>>435 おやすみノシ
【記者の目:「まいまいクラブ」投稿30万件=中島みゆき - 毎日jp(毎日新聞)】
毎日新聞愛読者の広場「まいまいクラブ」に投稿されたコメントが3月、30万件を超えた。
計測を始めたのが07年2月末なので、毎月1万件近い声が寄せられたことになる。一つひとつ、新聞へのかけがえのないメッセージとして、大切に受け止めたい。
(中略)
特に印象に残っているのは、07年元旦に始まった連載企画「ネット君臨」取材班ブログの管理人をしたことと、
09年秋の政権交代以降、マスコミの在り方への厳しい言葉や提言が相次いでいることだ。
「ネット君臨」は「ネット社会の負の側面を描く」連載。
ブログへのコメントは承認制の形をとっていたが、掲載が始まった元日の昼ごろから、徹夜で承認しても追い付かないほどのコメントが押し寄せてきた。
「マスゴミ」「印象操作」といったマスコミ不信を示す言葉が数多く見られた。
戸惑いながらも私は、あらかじめ示した承認規定(長すぎるもの、特定個人を誹謗(ひぼう)中傷するもの、
当該コーナーに無関係なものは掲載しない)に沿って、できる限り掲載するよう努めた。そうすることが投稿者との信頼を築く出発点だと考えたからだ。
「マスコミ批判が新聞社のサイトに書ける」と驚く声もあった。
ただ私は、表現はともかく、それらが問題としている「新聞は真実を伝えていないのではないか」という疑問、
「記者は優越的地位にあるのに勉強不足」という不満、「ニュース選択や記事の展開が恣意(しい)的」という批判には、時間をかけても真剣に向き合っていく必要があると思った。
あまりの流速に交通整理以上のことはできなかったが、最終的にはよい問題提起ができたと思う。また逆に、新聞への期待を感じることのできた経験でもあった。
(中略)
ソーシャルメディアの同時性、ネットワーク性の前で、新聞社として何ができるか。答えは必ずあると信じている。
二項対立を超え、「既存メディア」の報道とネットからの発信が相補う形で、よりよいコミュニケーションが実現されることが、望ましい未来だと考えている。(デジタルメディア局)
http://mainichi.jp/select/opinion/eye/news/20100331k0000m070119000c.html