1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
唯「ふんふんふ〜ん♪」テクテク
和「唯、ちゃんと歩かないと危ないわよ?」
唯「えへへ、なんか今日はすがすがしい気分なんだ〜」
和「そうなの」
唯「…なんでか聞かないの?」
和「めんどくさい」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:16:17.21 ID:zR1e4Fcs0
唯「え〜、聞いてよ〜」
和「はいはい、何があったんでしょうか」
唯「今日はね…何かいい出会いがありそうな気がするんだ!」
和「それだけ?」
唯「それだけ」
和「はあ、その能天気な性格を分けてほしいわ」
唯「でへへ〜」
和「ほめてないほめてない」
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:19:25.80 ID:zR1e4Fcs0
――放課後
唯「やっほ〜」ガチャ
律「おっ、来たか〜」
澪「遅かったな」
唯「ちょっと赤点的な話で…」
澪「またとったのか…」
唯「えへへ」
律「ほめてないぞー」
紬「唯ちゃん、お茶が入ったわよ」
唯「わーい!」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:22:18.29 ID:zR1e4Fcs0
律「私たちももう2年か」
澪「早いような遅いようなって感じだな」
唯「高校生活もあと2年間なんだね、なんか寂しいや」
紬「まだ2年もあるって考えればいいのよ」
唯「そうかあ、それがいいね!」
律「唯は相変わらずだな」
澪「まったくだ」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:25:36.93 ID:zR1e4Fcs0
律「ところで新入生の件だけど」
唯「あっそうか!新しく1年生が入ってくるんだよね」
律「そのとおり!軽音部も人数増やさないとな」
澪「4人だけじゃ寂しいし…」
唯「じゃあどうやって勧誘するの?」
紬「お金をあげちゃダメなのかしら…」
律「うん、ダメだ」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:28:49.10 ID:zR1e4Fcs0
澪「ライブはするんだよな?」
律「うん、一応は新歓ライブって形でやるけどさ。もっとこう、ババーンと勧誘したいというか」
唯「例えば?」
律「それが浮かべば苦労しないよ」
澪「まあ、時間もまだまだあるんだし、じっくり考えようよ」
唯「そうだねえ」
律「じゃあ、みんな一つずつ勧誘方法を考えてくること!」
唯「ほーい」
澪「ああ」
紬「はい!」
……
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:32:36.82 ID:zR1e4Fcs0
――帰り道
律「そういえばさ、こんなうわさ聞いたことあるか?」
澪「な、なんだ?」
律「なんでもここらへんで誰もいないところからギターの音がするんだってさ」
澪「ひいいっ!?」
唯「ただのうわさだよ、澪ちゃん」
紬「もうりっちゃんったら」
律「えへへ、悪い悪い」
澪「ま、まあうわさはうわさだからな。信じなくてもいいんだ!」
唯「その調子だよ澪ちゃん!」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:33:18.39 ID:qa7LZkjD0
|∧∧
|・ω・`) そ〜〜・・・
|oCo
|―u'
| ∧∧
|(´・ω・`)
|o ヾ
|―u' C <コトッ
| ミ ピャッ!
| C
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:35:24.64 ID:zR1e4Fcs0
律「じゃあな唯」
澪「また明日な」
紬「暗いから気をつけてね」
唯「みんなバイバ〜イ!」
唯「…結局、いい出会いは無かったなー」
唯「私の予感は結構当たるんだけどなあ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:37:37.88 ID:plGxNvaei
期待
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:39:29.00 ID:zR1e4Fcs0
チャララララ〜♪
唯「うおっ!?ギターの音だ!」
唯「あれ?誰もいないや」
唯「もしかして…これがりっちゃんの言ってたやつ…?」
チャララララ〜♪
唯「うわっ!まただ!」
唯「なんだか怖いなあ…不気味だよ」
ヒョコヒョコ
唯「ん?あれは…触角?」
唯「まさか…大きなゴキブリ!?」
唯「あわわわ、く、来るなあ!!」
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:44:14.79 ID:zR1e4Fcs0
?「…どうしたんですか?」
唯「あ、あれ?女の子?」
?「いきなり怯えるからびっくりしました」
唯「ごめんね。勘違いしちゃったみたいで…」
唯「ああっ!それってギター?」
?「はい。そうです」
唯「ギターの音がするって君のことだったんだ」
?「う、うわさになってるんですか?」
唯「そうみたいだよ」
?「…少し控えようかな」
唯「でも、とっても上手だったね」
?「そうですか?ありがとうございます!」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:48:31.46 ID:zR1e4Fcs0
唯「ところで、お名前はなんていうの?」
梓「あ、梓です。中野梓です」
唯「おお、梓ちゃんだね。私は唯って言うんだ」
梓「唯さんですね。よろしくお願いします」
唯「うん!よろしくね…ところでその制服って…」
梓「そう言えば唯さんと同じですね」
唯「あわわ、そのタイは…3年生だ!」
梓「えっ…そうなんだ」
唯「すんません!先輩に対して失礼な態度を…」
梓「……ち、違うんです!私はまだ中学生なんです!この高校に入る予定なんです!」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:51:54.03 ID:zR1e4Fcs0
唯「へえ…じゃあなんで着てるの?」
梓「えっ…た、試しに着てみようかなって…」
唯「そうなんだあ。待ちきれないってやつかあ」
梓「は、はい!」
唯「じゃあ私の一個下の学年だね!」
梓「そうみたいですね。じゃあ…唯先輩って呼んでもいいですか?」
唯「うん!いいよ!」
……
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:56:01.05 ID:zR1e4Fcs0
唯「ギターを弾いてたってことは…軽音部か何かに入ってたの?」
梓「いえ、両親がジャズ奏者なんで、その影響で…」
唯「へえ、すごいねえ!」
梓「唯先輩もギターやってるんですよね?」
唯「うん!軽音部に入ってるんだよ。でもなんでわかったの?」
梓「だって、ギターを背負ってるじゃないですか」
唯「あっそうか。忘れてたや」
梓「軽音部ってことは…バンド組んでるんですか?」
唯「うん!軽音部のメンバーでね、4人いるの!」
梓「そうなんですか。聞いてみたいです!」
唯「いつか録音したのを持ってくるよ!」
梓「いいんですか?お願いします!」
唯「まかせておくれ!」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 00:59:16.57 ID:zR1e4Fcs0
唯「ねえねえ、梓ちゃんは高校に入ったら何部に入るの?」
梓「えーっと…軽音部がいいです」
唯「ほんとに!?ぜひぜひ入ってよ!」
梓「はい…」
唯「?」
梓「そうだ!唯先輩!ちょっといっしょに弾きませんか?」
唯「うん!いいよ!」
梓「じゃあ、あそこの公園で」
……
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:02:55.61 ID:zR1e4Fcs0
〜〜〜〜〜♪
唯「じゃーんっと…」
梓「唯先輩、ギター始めて何年ですか?」
唯「まだ1年目だよ」
梓「い、1年目ですか!?」
唯「うん」
梓「すごいです!やり始めでこんなに弾けるなんて…」
唯「いやあ、それほどでも〜」
梓「でも、細かいところは結構ミスってましたよ?」
唯「あうっ!ばれたか…」
梓「へへへっ」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:07:35.88 ID:zR1e4Fcs0
唯「でも、ギター同士であわせるのは楽しいね!私初めてだったから貴重な体験って奴だったよ」
梓「私も楽しかったです!…あの、唯先輩?」
唯「はい?」
梓「また今度、いっしょにあわせませんか?」
唯「うん、いいよ!私もしたい!」
梓「ありがとうございます!」
……
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:11:27.81 ID:zR1e4Fcs0
唯「じゃあ、また明日、会おうね!」
梓「はい!さよならです!」
唯「ばいば〜い!」
唯「今日は楽しかったなあ!」
唯「いい出会いだったよ〜」
唯「やっぱり私の予感は当たってたね」
唯「梓ちゃんか…かわいかったなあ」
……
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:15:20.50 ID:zR1e4Fcs0
唯「ただいまあ」ガチャ
憂「おかえり、お姉ちゃん!遅かったね」
唯「うん!ちょっといい出会いをしたもので…」
憂「?」
唯「あとで話すね!」
憂「そう?あ、今日のごはんはカレーだよ!」
唯「わーい!」
……
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:18:16.66 ID:zR1e4Fcs0
唯「おいひい!」モグモグ
憂「よかった!」
唯「あっ、そういえばね、今日は運命的な出会いがあったんだ〜」
憂「運命的な出会い?」
唯「そう!今日の帰りにね、ギターを持ったかわいい女の子に会ったんだよ!」
憂「そうなんだ」
唯「確か…ういと同じ学年だったかな。しかも私たちの高校に入るんだって!」
憂「じゃあ、私と同じクラスになるかもしれないんだね!」
唯「そうだね!」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:22:09.26 ID:zR1e4Fcs0
憂「名前はなんていうの?」
唯「梓ちゃんって言うんだよ!」
憂「梓ちゃんかあ。高校に入ったら探してみようかな」
唯「今度、ういに紹介しようか?」
憂「うん!お願いね!」
唯「うん!」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:25:33.49 ID:bee7wQz3P
展開が読めない
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:26:53.33 ID:zR1e4Fcs0
――翌日
唯「おはよう、和ちゃん!」
和「おはよう、唯」
唯「聞いて聞いて!昨日ね、いい出会いをしたんだよ!」
和「へえ、じゃあ唯の予感は当たったってわけね」
唯「うん!」
和「それでどんな人なの?」
唯「ええとね、ちっちゃくて、かわいくて、ギターのうまい子なんだ!」
和「ふーん、ちっちゃくてかわいいってところが唯的にはビビっときたのね」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:30:58.61 ID:zR1e4Fcs0
唯「そう!しかも、その子はこの高校に入学してくるんだよ!」
和「じゃあ後輩になるってわけね」
唯「そゆこと!」
和「軽音部もこれで安泰ね」
唯「うん!楽しみだなあ。早くあの子と一緒にバンドで演奏したいよ!」
和「よかったわね」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 01:43:59.34 ID:RPc3TPA90
あとで読むからとりあえず支援
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 02:08:27.97 ID:bee7wQz3P
ほす
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 02:18:00.10 ID:iHdb/ecT0
唯があずにゃんに寄生するやつの逆バージョンっぽいな
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 02:45:40.20 ID:nGcX5xN90
しっくすせんす!
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 02:48:02.38 ID:6Vud0bR40
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 03:49:09.60 ID:tmArLsnLO
また途中逃げか、立てた以上は最後まで責任持って書けよ
せめて「寝るから保守頼む」くらい言えやカス
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:01:50.20 ID:zR1e4Fcs0
――放課後
唯「やっほー!」ガチャ
律「おう唯」
唯「やあ!りっちゃん!」
律「なんだあ?やけにご機嫌だな?」
唯「えへへ、実はね……」
……
澪「……じゃあそのうわさのギターの音がするって正体は…」
唯「うん!その子だね!」
律「なーんだ、結局は人間の仕業か」
紬「でも、よかったわね!入ってくれる新入生が一人見つかっただけでも唯ちゃんはお手柄よ!」
唯「でへへ〜、照れますな」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:04:44.03 ID:tAZlaBjK0
し
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:08:08.28 ID:zR1e4Fcs0
律「一人見つかったか…じゃあもう勧誘作戦はしなくてもいいな」
澪「どうせ考えてこなかっただけだろ?」
律「ぎくっ」
唯「あははは」
律「なあ唯。その梓って子に私らも会っていいのかな?」
唯「うーん、いいと思うけど…今日聞いてみるね」
澪「私も会ってみたいから、よろしくな」
紬「私からもお願い」
唯「わかったよ!」
……
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:13:14.13 ID:zR1e4Fcs0
唯「ふんふんふ〜ん♪」
唯「確かここら辺に昨日はいたよね…」
チャララララ〜♪
唯「おっ!この音は…」
梓「唯先輩!」
唯「あっ梓ちゃ〜ん!会いたかったよお!」ダキッ
梓「うわっ!…は、恥ずかしいです…///」
唯「えへへ、かわいくってつい…」
梓「もう…」
……
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:20:29.23 ID:zR1e4Fcs0
ジャーーン
梓「そうです!そんな感じで大丈夫です」
唯「やった!できたよ!」
梓「よかったですね」
唯「梓ちゃんのおかげだよ!ありがとう!」
梓「は、はい///」
唯「あっ、そういえば…軽音部のみんながね、梓ちゃんに会いたがってるんだけど…」
梓「えっ…」
唯「いいかな?」
梓「……ちょっと待ってもらってもいいですか?」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:25:51.54 ID:zR1e4Fcs0
唯「あれ?会いたくない?」
梓「いや、そういうわけじゃ…ただ、恥ずかしいだけです」
唯「みんないい人だけど…まあ梓ちゃんが言うなら仕方ないね」
梓「すみません…」
唯「ううん、いいよ!」
……
唯「じゃあ、明日はみんなの写真を見せるよ!」
梓「楽しみに待ってます!」
唯「じゃあね〜」
梓「また明日です!」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:31:16.75 ID:zR1e4Fcs0
――翌日
律「そうかあ、残念だな」
唯「うん、梓ちゃんがいいって言うまで待っててくれる?」
澪「かまわないよ」
紬「うん!」
唯「ありがとね」
唯「そういえば、さわちゃん先生最近見ないね」
律「ああ、さわちゃんは今出張に行ってるよ」
唯「そうなんだ、残念だね」
澪「…静かになったからいいけどな」
紬「うふふ」
……
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:37:17.94 ID:zR1e4Fcs0
唯「おまたせ〜梓ちゃん!」
梓「こんにちはです!」
唯「じゃあ先にギターを弾こうよ!」
梓「はい!」
……
ジャーーン
梓「そこはもうちょっと速めにひいた方がいいですよ」
唯「こう?」チャララララ
梓「そうです」
唯「わっは〜!できたよ!」
梓「唯先輩は呑み込みが早いんです。こういう人は伸びますよ」
唯「そう?でへへ〜」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:41:09.42 ID:tAZlaBjK0
し
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:42:23.22 ID:zR1e4Fcs0
唯「あっそういえば…」ゴソゴソ
唯「はい!これが軽音部のみんなだよ!」
梓「この人たちが……」
唯「この黒髪の子が澪ちゃんでベース、このカチューシャをつけてる子がりっちゃんでドラム、で、眉毛が太いのがムギちゃんでキーボードだよ!」
梓「へえ、みなさん仲よさそうですね」
唯「でしょでしょ!」
梓「あ、もう一枚ある…」ピラ
梓「!!」
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:50:58.25 ID:zR1e4Fcs0
唯「? どうしたの?」
梓「この人は…顧問ですか?」
唯「うん、そうだよ!さわ子先生って言うんだ!」
梓「さわちゃん…こんなところで…」
唯「あれ?なんであだ名を知ってるの?」
梓「あっ、ま、前に唯先輩が言ってましたよ!」
唯「そうだっけ?」
梓「そうです!」
唯「そっかあ」
……
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 07:57:36.71 ID:zR1e4Fcs0
憂「ふう、今日はいっぱい買い物しちゃったな」
憂「ん?あれはお姉ちゃんと…誰だろう?」
憂「おねえちゃあん!」タタタ
唯「あっうい〜!」
梓「!」
憂「こんなところでなにしてたの?」
唯「この子と一緒にギターを弾いてたの!」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:03:39.84 ID:zR1e4Fcs0
憂「あっ!前に言ってた子だね!はじめまして!平沢憂です!お姉ちゃんがお世話になってます!」
梓「あ、え、えっと…中野梓です」
唯「梓ちゃん、ういは同い年なんだよ!しかも同じ高校に入るんだよ!」
憂「よろしくね!梓ちゃん!」
梓「うん、よろしく…」
……
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:05:55.34 ID:ITk0TEyl0
気になるwww
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:09:02.09 ID:zR1e4Fcs0
梓「じゃあ唯先輩は全く家事してないんだ」
唯「うっ…お風呂掃除とかはしてます…」
憂「いいんだよ!お姉ちゃんは部活で忙しいからね」
唯「さすが!頼りになる!」
梓「あんまり甘えちゃだめですよ?お姉ちゃんなんですから」
唯「はーい!」
憂「そろそろ日も暮れちゃうね…帰ろうか」
唯「そうだね!じゃあ梓ちゃん、またね!」
憂「機会があったらまた!」
梓「うん!さようなら!」
……
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:15:44.58 ID:zR1e4Fcs0
唯「かわいかったでしょ?梓ちゃん」
憂「うん!ちっちゃくてかわいいね!」
唯「ギターもうまいんだよ!」
憂「今度見てみたいな」
唯「じゃあ今度お願いしよっか」
憂「本当?楽しみにしとくね!」
唯「うん!」
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:23:58.82 ID:zR1e4Fcs0
――翌日
唯「ふう〜おいしいね、この紅茶」ズズズ
紬「喜んでもらえてうれしいわ」
律「ああ、このゆったりがたまらん…」
澪「そろそろ練習するぞ」
律「もうちょっとだけ…」
澪「まったく…」
ガチャ
さわ子「おっひさしぶり〜!」
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:33:09.20 ID:zR1e4Fcs0
唯「あっさわちゃん先生!」
澪「も、もう帰ってきたのか…」
律「早かったね、さわちゃん」
さわ子「ムギちゃんのお茶が飲みたくて早く帰ってきたの!ということでムギちゃん!お茶!」
紬「はーい!」
澪「まったく…」
さわ子「あっ、澪ちゃんのために新しい服作ったから、楽しみにしててね!」
澪「いやです!」
律「仕事しろよ…」
……
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:39:53.75 ID:zR1e4Fcs0
唯「ねえ聞いてよさわちゃん!」
さわ子「なにかしら?唯ちゃん」
唯「この前ね、新入生で軽音部に入りたいって子が見つかったんだよ!」
さわ子「そうなの。すごいじゃない」
唯「でしょでしょ!」
さわ子「で、なんて言う子なの?」
唯「梓ちゃんって言うんだ!」
さわ子「えっ…あずさ?…まさか…」
律「さわちゃん、知ってるの?」
さわ子「へっ!?な、なんでもないの!」
唯「?」
……
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:42:29.99 ID:tAZlaBjK0
し
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:45:52.68 ID:zR1e4Fcs0
唯「梓ちゃん、こんにちは!」
梓「あっ、こんにちはです、唯先輩!」
唯「じゃあ、今日もやろうか」
梓「はい!」
……
ジャーーン
梓「すごい…完璧です」
唯「えへへ、やった!」
梓「あとはボーカルの練習ですね」
唯「うーん…苦手なんだよなあ」
梓「大丈夫ですよ、唯先輩なら」
唯「うん、がんばるよ!」
梓「はい!」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 08:51:57.50 ID:zR1e4Fcs0
唯「ところでね、梓ちゃん」
梓「なんですか?」
唯「…さわ子先生のこと、何か知ってるの?」
梓「!!」
唯「昨日も知ってるような感じだったし、さわちゃん先生も梓ちゃんのこと知ってそうだし」
梓「そ、それは……」
唯「…知ってるんだ?」
梓「……はい」
唯「……」
梓「今、憂は呼べますか?」
唯「うん、大丈夫だと思う」
梓「じゃあ、お願いします」
……
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:01:56.21 ID:zR1e4Fcs0
憂「お待たせ〜、どうしたの?」
梓「憂、唯先輩、二人に話したいことがあるの」
憂「話したいこと?」
梓「うん」
唯「いいよ、話してみて」
梓「…今から8年前、ここの道路で事故があったんです」
憂「事故?」
梓「そう。その事故で一人の女の子が亡くなりました…」
唯「もしかして…」
梓「それが…私です」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:13:46.00 ID:0NaggUqt0
出た―――(゚Д゚;)―――!!
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:19:10.41 ID:zR1e4Fcs0
唯「!」
憂「!」
唯「で、でも、私たちには見えてるよ!」
梓「お二人にはなぜだか見えるそうです。今まで私が見えた人はいなかったです」
憂「じゃあ今までずっと、ここでギターを…?」
梓「そう。噂になってたみたいだけどね」
唯「そんな…梓ちゃんが死んだ人だったなんて…」
梓「ごめんなさい…私も人に話しかけられるなんて初めてだったから言えなくて…」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:26:40.36 ID:zR1e4Fcs0
唯「ううん、私は梓ちゃんとギターを弾けて楽しかったよ!」
梓「私もです!私も…もう二度と、誰ともできないと思ったから…」
憂「梓ちゃん…」
梓「あの…これからも友達でいてくれますか?」
唯「もちろんだよ!たとえ死んでても梓ちゃんはかわいいもん!」
憂「私も!梓ちゃんと話してるとなんだか楽しいからね!」
梓「唯先輩…憂…ありがとう」
唯「これからもよろしくね!」
梓「はい!」
……
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:33:46.91 ID:zR1e4Fcs0
唯「ということは、梓ちゃんは私よりも年上ってことになるのか」
梓「そうですね。でも、年齢的には唯先輩の方が上だと思います」
唯「じゃあ、これからも梓ちゃんでいい?」
梓「はい!」
唯「ところでさわちゃん先生とは知り合いなの?」
梓「はい、事故に会う前は同級生だったんです」
唯「ほえー、梓ちゃんとさわちゃん先生が…考えられないや」
梓「一緒にギターを弾いたり、音楽の話をしたり…とても楽しかったなあ」
憂「そのころには軽音部はあったの?」
梓「うん。でも私が入ってすぐに事故にあったから…」
唯「そうかあ…」
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:40:34.54 ID:zR1e4Fcs0
梓「ところでさわちゃんはとってもおとなしくてかわいい子でしょ?」
唯「えっ」
憂「えっ」
梓「あれっ?ちがった?」
唯「ええとね、話すと長くなるんだけど…」
唯「かくかくしかじか」
梓「そ、そんな…あのさわちゃんが…?」
唯「年月がたつと人は変わっちゃうんだね」
憂「そうだね」
梓「でも、変わったさわちゃんに会ってみたいな…」
唯「今度連れてこようか?」
梓「へっ!?いいですよ!どうせあっちからは見えないんだし…」
唯「まあまあ、そう言わずに!」
梓「じゃ、じゃあお願いします…」
唯「うん!まかせたまえ!」トン
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:50:31.78 ID:XXGR+qS90
これは…支援せざるをえない!
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:52:42.78 ID:zR1e4Fcs0
……
唯「いつもここにいるの?」
梓「はい!家には帰れないんで…」
憂「よかったら私たちの家に来てみる?」
梓「えっ?で、でも…」
唯「幽霊でも来れるんでしょ?ならおいでよ!」
梓「じゃあ、ご一緒します」
唯「やったー!」
憂「今日はごちそう作らなきゃね」
……
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 09:59:19.48 ID:zR1e4Fcs0
唯「おいしかった〜!」
梓「ごめんね憂、幽霊だから食べられないや」
憂「ううん、気にしてないよ」
唯「ところで、そのギターはなんであるの?」
梓「どうやら死んだときの格好で幽霊のなったというか…」
憂「じゃあ、その制服は脱げないの?」
梓「そうみたい」
唯「お風呂に入れないなんて…かわいそうだね」
梓「大丈夫ですよ。幽霊は汚れないみたいですし」
唯「そうなんだ!うらやましい…」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:09:10.77 ID:zR1e4Fcs0
憂「明日はどうするの?学校休みだけど」
唯「一応、部活はあるんだ!先生もいるよ!」
梓「じゃあ私も一緒にいってもいいですか?」
唯「うん!」
梓「やった!」
憂「楽しみだね、梓ちゃん」
梓「うん!」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:11:07.82 ID:CQElBYQ0P
しえん
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:14:43.52 ID:zR1e4Fcs0
――翌日
唯「準備はいい?梓ちゃん」
梓「も、もうちょっとだけ…」スーハー
憂「梓ちゃんの準備ができてからでいいよ」
梓「う、うん」
憂「ところで私も来てよかったの?」
唯「だって私一人がいっても信用されないじゃん」
憂「それもそうだね」
梓「……もう大丈夫です」
唯「いい?じゃいくよ!」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:20:32.21 ID:zR1e4Fcs0
ガチャ
唯「おっはよ〜!」
憂「おはようございます」
律「おう、唯と…憂ちゃん?」
澪「どうしたんだ?」
唯「ちょっとみんなにご報告があります!」
紬「報告?」
さわ子「なによ?」
唯「では…じゃーん!こちらが軽音部の新部員です!」
梓「……」
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:24:45.29 ID:zR1e4Fcs0
律「…って憂ちゃんのことか?」
唯「ちがうよ〜」
憂「お姉ちゃん、みんなには見えないんだよ」
唯「あっそうか」
さわ子「どうしたの?コントでもしてるの?」
梓「さわちゃん…」
唯「実はね…私が新入部員だと思った子が幽霊だったの!」
律「はあ?」
唯「それでね、今日はみんなにも仲良くなってもらいたいと思ってここまで連れてきたの!」
澪「う、憂ちゃん!唯はおかしくなったのか?」
憂「い、いえ、そういうわけじゃないんです」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:26:45.57 ID:TdAUkEUu0
憂にも見えてないとみた
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:29:55.51 ID:0NaggUqt0
地縛霊じゃないのかよ
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:30:34.69 ID:zR1e4Fcs0
紬「その子は今ここにいるの?」
唯「うん!ほら梓ちゃん挨拶して!」
さわ子「!!」
梓「よろしくお願いします」
澪「ひいいっ!?ほんとなのか!?」
律「憂ちゃんが言ってるし…嘘じゃないんじゃ…」
さわ子「唯ちゃん、梓ちゃんって…もしかして…」
唯「うん!中野梓ちゃん!さわちゃん先生のお友達だったんでしょ?」
律「!」
澪「!」
紬「!」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:35:21.13 ID:zR1e4Fcs0
さわ子「…唯ちゃん、冗談はやめて」
唯「ほ、本当なんだよ?」
さわ子「梓ちゃんは死んじゃったのよ!もうこの世にはいないの!」
梓「……」
憂「梓ちゃん…」
唯「じゃ、じゃあ梓ちゃんだってことが分かることをすれば…」
梓「といっても…」
律「何か二人だけが知ってるものとか言えばいいんじゃないか?」
澪「り、律!お前信じるのか?」
律「だって唯が嘘を言ってるように見えないんだもん」
紬「私も…」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:41:40.19 ID:zR1e4Fcs0
さわ子「…じゃあ唯ちゃん、梓ちゃんに聞いてみて?」
唯「なに?」
さわ子「事故の前日、二人でどこに行ったかって」
梓「!」
唯「梓ちゃん、どこに行ったの?」
梓「えーと……確か、楽器を見に行って」
憂「うん」
梓「それで…すごい形のギターがあったから、これを持ってたらかっこいいね、って話しました」
唯「………だって」
さわ子「そう……梓ちゃん、これでしょ?」ヒョイ
梓「あっ…それだ…!」
唯「……だって」
さわ子「本当なのね…本当に梓ちゃんなのね…」
梓「さわちゃん…」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:50:36.02 ID:zR1e4Fcs0
唯「うんうん!感動的な再会だね!」
律「でも、なんかさびしいな」
澪「何がだ?」
律「だって、唯や憂ちゃんには見えるのに、さわちゃんには見えないってのはな」
紬「それもそうだね…」
ガチャ
和「話は聞いたわ!私の出番ね!」
唯「の、和ちゃん!?」
律「どうしたんだ?急に」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 10:57:55.49 ID:zR1e4Fcs0
和「幽霊が見えるのはほんのひとにぎりだわ。唯や憂がその例ね」
和「でも、普通の人でも幽霊と話すことは可能よ!」
澪「ど、どうやって…?」
和「他の人に憑依すればいいの!」
紬「憑依…?」
和「そう。うーん、そうね…憂がいいかな。ちょっとこっち来て」
憂「は、はい」
和「私には見えないんだけど…幽霊さんはいるかしら?」
梓「ここです」
和「いるんだったら憂の前に立ってみて」
梓「はい」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:04:09.89 ID:zR1e4Fcs0
和「立ったわね?それじゃ憂、目を閉じて」
憂「はい…」
律「な、なにが始まるんだ?」
澪「急展開すぎて追いつけない」
和「幽霊さんは憂の体に入るようなイメージで、憂に突っ込んで!」
梓「い、行きます!」ダッ
憂「うっ!?」
唯「うい!?」
憂「……」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:10:05.49 ID:zR1e4Fcs0
さわ子「ど、どうなったの?」
憂「……さわちゃん?」
さわ子「梓ちゃん!?梓ちゃん!!」ダキッ
憂「さわちゃん!」ダキッ
唯「ど、どうなったの?」
和「幽霊が憂の体に憑依したの。今いるのは体は憂でも中身は幽霊ってこと」
唯「ういは?」
和「眠ってるってことになるわね」
律「で、でもなんで和がこんなこと知ってるんだ?」
和「そういう家柄だから」
澪「そうか」
唯「でもよかったよ!無事に再会できて!」
紬「うん!」
……
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:14:39.49 ID:CQElBYQ0P
さすがわ
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:16:04.28 ID:zR1e4Fcs0
さわ子「梓ちゃん、私ね、フラれちゃってさあ…」
梓「うん聞いたよ!さわちゃんがそんな風になるとは思わなかったなあ」
さわ子「あはは!…久々にあわせてみる?」
梓「うん!」
唯「すっかり二人の世界だね」
律「憂ちゃんだから違和感あるけどな」
澪「梓って子はどんな感じなんだ?」
唯「ツインテールでね、ちっちゃくてかわいい子なんだよ!」
紬「見たかったなあ」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:20:28.53 ID:zR1e4Fcs0
さわ子「じゃーんっと」
梓「上手になったね、さわちゃん!」
さわ子「そりゃあもう必死に練習したもの!梓ちゃんも相変わらず上手ねえ」
梓「えへへ!」
梓「あっ、そうだ!唯先輩!」
唯「なーに?うい…じゃなくて梓ちゃん」
梓「軽音部のみなさんと一緒に演奏したいんですけど…いいですか?」
唯「だそうだけど…」
律「もちろん!」
澪「いいぞ!」
紬「よろこんで!」
唯「だって!」
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:25:23.85 ID:zR1e4Fcs0
梓「ありがとうございます!あっ曲はあの曲で」
唯「そうだね!」
律「あの曲って?」
唯「『私の恋はホッチキス』!梓ちゃんと一緒に練習したんだよ!」
澪「そうだったのか。じゃあやるか!」
紬「はい!」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:30:32.71 ID:zR1e4Fcs0
ジャーーン…
唯「ふう…」
律「…完璧だったな」
澪「…ああ」
紬「…とっても楽しかった!」
さわ子「よかったわよ!」
和「最高!」
梓「楽しかった…」
唯「…梓ちゃん、ありがとうね!」
梓「えっ?」
唯「梓ちゃんがいなかったら、私こんなにできなかったもん!だからありがとう!」
梓「こちらこそですよ。唯先輩!」
唯「えへへ!」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:36:04.98 ID:zR1e4Fcs0
梓「……もう思い残すこともないな」
さわ子「梓ちゃん?」
梓「私はこの世に未練があったんです。一つはさわちゃんのこと、もう一つはバンドを組みたかったこと」
唯「それじゃ、今やったから…」
梓「はい、そろそろ成仏ってやつですかね…」
律「そんな!今出会ったばかりなのに…」
澪「こんなのって…」
紬「悲しいわ…」
和「仕方ないの。霊は自分の未練がなくなった時はじめて成仏できるの。この世に残るのは、霊自身だってつらいことだわ」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:40:37.48 ID:zR1e4Fcs0
唯「梓ちゃん…いっちゃやだよぉ…まだお話したいのに…」
梓「唯先輩…」
さわ子「……行きなさい、梓ちゃん」
梓「さわちゃん…」
さわ子「もう大丈夫、私は平気だから。だから…!」
梓「うん…これからもがんばってね」
さわ子「うん…!」
梓「あっそろそろ出なきゃ…」ヒョイ
憂「……あ、あれ?ここは…」
唯「うい!大丈夫だった?」
憂「うん…記憶はないけど」
梓「憂、私そろそろいかなきゃなんだ。話し相手になってくれてありがとね」
憂「そうなんだ…ううん、こちらこそだよ!ありがとうね」
梓「うん!」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:45:03.83 ID:zR1e4Fcs0
唯「梓ちゃん!私たちのこと、忘れないでね!」
律「見えないけど…また会おうなあ!」
澪「あ、あの世でもがんばれよ!」
紬「お元気で!」
梓「はい!軽音部楽しかったです!」
梓「それじゃみなさん、さようなら……」スーーッ
唯「ああっ!梓ちゃんが消えた…」
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:46:02.10 ID:kLL7cX4aO
面白い
話が良く練られててスゲーなぁ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:50:28.23 ID:zR1e4Fcs0
さわ子「……ちょっとトイレ」ガチャ
律「さわちゃん…」
澪「つらいだろうな…」
紬「でもよかったんじゃないかな?こうして梓ちゃんに会えたんだし…」
憂「そうですね…」
唯「梓ちゃん…ありがとう」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:55:29.39 ID:zR1e4Fcs0
――新学期
律「やべええ!新入生来ねえ!」
澪「ライブは盛り上がったけど…」
唯「やっぱり勧誘作戦考えればよかったね」
さわ子「もう、着グルミとかコスプレとか考えたのに…」
澪「いやです!」
紬「まあまあまあ」
唯「…でもいいよね。軽音部には新入生がいたんだから」
澪「…そうだなあ」
さわ子「…そうね、唯ちゃん」
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:58:01.30 ID:zR1e4Fcs0
律「でもやっぱほしいなあ!」
唯「もう!りっちゃん雰囲気ぶち壊し!」
律「なはは、ごめんごめん」
ガチャ
?「あのー…」
唯「はい?」
?「入部希望なんですけど…」
おわり
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 11:59:03.83 ID:Y4tsAtPy0
乙!
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 12:00:11.53 ID:0NaggUqt0
乙
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/03(水) 12:02:05.79 ID:kLL7cX4aO
乙!
面白かった!
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙!!