1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
唯「男の娘!?」
紬「ええ、そうなの。桜高軽音部に足りていないのは…」
紬「男の娘なのよっ!」グワッ
律「あのー…」
紬「なぁに、りっちゃん?」
律「"おとこのこ"がいないのは当たり前だろ…」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 00:41:18.99 ID:8kMMcVg00
律「うちは女子高なんだからよ…」
紬「漠然と若い男性を指す、"男の子"ではないわよ?」
紬「男(おとこ)おとこに娘(むすめ)と書いて男の子。」
紬「女性的な容姿や格好をしている少年ないし小さな男の子、を意味する言葉。」
紬「ちなみに、その男の娘の内面が女性的かどうかはあまり問題でないこともあるし…」
紬「逆に重要なこともあります。」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 00:45:12.34 ID:8kMMcVg00
澪「…」
律「いやだから、うちは女子高なんだからそもそも男が…」
紬「そんな心構えだから駄目なのよりっちゃん!」
律「はぁ…」
澪「例を出せば…"マコちゃん"や"木下秀吉"だな?」
紬「そうよ澪ちゃん、さすが話が早いわ!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 00:51:23.47 ID:8kMMcVg00
澪「私の中でも最近の急上昇wordsだったんだ。」
澪「男の娘は。」
澪「最近じゃ男の娘の色々な媒体への登場が増えているし、」
澪「男の娘の元祖とは言わないけど…」
澪「超記念碑的作品だった"ストップ!!ひばりくん!"が
十数年の断筆期間を経て、完結したばかりだしな。」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 00:51:46.32 ID:8KtUc/FK0
マコちゃん って ボーボボ?
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 00:56:29.15 ID:8kMMcVg00
紬「ええそうね…」
紬「原作者の江口寿史先生は作品の途中放棄で有名な方だから…」
紬「彼が作品を(無理やりだけれど)完結させたというのは、
かなり異例な事だわ。」
唯「りっちゃんりっちゃん、ムギちゃんと澪ちゃん、なんの話しているの?」
律「私に聞くなよ…」
7 :
葉っぱ食いオジサン:2010/05/04(火) 00:58:18.45 ID:o7seYFpNP BE:1268582639-PLT(47383)
(´・ω・`)スレストから守りにきた
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:00:31.99 ID:wXzzDQP+0
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:02:21.41 ID:Pcx8TMQFO
男の娘なんかより男の子のほうがいいだろうが
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:03:08.86 ID:8kMMcVg00
澪「軽音部に男の娘か…」
澪「言われてみればそうだな。」
澪「彼ら(彼女ら)の異質かつ神秘的な存在感は、うちの軽音部とは確かに無縁だ。」
澪「最近になって"まりあ†ほりっく"にハマりだした私としても…」
澪「指摘されれば、その必要性を感じないこともない。」
紬「こんなに近くに同好の士がいたなんて…!?」
唯「ねー!りっちゃんりっちゃん!!」
律「あーもーうっさいわ!!こいつらに詳しく聞いてくれよ!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:06:50.99 ID:hAm5IBHE0
コロコロ読んでてバーコードファイターは衝撃的だったなー
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:09:19.25 ID:8kMMcVg00
唯「ねーねームギちゃん澪ちゃん!!」
唯「男の娘ってなんなの!?」
紬「ゆいちゃん。」
紬「男の娘はね…」
紬「あえて男性的視線から言わせてもらうならば…」
紬「運河(うんが)よ…」
唯「う、うんが…?」
紬「ええ…」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:10:24.74 ID:HSFgnThP0
イオン様みたいなかわいらしい子がいいな
またオタの妄想か
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:16:02.00 ID:8kMMcVg00
紬「この世には"異性愛"という大洋と"同性愛"という大洋、二つの大洋があって…」
紬「そして、その間に社会通念とか常識とか倫理観とかいった陸地がひかえ、
この二つの大洋の行き来を邪魔しているわ。」
紬「隠れた同性愛的欲求に苦しむ人間がたくさん、たくさんいるの…」
紬「そう。」
紬「男の娘は、社会通念という地峡を掘り進み、この二つの大洋を繋ぐ…」
紬「運河なのっ!!」
紬「私たちはその運河を颯爽洋々と通り抜ける、さわやかな風とともに通り抜ける…」
紬「さわやかな小風とともにゆく小船なのよっ!!」クワッ!!
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:17:53.03 ID:hAm5IBHE0
そういや原作のムギは異性同士の恋愛も認めてたりと、なんかキャラがブレ始めたよね
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:23:56.39 ID:8kMMcVg00
唯「???」
ガラッ!
梓「すいません、遅れました…」
紬「ゆいちゃん、梓ちゃんのことは大好きよね?」フフ…
唯「もちろん!この命よりもっ!!」
梓「えっ…い、いきなりそんな////」
紬「男の娘が軽音部に加わるというのは…
梓ちゃん的存在がもう一人増えるということなの!」
唯「ほうぉぉぉ!!!それは…楽しみかもっ!!」
紬「でしょう?」ニヤリ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:27:25.24 ID:8kMMcVg00
澪「けど、一体どうやって軽音部に男の娘を…」
紬「良い手があるわ。」
澪「?」
紬「ゴニョゴニョ…」
澪「…」
澪「そ、それはちょっと…」チラッ
澪「あ、ああ…」
澪「…」
澪「そ、それはちょっと…」チラッ
律「」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:28:22.35 ID:BDa0EIxX0
このためのエネファームです
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:29:55.82 ID:8kMMcVg00
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:30:49.33 ID:8kMMcVg00
澪「けど、一体どうやって軽音部に男の娘を…」
紬「良い手があるわ。」
澪「?」
紬「みおちゃん、耳貸して?」
澪「あ、ああ…」
紬「ゴニョゴニョ…」
澪「…」
澪「そ、それはちょっと…」チラッ
律「?」
律を一瞥する澪。
バンドで男の娘っつーとやっぱキラキラを思い出すな
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:36:41.87 ID:8kMMcVg00
紬「りっちゃんちに日々お邪魔して観察してきたけれど…」
紬「なかなか良い素体よ。」
紬「少々生意気というかやんちゃな性格も…」
紬「従来の男の娘には比較的少なかったことを考えると貴重だわ。」
澪「でもどうやってあいつを…」
紬「それは澪ちゃんの腕にかかっているのよ?」
澪「え?わ、わたし?」
澪「そんないくらなんでも私たちの欲望だけでそんな…」
再び澪に囁く紬。
紬「男の娘の季節は短いのよ?今、手をくださないと、絶対に後悔する…」
澪「…」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:38:43.89 ID:fWTQnebX0
聡はどう見てもショタだし
女装させても女装したショタなんだよ
男の娘なんていうふたなりもどきと一緒にすんなよ・・
昔少女マンガでもあったよな
双子の弟が女装する奴
あれタイトルなんだっけ?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:40:13.52 ID:8kMMcVg00
澪「…」
澪「短い季節…」
紬「男の娘は早くに熟れて駄目になってしまう。」ボソッ
紬「男の娘は青い果実のうちに…」
澪「…」
そして、一週間後。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:46:00.32 ID:8kMMcVg00
―都内某所、山手線停車駅―
唯「いやー、みんなで都内に来るのは久しぶりだねぇ。」
律「電車代も馬鹿になんないんだけどな。」
梓「うちは近いほうですけど…」
その時、三人の横手に長く見るからに高そうな車が停止し、
ドアが開く。
紬「みんなお待たせ〜」
唯「おおぅ!ムギちゃんおはよう!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:48:24.75 ID:8kMMcVg00
律「おはよぅ」
梓「おはようございます!」
紬「おはよう〜!」チラチラ…
唯「ムギちゃんどったの?」
紬「澪ちゃんはまだ来てないわよね?」
律「ああ、なんか用あるとかいって私とも別行動だったぜ。」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:50:16.71 ID:5Vh39eVH0
こいつら関東に住んでたのか
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 01:53:29.59 ID:8kMMcVg00
唯「そのうち来るよ〜!」
唯「で、今日はどこに行く!?」
梓「でしたら、ここからちょっと行った所に新装開店で…」
紬「来たっ!!!」
梓「ビクッ」
唯「ど、どぉしたの大きな声出し…」
紬「みおちゃーーん!!こっちこっち!!!」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:01:38.66 ID:8kMMcVg00
律たち四人が紬の手を振る方向を見れば、確かに澪。
唯「おー!みおちゃん来たよー!」
梓「あっそうみたいで…」
梓「あれ?」
梓「澪先輩、もう一人連れてません?だれかと手を繋いで…」
律「はぁ?いったい誰よ…?」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:04:23.79 ID:KxenW2FOP
>>30 京都行の新幹線で進行方向左に富士山が見えるんだぜ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:06:53.71 ID:8kMMcVg00
澪ともう一人、は律たちと合流する。
澪「ごめんごめん、私らが一番最後か。」
澪に連れられた少女「…」
唯「みおちゃんおそよう!!で、その子だれ!?」
律「?」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:11:23.03 ID:8kMMcVg00
少女は目深に帽子をかぶり、表情さえも読み取れない。
澪「あ、えーと…」
少女「…」アセアセ…
紬「フフ…」
紬は少女の帽子をすばやく奪う。
少女「あ゛っ…」
律「…」
律「!!」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:20:23.82 ID:8kMMcVg00
梓&唯「…」
唯「小さいりっちゃん?」
梓「髪は降ろしてますけど…」
黒のジップアップジャケット。
短めの白いチェック生地の、プリーツのスカート。
首からは律が今日しているのと同じ、おそろいのネックレス、
チェーンに幾つかのガーネット色の石が飾られて。
それが少女の格好。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:26:45.47 ID:8kMMcVg00
唯「これは…いわゆるちっちゃいオッサン的な…」
梓「いや唯先輩ぜんぜん違いますよ!」
律「…」
律は表情もかえず、少女を目にしたまま。
少女「ううぅ…」
律「…」
律「さと…し?」
さとしのケツはもらった
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:32:16.61 ID:8kMMcVg00
聡「う゛う゛…」
律「どういう…」
律「…こと?」
紬「この間話していた、男の娘よ?」
律「…」
律「うちの弟が…」
律「女の格好してるだけじゃないか…」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:38:11.11 ID:8kMMcVg00
聡の頭髪は律と同じ色の、彼女が髪を降ろしたときのような。
唯「もしかして聡君!?すっごいりっちゃんにクリソツ!」
梓(ということは唯先輩にも若干似てるってことだよね…)
律「…」
律「おい聡!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:41:01.75 ID:+rpOJcqD0
女装バンドなんて珍しくないだろ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:42:57.86 ID:8kMMcVg00
聡「は、はいっ!」
律「みんなに挨拶はどうした、野球部員?」
聡「え?」
律「あいさつだ。」
聡「…」
聡「みなさん、お、おはようございます…」
唯「聡くん、久しぶり、そしておそよう!」
梓「お、おはよう…」
紬「おはよう♪」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:48:24.06 ID:8kMMcVg00
紬(りっちゃん動揺してる?)
澪(あ、ああ、たぶん…)
律「で、なんで聡がこんな格好してるんだ?」
澪「あ、そ、それは、」
律「それは?」
表情を変えずに問う律。
紬「野球のね、秘密訓練なの♪」
澪「ハァ!?」
聡「うそっ!?」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 02:56:11.73 ID:8kMMcVg00
紬「野球の精神修業にはね、女装が良いんですって。」
紬「往年のホームラン王も、メジャーリーグで大活躍のあの人も…」
紬「みんな一度は通った道なのよ?」←もちろん大嘘
聡(し、知らなかった…)
澪(お、おいムギ…)
紬(澪ちゃん、とりあえずは…ね?)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:02:50.04 ID:8kMMcVg00
律「ムギが言うなら…」
律「てっきり聡の奴が変態になったかと…」
紬「りっちゃん、安心して頂戴♪」
聡(そ、そうか、そうだったのか…)
聡(澪姉に無理やり女装させられたと思ったら…そんな意味が…)
紬「今日はね、聡くんの精神修業のためってことも兼ねてるのよ?」
澪(ハッタリどころじゃないな…)
梓(…)
紬「だからみんなも、聡くんの練習に積極的に付き合ってほしいの♪」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:07:23.06 ID:8kMMcVg00
律「ムギ…澪…」
律「うちの愚弟のために…すまん!」
紬「いいの、いいのよ♪」
澪(律も信じてる…)
紬「とにかくここにいてもなんだから、移動しましょうか?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:10:46.72 ID:8kMMcVg00
でさっそく、場所は変わってランジェリーショップ。
聡「…////」
澪(お、おいっ…ムギ!)
紬(うふふ。)
唯「いっぱいあるねぇ…あっあずにゃん、これあずにゃんに似合うんじゃない?」
梓「そんな薄いやつなんて似合いませんから!!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:17:38.07 ID:8kMMcVg00
梓「というか、聡くんをこういう場所に連れてきていいんでしょうか?」
紬「梓ちゃん、大リーグボール養成ギプスって知っているかしら?」
梓「えと、たしか名作野球アニメの…」
紬「あれには元ネタがあってね、20世紀初頭の大リーグの選手だったんだけれど…」
紬「投球練習の際にユニフォームの下に、ギプスではなくてね、
キツキツの女性物ランジェリーを付けてたらしいの。」
紬「投球フォームやそれに関係する筋肉を矯正できるんですって!」←大嘘
澪(ひどい嘘だ…)
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:23:10.84 ID:8kMMcVg00
紬「聡くんにはこれなんてどうかしら?」
聡「…////」
梓「透けてますよ!?」
紬「店員さーん、これの上下の試着お願いしまーす♪」
紬「さとしくん、試着室に、ね?」
聡「え、さ、さすがにその…/////」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:26:05.66 ID:KxenW2FOP
そういやマコちゃんもハルカに試着させられてたな
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:31:37.51 ID:8kMMcVg00
律「さとし、おまえはレギュラーになりたいんだろ?」
律「そんな妥協してる余裕はあるのか?」
聡「ね、ねえちゃん…」
聡「…」
聡「おれ、おれやるよ!!」キラッ
律「さとしっ!」キラッ
紬「姉弟っていいわね…」キュン
澪「…」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:31:57.84 ID:tCgpfrIw0
スーパーカップ!!
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:32:08.86 ID:hAm5IBHE0
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:37:53.76 ID:8kMMcVg00
店員「試着室はこちらになります。」
店員「この上下、若草色のものでよろしいですね?」
紬「はい♪試着の補助は私が行いますので…」
店員「了解いたしました。」
聡「えっ…」
澪(なっ!?)
紬「ということで、みんなはちょっとまっててね♪」
聡と二人試着室に入り、パーティションを閉じる紬。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:43:47.62 ID:8kMMcVg00
試着室内
紬「さっ、脱いでちょうだい♪」ニコ
聡「え、えっと…」
紬「さ、はやくはやく♪」ニコニコ
聡「…」
紬「…」ニコニコニコニコ
聡「…」
トランクス一丁になる聡。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 03:49:37.26 ID:8kMMcVg00
紬「やっぱり…澪ちゃんたら…」
紬「ちゃんと女の子物の下着を用意してたのに…」
聡「////」
紬「聡くん、それも早く脱がないと。」
聡「そ、それはマジ無理っす!!」
聡「てか、男の俺がそれ着たら、こ、股間が、もっこりと…/////」
紬「御股に挟めばいいじゃない♪」
聡「…」
紬「♪」
朝っぱらから最高だな、おい
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 06:26:06.44 ID:Cb8j1VZe0
男の娘は「かきふら・・・・」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 06:31:29.13 ID:2UIGV4LIO
しえん
え…?
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 09:34:01.34 ID:8kMMcVg00
試着室のパーティションが開く。
紬「着替え終わったわよ〜♪」
澪「!!」
梓「!!」
唯「おお!すっごく似合ってるよぉ!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 09:41:47.17 ID:8kMMcVg00
聡(し、死にたいほど恥ずかしい…////)
律「…」
梓(御股の毛がうっすら透けてる…/////
というか、男の子に付いてるはずのものが無い…)
紬(挟んだタマタマが聡くんの背後からだと丸見えね!)
紬(すごく良いわあ…)
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 09:48:11.46 ID:8kMMcVg00
唯「タマタマとおちんぽはどうしたの??」
澪「こら唯!口に出すなよ…///」
紬「御股に挟んでもらってるの♪」
唯「ほぉ〜」
澪「当たり前だけど、胸が無いからな、こういうの派手な奴は
ちょっと似合わないかもしれない////」
紬「かえってそれがギャップになっていいのよ?」
男の娘好きだけどこのss全然面白くないって言うか読む気が起きない
んー、なんでだろうか・・・
誰かこのssの楽しみ方を教えてくれ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 09:53:21.01 ID:8kMMcVg00
律「聡。」
聡「ね、ねえちゃん…////」
律「なんか、一線越えちゃったな、男としての。」
聡「!!」ガーン
律「お前の気迫がひしひしと伝わってくるよ…」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 09:58:26.02 ID:tgk8bAjw0
タマタマとおちんぽて
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 10:00:48.55 ID:8kMMcVg00
紬「店員さーん、この商品、頂きますわ。」
店員「お買い上げありがとうございます。」
紬「このまま着けて出ても良いかしら?」
店員「はい、それは勿論。」
店員「…」
店員(なんか…違和感が…?)
このまま病院に行って性転換手術という流れに持っていってほしい。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 10:11:38.14 ID:HxHVZEvu0
支援
手術するのがメンドイから、睾丸を潰すってのもありだな。麻酔なしで。
とある母親が、女の子ほしさに、
風呂場で息子の睾丸を潰したという事件を思い出した。
東鳩2のタマ姉がハサミ持ってるの思い出した
それよりも性転換したらスレタイ無視になるからどうなんだろ
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 10:50:37.96 ID:8kMMcVg00
律「なんかごめんなムギ、余計な金使わせて。」
紬「いいのいいの、すっごく似合ってたし♪」
聡(すごく窮屈だ…)
澪「…」
澪(やっぱり、なにか、なにかが根本的に足りてない。)
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 11:01:51.59 ID:8kMMcVg00
聡(それにちょっと変な感じがする。)
聡(むずがゆいような…ジリジリするような…)
唯「次はどうする〜?」
梓「じゃあ今度こそ楽器店に…」
紬「この近くに○○公園って場所があるの!次はそこよ♪」
梓「…」
男の子が女装するのはただの女装子
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 11:10:40.94 ID:8kMMcVg00
―某公園入り口―
紬「えっと、ここでいいのかしら?」
唯「フツーの公園だね。」
紬「じゃあ、澪ちゃん、聡くん連れてあの噴水のとこに行ってくれる?」
澪「え…?な、なんで??」
紬「行けばわかるわ。そこで少しの間おしゃべりしてればいいから♪」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 11:18:47.12 ID:8kMMcVg00
紬たちは澪たちと別れ、公園そばの野外カフェから様子を伺う。
唯「あ、わたし、カフェオレとミックスピザお願いします!」
ギャルソン「かしこまりました。」
唯「みんなもほらほら!」
梓「先輩…」
律「ムギよ、なんで澪たちだけ別行動なんだ?」
紬「ふふ、見てればわかるわ♪」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 11:30:21.24 ID:8kMMcVg00
噴水前。
澪「この辺でいいのかな?」
澪「しかし、ムギはいったい…?」
聡「あんまり良い予感しないや…」
澪(…)
澪(それにしても、)
澪(小さい頃から見知っている幼馴染の弟が…)
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 11:37:06.02 ID:8kMMcVg00
澪(中学のときくらいの律もこんな感じだったかな?)
澪(カラーリップを塗っただけの、桜色の唇…)
澪(隠せない不安を秘めた顔つき…)
澪(すごく、いい…)
聡「??」
聡「どうしたの、澪姉??」
澪「んん、何でもないぞっ!」アセアセ
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 11:44:51.50 ID:8kMMcVg00
聡「今からはじまる訓練はどんなのなんだろ?」
澪(相変わらず信じ込んでるな…)
澪「考えても仕方ないさ。あせらずに待ってればいい。」
聡「…」
聡「澪姉、今のさ、俺の格好って、どんな感じに見える?」
澪「ん…?」
澪「そうだな、すごく可愛いぞ。」
聡「訓練とはいえ、すげー複雑…」
>>16 いやいや、女の子同士もありって言ってるだけで異性愛を否定したことは一度もないだろう
>>1さん頑張れ
2時頃になるとキチガイスレストがやってくる
もし、スレストされても再度スレ立てして完結させてくれ!
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 12:00:17.91 ID:8kMMcVg00
澪「聡のお母さんやうちのママに見せてあげたいくらいだ。」
聡「それはやめてよ…」
澪「まあ冗談だけど、でも今なら…」
そのとき。
「おっ!マジ可愛いぃー!」
澪「え…?」
澪たちに近づく、数人の若い男たち。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 12:12:39.61 ID:8kMMcVg00
男A「おたくら、きょうだい??」
男B「すっげー可愛い!」
澪「え、あ、あ…」
澪たちに接触した男たちは、いわゆる今風の容姿をした―――
焦るどころではなく、恐怖さえ表情に帯びる澪。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 12:16:59.08 ID:8kMMcVg00
梓「!!」
梓「先輩っ!澪先輩と聡くんが男の人たちに絡まれてますっ!」
律「なにっ!!」
律「よし!今助けに…」
紬「りっちゃんストップ♪」
律「おいムギ!あれはどう見たって…」
紬「そう、ナンパよ。あの公園は都内でも有数のナンパサイトなの。」
-‐..::::  ̄ ̄ ::::::......、、
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r'´:/:::::::,イ:::::::::: |::jハ;:::::::::ヽ:::::::::::\
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!:l:::::::/ ̄|::::::::::// ̄|:::从:: |:::::|::::::::::rヘ <先輩っ!澪先輩と聡くんが男の人たちに絡まれてますっ!
ノ:|::::/ ___レヘ:::::/ ___V ';::|:::::|::::::::::|:::::.i
. !:::{从rテ示 ∨ rテ示7 V::::::|::::::::/::::: |
/:::::::::リ ヒソ ヒソ /::::::/::::::/:::::::::|
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|:::::::小、 ___, /::::::::::r'´ |:::::::::::::|
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88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 12:27:48.70 ID:8kMMcVg00
紬「まだ割って入るほどの状況ではないわ。」
律「だ、だけどよぉ…」
唯「モグモグ♪」
紬「だいじょうぶだから。これも訓練のうちよ♪」
紬(そう、)
紬(聡くんの内なる"アニマ"が受肉するための…)
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 12:51:45.90 ID:8kMMcVg00
男A「ヒマでしょ?俺らと遊ぼうよー!」
澪「あ、あの、そ、そそそれは…」
男B「てか出会い期待してっからこんなとこにいんだべ?」
そのうちの一人が澪の手を掴む。
澪「ヒッ…」
聡「や、やめ…ろよっ!」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 12:55:50.27 ID:8kMMcVg00
男C「まじ可愛いー!」
聡「!??」
別の男が聡に近づき、その肩に触れる。
男A「おまえロリかよ!!」
男C「だってすっげー可愛いじゃん!」
聡「アウゥ…」
男B「ほら行くべ、さーさー!」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 13:00:28.73 ID:8kMMcVg00
聡は、生まれて初めて、同性から的に狙われるという目にあっていた。
というか、そのような経験を多くの男性はすることがないだろう。
聡「ヤ、ヤメ…」
澪を庇い、抵抗するそぶりをみせど、しかしそれは力なく…
男B「なあはやくーお兄ちゃんキレちゃうよぉー?」
?「はーい、そこまで。」
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 13:13:06.46 ID:8kMMcVg00
男A「なんだよ!?」
澪「あっ!」
?「一応まあ、補導員よ。」
割って入った20代女性は、"補導員"と書かれた腕章を示す。
澪「さわ子先生!!」
さわ子「あなたたち、この子たちから離れてどっか行きなさい。」
男B「ババァまじうぜぇ、てめぇでどっか行」
> 紬(聡くんの内なる"アニマ"が受肉するための…)
どこのメガリス行くつもりなんだ…
即席とはいえ
やはり男の娘は女の集団の中に放り込まれると映えないな
思考・性癖がまっとうに男であればなおさら
どうしても「ショタ」というカテゴリー内の「女×ショタ」というジャンルの一環になってしまう
>>93 唯ちゃんが素直でかわゆいのは女の子の力ですか?
澪ちゃんが怖がりでかわいいのは、女の子だからですか?
女でなくても、あなたは男の娘なの。 男の娘なのよ、聡!!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 13:26:30.64 ID:tgk8bAjw0
一瞬裏不無かと思って焦ったじゃないか
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 13:28:53.71 ID:yQHxkuBnO
>>57 おい…!狭い個室で紬ちゃんと二人きり!
しかも強制的にチンコを出さされるだと!
おい…!おい……!!
ナンパ男出すならパンツ剥がされるくらい絡ませないと意味ないぜ
スレスト厨が暴れ始めてる・・・
>>94 これからショタから男の娘に変化を遂げていくんだろ
1は飯か?
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 14:33:31.02 ID:YNl59tfd0
良スレage
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 15:09:06.67 ID:LD7z+hZl0
早く書け
ほ
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 15:48:28.14 ID:8kMMcVg00
駄目だカオスと狂気がまったく足りねえ…
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 15:52:33.72 ID:YNl59tfd0
おいお前、見てんだろ?そうお前だよ。
どうせスレストしてやろうと待ち構えてんだろ?
金払ってまで2chにすがりついてる寄生虫さん
せいぜいその肌の荒れた気持ち悪い豚顔を一時の快楽で歪めていればいいさ
べろべろばーwwwww
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:01:18.53 ID:8kMMcVg00
男がそう言い終らぬうち―――
片手で持って男の顔面を掴み、自分より丈高な男を軽々と持ち上げるさわ子。
"アイアンクロー"だ。
さわ子「都の迷惑防止条例によって、悪質なつきまとい行為は禁止されていますぅ」
ミシミシミ…
骨の軋む嫌な音がする。
男B「だ、だずげ…」
さわ子「はい、おしまい。」
男をその右手から解放する。
さわ子「包茎野郎ども…さっさと失せろ。」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:07:06.80 ID:8kMMcVg00
さわ子「たく…あんたらもあんたらよ!こんな所にいたら…」
さわ子「澪ちゃん、りっ…」
さわ子「りっ…りっちゃん??」
聡(やば…)アセアセ
唯「さわちゃーーん!」
唯達が駆け寄って来る。
唯「超かっこよかったよぉ!!」
律「わたしらの出る幕は全くなかったな!」
さわ子「あら?普通のりっちゃんと、髪降ろした若干小さいりっちゃん…??」
さわ子「りっちゃんが二人???」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:15:36.32 ID:8kMMcVg00
―再び公園近くのカフェ―
唯「ガツガツガツ♪」
紬「…というわけなんです♪」
さわ子「へぇー…それはまたまた…」
今までの事情についてさわ子に説明する。
さわ子「はぁー、全く本当にあんたたちは…!!」
澪「ご、ごめんなさい…さとしを女装させてこんな…」
さわ子「あんたらは全くわかってないわ!」
さわ子「わたしも混ぜてくれれば最初から飛ばしていけたのに…」
澪「え??」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:21:25.69 ID:8kMMcVg00
さわ子「今日は自主的なボランティアだから、さっさと切り上げて
私もあんたらに加わるわ。」
紬「まあ♪」
さわ子「ふむ、で、今日は休日だけど時間帯的にそろそろ…」
さわ子「とりあえず、埼京線に乗りましょう♪」
紬「先生、まさか!?」
さわ子「うふ、おもしろいものが見れるかもねぇ…」
律「??」
梓(絶対に碌でもないことだ…)
さわちゃん暇なんだな…
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:32:22.22 ID:8kMMcVg00
そして夕刻、運行する埼京線のなか―――
挙動不審に時折ぎごちなく周囲を気にする男がいる。
ほぼ満員の埼京線のなか―――
サラリーマン風の眼鏡男(今日は休日のはずなのに乗ってしまった…)
眼鏡男(家族に仕事だと嘘をついてまで…)
眼鏡男(僕は今年で28歳になるサラリーマンだ。)
眼鏡男(もちろん家族、妻と三歳になる息子が一人いる。)
眼鏡男(Y大商学部を卒業、一流商社に就職して、周囲には羨ましがられることもあるけれど…)
眼鏡男(実際には空虚感と満たされぬ心で、じりじり焦がされていくような、
そんな思いを最近抱えている。)
なんだ俺か
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:41:31.07 ID:8kMMcVg00
眼鏡男(関西出身の僕は、もともと関東の気質になじめない。)
眼鏡男(それに今は、妻の両親一家と同居している。)
眼鏡男(だから、家のなかでは常に窮屈だ。)
眼鏡男(頭髪の著しく衰えた義父とヒステリックな義母に気を使い、)
眼鏡男(生意気な義弟と淫乱気味のある義妹に辟易し、)
眼鏡男(妻とはもう一年以上関係を持っていない。)
眼鏡男(会社の評価でも、他の同期のはるか後塵を拝んでいる。
K大出のある同期と僕とでは、課長昇進時期は五年以上差がつくだろう、と言われている。)
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:51:36.40 ID:8kMMcVg00
眼鏡男(僕は飢えた餓鬼のごとく、そのはけ口を求めるようになり…)
眼鏡男(そして一年ほど前に、それを、見つけた。)
眼鏡男(対象は10代の子だ。20代以上はリスクが大きいので決して狙わない。)
眼鏡男(覆面警官の巡回は…彼らはその挙動からすぐに素人でないと見極められる。)
眼鏡男(気が弱く小市民的だと言われるけれど…)
眼鏡男("それ"を知ってからは、自分の本性が、紛う事ない野獣だと気付かされた。)
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:57:05.46 ID:NlRvbvGUP
マスオさん乙
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 16:58:18.15 ID:8kMMcVg00
眼鏡男(今日の相手は、すぐ斜め前にいる、中学生ぐらいの女の子だ。)
眼鏡男(義妹と五歳ほどしか歳の離れていない…)
眼鏡男(茶髪のショートで極めて健康そうな…)
眼鏡男(チェック柄の、短い、たしかプリーツスカートとかいう名前のだっけ??)
眼鏡男(そのスカートと生足の境界が僕には、ぎらぎら、と眩しい。)
眼鏡男(もう罪悪感すらほとんど覚えない。)
眼鏡男(僕は、もう一度周囲を確認すると、ゆっくりと右手を、
その"境界線"に差し入れた。)
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:04:49.84 ID:8kMMcVg00
聡(あーマジキツキツだ…ヤだな満員電車って…)
聡(…)
サワッ…
聡(??)
聡(…)
サワッサワッ…
聡(!!!)
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:12:39.98 ID:8kMMcVg00
聡(な、なんだよ、これ…)
左腿から臀部あたりにかけ、強い違和感。
何者かに摩られている、感触。
聡(誰かに、さわられてる…!?)
その動きは次第に臀部中央へと収束する。
聡(くっ…)
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:19:41.92 ID:8kMMcVg00
聡(ねえちゃん、澪姉…!)
助けを請う視線を律と澪に向ける。
しかし、二人はおしゃべりに夢中で気が付かない。
聡(唯さん、梓さん…)
この二人も同じく。
聡(…)
聡(紬さん、山中先生っ!)
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:25:41.46 ID:8kMMcVg00
聡から視線を受けると、紬もさわ子も、にこ、と微笑みかけるだけ。
聡(そ、んな…)
聡(!!!)
何者かの手が、下着の中へ入り込み、直接素肌に触れる。
聡(…)
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:34:32.69 ID:8kMMcVg00
眼鏡男(ここまで来れば、どの様にもできる。)
眼鏡男(このぐらいの歳の子は絶対に抵抗しない。)
眼鏡男(後は好きなように、気が向くまま手指の動くまま。)
眼鏡男(このぐらいの子が、僕みたいな大の大人からこんなことをされて…)
眼鏡男(さぞ心細く、絶えた望みに慄いていることだろう。)
眼鏡男(でも、)
眼鏡男(これは僕の責任というよりも、今の社会と、この子自体の責任なんだ。)
眼鏡男(僕を欲望の装置にはめ込んだ社会と、満員電車に乗って、見知らぬ男から触られても抵抗せず、
欲望の受け口となってしまった、)
眼鏡男(この子の不注意さと不幸の…)
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:45:25.60 ID:8kMMcVg00
聡(う…うぅ…)
背筋から来る悪寒は、いっそう強くなる。
生意気盛りの聡だが、今は、この手指の持ち主に抵抗しようとする気すらおきない。
聡(!!!)
そして―
その感触は、臀部の真下を抜けて、聡の性器へと移動する。
ニ、三回の摩擦感のあと、手指の動きが急に、止まる。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 17:55:28.08 ID:8kMMcVg00
眼鏡男(一瞬、それが何なのか、僕にはよくわからなかった。)
眼鏡男(…)
眼鏡男(この子は男の子だったんだ!)
眼鏡男(不思議なことに、嫌悪感はまったくない。)
眼鏡男(女の子の格好をして、こんな場所に乗り合わせて…)
眼鏡男(最近、この遊びにも慣れてしまって、刺激に欠けていた。)
眼鏡男(新境地かな…)
眼鏡男(僕は再び、この子を身体を愉しみ始める。)
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 18:00:56.34 ID:8kMMcVg00
あの日の、埼京線での一件から数週間が過ぎた。
聡にとっては忘れがたい屈辱のはず。
なのに、意識の片隅には行為の感触が。
半ば女性として扱われた感触が。
聡はこれを、忘れることができないでいた。
そして、さらに数週間後、近所の野外公園。
夕の橙色がちょうどなくなった頃、聡はこの公園の一角にいた。
律の服を着込んで、ウィッグをつけて―――
そして聡は同好の人間とともに、公園のトイレの中に消えていくのであった。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 18:02:15.13 ID:tgk8bAjw0
えっ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 18:03:16.26 ID:8kMMcVg00
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/04(火) 18:08:05.95 ID:tgk8bAjw0
放浪息子はじまったら男の娘ネタ増えるんだろうなwktk
投げっぱかよw乙
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
聡女装モノだと
唯「免許証はどうなったの?」
ってのが前あったなァ