【口てい疫(口蹄疫)について:横浜市衛生研究所】
ただし、人間は自分の体や所持品・衣類・靴などに口てい疫(口蹄疫)のウイルスを付けてウシ、ブタ、ヒツジ、ヤギ、シカのところに運んでしまう可能性があります。そのため、口てい疫(口蹄疫)の流行地では、人間にも行動制限があります。
英国で口てい疫(口蹄疫)が発生した場合の対処法は以下の通りです。
まず、24時間以内に、口てい疫(口蹄疫)が発生した農場の口てい疫(口蹄疫)に感染する恐れがある動物をすべて処分します。
次いで、48時間以内に、その隣の農場でも口てい疫(口蹄疫)に感染する恐れがある動物をすべて処分します。
動物の死骸については、決められた方法で焼却・埋める等されます。
病原体である口蹄疫ウイルス(FMD virus : FMDV)が体内に入ってから症状が出現するまでの期間(潜伏期間)は、24時間から10日ぐらいまでで、それ以上のときもあります。平均的には、3-6日です。
口てい疫(口蹄疫)の感染経路は、主に三つあります。次の三つです。
1. 動物から動物へと、直接に。直接の動物間の接触や、離れていても咳によって生じた飛沫を吸い込んだりした場合。
2. 感染した動物に接触した人間が、病原体である口蹄疫ウイルス(FMD virus)を運んでしまう場合。
3. 病原体である口蹄疫ウイルス(FMD virus)を含んでいる、感染した動物の糞・尿・唾液によって汚染された物との接触による場合。車や犬や動物の身の回りの器具などが含まれます。
口てい疫(口蹄疫)のウイルスは、人間の鼻やのどの中に数日とどまってから出て来る可能性があります。口てい疫(口蹄疫)の流行地から帰ってから5日以上経過するまでは、動物と接触するのは止めましょう。
http://www.city.yokohama.jp/me/kenkou/eiken/idsc/disease/fmd1.html