1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
御坂「だーくまたー? そんなものどこにあるのよ」
昼食時の常盤台の食堂。そこで御坂は右手に持った箸をかき回しながら白井に応える。
黒子「余りにも禍々しく…、そして異臭を放つ物質はまさに暗黒物質と呼ぶにふさわしいではありませんか!」
御坂「人のご飯に失礼な事言わないでよ。……もしかしてアンタ納豆知らないの?」
黒子「ナッツゥー…? そのような物知りませんわよ、お姉様いますぐその危険な物体から離れて下さいまし!」
御坂「あのねぇ、納豆が危険なわけないでしょう。いいから放っておいてよ」
そう話を切り上げると、再び箸で器に入った未知の物質をかき混ぜ始める。その先から白く伸びた幻想的ともいえる糸を、白井は驚愕した表情で眺め続けていた。
黒子「放っておける訳がありませんのよ! お姉様が犯罪に巻き込まれる様を、このジャッジメントが口を咥えて!」
御坂「あぁ、はいはい……頑張って頂戴ね。さぁてそろそろご飯にかけようかな」
その瞬間、白井は床を蹴り流れるような動作で御坂の傍らに置かれていた器を掴み駆ける。
黒子「くっ、時間がありませんのよ! 間に合って下さいましぃ」
御坂「え!? ちょっとアンタ一体何すんのよ!」
器の中の物体に衝撃を与えないよう慎重に窓際まで走り抜けると、右手を振りかぶり白井は全力で叫ぶ。
黒子「この邪悪なる暗黒物質…、今ここで白井黒子の名において。ジャッジメンとですのよおぉぉ!!」
力の限り放り投げた器はガラスを突き破り、白い糸の軌道を描きながら窓の外へと消えていった。
黒子「やりましたのよ…、爆発性を有した物質だったらどうしようかと思いましたわ」
御坂「どうしようかとじゃないわよ! 何してくれるのよ私の貴重なオカズに!」
黒子「いいんですのよ気にしないで下さいまし。わたくしはジャッジメントですの、当然の行いですわ」
御坂「だから、人の話を聞きなさ……」
御坂は口をつぐみ、その言いかけた言葉を飲み込む。そして人差し指を突き出し、何度も白井の顔を指していた。
黒子「いきなりどうしましたのお姉様…。も、もしや感謝の余りお言葉もでないのですか!?」
白井はその様に頬を染め、御坂の顔を眺めていた。己の行動がやはり正解だったと思いをはせながら。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 22:01:42.13 ID:15/cqLs50
禍々しく…、そして異臭を放つ物質…口を咥える…貴重なオカズ…
…ふぅ
黒子「さぁ、今日も良い一日になりそうですわねぇ」
白井が大きく伸びをし呟いた、その刹那視界が突如90度回転し、激痛が首筋を伝わる。
瞬間、白井は己の失態に深く後悔した。この痛み、このプレッシャーは恐らく暗黒物質による物。
やはり、物理的にではなく能力者の力を借りて完全に消滅されるべきでしたのね…、この白井黒子なんという不覚!
お姉様だけでも、テレポートで……
寮監「寮則第十七条、食物無駄スルヲ不許。忘れたとは…」
白井は最後まで思考を巡らせる事が出来ず、食堂一面に鈍い音を響かせる。
寮監「……言わさんぞぉぉぉッ!!」
そして、受身を取ることも出来ず、マネキン人形の様に無機質に地面に叩きつけられた。
御坂「お仕事ご苦労様です…寮監!」
寮監「お百姓様とお天道様の感謝を忘れた人間など、この常盤台の寮には不必要。…分かっているだろうな」
御坂「は、はいぃ! 分かってます、この子にはシッカリと言い聞かせますんで、今日の所は」
寮監「なら良い、余り私の手を汚させないでくれ……」
そう呟やき、寮監は静かに歩き出した。御坂はその後姿に敬礼をし見送った…、額から流れ落ちる汗を拭うことも出来ずに。
黒子「暗黒物質…、恐ろしい……ですわ…」
虚空を掴むかの様に、白井は虚ろな目で天へと自分の手を差し伸べていた。
面白いな、ある意味お嬢様ネタ
白井が再び目を覚ましたのは、常盤台の自室だった。時計に目をやると、先程の襲撃からおよそ一時間経っていた。
黒子「うっ…、どうやら命は助かった様ですのね。しかし、ナッツゥー……、なんと恐ろしい能力。至急、支部に連絡を」
震える右手で必死に携帯に手を伸ばそうとしていると、ドアが開きサンドイッチを咥えた御坂が部屋に入ってきた。
御坂「あら、やっと目が覚めたの? もう食堂閉まっちゃったわよ」
黒子「お姉様ったら、食べ物を咥えながら歩くなどとハシタナイですわよ。もう少しお嬢として自覚をですのね…」
御坂「だれのせいよ、誰の…。全くもう、今日のお昼は納豆ご飯って決めてたのに」
黒子「ナッツゥー…そうですわ、あの暗黒物質! こんなことをしている場合ではありませんの!」
御坂「そうねぇ、こんなことしてる場合じゃないわよね」
御坂は最後の一口を飲み込むと、左手に掴んでいたイチゴオレの口にストローを突き刺す。
中身を啜りながら、白井の手から携帯を半ば強引に取り上げた。
黒子「何をしますのぉ!? 返して下さいまし、いくらお姉様といえども職務妨害でジャッジメントしますのよ!」
御坂「アンタね、このままじゃ寮を追い出されるのよ。それでも良いのかしら?」
御坂の不意の言葉に、白井は心臓に鉄矢を打ち込まれたかの様な衝撃に見舞われ一瞬息を詰まらす。
黒子「な、何を言っていますのお姉様!? そんなの良くないですのよ、良くありませんのよ!」
御坂「だったらその食わず嫌いを治すわよ。私も手伝ってあげるから」
黒子「食わず…嫌い……? 何のお話ですの、見えてきませんのよ」
御坂「だから、アンタが納豆を食べられるようにしてあげるって言ってるの」
黒子「だから、一体何の話ですのよ。捜査に協力して頂けるのは嬉しいのですが、ナッツゥーとは恐らく遅効性の毒素を持った暗黒物質…。食べれば首の骨がへし折れますわよ」
御坂は思わず地面に崩れ落ちる。溜め息と共に拳に力を込めると、右の掌にあった棒状の物体に亀裂が走った。
美琴は何入れる派かな?
シンプルなネギが好きだな
御坂「とにかく早く用意しなさい、寮監に叩き出されたく無かったらね」
黒子「それは嫌ですの! ネットカフェなどで寝泊りなど黒子には無理ですのよぉ」
御坂「いいじゃない、漫画読み放題なのよ。ソフトクリームも自分で作り放題だしね」
黒子「ソフトクリームが作り放題…? そ、その様な事あるわけ無いですのよ、嘘は止めてくださいまし!」
御坂「本当だって、朝には焼きたてのトーストが食べ放題だしね」
黒子「なんですの…、そのフリーダムな空間は……。もはやセレブの領域に達するではありませんの!?」
御坂「連れてってあげようか? 私もちょうど読破したい漫画があるしね」
黒子「その様なセレブ領域、喜んで行きますのよ! お嬢としての血が騒ぎますのよ!」
御坂「普通のネットカフェなのに、大げさねぇ…、じゃあ用意しなさいよ」
白井は勢いよくベッドから飛び出すと、慌ててサイフやハンカチなどを自分の鞄に詰め込んでいった。
冷蔵庫スレかと思った。
白井は廊下を駆けるとドアノブを力の限り回して、青空の下へと飛び出した。御坂はその様子を眺めつつ、髪に手櫛をかけながら歩を進める。
御坂「ちょっと待ちなさいよ。そんなに急いだら車に轢かれるわよ」
黒子「大丈夫ですのよ、わたくしはジャッジメントですの……はふん!」
首を後ろに向け走っていた白井の身体に急な衝撃が伝わる。あまりの、出来事に受身もできず思わず倒れこむ。
御坂「ほら、いわんこっちゃない! ごめんなさいね、ウチの黒子が」
インデックス「痛たた……、私の方こそゴメンね。あんまり前見てなかったかも…」
黒子「あら…? 貴方はインデックスさんではありませんの。どうしましたのこんな所で?」
白井は目の前でまだ地面に座り込んでいるシスターに手を差し伸べる。その手を掴み微笑むと、シスターはゆっくりと立ち上がった。
これはネカフェ壊滅フラグ
インデックス「丁度良かった、ツンツンした頭の男の子見なかったかな? 『不幸だぁー』っていうのが口癖なんだけど」
御坂「ていうと、アイツの事かな…悪いけど今日は見てないわね。大方、ソイツを探してて前方不注意になったのね」
インデックス「恥ずかしながらその通りなんだよ。スーパーに買い物に行ったまま帰ってこないの…」
御坂「ゲーセンとかブックオフ辺りで道草食ってるんじゃないからしらねぇ」
インデックス「だったらいいんだけど……、もしかしてまた魔術師に襲われてるのかも」
黒子「心配しすぎではありませんの? それよりインデックスさんもどうですの」
インデックス「どうって、何がかな?」
御坂「はて……、買い物。何か引っかかるような」
白井は、頭上でクエスチョンマークを表示しているインデックスに先程の出来事を告げる。
次第に、インデックスの表情が緩み、頬から一筋の雫が流れ落ちた。
インデックス「ソ、ソフトクリームが食べ放題!? そんな事が本当にあるのかな、信じられないかも!」
黒子「落ち着いて下さいまし、お姉様が言っているのですから間違いはありませんわよ。ねぇ、お姉様?」
御坂「え? あぁ、うん。そうよ……」
インデックス「そんなのパプテマス、ヨハネの弟子であり、イエスの最初の弟子になった人物。十二使徒、聖アンドレアの如しの奇跡かも…。日本の祈祷技術は恐ろしいんだよ」
黒子「そうですのよ! よく分かりませんが、恐ろしいんですのよ、トーストも食べ放題ですのよ!ねぇ、お姉様?」
御坂「え? そうよ…うん。何か忘れているような……」
身振り手振りを交えながら、次々と神話の伝承と参照しながら仕組みを考察するインデックスと、その言葉に力強く頷く白井。
そんな二人の会話をぼんやりと聞き流しながら、御坂は自分の思いに耽っていた。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/22(木) 23:38:22.05 ID:dnXB6YY9O
あ
寮監「…ん? どうしたんだお前達、寮の入り口で集まって。話をするならば、中に入ればいいだろう」
その声に振り向いた黒子達の目には、両手にコンビニの袋をさげた寮監の姿があった。
黒子「いいんですのよ寮監、わたくし達はいまからお出掛けするんですのよ」
寮監「そうか、だが門限を忘れるんじゃないぞ。後、道路を渡るときは左右をよく確認し、車が来ていないことを確かめてから…」
黒子「そんな事ジャッジメンのわたくしならば重々承知してますのよ」
寮監「ならば良いのだが…。そんな事よりも御坂、どうなんだ?」
肩をつかまれ一瞬身体を震わせると、御坂は我に返り、左手を振り上げ敬礼の体勢を取る。
御坂「はいっ!? えっと…あの……」
目を泳がせ、どう答えるか思案しているとコンビニ袋の中の甘納豆が目に付いた。
御坂「大丈夫です、しっかりと自分の責務を果たしてきますっ!」
寮監「うむ、良い返事だ任せたぞ。私もお前達を離れるのは少々忍びないのでな…」
御坂は、目でしっかりと合図をする。その瞳に無言で頷くと、寮監は右手を上げ、寮の入り口へと歩いて行った。
インデックス「一体何の話かな? 額にすごい汗かいてるけど…」
黒子「また何かしでかしましたのね。少しはご自分の能力を制御する方法を学んで下さいまし」
御坂「うっさいわね。いいからさっさと行くわよ!」
インデックス「やったー、ソフトクリーム! ソフトクリームなんだよ!」
黒子「マリア様がみてるを読みながら食べるソフトクリームはきっと美味ですのよ!」
御坂「盛り上がってる所悪いけど、先に用事済ましとくわよ」
黒子「用事…? なんですの、黒子のクリームゲージは満タン寸前ですのよ」
黒子ってアニメで納豆クレープ食べてたよね
バスに揺られること数分、御坂達の姿は駅前の人ごみの中にあった。
インデックス「あったよ、あそこがネットカフェかな!」
黒子「早くしなければ、満室になってしまいますわよ! なにせソフトクリームにトーストが」
御坂は慌てて走りだす二人の首根っこを慌てて掴み、自分の手元に引き寄せる。
御坂「おっと。油断も隙もない子達ね…、首輪でもつけておこうかしら」
黒子「なんですのそのプレイは、さすがの黒子もドン引きですのよ!」
インデックス「犬っぽいって言われるけど私は犬じゃないんだよー、人権侵害で訴えるかも!」
御坂「あー、はいはい…。ネカフェ行きたいなら黙って言う事聞きなさい」
黒子「仕方ないですのねぇ。それで何処に行きますの?」
御坂「あそこよ、あそこ」
御坂が親指で指したその先には、スーパーマーケットが建っていた。
御坂「その前に、アンタ大豆アレルギーとか無かったわよね?」
黒子「大豆ならば大丈夫ですのよ。確かこの前食べたクレープにも大豆が入っていましたわ」
インデックス「クレープなのに大豆が入ってるの? なんだか変な組み合わせだね」
黒子「わたくしも最初はそう思っていたのですが、意外とこれが美味しいんですのよ。何故かクリームからネバネバと白い糸が伸びる不思議なクレープでしたわよ」
インデックス「クリームから糸が? 大豆とクリームを使って簡易魔方陣を生成してるのかな…、なんだか興味があるかも」
黒子「だったら今度一緒に食べましょう、オススメですのよぉ」
御坂「全然平気…、というより食べたことあるんじゃない。これなら大丈夫そうね」
黒子「ん…? それがどうしましたのお姉様」
御坂「いや、こっちの話。こっちの話よ」
蜜に群がるミツバチの如くデザートコーナに引き寄せられる二人を必死に誘導しながら、御坂は食品売り場へと歩を進めた。
御坂「うーん。ベーシックな『おかめ納豆』でもいいけど、『におわなっとう』の方が食べさせやすいかしら…」
黒子「あら、何ですの。その発泡スチロールの箱は?」
インデックス「ウチで見たことあるよ! 美味しそうに食べてるのは見たけど、私は食べたこと無いなぁ」
御坂「安くて、美味しくて、栄養がある。三拍子そろった素敵な食べ物なのよ、コイツは」
黒子「そうなんですの? まぁ、その様なスーパーで売っている様なものがわたくしの口に合うとは思えませんが」
御坂「合わないんだったら無理やり合わせるの。ほら、レジ行くわよ」
インデックス「あれ、これだけでいいのかな?」
黒子「案外すぐに終わりましたのね。安心しましたわ」
御坂「まぁ…本当に大変なのはこれからなんだけどね」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:07:00.14 ID:x6W8y+0x0
ほ
支援
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 01:34:25.35 ID:hmLBDtq7O
面白いんだよー
支援
寝たか、保守
ほ
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 03:09:51.10 ID:Wl/chUsmO
今度は第五波動か
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 04:40:11.23 ID:/DNOoGSzP
な
ん
で
こ
の
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 11:01:08.81 ID:bFsXXD8x0
(・∀・∩)
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/23(金) 11:48:18.02 ID:UDcM7w1n0
あーあー
a
!vip2:stop:
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グランドプリーストのかなりの攻撃
MP175使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 0)
このスレは1回目のダメージを受けた (150/1000)
こうかは ばつぐんだ!! さらにこのスレは2回目のダメージを受けた (300/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは3回目のダメージを受けた (450/1000)
追加攻撃!! さらにこのスレは4回目のダメージを受けた (465/1000)
q
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見習い戦士のふつうの攻撃
MP206使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 465)
このスレは5回目のダメージを受けた (615/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは6回目のダメージを受けた (765/1000)
z
!vip2:stop:
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見習い戦士のふつうの攻撃
MP157使ってへっぽこの呪文を唱えた。
★ミ (スレのダメージ 765)
このスレは7回目のダメージを受けた (915/1000)
ぼうそうがはじまった!! さらにこのスレは8回目のダメージを受けた (1065/1000)
このスレは・・・
停止しました。