唯「くれいじーだいやもんど!」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:27:05.16 ID:beaAV/gl0
>>1
ありがとうございます。

こうして、放課後ティータイムから秋山澪が脱退、ソロ活動へ転向した。

公式に発表された理由は『放課後ティータイムは創造性を使い切った』というものであった。

一方、梓、律、紬の残された3人はHTTの継続を決意した。

梓「放課後ティータイムは解散させちゃいけない。それがあの人……唯先輩の帰る場所であるからこそ」

しかし、事態はそう上手くは転ばない。

なんと、澪が『放課後ティータイム』のバンド名の使用の差し止め及び既存の楽曲の演奏の差止めを申し立てたのだ。

これには幼馴染であり澪とは関係の深かった律も、温厚な性格だった紬も、憤慨せずにはいられなかった。

律「澪のやろうとしていることは、HTTというバンドを潰すこと、それはつまり唯の帰る場所を破壊していることと同義だ!」

紬「澪ちゃんが何を考えているのかわからないわ。
  唯ちゃんの惨状に、一番胸を痛めていたのは澪ちゃんだったはずなのに!」
3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:28:26.73 ID:beaAV/gl0
ついに両陣営は法廷へと泥沼の舌戦の場所を移した。

この頃には、『放課後ティータイム』は『現メンバーと元メンバーが裁判で喧嘩しているバンド』としての認識の方が高くなり、
もはや狂気の天才、平沢唯のことを思い出す人間もいなくなった。

そして、泥沼の裁判は終わった。

結果として、『放課後ティータイム』というバンド名の所有権は梓陣営に残ったものの、
楽曲の使用収入の20%を澪に支払うこと、
あわせて澪のソロアルバムといっても差し支えなかった『The壁』に関わる全ての権利を澪に譲渡することとなった。

梓「澪先輩のことは見損ないました」

律「アイツは結局、自分が儲けたいだけじゃないか! 自分で勝手にHTTをかき回して、自分で勝手に出て行ったくせにだ!」

紬「とにかくこれでHTTとしての活動はできるわね」
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:29:59.92 ID:beaAV/gl0
3人体制のHTTはアルバムを発表。

3人になったもののバンドの勢いは衰えず、リリースするアルバムはヒットを記録した。

そして、大規模な全国ツアー。

ここで3人はライヴのセットリストに必ず唯作詞作曲の初期の楽曲を加え、演奏した。

律「なんで今更昔の唯の曲を演るかって? そりゃ、ツアーの後ライヴアルバムを発売する予定だからだよ」

紬「唯ちゃんの曲がライヴアルバムに収録されて、それが売れれば、唯ちゃんの元に印税が入りますから」

梓「HTTメンバーは唯先輩に面会することが許されていないですから。これくらいしかしてあげられることはありません」

アルバム、ツアーを成功させ、その利益を平沢唯に還元し続ける3人。

一方、自らの利益と創造性を優先し、唯を顧みることのないソロ活動中の澪。

両者のスタンスは明確に分かれた。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:33:50.09 ID:beaAV/gl0
そして、この頃、東○ポ一面に驚くべき記事が掲載される。

題して『元HTTメンバー、来るってしまった天才ミュージシャン平沢唯の今を激撮!!』

紙面には、やはり丸々と肥え、もはや老婆にしか見えぬほどに容姿が憔悴した唯の姿があった。

ただし、盗撮したと思われるおぼろげな輪郭な写真でもわかるほどに、その瞳は『あの』平沢唯のものであった。

律「あの記事を見て、思ったよ。唯のことはもうそっとしておいてあげて欲しいって」

紬「唯ちゃんは今、妹の憂ちゃんと実家に二人暮らし、生活資金は生活保護とHTTの印税収入に頼っている状態、
  普段はもっぱら油絵を描いて過ごしていると記事にはあったわ」

梓「世間は唯先輩のことを稀代の奇人のように扱いますが、聞いた話だと今では近所の人とも上手くやっているし、
  昔ほどの奇行も目立たないそうです。だからこそ、そっとしておいてあげてほしいですね」

一方、澪はソロ活動転向後、唯についてノーコメントを貫きとおしていた。
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:36:07.40 ID:beaAV/gl0
さらに数年後、また新たなアルバムを発売し、ツアーを行った3人HTTは、
例のごとくライブアルバムの印税収入を平沢家の口座へと振り込んだ。

すると、梓の元に一本の電話が入った。唯の妹、憂からであった。

憂『梓ちゃん……気持ちは嬉しいけど、こんなにたくさんのお金、もういいんだよ?』

梓「何言ってるのよ憂、唯先輩の介護で忙しくて、生活も厳しいんでしょ?」

憂『でも毎月○○円も振り込んでもらうのは流石に多すぎるし……』

梓「えっ……!?」

梓が絶句した理由は、憂の言った金額が、自分達が定期的に振り込んでいた金額よりも明らかに多かったからであった。

そして、憂の言葉には続きがあった。
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:37:55.45 ID:beaAV/gl0
憂『それに……もうお姉ちゃんのためのお金は必要なくなるから……』

梓「それって……どういう意味?」

憂『実はね、HTTの4人にはずっと黙っているつもりだったんだけど、お姉ちゃん、病気でもう長くないんだ……』

梓「………!!??」

憂『お医者さんの見立てでは長くてもあと一年……』

梓「そんな……! そんなことって!!」

憂『梓ちゃん達HTTの皆さんにはとても感謝してるよ。お姉ちゃんもきっと同じ気持ち』

梓「……そんな残酷なことって……ありえない!!」

憂『今まで黙っていてごめんね』
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:40:12.38 ID:beaAV/gl0
憂の衝撃の告白からほどなくして、3人HTT以外に唯に対し金銭的支援を行っていた人物がいたことが明らかになる。

それは当然、秋山澪を置いて他にいない。

律「澪のやつ……まさかそんなことをしていただなんて……全然知らなかった」

紬「もしかして裁判の時に楽曲の使用料を要求したのも、そういう気持ちがあったからなんでしょうか……」

梓「とにかく、今度マネージメントを通して澪先輩と一度話し合いの場を設けます。唯先輩の今後のこともありますし……」

律紬「…………」


そうして数年ぶりに設けられた4人の会談の場で、3人に追求された澪は自らの行いについてこう語った。

澪「私が唯を見捨てられるわけなんてないだろ」

律「じゃあなんでHTTを解散させようなんて真似をしたんだ!
  唯にとって帰る場所はHTTしかなかったはずだろ!?」

澪「『放課後ティータイム』というバンドの存在が、もはや今の唯にはプレッシャーなんじゃないかと思うんだ」
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:40:15.19 ID:ZI74gP1y0
shien
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:40:30.60 ID:M7caJ2A/0
なんだジョジョスレじゃないのか
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:41:23.90 ID:beaAV/gl0
紬「それは一体どういう意味?」

澪「実際この間、唯の今の生活ぶりがパパラッチされただろう。
 結局、HTTというバンドがこの世に存在し、活躍を続ける限り唯の肩から『元HTT』という重い看板が下りることはないんだ。
  これは自分が実際にソロ活動をしていても感じたことだ。
  今の唯はそれこそ自分がHTTのメンバーだったという記憶すらないかもしれない。
  世間も唯が元メンバーだったことを忘れているかもしれない。
  だけど、その過去を掘り返す人間はこれからも確実に存在し続けるだろう」

梓「つまり今の唯先輩にとってはHTTの存在はプレッシャーでしかないということですね」

澪の言い分には、3人も納得せざるを得なかった。

律「でも……だったらなんでそれを言ってくれなかったんだよ!!
  お前がもっと素直に自分の考えを言ってくれたら……今頃別の選択肢もあったはずなのに……」

澪「結局、私も弱い人間だったんだ。
  そういう自分を悪者にして、いじけながら背中を丸めて逃げる選択肢の方が楽だなんて思ってしまった」

紬「でも……今は……」

澪「わかってるよ。唯の病気の話を聞いて、私も気が変わった――」

澪の言わんとしていることが何か、わからない3人ではなかった。
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:43:18.67 ID:beaAV/gl0
澪「もう一度、4人でステージに立って、HTTは演奏する! 金のためや名誉のためじゃない!」

梓「唯先輩の残した楽曲を人々に語り継ぎ、
  唯先輩に自分がいたバンドがどれだけ素晴らしかったかを思い出してもらうため……ですね」

澪「ああ。確かに迷いはある。
  あと一年の時間しか残されていない唯の人生にとって、
  HTTの記憶をわざわざ蒸し返すことは迷惑にしかならないかもしれないけど……」

律「もしも唯がこの場にいたら……」

紬「そうね。絶対にやりたいって言うはず」

澪「そうだ! 4人……いや、5人の放課後ティータイムの再始動ライブをやるんだ!」

数カ月後、とある大規模ロックフェスティバルのメインステージ、
大トリの舞台に4人のHTTのメンバーが出演することが発表される。

決定的な亀裂が入ったと思われた澪とその他3人の間のまさかの仲直り。

伝説のバンドの本当の意味での再結成。

世間は4人HTTの再始動を熱狂して煽り立てた。

しかし、4人の気持ちは違う。

これは、とある廃部寸前の軽音部からスタートし、
ひたすらに楽しい音楽を作り出すことを目指した5人の放課後ティータイムの再始動なのだ。

13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:44:05.68 ID:t2yUmoEB0
支援
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:45:00.48 ID:beaAV/gl0
そうして、ライブ当日。

4人のメンバーがステージに現れると観客からの怒号のような歓声があがる。

澪「まずはじめに――」

レフティベースを抱えた澪が、マイクににじり寄った。

澪「またこうやって、律、ムギ、梓の3人と演奏できる幸せについて感謝したい」

澪「それと――今から演奏する曲を今日は残念ながらこのステージには立つことができなかったもう一人のメンバー……平沢唯に捧げます」

そうして、梓の弾く優しいアコースティックギターの調べに導かれ、演奏が始まった。

曲は『Wish YUI Were Here(唯がここにいてほしい)』
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:47:44.34 ID:beaAV/gl0
So, so you think you can tell
(きみはわかっているのかい?)
Heaven from Hell, blue skies from pain
(天国と地獄の違いを。青空と苦痛の違いを)
Can you tell a green field from a cold steel rail?
(草原と冷たい鉄の線路の違いを)
A smile from a veil?
(頬笑みと偽りの仮面の違いを)
Do you think you can tell?
(きみはわかっているのかい?)

4人の演奏は何年もの、ブランクがあったとは思えないほど、素晴らしかった。

And did they get you to trade
(きみは取引に応じてしまったのかい?)
Your heroes for ghosts?
(英雄と亡霊の交換の取引に)
Hot ashes for trees?
(熱い灰と木々との取引に)
Hot air for a cool breeze?
(熱い空気と涼しい風との取引に)
Cold comfort for change?
(冷たい慰めと変化との取引に)
And did you exchange
(きみは交換してしまったのかい?)
A walk on part in the war for a lead role in a cage?
(戦争での脇役と籠の中での主役とを)

16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:49:40.16 ID:beaAV/gl0
How I wish, how I wish YUI were here
(どれだけ、どれだけ私が唯にここにいてほしいと願ったことか)
We're just two lost souls swimming in a fish bowl Year after year
(私たちはまるで永遠に金魚蜂の中で泳ぎ続ける失われた二つの魂のよう)
Running over the same old ground
(同じ大地を走り回り続けて)
What have we found?
(私たちは何を見つけた?)
The same old fears
(昔馴染みの恐怖だけ?)
Wish YUI were here
(唯がここにいてくれたらよかったのに)

一方、その頃、このライヴの生中継を病床のテレビでじっと食い入るように見つめている者がいた。

平沢唯である。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:50:48.70 ID:beaAV/gl0
死の床に伏した彼女の身体は、今までの丸々と肥えた姿が嘘のようにやせこけていた。

憂「お、お姉ちゃん! 何を見ているの……!? ダメだよ!?」

思わぬ事態を目にした憂が、すぐさまテレビのリモコンを探す。

姉に過去の幻影を見せてはいけない――唯を思いやるその気持ちが先走り、憂を突き動かしていた。

しかし、

唯「消しちゃダメ!」

久しぶりに聞く姉の激しい声に、憂は思わずリモコンを持つ手を止めてしまった。

唯「…………」

唯は黙ってテレビの向こうで演奏を続ける、とあるバンドの姿を見つめている。

明らかに見知っているはずのメンバーが演奏している映像であったが、不思議と取り乱す様子もない。

18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:51:49.11 ID:ZI74gP1y0
おっとしぇ
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:52:22.62 ID:beaAV/gl0
唯「ねぇ憂、知ってる?」

憂「……?」

唯「わたしね、昔このテレビに出てるバンドのメンバーだったんだよ!」

憂「!!」

唯「バンドの名前はね、『放課後ティータイム』って言ってね。担任のさわちゃん先生がつけたんだー」

唯「それでね、このドラムを叩いてるのが元気いっぱいの田井中律ちゃん」

唯「こっちがおっとりぽわぽわのキーボードの琴吹紬ちゃん」

唯「ベースが秋山澪ちゃん、しっかりしてるけど恥ずかしがり屋で恐がりなんだ」

唯「それと、ちっちゃくて可愛いギターの中野梓ちゃん」

唯「この4人とね、わたし、昔おなじ部活でおなじバンドにいたんだよ! すごいでしょ?」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:55:58.24 ID:wN2KvcgnO
あれ、変だな・・目から水がしみだしてくるわ。
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:56:45.08 ID:beaAV/gl0
憂「……お姉ちゃん、それは違うよ」

唯「え? ちがうの? もしかしてわたしのかんちがい?」

憂「そうじゃなくて……」

憂「お姉ちゃんは今でも放課後ティータイムのメンバーだもん……」

唯「そうなの!? わたしって、もしかしてすごい? すごい?」

憂「うん……すごいよ……お姉ちゃんはすごいバンドのメンバーだよ……」

唯「そうなんだ〜……えへへっ……」


感動と熱狂のHTT再始動ライヴから数週間後。

予告されていた1年よりも早く、まるでこの世でやり残したことは何もないと言わんばかりに、平沢唯は眠るように天へと旅立った。

臨終の際には、澪、律、紬、梓の4人が寄り添い、ずっと唯の手を握っていたという。

22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 01:58:32.89 ID:beaAV/gl0
それから、更に10数年の月日がたった。

この日、久方ぶりに放課後ティータイムのメンバーだった面々が一堂に会した。

律「よう澪、久しぶり。大分老けたな」

澪「それはお互い様だろう?」

律も澪も、既に世間ではオバサンと呼ばれてしかるべき年齢となっていた。

梓「澪先輩! 律先輩! お久しぶりです!」

澪「梓かぁ! お前は……あんまり変わってないな!」

律「相変わらず成長していないな。色んな所が」

梓「それは律先輩も同じ……って、この歳になって言うセリフじゃないですよ」

平沢唯の逝去をもって、放課後ティータイムは正式に解散した。

解散の理由は単純明快。

「いるべきメンバーがいなくなった今、これ以上バンドを継続することは出来ない」

大成功に終わった再結成ライヴの直後の発表だっただけに、世間はその解散を惜しんだという。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:00:38.12 ID:gim3IUCr0
ええ話や
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:01:12.39 ID:beaAV/gl0
律「しかし、こうして集まったのが3人だけっていうのも、何だか皮肉なものがあるよな」

澪「そうだなぁ。昔は私と唯を除いた3人でHTTを名乗ってた時期もあったけどな」

梓「澪先輩、それはいいっこなしですよ」

律「ムギの場合も、あまりに突然だったからなぁ」

澪梓「…………」

唯の死から数年後、その後を追うようにキーボード担当の琴吹紬が他界した。

後でわかった事実では、3人体制HTTの活動中から、既に紬は癌を患っていたという。

それを自覚しながら紬をHTTの活動へと向かわせた源は、バンドへの情熱と唯への親愛の情に他ならない。

梓「……そろそろ時間ですね。いきましょうか」

律「そうだなー。それにしても表彰式だなんて、私たちの柄にあわないけど」

澪「それは律だけだって。いや、正確には唯もか」
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:07:32.54 ID:beaAV/gl0
今日は放課後ティータイムが、長年と活動と後世に及ぼしたその音楽的影響から、
名誉ある『ロックの殿堂』に名を連ねることとなり、その表彰パーティーであった。

澪「このような賞をいただけたことは大変光栄の極みです……」

壇上に上がると、澪は緊張しながらも受賞スピーチの言葉を繋いだ。

澪「思えば高校の軽音部から始まったはいいものの、毎日練習もそっちのけでお茶ばっかり飲んでいた私たちがロックの殿堂入りだなんて、分不相応なのかもしれません――」

澪「私たちはただ皆で楽しく、心行くまで演奏がしたいと思ってHTTの活動を続けてきただけなのですから――」

澪「それでも私たちが世間でいうところの商業的、音楽的成功を掴むことが出来たとするならば、それは――」

澪「私たち5人の絆が成した業――と以外に表現のしようがありません」

澪「今はこの場にいない2人のメンバー、唯とムギも、喜んでいることと思います」

澪「本当にありがとう。放課後ティータイムをやってきて、本当に良かった」

そうして、授与された記念の盾には、確かにこう記されていた。

〜Rock’n Roll Hall of Fame 〜
『Houkago Tea Time』
Yui Hirasawa:Guitar&Voca
Mio Akiyama:Bass&Vocal
Ritsu Tainaka:Drums
Tsumugi Kotobuki:Keyboard
Azusa Nakano:Guitar

おわり
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:09:29.41 ID:1sVCzjpK0
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:10:32.59 ID:bUPHwvzm0
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:11:27.80 ID:yKiaos7F0
めからなみだ
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:12:07.26 ID://IamJiG0
久しぶりに良いもの見た。乙
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:12:53.10 ID:wN2KvcgnO
乙です、ちょっと心配したけど澪がいい奴でよかった。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:12:54.02 ID:ZI74gP1y0

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32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:13:35.86 ID:GbG3TH3x0
乙!
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:14:01.03 ID:beaAV/gl0
終わりです。

最近ネタばれするのがあまりに速くてvipの底力を見る気がする。

その通り、ピンク・フロイドというイギリスのロックバンドのシド・バレットという元メンバーをパロディにしたSSでした。
ちなみにシド・バレットという人はバンド時代は男でも惚れるイケメンだったのが、
精神崩壊してからはただのピザハゲになってしまったのですが、
作中でもふれたとおり、本当に目つきだけはそのまんまなんですよねー。

シド・バレットはFF7のキャラの名前の元ネタにもなっている……と思う。

ムギを殺す必要はなかったと思うけど……史実ではつい最近キーボードの方はお亡くなりになってしまったので。

34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:17:31.97 ID:bsF7u+jWO
おつ
感動をありがとう
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:41:51.50 ID:TrAYYrvhO
面白かった
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/05/03(月) 02:43:43.08 ID:kpVjqiMc0
良いもん見たわ
37以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
シドバレットはマジでイケメンだよね
部屋にポスター貼ってるわ