81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ためになるなぁw
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 20:36:27.89 ID:VQD/2T5JO
唯「じゃあ一通り終わったんでお風呂入ります!」
憂「うん、その間にカレンー作っておくね」
お姉ちゃんがお風呂に入っている間に、素早くカレーを作ってしまいます。明日は
和さんのお手伝いをする関係で遅くにしか帰れなさそうです。こういう時、二日目
も続けて食べられるカレーが重宝します。
隠し味に鷹の爪を仕込んでおきます。更に今日は豚のひき肉を使用しているので
明日には更に美味しくなったカレーをお姉ちゃんに食べてもらえるはずです。
圧力鍋にかけたカレーができたところで、味を引き締めるために外に出しておき、
その間にサラダを切り盛りします。
唯「うーいー、リンス切れてる〜」
憂「今詰め替えるの持ってくねー」
お姉ちゃんのお世話をしながら、自分のことをこなすのは結構大変でした。
それでもやっぱり私はお姉ちゃんが大好きだから、全然苦にはなりませんでした。
た〜か〜の〜つ〜め〜
支援
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 20:55:51.13 ID:VQD/2T5JO
♪次の日・学校・昼休み!
憂「今日純ちゃん休んでるけど、理由知ってる?」
梓「ううん、知らないよ。どうしたんだろう?」
憂「純ちゃん、高校に入ってから一度も休んだことなかったのにね」
梓「少し心配だね。昨日あんなに元気だっただけに余計にね」
もちろん純ちゃんのことは私も心配です。ただ、昨日のことを思い出して、背筋
の震える私がいるのもまた、事実でした。
梓「ところで話が全然変わるけど、憂ってお菓子は作らないの?」
憂「お菓子……ブラウニーとか?ううん、あんまり作らないね。お姉ちゃんが
高校に入ってからはより一層作らなくなったし」
梓「どうして?」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 21:14:42.60 ID:VQD/2T5JO
悪い。飯食うで保守頼む。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 21:17:54.10 ID:kw/6n2v4P
今のvipは保守しなくてもちょっとやそっとじゃ落ちない
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 21:41:07.23 ID:+UtZq3ly0
ho
>>53 和は憂の事を呼び捨て
憂は普段は和で甘える時や二人の時?は和ちゃんと呼ぶ
その…まあ悪かったな///
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 21:45:37.81 ID:VQD/2T5JO
保守ありがとう
今から続き書く
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 21:50:07.93 ID:pn95fFrCO
あなたが保守の為に何気なく流したパケットが、ネットワークの混雑を引き起こしています。
【ストップ! 人大杉!】
無意味な保守、駄レス、無駄な煽りはやめましょう。
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 21:56:01.59 ID:VQD/2T5JO
憂「ほら、お姉ちゃん、軽音部に入ってからは紬さんが持ってくる美味しいお菓子
を毎日食べてるでしょ?」
梓「そっか。そうだよね。昨日のムギ先輩が持ってきたフォンダンショコラも絶品
だったもんね……」
どこかアンニュイな表情を浮かべ、梓ちゃんは視線を窓側に向けました。
まるで恋に悩む乙女のようで、溜息をつくその姿は僅かではありましたが、色気を漂わ
せていました。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:09:01.88 ID:hEeCbdKpO
なかなかに面白いかも。
支援
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:17:51.43 ID:VQD/2T5JO
梓「ごめん。食欲湧かないからこの卵焼き食べてほしいんだけど、いい?」
憂「構わないけど……どうしたの?」
箸をわざわざ上下逆にして卵焼きを私のお弁当に移す梓ちゃん。
たぶん彼女なりに気を遣ったのでしょうが、返し箸という立派なマナー違反です。
一々注意はしませんけど。
憂「何か悩みがあるなら相談にのるよ」
梓「うん……」
憂「もしかしてバレンタインデーに誰かにチョコを渡したい、とかそんな感じの悩み?」
私の言葉に、いたぶって殺したはずのゴキブリが突然動き出すのを見た猫のように
梓ちゃんは瞠目しました。
梓「なんでわかったの!?」
憂「いや、時期的にそろそろだし……そんなに驚かなくても」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:20:49.12 ID:kw/6n2v4P
その例えは逆だろって突っ込んでほしいの?
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:33:02.64 ID:VQD/2T5JO
憂「バレンタインって結構男子って意識してるよね」
梓「わかるかも。なんか別に『オレチョコなんかいらねーよ』って言ってる人に
限ってすごい意識してるよね」
憂「アレ、男子は気づかれてないつもりかもしれないけど私たちからするとバレバレ
だよね」
梓「私の中学じゃバレンタインの日は、男子全員みんな休み時間が始まると同時に
教室から出て、休み時間が終わると戻ってきて机の中確かめてたりしてたよ」
憂「それ面白いね。でもうちの学校は女子校だから、バレンタインデーも渡すのは
友チョコぐらいしかないし気が楽だよね」
梓「そう。そのはずだったんだけど……はぁ、唯先輩」
憂「え?」
梓「え?」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:35:52.23 ID:kIJNIG6L0
キマシタワー
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:36:38.99 ID:4bQwik2Z0
え
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:39:38.07 ID:kw/6n2v4P
ここで原作厨が「梓がチョコ渡すのは澪だろ」と大暴れ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:39:42.80 ID:P2RaFLrh0
くぅ…
いいとこなのに明日院の初登校だから早く寝なきゃいけないのが悔やまれるにゃん…
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:42:53.37 ID:4bQwik2Z0
まぁ、アニメだと梓が1番懐いてるのは唯だって中の人が言ってたらしいし
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:46:39.92 ID:vQne8ncYP
こまけぇこたぁいいんだよ!!
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 22:57:23.22 ID:YRUJCKaqO
まあ、追い付くとは
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:02:54.21 ID:4bQwik2Z0
くそ、寝たいのに続きが気になるじゃないか
冒頭の憂に何があったのか知るまでは寝れない…
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:06:31.33 ID:VQD/2T5JO
♪放課後・生徒会室
梓『その……本当のことを言うと誰にも話したくなかったんだ。でも誰にも話さない
で自分一人で抱えこむのもすごく辛い……』
憂『梓ちゃん。話したくないなら無理に話す必要なんてないよ。でも私も梓ちゃんが
苦しんでいるのに何もできないのは辛いよ』
梓『自分でも明らかにおかしいっていうのは自覚してる。それに、はっきりして
ないんだ。何て言うのか、自分でも上手く言葉にできない。できないんだけど……』
憂『……うん』
梓『その、つまり、んと………………………………唯先輩のこと、スキカモシレナイ』
憂『うん……うん!?うんんんんんんんん!?えーうん落ち着いて今梓ちゃんはなんて
言ったのもう一度口を開けて大きくはっきりした声で言ってごらん恥ずかしがらず』
梓『唯先輩のことが好きかもしれないのっっ!!!!!』
昼休み。
本来一般生徒が足を踏み入れるのは禁止されているはずの屋上で、お姉ちゃんへの
想いを、梓ちゃんは赤裸々に告白しました。その告白を聞いている間どういうワケか
背中が無性にかゆくなり仕舞いには私まで顔を赤くしながら、梓ちゃんの言葉一つ一つに
耳を傾けながら相槌を打ったのでした。
結局今の今まで、否、今もまだ梓ちゃんの告白の内容が頭の中をぐるぐる渦巻いていて、
当事者でないにも関わらず私は妙に辟易としていました。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:20:56.04 ID:P2RaFLrh0
まさかの唯梓スレになったにゃん!
これでぼくも出ていかなくて済むのにゃん!
>>52ざまぁwwwwwwwwww
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:23:53.77 ID:VQD/2T5JO
和「わざわざ悪いわね。今日は私以外の執行部の人間がそれぞれ用事で出かけていて」
憂「気にしないで下さい。和さんにはいつもお世話になっていますし。それで、
お用事って何ですか?」
和「ごく簡単なものよ。生徒会のほうで発行しているこのタイムズをホッチキスで
止めて欲しいの。頼める?」
憂「任せて下さい」
和「ところで唯のほうは順調?」
憂「予想より結構手こずりそうです。でもお姉ちゃんもお姉ちゃんなりに頑張って
ますから」
和「急いだほうがいいわよ。鉄は熱いうちに叩けって言うし」
憂「……そうですね」
和「そんな顔をしないで。特に今の言葉に深い意味はないから」
憂「ないんですか?」
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:27:19.83 ID:4bQwik2Z0
屋上って聞くと紬の人思い出す。
そういや最近現われないな
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:42:56.58 ID:VQD/2T5JO
和「実はというとこの「急いだほうがいい」って台詞が後々伏線になるから」
憂「話題変えていいですか?」
和「どうぞご自由に」
憂「和さんは同性の恋愛についてどう思いますか?」
和「興味深い質問ね……ってまさか、あなた唯に……!」
憂「違います。和さんの予想していることは絶対
に違います!」
和「そう。同性愛に近親相姦とか、とんでもないジャンルを現実に開拓するのかと
思ったわ。憂ほどのスペックなら十分にこなしてしまう可能があるから、ちょっと
暴走しそうになったわ」
憂「ちょっとどころじゃないですよ。それにかなり真面目に質問してるんですけど」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:43:14.75 ID:VQItvzOj0
>>108 センター&二次試験に向けて勉強中らしい
憂はいつも唯のためにお菓子を作っている描写があるって突っ込んだら負け?
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:48:56.40 ID:P2RaFLrh0
唯梓はリアルタイムで見ることに意義があるのにゃん!
そもそもリアルタイムで見ないと現在進行形であずにゃんにゃんできないにゃん!
明日ちょっと遅れようがそれまでで、ぼくにとっては唯梓のほうが大事なのにゃん!
愚問なのにゃん!!
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 23:55:53.89 ID:VQD/2T5JO
和「私は基本、いつだって真面目よ……そうね、ミミズ」
憂「はい?」
和「カタツムリでもいいわね」
憂「あの、和さん」
和「雌雄同体って知ってる?」
憂「ええ、知ってます」
和「今言ったミミズやカタツムリていうのがまさにそれなの」
憂「何が言いたいんですか?」
和「この雌雄同体って人間に置き換えたら相当気持ち悪いと思わない?
オスとメスがくっついて混同しているのよ。人間で言えばずっとイチャイチャして、
セックスしてるって言っても過言じゃないわ。気持ち悪いとかそういう次元じゃない。
少なくとも私にはできないわね」
正直色々とツッコミたくなりましたけど、ここは我慢します。
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 00:15:09.63 ID:IoTgz5OoO
和「でもね、彼等は人間なら絶対にしない愛しかただって平気で貫こうとするの。
なぜって?
本能で彼等は愛しあってるいるからよ。
周りのことなんて何にも考えず、互いにひたすら愛を貪っているのよ。
体面や沽券なんかを気にする人間の恋愛なんて彼等の愛の
前では、比べるのもおこがましいほど下らないものよ。
言語の壁、年齢の壁、性別の壁とか言ってその恋に挫折する人間が世の中にはごまんと
いるけど、壁を作るのはいつだって自分よ。
そしてその勝手に作った壁相手に苦労するのも自分。
人間と人間の間に壁なんてない……私はそう信じてる。
それに自分で勝手に作った壁と格闘するくらいなら自分を磨いたほうがはるかに
有意義よ。
好きな人がいるなら、愛する人がいるなら、周りなんて気にせず、一心不乱に自分の
想いを貫き通せばいい。
後悔するぐらいなら、同性愛でも種族を越えた恋愛でも何でもしなさい。
恋っていうのは、自分の全てを賭けて挑むものよ」
憂「和さん……」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 00:30:59.84 ID:0A9q4F180
そうだにゃん
信じていればあずにゃんもいつかは次元の壁を乗り越えて画面から出てきてくれるはずだにゃん!
そのときこそ晴れて次元の壁という障害を乗り越えてぼくとあずにゃんは結ばれるのにゃん!
ぼくとあずにゃんの間に壁なんかないのにゃん!
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 00:41:03.24 ID:IoTgz5OoO
和さんの言葉は私の胸を打つには十分すぎるものでした。
梓ちゃんがこの場にいないことが悔やまれます。
憂「和さん……本当にありがとうございました」
和「何か吹っ切れた顔してるわね」
憂「はい……!」
和「私も応援してるわ。あなたと……唯の恋を」
最後の最後で締まらない和さんでした。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 00:53:52.96 ID:IoTgz5OoO
ちょうど玄関で靴を履き代えようとした直前に和さんが声をあげました。
和「私、もう一個頼まれていた仕事があったんだ。憂は先帰ってて」
そう言って颯爽と去っていく和さんをしばらく眺めていましたが、
「憂……」
自分を呼ぶ声が聞こえて、そちらを見ました。
梓ちゃんでした。
なぜ梓ちゃんがいるのでしょう。今日の軽音部は理由は知りませんが、お休みに
なっていると私はお姉ちゃんから聞いていました。
当然軽音部の一員である梓ちゃんも既に学校にはいないはずですが……まあ、私のように
何か用事があっただけなのかもしれません。
梓「今日ね。憂の家に行こうと思って……私から言ったんだ。唯先輩の家に行かせて
下さいって。突然ごめんね」
私は自分の恋愛のために自らの力で道を切り開こうとする梓ちゃんをもちろん、
応援するつもりです。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 01:05:59.92 ID:K9UwlSmN0
支援
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 01:12:25.15 ID:KRcD/4isO
支援
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 01:13:48.38 ID:IoTgz5OoO
憂「ううん、全然いいよっ」
私は俯いたままでいる梓ちゃんの小さな両肩に手を置きました。
憂「私も梓ちゃんの恋を応援するからね」
梓「本当にごめんね……」
憂「だから気にしないでよ。梓ちゃん」
梓「ホントにゴメンね」
憂「梓、ちゃん?」
梓「ホントニゴメンネ」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 01:23:29.73 ID:8lIwzrvA0
なん…だと……
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 01:56:00.76 ID:K9UwlSmN0
あれ?
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 02:05:55.36 ID:IoTgz5OoO
いかん、寝かかっていた
嫌な予感が汗となって首筋ら背中を伝ったのを感じたのと梓ちゃんが顔を上げたのは
ほとんど同時だったと思います。
真っ先に浮かんだのは昨日の狂気に取り付かれた純ちゃんでした。
死んだ魚の目。ではなく梓ちゃんの目は泥水そっくりに濁っていて、私を見ている
ようで私を見ていませんでした。
梓「お詫びにゴキブリの交尾の話しを聞かせてあげる。感謝してよっ!」
憂「言ってることが支離滅裂だよ梓ちゃん!ていうか謝罪を要求します!」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 02:11:02.71 ID:TwghFyvYQ
支援
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 02:18:16.39 ID:IoTgz5OoO
梓「ゴキブリって言えばみんな嫌いだよね?でも人間と意外と似ている部分も
あるんだよ。人間ってほらエッチするときその……ええと、前戯っていうのをするでしょ?
ゴキブリも実はというとそれをするんだよ。具体的にどんなことするかと……(以下略)」
手振り身振りまでつけて梓ちゃんはゴキブリの交尾について語りだしました。
揺れるツインテールがだんだんゴキブリの触角に見えてきて軽く吐き気を催しました。
梓「ゴキブリの求愛行動って知ってる?足や羽を使って音を出したりする求愛もある
んだけど、中にはお尻から空気を出して求愛するゴキブリもいるんだよ」
憂「それってオナ……」
梓「ん?」
女子高生が高校の玄関でゴキブリの話に花を咲かせていました。
咲かせた花にまでゴキブリの卵が植えつけられそうです。
というかこの梓ちゃん誰も得しません。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 02:32:39.49 ID:IoTgz5OoO
不意に梓ちゃんは口を閉ざしました。
梓「ねえ、憂」
憂「あ、梓ちゃん?」
何の前触れもなければ予告もなく梓ちゃんは私の頬を両手で包みました。
ひんやりとした感触に一瞬、思考までもが凍りつきます。
え?なんですかこの状況!?
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 02:40:08.26 ID:8lIwzrvA0
なんかだんだん怖くなってきた
まさか冒頭のアレって…
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 03:00:28.29 ID:IoTgz5OoO
今日はここまでにして一旦寝ますすんません
梓ちゃんの薄くも瑞々しい唇がいかなる理由か私に近づいてきます。
心なしか上気した頬の肌のキメの細かさに思わず目を奪われて、溜息が漏れてしまい
ます。
思春期の男子だったらこの状況の時点で昇天してしまうかもしれません。
憂「あっ、あ、ああ梓ちゃんにはお姉ちゃんがいるんじゃ……」
梓「それとこれとは別だよ」
私と梓ちゃんの物理的距離はもうほとんどありませんでした。
僅かに震える睫毛から彼女の緊張が伝わってきて、私の心臓の鼓動も釣られて
早鐘のようにビートを刻みはじめました。
もうこのまま状況に流されて接吻してもいいのではないのかという気になってきました。
濃厚なのしちゃってもいいですか?
続き楽しみにしてるぞ
乙
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 03:08:44.44 ID:TwghFyvYQ
続き気になる
おやすみ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 03:38:15.59 ID:IoTgz5OoO
寝れない
うむ
明日から二期だ、規制が横行してる中
けいおんスレが乱立してけいおん厨迫害の胸が熱くなる流れになると思うが
絶対に流されるなよ
SSスレでアニメの感想話す奴が大量発生するだろうけど構うなよ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 07:44:38.83 ID:h+I0VkVl0
おいあぶないにゃん気を付けるにゃん
お前はとっとと院でハブられろ
別人ならその目障りな語尾止めろ
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 08:36:52.88 ID:2WndYE270
だが保守だ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 09:17:45.10 ID:DDM0B4XlO
振り切るぜ!(スレ的な意味で
ごきにゃん
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 10:29:28.20 ID:IoTgz5OoO
保守ありがとう
今からまた続き書く
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 10:57:40.03 ID:IoTgz5OoO
不意に脳裏に閃く光景ぐありました。
未だ見たことのないはずのゴキブリ同士の交尾――執拗に絡み交わり合い子作りに励む――
の光景が想像でしかないのに網膜に焼き付いて私は図らずも梓ちゃんの右頬を
ぶっ叩いていました。
憂「いやあああああぁっ!!」
梓「のっほうぉおおおっ!?」
零距離からの見事な平手打ちに梓ちゃんは奇声をあげながら勢いよく吹っ飛びました。
沸騰した思考が緩やかに冷えてようやく私は正常な判断力を取り戻しました。
いったい全体どうして女の子同士でこんなことをしようとしているんでしょうか。
危うく流されて大事な何かを失うところでした。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 11:13:17.64 ID:IoTgz5OoO
梓ちゃんのお姉ちゃんへの想いを否定する気はさらさらありませんが、私も普通の
人間の例に漏れず、同性愛については正直ちょっとって感じなんで……
お姉ちゃんのことはもちろん大好きだし愛していますけどね。
梓「いたたた……って、あれ? 私なんでこんなとこに……憂?」
梓ちゃんが目をしばたたかせます。
光を取り戻した双眸が私を不思議そうに見つめました。
憂「梓ちゃん大丈夫?」
梓「うん……うん? 憂にほっぺを思いっきりはたかれた気がしたけど……気のせいかな?」
憂「気のせい。風のせい」
え……今度はなんですか?
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 11:39:59.14 ID:IoTgz5OoO
どうも私にとって運のいいことに梓ちゃんは今の今の記憶を無くしてしまった
みたいです。
いや、梓ちゃん的にもゴキブリについて喜々として語っていたことなんて思い出したくも
ないことでしょう。女子高生的に考えて。
梓「今日憂の家に行くって……話したっけ?」
憂「う、うん。どっかで聞いたかも」
良心の呵責に押し潰されそうになってとりあえず謝っておこうかと思いましたが
よくよく考えれば、被害者はむしろ私のような気がしないこともないので、結局何も
言いませんでした。
和「あなたたちこんなところで何やってるの?」
まさか今の私の犯行の場面を見られた――そう思ってギョッとして和さんの方を
見ました。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:19:25.05 ID:UPZzdvnCO
私営
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:25:27.35 ID:IoTgz5OoO
和「どうかした?私の顔に何かついてる?」
逆に不思議そうな顔で見返されました。
どうやら犯行の瞬間は見られていないようです。
和「何かあった?」
憂「い、いえ、何も」
和「そう……ふぅ」
出し抜けに和さんは溜息をつきました。
額には僅かに汗が浮いています。
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:28:55.06 ID:TwghFyvYQ
始まってたのか
しえん
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:31:10.79 ID:IoTgz5OoO
憂「和さん、力仕事でもしたんですか?」
和「卒業式が近づいているからその関係で色々と仕事が回ってくるのよ」
憂「大変ですね」
梓「よかったらハンカチどうぞ」
和「わざわざ悪いわね。明日には返すわね」
梓「そんなに気を遣わないで下さい」
しかし、ゴキブリについて舌に油でも塗りたくったかのようにまくし立てる梓ちゃん
はいったい何だったのか結局わからないままでした。
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:37:07.53 ID:IoTgz5OoO
♪平沢家!
憂「ただいまー」
唯「おかえりー憂。よかった〜早く帰ってこれたんだね。もうすぐ雨が降るって言って
たから心配してたんだよ」
憂「うん、思ってたより早く頼まれた仕事が終わったから」
唯「あれ? あずにゃんは?」
憂「梓ちゃんは、一旦着替えてから家に来るって」
唯「そうだ憂、聞いて聞いて」
憂「なに、お姉ちゃん?」
唯「わたし、自分でお米を炊いたんだあ」
憂「なんだ……って?」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:40:10.18 ID:HWY8riZv0
支援
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:44:37.18 ID:IoTgz5OoO
憂「…………」
炊飯器を開けて私は絶句しました。私の鼻腔を刺激したのは普段とは違うにおいを放つ
お米でした。
憂「米研ぎが全然できていないよ」
それだけではありません。
水の量。本来であれば今日のカレーにあわせて水の量は通常よりも少なくしなければ
いけません。しかし、お姉ちゃんの炊いたお米はほんどお粥に近い状態でした。
憂「ていうかよりによって何で五合も炊いたんだろう……」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:52:50.80 ID:OZUzXRFJ0
支援
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:53:54.94 ID:Y1eKUesF0
例え突然ゴキブリの交尾について熱く語り出したとしてもあずにゃんなら愛せるのにゃん
余裕でゴキブリの交尾の話を聞きながらセクロスもできるのにゃん
これもあずにゃんだからこそ為せる愛の業なのにゃん
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 12:56:35.44 ID:IoTgz5OoO
仮にお姉ちゃんが美味しくお米を炊いていたなら私は喜んで梓ちゃんにこの
カレーライスを食べさせてあげたでしょう。
梓『カレー美味しい!』
憂『このカレーライスのお米はお姉ちゃんが研いで炊いたんだよ』
梓『さすがは唯先輩!好きですチューしてくださいっ』
唯『あずにゃんカレー臭いよ〜』
……的な展開も望めたかもしれませんが、このお粥では、
梓『これ、唯先輩のゲロですか』
唯『一生懸命作ったのにひどいよあずにゃん!』
梓『ゲロと見間違えるようなものを出すほうが悪いに決まってるでしょうっ!』
唯『ぷんぷん!あずにゃんなんてだいっきらいぃうええええん』
……ダメです。悪い想像しかできません。
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:11:33.31 ID:IoTgz5OoO
憂「カレーのお米は固いほうがいいです。ええなぜかっていうとカレーライスには
当然カレールーをかけますよね。ですからそのカレールーによってお米は柔らかく
なるので、柔らかいお米でカレーをすると柔らかくなりすぎて美味しくないです。
ええではそんな美味しくないお米はいったいどうしたらいいのか?」
……あれ?私何言ってるんでしょう?もしかしてこれは古畑任三郎の真似ですか?
憂「簡単です。カレーとご飯を分けて食べればいいんです、或いは、ルーがほとんど
ないのならそのルーの入った鍋にお米をつっこんでカレーチャーハンにすれば
いいんです。んふふそうすることでお米の水分を弾き更に隅にまで残ったカレールー
もええぇ美味しく完食できるのです」
いや、こんなことを言っている暇はないはずなんですけど。
意外とこのモノマネ楽しいかもしれません。
「ええ、しかしさすがにお粥はどうしようもありません。風邪を引いた人か、
もしくは、ご老人にでも食べてもらうしかありません。ふふふ、平沢憂でした」
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:22:21.13 ID:IoTgz5OoO
憂「こうなったら――」
私のこの時の思考は非常に奇妙でした。冷静に振り返ってみれば、あまりに
おかしすぎていっそのこと滑稽とすら言えたでしょう。
憂「いただきます」
大きな皿を二つ用意してお米五合をその二つの皿に移し終えると、私はおもむろにお粥
を貪り食いだしました。
自分でもビックリの奇行です。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:25:38.73 ID:LAGctfPMP
いよいよつながってきたな
支援
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:32:01.19 ID:IoTgz5OoO
頭に血が上っているのか、脳みそから変な分泌液でも放出しているのか、ただひたすら
私はご飯を口に放り込む作業に没頭しました。
流し台でね立ち食いとは、行儀の悪いことこの上ありませんでしたが、そんな
ことを気にかける余裕も思慮もありませんでした。
憂「……うげっ、食べれちゃった」
何とご飯五合――しかもお粥を――私は完璧に平らげてしまいました。
完食するのに十五分もかかっていません。ご飯五合です。
言うまでもなく、平沢憂はただの女子高生であっても、お相撲さんではありません。
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:40:50.07 ID:IoTgz5OoO
ただ単にお米を捨てて、次のものを炊けばそれで終わったのに……私は茨の道を選択して
しまったのでした。
その代償はあまりに大きかったようです。
憂「…………っ?」
お腹に違和を感じたと思った次の瞬間には、耐え難いほどの激痛が襲ってきました。
それでも何とか最後の力を振り絞って私は、ソファーに辿り着くことができました。
唯「結構雨が本降りになってきたね、あずにゃん。おーい憂帰ってきたよ〜
早くカレーライス食べようよ」
梓「おじゃまします」
――ちょうどその時、お姉ちゃんが帰ってきました。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:57:43.85 ID:IoTgz5OoO
唯「――、――ぅい、うい、憂!」
憂「!!」
目を開くとお姉ちゃんの泣き顔が視界いっぱいに広がっていました。
憂「お姉……ちゃん?」
唯「憂っ……よかったあ!」
梓「唯先輩、そんな風に抱き着くと憂が苦しそうですよ。大丈夫、憂?」
憂「うん、何とかね」
唯「本当に本当に大丈夫?」
憂「うん、心配かけてごめんねお姉ちゃんに梓ちゃん」
律「どうやら憂ちゃんは大丈夫みたいだな」
首にしがみついているお姉ちゃんの背中を撫でつつ、視線を後ろへ移すとそこには
律さん、いえ、軽音部の皆さんと和さんがいました。
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:59:22.19 ID:IoTgz5OoO
ちょい飯食いに行ってくる。後ちょっとで終わる。
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 13:59:52.76 ID:HWY8riZv0
なるほど、こうつながるのか
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 14:00:42.10 ID:0lfeFzGO0
支援でやんす
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 14:01:05.26 ID:OZUzXRFJ0
バイオ的な何かだと思ってた
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 14:21:55.88 ID:eVOW6OCZO
しえん
勿論これから浣腸だよな?
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 14:55:40.62 ID:OZUzXRFJ0
age
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:08:49.01 ID:IoTgz5OoO
戻ってきた。保守ありがとう。
憂「……っていうわけなんです」
何だか新手の罰ゲームを受けているような、そんな羞恥心を感じつつ、私は皆さんに
細かい部分――流し台で立ち食いしたとか――は省いて皆さんに告白しました。
私が意識を失った直後にお姉ちゃんがとった行動は救急車を呼ぶ、ではなく自分の
友達を呼ぶでした。
結果から見れば正解と言える選択でした。もし、救急車を呼ばれてたら色々とまずい
ことになっていたでしょう。
お腹は相変わらず妊娠八ケ月の奥様みたいに事故主張していましたが、痛みが治まった
だけでも幸いです。
今日私の人生の手帳に要らぬ武勇伝が印されてしまいました。
言わずもがなこんなのは誰にも知られたくないことで、胸のうちにそっと閉まっておきたい
というのが本音なのですが、普段から真面目でいい娘で通ってきた私の奇行はしばらく
は話の種になるでしょう。
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:12:16.18 ID:IoTgz5OoO
世の中には思春期を迎えるにあたり、自分ではカッコイイと思いつつも第三者の視点
で見ると非常に痛々しい行動を起こしてしまい、後に自らその行動を思い返すと無性
に自殺したくなる死に至る病があるそうですが、もしかしたら今の私もそれに感染
しているのかもしれません。
紬「憂ちゃんは恥ずかしがることないと思う。あなたは姉である唯ちゃんのために
頑張ってお米五合も完食したんだから」
和「そうね。胸を張っていいと思うわ」
憂「今は無意味にお腹だけ張ってます」
ムギちゃんや和ちゃんは良いこと言ってるけど
やっぱり客観的に考えるとシュールだわぁ
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:17:36.85 ID:LAGctfPMP
憂「クッ……お腹が疼く……!」
こうですか分かりますん
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:19:54.25 ID:IoTgz5OoO
憂「今は無意味にお腹だけ張ってます」
唯「そうだ!みんなまだご飯食べてないでしょ?今日は家で食べてってよ」
澪「急な話だな……いいのか?」
憂「ええ、皆さんには普段からお世話になってますし、今日は迷惑もかけてしまったんで。
差し支えがなければ是非家で食べてって下さい」
律「さっすが憂ちゃん『太っ腹ぁ』っていってえええええっ!何すんだ澪!」
澪「ごめん、何だか殴らないとダメな気がして……」
唯「とこれで、何たべようか?私はうどんすきに一票!」
律「いややっぱ皆でするって言ったら焼肉だろ!」
澪「ちじみとかヘルシーだしよくないか?」
紬「だったらお好み焼きとかは?」
梓「じゃあすき焼きをプッシュします」
和「しゃぶしゃぶなんか手がかからなくて私的にオススメなんだけど……」
憂「今のうちにトイレ行っておこう」
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:29:26.19 ID:IoTgz5OoO
♪二十分後
梓「……で結局意見がまとまらないので簡単なゲームをして決めることになったんですが……」
律「じゃあいよいよ私とムギで決勝戦だな!」
紬「ええ、望むところよりっちゃん。私は私のお好み焼きの夢のために勝たせてもらうわ」
唯「おお!普段穏やかなムギちゃんが珍しく燃えてるよっ」
律「そこまで言うならムギに次の勝負のゲームを選ばせてやるぜっ」
紬「じゃあお言葉に甘えて。『イっちゃダメゲーム』をしましょ」
律「……なんだそれ?」
和「明らかに字を間違っている気がするんだけど?」
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:43:38.63 ID:YlbHshUEO
史絵
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:44:06.92 ID:IoTgz5OoO
澪「何となく知ってる気がする」
律「どういうゲームなんだ?」
紬「極めてシンプルなゲームよ。一つの単語を選んで、その選んだ言葉をお互いに
言ってはダメというゲームよ」
律「なーる。つまり逆にその単語を相手に言わせたら勝ちってわけか」
紬「ええ。言葉は私が選んでいいかしら?」
律「いいよん」
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:44:45.81 ID:jS1YEPmC0
SSのムギは夢が多いなw
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 15:53:35.05 ID:O6tbNEWB0
>憂「今のうちにトイレ行っておこう」
ここ詳しく!せめてここを詳しく頼むにゃん!!
今ならまだ間に合うのにゃん!!
今憂は一人でイチジク浣腸してるって俺が言ってた
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:09:14.78 ID:IoTgz5OoO
♪律VS紬!
紬「じゃあ言葉は黒にしましょ」
律「ふんふん、黒ね」
紬「ゲームスタート――じゃあ私からの質問。ゴキブリの色は何でしょう?」
唯「何かムギちゃんじゃないみたいな質問だね。ていうか答えたら負けるしね
これは答えなきゃダメなのかな?」
梓「どうなんでしょうね」
律「甘い、甘すぎだムギ。スガキヤのソフトクリームより甘いぜ。
答えはブラックだ!」
紬「さすがりっちゃん……そのたとえは私には全くわからないけど。そもそも私、
ゴキブリを見たことがないからゴキブリを見るのが夢なんだけれど」
和「何その夢」
唯「何だか熱くなってまいりましたー」
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:17:04.03 ID:e3xa1NXmO
しえん
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:20:41.32 ID:IoTgz5OoO
紬「じゃあ、これはどうかしら……私の髪の色はなんでしょう?」
律「地味に難しいな。茶色ではないし……うーん」
憂「ふうースッキリした」
律「金っていうにはちょっと……」
紬「はい今りっちゃん『金』って言ったわね。私の勝ち」
律「な、なに言ってんだよっ?ムギが選んだ言葉は『黒』だろ!?」
唯「あっ、言っちゃった」
律「!!」
紬「私の勝ち、ね」
律「くっそー、やるなあムギー」
♪紬、勝利!
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:22:04.63 ID:2WndYE270
憂が…たった一行…だと
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:22:52.59 ID:ZX1BOr2h0
昔劇団ひとりがやってたな
たった1行…たった一言…
だが…しかし…
「スッキリした」…
これは深い…
この一言に憂のいろんな思いが詰まっている…
いろんな…そう…いろんな事を想像してしまう…
そしてそれをあえて描写しない事で
その想像に物語りの全てを委ねている…
故にこの一言が無限の可能性とエロさを秘めている…
深い…これは深い
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:35:14.98 ID:IoTgz5OoO
♪食後!
唯「お腹いっぱいだよ〜」
律「ああ、お好み焼きだけじゃなく手羽先のコーラ煮にタコのおすいもの、ほうれん草
のおひたし
さらには、サケのムニエル!」
唯「いやあ、憂はSS内じゃハンバーグかカレーしか作れないと
思ってたのに……」
澪「空腹も手伝ってとっても美味しかったな」
和「空腹は最高のスパイスって言うものね」
梓「あ、今とっておきの名台詞が浮かびました」
唯「おお!なんですかいあずにゃん!?」
梓「『満腹は最高の贅沢』」
唯「あずにゃんカックイイいいぃっ!」
梓「苦しいです。そんなに抱き着かないで下さい」
唯「えへへへ」
和「でも今のは不覚にもにうまいと思ったわ」
唯「詩人だねあずにゃんは!」
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 16:50:03.06 ID:IoTgz5OoO
♪帰宅!
和「まあ、あんまり長居するのも迷惑だろうしそろそろ帰るわね」
唯「そんなことないよっ。もうちょっとくらいいてもいいのに」
澪「唯。明日も学校があるってこと忘れてないか?」
梓「そうですよ、唯先輩」
唯「もちろん忘れてないよっ。あずにゃんっ。明日も部活楽しみだもん」
律「いやあ、憂ちゃんホントにありがとう、ごっつぁんです」
憂「そんなに頭を下げなくても……むしろこちらこそご迷惑をおかけしてしまって。
今日はありがとうございました。また、皆さんいつでもいらして下さいね」
紬「今度来る時には何か持ってくるわね」
唯「ムギちゃんもいつもありがとね」
紬「どういたしまして」
和「また雨が降り出してきそうだし、皆も寄り道せずに帰るのよ」
律「よし、じゃあ明日も学校へ元気に登校することを誓って、解散!」
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:08:37.05 ID:IoTgz5OoO
唯「楽しかったね、憂」
皆が帰った後お姉ちゃんは本当に嬉しそうに言いました。
憂「うん、またみんなでご飯食べたいね」
この数日間でお姉ちゃんは少し、成長しました。それはあまりにも小さな成長で
注意深く見なければ、きっと誰も気づかないだらうし、案外私しか気づいていない
かもしれません。
けれども。確かにお姉ちゃんは確実に一歩ずつ進んで前に向かっています。
憂「今日はお洗濯に風呂洗いにご飯に色々とありがとね」
唯「ううん、憂はいつもいっぱいいっぱい家事をやってくれるんだから、こんなの
何でもないよ。わたしは憂のお姉ちゃんなんだから。それに……」
最後の言葉はお姉ちゃんが俯いたせいなのか、語尾が掠れたせいなのか聞き取れ
ませんでした。
どうしたの、と尋ねると、
唯「今日、わたしが米研ぎを失敗しちゃったせいで憂があんなことになっちゃって……
ごめんね」
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:21:41.42 ID:IoTgz5OoO
憂「……ふふ」
唯「?」
私は自分の行動を思い出して、笑ってしまいました。
さっきまでなんであんなことをしてしまったのか頭を抱えそうになっていたのに。
憂「でもそれで今日、こんな楽しい時間を過ごせたなら決して悪くないとも思ったんだ」
唯「憂……」
憂「明日からも頑張ろうね、お姉ちゃん」
唯「まかせて!もうすぐ三年生になるし、勉強に家事に部活に全部ガンバるよ。
あっ、新曲の練習もしなきゃっ」
ああ神様。どうかこれからも、こんな素敵な日々が続いてくれますように。
唯「今日は久々に一緒に寝よっか?」
憂「うんっ」
♪おわり?
ほんわかした
乙は早いかね?
乙
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:24:08.45 ID:IoTgz5OoO
見ててくれた人はどうもありがとうございました
乙
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:26:29.88 ID:LAGctfPMP
乙乙
建て逃げや投げる奴が多いけど、よく完結させてくれた
面白かったよ
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:28:17.59 ID:e3xa1NXmO
乙
面白かったよ
197 :
みゅー:2010/04/06(火) 17:28:37.31 ID:Xcr87KdW0
乙なのです。
ほんわかしたのです、GJ
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:29:09.77 ID:TwghFyvYQ
乙
楽しかった!
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:34:20.53 ID:O6tbNEWB0
乙にゃんにゃん
だが
>憂「ふぅ…スッキリした」
ぼくの一番期待していたところをたった一言で片付けられたのにゃん
これだけは許せないのにゃん
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 17:53:20.35 ID:fEGbO2y3O
乙!
面白かったぜ
でも動物の交尾の話しをしまくる奇行はなんだったんだろ?
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 18:19:05.68 ID:EXNzSPcgO
乙
和と純と梓の目が意味するところが未だに気になるんだが
なんかチグハグな気もするけど文章が好きなタイプだったから楽しめた乙
ところでかずにゃん院はどうだったんだ?
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:05:42.47 ID:IoTgz5OoO
肝心の話を書くのを忘れてたああああああああ
続きっていうかオマケ書いていい?
どうぞ
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:06:33.96 ID:e3xa1NXmO
さっさと書け
はやく
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:13:27.14 ID:IoTgz5OoO
ありがとう!
♪オマケ
梓「ねえ、4月になって私たちも二年生になったわけだけど……」
憂「純ちゃん学校に来ないね」
梓「…………今日何日だっけ?」
憂「四月六日だね」
梓「今日来ないとさすがにまずいよね?」
憂「うーん、まあ純ちゃんの一話に場合確実に出番があるかと言えば必ずしもそうでもないし」
梓「微妙に失礼だよ、憂。それに一話だよ?一話って言ったら脇役が唯一出れる
回でしょ?」
憂「梓ちゃんもそれ、相当失礼だよ」
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:16:52.34 ID:IoTgz5OoO
梓「電話しても出ないし、困ったなあ」
憂「よし、梓ちゃん。それじゃあ私に任せて」
梓「家にでも行くの?」
憂「ううん、ある人に頼む。ところで梓ちゃんは和さんに貸したハンカチ返してもらった?」
梓「うん、返してもらったよ。というか新品になってた」
憂「ありがとう。それだけわかれば十分」
梓「?」
おまけきてる〜
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:27:00.05 ID:IoTgz5OoO
♪三年二組
唯「あれ、憂?どうしたの」
憂「うん、ちょっと用事があってきたんだけど……」
紬「キョロキョロしてるけど、誰か探してるの?」
憂「はい、簡単に言うと犯人を」
澪「ん?何かあったのか?」
憂「いえ、既に事後です」
律「いやあ、購買は相変わらず混んでた……って憂ちゃん、どうしたの?」
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:36:42.85 ID:IoTgz5OoO
憂「ある人に用事があったんですけど……」
唯「それより憂!もうすぐだよ、もうすぐっ」
律「そうそう、そうだぜ!私らがまた大活躍して画面をところ狭しと暴れ回るんだからなあ
澪「捏造するなっ」ドスッ
律「ぐえっ!」
紬「でも最初の『けいおん!』と二期の『けいおん!!』って何が違うのかしらね?」
唯「なんだろうね?」
律「うーん、案外前回と同じで何も変わらないんじゃない?」
澪「というか変えようがないしなあ」
二期が期待してるのは分かった
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:51:52.69 ID:IoTgz5OoO
憂「より正確に言うなら変えちゃダメなんですよね」
律「まあ、コンセプトがゆるーい女子高生の日常を描く、だもんな」
澪「まあみんなもそう言うのを求めてるしな」
唯「はいはい!りっちゃん隊員!いい案があります!」
律「ほほう?」
唯「ライブシーンを迫力満点にすればいいんだよっ!」
紬「たとえば?」
唯「こんな感じに」
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 19:56:08.19 ID:IoTgz5OoO
♪
唯『放課後ティータイムのライブにようこそー!!』
唯『ふわっふわた〜いむっ』
澪『ふわっふわた〜いむっ』
ジャジャン、ジャジャン、ジャ-ン、ドっカーン!!
唯『どうもありがとおおおおおっっっ!!』
ドドドドドドドドカンドカ-ンドカ-ン!!!!
観客『うおおおおっ!!』
♪
唯「……みたいな?」
澪「……どうやってその大量の火薬を用意する気だ?」
紬「私のほうでよければ」ニコ
律「……いや、違うな。こんなのじゃダメだ」
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 20:06:17.67 ID:IoTgz5OoO
律「けいおん二期は一期よりも放送される地方が格段に増えたんだから、もっと
ファン層を増やすべきだろ」
憂「たとえば?」
律「たとえば床の間の奥様方を味方につけるべくミステリーものとかどう?」
澪「……それはサスペンスって言うんじゃないのか?」
律「似たようなもんだろ?」
紬「でもそんなシリアスな話をやったらもとの視聴者がいなくなっちゃうんじゃ……」
律「そこはミステリーもんでも、『けいおん』風にアレンジするんだよ
こんな感じに」
男を出して恋愛アニメの側面を持たせるのはどうでしょう?
唯ちゃんを決して失望させない、いい男がいるんだけどな〜(チラッ
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 20:19:22.18 ID:IoTgz5OoO
♪
和『律、今度は校長先生が殺されたみたいよっ』
律『あちゃーついにさわちゃんまでやられたかあ』
梓『今日こそ事件を解決しに行きましょうよっ』
澪『梓の言うとおりだっ!いい加減犯人を捕まえないと』
律『えーまだティータイムの最中じゃん。なあ唯?』
唯『うん、もっとティータイムしてたーい』
梓『ダメったらダメです!』
律『よし、そこまで言うなら民主的に多数決で決めようぜ!行かない!』
>>216 ほう、俺も有名になったもんだな
褒めて貰えるのは素直に嬉しいけど、何も出せないぜ
まあ唯を幸せにするのは任せておいてくれ(キリッ
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 20:27:27.34 ID:IoTgz5OoO
唯『行かないっ』
澪『行く』
梓『澪先輩に同じく……ムギ先輩は?』
紬『じゃあ……行かないの方向で』
澪『なっ……まさかの裏切り!?』
紬『事件現場に行くよりもさわこ先生のお墓参りに行きましょ。私、子供の頃から
みんなでお墓参りに行くのが夢だったの』
唯『うん、じゃあそうしよっか』
紬『今から楽しみね♪』
♪
律「……どうよ?」
梓「……シュールというか、もはや視聴者を馬鹿にしてますね」
澪「こんなの放送したら色んなところから苦情が来そうで恐い……」
憂「あの……ところで」
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 20:45:31.60 ID:IoTgz5OoO
♪職員室
憂「失礼します」
さわ子「あら、憂ちゃん。どうしたの?キョロキョロしちゃって」
憂「……いないなあ」
さわ子「?」
憂「いえ、こちらの話なんです」
さわ子「もしかして用事のある先生でもいる?」
憂「違います……って先生なんだかお疲れですね」
さわ子「ちょっとね……」
憂「そういえばもうすぐ『けいおん!!』が始まりますけど……」
さわ子「ああーぶっちゃけどうでもいいわね。つうか二期の出番より彼氏の欲しいわ。
ここをウロチョロとしてる連中は唯ちゃんのことを狙ってるみたいだけどね、たくっ
だいたいこの学校は生徒の数に対して教師少ないわクーラーかからんわ、いった(以下略)」
憂「先生……素が出てます」
さわ子「あら、ヤダ。いけないいけない。それで憂ちゃんは何しに職員室に来たの?」
憂「実はというと……」
さわ子株が上がる話は二期にあるのかね
あったら尺の無駄だが
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 20:53:33.80 ID:IoTgz5OoO
飯くってくるすまん
支援しておこう
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 21:12:47.86 ID:0A9q4F180
>>202 研究室の自己紹介の時に趣味は読書って言ったら
チャラそうな学部生に横から「ラノベ?」って小声でニヤニヤしながら言われたにゃん
そこはあずにゃんにゃん!ってリアルに使ってキャラ立てろよ
梓似のツインテールはいたか?
SSという名の読書
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 22:09:51.19 ID:IoTgz5OoO
お待たせ
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 22:14:26.32 ID:IoTgz5OoO
♪屋上
憂「教室にもいなくて、職員室にもいなくて生徒会室にもいなかったらもう、ここにしか
いないと思っていました」
和「……来ると思ってたわ。何か私に用事があるんでしょ?」
憂「ええ。率直に言います。純ちゃんをもとに戻して下さい」
和「……言ってる意味がわからないわね」
憂「あの皆さんとご飯を食べた日からずって考えていたんです」
和「…………」
憂「それで気づいたんです。梓ちゃんと純ちゃんの二人の共通点に」
和「そもそもその二人についても詳しく知らないし、その二人に何が起きたのかも
知らないのに急にそんな話をされても困るわね」
憂「いいえ、そんなはずはありません。和さん、あなたは知ってたんですその二人の
ことについては何も知らなくてもその二人が私に対して交尾の話を延々としていたのはね」
和「話だけは聞いてあげる」
/ / i ∧ : 、 ヽ
/) ' ' ! / ',: . ヽ !
///) .| i | / へ. {\ iヘ , |
/,.=゙''"/ .!. | |'/ ´ ̄`ヽ ヽ 「∨ |
/ i f ,.r='"-‐'つl ハ| i′ - 、 ノ ', / | 屋上!
/ / _,.-‐'~ 八 | |ィニヽ ,ニ 、∨ '
/ ,i ,二ニ⊃ / | |´ ::::: , ⌒ヾ 八/ ,′
/ ノ il゙フ / 人 | __ :::: / /
,イ「ト、 ,!,!| / ,..:':::::::::} |、 ( ノ / /
/ iトヾヽ_/ィ"/r.::::::::::::::::八 ヽ: 、 .イ/ ∧
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 22:22:03.63 ID:IoTgz5OoO
憂「最初の事件。純ちゃんが私に対して交尾の話をしまくった。これ、私は途中で
嫌になって逃げたんです。
和「それで?」
憂「廊下を全力で走って、私は和さんに注意された……」
和「生徒会執行部としては当然の行いね」
憂「私が廊下の角を曲がる前にね」
和「……!」
憂「そう。おかしいんですよね和さん。和さんは廊下の角に隠れてたんだから
見えてるはずがないのに」
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 22:32:04.30 ID:IoTgz5OoO
憂「次に梓ちゃん。これもまたおかしい点が一つ」
和「……」
憂「私、あの時梓ちゃんがあんまりにも交尾の話をするから、悲鳴をあげたんです。
しかし、和さん。あなたはまるで何も聞こえなかったみたいに振る舞った」
和「それだけ?それだけかしら。なら教室に戻らせてもらうわ」
憂「そして最後。最後は私のことです。覚えてますよね?私がご飯五合を一人で食べたこと」
和「後、半世紀は忘れられそうにないわ」
交尾だけじゃなくて五合も関係してんのかよw
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 22:55:24.65 ID:IoTgz5OoO
和「何せ女子高生が、ご飯五合も食べたとかギャグ以外のなんでもないわ」
憂「そうですね」
和「その上立ち食いまでして……」
憂「……意外ですね。こんな簡単に和さんがボロを出すなんて」
和「……え?」
憂「今、和さんは少なくともご飯を食べていたときの私を見ていたことを認めたんです」
和「どういうこと?」
h
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:03:04.61 ID:IoTgz5OoO
憂「だって私、一言も言いませんでしたから」
和「自分で説明しておいてよく言えるわね」
憂「確かに私は自分でご飯を食べたことを説明しました。でも立ち食いをしたことについて
は一言も言ってないんですよ」
和「!」
憂「こうもあっさりボロを出すとは思いませんでした」
和「……」
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:16:40.47 ID:IoTgz5OoO
憂「それと、和さん。梓ちゃんにハンカチを借りたことは覚えてますか?」
和「覚えてるわ。当然きちんと返したわ」
憂「新品を、でしょう。梓ちゃんが本来使っていたハンカチと同じ種類のものを買って
返したんでしょう?」
和「それが何か意味があるとでも言うの?」
憂「はい。なんでわざわざ新品のものを買ったのか……どこかで無くしてしまったからでしょう?」
和「……ええ、そうよ」
憂「ついでに、そのハンカチっていうのはこれですね」
和「どこでそれを……?」
憂「家の勝手口付近です。あそこからなら、流し台の前でご飯を食べる私を
見れますよね」
和「……っ」
憂「もう一つ。このハンカチを発見したのは皆さんが帰ってからすぐです。あの日は雨が
降ったり止んだりしてましたね、覚えてますか?」
和「……」
憂「このハンカチ濡れてたんです。そして私がご飯を食べていた時、雨が降っていました」
ごはん食ってる憂を見てる和ちゃんとかシュールすぎるんだけど、
一体何のために……と言うより本当誰得だよwwww
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:30:20.75 ID:IoTgz5OoO
憂「私の推理は全て、和さんがその場にいた、ということを証明していてめ決して
和さんが犯行をしたというのを証明しているわけではありません」
和「……そうね」
憂「でも、そのことを隠してたんだから疑う余地は十分にあります。
……どうですか?間違ってますか、私の考え」
和「…………いいわ、認める。認めます。あなたやその二人を操ったのは私、真鍋和よ」
憂「どうしてこんなことしたんですか?」
和「交尾」
憂「はい?」
ゴクリ
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:44:14.41 ID:FNBCcWcwO
ゴクリ
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:45:52.29 ID:IoTgz5OoO
和「誰でもよかった。交尾を、交尾について熱く語れる人間なら」
憂「……話が見えないです」
和「だから、交尾について語れる友達がほしかった……」
憂「それで、純ちゃんや梓ちゃんを?」
和「ええ。でも所詮、操り人形。彼女たちと語り合っても全然ときめかなっかった」
憂「……あの、じゃあ私はなんで?」
和「うん?えーとうーん」
憂「ぶっちゃけ理由無いみたいな?」
和「まあぶっちゃけちゃうと、ね。何となく自分の能力を試したくなっただけって感じね」
憂「酷い言い草ですね」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:55:44.17 ID:IoTgz5OoO
和「まあ、純ちゃんについては戻すの忘れてただけだから……戻しておくわね」
憂「あの……結局その和さんの力って何なんですか?」
和「二期で教えてあげる」
憂「…………」
和「…………」
憂「…………」
和「私、アニメは闘ってなんぼだと思ってるから。ちなみに一番好きなアニメは
マシュランボーよ」
憂「聞いてませんし、そんなアニメ知りません。だいたい私たちが闘い出したら
苦情が来て打ち切りになっちゃいますよ」
和「それもマシュランボーみたいでいいわ」
憂「帰っていいですか」
和「もうすぐ始まるんだからここにいなさい。ワンセグあるし」
憂「いいです。家で私はじっくりお姉ちゃんと一緒に見ます」
和「そう、さよなら」
そうか、もうすぐ二期なんだな、僕はもうちょっと先だ…
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/06(火) 23:58:54.67 ID:lq++6Xoz0
二期までに終わらせないと荒れるかもよ
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 00:14:34.37 ID:V0WtIPxKO
♪次の日!!
『けいおん!!』については皆さんのこれからの楽しみを奪うつもりは無いので何も
語りませんが、とりあえず純ちゃんは無事帰ってきました。
純「次はハエの交尾がいい?それともカメムシ?やっぱクジラ!?なんでも説明してあげるっ」
……はい、無事なんだと思います……。
梓「…………ねえ、どうしちゃったの、この娘?」
憂「知らない……」
和さんの洗脳は解けたのか、純ちゃんの瞳はいつものように輝いていましたが、問題は
そんなことではなく、和さんの洗脳がきっかけでどうやら本格的に交尾について目覚めて
しまったという事実が問題なのです。
憂「よかったですね和さん。語りあえる仲間が見つかって……」
梓「?」
純「なに、二人ともテンション低いなあ。せっかく私が交尾の
話しまくってんのに〜」
まあ、何はともあれ今日も平和です、神様。
おしまい!!
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 00:16:58.13 ID:V0WtIPxKO
今度こそおしまいです。
ほんと二期楽しみです。
まあ、うちの地方は今日じゃないってさっき知ったんですけどね。
さいならー
乙〜
お疲れ
久々にいいSSを見た
乙!
よかったよー
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 00:21:41.50 ID:+hig9roR0
規制解除きた!
乙
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 00:33:48.74 ID:nUM1e1AG0
乙にゃんにゃん
だがぼくのあずにゃんをゴキブリの交尾について熱く語らせた和ちゃんは許さないにゃん
謝っても許さないのにゃん
ぼくのあずにゃんをそんな理由で洗脳した罪は重いのにゃん
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 01:49:36.34 ID:V0WtIPxKO
うちの地方もっかい調べたら22日ってもう……
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 02:01:44.52 ID:nUM1e1AG0
かわいそうに
一方、
しっかり実況して唯梓補給したぼくはご満悦の表情で就寝するのであったにゃん
あずにゃんにゃん!あずにゃんにゃん!
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 03:02:01.78 ID:L80UiIFA0
乙
256 :
マジレス1l ◆MAJIRESU1I :2010/04/07(水) 05:42:31.50 ID:8Yh7qeRl0
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/07(水) 07:06:46.60 ID:O7D/BFW2O
あ
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙にゃんにゃん