律「こころ」

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27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
唯は柔らかな微笑みを湛えて、澪の頬を両手で優しく包んだ。

どこまでも暖かで真摯な言葉に澪の能面のような表情が崩れた。

澪「……っ」

嗚咽を漏らして肩を震わせる澪を唯は、優しくけれども力強く抱きしめた。

律はただ、二人を見守ることしかできなかった。



澪「――先週からなんだ」

ようやく落ち着いたところで澪は改めて、唯と律に向き直った。
その瞳はまだ濡れていたが、それでも澪の表情は幾分か見れるものになった。

澪は机の隣に設置された引き出しを開けて、あるものを取り出した。

唯「これは……手紙?」

澪は小さく頷いた。