1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
保守
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:36:42.48 ID:tfi4JHhp0
まぁ聞いてくれよ
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:38:00.82 ID:IW2Sk3bi0
本物のスリルというのは、往々にして非日常的な空間にあるものだ。
不良たちはケンカの場で命がけのスリルを感じることができるだろう。
初めて女の裸を見た者だって、一種のスリルを味わったはずだ。
けれども俺たちは不良でなければもてるような男でもなかった。
運動、駄目。勉強、駄目。トーク、駄目。
学校をサボる勇気は無かった。部活で注目を浴びるような男じゃなかった。
喋りで場を賑わすことなんてできなかった。とにかく俺たちは目立たないやつらだった。
そんな俺たちがスリルを欲したのは、中学二年生のときだ。
いわゆるこれが、俺たちの厨二病というやつだったのかもしれない。
俺たちはスリルを求め、日常から追い詰められていたのだ。
俺たちは、脱ぐしかなかったのだ。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:41:48.24 ID:IW2Sk3bi0
('A`)俺の生きる道
【中学生編】
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:43:00.68 ID:IW2Sk3bi0
小学校の卒業式はあまり記憶に無い。
第二ボタンをかけ忘れ、先生から「気が早すぎる」と笑われた記憶しか残っていない。
中学校に上がってから最初に考えたことは、どうやって不良になろうかということだった。
不良は俺の中でスターのような存在だったのだ。
授業に縛られず、先生にも反抗的で、それから制服の着こなしも格好良く見えた。
俺は不良たちのように自由に生きてみたかった。
というのは大体が嘘で、要はモテたかったというのが本音だ。
('A`)「きのうガキ使みた?」
(-@∀@)「見てねえ」
('A`)「マジ?ちょーやばかったよ。へいぽーが」
( ^ω^)「見たおwwwwwwへいぽーびびりすぎwwwwwwwww」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:47:17.81 ID:IW2Sk3bi0
どの先生なら反抗できそうか、俺は目星をつけていた。
最初から怖い先生を避けているやつが不良になれるはずも無いのに。
案の定、というか当たり前だが、俺は不良にはなれなかった。
ワックスをつけることさえ相当びびっていた俺は、
クラスの中でも目立たない、地味ーズとしてひっそりと生活することになった。
( ^ω^)「うぇwwwwwwふぇwwwwふぇwwwwwww」
('A`)「似てるwwwうぇwwww」
(-@∀@)「いや似てねーだろ」
( ^ω^)「似てるしwwwww」
('A`)「やべえwwwマジへいぽーwwwwwwwwwww」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:51:25.57 ID:IW2Sk3bi0
あさぴーは小学校の頃からつるんでいた友達だ。
兄が相当な不良らしいが、彼は大人しい性格で、ゲーム好きという点で俺と気があった。
ブーンと知り合ったのは、二年生に上がったときである。
彼は俺よりも田舎の、山奥から中学校に通っている人で、
憧れの自転車通学が許されている人種である。
校則をちゃんと守っていて、毎朝ヘルメットを被って通学しているのがダサかった。
俺なら絶対に被らなかったはずだ。
( ^ω^)「俺きのうもオナニーしちゃった」
(-@∀@)「マジ?」
( ^ω^)「のり天録画してんよ」
('A`)「のり天wwwwwww知ってんのかよwww」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:57:12.81 ID:sl3HTtq7O
期待
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 00:57:39.74 ID:IW2Sk3bi0
下ネタが大好きな年頃だった。
ブーンは覚えたてのオナニーを毎日しているらしく、すぐに成果を報告してくる。
オナニーに関しては譲れない部分があった。
何故なら俺は、小学五年生の頃からオナニーをしていたベテランだったからだ。
ただし、中学三年生まで床オナだったことは、俺だけの秘密である。
('A`)「なあ、ジャンケンで負けたら一瞬だけちんこ出さない?」
( ;^ω^)「え!?」
(-@∀@)「今?」
('A`)「うん」
今は昼休憩の時間だ。
各々、教室や廊下の所々で人の輪を作りだべっている。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:02:56.77 ID:4juGpbGE0
(-@∀@)「俺、いいわ。そういうの」
あさぴーは人のいいやつだが、下ネタがあまり好きではなく、
乗り気じゃないときは真っ向から否定する、ある意味ストイックなやつだった。
( ^ω^)「いいよ」
ブーンは逆にノリがかなりよく、そのおかげで不良メンバーとも話せたりできる。
(;'A`)「え、マジでやんの?」
俺はこのとき、半分以上冗談のつもりで言った。
しかし乗り気になったブーンを止めようものなら、俺はめだたく「ビビリ」のレッテルを貼られることになる。
引くに引けないこの状況、俺はじゃんけんをするしかなかった。
( ;^ω^)「……マジで?」
俺の人生の中で、このときほどじゃんけんの勝利を祝ったことはない。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:05:32.91 ID:vjH1ZiZC0
変態しえん
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:05:41.12 ID:4juGpbGE0
('A`)「いいよ、無理せんでも」
( ^ω^)「いいよ、やるよ」
ブーンも引くに引けない状況らしい。
俺は今まで感じたことのない胸のときめきを見つけていた。
結果は、あまりにもしょうもなかった。
ブーンが制服のチャックを降ろし、貧相なちんこを出した瞬間、
クラス中から悲鳴が上がるのを期待していたのだが、誰もこちらを見ている者はおらず、
もちろん悲鳴も上がらなかった。
( ^ω^)「やべえwwwww犯罪者だお俺ww」
('A`)「ちんれつ罪じゃねwwww」
だが、これを見ていた者がいた。
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:08:58.86 ID:4juGpbGE0
その日の放課後だった。
俺たちは元々運動部に入っていたが、途中から科学部に入部し、
幽霊部員になっていた。
だから部活には行かず直帰し、俺の家で「バーチャファイター」をやるのが日課になっていた。
その日も例に漏れず、さっさと家に帰ろうとしたとき、モララーから声をかけられた。
彼はジョルジュと一緒だった。
( ・∀・)「なあ、おまえ昼にちんこ出したろwwww」
(;'A`)「え?」
彼らはバレー部の、今でいうリア充メンバーであった。
( ^ω^)「見てたのかおwww」
_
( ゚∀゚)「あれなにやってたん?」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:11:25.33 ID:4juGpbGE0
(-@∀@)「じゃんけんで負けたらちんこ出すっていうやつ」
( ^ω^)「俺負けちゃったんだおwwww」
あさぴーもブーンも人見知りしないタイプだが、
俺はモララーたちが正直言うと苦手だった。
別に彼らが悪い訳ではないのだが、なんというか、口のうまいやつは苦手なのだ。
( ・∀・)「マジかよwwwwwwきめえwww」
( ^ω^)「うっせえwwww」
_
( ゚∀゚)「まあそんだけ。じゃあな」
それだけで彼らはさっさと行ってしまった。
バレー部の顧問であるクックル先生は、学校一怖い先生なので、彼らとしても俺たちと
無駄話している暇は無かったのだろう。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:14:08.93 ID:4juGpbGE0
('A`)「早くけぇーろぉーぜ」
(-@∀@)「帰りに三好寄ろうやあ」
( ^ω^)「いいおwwwwww」
三好に寄って五十円の餓狼伝説をプレイし、焼き肉三太郎を数枚買い、
家に帰ってバーチャファイターで闘う。
俺たちは退屈な日々を今日もなぞっていた。
ただし次の日から、俺たちの日常は大げさでなく一変したのだ。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:20:02.83 ID:/+mXpnUH0
次の日の昼休憩、モララーたちが集まってなにかを話していた。
モララーグループはバレー部を筆頭に、陸上部、バスケ部、野球部、
そして不良たちまで巻き込み、集団で遊ぶことがある。
こうやって集団で集まるときだけ、俺たちのような地味グループも仲間に入れるのである。
( ・∀・)「トランプで負けたやつがー、ズボン脱いで廊下を走る、な」
彼の提案は、俺の心を躍らせるには十分なものだった。
これだけの人数が集まれば、負ける確率は相当少ない。
つまり誰かがパンツのまま走る姿が見られるということである。
(`・ω・´)「マジかよやっべえwwwwww俺ブリーフだしwwww」
トランプは盛り上がった。俺たちも違和感なく仲間に入り、トランプを楽しんだ。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:22:59.47 ID:/+mXpnUH0
<_プー゚)フ「ぬおおおおお!マジかあああ!」
負けたのはエクストだった。
彼もモララーやジョルジュと同じバレー部である。
_
( ゚∀゚)「罰ゲーム!罰ゲーム!」
囃し立てるジョルジュに、みんなが同調した。
エクストは、
<_プー゚)フ「ふぉおおおおおおおおおおおおwwwwwwww」
奇声を上げながら廊下を走り、罰ゲームを完遂した。
俺は人だかりの後ろにいてあまり見えなかったが、それがどういうものなのか、容易に想像できた。
例え見えなくとも、女子たちの悲鳴と、男子たちの笑い声は届いていたから。
支援
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:27:29.63 ID:/+mXpnUH0
この日から「罰ゲームブーム」が始まった。
トランプやオセロで戦い、負けたものはズボンを脱ぎ、醜態を見せつける。
罰ゲームは徐々にエスカレートしていき、最終的にパンツまで脱がなくてはいけなくなった。
退屈だった学校が狂喜に満ちていた。
( ・∀・)「なあ」
言い出しっぺはいつもモララーだった気がする。
( ・∀・)「教室でオナニーできねえかな?」
彼の一言で場の空気が変わり、話の流れが一気に傾く。
気がつけば、モララー、ジョルジュ、ショボンは人だかりの中でちんこを出していた。
今思えば狂気の沙汰だ。
彼らは、昼休憩中に、教室内でオナニーを始めたのだ。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:29:44.35 ID:/+mXpnUH0
元々罰ゲームだったズボン脱ぎは、パンツを脱ぐまでに昇華され、
そしてオナニーという究極の地点までたどり着いた。
しかも彼らは、自主的にそれをなし得たのだ。
俺たちはみんな、スリルに飢えていた。
この日から、「いかに極限の状態でちんこを出せるか」という
頭がおかしいとしか思えないチキンレースが始まった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:33:48.18 ID:/+mXpnUH0
俺たちはみんな、競ってちんこを出し始めた。
ある者は掃除時間中に、先生や女子たちの目を盗み、下半身を完全に露出させた。
またある者はプールが終わった後、全裸で外を走り回った。
時々女子に見られることもあったが、それすらも一興だった。
絶対にしてはいけないとされる行為を、ぎりぎりの状態で成し遂げることに、
自慰以上の快感を覚えていたのだ。
そしてこのチキンレースは終了の鐘が無く、俺たちを止められる者はいなかった。
女子たちから抗議がきても、反論するくらいの余裕と活力があった。
俺たちはなんの利益も無いレースにこぞって参加し、
誰もが最強の露出狂という称号を得るべく、ちんこをさらけ出した。
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:36:18.77 ID:BdzbKJXr0
しかし意外なところにブームの終焉が待っている。
しかも、終了の鐘を鳴らしたのは、実質的な発案者である、俺だった。
(゚A゚)「あ」
从'ー'从「……」
―――簡単に言うと、見られたのだ。
俺は音楽の授業中に、下半身を教科書でカバーしながらちんこを出していたのだが、
手が滑って教科書を落とし、運悪く音楽教師(♀)にガン見されてしまったのだ。
支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:42:41.80 ID:aIQuZMFa0
( ゚∋゚)「殺すぞおまえら。ああ?」
_
( ;゚∀゚) ;・∀・)(;'A`)( ;^ω^)プー゚;)フ´;ω;`)
ゲームに参加していた者たちは、授業中だったにも関わらず全員呼び出しを受けることとなった。
その数、実に二十人以上。
バレー部顧問のクックル先生は、噂に違わず怖かった。
俺の太ももよりも太そうな二の腕を組み、一時間以上説教を受けたあと、硬いげんこつを一発ずつもらった。
ガチのパンチというのは、本当に目から火花が出るものなんだとわかった。
(-@∀@)「だからやめとけって言ったのに」
ゲームに参加しなかったあさぴーを、俺は少し恨んだ。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:47:59.86 ID:8PNLRsF70
学年全体を巻き込んだ「露出ブーム」も終わり、俺たちはかなり落ち着いた。
元々不良がかなり少ない学年で、問題という問題も無かったので、そういう意味では平和だった。
しかし俺の知らないところで、平和ではない事態が起こっていたようだ。
(´・ω・`)「なあ、やべえよ。ヒッキー、死んじゃったらしいよ」
(;'A`)「え!?」
その日、朝の集会の時間になっても先生が来ず、
教室はざわついていた。
そんなとき、別のクラスのショボンが、固まって話していた俺たちのところにやってきて、
衝撃的な事実を告げた。
ヒッキーが死んだ。
それは本当に、衝撃的だった。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:50:58.20 ID:8PNLRsF70
ヒッキーとは二、三回話しただけの仲なので、詳しい性格とかは知らない。
俺と同じような目立たないやつだった気がする。
エクストとかとつるんでいたやつで、チビでガリの、声が甲高いやつだった。
( ^ω^)「…なんで?」
(´・ω・`)「自殺だってよ。母ちゃんが言ってた」
周りのやつらが教室を飛び出し、ヒッキーのクラスに駆けていった。
俺も集団に混じり、ヒッキーがいたクラスに向かった。
死んだやつの机には、花瓶が置いてあるはずだ。
おそらく、周りの者は俺と同じで、その花瓶を確かめにいったのだろう。
机に花瓶は無かった。
しかし、ヒッキーの姿も無かった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 01:57:47.98 ID:V5dIIpWR0
朝の集会が終わる時間になって、ようやく先生がやってきた。
俺たちはヒッキーのことが訊きたくてうずうずしていたが、誰も彼の名前を口にはしなかった。
ひきつった先生の顔を見たら、なにも言えなくなった。
ヒッキーはやっぱり死んでいた。
確証を得られたのは、俺の母親が彼の死を口にしたからである。
自殺だった。
母さんは俺に「学校で困ったことが無い?」と心配そうな顔で尋ねてきた。
反抗期で、あまり母親と会話の無かった頃の俺だが、その時ばかりは自然な作り笑顔ができた。
ショックは連鎖する。
ヒッキーが死んだのは、なんとクラスでいじめがあったかららしいのだ。
さらにヒッキーは、死ぬ三ヶ月前から不登校だったらしい。
(´・ω・`)「やべえよww俺あいつから五百円盗んだんだ。ばれたらまずいよね?」
同じクラスのやつらは、大抵こういうエピソードを持っていた。
人間のどす黒い部分に恐怖したのは、これが初めてかもしれない。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:06:34.05 ID:V5dIIpWR0
ヒッキーが死んでから一週間後に、学年集会があった。
先生たちは「いじめはよくない」だとか「困ったら先生に相談しろ」だとか
ヒッキーの名前を出さずに話していたが、明らかにヒッキーの死を受けての話だった。
二週間経っても、三週間経っても、冬休みが終わっても、ヒッキーの机は空だった。
みんなはもうヒッキーの死なんて忘れたように生活しているが、
ふとしたときに彼の話になったりした。
きっとヒッキーが生き続けていたら、こんなに話題に上ることはなかっただろう。
しかし、誰も悲しみはしなかった。
ヒッキーが死んだってわかったとき、泣き出した女子もいたけれど、
そんな子だって今や彼氏の話やうざい先生の話題で笑ったり愚痴ったりしている。
人一人の命は、俺たちの日常に変化を与えることはなかった。
('A`)「可哀想だよな、あいつ」
ヒッキーの机は、使われていない教室に運び出され、ロッカーの荷物も回収されている。
彼の痕跡は、俺たちの記憶の中だけになった。
記憶の中ですら、彼の印象は限りなく薄いというのに。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:09:01.76 ID:V5dIIpWR0
俺が友達だったら、絶対に助けてやったのに。
俺は本気でそう思っていた。
だって、「中学生日記」とかでも、友達は友達を助けるもんだし、
「空飛ぶ教室」でも「マイフレンズオーバーユー」でもかけがえのない友達が支えとなった。
俺はそういう人間になれると、思っていた。
思い上がりだった。
中学三年生に上がり、少し経った頃。
あさぴーが学校に来なくなった。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:12:02.35 ID:V5dIIpWR0
('A`)「おまえ北高だっけ?」
( ^ω^)「そうだお。ドクオは?」
('A`)「西高」
( ^ω^)「どっちの?」
('A`)「頭悪い方の」
( ^ω^)「ブボボwwwwwwwwww」
三年生に上がってから、急に成績を気にしだした。
二年生まではそれはもう酷かった。
総合得点、二百五十点満点の期末テストで、百点前後しか取れなかった時代もある。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:17:11.63 ID:/d40bqDG0
学校のテストの成績は、受験を受ける高校を選ぶ指標となる。
簡単に分けると、二百十点〜二百五十点の間だと、トップランクの高校に受かるレベル。
百六十点〜二百点くらいが、一応進学校に行けるというレベル。
それ以下が商業高校だったり、農業高校だったり、あまり勉強ができない人が行く高校となる。
俺は公立の進学校に行くつもりだったが、ブーンはあまり勉強ができなかったので、
私立の高校を受験する予定でいた。
俺とブーン、そしてあさぴーは、二年生が始まったときは同じような成績だったが、
いつの間にか俺が一番上だった。
俺が特別頭がいいわけではなく、二人が全く勉強しなかっただけなのだが。
('A`)「なんか、最近あさぴーみねえな」
( ^ω^)「だお。なんか休んでるみたいだお」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:22:58.59 ID:/d40bqDG0
あさぴーは頭がよかった。
決して学校の成績はよくないが、それは単に勉強をしなかったというだけで、
思考能力や適応力は抜群によかった。
全く勉強していないはずなのに、数学と国語の点だけはトップクラスだったし、
勉強する気さえあれば優秀な進学校に受かる素質は間違いなくあっただろう。
(;'A`)「なんか、あさぴーやばくね?」
( ;^ω^)「うーん?なんだろね?」
それだけに、あさぴーが学校に来なくなったことは心配だった。
その頃携帯なんて持っていなかったので、連絡を取ることもできず、
家を訪問するような勇気や甲斐性も無かった。
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:27:18.00 ID:/d40bqDG0
彼が学校に来なくなるような前兆など何一つ無かった。
今思い返しても、全く無いと断言できる。
なぜなら彼はいつも俺たちと一緒にいたからだ。
ある夜、俺は一大決心を胸に、真夜中、家を飛び出した。
あさぴーの家は、俺の家から一分もかからないほど近い。
俺はあさぴーの家の前までいくと、あさぴーがいるはずの部屋に明かりがついているのを確認し、
小さな声であさぴーを呼んだ。
あさぴーが反応しなかったので、小石を窓にぶつけ、様子を見た。
カーテンが揺らぎ、あさぴーがすき間から顔を出した瞬間、俺はしまったと思った。
俺はその人物が、近所でも名物の不良であるあさぴーの兄だと思ったからだ。
そのシルエットは、たばこをくわえていた。
(-@∀@)「よう」
窓を開け、顔を出したのは、紛れもなくあさぴーで、
かれは片手にたばこを持っていた。
支援
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:30:10.58 ID:/d40bqDG0
(;'A`)「お…おお〜…ばんわー」
(-@∀@)「久しぶり」
('A`)「たばこ吸ってんだ」
(-@∀@)「あ?…ああ」
いつも通りの童顔、ニキビ顔、丸めがね。
そして、記憶の中のあさぴーより、少し長い前髪が印象的だった。
(-@∀@)「そっち行くわー」
(;'A`)「お、おお」
あさぴーは屋根を伝い、二階からこちらに降りてきた。
手慣れた感じだった。今思えば、それは夜中によく抜け出す者の動きだった。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:33:39.63 ID:/d40bqDG0
たばこを持ったまま俺の前に現れた彼は、
異世界の住人のような雰囲気を持っていた。
なにせ、たばこなんて不良という限られた人種のみがもてるものだと思っていたから。
まだ彼が、そういう人種なんだと信じられなかったから。
('A`)「…なに吸ってんの?」
(-@∀@)「マル金」
('A`)「マル金?」
(-@∀@)「これ」
スウェットのポケットから取り出したマルボロライトは、金色のパッケージだった。
聞いたことのないたばこの略称を、さも常識のように言う彼を遠く感じた。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:33:56.72 ID:sl3HTtq7O
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:36:31.12 ID:7Y4ss2XA0
('A`)「最近、学校、来てないけど…」
(-@∀@)「ああ…じゃあ明日から行くわ」
(;'A`)「え?マジで?それ」
(-@∀@)「ああ」
('A`)「なんで来てなかったの?風邪?」
(-@∀@)「だるかっただけ」
頭がくらくらした。だるかった、ただそれだけで、彼は二週間以上も学校を休んだのだ。
同じ時間を共有していたはずだったのに、あさぴーが全く理解できなかった。
ばいばい猿さん回避支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:40:29.98 ID:/P2BDgIa0
wktk
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:41:45.20 ID:7Y4ss2XA0
次の日、あさぴーは本当に学校にやってきた。
ただし、給食が終わって昼休憩になってからだった。
( ^ω^)「ちょwwwww久しぶりだお!」
(-@∀@)「久しぶり」
('A`)「昼飯はどうしたの?」
(-@∀@)「お母さんが焼きそば作ってくれた」
( ^ω^)「羨ましいおwwww」
それからもあさぴーはちょくちょく学校を休んだ。
しかし、最初のように何週間も休んだりはせず、時々思い出したように自主休校する感じだった。
もしもあの夜、俺があさぴーの家に行かなかったら、あさぴーはずっと登校拒否し続けていたのだろうか。
ヒッキーのように、永遠に学校に来なくなっていたのだろうか。
今考えても、それはわからない。
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:47:08.54 ID:XDIX1pIr0
秋になり、衣替えの時期になった。
木々が色づき、風が肌寒くなったこの季節、俺は恋をしていた。
o川*゚ー゚)o「おはよー!」
('A`)「おはよう」
彼女は別のクラスだが、よく俺の教室に遊びに来ている子だった。
二年のときは同じクラスで、たまに話をすることもあった。
俺は彼女と付き合いたいと思っていた。
クラスの男子がたまに話している「キス」や「デート」や「セックス」をしたいとも考えていた。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:53:37.52 ID:XDIX1pIr0
なぜ彼女に恋をしたかというと、彼女が俺のことを好きになっているようだったからだ。
俺がそう感じた理由は、あえて省く。
実は一年のとき、同じクラスの女子と付き合ったことがある。
あのときも同じだった。向こうが先に俺のことを好きになったのだ。
あの頃の俺はただのアホで、彼女持ちというステータスが欲しいというためだけに付き合い始め、
俺の化けの皮が剥がれたとき、向こうから別れを切り出された。
―――ああ、今思えばこの頃、ちょっとしたモテ期だった。
それはそうとして、俺はこの子を相手に、一年のときと同じ過ちを繰り返そうとしていた。
恋に恋をしていたといえば、少しは聞こえがよくなるが、要はやらしいことがしたいだけだった。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:54:34.52 ID:/P2BDgIa0
支援支援
支援支援支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 02:57:17.88 ID:XDIX1pIr0
中学校生活最後の冬休みが終わり、三学期が始まった。
俺はこの頃本格的な受験勉強に乗り出し、毎日数時間受験勉強に費やしていた。
o川*゚ー゚)o「ねえ、ドクオくん」
俺が恋し、俺に恋する女の子、キュートは、少しぽっちゃりしているが、笑顔の可愛い子だ。
o川*゚ー゚)o「今度の期末テスト、勝負しようよ」
('A`)「いいよ」
o川*゚ー゚)o「勝った方がなんでも言うこと聞く!いいよね?」
二年生のとき同じクラスだったので、ある程度のことは知っている。
彼女は真面目な女の子だった。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:00:48.85 ID:jMdqdXb10
でも、あんまり勉強できるタイプではなかった。
('A`)「い、いえーい俺の勝ちー…」
o川*゚−゚)o「ええー…」
俺はがっかりした。
この勝負、負けたかった。
彼女の悲しむ顔が見たくなかったんだぜ、とかそういう格好いいことではなく、
おそらく彼女に、この勝負を使って俺と仲良くなろうとしていた算段があったはずだからだ。
なにせ彼女は、俺より勉強ができると思い込んでいたから。
('A`)「じゃあ、英語の宿題代わりにやってくれない?」
o川*゚ー゚)o「いいよ」
英語のノートを渡してから、少し後悔した。
そういえば俺は、字がど下手だったんだ。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:03:51.22 ID:iW3XPLvx0
久々に良スレの予感
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:06:25.50 ID:jMdqdXb10
彼女は不器用な女の子で、俺は要領の悪いガキだった。
俺たちの恋は停滞と前進を繰り返しながら進んでいった。
しかし、俺は恋に恋をしていただけで、
彼女は彼女で、俺の全てを見ていた訳ではなかった。
そんな恋愛がドラマみたいにうまくいくわけがなく、やはりしょうもない結果に終わったので、
ここから先は割愛する。
バレンタインデーに、彼女からチョコをもらった。
卒業式の日、彼女に第二ボタンを渡し、告白。OKをもらう。
中学を卒業したあとの春休みに、彼女とディズニーの映画を観る。
デートの帰り、キスをする。
高校生になり、忙しくなり、疎遠になる。
彼女から別れを切り出される。
終わり。
めでたしめでたし。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:07:42.51 ID:/P2BDgIa0
高校生編か?
めでたくねえwww支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:09:17.32 ID:iW3XPLvx0
期待あげ
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:13:16.85 ID:jMdqdXb10
もしも彼女が俺と同じ高校に進んでいれば、こんなに簡単に別れることはなかったかもしれない。
ひょっとしたら、彼女とセックスしていたかもしれない。
そうだとしても、やはり結果は、しょーもない、だろう。
ちなみに、ブーンとあさぴーは同じ私立高校に入った。
俺は少し遠い進学校に入り、仲良し馬鹿三人組は、それぞれ別の道を歩み出した。
今でもたまに中学校のことを思い出す。
主にちんこのことばかりだが、あの頃が一番楽しかった気がする。
ちんこをさらけ出せたのは、あの頃だけだったしな。
高校生になった俺は、新しい環境、新しい友達、部活と、目まぐるしい日々を送っていた。
そんな俺を待ち受けていたのは、不良たち、2ちゃんねらー。
そして、豹変したあさぴーだった。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:14:51.15 ID:ZnnBl1Qr0
支援ー
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:15:05.99 ID:SSGKnZWw0
おもれー
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:15:15.95 ID:iW3XPLvx0
wkwktktk
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:16:47.79 ID:05RwI7qo0
【中学生編】 終わり
【高校生編】 へ続く
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:17:44.15 ID:05RwI7qo0
すいません、すこーしだけ休憩します
回線の調子が悪いのか、IDがころころ変わっています。ごめんなさい
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:18:23.30 ID:iW3XPLvx0
待ってるぞ〜!
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:18:32.41 ID:QUGGLjpT0
おお……一気にいくのか
頑張ってくれー
wktk
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:22:11.29 ID:iW3XPLvx0
('A`) ←俺この顔好き。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:23:48.44 ID:/P2BDgIa0
作品によっては('A`)の顔が嫌になる
これは嫌にならない
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:25:58.58 ID:05RwI7qo0
中学校からの親友がかつあげで退学になっていたとき、
俺は俺で、警察にやっかいになっていた。
彼がだるいから学校に行きたくないと言った理由も、ようやくわかってきた。
制服がだるい。等間隔に並んだ机がだるい。チャイムがだるい。校舎がだるい。
日常のあらゆるものが「だる」かった。
破壊的な衝動にかられた夜もあった。
頭がぐちゃぐちゃして、気持ちが落ち着かなかった。
母親のことを「クソババア」と罵った夜、俺は初めて、父親のこぶしの重さを知った。
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:26:42.63 ID:05RwI7qo0
('A`)俺の生きる道
【高校生編】
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:27:06.92 ID:iW3XPLvx0
いよっ、待ってました〜!!
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:27:51.81 ID:ZnnBl1Qr0
わっふるわっふる
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:31:52.82 ID:05RwI7qo0
高校生になると、俺はテニス部に入った。
部活は自由参加だったが、誰一人として知り合いのいない高校で、いち早く友達を作りたかったのだ。
部活は実に楽しかった。
なんとなく楽そうだからという理由で入ったテニス部は、思った通りゆるい部活で、
乱打と呼ばれる練習が部活時間の半分以上を占めているのでほとんどお遊びだ。
(乱打とはコート内で適当に打つだけの手慣らしである)
カルチャーショックというか、少し驚いたのが、授業中に寝たり、教室を抜け出したりする者が
全くいないということだった。
おまけにほぼ全員がしっかりとノートを取っている。
中学生の頃には考えられないような授業風景だった。
俺は中学生のとき、授業中に鬼ごっこをしていたこともあるのだ。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:33:14.66 ID:/5uhLoWv0
最近キューちゃんが盛り返してるな、いや気のせいだった
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:38:00.63 ID:05RwI7qo0
(´・_ゝ・`)「やべえ、予習忘れたw」
('A`)「予習?wしたことねーしそんなのw」
( ^Д^)「英語は予習しねえとやべえだろwあと古典も」
('A`)「えーだりぃー……マジで?」
俺の名前は鬱田ドクオ。あ、い、う、の「う」だから出席番号が早い。
最初は席替えが無く、出席番号で並ぶので、俺の机は教室の前側にあった。
今でもはっきりと覚えている、世界史の時間のことだ。
ノートを広げるだけ広げて、ペンを手に挟み、頬杖をついて先生の話を聞き流していたとき、
何気なく後ろを向いた。
クラス中のやつら全員が必死にノートにペンを走らせる姿を見て、
俺は訳の分からない恐怖を感じ、戦慄した。
俺の周りだけ空気が違うような疎外感を覚えたのだ。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:38:01.50 ID:iW3XPLvx0
スレ主って今何歳か気になる。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:43:30.57 ID:05RwI7qo0
中学生の頃は上の下くらいの成績だったが、高校生になると下の下になった。
教科は難しくなったというのに、受験が終わったという安堵で呆けたまま授業に挑んでいたので、
テストで点が取れないのは当たり前のことだった。
授業についていけなくなったら、余計にやる気がなくなってきた。
そういうこともあって、授業よりも部活だと考え、テニスに精を出していた。
( ・3・)「ドクオー。今日俺とペアね」
('A`)「いいよ」
例え勉強ができなくとも、テニスさえできれば楽しかった。
そんなある日、部活の休憩中に、友達が妙なことを口走っているのを聞いた。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:47:18.56 ID:kSQzxhet0
( ^Д^)「かぁいこくしてくぅださいよぉ〜」
( ゚∀゚ )「あひゃひゃひゃひゃwwwwwwwwww」
(;'A`)「???」
最初は芸人のネタかと思ったが、妙なことを口走る友人、プギャーは
俺の聞いたことの無いネタを次々と言い放った。
周りの者たちは元ネタを知っているようだ。
でなければ、ただの頭のおかしい人にしか見えない。俺のように。
('A`)「それなんー?」
( ^Д^)「ググレwww」
(;'A`)「ぐぐれ?」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:52:06.55 ID:kSQzxhet0
聞くところによると、彼のネタは「フラッシュ倉庫」というホームページで
公開されている「フラッシュ」というものらしい。
そういえば、中学生のとき、教室に置いてあったパソコンでそういうものを見た気がする。
「チバ!シガ!サガ!」と叫ぶ意味のわからないもので、あまり面白くなかっが記憶があるが、
周りの者がみんな知っていて、自分だけ知らないというのは、いささか気にくわない。
('A`)「父さん、ネットしたいんだけど…」
( ФωФ)「……いいぞ、部屋に繋げてやる」
うちの父さんはパソコン関係にもの凄く詳しい。
「えくせる」の?「ぶいびーえー」で?「ぼきソフト」?を自分で作ったり…。
まあとにかく、パソコンにすごく詳しかったので、ネットを見られる環境はすぐに整った。
(ちなみに俺の家にはパソコンが七、八台ある)
フラッシュとは…
懐かしいな…
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 03:57:40.10 ID:kSQzxhet0
('A`)「……」
(*'A`)「………」
(*'∀`)「wwwwwwwwwww」
俺がフラッシュ倉庫のリンクを赤く染めるのに、あまり時間はかからなかった。
少少系列、流石兄弟、ペリー、紅白フラッシュ合戦、etc、etc…。
テレビでは見られないシュールな世界が、インターネットに広がっていた。
(*'A`)「ちょwwwうぇっうぇっwwwwwwww」
( ^Д^)「ありえなすwwwwwwwww」
教えてもらったサイトはフラッシュ倉庫だけではない。
「アサメグラフ」、「2ちゃんねる」、そして2ちゃんの中にある板の一つ、「ニュー速VIP」もそうだ。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:03:17.98 ID:kSQzxhet0
勉強がつまらなかったので、家に帰ってからかなり暇な時間があった。
俺はパソコンの前に釘付けになり、毎晩遅くまでフラッシュやVIPの纏めサイトを見ていた。
この頃、私立高校にいったブーンやあさぴーとはあまり遊んでおらず、
連絡も取っていなかったので、彼らがどのような高校生活を営んでいるのか、全く知らなかった。
彼らに会おうと思い立ったのは、俺に前科がついてからである。
部活を除き、学校は本当につまらなかった。
制服を着るのが苦痛で、電車通学が苦痛で、教科書を開くと頭が痛くなり、
せっかく母さんに作ってもらったお弁当は、食欲が無い日はトイレに流すときもあった。
俺は勝手に自分を追い詰め、落第者のレッテルを貼り付け、一人でふさぎ込んでいたのだ。
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:04:45.08 ID:SSGKnZWw0
しえん
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:08:14.25 ID:kSQzxhet0
俺は学校を休みがちになった。
親に頼んで休む連絡を入れるときもあれば、校門まで行ったが結局来た道を引き返し、
勝手に学校をサボった日もしょっちゅうあった。
しかし不良仲間というものはいなかったので、一人でゲームセンターやジャスコをうろつき、
コンビニで昼食を取ってから家に帰るという、なんとも無意味な平日を過ごしていた。
その内、学校をサボったとき、わざわざ電車を使って遠い場所までいき、
なにをするでもなくうろついていたりした。
毎日生きる意味について考え、哲学書を読んだり、聖書をなぞったりしていた。
俺は完全に頭がおかしかった。
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:08:14.59 ID:iW3XPLvx0
せっかく母さんに作ってもらったお弁当は、食欲が無い日はトイレに流すときもあった。
これは許せない
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:11:40.50 ID:kSQzxhet0
頭に渦巻くもやもやの正体がわからないまま、冬になった。
学校をサボったある日、俺は普段行かないような服屋に寄った。
服を買うつもりは無かった。
ださいニット帽を見つけた。
買うつもりは無かった。
手に取った。
別に欲しくは無かった。
周りを見渡した。
俺は頭がおかしかった。
気がつけば俺は、ニット帽を学ランの下に隠し、店を出ていた。
ニット帽には万引き帽子装置がついていて、出口を通ったとき、当然装置が作動し、警報が鳴った。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:11:56.40 ID:ZnnBl1Qr0
せっかく母さんに作ってもらったお弁当は、食欲が無い日はトイレに流すときもあった。
確かにこれは許せない
詰まった時に掃除する人のことを考えてほしい
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:14:08.37 ID:kSQzxhet0
頭のおかしい俺は走った。
昨晩降った雪が積もっていて、とても走りづらかった。
後ろから叫びながら追いかけて来る人がいる。
俺は恐怖と寒さでがちがちに顔を強ばらせながら、力の限り走った。
捕まったとき、俺は「ごめんなさい」をずっと繰り返していた。
この辺りが、俺が不良になりきれないところだと思う。
警察を呼ばれ、パトカーに乗せられた。
体中の感覚がふわふわして、胸の動悸がおさまらなかった。
とにかく大変なことをしでかしてしまったんだという感覚だけはあった。
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:18:07.25 ID:ZDMdXJHF0
|(●), 、(●)、|「なんで盗ったんや、ああ?」
(;'A`)「ごめんなさい…」
|(●), 、(●)、|「ごめんちゃうやろうが泥棒野郎」
警察は恐ろしい。今でもトラウマだ。
俺が連れて行かれたのは狭い取調室だった。
単なる万引き小僧相手でも取調室を使うのだと知った。
ドラマでよくあるようなマジックミラーなどは無く、小さな机とパイプ椅子が二つあるだけの小部屋だった。
取調の最中、ドアが開きっぱなしになっていたのが唯一の救いだった。
もしもあの狭い空間の中、あの体格のいい警官と二人きりで閉じ込められたら、それだけで発狂しそうだ。
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:21:59.61 ID:ZDMdXJHF0
開かれたドアから、署内の様子が少し見えた。
机が連なり、その上には乱雑に書類が置かれている。
パソコンのモニタは使用しているもの以外、全てスクリーンセイバーになっていて、
警察の標語みたいな文字列が右から左に泳いでいた。
|(●), 、(●)、|「何時に店に入った?」
(;'A`)「い…一時…?あ…十二時…かも…」
|(●), 、(●)、|「まだ嘘つく気かこそ泥があ!おまえ万引きは窃盗なんやぞ?
泥棒なんや。わかっとんのか?」
(;'A`)「ごめんなさい…」
|(●), 、(●)、|「携帯出せや」
取り調べの最中、俺は何度も死にたいと願った。
それから、目の前の相手に死んでほしいと願った。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:25:35.28 ID:VvnDrwLU0
しえn
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:27:31.81 ID:/S/lTGge0
警官は優しいとか、正義感に溢れる人だとか、
そういう評価は一般人が下すものであって、犯罪者を相手にしたときの警官は、
ただただ恐ろしい存在になるのだと、俺は思い知った。
二時間にわたる取り調べが終わり、指紋と数枚の写真を撮られたあと、俺は解放された。
俺を迎えてくれたのは、仕事中のはずである母親だった。
J( 'ー`)し「…………………」
(;'A`)「…………………」
俺は警官に、あることを言われていた。
母親の職業が何か訊かれ、俺が答えたあと、警官は「親の顔に泥を塗ったな」と言ったのだ。
本当にその通りだ。母親の職業は伏せるが、クソ万引き犯を産むような職種の人ではないことは確かだ。
俺は鬱田家の恥さらしであり、超絶劣化遺伝子の生きた汚物なのだ。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:28:39.80 ID:ZnnBl1Qr0
しえん
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:30:07.39 ID:/S/lTGge0
帰りの車の中、母親は無言だった。
助手席に乗った俺は、ずっとあさっての方向を見ながら、景色よりも遠い場所を見続けていた。
その日の夜、俺は両親と正座で向かい合っていた。
J( '−`)し「…なんでこんなことしたんよ」
母親の声に怒りは含まれていなかった。
ひしひしと感じたのは、「落胆」という感情だった。
J( '−`)し「あの帽子がそんなに欲しかったの…?」
('A`)「……いや…別に…」
J( #'−`)し「ならなんで盗んだりした!?」
(;゚A゚)「…っ!」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:30:08.58 ID:/P2BDgIa0
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:33:09.92 ID:VvnDrwLU0
しえn
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:33:35.26 ID:/S/lTGge0
J( ;ー;)し「信じられん!信じられんよほんと……なんでなん?ねえ、なんで?」
(;'A`)「………………………」
死にたかった。
というか、最初から俺の存在を無かったことにして欲しかった。
俺の両親はとてつもなく出来がいい。
それはもう、非の打ち所が無い「親」だ。
そんな両親を悲しませてしまった自分が情けなく、恥ずかしかった。
しかし俺は同時に、ふつふつと怒りが沸いてくるのを感じた。
俺だって苦しかったのだ。
行きたくもない学校に無理矢理行かされ、魂をすり減らしながら日々を終えることが、辛かったのだ。
そう、死ぬよりも辛かったのだ。
今一度繰り返すが、上記のことを思うほど、俺は頭がおかしかった。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:37:55.80 ID:X+jyYHIq0
(#'A`)「はいはい!ごめんよ!マジ悪かった悪うございました!クズだよ俺は!ああ!?」
J( ;ー;)し「なんでよ!私たちが悪かったの?気付いてあげんかったから?」
(#'A`)「うるせえよ!あんたになにがわかんだよ!
あんたみたいなやつに俺の気持ちがわかっかよ!
泣くんじゃねえよ!いまさらいい親ヅラすんじゃねえよクソババア!!」
;:*;
衝撃が走った瞬間、俺は正座したまま一回転し、畳に顔をこすりつけた。
閉じたまぶたに残っていたのは、父さんの怒張した顔と、巨大化したこぶしだった。
(#ФωФ)「ふざけんじゃねえぞコラ!」
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:41:19.29 ID:/P2BDgIa0
支
援
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:41:24.12 ID:VvnDrwLU0
しえn
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:41:42.51 ID:fxZFnhSK0
叱られるときは、いつも母さんからだった。
父さんは怒るのが下手だった。
元々口べただからというのもあるが、一番の理由は、子供に―――俺に優しすぎたんだ。
(#ФωФ)「家をナメるな!」
(#)A;)「……………」
痛かった。腫れあがった目元に痛みは感じなかった。
畳にこすりつけた額や頬にも、痛みなんて無かった。
胸のずっと奥に響いた怒鳴り声が、本当に本当に痛かったのだ。
頭のおかしい俺は二階の自分の部屋に駆け込み、
頭のおかしい俺はハサミを取り出し、
頭のおかしい俺は自分の顔めがけてはさみの刃を走らせ、
血がボロボロと床に垂れて、血の水模様を作った。
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:45:02.83 ID:VvnDrwLU0
狂気…ッ
支援…ッ
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:45:55.84 ID:iW3XPLvx0
壮絶w
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:47:19.74 ID:9xE14F3S0
頭がおかしい俺はさらなる痛みを求め、利き手にはさみを持ち、もう片方の腕を切りつけた。
皮膚の上を刃が通ると、その部分だけ真っ白になり、数瞬遅れて血が垂れだした。
何度も何度も体を傷つけ、痛みを求めた。
胸の痛みが消えるほどの痛みが欲しかったが、最後には結局はさみは取り上げられ、
今度は両親にぎゅっと体を抱かれた。
痛みで覆おうとしていた胸の痛みは、父さんの広い胸と、母さんの細い腕に散っていき、
自分で傷つけた痛みだけが、後に残った。
頭のもやもやも、そのときはかき消えていた。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:49:48.22 ID:VvnDrwLU0
頭おかししぐりwwwwwwwwww
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:53:37.82 ID:9xE14F3S0
父は強かった。
母も強かった。
次の日、父は職場を半日だけ休み、俺を連れて学校に向かった。
学年指導の教師と担任教師から、停学を言い渡され、停学中に書かなければならない
反省文の用紙を二週間分もらい、家に戻った。
( ФωФ)b「飯はチンして食えよー」
(#)A`)b「オッケー」
頭がおかしいのがようやく直ってきたので、停学中は安らかな気分で過ごした。
暇すぎてアサメグラフの漫画を全て読んでしまった。
アガサクリスティの小説を読了し、NHKのつまらない番組を見て、いいともを見て、ドラマの再放送を見る。
しかしやはり暇すぎる。
あまりにも暇すぎる日中のこと、誰かにメールをしてみようと思い立った。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:54:38.16 ID:VvnDrwLU0
立ち直り早すぎるだろ…
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 04:56:00.55 ID:/P2BDgIa0
トーチャン・・
支援
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:01:07.79 ID:ZnnBl1Qr0
いい…
とーちゃんだな…
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:02:30.20 ID:GZ5aWx6J0
学校の連中にメールをしてもつまらない(そもそも授業中だろうし)。
ということで、授業中でもメールを返してくれそうな、あいつらにメールをすることにした。
私立の高校に行った、あさぴーたちである。
あさぴーとブーンが行った高校は、県内でも有数の不良高だ。
特進科、普通科と、もう一つ、最もアレな人たちが集まる科がある。
ブーンは普通科で、あさぴーが行ったのはアレな科である。
あさぴーにメールをするとき、もしも向こうがメルアドを変えていたらどうしようかと不安になった。
しかしメイラーデーモンが仕事をする間もなく、向こうから返事が来て、安堵に息が漏れる。
俺が送ったのは、こういう文だった。
「やべえ、停学くらった(笑)」
もしかしたら、不良だと思われて一目置かれるかもしれない。
そんなしょうもない算段が含まれているメールである。
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:05:24.61 ID:VvnDrwLU0
IDなんでそんなにかわるんだ…
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:05:52.82 ID:GZ5aWx6J0
普通なら久しぶり、とか元気?とか入れるべきだったのだが、
何だか照れくさく、それに中学生の頃は毎日遊んだ仲なのだから、そういう定型句は省略すべきだと思い、
このようなメールになった。
返ってきたのは、この内容だ。
「俺はもう学校辞めてるよ。二ヶ月に」
(;゚A゚)「…………ええええええ!?」
メールなのに声が出た。
俺の停学なんて吹っ飛ばすほどのやんちゃぶりというか、破天荒ぶりだった。
逆に俺がやつに一目置くことになってしまった。
俺は「今暇なんよ」と送ってみることにした。
なんとか会えないかと思った。なんだか仲間を見つけたような気がしたからだ。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:07:18.47 ID:GZ5aWx6J0
「いいよ。家来いよ」
停学中は学校から家に電話が来ることがある。
俺が家にいるかどうかの確認の電話だ。
しかし来ないこともある。
俺は今日がその日だと願い、あさぴーの家に行くことにした。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:09:57.58 ID:GZ5aWx6J0
あさぴーの家に行き、インターホンを押した。
返事が無かったので、しばらくドアの前で立ち尽くすこととなった。
すると携帯の方にあさぴーからメールが来た。
「開いてるから中入って。二階の右の部屋」
どうやら出迎えてはくれないようだ。
('A`)「…お邪魔しまーす……」
家の人は他に誰もいないようだ。
少し段差のきつい階段を上がり、あさぴーの部屋を目指した。
中学生の頃、あさぴーは自分の部屋が無いことをいつも愚痴っていた。
彼が今いるのは、元々は既に広島に出て行った彼のお兄さんの部屋である。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:17:03.13 ID:ZnnBl1Qr0
支援ー
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:17:27.26 ID:9jIak8Hi0
部屋のドアにはバンド名らしきステッカーが何枚も貼ってあった。
中心にはショッキングピンクの巨大なドクロが大きく陣取っている。
そして中からは、ロックの重低音が漏れていた。
(;'A`)「……おぉー…よう」
爪'ー`)y‐「……おぉ〜……久しぶり」
以前と変わらない童顔、ニキビ顔、でもめがねは付けていなかった。
髪は伸ばし放題で、V系のミュージシャンのように金色に染まっていた。
持っていたたばこはあの日と同じマル金だ。
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:19:07.97 ID:iW3XPLvx0
これ実話?
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:20:15.16 ID:9jIak8Hi0
あさぴーは変わった。
見た目だけでいえば、完全に不良だ。
(;'A`)「すっげえ変わったなおまえ」
爪'ー`)y‐「そうか?髪の長さと色だけじゃねえの?」
('A`)「まあそうっちゃあそうだけど…」
彼の背後にはギターが立てかけられてあった。
部屋の隅には「クローズ」が積み上げられている。
('A`)「学校辞めたとか…全然知らなかった」
爪'ー`)y‐「あー…そうやね。全然会ってなかったし」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:21:41.89 ID:Mdz1fy3m0
支援
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:22:41.11 ID:9jIak8Hi0
('A`)「ブーンとは会ってるの?」
爪'ー`)y‐「学校行ってたときは毎朝会ってた。電車だし。
でも俺夏休み前から行ってなかったしな。最近全然会ってないわ」
('A`)「そ…っかあ……。すげえなおまえ」
爪'ー`)y‐「なにが?」
(;'A`)「いや……ていうかめがねは?」
爪'ー`)y‐「かけてない。だからドクオがよく見えないんだよね」
('A`)「じゃあかけろよwwwww」
爪'ー`)y‐「外出るときだけコンタクト付けてんだよ」
('A`)「ああ…そうなんや」
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:25:22.84 ID:9jIak8Hi0
爪'ー`)y‐「なんで停学になったん?先生殴ったりとかしたの?」
(;'A`)「は?…いやあ、万引き万引き」
爪'ー`)y‐「はwだっせえなwwwww」
(;'∀`)「いや…しくったわあ…w」
爪'ー`)y‐「学校辞めないの?」
(;'A`)「俺は…辞めない」
爪'ー`)y‐「ふーん」
フォックスの目は濁っていた。
寝癖のついた髪に、上下スウェット、頭をぼりぼりと掻く仕草、気だるそうな表情。
とっくに昼は過ぎているが、彼は寝起きなのかもしれないと勘ぐった。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:28:46.90 ID:9jIak8Hi0
爪'ー`)y‐「そういやさ、ドクオにも参加してほしいことあんだけどさ」
('A`)「なに?」
爪'ー`)y‐「今さ、エクストをシメようって話になってんだ」
(;'A`)「?え?なんで?」
シメるというのは、つまりリンチのことだ。
普通に生きる人にとってはこんな単語、漫画の中でしか見ないだろうが、
使う人間はやはり使うのである(実家が田舎だからかもしれないけど)。
ショックだったのは、あさぴーがそんなことを言い出したことと、
かつての級友だったエクストを相手に言い放ったことである。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:30:10.00 ID:/P2BDgIa0
なんという
支援
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:33:53.30 ID:9jIak8Hi0
俺と、あさぴー、そしてブーンといういつもの三人組の中に、たまに混じる存在があった。
それがエクストだ。
よく俺の家に来て大富豪をやったり、三好に寄って一緒にゲームをしたりした。
卒業式の日だって、エクストを入れた四人で遊びながら帰ったのだ。
疎遠になった今でも、俺はエクストのことを友達だと思っている。
もちろんあさぴーも友達だ。
その二人が、どうしてそんな関係になってしまったのか、まるで理解できなかった。
爪'ー`)y‐「あいつさ、今ジョルジュとモメてんだよね。
てかま、農高のやつらとってことだけど。
んでジョルジュがタイマンしかけるから、俺もムカついてたし?一緒にボコるべーっつーことで」
農高(農業高校)とは、ここら一帯で最悪の評判を誇る高校である。
「クローズ」で例えるとするなら間違いなく「鈴蘭男子高校」に当たる高校だ。
俺たちの学年で最も悪だったジョルジュは、そこに行っていた。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:36:19.25 ID:/P2BDgIa0
ん?
あさぴーはジョルジュの味方なのか?
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:55:09.78 ID:xh3YL32u0
私怨
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:57:33.09 ID:Mdz1fy3m0
えーい!!続きはまだか!!
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 05:58:52.03 ID:/P2BDgIa0
さるさん喰らってんのかな
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:02:21.97 ID:J7dJoHB+0
現実世界で「タイマン」を使う人が本当にいるんだ…などと思いながら、
さらに詳しく訳を聞くことにした。
どうやらエクストが「ジョルジュなんて怖くねー」と吹いて回っているらしく、
そこでジョルジュが直々にタイマンの場を組んで、一対一で決闘して…という流れらしい。
商業(高校)のエクスト派と、あさぴーと農高を含めたジョルジュ派の抗争ともいえる。
まあ詳しく聞いてもよくわからなかったというのが正直なところだ。
今思えばあさぴーは、単なるけんかを漫画のように美化して話そうとしていた気がする。
(;'A`)「いやあ…俺はいいや。部外者だし…」
爪'ー`)y‐「俺もじゃん?」
(;'A`)「学校もあるし…」
数学が得意で、数学教師からも特別に目をかけられてたほどのあさぴーは、
黄色い歯を覗かせながら俺を笑った。
「その程度かよ」とでも言いたげな笑い方だった。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:03:49.96 ID:xh3YL32u0
きたああ
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:05:19.99 ID:J7dJoHB+0
(;'A`)「わりぃ、俺もう帰るわ。学校から電話来るかもしれんし」
爪'ー`)y‐「おう。ばいばい」
('A`)「そうそう、そういやさ、なんで学校辞めたの?」
ふとテーブルの方を見ると、あさぴーのものらしきサイフが置いてあった。
大きなロゴが銀色に光っている。
とても高校生が持つものとは思えないそれは、シャネルのサイフだった。
爪'ー`)y‐「かつあげがばれたんよ。ジョルジュと一緒にやってた」
(;'A`)「……?」
爪'ー`)y‐「つか辞めさせられたって感じかw」
(;'∀`)「…ばいばい」
部屋に入ったときから、あさぴーは誰かに似ているような気がしたが、ようやくわかった。
彼は、彼のお兄さんにそっくりになっていたのだ。
支援―
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:09:31.27 ID:J7dJoHB+0
バイオレンス遺伝子というものがあるらしいが、彼はそれを受け継いでしまったということか。
彼のお兄さんは、肩の辺りにタトゥーが入っている。
髪型は、ちょうど今のあさぴーのような感じだった。
停学があけてから、あさぴーと遊ぶことが多くなった。
彼と一緒にライブハウスに行ったり、たばこを吸ったりし始めた。
憧れの不良生活は、何もかもが新鮮で、心躍る出来事の連続だった。
彼と一緒にナンパをしたりもした。
勝率ゼロ%だったが、彼いわく、一人のときだと成功するらしい。
俺は邪魔らしい。
ジョルジュも混じり、三人で遊ぶこともあった。
_
( ゚∀゚)「あいつマジしょーもねえけぶち殺そうかと思ったわ」
ジョルジュも農高を退学になっており、気ままなニート生活を送っていた。
彼は「極悪武装」というストリートチームを作り、昔でいうところのチーマー的な存在であった。
(ちなみにこのネーミングセンスは絶対にクローズから来ていると思う)
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:14:16.01 ID:J7dJoHB+0
二人は一応定時制の高校に入り直すつもりでいるようだ。
俺はこのとき、二人といるときに安心感を覚えることを発見した。
というのは、自分よりも下がいることが嬉しかったというのが本音だ。
高校だと俺はどん詰まりもいいところだ。
テストで学年最下位を取るほどの俺は、学校だと居場所が無くて息苦しかったのだ。
三人で花見に行き、酒とたばこで騒ぎあったり、
乗り捨ててある自転車を使い、街の汚い場所を巡り、刹那の青春を楽しんだ。
しかし、そんな怠惰な日常を送る俺に、転機が訪れた。
高校二年生のときだ。
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:17:27.39 ID:pPeAHnon0
部活を辞め、授業を寝て過ごし、適当に過ごしていた俺だったが、
数学だけは真面目に勉強していた。
数学の授業は特別に二教室に分けて授業を行うのだが、
俺はその内、出来ない人たちが集まるクラスに分けられていた。
中間テストのとき、俺はなんとなく勉強し、比較的真面目にテストに取り組んだ。
テスト返却の日、俺はなんとなく学校が面倒になり、サボった。
その次の日のことだ。
('、`*川「あんたまた昨日サボったんね?」
('A`)「風邪っすよ」
('、`*川「せっかくクラストップだったのに。はい、テスト」
('A`)「……?え、トップ?」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:20:01.41 ID:sl3HTtq7O
追いついた
自分と('A`)が妙に重なってスラスラ読めた
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:22:10.04 ID:HQG6jN850
('、`*川「うん」
(;゚A゚)「俺がトップ!?」
('、`#川「ええからはよ受け取れっちゅーに!」
全体で見れば中の上くらいの点数だったが、
俺のいたクラスがたまたま点数が悪かったため、七十一点だった俺がトップの点数だったのだ。
(´・_ゝ・`)「くそー負けたわ。俺二番目らしい。六十九」
('∀`)「…マジかwwおいおい、マジかよwww」
七十一点、決していい点数ではないが、トップを取ったというのが俺に誇りと自信を持たせた。
ひょっとしたら、勉強すれば俺でもイケるのでは?と思い始めたのだ。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:29:26.93 ID:HQG6jN850
この日から、俺は数学と物理だけは勉強するようになった。
これら理系教科は、うちの学校では皆あまり成績がよくなく、
ちょっと勉強すればすぐに俺でもトップクラスになれたからだ。
この頃俺は思いだしたのである。
うちの学校はしょせん、進学校では最底辺であったということを。
ただし他の科目、とりわけ英語は苦手だった。
具体的に言うと、「I am pray tenis」とか書いちゃうくらいの無知加減だった。
しかしたった二教科でも、真面目に取り組む授業が出来ると、学校の意義がわかってくる。
サボることが少なくなり、悪友であるあさぴーたちと遊ぶことも少なくなった。
これは完全に後から聞いた話だが、あの後高校に入り直したあさぴーたちだったが、
あさぴーはすぐに不登校になり、よその県の更正施設のような場所に送られてしまったようだ。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:33:29.31 ID:HQG6jN850
あさぴーが二度目の高校を辞める頃に、俺にメールが来たことがあった。
「今から遊ぼうよ」
夜中の十二時を回った頃だった。
俺は「ごめん。寝る」と送った。
俺たちの会話は、これが最後となった。
後から考えれば、もう少しドラマティックな感じに仕上げてもよかったのかな、と思ったりもする。
付き合っていた彼女に別れを切り出され(フラれるのはいつも俺だ)、
いよいよ勉強しか無くなった俺は、この頃から大学受験を考え始めていた。
( ´∀`)「……国立?」
('A`)「行きたいんすけど…」
( ´∀`)「……国立?」
(;'A`)「無理っすかねぇ…?」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:37:59.57 ID:OShBFgzM0
( ;´∀`)「……国立」
(;'A`)「厳しいっすよねえ…」
( ;´∀`)「………センター」
(;'A`)「やばいっすよねえ…」
俺は国立大学に入りたかった。
単純に学費が安いということもあるが、どういう訳か私立だと負けだ、
と自分ルールを決めていたのだ。
国立に受かって、級友たちから賛辞を受けたい、という浅はかな願望もあった。
ちなみに、二年生が終わる頃の俺の偏差値は、確か四十ちょっとだ。
( ;´∀`)「偏差値……」
(;'A`)「どうしようもないっすよねえ…」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:42:58.33 ID:OShBFgzM0
センターで受けなければならない科目は、次の五科目だ。
数学、英語、国語、物理、科学、公民。
訂正、六科目だった。
この内偏差値が五十以上に達している科目は、物理だけだった。
そしてその物理ですら、俺の行きたい大学の偏差値には達していなかったのである。
( ;´∀`)「諦め…」
(;'∀`)「…られないっすよねえ?」
高校三年生が始まるのと同時に、大学受験に向けた本格的な受験勉強を開始した。
出遅れたスタート、頼りない装備品を身につけ、受験戦争の真っ直中に俺は特攻を始めたのだ。
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:50:25.10 ID:VvnDrwLU0
しえn
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:51:38.52 ID:QUGGLjpT0
sienn
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:54:49.46 ID:QUGGLjpT0
猿退治連支援
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 06:56:16.92 ID:+tzDIJec0
面白いなこれ
しえん
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:11:58.03 ID:OBJipVfY0
('A`)(何から勉強を始めた方がいいんだろう…)
英語 40/200
数学 90/200
国語 100/200
物理 78/100
化学 36/100
公民 55/100
('A`)(まあ結局全部やらなあかんわな…)
三年生のとき、担任教師が受験担当の教員だった。
受験担当というのは、どこの大学を受験すればいいかの相談や、勉強の相談など、
受験のこと全般を総合的に担当しているポジションである。
相談しよう、そうしよう、ということで再び担任教師であるモナー先生のところへ訪ねた。
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:12:36.49 ID:Mdz1fy3m0
しししし
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:16:20.93 ID:OBJipVfY0
( ´∀`)「いいか、センターというのは基本的な問題しか出ないモナ」
('A`)「へーへー」
( ´∀`)「というか、センターというのは教科書からしか問題が出ないんだモナ。
つまり……あとはわかるな?」
('A`)「教科書を使って勉強しろ…?」
( ´∀`)9m「ザッツライ!ジャスッドゥーイッ!」
しかしやはり俺は途方に暮れた。
例えば数学の教科書では、章末問題は難し過ぎるし、例題などは逆に簡単すぎる。
物理や化学の教科書は問題の数が少ないし、どこを覚えればいいのかもわからない。
英語、国語、公民に至っては開く気も起こらない。
('A`)。0( ( ´∀`)「公民は新聞を読んでいれば解けるモナ!」 )
俺にはどうも、先生がとても非効率的なことを言っている気がしてならなかった。
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:18:54.29 ID:OBJipVfY0
(;'A`)「どうすればいいんだろう…」
母さんに訊いてみた。
J( 'ー`)し「私は国語くらいしかわかんないからなあ…」
('∀`)「国語も難しいぜ母ちゃんwww試しにこの模試やってみてよwwww」
♪
J(* 'ー`)し「自己採点したら193点あった。嬉しいわー」
つと
(;゚A゚)「脳みそ取り替えてくれ母ちゃん…」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:19:46.55 ID:kG5HgM6P0
おもしろい
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:22:17.28 ID:OBJipVfY0
母さんがその道の本職なのを忘れていた。
それはそうと、父さんにも勉強について訊いてみた。
すると、
( ФωФ)「勉強法か…」
('A`)「先生は教科書をやれとか、新聞を読めとか言うけど…」
( ФωФ)「教科書?いらんいらん。あんなもん使っても時間の無駄だ」
(;'A`)「そうなの?」
( ФωФ)「センターテストなんて完全に形式が決まっているテストだろう。
だったらその形式に対応した教材でやる方が効率がいいに決まってる。
センターが教科書を元にして作られているなら、センターを元にして作られた
参考書を使うのがいいだろう」
...φ('A`)「なるほど。参考書か…」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:29:41.25 ID:OBJipVfY0
( ФωФ)「参考書は基本的に人気のあるもの、売れているものがカタい。
しかし自分に合うかどうかが一番だから、そこは吟味するように。
それともちろんセンターの過去問は解いておくに限るが、
一度だけではなく、解き方、問題の本質への理解ができるまで、
三度、四度と同じ問題をやり続けなさい。いいか?
理系科目、特に物理と数学は解き方ではなくエッセンスの理解が重要だ。
物理では具体的な事象を用いた問題を扱うから、頭の中で
力学的なイメージを描き、それを自由に数式化出来る力を。
数学では様々なアプローチから解を導けるような基礎力と
癖のあるセンター問題にいち早く慣れることを念頭に置いてやりなさい」
φ('A`;)「ちょ、いっぺんに言われてもよくわかんない…」
( ФωФ)「そしてこれは理系に進む者だけに通ずる勉強法だが、英語はひたすら単語を覚えなさい」
('A`)「単語だけでいいの?」
( ФωФ)「単語だけでいい。そして長文問題を解きなさい。
文法とかは捨てろ。熟語ももちろん覚えた方がいいが、まずは単語だ。
単語帳を毎日見るんだ。夢に出るまで見て、そして覚えろ。たぶん1400語くらいで十分だ。
それでセンターなら8割取れるだろう」
(゚A゚)「8割!マジかよ!」
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:31:50.54 ID:Nni5lJ9i0
おもしろいしえん
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:33:54.07 ID:OBJipVfY0
( ФωФ)「わからないことがあれば、ワシに訊きなさい。
おまえの学校の先生よりは、受験に強いだろう」
('A`)「さすがは父ちゃん…二回も大学受験をしただけはあるな」
( ФωФ)「それでおまえ、母ちゃんと知り合えたんだから結果オーライだろ」
父さんに繋いでもらったネットを使って、さっそく人気の参考書を探し始めた。
すると、あるサイトが頻繁にヒットするのを発見した。
言わずと知れた、2ちゃんねるである。
大学受験板では、各科目のお勧め参考書を挙げるスレというのがある。
そこで多数の参考書が、実際に使った人の意見も併せて載せられていた。
俺はメモを取り、さっそく次の日、学校が終わってから本屋に直行した。
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:40:55.78 ID:Nni5lJ9i0
しえん
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:42:38.14 ID:sm4HNHHa0
メモした参考書を手に取り、中身をよく吟味してから、各科目の参考書を一括で購入した。
ゆうに一万を超えたが、これで成績が上がるならと、出し惜しみはしなかった。
(*'A`)「565サーティーンおもれーwwww」
その日から、参考書を使った勉強にシフトした。
何よりも復習が大事であり、参考書は二巡してから本領を発揮するという父さんの言葉を信じ、
各教科を一日、一時間から二時間やり、基礎から知識をため込んでいった。
('A`)「学校の勉強もあるじゃん。中間テストとか、期末テストとかもあるし。
それやりながら受験勉強するの大変なんだよね」
( ФωФ)「学校のテストなんて無視しろ。あんなの受験では役に立たん。
教師だって受験のエキスパートではなく、あくまで各科目のエキスパートというだけだ。
教え方のうまい教師なんていないと思え。みんなカスだカス。参考書の方がよほどいい教師になるぞ」
('A`)「さすがだぜ父ちゃん。教師をそこまでボロクソに言う公務員は父ちゃんだけだぜ」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:48:02.47 ID:uvJqjcGl0
俺は父さんの助言通り、学校の授業は完全シカトで受験勉強を進めた。
おかげで学校のテストは涙が出そうになるほど酷かったが、
模試の偏差値は相対的に上がっていった。
初めは俺の学校の成績に文句を言う教師がいたが、
俺の偏差値がずっと上り調子になってから、俺に文句を言ってくる教師はいなくなった。
俺はひたすら勉強した。
('A`)「church……教会?…よし」
通学、帰宅のとき、電車の中で単語帳を広げ、朝覚えた単語を帰りに覚えているかどうか試し、
その繰り返しで単語を覚えていった。
配点の多い国数英は毎日やり、物理と化学を交互に進めた。
公民の勉強法だけは確立することが出来ず、とりあえず寝る前に参考書を眺めるだけはしておいた。
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:52:08.83 ID:uvJqjcGl0
自分の勉強法が確立されると、学校の授業はただの骨休めでしかなかった。
国語の時間などは、先生に隠れてこっそりと英単語や化学式を覚えたりしていた。
夏休みになった。
級友たちは学校で開催されている勉強会というものに行っているらしい。
俺は行かなかった。
先生は尊敬しているが、受験の面では役に立たないと決めつけ、
ひたすら一人で勉強を続けた。
夏休みの間、一日に十時間から十二時間勉強した。
今まで無駄に過ごしていた時間を取り戻さないといけないと思った。
J( 'ー`)し「…夜食持ってきたよ」
('∀`)「サンキュー」
かけた迷惑の分だけ、俺には努力の義務があると思った。
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:56:31.11 ID:uvJqjcGl0
夏休みが終わりに近づき、模試の日がやってきた。
久しぶりに会う級友たちは、みんな白い肌をしていた。
俺は窓の傍で勉強していたため、腕の辺りを少し焼いていた。
(´・_ゝ・`)「焼けてんじゃんww勉強してたのかよwwww」
('A`)「したっつーのw」
みんな自信満々な顔をしていた。
俺は不安で仕方が無かった。受験生で勉強会に来なかったのは、数人だけらしい。
俺の努力の成果が、数字になって帰ってくる日。
とてつもなく緊張した。これで駄目なら夏休みの勉強が丸々無駄になるのだと思っていた。
俺は二年生のとき、模試で学年最下位を取った。
夏休み最後の模試、俺は学年トップ3に躍り出た。
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 07:59:05.27 ID:kG5HgM6P0
wkwk
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:01:05.00 ID:DBj+gWmb0
('∀`)「母ちゃん!模試、すっげえよかった!見てよこれ!」
J( 'ー`)し「あらあ、すごいじゃない。さすがは私の子」
( ФωФ)「さすがはワシの子」
そういえば、学年最下位を取ったとき、てっきり怒られると思ったが、二人は大笑いしていた。
「これ以上落ちることが無いよ。よかったね」と俺に軽口を叩いたくらいだ。
二人は俺のことを信頼していたから、あの日の最下位を笑い飛ばしたのだろうか。
いや、無いな。たぶんこの両親はなにも考えてないんだと思う。いい意味で。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:05:56.74 ID:DBj+gWmb0
俺は自分の勉強法に確信を抱いた。
鈴木さんの言葉を借りれば「自信が確信に変わりました」ということだ。
こうなると俺の躍進は止まらなかった。
スランプ状態もあったが、すぐに脱却し、また偏差値を上げていく。
元々底辺だったから、俺の伸び率は相当なものだっただろう。
しかし俺の目標としている大学の判定は、いつまで経ってもE評価だった。
センター直前の模試の判定も、Dという際どいもの。
( ´∀`)「目標を変え…」
(;'∀`)「…ませんよ絶対に」
( ´∀`)「強情モナー……まあ、好きにやるといいモナ」
('∀`)「はい!」
親からは、浪人しても構わないと言われている。
だが俺は、落ちたら死ぬ覚悟で、センターに挑むつもりだった。
俺はみなぎっていたのだ。
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:07:14.30 ID:YSI5wgCs0
何これ面白い
支援
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:07:26.26 ID:DBj+gWmb0
センターが終わった。
センター評価は、D判定だった。
散ってもいい。今まで逃げ続けてきたから、今度こそは。
俺は目標大学を変えることはせず、二次試験の勉強に取りかかった。
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:12:06.59 ID:Chm6DGMh0
紫煙
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:15:29.88 ID:752fxrsX0
国立大学は前期と後期、二回試験が受けられるが、その様相は大いに異なる。
まず合格定員が違うし、受験科目も前期と後期で違う。
具体的なことは言えないが、俺の大学は後期に受かる方が難しいシステムだった(実は大概の大学がそうだが)。
つまり、俺は前期に落ちると一巻の終わりなのである。
友達には私立の滑り止めを受験する人もいたが、俺は私立受験の暇さえ惜しいと思い、
滑り止めの受験は全くしなかった。
とにかく前期一本に絞り込み、最後の詰め込みを行った。
( ФωФ)「大学の二次試験は過去問がセンターよりも重要になる。それは何故か?」
('A`)「さっぱりわかりません」
( ФωФ)「作ってるのが各大学だからだよ。つまり適した参考書が存在しないんだ。
さらに大学によっては完全に過去に出た問題を出すことがあるし、
意図的に傾向を似せることもある。二次試験は難しく、大門を最後まで解くのは至難の業だ。
だが各大門を8割、完璧にこなせるようにしていれば、カタいぞ」
('A`)「よくわからんけど、二次試験の過去問やっとけってことだな。よしきた」
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:16:01.65 ID:YSI5wgCs0
しっしっ
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:16:56.79 ID:kG5HgM6P0
wkwk
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:20:35.33 ID:mUmhBeL6P
父ちゃんかっこいい
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:20:38.22 ID:ofMvZY6V0
センターが終わってから、全員参加しなければならない勉強会が学校で行われていた。
俺は先生にその勉強会のことを相談しようとしたのだが、
('、`*川「勉強会?どうせ出る気ないでしょw
あんたは自分で勉強できるやつだから、一人で頑張ってみんしゃい」
('∀`)「ありがとー。やっぱ結婚すると人って余裕出るんすね」
('、`*川「余計なこと抜かすな」
先生はなんだかんだ言って、俺のよき理解者だったと思う。
授業全く聞かずに別の勉強したりしてごめんなさい。
しかし俺はこのとき、とある誘惑につられ気味で、微妙に勉強が手につかなかった。
それは―――恋!―――ではなく、友!――――でもなく―――。
ニコニコ動画だった。
te
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:23:45.53 ID:mUmhBeL6P
ニコ動流行り始めの頃の熱気は凄かったな……
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:25:45.59 ID:ofMvZY6V0
俺は自慢ではないがニコニコ動画を(仮)時代から見ている猛者だ。
あの頃ニコニコ動画は、総合ランキングで陰陽師が常に一位、テニミュが常に二位だった。
実に懐かしい(若干記憶があやふやなので、既に仮じゃなかったかもしれない)。
特に俺がハマっていたのはミュウツーの逆襲風の動画を、
スマブラをベースに作ったやつだった。
かなり燃える動画なので、是非検索して確かめて欲しい。
それはそうと、俺はかなりニコニコ動画にハマっていて、一日十時間やるはずだった勉強も
八時間に留め、残りの二時間をニコニコに回すほどのフリークスだった。
もちろんそんな余裕は無かったのだが、毎日新しい投稿が来ているニコニコ動画が気になり、
チェックしないと気が済まなかったのだ。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:29:09.52 ID:mUmhBeL6P
アクエリオンとか真っ赤な誓いとか懐かしいな
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:31:03.54 ID:i5jby+Iy0
('A`)「よう兄弟、また会ったな…と」カタカタカカタ
(゚A゚)(やべえ!勉強しないと!)
数学の勉強はセンター前から徐々にこなしていたので、
あまり問題も無いようだったが、実は物理が危なかった。
センター物理というのは、個人的にいえば最も簡単なセンターの科目である。
覚える要素がかなり少なく、コツとパターンさえ掴んでおけば百点さえ狙える教科だからだ。
(実際に二度、模試で満点を取っている。俺の自慢である)
しかし二次試験の物理はかなり難しい。
実際に過去問を解いてみると、その難解さに頭を抱えるほどだ。
物理というのは実に奥が深く、面白い教科なのである。
数学もそれなりに面白いが、実際の事象を突き詰めて考える様により好感を…。
そんなことはどうでもよく、俺は明らかな物理の勉強不足を抱えたまま、
前期試験当日を迎えるハメになってしまったのだ。
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:37:43.52 ID:i5jby+Iy0
大学は他県だ。
初めての新幹線は、別に新鮮でもなんでもなかった。
同じく前期試験を受けるために乗っているのだろう高校生、浪人生がごった返しており、全く席に座れないまま、
およそ三時間の間、ずっと立ったままであった。
行きの新幹線で問題を解いて暇を潰そうと思っていたため、
これにはかなり面食らった。
向こうのホテルに着く頃には、既にへとへとである。
ホテルにチェックインを済ませ、部屋に荷物を運び込むと、ひとまずベッドの上でうたた寝…。
するほど俺はテンションが低くなかった。
(*'A`)(観光しよう!)
両親からかなり多めの旅費をもらっていた。
田舎から出てきた俺には、でかいビル、でかい道路、人波の全てが真新しく、
車のクラクション、宗教勧誘、信号機のメロディ、街頭CM、雑踏の全てが心を躍らせた。
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:39:21.29 ID:kG5HgM6P0
wkwk
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:40:59.30 ID:i5jby+Iy0
うまい飯を食い、
街を歩き回り、
タワレコで洋楽を聴き、
マックで一息つき、
ドトールでお茶をして、
夜の十二時頃、ホテルに戻った。
今でも覚えている。
「ギャグ漫画日和」を一巻から五巻まで買い、寝るまで読みふけった。
腹を抱えて笑ったのだ。
せめて……せめてドラゴン桜だったら……。
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:41:30.35 ID:YSI5wgCs0
しえそ
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:42:43.79 ID:mwXyuvQe0
前期当日。
数学。
(*'∀`)スラスラスラスラスラスラ…
物理。
ヽ(;A;)ノ
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:46:56.49 ID:YSI5wgCs0
あれ、パソコンのモニターって鏡だっけ
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:47:58.01 ID:M2C4NoWW0
帰りの新幹線の喫煙室で、俺は禁煙していたたばこを吸っていた。
完全に終わった。
ズタズタだった。
ギャグ漫画日和を一度ゴミ箱に投げ捨て、親の金で買ったことを思い出し、
また拾った。
今までの自分の浅はかな行為全てを呪い、両親に対する申し訳なさに泣き、
自分に対するふがいなさに怒り、どうしようもない悲しみにうなだれた。
近くに同じ大学を受けた女子がいたので、破れかぶれでナンパしてみた。
とてつもない勢いで断られ、また落ち込んだ。
また頭がおかしくなりそうだった。
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:51:55.08 ID:M2C4NoWW0
地元の駅に着くと、母さんが車で迎えに来てくれた。
俺は正直に、駄目だったと話した。
母さんは予想通りの表情で、軽く笑って、今日はお鍋よ、とだけ言った。
俺はニコニコ動画を封印した。
覚悟が足りなかったのだと反省した。
後期に受ける科目に全身全霊をかけて、一日十四時間以上勉強し始めた。
食べるときも、トイレのときも、参考書を手放しはしなかった。
落ちたら終わりとか、本気で死のうとか、そんなことは考えていなかったが、
自分の全力をかけてみたかったのだ。
俺はこんなところで終わる男じゃない、そう証明したかった。
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:52:42.92 ID:kG5HgM6P0
wkwk
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 08:57:20.90 ID:fLnugEmw0
J( 'ー`)し「夜食、作ったよ」
(`A´)「ありがとう。置いておいて」
全ての雑念を振り払い、全身の細胞に知識をすり込ませるつもりで勉強に挑んだ。
すると、今まで理解できなかった部分が、すらすらと解けていくようになった。
だが、後期まで時間が全く無かった。
一秒たりとも無駄にしたくはなかった。
( ФωФ)「ドクオ。いい予備校を見つけたぞ」
(`A´)「ありがとう。でも気がはええよ」
数式が暗闇を舞い踊る夢を見た。
自分が振り子の上に立って揺られる夢を見た。
体中が記号になって分解される夢を見た。
俺はいい感じに頭がおかしくなっていった。
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:02:04.44 ID:fLnugEmw0
しかし、しかしやはり、やはりここで、
俺を暗闇へと誘い込む魔の手がまた意識に介入を始めたのだった。
大層な表現をしたが、要はまたニコニコ動画が見たくなってきたということだ。
(;'A`)(駄目駄目駄目駄目駄目歴史は繰り返される歴史は繰り返される…)
百%の努力、自分の限界で受験をするには、一分たりとも無駄な時間は過ごしてはならない。
実際には五分、十分息抜きしたところで、結果には響かないだろうが、
立てた誓いを破り、また弱い自分に戻るのが嫌だった。
(;'∀`)(三十分くらいならいいかな?)
俺は弱かった。
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:09:16.66 ID:tqR8v6cg0
パソコンを立ち上げている最中にも、勉強は続ける。
デスクトップ画面になったら、最速でマウスを操作し、IEを開いた。
開いた瞬間のトップページはyahooにしてある。
ここで俺は、とてつもなく重大なことを思い出したのだ。
('A`)(そういえば今日は、前期の合格発表の日だ)
まあ重大といえば重大だが、不合格は既に自分の中で確定していたので、
一応見るだけ見ておいてさっさとニコ動を観ようと、大学のホームページを開いた。
ずらっと並んだ合格者の受験番号の中で、
自分の番号が無いことを確認し始め、番号を見つけると、俺はお気に入りのニコニコ動画を開こうとして、
手を止め、もう一度番号を確認し、やっぱり自分の番号があるのを確認すると、受験票を取り出し、
番号を確かめ、もう一度ホームページの番号を確認し、やっぱり自分の番号を見つけ、受験票を取り出し、
番号を確かめ、もう一度ホームページの番号を確認し、やっぱり自分の番号を見つけ、受験票を取り出し、
番号を確かめ、もう一度ホームページの番号を確認し、やっぱり自分の番号を見つけ、咆哮した。
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:11:16.12 ID:px808xHk0
おめでとう
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:12:04.82 ID:kG5HgM6P0
wkwk
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:12:55.23 ID:hFKvk2j00
おお!
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:13:59.56 ID:tqR8v6cg0
(゚A゚)
('A`)
(゚A゚)
('∀`)
(゚A゚)
('∀`)
十分ほど経ってから、父さんに電話しないといけないと思い、電話した。
父さんは出なかった。仕事中だろう。
母さんに電話した。母さんは出なかった。仕事中だろう。
ニコニコ動画を観ながら折り返しの電話を待った。
約三十分後、父さんから電話がかかってきた。
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:17:19.20 ID:Kp2xWaTK0
『もしもし』
(*'∀`)「……父さん、受験…合格のことなんだけど、合格したんだ!(?)」
『おお、よかったなー』
('∀`)「……」
('∀`)「え、そんだけ?」
『え?』
('A`)「……うん、こっちはそんだけ」
『よかったなー』
きっと父さんは携帯を握りしめ、ガッツポーズを取り、
近くにいる女子社員から「んもう、親ばかなんですからー」とからかわれていたに違いない。
そうじゃないと俺が泣く。
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:20:53.21 ID:Kp2xWaTK0
母さんから一時間後に電話がかかってきた。
(*'∀`)「受かった受かった受かったよー!」
『キャー!よかったわねー!』
(*'∀`)「よかったねー!」
『今日なに食べるー?』
(*'∀`)「鍋ー!」
世界が俺を中心にぐるぐると回っていた。
脳内麻薬のせいで落ち着かず、しばらく家の中を走り回っていたが、
さすがにテンションが下がってくると、ベッドでしばらく寝た。
しかし一時間もせずに起きてしまい、両親が帰ってくるまでやっぱりニコニコ動画を観て待つことにした。
相変わらず下らない動画ばかりだったが、腹を抱えるほど面白かった。
一度捨てて薄汚れていたギャグ漫画日和も読み返した。
涙が出るほど面白かった。本当に。
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:24:19.72 ID:YSI5wgCs0
しえ
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:25:13.43 ID:YSI5wgCs0
しえ
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:26:21.13 ID:Kp2xWaTK0
引っ越しも終わり、入学式を終えた頃、俺は完全に戦闘態勢に入っていた。
憧れのキャンパスライフ、死ぬほど楽しんでやると校舎に誓った。
ホームシックになるかもしれないと、マザー2をプレイしたことのある俺は心配だったが、
一人暮らしを始めて、数年が経った今でも、未だにホームシックにかかったことはない。
Q:人生で一番頑張ったことはなに?
A:大学受験です
Q:人生で一番嬉しかったことはなに?
A:大学合格です
これが俺の本気だ。
どうだ、参ったか。
( ´∀`)「へへー」('、`*川
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:27:17.77 ID:Kp2xWaTK0
【高校生編】 終わり
【大学生編】 へ続く
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:29:22.48 ID:Kp2xWaTK0
また休憩します。
大学生編はエピローグです。短いです。
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:29:46.40 ID:z35Jl8hT0
これ書籍化しろ
ネタじゃなくてマジで
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:30:50.72 ID:kG5HgM6P0
wkwk
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:31:09.28 ID:iW3XPLvx0
初めから張りついてみてるけど面白いわwwwwwwww
>>195の言うとおり一冊かけるぞwwwwww
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:31:54.15 ID:DQnSMV9M0
売れないと思うけどね
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:34:21.93 ID:iW3XPLvx0
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:34:24.97 ID:YSI5wgCs0
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:36:54.74 ID:DQnSMV9M0
よし、今日一日DQNぱい言動を心がけてみよう
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:37:22.47 ID:Kp2xWaTK0
大学生になり、また俺は未知の領域に放り出されることになった。
初一人暮らし、初バイト、初サークル、初バイク、初スノボ、
初宴会、初いっき、初ゲロ、初昏睡、
初再試、初レポート、初単位落とし、初再履、初実験、初実験レポ(初二徹)。
男とキスしたのも実は初か?
『ドクオー。ねぇ、きいてよぉー』
('A`)「はいはい、どうした?」
人並みに恋をして、人並みに失恋して、
人並みに努力して、人並みに挫折して、
『ギィがね、旅行の前日なのにね、麻雀行くとか言い出してさ。ありえなくない?』
('A`)「はいはい、ありえないわそりゃ」
『でしょお!?』
人の黒い部分をたくさん見たし、心から尊敬できる友達もできたし、
ケツの軽そうな女と遊べたし、朝日が昇るまで語り合うこともできた。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:38:17.44 ID:DQnSMV9M0
タイプミス
ぱ×
ぽ○
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:40:31.91 ID:kG5HgM6P0
DQNぱくねえw
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:42:21.46 ID:DQnSMV9M0
>>204 なんだてめえやんのか?
こうですか?分かりません眠いです
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:42:54.86 ID:Kp2xWaTK0
『せっかく私がさ、家まで行ってさ、準備手伝おうとしたんよ!?
バぁリむかついてさー、今家飛び出して来たんよー。家まで行っていいやろ?』
('A`)「俺んち?それはまずいやろ」
『もうギィは知らんっちぃー付き合い切れんばい』
('A`)「やけど俺んとこ来られても解決にならんやろー」
『そうやけどさー』
('A`)「……!」
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:43:10.82 ID:qAhcMfd40
なんでID変えてるの?馬鹿NANO?死ぬの?
読みにくくてしょうがない
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:45:31.19 ID:mUmhBeL6P
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:45:55.56 ID:iW3XPLvx0
>>207 初めに壊れてるからID変わるって言ってたお。
あまり気にせずいこう\(^o^)/
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:47:28.69 ID:Kp2xWaTK0
たくさんの経験をし、恥ずかしい思いも重ねて、俺はそれなりの大人になった。
すると、ふとした瞬間に、どうしようもなく懐かしい気持ちになることがあるのだ。
('A`)(そういや…)
『でさぁー!この前もありえんことあってん!ギィが―――』
('A`)(もうすぐ……成人式じゃん)
中学を出てから、みんなはどういう道を歩み、どんな大人になったんだろう。
カレンダーに赤丸をつけ、俺は昔の思い出に浸った。
『…………ねえ、ちゃんと聞いとぉー?』
('A`)「ああ、聞いてる聞いてる」
確か生協を使えば新幹線が安かったな、と考えながら、
受験中は辞めていたたばこに手を伸ばした。
俺が吸っているのは、マル金だった。
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:48:13.96 ID:iW3XPLvx0
俺はラークです。どうでもいいですね、はい。しえん
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:53:19.04 ID:QUGGLjpT0
ここでマル金を出してくるのか……
213 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:53:48.67 ID:Kp2xWaTK0
久しぶりの実家で、十分な睡眠を取って、当日を迎えた。
('A`)(しくったー……)
起きたとき、既に昼をかなり過ぎていて、スケジュール上では成人式はほぼ終わっていた。
前日に友達に連絡を取らなかった俺が悪いといえば悪いが、
最初から成人式自体にはあまり出る気が無かったので、別にいいかと遅刻のことは忘れることにした。
俺の目当ては、成人式のあとの同窓会だった。
モララーやジョルジュ、ショボンたちが中心になり、成人式のあとに
同窓会を開いてくれるらしいのだ。
メールにて場所や時刻を知っていたため、俺は余裕を持ちながら支度を始めた。
そろそろ日も暮れかけて、家を出ないとまずくなったとき、俺はふと思い立ち、やつに電話をすることにした。
連絡がつくかどうか、怖かった。
けれどもやつの電話番号は、あの日から変わっていなかった。
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:54:54.37 ID:YSI5wgCs0
支援
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:56:39.36 ID:DQnSMV9M0
俺身長9MもあるDQNでSMプレイが好物…
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:56:42.82 ID:/5gDqFri0
『もしもし!』
('∀`)「…おお、久し…」
『今電話中!じゃない運転中だから!早くしてくれお!』
(;'A`)「ええええ…おまえ、まあいいや。今日さ、同窓会行くだろ?」
『行くお!』
('A`)「まだ現地じゃなさそうだな」
『○○谷の辺!』
(*'∀`)「全然近くじゃん!引き返して俺を拾っていけ!」
『うそ!めんどくさいお!』
('A`)「つべこべ言うんじゃねえ!俺んち集合な!三秒で!」
『マッハで行くお!』
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 09:58:26.91 ID:YSI5wgCs0
ブーンキタ!
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:00:48.99 ID:/5gDqFri0
成人式は終わっているが、一応スーツに着替えていた俺は、
整髪料を使って最後の仕上げをしたあと、外に出てやつを待った。
('∀`)「…!」
ボロい軽でやってきたやつは、危なっかしいブレーキで俺の前に止まり、
窓から顔を覗かせた。
( ^ω^)「久しぶりだお!」
全く変わっていなかった。髪型からしゃべり方から、全てあの日のままだった。
変わらない素晴らしさもあるのだと知った。
('∀`)「…wwくw…w変わってねえ〜な〜おまえwwww」
( ^ω^)「うるさいお!早く乗れお!」
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:02:58.28 ID:iW3XPLvx0
このスレから離れられないwwww
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:04:02.07 ID:Wsb4Hzaq0
ブーンもスーツだった。
あまりにも似合わず、七五三みたいだなと言ったら、左の裏拳で胸を突かれた。
どっしりとした感触がした。
相変わらずのデブかと思ったが、どうやらスーツを膨らませているのは脂肪ではなさそうだ。
('A`)「今なにやってんの?」
( ^ω^)「自衛隊」
(;'A`)「マジで!?」
( ^ω^)「明日も仕事だおwwwwwww」
('∀`)「かっちょええええwwwwwww教室でちんこ見せてたおまえがwwww」
( ^ω^)「え?ああwwwwうっせえwwwwあれは忘れろww」
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:06:52.96 ID:Wsb4Hzaq0
そういえばブーンは、球技とかは下手だが、マット運動が抜群にできていた、
ような気がする。
自衛隊にマット運動が関係あるのかどうか知らないが、
とにかくブーンはあの日のブーンじゃなく、でも変わってなくて、
少し頼もしい体格になって、でもナヨナヨしたしゃべり方の、
相変わらずの変人だった。
('A`)「今日、あさぴーとか来るんかな」
( ^ω^)「さあ…」
('A`)「今なにしてんだろ」
( ^ω^)「専門学校行ってるらしいお」
(;'A`)「え!?なんで知ってんの!?」
続けろ
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:09:58.03 ID:Wsb4Hzaq0
( ^ω^)「夏頃に電話したら、高卒の資格取って、専門学校に行ったって聞いたおwwww
なんか経済の専門とか。ようわからんけど」
('A`)「そっかあ…頑張ったな。あいつにしては」
( ^ω^)「頑張ってるお。あいつにしては」
('∀`)「フゥウウウウウウウウウウウウウ!」
( ;^ω^)「うわキモ!なに急に!キモ!」
('∀`)「テンション上がってきたああああああ!」
( ;^ω^)「窓開けんなはずい!寒い!」
俺たちは、なんだかんだいって、大丈夫じゃんって、安心した。
あいつが悪いことやって、テレビに出るような人にならなくて、本当に安心した。
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:10:44.36 ID:iW3XPLvx0
このあと急展開の予感・・・・・
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:11:06.63 ID:DQnSMV9M0
支援
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:15:41.33 ID:Wsb4Hzaq0
('∀`)「イヤアアアアアア!よっしゃ、ちんこ出すか!」
( ^ω^)「出すなwwwwwwwwwww」
('∀`)「あ、わりぃwwww先っぽが既にwwwwwwww」
( ^ω^)「てめえwwwwww人の車だぞこらwwwwww」
('∀`)「風が気持ちいいぃ〜!wwwwwwwww」
( ^ω^)「変わってねえなあドクオぉwwwwwwwwww」
('∀`)「変わってねえなあブーンwwwwwwwwww」
今夜、何回このセリフを言えるだろう。
変わってしまったことを受け入れられるほど、俺はまだ大人じゃない。
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:20:56.89 ID:Wsb4Hzaq0
あの日と同じところを、きっと探してしまうだろう。
根っこは絶対に変わらないだろうし、なあ。
元気か、あさぴー。
('∀`)「明日三好寄ろうぜwwwww」
( ^ω^)「仕事だっつーのwwww三好のじいさんもう死んだしwwwwww」
('∀`)「マジかよwwAVダビって売ってた罰だなwwwwww」
( ^ω^)「俺の遊戯王カードパクった罰だおwwwww」
( ^ω^)「そういや今日、キューちゃん来るらしいよ」
('A`)「え」
俺は割と元気だ。
だからいつかまた同じ道を、また三人で。
ちんこでも出して歩こうぜwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:22:02.48 ID:QUGGLjpT0
歩こうぜwwwwwwwwww
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:22:06.57 ID:Wsb4Hzaq0
(-@∀@)「だからそれはやめとけって言ってるだろ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:22:56.34 ID:Wsb4Hzaq0
【('A`)俺の生きる道】 終わり
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:23:24.23 ID:Mdz1fy3m0
おちんこ
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:23:31.36 ID:QUGGLjpT0
おつうううううううううう
おつつつつ
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:24:08.10 ID:Wsb4Hzaq0
お疲れー!最後の最後で 」 を忘れるこれが俺だー!
ニコ動のプレミアム会員の俺だー!
本当にお疲れ様です。IDがコロコロ変わってごめんなさい。
支援ありがとうございました。
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:25:40.50 ID:iW3XPLvx0
おつ
初めから読んでました。面白かったぞ!!
面白かった
おつ
おもろかった おつ
こういうの好きだわ
終わると寂しいけど
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:28:10.53 ID:iW3XPLvx0
スレ主はもういなくなってしまったのか・・・?
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:33:29.59 ID:YSI5wgCs0
ゲオに行ってたら終わってた。乙
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:36:45.46 ID:Wsb4Hzaq0
まだおりますよ
言い忘れていたけど、これずーっと前にあったノンフィクション祭り?で投下しようと思ってたやつです
ではでは ノシ
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:39:24.93 ID:iW3XPLvx0
やはりノンフィクションか!!
('A`)「お疲れ」
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 10:53:21.26 ID:kG5HgM6P0
おもしろかった
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 11:11:12.84 ID:kt08MXEtO
ぐみちょこかw
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 11:18:08.23 ID:Kqrpr45Y0
乙
感動した
かなり感動した
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 11:19:05.48 ID:39YpCMc6P
いいなぁーこんな感じの青春
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/22(月) 11:41:06.91 ID:yEClMW5e0
ノンフィクションwwwww
何回あるあると吹き出したことかwwwwwwww
特に県外受験→観光は遅くまで遊びすぎて受験できなかったww
面白かったよ 乙!
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
まとめさせて頂きます。