1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
初春 「……白井さん。終わりました?」 カタカタカタカタカタカタ
白井 「……終わるはずがないでしょう……まだ半分以上も残ってますの」 カタカタカタカタ
初春 「うぅ……始末書五十枚、ちょっと多過ぎじゃありません?」 カタカタカタ
白井 「わたくしに言わないでくださいな」 カタカタ
固法 「………………」 ジロッ
白&初 「「……!」」ビグッ
白井 「……も、文句を言う暇があったら書きましょう、ですわ」 ktktktkt
初春 「そ、そうですねー」 ktttttttt
しんちゃんの作者かと思った
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 17:36:05.74 ID:ZksJ3rJB0
初春 「……あのー、白井さん」 カタカタヒソヒソ
白井 「何ですの?」 カタカタヒソヒソ
初春 「これって、やっぱりちょっと厳し過ぎじゃありません?」 カタタタタタ
初春 「固法先輩も厳しいですが、ここまでやらせるとは思えないです……」
白井 「何でも、アンチスキルの方からの要望もあったそうですのよ」 カタタカタカタ
白井 「『無茶したガキ共にはそれ相応の報いを与えるじゃん』……とか何とか」
初春 「うぁー……やっぱりですか」
固法 「………………」 ギロッ
白&初 「「……!!」」 ビグウッ
初春 「さ、さあ白井さん! ちゃっちゃと書いてしまいましょう!」
白井 「そうですわね! ああ、わたくしたちはなんてイケないことをしてしまったのでしょう!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 17:37:32.90 ID:ZksJ3rJB0
固法 「………………」
白&初 「「………………」」 ゲンナリ
固法 「……はぁ。あのね、」
白井 「……?」
固法 「何でも、アンチスキルの人達も大変みたいよ」
固法 「黄泉川っていう先生が大人のふがいなさに怒って、『鍛え直すじゃん』とかなんとか」
固法 「……反省文ひとり二百枚。加えて休日もなく毎日訓練ですって」
固法 「教員っていう本業をやりながらそれって……結構な地獄だと思わない?」
白井 「……その通り、ですの」 カタカタカタ
初春 「……私たちも反省します」 カタタタタタ
黄泉川 「鉄装!! お前やる気あるのかッ!!!」
鉄装 「はいぃぃぃいいい……!! すみません!!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 17:50:29.65 ID:ZksJ3rJB0
白井 「………………」 カタカタカタ
初春 「………………」 カタタ……タタ
固法 「……はい、コーヒー」 コトッ
初春 「あ、どうもありがとうございます」
白井 「ありがとうございます、ですの」
固法 「あんまり無理はしないようにね。明日までに提出してくれればいいんだから」
白井 「はい、ですの。お気遣い感謝いたしますの」
初春 「……ま、この鬼のような分量の始末書を出せって言ったのは固法先輩ですけどね」 ボソッ
固法 「あーそうそう。ローリングソバットってどうやるんだったかしら……?」
固法 「思い出すために、試してみていい? 初春さん」
初春 「か、勘弁してくださいぃ……! 私が悪かったですから……」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 18:00:31.00 ID:ZksJ3rJB0
白井 「………………」 カタカタカタ
初春 「……そういえば、」 カタカタ
白井 「何ですの?」
初春 「男さん来ませんね」
白井 「ぶっ……! な、何をいきなり……!」
初春 「……あのー、私、同僚の話を振っただけなんですけど……」
白井 「…………」 カーッ
初春 「…………」 ニヤニヤ
白井 「……あ、あの方なら、今日は研究所での実験ですので、休みですの」
初春 「ああ、そうなんですか。さすがは白井さん、よくご存じで」
白井 「……よく考えたら皆の前で言っていらしたのですから、貴女も知っているはずですわよね、初春」
初春 「あれー? そうでしったけー?」 ニヤニヤ
固法 「……ねえ、二人とも」 ニコニコ
固法 「早く始末書仕上げろ、コラ」 ドン!
ああ、前の続きか
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 18:02:37.27 ID:ZksJ3rJB0
>>7 そうです
知ってる人いてくれてよかった
気が向いたらまた支援してくれると嬉しいです
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 18:08:37.92 ID:ZksJ3rJB0
白井 「…………(初春のせいで怒られましたの)」 ヒソヒソ
初春 「……(そんなの知りませんよ)」 ヒソヒソ
固法 「………………」 ペラ……ペラ……
白井 「あれ……? 固法先輩」
固法 「何かしら?」
白井 「その紙束は、もしやとは思いますが……」
固法 「ああ、これ?」 パンパン 「もちろん、男くんの提出した始末書よ」
初春 「えっ……? 一日だけとはいえ入院してたのに、男さん、もう始末書出したんですか?」
固法 「ええ。しかもそれなりの内容が書いてあるわよ」
白井 「へぇ……」 ニヘラ 「さ、さすがは男さん、ですの」
固法 「事務処理能力はそれなりのものみたいね、彼」
初春 「………………」
初春 (なるほど、これがテコ入れですか……)
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 18:15:40.58 ID:ZksJ3rJB0
ESP研究所
男 「……ックシュ」 ズズ……
男 「ウワサをされている気がする……」
所長 「どうしたんだい、男くん? 風邪か?」
男 「いえ、ただクシャミが出ただけですのでご心配なく」
所長 「風邪なら温めねばならんな……どれ、私の白衣の中ならいつでも空いているぞ」
男 「だから風邪じゃないって言ってるでしょうが。っていうか白衣を広げるな変態!」
所長 「……クスン。五年くらい前までの男くんなら何のためらいもなく『わーい、所長の白衣だぁ』
とか言いながら私の胸の中に飛び込んできただろうに……」 ズイズイ
男 「変な話をねつ造するな変態! それからさり気なくにじり寄るな!」
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 18:26:43.21 ID:ZksJ3rJB0
ネムサス 『こら! そこまでよ変態!』
デイジィ 『おとなしくしなさい、変態!』
男 「ね、ネム! ディズ! 助けて!」
所長 「むっ……変態とは心外だな、ネムサスくん。デイジィくん」
所長 「私はこう見えてもこのESP研の所長だよ? それを変態などと呼ばわるとは……言語道断」
所長 「敬意と情愛を籠めて、変態紳士と呼びたまえ」 グッ キリッ
ネム&ディズ 『………………』 ダッ 『……滅びなさい! この変態!』
ネム 『ネコパンチ!』 シャーッッッバリバリバリ
ディズ 『アヒルキック!』グァーッッッゲシゲシゲシ
所長 「うぼぉぉぉぉおおおおッ……!! ちょっ、待っ……本当に痛い!」
男 「た、助かった……」
?? 「……実験を開始しないのですか? とミサカは目の前の御仁に尋ねます」
男 「えっ……?」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 18:59:51.38 ID:V+DyyFRX0
男 「はい? ってにゃっ!!?」
ミサカ1 「しかしこのまま喋るネコとアヒルの大立ち回りを見学するのも悪くはないですね、とミサカは提案します」
ミサカ2 「たしかに……おお、あのご老人、ネコちゃんのパンチを避けましたよ、とミサカは実況してみます」
ミサカ3 「しかしながらその場合、この研究に協力する見返りはしっかりと頂けるのでしょうか? とまともなミサカは憂慮します」
ミサカ4 「そもそも、あのような愉快な方が所長職に就いていらっしゃる研究所からして不安では? とミサカはマイナス思考に移行します」
ミサカ5 「ともあれこんにちは、と最も常識人であるこのミサカがなぁなぁに挨拶をします」
男 「あ、ど、どうも、こんにちは……」
男 (五つ子……? っていうか、『超電磁砲』にそっくりだけど……違う人たちだよね?)
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:16:55.29 ID:V+DyyFRX0
所長 「……ああ、来てくれていたのか」 ボロボロ
所長 「君たちが『シスターズ』……ということでいいのかね?」
ミサカ5 「その通りです、とミサカは同意を示します」
所長 「なるほど、たしかに皆そっくりだ。これは実験の精度も期待できそうだな」
所長 「男くん、紹介しようか。こちらは私の知り合いの紹介で今回の実験に協力してもらう、」
所長 「……五つ子さんだ」
男 「はぁ……五つ子、ですか……」
ネム 『ちょっと待ちなさいよ変態!』
ディズ 『何で『超電磁砲』が五人もいるのよ!』
ミサカ5 「おや、お姉様のことをご存じですか……では、六つ子ということでどうでしょう?」
男 「……そこら辺アバウトでいいんです?」
ミサカ5 「ではお姉様……御坂美琴だけは同い年の姉、という設定で」
男 「設定て……。まぁいいや。お母さん大変だっただろうね」
美鈴 「……ヘックシュ」 ズズ…… 「……?」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:18:33.08 ID:V+DyyFRX0
>>13 うん。それです
わざわざありがとう
最初に貼るべきだった……?
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:20:53.34 ID:lBGOVZi60
続きが書かれる日が来るとは……支援せずにはいられないな
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:24:34.64 ID:V+DyyFRX0
>>16 ありがとう
ごめん あんまりレスしちゃいけないだろうけど、レスさせてくだしあ
続きは書かないとか偉そうなこと言ってたけど、
絵師さんが前スレの絵を描いてくれて……
試験や卒論ゼミを何とか乗り切ったっていう嬉しさもあって
いてもたってもいられずに妄想をカタチにし始めました
何とかかんとかそれなりのお話にはするつもりですので
お付き合いくださると嬉しいです
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:35:55.53 ID:V+DyyFRX0
………………
所長 『それでは諸君、準備はよろしかな?』
男 「僕は大丈夫です」
ネム 『私もオッケーね』ニャーッ ディズ 『同じく』グァーッ
ミサカ1~5 『ミサカも万事オッケーであります、と親指を立てて見せます』グッ×5
男 「………………」
男 (一面真っ白の大部屋。その中心に僕とネムとディズ……それから、)
タマオ 『ふぁー……ネムちゃんは今日も綺麗ッスねぇ……惚れ惚れするッス』
ブチ 『あ、旦那ぁー』 ノシ 『なんかあのオッサンにスカウトされちまいやした。ヘチクリーチャムゲットでさぁ!』
ミケタ 『どうも、三日ぶりくらいです、兄貴』
アヒル1・2・3 『あ、男さーん!』『なんか餌に釣られて来たらあのオジサンに捕まえられちゃった』 『……怖いよぅ』
男 (それを取り囲むようにネコとアヒルを配置する……)
男 (そして、僕から二メートルごとに五段階の距離で配置される、脳波計を付けたミサカ姉妹……)
男 「……所長、実験を始めましょう。動物たちも大丈夫だと言っています」
男 (さて……成功するのかなぁ……)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:44:10.73 ID:V+DyyFRX0
所長 『計器の最終チェックも完了だ。……では、始めてくれたまえ』
男 「分かりました」
男 「……ネム、ディズ」
ネム 『はいはい……っと。じゃ、やりましょうか』
ディズ 『全員、いくわよー。しっかり歌いなさいよーっ!』
男 「………………」
――――……ネコと
キ
――――……アヒルが
キィ
――――……力を合わせて
キィィィィィ
――――……みんなの幸せを
キィィィィィィィィィィィィィィ……
男 「……まねきねこだっく」 ボソッ
ミサカ1 「おうっ……」 ミサカ2 「ふわっ……」 ミサカ3 「おおうっ……」
ミサカ4 「ふむん……!」 ミサカ5 「おお……これはなかなか……」
所長 『……ふむ』
C
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 19:56:22.49 ID:V+DyyFRX0
………………
パシュッ
所長 「ご苦労様。『猫鶩ネットワーク』の構築に関してはもはや何もいうことはないな」
所長 「さすがはネムサスくんとデイジィくんだよ」
ネム 『ふん、当たり前でしょ』 ニャッ!
ディズ 『私たちを誰だと思ってるのかしらね』
男 「僕としましては、そのまんま過ぎるそのネーミングについて物申したいところですけどね」
所長 「ネットワークの名については仮称だよ。いま研究所内で公募しているから安心したまえ」
所長 「ともあれ、男くんもお疲れ様。ミサカくんたちもご苦労だった」
ミサカ1 「ふふっ……謝礼の方はいつものスイス銀行で……と、ミサカはお茶目に殺し屋を気取ってみます」
ミサカ2 「あ、実際は多摩信金にお願いしますね、とミサカは不出来な姉妹のフォローをします」
男 「………………(本当にそっくりだなぁ)」
ミサカ3 「………………」 ジッ
男 「……? な、何か?」
ミサカ4 「……ミサカに惚れると電気的な火傷ができるぜ、とミサカは気取ったポーズを取ってみます」 サッ
男 「………………(変な子たちだなぁ)
C
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 20:07:02.60 ID:V+DyyFRX0
所長 「さて……男くんたちの一番遠くにいたミサカくん」
ミサカ1 「はい。氏から十メートル離れた位置に立っていたミサカです、とミサカは事実を述べます」
所長 「唄が聞こえたね? その時にどう感じた?」
ミサカ1 「ほわほわしました」
所長 「……? ほわほわ?」
ミサカ1 「ほわほわです。そのままだらけて寝てしまいそうになりました」 ニヘラ
所長 「な、なるほど……ありがとう。では、次のミサカくんはどうだった?」
ミサカ2 「わふわふしました。愛しのあの方に告白する妄想が頭の中を駆けめぐりました」
ミサカ3 「むふむふしました。愛しのあの方と二人っきりで出かける妄想をしていました」」
ミサカ4 「もふもふしました。愛しのあの方と接吻を……キャッ……///」
ミサカ5 「わっふるわっふる。愛しのあの方とわっふるわっふる……///」
所長 「………………」
所長 「……研究材料にはならなそうだ。おとなしく君たちの脳波を見てみることにしよう」
何やってんだミサカww支援
体はともかく精神は幼児かよ
知識は肉体的年齢相応でも
表現が幼稚なシスターズばっかじゃねーかww
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 20:16:44.61 ID:UoBVgtk1O
紫煙ですの
これはあれかテレパシーのあれか
しえん
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 20:29:22.62 ID:V+DyyFRX0
所長 「言葉面から察するに、やはり男くんに近い位置にいたミサカくんの方が得られた幸福度は高いようだが……」
所長 (同時性を大事にしたかったから、遺伝子レベルでの同位体であるミサカくんたちを呼んだのだが……)
所長 (冥土帰しめ……まさか私への嫌がらせではあるまいな?)
所長 (ふん……ナースと分娩台などを愛さねば、お前もそこまで下卑た人間にならずとも済んだだろうに……)
所長 (幼稚園男児! 小学生男子! 中学生男子! そして男くんこそ……! 至高!) グッ!
男 「……ッ」 ブルッ
男 (何だろう? 寒気が……)
冥土帰し 「……ふむ、君には分からないだろうね? 所長」
冥土帰し 「同性の、それも年少の者しか愛せないとはね……」
冥土帰し 「おとなしく分娩台のエロティシズムを理解していれば、そんな修羅の道を行く必要もなかっただろうに……」
冥土帰し 「まったく……悲しいよ」
芳川 「仕事しろ変態」
逃げろ、男w
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 20:37:58.72 ID:V+DyyFRX0
男 「違う人間では感じる幸福度にも変化が出てしまう……」
男 「だから五つ子のミサカさんたちを呼んだ……つまりはそういうことですよね?」
ミケタ 『ああ、なるほど』 ニャーッ 『それで、どうだったんですか?』
男 「……ミケタ。君だけはまともでいてくれて僕は嬉しいよ」
所長 「脳波を見る限りでも……同様の結果が得られている」
所長 「ミサカ1くんからミサカ5くんまでを比べると……ふむ、幸福感にそれなりの差があるようだ」
男 (っていうか愛しのあの方って誰だろう? ……まさか、ね)
上条 「……? クシャミが出そうで出ない……若干の不幸だ……」
所長 「男くんの至近、二メートルの位置にいたミサカ5くんは相当の幸福度を味わったはずだ」
ミサカ4 「…………/////」 ポッ
ミサカ2 「……まぁ、わっふるわっふるしていたくらいですからね、とミサカは冷たい目を姉妹に向けます」 ジッ×4
C
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 20:49:12.82 ID:V+DyyFRX0
所長 「……と、いうわけで、『極小領域下における一般ネコ3匹と一般アヒル3羽での 『猫鶩ネット』 構築についての実験』」
所長 「および、『『猫鶩ネット』 構築者との相対距離に見られる幸福度の変化についての実験』 は成功だ」
所長 「みんな、ご苦労様だった。ネコくんとアヒルくんたちも、帰ってもらって結構だ」
ブチ 『ちょっと待ったー! そうは問屋が卸さないぜ!』 ニャーーーッ!!
ブチ 『主にヘティクリーチャムを!』 キリッ
所長 「……? 男くん、翻訳を頼む」
男 「要約すれば、ヘティクリーチャム寄こせ、この童貞ショタコンオヤジ、とのことです」
所長 「な、何らかの悪意が見え隠れしている気がするのだが……」
男 「そんなわけないじゃないですか」 ニコッ
ネム 『……ねぇディズ、最近男が日に日にたくましくなってるわね』
ディズ 『ふふ……愛妾としては嬉しい限りだわ』
※ちなみに、意志の疎通については、男のいる環境では
ネコ、アヒル → 人間 ×
人間 → ネコ、アヒル ○
となっています
ネムサスとデイジィはこの限りではありません
C
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 20:58:30.68 ID:FguY2DDnO
今回も現行でみられるとは
紫煙
C
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 21:06:31.89 ID:V+DyyFRX0
研究所外
男 「……はぁ、まったく、所長は相変わらずだな」
男 「ともあれ、今日は実験への協力をどうもありがとう、ミサカさんたち」 ニコッ
ミサカ1 「いえいえ、一般市民の義務ですから」 キリッ 「――とミサカは刑事ドラマの真似をしてみます」
ミサカ2 「随分とアメリカナイズな刑事ドラマですね、とミサカは冷静に突っ込みます」
ミサカ3 「プリズンブレイクの再放送マダー? とミサカは明後日の方向へ叫びます」
ミサカ4 「それよりもCSIマダー? とミサカは明明後日の方角を探します」
ミサカ5 「とにかくごきげんよう、とミサカはお嬢様ぶってお別れを演出します」
ノシ ×5
男 「あ……送っていった方が良かったかなぁ。まぁレベル2だって言うし、大丈夫だよね……」 ノシ
……ドン!!
男 「くっ……! そろそろ来ると思ってたよ腰へのアタック!!」
男 「しかし残念! 僕の腰は若さと名医のおかげでもう完治しているのです!」
男 「っていうか誰ですか!?」 クルッ
幼女 「えへー」 ニコニコ
男 「あ……幼女ちゃん!」
C
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 21:15:40.61 ID:V+DyyFRX0
男 (そっか……ミケタがいた時点で気づくべきだったかな)
幼女 「こんにちは! おにいちゃん」
男 「はいどうも、こんにちは、幼女ちゃん」
男 (ポニーテール カワイラシイオデコ オオキナオメメ ツルペタオムネ ネコノワッペン ミニスカート)
男 (相変わらずの幼女オブ幼女振りだ)
ミケタ 『幼女ちゃーん』 ニャーッ ヒシッ
幼女 「ミケタっ!」 ダキッ 「しっかりとおにいちゃんのお手伝いできた?」
ミケタ 『もちろんだよ! ね、兄貴?』 ニャニャニャッ?
ネム 『しっかりやったよ、って言ってるわよ』
幼女 「ほんと? 教えてくれてありがと、ネムちゃん」 ナデリナデリ
幼女 「……でも、ミケタのおはなしが聞けたら、もっとおもしろいんだろうな」
男 「………………」
ディズ 『……男』
男 「……はい。能力レベルの向上に努めます」
C
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 21:28:47.59 ID:72AwIqZ80
支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 21:38:16.67 ID:lf7lBJrB0
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 21:45:12.60 ID:V+DyyFRX0
アヒル1~3 『じゃあまたね、男さん』ワシ×3
男 「……あっ、うん。お前らも、また実験に協力してくれると嬉しいよ」
アヒル1~3 『うん! ヘティクリーチャム沢山くれたし、また呼んでくれたら嬉しいな』
男 「車道に飛び出るなよ? 気をつけて帰るんだよーっ!」 ノシ
タマオ 『やれやれ、あれじゃ危なっかしいんで、オレが送ってきますよ』
タマオ 『それじゃ、男さん、また会いましょう』 サッ 『ネムちゃん……また』 キリッ ダッ
ブチ 『それじゃ、オイラも商店街に帰りやす』 ヘティクリーチャムズルズル
男 「じゃあな、お前らも気をつけて帰るんだよ(っていうかヘティクリーチャム貰いすぎだろブチ……)」
ザワザワザワ……
男 「ん……?」
キャー ナニアノヒトー……
男 「………………」
モシカシテ コノマエノネコトアヒルノヒトジャナイ? エー、マジ? ヤダ、サインホシイ
男 「……あれ?」
幼女 「おにいちゃん……」 キラキラ 「有名人なんだねっ!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 21:53:14.51 ID:V+DyyFRX0
男 「えっ……ああ、うん……どうなんだろ?」 カリカリ
男 (そういえば、あの事件の時、中央通りでネコとアヒルが行進してたんだっけ……?)
男 (動物に話しかける痛い人から、ハムの人よろしく 『ネコとアヒルの人』、か……)
男 (嬉しいような、悲しいような……複雑だ) ハァ
ネム 『それもこれも私たちのおかげね』
ディズ 『私たちにしっかりと感謝しなさいよ、男』
男 「…………はぁ」
男 「はいはい。ほら、さっさと肩に乗るんなら乗りな」 スッ ニャーガー
男 「……じゃ、幼女ちゃん、ミケタ。送っていくよ。帰ろうか」
幼女 「うん!」
ミケタ 『はい、兄貴!』
C
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:01:54.70 ID:V+DyyFRX0
テクテクテクテク……
幼女 「………………」 ソワソワ チラッ
男 「………………」 テクテク……
幼女 「…………////」 ポッ
男 「…………? 幼女ちゃん、どこか具合悪い?」
幼女 「えっ……? そ、そんなことないよ!?」
男 「そ、そう? ならいいんだけど……」
幼女 「………………」 ソワソワ……
男 「……? 暗くなってきて怖い? 何なら手を繋ごうか?」
幼女 「え……ええっ! て、手、つ、つつつつなぐ、の!?」
男 「あ……いや、もちろん嫌だったらいいんだけど……」 ガーン
幼女 「い、いやじゃないよ! ぜんぜんいやじゃないよ! つ、つないで、おにいちゃん!」
男 「?」 スッ 「じゃあ、はい」
幼女 「う、うん……」 ギュッ 「…………////」
ミケタ (幼女ちゃん、分かりやすすぎだよ……) グッ (だがそこがいい!)
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:12:02.10 ID:UoBVgtk1O
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:14:44.45 ID:V+DyyFRX0
幼女 「………………」 ギュッ
幼女 「あ、あのね、おにいちゃん」
男 「ん? なんだい?」
幼女 「……アンチスキルのひとたちから聞いたよ? おにいちゃん、わたしのために頑張ってくれたって」
幼女 「まだちゃんとお礼言ってなかったから。おにいちゃん……ううん、風紀委員のおにいさん」
幼女 「ありがとうございました」 ペコリ
男 「あ……あ、うん。その……どういたしまして」
男 (……何度やってもこそばゆいな、お礼を言われるってのは)
幼女 「えへへ……こういうの、二回目だよね」
男 「そうだね……あ、そうそう。今回はミケタも大活躍だったんだよ。しっかりとお礼は言った?」
幼女 「うん! あのね、寮母さんがミケタのごはんの「ぐれーど」を上げてくれたんだって」
ミケタ 『……ま、今まではネコまんまでしたからね……』 フッ 『それが週に一回はキャットフードになっただけです』
男 「……君も苦労してるんだな、ミケタ」
しぇn
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:23:47.23 ID:V+DyyFRX0
幼女 「あ、それから、ネムちゃんとディズちゃんもありがとね」
幼女 「街中のネコちゃんとアヒルちゃんを集めてくれたって聞いたよ」
ネム 『……ふ、ふん。べつにアンタのためにやったわけじゃないんだから』
ディズ 『勘違いしないでよねっ! ふん!』
男 「……ネコとアヒルのツンデレに需要があるとは思えないんだが……」
幼女 「それからそれから……風紀委員のおねえちゃんも!」
男 「えっ……?」
幼女 「アンチスキルのひとのおはなしだと……長い髪をふたつにくくってて……」
幼女 「髪がフワフワで……思わずもふもふしたくなっちゃうような可愛いおねえさんだって……」
男 「……!!!」
男 (誰だ! そのアンチスキルは誰だ! 白井さんを変な目で見るようなグズは……!)
鉄装 「……ックシ!! ……?」 ズズ……
黄泉川 「鉄装!! クシャミする暇があったら始末書をさっさと書け!!」
鉄装 「は、はいぃぃぃぃぃぃいいいいい……!!!」
しぇn
C
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:39:03.45 ID:V+DyyFRX0
男 「ま、まぁ……ともあれ、お礼はしっかりと白井さん……おねえさんに伝えておくね」
幼女 「うん! おねがいします、おにいちゃん」
男 「………………」
男 (とはいえ、白井さんが僕の話を聞いてくれるかどうか……)
ネム 『……またマイナス思考よ』 ヒソヒソ
ディズ 『進歩がないったらないわね』 ヒソヒソ
ミケタ 『……?』
男 「ちなみにしっかりと聞こえてるからね? ネム、ディズ」
ネム 『聞かせてるのよ、馬鹿男』
ディズ 『こんなガキとのフラグ立てる暇があったら、とっとと本命とのフラグを再構築してきなさいっての』
男 「なっ……!(幼女ちゃんが聞いてるだろ!)ヒソヒソ」
幼女 「……あれぇ? 急にネムちゃんとディズちゃんが何て言ってるのか分からなくなっちゃった」
男 「……………………」 フン 「……なるほどね。僕のみに意志を伝えたのか」
ネム&ディズ 『そういうこと。こういう器用なこともできるようになっちゃったのよねー』エッヘン
C
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:46:48.46 ID:V+DyyFRX0
男 (……まぁ、今度のシステムスキャンに乞うご期待、ってとこかな)
男 (大方、能力値が少し上がっただけで、レベル1のまんまだろうけどね)
男 「……はぁ。『超電磁砲』 ……かぁ。遠いなぁ」
幼女 「……?」
――――……ッッッッッッドォォォオオオオンン……!!!
男 「ッ……!!? 地震!?」
幼女 「お、おにいちゃん!」 ヒシッ
男 「だ、大丈夫だよ……! 大丈夫だから……」 サッ
男 「……風紀委員は、常にその腕章を携帯すべし」 スチャッ
男 「よし……! ネムサス、デイジィ! 幼女ちゃんとミケタを頼――」
不良 「……………………――――――……ァァァアアアアア――ッッッ!!!」 ……ッッッッッドン!!!
男 「……!!?」
ミケタ 『わわっ!』 フニャッ!? 『裏路地からガラの悪そうな男が吹っ飛んできた!』
不良 「……………………」 プスプスプスプス
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:52:18.95 ID:8EsgF48z0
ぷん太でみたよ
頑張って支援
C
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 22:59:39.03 ID:V+DyyFRX0
男 「ッ……!?」 (気を失ってる……これは、火傷の痕……?)
イ、イマノナニー? サ、サァー? ナンダロー?
男 「くっ…… (野次馬め……!) 風紀委員です! 危険ですのですぐに避難を!」
ザワザワザワ ナニナニナニー? イマノナニーッテミサカハミサカハ--
ネム&ディズ 『………………』 ブヂン
ネム 『オラァァァァアアアアアアア!! 早く避難しろって男が言ってるでしょうがぁぁあああ!!!』 フニャーッ バリバリバリ
ディズ 『さっさと避難しなさいよコラァァァァアアアアア!!! ついでにアンチスキルに通報しろぉぉおお!』 グァー ゲシゲシゲシ
ワーキャータスケテーネコトアヒルガオソイクルー!! ミサカハミサカハ--
男 「よ、余計に場を混乱させてる感もいなめないけど……」
男 「とりあえずネムとディズ、グッジョブ! ……幼女ちゃん」
幼女 「ふふぇっ……? な、何、おにいちゃん」
男 「幼女ちゃん音寮はすぐそこだよね? ……悪いけど、ひとりで帰れるかな?」
幼女 「えっ……?」 ウルッ
男 「…………」 (そりゃあ小学校低学年だもん。こんな状況じゃ無理だよね……) 「ごめん、うそだよ」
男 (風紀委員のモチーフは 『盾』 ……逃げてでも、一般市民を守るべきだよね、白井さん……)
多分絵描いたものですが
まさかこんなことになるとは思わなんだ
支援
C
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:10:39.99 ID:V+DyyFRX0
>>59 >>1だよ
本当にありがとう
PCのハードディスクだけでは不安なので
フラッシュメモリにもバックアップを取っておいたよ!グッ
何だあの良い感じの絵は! けしからん!www
あんな素敵な絵に起こしてくれて本当にありがとう
また描いてくれたら嬉しいな……なんて
上目遣いでワガママを言ってみたりwww
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:17:02.80 ID:V+DyyFRX0
男 「ネム! ディズ! 僕は一旦幼女ちゃんを連れてこの場を脱するよ!」
ネム 『男! 私たちはこのままアンチスキルの詰め所まで行ってくるわ!』 ダッ
ディズ 『また無茶したりしたら承知しないからね!』 ヒューッ
男 「幼女ちゃん! ごめん!」 サッ
幼女 「ふぇっ……!? わ、わわっ……!! (お、お姫様抱っこだぁ……)」
ミケタ 『……なんていうか、背のあんまり高くない兄貴がすると、それほど様にはならないですねぇ』
男 「放っといてくれ! ミケタ、走るよ! 幼女ちゃんはしっかり掴まっててね!」 ダッ
幼女 「……//////……う、うん……!」
……ッッッッドオオオン……!!!
不良2 「……………ッッアアアアアアアアアアアッッッ!!!」 ……ッッッッッドォォォン!!!
男 「ッ……!?」 サッ 「……あ、危ねぇぇぇぇええええ……」
男 「あ、危うく、ぶち当たるところだった……」 ゼェゼェ 「よ、幼女ちゃん、大丈夫……?」
幼女 「/////// は、はい……////」
男 「……? ……また不良っぽいヤツが飛んできたのか……一体これは――」
? 「――ふん、不甲斐ない。この程度ならこの私にちょっかいかけてくんなっつーの」
男 「……――!!!?」
C
>>61 アイサー もちろん描くさ
喜んでもらった様でなによりだ
前回スレ落ちした後やり場の無くなった思いを絵スレに置いてきた事は忘れようにも忘れられん
ただ、深夜はパソコン切らなきゃいかんのだが今度は携帯が規制かかっててのお
描いてからはPCいじれないから上げるのは早くても日が昇ってからになってしまう
あと最近ようやく終わった受験の所為で全く絵を描けなくてちょっと鈍ってる
それでもいいのね?本当に描かせてもらってもいいのね!?
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:30:09.55 ID:V+DyyFRX0
>>64 おいおい何言ってるんだ当たり前だろ
あの絵の黒子さんに思わず萌えてしまった
>>1がいるんだから
わたしも自分のPC持つ前はそういう不便さがあったよ……大変だね
っていうか何よりも受験が終わったことは素直におめでとう!
いや、おめでとうと言えない終わりだったらごめん
とにかく描k……いや、描いてくださいお願いします
C
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:36:14.50 ID:V+DyyFRX0
? 「ん……? あら、あんた……」
男 「ッ…… 『超電磁砲』 ……御坂美琴……ッ!」
御坂 「…………」 ムッ 「……初対面に近い相手に対してその物言い、ちょっとおかしいんじゃない?」 キッ
男 「……!」 キッ 「……それを言うなら、年上相手にその言葉遣い……それもおかしいんじゃないかな?」
御坂 「………………」
バヂバヂバヂ
男 「………………」
幼女 「…………/////」
ミケタ 『幼女ちゃーん? ちょっとは空気読もうねー? それもできないくらいお花畑かなー?』
幼女 「……えへへ……お姫様……わたし、お姫様〜……/////」
ミケタ 『ああくそっ、可愛いなぁもう!』
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:36:48.33 ID:FtzfWGIk0
前のやつ読んできた。その絵というのはどこ行けば見れる?
>>65 ありがとうごぜえます
じゃ、安心してPCの電源落として携帯で流れ追いながら勘を取り戻す作業に入りますね
結果は……まあ、全部出たわけじゃないですがとりあえず口をつぐみますぜ
ていうか男君はあんな感じでいいかな?
なんかパーツとか髪型とか、具体的な要望あったらちゃんと反映させるけど
ともかく後はロムってますねー
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:42:38.89 ID:FtzfWGIk0
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:43:04.38 ID:V+DyyFRX0
>>68 ありがとうございます
ぷん太さんのコメ欄の下の方にありますよ
>>69 あ……とりあえず無理はしないでね?
それだけは
>>1との約束だよ?
特にイメージとかはないし、あの絵のままで良いですよー当然
ただ、ショタ設定がわたしの中で確定的になりつつあるので
心持ち華奢なイメージを持っていただけると嬉しいです
ワガママ言ってごめんね ありがとう
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:49:13.21 ID:1NAYacdS0
こ、このスレは待望の…!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:51:19.32 ID:V+DyyFRX0
男 「………………」
御坂 「………………」
男 「なるほど、ね……さっきの地震まがいの揺れも、」 チラッ
不良×2 「「………………」」 プスプスプスプス……
男 「……この二人も、すべて君の仕業ってわけか」 ジッ
御坂 「……ふん。だったら何かしら?」 ギロッ
男 「だったら何、だって?」 ギリッ
御坂 「言わせてもらうけどね……先に絡んできたのはそいつらよ? 私は自分に降りかかる火の粉を払っただけ」
御坂 「正当防衛って言葉はご存じかしら? 風紀委員さん?」
男 「なら問おうか? 過剰防衛って言葉を知らないのかな、レベル5さん」
御坂 「………………」 バヂバヂ
男 「……ッ……! そうやって力をちらつかせて楽しいのかい……?」
御坂 「えっ……? (あっ……イラついたら電気が髪から……)」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 23:59:33.51 ID:V+DyyFRX0
御坂 「だ、大体! 黒子にもいつも言ってるけど、コイツらみたいなのを守りたいんなら、」
御坂 「あんたたち風紀委員が早く来ればいいだけのことじゃない」
御坂 「……そもそもアンタ、現場に居合わせながら、いま逃げようとしてなかった?」 ジロッ
男 「………………」 ギリッ (全然ちがう……白井さんが常々自慢していたひととは、似ても似つかないじゃないか……!)
男 (僕はこんなひとに……こんなひとに、白井さんを奪われたのか……)
男 「……幼女ちゃん、ごめん。ちょっと降りてもらってもいいかな?」
幼女 「……//// ……ふぇっ? あ、うん……」 オリオリ
男 「……まさか、この子に電撃を撃ったりはしないだろうね?」
御坂 「なっ……! あ、アンタは私を何だと思ってるのよ!」
男 (……間違いなく危険人物だろうが) ギリッ
男 「……ごめん、幼女ちゃん。どうやら、悪い人たちを、」 チラッ
男 「あの 『格好良く』 て 『素敵』 なお姉さんがやっつけてくれたみたいなんだ」
幼女 「ふぇっ……? そうなの、おねえさん?」
御坂 「えっ……? ええっ……!?」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:03:45.08 ID:wkDlCg3U0
男 「だからもう危ないことも怖いこともないよ。……ひとりでお家に帰れるかな?」
幼女 「あ……うん! ミケタと一緒なら、ひとりで帰れるよ!」
男 「幼女ちゃんはすごいなぁ……」 ナデナデ
幼女 「えへへへへへ……/////」
男 「……ミケタ、頼んだよ」
ミケタ 『はい。……何故かは分かりませんがが、あの女からは嫌な感じがピリピリします』
ミケタ 『兄貴……気をつけてくださいね』
男 「ああ……ありがとう」
幼女 「じゃーねっ! おにいちゃん、また今度! ヒーローのおねえさんも、またねー!」 ノシ
男 「うん。またね」 ノシ ギロリ
御坂 「っ……ま、またねー」 ノシ
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:11:19.46 ID:wkDlCg3U0
男 「……最初に言っておくよ。たしかに学園都市の規則では、僕は君を拘束することはできない」
男 「今回の場合、悪いのは間違いなく、風紀委員であるにも関わらず問題を放棄して逃げようとした僕だ」
男 「……だけどね、僕が悪いことは悪いだろうけど、君が悪くないとは思えない」
御坂 「………………」
男 「せめて、アンチスキルの誰かに説教してもらうくらいの罪が君にはある。僕はそう考える」
御坂 「――ふん」 ギロッ 「気に入らない不良をのすことがそんなに悪いことなのかしら?」
男 「分からないかな……僕はいい。そう、僕はいいよ?」
御坂 「……?」
男 「けどね……幼女ちゃんは多少なりとも怖がっていたよ……!」
男 「二回目の不良が飛んできた時だって、幼女ちゃんを抱えてた僕にぶつかりそうだった……!」
男 「……あんなに小さな子を巻き込むことも、『そんなに悪いことなのか?』 って訊けるのか……?」
御坂 「………………」
男 「答えろ……! 『超電磁砲』 ……御坂美琴」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:23:07.95 ID:wkDlCg3U0
御坂 「…………(なるほど、ね)」 フッ 「……あっ、そう」
男 「なっ……! 何が可笑しいんだ!」
御坂 「可笑しくも可笑しくないも……アンタが滑稽すぎてね」
男 「ッ……!!!」
御坂 「分かる? 私は常盤台のレベル5、学園都市第三位、『超電磁砲』 なのよ?」
御坂 「それに比べてアンタは何? 風紀委員? はっ、レベル1で?」
男 「…………!!」 (こんなひとに……こんなヤツに……!!)
御坂 「馬鹿みたい。レベル5に、たかだかレベル1が敵うとでも思ってるわけ?」 クスクス
御坂 「くっだらない……レベル・才能至上主義の学園都市にあって、そんなことができるって思うわけ?」
御坂 「無理よ」 バヂバヂ 「死にたくなかったら、その腕章捨ててさっさと消えなさい」
御坂 (さて……どう出るのかしら?)
男 「………………」
男 「……分かったよ。四時間後に、近くの河原でいいかい?」
御坂 「…………」 フッ 「……上等。逃げるんじゃないわよ?」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:25:05.55 ID:AxC9s1+x0
びりびりひどい
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:32:15.92 ID:wkDlCg3U0
御坂 『アンタが私に勝てたら、アンチスキルの説教でも何でも受けてやるわよ』
男 『……僕が負けたら、どうするんだい?』
御坂 『どうもしないわよ。くっだらない。アンタにそんなに価値があるとでも?』
男 『……そうだね。その通りだよ』
………………
御坂 「ふぅん……黒子が言ってた通りって感じかしら。あとは意志に実力が伴ってるかどうか、か……」 ニヤリ
御坂 「……おもしろいじゃない。あの偉そうな説教……アイツを思い出すわね」
………………
男 「……とりあえず、アンチスキルが到着するまでの現場保存、だよね」 チラッ
男 「……うわ、本当にひどいな…… 『発火能力』 ってわけでもないのに、壁一面が焦げてる」
男 「レベル5だってんならもう少し上手く、不良だけを撃退しろよな……って、あれ?」
男 「壁の一部分だけ焦げてない……? えっ……!?」
ニャー……
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:39:23.94 ID:wkDlCg3U0
黄泉川 「へぇ……なるほどなるほど……つまり、お前が裏路地に駆けつけたときには、」 チラッ
黄泉川 「すでに何某かの能力者は逃亡していた、と」
男 「はい、その通りです」
黄泉川 「ふむ……そいつには長々と説教を聞かせて、反省文を書かせた後で……」
黄泉川 「手製の賞状と勲章を授与したいくらいなんだがな……残念じゃん」
男 「ええ……本当に……」
黄泉川 「? ……お前からしてみれば特にそうか」
男 「はい……そうですね」
ニャーニャーーー!!
男 (……はぁ。どうやらまた間違っちゃったみたいだ、僕は)
男 「……本当に……情けないな」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:50:40.62 ID:wkDlCg3U0
四時間後
男 「………………」
御坂 「……あら、怖じ気づかずによく来たわね」 ザッザッ……
男 「………………」
御坂 「実際に相対したら怖くなった? いいんじゃない? 今から逃げれば」 クスクス
男 「………………」
御坂 「……? 何よ? 何とか言ったらどう?」
男 「……ごめん」
御坂 「へっ……?」
男 「ごめんなさい! 御坂美琴さん!」 ペコリ
御坂 「…………はい?」
ニャー……
御坂 「……? って、この子ネコは……!」
男 「……そうだよ。君が助けてくれた子ネコだよ」
男 「『ありがとう』 って……そう言ってる。君に会いたいって言うから連れてきたんだ」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:56:09.84 ID:wkDlCg3U0
御坂 「なっ……なっ……なっ……!!!」 ボボボボン……!!!
男 「……やっぱり、御坂さんは白井さんが言っていた通りのひとみたいだ」
男 「不良たちから、この子ネコを守ってくれたんだね」
ニャー……
男 「……君が喜ばないと思ったからアンチスキルには君のことを話してないけど」
男 「冗談で言ったつもりだったんだけど……ごめん、御坂さんは本当にヒーローだったんだね」
御坂 「そっ、そんなんじゃないわよっ! わ、私は泣く子も黙る 『超電磁砲』 よ!」 バヂバヂ!!
男 「…………」 クスッ 「……照れ隠しがヘタクソだね。白井さんの言ってた通りだ」
御坂 「なっ……!!(あの馬鹿……一体何を話してるのよ!)」
男 「……とにかく、僕の勘違いで、筋違いなことを言ってしまってごめん……本当にごめん」
御坂 「…………べつに……」
御坂 「こっちこそ……煽るために色々と酷いこと言って……ごめん」 プイッ
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 00:59:16.02 ID:Gyc3Ania0
前作おもしろかったので支援
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 01:00:12.01 ID:wkDlCg3U0
すみません
スレ立てしといてアレですが、
眠気で視界がグルグル回り始めました
本当に勝手でごめんなさい
寝落ちします
保守しておいてくれるとすごく嬉しいです
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 01:01:09.37 ID:eUa9VRrQ0
前からずっと張り付いてた、支援
しかし前も言ったがお前じゃなきゃ許せないレベルの馴れ合いは自重してくれ
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/18(木) 01:05:28.54 ID:O7fxme3lO
ぷん太のニュースで前作見たぞ
支援
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
/⌒V゙\, -――-ヘ-、
__{/⌒ヽ/⌒: : : : :⌒ : \>ヘ∧
/: : :_/ /しツ: : : : : : : : : : : : : : :{ >、Y⌒: :`ヽ
ノ: /(/ //: /: : : :/|/i: |゙^}: :/|: : : ∨ 八^⌒): : ) テヘ☆
<:/ / /( : :八/{ :/孑八| ノj厶j∧: : ト:ヘ\\(: :(__ノ
〈 ∨乂.:(⌒リ > '´ (__) 从八ノ :人: :ヽ: :く
\ \ノ: :)( __ _ノ/: :∧ー'⌒): ノ
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