45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 18:49:36.79 ID:7PxpPTIc0
黒子「ドゥフ……はっ、電話ですの……えっ?お姉様?」
美琴『もしもし黒子? アンタ今どこにいるの?』
黒子「ハァハァ……○×通りですわ! お姉様こそ……えっと。わたくしも状況がよくわからないのですが」
美琴『お願い何も訊かないで。そこに私にそっくりなのが二人いるわよね』
黒子「ハァハァ……ええ。可愛らしいお尻をフリフリさせてわたくしを誘っておりますわよ? ハァハァ……」
美琴『ってアンタ、テレポートは使わないの?』
黒子「水色の……ハァハァ、ストライプデュフッ」
美琴『……』
黒子「あら、ゴーグルを頭に掛けている方が、道を逸れましたわね。来た道を戻って行くようですの」
黒子「どうしますの?」
美琴『そのまま追ってちょうだい! 短パンの方!』
黒子「了解いたしましたの」
黒子さんパネェっすwww
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 19:16:18.20 ID:7PxpPTIc0
黒子(あのお姉様のような女性……逃げているというより)
黒子「もしもし、お姉様。黒子ですの」
美琴『ええ。何かあった?』
黒子「わかった、というほどではありませんけれど。まるでどこかを探している風ですの」
美琴『探している?』
黒子「今、○×通りから外れて、南西の方角へ向かっているのですけれど!」
美琴(南西っていうと)
足を止め、しばし思い返す。
ほんの少し迷い、やがて確信する。力強く地面を踏みしめ、再び走り出す。
操車場へ。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 19:49:00.26 ID:7PxpPTIc0
黒子(さてさて)
積み上げられた貨物コンテナの上から、黒子は辺りを睥睨する。
黒子(ここが目的地ですの? デートスポットにしちゃ殺風景すぎますわね)
眼下にはぽつん、と見知った顔の少女が佇んでいる。
特に何をするでもなく、先ほどからじっと俯き、動かない。
黒子(でも……何か様子がおかしいですの)
突然、美琴風の少女がぐらりと揺れ、膝をついた。
黒子「ちょっと貴女、どうしましたの!?」
黒子は反射的にその少女の傍へテレポートし、肩へ手を伸ばす。
が、その瞬間。
少女の背中から輝く力の本流が吹き上がり、黒子は意識を失った。
ふむ、支援だ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 20:24:06.03 ID:7PxpPTIc0
疾走する美琴は、立ち昇り蠢くそれを目にし、焦燥に駆られる。
――えーあいえむかくさん力場? っていうのかな?
――ミサカたちは、その力場の集合体を現出させるために創られたみたいなの
ってミサカはミサカは打ち明けてみる
九月三〇日。あの日、何があったのか。何を見たのか。
あの少年や銀髪のシスターとのやりとりを通し、おぼろげながらも、少しは理解していた。
――あのときは、ウィルスを流し込まれていて意識がほとんどなかったけれど
――あのコは、ミサカたちが生み出してしまったようなものなの
ってミサカはミサカは申し訳なさそうに説明してみる
掛けたピースが埋められてゆく。
彼らは、助けたいと言っていた。友達だと言っていた。
――たぶん今は、「上書き」のような状態だと思う。
――イレギュラーだから、時間が経てばすぐに元に戻るはずなのだけれど、行ってあげてほしいの。
――ううん。あなたのためにあなたが行くべきなの
ってミサカはミサカは懇願してみる
また、私は生み出してしまった。今度は他人を巻き込む形で。
「最低だ……私っ」
息を切らせながら、美琴はもう一度見上げる。
夜空を覆う、天使の翼。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 20:25:22.30 ID:7PxpPTIc0
きゅうけいしま
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 20:28:57.32 ID:JVB42fb00
ho
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 20:56:29.09 ID:JVB42fb00
支援保守
あ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 21:36:56.96 ID:7PxpPTIc0
「……黒子」
歯噛みする。大事な後輩と連絡がつかない。
信頼しているとはいえ、あの事件の痛々しい痕跡を思うと、最悪の予感が頭を過ぎる。
失敗した。咄嗟のこととはいえ、追跡は中断させるべきだっただろうか。
と、何十回目かのコール音で、ようやく電話が繋がった。
「黒子っ! 無事なのっ!?」
「……」
「黒子! 返事をしてちょうだい!!」
『……チッ。大声で喚くンじゃねェよ』
「……アンタ!!」
『心配すンな。コレの持ち主は無事だ』
「ありがとう」
そして、操車場へ。
暗闇を切り裂くように、光翼は震え、唸りを上げていた。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 21:48:17.63 ID:7PxpPTIc0
元々の彼女≠ェ、どのようにして生まれたかまでは定かではない。
命令文が集まったプログラムコードは、しかし所詮プログラムでしかない。
プログラムには能動性がない。目的をもってアプリケーションを動かすはずの、意志そのものが存在しないのだ。
知性、意識、クオリア……大昔から議論の余地が耐えることはなく、人類がその深部まで踏み込むことも能わず、
未だイデオロギーの論争の舞台となっている領域。有り体に言えば、心だ。
彼らが友達だと断言した元々の彼女≠ノは、確かにそれがあったように思える。
――もともと、人の脳は微弱な電磁波……脳波を発しているよね、ってミサカはミサカは少し確認してみる
しかし、元々の彼女≠ヘ、あの日を境に自らの心を閉ざしていたらしい。
――最強の電気使いであるあなたの脳波が、上位個体であるところのミサカの脳を通してミサカネットワークに流れ込み
混線≠引き起こしたの、ってミサカはミサカは推測だけで断言してみる。
脳波から具体的な思考を分析することはできないが、逆に言えば、曖昧な精神状態……感情図は容易に読み取るができる。
たとえば……怒り、悲しみ、そして、後悔。
では、それらの心≠ェ、器に流し込まれたら?
だったら、今にも泣きそうな顔をして蹲っている少女は?
――あのコは、今はあなたなの。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 22:09:21.97 ID:JClHkM4C0
C
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 22:25:14.26 ID:7PxpPTIc0
蹲る少女は、言い得ぬ感情に身を苛まれている。
その正体は、彼女自身にはわからない。
この気持ちを、きれいさっぱり拭ってしまえるようなそんな方法はないだろうか。
どうしたら、楽になれるだろうか。
こちらに向かってゆっくりと近づいて来るあの女の子は、その方法を知ってはいないだろうか。
ふと、何かに気付いたように、蹲る少女は顔を上げる。
その顔を私は知っている。
すべての、元凶。
曖昧な記憶を掘り起こし、そこから湧き出す感情に身を委ねる。
生まれたばかりの少女は、感情を制御するだけの術を備えていない。
そして、自分を苦しめているこの感情の、矛先を向けても良い相手を見つけた。
傍らで、心配そうな顔をしてこちらを見下ろしている少女。
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 22:35:34.78 ID:7PxpPTIc0
眠い…
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 23:09:48.65 ID:7PxpPTIc0
「……どうしてよ」
「どうして、私《アンタ》が、のうのうと生きているのよっ!」
一〇〇〇〇人ぶんの重み。
あれから、幾度となく朝を迎え、夜を過ごしてきた。
日が沈み、夜が明ける。
日だまりの暖かさ。染みる夜気の心地よさ。
でも、そこには彼女たちはいない。
そんな当たり前の現実に、彼女たちはもう触れることができないのだ。
「答えてっ……!」
「……」
美琴は答えられない。
死ねば償えるのか? 違う。それはこの少女もわかっているはずだ。
そうでなければ、これほど苦しむことはない。
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 23:32:50.96 ID:sulZvHH60
sien
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 23:37:35.90 ID:7PxpPTIc0
少女は翼を強引にねじ曲げ、美琴に向かって振り下ろす。
音もなく、高速で急降下する翼。
気付くのが一瞬遅れた美琴は、既に躱すタイミングを逸している。
(当たる――!?)
身を竦ませた瞬間、横合いからの轟風が美琴の身体を吹き飛ばした。
地面を転がると、反動を付けて飛び起きる。
(今の……)
第三者がいるのかと、周囲を見渡そうとするが、余所見している暇などなかった。
翼の鉄槌は、美琴の肉体を容赦なく砕き潰そうと、間断なく襲いかかる。
凌ぎきれないと感じ取った美琴は、頭上からの追撃をなんとか躱しながら、翼の少女と距離を取る。
不意に、翼の少女の頭上、三〇メートルほどの空間に輝く球体が出現した。
球体の周囲で轟々と風が唸りを上げている。
高電離気体《プラズマ》。
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/14(日) 23:44:51.74 ID:7PxpPTIc0
堆く積み上げられたコンテナの上。
白くて細くてモヤシのような男が、月を背にして佇んでいた。
「一方通行……」
美琴からは見えないが、足許には気を失ったツインテールの少女が横たわっている。
白い男はこちらを一瞥した。
(何をチンタラやってやがンだ)
狂気を孕んでいたはずの赤い瞳が、そう告げているようだった。
なんかよくわかんえ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 00:08:26.50 ID:kzZ+0vWG0
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 00:10:16.38 ID:ybIrg0jO0
少女の翼を構成する羽根の半分ほどは、
丁度それと重なるように現れた巨大な高電離気体により
焼かれ、蒸発し、分解されてゆく。
だが、消える端から即座に新しい羽根が生み出される。拮抗状態だ。
美琴は即座に少女との距離を詰めようと走りだす。
やはり残りの羽根による攻撃が美琴を襲うが、一方通行の牽制もあり、
わずかだが回避行動に余裕が生まれている。
「お願い、聞いて!」
少しずつ、距離を詰めてゆく。
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 00:14:03.37 ID:ybIrg0jO0
しかし――
(あと何分残ってやがンだ……!)
(正確にはわからねェが、あと一分もねェんじゃねェのか!?)
一方通行は仕事を終えたばかりのところを、足許に転がるこの風紀委員に見咎められ、追い回された。
仕事なのだろう、詳しい理由は何もわからないが、なぜだかしつこく食い下がってきた。
何しろ空間移動能力者だ。杖をついたままでは話にならない。
仕方なくチョーカーのスイッチを入れ、全力で逃亡にかかった。
だが、巻いたと思ったら、今度は風紀委員は妹達を追いかけていた。
不審に思い、跡を付けてみたらこの有り様だ。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 00:35:58.46 ID:5nRedZKl0
C
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 01:11:36.27 ID:QAZ63fSG0
支援
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 01:16:02.65 ID:y+4catlU0
氷華をMNWが上書きしてる状態なんだろうな
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 01:55:29.04 ID:y+4catlU0
ほしゅ
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 01:56:32.91 ID:/jyjEamBO
星
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 03:10:36.85 ID:uSYZmGaZ0
ほ
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 06:06:36.40 ID:ybIrg0jO0
寝落ちしました
今晩か週末か立て直すべきかな
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 06:17:38.26 ID:Sj83llbv0
続けるんだ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 06:23:54.68 ID:ybIrg0jO0
書きたいけれど流石に会社はサボれmせん
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 06:26:51.77 ID:Sj83llbv0
じゃあ保守
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 06:30:24.67 ID:ybIrg0jO0
ではもし落ちていたら金曜の夜に立て直します、短いし最初から
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 07:26:31.91 ID:5s7vxAwy0
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 07:30:54.75 ID:ybIrg0jO0
その通りです。わかりづらくてすんません
では会社行ってきます
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 08:47:25.21 ID:c52d1ImGO
ムハァ
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 11:11:58.51 ID:hYDPFgRfO
オァァーッ!
ほ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 12:43:20.44 ID:63jiwL1o0
今晩みたいから保守だこのやろう!
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 12:46:39.01 ID:s8X2YyUR0
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 13:10:03.77 ID:nakcjlDt0
お
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 14:06:53.62 ID:nakcjlDt0
い
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 15:22:32.34 ID:nydHaJFd0
落とすわけにはいかんぜよ
ほ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 16:47:21.87 ID:URhJ9fFpP
ん
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 17:55:14.58 ID:5nRedZKl0
ほ
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/15(月) 18:21:52.52 ID:63jiwL1o0
保守
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ぽ