1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
「けいたいでんわ」
唯「肝試し?」
律「おっ、まじか」
独特の暑さを誇る8月上旬。私達軽音部は肝試しの話題で盛り上がっていた。
りっちゃんとムギちゃんは頬を赤らめて興奮気味の様子だ。
それに比べ澪ちゃんは両手を耳に宛がういつもの調子。
あずにゃんの涼しげな表情の裏にはなにかおびえているような印象を受けた。
私はこういうの大好きだから一向に構わないんだけど。
唯「いつ肝試しいくのっ!?」
紬「そりゃ絶好の心霊スポットに決まってるさ」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:55:21.77 ID:UjqlEwOU0
りっちゃんは麦茶の入ったコップをからんと音をたて一気に飲み干した。
するとムギちゃんはそのコップをトレイに乗せ、提案を挙げる。
紬「田原坂はどう?」
梓「たばる……ざか……?」
いきなりあずにゃんの顔色が冷めていく。
私はその心霊スポットの詳細を求めた。
唯「なにそれ?温泉地?」
律「おいおい、何故温泉になる……」
紬「日本で三本の指に入るくらいすごいところらしいの」
唯「へぇ〜、そんなにすごい露天風呂なんだ〜」
律「だめだこりゃ……」
私はあずにゃんの振る舞いに異変を感じた。
なにかに畏怖しているみたいだ。
あずにゃんは一時すると重たそうに口を開いた。
梓「私……そこにいったことあるんですど」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:56:48.50 ID:ykVjBeEJ0
支援
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:04:07.22 ID:UjqlEwOU0
唯「へ〜」
梓「旅行のついでに行ったんですよ……」
しだいにあずにゃんの口調が語り調になっていった。
怖い雰囲気に相当する空気が部室全体を包む。お茶中のさわちゃん周辺は例外として……。
話をまとめるとあずにゃんは九州の友達と肝試しに田原坂を訪れたそうだ。
田原坂は西南戦争で多くの死者が出た地でもあって、そこに漂う空気は半端じゃなかったらしい。
記念にあずにゃんは田原坂の老人ホーム廃墟で写真を撮った。
梓「すると……」
唯「ごくり……」
一同は生唾を飲んだ。
梓「私の片足が白く霞んでいたんですっ!」
澪「いやあああああ!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:11:40.11 ID:UjqlEwOU0
澪「聞こえない聞こえない聞こえない〜っ!」
律「なんか……しっくりこないな」
梓「せ、先輩は知らないからそんなこと言えるんですっ!私はもう怖くてお祓いやらなんやらをっ……」
在り来たりなオチだったなとこの私でさえ思った。
顔が写っていたとかなら多少の悪寒を感じれただろう。
気を遣ってそこくらいは改編してほしかったなんて私は贅沢なことを考えていた。
あずにゃんの顔はすっかり上気していて、私達はさらに詳しい体験談を聞かされた。
梓「それでっ」
律「あ〜もうわかったから!肝試しは田原坂で決まりな!」
澪&梓「えっ!?」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:20:38.34 ID:UjqlEwOU0
というのはほんのプロローグに過ぎなかったわけで……。
肝試し先を決定した私達は田原坂へ向かった。
ただ九州まで行ってスリルを味わう必要があるのかというとそれは皆無だ。
律「ここかよ、田原坂」
唯「なんか落ち着いてるね〜」
紬「幽霊なんて出てくる雰囲気じゃないわね」
梓「違うんですーっ!それは今が昼だからでしょ」
唯「じゃあ夜になったら温泉にでも浸かればいいよ」
律「お前はほんとになにしにきたんだ」
澪「私は絶対に行かないからな!」
律「じゃあ帰れ」
澪「律が連れてきたんじゃないかぁ!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:28:34.61 ID:UjqlEwOU0
・
・
・
夕日が田原坂の大地をオレンジ一色に染め、やがて山に隠れた。
藪蚊の猛攻が私達を襲う。
唯「う〜かゆい〜」
律「じゃじゃ〜ん!こんなこともあろうかとゴールドスプレーを持ってきたのだ!」
唯「せめてシルバースプレーにしようよ」
梓(これがポケモン中毒……!)
すさまじい体の痒みに耐えかねず、私達は宿で待機した。
一応予定では午後10時を予定している。
刻一刻と迫りくる時間に澪ちゃんはまるで幼稚園児のように駄々こねた。
澪「ぜっったいイヤっ!イヤったらイ〜ヤっ!」
律「それじゃあお前、ここに一人でいろよ」
澪「それもいや〜っ!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:33:13.04 ID:ZI74gP1y0
肝試しに九州までとかさすがむぎゅ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:36:04.79 ID:7UOS6M5jO
こういう階段系の話大好き
ちょっと前は階段系のけいおん!SS多かったけどどれも納得いかないオチばかりだったから
あなたには期待している
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:36:55.56 ID:UjqlEwOU0
ついに短針の矛先は10時を指した。
あずにゃんの言う老人ホーム廃墟を訪れる時が来たのだ。
律「お〜あれか〜」
唯「えっ……」
遠くから眺めたその廃墟は明らかに異質ななにかを備えていた。
黒く、巨大なシルエットが私達を圧倒する。
全身の表皮がぞくっと栗立った。
梓「うう……」
紬「どうしたの?」
梓「なんか……気持ち悪いです……」
唯「え?大丈夫?」
律「逃げたいだけじゃないのか〜?」
しかしあずにゃんの顔は顔面蒼白に近かった。
吐き気を催したと必死に訴えてくる。
律「お、おい……これ……」
紬「おかしいわ、一端宿に戻りましょ」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:42:50.73 ID:UjqlEwOU0
律「大丈夫か?」
梓「……うぅ」
唯「あずにゃん……」
緊張せざるを得ない状況に陥ってしまった。
よくわからないけどこれは霊的な何かに違いないと私は確信する。
これはこころの問題だ。行くか行かないか……。
唯「ほぇっ!」
衣服の唐突に裾を掴まれた。
こんな状況下であるが故変な悲鳴が漏れてしまう。
唯「えっ?澪ちゃんどうしたの?」
澪「……」
澪ちゃんの体が小刻みに震えていた。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:49:55.72 ID:UjqlEwOU0
澪「み……みたんだ……」
唯「あ、廃墟のこと?」
律「なにを見たんだよ」
澪「……」
緊迫とした空気が八畳間をふわふわと舞う……。
澪ちゃんはゆっくり口を開いた。
澪「廃墟から……人が飛び降りた……」
律「は?」
唯「あはは、なに言ってんの澪ちゃん」
澪「ほ、本当なんだっ!」
そんなはずはない。
だって廃墟は黒い影でよく確認できなかったし、落ちたとしても音が目立つはずだ。
この時の私は澪ちゃんの言動を勘違いととらえた。
唯「神経質になりすぎなんだよっ」
澪「う、うそじゃないっ!あ、あそこはやめよう」
紬「……」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:50:21.96 ID:nH9Nfxht0
けいおんに関係ない内容でもスレタイで釣ろうとする
設定無視&キャラ崩壊は当たり前
まさに典型的な糞SS
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:57:33.70 ID:UjqlEwOU0
来たからには入らないと。
りっちゃんは勇敢な仲間を連れ、廃墟へ立ち向かった。
ムギちゃんと私だけなんだけど……。
律「引き戻すなら今のうちだぞ……」
唯「好奇心に負けてしまいました……」
紬「ちょっと確かめたいことがあって……」
りっちゃんはムギちゃんの言葉にひっかかった。
律「た、確かめる……」
紬「なにを確かめるか言っちゃったら多分、みんな怖じ気づいちゃうよ?」
唯「えっ、えっ、やめてよ怖いよ」
紬「じゃあ引き戻す?」
唯「……」
私はやはり好奇心に負けた。
後に素直に引き戻すべきだったと後悔したのは言うまでもない。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 03:04:53.07 ID:UjqlEwOU0
・
・
・
澪「……ほんとに見たんだ……」
梓「人が落ちるのを?」
澪はゆっくりと頷いた。
霊をもおびきよせかねない静寂が部屋を包む。
梓「先輩達、行っちゃいましたね……」
梓はその廃墟の方角を向いて呟いた。
澪「どっち向いて言ってるんだ?」
梓「えっ?廃墟の方ですけど……」
澪は一瞬、わからないような顔をした。
澪「……」
澪「廃墟はそっちの方角じゃないだろ……」
梓「えっ?」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 03:09:44.76 ID:UjqlEwOU0
梓「こっちで会ってますよ?」
澪「えっ?」
話が見事に噛み合わない。
梓はこの事態に納得した。
梓「だから澪先輩は勘違いしたんですよ」
澪「……」
梓「あんな真っ暗闇の中、人影なんてわかりっこないです」
澪「……」
(私の見間違い?そんなはずは……確かに私は廃墟を見たんだ)
考えるだけ混乱が増した。
梓「あ〜よかった〜勘違いで」
澪「……」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 03:11:43.53 ID:TrAYYrvhO
支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 03:18:35.95 ID:UjqlEwOU0
唯「……」
律「きっつ……」
廃墟に近づくにつれ結構な背丈のある草が生い茂りだした。
それをかき分けて突き進む。
間もなく廃墟が私達の目の前にそびえ立った。
堂々たる姿に吸い込まれそうになる。帰りたい衝動にかられた。
唯「……」
律「ここが入り口か……」
唯「……入るの?」
律「今更帰れるかよ……」
唯「……」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 03:27:52.16 ID:UjqlEwOU0
りっちゃんはボロボロの入り口に手をかけた。
小さな高さの階段を越え、先にある入り口は豪邸のようなツインドアだった。
律「いくぞ……」
りっちゃんは腹をくくり、手に力を入れる。
唯「えっ」
律「うわっ、なんだよっ」
私の声にりっちゃんは体をビクッと震わせた。
唯「えっ?ムギちゃん……」
紬「な、なに?」
あれ――――。なにその――――。
唯「ムギちゃん、誰と手をつないでいるの?」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 03:48:50.32 ID:jF+nNrVN0
なにこれこわい
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 05:22:42.99 ID:1q0K7Sb10
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 05:35:49.73 ID:Wec+IOQOO
朝から何てスレを(((;゚Д゚)))
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 05:43:41.88 ID:1uhdYclk0
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 05:45:08.46 ID:1uhdYclk0
って終わり?
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 05:53:13.20 ID:E5E6bCJu0
とんでもない落ちだな
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 06:00:22.75 ID:fu9nWpik0
おわんなよ
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 06:03:10.58 ID:E5E6bCJu0
続けてくれー!!!!!!!
なんという中途半端
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 07:01:11.77 ID:E5E6bCJu0
続けてくれー!!!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 07:54:50.70 ID:92xSlkxHO
キンタマ
ハルヒの怖い話の人でしょ?
けいおんわからないがあんたの話は好きだ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 09:06:23.43 ID:qlbGqsDnO
ほ
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 10:04:16.91 ID:aWZ1o2Ul0
し
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 10:37:00.98 ID:E5E6bCJu0
ゅ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 11:22:50.86 ID:FnIz5ZGc0
ぅ
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 11:49:11.12 ID:UjqlEwOU0
寝落ちです、すみません。
スレスト来ないことを祈ってぼちぼち始めます
始めるのぉー?やったぁー( ^ω^)
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:26:37.22 ID:1q0K7Sb10
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:31:50.31 ID:UjqlEwOU0
紬「えっ?」
唯「えっ?」
りっちゃんを先頭にして並ぶように手をつないでいた私達の中にあるはずのない手が存在していた。
その手はムギちゃんの背中からひょこっと頭をだしている。
ムギちゃんの顔色が次第に青ざめていった。
律「お、おい……」
唯「え……」
紬「……」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:36:59.40 ID:UjqlEwOU0
紬「ゆ、唯ちゃんったら……じ、冗談でしょ?」
唯「う、うそじゃないよ……えっ?わからないの?」
ムギちゃんの戦慄した顔を見る限り、自分では気づいていないようだ。
手を握られているのに気づかないなずがない。
紬「やだ……やだ怖い……」
大きな瞳は涙を溜めていた。
私達も初めての体験に恐れ戦いている。
どうしようも成す術がなかった。
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:42:24.60 ID:UjqlEwOU0
次の瞬間―――。
近くで。すぐそこでなにやら鐘の音がけたたましく響く。
ごーんごーんと地面を揺らす音色に私達は振り向いた。
律「なっ、なんだっ!」
唯「……」
紬「……」
風を切る音だけが聞こえてきた。
たちまち静寂は無の空間を作り出す。
唯「あれ……手が消えてる……」
紬「えっ……」
気がついたらあの手は消えていた。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:43:39.14 ID:/9ndeBUd0
wktk
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:47:22.00 ID:UjqlEwOU0
律「こっちだっ!」
私達は鐘の音が聞こえた方角へ走る。
廃墟の周辺は草が生い茂っていてどこも同じような様子だ。
唯「……」
律「……」
息を切らし懸命に走った結果、もとの場所へ戻ってきてしまった。
廃墟を一周したという事実はこの目が物語っている。
律「か、鐘はっ!?」
唯「……」
紬「……」
鐘はどこにも存在していなかった。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:53:22.21 ID:UjqlEwOU0
律「……」
唯「戻ろう……」
紬「そ、そうね……」
これ以上の長居な危険だと判断した私達は、もと来た道をたどった。
夥しく生い茂る草を掻き分け澪ちゃんたちのところへ戻っていった。
はずだった―――。
唯「あれ……」
律「宿が見えないな、道間違えたか?」
紬「……」
紬「これ……廃墟だよね……」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 12:57:59.76 ID:UjqlEwOU0
唯&律「えっ?」
私達の声は見事にシンクロし、響いた。
ムギちゃんの言ってる意味が理解できなくて聞き返したんだと思う。
紬「だってほら……」
ムギちゃんの指先を見る。そこには巨大なシルエットが仁王立ちしているようだった。
唯「なんで……?廃墟?」
律「なっ、なわけなーだろ!」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 13:14:55.78 ID:UjqlEwOU0
律「もっかいもどるぞ!」
唯「うんっ」
・
・
・
澪「外にでて確かめよう……」
梓「でも……」
澪「梓は休んでて、私だけで廃墟の位置……確かめてくるから」
梓「そんな……私も行きます」
澪「いいから休んでなさい」
梓「嫌ですっ!澪先輩をだけでいかせません」
澪「……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 13:23:15.17 ID:UjqlEwOU0
・
・
・
各々が探し求めている廃墟は違う。
澪と梓の指す”廃墟”の位置が異なっているのだ。
どちらが真実か、澪たちはその廃墟の確認に向かった。
梓「あ……あれ?」
澪「だからいっただろ、こっちであってるって」
梓「なんで……確かに唯先輩達はあっちにいったのに……」
梓の指す廃墟には広大な荒野が広がっていた。
廃墟らしい建物は見つからない。
澪「なんか光ってないか?」
澪は廃墟を見ながら言った。
梓「え?」
澪「なんか赤く光ってないか?」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 13:27:45.05 ID:UjqlEwOU0
梓「あ……確かに……」
廃墟のバックライトを担うかの如く、赤くほんのりとした明かりが廃墟周辺を照らしていた。
じーっと見てると向こうから何かがやってくる。
澪「ん……」
梓「……」
目を凝らし、じーっとそれをみた。
すると―――。
唯「あっ、澪ちゃんだ!」
律「おー!」
澪「律?唯?」
梓「先輩……」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 13:32:42.95 ID:UjqlEwOU0
それは軽快な調子で走ってくる唯と律、紬であった。
見苦しいくらい手をぶんぶんと振っている。
唯「いや〜怖かった〜」
律「迷っちゃってさ」
紬「澪ちゃん来てたら失神必至だったわよ」
梓「……」
澪「あの明かりはなに?」
澪はあの明かりが気になってしかたがなかった。
唯「それがね……」
澪「うん……」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 13:40:20.83 ID:UjqlEwOU0
澪「投身自殺……?」
唯「私達が来る前に先客がいて、その人たちが通報したんだって」
あの明かりの正体はパトカーであった。
パトカーのみならず救急車まであそこに止めてある。
紬「澪ちゃんの言ってたことほんとだったみたいね」
澪「……」
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 13:47:10.42 ID:UjqlEwOU0
宿への帰り道、澪の携帯が鳴った。
唯「だれから?」
澪「えーっと……」
澪「り、律?」
律「は?」
澪「律、お前だろ」
律「私かけてないよ!」
澪は電話にでればわかると通話ボタンを押した。
澪「もしもしっ」
電話「み、澪かっ!?」
澪「えっ?」
澪はすぐそこの律を見た。
律はほらみろと言わんばかりに頬を膨らましている。
澪「お前律じゃないだろ」
電話「そんなことどうでもいいんだ!助けてくれ!」
澪「……」
明らかに律の声……。
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 14:03:22.53 ID:cfqCoKb70
し
sageようよ
なにこれこわい
q
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
MP432使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 15:15:02.36 ID:bTgDvHn90 BE:518202443-PLT(93454) 株主優待
z
!vip2:stop:
---
まほうつかいたんのつよめの攻撃
MP390使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 300)
このスレは3回目のダメージを受けた (450/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは4回目のダメージを受けた (600/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは5回目のダメージを受けた (750/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (760/1000)
a
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
MP348使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 300)
このスレは3回目のダメージを受けた (450/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは4回目のダメージを受けた (600/1000)
!vip2:stop:
---
見習い戦士のふつうの攻撃
MP316使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 1060)
このスレは9回目のダメージを受けた (1210/1000)
このスレは・・・
停止しました。