「ナルト」という既存のモチーフがあることについて質問されると、
松山氏は「何かしらを原作にしたキャラクターゲームは、年間を通して物凄い数が発売される。
そんななか我々は常々『キャラクターゲームのお手本になるものを作ろう』と考えている。
私が子供のときからそうなんですけど、ありとあらゆるキャラクターゲームは
イコール“クソゲー”っていう(会場笑)。
まぁ酷いゲームソフトが多かったんですよ。
キャラクター版権にあぐらをかいて悪い商売をしている大人が多かったと思うんですけど、
そういう人間をひとり残らず退治したいんですね! 私は子供の頃から凄くキャラクターが好きなんで、それがゲームになると、
やはり買っちゃうじゃないですか。ところが、遊んでみると『作った人間は、
1回でもいいからやったのか!?』と、本当に酷いものが多かった。
それって、子供たちにとってどうしようもないことだと思うんですよ。
自分の好きなキャラクターを人質に取られているようなものなんで」と、
鬱積していたかのごとく想いを一気にぶちまける。
「これ、2倍がんばらなきゃいけないと思うんですよ。元々のファンがいるっていう
期待に応えなきゃいけないし、『そのキャラクターが出ていればいい』ではなく、
そのうえで作品でしか味わえないオリジナリティもちゃんと作っていかなきゃいけない。
私はよく同業者にもいうんですけど『キャラクターゲームを、とにかく軽い気持で作るな』と。
本当に、心の底から止めて欲しいと思っている会社もいくつかあるんですけど。
できれば実名をあげたいくらい(会場爆笑)。凄く、キャラクターゲームに関しては
“こだわり”を持って作っている」とコメント。このあたり、
結論としては桝山氏のいう「突き詰めると“作品への愛”なのかな、
という想いを強くしました」となるのかもしれない。
http://game.watch.impress.co.jp/docs/news/20100215_349166.html