬間アスファルトを砕いて現れた蒼鬼のレーザーブレイドが四脚ACを真一文字に引き裂いた。
『地下からかお!』
(; ・∀・)「化け物め!!!」
『っ!?待つお!!!』
照準を現れた蒼鬼に定めたモララーの動きを、ブーンが押し止める。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:16:16.74 ID:in2OzzoU0
しえん
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:20:07.32 ID:in2OzzoU0
しえん
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:22:16.54 ID:in2OzzoU0
さると見てさらにしえん
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:24:25.94 ID:in2OzzoU0
さらに支援
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:24:55.72 ID:68GVwOBx0
支援
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:26:26.55 ID:68GVwOBx0
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/25(火) 01:26:36.50 ID:in2OzzoU0
一応さるさんについて貼っとく
バイバイさるさん(規制)
・一定時間内に一つのスレにたくさん投稿しすぎると、バイバイさるさん(規制)を受けてしまいます
これを阻止するため作者が数レスする内に、読者からのレスをいくつか挟むようにしましょう
(これを「支援」といいます)
・なお、現時点では規制は約10分で解除されるようですが
解除されたと思ってすぐに書き込むと連続でさるさんを食らうこともあるようですので
多少時間を置き、レスがいくつかついてから書き込みをするのが安全です
旅団計画ってなにさ