1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2010/02/21(日) 19:06:33.17 ID:IdzOzqw40
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 19:07:58.03 ID:IdzOzqw40
▽読み手の方へ
・感想は書き手側の意欲向上に繋がります。感想や批評はできれば書いてあげて下さい
▽保守について
・創作に役立つ雑談や、「お題:保守」の通常作投下は大歓迎です
・【!】お題:保守=ただ保守するのも何だから小説風に保守する=通常作扱いにはなりません
▽規制されている方へ
・
>>1 から辿って行けるまとめ板に、規制者スレがあります。
そちらの方に投下していただければ、心ある人が転載してくれます。
▽その他
・作品投下時にトリップを付けておくと、wikiで「単語検索」を行えば自分の作品がすぐ抽出できます
・ただし、作品投下時以外のトリップは嫌われる傾向にありますのでご注意を
▲週末品評会
・毎週末に週末品評会なるものを開催しております。小説を書くのに慣れてきた方はどうぞご一読ください。
wiki内週末品評会:
http://www.bnsk.sakura.ne.jp/wiki/index.php?%BD%B5%CB%F6%C9%CA%C9%BE%B2%F1
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 19:08:48.82 ID:IdzOzqw40
434 ◆h97CRfGlsw Mail : You raise me up... to more than I can be. 第203回週末品評会 『応援』 規則事項:5レス以内。 投稿期間:2010/02/20(土)00:00〜2010/02/21(日) 23:30 宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外。 ※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※ 投票期間:2010/02/22(月)00:00〜2010/02/23(火)24:00 ※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 19:13:35.42 ID:IdzOzqw40
規制スレの品評会作品って転載済み?
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 19:33:14.54 ID:IdzOzqw40
過疎
6 :
見守ることしかできないけれど。 1/3 ◇BFS4hea.ps :2010/02/21(日) 19:35:00.75 ID:bNlDXqKc0
その冬初めての雪が積もった朝。 とある街の片隅にある小さな公園に、一人の少年の姿があった。 長袖に半ズボンという、いかにも寒そうな格好。だが、寒さを微塵も感じさせない雰囲気を醸し出していた。 手袋をはめてすらいないその手の平を真っ赤にして、少年は雪玉を転がしていた。 一心不乱という言葉は、まだ幼い容姿の少年には似合わない。 真っ赤な鼻から垂れる鼻水をすすりながら、それでも少年は雪玉を転がすことを止めようとはしない。 やがて一抱えもある大小二つの雪玉ができあがった所で、少年は動きを止めた。 やや小さな方の雪玉を両手で抱えて、大きな方の雪玉の上に落とす。 少年の半分くらいの背丈の雪だるまができあがった。 そこで満足したのか、少年は唇の両端を釣り上げた笑みを見せて公園から去っていった。 ◇◇◇ 同日の昼前に、中年のサラリーマン風の男が公園の前を通り掛った。 くたびれた黒いコートに身を包み、胸元からは地味な灰色のネクタイが覗いている。 髪を七三に分けて、少しばかり曇った黒縁眼鏡を掛けて、目の下には隈が見て取れた。 どこかフラフラとした足取りの男は、公園の中央に佇む雪だるまに気付くと、周囲を見回すように顔を巡らせた。 それから唇の両端を釣り上げた笑みのようなものを浮かべ、一直線に雪だるまの元へと駆けて来た。 そしてその勢いのまま、雪だるまに飛び蹴りを一発。 雪だるまはなす術もなく上半身を蹴飛ばされ、破壊された。 男は、勢いそのままに背中から地面に落ちて転がった。 仰向けのまま体の半分を雪に埋めた男は、しばらく動かずに空を見上げたままだった。 やがて、公園に小さな笑い声が響き始めた。しかしその声は、すぐにすすり泣きに変わった。 しばらくすると男はのろのろと起き上がった。眼鏡の奥の瞳は真っ赤で、目尻には涙が溜まっていた。 だが、浮かべる表情から見て取れるのは、強い意志だった。 そして背中の雪を払うと、公園から逃げ出すように走り去っていった。 だが、不幸にして、男の履いているものは革靴だった。公園の出口直前で、滑って顔面から雪に突っ込んだ。
7 :
見守ることしかできないけれど。 2/3 ◇BFS4hea.ps :2010/02/21(日) 19:35:45.90 ID:bNlDXqKc0
男は笑い声を上げながら、何事もなかったかのように立ち上がり、軽く雪を払うと公園から去って行った。 ◇◇◇ 同じ日の夕方、見覚えのある少年が公園の前を通り掛った。 雪だるまを作っていた、あの小柄な少年だった。 少年は、公園の前で足を止めた。視線は、下半身だけになった雪玉に向けられていた。 一瞬、泣きそうな表情を見せて、だが堪えるような表情をして、走り出した。 公園内、一直線に、こちらへと。 そして少年は、全力で駆けて来たその勢いに任せて、飛び蹴りを一発。 固い幹が、ほんの少しだけ揺れた。 次の瞬間、少年の頭に落ちてきた雪の塊が直撃した。 ◇◇◇ 少年は笑っていた。雪に塗れて、仰向けに寝転がって、笑っていた。 きっと、飛び蹴りを放った足は痛かっただろうに。 雪が積もっていたとはいえ、背中から地面に落ちたのも痛かっただろうに。 頭上から落ちてきた雪だって、それなりに痛かっただろうに。 耳も顔も鼻も、雪と空気の冷たさで真っ赤になっているのに。 それでも、笑っていた。何がおかしくて少年が笑っているのか、それは理解できない。 だが、少年には少年なりの想いがあるのだろう。 それはきっと、昼前にこの公園にやってきて、今もこの公園の前を通り掛った男にとっても同じことなのだろう。 男は、少年が背中から落ちたまま動かないのを見て取ると、一目散に駆け出した。 そして行われるのは、昼間の再現だ。男は、少年の手前で、盛大に滑って頭から雪に突っ込んだ。 少年は、その男の様子を見て、笑い声を一層強くした。 男は立ち上がった。眉を下げた笑みの表情で、少年の隣に仰向けに転がった。 そして、少年と同じように声を立てて笑い始めた。 ひとしきり笑うだけ笑って、どちらからともなく、声は止んだ。
8 :
見守ることしかできないけれど。 3/3 ◇BFS4hea.ps :2010/02/21(日) 19:36:30.85 ID:bNlDXqKc0
男が先に立ち上がり、次いで男は少年に手を差し伸べた。 男と少年とは、軽く身体の雪を払うと、手を繋いで公園を出て行った。 ◇◇◇ 二人の背中が公園から姿を消したのを見届けて、この公園を見守る主は、空に意識を向ける。 凍えるような寒空。既に夕闇に染まった空を、星の煌きが彩っている。 ここから見える星の数も、あの男がまだ幼い子供だった頃に比べれば、随分と減った。 ただの原っぱだったここも、周囲には家が立ち並び、そして公園として整備された。景色は随分と変わってしまった。 だが、それでも変わらないものもあるのだろう。 あの原っぱで毎日で笑い、時には涙を流すこともあった少年も、いつしか大人になった。 そして、良く似た顔をした子供と共にこの公園に訪れるようにもなった。 人間という存在は不思議だ。 見た目には大人と呼ばれる存在になろうとも、子供であっても、等しく何らかの言葉にできない想いを抱えている。 小さな公園の主は、そんな彼らを見守ることしかできない。だがそれは、心地悪いというわけではない。。 見た目には何ら変わることもなく、公園の主としてその場に在って、これからも彼らを含めた全てを見守り続けていこう。
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 19:37:19.54 ID:bNlDXqKc0
以上終わり。 久々の規制解除うれしー
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 19:50:46.45 ID:IdzOzqw40
ほ
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 20:02:21.77 ID:CwwsiT7BO
お題くれ
品評会作品投下させて頂きます。
「ああ、嫌だ嫌だ!」オリンピック日本代表選手である神田陽一は、頭を抱えながら叫んでいた。「何故俺がオ リンピックの代表選手になってしまったんだ!口では偉そうに言っているが、実際は素人に毛が生えた程度なん だぞ!マイナーな競技だからとはいえ、あまりにも酷すぎる!」 そう、神田陽一は日本で競技人口がもっとも少ないと言われる競技の日本代表だった。夏季オリンピックの競 技は、二十六競技三百種目もある。ルールどころか存在すら知られていない競技も多い。彼が出場する競技もそ の中の一つで、競技人口が少ないのも当然であった。 「そうだ、誰も知らなければ何の問題もなかったんだ……」神田陽一は自室の壁に向かって話し始めた。その表 情は、悲愴感を通り越して死相が浮き始めていた。「誰も知らないはずだったんだ。そう、素人の俺が参加出来 るほどマイナーな競技だった。ところが、だ。何を勘違いしたのか、マスコミが隠れたメダル候補などと言い出 したものだから、何時の間にか俺は日本中の期待を背負う羽目になってしまった。何が『応援してます!』だ! 馬鹿の一つ覚えみたいに同じ事を繰り返しやがって!ああ、あんな白痴どもに乗せられてしまった俺が阿呆だっ たんだ!」 ついに彼は壁にもたれ掛かり、おいおいと泣き始めてしまった。嗚咽を漏らしながら壁を殴り、ベッドに飛び 込んで布団を噛みながらごろごろとベッドの上で転がった。嗚咽が治まると、彼は全裸になって男根を扱き始め た。 「あの淫売どもめ!」目を瞑り、奥歯が折れそうなほどの力で歯を食い縛り、一心不乱に扱きたてる。今日だけ で既に四回も自慰をしている。彼の男根は赤く剥け上がり、快楽よりも痛みの方が多くなっていたが、それでも 彼は止める事が出来なかった。 「顔が良いというだけでちやほやされている淫売の分際で人を見下しやがって!股を開く事しか能が無い犬の糞 が!カメラが止まった途端に俺の存在を無視し切っていたあの淫売め!心にもない言葉ばかり並べやがって!ど うせ俺は童貞だよ、糞が!ああああ、でもかわいいなあ一発やらせろよちくしょう!」 彼は腰を天井へ突き出すようにして埒を開けた。精液はもうほとんど出ていなかった。男根を握り締めたまま、 荒い呼吸を繰り返す。やがて呼吸が落ち着くと、彼は昨日のテレビ出演で初めて間近で見た女性アナウンサーを 思い出しながらまた自慰を始めた。
十二回も自慰をした彼は、疲れきった身体を起こして全裸のままベランダへと向かった。そしてそのまま柵を 乗り越えて飛び降りた。落下した時の衝撃と痛みで、彼の男根はまた律動していたが、彼の脳へその感覚が伝わ る事はなかった。 マスコミは彼の死を視聴者受けするよう散々に弄んだが、一週間もすると話題にすら上らなくなった。 そして日本中の人間が彼の事をさっぱりと忘れた頃、地球の裏側ではオリンピックの開会式が始まろうとして いた。
以上です。 よろしくお願いします。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 20:26:14.98 ID:qyXaSzktP
ほ
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 20:51:11.95 ID:IdzOzqw40
ほ
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 20:59:10.15 ID:8ys2+Qsq0
まだ五つか。今回は少なそうだな。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:02:25.58 ID:/G0t1KhN0
なにィ!?いまからでも間に合うかな・・・ お題ください
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:04:22.67 ID:8ys2+Qsq0
応援、なんてどうだろう。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:05:11.63 ID:1GqvgBA/0
お題やれカス
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:06:38.97 ID:/G0t1KhN0
>>21 応援だけだと漠然としすぎてるから、もらったお題と絡めようと思ってたんだ・・・
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:10:10.42 ID:/G0t1KhN0
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:12:32.16 ID:7PR/bwvCO
お題くだちい
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:14:40.13 ID:8ys2+Qsq0
オーウェンを応援する
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:35:01.25 ID:RHxYWJPt0
保守。
特に書きにくいお題とも思えないのに、今回は少ないな。 みんな追い込みかけてるのかな……。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 21:45:15.75 ID:HwWiF0JAO
保守ついでにお題下さいな
35 :
明日の応援歌 0/5 ◆LBPyCcG946 :2010/02/21(日) 22:09:13.46 ID:Ws5vlOl10
品評会作品投下します
36 :
明日の応援歌 1/5 ◆LBPyCcG946 :2010/02/21(日) 22:11:26.56 ID:Ws5vlOl10
その男はきっと、世間一般に言う「馬鹿」という奴で、読み方は「なまけもの」か「せけんしらず」。だけど誰も それを言ってあげないから、自分を夢追い人だと信じてる。いつか夢は叶うと言った、運の良かった人たちの言葉を 盲目的に愛していて、きっとごちゃごちゃ汚い部屋には、半紙に書いた「一生懸命」という言葉が飾られている。 コンクリートと革靴の奏でる音色は、時計の中で歯車がたてる音を彷彿とさせた。朝は人々が動き出す時間と、い つか誰かが決めたその常識の檻を、みんなは大事に守ってる。中途半端な開発のせいで、時代に取り残されたような この街の、一番大きな駅は空中にある。歩道橋を上り、そのまま改札を通れる新設な設計を、私は時折邪魔くさく感 じる事もあるのだ。 『 ガンバレ ガンバレ それしか言えないけど 』 うつ病患者が聞いたら5秒で自殺しそうな歌詞。その馬鹿は、とんでもなく場違いな場所で、がなりたてるように ヘタクソな歌を毎日飽きずに歌っていた。 冷たい視線が降り注いでいる。それを見る事自体、赤の他人にだって辛いくらい、だけどそんな物まるで無いかの ように、その馬鹿は歌っていた。ギターケースには1円だって入っていない。努力と口に出して言えば、「徒労」に 変換されるような、そんな無為を毎日繰り返している。 きっとその馬鹿にとっては、灰色のスーツなんて背景でしか無いなのだろう。私は、落伍者の心情を想像する。社 会に組み込まれて生きる事を余儀なくされた才なき者。だけど俺は違う。俺には才能があって、いつかそれは輝き始 める。いつか、いつか、いつかきっと。 そんな事はありえないよ。と、耳打ちしたい衝動にかられた。私は自分が思うよりも、遥かに意地悪な人間なのか もしれない。 『 ガンバレ ガンバレ 明日に向かって 進め 』 一曲の締めをそんなありきたりな言葉で閉じたその男は、一呼吸ついてミネラルウォーターを飲み干した。一週間、 毎日少しずつ聞いてる時間が長くなって、なんだかんだで今日、初めて最後まで聞いてしまった自分に気づき、私 は全身がそわそわする気分になった。だから缶ポタージュを買うつもりだった120円を、ギターケースに投げ込ん だ。 「お、ありがとう。お嬢ちゃん」の言葉を無視して、私は通学路に戻った。 朝から変な物を聞かされた私が見る、電車の窓からの風景は、だけどやっぱり代わり映えなどしていなかった。 片道30分の通学時間は、苦とも楽とも言えない範疇。耳に何かが触れているのがいやで、私のお気に入りの音楽 は、いまだに「ガタンゴトン」作曲者は、不明。 あの男、まだ歌っているのだろうか。明日に向かって、進んでいる……つもりになっている。あの男が20年後に 抱く後悔は、きっと海より深く、黒より濃く、そしてどうしようもないくらいに、馬鹿馬鹿しい。
37 :
明日の応援歌 2/5 ◆LBPyCcG946 :2010/02/21(日) 22:13:37.30 ID:Ws5vlOl10
静謐な教室には、数学教師の無機質な声。時折、中身がロボットに変わってしまったのではないかと心配になる。 人の皮膚は意外と薄い物だから、何かの拍子に剥がれない事をせめて祈ろう。 女子がシャープペンシルを唇に近づけるのは、寂しいというサインなのだとさ。昔何かの雑誌で読んだ、くだらな い迷信をぺしゃんこにして、私はノートを放棄する。 『 僕はあなたを知らない 悪い人か 良い人か そんな簡単な事さえも 』 ふと思い出した、朝の男の歌詞。どうしてあんなにありきたりな歌詞をこんなにちゃんと覚えているのか、最初は 疑問に思ったが、それはすぐに解決した。ピタゴラスの定理よりは単純で、同じくらいつまらない物だから、簡単に 覚えられてしまったのだ。 時間はゆっくりと進んでいく。標準化された机の配置、なぜかいつも清潔なカーテン、誰かが失くした使いかけの チョークと、黒板に張られた「日直」のカラーテープ。誰かが本気で反抗すれば、すぐに壊れてしまう玩具のような 檻。だけど誰も壊さない。というか、私には壊せない。 日常。幕、そしてまた日常。いつかカーテンコールがやってくるその日まで、同じ演目が続いていく。 もしかして、それで良いのかも。なんて思い始めたら黄色信号。脳みそに、脂肪がつき始めています。 『 なのに僕は言いたい あなたに聞かせたくて 言いたくて仕方が無い 』 下手だったのは間違いない。それはもう、学芸会が高尚に思えるレベル。だけど妙に耳に残る曲。あの男の正体は きっと、才能の無いベートーベンだ。 放課後、進路担当の教師に呼び出された私は確かに苛立っていた。1度しか聞いていない、めちゃくちゃ下手な歌 を口ずさむくらいに、どこかここより少しはマシな場所を求めていた。 「豊崎、これは本気なのか」 これ、が進路希望用紙に書かれた一行である事は、聞かなくても言わなくても分かっていた。それ自体が、不義理 の証明である事も同じく。本気です、と短く答えた私の言葉の、どこまでが頼れて、どこからが頼りないのか。それ が私には分からなかった。 「介護、か。……うん、まあ確かに、世のため人のためになる良い事だと思うぞ、先生は」腐臭を放つ前置きをして から「だけどな豊崎、お前の成績ならもっと良い大学、そう例えば東大だって狙える。嫌な言い方かもしれないが、 お前がどうしてもやらないといけない事か? 介護って」 私は机に置かれた用紙をじっと見た。斜陽に照らされたその紙ぺらは人によって、鍵にはならなくても扉くらいに はなるのだろう。ずっと黙っている私に、教師のいらないフォローが入る。 「この事、お母さんは知ってるのか?」 お母さん。この特別でも何でも無いただの言葉に、私は口と鼻を塞がれて呼吸が出来なくなる。
38 :
明日の応援歌 3/5 ◆LBPyCcG946 :2010/02/21(日) 22:15:49.10 ID:Ws5vlOl10
子供の頃から、出来の良さを褒められる時はいつも、枕詞に「お母さんに似て」とつけられた。 優秀な人間は優秀な人生を歩んで、なのに少しだけ間抜けなエピソードを持っている。お母さんの場合のそれは、 おそらくお父さんの事だろう。当然、わざわざうだつの上がらない会社員を結婚相手に選んだ訳じゃない。たまたま 同じ大学に通っていた2人は、普通に恋をして、片方は階段を下って、片方は上ったというだけの話。 お母さんの名前の書かれた本。それを私は一冊も読んだ事が無い。お母さんがコメンテーターとして出てる番組。 スポンサーの商品は絶対に買わない。だけど確かに分かるのは、お母さんの仕事はまるでまやかしだという事。 『 手抜きしてると自分で分かる 心に瞼はついてない 』 突然回想に割り込んできたその歌詞は、キザったくて憎たらしいのに、どこか恨めない柄をしている。 ささやかな反抗は思春期の熱では熔けて消えず、しこりは残ったままになった。邪険に扱われるお父さんを見てい ると、いつかこの人死ぬんじゃないだろうかと、やおら心配になってくる。きっとそれは杞憂。でも明日空が落ちて くるとしたら、誰もそれを予言しないだろう。 「とにかく、1回お母さんと話し合ってみなさい」と、教師の言葉。 私の意志はきっと、プラスチックで出来たイカリよりも役に立たない。 家に帰る途中、男が歌っていた場所で足を止めた。何もなく、いや正確にはペットボトルのキャップが転がってい る。朝、そこで歌ってた奴は、そこで歌わなくてもいい奴だったって事の何よりの証拠だ。私はキャップを拾い上げ て、ゴミ箱に捨てておいた。私の手から離れる瞬間、キャップは「助けて!」とは言わなかった。 家に帰ってテレビをつけて、それから刹那も持たずに消した。雑音は嫌いだ。雑音が好きな人間がいる? どうや ら一杯いるらしい。 使われなくなった和室に入って、私はお婆ちゃんに線香をあげた。両手を合わせれば、私の意志が固まるような気 がしたのは、甘えか何かに違いない。 お婆ちゃんの介護が必要になった時、お母さんは最初遠くの老人ホームに預けようとした。それにまず反対したの が、血の繋がりのないお父さんで、私は観戦に回っていた。観戦といっても、それは戦いと呼べるような代物じゃな い。ただ一方的にお母さんが、介護の大変さと、かかる費用と、徘徊の怖さをこくこくと説くだけの物。お父さんは ただ黙って頷きながら、お母さんの言い分を一通り聞いた後、「俺の小遣いから介護の人を雇うお金を捻出する。も ちろん、俺が休みの日は俺が世話をする」と言い放ち、おしまい。 お父さんは自分で言った通り、ただでさえ少ない小遣いを更に減らして、介護の人を家に呼んだ。もちろんお母さ んは良い気していなかったみたいだけど、表立って文句は言わなかった。自分の娘をほとんど育ててもらった恩義も、 少しくらいは感じていたのかもしれない。 だけどこれだけははっきり言葉に出して言う「私が介護の道を目指すのは、お母さんへの反抗心からじゃない」
39 :
明日の応援歌 4/5 ◆LBPyCcG946 :2010/02/21(日) 22:18:00.34 ID:Ws5vlOl10
言った事というのは、本当になる。「言霊」というと途端に胡散臭くなるけれど、言った言葉に嘘があれば、それ は自然と淀む物だ。鈍くなって丸くなって、軽くなって飛んでいってしまう物だ。だから私が仏壇の前で言った台詞 は、現在本当の事だし、これからも本当の事であり続ける。 『 1度きりの人生だから 誰かに任せちゃ駄目なんだ 』 まるで呪いのように、私の頭の片隅に歌詞がこびりついていた。プライベートな時間にまで侵食してくるとは、デ リカシーにかける男だ。 しばらく何もせずにソファーに寝そべっていると、お母さんが帰って来た。そこそこ有名人なのだが、化粧を落と していれば他人に気づかれる事はないらしく、マスクやら目深帽とは縁が無い。 「恵。ちょっとこっちきなさい」 私はため息と共に半分だけ立ち上がり、ソファーに寄りかかりながらお母さんの方を見る。ほらやっぱり、ノーメ イク。 「何?」 「いいから、こっち」 唯々諾々と、私はお母さんが緊急に開く親子会議室に入る。 「仕事先で、先生から連絡があったわ」 話の内容はもうこの時点で分かった。そして結末がどうなるかも。だからあえて私は茶化す。 「へぇ、携帯の番号教えてるんだ」 「ほとんど家にいないからね。何かあったらすぐに飛んでいけるように」 何その冗談。笑えない。 「介護やるって、本気? 言っておくけど、駄目よ。絶対に駄目。それより、留学先はどっちにするか決めた?」 箔がつく、知り合いの所にホームステイさせれば、面倒が無い。留学は一石二鳥という事だ。お母さんにとって。 「決めてない。それと、本気だから」 なるべく低く、抑揚なく心がけた私を「ありえないわ」とお母さんは鼻で笑った。だけど、激昂もせず逃げもせず、 ただ黙っている私を目の当たりにして、お母さんは嫌々ながら言う。 「……確かに、お婆ちゃんの事は悪かったと思ってる。散々恵の世話をやらせておいて、最後は他人に任せっきりで。 だけど、仕方ないじゃない。忙しかったのよ、あの時期は。それくらいは、分かるでしょ? ……介護の人、毎日 うちにきてたものね。それが恵にどう映ったかくらいは分かるわよ。頼りになった? まあ、そうでしょう。だけど あの人達は仕事なのよ? お金を払うお客さんがいるから、やってくれるって事」 なおも続く私の沈黙に、「……何か言いなさいよ、恵」と、お母さんは不安げなプレッシャーをかけた。
40 :
明日の応援歌 5/5 ◆LBPyCcG946 :2010/02/21(日) 22:20:09.68 ID:Ws5vlOl10
私は箝口を守り続けたまま、コートを羽織って家を飛び出した。お母さんは私を止められず、気づくとあたりは暗 くなっていた。俯くと、涙が零れてくるのが分かる。私はまた、あの男の歌詞を思い出した。 『 信じて進め 真っ直ぐ進め あなたしか歩けない道を 』 いくつも皮肉が浮かんだけど、それらはどれも的が外れていた。その時、唐突に気づいたのだ。私はあの歌が好き だって事。聞いていると、もうそのまま、頑張れるって事。素直に生きていたら、きっと私は私でいられなかった。 だから何でも疑って、斜に構えて、誤魔化して、分かったフリをしていた。 私は、お母さんが嫌いだ。だけど、お母さんが好きだ。好きだから嫌いになれる。嫌いだから好きだと言えない。 止まらず進む私の目に、オレンジ色の看板が映った。目にためた涙は凸レンズのように働き、私は何も考える事が 出来なくなって、その牛丼屋に入って行った。 店内の照明は明るいが、「いらっしゃい」の声は暗かった。思えば、牛丼屋なんて来るのは初めてだった。ジャン クフードの類は、お母さんから絶対に食べちゃ駄目と、きつく言われてきたからだ。 席に座って、メニューを見る。すると水が運ばれてきて、「ご注文は?」という声がかかった。まだ全然メニュー を把握してない。待ってはくれないのだな、と思う。私は視線を上げれず、「牛丼で」と答えた。「並で?」「はい」 私にとっては、リアリティーの無い会話。 しばらくも待たずに、牛丼が運ばれてきた。何も考えずに、私はそれを食べた。そして気づいた。急いで出てきた から、お財布忘れたって事に。思わず声を出さずに小さく笑ってしまったけど、それで解決する訳が無い。 私は店内を見渡す。当然、そう都合良く知り合いなどいる訳が無い。空っぽのどんぶりに映る、途方に暮れた私。 その時、店の奥にいる店員が視界に入った。横顔だけ、それがあの男に見えた。朝っぱらから駅前でギターを弾い て、下手くそな歌を歌ってる。そして私の耳に強力な呪いをかけて、私から優等生の仮面を剥がしたあの男。こんな 所でバイトしているのはなんら不思議ではない。夢で腹は膨れないだろうから。 だけどそれは、「見間違い」だった。現実は非情で、私の願望は角砂糖のように脆い。 食い逃げでもしようか。確かに、それも面白いかもしれない。 そう血迷い始めた時、私の席の隣に誰かが座った。他にも席はあいているのに、と思いながら視線をやる。 「珍しい所で会うな」 と言うお父さんの顔は、照れているような驚いているような、不器用なはにかみが浮かんでいた。 「なんだ、お母さんと喧嘩したのか?」 私はお父さんに抱きついて、子供のように泣く事が出来た。明日、あの男に会ったらお礼を言おう。 終
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 22:41:32.71 ID:QKhiCH4U0
久々に全感書く余裕があると思ったら参加作少ないのなんの なにこれ
きっとみんな茶色い悪魔の日の次の初めての週末を きゃっきゃうふふ、ぎしぎしあんあんって楽しんでるんだ きっとそうだ 裏切り者どもめ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 22:53:24.69 ID:86JFtVRu0
ゴキブリの日があったなんて知らなかったな。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 22:55:18.76 ID:QKhiCH4U0
∩_∩ / \ /\ | (^)=(^) | 人人人人人人人人人人 | ●_● | <うんこに決まってるだろ> / // ///ヽ <言わせんな恥ずかしい > | 〃 ------ ヾ | YYYYYYYYYYYYYY \__二__ノ
45 :
雪月火 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/21(日) 23:05:56.71 ID:8gHTZvso0
11時前だったら投下します。 11時後だったら予約です。
なんかやる気出てきたからおだいくれ
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:07:57.06 ID:goGItYlj0
tesuto
運営さんいないみたいだから投下しちゃうね、しちゃうね
50 :
雪月火 1/2 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/21(日) 23:10:02.66 ID:8gHTZvso0
「女子フリースタイルスキー、ジャパン、ネクストナンバー……」 名前を呼ばれたようだ。滑走順も。でも、もう何番目だったかは忘れてしまった。 目の前にあるのは、下り坂。白く、深く、恐ろしく続いている。雨と霧の先からは歓声が聞こえる。いろんな 人たちが、盛大な声をあげるている。きっと私に力を与えようとしている。そう信じて声をあげている人がいる。 だけど、いらない。 結果を生み出すのものは、全て私が持っているのだ。そう、それは自分の中にしかない努力と才能の結晶。歓 声から力を得るなんて嘘つきにはならない。そんな奴なんてただのアマチュア、負けたときの言い訳だって用意 してある臆病な奴ら。今までの努力は、体が覚えている。才能が地面を蹴るのだ。意識や感情が影響する程、私 は下手糞ではない。 必要のない情報を一切、排除する。 会場のアナウンス、うるさい歓声、止まぬ雨、フォグ、色、音、情報を遮断して、ただ白銀の闇の世界へと換 えていく。あのときもそうだった。あのときは、自然にそうできた。今は、枯れた才能を技術で補う必要がある。 いつだってこの道は怖かった。でも、この場所に立ってしまったら滑り降りなければならない。 ストックで体を押し出し、霧の先へ。一瞬だけの浮遊感を下半身の痛みがすぐに現実へと引き戻す。右こぶを 蹴ってターン、すぐ左へ。上半身は動かさず、下半身を犠牲に雪上を滑空する。 何で、こんなことをしているんだ? いつもすべりながら思う。子供の頃から遊びもせずに、こればっかり。いつか幸せになれるって、メダルをとっ ても変わらないじゃない! 一つ目のエアー。ジャンプ台を踏み切り、振り返る。居並ぶカメラと、自分の降りて来た道を確認してまたコー スに戻る。暴れる板を足で踏みつけ従属させた。 金メダルは賞味期限切れ、ましてや銅メダルなんてもうどこにしまったかもわからない。なのに、またここで 滑ってる。いったい何を探しに来たっていうの? 行け! 行け! 行け! 蹴って、蹴って、蹴って、重力以上の引力をゴールへぶつける。体は痛い。雷に打たれてるよう。だから早く 終わらせてやる。良いだろ? いつのまにかわかっちゃったけど、本当に欲しかったものはメダルなんかじゃなかった。記録でも、勝利でも ない。だからって、私を忘れた奴らをそのままにしておけるわけがない。
51 :
雪月火 2/2 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/21(日) 23:11:08.82 ID:8gHTZvso0
本能が、足を支配し、板を従え疾走する。 心が、体より前で、私を引く。 私は、ただ、滑るだけ。 生きているだけ。 男だって、スキーだって、何だって一緒。批判する貧相な奴らには、辿り着けない場所がある。 私は私のしたいように生きてそこへ行く。 ターンの反動がいちいち体に響く。板が暴れ、足を跳ねさせようと意地をはる。もうすぐまた来るジャンプ台。 厳しい。それはわかっている。このまま飛んでも、成功する可能性は低い。でも、やらなければならない。私は 参加しただけで満足できるぐらいの生娘なんかじゃない。 違うか? だって、そんなことで満足できるぐらいなら、はじめからこんな道を選びはしないだろ! 第2エアー踏み切り。足は練習通りに揃ってない。スピードに犯され汚されてしまった。きっと汚い雪が飛ぶ。 きっと体は震えて揺れる。臆病な少女みたいに。 だけど、負けてはいけない。やられるばかりにはならない。勝つ為に、その先の為に、体を隷属させ、世界を 従わせ、ただ綺麗に生きてみせる。 バックフリップ。 月のように宙を飛ぶ。 視界が一気に上昇する。ゴールが消え、月のない曇った夜空、そして着地点とまたゴール。予定された痛みに 耐え、またこぶを蹴り出す予定。そう、しなければならない。 それなのに、痛みはあらぬところからやってきた。体中を突き抜けるような激痛が尻から背骨を通って頭に響 く。足は無意識に投げ出したけれど、体中に痛みが残響している。その予期せぬ痛みで、落下したことに気付い た。 口の中には血の味が、視界の先には彩り赤いゴールが見える。うっすらとした霧。顔にかかる雨が冷たい。 まだゴールに着いてないのに、 あは、 歓声が聞こえちゃった。 <了>
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:11:52.58 ID:8gHTZvso0
以上です。 本物はもっとかっこよかったのだけど、イマイチ上手く書けない
53 :
◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:13:46.90 ID:bNlDXqKc0
混雑する前に予約ー
54 :
◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:17:18.86 ID:bNlDXqKc0
*以下、運営使用 | ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄| 23時を回りました。 | CAUTION .| これ以降品評会作品を投下する方は、予約の上指示に従って投下して下さい。 |________| 予約条件は「レス区切りまで終わり、後は投下するだけ」の状態であること。 ∧,,∧ || 締切は23:30となっております。規制中の方は救済スレッドまでどうぞ。 (´・ω・)|| その際は、30行を超えていないか確認してくださいね。あちらは30行を超えても書き込めてしまいますので。 / づΦ えーっと、猫さん居ないみたいですし、作法がいまいちよく分からないのですが、とりあえずこれを。
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:18:03.65 ID:bNlDXqKc0
以下、順番 ◆Lq1ieHiNSw(規制者スレ) ◆9LtD9d7.ER9h
56 :
君に偽りを 1/5 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/21(日) 23:19:13.58 ID:bNlDXqKc0
講義の後、友人達の輪から抜け出した絵梨は僕の側までやってきた。 「克哉ー、私、ダメだったよ」 「え?」 「豊崎君、他に好きな人がいるんだってさ」 そう言って笑った絵梨はとても辛そうだ。 だけどそんな切ない笑顔を見ても、僕は少しも悲しくならなかった。 「そうか、残念だったな」 豊崎のやつ、言ったんだ。 同情なんてできるわけもない。間違いなく僕は喜んでいた ※ 「あのさ、私実はさ、その、豊崎君と仲良くなりたいんだけど」 もじもじと絵梨がそう言ったとき、僕は深い衝撃を受けた。 豊崎とは僕が学科内でわりと仲良くしている男である。目鼻立ちはクッキリとしており、茶色く染めた長め の髪にゆるくかかったパーマが印象的だ。間違いなく女性にうける容姿をしている。 対して絵梨は、容姿だけを見て可愛いとは少し言い難い。童顔気味でまだ少し垢抜けていない感じの顔は決 して悪いわけではないのだが、しかし美人と判断を下すことは難しい。ただその性格には愛嬌があり、話して いて人を楽しい気持ちにさせる。僕とは同じ学科であり、同じサークルに所属しているのでかなり仲はいい。 そして一緒に過ごす時間が長いというのは、僕が絵梨に対して好意を抱くのに十分な条件であった。 だから僕は絵梨の告白に胸を締め付けられた。仲良くなりたい、それはつまりそういうことに違いないのだ。 「え、豊崎? あーそうなん? マジで? うわ気づかなかったわー」 「ちょっと、声大きいって! ほ、他の人には黙っててよ! これまだ克哉しか知らないんだから。ん、まあ そういうことだから、ちょっと協力してね」 もちろん僕は自分の気持ちを絵梨には伝えていなかった。そして絵梨の申し出につい肯いてしまい、複雑な 思いに駆られながらも絵梨の恋の手伝いをすることになった。 本人の性格も相まって、一ヶ月もすれば絵梨は豊崎とそれなりに仲良くなることができた。 「実はこの前デートに誘ってみたんだー。私から誘ったのにどこかご飯食べるとこ探しといてくれるだってさ。 マジ優しくない?」 「あー、らしいな。昨日豊崎から聞いた。お前がどんなもん好きかって俺に尋ねてきたよ。とりあえず何でも
57 :
君に偽りを 2/5 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/21(日) 23:19:58.24 ID:bNlDXqKc0
構わず食い散らかす女だって言っといてやったから」 「え、マジで? ちゃんと私のこと考えてくれてるんだー。やっばいなんか今からもう緊張してきた。とりあ えず克哉、殴っていい?」 幸せそうに豊崎のことを語る絵梨を見て、僕は胸がとても痛んだ。 しかしこの痛みは、僕が絵梨に恋心を抱いていることだけが原因じゃない。 その理由。 それは、豊崎は別に好きな人がいるという事実。 また、僕がそのことを絵梨に黙っているということ。それは絵梨から相談される前から既に知っていた。 知ってて応援していた。きっとこの恋が実ることはないと思っていたから応援できたのだ。 好きな人が幸せなら、そこに自分の姿はなくてもいい。思ってもいないことを無理矢理考えることで、浅ま しい自分に目を向けないようにしていた。 気持ちはとても複雑だった。 豊崎が好きな人はバイト先の同僚で、それはもうとても好きなのだそうだ。そしてその相手も、本人が言う には豊崎に対して好意を持っているという。顔もよければ話も上手い豊崎がそういうのだから、それは恐らく 本当にそうなんだろう。そしてその事実は、豊崎が絵梨に振り向くことはないということを示している。 それは僕にとっては喜ぶべきことなのだ。しかし、喜んでいない振りをしていた。 本当にうれしそうに、楽しそうに豊崎について語る絵梨を見ていると胸が痛んだ。結末は見えているのに。 豊崎もおそらく絵梨の気持ちはもうわかっているはずだ。しかし事実は言いづらいのだろう。それは残酷な ことでもある。優しさ故の残酷さだ。 まるで絵梨は道化だ。 ……演じさせているのは僕なのだけれど。 『緊張してやばい 眠れないけどやっぱ寝る んじゃおやすみ』 絵梨が豊崎とデートをする前日、絵梨から最後にきたメールには不安と期待が溢れていた。 『がんばれ いい話きかせてくれよ んじゃ』 文末に添えられた絵文字が白々しさを強調しているかのようだ。 絵梨と豊崎のデートの日、空からは皮肉な雨が降っていた。 ※ その日、絵梨はサークルを休んだ。他の人には体調不良と言ってあるらしい。しかし何人かは事実を察して
58 :
君に偽りを 3/5 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/21(日) 23:20:39.75 ID:bNlDXqKc0
いるようだ。きっと我慢できずに僕以外の人にも言っていたのだろう。 絵梨が失恋を僕に告げた後、僕は絵梨に何も言えなかった。正確には言葉を発していたとは思うが、その言 葉は何の意味も持たない適当な相槌だったと思う。 なにか言葉を掛けてやりたかった。 絵梨を励ましてやりたかった。 ……違うだろ。 心の隅に、安堵に肩を撫で下ろしている自分がいる。絵梨の失恋に喜んでいる自分がいる。 そいつが視界の端にちらついて。 絵梨を思う僕の気持ちが心の中で複雑に形を歪める。 翌日、僕は絵梨を呼び出した。 ※ 「やっぱ、落ち込んでる?」 「やっぱ、落ち込んで見える?」 「ああ、隠せてないぞ」 「そう、隠せてないか」 昼下がりの空いた講義室で二人、隣に座り会話をしている。絵梨の顔にはやはり元気がない。笑顔が乾いてい る。 「あーあ、ま、仕方ないよね。私なんかと一日だけでもデートしてくれたんだから感謝しないとね」 無理に笑う姿がどうしようもなく不憫だ。 「克哉には一応感謝してるよ。いろいろ手伝ってくれたし。今度何か奢るね。百円以内で。」 「一応ってなんだよ。普通に感謝しろよ」 「わかった。普通に感謝する。てか、ほんとに百円以内でもいいの?」 「聞き返すなら言うなって」 僕と話をすることで、絵梨は少しだけ、多分本当に笑った。 やっぱり絵梨はいい。いい笑顔だ。抱きしめたいという感情が、急激に体の底から湧き上がってきた。 「でも好きな人いたんならさー、初めから言ってほしかったな。まあ、気ぃつかってくれたんだろうね」 ギクリとした。 「克哉はそのこと知らなかったの? まあ知ってたら言ってくれてたか」
59 :
君に偽りを 4/5 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/21(日) 23:21:24.54 ID:bNlDXqKc0
それは―― いいさ。言ってやるよ。 「知ってたよ」 「ん?」 「知ってて言わなかった」 「ん? え? そんな、し、知ってたの? ウソ……じゃあ何で言ってくれなかったの!?」 絵梨の感情がわずかに昂った。 僕は答えず、静かにその顔を見つめていた。 「……まあ、言えないか。そうだよね。ごめん」 物分りがいい。やっぱりいい娘だ。 「絵梨……」 作り物の笑顔も消え失せ、バツの悪そうな顔をして目を伏せている。灯りをつけていない少し薄暗い講義室が、 今の絵梨にはとても似合っていた。 ああそうか。そういうことか。 今なら。 今なら落とせる。 「なあ絵梨」 「ん?」 「俺じゃダメか?」 「え?」 「俺が絵梨の彼氏になるのはダメか?」 顔をあげ、理解ができないかのような表情を見せている。 自分自身でもさっきまで理解出来なかったさ。いや、思ってて考えないようにしていた。傷心を狙うなんてい う卑劣なやり方を選択したことを。 「もう、冗談はいいって。人が落ち込んでるときにそういうのやめてよ」 「冗談なんかじゃないさ」 言って、絵梨の肩を抱き寄せた。 「ウソ? え? ちょっと、待って。え?」 卑劣? 最低? 何とでも言え。綺麗ごとなんて今は必要ない。 「ずっと絵梨のことが好きだったんだ。その、豊崎のこと聞かされたときは、やっぱりショックだった。でもお
60 :
君に偽りを 5/5 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/21(日) 23:22:05.91 ID:bNlDXqKc0
前がそう言うんなら応援したかった。お前が幸せになるんなら、俺はそれでいいって思ったから」 うわべだ。 「だけど絵梨の悲しむ顔なんてやっぱり見たくないんだよ……なあ、俺ならさ、きっとお前を泣かせたりしない から。好きなんだ。俺と付き合ってくれないか?」 絵梨の顔に困惑が広がっていく。白い半紙に落とされた一滴の墨汁のように。じりじりと。じわじわと。 「そんな……確かに克哉はいいやつだし、でもそんな、急に言われても、少し待っ」 「ダメだもう待てない。今すぐ考えてくれ」 僅かに語気を荒げ言葉を遮り返事を急かした。二人の顔は腕一本分の距離もない。絵梨は少し泣きそうだ。 少しの沈黙の後、 「……うん」 絵梨は瞳を潤ませながら小さく首を縦に振った。 ほら。成功した。 二人きり。薄暗い部屋。わずかな距離。演出は完璧だ。 そのまま僕は顔を近づけた。絵梨は少し怯えたような表情のまま眼を閉じた。 唇を重ねると、講義室の静けさに気がついた。 閉じられた絵梨の瞳からは涙が一筋。僕は眼を閉じていない。 なぜだろう。うれしくない。うまくいったのに。 数秒して顔を離すと、絵梨は涙を流しながら言った。 「……ありがとう。嬉しい」 「俺も嬉しいよ……ごめん、急で。まだ気持ちの整理とかついてなかったと思うけど、どうしても抑えられなく て」 「ううん、ありがとう。これから、よろしく、ね」 泣きながらも見せた幸せそうな笑顔に、今度は両手で抱きしめながらもう一度キスをした。 近づく顔。適度に化粧ののった肌。 至近距離で絵梨をまじまじと見つめながら考えた。 これからもこの娘には嘘を吐くことになるのだろう。 これからも自分の浅ましさに気づいていくのだろう。 やっと友達から恋人となったのに、僕はこの時既に崩壊の兆しを見出してしまっていた。 <了>
61 :
父親の条件 0/5 ◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:23:05.03 ID:bNlDXqKc0
続いて、投下します
62 :
父親の条件 1/5 ◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:23:50.99 ID:bNlDXqKc0
――先輩、聞いて貰えますか? 俺、結婚することにしたんです。 「ふぅん? オマエ、幾つだったっけ? ついこないだ成人式やったばかりじゃなかったっけ?」 ――そりゃ、去年の話です。もう立派な大人ですよ」 「んなこと言ってるヤツぁまだ甘い。まぁそれは別にどうでもいいか。で? 相手はどんな人なんだ?」 ――同い年でして。えっと、言いにくいんですけど、バツイチで娘が一人……。 「ほぉ。そりゃまた……。で、子供は何歳?」 ――来週で一歳半になります。 「お、俺の息子と同い年になるかな。もうすぐ二歳になるんだよ。……どうだ、懐いてるか?」 ――えぇ。彼女の家に行くと、すぐに寄って来るんですよ。一緒に遊んでます。 「そっか。そりゃ良かった。しっかし、その歳でいきなり一児の父かぁ。大変だろうが、頑張れよ」 ――あ。……はい! 「ん? どした。急に大声出して」 ――あ、いえ、あの。……、してくれないんです。 「ん? 何だって? 聞こえねぇぞ」 ――あの、えっと、誰も賛成してくれないんです。同僚の言うことなんか無視してりゃいいんですけど……。 「何だ、親御さんにでも反対されてんのか?」 ――はい……。 「大方、『まだ若過ぎる』とか『他に良い相手が居るだろ』とか、そんなとこだろ?」 ――えぇ、そうなんです。というか、良く分かりますね。流石先輩です。 「んなもん、ちょっと頭使えば分かることだ。つーか、そんなの無視すりゃいいんだよ」 ――え、いやでも。 「全く……。オマエの答えはもう決まってんだろ? 今更弱気になってんじゃねーっての」 ――あ、はい。そうでした。すみません 「はいはい、そこで謝らない。で、相手の親御さんトコは行ったか?」 ――はい、先週挨拶に行きまして。「幸せにしてやって下さい」って、頭下げられました。 「だったら、幸せにしてやんなきゃな。彼女さんも、娘さんも、な?」 ――はい、分かりました……! 「はは、その心意気で頑張れ。それでな、オマエが彼女さんと娘さんを幸せにしてやって。 それで、オマエの両親に、胸を張って、『俺達は幸せだ。幸せにやれてる』って、そういう姿を見せてやれ。
63 :
父親の条件 2/5 ◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:24:33.75 ID:bNlDXqKc0
そしたら、きっと認めてくれるだろうよ。だからな、絶対に、幸せになれ。いいな?」 ――先輩……! ありがとうございます! 「それからな? 愛してやれよ。娘さんをさ。血が繋がってなくても関係ないからな?」 ――はい、それはもちろん! 先輩に話を聞いて貰えて良かったです。ありがとうございました! ◇◇◇ あの時、背中を押してくれた先輩には、もの凄く感謝している。 妻はちょっと気の強いところはあるけれど、でも、彼女と結婚して良かったと心の底から思う。 仕事を終えて家に帰れば、妻が居て、娘が居る。娘のアキは、つい先日、誕生日を迎えた。 ショートケーキを一つだけ買って、ロウソクを二本立ててお祝いして、親子三人で食べた。 家に帰れば「パーパ、おかえー」と笑顔で出迎えてくれるアキの笑顔は、仕事の疲れを忘れさせてくれる。 家族のために、汗水流して働く毎日。禁煙も続けているし、酒はもう半年は口にしていない。 給料は少ないが、それでも、妻は頑張ってやりくりしてくれている。 独り身の同僚達は、そんな俺を見て嘲笑する。 「ほんっと、付き合い悪くなったよなー。あー、ヤダヤダ。小遣い月二万とか、何もできねえじゃん」 「だよな。結婚って人生の墓場だなんて言う人も居るくらいだし。あー、まだ結婚してなくて良かった」 そんな陰口を叩かれる毎日ではあるが、それでも俺は、――。 ◇◇◇ 『で? パパが尊敬してるっていう、例の実に男らしい先輩が、これからウチに夕飯来るんだね?』 電話越しの妻の声には、怒気がこもっている。表情が見えない分、いつも以上に怖い。 「あ、あぁ……」 思わずたじろぎ、声は上擦ってしまう。 『あのね、いつも言ってるでしょ? 何でそういう大事なコト、前もって言っておいてくれないワケ?』 「いや、それは、……」 言い訳をしようとして、しかし、 『いきなり今日来るって話になったワケじゃないんでしょ?』
64 :
父親の条件 3/5 ◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:25:19.06 ID:bNlDXqKc0
「う、うん……」 はぁ、と電話の向こうの妻がため息を吐く。 『やっとアキが寝たってのに……。今から買い物行って来るから。まだ会社でしょ? 時間稼いでよね?』 「分かった。えっと、そうだね、七時過ぎくらいでいいかな?」 恐る恐るお伺いを立てれば、 『……あと二時間ってトコか。うん、まぁいいわ。料理の方は、あんまり期待しないでよね?』 「完全に尻に敷かれてんのな、オマエ」 一連のやり取りを横で聞いていた先輩の第一声がそれだ。 「あ、いや、えっと。いつもはそんなことないんですけど!」 見栄というかプライドというか、既に粉々な気がするけれども、それでも一応は強がってみせるが、 「バレバレのウソを吐くんじゃねぇっての。夫婦の会話は大事だぞ?」 「あ、はい。そうですよね。すいません」 別に謝る必要はないだろうが、と先輩は笑う。 「……しっかし、その程度で許して貰えるんだもんなぁ。羨ましいなぁ、オマエんトコは」 先輩のその呟きが、妙に印象的だった。 見た目にもオンボロな、古ぼけた木造のアパートの前。 「ここがオマエ達の愛の巣ってヤツだな」 「何ですか、そのキモチワルイ表現」 「むぅ……。こういうところに歳の差を感じるのが悲しいな」 「左様ですか。ささ、どぞ」 玄関のドアを開けると、台所から煮物の美味しそうな匂いが漂ってくる。 パタパタという可愛らしい足音とともに現れたのは、愛娘のアキだ。 「パーパ、おか、……えー?」 俺の後ろに居る先輩に気付くなり、クルリと振り返って、家の奥へと逃げてしまった。 「パパ、おかえりなさーい。あら? アキ、どしたの?」 奥から、妻の声が聞こえてくる。 「……嫌われたなぁ、パーパ?」
65 :
◆M0e2269Ahs :2010/02/21(日) 23:25:51.23 ID:IdzOzqw40
よやく
66 :
父親の条件 4/5 ◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:26:20.64 ID:bNlDXqKc0
おどけたような先輩の口調。 「いえ、今のは先輩にビックリしたんですよ。アキ、結構人見知りが激しいんです」 必死に言い返すが、 「でも、ちょっと傷ついただろ?」 それはその通りなので、何も反論できなかった。 そうして囲む、ささやかな食卓。 先輩は妻の手料理をつつきながら、俺の会社での失敗談やら何やらで盛り上がっている。 正直恥ずかしかったが、しかし妻の楽しそうな顔を見ていると、まぁいいや、という気になった。 そしてそれと平行して、アキと先輩との攻防戦が始まっていた。 第一ラウンド。警戒しまくって妻の背に隠れて先輩の様子を伺うアキ vs 笑顔で手招きする先輩。 第二ラウンド。いつの間にか先輩に抱っこされているアキ vs やっぱり笑顔の先輩。 第三ラウンド。何故か家の中で追いかけっこが始まる。逃げるアキ vs 笑顔で追いかける先輩。 第四ラウンド。先輩に抱きついたまま離れようとしないアキ vs 困った顔の先輩。 第五ラウンド。妻に引き剥がされて泣き叫ぶアキ vs 「また来るからね」とアキの頭を撫でる先輩。 最終的に、アキが泣き疲れて寝てしまうという形で決着が着いた。 先輩が帰ってから妻がしみじみと呟く。 「アキがあんなに懐くなんてねぇ。家族第一って感じの素敵な男性だわね。……アナタも見習ってよね?」 それはもちろん、と俺は妻の言葉に頷いて見せた。 ◇◇◇ 「おぅ、昨日はご馳走様」 ――いえいえ、って、うわ、どしたんですか先輩、その痣? 「あぁ、これな。あの後、家帰ってから、嫁と一悶着あってだなぁ」
67 :
父親の条件 5/5 ◆9LtD9d7.ER9h :2010/02/21(日) 23:27:04.22 ID:bNlDXqKc0
――え? 何があったんです? 「うむ。嫁がだなぁ、『化粧の匂いがする! アンタドコ言ってたの!』とキレてだな」 ――あれ? 俺の家でご飯食べるって話、してなかったんですか? 「おぅ。話してたつもりだったんだけど、どうやら忘れてたらしい。……やっぱ夫婦の会話って大事だよな」 先輩と二人、お互い顔を見合わせて笑い合う。 ――本当に、本当に大事ですよね。……ありがとうございます。ありがとうございました、先輩!
68 :
◆391BfrSTR. :2010/02/21(日) 23:27:21.55 ID:qyXaSzktP
よやくします
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:28:21.95 ID:bNlDXqKc0
以下、順番 ◆M0e2269Ahs氏 ◆391BfrSTR.氏 では、◆M0e2269Ahs氏どうぞ
70 :
穴 1/2 ◆M0e2269Ahs :2010/02/21(日) 23:28:59.23 ID:IdzOzqw40
もう三度目になる。ダンゴムシは、もう三回もあたしたちの巣の中に転がり落ちてきている。 壁にぶつかって動きを止めたダンゴムシは、しばらく丸まったままでいて、あたしたちの視線を釘付けにする。 「姉さん」 小声で妹が話しかけてくる。視線はもちろんダンゴムシに向けられたままだ。 「ダンゴムシには学習能力がないの?」 「もし、あるなら三回も落ちてきてはいないわね」 きっと今、あたしたちの巣の上には人間がいて、落としても落としても這い上がってくるダンゴムシを見て、 おもしろがっているのだろう。 「教えてあげればいいんじゃないの……?」 「どうやって? あなた、ダンゴムシ語が話せるっていうの?」 「は、話せないけど、だって。見てられないよ」 妹は悔しそうに顔を伏せた。妹の気持ちがわからないわけではない。ただ、ダンゴムシはムシとは言っても 虫じゃない。足がいっぱいあって、しかも丸まる奴に、あたしたちの気持ちなど、どうしたって伝わらないのだ。 たっぷりと時間をかけて、(もう何回も確認しているというのに)安全を確認したダンゴムシが、ゆっくりと動き 出した。わらわら、もぞもぞと動く足。なんて、おぞましい。体をよじって地面に足をつき、ダンゴムシは歩き出 した。あたしたちのことなど見向きもしないで、なだらかな上り坂を行く。 「あっ」 妹が小さく叫んだのと同じタイミングで、あたしも気がついた。ダンゴムシの背中が、少しへこんでいる。きっと 人間に強く掴まれたせいだ。なのにダンゴムシは何も言わずに、外へ向かって歩いて行く。 「姉さん!」 妹が声を上げた。引き止めるなら、今のうちなのかもしれない。しかし、どうやって? あいつはでかいし硬いし、 言葉も通じない。強引に引き止めでもしたら、かえって傷つけてしまうかもしれない。妹が訴えかけるような目 で見ている。残念だけどダメ。そんな目をしたって、あたしたちには何もできない。首を横に振ってみせると、妹 が息を飲んだのがわかった。あたしは妹から逃れるように、ダンゴムシのへこんだ背中に視線を移した。痛々しい 怪我だ。あの怪我だったら次はないかもしれない。潰れたら潰れたで、食べることができるかもしれない。けれど、 妹のことを思えば、人間に、どうかダンゴムシを巣穴に放り込まないでくださいと、あたしは祈るのだった。 「頑張れ!」 突然、妹が叫んだ。 「あなた、何を?」 「頑張れ! ダンゴムシさん頑張れ! 人間なんかに負けるな!」
71 :
穴 2/2 ◆M0e2269Ahs :2010/02/21(日) 23:29:45.27 ID:IdzOzqw40
今度は、妹があたしの方を見向きもしなかった。ただ、一心にダンゴムシの背中に声を浴びせている。言葉が 通じないのに、応援したところで意味がないかもしれないのに、妹は叫ぶ。 まぶしい、と思った。妹の姿も。ダンゴムシの姿も。まぶしいくらいにまっすぐだ。少し前の自分の姿を思い出す。 人間に祈るだなんて、なんて馬鹿馬鹿しいことをしたのだろう。そのあたしの行為は、ダンゴムシの命そのものを 否定しているようなものではないか。いつからあたしはこうなったのだろう、と思う。しかし、今は深く考えない。 「が、頑張れダンゴムシ! 次こそは捕まるんじゃないよ!」 その代わりに、大声で叫んだ。この言葉は、ダンゴムシのためではないのかもしれない。妹のように、純粋な応 援なのだとは言えないかもしれない。しかし、やはり今は深く考えたくない。 「頑張れ! 頑張れ!」 妹の声と重なった。ダンゴムシは、何の反応もしない。それが今は、ありがたい。ダンゴムシは、ほぼ垂直に壁を 登って行き、やがてその姿は見えなくなった。 妹の顔を見ると、満足そうに笑っていた。その笑顔すらも、まぶしい。あたしは、何とか笑ったような顔を作って、 妹の前を通り過ぎた。 「あんな、姉さん珍しい」 そう声がかかった。何か、純心なものが、あたしにもあった気がした。妹にあって、あたしにないだなんて、思いた くはなかった。だから叫んでみたけれど、やっぱりあたしには元々そんなものはなかったのではないかと思う。 「たまには、いいじゃない」 そう言うのがやっとだった。別に、ダンゴムシを純粋に応援する心なんて、なくたっていい。生活には何の支障も ないし、むしろ邪魔だとも言える。なのに、心のどこかでは、やはりそれは寂しいと思っている。 「突っ立ってないで、仕事に戻るわよ!」 声を張り上げて、妹に振り返った。しかし、そこに見たのは妹の姿ではなく、ダンゴムシの姿だった。 「姉さん!」 妹の声が聞こえたときには、あたしはダンゴムシの体当たりを受けていた。 「どどでんも。はあ。どどでんもふ」 ぶつかった瞬間、ダンゴムシが何か言った。ダンゴムシに弾き飛ばされたが、体に痛みはない。ダンゴムシの行方 を目で追う。壁に当たって、ダンゴムシはやはり丸まったままでいた。妹が駆け寄ってきたが、あたしの頭はダンゴム シの言葉の意味を考えている。ぶつかってしまったから、謝ったのだろうか。それとも、また来ちゃったよとでも、 おどけてみせたのだろうか。それとも、もしかしたら、もしかしたら、さっきはありがとう、だなんて……ありえない。 そんな、虫がいい話なんて。ダンゴムシは依然丸まったままだ。これで四度目になる。妹は、また応援してあげる つもりだろうか。あたしにはもう、そんなこと。できそうにない。
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:30:14.42 ID:goGItYlj0
yoyaku
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:31:17.60 ID:bNlDXqKc0
以下、順番 ◆391BfrSTR.氏どうぞー
74 :
いつか、マンツーマンライブ 1/4 ◆391BfrSTR. :2010/02/21(日) 23:31:37.16 ID:qyXaSzktP
高久が駅に着いた時には、もう終電も無くなっていた。 誰かが捨てた茶色のレジ袋は、寒い風に吹かれて目の前を転がる。駅を照らす蛍光灯は、今にも消えそうな様 子で点滅していた。 心の中で高久は思わず叫んだ。ファッキン、上司。死ね、世の中。 終電までに終わりそうにないような仕事を押し付ける上司なんて、くそったれだ。 高久は誰もいない駅の前で、そう独りごちた。そうだね、君は悪くないよと言うかのように、レジ袋は風の中 で舞い始める。 こんな所に居ても、風邪をひくだけだ。高久はやむなしに、歩き始めた。 そして落ちていたレジ袋を、ゴミ箱の中に入れる。わー、暖かいやとアテレコしてみた。ただ心の底が少し冷 えただけだった。 少し歩いてネットカフェでも探そうと目論んでいた高久だが、案外めぼしい店は見つからなかった。 寒い中うろうろするのも疲れて、道の真中で立ち止まる。駐輪場の軒下には、ダンボールを敷いた老婆が横た わっていた。僕もあれくらい、自分を捨てられたらいいのに。そしたら、きっと今抱いているこの焦燥を断ち切 ることができるのに。 高久は、ままならないこの世の中を憂いつつ、ため息をついた。 「ちょっと、おにーさん」 後ろから声をかけられた。振り返ると、ブレザーを着た女の子が立っていた。 「ため息つくと、幸せが逃げますよ」 「解ってないなあ、君は。ため息をつくことによって、ストレスを外に逃がせているのならそれでいいんだ。そ れとも幸せが逃げるかも、と思いながら息苦しく生きるほうが、君にとって幸せなのかい」 自分でも驚くぐらいに、高久は饒舌になっていた。 初対面の女子高生に、こんなに偉そうに喋ったらひかれるんじゃないだろうか。気恥ずかしくなって、高久は 下を向いた。 「そうかもしれませんね。だけど、ため息をつかなければいい人生にしよう、と思えばいいんじゃないですか」 女子高生は高久の発言を真摯に受け止めて、そう発言していた。 確かに、そんな人生を過ごせたら幸せだね。でもね、御嬢ちゃん。そんなに世界は甘くなくてよ。 高久はある種の優越感を覚えた。女子高生よりも現実をきちんと受け止めている分、自分のほうが格上に思え たのだ。 とてもいい気分になれた高久は、女子高生を見ながら訊いた。 「君はこんな時間まで何してるんだい。早く家に帰りなさい」
75 :
いつか、マンツーマンライブ 2/4 ◆391BfrSTR. :2010/02/21(日) 23:32:23.19 ID:qyXaSzktP
「あっ、心配してくれたんですね。ありがとうございます。私こういう者です」 女子高生は懐から名刺の束を取り出すと、一枚こちらによこした。 そこには、応援屋花子と手書きで書かれていた。 「えーっと……これは一体?」 「名刺です」 全くもって解せなかった。応援屋というのも分からないし、今時花子なんて犬にもつけない名前だ。そもそも、 名刺いっぱいにその五文字が書かれていて、他の情報が全く無い。これでどう分かれと言うんだ。 なので、名刺だってことは分かってる、書いてあることが分からないんだ、と高久は正直に言った。 「書いてある通りですよ。私は応援のプロなんです」 「は?」 「あ、花子ってのは源氏名です。ほんとはちゃんとした名前なんですよ」 「いや、訊いてないけど。そうなの、ふーん」 まだ暖かくもなっていないのに、頭がお天気でいらっしゃる。高久は不意に、今年は暖冬だとニュースで言っ ていたことを思い出した。 「まあまあ、とりあえずあそこに座って話しましょう」 女子高生――花子が指さした先には、鉄製のベンチが置いてあった。高久は、あれに座ると冷たいだろうな、 とどうでもいいことを考えつつも、花子に促すままに付いていった。 「さて、おにーさんの人生でも聞かせてもらいましょうかね」 ベンチに座るや否や、花子は切り出した。 「何でそんなこと言わなきゃならないんだよ。お互いのこともよく知らないのに」 「おにーさんは私のこと、もう十分知ってるでしょ。私は今からおにーさんのことを知るの」 「はあ」 「昔夢中になってたこととか訊かせてよ、それとも」 花子はそこで言葉を切って、目つきを変えた。 能天気な女の子だな、と高久は感じていたが、その目をみた瞬間鳥肌が立っていくのを覚えた。 間違いなく、これはプロの眼だ。直感した高久は、身を震わせた。寒さの所為では無い。 「今も捨て切れないで、いることとか」 高久は、心臓が縮み上がる感覚を覚えた。実際数センチは縮んだかも知れない。 何で、俺のことが分かるんだ。高久は、手のひらから汗が噴き出てくるのを抑えられなかった。 花子は、最初から解ってましたよ、といった顔でこっちを見つめている。
76 :
いつか、マンツーマンライブ 3/4 ◆391BfrSTR. :2010/02/21(日) 23:33:08.96 ID:qyXaSzktP
何者なんだ、こいつ。高久は、恐怖が見せる何かの輪郭にすっかり怯え上がっていた。 「早く」 「あ、ああ。捨て切れないでいること、あるよ。ギターだ」 「ギター?」 「そう、ギター。俺は高校生の頃、軽音楽部に居たんだ。部内では結構上手いほうだったから、皆にはチヤホヤ されていたんだ」 高久は眼をつぶって、昔のことを思い出した。あの頃は、部内の女子を取っ換え引っ換えしていた記憶がある。 楽器の腕前が、そのまま地位に繋がっていた高校時代。記憶の中で、その写真は花で彩られている。 「だから勘違いしたんだ。俺はギターで食っていけるって。でも、それは勘違いだった。俺だけがとり残されて いったんだ。周りの奴は、楽器が上手くなる代わりに、勉強してた。それをあざ笑ってた自分が恥ずかしいよ」 それは、まるで川の流れだった。高久はそう付け加えた。自分はギターが上手いというイカダの上に乗って、 すいすいと川下へ漕いでいった。他の奴らは泳いで必死に追いかける。そんな光景が滑稽に見えた。だけど、川 下に行くに従って、障害物は増していき、ついにイカダでは通れないような川になってしまった。苦労している 俺を尻目に、他の奴らはクロールですいすい進んで行く。待ってくれ。俺が言っても、受け入れてもらえるはず がない。自分が逆の立場だった時には、一秒たりとも待たなかったのに。 「イカダから降りたときには、もう手遅れだったってことさ」 高久は煙草に火をつけた。冬の夜空に、紫煙が霞んで消えていく。 「かっこわるいですね」 少しして、花子は口を開いた。 「あんだって」 「どうして、その手があるのにかき分けて前に進もうとしないのですか」 花子は、平泳ぎをしているみたいに、物をかきわける仕草をした。 「意味が分からねえよ」 「イカダに乗ってしまったのは仕方ないことなのですよ。今から頑張って泳いだって、間に合いっこありません よ。だけど、イカダに乗ったまま障害物をこんな風にかき分けたらどうです? 皆に追いつくんじゃないですか」 ああ、なるほど。高久の目の前は、急激に明るくなった。決して、夜が明けたわけではない。 そういった簡単なことも思いつかず、溺れるように泳ぐ人生を送ったって楽しくなんか無いんだ。 それを悟ることが出来た。気がつくと、高久は一筋だけ涙をこぼしていた。 「ありがとう。本当は解ってたんだ、俺はそういう道しか無いんだって。でもギタリストになるなんて、周りの 目が気になるから、ギタリストになりたかったけど諦めたニヒルな青年を、僕は演じていたんだ。でも、君の言
77 :
いつか、マンツーマンライブ 4/4 ◆391BfrSTR. :2010/02/21(日) 23:34:03.72 ID:qyXaSzktP
葉で決心がついたよ」 高久は自信に充ち溢れた顔で、そう言い切った。 僕の泳ぎ方を肯定してくれる人が、ここに一人居る。0と1では大きな違いだ。 バカみたいに人の目を気にして、息苦しく生きていた昨日までとは違う。 高久は、決心しておおーっと叫んだ。 僕の大地は、夜明けた。そう思う高久は、輝いているようだった。 「本当にありがとう」 「いえいえ、仕事ですから」 花子は後ろを向いて、夜空を見上げていた。高久の心とは裏腹に、夜はまだ沈んでいく。 「お礼をしたいんだ、電話番号を教えて欲しい」 高久の発言に、下心が無かった。ただ人生を変えてくれた娘に、本当に感謝していただけだった。 「いや、いいんです。私はもう……」 その時、終電も無くなった駅から、電車の警笛がけたたましく鳴り響いた。 高久が一瞬そっちに気を取られ、花子のほうに振り返ったときには、もう花子は居なかった。 代わりに、大量の花束と看板が置かれていた。 そして、どこから来たのか分からない茶色のレジ袋が、目の前を足早に転がっていった。 高久が見た看板には、こう書かれていた。 「○月×日、ホームから落ちた小学生を助けるために線路へ降りた女子高校生が、亡くなられました。女子高校 生は、チアリーディング部の主将を務めており、その日も応援への行き道に当駅を使われたそうです。本社と致 しましても、大変痛ましい事件であり……」 高久は最後まで読まなかった。最初から、何となく分かっていた気がしたからだ。 花を手向けられるぐらい立派になってから、大量に置いてやろう。 そして、彼女の前でギターを弾いてやろう。そう、高久は誓った。 高久は10秒ほど、献花台の前で目をつぶってから、再び漫画喫茶を探す旅に出た。ため息はもうつかないつ もりだ。 −了−
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:34:15.49 ID:bNlDXqKc0
以下順番 ID:goGItYlj0氏 ID:goGItYlj0氏 申し訳ありません、ギリギリ間に合っておりません、時間外扱いになります
79 :
先輩と僕1/4 ◆tMhmjHSlXE :2010/02/21(日) 23:38:19.96 ID:goGItYlj0
「大好きです! 付き合ってください!」 僕は思いっきり頭を下げてそう言った。後頭部がちりちりしてとても熱いのは、水葉先輩の視線を モロに浴びてるからだろう。 先輩はしばらく黙っていた。そりゃそうだ。同じ部活の後輩に告白されたのだから驚いたに違いない。 我ながら無謀な告白だと思う……今ならレベル1で魔王に立ち向かう勇者の気持ちの代弁さえ 出来てしまいそうだ。まさしく高嶺の花である先輩は、僕の後頭部もいよいよ見飽きたらしい。 返事という名の刃を僕の胸に突きつけた。 「君は、私の知らない所で、私の為に、誰にも知られず、死ねますか?」 一言一言丁寧に区切りながら言葉を紡ぐ先輩。僕は何を言われたのか直ぐに理解できず固まってしまった。 僕が先輩に告白したのは、何を隠そう彼女がとても綺麗だったからだ。そんな僕にこの言葉は重すぎる。 何も返すことが出来ない。 だけど、おかしな話だけれども……僕はこの瞬間、本当の意味で先輩に恋をした。 先輩の顔を初めて見た気がした。その姿が、今までと全く違って見えたんだ。 やがて、金縛りにあったように目を見開くだけの僕を尻目に、先輩は踵を返した。校舎裏なんてベタ な場所を選んだのは良いけど、秋も更けた今日この頃、日陰は案外寒いもので先輩が風邪を引いてはいけない。 僕は呼び止める事はせずその背中に心の中で手を振った。 先輩の背が校舎で見えなくなりそうになる。瞬間、僕の胸は外界の気温と反比例するように 熱い何かがこみ上げてきた。胸が苦しくて、息が上手く出来ない。けど、僕は走り出していた。 「先輩! ま、待ってください! あの、その……」 後から思えば、不思議そうに振り返った先輩の表情が印象的だった。この時の僕のした事は、 恐らく最後の悪足掻きなのだろう。 「さっきの言葉……考えさせてもらえませんか?」 それが高校一年生にて、人生初めての告白だった。 日は落ちかけていて、街一面紅葉の色に染められたようだった。 家に帰りご飯を食べて布団に潜り込むまで、ずっと先輩の言葉を考えていた。 そもそも僕が水葉先輩を初めて見たのは体育館のネットで先輩がバレーのスパイクを打っていた時だ。 なんて綺麗なんだろうと僕は一瞬といわず、数秒目を奪われた。舞い広がる髪は体育館の窓からさす 光で鮮明に浮かび上がり、そのバランスの良い体と跳躍は漲る生命力を感じさせた。
80 :
先輩と僕2/4 ◆tMhmjHSlXE :2010/02/21(日) 23:41:43.47 ID:goGItYlj0
鋭角に体育館の地面に突き刺さるボールと、先輩の着地する音がほぼ同時に響き渡る。 体育館には沢山の人が居た筈なのに、僕は先輩しか目に映らなかった。 その後、僕は迷わずバレー部に入部した。特に何かイベントがある訳でもなかったけど、彼女の姿が 見れるだけで幸せだった。 そして同時に先輩は周りに煙たがれている事も知ったのだ。 理由は明白だ。先輩は誰に対しても無愛想過ぎるのだ。冷めた目で周りを見つめるその姿は、 なまじ目立つ分鼻につく人も多いのだろう。加えて頭一つ抜けるバレーボールの技術は、 他の追随を許さない。幸か不幸か、注目を浴びる人の宿命かもしれない。 そしてこれが一番不味い。先輩はとてもモテるので、告白の返しがアレなものだから、 人によっては「お前は何様だ?」って思うだろうし、同姓から「調子に乗っている」と見られても仕方ない。 先輩は何を考えているのだろう? 分からない。先輩の為に誰も知らない所で死ぬ……出来ない。 こう考えるととんでもない人だ。やはりそこまで僕は先輩が好きでないのかもしれない。いわゆる、 恋に恋しているといった感情なのかな? そんな尻尾を追いかける犬のような事をしているうちに、頭の中の先輩の姿が溶けていった。 同時に、煮詰まる脳みそも溶け出して、眠りの淵へと落ちていった。 次の日の朝。僕の出した結論は、「先輩を観察しながら考える」だった。決してストーカーではない。 犯罪とは違うんだと言い聞かせつつ、僕は通学路を急いだ。 すると朝練なのか、学校の外周を走り続ける先輩に出会った。思わず顔を赤くする僕は しまった事に目が合ってしまう。 「……っ!」 忘れていた訳ではないのだけど、この状況は不意打ちだ。 先輩は軽快な靴音と共に僕の横を通り過ぎていった……。挨拶などありはしないし、ましてや会話 なんて夢のまた夢だ。それでも僕の心臓は鳴りやまなかった。 何故なら、目が合った瞬間、先輩は少し俯きながらもクスリと笑っていたからだ。 それからその日はもう大変だった。放課中や昼休み、そして部活に至るまで、先輩と目が合った回数は 軽く出会ってからのソレを超えていた。 改めて思う。自分の気持ちは変わらない。先輩をみて苦しくなる胸の痛みは嘘ではない。 僕はの中で心はもう決まっていた。
81 :
先輩と僕3/4 ◆tMhmjHSlXE :2010/02/21(日) 23:42:31.58 ID:goGItYlj0
だからその日の終わり。部活の後。校門を出てすぐ僕は彼女を呼び止めた。 意を決して帰路につく先輩呼び止めるのに、心臓は三回止ったと思う。 「水葉先輩!」 夕日の横顔が僕を捉える。 「……君は確かストーカーの」 「ち、違います!」 「そう? なら何の用かしら?」 先輩は砕けた様子で僕を見つめた。その視線に僕は言葉を飲み込んでしまいそうになる。 「昨日の、昨日の先輩の言葉に、答えを言いたくて」 「そう、じゃあ聞かせてください」 僕はすぐ脇にある人気のない道に先輩を誘導する。 常に行われる深呼吸。 僕は先輩が好きだ。 「僕は先輩の為に、誰にも知られず死ねません」 そう言い切ったとき、先輩の顔には明らかに落胆した表情が窺えた。 「わざわざその事を言いに来てくれたの? だったらいいのに。あんな言葉、私に興味をなくして貰う 為の常套句なんだから……そのまま変な女と思っていてくれていいよ」 これでいい。これが僕の答えだから。答えは――伝えきる! 「でも、それって究極の愛だなあって思ったんですよ。先輩よく思いつきましたね。すごい考えました。 でも、僕の腹のそこからこみ上げる何かも、今こうやって気絶しそうな程熱い頭も爆発しそうな心臓 も全部全部嘘ではないんです! だから、僕はやっぱり先輩が好きなんだ!」 ぜえはあと息を吐く。火炎が出るくらい喉も熱かった。 そして、いつしか叫んでいるうちに見れなくなっていた先輩の方に目を向けると……ゆでだこになっていた。 「な、き、君は……」 口をパクパクさせている。こんな先輩は初めて見た。 「君は何を恥ずかしいこと言ってるの! 何でそんなに私が好きなの? 何で? 何で? 意味がわからない!」 先輩は目に涙まで溜めている。 「私は人から嫌われる性格なんだから……私の見てくれを好きになった人なんか好きになれるはず無いじゃない! あなただってそうでしょ?」 「だから!」
82 :
先輩と僕4/4 ◆tMhmjHSlXE :2010/02/21(日) 23:43:36.95 ID:goGItYlj0
僕は先輩の声を遮った。そうだ、先輩の言うとおりだ。一人で部活の朝練をする程真面目で、 孤独が好きな振りして団体競技をしていて、本当は人に愛されたい事くらいしか、僕は先輩を知らない。 だから、先輩を好きになる資格なんて本当は無いのかもしれない……でも。 「だから、僕はこれから、貴女の為に死ねるくらい、水葉さんを好きになります。その時、 また答えを聞かせて下さい?」 先輩は呆然としていた。乱れだ髪も、涙の後も拭かずに。そして、 「君、面白いね」 先輩は笑った。僕も笑った。 「うん、ありがとう。私さ、あんまり人の事を信じられないんだ……でも君は、そうね、応援するよ。 じゃあ名前教えて?」 僕は結局のところ、その境地に到達することはできないかもしれない。どんな壁があるのかすら 分からない。でも近づく事はきっと出来るんだ。それが嬉しくて、声が震えて、僕は名前を噛んだ。 終わり
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:45:03.46 ID:bNlDXqKc0
ID:goGItYlj0氏お疲れ様でした。 以下、予約なし これでいいのかな?
おつかれい
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/21(日) 23:59:29.33 ID:bNlDXqKc0
現在、週末品評会203thの投票受付中です。今回の品評会お題は『応援』でした。
投稿された作品は■まとめ h
http://yy46.60.kg/test/read.cgi/bnsk/1266607311/ -週末品評会203th- にてご覧頂けます。
投票期間は2010/2/23(火)24:00:00までとなっております。
感想や批評があると書き手は喜びますが、単純に『面白かった』と言うだけの理由での投票でも構いません。
また、週末品評会では投票する作品のほかに気になった作品を挙げて頂き、同得票の際の判定基準とする方法をとっております。
投票には以下のテンプレートを使用していただくと集計の手助けとなります。
(投票、気になった作品は一作品でも複数でも構いません)
******************【投票用紙】******************
【投票】:<タイトル>◆XXXXXXXXXX氏
【関心】:<気になった作品のタイトル>◆YYYYYYYYYY氏
<気になった作品のタイトル>◆ZZZZZZZZZZ氏
**********************************************
― 感 想 ―
携帯から投票される方は、今まで通り名前欄に【投票】と入力してください。
たくさんの方の投票をお待ちしています。
時間外の方も、月曜中なら感想、関心票のチャンスがあります。書いている途中の方は是非。
おだい
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:00:15.27 ID:cSb1vvth0
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:00:47.82 ID:zRR0ifgi0
>>85 多分これで良いと思うのですが、間違ってたら指摘もしくは貼り直しお願いします
>>電話
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:01:45.79 ID:cSb1vvth0
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:04:53.03 ID:dzlAJGji0
トン
書いてみたら10レスになりやがった品評会作品投下。 普段なら無理やり削ってでも規定レスに収めて出すんだが、今回は諦めた。
空っぽの心をひきずるようにしてユウは生きていた。 別に苛められていたわけではなかったけれど、学校でも、家庭でも、孤立していた。母親も、父親も嫌いだった。信じられる大人な どいなかった。友達もいなかった。世界中のすべての人間が敵だった。自分でも意識しないままに心に檻を作っていた。一人でいるこ とだけがユウの望みだった。 孤立して、孤独で、――それでも自分はそういう人間だから仕方ないと思っていた。馴れ合うことなど馬鹿馬鹿しいと他人を蔑みな がら、孤高を気取って強がっていた。ユウは自分がひどく空虚な「空っぽの人間」であるような気がしていて、そのことが心の重荷に なっていた。だから、そんな自分を包みこむようにして孤独の殻を被った。空っぽの心を守る強固な壁。それが唐崎ユウの心象風景だ った。 ある晩秋の日、文化祭の後片付けを押しつけられたユウは、降りしきる雨のなか、凍えながらひとりで正門を片付けた。クラスメー トの誰も、ユウを手伝いに来てはくれなかった。それでも好都合だと思っていた。もし誰か責任感が強い生徒が来ても、きっとユウは 「一人でできる」と言いはってそれを追い返しただろう。共同作業は苦手だった。 その日、身体を冷やしすぎたせいか、次の日ユウは肺炎になり、入院した。誰もユウのことを見舞いには来なかったが、それはかえ って助かるとユウは思った。これでしばらく学校に行かなくても済むと思うと、一人でいられると思うと、少し嬉しかった。 ユウがはじめて亜希に会ったのは、入院した病院の待合室でのことだった。 広げたスケッチブックに鉛筆で一心不乱に何かを書きこんでいる車椅子の少女は、透きとおるように白い皮膚をしていた、かぼそい 腕、華奢な肩、細やかに伸びた足。綺麗な少女だなと思ってボンヤリと眺めていると、突然、少女が顔をあげ、ユウのほうを見て何か を考えこむような素振りをみせた。少年は知らんぷりをしたが、ユウは、すーっと近寄ってきて口を開いた。 「ユウくんじゃん? ――あれ、君も病気なの?」 室内に凛とした声が響く。少女の口調は、人形のような外見からは想像もつかないほどサバけていた。 「ええ、肺炎で」 ユウがありありと迷惑そうに答えたのは、なるべく邪険にして追い払おうとしたからだ。 少女に悪いかな、とも思ったが、こういう場合にどう反応したらいいか、ユウは知らない。知らないものは仕方がない。 「何か、冷たいなぁ。――もしかして、あたしのこと忘れてる?」 知らない。ユウがそう言おうとした前に、先を制して少女が自己紹介した。 「あたしは水島亜希。――ほとんど学校には行けてないけど、いちおうユウくんのクラスメートだよ?」 ユウは驚く。その名前には聞き覚えがあった。 たしか小学生の頃、休み時間も、放課後も、教室の片隅で絵ばかりを描いていた大人しい少女。その外見は、もう少し全体的にふっ くらしていたような気がしたが、今はあの頃よりずっと痩せているのだろう。そういえば亜希には、「何か暗い女の子だなと」いうく らいの印象しかなかったが、いまこうして話してみると、少女の話しかたは、とてもその記憶のなかの小学生と同一人物とは思えない。
「なぁ、ユウくん」 ユウが何も語らずに押し黙っていると、少女は唐突に、こんなことを口にした。 「ユウくんには、なんとなく勇気が足りない気がするんだ」 「勇気が足りない?」 怪訝そうに眉をひそめるユウ。 少女と話したことは、ほとんどない。初対面に近い相手に失礼なことを言うなと、ユウは少しムッとした。 「うん、だからあたしの勇気を、貸してやるよ」 「貸す? 勇気を?」 少女の発言は意味が分からなかった。 「うん、貸す」 ユウはなんとなく少女と話すのが煩わしくなった。だから、どこにも行く予定などないが嘘をついた。 「――僕は用があるので、これで」 「勇気は?」 「借りときます。――それじゃ、さよなら」 鬱陶しかったので、ユウは適当に答えた。 「おう、またな」 そんなユウに、亜希は笑ってひらひらと手を振る。 ユウは足早に歩きだした。ただ一人ででいたかったから。それだけの理由でユウはその場を離れた。――なかば逃げるように。 病室の角を曲がったところで後ろを振りかえり、廊下には誰もいないのを確認してユウは安堵した。 「なぁ、ユウくん。――愛も足りないなら、あたしが詰めてあげるぜ?」 次の日、――こんどは診察室で、ユウはまた亜希に出会った。昨日と同じように少女は気さくに話しかけてきて、それが少し勘に触 ってユウはイライラついた。 「……愛なら足りてますよ」 うんざりした口調で、面倒くさそうにユウは答える。 「いや、どうみても足りてないぞ。うん、――今日もユウくんは愛情が足りないって顔をしてるぜ」 相変わらず少女は失礼だった。 「じゃ、それも貰っておきます。――それじゃ」 ユウは言い捨てて立ち去ろうとしたが、今度は成功しなかった。ユウの手首をつかんで引いた少女が、その手を祈るようにして自分 の襟元に押しあててたからだ。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:10:08.26 ID:0F/LRGqE0
さるさん その傾向と対策
「って、――な、何、やってるんデスか?」 「何って、愛情の注入中だよ?」 つい焦ってドギマギ口調になるユウに、こともなげに微笑んで少女はいう。 なかばパニックになったユウは、思い切り少女の手を振りほどいた。少女の細い手首はあっさりと振りはらわれて車椅子の角に叩き つけられた。思いきり打ちつけられた手首を抑えながら少女は「ううっ」と呻いている。それを視界の端に捉えていながら、ものも言 わずにユウはほとんどその場から走りだすようにして逃げ去った。 最低だな、と自分でも思った。すごく惨めで、空しくて、辛い気分だった。 差しのべられた手を、これほど手ひどく振りほどいたのだから、もう亜希が話しかけてくることもないだろう、――そんな考えが脳 裏に浮かんだ。それが少し哀しくて、哀しいと思った自分にユウは驚く。 無言のままユウは歩いた。 ――これでいいんだと、自分は孤独のままでいるべきなのだと、自分の胸に言い聞かせながら。 ユウの予想は当たらなかった。 病室に戻ったユウのところに、亜希が三度現れたからだ。 「よう、ユウくん」 何事もなかったかのように挨拶する少女に、ユウは苛立った。このとき、ユウはもう余裕をなくしていた。 「何しにきたんだ! 帰れよ」 入室したばかりの少女に、ユウはほとんど怒鳴りつけるような剣幕で言った。少女はすこし寂しそうな表情をしてユウに聞く。 「どうして?」 「どうしてもこうしても、邪魔なんだ。気持悪いんだよ。来るな。近寄るな。触るな。話しかけるな。他人のテリトリーに入ってくる な。――俺は一人でいたいんだ」 ここが病院内であることも忘れてユウは叫んだが、亜希は何も気にしていないかのように平然とユウに近づく。 「帰らないと、殴るぞ」 ユウは脅したが、亜希はまるで振りあげた拳が目に入っていないようだった。 亜希の手首に巻かれた真新しい包帯が、ユウをギクりとさせた。――明らかに自分が負わせた傷だ。ユウは申し訳のないような気持 ちで一杯になった。 殴ることなど、できるわけがなかった――誰かを傷つけてしまうことは、自分自身が傷つくこと以上に怖かった。 だから、ユウは逃げた。
ユウは駆けだした。 ユウは走った。――ただ、走って、走って、脚が壊れるくらいに走った。 怖かった。ただ一つだけ保ち続けていた孤独という名の居場所が失われてしまうような気がした。それが怖かった。車椅子の少女は 追ってくるはずもないのに、ユウは走って、走って、走って、ただひたすらにその場を離れようとした。廊下を走り抜けて、病院を飛 びだして、街路に出て、息が切れて病んだ肺が疼くように痛みだしても、それでもユウは走った。 ようやく落ち着いたとき、ユウはポプラの枝が暗い影を伸ばすどこか見知らぬ場所に来ていた。 「……何やってるんだろうな、ボクは」 ぜいぜいと荒く呼吸しながら、ユウは呟く。 晩秋の冷たい風に、肩が震えた。 急に胃液が逆流するような感覚があって、胃のなかのものを全て吐きだした。――なぜか涙が滲んだ。 自分に涙を流す能力があったことに、ユウは少し驚いた。 ふらつく足取りで病院に戻ると、ユウは看護婦さんにつかまって話しかけられた。 「あの、水島さんと一緒じゃないの?」 「え?」 「アキちゃん、行方不明なのよ。――あの娘、検温の時間なのに見当たらないの」 まさか、ボクを探しに外に出たのか? ――そんな疑問がユウの脳裏をよぎった。 「まさかアキちゃん、外に出てないよね。ただでさえ最近、体調悪いのに――、こんな寒いときに外に出たら」 看護婦さんの顔は、真っ青に蒼ざめていた。 俺のせいかもしれない。――そう思うと、胸の奥にチクリと棘のような痛みを感じた。 それがどうした、あいつが外に出て、体調を崩そうと何しようと俺には関係ないじゃないか? ユウはそう自分に言いきかせようとしたが、ざわざわした不安は胸の奥を去ってくれなかった。 再び亜希がユウの病室を訪れたとき、少女はコホン、コホンと苦しそうな咳を繰り返していた。 その額には脂汗が、珠のように浮いている。――俺のせいだと思うと、胸が痛んだ。 亜希は黙ったまま、ユウの手首をそっと握った。 びくん、と心臓が跳ねた。 ユウは反射的にその手を振りはらおうとして、すんでのところで思いとどまった。少女の手首に撒かれた包帯は痛々しかった。 振り払おうとすれば傷つく。逃げだせば追いかけてきて風邪を引く。――どうすりゃいいんだと俺は思った。 (一人にしてください。――お願いです。――手を離してください。――どうかボクのそばに来ないでください)
そんな哀願のような、懇願のような言葉ばかりがユウの脳裏を駆け巡った。怖かった。全身がぶるぶると震え、脂汗さえ流れた。 ――胃のなかからこみあげてくる不快感で、吐きだしてしまいそうだった。頭がぐらぐらする。病室の景色が回っているような錯 覚さえ覚える。 「あたしのこと、怖いか?」 穏やかな声で、少女が聞いた。 怖かった。――少女が、というより誰かと触れ合うことが。これまで自分を守ってくれていた孤独の檻が壊れてしまうことが怖かった。 うなずくユウに、少女は笑う。 「でも、ユウの胸のなかには、昨日、あたしがあげた勇気があるはずだぜ?」 それはボクの勇気じゃない。ユウは言おうとしたが言葉にならなかった。ユウの手首を握る少女の手のひら。その体温を感じている うちに、少しづつ、少しづつ、ゆっくりと気分が落ち着いてきた。――亜希の存在に、慣れてきたと言い換えてもいい。 ユウは呼吸を整えた。――大丈夫、大丈夫だ。自分に言いきかせて、ユウは少女の顔を見る。 借り物の勇気が胸の奥でちろちろと燃えたつのを感じた。 油汗は引いて、回っていた景色は元に戻った。 「落ち着いたか?」 亜希の言葉に、ユウは頷いた。 少女の手を振りはらうことは諦めた。諦めるといままでの自分が馬鹿らしくなり、だからユウは、ちょっと笑った。 亜希もつられて、クスっと笑う。――この少女には抗えないな、とユウは思った。 そのときから、ユウと亜希は友達になった。 秋が終わり、ユウが退院する頃には、すっかり亜希とユウは仲良くなっていた。 退院したけれども、何度かユウは亜希のいる病院に足を運んだ。あんなに激しく拒絶していたくせに、積極的に亜希に会いに行く自 分がユウはおかしかった。おかしかったけれど、それでも亜希に会いたいから、その矛盾はなかったことにした。亜希は特別だと、ユ ウは自分に言い訳した。亜希に会えるのならば、他のことはどうでも良かった。それぐらいユウは亜希が好きになっていた。
その亜希は、相変わらず絵を描くのが好きだった。 病院から外に出ることはできなくても、想像だけで亜希は素晴らしい風景画を書いた。 「あたしね、持たざるものには持たざるものの戦いかたがあると思うんだ」 亜希がユウにこんな話をしてくれたのは、もうすぐ年が変わろうかという冬の日のことだった。 「あたしはこんな身体だから、風景を見に行くことができない。山に登ることも、砂浜を裸足で歩くことも、湖水の冷たさに触れに行く こともできない。思い切り身体を動かした経験もないし、雄大な景色を眺めた経験もない。だから、あたしは描く絵は何かが決定的に足 りない」 少女は、その言葉を虚空を睨みつけるようにして口にした。 「でもね、私はそれでも絵を描くんだ。自分が空っぽだから、空ろだから、空虚だから――そんなことで諦めるのは嫌だ。卑屈になるの は嫌だ。だからあたしは、死ぬまで絵を描く。目が霞んでも、手が震えても、あたしは絵を描き続ける。そうしてあたしは、あたしの絵 に何もかもを詰め込んでやるんだ。あたしが持ってるものも、持たないものも全部ね」 目が霞んでも、手が震えても、――死ぬまで。 その言葉の意味に込められた重さを、しかし、このときユウは理解できなかった。 ――亜希はもうこのとき、自分の死期を悟っていたのかもしれないと、ユウは思う。 「だからユウ、知恵が足りないなら夢を詰めればいい。空っぽな心なら愛を歌えばいい。勇気が足りないときには大声で叫べばいい。自 分に何かが足りなければ、他の何かで埋めてやればいいんだ。戦うことを諦めなければ、それでいい。――持たざるものには、持たざる ものの戦いかたがあるんだ」 自分に言いきかせるようにいう少女の言葉を、ユウはそっと胸の奥で反芻した。 それから二ヶ月と半分。 冬が終わり、春が訪れようかという季節に――少女はあっけなく死んだ。 季節性の、本当になんでもない流感を拗らせて亜希は死んだ。 最後にユウが見た亜希は、高熱にうなされて、よく分からないうわごとばかりを口走っていた。 こんなに辛そうな、苦しそうな表情をしているのに、少女の両親は、亜希を見舞いに来ることはなかった。 まだ中学生の少女が自分の死と向きあっている。それが寂しくないわけも、心細くないわけもないのに、集中治療室に送られてゆくユ ウを見送るのは自分ひとりだった。――それが哀しくて、悔しくて、ユウは泣いた。 他の誰かのために涙を流したのは、それが初めてだった。
亜希が死んだその日、ユウは本当に寂しいとはどういうことかを知った。 この世界にただ一人だけ心を開ける人間がいて、その一人は永久に手の届かない場所に行ってしまった。 孤独には慣れている――、元に戻っただけだ。心のなかで、そううそぶいてみても喪失感は埋まらなかった。 ふらつく足取りで家に帰り、ベッドに覆いかぶさるようにしてユウは泣いた。泣いて、泣いて、捨てられた仔犬のように、泣いて、泣い て、泣きながら一睡もできなかった。 学校でも亜希の病死は話題になっていた。教室の片隅でぼうっとしていると、嫌でもその話題が耳に飛びこんできて、ユウは亜希が死ん でしまったことを思い知らされて寂しくなった。 「水島って誰だっけ?」 「なんか絵ばかり描いてた、あのガリガリ女だろ? ――あんな女がいまさら死んだからって、葬式に駆りだされるのは面倒だよな」 そんな会話が耳に入った。――ユウは我知らず席を立った。 「……いま何て云った?」 自分でも驚くぐらいの低い声が唇の隙間から漏れた。 普段、ほとんど口を開くことのないユウが突然そう訊いたので、少年――永山浩樹は、ちょっと驚いたような顔をしてユウを見返す。 「あんな暗い女のために、葬式に駆りだされるのは面倒だって」 ユウの脳裏に一瞬、火花が散った。頭のなかが真っ白になった。 その言葉だけは聞き逃すわけには行かない。――握りしめた拳が震えた。 勇気がないなら叫べばいい。――ユウの脳裏に亜希の声が響いた。借り物の勇気が胸の奥で燃えはじけた。 「――亜希を馬鹿にするなっ」 気がついたらユウは叫び、少年の顎を殴りつけていた。ガツッとした手ごたえと共に拳に血が滲んだ。 怒るというよりも、むしろ呆然としたような顔で浩樹がユウを見た。路傍の置物に突然殴られたような表情だった。ユウが攻撃してくる などとは思ってもいなかったという顔だ。 なおも殴りつけてくるユウに、やっとのことで浩樹は反撃した、すぐに殴りあい、取っ組み合いの大喧嘩になった。 ユウも何度も殴られた。口のなかに鉄の味が広がった。 男子生徒の多くが、煽られて喧嘩の輪に加わった喧嘩を止めようとするか、そうでなければ浩樹に加勢した。乱闘になった。ユウはほと んど区別もせず、周りにいる奴を手当たり次第に殴りつけた。拳に血が滲んだ。全身がズキズキと痛んだ。それでもユウは立ちあがっては 殴りかかった。亜希が死んでしまったこと。その心の空隙を抱えてうずくまっているぐらいなら、いっそこうして殴りあっていたほうが「痛くない 」とさえ思えた。
亜希が残してくれたもの。亜希から受け取ったもの。 持たざるものの戦い。 借り物の勇気。 行き場をなくした思い。 そういったものの全てを拳に乗せて叩きつけるようにユウは殴った。 中学生の――それは文字通りの餓鬼の喧嘩にすぎないのだろうけど、倒れても、倒れても、ユウは必死で立ちあがり拳を振るった。 亜希のために泣くこと。亜希のために戦うこと。そのなかにユウが生きていることの「生きる意味」があるとお思えた。 腕が千切れそうなほどに殴って、殴られて、また殴った。倒れては立ちあがり、立ちあがっては倒れる。叫びながら殴り、殴りながら叫 んだ。あまりにもあちこち殴られすぎたせいで全身がズキズキと痛んだ。傷跡の痛みと熱さはむしろユウには心地よかった。胸に燃えてい るのは亜希に借りた勇気。――その勇気を感じるのが快かった。 異変は、突然訪れた。 頭がぐらぐらする。目の前が霞む。 意識が朦朧として、ほとんど痛みも感じなくなった。 ぐらり、と視界が揺れた。世界が歪むような目眩だった。 ユウはふらっと教室の床に倒れこんだ。立ちあがろうとしたが、すぐに身体に力が入らなかった。 「――唐崎?」 「おい、――唐崎?」 さっきまで喧嘩をしていたクラスメートたちの慌てたような声が、いやに遠くから聞こえてくる。意識が闇に溶けていく。 このまま死んでしまえば、天国で亜希に会えるかもしれないなと、そんな益体もない感傷が脳裏に浮かんだ。 サイレンが遠く響いた。 救急車でユウが運ばれたのは、亜希の入院していた病院で、病室は昨日空いたばかりの部屋――、亜希の病室だった。全身あちこち怪我 していたが、そのほとんどは軽い痣や擦過傷で、いちばん重い外傷は殴りつけた手の甲の骨折だった。ちなみに気絶した理由も喧嘩ではな く、極度に寝不足の身体で暴れたことによる貧血だったというから救えない。 そういえば亜希が死んでから何も食べていなかったなと、ユウは自分自身に呆れた。 一応、検査のため一日だけ入院することになったが、それが終われば退院だ。 もう学校には行きたくないな、――そんな気持が脳裏を掠めたが、どうせここも亜希のいない世界には違いないのだと思うと馬鹿馬鹿し くなった。
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:24:21.73 ID:0F/LRGqE0
103 :
OZ 9/10 ◇9FP8Wqyxgk :2010/02/22(月) 00:30:01.46 ID:0F/LRGqE0
翌日、ユウの病室には意外な見舞い客が訪れた。昨日、ユウに殴られた少年、――永山浩樹だ。 「何しにきたんだ、お前」 敵意を向きだしにして睨みつけるユウに、少年は頭を掻いて応じる。 「ダチの見舞いに来るのは当然だろ? おまえ死ぬかもと思って、心配したんだからな?」 「いつからダチになったんだ……」 ユウはそう言いかけたが、「まあ、いいか」と思い直した。 友情なら、借りておけばいい。そんな亜希の声が聞こえたような気がした。 「それから、水島のこと――ごめん」 唐突に、浩樹が謝ったので、ユウは驚いた。 「ごめんって、何が?」 「水島のこと、好きだったんだろ?」 言われてユウは、一瞬戸惑ったが、少し迷ってから「うん」と答えた。 口にだしてしまうと、気分が少し楽になった。 好きな女を馬鹿にされた。だから殴った。――とても筋の通ったシンプルな話だと思う。 そう思うとユウはおかしくなった。亜希が死んでからはじめて、ユウはくすっと笑った。そんなユウを見て、なぜか浩樹も笑う。 正直に言えば、友達とか、友情とか、そういうのはユウには良く分からない。それでもユウと浩樹は友達になった。 借り物の勇気でも戦うことができたのだから、きっと借り物の友情でも親友になれる。ユウはそう思った。 喧嘩した相手はもちろん、話したことがないような級友まで、入れかわり立ちかわり見舞いに訪れたのでユウは少し戸惑った。 ユウが普段大人しい生徒だと思われていたこともあるかもしれないが、昨日の乱闘の件は相当なインパクトをもって校内に広まったら しい。 学校のノートの写しを持ってきてくれた女生徒のグループに礼をいい、担任の教師の小言を受け流し、喧嘩を止めようとしただけなの に殴られたとぼやく学級委員長には頭をかいて謝った。喧嘩の相手も見舞いに来て、それぞれ謝ったり、憎まれ口を叩いたり、なにやら 弁解したりして去っていった。「また盛大にやろうぜ」と言ってくれた奴とはギブスの右手で握手した。なんかユウくん付き合いやすく なったね、と言う隣席の生徒には「気のせいだろ」といって笑った。あの乱闘で重い怪我をしたのはユウだけだった。それがユウにはち ょっとだけ悔しかった。
104 :
OZ 10/10 ◇9FP8Wqyxgk :2010/02/22(月) 00:30:58.88 ID:0F/LRGqE0
「唐崎くん。――今度の入院は、妙に面会が多いわね」 顔見知りの看護婦さんもなんだか戸惑ったような顔をしている。ユウは照れ隠しに笑った。 母親も父親も来て、ユウがうんざりするほど小言を並べたてて帰っていった。 自分は、自分が思っていたほどには孤独じゃないのかもしれないと、ユウは思った。 ただ、亜希がいないことだけが寂しかった。――寂しくてユウは、少し泣いた。 皆が帰ってしまったあと、昨日まで亜希が眠っていたベッドに寝そべりながら、ユウは考える。 もしかしたら、亜希はユウと同類だったのかもしれない、と。 少女も、ユウと同じようにからっぽの壊れた心を抱いていて、――何もかもを持たないから、何もかもを自分のチカラに変えられた。 そんな気がした。 亜希も見あげていたであろう、その白い病室の天井に向けてユウは問いかける。 「ボクも、いつか――亜希さんのようになれますか?」 「お前なら、もっと凄い奴にだってなれるさ。――お前には未来があるんだから」 そんな声が、聞こえたような気がした。 溢れだした涙で視界がぼやけた。 持たざるものの戦いかた。 帰る場所を失った「愛しい」という気持ち。 そして、決して消えることのない勇気の火。 知恵も、心も、勇気も。――少女は、まるで魔法使いのように何もかもを空っぽの心に詰めてくれた。 傷が言えたばかりの左右の拳骨が鈍く痛む。その傷跡の熱さも今は心地いい。 ユウは歩きだす。 いつかユウ自身も、大切な誰かにエールを送れるよう。 借り物の勇気を、心に灯して。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:46:51.17 ID:krs382eE0
おだい
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:50:13.76 ID:1aphAd3n0
>>105 石像
全感らしきものを書いたのでゴニョゴニョ
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:51:04.66 ID:krs382eE0
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:51:29.25 ID:1aphAd3n0
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 この猫好き。 話聞くよ。応じて返すよ。背中押すよ。でもお腹空いたら食べるよ。だって猫だもん。 気ままな猫ちゃん。今しか見えない。そういう割り切りのいいキャラって好き。 鳩には興味が持てなかった。話にも。 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 川原くんカワイソス 茜ちゃんはおじさんがかわいがってあげよう どうかと思うとこもぼちぼちあったけど、締め辺りはよかったです。 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 .__ ヽ|・∀・|ノ なんの!ようかんマン! |__| | | No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 んん?んん…んぅ あの、固そうで脆いものに対して抱く破壊衝動は何なのだろうね。強くなった気になれるのだろうか。 雪だるまに上半身とか下半身って表現は相応しくないと思った。頭と胴体とか。 仮に胴体の下半分だけが残っていたのだとしてもそれを指して下半身とは言わないと思う。たぶん。 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 全体的に文章が嫌い。わざとか。 何かを否定するのは自分に自信がない証拠、だと思うことはある。 きっとこの子可愛いんだろうなぁ黒髪で。いいなあ。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:52:52.11 ID:1aphAd3n0
No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 見直ししてね。なんかタイムリーだね。たぶん。 よくわかりませんでした。本当によく分からなかったのか? もしかしたら何もかも分かったのかもしれない。 でも分かったのだとしたら、それはそれでやっぱり分からない。 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 肩を撫で下ろすってなんだよ撫で肩かよwwwwって思って念のためググったらいっぱいヒットした死にたい でもおかしくね?がっくりきたり安堵したりで肩を下ろすのは分かるけど撫で下ろしはしなくね?不自然じゃね? ちょっとバカなくらいが幸せになるにはいいらしい。いずれにせよ、あんまり主人公が絵梨ちゃんのこと好きだってのが 伝わってこなかったし、別に上手くいかなくなってもいいんじゃないの。しらね。アヴェック死ね No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 じゃあこんな時にはなんと言おう…ああ…そうか…幸せにおなり…だ… No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 ねだるな かちとれ さすれば あたえられん! >そんな、虫がいい話なんて。 おまえもう黙れよwwww No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 .__ ヽ|・∀・|ノ まだまだ!ようかんマン! |__| | |
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 00:54:08.98 ID:1aphAd3n0
時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 スパイク打って着地と着弾が同時ってなんか違和感。 放課中って何だと思ってググったら方言らしい。作者愛知の人? >心臓は三回止ったと思う。 じゃあ死ねよ。 全体的にダメダメだったと思う。べっ、別にいちゃいちゃしてるのが気に食わないわけじゃないんだから! 勘違いしないでよね! ******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 【関心】:No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 ********************************************** 二つ目の時間外は長いからパス。俺以降の全感書きはちゃんと全部書くこと!いいね! 投票は、応援の使い方が一番好きだったからです。関心票は、ダンゴムシメインの話なんて初めて読んだから 関心を寄せてみました。しかしせっかく全感書こうと思ったのにこんなに少ないとは。じゃあ最後のも書けよって話ですねごめん。 書いた人もまとめた人もその他モロモロ何やかやみなさまおつかれさまです。
111 :
全感 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/22(月) 01:06:16.32 ID:hZ3CxgS10
幼姦万に続き全感です。 いろんな人、おつかれさまでーす。
112 :
全感 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/22(月) 01:07:02.50 ID:hZ3CxgS10
全感 No.01 鳩と猫 1/3 ◇2yXbg9HdiI そうそう、頑張れなんて無責任で、そんな良い言葉じゃない ってのを自分の話に書こうとしてて忘れてたのをこれ読んで思いだした ノアがどうとかは必要だっただろうか この応援でやる気が出たのなら、それで良い気もする 猫が他の鳩を食って、この鳩を応援するのは駄目なのだろうか? 頑張れが無責任だと気付く理由に、鳩がおそわれているシーンというのがちょっとわからなかった 因果関係があまりないような、無責任という概念は好きだけど No.02 雪に咲く花 1/5 ◇qklarFG0LE こういうの好き。普通しないところに応援するのが良いね。 悪いとこあげれば、このオチにするのなら、前半の応援するよとかはいらなかったと思う。 別の種類の応援が話に入っちゃってぶれてるようだから。あといじめをもっときつく書くと、一人目が消えた理由も受け入れやすいかも。 自分もちょっとこの応援を考えてたというと後出しくさいが、読んで良い感じなので言いたくなった。 最後まで読んだ後で、タイトルを見たときの感じもぞわっとして良い。 No.03 バンドマン 1/3 ◆kJrWrcn4.A 特に感じるものがなかった。 もっと辞めるまえの最後の一回を凄く書いてもよかったんじゃないだろうか あと凄いという九州代表の描写も No.04 見守ることしかできないけれど。 1/3 ◆BFS4hea.ps >見た目には大人と呼ばれる存在になろうとも、子供であっても、等しく何らかの言葉にできない想いを抱えている。 これを書くのならば、おっさんが雪だるま作って、子供が壊すふうにしたほうがおもしろいんじゃないだろうか、とふと思った 悪くはないけど普通なので、ちょっと何か新しいものがほしいかなと
113 :
全感 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/22(月) 01:08:16.50 ID:hZ3CxgS10
No.05 明日の応援歌 1/5 ◇LBPyCcG946 >ピタゴラスの定理よりは単純で、 これだとピタゴラスの定理が単純じゃないみたいに見えちゃうから、 東大受かるレベルなら書き方換えたほうがいいのでは、と思った。順番としてそれより下だというのはあってるとしても。 言霊はない、と思うので、この話は合わなかった。老人ホームにいれることが悪いともあまり思ってないし。 入れるも自宅介護もそれぞれかなと。母親のおしつけかんは、嫌だとは思うけど。 言葉を信じて行動するのは結構だけど、言葉だけを信じちゃってる人が多いような気がするので、あまりこういうのは好きじゃない。 がんばれとか東大とか老人ホームに入れるとか自宅介護とか、そのどれもその中でどうするかが大事なのであって、 言葉だけなら意味ないんじゃないだろうか。 No.06 雪月火 1/2 ◇pxtUOeh2oI:10/02/21 23:20:13 ID:oM+dCKtF 自分の。見直しなんてだいっきらいだー! 推敲なんて絶対やんねー! オリンピックでかっこよかったので書いた。イマイチ、そのかっこよさが出てないけど。 あの人たちは、なんであそこまでできるのだろうか? No.07 君に偽りを 1/5 ◇Lq1ieHiNSw この主人公は、彼女のこと好きじゃなくね? 好き、という感じがぜんぜん感じられなかった。 No.08 父親の条件 1/5 ◇9LtD9d7.ER9h なんかもっとこうドロドロした昼ドラ的な何かがあるのかと思ったら何もなかった 何が父親の条件なんだろう
114 :
全感 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/22(月) 01:09:02.49 ID:hZ3CxgS10
No.09 穴 1/2 ◇M0e2269Ahs:10/02/21 23:47:00 ID:jXgZ0DT0 ダンゴムシな話だった。特に何もない。 どどんでもふ、はちょっと好き。 No.10 いつか、マンツーマンライブ 1/4 ◇391BfrSTR イカダとクロールでクロールが上という価値観がわからないw 最後に死んでかわいそう、という話に価値はないと俺は思うので、この話から価値は感じなかった。 時間外No.01 先輩と僕1/4 ◇tMhmjHSlXE この質問に対する回答は、僕が死ねるだけ好きになったら、あなたも死ねるだけ好きになってくれますか? では駄目でしょうか、神様。 言葉だけ熱いのは好きじゃないので、あまり楽しくはなかった 死ねます、なんて言うだけなら言えるじゃないみたいな 時間外No.02 OZ 1/10◇9FP8Wqyxgk ごめんなさい。今日は10レス読む気分じゃないです。
115 :
投票 ◆pxtUOeh2oI :2010/02/22(月) 01:10:02.44 ID:hZ3CxgS10
******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.02 雪に咲く花 1/5 ◇qklarFG0LE氏 【関心】:なし。 ********************************************** ― 感 想 ― みんな夢破れたギター弾きが好きねw どれも似たようでぴんとこない。イメージが共通過ぎるというか。 ドラマの見過ぎじゃないだろうか? それともやってた人が多く、これがリアルなのか。 すかっと投票が決められるのは、いつぶりだろう。No.02は綺麗だし文句なしに投票。死んで悲しいとか当たり前のことを書かないが良い。 話とタイトルの関係も良い。綺麗な言葉だけじゃなく意味があるところというか。それを本文で書かずにタイトルだけというのも最高だと思う。 次点はNo.01。もっと感覚に、つながり? が欲しかった。 時間外二つ目はパスです。ごめんなさい。俺以降の全感書きはちゃんと全部書くこと!いいね! だそうだ。いいな!
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 01:14:29.57 ID:DB1zN1RN0
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 01:18:44.11 ID:1aphAd3n0
>No.08 父親の条件 1/5 ◇9LtD9d7.ER9h
>なんかもっとこうドロドロした昼ドラ的な何かがあるのかと思ったら何もなかった
これは俺も思ったわwアキちゃんが実は先輩の娘なんじゃ的な。
>>116 明らかに見落とし。おれはわるくない!おれはわるくないぞ!
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 01:28:35.33 ID:1aphAd3n0
No.4.5? 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 何の競技なのかがオチになってるのかと思って期待してたからちょっと残念だった。 マスタベ自体が競技に繋がってるのかなぁとか考えたんだけども。 結局どこがこの話の面白いところだったのか、何が伝えたかったのかが一つもわかりませんでした。 すまん。 とまあこんな感じで投票に変更はありませんです。 まとめに転載したほうがいいのかね。時間内の一番最後の扱いになるのかな。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 01:36:06.39 ID:DB1zN1RN0
>>118 まあ適当でいいんじゃね?
リストにも載ってないのはマズいかなと思って言っただけだし
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 01:41:07.01 ID:1aphAd3n0
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 No.11 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 時間外No.02 OZ ◆9FP8Wqyxgk氏
10レスに及ぶ駄文を垂れ流した電波作者ですが、全感は容赦なく行きます。 規定枚数に納められなかった俺が一番酷いということは、充分承知の上です。 ******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 【関心】:No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 ********************************************* No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 俺はネタに困ると神話を引っ張り出してくる癖があるので、作風に親近感を感じる。 文章も読みやすく分かりやすい。 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 読みやすくはあるのだが、いまいち迫力に欠ける。(他人のことは言えないが) 重いテーマを書いてても軽くなるのは何が原因なのだろう? No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 文章は読みやすい。 しかし、あっさり諦めすぎじゃねえか、主人公。 一行で「負けた」と認めて、一行で「辞める」と決意されると、最初に1レス使った苦労話はなんだったんだよとツッコミたくなる。 もうちょっと葛藤が欲しかった。 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 読みやすく、分かりやすい。 ストーリー的には、いまいちパワー不足。 主人公が見守っているだけで、しかも見守ることに徹頭徹尾満足してしまっているのが最大の原因かと。 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 文章を読みにくいわけじゃないのに、ストーリー展開がいまいち頭に入ってこなかった。 特に、最後の「優等生の仮面をはがしたあの男」のあたりで「???」になった。
No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 「スキーヤーが負傷した」の一行で要約できる。タイトルが無意味に痛い。 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 文章は読みやすい。 ただ、いまいち展開がテンプレでパンチ力がない。 No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 ここは文才ないけど小説書く、スレである。 だからいろんな文体に挑戦してみようという、その気概はそれだけで好ましい。 個人的な意見だが、1レス目はダッシュが余りに多すぎてなんとなく気が散る。 ○ラウンド〜の方は、非常に雰囲気が出てて読みやすかった。 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 人間(または人間に準ずる生物)じゃないものを主人公にして話を書こうとすると、俺は大抵支離滅裂な話になる。 こういう話を書ける人は尊敬する。 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 イカダの話が上手い。最後までしっかりストーリーになっている点も好感が持てる。 No.XX 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 「男が自慰した」の一行で要約できる。タイトルも痛い。下品なぶんだけNo.6より酷い。 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 この種のラブストーリーはどうしてもテンプレな展開になりがち。 どこかにインパクトが欲しい 時間外No.2 OZ ◆俺 今回の「俺テーマ」は苦手分野の「心情描写で話を膨らませること」だった。 膨らみすぎたあげくにgdgdになった。――要反省。次はもうちょっと工夫しようと思う。
以上です。お題ください。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 02:12:40.66 ID:K47qaBLQP
何か浮かぶかと思ったが、無理だな。 そのお題は放棄しよう。 お題plz
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 02:17:49.04 ID:K47qaBLQP
全館、投下します。
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 なんだろう。いいたいことはわかる。 手法もしっかりしてる。けど希薄だ。 >久闊を叙した この言葉を知らなかったからググってみたが、「無沙汰の挨拶をする」とあった。久しく会ったという雰囲気には感じなかったな。トムとジェリーみたいなもんか? >別に逃げようと思えばすぐに逃げれますが、 この雰囲気でら抜き言葉はちょっと不似合い。 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 よくできてる話だと思う。だから好みかもしれない。 いっておくなら俺は暗い話は好きだ。だがこれは好きになれない。 見え透いていて、あまりに出来ているからかもしれない。 口出しが容易にできないということは、完成度の証ではある。 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 ラストが駆け足気味だな。余韻を感じさせない。 あとインディーズでも毎週勝者を拾っていけば、枯渇すんでない? 毎週やってるとは書いてないけど。 >番組はここくらいだ。 「ここ」でいいのかふと疑問に感じた。「これ」では? まあオーディション受けるヤツなら番組=その場所という図式になるんだろうか。 >喜んだのは勝てないとわかっていたからだったんだ。 よくわからん。 勝てなくても彼らがやりたい音楽をやってると知ってたからか? よくわからんわ
No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 ほのぼの系っていうのも好みだろうな。 「で、だから?」と思われれば終わりだもんな。俺は思った。 >心地悪いというわけではない。。 「心地悪い」という表現自体が心地悪いとは。 あと句点を繰り返してるのは、わざとか? それはキツイぞ。 >これからも彼らを含めた全てを見守り続けていこう。 「続けていくだろう」じゃダメだったんだろうか。 最後の最後がこれじゃ、ちょっとつまづくな。 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 まず改行の度合いを見て、とても歪だと感じた。汚いとも。 もって回った表現で、ことごとく意味が伝わらなかった。 原因と結果の割合が偏っていて、結果の部分が少ない。 >私は箝口を守り続けたまま、コートを羽織って家を飛び出した。 >お母さんは私を止められず、気づくとあたりは暗くなっていた。 ここにそれがよく表れてる。 オチも同様で、余韻というものに浸らせない。 >才能の無いベートーベンだ。 よくわからない。わからないんだよ! >徘徊の怖さをこくこくと説くだけの物。 こくこく、とは造語ですか? No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 おもしろくもなく興もなく、「はあ?」と終わってしまった。 ぜんぜんスピード感もなかった。
No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 裏切りが足りない! もっと読者への裏切りを! 俺への裏切りを! No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 ううん、なんといえばいいだろう。妙に気構えをさせられた。 最初の会話で、ミステリだと思ったんだよ、俺は。 伏線を見落とさないように配慮したんだが、徒労だった。 なぜその構成にしたんだろう。地の文を書きたくなかったのか? 話は悪くないんだよ。特別おもしろくもないが。 お題もうまく消化しているとは思えんし。そんな感じだ。 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 シュールだなあ。 人間ではありえないところをついていて、虫という立場をよく使っている。 >ただ、一心にダンゴムシの背中に声を浴びせている。 背中の窪みにエールを送ってるように見えるぞ。 >そんな、虫がいい話なんて。 これはないな。程度を下げる言葉遊びはやめようぜ。 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 高久が女子高生の応援に納得するのが早すぎないか? 自然でなかった。 冒頭で羅生門のモダナイズかと思ったが違ったようだ。 >終電までに終わりそうにないような仕事を 二重になってるぞ。「終わりそうにない仕事」か「終わらないような仕事」だろ。 >川下に行くに従って、障害物は増していき、 普通、川下にいくほど川幅が広くなって障害はなくなるんじゃね? ここの比喩は違う気がするな。進む方向は川上じゃないのか? 川の流れに逆らうということが技術を高める練習をするということであり、 川上に上れば急流になり狭くなり、楽なイカダや船は使えなくなる。 最終的には滝があり、その上に辿り着けるのはごく一部、って具合に。
No.11 狂詩曲◆sw1b6ZDUdg なるほど、作者はこれをおもしろいと思ったのか。 まあいいや、俺にゃ関係ない。 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 これは空想だね。少なくとも中二病としては認めるけれど。 先輩にそれほど興味があるとは思えなかった。読者にそれを伝えてこそ、だ。 >鋭角に体育館の地面に突き刺さるボールと、先輩の着地する音がほぼ同時に響き渡る。 …………へ? ドウイウコトデスカ? 先輩の手とボールが触れた瞬間がジャンプの最高位だったとして、 ボールは加速して急降下するわけだよな? それと着地の音が同時? 先輩は急降下でもしたんだろうか……。俺にはわからない。 >その時、また答えを聞かせて下さい? 爆笑をありがとう。 時間外No.02 OZ◆9FP8Wqyxg タイトルの意味がわからなんだ。そしてよくある話だとも思った。 長い割には特徴がない。というより短くする努力が見えない。 一人称ぐらいはハッキリ使い分けようぜ、頼むから。 それに同語反復がうざったい。 >胃のなかのものを全て吐きだした。――なぜか涙が滲んだ。 そりゃ苦しけりゃ涙も滲むでしょうよ。
******************【投票用紙】****************** 【投票】:なし 【関心】:なし ********************************************** ― 感 想 ― どれも読後に残るものがなにもなかった。 13作品あって意外だと感じるものがどこにもなかった。 読んでよかったと思えるものがひとつもなかった。 そういや、投票用紙って全館のうちに入れていいのか? ナンバリング間違えたかも。
ほ ほ し し ゅ
ゅ し し ほ ほ
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 05:17:20.21 ID:RQ79T6xUO
お題くらはい
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 05:25:23.25 ID:RQ79T6xUO
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 06:40:31.41 ID:zRR0ifgi0
ほ
ほしゅるるるー
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 08:39:02.48 ID:2LnQ4lBq0
ほ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 08:40:07.57 ID:3/OpcgMm0
お、今回少なかったんだな。書けばよかったな、もしかしたら、優勝できたかも知れないのに。…なんか悔しくなってきた。 だー! 俺の馬鹿! 馬鹿馬鹿! いくらでも時間は作れたじゃないか! くそゲーにうつつを抜かすぐらいなら書けばよかったんだよ! れナスのばかやろー!
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 08:52:25.22 ID:3/OpcgMm0
>>144 はあく。
いやしかし、最近多かっただけに今回の少なさは寂しいねえ。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 09:15:53.14 ID:2LnQ4lBq0
こんな時間に通常作とうか。 お題は「プロミネンス」
147 :
プロミネンスバイオレンス 1/4 ◆mafPQxq.aE :2010/02/22(月) 09:16:52.90 ID:2LnQ4lBq0
太陽も西に沈みかけた頃。僕は一人コンビニ弁当をぶらさげて歩いていた。夕暮れの気温は下がり 始め、焼豚弁当からどんどんと熱が奪われていくのが目に見えるようだ。何の気なしに店で温めたの を少し後悔した。 もう少しコンビニに近い家だと良かったのだけれど、親に頼み込んで上京して一人暮らしを始めた 手前文句は言えまい。 交差点の赤信号に僕は立ち止まる。交通量の多くなってくる時間帯だ。それぞれに家路を急ぐ車が 目の前を往き交う。その向こうに、僕と同様信号待ちをしている、僕と同じくらいの歳の女の子が立 っていた。 僕は胸に引っ掛かるものを感じて、彼女を注視する。顔つきは大人びているけれど、芳崎に間違い なかった。心臓の音が耳の奥で響く。 向こうは僕を覚えているのだろうか。こちらに気付いた様子はない。 僕たちが渡らない方向の歩行者信号が点滅して、やがて赤に変わった。少し間を置いて自動車用の 時差式信号が黄色に変わり、すぐに赤と右折の矢印を同時に灯した。 もし声をかけるとして、なんて言えばいい? 三年越しの再会で口にするべき言葉は何だ? そも そも僕のことなんてすっかり忘れてしまっている可能性だってある。 赤と矢印が黄色に戻り赤だけが点いた。シグナルオールレッド。何一つ動かない。 ○○● 中学三年生の時、地学の期末テストでどうしても答えられなかった問いがある。なんのことはない 用語穴埋め問題だった。太陽から立ち上る火柱の様子は思い描けたし、十万キロというその高度の値 だってわかっていた。けれども、脳みその回路がどこかでストップしてしまったみたいに、その名称 だけが出て来なかった。 プロミネンス。小学生だって知ってる。
148 :
プロミネンスバイオレンス 2/4 ◆mafPQxq.aE :2010/02/22(月) 09:18:04.35 ID:2LnQ4lBq0
当時同じクラスだった芳崎は「目立つ」奴だった。ペーパーテストでは常に高得点を叩き出してい たし、実技だって抜群にこなした。容姿も学年で指折りだった。 しかし何より僕が感心したのは、彼女のバランスの取り方だった。 出る杭は打たれるだけで済めばましな方で、削られたりへし折られたり切り取られたりする世界。 その中で芳崎のような突出した人間が平穏無事に過ごせたというのも、やはりある種の才能、もしく は努力の賜物だっただろう。 必要なことは言うが押し付けがましいふしはない。他人の気持ちを読むのが上手く、適当な気遣い 方を心得ている。バラエティ番組の話題にだって絶妙に反応するし、それがまた知的さを失っていな い。柄の良くない連中とも気楽に応答していた。 それほど器用じゃなかった僕は、同じ運動部の友達とそれなりに楽しく学校生活を送り、そして時々 図書室の片隅でこっそりと本を読んだ。エスカレータ式の中高一貫。気楽なものだ。 「宇宙に興味があるの?」 学研の『宇宙のひみつ』よりはもう少し高度なものを読んでいた時、そう声をかけられた。顔を上 げると、芳崎だった。 「うん、あるね」 「どんな所が?」 「潮の満ち干きの反作用で月が遠ざかっていく所とか」 「へえ、じゃあいつか地球は月とオサラバなんだ」 「いや、そうでもない。500億年経って地球の自転と月の公転がつりあえば、そこで留まるからね」 「太陽の寿命の方が先だね」 そう言って芳崎は笑った。それが僕らの最初の宇宙談義だった。 「ハッブルの法則によれば」 また別のある日、僕は芳崎に語った。僕から始めたわけではない。図書室にいると芳崎に話しかけ
149 :
プロミネンスバイオレンス 3/4 ◆mafPQxq.aE :2010/02/22(月) 09:18:50.59 ID:2LnQ4lBq0
られるようになっていた。 「よれば?」 「宇宙は膨張している。宇宙が膨張すると、銀河同士はずっと離れ続けるんだ」 「寂しいね」 「そうだな、寂しい。でも、その誰とも友達になれそうにない宇宙の中で、銀河系とアンドロメダは 互いの引力で接近してるんだ」 「うわー、ラブラブ」 「……他に大小のマゼラン銀河だって居るし、寂しくなんてない」 「でも4人ぽっちね」 「うむ……」 だいたいにおいてなぜか最終的に僕の方が言いくるめられるのだけれど、それはそれで不思議と悪 い気はしなかった。 地学のテストは僕が98点で、芳崎が97点だった。 「会合周期の計算ができて、なんでプロミネンスが書けないの?」 芳崎がおかしそうに言った。 宇宙への興味。僕と芳崎のつながりはそれだけだった。宇宙談義をするようになった後も図書室以 外の場所では彼女は僕に対して至って普通の態度を取っていたし、それは僕の方も同じだった。芳崎 が保っているバランスを、僕が崩すべきではない。 それだけを理由にするのは少し傲慢だろう。僕の方も一介の目立たない奴であろうとしていた。そ れに、その細いつながりが切れてしまうのを恐れた。 僕は話のネタを尽きさせないために、それまで以上に本を読むようになっていた。望遠鏡を買おう とお金を貯め始めた。実際に星を見てみたい、と彼女が言って、僕もそう思っていたからだ。
150 :
プロミネンスバイオレンス 4/4 ◆mafPQxq.aE :2010/02/22(月) 09:19:59.04 ID:2LnQ4lBq0
しかしそれらの涙ぐましい努力も、進級を前にして終わりを迎えることとなる。 「東京に行くの」 と芳崎は言った。家の事情。水素原子と同じくらいありふれた理由だ。 最後の談義は超新星爆発について。 ありふれた水素原子を核融合することで、太陽を含め恒星はエネルギーを得、また成長する。そこ で合成されたヘリウム原子をさらに核融合し、どんどんと重い原子を作り出していく。鉄が作られる 頃になると、太陽の数倍以上の質量の星は超新星爆発を引き起こす。鉄より重い原子はその時にしか 作られないんだぜ。――なあ、そんな顔するなよ。死に別れる訳でもないんだから……。 引力に捉えられたクロケット彗星は、木星を六周したのち軌道に若干のズレを残したまま再び虚空 を往く作業に戻る。温めていたままお蔵入りになったネタの一つだ。 ●○○ 信号は青に変り、僕の思考はまだ動かない。それでも芳崎は歩き出し、僕もそれに倣う。 痛みを覚えるほど心臓が激しく動く。芳崎はやはり僕には気付いていないようだ。結局の所僕は自 分から行動を起こすバイタリティなんて持ち合わせていないのだ。反作用すらも生じない。 すれ違う瞬間、突然首のあたりに強い衝撃を受けた。堪えかねて僕はひっくり返った。弁当もひっ くり返った。仰向けになって見上げた先には面白くてたまらないといった顔の芳崎と、そのずっと遠 くに高く昇った上弦の月が見え、僕は自分が強烈なラリアットをくらったことを知った。 「ごめんごめん、そんなに強くしたつもりはなかったんだけど」 三年越しだとか、相手が覚えているかとか、そんな余計なことは意に介さず、屈託なく笑う彼女に 僕は敵わない。 横断歩道の真ん中で寝っ転がった僕はさぞかし目立っていたことだろう。 <了>
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 09:22:47.66 ID:2LnQ4lBq0
以上です。 品評会真っ最中ですが、感想をもらえるとうれしいなと思います。
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 10:05:31.19 ID:2LnQ4lBq0
ほ
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 10:57:01.84 ID:E9nUkd280
し
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 11:40:20.35 ID:E9nUkd280
ゅ
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 12:31:15.86 ID:2LnQ4lBq0
ほーいほい
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 12:54:22.06 ID:vvT94foLO
ほっしゅほっしゅ お題をぷりーず
お題下さい
162 :
全感 (0/4) ◆qklarFG0LE :2010/02/22(月) 13:39:34.57 ID:E9nUkd280
全巻行きますねー
163 :
全感 (1/4) ◆qklarFG0LE :2010/02/22(月) 13:40:32.57 ID:E9nUkd280
No.01 鳩と猫 1/3 ◇2yXbg9HdiI氏 哲学的な作品でした。ちょっと『かもめのジョナサン』を思い出しました。会話する鳩と猫という設定や雰囲気 は良かったです。ただ中盤から鳩による回想が中心になってしまい、やや失速した感じが。もっと鳩と猫の軽快 でウィットに富んだ会話が見たかったです。あと、ラスト『頑張れ』という言葉を皮肉っているところには共感 したのですが、他の鳩を攻撃する猫も、主人公鳩が他人事みたいに上空から見ているのも、いきなりシュール過 ぎました。個人的には、ハートフルなエンドもしくは、猫が必死で他の鳩を捕まえようとして失敗しているとこ ろを「頑張れ」と応援する鳩、という程度の皮肉で収めて欲しかったです。 No.02 雪に咲く花 2/5 ◇qklarFG0LE 拙作です。応援という言葉のポジティブさが、荒んだ心には痛かったのでネガティブに解釈を。他人事だから応 援、団体のノリで応援、都合良く解釈しての応援という三パターンほど盛り込みました。あと少女漫画の世界が 好きなので、一見綺麗に見えて実はドロッとした少女たちの感じをライトに描けたらなぁと。タイトルは、雪に 咲いた真っ赤なお花(=主人公の末路)をイメージ……ってあたりや屋上の噂に、ケータイ小説系ホラーなニュ アンスも少々。ちょっと欲張り過ぎたかもしれません。 No.03 バンドマン 1/3 ◇kJrWrcn4.A氏 バンドに懸ける主人公の情熱が伝わる作品でした。応援ってやっぱりこうでなくちゃ! という青臭くて爽やか なオチには満足なのですが、いかんせん文章が読みにくいというか、特に2レス目あたりで視点がごちゃごちゃ っと。もう少し文章作法とか、丁寧な描写を意識しつつボリュームアップされたら、味のある作品になりそうで す。特に、ライバルになるバンドとの交流を、もっと濃密なエピソードにしてあげたら、主人公の感情がアップ ダウンすることに共感度が上がるかなと。 No.04 見守ることしかできないけれど。 1/3 ◆BFS4hea.ps氏 不思議な作品でした。一読した限りでは二人が似た者親子で、それを見守っている不思議な存在が居ることくら いしか分からず……掴みどころが無いという印象です。二読目には、少年と男のやりとりがコミカルに見えて心 が温まりました。もしかしたら読めば読むほど何か感じるするめ的作品なのかもしれません。が、全体的にテン ポが一定で波が無く、描写も簡素なため、やはりインパクトの弱さは否めませんでした。これ一人称の二部構成 で、お互いを「アイツ」「ボーズ」と呼ばせて最後はママが呼びに来て、実は親子だったのかってミスリードの 方が、ハートフルさではハマるんじゃないでしょうか。まあ所詮、王道ベタラノベ好きの意見ですが。
164 :
全感 (2/4) ◆qklarFG0LE :2010/02/22(月) 13:42:06.23 ID:E9nUkd280
No.05 明日の応援歌 1/5 ◇LBPyCcG946氏 少女特有のというか、ずいぶん繊細な主人公ですね。これはもしやバッドエンド……なんて一瞬思いましたが、 お婆ちゃんとお父さんに救われました。ホッ。絶望から希望へ、というのは好きな展開です。うだつのあがらな いお父さん、密かに見守っていたのでしょうね。ただ多数散りばめられた比喩が一部分かりにくくて、ストーリ ー進行を妨げる部分がありました。そうやって話が寄り道しながら進んでいくあたりも、青春っぽさに繋がる演 出かとは思いますが、贅肉たっぷりの脳みそとしては読みやすさを重視してしまうので、その点もう少しライト でも良かったような。あとはラスト、母との和解を匂わせる何かを、さりげなく示してあったら大満足でした。 No.06 雪月火 1/2 ◇pxtUOeh2oI氏 ひたすら痛かったです。実際、テレビではこの手の衝撃映像が流れてますしね……アスリートのストイックさは 凡人には理解し切れず、ゆえに尊敬してしまうところではあります。短くてコンパクトだったのですが、オチへ 向かって一直線に進んだせいか、感情移入する前に終わってしまいました。主人公がこの道に進むきっかけや試 合前の練習っぷり、応援してくれる家族や母国のひとなどを登場させ、もっと主人公の姿を具体的にイメージさ せてもらいたかったです。「ここまで追い詰められるのも仕方が無い」と納得できる理由があると、より感情移 入できたと思うので……いや、そうなるとこのバッドエンドにはウワーと思ってしまいそうですので、個人的に は、死んだと思ったら生きてた的な展開が、ベタなラノベの王道で好みです。 No.07 君に偽りを 1/5 ◇Lq1ieHiNSw氏 ラノベっぽくライトながら重い話でした。なんかこの主人公には半分共感、半分反発という複雑な読後感に。コ イツ、きっと過去になにか恋愛がらみのトラウマがあったのでは……と背景を考えてしまいました。それくらい 恋愛観が歪んでいるというか、現実味が薄過ぎてもどかしさを感じるというか。この主人公は、二次元な恋愛が 似合うキャラなのではないでしょうか。例えばこれが全部ギャルゲーだった、なんて禁断の夢オチさえハマって しまいそうな……。もしくは、彼女にそんな主人公を変えるようなパワーを感じさせてくれたら、また違う読後 感だったかもしれません。三角関係の恋愛モノは大好きなのでちょっと残念です。
165 :
全感 (3/4) ◆qklarFG0LE :2010/02/22(月) 13:43:19.31 ID:E9nUkd280
No.08 父親の条件 1/5 ◇9LtD9d7.ER9h氏 可愛い話でした。こういうチビッコが出てくるほのぼの話、好きなんですよねぇ。描写とかスカスカなのに、勝 手に脳内から絵が湧いてきます。なんで小さい子ってあんなに愛くるしいんだろう。そして先輩はすごくイイヒ トだ。……ということばかりに目が行き、主人公の存在感が希薄に。そのくせ、最後の一行のありがとうがちょ っと蛇足かなぁと感じました。1レス目の会話部分を少しカットして、その分描写とか主人公の魅力アップのた めのエピソードを加えられたら、よりハートフル度がアップしそうです。 No.09 穴 1/2 ◇M0e2269Ahs氏 虫は大嫌いなのに、しかも読んでいてオエーと思うくらい絵が浮かぶというのに、ギリギリ耐えられてしまいま した。なんだこのアホらしいシチュエーションw っていうかそもそもこの姉妹は一体何者なんだ? そういう あたりを全部すっ飛ばしているなんて、本当に虫がいい話ですよ。出オチ系コメディとしてはコンパクトにまと まっていたと思います。逆に言うと、レッドカーペット的というか瞬間風速な笑いでした。もっと長くてもいい ので、細かい笑いを畳みかけて欲しかったです。ただ食べちゃうオチは気持ち悪過ぎるのでナシで……w No.10 いつか、マンツーマンライブ 1/4 ◇391BfrSTR氏 読んでいて恥ずかしくなりました……これは、自分の感性には合わなかったです。真面目なケータイ小説の匂い を感じたというか。たぶん自分なら、もっとラノベっぽくコミカルにしちゃうと思います。途中でふんだんに漫 才的トークを盛り込んで、幽霊だってこともポップにばらして……なんて考えながら、この作品を真っ直ぐ受け 止められる方や、こんな話が書ける作者さまはたぶん汚れていないピュアな方なのだろうと、汚れきった自分の てのひらをじっと見つめてしまいました。 No.11 狂詩曲 1/2 ◇sw1b6ZDUdg氏 すみません、話があまり良く分かりませんでした。過度な応援にブチ切れてヘンタイ化し死んだ主人公……これ はコメディなのかシリアスなのか、どっちでしょう。突然アレが始まったときはギャグだと思って吹いたのです が、読後は妙な後味に。シモ系のコメディは大好きなので、主人公にはもっと妄想加速させて、女子アナキャラ も登場させて……と過激なコメディ系でボリュームアップさせた方が面白い話になりそうな気がしました。
166 :
全感 (4/4) ◆qklarFG0LE :2010/02/22(月) 13:45:22.42 ID:E9nUkd280
時間外No.01 先輩と僕1/4 ◇tMhmjHSlXE氏 直球のラブストーリーでした。タイトルも展開も、なにもかも直球。爽やかだしラノベっぽいポップな恋愛モノ は好きなのですが、もう少し何か捻りが欲しかった……二人のキャラをもっと深めることができそうなのに、余 計な描写があって活かしきれていないというか。文章的に削れるところを削って、もっと主人公の行動や感情を エピソードとして入れてあげたら、二度目の告白にも重みが出るような気がします。 時間外No.02 OZ 1/10◇9FP8Wqyxgk氏 またもや青春直球系。なんてピュアな主人公でしょう。こんな話、汚れちまった自分には書けません。しかしか なりの文量オーバーなので、削れそうなところを拾いつつ読みました。まずは冒頭でガッツリと。空っぽなこと は、空き缶とかストローとか、何かの比喩でコンパクトに表現できそうです。あと少年少女か名前を使うかで統 一された方が読みやすいです。2スレ目、地の文を削り会話を繋げてテンポアップした方がいいかと。以降、ヒ ロインがやけに大人びていて違和感が。主人公を説得するのも、教師のような長い台詞でなくシンプルな一言で いけそうです。喧嘩シーンもちょっと長いかも。主人公は貧弱キャラっぽいし、一発KOでも違和感無いです。 ラストも、和解するのは浩樹一人でもいいのでは。全体的には、全てを言葉で説明し過ぎているというか、もっ と言葉の余韻で心情を表現してもいい気がしました。しかし文化祭の後片付けというエピソードでは『焼却炉の 魔術師』を思い出して吹いてしまった……っと、これは超個人的な感想でした。失敬。 総評 参加させていただくのは四回目なのですが、投稿数の少なさに驚きました。初回から30オーバーが続いたせい で、感覚が狂っていたのかも。それとも、今回のお題って意外と難しかったんですかね。ちょうどオリンピック 中ですし、応援のイメージがそっちに引きずられてしまうとか……うーむ。今回は、お題の解釈にどこまで共感 できたかというポイントを気にしつつ読ませていただきました。どうやら自分は、素直に誰かを応援する行為を 恥ずかしいと感じてしまうひねくれ者のようです。なので余程何かドキッとする要素が無い限り、応援を正統派 なエールとして描いた作品には身悶えしてしまいました。決して嫌いではないのです。ツンデレなのです。そう いう意味で、No.05のオリコン系路上ミュージシャンに「ケッ!」と思いつつ気になってしまう主人公には心惹 かれました。No.01、No.09の、人間以外をモチーフにした作品も良かったのですが、人とのギャップというか、 動物ならではの魅力をもう一歩踏み込んで描いて欲しかったです
167 :
投票 ◆qklarFG0LE :2010/02/22(月) 13:47:01.06 ID:E9nUkd280
******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.05 明日の応援歌 1/5 ◇LBPyCcG946氏 お題への解釈とハートフルなオチに癒されました 【関心】:No.08 父親の条件 1/5 ◇9LtD9d7.ER9h氏 とにかくキャラが可愛かったので ********************************************** では、参加した皆さん、感想書きの皆さん、運営さん、お疲れ様でしたノシ
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 14:30:54.58 ID:E9nUkd280
ほ
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 14:50:53.45 ID:vvT94foLO
も
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 15:43:57.26 ID:2LnQ4lBq0
ほしゅ
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 15:53:23.82 ID:B/skzSs80
小説かくこと初めてなのですがお題ください
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 15:56:17.35 ID:B/skzSs80
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 16:00:34.94 ID:+JRxFKjrO
お題を下さいませ
176 :
愛した人へ(お題:初めての○○) 0/2 :2010/02/22(月) 16:41:48.56 ID:B/skzSs80
投下します
177 :
愛した人へ(お題:初めての○○) 1/2 :2010/02/22(月) 16:42:29.83 ID:B/skzSs80
マスクの下は鼻水か涙かわからないぐらいにグチャグチャだった。 初めての恋だった。 眼の奥からギシギシと音がするようで、両目が焼け落ちるかと思うぐらいに涙が溢れた。 病院の中に居るというのに、まだ彼女が前にいるというのに、涙はとまらなかった。 「移植は失敗しちゃったけど、まだ私生きてるよ」 彼女は急性白血病になった。抗がん剤で髪がなくなっても彼女は強く瞳には力があった。 だが今回の移植によって彼女は苦しい治療をうけて苦しいまま死ぬか、治療をやめて死ぬか、 その二択しか残されていなかった。 「ねぇ、あなたは幸せだった? 」 幸せだったよ、きちんと返す事が喉が乾いていえなかった。 なんで君はわらえるのかな、笑顔でいられるのかな。 彼女の死を前にして戸惑う事しかできない自分がもどかしかった。
178 :
愛した人へ(お題:初めての○○) 2/2 :2010/02/22(月) 16:43:10.42 ID:B/skzSs80
初めての恋だったんだ−−−そう言うと彼女は困ったようにわらった。 ああ、また泣くことはないんだ。 無理をしてわらう。俺に泣いて怒ってくれていいのに、なぜ君はわらえるの? 俺はそんなにも頼れないかな? 「……私も初めての恋だったかな」 俺の涙はとまらなかった。 ***** 担当医に早ければ今日、遅くても明日だと伝えられ、いそいで病院へ向う。 彼女はもう喋る事もできなくなっていた。 「なにか話してあげてください、話す事はできなくても彼女には聞えています」 俺はどんなにがんばって考えても、彼女の事を愛していたとしか伝えられなかった。 どんなにいっても足りない気がして、ずっと喋った。不思議と涙はながれなかった。 そして彼女はまたわらい、そして瞬きをしようとしてそのまま眠った。 彼女の頬には涙はなかった。
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 16:45:22.83 ID:B/skzSs80
終わりです。初心者なのですが投下はこれであっていたでしょうか…… まちがえていたらごめんなさい……
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 17:36:24.15 ID:2LnQ4lBq0
>>177-178 切ないお話ですね。少し物足りない気もします。
この二人はどんな人なのか、などの背景がほとんど描かれていないので、読者としては
ちょっと話に近付くとっかかりが見つけにくいですし、お題の「初めての恋」も
言葉を出しただけという感じがします。
涙がキーワードのようですね。最後の場面で二人とも涙を流さなかったのは、
全てを受け入れたからでしょうか。そのあたりの展開がもっと書けていれば
なお良かったのではと思いますね。
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 17:42:10.57 ID:B/skzSs80
>>180 おお、指摘ありがとうございます。
完全に遊びでかいてしまったのでもっときつい事をいわれるかと思いました。
今度からは背景をかく事に集中してみます。
お題に慣れる事もがんばりますね!ありがとうございました!
という事でお題ください!
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 17:44:07.62 ID:78p5RplO0
お題ください
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 17:49:30.09 ID:B/skzSs80
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 17:56:18.83 ID:zRR0ifgi0
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:05:43.91 ID:B/skzSs80
>>186 いいなぁといっていただけて光栄です。
頭の中の事だけれども綺麗という言葉がついてくれるのはとても嬉しいです。
ありがとうございました。
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:19:01.16 ID:+JRxFKjrO
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:22:38.33 ID:78p5RplO0
Give me love and theme
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:50:06.58 ID:5zIZcXTfP
おだいくれ を アナグラムすると
くいだおれ に なるんだね
>>191 諒解
193 :
仮面舞踏会(お題:背景) 0/3 :2010/02/22(月) 18:53:09.13 ID:B/skzSs80
投下します。文才が欲しいです……
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:54:37.43 ID:B/skzSs80
俺が彼女と出会ったのは、演劇の舞台だった。 ただ彼女の踊りに心をうばわれ、声に酔いしれていた。 そんな時彼女と話しができたらどんなにすばらしいだろうと思った俺は、控室に手ぶらでいって 彼女に気持ちをぶつけたのだ。 あの時の俺はどんなに笑い物だったか、そう思うと頬が熱くなる。 そんな時彼女は俺に 「初めまして! これからよろしく! 」 そういってメルアドとケイタイ番号を手にいれたのだが、実はなぜ手にいれられたのかというと、 彼女がまだ売春婦の仮面をかぶっていたからであり、俺が特別かっこよかったからとかそういう わけではないそうだ。少しばかり悲しいが彼女と仲良くなれただけでも俺嬉しかった。
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:55:22.08 ID:B/skzSs80
「おつかれ、今日も綺麗だったよ! 」 まだ王女の仮面をつけている彼女にそう言ってみる。 「私が綺麗じゃない時なんてあったのかしら? 」 綺麗じゃない彼女なんて居たのだろうか? 俺は少し考えてしまう。 はっきりいって彼女はいつも綺麗だ、デートはまだ二回しかしていないが彼女の演劇は十回以上 みた。たとえ乞食の役であったとしても内面からでる綺麗さはかくせていなかった。そういう意 味では二流の演劇だったのかもしれないが……、そんな事しか思い浮かばないので、ない……ね。 と、そうとしか答えられなかった。 ***** 三回目のデートの時、俺はふと思った。 彼女は彼女の仮面をかぶっているのではないだろうか。 いつもなにかしらの仮面をかぶっている彼女ならありそう、そんな風に思ってしまった自分が憎 い。正直彼女に対してひどい事だろう。それに自分−−−俺自身が仮面をつけていないという根 拠はない。生きていく上で必要な仮面もあるだろう、素顔などあってないような物だ。 「ねぇ、なにを考えているの? 」 甘えた声で俺に訊ねる。素顔をみせない君の事を考えていた、なんて事はいえない。
196 :
仮面舞踏会(お題:背景) 3/3 :2010/02/22(月) 18:56:04.00 ID:B/skzSs80
「いや、今日もいい天気だなと思って」 「あら、明日もいい天気よ? 明るいにお日様……ね? 」 このセリフも聴いた事がある、君は今君ではなくて仮面をかぶった誰かなのだろう。 「天気予報では明日は雨らしいけど、君はどう考える? 晴れると思うかい? 」 晴れると思うかい? ……、その言葉は俺の言葉ではなかった。だが彼女はそんな事気にしない だろう。きっとこう言う。 −−−あなたがわらっていれば明日は晴れよ 「あなたがわらっていれば明日は晴れよ」 −−−あなたの笑顔で雲はとんでいくわ 「あなたの笑顔で雲はとんでいくわ」 俺は一瞬吐き気を覚えた。 「明日もまた会えるといいな」 「俺も明日会えるといいな」 俺らは俺らを演じる。今日も明日も雨の降る背景の前で。
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 18:58:03.02 ID:B/skzSs80
アッー名前欄 まちがえてしまいました…… ごめんなさい、そしてごはん食べてきます。 よければお題ください。
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 19:00:08.03 ID:K47qaBLQP
>>197 皇帝
>>133 >>166 おお、感想thx.
そか、基本表記は統一したほうがいいのか。
そういや適当に書いていたかも知れん。
>>166 2レス目は確かに削ったほうがいいか。
言われてみれば、会話と会話の間に無駄な文を入れすぎているかも知れん。
今回は参考になる意見が多くて助かるぜ。
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 19:11:40.92 ID:B/skzSs80
>>198 ただいまもどりました。お題ありがとうございます。
意味不明な通常作品投下の準備が整いましたので よろしくお願いいたします。
コンビニで昼食のおにぎり2つとカップ麺とお茶を買って、うだる暑さの表に出た。 歩きながらおにぎりを食う。1つめはこんぶだ。定石である。 道端に放り投げたこんぶおにぎりのビニールにふと視線をやった。 バーコードがくるくる回っていた。なにげなく買った商品のコードも見てみる。 すべて頭は49で始まっている。 バーコードというものには数字が記されているが、 その数字にはもれなく意味があって最初の2字が45または49のものは日本のものである証だということだ。 他の数字にもすべて意味はあるのだが、憶えていない。 日本人が日本のことだけを憶えていてもおかしくないだろう。 それよりもおかしいのは、4という数字を死として忌避する傾向のある日本で、 4を日本の象徴の一部として使っていることだ。 しかも49に関しては死苦だ。 いや、ココでは素直に生老病死の四苦かもしれない。 日本人によほど恨みをもった人間の所業と見受ける。 さらには45では死後だ。 ふと向かいからナウでヤングな青年が歩いてくる。それは死語だ。 2個めのたらこおにぎりのビニールを投げたら、風で舞い戻ってきて顔にひっついた。 うわっ、と小さく叫んでよろめくと、車にはねられた。 そのとき俺は悟った。このメッセージは俺を暗殺するメッセージだと――
と、車から若い青年が下りてきて、大丈夫ですか、と狼狽している。 まあよくあることさ、と俺は返して、また歩き始めた。 後ろで青年が心配しているが、そんなものは気にせずに会社に向かった。 やたら汗が出るなあ、と思ったら、赤い血だった。太陽はじりじりと暑く、血がやけに映えた。
ふと長さんが天から俺に訓戒をくれました。 「ダメだこりゃ」 感想あったら嬉しいです。 どうぞ宜しくお願い致します。
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 19:23:16.44 ID:B/skzSs80
>>201-202 「このメッセージは俺を暗殺するメッセージだと――」
ここがすきです!!ドキっとしました。
感想とは呼べないかもしれませんが思った事いってみました。なんだかすみません
>>204 こんな駄文にレスをしてくれるだなんて、あなたは奇特な方だと思います。
もちろん元々のいい意味で、です。
感想ありがとうです。
飯食いながら考えよう どなたかお題ください
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 19:37:01.49 ID:B/skzSs80
皇帝……無理……でし……た。 できれば皇帝もつかいながらできるお題もうひとつください。
>>201 俺の場合は思いついたものを勢いに任せて書くとこうなるんだが、もしや……(ry
何が言いたいのかがよくわからない。
バーコード→不幸の予兆(もしくは暗殺)→事故(実際に起こる)ということが言いたいのだったら、流れとしてはちょっと飛びすぎだと思う。
ちゃんと練れば今の状態よりかはかなり良くなる、面白くなる。
はずなのでもうちょっと頑張れよって思った。
>このメッセージは〜
>やたら汗が〜
頭が多少おかしくなるのは真夏日のせいだと思っていいんですね?ww
こちらも文才がかなり無い方なので変だと思ったところは読み飛ばしてくだしあ
>>208 スプーン
すんません 「輝くりんご」です。
俺もお題くれよ
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 19:42:19.71 ID:B/skzSs80
>>211 お題ありがとうございます!
韓国のスプーンとか調べてかいていきたいと思います。
>>212 のりんごを辞書でひいた私はおバカです。
お題ありがとうございます!
がんばって全部つかわせていただきますね。ありがとうございます!
>>211 俺の思うに、この小説はどんな感想をも受け入れるものだと思うんです。
わけがわからない、ばかばかしい、おもしろい、シュールだ。
どんな小説もそうでしょうが、より顕著に甘受するように感じます。
この主人公は非常に刹那的です。瞬間を生きています。
今がよければいいという人間です。
本音をいうとお題がおもいのほか難しかっただけです。
お題くれた人、ごめんなさい。
218 :
◆HbpyZQvaMk :2010/02/22(月) 19:51:21.86 ID:rke1/OuH0
全感投下します
219 :
◆HbpyZQvaMk :2010/02/22(月) 19:54:16.33 ID:rke1/OuH0
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI 拙作。今思えば明らかに推敲不足だった。 きちんと推敲して文章を練る癖をつけたいです No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 残酷さを前面に出さず、優しいタッチで陰惨なものを書き上げたとは凄い。 ラストへの収束の仕方がとても綺麗でした。 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 話があまりに紋切り型すぎるのでは? あと最後らへん唐突に後日談がゴチャゴチャ入って来るのもちょっと。 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 平淡だが読みやすい。 全体的に消化不良を感じます。ぼんやりしてて地に足が着いてないというか…… No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 独特な文章ですね。それがどんな印象を与え得るかは読者次第だと思う。 きちんとした構成がしっかり全体を支えている。 No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 最終的に何を伝えたかったのか、よく分かりませんでした。 ラストをもっと凄絶に書いても良かったのでは。 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 女を抱きしめてキスしてる最中、頭の中ネガティブな思考で埋まっているってのは…… ちんこ付いてんのかお前!!って突っ込みたくなりました。 曲がりなりにも好きだったんなら少しくらい喜んだりしてもいいんじゃないかな。
220 :
◆HbpyZQvaMk :2010/02/22(月) 19:55:41.71 ID:rke1/OuH0
No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 これから何かが起こりそうだったのに終わっちゃった、ってのが第一印象です。 アキと先輩の絡みが見たかった。省略してしまうのは勿体ない。 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 徹頭徹尾まとまっていて、統一感があるように感じます。 ほのぼのシュール。 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 個人的な疑問ですが、チア部ならもっと活発で元気な応援の仕方をするのでは? チアリーディングというより、これじゃカウンセラーみたいに見えます。 >高久の目の前は、急激に明るくなった。決して、夜が明けたわけではない。 明らかな心理描写なのに風景とごっちゃにしてしまうのは如何なものか。 No.11 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 読者への裏切りや、毒が足りない。もう二つか三つ捻りがあっても良かったのでは。 あとタイトルが内容に即してないと思います。 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 直球の恋愛ものを素直に書けるのは一つの才能なんじゃないかなと。 先輩の心情がいまいち分かりませんでした。先輩がどれだけ変人で、周りから煙たがられているのか、 そこんとこの描写と説明がもっとあればラストのシーンがもっと輝くんじゃないかと思います。 時間外No.02 OZ ◆9FP8Wqyxgk氏 よく練られていてしっかりしているが、やはり10レス分の重みが醸し出す安定感なのかも。
221 :
◆HbpyZQvaMk :2010/02/22(月) 19:57:31.36 ID:rke1/OuH0
******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 【関心】:なし ********************************************** ― 感 想 ― 初めての品評会でした。やっぱ通常作投下してるのとは訳が違いますね。 読んで読まれるプレッシャーを痛感。
おだいをください
人質
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:18:37.38 ID:rke1/OuH0
お題一つ下さい
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:26:32.24 ID:rke1/OuH0
お題をもらおうぞ
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:30:29.87 ID:Pxk7wYCI0
お題ください
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:35:43.05 ID:Pxk7wYCI0
235 :
空倉の計 0/1 (お題:お人よし) :2010/02/22(月) 20:38:46.29 ID:K47qaBLQP
通常作投下。
236 :
空倉の計 1/1 (お題:お人よし) :2010/02/22(月) 20:39:34.57 ID:K47qaBLQP
後漢の末期のこと。 徐州の豪族の一人息子である魯粛は、郷里では気違い扱いされるほどの「お人よし」だった。 彼は家業を疎かにし、そればかりか財産をなげうって困窮する人を助け、地方の名士と友誼を交わした。 揚州の周瑜から資金援助を求められた時などは、彼は持っている2つの倉の片方をそっくり与えたという。 その魯粛は群雄のひとり袁術に仕え、東城県の長に任命されていたが、主君の施政は目を覆いたくなるものだった。 袁術は領内の住民に重税を賦課し、日々遊興に明け暮れ国政を疎かにした。 紂桀を思わせるような悪政に、耐えかねた領民たちは賊と化した。 「これはだめだ、閣下は国の長たる器ではない。このまま袁公路のもとに留まると私まで破滅してしまう」 魯粛は、早々に主君に見切りをつけ、出奔を考えるようになった。 しかし、暴君袁術のもとを出奔するのは、魯粛にとってもなかなかの難題だった。 逃げようとすると魯粛のもとに追討の兵を放ってきて、一族ことごとく鏖殺されてしまいかねない。 そこで魯粛は一計を案じた。 「袁公路の軍は、主君も兵も強欲で知られている。きっと我が財産に目をつけるだろう」 かつて魯粛は、父祖から受け継いだ財産を領民に分け与えていたため、その邸内には空の蔵があった。 「そこで、敵の時間稼ぎのため、ある一つ計略を使おうと思う」 折りよく、領内では袁術の暴政に耐えかねて、盗賊が跋扈するようになっている。 そこで魯粛は、空になった倉を滅茶苦茶に荒らして、中身を盗賊に奪われたように見せかけたのだ。 「こうすればきっと袁術とその軍は、私を討つことよりも、財貨を奪った盗賊を征伐することを優先するだろう」 果たして魯粛の読みは当たった。 袁術の追討軍は、財貨を求めるあまりに山野の賊を征伐することを優先し、魯粛征伐は疎かになったのだ。 「ありもしない魯家の財産などに目を向けるとは、暴君閣下も――なかなかに、お人よしだな」 主君と賊とが争っているうちに、まんまと逃げおおせた魯粛は笑った。 その後、魯粛とその一族は、周瑜を頼る。 かつて2つの倉の片方を周瑜に譲ったことが、暴君から魯粛とその一族の生命を救ったのだった。 後に「三国演義」で、諸葛孔明に振りまわされる「お人よし」として描かれている魯粛だが、 実際には優れた戦略眼を持ち、判断力に優れた名相だった。 なお、このとき魯粛の使った計略はしばらく「空倉の計」と呼ばれていたが、その名は正史には残されていない。
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:40:38.14 ID:K47qaBLQP
以上です。 お題ください。
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:44:03.89 ID:I8szQk2q0
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:44:55.69 ID:K47qaBLQP
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:48:50.80 ID:I8szQk2q0
わしにもお題を
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:55:38.91 ID:B/skzSs80
あうあうあー。 文がひどいことになっているのですが、絵本みたいな文でも投下していいのでしょうか?
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:56:21.33 ID:B/skzSs80
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:56:47.97 ID:I8szQk2q0
よいよい、かまわんぞい。
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 20:57:28.39 ID:I8szQk2q0
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 21:02:27.94 ID:B/skzSs80
「ひらがな」 投下します
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 21:09:08.29 ID:K47qaBLQP
248 :
245 :2010/02/22(月) 21:09:14.63 ID:B/skzSs80
よみかえしてみたのですが駄文なのでかきなおしてきます……
「私は貴方のそういう所が嫌いなのよ」 ゆうかは、そう言って煙草の煙を長く時間をかけて吐いた。 ベージュの薄い唇から少しずつ漏れるそれを、智也は特に意味もなく見つめていた。 グラスに注がれた電気ブランは、脳髄を痺れさせている。景気付けのためにそれを 頼んだ30分前の自分を憎く思って唇を噛み、また一口琥珀色のその酒を喉に流した。 「何か言ったらどうなの?」 煙草を揉み消し、彼女は苛立たしげに眉根に皺を寄せて、智也を睨むように見つめる。 智也は軽く溜め息をついて、唇を開いた。 「君は、何時も正論を言う。」 「ええ、それで?あなたの話には脈略も生産性もないわ、何時も」 みゃくりゃく、の漢字はどう書くのだっけ、と考えながら、 智也は次の言葉を口にした。 「別れよう」 その言葉は、静かに静かにふたりの間に横たわった。 その切れ端が電気ブランに降り注いで、智也はグラスだけを見つめていた。
250 :
お題:ひらがな 2/3 ◆x.8/5I8Fvkx. :2010/02/22(月) 21:11:02.14 ID:J107cL1O0
どんな罵倒が飛んでくるのだろうと顔を上げた時、 彼女が涙を流していることに気付いた。 計算され尽くされた化粧の上を、幾筋かの水滴が伝ってゆくのを 智也は何も言わず見つめていた。 勝気で、美しく、素直でないのが彼女だった。 智也はそれを知っていた。 彼女はいつも憎まれ口を叩いて智也の神経を逆撫でするのだ。 もともと温厚な性格である智也にも我慢がならなくなっていた。 これまで我慢してきたことがきっと澱のように積もり、先程の言葉を智也に吐き出させた。 「分かったわ」 彼女は顔を伏せたまま、財布を取り出そうとした。 食事をするといつも、奢るというのを頑なに断り半分の食事代を置いて行く。 頑固な女だった。華奢な指が、小さく震えている。 「ゆうか」 智也が呟くと、彼女は顔を上げた。目が充血し、化粧は剥がれかかっている。 出会ったばかりのころ、そっぽを向きながら彼女は忌々しそうに言った。 自分の名前が嫌いなの、だからあまり呼ばないでくれる? 丸みのかかったみっつのひらがなで構成された女らしい名前は、 確かに彼女には似合わないような気がした。
251 :
お題:ひらがな 3/3 ◆x.8/5I8Fvkx. :2010/02/22(月) 21:12:24.54 ID:J107cL1O0
「ゆうか」 智也は、一音ずつきちんと確かめながら、その名前を呼んだ。 それは、やわらかく、美しい名前だった。 「…なに、よ」 彼女は完全に泣き顔になって智也を見つめた。 震える声で話す。 「何なのよ、馬鹿、わかってる癖に」 智也は小さく微笑んだ。 「なにを?」 「わたしがあなたをすきなこと、わかってるくせに」 彼女は感情が高ぶると、子供のように泣く。 いつも難しい漢字に変換されて聞こえる言葉は、 その時だけ角のとれたものになる。 そう、ひらがなのように剥き出しで、優しいものになる。 そして、智也は彼女の話すひらがなが好きだった。 それは嘘をつかない。それは武装しない。 智也は頭ひとつ小さい彼女を鎖骨のあたりに抱き、 掌でその小さな背中を撫でた。 できるだけ、やさしく、そっと。
252 :
◆x.8/5I8Fvkx. :2010/02/22(月) 21:14:04.34 ID:J107cL1O0
投下おわりです
ごめんなさい
>>223 入ってないorz
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 21:15:17.03 ID:2LnQ4lBq0
>>236 例えに出てきた暴君二人は聞いたことあるけど、どこから創作なのかわからんw
>このまま〜 からのセリフがかなりお人よしらしからぬ発言に見える。
トリックが少し強引なのが逆にそれっぽくて良かった。
誰か
>>147-150 にも感想くれませんかねえ。
>>247 あうあうあー!やさしさに感謝!
投下します
昔むかーし、母親からまったく愛されない皇帝がいました。 「皇帝のスプーンはドクの味!! 輝くりんごはリョウヤクの味!! 」 村の人々はそう口口にいいました。 理由はカンタン! 彼の母親が彼の食事に毒をいれるから!! 輝くりんごはその食事を食べた彼が必ず食べる物。 毒で死なないのはそのせいさ!! そんなある日、輝くりんごが良薬と聞いてやってきた旅人がいた。 「私にそのりんごをわけてください、娘が病弱なのです」 彼はそんな親心を聞いてりんごを三回にわけてたくさんわけてあげることにしました。 りんごをあげる一回目、おや大変りんごの数が少なくなってきた、 いままではとってもとっても無限にあったのに。 「どうしてなくなる輝くりんご」 輝くりんごは彼の命を救うためにカミサマがくれた物でした。
カミサマは彼が己以外の者を救うのがきにいらなかったのです。 「病弱な者を救うのはいけない事なのですか」 「彼女には親の愛があり、神の愛はない。あなたには神の愛があり、親の愛がない。あなたはそ れでも彼女にりんごをあげるのですか」 彼は考えました、私の親は私が輝くりんごを食べている事を食べていることを知っているのに、 木をきりたおそうとした事は一度もなかった。もし、彼女に良心があるのならば、このりんごを 一つ渡せばこのりんごでなにかをつくって私に謝ってくるかもしれない。 「カミサマカミサマ、この一つのりんごを輝いているままにしてくださるだけであなたの愛はも うここにあるだけで充分です。だから病弱な者を救う力をくださいな」 「あなたへの愛はまだ足りないぐらいです、それでも病弱な者を救ってこの愛を無駄にするので すか?」 「私は母親に愛された事がいままでありません。この不自由な足のせいで私への愛はなくなって しまいました、ですが彼女は母親なのです。どうか私に試練をおあたえください」
カミサマはかなしそうにうなずくと消えてしまいました。 彼を愛する者はもうこの世には一人もいないのです。 彼は病弱な娘を持つという旅人にりんごを与えました。毎日食べれば娘は元気になるでしょう。 さて、彼女にりんごを渡そう。輝くりんご、どうか私の母を変えておくれ。 そう思いながら彼は輝くりんごを母親に渡しました。 そして食事の時がやってきました、彼は輝くりんごを待ちましたがまったくでてきません。 おお、やっとでてきた輝くりんご。いえ、輝くりんごは輝いてはいませんでした。あれまぁどう したのでしょう。 「かあ様かあ様、輝くりんごはなぜ輝いていないのですか」 そう聞くと彼女は初めて彼に笑いました。 「そんな事は気にしないで、さぁお食べ。私がつくったのだからおいしいよ」 笑ってくれた事が嬉しくて、彼はスプーンをもって食べようとしました。 りんごのおかしにスプーンをいれると、あれまぁどうしたことでしょう。スプーンの色がかわっ ていくではないですか。
彼は、そんな事にも気がつく事はなくりんごのおかしをおいしいと食べるのでした。 そんな姿をみていると気がかわったのか彼女は彼の手をとめました。 「おお、神よ。彼を愛する事ができなかった私を赦してください」 そういって彼に彼から渡された輝くりんごを渡しました。 彼はそんな彼女をみて涙をながし、 「かあ様かあ様、私はあなたをためしました。そしてこの罪は赦されることはないのでしょう、 私はあなたをためすためにそれを食べても、もうこの世に居る事は赦されないのです。ですが 私はあなたを赦します。だからなかないで」 そういって彼は深い眠りについたのでした。
259 :
りんご(お題:皇帝・スプーン・輝くりんご) :2010/02/22(月) 21:22:36.41 ID:B/skzSs80
無理やりすぎたあああああ、という気持ちがあります。 駄文失礼しました。今度からはお題で無理だとおもったら増やさないで新しくやっていきたいと思います。
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 21:27:35.99 ID:B/skzSs80
じゃがりこうめぇ!! お題くださいな
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 21:34:57.80 ID:9y92qmHH0
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 21:35:27.36 ID:B/skzSs80
>>261 ありがとうございます!がんばってきます!
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 22:13:38.22 ID:2LnQ4lBq0
ほ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 22:13:45.72 ID:K47qaBLQP
h
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/22(月) 23:47:57.10 ID:CGAvHOag0
あにゃにゃ
お題くれ
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 00:13:22.94 ID:sSnFvpAyP
ほ
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 00:19:32.46 ID:Qhq+gahIP
>>253 展開は王道中の王道だし、文章も非常に読みやすい。
感想があまりつかないのは、ケチのつけようがないからだろう。
自信をもって次作を書くべきだ。
>>259 俺は「こりゃダメだ」と思ったら放棄しちゃうけど、
意地でも話にしてやろうという気概がある奴には好感をもってるぞ。
うんうん。
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 01:05:46.09 ID:sSnFvpAyP
ほ
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 01:05:57.41 ID:Dq9SWahb0
>>270 なんというかなぐさめてくれてありがとうな!259です。
今てりやきチキンつくってんだけど話おもいうかばないという……
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 02:09:08.88 ID:D4PFA7S20
ほし
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 03:48:11.58 ID:QHQMnlOP0
ほ
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 04:55:09.30 ID:Qhq+gahIP
保守っとく?
276 :
【転載】(お題:愛してる) :2010/02/23(火) 05:06:36.00 ID:Qhq+gahIP
月も星も見えない。たっぷりと水を注がれた厚い雲が空を覆っている。 静かな夜だった。 声を発すれば雲に吸い込まれていくような、とても静かな夜だった。 時折吹く風に立てる木々のざわめきも、すぐに雲の中に消えていく。 時刻は夜半過ぎ、山の麓にある閑静な住宅街、その一角の部屋に女の声が響い た。 「余程疲れてるのね、今なら何しても起きないかしら?」 部屋に明かりは灯っていない。窓から入ってきた街灯の明かりだけが部屋を照 らしている。 男が一人、ベッドに横になっていた。身じろぎ一つしないところを見ると、 深い眠りに落ちているのだろう。 女はそのベッドに腰掛け、男の顔を見つめている。 愛おしそうに男を見つめるその顔はどこまでも穏やかで、口元には柔らかな笑 みが浮かんでいた。 ふと女が男の頭に手を伸ばした。母が子にそうするように、女の手が男の髪 を撫でる、指の間を髪がするすると流れていった。 手はそのまま男の頬を伝い、首筋を滑っていく。手を肩に添えると、女は ゆっくりと男の唇に自らの唇を重ねた。男は目を閉じたまま女を受け入れている。 わずかの後、女は唇を離し、男に寄り添うように体を休めた。
277 :
【転載】(お題:愛してる) :2010/02/23(火) 05:07:25.77 ID:Qhq+gahIP
◇◇◇ 携帯電話の音が鳴り響く。 何の前触れもなく騒ぎ出した携帯電話はどこまでも無神経だった。 昨夜と同じように男の横に座っていた女は、すぐに携帯電話の通話ボタンを押した。 「もしもし、はい。お世話になります、ええ――」 女は静かな声で電話に応じている。男が目を覚ます様子はない。 五分ほど会話を続け、携帯電話を置いた。 女はベッドから立ち上がると、窓を開けた。 時刻は六時前、夜はまだ明けていない。 厚い雲も昨夜のままである。 辺りを見渡し一息つくと、女はベッドの横にあるクローゼットに手をかけた。 ギィと鈍い音を立てながら開いた扉の奥から、黒いフォーマル・スーツを取 り出しベッドの上にそっと置く。 女は再びベッドに腰掛け男の顔を見つめた。 見つめる女の顔は昨夜のように穏やかだったが、昨夜とは違う感情に満ちていた。 女が大きく深呼吸をする。 女の目から涙が溢れ出した。 とうとう、水は雲を満たしきった。 堰を切った様に流れ出した水はとめどなく流れ続けていく。
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 05:43:15.90 ID:Qhq+gahIP
>>201 主人公の思考と思考の繋がりに脈絡がない部分が多い。
したがって、どうにも読みづらい。
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 06:41:43.05 ID:JV4kqYL80
ほしゅ
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 08:35:10.73 ID:rDnTuuHL0
ho
おはようございます
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 10:21:37.82 ID:7o4pbeF90
やあやあこれはどうもどうも
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 10:48:30.57 ID:7o4pbeF90
>>276-277 雨が降り出すのと女が涙を流すのと表現を重ねることで何かいい感じを演出しようとした
意図は感じ取れたと思う。
女と男の関係が不明瞭なのは当然意図したものなんだろうけど、そこを伏せたまま
雰囲気小説的な楽しみ方をするには物足りないと俺には思えた。
というよりは読み取りきれてない部分が多いんだろうけど。これは誰か他の人に任せたいところ。
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 11:07:22.98 ID:2QbKBkk00
お題を所望致す
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 11:09:52.62 ID:mJG6MsvGO
>>276-277 これは男は死んでるんだよね?葬式前日とかかな?
全体的な流れはそこまで問題ないと思うけど
もうちょっとそれをわかりやすくしてもよかったかもしれない
雲の描写と合わせて、大事な人が死んだときの悲しみが
段々と込み上げてくる感じは表現できてると思う
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 11:33:20.85 ID:7o4pbeF90
ああ、言われてみると死んでるのか。随所にヒントがあるな。おれ死ねばいいのに。
>>249-251 ゆうかちゃんかわいい。
あと脈略じゃなくて脈絡な。
>>284 都市伝説
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 11:39:26.54 ID:2QbKBkk00
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 12:35:12.24 ID:t7+lucT90
ODAIKURE
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 12:52:38.33 ID:t7+lucT90
はあく
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 13:03:11.20 ID:QQslxItz0
まとめwikiで作品読んだけど凄いな みんな文才ありまくり
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 13:09:40.99 ID:zS81KSmM0
お題くださいな。
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 13:19:04.44 ID:zS81KSmM0
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 13:56:28.92 ID:Dq9SWahb0
てりやきチキンだめでしたorz すみませんお題ください
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 14:01:44.33 ID:Dq9SWahb0
>>296 フィッシュ……だとっ!?
ありがとうございますいってきます
本当はフィレオフィッシュにしたかったけど固有名詞っぽかったからやめたのはナイショ
ho
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 15:08:00.93 ID:f2EJVG0y0
お題頂戴
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 15:13:39.00 ID:f2EJVG0y0
了解
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 15:24:20.99 ID:mlEoPLAF0
>>270 そう言ってもらえると幾分かは救われますね。
でもケチつける所が特にないのと上手い、面白いってのは全然別物だからなー。
それなら感想もつくはずだし。もうちょい頑張ってみます。
お題ください
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 15:37:30.16 ID:mlEoPLAF0
把握
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 16:21:29.76 ID:7o4pbeF90
くま
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 17:08:09.99 ID:mlEoPLAF0
マーシャルプラン
309 :
Field of Dreams 0/1 (お題:ダメ人間共同体) :2010/02/23(火) 17:39:00.61 ID:Qhq+gahIP
通常作投下。
310 :
Field of Dreams 1/1 (お題:ダメ人間共同体) :2010/02/23(火) 17:39:56.80 ID:Qhq+gahIP
大人として、もっとも「ダメなヤツ」は誰だと思う? アメリカ映画的な典型例をあげれば――きっと、「いたいけな子供を騙してこずかいを巻きあげる男」に尽きるだろう。 こういうことをする奴は、たしかにダメ人間と非難されてもしょうがないと思う。 「いくらなんでも、これは無茶ですよ」 上司からその企画の話を聞かされたとき、俺はうめいた。 企画自体は、とある少年誌で人気になっている野球漫画をゲーム化しろという、ありがちなものだ。 無茶――というのは、要するに開発期間と、開発人数のことだ。 期間は6ヵ月。プログラマーは3人。素材は用意されているとはいえ、18人月で作れるゲームなどたかが知れている。 ゲームとしての完成度、そんなことよりもクリスマス商戦に間にあわせることのほうが大切なのだ。 大人の世界とはシビアなものだと、世間の世知辛さを感じずにはいられない。 デバックする時間すら充分に与えられないままに、そのゲームは発売された。 野球のルールが間違っている。審判がフィールドに尻を向ける。主人公がバッテリーから首を背ける。試合に負けたのに優勝している。 何もかもが酷い状態のまま、何もかもが酷いゲームは発売された。 俺たちの作ったゲームは、どこぞの掲示板で少なからぬ話題を呼び起こし、「年度最悪」の評価を得て表彰されるに至る。 そのジャッジに、俺は文句などない。俺たちの作ったゲームは、まさしく年度最悪だと胸を張って言える。 「俺たちはダメ人間共同体だな」 俺は呟く。 販売も、開発も、営業も、企画も、みんなひっくるめてダメ人間だ。 最悪のバックアップのもとで、最悪のバッテリーが、最悪の投球をした。 野球にかける少年たちの夢を、粗悪なゲームで食いつぶした。 見上げれば、摩天楼に切り取られた冬の空。 それでも必死で生きているからこそ――アメリカ映画の「ダメ人間」たちは魅力あるキャラとして描かれている。 だから与えられた環境のなかで全力で戦うこと、ただそれだけは忘れてはいけないと思う。 たとえ力及ばないとしても、せめて全力で投球しよう。 決意を胸に俺は歩き出す。 新しい、フィールドへ。
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 17:40:56.34 ID:Qhq+gahIP
以上です。 この作品はフィクションであって、実在のゲームとは何の関係もありません。 つーわけで、お題ください。
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 17:59:36.92 ID:Qhq+gahIP
314 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 18:03:27.20 ID:mJG6MsvGO
お題plz
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 18:28:31.35 ID:mJG6MsvGO
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 19:01:51.46 ID:QHQMnlOP0
お題ください。
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 19:03:43.58 ID:Qhq+gahIP
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 19:10:50.71 ID:QHQMnlOP0
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 20:02:39.11 ID:Dq9SWahb0
ほ
321 :
全感 0/5 ◆BFS4hea.ps :2010/02/23(火) 20:07:31.82 ID:JV4kqYL80
毒にも薬にもツマミにもならないような全感投下しまーす。
322 :
全感 1/5 ◆BFS4hea.ps :2010/02/23(火) 20:08:44.49 ID:JV4kqYL80
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 2レス目までの雰囲気は、温かい感じがして凄く好みです。 そして3レス目、そこまで構築した雰囲気・世界をぶち壊す。ここが良い味を出してますよね。 よく見かけるそんな構成で見事に描ききったなぁ、という印象。 よく見かけるってことは、それが結局のところは面白いモノに繋がるから。 えーっと、つまりアレです。「基礎を知っているからこそ、応用が活きる」 あぁ、そんなこと言ってる自分の胸が痛い。 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 いいなぁこういう話。そんなにドロドロした部分もなくって、あ、最後がちょっとアレですが、でも全般に心地良い。 ただ、何かしら文句をつける点を探すならば、ちょっと長いかなぁ、という気がしなくもないですね。 削れるべき場面をババンと削って、あえて1レスくらいで…いや無理ですね。 「書き終えてから、いかに無駄を削れるか」 それが出来るなら、毎回5レスオーバーしたしないってので騒いでないんですけどねぇ…。 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 個人的にすんごく大好きなストーリー。 何よりも楽しむことが大事ですよね。音楽しかり、文章を書くことしかり。 そういうところに物凄く共感できるからこそ、心地良い感覚を得られるのでしょうね。 さて、どこか文句つけるとするならば、3レス目をもっと盛り上げても良いんじゃないかな、とか思いました。 話を膨らませるべきポイントはそこだー、という感じでしょうか。 …この短さ・テンポの良さがあるからこそ、全体として纏まった感じの作品になっているのかもですが。
323 :
全感 2/5 ◆BFS4hea.ps :2010/02/23(火) 20:09:28.96 ID:JV4kqYL80
No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 自作。 雪の話が書きたかったのです。季節柄、2月中じゃないとなー、というのもありまして。 個人的課題として、「ほんわか詩的な雰囲気」+「会話(セリフ)の排除」 これを念頭に書いてみたのですが、どうだったのかなぁ…。 読んでくれた方に、何らかの想いを残すことが出来たならば幸いです。……何も残らなさそうではありますが。 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 うるさいウツ病バカにすんな。うるさい他にも色々バカにすんな。あぁもう、何だ、何だろうコレ。もー。 歌と本編がリンクしていくのって、こうやって上手く乗せられるとカッコイイですよね。 …ホントに、うん、カッコイイ。羨ましい。 文句?つけるなら、うーん、そうですねぇ…。 もうここは会えてオチを吹っ飛ばして食い逃げ犯として逃亡、お母さんに泥を塗って云々。…完全にぶち壊しですなぁ。 No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 気持ちが痛い程に伝わってくる。そういう表現を描写出来ることに憧れます。 ツッコミ所?うーん、終わり方がちょっと好みじゃなかったかなぁ、とかそんな類ですかねぇ。 単なる一個人の好みの話なんて、もはや毒にも薬にもオヤツにすらなりゃしないんでしょうが。 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 上手い、ズルい、ヒドイ。 一つ目は、筆者様へ。二つ目は、主人公へ。三つ目は、またしても筆者様へ。 なんだかやりきれないものがあるというかなんというか。 まぁ、途中までは感情移入出来てたんですよ。でも最後、落とさなくっても良かったと思うのです。 何というか、そういう後味サッパリみたいな何かが読みたかった…。 …という、今現在の自分の心境・好みを要求してもどうしようもないんですけれども。
324 :
全感 3/5 ◆BFS4hea.ps :2010/02/23(火) 20:10:14.35 ID:JV4kqYL80
No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 対決の部分をジックリと書いてみよう。しかも男の子で!話はそれからだ! これ実は半分くらい実話でしてー。後日談的な現実は結構酷いんですよー、とか。 …そんなの読みたい気分になれないのでアレなんですが。 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 何というか、発想というか目の付け所がもう既に違い過ぎるというか、いやはや、本当にこれは目から鱗みたいな。 ダンゴムシは、幼い子供なら一度は捕まえるものだと思うのです。 だからそこから話を繋げていって幼い子供を出してどうたらこうたら…いやいやいや。 どこに文句つけよう、みたいなことを特に思いつかないので、まぁ、これはこれで。 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 こんなストレートな応援ストーリー書きたいなぁ。…書けば良かった。…書けなかったの? とかまぁ自分の中で負の連鎖に陥らせてくれるくらいに、妙に気に入ってしまった一作。ホント、いいなぁコレ。 さてツッコミ。 会話の句読点がちょっと違和感ある部分があって、読んでて「あれ?」と思わされる所が何箇所か。 声に出して読んでみると、案外スっと落ち着く所に句読点が打てる気がします。 …という自分への反省も含めて。いやほんと、会話の応酬って難しいですよね。 No.11 狂詩曲 ◇sw1b6ZDUdg氏 オリンピックって、確かによく分からない競技やってたりしますよね。 いきなり注目を浴びてーってのも、あるかもしれません。 その辺り、共感出来ましたし、目の付け所が面白いなぁと思いました。 まぁでも、その、自殺させることはなかったんじゃないでしょうかー…。 …あ、これは私の個人的な感想ですので、これはこれで悪くない終わり方だと思いますけれどね。
325 :
全感 4/5 ◆BFS4hea.ps :2010/02/23(火) 20:11:02.26 ID:JV4kqYL80
時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 あぁ何だろう。読んでて心が震える感覚。ラスト付近のセリフの応酬が凄く心地良い。いいなぁ、コレ。 …ちょいと気になったのは、地の文と主人公の感情とが混ざってて、妙な違和感を覚えた箇所が少しあったこと。 それ、私も多用してるような気がするのですけれど。 自分で書いたものだと気にならないけれど、他人が書いてると気になる。 …ということはやっぱり、そこは注意して書くべきなんでしょうかねー? 時間外No.02 OZ ◇9FP8Wqyxgk いいなぁ、コレも。こういう温かい話が書けるって、うん、羨ましい。 ホロリとくるこの感覚。あぁ、読めてよかった、ありがとうございます。 長いからどうなのかなー、と思いつつも読み始めましたが、思った以上にスラスラと読めてしまいました。 一部引っ掛かる部分もありましたし、何より10レスってのはぶっ飛び過ぎで、頑張ればあちこち削れたんじゃないかと。 …以下、私だったらこうするかなー、こう表現するかなー、みたいな話。参考になるかは分かりませんが。 1:最初の段落をまるごとカット。ユウの背景云々は、無くても良いような気が。 2:オウム返しのセリフを、地の文に混ぜて短縮。以下、一例。 >「ユウくんには、なんとなく勇気が足りない気がするんだ」 >「勇気が足りない?」 > 怪訝そうに眉をひそめるユウ。 > 少女と話したことは、ほとんどない。初対面に近い相手に失礼なことを言うなと、ユウは少しムッとした。 → 「ユウくんには、なんとなく勇気が足りない気がするんだ」 少女のセリフの意味を図りかねて、怪訝そうに眉をひそめるユウ。 少女と話した覚えはほとんどない。そんな相手に対してよくそんな口が聞けるものだ、とユウは少しだけムッとした。 3:とにかく後は余計な描写をひたすらカットー。 具体的にどこをってのは、挙げていけばキリがないので割愛。日常描写とか、バッサリ削れそうな所は多そうですよ。 ですが、それらを削ると色々とぶち壊しになって、辻褄が合わなくなって、これはこれで修正の嵐になるかもしれません。 あくまでも5レスにするためにどうするか?ってな前提での、私なりの描き方ですので、あしからず。
326 :
全感 5/5 ◆BFS4hea.ps :2010/02/23(火) 20:11:51.07 ID:JV4kqYL80
******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 【関心】:No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 時間外No.02 OZ ◇9FP8Wqyxgk ********************************************** ― 感 想 ― ストレートに応援したいなぁ。…応援されたいなぁ。 今回、作品数が少なくってちょっと寂しい気もしますが、でもどの作品も心に響く良いモノであったと思います。 作品数が少ないが故に、じっくり読み込むことが出来たってのも大きいかもしれません。 読者さんも参加者も、このスレに関わってる誰もへ。 ありがとう!大好き!愛してる!いつも通りの一方通行、片想いで構いません。私にとってはそれでいいんです。…今はまだ。
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 20:22:51.22 ID:Edb0q+u90
いつまでも
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 20:39:05.48 ID:zq8nHcUkQ
ぜんかんおつだなあ
ぜんかんおつ 久しく来てなかったなあ。といっても2週間くらいだけど。 そんなわけで お 題 くれ
はあく
332 :
投票 ◆LBPyCcG946 :2010/02/23(火) 20:54:03.85 ID:w4M1YaX90
******************【投票用紙】****************** 【投票】:なし 【関心】:No.06 雪月火 ◇pxtUOeh2oI 時間外No.02 OZ ◇9FP8Wqyxgk **********************************************
333 :
全感&投票 0/4 ◆ULM0d7uouVd. :2010/02/23(火) 20:55:18.49 ID:jGBw2mMj0
全感投下します。
334 :
全感&投票 1/4 ◆ULM0d7uouVd. :2010/02/23(火) 20:56:27.67 ID:jGBw2mMj0
No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 こういう発想が、僕にはないからうらやましい。 主題もしっかりしてるし、初っ端からハードル高いなぁと思った。 ただ、久闊を叙したって書いてる割には、会話は初対面みたいな会話だったと思う。 そこ以外はとてもいい出来だったと思います。 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 なんかスクイズ思い出した。 場面の展開はよく分りましたし、場面を思い描くことが容易に出来ましたし、女子の間のいじめを上手く表現できてたと思います。 ただ遥の自殺だけは少し疑問が残ります。 責任感じました。→自殺します。 いじめに加わっておいて、優衣死んだら実は…みたいな責任を感じて死ぬという展開は読者に何を訴えるのか? 死ねばすべてが解決するか?というのが正直な感想です。 まあ人のことは言えないのですが… No.03 バンドマン ◆僕 とりあえず、句読点打つことから始めましょうね。文章うんぬん以前の問題。 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 文章は読みにくくはないのですが、「んっ?」となることが多く、何回か読み返して理解しました。 最後のまとめ方は上手かったと思います。 何度も読めば味が出てくるスルメみたいな作品だなぁと思いました。 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 良い意味で予想を、裏切ってくれました。 だけど、文中の言い回しが、少々分りにくいと思います。 読み手が、想像できないような言い回しはあまりよくないのではないでしょうか? あと主人公の登校時間からギターを掻きならす男の存在は、少々非現実的かと…僕の地域だけですかね? でも話の展開自体は僕は結構好きです。
335 :
全感&投票 2/4 ◆ULM0d7uouVd. :2010/02/23(火) 20:57:19.97 ID:jGBw2mMj0
No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 あっ スキーヤーがジャンプミスって転んだのか。痛いなぁ…。 っていうのが感想です。イマイチ何を言いたいかが伝わってこなかったです。 >歓声が聞こえちゃった。 スキーをよく知らないのですがジャンプ失敗して壁にたたきつけられても歓声って上がるもんですかね? No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 好きな人の恋の為にしかも結果が分ってる恋にどう応援しようかと葛藤する主人公が好きでした。 オチの完全にハッピーエンドではない終わり方も好きです。 ただ女の人がこんなに簡単に突然の連続を受け入れられるのかな?とは感じました。 No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 畜生…だまされた。 元夫が先輩というオチだと思っていたのに…。 話の展開はスムーズで面白かったです。 ただ最初は少々読みにくいと感じました。 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 こういう風な発想がないので尊敬します。 発想が、ないだろうからですが、今どんな場面でどうなっているのかが、頭に浮かびにくかったです。 ダンゴムシのイメージが僕の中で王蟲だったのは秘密。 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 週刊ストーリーランドを思い出しました。 情景もすぐに思い浮かんだし、設定も面白いなぁと感じました。 こういう展開は好きです。 ただ高久が決心するのが、早すぎる気もしました。もうちょっと悩んでもいいのではないでしょうか?
336 :
全感&投票 3/4 ◆ULM0d7uouVd. :2010/02/23(火) 21:01:51.03 ID:jGBw2mMj0
No.11 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 自慰が12回もできるほどのスタミナ男…競技に全力尽くせよ… と言いきればそれだけの話だけど、TV局の過激な報道合戦に対する批判ととらえたら…考えすぎですかね。 あと「」と描写を分けずに書いているので読みにくかったです。 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 話自体に清涼感があり、読んだ後すっきりしました。 時をかける少女とか新海誠系の作品を見た時と同じ感覚。 少々中二臭いなぁとは思いましたが、それが主人公の精一杯さよりよく映し出していたと思います。 ただ先輩の苦悩がそれほどまで伝わってこなかったのは残念です。 時間外No.02 OZ ◆9FP8Wqyxgk氏 起承転結がきちんとできていて、10レス分あったことから、本当の短編小説を読んでるようでよかったです。 ただ一人称は統一して欲しかったと思います。 あとタイトルのOZの意味も最後まで読んでもよく分らなかったです。
337 :
全感&投票 4/4 ◆ULM0d7uouVd. :2010/02/23(火) 21:03:50.69 ID:jGBw2mMj0
******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 【関心】:No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 時間外No.02 OZ ◆9FP8Wqyxgk氏 ********************************************** 感想 3〜4年前にちらっとスレを覗いてましたが、 まさかこんな品評会などがあってるとは知りませんでした。 そして書き手の皆さんの思いが届いてくるような小説ばかりでとても驚きました。 土曜日曜がとても楽しかったです。 感想を書くのも、小説を書くのもあまり下手ですが、 今後ともよろしくお願いします。
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 21:26:23.69 ID:zq8nHcUkQ
>感想を書くのも、小説を書くのもあまり下手ですが、 あまり上手じゃないを下手と書き直してるあたりに奥ゆかしさを感じるぜんかんたいへんおつです
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 21:53:02.27 ID:IWHj4hCm0
あみゅ
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 22:25:18.98 ID:Qhq+gahIP
ho
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 22:25:42.37 ID:IWHj4hCm0
にゃむ
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 22:54:29.63 ID:Qhq+gahIP
shu
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 22:56:37.01 ID:J6rH3wqD0
ほ
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 23:16:17.49 ID:fr+apfyE0
ほ
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 23:17:24.90 ID:KSYDXB+q0
てす
346 :
juubeedh :2010/02/23(火) 23:38:59.24 ID:KSYDXB+q0
******************【投票用紙】****************** 【投票】:No.06 雪月火 1/2 ◇pxtUOeh2oI氏 【関心】:なし 何故か惹かれました。良かったです。 **********************************************
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 23:40:01.28 ID:KSYDXB+q0
みすったwwwwwwwww 死にたいwwwww
348 :
◆tMhmjHSlXE :2010/02/23(火) 23:42:58.42 ID:Edb0q+u90
気にすんなよ
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 23:43:45.62 ID:Qhq+gahIP
>>325 なるほど。
鸚鵡返しはそうして処理する手もあるのか。
たしかにセリフのテンポが悪いのは、文才と工夫が足りないのかもしれない。
修練を重ねていくしかないかな。
今回は、本気で参考になる意見が多くて、非常に嬉しい。
>>336 一人称と、タイトルか。
今にして思えば、最後の「まるで魔法使いのように」が拙かったな。
ここを「まるでオズの魔法使いのように」と書いておけば、きっちりタイトルの意味が通じただろうと思う。
どうにも詰めが甘かったorz
ともかく完膚なきまでの字数オーバーにも関わらず、読んでくれた方々、感想をくれた方々に心から感謝します。
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 23:48:43.27 ID:IWHj4hCm0
432 名前: ◆Lq1ieHiNSw [] 投稿日:10/02/23(火) 23:41:44 ID:t4o3CkRA 転載お願いします。
351 :
全感 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/23(火) 23:49:24.12 ID:IWHj4hCm0
No.01 鳩と猫 ◇2yXbg9HdiI 頑張れという言葉の無責任さ。いいテーマですね。俺も挑戦したい。 猫が吐いた言葉にもう少し重みが欲しかったかも。 何年も街にいて他には誰からも応援の言葉を受けなかったのかというのも気になる点。 猫のキャラクターがよかったです。 No.02 雪に咲く花 ◇qklarFG0LE これはきつかった。 淡く儚げな世界観の中での重い現実。 ヘビーな話を重々しく描くよりもよっぽど心にきます。 やりきれない思いが胸の中に広がりました。 またタイトルの選択も的確ですね。 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A テーマは好きです。 文章力次第ではもっともっとおもしろくなると思います。 あとは主人公の演奏シーンを描いてほしかったかな。覚えていないだけで終わらせるのではなく。 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps 優しい作品だ。 落ち込んでいるときにこの作品をまた読みたいと思いました。 盛り上がるポイントがなかったが、逆にそれがよかったです。 少年と男の関係の発覚にもっと驚きをもてるよう工夫されていたなら最高でした。 No.05 明日の応援歌 ◇LBPyCcG946 少し文章が喉につっかえました。 恵と路上ミュージシャンが変にコミュニケーションをとらなかったってのがいいですね。 オチも素敵。
352 :
全感 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/23(火) 23:50:31.19 ID:IWHj4hCm0
No.06 雪月火 ◇pxtUOeh2oI 声援を蔑ろにするっていう主人公の心理は嫌いでした。 しかし実際のプロアスリート達の中にもそんな人がもしかしらいるのでしょうか。 それでも俺らは声援を送り続けるんでしょう。その自己への厳しさに。 No.07 君に偽りを ◇Lq1ieHiNSw 何人かの方からのご指摘通り、ヒロインに対する主人公の想いが全然かけていません。 自分の狡さを嫌悪しながらも、それに従ってしまうという話にしたかったんですが どうもただズルいだけの男になってしまいました。 もはや何のために彼女を手に入れたのかわからなくなってますね。 ラストの展開もちょいと急すぎた。 No.08 父親の条件 ◇9LtD9d7.ER9h 幸せに満ちた作品でした。 嫁がバツ一ってだけでけっこう暗い様相を孕んでいると思うんですけど、 子供の存在がそれを打ち消してくれていますね。 先輩に実は暗い陰があるのでは……と変に勘ぐってしまいましたが、それも杞憂でしたね。 ただ、少し盛り上がりに欠けていました。 No.09 穴 ◇M0e2269Ahs >「どどでんも。はあ。どどでんもふ」 このセリフがなんか凄い。何故だろうか、いまにもダンゴムシって感じがします。 虫は好きです。俺も虫視点の話を書いてみたい。 でもこんなメルヘンな作品は書けそうもありません。 そして甘いだけのメルヘンではなく、何か背景を感じさせる姉の心情がアクセントでした。 ただもう本当に個人的な嗜好を言えば、この調子で展開された物語であるにも関わらず ダンゴムシいただきますエンドで締められていれば最高でした。
353 :
全感 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/23(火) 23:51:12.59 ID:IWHj4hCm0
No.10 いつか、マンツーマンライブ ◇391BfrSTR 高久の決心がちょいと早かったです。 擦り切れそうな大人の心情とかも織り交ぜたうえでの決心だったらもっと良かったと思います。 花子は少しチアリーディングというイメージとは違ったのも気になりました。 話の内容はけっこう好みでした。 No.11 狂詩曲 ◇sw1b6ZDUdg 最低な主人公だ。 だがそれだけにマスメディアやタレントへの批判が際立っていました。 しかし自慰を十二回もするなんて狂気の沙汰。
354 :
投票 ◇Lq1ieHiNSw :2010/02/23(火) 23:52:00.28 ID:IWHj4hCm0
******************【投票用紙】**************** 【投票】:No.02 雪に咲く花 ◇qklarFG0LE 【関心】:No.01 鳩と猫 ◇2yXbg9HdiI No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps ********************************************** すんません時間外は読めてません。 みなさまおつかれさま。
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/23(火) 23:53:29.79 ID:Qhq+gahIP
転載乙。
>>345-347 わざわざテストまでしてミスるとは、ドジっ子だなw
まあ、気にするな。
そういうこともあるぜ。
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:03:30.49 ID:aT+JFd2L0
投 関 1 1 No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 4 1 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 − 1 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 − 1 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 1 1 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 1 1 No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 − 1 No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 − 2 No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 1 1 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 1 2 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 − − No.11 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 − − 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 − 3 時間外No.02 OZ ◆9FP8Wqyxgk氏 ということで優勝は『No.02 雪に咲く花』を書いた◆qklarFG0LE氏です。 おめでとうございます。 お題発表時期の発表その他諸々お願いします。 皆様お疲れ様でした。
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:11:08.15 ID:QrX62BuEP
>>◆qklarFG0LE氏
おめでとう。
>>356 集計おつかれさまです。
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:15:42.71 ID:8TguO6DK0
◆qklarFG0LE氏おめでとう! まとめの人も乙!
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:21:03.69 ID:6TjJ3RBR0
集計ありがとうございます。 ◆qklarFG0LE氏おめでとう!
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:22:47.89 ID:OSHnQfel0
>>338 何回も見直したのにやっちまった…
今後誤字脱字がないように精進します。
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:29:07.23 ID:OSHnQfel0
後集計した人お疲れ様です。 ◆qklarFG0LE氏おめでとうございます。
362 :
◆qklarFG0LE :2010/02/24(水) 00:44:40.87 ID:gRpBBA4G0
集計ありがとうございます! うわー、めちゃめちゃ嬉しいです。ドキドキ。 といっても、短所として自覚している無難さが、今回もぷいーんと漂ってしまいました。 もっと掌編ならではの、破天荒だったり荒削りな魅力がある作品を作れるようになりたい……。 次回のお題については、なるべく早く出させていただきますね。 今からおトイレで考えてこよ。うーん……。
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 00:54:35.36 ID:YgLJuBBW0
君が発表するまで、僕はシコるのを止めない!!
そして誰もそれを止めない
品評会組乙。 誰かお題くれ
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 01:31:39.11 ID:YgLJuBBW0
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 01:31:55.43 ID:OSHnQfel0
369 :
◆qklarFG0LE :2010/02/24(水) 01:46:46.16 ID:gRpBBA4G0
フランス語で、ラ・ヴィ・ドゥース(LA VIE DOUCE)。 みさくら語で、ぁあああ あぉまいぃせいぃかちゅ。 第203回週末品評会 『甘い生活』 規則事項:5レス以内。 投稿期間:2010/02/27(土)00:00〜2010/02/28(日) 23:30 宣言締切:日曜23:30に投下宣言の締切。それ以降の宣言は時間外。 ※折角の作品を時間外にしない為にも、早めの投稿をお願いします※ 投票期間:2010/03/01(月)00:00〜2010/03/02(火)24:00 ※品評会に参加した方は、出来る限り投票するよう心がけましょう※
370 :
◆qklarFG0LE :2010/02/24(水) 01:50:51.57 ID:gRpBBA4G0
363氏お待たせw ベタベタに甘い話を楽しみにしてますね。 さ、自分もシコシコ妄想するか……
え、来週はもう三月……? き、聞いてないっすよ、二月のやり直しを要求するッス!
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 02:06:24.70 ID:zl2ISnvo0
433 名前:全感 1/2 :10/02/24 01:27:24 ID:1vgq3QuV No.01 鳩と猫 ◆2yXbg9HdiI氏 言葉が合ってないなっていうのが第一印象。無理やり使ってる感じがした。 話の展開も所々説明臭くて、いまいち話に入り込めない。やっぱり無理してる感じがする。 No.02 雪に咲く花 ◆qklarFG0LE氏 3レス目の噂が出てきた辺りから一気につまらなくなった。 こういうのって読者を引き込ませるための共感が大事だと思う。 この作品は遥も優衣も中途半端で、どちらにも共感できない。 No.03 バンドマン ◆kJrWrcn4.A氏 適切に句点使ってほしいと切に願う。文章は文章なんだけど、すごくブツブツ切れてる印象。 話に関してはその程度で変わる観念だったんだし、逆によく決勝までいけたな、と。 だから最後のがんばれもなんか薄っぺらい。 No.04 見守ることしかできないけれど。 ◆BFS4hea.ps氏 だから何としか言い様がなかった。 無駄に文章こねくり回して、長くしましたっていう感じがする。 作者にそんなつもりは無いかもしれないが、そんなに無理しなくていいのにと思う。 No.05 明日の応援歌 ◆LBPyCcG946氏 昔の氏の作品と比べるとちょっと微妙な感じもする。 でもここまでの中だとダントツに良くて、小説だなと思えた。 最初読んでいてもウザいことこの上なかった歌詞が、ラストを読むことで上手く解消された。 そういう仕掛けが相変わらず上手い。 No.06 雪月火 ◆pxtUOeh2oI氏 選手が緊張しないとは言わないけれど、いくらなんでも緊張しすぎだろ。 競技に興味も無いから進行されても大して面白くないし。
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 02:08:44.84 ID:zl2ISnvo0
434 名前:全感 2/2 :10/02/24 01:28:00 ID:1vgq3QuV No.07 君に偽りを ◆Lq1ieHiNSw氏 面白かった。捻くれたっていう意味の応援だとここまでで最高。 ただ後半はもう少し深く入ってもいいんじゃないだろうか。最初との差があって物足りない。 No.08 父親の条件 ◆9LtD9d7.ER9h氏 1レス目で読むの止めようかと思った。もう少し見せ方あるだろ…っつーか、ここ要るか? 他にも色々と雑。読ませたいなら手抜かないで、もう少し工夫しようよ。 No.09 穴 ◆M0e2269Ahs氏 > 声を張り上げて、妹に振り返った。しかし、そこに見たのは妹の姿ではなく、ダンゴムシの姿だった。 思わず笑った。それだけ。雰囲気だけだった。 No.10 いつか、マンツーマンライブ ◆391BfrSTR氏 話も微妙だと思ったけど、オチは思わずクソだって言っちゃった。 > 高久は最後まで読まなかった。最初から、何となく分かっていた気がしたからだ。 特にここの一文に吐き気がするぐらいの都合の良さを感じた。 No.11 狂詩曲 ◆sw1b6ZDUdg氏 死ななきゃ参加不可にならないオリンピックってこわいですね! 時間外No.01 先輩と僕 ◆tMhmjHSlXE氏 地の文が妙にウザい。 というか一人称なのに、なんでそこ見えてんの?ってところがあって萎えた。 話もどっかで見たことあるような感じ。 時間外No.02 OZ ◆9FP8Wqyxgk氏 なんで亜希の口調がいちいちオッサンぽいの? ていうかこれ少女じゃないよね。オッサンだよね? 話も主人公に共感できるわけでもなければ、他も説教臭くてつまらなかった。 最初のシーンなんて、入院させたくて書いたんだろうなっていうのが見え見えだし、 もう少し見せ方に工夫してもいいんじゃね?
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 02:30:52.04 ID:QrX62BuEP
>>369 むう、どうしたものかな。
今回は難しそうだ。
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 03:13:22.06 ID:Z9jPPjr00
さて、保守するか
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 03:37:43.05 ID:zl2ISnvo0
ねえ、文章の九℃さってどういうこと?
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 04:56:04.48 ID:RzrJezXG0
ほ
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 07:50:18.90 ID:j6G0MAzq0
ほし
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 09:00:25.44 ID:rPi5qcRq0
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 09:26:28.40 ID:bqPCJTfy0
一℃いになるともっと寒いわけか
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 09:51:05.03 ID:j6G0MAzq0
万℃クセになると超アツいな
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 11:05:16.45 ID:F6p3G1UD0
ほ
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 12:24:34.94 ID:jgjN3vor0
保守。
hosyu
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 12:53:26.67 ID:F6p3G1UD0
お題plz
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 12:54:59.58 ID:F6p3G1UD0
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 13:43:03.50 ID:WRpXMVvl0
おだいください
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 13:58:22.16 ID:AyIZ3AKo0
お題なんでもよければ「江戸時代の商い」
390 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 14:08:00.89 ID:WRpXMVvl0
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 15:03:40.66 ID:6TjJ3RBR0
ほ
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 15:14:50.62 ID:AyIZ3AKo0
創作って難しいな、頭かかえてうんうんやってもなかなか進まない
393 :
死んでくれない? (お題:買い物) 0/2 :2010/02/24(水) 15:21:23.98 ID:F6p3G1UD0
リア充は氏ね 投下します
394 :
死んでくれない? (お題:買い物) 1/2 :2010/02/24(水) 15:22:25.19 ID:F6p3G1UD0
2010.09.04 私は幸せではない。死にそうになった。 2010.10.10 三日坊主ですらなく一日で日記をやめてしまった。 死にたい。 2010.10.14 変な男に出会った、正直怖い。 外見は普通。 特に言うことはない。死にたい。 2010.10.27 付き合うことになった。 周りから反対されているそうだ。 正直申し訳ない。 死にたい。 2010.11.10 彼は不思議な人だと思った。 動物が好きだし、すぐに転ぶし。 最近頬が痛い、なんでだかわからない。うれしい? のかもしれない。 買い物に行った、途中何度も好きだといわれた、言葉を返せなかった。 今日は死にたくなかった。 2010.11.13 デート楽しい。 キスされた、嫌じゃなかった。 人が好きかもしれない? 嫌いじゃないかもしれない。 体が熱い、初めて。 うれしいと思ったのかもしれない。 好き好き大好き。死にたいって思わない!
395 :
死んでくれない? (お題:買い物) 2/2 :2010/02/24(水) 15:23:13.18 ID:F6p3G1UD0
2010.11.25 彼にヤりたいと言われた。 断ったら怒鳴られた。 なんでかわからない。 また人が怖くなった。 別れたくない。 死にたい。 2010.11.26 彼と寝た。 別れたくないから寝た。 嫌だった。 一緒に居るだけがよかった。 目が痛かった、涙が出ていた。 私が私じゃないみたいだった。 生きるってなに? 2010.12.04 彼から突然別れようと言われた。 あ あ あ あ え お し にたい 1111.31.41 死にたい死にたい死にたい死にたい死にたいしにたいしにたいしにたい なんで死ねない? 今すぐ死ねる? い ょ しのう 昔の彼女? みたいなのの日記が玄関の前に置いてあった。 1111年って昔過ぎるし、わけわかんねぇ。 俺は道路に日記を投げて家に入った。
396 :
死んでくれない? (お題:買い物) :2010/02/24(水) 15:23:55.83 ID:F6p3G1UD0
買い物っていうお題のはずがなんてこった お題ください
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 15:56:04.30 ID:MD2A17C/0
>>396 お題は「図書館」
ついでに感想も。
オカ板に転がってそうな話。てか、小説?
しかもよく分からん。これナポリタン?
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 16:00:38.35 ID:F6p3G1UD0
>>397 お題ありがとう。
小説に慣れてない人で文才もないとこんな文ができあがりますの例
今度こそ小説って言われるような物書く……。
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 16:29:49.80 ID:5LKtOruj0
私男だけどお題下さい
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 16:52:24.52 ID:5LKtOruj0
ん? 他人のお題を使っても構わんのか? んなこたぁないだろ つまり、私が男だからお題くれないんですねひどいです><
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 16:57:39.13 ID:hrVtdfgl0
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 17:00:05.31 ID:5LKtOruj0
>>402 HAHAHA! 了解、了解だ! ありがとうございますっ…!
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 17:16:36.96 ID:bqPCJTfy0
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 17:17:47.57 ID:E8EztMHyO
他人のお題使っても構わんはず というか同じお題で書いても面白いだろう
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 17:21:27.18 ID:a/CuF+K00
でも「くれ」って言われて「他の使え」ってのはまた違うはず そういうときは「あえて他の使ってみれ」くらいのニュアンスが適切かと
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 17:26:52.03 ID:b+b+vSXE0
保守代わりに適当な単語を並べて、気に入った人が勝手に拾えばいいんじゃないか
408 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 18:11:29.73 ID:F6p3G1UD0
ほ
409 :
Warrior's Heart 0/1 (お題:ゲーム) :2010/02/24(水) 18:45:45.07 ID:QrX62BuEP
通常作投下。
410 :
Warrior's Heart 1/1 (お題:ゲーム) :2010/02/24(水) 18:46:55.97 ID:QrX62BuEP
「戦争が好きで、武器が好きで、軍隊が好きだから」 そんな単刀直入な理由で防衛大学を卒業し、陸自に入隊した結城三尉にとって、この日本は死ぬほど平和で退屈だった。 これから三尉が退官するまで数十年のあいだに、日本が戦争に巻きこまれることなどとてもありそうにない。 それはきっと喜ばしいことなのだろうが、それでも三尉はそれを退屈だと思ってしまう。 いっそ海外に行って傭兵にでもなってやろうかと思ったが、郷里の両親に死ぬほど反対された。 結城三尉の趣味は、FPS――インターネット空間上に仮想の戦場を設けて、戦争をするゲームだ。 血の匂いも鉄の匂いもしない退屈な戦場だが、それでも「代償行為」ぐらいにはなったから三尉は日々ログインしている。 ここにいると、人間は救いようもなく「戦い」そのものを求めている生き物だと思える。 皆、口先では平和は尊いといいながら、ソフトを買い、わざわざ限られた時間を無駄にしてまで、戦場を求めるのだから。 ゲームで過労死した韓国人の話が会話に出たのは、そんなFPS内での「戦友」とのチャットだった。 その男、インターネットカフェで連続50時間にわたってゲームに没頭し、心不全を引き起こして過労死したのだという。 <ゲームで死ぬなんて、――アホだよなw> 彼は、その韓国人の死にざまを、そう総括した。文章末尾の「w」は「笑い」を――この場合は、「嘲笑」を意味する。 しかし、そんな意見に、三尉は同調できなかった。 故国を守る意思だとか、祖国への忠誠だとか――、戦場で兵士が命を賭けるわけについてはいろいろなことが言われている。 しかし、結城三尉は「兵士が命を賭ける理由」はただひとつ、――「戦友同士の連帯」だと思っていた。 「ここで自分が抜けたら、みんな死んでしまう」 そんな責任感こそが兵士を勇敢にするのだと、三尉は信じている。 あの韓国人を馬鹿にすることは誰だってできる。 ――アホな死に方、そういわれればそうかもしれない。 しかし、三尉は思う。 本当の戦場でも、仲間のために死ぬまで戦える兵士がどれだけの数、いるというのだ? 「もし、戦争に出てきていれば、きっと彼はすばらしい兵士になれただろう」 自衛隊でも――、自分が命を預けてもいいと思える仲間はそれほど多くはない。 でも、少なくとも、その男には背中を預けられる、と三尉は思うのだ。
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 18:47:42.44 ID:QrX62BuEP
以上です。 お題下さい。
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 18:57:45.31 ID:DYYXxBOHP
感想。感想を書くのもはじめてなので拙いと思うけど
>>410 とても良かった
主人公の感情が1レスでよく伝わってくる
短い文章の中でちゃんとまとまってて
小説を読んでよくある日常では気にもしなかったような一人の人間の感情がある
413 :
こんにちは(お題:図書館) 0/3 :2010/02/24(水) 19:03:19.24 ID:F6p3G1UD0
投下します
414 :
こんにちは(お題:図書館) 1/3 :2010/02/24(水) 19:04:02.41 ID:F6p3G1UD0
ここは図書館だ。 「本は好きですか? 」 と聞かれたら俺は、まあまあ好きですと答えるだろう。このまあまあは日本人特有のまあまあであり、 ちょっと好きとかそういうのではなくまったく興味はない。 そこで問題だ、俺は何故図書館にいるのか? という事だ。 一、本を読みに来た。二、待ち合わせ。三、眠りに来た。正直に言おう、答えはどれでもない。 確かに俺は人に会いに来たが待ち合わせているわけではなく、会えるかどうかもわからないのだ。 会えるかどうかもわからない彼女は、今まで俺が図書館に行った日で会えない日はなかった。 そんなに本が好きなのか……と思ったりしたり、もしかして俺に会いに来ているんじゃないかと思っ てみたり……。そして今日も彼女はそこに居た。こちらを見ると小さくこんにちは、と言ってくれる唇 は桃色で、艶やかに光っている。日本人であるという事を主張する黒髪はゆったりと肩にかかり、胸の 辺りまで伸びている。そしてこちらを先ほどからじっと見つめている瞳は青く光りを帯びている。 「こんにちは、今日も会えたね」 そう言うとええ、そうですね。と返すようにコクンとうなずく。これが日課だ。 最初の内は明日も会えるかどうかとひやひやしていたが、最近はそんな感情はまったくない。彼女は俺 の事をどう思っているのだろうか。 いきなり俺のことどう思ってる? なんて聞いたりしたら俺の顔では警察呼ばれてさようならだろう。 そんな風に思うばかりで彼女の事を何も知らないで居た。代わりに俺は俺の話を彼女にする、あんなこ とがあった、こんなことがあった。全て作り話だが彼女は面白そうにニコニコと微笑みながらうなずい てくれる。俺はそれが嬉しくてしかたがなかった、今までの人生で正直女性と話したことはない。女と いう意味では母親と話したが、女性と認識できる人とちゃんと話したのは彼女が初めてだった。
415 :
こんにちは(お題:図書館) 2/3 :2010/02/24(水) 19:04:44.35 ID:F6p3G1UD0
「もう……、終わりですか? 」 話が終わると残念そうに俺に聞いてくる。 「また今度話させてよ、もうそろそろ図書館も閉館だしね」 こうやって約束をするのは何度目だろう、俺は彼女の肯定の返事を待った。 「……ごめんなさい。もうここには来れないの」 「え? 」 なんで? と続けようとすると 「お父さんがね、イショクするために引っ越さないといけないの」 イショク…………移植? なんで移植するんだ? と思ったが今まで俺は彼女の事を何も知らないという 事にも気がつく。 「だからね、キスしてください 」 ……だからなんだって? 俺は馬鹿な顔を彼女に向けた。彼女は血が流れているということを主張する かのように頬が紅い。正直に言うと可愛いし、キスなんていままでの一度もしたことない。この唇の 純潔を守りきるよりも彼女とキスしたほうが何倍もいい。だが、だからね、キスして? という言葉と 本能に任せてキスをしてもいいのだろうか? いや、いいだろう。もうこれは一生に一度のチャンス、もう俺には訪れない天国への階段。 ―――そんな事し考えられないのか俺は! 「……すみません、私……っ」 いつの間にか彼女は涙目になっていた。ああやっちまった。
416 :
こんにちは(お題:図書館) 3/3 :2010/02/24(水) 19:05:25.63 ID:F6p3G1UD0
彼女は俺から逃げるように走り出そうとした。 「ま、待って!!! ……ここ図書館だよ!! 」 気の利いたことを言えない俺はそうとしか言えなかった。 「……斉藤さん……それ……」 立ち止まり彼女は泣きながら笑っていた。―――可愛いそう思った俺は理性など捨てて本能に従って 彼女を抱きしめた。 「なっ……泣かせてごめんなさい! あの、えっと。キスしてって俺の事が好きって……そういう意味 なんでしょうか!? 」 「そうに……決まってるじゃないですかっ!!」 俺が次の言葉を言う前に彼女は言った 「あなたが好きです! 嘘っぽい話を私にいっぱいしてくれるあなたが好きです!! これからも一緒 にお話していたい!! 」 「……俺も!嘘だってわかっててもずっと話を聞いてくれたあなたが好きです!! 」 言った瞬間に顔が熱くなった、恥ずかしい。彼女も恥ずかしいみたいで顔を紅くしている。 「あの、さようならのキスなんかじゃなくてっ! 俺は! これからも話していたいです! 」 これからの事はこれから考えればいいと思った。 まずは彼女に俺の本当の気持ちを伝える事が一番大切だと思った。
417 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 19:06:13.84 ID:PJak1blj0
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 19:07:05.74 ID:F6p3G1UD0
お題ください
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 19:15:32.57 ID:F6p3G1UD0
421 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 19:18:25.31 ID:8TguO6DK0
>>410 色んなものを上手く表現できてて凄い
>>416 まぁ待て色々落ち着け急展開過ぎる!
光景が目の前に浮かんでくる描写がいいですね
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 19:18:31.17 ID:zfU81Tsx0
>>410 読みました。題材が良かったと思います。
ゲームでの過労死→連帯感というのは何か新鮮で、少し唸らされるものがありました。
ただ、それを語る主人公が「戦争が好き、軍隊が好き、趣味はFPSで平和な日本が退屈」っていう性格付けなのは、個人的には微妙でした。
戦友とのつながりを尊く思う人間が、軍隊が好きだとか武器が好きだとかは分かりますけど、戦争が好きっていうのはどうにも。
補完しようと思えば、そういう連帯感を戦場で感じたいということなのかもしれないんですが、そうすると後半の武器&軍隊好きっていうのがオタクっぽく見えてしまうというか。
戦士としての性格づけ、あるいはマニアな性格付け。どっちもいいと思うんですが、どっちつかずになっている気がしました。
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 20:05:29.43 ID:RzrJezXG0
お題プリーズ
氷
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 20:10:14.96 ID:RzrJezXG0
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 20:25:58.36 ID:QrX62BuEP
おお、感想がつかないのがデフォルトなのに、今回は珍しく感想がついてる。
読んでくれた人、ありがとう。
>>412 >>421 >>422 何か、珍しく褒められているような気がする。
そういってくれると嬉しいです。
>>422 そういわれてみると……、たしかにこの場合、「戦争が好き」ってのはちょっと変かもしれない。
某漫画の「諸君、私は戦争が好きだ」に影響されたなぁ……。
>>417 了解です。
お題thx
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 20:41:36.21 ID:QrX62BuEP
>>414-416 やや展開が急な気がするが……。
それが逆に、雰囲気を出している部分もあると思う。
特に終盤、主人公のテンパった心境を表現するために読点をわざと減らしているのだとしたら、
上手い手かもしれないと思う。
--
あ、いま読むと426は語幣があるな。
「俺の作品は」、感想がつかないことが多い、という意味です。
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 20:52:47.04 ID:F6p3G1UD0
>>421 どうしたら主人公テンパってくれるか考えたんだけど、俺の頭では急展開ぐらいしか思い浮かばなかったお
まぁ上は言い訳です。光景が目の前に浮かんでくる……だとっ……嬉しいこといってくれるじゃねぇか
文才がないって厳しい。感想と指摘ありがとうございます。
>>427 主人公に感情移入して、テンパった主人公を書いてると自分もテンパってああなりました。
上手い手……、いつか使ってみたいなぁ。感想ありがとうございます。
お題をくだちい
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 21:08:44.06 ID:F6p3G1UD0
ありがとんくす
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 21:15:12.12 ID:MD2A17C/0
お題ください
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 21:23:23.39 ID:MD2A17C/0
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 21:29:15.03 ID:uRakhW9n0
お題おくれやす
おでくれ
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 22:05:00.18 ID:yVvnPwrU0
hosyu
440 :
435 :2010/02/24(水) 22:24:32.23 ID:uRakhW9n0
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 23:04:41.37 ID:8TguO6DK0
ho
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 23:06:45.04 ID:mvbLOZ3q0
お題くだs
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/24(水) 23:25:08.76 ID:bqPCJTfy0
おやすみなさい
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 00:07:55.90 ID:V5ZvjiyE0
hos
お題くれ
把握thx
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 01:09:47.51 ID:QdxvDL98P
ほ
450 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 01:48:58.58 ID:/qj1QLqx0
保守
ho
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 03:16:44.07 ID:DsXd6GXM0
age
453 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 04:09:27.91 ID:LLOY10wg0
ほ
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 05:56:17.91 ID:LLOY10wg0
し
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 06:48:18.39 ID:V5ZvjiyE0
ほh
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 08:50:00.34 ID:XcWKOsVz0
いつになくいいペースで品評会用書けてるぜ。ほ
457 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 10:17:43.91 ID:hNuv8qVbP
お題ください!
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 10:21:47.79 ID:XcWKOsVz0
改造人間
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 10:42:04.24 ID:XcWKOsVz0
書き終わったから保守しつつ出かける。 他に書かないといけないもんあるとこっちの調子がいいのはなんでだろう。
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 11:19:45.28 ID:hxDWgETY0
ここのレベルってどんなもんなのかな。 ネット小説サイトに投稿されている作品群に比べて高いの? 低いの?
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 11:20:51.40 ID:jtr1AUG20
え?週末品評会ごときのためにこんなときから書き始めてんの?
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 12:01:33.10 ID:XvxxwYGz0
>>460 他のとこなんて知らないけど、レベル?高いんじゃないの。
品評会のお題発表から締め切りまで五日間という短いスパンで
それなりに読ませるものが少なからず出てくるしね。
自分は観想をもらえるからここを利用してるよ。
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 12:07:08.08 ID:RfbY5UAD0
>>460 ピンキリ
品評会の優勝作だろうと酷い時は酷いし、通常作だろうと凄い時は凄い。
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 12:33:43.11 ID:y4B4XmWg0
お題ください
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 12:37:28.00 ID:jtr1AUG20
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 12:38:44.73 ID:y4B4XmWg0
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 14:37:24.85 ID:aArPrMJC0
お題くださ
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 14:42:40.84 ID:y4B4XmWg0
>>467 雪
最後まで書けなかった、お題くれた人ごめんなさい
そしてお題ください
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 14:45:36.36 ID:486xqYqX0
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 14:46:16.80 ID:y4B4XmWg0
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 14:52:52.04 ID:aArPrMJC0
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 16:07:51.29 ID:PLaJxIFN0
ho
473 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 16:39:22.69 ID:XGavPCWL0
おだいください
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/02/25(木) 16:40:25.18 ID:FTDQUmgf0
475 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :
2010/02/25(木) 17:51:12.57 ID:DsXd6GXM0 ho