御坂「あ、アンタ一体……」俺「これが俺の能力……」
いつからだろうか
壁に落書きしても怒られなくなったのは
いつからだろうか
友達が俺を避けて遊ぶようになったのは
いつからだろうか
他人-ヒト-から畏怖の目を向けられるようになったのは
いつからだろうか
俺が一人になったのは
いつからだろうか
俺が他人-ヒト-と違ってしまったのは
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:52:55.31 ID:G6nJoSeU0
小萌「はーい。それでは俺君に上条ちゃん、補習を始めるのですよ」
上条「せっかくの夏休みが補習だなんて……不幸だー!」
俺「まぁまぁ、レベル0でしかも休みがちじゃあしょうがないでしょ」
小萌「そうですよ!上条ちゃんは休み過ぎなのです。それでは58ページを開いて
ください」
・・・・・・・・・
上条「はぁ疲れた・・・大体能力開発のプロセスなんて、レベル0で能力無しの俺
には関係無いっての」
俺「たしかにね・・・お前の能力ってなんていうか『違う』」もん……」
バコーン!
上条「な、なんだ!?今の音は!?」
俺「近いみたいだ!行ってみよう!」
美琴「そんな!私の電撃がレベル3『強能力者』に効かないなんて!」
男A「そりゃあそうさ!俺の能力は『雷電遮断-アンチエレクト-』!雷すら防ぐ俺
にてめぇのちんけな雷なんて通用しねぇんだよ!」
ガッシッボカッ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:53:18.30 ID:AaOmHPyCP
いつからだろうか(笑)
壁に落書きしても怒られなくなったのは(笑)
いつからだろうか(笑)
友達が俺を避けて遊ぶようになったのは(笑)
いつからだろうか(笑)
他人-ヒト-から畏怖の目を向けられるようになったのは(笑)
いつからだろうか(笑)
俺が一人になったのは(笑)
いつからだろうか(笑)
俺が他人-ヒト-と違ってしまったのは(笑)
また俺か
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:53:51.21 ID:G6nJoSeU0
美琴「きゃあっ」
男B「ぐへへへへ。しねぇ!レールガン!『絶縁岩石-ストーンヘッジ-』!」
美琴「くっこんな岩、超電磁砲で・・・」
ビリビリっ
男A「させねぇよ!『雷電遮断』!」
ビュッ
美琴「きゃ、きゃあ!」
上条「危ねぇ!」
ザッ!バゴーン!
美琴「あ、あんたなんでここに・・・」
上条「んなことは気にすんな!早く逃げろ!」
美琴「う、うん・・・っ痛っ足がっ」
俺「ちょっと足、貸して」
美琴「えっちょっ」
ポワァー
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:55:03.29 ID:rArVWJCeO
頑張れ俺
期待
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:55:27.74 ID:G6nJoSeU0
美琴「足が治った!?」
俺「さぁ、安全な場所に!」
美琴「で、でも・・・」
ドスン!
上条「ぐはぁっ」ズサー
俺「当麻!」
男B「俺のストーンヘッジを止めたのには驚いたが、喧嘩の方は並みみたいだな!」
上条「くっそ・・・倒れて・・・たまるかよ・・・俺が倒れたらっ・・・誰がこいつを倒すってんだ・・・誰が!ビリビリの敵をとるってんだよ!」
男A「うるせーよ。死ね」
上条「う、うわぁー」
男から放たれた巨石が上条当麻を襲う
頼みの綱である右手は折れており、体の前に翳すことも敵わない
誰がどうみても、上条当麻の死は確実であった
が
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:55:33.01 ID:9H6yt+tH0
あの何か色々と凄いアレか
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:55:34.27 ID:jrXE93EQP
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
>バコーン!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:58:16.09 ID:BTHd1tZD0
いろんな意味で期待できる
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 20:59:30.05 ID:GqaKx7m60
定期乙
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:00:28.69 ID:pqEkspF10
盗む能力もったあの方ですか?
またアンタか
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:00:31.03 ID:4PN83Ccy0
>他人-ヒト-
ふあぁっぁぁぁぁぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁん
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:01:31.24 ID:A1/qmZEz0
スキルバンデッド
なんとかクリエイター!!!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:03:06.02 ID:G6nJoSeU0
俺「させない」
一言。
たったそれだけで巨石が、消えた
俺「許さない」
その声は怒りに震え
俺「友を傷つけたお前を」
その端整な顔立ちは憎悪に歪み
俺「絶対に、許さない」
その瞳は赤く、紅く、燃えていた
俺「お前がこれまで与えてきた痛みを・・・」
???『陸、怪我は……ないか……グハッ』
俺(なんだ、これ)
俺『なんでだよ……うわぁああああああああああああああ』
俺(こいつは……そうだ!こいつは!)
叫ぶと同時に、男の周囲に無数の巨石が舞い飛ぶ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:03:54.54 ID:G6nJoSeU0
男「ひっ」
???『世界を!私の『幻想』で満たす!』
俺『『偽り』の幻想じゃ『真実』の現実には敵わねえよ!』
俺(そうだ、俺)
美琴「なに・・・これ」
俺『これが俺の能力『創造原理-イマジンクリエイター-』だ』
俺(そうだ、俺は……!)
俺「喰らえ!」
巨石が、男に降り注ぐ
男「や、やめ・・・うわぁああああ・・・ぁ゛」
男のいたところは深く陥没し、岩は凄まじい衝撃で砂となっていた
俺「はぁはぁ」
美琴「あ、アンタ一体・・・」
俺「これが俺の能力『創造原理-イマジンクリエイター-』だ」
美琴「(きゅんっ)あんた、あのバカと同じレベル0のはずじゃ・・・」
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:05:35.91 ID:G6nJoSeU0
彼はある理由によって、能力を使わず、表向きはレベル0の落ちこぼれとして生活していた
俺「あぁー、ちょっと色々あってさ。使って無かったんだ」
だが、その真の姿は
美琴「そう、だったの。あんたの能力って・・・なんなの?」
レベル666の『神』能力者『悪魔の数字-イル・ナンバー-』に数えられる唯一人の人間である
俺「そんなことよりもまずは当麻と周りの被害をなおさないとな」
美琴「なおすって言ったって・・・」
彼の能力『創造原理-イマジンクリエイター-』は
俺「当麻を、街を、元通りに」
彼が思い描き、『想像』したことを
美琴「なによ・・・これ・・・」
全ての法則、事象をねじ曲げて
当麻「あれ?どうなってんだ?俺は確か岩に潰されて・・・」
現実に、『創造』する
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:05:49.17 ID:9k5d9fbB0
続きできたの?
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:06:50.17 ID:G6nJoSeU0
美琴「なんで・・・なんでアンタはいつもいつも後先考えずに突っ走るのよ!陸がいたから良かったものの・・・心配させないでよ・・・」ぎゅっ
上条「おぉっビリビリ!?一体なにがなにやら上条さんの矮小な頭では理解不能な状況な訳ですが・・・」
俺「はははっまぁ皆無事だったんだから良いじゃないか。な?」
上条「まったく状況は飲み込めていない訳ですが・・・確かに、それもそうだな」
俺、上条「あっはっはっはっはっはっ」
黒子「・・・ですの?」
上条「へ?」
黒子「騒ぎを聞き付けて飛んで来てみれば・・・一体どういうことですの!?」
涙を流し、上条当麻に抱き着く御坂美琴
美琴「あぁ黒子これはね・・・」
さらに服も乱れているとあっちゃあ勘違いするのも致し方ないことであろう
黒子「いいえお姉さま、皆まで言わずともわかっています。」
黒子「大方その類人猿に迫られたのでしょうそうでしょう!」
黒子「安心してくださいお姉さま。その野蛮な類人猿は我々ジュッジメントが責任をもって裁きに裁いて差し上げますわ!」
上条「いや、だから……」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:07:41.29 ID:G6nJoSeU0
黒子「言い訳は結構ですの!情状酌量の余地はありませんのよ!」
上条「そんな・・・あー不幸だー!」
俺「あーあ。行っちゃったね」
美琴「帰ったら黒子に説明しないと・・・はぁ」
俺「なんか疲れたしどっか寄ってかない?」
美琴「そーね。そういえば近くにケーキが美味しい喫茶店出来たらしいし、そこ行ってみましょ!」
俺「おっいいね。それじゃ」
俺・美琴「しゅっぱーつ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:07:41.30 ID:rArVWJCeO
よう陸
ジュッジメントやばい
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:08:53.96 ID:ILAMFj8Q0
あれ?これ黄金練成なんじゃ…
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:09:30.25 ID:BpLQoXRU0
スキルバンデッドの人かな?
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:09:30.26 ID:NynMTBXi0
なんで上条さんに能力使えんの?
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:09:32.02 ID:aXMfhnJ9P
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:10:22.29 ID:rArVWJCeO
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:10:25.49 ID:N1nYjPjG0
え?これ一回見たことがあるんだけど
これってもしかして俺の未来予知ですか
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:10:42.24 ID:ilaYYiVa0
>>2 58ページじゃなくて64ページなら面白かった
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:12:06.84 ID:pqEkspF10
>>27 黄金錬成もとりあえず使えてた
右手以外なできる
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:12:35.35 ID:G6nJoSeU0
第0話-始まり-
曲がり角で不良とぶつかってしまったんだな
不良A「あァん?いってえなぁああああああおいきいてんのかおらあああ?」
俺「あ、すみません。考え事をしていたもんで」
不良B「あぁ?舐めてんのお前?トシ君、こいつしめちまおうぜ」
不良A「おぉやっちまうか!ちょっとこっちこいや!」
そんな感じで路地裏に連れてかれる俺
不良B「ほらほらぁ謝るなら今のうちだよーん」
俺「……」
不良A「なんだよなんだよー黙りこくっちゃってさぁ!びびってんのかよおらぁ!」
不良Aが思い切り殴ってくる!
俺「ふっ」
だが俺はそれを上半身の動きだけでかわし!
不良A「な、なにぃいい!?」
俺「ふん」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:13:21.85 ID:NynMTBXi0
>>32 じゃあいまの上条さんは右手がないってことか、納得
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:13:28.52 ID:G6nJoSeU0
上半身を立て直す勢いを利用し右を繰り出し不良Aの顎を打ち抜く!
バキッ
不良A[ぁぅ…」
不良Aは言葉を発することも出来ず地に伏す
俺「お前は、どうする?」
俺は不適な笑みを浮かべ不良Bに問いかける
不良B「へへっなかなかやるみてーだな…答えはこれだぁ!そいやぁ!」
俺「甘い…なっ!?ぐはぁ」ドゴォ
奴の攻撃は完璧にかわしたはず…っ一体やつは…っ
不良B「驚いたようだなぁこれが俺の能力『余波衝撃-ショックストライク-』!」
の、能力だと?なに馬鹿なことをいってやがる
不良B「なに馬鹿なことをいってやがるって顔してんなぁ。信じられないなら喰らうといいさ!そいやぁ!」バゴォ
俺「ぐあっ」
信じられないがこいつには本当に能力とやらがあるみたいだ…
不良B「そいやそいやそいやああああああああああああ」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:14:11.04 ID:pqEkspF10
>>34 右腕と右手
にほんこだいじょうぶですか?
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:14:14.41 ID:G6nJoSeU0
ガッシボッガドッシ
俺「ぐっぐっぐっぐぁあああああああああああああああ」
不良B「いっいい加減倒れたらどうだ…はぁはぁ…もうとっくに限界のはずだ」
倒れるわけにはいかねぇんだよぉっ…それに…
俺「ぐっお前の能力…どうやら打撃の際にその打撃の約二倍の威力の衝撃波を周囲約30cmに放出するもののようだな…」
不良B「なっなぜそのことを!?まぁいい!この一撃で終わりだ!『余波衝撃-ショックストライク-』!」
ははっ最後の最後に最も威力の高いと言われる後ろ回し蹴りかよ…
俺はここで死ぬのか…ちくしょうっ死んでたまるかよ…ここで死んだらアイツと同じになっちまう…死んでたまるかよ…死んで…
俺「たまるかぁあああああああああああああああああああああああああああああああ」
俺「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
不良B「これは『目覚め』の光!?この土壇場で『覚醒』しやがっただと!?だが…能力を使われる前に…殺す!」
不良Bが打撃を完了する刹那!俺の右ストレートが不良Bの顎を捉える!
シュピンッ
その蹴撃の速度!人の限界を遥かに超えたものであった!
不良B「ちく…しょう」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:15:09.80 ID:4r1IY+Zp0
目覚めの光wwwwwwww
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:15:28.51 ID:NynMTBXi0
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:15:32.25 ID:G6nJoSeU0
俺「これが俺の能力…『速力増幅-パワーアンプ-』…」
俺「対象のあらゆる面をを徐々に『強く』する能力か…あの瞬間的な発動でもあの威力だ。もっと時間を掛けて増幅させていったら一体どこまで…」
???「すばらしい!見せてもらいましたよ!あなたの『力』!」
俺「お前は一体?」
???「おぉ私としたことが。失礼、申し遅れました。私しがない眼鏡でございます」
眼鏡「そんなことよりもあなた、その能力についてもっと知りたくありませんか?」
俺「あぁ…」
眼鏡「でしたら…お一人様ご案内…くくく」
俺「なんのことだ?くっ貴様……ぁ!」
眼鏡との会話に気を取られていた俺は背後から忍び寄るもう一人の男に気がつかなかった!
そして薬品の浸み込んだ布で口と鼻を抑えられ…意識を奪われた!
眼鏡「はい。ついに捕らえることに成功しました。すぐにそちらへお送りします。はい。ありがたきお言葉。では」
……
どこだ…ここは…何も無い薄暗い部屋…痛っ傷が痛みやがる
待てよ…傷…体細胞…俺の能力…試してみるか『治癒治療-キュアキュア-』!
じゅわじゅわじゅわ
俺「上手くいったか。この能力、いろいろと応用が利きそうだな」
ウイーン
俺「扉が開いた。進めということか」
広いな…並みの体育館程はあるか
ウイーン
2mはあろう大男が入ってくる
男「ぐえっへへへてめえを殺せばここから出られる…悪いが死んでもらうぜぇええええ娑婆でもっと殺すためによおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
叫ぶと同時に男の手から拳大の岩が放たれる!
俺「いきなりかよ!」
なんとか転がり岩を避ける!
俺「この程度の速度なら能力無しでも…試してみるか」
俺「『……強化』」
男「なにをぶつぶつ言ってやがるぅううううううううううううううう今度はもっとはえぇぞぉおおおおおおおおおおおおおおおおお」
今度は先ほどのよりも小さい石が先ほどのとは比べ物にならないスピードで迫ってくる
だが!
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:17:06.95 ID:G6nJoSeU0
俺「遅い!」
全て見切ってぎりぎりで全てかわす
男「なっ…くそ!だったらこいつはよけられめぇ!喰らえぇえええええええええええ俺っち最強のぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
直径10m程の巨岩が猛スピードで飛んでくる!
俺「さすがにこれはかわせないか…」
男「あひゃはやはやああああああああああああああこの距離でこいつをかわすのは不可能!死ねぇえええええええええええええええええええええええい!」
俺「ふぅ。間に合ったか」
ツン
光の矢が奔る
男「なにが間に合ったってんだぁああああ?お祈りか?あァん?っひゃああはは……ぁあ…あ…なんで…俺…胸…血…ぁ」
眼前まで迫っていた巨石は砕け散り、男の左胸は貫かれ、背後の壁には大きなクレーターが出来ていた
俺「『留具射撃-ボタン・ショット-』。ボタンの強度、射出速度を強化してみたけど…約1分半増幅でこの威力か。うん」
俺「なかなかだけどボタンの数も限られてるし多用は出来ないな」
岩の残骸をいくつか拾って次の部屋に向かう
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:17:51.83 ID:LsZUMoJW0
何故か俺が恥ずかしくなるから止めてくれ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:18:03.02 ID:G6nJoSeU0
ヤンキー「『全身強化-ドーピングボディ-』からの『鉄拳無双-ストレート-』!」ドガァ
俺「喧嘩か!面白い!『速力増幅-パワーアンプ-』!『身体強化-フォルテッシモボディ-』」ガギン
筋肉「ぐはぁ」
俺「いい拳だった」
ツッパリ「俺に触れると火傷するぜ!『火炎上等-マスターフレイム-』!」ボォッ
俺「ならば!服を!強化!『耐熱洋服-アンチヒート-』!」ジュンッ
ツッパリ「俺が火傷しちまった…アツいな旦那」
俺「ふん」
ミュージシャン「俺様の演奏に酔いしれろ!『爆音破裂-リズムエクスプロージョン-』!」
ドゴッゴオオゴンンンンンンン
俺「うるせぇ!『全力殴撃-ライトストレート-』!」
バキッ
ミュージシャン「あぁ俺のギターがぁ…」
俺「うるせぇ」
………
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:18:41.33 ID:bm64AjsU0
原作もこんななのかwww
1巻よんでくる
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:18:50.42 ID:3S8KkeH/0
書いた奴は3年後にこれ見ると発狂するからやめておいた方がいい
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:19:07.33 ID:G6nJoSeU0
モニター室
???「どうだ、アイツの様子は」
眼鏡「素晴らしい。実に素晴らしいですよ。苦戦する様子も無く24人もの能力者を倒しています。能力を身に着けたばかりとは思えない戦いぶりです。流石はあなたの…」
???「そうか…そろそろ…か」
眼鏡「ついに…」
???「あぁ、神となる日がきたのだ!アイツの元へ案内しろ!」
眼鏡「仰せのままに…マイロード」
……
ピィーン
俺「なんだこの感覚!?この扉の向こうになにかいる…これまでのやつらとは比べ物にならないような、なにかが!」
心に僅かに宿った恐怖心を掻き消すように扉を蹴破る
???「久しぶりだな。陸。」
俺「なっお前は…」ザッ
冷静さを欠き、男に殴りかかる
が
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:19:58.14 ID:G6nJoSeU0
ガシッ
???「随分な挨拶だな。実の親子の十数年ぶりの再会だというのに」
いともたやすく掴まれる
俺「俺はっお前を親父とは認めない!お前のせいで母さんは!」
父「アイツのことは…残念だった」
俺「残念だっただと!?そんな言葉でっ…!」
父「世間話はここまでだ。ここにお前がいる理由、私がここにいる理由、わかるな?さぁ、始めよう」
掴んでいた腕を離し、構える。
俺「あぁ…!てめえの顔を見たッその瞬間から用意してたさ!喰らえ!『留具射撃-ボタン・ショット-』!」
ヒュン
回避不能なスピードで父目掛け飛んでいくボタン
父「ふむ」
それが父の目前で途端に減速し、『停止』した
俺「なっ!?」
父「私の能力は『速力減少-パワーダウナー-』。お前の『速力増幅-パワーアンプ-』の逆…対象のあらゆる面をを徐々に『弱く』する能力」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:20:47.35 ID:G6nJoSeU0
俺「いいのかよ?『敵』に!ご丁寧にてめえの能力の説明なんてしちまって」
父「あぁ。そうしないとフェアじゃないだろ?」
俺「へへ」
父「ふん」
俺(飛び道具は駄目だ!奴の能力は弱化……なら、肉弾戦なら!)
俺「『身体強化-フォルテッシモボディ-』」
父「『身体弱化-ピアニッシモボディ-』」
俺「なっ身体が重い!?」
父「これが熟練の差だ!」
ドゴン
俺「ぐはっ(どうする…悔しいが能力じゃ奴に敵わない…そして『身体強化-フォルテッシモボディ-』を解けば俺の弱体化した身体じゃやつの一撃に耐えることも出来ないだろう…どうするっ考えろ!)
父「もう少しやると思っていたが…こんなものか」
ガシッボッカバッキバッキ
俺「くっなんつー重さだ!芯に響きやがる!(重い打撃……?待てよ奴の能力は弱体化……そしてこのダメージ……そうか!)『身体強化-フォルテッシモボディ-』解除!そして…」
父「勝ち目が無いと見て死を選んだか。期待はずれだ。死ね」
胸が熱くなるな
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:22:08.30 ID:G6nJoSeU0
父「勝ち目が無いと見て死を選んだか。期待はずれだ。死ね」
・・・・・・・・・・・・・・
普通の人間による普通の打撃が陸の顔面目掛け正確に奔る
ガシィン!
父「ぐぅ!い、一体何を!?」
拳からは血が流れている
俺「へへへそうだ。あんたの攻撃がこんなにも重いのはなにもあんたが超人級に強いからじゃない…俺が『身体弱化』で弱くなっていたからだ…!」
打撃を受けたと思われた陸の手に握られていたのは…
俺「つまり…こんな石っころでも普通の人間のあんたの拳にダメージを与えることくらい出来るってことさ!」
初戦で手に入れたっきりポケットに眠っていた岩の欠片であった!
俺「素手で命を奪おうとするならまず狙うのは頭だ。だが普通じゃ容易には狙えない。なぜなら読まれやすく逆に自分の身を危険な状況においてしまう可能性があるからだ。
だが、あんたは迷い無く頭を狙ってきた……この圧倒的有利な状況下、あんたには驕りがあった…だからこそ…っこの身体で!守ることが出来たのさ!」
父「くっ」
俺「痛いだろう…硬化しておいたからな!そして!強化していたこいつを!」
父「この至近距離で…っまずい!」
俺「遅い!貫け!『電光石火-フラッシュ・オブ・ライトニング-』!」
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:23:01.77 ID:G6nJoSeU0
父「間に合え!『減速軟化-スローソフティモ-』!ぐぁああ」
石が矢となり父の腹を抉る
更に遅れて『減速軟化-スローソフティモ-』を発動したため、石は腹を貫くことなく、さらに陸にかけられた『身体弱化-ピアニッシモボディ-』も解除される
俺「やっと解除してくれたな!いっくぜぇええええええええ一点集中!『豪腕右腕-ワイルドアーム-』!うおおおおおおおおおおおおおおおおおおお」
陸から繰り出される凄まじい『右』
父「『し、身体弱化-ピアニッシモボディ-』」
痛みで発動が遅れ、回避行動をとることさえままならない
ドゴン
父「ぐああああああああああああああああああああああああああああ」
バッシャーン
俺「ハァ、ハァ…やった…のか?」
父「うぅ…ぐぁあ…傷を…血を止めなければ…『流血塞止-ブラッディストップ-』ぐぁあ」
俺「っぐ結構殴られたし…傷を治さなきゃな」
父「こ、この力は!?わははっははあっはあはあっはあああああああああついについにぃいいいいいいいいいいいいいい」
俺「!?生きてやがったのか!?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:23:44.79 ID:G6nJoSeU0
父「礼を言わんとなぁ陸…お前のおかげで私は神たる力を手に入れられた…」
俺「なにいってやがる。んな死にかけの…なに?傷がないだと…っそれどころか…お前は一体…」
父「ふはははははこれが私の全盛期!MAXの肉体!」
俺「若返っただと!?そんな馬鹿な!」
父「神に不可能はない…そして…神は二人もいらんのだ」
俺「神だと?なに言ってやが」
『時間圧縮-タイムプレス-』
ザクっ
陸の腹に深々と石が突き刺さる
俺「なん…だよ…これ…いつのまに…」
早くなおさねえと
血がとまんねーぞ
なんでだよ
なんで
な
父「ふん。死んだか」
……
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:24:31.36 ID:G6nJoSeU0
俺「ここは…一体…あそこにいるのは!母さん!?」
母「久しぶりね。陸。大きくなって」
ダキッ
俺「母さん母さん母さん!」
母「えぇえぇ。本当に」
俺「俺…母さんの仇とれなかった…ごめん」
母「あらあらもう諦めちゃうの?私はそんなに諦めのいい子に育てた覚えはないわよ」ニコ
俺「で、でも」
母「陸、仇とか復讐とか、そんな難しいこと考えなくていいの。陸は、どうしたいの?」
俺「でもあいつは!」
母「こら!お父さんのことあいつなんて言っちゃいけません。もう一回聞くね。陸は、どうしたいの?」
俺「俺は……あいつに、親父を倒したい!難しいことはわかんないけど、親父が間違ってるってことだけはわかる!だから!」
母「そう。だったら行ってきなさい。すぐに戻ってきたら母さん怒るわよ?」ぽんぽん
俺「う、うん。でもどうやって」
母「簡単よ。遊びに行くときみたいに、いってきますって」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:25:59.71 ID:G6nJoSeU0
俺「そっか。母さん、ありがとう。行ってきます」
母「えぇ、行ってらっしゃい。あの人をお願いね…」
……
俺「母さん…」
ぱちっ
父「なっ陸お前死んだはず!」
俺「帰ってきたのさ…お前を倒すために!あの世からな!」
父「ふん!まぁいい!『時間圧縮-タイムプレス-』!」
ピキーン
父「これで終わりだ!」
俺「対象の周囲の時を限りなく早い速度で『遅く』し、相手の『時』を、相手が認識出来ないほどに『遅める』能力か。その若返った身体はその応用で時を戻したってところかな」
父「なっ何故動ける!?」
俺「なぁ、お前言ったよな。お前の能力は俺の能力のの反対の力だって」
父「まさか…!」
俺「お前言ったよな。神は二人もいらないって」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:27:22.70 ID:G6nJoSeU0
父「まさかお前…!」
俺「お前は恐れてたんだ。俺が『目覚める』のを!」
『時の暴走-タイムオーバードライヴ-』
父「やはり…!」
俺「お前の悪しき心を砕く!俺の!『正義』を!増幅!『裁きの鉄槌-パニッシュメント-』!」
父「ぐぬぁああああああああああああああああああああ」
……
父「ぐぬぅ…ここは…」
母「ふふふ。今日は変わったお客さんが多いわね」
父「お前!私はお前になんてことを…本当にすまない」
母「私はもう許したから。だから気にしないで。」
父「だが!」
母「だったら、一つ私の言うこと、聞いてくれる?それでチャラにしてあげる」
父「あ、あぁ。なんだってしようじゃないか。それで償えるのなら」
母「それじゃ、あの子のこと見守ってあげて」
流して読んでるけど
ふいんきがおもしろい
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:28:05.12 ID:G6nJoSeU0
父「なっそれは…」
母「なぁに?さっきの言葉は嘘だったのかしら?」
父「いやっだが…私はあの子に…」
母「大丈夫よ。あの子は優しい子だから、ちゃんとわかってくれるわ」
父「むぅ」
母「お願いね。あなた」
父「お前には敵わないな。わかった。約束する」
母「ふふ、ありがとう。それじゃあそろそろ行ってきなさいな。聞こえない?あなたのこと、呼んでるみたいよ」
父「ん?あぁ、それじゃあ行ってくる」
ちゅっ
母「行ってらっしゃい。あなた」
……
『外傷修復-アウトヒーリング-』
俺「おいぃ!死ぬのかよ!!!!!おい!!!!根性見せろよ!!!!」
父「ん…あぁ」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:29:00.19 ID:G6nJoSeU0
俺「くそやろう!生き返ったのか!」
父「あぁ。だが、お前どうして…」
俺「母さんのこと思い出してさ。あんたのことはホントに憎いけど」
俺「あんたを殺したって母さんは喜ばないんじゃないかって。そう思ったんだ」
父「そうか…お前や母さんには本当に大変なことをしてしまった!謝って許してもらえるとは思わんが!本当にすまない!」
俺「親父…」
バキッバゴンッ
俺「母さんの分と俺の分。まだまだ許せないけど、とりあえずそれでチャラにしてやる。なんか事情があったみたいだし」
父「陸…ありがとうっ本当に…っ」
俺「おいおい泣くなよ。っととりあえずここからでようぜ。随分太陽を見てない気がする」
父「それもそうだな。こっちだ。行こう」
父(これから陸にやってくるであろう数々の試練…私が陸を守る。だからお前は安心して私達を見守っていてくれ)
ダッダッダ
男D「へへへここを」
男E「通すわけには」
男F「いかねえなぁ」
男G[いかねえよ!」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:30:07.00 ID:G6nJoSeU0
父「いくぞ!陸!」
俺「おう!『速力増幅-パワーアンプ-』!」
……
眼鏡「予定通り木島陸の覚醒に成功。奴の生存は想定外ですが計画に支障は無いと思われます」
???「了解です。……計画は、一ヶ月後!」
……
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:33:38.26 ID:G6nJoSeU0
サンタクロースをいつまで信じていたか
なんてことは他愛のない世間話にもならないくらいのどうでもいいことだ
白髭を蓄えた赤服の爺さんの存在なんてーのは、あいつが信じりゃあるんだろうし、あいつがサンタのじいさんの事を忘れちまえば存在しなくなっちまう。
そんな程度のものなんだろう。
さて、ここに出てきたあいつとは俺のクラスメイトであり、我らがSOS団団長の涼宮ハルヒのことだ
はてさて、このSOS団という組織は活動目的が「宇宙人や未来人や異世界人や超能力者を探し出して一緒に遊ぶ」
なんてふざけたもので、今やSOS団は校内に於いてアンタッチャッブルな存在となっていた
俺が何故このようなけったいな団体に所属するようになったのかは割愛させてもらう
重要なのは部活の目的目標でもなく、俺と団長様との衝撃的(ある意味)な出会いでもなく、この部活に所属する俺を除く人間全員が
普通ではない
ってことだ
神様の団長に、無口な宇宙人の文学少女、更には学園のアイドルの未来人、そしてイケメン超能力者(エスパー)
こんな今時マンガでもお目にかかれないようなSFチックなメンバーと、俺は高校生活を送っている
ハルヒ「あ゛ー暇ねー。ねぇ俺、なんか面白いことはないの?校庭を下半身裸の宇宙人が駆け回ってるとか」
そう来るか。うむ・・・
俺「そんなやつがいたらとっくに警察に捕まって、留置所送りにされてるでしょ」
ふむ。ここはとりあえず成らしておくか。
ぱちっ
ハルヒ「うー、つまんないわねー」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:35:19.79 ID:G6nJoSeU0
そう言いながらハルヒはパソコンを弄る
古泉「そうきましたか・・・ふむ・・・」
ハルヒ「そうだ!良いこと思い付いたわ!」
こういう時聞き返すのは俺の役目だ。長門は無口だし古泉は笑顔で肯定しかしやがらねぇ。だから必然的に俺になっちまう
俺「なんだ?その良いことってのは?」
待ってましたと言わんばかりにハルヒの顔が輝く
ハルヒ「王様ゲームよ!あ、王様ゲームって知ってる?あの割りばしを引いて印し付きの・・・」
俺「あぁ、王様ゲームのルールについてはばっちこいなんだが、なぜ王様ゲームなんだ?」
ハルヒ「面白そうだからよ!いいじゃない!やりましょう!皆も良いわよね?」
古泉「はい。それでは食堂で割りばしを調達してきますね」
あぁ古泉、なぜお前はそうもハルヒに甘いんだ
まぁ神様相手となっちゃ仕方ないのかもしれんが
ハルヒ「さっすが古泉君気がきくわね!よろしく!」
こうして世界の命運をかけた『大』王様ゲームが始まった!
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:35:51.54 ID:CuReNlHQ0
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 ̄ ̄ く_/ \ `フ |  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ | | | |____丿く / <´ / `- 、_// ノ\ `ー―--┐
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64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:36:36.81 ID:G6nJoSeU0
三巡目、四巡目と、奇跡的にもハルヒが王様になることもなく、なんとも可愛らしい命令ばかりで
なにごともなく進んでいった王様ゲームだったが、ついに王様を引いたハルヒの一言によって事態は大きく急変した
ハルヒ「あ゛ーやっときたわね!皆命令が優し過ぎるのよ!こういうのはもっと過激なのにしなきゃ!」
そりゃ皆日々を平穏に過ごしたいからな
命令だっておとなしいものになるさ
ハルヒ「というわけで!二番が三番のことを後ろから抱き締めてアイラビューと囁く!さぁ!二番と三番は手を挙げなさい!」
なっ二番って俺じゃないか・・・これもハルヒの力なのか?
さぁ三番は・・・
みくる「わ、わたしですぅ」
俺「は、ハルヒ、本当にするのか?今なら変更してもいいんだぞ?」
ていうかたのむ!変えてしてくれ!
ハルヒ「めっ命令を変えられるわけないじゃない!さ、早くやりなさいよ!すればいいじゃないの!」
俺「そ、それじゃあいきますよ」
みくる「はっはいっ」
ぎゅっ
あぁ柔らかいなぁしかもなんか良い匂いするし
みくる「あっ陸くぅんっ」
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:37:15.91 ID:cOAqHBKK0
書籍化決定
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:37:20.08 ID:kVYNi/ab0
ていうか何で能力何個も使えんの?
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:38:03.92 ID:G6nJoSeU0
俺「あ、えっとっ」
みくる「俺くんっ耳がぁんっは、早くぅ」
息を乱しながら言う朝比奈さんは耳まで真っ赤で
それがやけに官能的で
俺は
王様ゲームのことも忘れて
俺「I love you」
言ったんだ
ハルヒ「・・・っ帰る!」
そのハルヒの怒っていて、だけど、心なしか震えた声で俺はやっと意識を取り戻すことに成功した
古泉「大変なことをしてくれましたね」
長門「現在涼宮ハルヒの心理状態は非常に不安定。大きな情報爆発の兆しがみられる」
みくる「はぁ・・・はぁ・・・・・・」
なんだって?高揚して真っ赤になって息を乱してる朝比奈さんかわいいなぁ
ハルヒのやつ、普通に王様ゲームをして、普通に楽しんでたんじゃないのかよ?
それがなんてったって突然・・・
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:38:49.35 ID:G6nJoSeU0
古泉「これまでに無い規模の閉鎖空間が拡がっています。機関の超能力者総出でなんとか拡大を食い止めようとはしていますが、このままでは世界がは造り替えられてしまうでしょう」
世界が?なんとかならないのか・・・
古泉「僕もいかなくてはなりません。願わくは、あなた方とまた明日、何事もなくここでお会い出来るよう祈っています。それでは」
そういうと古泉は部室を出ていった
ちくしょう!ハルヒのやつは一体全体なにが不満だったってんだ!?
とりあえず帰ろう
俺「それでは長門、朝比奈さん、また明日。」
明日には世界は違うものになっているのだろうか
そこに俺はいるのだろうか?
そんなことを考えながら歩いていると不意に声をかけられた
みくる「あのぉ俺くん。この後時間ありますか?」
俺「はい、大丈夫ですけど・・・なにかあったんですか?」
みくる「ううん。これは未来人朝比奈みくるじゃなくて、ただの女子高生朝比奈みくるからのお誘い。ダメかな?」
いつもの朝比奈さんとはどこか違って
俺「いえ。むしろ大歓迎ですよ。どこにお供致しましょうか?」
みくる「やったぁ!それじゃあまずはカラオケってところに行ってみたいです!」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:40:43.07 ID:G6nJoSeU0
そういって元気いっぱいに喜ぶ朝比奈さんはずっと幼く見えて
みくる「それとクラスの子が話してた映画も観てみたいですー」
無邪気そうに話す彼女はとても愛らしくて
俺「それじゃあまずはカラオケ、行きましょうか!」
みくる「はい!」
天使みたいだったんだ
午後10時。楽しい時間ってのは本当に早いもので、朝比奈さんとの放課後デートもそろそろ終わりを迎えようとしていた
みくる「あぁっ」
ばさっ
隣を歩いていた朝比奈さんが突然こちらに倒れてきた
俺「大丈夫ですか!?朝比奈!?」
みくる「は、はい。でも・・・ちょっと休みたいかもです」
俺「そうですか・・・でも休めるようなところなんて・・・」
みくる「さっきちょうど良さそうなところがありました。着いてきて貰えますか?」
俺「もちろんですよ。それじゃあ行きましょう」
しかしここら辺に公園なりなんなりってあっただろうか?
なんて思いながら歩いていると辺りは段々といかがわしい通りに・・・
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:41:24.60 ID:G6nJoSeU0
みくる「ここですぅ」
ここって・・・っラブホテルですよ・・・!?
この人はわかっていないんだろうか?
みくる「俺くぅん・・・早くぅ・・・」
そうだ。朝比奈さんは弱っていて、休憩をとるために入る!
ただそれだけなんだ!
決していやらしい気持ちなんて持っちゃダメだ!
そうだろ俺!
俺「は、はい。入りましょう」
うぃーん
がちゃっ
俺「自動販売機でルームキーを借られるようになってるんですね。驚きました」
みくる「そうですねぇこんなホテル初めて来ましたぁ。なんだか面白いですね」
俺「そ、そうですね。そういえば具合の方、どうですか?」
みくる「はぁい。だいぶ楽になりました。ありがとうございます。」
俺「いえいえ」
みくる「でもちょっと汗かいちゃいました」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:42:20.90 ID:G6nJoSeU0
みくる「お着替えもあるみたいだし・・・お風呂、入ってきますね」
お風呂だって?
おいおいこれはひょっとして・・・
みくる「覗いちゃ嫌ですよ?」
そういって朝比奈さんはお風呂場に入っていった
まさか朝比奈さん・・・いやいやまさかでもこの状況は・・・
よし!流れに身を任せよう
そう決心した
ドゴーン!
みくる「きゃあぁあー!」
!?
ガララっ
俺「どうしたんですか!?」
扉を開けると
みくる「うぇぇん。ボディーソープだと思って手に取ったらぬるぬるしてて・・・滑っちゃいましたぁ」
産まれたままの姿の朝比奈さんがいた
しかも、ボディソープと間違えたんだろうか、その全身にローションを纏って
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:43:11.61 ID:G6nJoSeU0
俺「あ、朝比奈さん・・・」
自然と手がのびる
みくる「あっ俺くぅん・・・」
指先が朝比奈さんに触れる
みくる「んんっ」
可愛い声
俺「うあぁ!すみません朝比奈さん!俺はなんてことを!」
みくる「ううん。俺くんなら、いいよ」
---------
すっかり疲れてしまったのか朝比奈さんはすーすーとかわいく寝息をたてている
さて、俺もそろそろ寝るかな
ハルヒよ、頼むから世界を創り変えても、朝比奈さんだけはこのままでいさせてやってくれよな
俺のかわいい朝比奈さん
ちゅっ
唇にキスをして、朝比奈さんを抱き締め、眠りの中へ
どうか明日が来ますように
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:44:25.90 ID:G6nJoSeU0
???「・・・きなさい!起きなさいってば!」
文字通り叩き起こされた俺の隣にあるのは愛しの朝比奈さんでなく、我等が団長涼宮ハルヒの姿であった
ハルヒ「なんなのここ?部屋で寝てたはずなのになんで学校にいるのかしら・・・あんたなんか知ってる?」
閉鎖空間か・・・古泉に連れられて以来だな
俺「さぁな。さっぱりわからん」
そういやあいつもどこかにいるんだろうか?
ハルヒ「やけに落ち着いてるじゃない。」
俺「とりあえずここを出よう!」
ハルヒの手をとり、歩き出す
ハルヒ「ちょっ引っ張んないでよ!」
俺「だめ・・・か」
ハルヒ「なにこれ・・・見えない壁があるみたい」
そう言うハルヒの目は輝いている
ハルヒよ
お前は世界を不思議が溢れたものに変えようとしているのか?
そんなにもこの世界はつまらなかったのか?
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:46:23.69 ID:G6nJoSeU0
一先ず職員室にて部室の鍵を拝借し、部室に陣どった俺たちであったが
ハルヒは校内でなにか不審なものはないか捜してくると言って出ていってしまった
コンコン
窓の外に赤い球が浮かんでいる。
俺「古泉か。どうしたんだ、そんな格好で」
古泉「今回の閉鎖空間はいつものものと違うらしく、仲間の手を借りてやっと侵入出来たというわけです。もっとも、このような姿になってしまいましたが」
俺「やっぱりハルヒは世界を?」
古泉「えぇ。どうやら彼女はこの世界に絶望してしまったようです」
古泉「このままでは明日には空ではドラゴンが飛び回り、人々が当たり前のように魔法を使う、世界中が不思議に満たされた。そんなファンタジーな世界が現実となっていることでしょう」
俺「なにか方法はないのか・・・」
古泉「我々機関、長門さんたち情報統合思念体をもってしても止める手立ては・・・」
俺「そんな・・・」
この世界が無くなるだと?
そんなことを許していいのかよ・・・!
おれたちの!自分たちの世界を!守れなくてなにがSOS団だよちくしょう!
古泉「そんな顔をなされないでください。これは僕個人の意見ですが、あなたこそ人類最後の-さながらパンドラの箱に残されたたった一つの-希望だと思っています」
俺「どういうことだ?」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:48:09.93 ID:G6nJoSeU0
古泉「つまりこの世界を創り変える寸前のこの時間、彼女が世界中の誰でもなく、あなたをここに呼び出した。」
古泉「彼女は迷っているのです。この世界を創り変えるかどうか」
古泉「あなたのいるこの世界を」
古泉「しかし現在涼宮さんの中ではこの世界に対する、いえ、あなたとの関係といったほうが……っとこれは失言ですね。ともかく、失望のウエイトの方が勝っているようです」
俺「そんな・・・」
古泉「おっと、そろそろ時間のようです。長門さんから伝言です。パソコンを立ち上げるように。だそうです」
古泉「それとこれは僕から。あなたとまた部室で将棋を指せる日が来ることを願っています。それではご健闘を」
俺「あぁ、ちょっとは将棋上手くなれよ。それじゃあな」
古泉「ふふっあなたという人は・・・それでは」
びゅいんっ
古泉・・・ありがとよ
そうだ。パソコンを立ち上げるんだったな
ぶおーん
N.YUKI:見えてる?
おぉ!見えてるぞ長門!
ORE:あぁ見えてるぞ。一体なにがどうなってる
ORE:wwwwwwwwwwwwwwwwwwww
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:49:12.73 ID:G6nJoSeU0
YUKI.N>涼宮ハルヒによる世界の創造
ORE>どうすりゃいい
YUKI.N>どうにもならない。こちらの世界の異常な情報噴出は完全に消えた。
YUKI.N>そっちの時空間とはまだ完全には連結を絶たれていない。
YUKI.N>でも時間の問題。すぐに閉じられる。そうなれば最後
カーソルが瞬いた
どこかためらう気配を感じさせて、次の文字が流れる。
YUKI.N>あなたに賭ける
ORE>何をだよ
YUKI.N>もう一度こちらへ回帰することを我々は望んでいる。
YUKI.N>涼宮ハルヒは重要な観察対象。もう二度と宇宙に生まれないかもしれない貴重な存在
YUKI.N>わたしという個体もあなたには戻ってきて欲しいと感じている
文字が薄れてきた。弱々しく、カーソルはやけにゆっくりと文字を生んだ
YUKI.N>わたしも、したい
ディスプレイが暗転しようとしていた
とっさに明度を上げてみても無駄
最後に長門の打ち出した文字が短く
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:50:28.67 ID:G6nJoSeU0
YUKI.N>I love you
どうしろってんだよ。長門、古泉
ハルヒ「ねぇ陸!なんかでた!」
扉を蹴り開けるが早いか開口一番ハルヒの言葉を受け、窓に目を向けるといつかの青い巨人がのそりとその姿をあらわした
ハルヒ「なにあれ!?ボストロール!?それとも神の使いかしら!?」
巨人がゆらりと腕を振り上げる
俺「馬鹿ハルヒ逃げるぞ!」
ハルヒ「ちょっ」
部室を飛び出ると同時に巨人が腕を降り下ろす
なんて力だよっ
まるで円谷プロダクションのミニチュアよろしく易々と破壊されている我等が母校
よく無傷で出てこれたな・・・
ハルヒ「痛っ離してっよっ」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:51:35.80 ID:G6nJoSeU0
ハルヒ「あたしあいつらが悪いやつだと思えないの!」
俺「そうかい。でもあいつらは現に襲ってきてる!」
ハルヒ「ううん。きっとこのつまらない世界を壊して、新しい世界を創ろうとしてるのよ!あたしにはわかるの!」
俺「太陽も昇らない、誰もいないこんな世界じゃやってないだろう!」
ハルヒ「大丈夫よ!明日になったら朝日が昇って皆・・・」
ビュッ
俺「危ない!」
ハルヒ「えっ」
ハルヒに向かって学校の破片だかそこらへんの地面だか出来た巨大な物体が凄まじい速度で飛んでくる
ハルヒ「き、きゃぁあああー」
なんだ、これ
前にもこんなことがあった気がする
大切な友達に向かって『凶器』が飛んできて
たしかそのとき俺は……俺は……
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:55:47.86 ID:G6nJoSeU0
当麻『うわぁああああ』
誰だ!?今のは……!今のは・・・当麻?
当麻『能力開発のプロセスなんてレベル0の俺・・・』
そうだ!こいつは当麻!
そしてここは・・・学園都市・・・?
???『り、ぐ……怪我はな……いか?』
こいつはたしか……
???『世界を私の『幻想』で満たす!』
そうだ、こいつが……!
俺『『偽り』の幻想じゃ『真実』の現実には敵わねえよ!』
美琴『あ、アンタ一体・・・』
そうだ。思い出した
俺『これが俺の能力『創造原理-イマジンクリエイター-だ』』
俺はレベル666の『神』能力者『悪魔の数字-イル・ナンバー-』唯一人の人間
木島陸だ!
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:57:11.03 ID:QbNoRipg0
なにこれつまんね
いいぞもっとやれ
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:57:12.58 ID:G6nJoSeU0
俺「土に還れ」
同時に向かってきていた土塊が砂となり地に還っていく
ハルヒ「あ、アンタ一体・・・」
あぁ
俺「俺は木島陸。ただのSOS団雑用係だろ?」
ハルヒ「でも今・・・」
そうか
俺「なぁハルヒ、お前が知らないだけでこの世界には不思議が溢れているんだ」
ハルヒ「突然なにを言ってるの?」
こいつの望んだ異世界人
俺「だから世界に絶望するな。現実から目を逸らすな」
ハルヒ「だからなにわけわかんないこと言ってんのよ!」
それは
俺「俺は案外SOS団で過ごす時間や、お前に振り回されてるのも嫌いじゃなかった」
ハルヒ「どうしたのよ陸・・・」
俺だったんだな
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 21:57:41.37 ID:pqEkspF10
流れが奈須よりわかりずらい
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:00:33.46 ID:G6nJoSeU0
俺「いや、正直に言おう。俺は、長門が!朝比奈さんが!古泉が!そして誰よりハルヒ!お前の事が好きだ!」
ハルヒ「えっ陸・・・本当にっ?んんっ」
ハルヒの唇に吸い込まれるように唇を重ねる
ハルヒと俺の舌が、唾液が、交わり、音を立てる
不思議といやらしさはないな。あるのはただ『愛』だけ、だ
ハルヒから力が流れ込んでくる
さぁ、帰ろうハルヒ
俺たちの日常に
『創造原理-イマジンクリエイター-』
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:02:12.76 ID:G6nJoSeU0
少しだけその後のことを話そうと思う
目が覚めたらドラゴンが空を飛んでいるなんてこともなく、ただ朝比奈さんが一糸纏わぬ姿で寝息を立てていたこと以外全ていつも通りの朝であった
その後朝比奈さんを起こし、二人で暫しの間無事でいられた喜びを分かち合い、そのまま学校に向かった
そして途中に古泉、長門と出会し四人で仲良く横に並んで登校だ
古泉のどうやって帰ってきたのだの、長門のもう一度起きた情報爆発がどうのこうのといった話に適当に相槌を打ち、教室に到着したのが始業五分前
いつも通り席に座り、不機嫌そうな面で外を眺めるハルヒを確認し、なんとなく胸を撫で下ろす
俺「よぉハルヒ。今日はまた一段と不機嫌そうじゃないか」
ハルヒ「おかげさまで人生最低最悪の夢を見たからね。打ち切りマンガにも劣らない超展開でフロイト先生も爆笑もんよ」
そう不機嫌そうに、口を尖らせて言ったハルヒは
俺「そうかい」
紅く頬を染め
ハルヒ「なによ」
どこか照れくさそうで
俺「にやけてるぞ」
からかいたくなった
ハルヒ「なっうるさ・・・んんっ」
ちゅっ
俺「おはよう、ハルヒ」
86 :
@kuma9922:2010/03/22(月) 22:03:33.06 ID:G6nJoSeU0
ハルヒ編完
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:04:21.96 ID:QbNoRipg0
よかったぜ!
また続きうpよろしく!
88 :
◆Q4RTquH8pU :2010/03/22(月) 22:04:55.77 ID:G6nJoSeU0
俺の名前は木島陸
アルバイトに勤しむ17歳だ
今は新聞配達が終わって帰路についたところだ
俺「ただいま」
おばさん「おかえり。朝からお疲れ様。ご飯出来てるからね」
少女「おかえりー!お兄ちゃん遊ぼーよー」
少年「だめだよー兄ちゃんは俺と遊ぶんだい!」
おば「ほらほらお兄ちゃん疲れてるんだから休ませておあげなさいな」
俺「ううん大丈夫だよ。みんなーなにして遊ぼーかー」
少女「おままごとー!」
幼女「おみゃみゃごとー」
そう。お察しの通り弧児院なんです
ここには捨てられたりと様々な理由で親がいない子供たちがいっぱいいる
かくいう俺もその一人だ
おば「あらあら」
幼女「おにーたん!おにーたん!」
俺「うん!うん!」
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:05:40.47 ID:G6nJoSeU0
幼女「えへへー」
俺「よしよし」なでなで
おば「うふふ。陸は本当に人気者ね」
ここにいる子は皆大なり小なり心に傷を持っている
だけど皆毎日を一生懸命に楽しく生きてる
だってそれが人間だろ!?
おば「あらいけない!卵と醤油を切らしてるのを忘れてたわ!」
おば「これじゃ特製チャーハンがつくれないわ!」
俺「俺が買ってくるよ」
おば「でも今までお仕事で疲れてるでしょう?」
俺「ううん。大丈夫。いってくる」
おば「そう。悪いわね」
子供たち「えーまたどこかいっちゃうのー」
俺「うん。ちょっとお使いにね。内緒でカントリーマァム買ってきてあげるからいい子にしてるんだよ?」
街中
俺「たしか今日はあっちのスーパーで卵の特売やってたな!」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:06:25.60 ID:G6nJoSeU0
???「そっちにいったぞ!逃がすな!」
女の子「きゃー助けてー!」
俺「な、なんだ!?」
路地裏の方から声が聞こえたぞ!
ただ事じゃなさそうだ!
肥った男『ぐへへっこれまた上玉じゃないかぁ……そらそらー』
小さい頃の俺『やっやめてよー!だれか助けてよー!』
くそっ嫌なこと思いだしちまった
俺「っ間に合ってくれよ!」
ダッ
男A「観念しろこの!」
男B「バカっ傷つけたら人質の意味がねーだろうが!」
女の子「は、はなしてよ!だれか!」
いた!女の子が屈強そうな男二人に捕まってる!
俺「その娘を離せー!」
ドゴンッ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:07:08.46 ID:G6nJoSeU0
男A「ぐはっ」
男B「な、なんだお前は!?」
俺「ただの通りすがりだ!」
男B「生意気ながきめ・・・おらっ」シャキッ
ナイフだと!?だけど
俺「正当防衛だ!」
バキッドゴッ
男B「お前……ただ者じゃないな……いっ……たい……ぐふ」
俺「強くななきゃ生きられない生まれなんでね」
やばっ強く殴り過ぎたか!?
まぁいいか!
過去に囚われちゃ前に進めないってね!
俺「今のうちに!こっちだ!」
ぎゅっ
女の子「は、はい!」
だっだっだ
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:07:49.41 ID:G6nJoSeU0
俺「ふぅ。ここまで来れば安心かな」
女の子「あ、あの!ありがとうございます!」
俺「いや、当然のことをしたまでだよ。」
女の子「(きゅんっ)い、いえもしあなたが助けてくれなかったから私は……あ、失礼しました。私は霧崎渚といいます!あなたは?」
俺「俺は木島陸」
渚「木島さんですか。なにかお礼をしないとですね!」
俺「お礼だなんて。そんな、結構ですよ」
渚「それじゃ私の気がすまないの!」
俺「あ!それじゃあちょっと付き合ってもらえるかな?(買い物に)」
渚「えっ!う、うん!よろしくお願いします!」(男の人にそんなこと言われたの初めてだよぉ)キュンッ
俺「?それじゃあひまわりにゴー!」
渚「すごい人だね。お祭りでもやってるのかな?」
俺「お祭り?ここはスーパーマーケットひまわりだよ。それにしても一緒に来てもらえて本当によかった(お一人様一パックまでの卵が二パックも買えて)」
渚「う、うん。私もこういうとこ来るの初めてだからすごく楽しい!」(陸君と一緒ならどこでもパラダイスだよ!)
俺「そ、そうなんだ。珍しいね」
渚「うん。だから今日は色々見れてすごく楽しいんだ!」
また君か
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:09:02.62 ID:G6nJoSeU0
・・・
渚「今日はありがとね」
俺「付き合ってもらったわけだしそれはもうチャラ、でしょ?」
渚「う、うん。でも……」
俺「それよりも本当にここでいいの?」
渚「うん!そろそろ迎えが」
キキーっ
爺「ご無事ですかお嬢様ー!」
渚「うん。このとおりなんともないわ。陸が守ってくれたから」
爺「陸・・・?おぉ!あなたがお嬢様をっなんとお礼を申し上げたらいいか・・・」
俺「そ、そんな!頭を上げてください!俺なんかにそんな・・・」
爺「いえ!いくら感謝してもしきれませぬ!あなたがいなければお嬢様は・・・」
俺「えっとあの」
渚「じいや。頭を上げて。陸が困ってるじゃない」
爺「ぐぬ・・・それではお嬢様、お礼ということでお屋敷にお招きするのはいかがでしょうか」
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:10:09.93 ID:G6nJoSeU0
お屋敷!?もしかして渚ってすごいお嬢様なんじゃ!?
渚「そうねそうしましょう!パパにも紹介しないといけないし!」
爺「それでは陸様、どうぞ」
俺「あ、あの非常に魅力的なお誘いなんですが、早く家に帰って皆にご飯を作ってやらないといけないので・・・すみません」
早く帰ってあいつらに飯作ってやんないと!
爺「なんと。ではまた日を改めてということで」
渚「えーなんでよー今日がいいー!」
爺「お嬢様いけませんよ。陸様にもご予定があるのです」
渚「うー」
俺「渚ごめん。それでは失礼します。道中お気をつけて」
爺「はい。それでは」
渚「うーまた遊ぼうね!陸ー」
・・・
俺「おまたせー!買ってきたよー!」
子供たち「おかえりー!おそいよー!」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:12:14.69 ID:jHwapLCh0
初めのほう読んでてこっちが恥ずかしくなってきた
97 :
◆Q4RTquH8pU :2010/03/22(月) 22:22:18.33 ID:UhmcuaAYO
>>1だがケータイから
サルった
ケータイで解除まで投下してくがペース落ちる
サルらないようにお前らも気を付けろ
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:23:35.27 ID:UhmcuaAYO
俺「ごめんごめん。でもカントリーマァム特売だったから二個も買っちゃったぞ!」
子供たち「本当ー?わーいわーい!」
やっぱりこいつらの笑顔を見ると疲れがぶっ飛ぶぜ
おば「陸はそうやってまた甘やかして」
俺「ごめんごめん。だけどほら!お一人様一パックまでの卵を二パックも買ってきたよ!」
おば「あらまぁありがとうね。それじゃ特製炒飯でも作ろうかね」
わいわいがやがや
その夜
おばの部屋
おば「そんな!?でも、はい。わかりました。それでは一度本人に……はい。失礼します」
おば「あわわわわどうしましょ」
おば「陸ー!ちょっと来てー!」
俺「俺に引き取り手が!?そっか。でも俺がいなくなったら家計が!引き取り先でバイトって出来るかなぁ」
おば「それなんだけどその引き取り手っていうのがね……」
俺「あ、あの世界の富の八割を有すると謂われる霧崎財閥だって!?!?!?」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:25:56.87 ID:kc/+OMn+0
とあるssだと思って開いたらわけのわからん展開になってたでござる
>1でもいいけど誰か説明してくれ・・・
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:26:44.70 ID:pqEkspF10
>>99 俺が理解出来ない
一がなにか書いてる
奈須の方がまし
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:28:27.43 ID:UhmcuaAYO
おば「うん。施設の運営費も取り計らってくれるって」
俺は知ってる
最近預かる子供が増えたことと皆が成長したことで施設の運営がだいぶ危ないことを
皆と別れるのは辛いけど
だけど俺は
俺「そうなんだ。じゃあ俺いくよ」
だけど俺は行くんだ
おば「ごめんね。陸……」
みんなのために
俺「ううん。それでいつなの?」
俺「明日、か。随分急だね」
おば「うん」
翌日
俺「皆に話があるんだ」
子供たち「なになにー」
俺「兄ちゃんここを出ることになった」
子供たち「えぇーなんでよー嫌だよー」
なにがお前をそこまで駆り立てるんだ
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:30:21.52 ID:UhmcuaAYO
幼女「うぇーん」
俺「泣かないで。今生の別れってわけでもないし。な?」
子供たち「う、うぅん」
俺「今日はバイトも休んだし思いっきり遊ぼう!」
子供たち「う、う゛ん!あぞぶ!」
おば「ごめんね。本当にごめんね」
翌日
俺「な、渚!?」
渚「えへへ陸ー見つけたー」
俺「じゃじゃあ霧崎財閥のご令嬢ってもしかして」
渚「うん!私のことだよ!」
な、なんだって!?渚があの霧崎財閥の娘だったなんて!
俺「そうだったんだ」
爺「それでは確かに」
おば「陸のことよろしくお願いします」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:30:51.84 ID:Uk7sSTfD0
なかなかのカオス•••••
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:31:40.37 ID:7UHjs1IW0
支援
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:32:03.27 ID:QbNoRipg0
つC
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:34:01.40 ID:UhmcuaAYO
爺「はい」
渚「それじゃいきましょ!」
俺「うん」
子供たち「ばいばい!兄ちゃんいかないでよー!兄ちゃんー!」
幼女「おにーたん!おにーたーん!」
俺「皆ぁあ!じゃあ゛な゛ー!皆元気にや゛れ゛よ゛ー!」
渚「着いた!ここだよ!」
俺「おぉう。予想はしていたけどすごい豪邸だ」
ガチャ
メイド「おかえりなさいませ。お嬢様、陸様」
渚「ただいまー!」
俺「うぁぉっお邪魔します」
渚「違うよーここは陸のお家なんだからただいまでしょ!」
俺「えっあごめん。た、ただいま?」
渚「おかえり!陸」
アンタも飽きねーな
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:37:12.85 ID:UhmcuaAYO
メイド「それではお部屋のご案内を」
俺「あ、よろしくお願いします」
渚「私も着いてくー」
・・・
俺「疲れたぁ広すぎるでしょ」
渚「それじゃ最後は陸の部屋だね」
俺「えっ俺の部屋なんてあるの?」
渚「うん。私の隣なんだよ!」
俺「そうなんだ」
渚「ここでーす!オープン」
ガチャ
渚「どうどう?家具とか私が選んだんだけど・・・気に入ってくれたかな?」
俺「う、うん。ありがとう」
広すぎる!施設と同じくらいはあるんじゃないか!?
渚「えへへーそれじゃそろそろ御飯たべよっか!」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:42:49.72 ID:UhmcuaAYO
俺「うん」
・・・
渚父「きみが、木島陸くんかね」
俺「は、はい。(この人が霧崎鉄心さん・・・霧崎財閥当主の)」
渚父「なるほど。ふむ。たしかに良い眼をしている。さすがは私の娘だ。いい男を見つ
けた」
俺「?」
渚父「おっと今のは忘れてくれたまえ。昨日の件はじいやから聞いた。娘を守っ
てくれて本当にありがとう」
俺「いえ、そんな大したことではありませんよ」
渚父「いいやそういう当たり前のことを当たり前に出来るというのはすごいことなんだよ」
俺「はぁ」
渚父「あぁ今日から君は家族だ。慣れないことも多いだろうけど、よろしく頼むよ」
俺「家族……はい!よろしくお願いします」
渚父「そんなに畏まらなくてもいいんだよ。それともうひとつ、君の立場というか役割なんだが」
俺「はい?」
渚父「財閥の中には男の養子ということで君のことをよく思っていない輩が少なからずいる。だから君は」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:49:11.81 ID:UhmcuaAYO
渚父「しばらくの間渚の執事として働いてもらえないだろうか。息子にこういうことをさせるのはどうかと思うが君を守るためなんだ。わかってくれ」
俺「執事、ですか。わかりました。至らぬ点ばかりだとは思いますが、よろしくお願いします」
お金持ちの世界も色々大変なんだな!働かざる者食うべからずってね!なんとなくなにもしないのは嫌だったしちょうどいいや!
渚父「うむ。それでは残した仕事があるのでね。失礼」
俺「はい。いってらっしゃいませ」
・・・
渚「陸ー!パパなんだって?」
俺「これからよろしくということと……コホン、本日より私、木島陸。お嬢様の執事の役を任されました。不肖ながらよろしくお願いします。ということです」
渚「えぇ!?陸が執事?私の?うーん」
俺「どうなされたのですか?」
渚「陸と一緒にいれるのは嬉しいけどなんか距離を感じたり……むー」
俺「?」
渚「まぁいいわ!よろしくね。陸」
俺「はい。よろしくお願いいたします。お嬢様」
ちゅっ
今北産業
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:55:59.03 ID:UhmcuaAYO
俺「おおおお嬢様!?」
渚「えへへ。古の昔、主人と執事は契約の際に誓いの口づけを交わしたというわ」
なるほど!そういうことだったのか。俺はなんて下践な勘違いをッ
渚「そっそれじゃそういうことだから!おやすみ!」
俺「おやすみなさいませ。お嬢様」
ばたんっ
渚「わっわわわ私なんて大胆なことをっ咄嗟に適当なこと言っちゃったし」
渚「でも陸とkissしちゃった……えへへ……しかもおやすみだって……えへへ」
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:57:16.86 ID:G6nJoSeU0
ts
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:57:25.64 ID:UhmcuaAYO
その後のことを少し話そう。俺とお嬢様は一緒に生活していって絆を深めていった
更にお嬢様の取り計らいでお嬢様と同じ学校に編入させてもらった!
友達もいっぱい出来て毎日が凄く充実しているんだ!
沙紀「……陸君」ピタギュッ
俺「どうしたんですか?沙紀様?」
今腕に抱きついてきたのは同じクラスの『白川沙紀』!小動物を連想させる小柄で無口な腰までのばした綺麗な黒髪が目を引く女の子。なぜか俺によく抱きついてくる。なつかれてるのかな?
明日香「ちょーっと陸君?(私というものがありながら)なにをしていらっしゃるんですの?」ゴゴゴゴゴ
俺「あ、明日香様、これはその沙紀様が突然……」
彼女は『一條明日香』。上品で凄く綺麗な金髪ブロンドのお嬢様。クォーターらしい。なぜか俺が沙紀様やお嬢様と話していると怒るんだよな。なんでだろ?
渚「りーく!えへへーぎゅー!」
俺「お嬢様。はしたないですよ」
そしてお嬢様。よく抱きついてくるんだ。眠るときも一緒のベッドで、抱きついてくるし……まだ甘えたい年頃なのかな?なんちゃって
渚「えへへーだって陸がいるんだもん!ぎゅーってしなきゃ!ぎゅー!」
沙紀「……わたしも。ぎゅー」
明日香「ちょっ貴女たち!?うー!もう!わ、私も!ぎゅーですの!」
「「「ぎゅー!」」」
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 22:59:08.28 ID:G6nJoSeU0
猿さん解けたからまたPCから
とりあえずまたサルこないようにお前らわかってるな
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:01:35.77 ID:G6nJoSeU0
インデックス「敵対対象に『竜王の殺息-ドラゴン・ブレス-』を行使します」
ステイル「なっインデックスは魔法を使えないはずじゃなかったのか!?」
俺「だからお前らは騙されてたんだよ!インデックスの記憶を一年ごとに消さなきゃいけないってのも大嘘だ!」
俺「いくら完全記憶能力があるってったってそんなに脳に負担をかけちまうわけなんてねぇ!」
俺「お前らのとこのお偉いさんがあいつを教会に縛るために!あいつの頭にかけた術式のせいで脳が圧迫されてたから!だから!」
俺「大体そんな残酷なことをするやつらがお前らに真実を知らせると思うか!?」
ステイル「だが・・・っ」
俺「くっ」
ドラゴン・ブレスが放たれる
俺「くっ掻き消せ!『創造原理-イマジンクリエイター-』!」
寸でのところで『創造原理-イマジンクリエイター-』を発動しドラゴン・ブレスを受け止める
神裂「『竜王の殺息』・・・なぜ・・・」
俺「なにボサッとしてやがる!」
俺「てめぇらずっと待ってたんだろ!?インデックスの記憶を消さなくてもすむ、インデックスの敵にまわらなくてもすむ・・・そんな誰もが笑って、誰もが望む最高なハッピーエンドってやつを!
今まで待ち焦がれてたんだろ?こんな展開を・・・何のためにここまで歯を食いしばってきたんだ!?てめぇのその手でたった一人の女の子を助けて見せるって誓ったんじゃねえのかよ?
お前らだって主人公の方がいいだろ!?脇役なんかで満足してんじゃねえ、命を懸けてたった一人の女の子を守りてぇんじゃないのかよ!?だったら、それは全然終わってねぇ、始まってすらいねぇ・・・ちょっとくらい長いプロローグで絶望してんじゃねぇよ!
手を伸ばせば届くんだ!いい加減に始めようぜ、魔術師!!」
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:01:36.73 ID:pqEkspF10
>>117 この画像が1よりかは理解出来る
サルりたくなかったら
説明いれて
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:04:23.24 ID:G6nJoSeU0
ステイル「くそっ世界を構築する五大元素の一つ、偉大なる始まりの王よ(MTWOTFFTOIIGOIIOF)
それは生命を育む恵みの光にして、邪悪を罰する裁きの光なり(IIBOLAIIAOE)
それは穏やかな幸福を満たすと同時、冷たく闇を滅する凍えた不幸なり(IIMHAIIBOD)
その名は炎、その役は剣(IINFIIMS)顕現せよ、我が身を喰らいて力と為せ(ICRMMBGP)『魔女狩りの王-イノケンティウス-』!」
無数のルーンと詠唱を用いて呼び出すは炎の巨人
神裂「ド素人がかっこつけてんじゃねーぞ!くそが!『唯閃』!」
特別な呼吸法で魔力を練り上げ、術者の身体を人間の限界を超えたものへと作り替える
そしてそこから放たれる必殺の抜刀術
上条「俺もいるぜ!この光が!インデックスが!俺達を殺そうとしてるっつーなら!まずはそのふざけた幻想をぶっ壊す!『幻想殺し-イマジンブレイカー-』!」
俺「なっ・・・これでも圧されているだと!?」
ステイル「当たり前だ!竜王の殺息を他の魔法で!異能で打ち消すなんて出来るわけがない!」
上条「なら・・・ならどうしろってんだよ!」
ステイル「術者を止めるしかない・・・が、あの子にかけられた術式を解除することの出来る魔術師がここには・・・っ」
俺(魔術を・・・解除・・・そうだ!)
俺「当麻!俺達がお前の道を拓く!」
上条「!そういうことかよ・・・!おう!」
ステイル「なるほど。どうせ絶体絶命のこの状況・・・賭けてみるか」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:07:54.31 ID:G6nJoSeU0
神裂「了解」
ステイル「『魔女狩りの王-イノケンティウス-』!」
神裂「『唯閃』!」
俺「当麻の道を切りひらけぇええええええ『竜王殺し-ソウルアスカロン-』!」
焔が斬撃が閃光が『竜王の殺息』の中心一点に吸い込まれるように放たれる!当麻の道をつくるために!
三人「うおぉおおおおおおおお!」
ドドドドド
上条「『必要悪の教会-ネセサリウス-』!インデックスを縛る、お前らのふざけた幻想をぶっ壊す!」
『幻 想 殺 し』
上条「はぁはぁ……やったか?」
俺「当麻危ない!」
上条の後頭部を残留した『竜王の殺息』が掠める!
上条「えっ」
俺「当麻!」
上条「ここは・・・」
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:09:07.97 ID:G6nJoSeU0
インデックス「とうま!気が付いたんだね!」
上条「あなたは一体どこのどなた様でしょうか」
インデックス「えっ?とうま?」
インデックスの目が潤む
上条「冗談だって。心配かけてごめんな。インデックス」
インデックス「とーま・・・本当にっ本当に心配したんだからね・・・だから今の冗談はちょっと許すことが出来ないかな・・・っとうま!ガブー」
上条「ちょっインデックスさん!?噛みつきはー傷口が開くってー!」
インデックス「ガブー」
時は一時間遡る
カエル『君は記憶喪失だ。脳の記憶を司る脳の一部がなくなっているんだ。キレイにそこだけね」
カエル「こんな症状見たことがない。申し訳ないけど、記憶の復元は不可能だ」
上条「そんな・・・」
カエル「このことは彼女に言ったほうが?」
上条「いえ、言わないでください。」
カエル「ほう。いいのかい?」
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:09:23.21 ID:1HX53pOp0
最初の方流し読みしかしてないけどこの感じ・・・
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:10:26.27 ID:G6nJoSeU0
上条「記憶を失う前の俺ならきっとそうするでしょうから。それになにより、こいつを泣かせたくないですから」
カエル「わかった。それじゃ、なにかあったら呼んでくれ。」
上条「あの、もう少し詳しい話を・・・」
カエル「それについては彼がしてくれるようだ」
上条「彼?」
カエル「あぁ。それじゃそういうことで」
ウィーン
俺「良かった・・・気が付いたんだな!」
上条「えぇおかげさまで・・・で、あなたは?」
俺「あぁ、俺は木島陸。一応当麻、お前の親友だ」
上条「そうなんですか。申し訳ありませんが覚えてなくて・・・」
俺「そうだったな。一緒にいながら本当にすまない」
上条「いえいえ。それよりもお話を聞かせて頂いても」
俺「口で説明するより思い出してもらったほうが早いだろ」
上条「思い出すって!?脳細胞ごと消滅してもう思い出すことは不可能だって・・・」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:13:27.68 ID:G6nJoSeU0
俺「現代医学じゃ、な。カルシウムとたんぱく質でしか見ない医者にはわかんねぇよ」
上条「医学以外のなにで治すと仰られますので?」
俺「まぁ見てろ」
そう言うと彼は上条当麻の頭に手を当て
俺「当麻の頭に『竜王の殺息』が触れなかった『未来』を『想像』し『創造』する!」
上条「り、陸?陸じゃないか!そうだ思い出した!全部!」
俺「ふぅ。上手くいったか」
上条「あぁ!やっぱお前はすげぇよ!」
俺「ハハっありがとよ。だけどこんな力を持ってったって大切な友達一人守れねぇ。俺は弱い」
上条「なーにを言ってるんでしょうね。このお方は。お前がいたからインデックスを守れたんだ。お前がいたから俺は記憶を取り戻せたんだ。そもそもお前に守ってもらわねぇといけないほど上条さんは弱くないですよっと。自惚れんなよ?
ポコン
俺「ふっだよな。悪い。俺がちょっと自惚れ過ぎてたみたいだ。よーし!インデックスが起きたら飯を食いにいこう!退院祝いだ!」
上条「うちには大飯食らいがいるけど大丈夫なのかよ?」
俺「おう!任せとけ!それじゃあ俺は外で待ってるな。上手くやれよ?」
上条「上手くやれってなにがだよ」
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:14:39.27 ID:G6nJoSeU0
俺「わかってんだろ?その子お前に……」
上条「わーわー!それじゃあまた後でな!」
俺「あいよ。そんじゃ」
上条「……ふぅ不幸だー!」
>>119 説明って物語の?
時系列で言うと執事→0話→禁書→ゼロ魔→遊戯王→終わり
って感じ
これでおk?
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:24:02.21 ID:G6nJoSeU0
禁書第三話-最強の敵!『能力解体-ブレイクダウン-』!-
一方通行「ガキを返して貰おうかァ」
男「上位固体か。ここにはいない。場所を教えて欲しくば……私を屈服させることだな!」
一方通行「そりゃあ単純明快でいいなァ!本気で行くぜェ!死ぬンじゃねーぞ!オゥラァ!」
一方通行の能力『一方通行-アクセラレータ-』。全ての物質のベクトルを自由に操る
それを使い超加速で男に向かい駆ける!もし敵に反撃されようともベクトル操作により彼にダメージが与えられることはない!故に必勝!
上条当麻以外の人間に破られるはずがない!だが!
男「能力にかまけた愚か者か。無駄だ。『能力解体-ブレイクダウン-』」
男の繰り出した左拳が一方通行の頬を捉える!
グゴバジャア!
一方通行「ぐはァ!なにをしやがったンだあの野郎ォ!」
能力で有害なものを全てブロックしてきた一方通行の身体は普通の人間よりも圧倒的に貧弱であった!
男「さぁ、戦いは始まったばかりだよ」
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:24:51.97 ID:G6nJoSeU0
……
御坂「ここね!」
男「第3位レベル5『電撃使い-エレクトロマスター-』いや『超電磁砲-レールガン-』か」
御坂「ここにあの馬鹿とり……上条当麻と陸が来なかったかしら!?」
そう。彼女は明確な理由も無く、ただ上条当麻と木島陸がこのビルにただ事ではない様子で駆けて行くのを見かけ追ってきただけなのだ
男「いや、そんな男は見ていないが」
御坂「そう。ならい……あんた、そこに倒れてるのって」
男「ふん。見つかってしまったか。出来ればおとなしくお引取り願いたかったがそうはいかないようだな」
そこに転がっていたのは白髪は地で赤黒く染まり白い肌も赤黒く染まった学園都市第一位『一方通行』のであった
御坂「当然よ!詳しいことはわかんないけどとっ捕まえて黒子に引き渡すわ!覚悟なさい!」
一方通行「……カ……ォ……げろ……ェじ……む……だ……」かはァ
喉を潰されたのであろう一方通行の声は届かない
御坂「いっくわよー吹き飛びなさい!」
何億ボルトもの電撃が男を襲う!『超電磁砲』だ!
男「能力に溺れた愚者がもう一人……『能力解体-ブレイクダウン-』!」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:33:41.29 ID:ZXvZ7BdQP
物凄く小学生ノートに書き連ねられていそうなのに不覚にもここまで読み進めてしまった
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:34:35.06 ID:UhmcuaAYO
電撃が消える!
御坂「な、私の電撃が!なんグボラァッ!」
男の左拳が御坂の肝臓を正確に捉える!
御坂「ぐっ『肝臓打ち-リバーブロー-』ね」
強がってはいるが能力を除けば普通の女子中学生!立っていることすら奇跡といえる!
男「ふふふ今晩は血尿かな?さぁ、闘ろうか」
御坂「うわああああああああああああーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
ブンブンパンチ!
……
上条「ここか!ってビリビリ!一方通行!てめえよくも!」
男「『幻想殺し-イマジンブレイカー-』の上条当麻か」
上条「てめぇが二人をやったってんなら!まずはてめぇをブッ殺す!」
男「お前は能力にかまけることなく闘ってきた。その姿勢は評価しよう。だが」
男はこれまで幾人もの能力者、魔術師を斃してきた上条必殺の右を涼しい顔でかわし、
上条「グベリャアッ」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:36:55.84 ID:qmqiTXpv0
グベリャアッ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:39:18.99 ID:UhmcuaAYO
左右左フック右の四発を返す
男「遅い!鈍い!脆い!弱い!圧倒的に!弱すぎる!」
上条「ぺっこんなもんじゃ無かったはずだ!」
男「ほう。立ち上がるか」
上条「ビリビリの!一方通行の!二人の受けた痛みは!こんなもんじゃなかったはず
だ!こんな屁みたいな攻撃で斃れてたまるかよ!おらぁ!」
今度は小さな左のジャブを使い男を牽制する上条。だが
男「遅い!」
上条が一発撃つ間に男は上条の顔に打撃を打ち込んだ!その数実に11発!
上条「なっ反応出来なかった。お前なにか格闘技を」
男「よく気がついた。冥土の土産に教えてやろう!俺の『戦闘技術-ファイティングスタイル-』は!ボクシングだ!そして!俺のパンチスピードは人間の神経伝達速度をも上回る!」
上条「なん……だと」
男「さぁ、お喋りは御終いだ。いくぞ」
上条「ちくしょう!負けてたまるかよ!くそぉおおおおおおおおおお!」(悔しいが俺じゃこいつに勝てねぇ。陸!頼む!ビリビリの!一方通行の仇をとってくれよ!)
……
俺「きさまぁ!」
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:41:34.11 ID:UhmcuaAYO
部屋を人目見渡すと全てを理解したらしい陸は激昂し男を見る
男「やっときたか!木島陸!『創造』の担い手!」
俺「うるせぇ!てめぇは!消す!こいつの存在しな世界を!『創造』する!『創造原理-イマジンクリエイター-』!」
なにも起こらない
男「フハハハハハ!これで証明された!私の能力は無敵だ!貴様等能力が使えなければただの人!おっと、なにが起きたか理解できないという顔をしているな
私の『能力解体-ブレイクダウン-』は私の声を聞いたもののAIM拡散力場に干渉し、能力を封じグブアァッ」
声高に能力を説明する男に容赦ない突然の左ハイ!
俺「てめぇの能力なんてどうでもいい。能力を使えないなら素手で!てめえをブッ斃すまでだ!」
その眼は、顔はかつてないほどに怒りに燃えている!
男「なかなかいい蹴りだ!だが私のスピードの前では!」
超速の連打。人間がかわすことなど反応することなど不可能なスピード!だが
俺「無駄だ」
陸の両の掌により防がれる
男「なっその型は……っ」
俺「『廻し受け』だ!そしてぇ!おらぁ!」
男「っく(こいつ!空手使いか!?)」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:47:08.88 ID:UhmcuaAYO
俺「オラオラオラオラオらオラオラオラ!」
男(いや!このコンビネーションの鮮やかさ!私と同じくボクシングか!)
俺「足元がお留守だぜ!」
男「ぐぁっ(蹴り!?先ほどからこいつは一体!)貴様!『戦闘技術-ファイティングスタイル-』を持っているな!」
俺「ボクシングに空手、柔道にテコンドー、ムエタイに剣道、セクシコマンドー、ガン=カタ色々やってるぜぇ」
男「ば、馬鹿な!それだけ膨大な数の『戦闘技術-ファイティングスタイル-』をその歳で極めているというのか!?ありえない!」(だが事実こいつは拳聖といわれた私の
拳を捌ききっている!)
俺「まぁ一番得意は!」
言うと同時に蹴りを繰り出す!男は寸でのところで避けるが風圧で肌が切れる!
男「まさか靴を履いた状況を前提とした市街での闘いを想定したというフランス生まれのあの『戦闘技術-ファイティングスタイル-』か!」
俺「ご名答!『サバット』だ!」
……
俺「能力を解除しろ」
男「参ったな。まさか私が能力無しのタイマンで敗れるとは。負けたよ。完敗だ。能力は解除した」
俺「よし。美琴を、一方通行を、当麻を、この戦いで傷ついた者と傷つけられた物を全て元通りに。あと打ち止めをここに」
『創造原理-イマジンクリエイター-』
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:50:02.88 ID:UhmcuaAYO
御坂「あれ?わたし一体何をって!そうよ!あいつ!」
上条「陸!勝ったのか!」
俺「おう!当麻も大丈夫か!?
上条「おかげさまでな」
打ち止め「あれ?なぜあなたがミサカの目の前にいるの?ってミサカはミサカは首を傾げながら尋ねてみる!」
一方通行「てめェ!」
ダキッ
打ち止め「えっ!?えぇえ!ちょっといきなりなにを……ってミサカはミサカは困惑してみる!」
一方通行「よかった……!無事で……!心配させンじゃねェこのガキィ……」
打ち止め「状況は呑みこめないけど今はとりあえずこの心地いい暖かさにミサカはミサカは身を任せてみる」ギュっ
上条「一方通行……」
男「いいのかい?私まで治してしまって」
俺「ふん。襲ってきたらまたぶっ斃してやるよ。あんなグロイもん黒子たちに見せられるか」
男「なるほど。つくづく出来た男のようだ」
俺「じゃあ俺と美琴はコイツをジャッジメントに引き渡してくる。悪いが当麻、一方通行、自分で帰れるか?」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:52:21.61 ID:UhmcuaAYO
上条「うん!うん!」
一方通行「ぎゅう」
打ち止め「ぎゅう」
二人は互いを呼び合い抱きしめて離れない
幸せそうに抱き合う二人に声をかけるのは余りに野暮なことのように感じられた
美琴「あの二人は二人の世界って感じね。まぁ放っておいても大丈夫でしょ。アイツ私より強い訳だし」
俺「だな。それじゃあ」
俺・美琴「しゅっぱーつ!」
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 23:58:07.38 ID:UhmcuaAYO
これで禁書編終了
ちょうど折り返し地点だ
もし質問があれば受け付ける
139 :
◆Q4RTquH8pU :2010/03/23(火) 00:02:13.52 ID:ZcazPjJY0
第0.5話-新たな力『創造原理-イマジンクリエイター-』-
一ヶ月後
男「いまだ!捕らえろ!」
俺「な!?くっ離せ!」
父「くそっこいつらはまさか!」
男「くくくくく少しの間眠ってもらいますよ」
プルルルル
男「はい、全て計画通りに進んでおります。二人は予定通り礼の場所へ。はい。それでは」
???「ハハハッハハハハ遂にこの日がきたのです!ハハハッハアッハアアハ」
……
俺「っここは…?」
父「わからないがどこかの地下のようだな。おそらく…」
俺「やつらのことを知ってるのか?」
父「あぁ。やつらの名は『W.A.R-World Absolute Ruler-』…その行動理念は人の身を超え、神と並び立ち、世界を支配すること」
俺「神だって!?だけど神の力を持つのは俺とあんただけじゃ…」
次いこうぜ
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:05:28.17 ID:PUVAgo+t0
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:05:36.84 ID:ZcazPjJY0
父「だからこそ人の身でありながら神の力を持つ私たちが邪魔だったんだろう」
父「やつらの頭はその類まれなる頭脳で人工的に人に能力を与える装置を開発したらしい。そしてそいつらを洗脳する装置を合わせてな。そして能力者の兵を従え世界を支配しようとしているのさ」
俺「なにが神だ!そんな自分勝手なこと許してたまるかよ!」
父「あぁ。だからこそこの状況は好都合と言える。わざわざ敵さんのほうからアジトに連れてきてくれたんだからな」
俺「世界を支配なんてさせてたまるかよ!」
二人は立ち上がりなにもない殺風景な部屋に唯一つ設置されたドアに向かう
ガチャリ
俺「分かれ道か。どうする?」
父「二手に分かれて探索しよう。進んだ先で更に分かれ道があればケータイで連絡を取る。いいな?」
俺「了解!……せいぜい気をつけるんだな」
父「!!!あぁ。お前のほうこそな」
ニヤリと笑い二人は互いに背を向け歩き出す
……
???「二手に分かれましたか。予想通りですね……計画に変更は無しです」
男「畏まりました。Sir」
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:06:23.34 ID:6oAamTy/O
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:10:18.06 ID:ZcazPjJY0
???「フハハハハッハアッハ!遂に今日!私は!神と並び立つのだ!」
……
俺「ここまで一本道……そして唐突にあらわれたこの広間っ罠か!」
男B「ご名答ぉここは通さねぇぜぇ」
男C「俺お前倒す殺す仕事ボスのため死ね」
ザシュっドンっ
俺「くっなんてスピードだ!これがさっき言ってた強化人間ってやつか!洗脳された人を傷つけたくないッ!だけどッ!くそっ!傷つけたくなんかないのにッ」
俺「『速力増幅-パワーアンプ-』!俺の肉体を強化!うおらぁ!」
ドンッバンッゴシュッ
「「ぐひぁあっ」」
男達「ぐへへお前通さないここで殺すボス見てて俺達殺る」
俺「『畏れ』の感情を亡くしているのか……くそっ切りがない……すまない。世界のために……死んでくれ」
俺「俺を除く部屋の『重力』を増幅、強化!『地縛圧殺-ヘヴィグラビティ-』!」
グシャ!
俺「先へ!」
--同刻
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:13:56.91 ID:ZcazPjJY0
父「(陸は大丈夫だろうか・・・母さん陸を守ってくれ!)」
ザッ
男V「ここは通さん。父さんだけになぁあハッハッハ!!」
男U「俺達俺お前貴様倒す殺すボス望み死ね」
ドンっドンっ
父「くっこいつら例の能力を開発された洗脳者『縛られし哀れな獣-バインドビースト-』か!」
父「『奴』のところまでなるべく体力を温存しておきたいが仕方がない!バインドビーストの洗脳と能力開発は脳に対して『過去』に行われた物!ならば!洗脳される『過去』まで時を戻せば!」
父「『速力減衰-パワーダウナー-』!奴等の脳の『時』を戻せ!『時の逆流-タイムストリーム-』!」
ギュイイイン
男UV「「ん……あれ……俺……」」
スースー
男達「お前何した関係無いお前殺す俺達仕事殺る死ね」
父「くそっ切りがないな……この『力』は消耗が大きいから余り多用したくないんだが……洗脳された彼らを傷つけるわけには……!傷つけないためには……!仕方がない!」
バインドビースト達「死ねぇえええええええええええええええええええ!!!!!!!!!!!!!!」
ガシッ
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:16:35.62 ID:ZcazPjJY0
父「なっお前達」
男U「よく覚えてないがどうやらあんたに助けられたみたいだな」
男V「借りを作るのは好きじゃねぇんだ。ここは俺たちに任せてあんたは先にいきな」
男U「ってさっきまで操られてた俺らが言ったって信じてもらえねえか……ははは」
父「信じるさ」
男U「なっ」
父「君達を信じる。だが、相手は強化された能力者たちだ。大丈夫なのかい?」
男V「ふんっ俺たちを舐めんなよ?こんなやつら余裕だっての!」
父「そうか。そおれじゃあ頼んだぞ!君達も気をつけてな」
だっだっだ
男V「……気をつけて、か。普通信じるかよ。さっきまで敵だった俺たちのことなんかよぉ……ったくお人よしなおっさんだぜ」
男U「まったくだ。っと待たせたな!さぁ、始めようか!バインドビーストども!」
バインドビースト達「うがらあァあああああああああああああああああああああ!」
「「ありがとよ」」
……
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:18:06.37 ID:6oAamTy/O
このSSからはかつてないなにかを感じる
さるよけ支援
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:20:52.50 ID:ZcazPjJY0
???「来ましたか」
そこにたたずむは長身で整った、中性的な顔立ちの腰まであろうかという銀の長髪が目を引く一人の人影であった
父「キサマが『W.A.R』の」
ボス「えぇ。私こそ『W.A.R』の長、そして、神だ!」
大きく見開かれた眼、思わず吸い込まれそうになるほど透き通った瞳に父は一瞬たじろぐ
父「っと危ない危ない。さぁ!始めようか!『身体弱化-ピアニッシモボディ-』」
ボス「フフフ身体が動かない。これは困りましたね」
父「なに笑ってやがる!ソィ!」
左脚を鞭の様に撓らせ、打撃す
ボス「ぐはっうぅ」
父「おラオらラオラオラオラオラオらおらおらおらおおおおらおららららら!!!!!!!」
情け容赦ないラッシュ。既に銀髪は赤黒く染まり、端正な顔は醜く腫れ上がっている
ボス「……ぅ……ぁ」
父「こんなものか。いかに天才と言えども」
ここで父はある違和感を覚える!あまりにも、あまりにもあっけなさ過ぎるのだ!なにか、なにか嫌な予感が胸を騒がせる!
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:25:57.21 ID:ZcazPjJY0
父(なにか、なにか無かったか?なにか……まさか眼が合ったあのとき!)
ボス「ほぅ。私の『幻想』の中にいながら気がつくとは、さすがですね」
先ほどまで肉塊であったはずの銀髪の男は闘いの前と変わらぬ場所、姿勢、姿で立っていた
父「なっ貴様やはり!そして幻想だと!?まさか貴様の能力は!」
ボス「フフ。お客さんがもうもう一人、いらしたようですね」
俺「おっやっとご対面だな」
父「陸!くるんじゃない!」
俺「えっ」
ボス「遅いですよ」
ザッシューン
父「り、ぐ……怪我はな……いか?」
俺「なんで、なんで……俺なんかを庇って……なんでだよ!今治すからしゃべんな!」
父「いい。もう、私はダメだ……。母さんとやくそくし…からな…」
俺「母さんと!?お前が母さんとなにを約束してたっていうんだよ!」
ボス「その様子だと話していないようですね」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:30:19.82 ID:ZcazPjJY0
父「やめろ!いうな!」
俺「一体なんの話だよ」
ボス「クハハハハ。あなたの母君を殺したのは私です」
俺「なっどういうことだ!どういうことだよ!」
父「私が弱かったから母さんを守ることが出来なかった。だから私が殺したも同然だ」
俺「そんな……じゃあ俺は今まで親父、あんたのことを……ごめん。ごめん」
父「久しぶりだな……お前に親父と呼んでもらうのも……っと昔はお父さんだったけどなハッハア」
俺「親父ぃ死ぬなよ!親父ぃ!『緊急治療-インスタントキュ……」
父「いい。いいんだ。よく聞け陸。奴の能力は強力だ。ひょっとすると私達の力よりも優れているかもしれん。だが、陸、お前なら、いや、お前と私の力を合わせれば勝てる。勝てるんだ」
弱弱しい動きで陸の手を握る。その手は酷く弱く白く、死を感じさせた
ボス「力を合わせるぅ?そんな死にかけの身体でなぁにが出来ると言うんですかぁ!もう魂半分抜けてるんじゃないんですかぁ?ハハハッハハ」
俺「おまえぇ」
父「そうだ。私はもう死ぬだろう。だが、私の『力』は生き続ける!陸。あげられなかった分の十年分の、そして最後のプレゼントだ。受け取ってくれ。私の『力』を陸に!『受け継がれし力-インハートフォース-』!」
ボス「この光はまさか二つの神の力が!?」
俺「大きな、暖かい力が流れ込んでくる。これが父さんの力!暖かさ!これが……!愛……!」
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:35:08.88 ID:ZcazPjJY0
-世界偽りに覆われる時 二人の勇者立ち上がる 一人は燃え盛る日輪の如き正義を 一人は全てを包み癒す月光の如き愛を その胸に宿して
-愛の勇者 正義の勇者を庇い倒れる 正義の勇者 亡き友の愛と自らの正義を力とし 偽りの力を打ち破る そして 世界に愛と正義と真実が満ち溢れる
ボス「くっまずそうですね!『幻想世界-イマジンワールド-』!とりあえず幻想の世界を!」
俺「これがお前の能力か?いや、違うな。もっと多くの『意思』を感じる。そうか。『W.A.R』のやつらの脳を利用して擬似的な超大容量の一つの脳を作ってるのか」
ボス「な、なぜわかった!?ですが、この能力を発動した時点で私の勝ちです!喰らいなさい!」
陸の周囲に隙間無いほどのナイフが浮かび、一気に襲う
俺「幻か。本命はこっちだろ!」
ゴシュ
ボス「なっ一瞬で背後に!?死角からの攻撃をなぜ察知できた!?」
俺「死角ねぇ。なぁ、ここは本当にお前の『幻想』の中か?」
ボス「な、なにを言っているんですかこの『幻想世界』が破られることなど!糞ぉ!世界をもう一度私の『幻想』で満たす!『幻想世界-イマジンワールド-』」
俺「『偽り』の幻想じゃ『真実』の現実には敵わねえよ!」
ボス「な、なにを!くそっもう一度ナイフを!なっなぜナイフが顕われない!?」
俺「これが俺の能力『創造原理-イマジンクリエイター-』だ」
ボス「お前の能力は『速力増幅-パワーアンプ-』のはず!一体なにを……まさか!」
俺「あぁそのとおりご名答だ。俺の『増幅』と親父の『減少』の力が合わさって『創造』の力と成ったのさ!」
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:40:51.18 ID:ZcazPjJY0
ボス「そんな馬鹿な!能力の融合だと!?」
俺「この能力『創造原理-イマジンクリエイター-』は俺が思い描き、想像したことを全ての法則、事象をねじ曲げて現実に、創造する!」
ボス「思い描いたことを『現実』に『創造』するだと!そんな馬鹿げた力が!」
俺「あるんだよ!お前の『幻想』に塗れたふざけた野望を打ち砕いた『未来』を『創造』する!」
ボス「そんな……こんなことがああああああああああああ私の『世界』がぁあああああああぁあああああああ」
俺「終わりだ!!」
『創造原理-イマジンクリエイター-』
……
墓前で手を合わせる青年 その顔からは悲しみと寂しさが伺える
「こっちのことは俺に任せろ。仲良くな。……それじゃあ、行って来ます」
そう言ってあげた顔に先ほどまでの悲しみの色は無く どこか晴れやかなものさえ感じさせる
青年の立ち去った墓標に暖かな春の風が吹く そこに刻まれし名は二つ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 00:44:53.81 ID:6oAamTy/O
寝たのか?
一先ず乙!
不覚にも感動した!
このスレを落とすわけにはいかんな
保守
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 01:08:51.74 ID:6oAamTy/O
まさか俺以外誰もいないのか?
保守
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 01:12:08.80 ID:Fe3dXbyg0
俺がついてるぜ
保守
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 01:18:37.96 ID:6oAamTy/O
よかった一人かと思ったぜ
たしかこの時間だと30分に一回くらいで大丈夫なんだっけか保守
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 01:23:44.39 ID:/sYrlQ+R0
これ置いときますね^^
保守時間目安表 (休日用)
00:00-02:00 40分以内 __
02:00-04:00 90分以内 _□.--‐<´ヽ`、
04:00-09:00 180分以内 ,.-"`: :.|___\ ヽ、_ノ
09:00-16:00 80分以内 /: : : :,ヽ、\/l`ヽ、 \
16:00-19:00 60分以内 /::/: :〆、 ,×l/:l : l : ̄ヘ<
19:00-00:00 30分以内 |/|: :/● ●|_!_l_l=:-:‐i´
.,-、 |: :|@ @|::|=|: : : : l
保守時間の目安 (平日用) ;|!:::::::`ヽ、|!_ ⌒ _/:/ : : : : : l
00:00-02:00 60分以内 |!:::::::::::::::::‖r:‐t-t//::ヽ, : : : : : l
02:00-04:00 120分以内 ヾー──'‐(::|×|:::ト==l: : : : : : l
04:00-09:00 210分以内 ./: : : : :ノ:|×|:::|:::::::|: : : :l : : l
09:00-16:00 120分以内 /: :/: : :._}=ェ==|:::::::::ゝ、: :l : : :l
16:00-19:00 60分以内 /: :/|:.__/:::/:/:/ヘ|:::::::::::ノ: : l: : : l
19:00-00:00 30分以内. /: :/,|/_/_/_/_/∧_l_lエ´ヘ、:l l: : : l
/: :/ゝ、/_/_/_/_/_l_l_ヘ_ヘ_ヘ,.ゝl : : :|
 ̄ .|:×|:×|  ̄ ̄
.ヽ_人_ノ
ふぅ・・・
159 :
◆UmH9iH2ZKI :2010/03/23(火) 01:46:41.33 ID:ZcazPjJY0
すまんサルさんくらってた
>>153-
>>158 感謝する
ふぅ
これで過去編終了!
本当は続けたいところだけどすまんが寝る
落ちたら立て直すが出来たら保守頼む
それじゃあの
あっあとトリミスってばれたから変えとく。こんどからこっちな
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 02:01:31.59 ID:6oAamTy/O
任せろ!とは言っても俺もそろそろねむるが
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 02:27:17.03 ID:6oAamTy/O
寝る前最後の保守
あとは任せた
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 03:40:20.80 ID:zkKte/280
ほ
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 03:41:07.95 ID:Jvh2b+fc0
このスレ前にもあったろ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 05:31:40.00 ID:1ylsHp+l0
つーか美琴が死んだSSスレは沈んだのか?
後日談がまだだったはずだが
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 07:38:58.62 ID:6oAamTy/O
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 08:04:30.78 ID:5ogqMyXK0
俺が活躍スレは定期的に立てられてるってことだ
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 09:04:49.33 ID:6oAamTy/O
トン
見つかった
前のは未完だったんだな
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 10:54:30.94 ID:NWxllGgRO
ほ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/23(火) 12:21:31.45 ID:6oAamTy/O
ほほしゅ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
俺シリーズか