今日の社説は仙谷由人国家戦略担当相への手紙ですね。
今日は「天下り」について詳しく書いてますね。
2月23日(火) 北九州版(福岡県)朝刊 5面[政治・総合]
ttp://mainichi.jp/select/opinion/editorial/news/20100223k0000m070119000c.html 社説:鳩山政権への手紙 仙谷由人様 政策課題仕分け人に
さまざまな壁に突き当たり迷走気味の鳩山内閣で国家戦略、公務員制度改革を担当する仙谷さんは「実績」を
語れる数少ない閣僚の一人と言えるでしょう。
仙谷さんが行政刷新担当相としてプロデュースした「事業仕分け」は「政治の文化大革命」という仙谷さんの
表現が適切かはともかく予算の編成過程をオープンにし、中央官庁に意識変革を迫りました。担当は枝野幸男氏が
入閣し引き継ぎましたが、春に行う公益・独立行政法人の「仕分け」は守勢の内閣が攻勢に出られる大事な持ち駒です。
民主党の小沢一郎幹事長と仙谷さんはソリが合わず、党内の非小沢系勢力の参謀と目されています。
前原誠司国土交通相ら自由党と合併以前の旧民主党の中堅・若手から寄せられる信望は相当なものです。ポストを
与えられずにいた枝野氏に昨年、事業仕分けをまかせた着眼はさすがです。鳩山由紀夫首相が「小沢氏頼み」から
脱却を図るなら、仙谷さんの協力は無視できません。
ただ、政権が看板に掲げた「脱・官僚依存」への目配りには疑問もあります。
たとえば、斎藤次郎元大蔵事務次官の日本郵政社長起用を正当化するためか、鳩山内閣は「天下り」について、
省庁のあっせんがない場合は問題ないと読み取れる見解を決めてしまいました。さすがにまずいと思ったのか最近、
首相はあっせんがなくても特定法人の同じポストに関係省庁が再就職を繰り返すことを「裏下り」と呼び、
問題視しています。だが、公務員制度改革担当相としてそもそも、あんな見解を認めるべきでなかったのです。
公務員幹部人事の一元化を図る法案の取りまとめも、幹部の降任をめぐる規定の不十分さを原口一博総務相から
突かれ、最後に修正しました。そういえば1月に国家戦略担当を兼任した際も、前任の菅直人財務相が引き続き
成長戦略の取りまとめ役に居続けることを黙認しました。どこか詰めの甘さを感じさせます。
(※一部抜粋)