律「こころ」

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68以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします


放課後、病欠した澪の家を唯と律は訪ねた。

もっとも澪の熱は昨日から全然下がっていなかったので、
ほとんどまともにしゃべることはできなかった。律としては昨日の
放課後に澪の家を訪問していなかったので、少しでも話をしたかったが、
それで風邪に苦しむ彼女を余計に苦しめるのは嫌だったので何とか我慢した。

澪へのお見舞いを早々に済ませ、唯と律は昨日と同じ曇り空の下を二人一緒に歩いていた。

普段通りであれば、唯と律は澪の家から
帰る時はそれぞれの家に真っ直ぐ帰宅するところであったが、今日は違っていた。

律はぼんやりと昨日の和と交わした会話の内容を反芻していた。

和『これは私の勝手な思い込みかもしれないっていうのをあらかじめ言っておくわ』

和はそう前置きをしてから話を始めた。