1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
??「…………はーまづらぁ」
浜面「レーザー!? ……まさか」
一体どうしてこうなったのか。
ロシアからどうにかして滝壺と共に帰ってきた矢先、
学園都市の暗部の組織だろう黒服たちに追いかけ回された。
間一髪、絹旗に滝壺を任せて二人を逃すために囮になったのが30分前。
袋小路に追い込まれ、もう終わりかと思ったその瞬間。
――――極太のレーザーが黒服を薙ぎ払った。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:27:36.75 ID:TH6e53h50
もうもうと立ち込める煙の中で、
麦野「ようやく帰ってきたか、はーまづらぁ……」
現れた人間に右目は備わっておらず、
左腕は肩から千切れ、消滅しており、
――――代わりに。
浜面「…………………麦………野」
麦野「お前が飛行機使ってどっか行った時は、
ほんとどうしようかと思ったけど、ようやく帰ってきたんだねぇ」
右目の奥から熱をも溶かすような青白い炎が滾り、
左腕は本来ではあり得ない輝く閃光と化して、
体の部分部分に包帯を巻いた、学園都市の第四位。
"原子崩し" 麦野沈利が目の前に現れた。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:28:05.31 ID:wX9OxaFl0
期待してる
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:32:29.28 ID:TH6e53h50
麦野「しかも何こんなチンケなクソ野郎にまた殺されかけてんだぁ?
言ったでしょ。お前は私が――――」
――――ブチコロス。
ゴバァッ!! とあり得ない音と共に体のすぐ近くを巨大な閃光が横切った。
浜面「くそっ! くそっっ! くそっっっ! なんでまたお前が!」
走る、走る、走るッッ!! 幸い袋小路は麦野のレーザーによって破壊された。
今はとりあえず身を隠すことが最優先だ!
麦野「ぎゃはは! お前はそうやって逃げ回るのがお似合いだっつの!」
元から逃がすつもりだったのか、それとも立ち込める煙が作用したのか。
建物の陰に隠れるまで麦野は攻撃を仕掛けてこなかった。
……ちくしょう。流石に三度目の正直って言葉が頭をよぎる。
過去二度に渡って俺は学園都市の第四位を倒したけれど。
だからと言って、そんなラッキーが三度も続くとは流石に思えない。
――――俺はもう一度、麦野沈利を倒すことが出来んのか?
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:37:03.26 ID:TH6e53h50
浜面「――――――――」
ふと、頭にあることがよぎった。
浜面「だめだ! 今はそれだけは考えるな!!」
頭を振り払い、馬鹿な考えを打ち消そうとする。
麦野「おーい、はーまーづーらぁー」
遠くから瓦礫を踏み潰す音と共に麦野の声が聞こえてくる。
麦野「お前がこっちに帰ってくるまで結構楽しみにしてたんだよー?
どうやっていたぶってやろうか、どうやったら泣き叫ぶかってねー」
目前に迫る、死の脅威を振り払うために、俺はその場を後にした。
>麦野「おーい、はーまーづーらぁー」
これだけでよだれが出る
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:41:43.96 ID:TH6e53h50
走る、走る、走る――。
ここはどこだろう。どこかの巨大なショッピングセンターを走りながら思った。
幸いにも、一般人はここら一帯には全く見当たらない。
おそらく、あの黒服たちの仕業だろう。
絶望的な中にほんの少しの救いを見出した気がした。
それは麦野の力により被害が出ることを抑えれると言う救いと、
助けが来ることも皆無だと言う絶望を突き付けられているようなものだったが。
麦野「はーまづらぁ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:44:38.39 ID:buKh4AO+0
_ ∩
( ゚∀゚)彡 むっぎのん!むっぎのん!
⊂彡
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:45:40.39 ID:TH6e53h50
浜面「くそっ!」
走っても走ってもその距離は広がらない。
いくら逃げたところで麦野沈利からは逃げれない。
麦野「そろそろ反撃してくれないと暇つぶしに殺しちゃうかもしれないにゃーん」
ズバババッ!! と辺りに閃光が乱射される。完全に遊んでやがる。
そう、これは遊びなのだ。一方的なワンサイドゲーム。
戦いにはなりやしない。勝負ですらない。ただの遊びでしかないのだ。
確かに過去に二度も俺は麦野沈利を打倒した。
しかし、それはただの偶然だったのだ。三度もあんなラッキーが起きるわけがない。
今の俺にはただ逃げ回ることしか出来やしないッッ!!
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:51:21.40 ID:TH6e53h50
麦野「はぁ、もうめんどくさいから出てこないなら、ここら一帯消し済みにするわ」
浜面「!?」
麦野「3秒待つわよ―。321どーん!」
浜面「ぐああああああっっっ!!」
ここら一帯と言っておきながら、
麦野はピンポイントで俺の隠れていた場所を狙い撃ちした。
麦野「やーっと出てきたか」
浜面「――――――――」
結局、為すすべなどない。
これまでは状況と偶然が重なって、たまたま上手くいっただけなのだ。
こちらの武器は腰にあるチャチな拳銃が一つだけ。
それ以外に武器はないし、こんなものは麦野に対して武器にすらならない。
こんなもので超能力を倒せるのなら、誰も超能力を欲したりはしない!!
麦野「…………浜面ぁ、お前のその余裕は何なんだ?」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 13:57:22.72 ID:TH6e53h50
――――だというのに、なぜか麦野は少し警戒心を滲ませた声色で聞いてきた。
麦野「お前はさっきから一度も反撃をしてこないじゃねえかッ!!
何なんだよ! その余裕は!」
抵抗することが出来ないだけだったのだが、
何かの余裕だとでも勘違いしたのだろうか。
麦野は激昂し、逆上している。ただ反撃の意図がみつからないだけなのに。
浜面「――――――――」
確かに俺は二度、麦野沈利を撃破している。
麦野からすれば、それぐらい警戒しているということなのだろうか。
そこに、もしかしたら突破口があるかもしれない。
しかし――。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:02:44.64 ID:TH6e53h50
そう思ったのも束の間だった。
麦野「お前がそこまでナメた態度とるっていうんなら、
まずはそのふざけた態度を改めさせてやる必要があるようねぇッ!」
気づけば、遠くにいた麦野が、目の前に現れていた。
浜面「ごぶぅぇっっっっっ!!!!」
能力を使用しての急加速。そしてその勢いのまま鳩尾にひざ蹴りを入れられた。
ゴムまりのように体が吹っ飛んで、地面を転がった。
麦野「ぎゃはは!! お前も毎回毎回、吹き飛ぶのが好きだねー!」
浜面「ガッ! ぐぅっ! うぁああっっ!」
横腹を一回、二回、と連続で蹴られる。なにかが喉もとまでせり上がりそうになる。
そうだ、何を期待していたんだ俺は。
麦野の気が変わればすぐにでも消し飛ぶ命。
突破口だなんて、そんなおごがましいものはここに存在していないんだ。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:05:11.83 ID:TH6e53h50
ちょっと飯作ってくる。
多分、20分位で帰ってくる
全力保守ですの!
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:16:18.82 ID:TH6e53h50
ただいま。
何もなかったからパン焼いただけだわ。
じゃあ、貴重な待ってくれてる人のためにも再開しやす。
あと、初めてスレ立てたんと初めて書いてるんで思うところあったら色々書いてね。
たぶん、すっげえ参考になるから。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:17:28.99 ID:buKh4AO+0
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:17:33.21 ID:eYm7UUyoO
おい俺の真っ二つちゃんはまだか?
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:18:20.56 ID:TH6e53h50
麦野「おいおい、もう終わりかにゃーん?」
右手で首を掴まれ空中へ軽々しく持ち上げられた。
浜面「ぐぅっ! うがっ、あがぁっ!!」
苦し紛れに麦野の右腕を掴む。なんの意味もない、苦し紛れの行為だった。
ただその結果として、腕に巻かれていた包帯に指先が触れ――――
浜面「――――っっっ!? あ、うぐっ!」
ハラリ、と右腕を覆う包帯がほどけた。
パッ、と手を離されて地面に尻もちをつく。
しかし、今は腰を地面に強打した痛みよりも、
包帯の中身、露わになった肌の――赤黒く、変色した色から目を離せなかった。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:19:45.19 ID:TH6e53h50
>>17 期待を裏切るようでごめん。フレンダは出ないんだ……。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:25:02.93 ID:TH6e53h50
麦野「ほどけちまったよ、っち」
二度目の対峙した時の最後を思い出す。
あの時、決着をつけたの要因は何だったのか。
奇跡的に俺が麦野に対して二度目の勝利を得た原因は何だったのか。
――――数百度に達する空気摩擦。
むしろ、これは想像するのが容易いことだったじゃないか。
子供だってそのくらいの想像はできるはずだ。
人間の体が数百度で焼かれればどうなるか、なんて――。
麦野「あーあー見られたか」
麦野は何の感情も映さない瞳で右腕を見つめていた。
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:30:59.07 ID:TH6e53h50
浜面「お前、その体……」
麦野「そうよ、今回は負の遺産を利用しても厳しかったみたいね。
肌の再生はところどころ不完全。おかげで包帯で隠さなきゃなんないしねー。
まあ、いまさらそんなこと、こだわってられるレベルじゃないけれど」
また、頭をなにかがよぎった。でも、ダメだ! それだけは考えるな!!
けれど、気づいてしまった――――麦野の声色の変化に。
麦野「それぐらい…………私の体はもうボロボロってわけ」
何の感情も映していないはずの瞳が、けれど、どこか悲しげに揺れているように見えた。
浜面「――――!!」
騙されるな! 前もあいつは、こんな風に俺をだましたじゃないか。考えるな!
俺は滝壺理后を守るんだ。そのために麦野沈利を倒さなければいけないんだ。
目をつぶって必死に、自己暗示のように自分へ言い聞かせる。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:36:07.12 ID:TH6e53h50
麦野「それでも、死なせてはくれないみたいなのよねー。
ほんと――――こんな力があったばかりに、ね」
浜面「ッ――――!!」
――――ちくしょうッッッ!!
逃げようとして、背中を向けて、けれど――ダメだった。
思わず考えてしまった。考えることを止めれなかった。
右目を穿たれ、
左手を失い、
そして――体中を焼かれた麦野沈利のことを。
泣きだす寸前の、女の子のように揺らいだあの瞳を。
それは一人の女の子が受けるには、あまりにも残酷で救いのない――――。
麦野「なーに立ち止まってんだよ! 余計なこと考えてたら死ぬっつってんだろがぁ!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:41:03.18 ID:cNFsbymv0
ターミネーター化後は珍しいな
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:43:36.32 ID:TH6e53h50
浜面「――――ッがああああああ!!」
後ろから背中を蹴られた。前のめりに地面に倒れるのを何とか体をひねって避ける。
背骨が腹から飛び出るかと思うほどの激痛が体を襲う。
くそっ、考えるな! 今は生き延びることだけを考えろ!
麦野沈利の脅威を退けることだけ考えろ!!
そうしなければ死ぬのは俺なんだ!!
浜面「―――――――」
――――だって言うのに。
逃げなければ命がないのは俺だと言うこの状況で。
なのに。
俺の足は言うことを全く聞かなかった。
麦野「あれー? 鬼ごっこはおしまいかにゃーん?」
面白いドキドキ
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:49:25.89 ID:TH6e53h50
すぐ後ろ、能力を使えば千回は殺すことの出来るだろうすぐ近くの距離に、麦野はいた。
麦野「……おいおい、まじでなにやってんだ、浜面ぁ!」
ドガンッ! と地面を踏みならす破壊音が響く。
麦野は反撃もせず逃げることもしなくなった俺に、不信感を抱いたようだ
麦野「私を楽しませるのがお前の唯一の価値だろがぁ!
なに呑気につったってんだよォォォ―!!」
麦野の咆哮と遠くに飛び散る閃光を見て、それでも足は動くことがなかった。
浜面「――――――だ」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 14:59:18.55 ID:TH6e53h50
一度目は麦野を殺すつもりで戦った。
滝壺理后という、か弱い少女を助けるために。
麦野「あん?」
二度目は麦野を何度でも殺すつもりで戦った。
一回目と同様、一人の少女を守るために。
浜面「――――無理だ」
その度に一つの考えを無意識に避けていた。
考えないようにしていた。
麦野「アンタはなーに言ってるのかなぁ?」
今はもう、心が観念しているのだ。
たった一つのことしか考えていなかった。
浜面「俺には、もう無理だ。お前を殺すことを、もう考えれない」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:03:42.70 ID:TH6e53h50
麦野と三度目の遭遇をはたしてから、
おれはこれまで一度も、拳銃を握れなかった。
俺はその理由を考えないようにしていたけれど、
麦野「ぎゃはは!! なーにお涙ちょうだいな雰囲気にしようと思ってんだよ!
俺には無理だぁ? 誰もお前の気持ちなんて聞いてね―ッつうの!!」
浜面「もう逃げることも出来ねえ。好きに殺せよ」
きっとそれは――――。
麦野「―――――――」
麦野の表情が一変した。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:10:28.70 ID:TH6e53h50
今まで嗜虐の為に歪んでいた顔は、興味のないものを見るように無表情になっていた。
麦野「っち、つまんねーなぁ、オイ!」
盛大に舌打ちの音が響き、
麦野「もういいや。痛めつけるのもやめ。一瞬で消し飛ばす。
……表情変わらず、かぁ。ったく、本当につまんねーなー。
じゃ、ま、派手にやりますか」
目の前に特大の極光が展開して、
麦野「――――と、その前に……おーい、そこに隠れてるお前は何の用かなー?」
不意の乱入者の登場によって掻き消えた。
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:10:31.38 ID:tVJTqJEU0
支援
なんだ
誰だ
\ /
\ 丶 i. | / ./ /
\ ヽ i. .| / / /
\ ヽ i | / / /
\
-‐
ー
__ わ た し で す --
二 / ̄\ = 二
 ̄ | ^o^ |  ̄
-‐ \_/ ‐-
/
/ ヽ \
/ 丶 \
/ / / | i, 丶 \
/ / / | i, 丶 \
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:19:32.58 ID:TH6e53h50
>>32 わらっちまったじゃねーかww
??「――――――――」
音もなく建物の蔭から姿を現したのは――。
??「第四位・原子崩し、私達の目的はそこにいる浜面仕上だ」
ついさっき、1時間前に追いかけ回された黒服と、全く同じスーツ姿の男だった。
麦野「へぇ? こんな小物に用があるなんて暗部も落ちたもんねー。
で、目的ってなんなわけー?」
黒服「イレギュラー因子である浜面仕上の排除が私達の目的だ。
"原子崩し" が浜面仕上を排除するならば、私達の目的は達成される。
よって、浜面仕上の排除を要求する」
麦野「なーに私に指図してんのよ。浜面を殺すってのは決まってるけど、
だからってお前達を見逃すって理由にはなりはしないんだよ」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:21:54.08 ID:TH6e53h50
黒服「上は早急な排除を求めている。時間がかかるならこちらで行おう」
――――キュインッッ!!
複数の極小レーザーが辺りを迸った。
麦野「……邪魔するなって言われたの、わかってないのかにゃーん?
………………そんなにブ・チ・コ・ロ・サ・レ・タ・イ?」
黒服「――――――――」
黒服は無言で耳元の機械に手をあてた。
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:25:16.96 ID:TH6e53h50
どうやら電話を鳴らしたようだ。無機質な電子音が微かに聞こえる。
麦野「浜面は私の獲物だって言ってんでしょーが!」
黒服「――――ええ、はい」
誰と話しているのか。黒服は麦野を全く警戒した様子はなかった。
黒服「――――はい、了解しました」
――――ピッ
電話を切る音がして、黒服は麦野と向かい合う。
黒服「上はもう第四位に利用価値は無いと判断したようだ」
麦野「いまさら何言ってんのよ。こちとら元々そっちに利用される気ないってーの」
黒服「現状、第四位はターゲット浜面仕上を消去するための障壁と認定し、排除する」
麦野「ぎゃはは!! 私をお前が排除するって? それ、ギャグで言ってんの?」
黒服「やれ」
麦野「偉そうに。お前が、死ね」
――――キィィィィィン
突如、甲高い音が耳の中に飛び込んできた。
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:32:18.24 ID:TH6e53h50
麦野「――――な!? ……頭が、ぐ、痛い…………」
頭を抑えてその場にうずくまる麦野。
……能力者にだけ通じる装置なんだろうか。
音が響いてくるものの俺には何の異常も現れなかった。
黒服「"能力減退"(キャパシティダウン)という代物でな。演算に集中できないだろう?
そら、アームが保てなくなっているぞ」
麦野「……っち、それだけじゃないわね。回収した時に私の体に細工したか」
黒服「そちらも理解していたか。ならば――」
麦野「……あーあ」
観念したのか、麦野はあっさりと目を閉じる、その瞬間――。
麦野「怪物もこうなっちゃ…………ただの木偶の坊よねー」
ふと、目が合った――気がした。
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:37:57.63 ID:TH6e53h50
『――どうして』
その瞳は、そう遠くない過去を想起させた。
二度目の戦い――その最後に垣間見せた瞳を、否が応なく思い出させる。
黒服「もう、死ね。化け物が」
ゆっくりと拳銃を取り出すために黒服は胸元に手を入れる。
おそらく、このまま麦野は黒服によって殺されるのだろう。
その後に、俺もまた殺されることはわかっていたけれど。
――――心のどこかで、俺はほっとしていた。
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:38:38.20 ID:tVJTqJEU0
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:40:36.14 ID:TH6e53h50
よかった。これで俺は麦野沈利の恐怖に怯えることは無くなるのだ。
死の鬼ごっこを続けることも、もうない。
背骨が折れたかのように感じる痛みも、もう味わわない。
もう……麦野に殺されるかもしれないという心配をしなくて済むのだ。
もちろん状況が改善したわけではない。
相手が麦野だろうが黒服だろうが結果は変わらない。
黒服はあっさり俺を殺すだろう。
麦野は俺を――――。
sienda
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:45:25.17 ID:TH6e53h50
『――もう私には帰るところなんてない』
ふと、あの悲しそうな表情が脳裏をよぎった。
『――とか言って欲しかったか? はーまづらぁ』
果たしてあの泣きだす寸前の瞳は嘘だったのだろうか。
『――こんな力があったばかりに、ね』
どうしてああ言った麦野の表情がどこか悲しげだったのだろう。
『――私の体はもうボロボロなのよ』
もう……麦野に殺されるかもしれないという心配をしなくて済む?
――冗談じゃない。
相手が麦野だろうが黒服だろうが結果は?
――大きく変わるじゃないか。
黒服はあっさり俺を殺すだろう
――けれど。
――――麦野は一度だって俺を殺さなかったじゃないか。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:49:40.78 ID:K0vUQsJG0
支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:51:28.48 ID:TH6e53h50
『――なあ浜面』
麦野沈利はただの怪物でもう救うことが出来やしない。
一体それはだれが決めつけたのだろうか。
浜面仕上は、滝壺理后を救う時だけ主役になれる。
一体それは誰の書いた台本なのだろうか。
『――どうして』
今この時だけは――――
『――どうして、ここまでひどい怪物になっちゃったのかな』
その台本を破り捨てたくなった。
浜面「麦野ォォおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!!」
支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:57:11.50 ID:TH6e53h50
黒服に手元の石を投げつけると同時に駆け出す。
もちろん、この程度でどうにかなる相手ではない。
黒服「――ッふん」
うっとおしそうに黒服は石を弾いた。けど、それだけで十分だ。
麦野「あっ――――」
麦野の肩を掴み位置を交換するように後ろへ突き飛ばすと、
そのまま黒服に向けて腰にある拳銃を抜き出した。
黒服「――――!?」
――――ジャカッッ!!
二つの銃は交差するようにお互いの眉間へ向けられた。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 15:58:41.55 ID:tVJTqJEU0
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:01:46.66 ID:TH6e53h50
浜面「――――――――」
黒服「――――――――」
不意に訪れる沈黙、しかしそれも数秒のこと、黒服が口を開いた。
黒服「信じられんな」
浜面「何がだよ」
黒服「第四位を庇ったことが、だ。三度に渡って貴様を殺そうとした相手をなぜ庇う」
それは、当然の疑問だろう。
浜面「は――てめえにそれを教える必要はねえな」
麦野「ふざけんな、はまづらぁ!! 一体何のつもりだぁッ!!」
背中越しに麦野の怒号が響いた。
支援
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:06:23.13 ID:TH6e53h50
麦野「私に、いまさら、恩売ってどうにかなると思ってんのか?」
嘲笑とともに、麦野の言葉が俺の胸に突き刺さる。
麦野「ピンチに庇ってくれたお前に感謝するとでも思ってんのか?」
怒りで顔が歪んでいるだろう麦野を想像して歯を噛みしめた。
麦野「私は、お前を殺す。もう引き返すとこなんてどこにもないんだよ!」
…………もう、やめてくれ、麦野。
麦野「アイテムとしてやってきた関係はとっくに終わってんだよ!」
お前の表情はこっからじゃわかんないけどさ、俺も気づくの遅いけどさ、
麦野「私はとっくに救えない化け物になってんだよぉ!!
一回で殺し足りないんなら、何百回でも殺せよおお!!」
いつだって…………お前は苦しそうな、泣きそうな顔で訴えてたじゃないか。
泣ける…
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:11:17.40 ID:TH6e53h50
麦野「聞いてんのか、はま――」
『――どうして、ここまでひどい怪物になっちゃったのかな』
浜面「お前は黙ってろッ!!」
『――とか言って欲しかったか? はーまづらぁ』
・・・・・・・・・・・・・・・・
もう、お前の嘘は聞き飽きたんだよ!!
支援
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:17:32.94 ID:TH6e53h50
浜面「いいか、麦野沈利!
お前は自分を救えない怪物だって言うけれどそんな筈はねぇ!
ましてや化け物なんかでもねぇ! たとえみんながそう決めつけたとしても!
神がそう定めたとしても! 科学が絶対の結論を出したとしても!
俺がそんなこと認めやしねえ!!!!」
麦野「――――――――」
背後で息を呑む音がした。
黒服「ふん、くだらん茶番を最後に見せてくれるな。周りを見ろ」
周りには大勢の黒服がその照準をこちらに向けていた。
黒服「理解したか。お前たちに仲間がいないこの状況で、
下手に動けば即座に周りから銃弾がぶち込まれるこの状況で、一体何が出来る。
貴様はここで死ぬ。第四位も、すぐに死ぬ。
認めようが認めまいがお前たちは死ぬ。それが上の決めたルールだ」
確かに麦野は三度に渡って俺を殺そうとしたけれど、
――――けどな!!
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:22:41.37 ID:TH6e53h50
――――三度に渡って俺を助けてもくれたじゃないかッ!
麦野がいなけりゃ、俺はとっくに暗部に殺されていた。
浜面「俺は無能力者だッ!!」
黒服「――――?」
浜面「本当はすでに死んでいる予定のイレギュラーで!
元スキルアウトで! 元学園都市の暗部の下位組織で!
アウトローで! 犯罪者だ!」
けれど、麦野沈利は麦野沈利なんだよ。
化け物でも、怪物でも、レベル5でもなく、第四位でもなく、"原子崩し" でもない。
あいつは――――。
がんばれ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:27:39.15 ID:TH6e53h50
浜面「そんな俺に多くの人間が救えるわけがねえ! ヒーローになれるわけがねえ!
せいぜい、一人を助けるために立ち上がることしか出来ねえ!
それが俺の力量だ! それが俺の限界だ!」
浜面仕上は滝壺理后を救う時だけヒーローになれる。
そう思っていた。そうだと信じていた。けどそれは間違いだったんだ。
他の誰かを見殺しにしてニコニコハッピーエンドになんてなれるわけがねえ。
もうそんな言い訳で――――他の誰かを見殺しにするのには飽きたんだよ!!
浜面「ああ、俺にはたった一人の人間しか救えねえかもしれねえ!」
――――ドゴォォン!!
建物を吹き飛ばす強大な破壊音が辺りで鳴り響いた。
??「やれやれ、滝壺さんは人使いが超荒いですねー。
たかだか浜面ごときを超助けるため、私に超頼み込むんですから」
支援
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:31:40.75 ID:TH6e53h50
黒服「な!? 貴様は"窒素装甲"――――!!」
気がつけば周りの黒服は全て薙ぎ倒されていた。
その事実に黒服が気を取られた、その一瞬の隙を見逃すわけがない――――!
浜面「でも俺にだってなぁ――――!!」
黒服の腕に向けて銃を撃つ。
黒服「ぐあぁっ!?」
銃を落とし腕を抑える黒服に向けて――右こぶしを振り被った。
浜面「――――後ろにいるか弱い女を救うことぐらいできるんだよぉぉッッッ!!!!」
――――ドゴォッッッッ!!!!
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:35:52.27 ID:TH6e53h50
技術も何もない、ただ想いをのせた渾身の右ストレートが、
世界中の人間を助けれなくても、たった一人の女を助けたい、
ヒーローにもなれやしない、三流ヒーローの願いを込めた一撃が、
黒服のサングラスを叩き割り、そのまま遠くへとぶっ飛ばした。
浜面「――――――――」
――――決着は、ついた。
浜面「……………………」
後ろを振り返る。
麦野「……………………」
顔を伏せていて、麦野の表情はよく見えなかった。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:37:21.17 ID:tVJTqJEU0
カッコいいよはまづら
支援
さすが上条さんや
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:40:03.38 ID:TH6e53h50
浜面「――――――――麦、」
一歩、前に進もうとして、
麦野「それ以上、こっちへ来るなら……………………殺す」
ピタリ、と足を止めた。
胸に誘蛾灯のように煌めく閃光のアームが突きつけられている。
絹旗が"能力減退"を壊したのだろう。能力が戻っていた。
浜面「ッ――――」
それでも、歩みは止めなかった。
麦野「!? なにしてんだ! 本当に殺すっていってんのがわかんないのか!!」
浜面「じゃあ、殺せよ」
麦野「――――ッ!」
一歩一歩、麦野の元へ向かう。衣服が焦げる臭いがしても、皮膚を焼いた臭いはしない。
閃光のアームは近づくにつれ、その存在を揺らめかせ、逆に遠ざかっていく。
麦野「――――――――」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:43:41.98 ID:7hgCDN770
浜面が上条さんインストールを・・・ん?元からか?
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:44:52.84 ID:TH6e53h50
麦野の元まで辿り着いた時には、左腕から閃光のアームは消滅していた。
地面にへたり込んでいる麦野の表情は俯いていてよく見えない。
浜面「今まで二回、俺は滝壺を守るために戦った」
麦野「……………………」
浜面「俺が守れるのは一人だけだと思っていた」
麦野「……………………」
頭上に光が溢れそのまま固定されている。
今の俺の命は麦野の意思で簡単に消し飛ぶだろう。
圧倒的な敵意を持っていた麦野なら、俺を一万回殺しても殺し足りない。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:48:10.49 ID:TH6e53h50
麦野「…………こ……ろ、す」
だっていうのにさ、
麦野「……殺、して……やるッ!」
どうしてお前はさ、
麦野「いま、すぐ……!! こ、…………ろ、す……」
――――そんなに弱々しく震えてるんだよ。
浜面「麦野」
さらに一歩近寄ると、俺は――――
麦野「――――――――」
――――か細く震えている麦野を抱きしめた。
浜面「いつでも殺せばいい。それまで俺は麦野の傍にいる」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:52:05.56 ID:TH6e53h50
麦野「……なに、寝ぼけたこと、言ってんだよ。…………滝壺は、どうするつもりよ」
浜面「考えてねえよ、そんなの。滝壺は大切だ。けど、だからって、滝壺を選んで」
お前を切り捨てることは、俺には、もう――出来ない。
麦野「……………………」
浜面「……………………」
頭上の光がいつの間にか霧散していた。
一体どのくらい、こうして抱きしめていたんだろうか。
麦野「……………………はま、づらぁ」
気づけば、麦野の右手が背中を強く握りしめていた。
うおおおおおおおおおおおおお
最高だああああああ
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:55:01.84 ID:tVJTqJEU0
支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:55:57.70 ID:TH6e53h50
麦野「はま……づらぁ……はまづらぁ! ……はま……づらぁ……」
麦野「うぅ……グス…………あんたが憎い! ……私は、私は……グス、怪物だ……」
浜面「そんなわけねーよ。こんな泣き虫の怪物どこにもいねぇ」
麦野「グス……私はあんたを殺す…………私は、化け物、な、のよ……」
浜面「いつでも殺せばいい。それにシャケ弁好きの化け物なんて聞いたことねえよ」
麦野「こんな……こんな、ボロボロの体じゃ……」
浜面「俺が何とかしてやる。統括理事会にだって乗り込んでやる。だからもう――――」
自分を怪物なんて蔑むなよ。
麦野「……グス…………はまづらぁ」
麦野「はまづらぁ…………浜面ぁ……」
麦野「うあああああああああ………………!!」
煙と埃の舞い散る路地裏で、目の前のか弱い存在を失わないように、
ただ、強く強く、ずっと、抱きしめていた。
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 16:58:52.28 ID:TH6e53h50
後日談。という名のオマケ。という名の蛇足。
コンコン――
絹旗「超お邪魔しまーす」
麦野「あら、絹旗じゃない。ってどうしたの? 目、丸くしてさ」
絹旗「いえ、見違えるように超綺麗になっているので超驚きました」
麦野「ああ、まったく……この病院にいるカエル顔の医者はとんでもない奴よ。
『僕に任せておきなさい』って言って、本当になんとかしちゃうんだからさ。
……流石に完全に元通りというわけにはいかないけれど、ね」
絹旗「いやー、それでも超十分に浜面は愛してくれると思いますよ?」
麦野「――――ブッ!! いきなり何言ってんのよ!」
絹旗「愛しの滝壺さんと二人合わせて超ゲットするって言った時は、
超バカと思いましたけどねー。おや? そういえばその超バカの浜面は?」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:01:25.61 ID:tVJTqJEU0
ガチで目頭熱くなった
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:01:34.44 ID:Db3d+roc0
両手に花か
はまづらこのやろう
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:02:50.19 ID:TH6e53h50
麦野「はぁ……浜面ならベッドの下に隠れてあんたのパンツ見てんじゃない?」
浜面「なんでそういうこと言うんだよ!?
今でさえバニー好きの属性ついてんのに!
更に中学生のパンツを盗み見るなんてドがつく変態じゃねーかぁ!!」
絹旗「ほんとにいやがりました! 超最悪です!」
浜面「誰もお前の下着に興味なんてねーよ!
そういう言葉はもっと白以外の下着つけてから言えや!」
絹旗「…………浜面は素手と鈍器で殴られるのどちらが好きですか?
もちろん両方ですよねー浜面ねーねー」
浜面「う、あ、いや、俺が全面的に悪かったから、
ここは落ち着こ人間の体はそんなに頑丈に作られてないー!!」
絹旗「超下っ端の浜面ごときが私に歯向かうなんて超早いんですよー!」
浜面「ぎゃああああ!! 誰か助けてくれー!」
ガチャン、バタン、ドタドタ――
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:05:56.72 ID:TH6e53h50
麦野「……まったく、ここは病室だってのに……毎日毎日、聞きやしない」
麦野「まあいいや、さっ、昼食昼食〜♪」
言って、麦野は手元に用意されていた弁当を取り出した。
麦野「〜〜〜〜ふんふ〜ん〜〜、ふふ〜ん〜〜」
機嫌良く鼻歌を口ずさみながらその中身をつついていると
いま気づいたように口を開いた。
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:08:17.82 ID:TH6e53h50
麦野「あれ?
今日のシャケ弁と昨日のシャケ弁はなんか違う気がするけど。
あれー?」
麦野「…………………」
麦野「ま、それもそうなんだけどね。
毎日飽きないようにって。わざわざ色んな店のシャケ弁買ってくるんだから」
麦野「…………………」
麦野「…………ふふっ、はーまづらぁ」
おしまい。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:11:07.86 ID:6Sa5LxR90
良いね
アイテム好きの俺歓喜
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:12:17.73 ID:tVJTqJEU0
乙
あ〜心に来たわこれ……
超良かった。ありがとう
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:13:42.91 ID:TH6e53h50
3時間ちょっと、スーパー自己満タイムに付き合ってくれた人ありがとう。
なんか19巻とか見てたらものすごく妄想が膨らんだ。
なんで、まあこうやって書いたわけで。
浜面が上条さんみたいになってるってツッコミもあると思うけど、
そうしねーと、むぎのんが救えなかったんだよ。
とりあえず、原作でもかまちーがカッコイイ浜面を描いてくれることを期待してる。
そして、むぎのんは救われると信じてる!
ほんじゃ、みんな、おつ!
もうこれをむぎのん補完として心に刻んだ
何という良スレ
も、もっと見たいです///
乙
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:27:15.59 ID:cNFsbymv0
もうこれ原作として脳内保管しとくわww
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:35:38.49 ID:ml5/H28L0
>>1のせいで俺の中で浜面ハーレムが建築されてしまった
当たり前だがアイテムは全員浜面の嫁だよな
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:40:05.04 ID:TH6e53h50
>>80 絹旗とかで書く時があるかも
またそん時にでもよかったら見てやってください
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 17:40:52.48 ID:TH6e53h50
>>80 絹旗とかで書く時があるかも
またそん時にでもよかったら見てやってください
>>83 フレンダだけは漫画読んでなくて愛が足りないか、そう見えないんだよな……
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/27(土) 18:30:23.34 ID:OfWgMQIOP
乙!良かった
浜面は一人のためのヒーローってコンセプトみたいだから
みんなを救おうとすると上条さんっぽくなるわな
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
あれ?浜面の滝壺たんは?