153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
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次の日。
放課後、いつもなら律が向かうのは音楽準備室だったが、この日は違っていた。
律は唯の家へ向かっていた。得体の知れない何か……強いて言うなら嫌な予感に
攻め立てられるように足早に彼女のもとへと向かった。
きっかけは昼休み、唯から送られてきた一通のメールだった。
『放課後、家に急いで来てほしい』
酷く無愛想なメールだったが、どういうわけか
律は胸騒ぎにも似たものを感じて、終礼が終わると同時に学校を飛び出した。
知らず知らずのうちに走っていたせいか、
唯の家に着くのにそれほどの時間は要さなかった。
インターホンを押す。
反応はなかった。もう一度押してみる。反応無し。もう一度押す。押す。押す。押す――