【09年広告費:ネット、新聞上回る 全体では11%減 − 毎日jp(毎日新聞)】
電通が22日発表した09年の広告費に関する調査によると、インターネット広告が前年比1.2%増の7069億円となり、
18.6%減の6739億円だった新聞広告を初めて上回った。
総広告費は11.5%減の5兆9222億円と過去最大の落ち込みを記録した。08年秋から続く景気低迷の影響を大きく受けた。
ほかの媒体は、テレビ=10.2%減の1兆7139億円▽雑誌=25.6%減の3034億円▽ラジオ=11.6%減の1370億円−−だった。
雑誌の落ち込みが大きいのは、「諸君!」(文芸春秋)、「小学5年生」「小学6年生」(小学館)の老舗雑誌などの休刊が相次いだためだ。
一方、ネット広告は96年に統計を取り始めて以来、毎年2ケタ以上の伸びが続いていたが、景気の影響で09年はかろうじて前年を上回る水準に鈍化した。
ただ「広告主のネット広告への評価は着実に定着、浸透している」(電通)として、引き続き成長が予想される。
広告主の業種別では、衆院選関連の出稿が多かった「官公庁・団体」が4.6%増だったが、
▽「エネルギー・素材・機械」=32.9%減▽「自動車・関連品」=30.0%減▽「金融・保険」=28.9%減−−など、21業種中20業種で前年を下回った。【窪田淳】
http://mainichi.jp/select/biz/news/20100223k0000m020062000c.html