部室にて
唯「おいしー♪ ムギちゃんのクッキーおいしー♪」
紬「喜んでもらえてよかったわ♪」
律「なあ、ワンダーパーク(USJ的な場所)にさ、新しいジェットコースターが出来たんだって!」
ぐらぐら
梓「それって今、日本で一番怖いって噂のやつですよね」
唯「猛スピードで落ちてグルグル回ったりするやつだっけ?」
律「そうそう、そのスリルに乗った人の半数は途中で気を失うんだって!」
ぐらぐら
澪「(猛スピードでグルグル……気を失うほど怖い……)」
律「面白そうだよなー」
紬「りっちゃんはそういうの好きだものね」
律「はー、乗ってみたいなー。そうだ、澪も一緒に乗ろうぜ?」ニヤニヤ
ぐらぐら
澪「絶ッッ対に嫌だ」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 20:49:32.03 ID:LNiaqgOn0
期待
○○「△△…?」
こういうスレタイにするきまりでもあるのか?
律「そんなこと言わずに付き合ってよー」
ぐらぐら
澪「嫌だ」
律「みーおー」
ぐらぐら
澪「あんな怖いモノ……どんなことがあっても絶対に乗らないぞ!」
律「ちぇっ」
ぐらぐら
梓「さっきから気になってるんですけど……その座り方、危なくないですか?」
律「ん? コレ?」
ぐらぐら
椅子の後ろの脚に重心を移し、バランスをとって座る律
梓「小学生の時に男子がよくやってましたけど……」
澪「高校生にもなってやる奴なんてお前くらいだぞ」
唯「後ろに倒れたら危ないよ?」
律「へーきへーき♪手だって離しちゃうもんねー♪」
ぐらぐら
律「それより澪、ジェットコースター乗ろうよー」
ぐらぐら
澪「それだけは絶対に嫌だって言ってるだろう!」
律「もー、つまんないなー……」
グラッ
紬「りっちゃん、危ない!」
律「やばっ!」
ガターン!!
澪「律!?」
唯「りっちゃん!」
梓「律先輩!」
澪「見ろ、言わんこっちゃない!」
紬「大丈夫?りっちゃん」
律「いたた……」
梓「よかった……血とかは出てないみたいですね」
澪「まったく、だから危ないと言っ……」
律「私は……誰?」
澪「えっ?」
律「ここは……どこ?」
紬「まさか……」
律「みなさん……誰ですか?」
一同「記憶喪失!?」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 21:06:30.36 ID:Oxq8HzkBO
期待
梓「律先輩!ほんとに何も覚えてないんですか!?」
律「リツ……私の名前はリツというんですか?」
澪「私たちのことも忘れてるのか?」
律「何も……思い出せないんです……」
唯「り、りっちゃんが大変なことにぃ!」
澪「頭を打った衝撃で記憶が飛んじゃったのか……」
紬「一体、どうすれば……」
澪「とりあえず、記憶を呼び覚ましてみよう」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 21:11:09.23 ID:6viW9aBY0
かまわん続けろ
律「あの……まずは私の名前と、どんな人だったかを教えていただきたいのですが」
澪「そうだな。お前の名前は律。田井中 律だ。性格は……」
梓「なんかいつもガサツで不真面目で」
紬「明るいというか能天気というか」
唯「いつもふざけてばっかりで澪ちゃんに叱られてた!」
律「なんというか……ろくなヤツじゃなかったんですね」
澪「気にするな。いいところもあったぞ」
律「例えば?」
澪「……とにかく元気だったな」
律「……(それだけ?)」
澪「次は私たちのことを思い出してもらうか」
唯「りっちゃん!私だよ!唯だよ!」
律「ユイ……さん?」
唯「思い出してりっちゃん!合宿の夜、ふたりでこっそり
澪ちゃんの寝てる部屋を……」
澪「私の寝てる部屋を……どうしたって?」
唯「!? と、とにかく私たちの思い出を取り戻して!」
澪「(今度じっくり問い詰めよう)」
律「ユイ……」
唯「思い出した?」
ぎゅむっ
唯「ほにゃあ!?」
むにゅむにゅ
律「このほっぺたのさわり心地……覚えがあるような……」
むぎゅむぎゅ
澪「ほんとか?もっとしっかり触ってみろ!」
もにゅもにゅ
唯「んにゅう」
むぎゅむぎゅ
唯「ふみゅぅ」
律「……」
紬「どう?りっちゃん」
律「……ダメみたいです」
澪「ダメだったか」
唯「うう……私のほっぺは揉まれ損?」
紬「りっちゃん、私よ。紬、ムギよ」
律「ツムギさん……」
澪「いつもお菓子を持ってきてくれるムギだぞ?」
紬「そうだ」
ガチャガチャ
紬「コレ、りっちゃんがいつも使ってたティーカップよ?」
律「ティーカップ……」
紬「これはりっちゃんが好きだったクッキー」
律「おいしそうなクッキー……」
紬「でしょ?さあ、食べてみて」
サクサク
律「……・」
紬「どう?」
律「もう一個食べたら思い出せそうな気が……」
紬「ほんと!?じゃあ、はい!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 21:36:49.22 ID:h+NXNkvaO
しゃあないageてやるか
律「紅茶もいただいていいですか?」
紬「もちろんよ。はい、熱いから気をつけてね」
ゴクゴク
紬「どう?思い出せそう?」
律「もうひとつクッキーを……」
〜その後、クッキー10個食べて紅茶おかわりしました〜
律「げぷ……お腹いっぱいです」
紬「で?記憶は?」
律「まったく思い出せません」
澪「満腹になっただけかよ……」
梓「先輩、梓です」
律「アズサ……」
梓「思い出してくださいよぅ…」グスン
律「ネコ……」
梓「ねこ?」
律「あなたを見ていると……何故かネコを思い出したんです」
澪「そうだ!この前の猫耳梓だ!」
唯「あずにゃん!コレつけて!」
梓「ええっ!?」
紬「梓ちゃん、こないだみたいにニャーって」
澪「律のためだ!がんばれ梓!」
梓「にゃ、ニャー……///」
律「かわいい……」
なでなで
梓「ニャー///」
なでなで
唯「あずにゃん!もっとネコっぽく!」
梓「(ネコっぽく!?)にゃーん」
すりすり
律「すごくかわいいです」
なでなで
梓「(うぅ……先輩のためにガマンガマン……)」
澪「思い出せそうか?」
律「残念ながら……」
唯「こ、このかわいさでもダメだなんて!」
梓「(そもそも途中からのねこっぽさは意味なかったような……)」
支援
澪「おい律! 私だ、澪だ! いい加減思い出せ!」
律「ひいっ」
紬「ダメよ澪ちゃん、怖がってるわ」
唯「よしよしりっちゃーん、怖くないよー」
澪「ご、ごめん……つい」
梓「律先輩、澪先輩ですよ。幼馴染ですよ」
律「おさななじみ……」
澪「今も、お前が誘ったから軽音部にいるんだぞ?」
律「けいおんぶ?」
紬「そっか、部活の事も忘れてるのよね」
梓「ライブの映像を見せてみたらどうでしょう?」
澪「唯、文化祭の時のビデオ準備して」
唯「らじゃー!」
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 22:12:04.61 ID:6viW9aBY0
試演
いつも思うんだけどさ、
記憶を思い出すまでの間に
自分がしてたことも覚えてるわけだから
性格とかまで喪失することがもしあるなら
記憶を失う前とあとでは性格変わるよね
自分がどういう奴だったか思い出せても
記憶喪失していた間の自分の行動は記憶に残るよね
ごめんよくわかんなくなった
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 22:28:27.87 ID:rbm2RIUq0
君を見てると いつもハートDOKI☆DOKI
澪「ほら、今歌ってるのが私だぞ」
唯「後ろでドラム叩いてるのがりっちゃんだよ」
律「なんだか見覚えがあるような……」
ドタッ キャー
梓「ここ、澪先輩が転んでパ……・下着が見えたんです///」
澪「(唯ったらよりによってこの時のを選んでこなくても……///)」
律「今のところ、巻き戻してもらえますか?」
紬「えっ?わ、わかったわ」
ドタッ
律「もう一度」
ドタッ
律「すみません、もう一度。何か思い出せそうで…」
澪「(うぅぅ……///何でもいいから早く思い出してくれ!)」
澪「ハァ……ど、どうだ?何か思い出せたか?」
律「全然ダメでした」
澪「私が恥ずかしい思いしただけじゃないか!!」
律「ひえぇ」
紬「澪ちゃん!」
澪「うう……わかってる……わかってるんだけど…・…」
梓「もう、今日は練習を中止して帰った方がよくないですか?」
紬「そうね……一晩経てば、治るかもしれないし」
澪「はぁ、仕方ない。今日のところは帰ろう」
律「すみません。私のために……」
紬「気にしないで、りっちゃん」
唯「りっちゃんは思い出せるようにがんばって!」
律「みなさん、本当にありがとうございます」
澪「じゃあ、戸締りして帰るか」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 22:36:40.10 ID:rbm2RIUq0
風呂に入ってきます
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 22:49:57.24 ID:BmW/tYAZ0
風呂出た?まだ?服着なくていいから書けよ
ほ
廊下
唯「あ、和ちゃん」
和「あれ?今日は練習終わるの早いね」
澪「実は……」
〜説明中〜
和「それは大変ね……」
唯「りっちゃん、生徒会長の和ちゃんだよ?」
律「のどかさん……」
和「無理に思い出さなくてもいいからね」
律「和さんを見てると、なんだか謝らなければいけないような気になります」
澪「ああ、いつも迷惑かけてたからね……」
律「すみませんでした!」
和「いや……何もされてないし」
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 23:04:39.86 ID:t2TlgBWPO
しえ
紬「和ちゃん、何か記憶を戻す方法を知らないかしら?」
和「頭を打って記憶を失ったのよね?」
澪「なさけない理由でだけどな」
和「じゃあ、もう一度頭に強いショックを与えれば……」
梓「職員室に工具箱がありました!」
紬「音楽室のアンプ!」
唯「でっかい花瓶があるよ!」
澪「よーし、じっとしてろぉ、律」←ゲンコツを準備
律「ひえぇぇぇ……」ガタガタガタ
和「……あんたら律を殺したいの?」
和「まあ、ショックを与えるのは極端な方法だから……」
紬「やっぱり、自然に戻るのを待つほうがいいのかしら」
和「うん、それが一番だと思うわ」
唯「他に方法はないの?」
和「うーん、言ったことのある場所を巡ってみるとか」
澪「よし、明日は休みだし、いろいろ回ってみよう」
和「大変だと思うけど、がんばってね。私も協力するから」
唯「和ちゃん……ええ人やぁぁぁ!!」
ぎゅー
澪「ありがとう。いろいろ試してみるよ」
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 23:12:34.27 ID:6viW9aBY0
資塩
帰り道
紬「じゃあ、私たちはこっちだから」
澪「ああ、律は私が家まで送っていくよ」
唯「ファイトだよりっちゃん!」
律「みなさん、今日はありがとうございました」
梓「では、また明日」
澪「ああ、また明日もよろしく頼む」
田井中家前
律「澪さん、ありがとうございました」
澪「オバさんや聡には私から説明しようか?」
律「いえ、両親や弟には自分で説明しますので」
澪「そうか……じゃあ、私はこれで」
律「はい、明日もご迷惑おかけします」
長野原
澪「そうだ」
律「?」
澪「携帯に私のアドレスと番号が入ってる」
律「そう言えば、携帯を持っていました」
澪「何かあったら何でも相談してくれ。夜中でもいつでも、遠慮しなくていい」
律「はい、ありがとうございます!」
澪「じゃあ、また明日な」
律「はい、また明日……」
翌日、商店街
梓「まずは楽器屋さんに行ってみませんか?」
律「楽器屋さん……」
澪「ああ、よく行く場所だからな」
唯「レッツゴー!」
楽器屋
澪「ほら、よく来てる楽器屋だぞ? 何か思い出さないか?」
律「うーん……」
店員「いらっしゃいませ」
澪「いつもの店員さんだぞ」
梓「実はこの人が記憶を失ってしまって……」
紬「なにか治す方法を知らないかしら?」ニコッ
店員「(紬お嬢様の目が怖い……)」
紬「どうかしら?」ニコニコ
店員「(ヤバイ……答えなきゃクビって言いたげな目だ……)」
澪「あの、無理しなくて結構ですから」
店員「す、すみません!お役に立てなくてすみませんでした!」←土下座
澪「いえ、そこまで謝らなくても……」
紬「そうよ、ありがとう」
店員「(今日までありがとうって意味ですかぁぁぁ)」
チーン
澪「店員さん……なんかすごく落ち込んでるぞ?」ひそひそ
紬「きっと大丈夫よ。他のお店に行ってみましょ♪」
その後
澪「ハンバーガーショップにその他もろもろ……」
梓「どこへ行っても律先輩の記憶は戻らず」
律「ごめんなさい……私のために……」
唯「そうだ! 私の家!」
澪「そう言えば、クリスマス会とかやったな」
紬「行ってみる価値はあると思うわ」
澪「よし、唯の家に行ってみるか」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/16(火) 23:52:28.42 ID:AWp8d/Ud0
支援
平沢家
律・澪・梓・「おじゃましまーす」
憂「律さん、お姉ちゃんから話は聞いています」
律「憂さんにまで迷惑をおかけしてたんですね……」
憂「そこで、治す方法を調べてみたんです」
唯「ショック療法はダメだよ!」
憂「大丈夫。催眠術だから」
澪「催眠術?」
wktk支援
憂「律さん、この五円玉の先を見つめててくださいね」
ゆらゆら
憂「リラックスして……思い出してくださーい……」
ゆらゆら
憂「ゆーっくり……記憶を呼び覚ましてくださーい……」
律「……」
唯「……」
バタッ
澪「ゆ、唯!?」
唯「ZZZZZ……」
憂「もー、お姉ちゃんったらこんなとこで寝ちゃって♪ 毛布毛布♪」
梓「律先輩、思い出しましたか?」
律「いえ……何も……」
澪「ダメだったか……」
唯「ZZZZ……むにゃ……」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 00:10:00.00 ID:BW+up+kX0
si
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 00:10:09.22 ID:S1Gf1GY10
憂「ごめんなさい、お役に立てなくて……」
澪「気にしなくていいよ。それより、ありがとう」
紬「唯ちゃんは寝かせたままにしとこうか」
澪「そうだな。起こすのもかわいそうだ」
梓「ありがとね、憂」
憂「うん、私も応援してる」
律「あ、あの……」
澪「どうした?」
律「な、何でもないです……」
紬「?」
澪「じゃあ、また。唯のことよろしく」
律「……」
紬「でも、どうやったら記憶が戻るのかしら……」
梓「もう、いろんなこと試しましたよね」
紬「このままずっと戻らなかったら……」
澪「……なあ、これから私と律を二人きりにしてくれないか」
梓「二人きりに?」
澪「私と律は小さい頃からずっと一緒だから」
澪「二人だけの時間で思い出すこともあるかもしれない」
紬「……そうね。じゃあ、ここからは澪ちゃんに任せるわ」
梓「では、私たちはこれで」
澪「うん、二人ともありがとう」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 00:18:10.89 ID:S1Gf1GY10
律「これからどこへ行くんですか?」
澪「部室だ」
支援
部室
澪「あれはお前がいつも叩いてたドラムだ」
律「ドラム……」
澪「座ってみてくれないか」
律「は、はい」
ドラムの椅子に座る律
澪「お前はいつもそこに座ってドラムを叩いてた」
澪「いつも走り気味でさ、力こめすぎて、みんなの調和を乱すんだ」
律「もうしわけないことを……」
澪「でも」
澪「みんな、律のドラムが好きだった」
澪「お前とは幼稚園の頃からの付き合いだけど」
澪「ほんとに迷惑ばかりかけれてたよ」
澪「ガサツでふざけてばかりで能天気で」
澪「人の嫌がることを嬉々としてやるんだ」
澪「ホントにどうしようもないヤツだったよ、お前は」
律「……」
澪「だけど……」
澪「私の……大切な……最高の……友達だ」
律「……」
澪「今までの思い出、全部忘れちゃったのは悲しいけど」
澪「それでも、律は律だよな」
律「……」
澪「まあ、思い出はゆっくり思い出していけばいいさ」
律「……」
澪「そうだ! 記憶が戻ったら、お祝いにみんなでワンダーパークへ行こう!」
澪「唯もムギも梓も……和も憂も誘ってさ、1日中、思いっきり遊ぶんだ」
澪「フリーパス買って……全部のアトラクション回って……」
澪「そうだ! お前が乗りたがってた超怖いジェットコースター、あれも付き合ってやる!」
律「澪……」
澪「だから……」
澪「私たちのこと……思い出してくれよ……」
律「……くすっ」
澪「……律?」
律「くす……くふっ…・・」
澪「り、律……?」
律「くっ……アハハハハハ!!!!」
澪「ど、どうしたんだ!?」
律「み、澪ったら! 真面目な顔で恥ずかしいこといっぱいしゃべって!」
澪「お前……記憶が戻ったのか!」
律「いや、戻ったっていうか……アハハハハ」
澪「お前……まさか!」
支援
2日前
ガターン
唯「りっちゃん!」
紬「大丈夫?りっちゃん」
律「いたた……(そうだ、ここで記憶がなくなったフリしたら面白いかも……)」
梓「よかった……血とかは出てないみたいですね」
澪「まったく、だから危ないと言っ……」
律「私は……誰?」
澪「えっ?」
律「ここは……どこ?」
紬「まさか……」
律「みなさん……誰ですか?」
一同「記憶喪失!?」
律「(ウヒヒ……上手くいった)」
律「(よーし、ちょっと遊んじゃえ)」
律「それで! ウソって言い出すタイミングがわかんなくてさ! ハハハ」
30分ほど前
紬「唯ちゃんは寝かせたままにしとこうか」
澪「そうだな。起こすのもかわいそうだ」
梓「ありがとね、憂」
憂「うん、私も応援してる」
律「あ、あの……」
澪「どうした?」
律「な、何でもないです……」
律「(どうしよう、どんどん言い出し辛くなってきた……)」
澪「こんのバカ律!!!」
ボカボカ
律「ハハハ! ご、ごめん! 反省してるっ! ハハハ」
澪「何が反省だ! 涙目になるほど笑ってるくせに!」
ポカポカ
澪「みんなに迷惑かけて!」
ポカポカ
澪「みんなを心配させて!」
ポカポカ
澪「みんなを悲しませて……」
ポカ
澪「ほんとにお前は……大馬鹿だ!」
……
律「ハハ……だからゴメンって! すっごい反省して……」
澪「ぐすっ……」
律「……」
澪「ぐすっ…うぅ…」
律を抱きしめる澪
澪「本当に……よかった……」
律「……ゴメン、澪」
澪「ぐす……心配……したんだぞ」
律「うん、知ってた」
澪「もう二度と……心配かけないって約束しろ」
律「うん……約束するよ」
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 01:08:41.53 ID:S1Gf1GY10
澪「絶対……だぞ」
律「うん」
澪「絶対の……絶対だからな」
律「うん……澪」
澪「何?」
律「ありがとう」
澪「……うん」
律「それと」
律「大好き」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 01:13:05.81 ID:S1Gf1GY10
翌日
律「いやー、みんなホントにゴメン!」
唯「もー、りっちゃんったら酷い!」
梓「みんなどれだけ心配したことか! ……グスン」
紬「でも、元通りになってよかったわ」
律「ところで澪、昨日の約束覚えてる?ホラ、ジェットコースターの話」
澪「さあな。忘れたよ」
唯「今度は澪ちゃんが記憶喪失!?」
梓「いや、違いますから」
律「何はともあれ、一件落着♪」
澪「まったく……」
バターン(ドアが勢いよく開く)
さわ子「りっちゃん!」
澪「さわ子先生!?」
おうふ
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 01:20:18.01 ID:S1Gf1GY10
さわ子「真鍋さんから話は聞いたわ! 記憶喪失なんですって!?」
律「いや、それは実は……」
さわ子「かわいそうなりっちゃん! でも、もう大丈夫! いいモノを持ってきたわ!」
律「いいモノ?」
さわ子「保健室の先生に調合してもらった、にが〜〜〜〜い漢方薬よ!」
律「げっ、何その色とにおい……」
さわ子「これを飲めばショックで何もかも思い出すわ! さあ、一気に!」
律「み、澪! 先生に説明を……」
澪「よかったな律! これで記憶が戻るぞ!」
律「ちょ……誰か!」
紬「よかったわね、りっちゃん」
唯「りっちゃん、ファイトで飲み干して!」
梓「グビっといっちゃいましょう!」
さわ子「さあ、口を開けて……」
律「ひっ……ひいいいい」
ゴクッ……
律「ぎょえええええええ!!!!!」
おわり
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 01:24:02.42 ID:YK8HIJ6P0
乙
実は
>>15で紅茶があると知っていたこと
>>32で聡と聞いて、すぐに弟だと言ったこと
>>39で会ったばかりの憂の名前を当てたこと
が、記憶を失っていないことの伏線だったりしました
あと、
>>25さん
もう……服、着ていいですよね?
ここまで付き合ってくださった方々、本当にありがとうございました
乙でした
気づかなかった
乙です
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 01:51:22.22 ID:hLrsZv2f0
乙
乙
弟と憂はアレ?って思ったがやっぱりw
おつだぜー
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 04:50:27.18 ID:E31uxw8wO
なかなか面白かったよん
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 05:59:54.39 ID:jC3UtAwmO
まぁオチはだいたいそうだろうなーとは思ったが、
律の「それと」「大好き」はベタベタなんだが感動しちまった
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 09:33:41.76 ID:IhsdykSn0
ベタベタ
乙
伏線かなり分かりやすかったな
98点
>>54で律が涙目なのは、笑いすぎのせいじゃなかったり
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/17(水) 11:11:39.90 ID:EELdZIBXO
後で読みたいから保守
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
ほ