待ちたい
待ってたぜええええ・・・・・・・ええええええええええええええ
うーん
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:03:22.40 ID:GKZIVqD70
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:20:43.96 ID:GR9yXXW90
これはもう、
>>1が続きを書くしかないかもわからんね
前スレ途中までしか取得してないんだけど1が最後に書いたのって何レス目?
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/23(土) 23:54:46.96 ID:/Ke/vt+z0
イヤッホ……orz
たぶん541
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:29:34.36 ID:5WmxX0/vQ
続きが読みたい
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 00:39:59.95 ID:4YqnO27W0
ジョジョと絡ませるなら何人か死んでほしいな
誰も死なないでハッピーエンドはちょっと萎える
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:04:22.10 ID:UfEMTXxL0
やっぱりこれは
>>1が書くしかないんじゃないかな。応援しますよ!('A`*)
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:09:42.79 ID:4YqnO27W0
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 01:47:42.30 ID:5WmxX0/vQ
>>11 ちょwwお前
>>1だろwwww
待ってたぜ!!保守できなくてごめんな
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:02:16.55 ID:UfEMTXxL0
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:17:47.19 ID:4YqnO27W0
>>14 なんでだ?
自分で建てたスレじゃないからか?
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:26:19.11 ID:5WmxX0/vQ
>>14是非書いて欲しいんだぜ!
なんなら今日は寝て、明日新しくスレ立て直して昼からとかでもいいし
ゆっくりなペースでいいから続きが読みたいので是非書いて欲しい!
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:26:30.85 ID:UfEMTXxL0
>>15 前スレより
・「呼んでねーよボケ」「女々しいんだよ」
至極尤もでございます('A`;)
が、保守をして下さった方々の為にも、もう一度チャンスを頂けないでしょうか
というのは建前で、もう少し公開オナニーさせて下さいorz
三度目はありません
と公言してしまっている以上、大人しくやめるのが筋かなとも思っておりまして('A`;)
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:33:02.55 ID:UfEMTXxL0
>>16 ありがとうございます
お言葉に甘えて、また妄想を垂れ流そうかと思います
その前に準備してきますので、少々お待ちを・・・('A`;)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:33:39.99 ID:4YqnO27W0
>>17 スレ建てたやつがいる=続きを待ってるやつがいるなわけだから書くべきなんじゃね?
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 02:54:56.36 ID:UfEMTXxL0
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:02:19.15 ID:UfEMTXxL0
以降前スレへのレス
>>542-543 ありがとうございます。嬉しいです('A`*)
>>544 自分の睡眠時間も返して欲しいです('A`;)
>>548 逆は辛いかもしれませんが、多分何とかなるようなならない様な・・・('A`;)
一応ある程度の説明はちょくちょく入れているつもりです
>>557 今何日なんでしょう
>>560 ディアボロさんと一緒にダンジョンへ御帰りください
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:06:10.74 ID:UfEMTXxL0
>>21の
>>560を
>>561に訂正('A`;)
上条「ジョセフさん、2.3日でこっちに人送ってくれるってさ・・・」
ぼろぼろのセスナ機内で、老人との電話を終えた少年が皆に伝える
上条「西は砂漠、東は海。これじゃどうしようも無いし、当分はこの機内で待機するしかないな」
美琴「・・・ごめん、またアタシが余計な事をしたから・・・」
申し訳なさそうに答える少女。これで自らも搭乗する飛行機を落としたのは二度目である
一方通行「てめェじゃねェ。この女が原因だってんだろ・・・」
ミドラー「ひっ、もう許して下さい・・・!」
ミドラーと名乗った若い女が、白髪の少年に怯えながら答える
あれから目を覚ました上条達に、女は全てを話す
自分が金で今は亡きエンヤに雇われていた事を。あの機内で少年達を殺そうとした事。そして一方通行に負けた事
しかし肝心なDIOに関する話を振ると、恐怖を顔に浮かべ、口を噤んでしまう。白髪の少年が脅しても堅く口を閉じていた
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:16:46.93 ID:UfEMTXxL0
上条「・・・もういい、許してあげてくれ。ミドラーさん、腕貸して下さい。包帯だけでも巻いておいた方が良いですよ」
女の顔に浮かぶただならぬ恐怖に何かを感じ取り、少年が彼女を庇いながら腕に包帯を巻く
ミドラー「あぁ・・・!ありがとうございます・・・!ありがとうございます上条様・・・っ!」
涙を浮かべ、嬉しそうに少年に抱き付く女
上条「えっ!うわわ、ちょっとミドラーさんっ!?むっ、胸が・・・ッ!」
突然の事に顔を真っ赤にしてうろたえる少年
カミジョー属性は止まる事を知らず、ついに敵の女までも陥落させる
その場にいる誰も知らなかったが、何を隠そう彼女は少年の好みのタイプに近かった
―何でこの程度で済ませたのかしらあのロリコン・・・
―上条さんにばれないうちに、海のど真ん中に送っても問題無さそうですわね・・・
心のうちで結託する少女達。その心中は穏やかなものではなかった
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:30:05.95 ID:UfEMTXxL0
上条「うーん・・・しかし缶詰の食事は飽きてきたな・・・」
あの連絡から二日。セスナの外で携帯用コンロで火を焚き食事を取る少年達
美琴「贅沢言わないの。明日の朝には人が来てくれるんでしょ?」
ミドラー「ごめんなさい上条様。私のせいでこんな事に・・・」
少年の隣に座る女が心から申し訳なさそうに謝り、少年が慌ててそれを否定する
美琴「・・・でも、確かに今日はいつもより格別美味しくない気がするわねぇ・・・!」
黒子「・・・あら、お姉さま奇遇にも黒子も今そう思っておりましてよ・・・っ!」
上条「・・・や、やっぱり夜の砂漠は寒いな・・・今日は特に・・・」
あまりにも突然の寒気に、思わず敵の攻撃じゃないかと心配してしまう
ミドラー「お寒いのですか、上条様。今機内から毛布をお持ち致します、お待ち下さい!」
女が立ち上がり、夜露に濡れたセスナへと駆け出した
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:44:41.84 ID:UfEMTXxL0
突然であった
ミドラー「きゃァァァッァァァァァァァッ!!」
女の胸から真っ赤な血が噴き出し、崩れるようにゆっくりとその場に倒れる
一方通行「敵かッ!?」
銃を構え周囲を見渡す白髪の少年
上条「くっ!ミドラーさん!!」
突如少年が女の元へと走り出す
ミドラーはピクリとも動かない、もう既に事切れているのかもしれない。まだ敵がいるかもしれない
しかし少年にはそんな事は些細な事で、目の前の救える命を放っておく事など出来なかった
女の身体を抱え起こして、愕然としてしまう
上条「そん・・・な・・・今そこで・・・一緒に話していたのに・・・こんなの、呆気なさすぎる・・・」
医療に詳しくない少年でも分かる程の致命傷
女の胸から背に掛けて、大きく深い傷。後10数pもあれば真っ二つであっただろう
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:47:39.66 ID:4c9Q+l9h0
ンドゥールあたりかな
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 03:55:24.21 ID:UfEMTXxL0
上条「また俺は・・・ッ!ちくしょおおおおおおおおおおおおッ!!」
涙を流し、女の亡骸を抱え吼える少年。その時、女の傷口から噴き出る血が変化を遂げ少年に襲いかかる
美琴「・・・ッ!当麻っ!!」
上条「え・・・っ!?」
少女の声に咄嗟に反応して咄嗟に身体を逸らし―
ドスッ
上条「・・・あ・・・」
遅かった。女の血に化けた何かが、少年の胸を突き刺す
突き刺したその凶刃は、少年を胸から背中へと貫き、その先から真っ赤な血が噴き出す
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:06:08.63 ID:UfEMTXxL0
ドサッ
全てがスローモーションの様に見えて
少年が力無く倒れこむ姿を少女達は見ていた
美琴「え・・・?とう・・・ま・・・?とうま・・・?とう・・・ま・・・?」
黒子「うそ・・・こんなの・・・うそですわよね・・・?なんで・・・へんじをし・・・て・・・」
うつ伏せに倒れ込み返事をしない少年。その下からは真っ赤な液体が流れ出ていて
黒子「かみ・・・じょうさん・・・?かみじょうさん・・・!かみじょうさぁぁぁぁぁぁぁんッ!!!」
美琴「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
少女達の慟哭が、夜の砂漠に響き渡った
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:16:57.61 ID:5WmxX0/vQ
いきなりクライマックスだな!!
眠いのに寝れないじゃないかw
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:18:51.16 ID:UfEMTXxL0
一方通行「てめェらァ!そうじゃねェ!今こいつの為にやる事は違ェだろォォォッ!!」
白髪の少年が泣き叫ぶ少女達の我に返す
一方通行「この敵を倒さなきゃ、あいつを助ける事もできねェンだぞッ!分かってンのかよッ!!」
―敵・・・
美琴「・・・ころ・・・す・・・ころして・・・やる・・・殺してやるッ!!!!」
全力でレーダーを展開して敵を探知する少女
あまりの激しさに大気が震え、周囲にバチンバチンという音を立てる
もはや周囲の事など見えていない。敵を殺すという思考が彼女の脳を支配し、今起こった出来事を脳裏から追いやる
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:28:16.26 ID:5WmxX0/vQ
支援
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:31:19.54 ID:UfEMTXxL0
打ち止め「お姉さま怖い・・・っ!ミサカはミサカは怯えながらあなたにしがみつきます・・・っ」
一方通行「おっ!おいィ!落ちつけ!それじゃ敵の思う壺だぞォッ!」
既に少女の背後から、少年の血と一体化した敵が静かに忍び寄っていた
美琴「お前がァァァッ!お前が当麻をォォォォォォッ!!殺してやるッ!!殺してやるゥゥゥッ!!」
その僅かな動きを感知をした少女が、その場に電撃を叩きこむ
雲一つ無い夜の砂漠に、空から巨大な閃光が走る
ドゴォォォォッ
轟音が響き渡り、周囲に砂煙が立ち込める
まるで小さなクレーターの様に抉れた砂漠から、少年の血となった敵は居なくなっていた
美琴「・・・イル・・・マダ・・・イキテル・・・コロシテナイ・・・ッ!」
肩で息を付き、少女が何かに取り憑かれた様に呟く
一方通行「・・・いくらなンでもやり過ぎだ・・・ッ!!」
衝撃に吹き飛ばされそうになる打ち止めを抱えた少年が、額に汗を浮かべる
打ち止め「・・・ねぇ・・・黒子お姉ちゃんはどこへ行ったの・・・?とミサカはミサカは声を震わせて・・・」
慌てて周囲を見渡す白髪の少年
だが、白井黒子の姿は彼の視界に映ることはなかった
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:46:27.74 ID:UfEMTXxL0
男の名前はンドゥールと言う
彼のスタンド、大地神『ゲブ』は水と一体化することで初めて発現し、それを媒介にして動くものであった
彼自身盲目であり、スタンドもまた音に反応しか出来なかったが、その精度は目を見張るものがあった
少年達に気がつかれない様に、静かにスタンドを飛行機に忍ばせ、最初にやってきた裏切り者の女を始末する
そして、それに釣られてきた馬鹿な少年、上条当麻の胸を貫いた
流石と言うべきか、咄嗟の反応で心臓こそ外したものの致命傷であることには違いない
この設備の無い砂漠で、治療も出来ない少年は既に長くは無い
少年は、じきに死ぬ
―DIO様・・・!ジョースターの小僧を始末しました・・・ッ!
心の中で、忠誠を誓う男に勝利の報告を上げる
そして、次に大きな声を上げる少女に狙いを定めた瞬間―
目の見えない彼にも分かる程、激しい閃光が走り
彼の右腕が、炭化していた
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:48:27.56 ID:5WmxX0/vQ
支援です
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 04:54:13.80 ID:UfEMTXxL0
>>34 ありがとうございます('A`*)しかし、眠いのであれば寝てしまった方が良いかと思います
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:00:13.86 ID:UfEMTXxL0
ンドゥール「ぐ、ぐあああああッ!!」
最初は分からなかった。痛みすら感じなかった
しかし自分の右腕が崩れさる気配を感じて、そこで気がついた瞬間、抑えきれない激しい痛みが彼を襲った
―まさか!私のスタンドが!?
水を殴る事は出来ない、水を斬る事は出来ない、水を掴む事は出来ない
男も少年も知らないが、例え一方通行の反射を用いたとしてもゲブにダメージが通る事はない
目が見えないというとてつもないハンデを負ってなお、それこそが彼の持つ絶対の自信の根源であり、そしてこれまで破られる事の無い無敵の能力であった
しかし、彼のスタンドは右腕と共に消滅してしまった
ンドゥール「止むを得ない・・・ッ!ジョースターの小僧はもう助からん・・・!それだけでも右腕を無くす価値はあった・・・!」
痛みに耐え、残る左腕で杖を取り、報告すべく主の元へと男は歩き出し始めた
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:10:29.93 ID:5WmxX0/vQ
うむ、耐えられないのでもう寝る。先にごめんよ
>>1乙!おやすみー
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:18:14.87 ID:DdT5QGTx0
支援
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:18:26.74 ID:UfEMTXxL0
瞬間、彼の顔を激しい痛みが襲い、後ろへと大きく倒れこむ
ンドゥール「なっ・・・!?馬鹿な・・・ッ!こんなに離れた距離からの足音を私が聞き逃すはずが・・・ッ!!」
―先程の落雷の時に・・・!いや、私自身の声で聞き逃したか・・・ッ!
例えそうであったとしても、気が付かないなどありえないが、そうとしか考えられない
少年達から数100m離れた先に、男は座っていた。そして彼自身もスタンドを使わずとも数10m程度の距離であれば足音を聞きわける事は出来る
黒子「・・・すぐに・・・」
ンドゥール「・・・ッ!?」
背後から声がする。今度こそ彼の耳には足音は聞こえなかった
近寄って来たのは二人なのかとも考えたが、背後の少女が立つ位置は先程自分が居た位置である
右腕、スタンドに続き彼の絶対の聴覚への自信までもが砕け散る
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:22:19.92 ID:UfEMTXxL0
>>37 ありがとうございました。拾って頂いた命を大切にします
>>38 ありがとうございます
こんな時間にもまだ、こんな落書きを見ていてくれる人がいるのですね('A`*)
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:30:47.69 ID:+B8D4UPi0
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:35:37.42 ID:UfEMTXxL0
黒子「すぐに・・・楽にしてさしあげますわ・・・ッ」
少女のその小さな手が、男の肩に触れる
ンドゥール「・・・!?うっ!うおおおおおおおおおっ!!」
次の瞬間、男に浮遊感と、下から吹き上げてくる風が襲いかかる
2秒・・・3秒・・・まだ男の落下は止まらない
既にスタンドを失った男には、例えスタンドがあったとしても、もう彼に助かる術はない
黒子「・・・こんなことをしても・・・っ!」
―上条さんは・・・絶対に喜ばないですわ・・・でも・・・っ
闇夜に浮かぶ星々と、足元に広がる広大な砂漠だけが少女が犯した咎を見ていた
この日
この夜
白井黒子という少女は
初めて人を
殺した
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:45:41.18 ID:UfEMTXxL0
バイト疲れもありますし、キリの良い所なので今回は此処で終わりしようかと思います('A`;)
明日は世間様よろしく、自分も朝から晩まで自宅警備です。遊びに行く?なにそれくえんの?
もしよろしければ、今回もまた皆様のお力をお貸し下さい
本日は本当にありがとうございました。それではおやすみなさい('A`)ノシ
>>41 ( ゚д゚ )
支援!せずにはいられないッ!
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 05:52:26.56 ID:DdT5QGTx0
なん・・・だと?
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 06:33:35.86 ID:DdT5QGTx0
ほの字
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 06:53:29.20 ID:DdT5QGTx0
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 07:05:56.44 ID:7iWdx4zCP
吸血鬼相手に最強の■■さんの出番はあったの?
さあ?
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 08:37:09.58 ID:2l44kOJ+0
ンドゥール「悪には悪の救世主が必要なのさ…フフフ…」ガクッ
一方「DIO…野郎は一体何者なンだ…」
こうなるかなと思ってたが違ってたか
>>48 ジョジョの吸血鬼って改造超人みたいなものだから効果無いんじゃね?
打ち止めのしゃべり方と妹のしゃべり方が混ざってるような
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 09:34:56.36 ID:DdT5QGTx0
自演暇すぎる
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 09:55:28.89 ID:DdT5QGTx0
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:11:22.38 ID:064/7jQ6O
ほちゅ
またまた自演
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 11:59:53.08 ID:4c9Q+l9h0
黒子「フゥゥー…初めて……人を殺めてしまいましたの……
でも想像してたよりなんてことないんですのね」
「そして上条さんに危害を加えるモノは」
「もうこれで誰一人として居りませんわ…」
黒子の顔…まるで「10年」も修羅場をくぐりぬけてきたような
スゴ味と…冷静さを感じる「オンナ」の顔をしている…
たったの数分でこんなにも変わるものか…
美琴「こいつに小細工は通用しねぇ!」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:08:41.31 ID:qgf+ZZJv0
>>12>>13 何でこれ分かったんだ
おれには判断つかなかった
>>17 むしろおれのほうこそ保守できずにすまん
パソコン離脱してたら戻ってきたとき落ちてたんだ
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:08:43.71 ID:0AG64j9X0
おいww
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:35:45.21 ID:UfEMTXxL0
皆様おはようございますのー('A`)全然早くないですのー・・・
保守ありがとうございました
これより再開致します
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:43:19.35 ID:UfEMTXxL0
美琴「当麻・・・っ!当麻・・・っ!!当麻ぁ・・・っ!!」
黒子「神様でも悪魔でも何でも良い・・・・っ!上条さんを・・・っ!助けて下さいまし・・・っ!!」
少女達は半壊したセスナの中で、精一杯の環境を作りその上で横たわる少年を見守っていた
シートを倒して毛布と持ち合わせの衣類を重ねて作った堅いベッドも、奇麗にそれでいてしっかりと巻いた包帯も、それが精一杯の処置であった
黒子は戻ってくるなり、彼らに伝えた
敵はもう、襲って来ないと
その意味を聞く者は誰も居らず、血の池の中に倒れる少年の手当てを始めた
急所は避けたのだろうか。少年は酷く弱々しい息ではあるものの、まだ生きていた
だが、顔に付いた血を、奇麗に拭きとってあげた上条の顔はゆっくりと、それでいて確実にに土色へと変化していた
生きているのが不思議な程の出血量と、深い傷
二人とも口にこそ出さなかったが、分かっていた
少年の命の灯火が、今にも消えてしまいそうなことに
それでも、少女達は祈り続けていた。それ以外には何も出来なかった
長い、長い夜が終わりを告げた―
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:49:16.65 ID:0AG64j9X0
上条さん!!
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 12:55:48.83 ID:UfEMTXxL0
夜が明け、太陽が夜風に冷えた砂漠の気温を急上昇させる
しかし少年の身体は、以前として、それ以上に冷たくなり始めていた
美琴「とうま・・・とうま・・・」
虚ろな目で少年の手を握る少女。自分の無力さをこんなにも恨めしく思った事は無い
―何がレベル5だ・・・っ!好きな人一人も救えないじゃないの・・・ッ!
黒子「・・・なんで・・・なんで・・・」
何度も何度も何度も何度も何度も試しても、少女の能力では少年を病院へとテレポートさせることはできなかった
いっそ右腕を切り離してでも連れて行こうかとも考えた
しかし、少年にはもうそれだけの体力が残っていない事は明らかであった
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:07:39.01 ID:UfEMTXxL0
ブロロロロロロ
突如周囲に鳴り響く爆音に、咄嗟に顔を上げる少女達
一方通行「・・・やっとおいでになりやがったか・・・!」
最後に残された、唯一の可能性
もし彼らの持ってきた荷物の中に、何か少年を救えるものがあれば
それが何かは分からない。何でも良い、少年の命を救ってさえくれるのであれば
ヘリから一刻も早く降りてきて貰い、何か医療道具は無いのかと財団の男達に問い詰める
しかし彼らは少年の様子を見て、静かに首を振った
美琴「う・・・そ・・・でしょ・・・?ねぇ何かあるんでしょ!?助けてよ!当麻を助けてよッ!!」
黒子「そ、そうですわ!ヘリで・・・!ヘリで近くの病院まで搬送を・・・っ!」
分かっていた。不安定なヘリに少年を乗せる事がどれ程危険な事であるのかは
それでも、一縷の可能性に掛けるしかなかった
「良く寝たなぁ・・・って、怪我人がいるの!?早速私の出番到来!?」
聞き覚えのある明るい声が、ヘリの中から聞こえて来る
そして見覚えのある少女が、彼らの前に現れた
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:20:39.59 ID:UfEMTXxL0
怖い夢を見ていた
自分の身体が少しずつ消えて何も感じられなくなって、夢の中なのに意識が遠くなって
ああ自分は死ぬんだな、と無意識の内に考えてしまって、でもそれを何となく仕方ないのだと納得してしまう夢
突然、薄れて行く意識の中で、もう既に無くなってしまっていたはずの、両手が温かくなっていった
そして胸の奥底から何かが沸き上がって来るのを感じていた
もう思い出せないけれども、とても大切な何かがあった
とても大切な人との、とても大切な
―俺は・・・約束をした・・・っ!!
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:26:31.15 ID:rwJyriNj0
一方さん出血止めてやれよwwwwww
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:34:00.60 ID:UfEMTXxL0
上条「・・・あ・・・」
美琴「とう・・・ま・・・?当麻ぁっ!当麻ぁぁぁぁっ!!」
黒子「起きてくれましたの・・・帰ってきて・・・くれましたの・・・」
涙を流しながら少年に抱き付く少女達
少年には、何故自分がベッドで寝ているのかも、何が起きたのかもさっぱり分からなかった
それでも何故か分かっていた。自分が何を言うべきか
この、自分の眠るベッドに寄り添う、目の下に隈を作っていた少女達に何を言うべきなのかを
上条「・・・ただいま・・・二人とも」
二人の少女が、声にならない声で、うんうんとひたすらに頷く
その時、病室のドアが開いた。そうここは病院
佐天「やっほー!佐天涙子先生の定期診断の時間だよー・・・って、遂に起きましたかー!」
天真爛漫以外に言い様のない声で、見覚えのある少女が部屋に入って来た
ネットワークに頼ってる状態だから
血流操作も30分しかもたないんじゃないかきっと
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 13:47:57.69 ID:UfEMTXxL0
上条「そうか・・・俺はもう3日間も寝た切りで・・・」
美琴「と言っても、当麻が病院に運ばれた時点ではもう安定してたそうよ」
信じられないが、本当の事である
佐天と呼ばれる少女が少年の傷口に触れると、嘘の様に少年の顔に血の気が戻り、息がしっかりとしてきたのだと言う
上条「え・・・っと、君は確か・・・」
あの時、自分が寄生する肉の芽を除去し助けた少女が目の前にいた
佐天「その節はお世話になりました!」
上条が言い終わる前に、勢いよく頭を下げる少女
上条「いや、そんなことは良いんだ。それより、佐天さんって相当なレベルの治癒の能力があるんだね」
こちらこそありがとう、と頭を下げる少年
それをきょとんとした顔で、頭を下げられた本人が見ている
佐天「あはは、嫌ですねえ上条さん!私も上条さんと一緒で・・・レベル0の無能力者ですよー・・・」
途中から声のトーンを落とし、少女は少年に答えた
上条「・・・へ?」
佐天「・・・えっ?」
互いに意味が分からないと言わんばかりに顔を向ける二人であった
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:00:37.84 ID:UfEMTXxL0
上条「え・・・?だって死にそうな俺を助けてくれたって事じゃないのか・・・?」
先程の話に対する自分の認識がおかしいのだろうかと思い、再び尋ねる少年
佐天「あ、それは私です。私が助けました」
それに対し即答をする少女
上条「ええと・・・能力者でもなんでもないのに、今にも死にそうな上条さんを助けた・・・と?」
―意味が分からないぞ・・・!
佐天「あ、違いますよ!?幻想御手なんてもう手を出しませんよ!ストップ薬物!!」
黒子「もう・・・きちんとまた最初から説明してあげてくださいまし・・・」
呆れた顔で助け船を出す黒子。このままでは今度は少年の頭が危篤状態になってしまいそうである
佐天「えー・・・またするのー・・・」
げんなりした顔をしつつ、少女が少しずつ語り始めた―
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:06:05.48 ID:Gon9x1fq0
/ / /! `ヽ `ヽ
/^7_ / // { / { ト、 | }ハ 、
,' / / |l{ { | ∧{ ヽ.{‐ヽト、ノ}ノハ ! !
| //ヘ lハハlヽ{ ` ☆ハl | |
| / / | ハ. ,== 、 == 、 ! l | |
三 | / , ヘノ′ | | | l
-‐ ¬ { ミ / /{ "" rー----‐‐┐"" } } j/
\ / 三 L 」 ミ / _ ニコ、 ヽ、 ノ イ/ / ,′
. X / | | ミ / >'´ | > 二二´ イ リ' / /
. / / 、 | | / ヽ | /i /| /⌒> / ′
. ,′ , \ | |__ |斗‐ ¬{ j/ 〃/‐- {
{ /´ ̄`'J 从{ }ィ个 、_/{ { ,ヘ
― -- { } / ,ゝ、 ノ 八{ゝ / ヽ、
‐ ― ヽ. _人 / / o/ _ \
/ / ヽl } \ く / ,′ ※,. -┴-ヘ 〉
ヽ / / ミ ノ ノ、 `く\{ { jl{ }| /!
/ / ミ (_/ \ X oヘ、 /八__ノl|く |
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:12:34.15 ID:UfEMTXxL0
おおっと、突然私用でバイト先へ少し顔を出さなければならなくなりました・・・('A`;)
バイトそのものではないので、しばらくしたら戻ってこられるとは思いますが・・・申し訳ないです('A`;)
>>65 上条さんが襲われた時、一方通行さんは敵のスタンド能力を警戒してより被害が出ない事を優先していました
「血の池」等の表記がありますが、その大半の血はミドラーのものであり、上条さん自身の血と既に混ざっている形です
セスナでの手当て中は止血は完了していますが、出血多量により生死の境状態です
・・・というつもりでしたが、説明不足だったなぁやっぱり・・・('A`;)
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:13:32.28 ID:Dl0AwMIvO
おれのID・・
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:14:39.13 ID:Y+ki6TCp0
セスナのベクトル操って超特急で病院に向かうには無理か
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:38:28.08 ID:5WmxX0/vQ
支援
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 14:50:44.39 ID:qgf+ZZJv0
ほ
五和…
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:05:22.60 ID:h+AzhPRJ0
ほす
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:12:21.41 ID:UfEMTXxL0
すみません、戻りました。全力出してきました('A`;)保守ありがとうございました
>>72 上条「DIOォォォォォォォォォォッ!!!」
>>1先生の次回作にご期待下さい
第三部、完ッ!
>>73 自分達がどこにいるかも分からない広大な砂漠で、絶対安静状態の上条さんを乗せて超特急はとても怖かったんだと思います('A`;)
再開します
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:17:55.48 ID:UfEMTXxL0
黒子が学園都市を出発した日、ジョセフの前から消えた後
初春と佐天の二人はジョセフの泊まる宿を後にし、帰路についていた
初春「それにしても白井さん、流石っていうか何と言うかですねぇ・・・おーい、佐天さーん?」
何やら考えていたらしく、親友が反応を示さない事に気が付き声をかける
佐天「・・・ごめん、初春。ちょっとジョセフさんの所に忘れ物しちゃったから先帰ってて!」
言い終わると同時にダッシュをする少女
初春「えぇっ、ちょっとさて・・・!?」
既に少女は声の届かない距離まで走り出していた
初春「・・・無茶はしないで下さいね・・・」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:21:00.58 ID:5WmxX0/vQ
おかえり!
支援
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:30:48.41 ID:UfEMTXxL0
佐天「ジョセフさぁぁぁん!」
ノックもせずに、勢い良く部屋のドアを開ける少女
ジョセフ「Noooooo!!!OH MY GOD!!」
突然の事に、老人は片腕で飲んでいたティーカップをぶちまけてしまう
ジョセフ「なっ、なんじゃ佐天君か。せめてノックくらいせんか!」
佐天「お話が!お願いがあります!!」
老人の言葉に華麗なスルーを決めつつ、言葉を続ける少女
佐天「私にも・・・!私にも何かお手伝い出来る事はないでしょうか・・・!」
佐天は、普段お調子者の彼女とは思えない程真面目な顔付きをしていた
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:40:40.45 ID:UfEMTXxL0
ジョセフ「・・・で、助けてくれた彼に何かお礼がしたい・・・と」
片腕で髭を撫でながら呟くる老人
ジョセフ「気持ちはありがたいが・・・帰って来た時にクッキーでも焼いて行ったらどうかのぉ」
手料理は男へのポイント高いぞと呟くジョセフ
佐天「お願いします!裏方でも雑用でも何でもいいです!だからお願いします!」
頭を下げ続け懇願する少女
ジョセフ「はぁ・・・どうせ君も白井君同様ガッツの持ち主なんじゃろぉ・・・?モォヤダヤダ・・・!」
諦めさせる事を、半ば諦めていたジョセフの脳裏にはその時一つの考えがあった
ジョセフ「一つ、賭けをしてみないかの・・・?」
腹に一物も二物も抱えながら、ジョセフは目の前の少女に提案をした
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:45:05.93 ID:vjQGmhLF0
ジョセフったら若いねぇ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:51:23.01 ID:UfEMTXxL0
あの件以降、ジョセフは彼女や上条少年の周辺人物のことを徹底的に調べていた
そしてその中には、当然彼ら自身も含まれている
この都市で「能力」と呼ばれるものと、自分達が「スタンド」や「波紋」と呼ぶものは根底は同じものであるとジョセフは考えていた
確かに、高レベル能力者と呼ばれたり、スタンドを発現したりするにはある程度の素質が必要であるとは思っている
では、能力は選ばれた人間にしか使えないのか、というとそれは違うと老人は考えていた
この都市のカリキュラムにある、能力開発の途上で力の使い方を知る人間もいる
そして、上条当麻の右手や若かりし頃の自分の様に、生まれつき何となく使い方を知っているだけという人間もいる
要は何かしらのきっかけが必要なのであると、老人はそう考えていた
どんな人間も、習得することは可能であると考えていた。そして偶然にもそれはこの都市の考え方そのものであった
しかし、今から取る方法は既に何かしらの能力に目ざめている人間に対しては、彼ら自身の力が妨げとなってしまう危険性はあ
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 16:52:43.37 ID:4c9Q+l9h0
まさかここで波紋法とは…
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:00:16.25 ID:h+AzhPRJ0
油シャワーで特訓したのかw
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:00:51.52 ID:UfEMTXxL0
>>85訂正
あの件以降、ジョセフは彼女や上条少年の周辺人物のことを徹底的に調べていた
そしてその中には、当然彼ら自身も含まれている
この都市で「能力」と呼ばれるものと、自分達が「スタンド」や「波紋」と呼ぶものは根底は同じものであるとジョセフは考えていた
確かに、高レベル能力者と呼ばれたり、スタンドを発現したりするにはある程度の素質が必要であるとは思っている
では、能力は選ばれた人間にしか使えないのか、というとそれは違うと老人は考えていた
この都市のカリキュラムにある、能力開発の途上で力の使い方を知る人間もいる
そして、上条当麻の右手や若かりし頃の自分の様に、生まれつき何となく使い方を知っているだけという人間もいる
要は何かしらのきっかけが必要なのであると、老人はそう考えていた
どんな人間も、習得することは可能であると考えていた。そして偶然にもそれはこの都市の考え方そのものであった
しかし、今から取る方法は既に何かしらの能力に目ざめている人間に対しては、彼ら自身の力が妨げとなってしまう危険性はある
>>86 実は最初期の段階で既に幻想殺しも波紋の一種であると、ジョセフは考え、発言しています
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:05:34.01 ID:UfEMTXxL0
しかし、目の前のこの少女なら
まったくの無色のレベル0、無能力者である彼女であれば開花する切っ掛けを作る事が出来るかもしれない
ジョセフ「では・・・ゆくぞ・・・っ」
佐天「は、はいっ!お願いしますジョセフさん!」
緊張した面持ちで二人が向かい合う
ジョセフ「パウッ!」
老人は、人体のツボの一つであり、生体エネルギーを活性化させる場所を正確に突いた
佐天「んっ・・・んあァっ・・・!身体が熱い・・・な、なにこの身体の奥底から沸き上がるものは・・・っ!」
ジョセフ「・・・まさか、本当に成功するとは思わんかったのぉ・・・」
そして彼女は極めて微弱ながらではあるが
人の持つ、最も純粋な生命エネルギー『波紋』を使う事が出来るようになった
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:08:50.43 ID:SlXc60Rq0
ジョセフったら若いねぇ
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:16:37.95 ID:UfEMTXxL0
佐天「ジョセフさん!私、今日から頑張りますよ!」
それから毎日、彼女は老人の元で力の使い道を学んでいった
才能は全くなかった。呼吸法を覚えるのが精一杯という有様。自分でまとまった量の波紋を練り出す事すら出来ていない
しかし、少女は気合いとやる気と諦めの悪さは人一倍で、コントロールだけは非常に高い水準を維持していた
佐天「ジョセフさん!お二人がいらっしゃいましたよ!」
佐天「ジョセフさん!これ見てください!言われた通りに水を波紋でかた・・・ってあぁっ!!」
佐天「ジョセフさん!お茶淹れました!どうぞ!」
佐天「ジョセフさん!狙った場所に流せる様になってきましたよ!・・・ちょっとですけど・・・」
時間が無いということもあったが、到底実戦レベルには及ばない程微弱な能力
しかし、少女は自分に出来る事を一生懸命やろうとしていた。泣きごとなんて、決して言わなかった
そして、ついにジョセフは結論を下した
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:21:44.97 ID:5WmxX0/vQ
佐天さん頑張ったのに…
真っ直ぐ素直に努力したんだろうな…
ジョセフになんて言われるんだろう…
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:28:19.01 ID:UfEMTXxL0
ジョセフ「佐天君・・・この数日の君を見て、決めたよ」
佐天「・・・っ!ま、待って下さい!確かに戦う程の力は出来ませんでした・・・!でもっ!でも・・・っ!」
分かっていた。自分にはあまりにも才能が無いということが
初めて能力らしきものに触れて、そして痛感してしまっていた
しかし諦めたくは無かった。どんな形でもいい、彼らの手伝いをしたかった
そして、薄れ行く記憶の中に残る、あの少年に言いたい事があった。聞きたい事があった
佐天「お願いします!戦いたいなんて大それた事は言いません!掃除でも洗濯でも良いです!だから私にも・・・!私にも何か・・・!」
ジョセフ「君には、彼らの元で治癒役を担当してもらう」
佐天「え・・・?」
想像とは違う言葉が、少女の耳に届く
そして、嬉しくて。ただ、嬉しくて彼女は両目に涙を浮かべた
ジョセフ「彼らは今日、エジプトの砂漠で飛行機事故を起こして往生しているらしい。追い付くのであれば今しかないじゃろう」
ジョセフ「それに、何も言っていなかった辺り、大した事は無いじゃろうが怪我人がいるかもしれんぞっ」
お茶目な言い方をする老人
そして佐天は、財団のヘリに同行して彼らの元へと旅立っていった
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:42:40.22 ID:UfEMTXxL0
佐天「・・・と、言うわけです」
掻い摘んだ説明だが何となくわかった
上条「ええと・・・波紋ってのは能力とみなされてないのか・・・?」
軽い疑問を少女にぶつける。だが、同じ無能力者と呼ばれている上条当麻にとってはそれなりに気になる点であった
佐天「うっ・・・!」
言葉に詰まる少女。まさか、あまりにも弱すぎてレベル1になるかすら危ういとなど、誰が言えようか
上条「あ、いや・・・それにしても、凄いんだな。そんな事が出来るなんて」
何かを感じ取り、咄嗟に話題を逸らす
佐天「うぅっ・・・!そ、それは、出かける間際にジョセフさんに渡されたこの水のお陰なんです・・・」
ポーチから小瓶を取り出す。中に白く濁った水が入っている
佐天「この水、生命エネルギーの伝導率を飛躍的に高めてくれるらしくて、私の・・・微弱な・・・能力でも、怪我の回復の補助くらいは出来るそうです」
佐天「これからの上条さん達の旅には私もご一緒させていただひ・・・いたらひ・・・いただきまひゅ!痛っ!」
敬語には慣れていないのか、それとも緊張をしているのか。舌をかむ少女
その姿がなぜか面白くって、そしてちょっとだけ可愛らしく見えて
上条「タメ口で良いぞ、呼び捨てでも良い。よろしくな、佐天」
佐天「本当?助かったぁ・・・私ほんとそういうの苦手で・・・!よろしくお願いしますね!かみ・・・当麻!」
満面の笑みを浮かべ、少女が彼らの旅に加わった
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:44:08.91 ID:5WmxX0/vQ
支援!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 17:54:44.93 ID:UfEMTXxL0
佐天「さて、早速ですが当麻。今日の治療と、その代金を頂戴いたしますよっと」
ベッドの上に横たわる少年の上に馬乗りになる少女
上条「え!?ちょ、何を?ちょっと佐天さーんっ!?」
慌てて周囲の少女二人にヘルプの視線を送る少年
美琴「・・・何よ、鼻の下伸ばしちゃって嬉しそうにしちゃってさ・・・」
黒子「・・・やっぱり胸なのですわね、上条さんもおっぱいが好きなのですのね・・・」
この数日で見慣れた光景であるとは言え、二人の心中にはドス黒い何かが渦巻いていた
佐天「はいはいっ、パジャマ脱ぎ脱ぎしましょうねー!」
上条「えっ?ちょ!何を!イヤァァァァァァァァァァッ!!」
まだ上手く身体が動かせず、年下の少女にあっと言う間に上着を脱がされてしまう
上条「ヤメテッ!ヤメテーッ!キャァァァァァァァッ!」
佐天「うへへへへー、良いではないか・・・良いではないかぁー・・・」
美琴「・・・アタシ、ちょっと外の空気吸ってくるわ・・・!」
黒子「・・・お姉さま、黒子もお供いたしますわ・・・!」
静かに席を立ち、部屋から出て行く少女達
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:06:45.66 ID:UfEMTXxL0
佐天「さてっ!じゃあ本当に治療始めますから大人しくして!」
上条「イヤァァッ・・・え?って、冷たっ!」
小瓶の水を少年の胸の傷に塗り始める少女
そして手を置き集中し始める
上条「・・・!?これは・・・っ・・・!」
身体の奥底から力が沸き上がる。
―この感覚・・・さっきの夢・・・の・・・?
佐天「・・・ふぅ・・・これで今日の分の治療は終わりです」
―そう言えば、さっき治療の代金がどうとか・・・
上条「あ、あぁ・・・ありがとう・・・所で佐天・・・さん・・・先程のあの、代金のお話なのでせうが・・・」
佐天「勿論頂きますよ。ほら、右手を出して」
―俺が手を出す側なのか?
首を傾げながら右手を大人しく差し出す
その右手を、眼の前の少女の小さな両手が包み込んだ
そしてそのまま馬乗りは崩さず、祈る様な格好で少女は彼の手を自分の胸元へと誘った
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:22:00.26 ID:UfEMTXxL0
上条「え、えっと・・・さてんさーん・・・?」
少年の手に、柔らかい両手と、その下にある柔らかい球体が触れる
佐天「・・・静かに」
両手で少年の手をしっかりと包み込み、集中している少女は少年の発言を抑止した
良く分からないが、真剣そのものの表情に圧されて少年もそれに合わせる
5分・・・10分・・・どれ程の時間が経ったであろうか、少女は静かに顔を上げる
佐天「・・・はい。確かに頂戴いたしました」
上条「え・・・?」
佐天「お恥ずかしい話、私波紋を自分で上手く作り出せなくて・・・だから」
先程までの態度はどこへ行ったのか。本当に恥ずかしそうに顔を赤らめる少女
佐天「一番私に近い波紋を持った当麻の右手に、毎日触って分けて貰うようにってジョセフさんに・・・」
佐天「・・・ねぇ、上条さん・・・何で・・・」
佐天「・・・私だったんですか・・・?」
上条「え・・・?」
突如病室のドアが開いた。美琴と黒子が戻って来たのだ。しかし様子がおかしい
二人の目線の集まる先へと少年も目を伸ばして・・・彼の右手が、少女の胸の上に置かれていた
上条「ちっ、ちがっ!誤解なんだ・・・っ!ふ、不幸だぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:34:38.56 ID:UfEMTXxL0
さてと、御夕飯とお風呂に入ってまいります
>>92 才能と努力はイコールの関係ではないのです
でも、努力をしない人間が夢を掴む事など出来ないのです
佐天さんは強い娘なのです
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 18:58:54.12 ID:DdT5QGTx0
ちゃんと戻ってくることを祈る
ほ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:34:55.19 ID:5WmxX0/vQ
ほし
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:48:43.40 ID:ivmjNckB0
ほ
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:48:55.10 ID:7fblhZiMP
DIO戦で助っ人ねーちん希望
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 19:52:54.49 ID:0dNr6PD8O
ねーちんはバランスブレイカーだからな
最近はかませだけど
ヴァニラ相手なら活躍できそうだが
DIO相手だと音速で動こうが時止められちゃったらやられそう
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:05:46.47 ID:4YqnO27W0
御坂って女は敵を探知できるっぽいけど暗黒空間に入ったクリームを探知するのは無理だろな
アブの探知機も無駄だったし
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:33:54.53 ID:DdT5QGTx0
ぶるあああああああああああああああああああ
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:44:48.74 ID:UfEMTXxL0
保守ありがとうございます。うたた寝していました('A`;)
再開します
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:48:21.97 ID:7fblhZiMP
音速VS時止め→神父戦
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:50:23.79 ID:UfEMTXxL0
ドッグォォォォン
一方通行「・・・俺ァ・・・知らねェぞ・・・」
白髪の少年を中心に爆発が起こった
石油を運ぶ車が、少年の近くで突如横転、そして少年にぶつかってきたのだ
騒ぎになる周囲。敵の攻撃だろうと、ただの事故だろうと、どちらにせよ関わると面倒になる
そう確信した少年は、その場から気付かれない様に離れる
―早い所、薬買って帰らねェとな・・・
今起きた事を忘却の彼方へと消し去り、通りへと歩き出す
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 20:56:02.62 ID:aMG2A9u/0
>>110 神父戦は神父が承るの弱点を上手く突いたおかげで勝てた
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:00:57.22 ID:UfEMTXxL0
男「・・・何故だ・・・ッ!?」
それを影から、兄弟が見ていた
弟の名前はボインゴ、兄の名前はオインゴ
ボインゴはマンガにこれから起こる事を預言する、書物の神『トト』
オインゴは自らの顔を好きに変化させることが出来る、創造の神『クヌム』
トトの能力で、少年が大爆発をするという預言を見て、クヌムがそれに合わせて動いた
しかし白髪の少年は生きていた。そう、預言の書には彼の死までは書かれていなかった
オインゴ「次だッ!次の預言で・・・!」
ボインゴの持つ本に次のページが浮かぶ
オインゴボインゴキター!
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:15:32.09 ID:UfEMTXxL0
打ち止め「つまんないなぁ・・・とミサカはミサカはホテルのベッドの中で一人ごろごろしてみる」
本当は彼と一緒に買い物に行きたかったのだが、どうも夜の砂漠で身体を冷やしてしまったらしく、風邪気味であった
へっちゃらだと言い張っても、彼が外出を許可してくれず、今日はここで寝ているようにとの事であった
一方通行「よう、ただいま!」
打ち止め「あ、おかえりなさいってミサカはミサカはベッドから飛び起きてみたり・・・ととっ」
着地の瞬間ふらふらとしてしまう。やはり熱が酷い様だ
一方通行「ああ、俺のいない間良い子にしてたかい?」
―まずはこのガキからか・・・!
一方通行の姿に模したオインゴが心の中でほくそ笑む
預言の本に書いてあったのは間違いなくこの少女だろう
この少女が外で、落雷に逢って再起不能の重傷を負うと書いてあった
そしてオインゴは少女を連れ出すべく、少年に変装して彼女の泊まるホテルへと侵入していた
きれいな一方通行!
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:18:48.28 ID:MiO7yjVu0
なんかもう
オインゴボインゴってだけでオチが読めるwww
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:28:14.13 ID:UfEMTXxL0
打ち止め「・・・んん?とミサカはミサカは違和感をあなたに覚えてみる」
熱で顔を赤くした少女が少年をじっと見る
一方通行?「・・・ッ!な、何がだい?いつもの優しい俺じゃないか・・・!」
内心ビクビクしながら少女の問いに答える
―落ちつけ・・・!落ちつけオインゴ・・・!預言は絶対だ、弟を信じないで勝利などありえん・・・!
打ち止め「んんんんんー・・・あれ、そのセンスの無い服どうしたのとミサカはミサカは興味を持ってみる」
一方通行?「なっ、何を言ってるんだよ!この喋り方と服は今エジプトの流行最先端なんだぜっ!!」
オインゴは知らなかったが、確かに一方通行はそういった面にも強い
―しつけぇガキだッ!ガキは大人しく眠ってりゃ良かったんだよッ!そうすりゃ楽に・・・!
打ち止め「うーん・・・あれれ・・・何だか頭がクラクラしてきたよぉ・・・とミサカはミサカは・・・きゅう」
突如少女が目を回し、ベッドにぱたりと倒れ込む
―ラッキィィィィッ!!やはり預言は当たる!後はこいつを外に連れ出して・・・!
一方通行「おいィ、薬買って来たぞ。ちゃんと寝てたンだろうなァ?」
―ナァァァァニィィィィィィッ!?
ドアの外で、自分の変装している少年の声が聞こえた
ああ、なるほど
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:31:24.58 ID:rwJyriNj0
落雷フラグ立ったwwwwwwwww
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:39:11.59 ID:UfEMTXxL0
ガチャ
一方通行「寝てンのか?」
少年がドアを開けると、そこには文字通りベッドの上で眠っている少女と―
脇の椅子で座っている上条当麻の姿があった
一方通行「・・・何やってンだてめェ・・・」
上条?「い、いや!この子が体調悪いって言うから慌てて飛んで来たんだよ!いやー、やっと寝てくれたよ!まいったまいった!」
―ゲェェェェェッ!!こいつはさっきの化け物じゃねぇかッ!いや、こいつと戦うなんて書いて無かった・・・!大丈夫だ落ちつけ・・・!
慌てて少年が言い訳をする。だがそこは問題ではない
一方通行「いや、てめェの方が重傷患者だったろォが・・・もう退院してきて良イのか?」
佐天の治療によって、既に容態が安定しているとは聞いている
しかし、退院するのなら連絡の一つもあって良かっただろう
―そ、そうなのか・・・?コイツ入院してたのかよ・・・ッ!
上条?「え?あ、あぁ・・・!実は俺抜け出して来ちゃってさぁ!いやー早く戻らないと・・・!」
急ぎ部屋を後にしようと、ドアノブに手を掛ける
一方通行「待ちやがれッ!」
白髪の少年が、オインゴを呼びとめる
―ま、まさか・・・!?バレたのか・・・!?
駄目だ笑ってしまうwwwww
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:53:25.78 ID:UfEMTXxL0
一方通行「コイツをこの格好でベッドの上で放置してたら、ますます悪化するかもしンねェだろォが・・・ッ」
白髪の少年が、掛け布団すらかけずにベッドの上で眠る少女をきちんと寝かせてあげる
上条?「あ、あぁ・・・悪い・・・!実は俺もまだ熱が引いてなくて判断力が・・・そ、そうだもう戻らないとなぁーッ!」
その言葉を最後に一気に部屋の外へと走り出す少年
一方通行「・・・あの野郎、風邪も引いてたのかよ・・・」
―後で打ち止めの分のついでに果物でも買って行ってやるか・・・
まぁあの元気なら大丈夫だろうと、白髪の少年は全力で駆け出す少年の姿を見て考えを改めてしまった
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 21:59:27.50 ID:UfEMTXxL0
上条?「アッブッネェェェェェェェェェェッ!!!もうバレたかと思っちまったぜッ!」
オインゴはホテルを飛び出し、人通りの少ない通りへと逃げ出した
上条?「よくよく考えたら、自然災害なんだッ!俺がわざわざ何かをしなくても、預言は変わらないんだッ!」
―あのガキは勝手にあの後外へ飛び出して雷に打たれるんだッ
上条「おっ、おい佐天!良いってば!一人で歩けるって!」
佐天「ほらほら当麻ったら、まだ足元がふらふらだよ!私は皆の治療しに来てるんだから甘えて良いんだってばっ!」
足元がフラフラなのは、先程美琴と黒子の「アレ」によるものなのだが、たまたま「アレ」の時に席を立っていた少女はそんな事は知らない
とりあえず少年に言わせると、死ぬ方がマシな位の恐怖のフルコース状態であったらしい
上条?「なっ!?ゲェェェェェッ!?」
再び自分が姿を変えた相手が、目の前へと迫っていたのに気が付きパニックに陥る
佐天「ん・・・?あれれ?」
少年の肩を支えながら歩いていた少女と、それに支えられて歩いている少年が、こちらに気が付いた
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:03:45.00 ID:4YqnO27W0
支援しとく
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:14:23.86 ID:UfEMTXxL0
上条「う、うわあああああああああっ!!みみみみみミシャカさぁんっ!?」
目の前に現れた少女を見て、咄嗟に先程の「アレ」を思い出してしまう
佐天「えっ、あっ!ちょっと当麻っ暴れないで・・・きゃあっ!?」
―助かったッ!
少年達が身体を崩した瞬間、美琴に扮していたオインゴは全力で走り道端に止めてある大きな作業車の陰に身を潜める
佐天「かかかかっ!上条さんっ!そ、そこは・・・っ!中触ってる!入ってるからっ!」
上条はやがて訪れるであろう電撃と「アレ」への恐怖で、顔を真っ赤にしている佐天の言葉も耳に入らない
目はぎゅっと閉じ少女の華奢な身体にしがみついて、身体を震わせる
歳に見合わぬ少女の豊満な胸に顔をうずめていることにも気が付いていない。傍から見たら、暴れている少女を無理矢理抑えつけている悪漢状態である
佐天「か・・・ハッ・・・かみじょうさ・・・ぁ・・・ん・・・ハァ・・・ッ!」
上条「・・・あれ・・・?」
電撃が来ない。背後を見ると既に彼女の姿は見えない。安心して顔を上げた数10m先に
鬼の様な形相をした、美琴と黒子の姿が見えた―
とある漫画の戦闘民族よろしく、全身に凄まじいオーラを放ちながら発光する少女が辺りに構わず落雷を呼び寄せ
やがて、オインゴの隠れている作業車の巨体に一筋の光が落ちた
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:16:00.99 ID:klRSPsYd0
おにいちゃあああああああああああん!!
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:18:57.88 ID:5WmxX0/vQ
同じく猿よけ
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:26:43.38 ID:UfEMTXxL0
ボインゴ「おおおっ、お兄ちゃん!!しっかりして!」
オインゴ「う・・・うぅ・・・」
彼は死んでこそいないものの、間違いなく重傷とわかるほどの火傷を負っていた
ボインゴ「ぼっ、僕は・・・僕一人でも・・・お兄ちゃんの仇を取ってやるんだ・・・っ!」
遠くなる意識の中で、オインゴは自らの弟の成長に、今の雷よりも胸を撃たれていた
―強くなったな・・・!ボインゴ・・・ッ!
ボインゴ「さぁ・・・!次の預言は・・・!!」
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:40:56.98 ID:UfEMTXxL0
ページを捲る少年。既に少年とは思えない程の真剣そのものな顔であった
しかし、次第にその顔が青ざめ、そして赤くなっていった
ボインゴ「ちっくしょォォォォッ!何をやっても僕の負けだとォォォッ!ふざけるな!ふざけるなよっ!」
怒りにまかせ、力いっぱい持っていた本を放り投げる
グシャ
少年「なァッ!?」
通りすがりの少年の持っていた袋に直撃する。果物でも入っていたのだろうか、中から透明な液体が流れ出てくる
一方通行「・・・おいィ・・・そこのてめェ・・・ただで済むと思ってンじゃねェぞ・・・」
怒りに肩を震わせた、先程の化け物がこちらを見ていた
ボインゴ「おっ、お兄ちゃん!僕怖い・・・ッ!!」
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:49:54.14 ID:UfEMTXxL0
ううむ、申し訳ないですが頭痛がちょっとしてきたので今日はこれで終了させていただこうかと思います('A`;)
とりあえず明日は昼過ぎから晩まで自宅警備予定です
もしよろしければ、また皆様のお力をお貸し下さいませ('A`)
それではおやすみなさい('A`)ノシ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:53:15.37 ID:5WmxX0/vQ
>>1おつなんだぜ
深夜の保守は出来ないけれど明日の朝からの保守は頑張るよ
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 22:57:29.34 ID:4YqnO27W0
乙乙
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:00:47.85 ID:sjMdouH/O
乙だぜ。
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:21:07.06 ID:5WmxX0/vQ
今日も25時くらいまでは保守
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/24(日) 23:44:51.93 ID:5WmxX0/vQ
保守
>>126 せっかくジョジョとのクロスSSなんだから
ここは怒り表現を由花子さんで例えて欲しかったなぁ
ほ
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 00:44:42.42 ID:nnKKcL57Q
保守保守
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:11:51.81 ID:0UokFYiF0
ヘ -―─-
/:/\\( ( `⌒\_>
| | ー‐′ \
/◯ _ | | -―─- \/\
| / -─-、 "´>ヘー:、: : : : : : \ (\ \
-匕____ / { /:/ : : : : 〉: :\ : : : : : :ヽ (ヽ〃⌒ヽ
/^7 / ∨ : : : : /: : : : : : : : : : :ヽ : : : ∨ `丶、
/l l ,ィ / /: : :/ : : : | : : : : i-=ミヘ : : : ' / \ 丶、 ,、
ノ/ `ー∧ :|: : : |: : : /:|.: :│: ト、:ミヽi : : i: V \ \ {ヽ'::::ヘ
/ / :ト、>|: : /| : :/ |.: :∧: | \ミ:i: : :|: :i > 〉 Z::::::::::Z
. / -‐く |: :i:|: / T: :ト |: / ∨-─ _.: :|: i| /{/ / ァ==くxヘ
\ 丶、rヘ V八iY⌒N、 ∨ ,.ィi⌒ヽ ^ヽ|:八_/ \ / j「 [::::襾:::]
\. / \_ 从:ハヾ_{:}_ヽ "_{:}__ノ/_,ノj: ン′ ゙く\ /j L二二」
丶、 / {`ー人  ̄  ̄ 厶i: / ∨ 「{{ リ
. ∨ ∨ レ介 , r‐、 ィく¨丁 / / / `厂 〈
/ 丶. \ | { >` -</ ノi│ / / {__ ,〉
\ \. | i、 `>r< / :i│ /´ / |:::::: ̄|
`丶、 ヽ | i ヽ_ノ│ ヽノ i│ _/ j:::::j:::::|
ー-\ | i: V | // :i│ / |::::j|:::::|
ヽ| j: ∨|i // i: ∨:/ j :::||:::::|
| i: Yi'/ { †i} V} :::::,':|:::::
| i ∨ :i | /:::/│:::}
| i :i | /:_/, |:::::{
| i :i: | └=、_) 辷ヒ)
| i :i: |
| i :i: |
/| i :i: |
/│ j: i: |
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 01:52:11.90 ID:nnKKcL57Q
寝る前保守
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 02:26:17.19 ID:nnKKcL57Q
保守
おやすみほす
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:32:29.94 ID:nnKKcL57Q
気になって目が覚めた保守
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 03:40:03.26 ID:nnKKcL57Q
そしてもう一回寝る
朝まで残っていますように…
深夜保守の人よろしくお願いします。。。
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 04:25:49.14 ID:b4fBYbvl0
ほっしゅ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 05:19:29.35 ID:ogzlZnDo0
まだだ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 05:26:31.77 ID:/VnXk6HU0
ho
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 06:14:34.08 ID:1+KgqZsH0
mo
ほ
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 08:20:38.09 ID:nnKKcL57Q
おはよう保守
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 09:26:07.10 ID:nnKKcL57Q
保守!
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 09:55:50.22 ID:nnKKcL57Q
保守をする
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 10:36:27.83 ID:nnKKcL57Q
まだまだ保守
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 11:00:17.16 ID:nnKKcL57Q
保守
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 11:30:59.95 ID:nnKKcL57Q
あー保守
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:04:08.16 ID:nnKKcL57Q
お昼だ保守!
保守
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 12:49:09.42 ID:nnKKcL57Q
おお人が増えた!
朝からもう1スレ保守してるけれど、
そっちも一人だったので寂しすぎて死んでしまうところだったぜwww
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 13:03:19.58 ID:tPsEDBHCO
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 13:32:41.92 ID:nnKKcL57Q
>>160 頑張るぜー!超頑張るぜー!!
この前のスレも保守してたんだけど、家のPCが規制でDOCOMOのアイビスブラウザも規制されて書き込みが出来なくなって
スレにレスがつかずに時間だけ経っていって、何も出来ずにただ見ることしか出来ない中で
リロードした時にダット落ちだって言われた時は本当に悲しかったんだぜ
今度はもう落とさないように頑張る!
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:04:46.49 ID:nnKKcL57Q
保守
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:12:45.62 ID:xeJczgxq0
上条「YOJOォォォォォォォォッ!!!」
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:39:16.96 ID:rXMTlFyP0
保守ありがとうございました
>>137 ううむ、確かに言われてみれば・・・('A`;)
同じジャンプ漫画の戦闘民族もそれっぽいかなとは思ったのですが、そうか4部か・・・
>>161 そこまでして頂けるとは・・・冥利に尽きます。本当にありがとうございます('A`*)
ただ、身体を壊さない様ほどほどにしてくださいね・・・('A`;)
これより再開します
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:40:42.04 ID:nnKKcL57Q
おかえりー!!
続き楽しみにしてるぜー!
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:45:48.68 ID:rXMTlFyP0
男「ねぇパピルス買わない?パピルスは紙の起源ね。エジプトの有名な職人が描いた貴重な」
佐天「ああもう!いらないってば!みんなとはぐれちゃったじゃないの!」
コム・オンポに彼らは到着していた。DIOのいるとされているカイロまで残り僅か800km
しかし、船を降りると激しい押し売りラッシュに逢ってしまい、少女は彼らとはぐれてしまった
佐天「ど、どうしよう・・・」
佐天涙子は、言うなれば衛生兵であり、自身の戦闘力は皆無にも等しい
もしここで敵の能力に襲われてしまえば、ひとたまりもないだろう
おかえり
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 14:56:48.96 ID:rXMTlFyP0
佐天「はぁ・・・白井さん達、見つけてくれるかなぁ・・・」
取りあえず目に着いた大きな遺跡の柱に、小さな背を預ける
丘の上に陣取るここからであれば、先程の場所を一望出来るし、向こうからも簡単に見つけられるだろう
自分でもそう悪くは無い判断だと思う
―うう・・・あの押し売りおじさん達が悪いんだもん・・・私のせいじゃないもん・・・私足手纏いなんかじゃないもん・・・!
男「我が名はチャカ・・・」
佐天「え・・・?とう・・・じゃない。誰?」
考え事に没頭しすぎていたせいか、声をかけられるまで気が付かなかった
ふと顔を上げると、目の前には精悍な顔つきをした青年が立っていた
ただ、男の手には一本の刀剣が握られていた
チャカ「冥界の神『アヌビス』を暗示するスタンド・・・」
佐天「え・・・?え・・・?」
チャカ「女、お前の命・・・貰い受けるッ!」
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:08:56.31 ID:rXMTlFyP0
佐天「ええええええええっ!!?うっそぉぉぉぉぉぉっ!!」
悲鳴をあげながら少女は男から逃げ惑う
―なんでっ!?なんでこんな時に!
佐天「はぁ・・・っ!はぁ・・・っ!」
遺跡内にある、1本の柱の陰に身を隠して男が諦めるのを待つ
自分の力では、あの敵には敵わない。そもそもただの大人相手に勝つ事すら無理である
逃げ回っても、自分の足では追い付かれてしまうだろう
こうなったら根競べしかない。皆が気付いてくれるまで待つしかない
そう判断した
佐天「何で私・・・こんなにも無力なんだろう・・・」
悲痛な呟き。足から力が抜けて行き、そのままずるずると座りこんでしまう
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:22:20.22 ID:rXMTlFyP0
瞬間
後ろの柱が中央で真っ二つになる。先程の少女の胸があった位置
巻き込まれた自分の髪の切っ先が視界に映る。映ってしまった
もし、座りこんでいなければおそらくああなっていたのは自分
佐天「あ・・・あぁ・・・っ」
突然の出来事に軽いパニックを起こしかける
そして気持ちを静めて理解すると、今度は恐怖が少女を襲った
チャカ「かくれんぼはもう、終わりかな・・・?」
男が腰を抜かしている少女の前に、ゆっくりと現れる
佐天「あ・・・やだ・・・こないで・・・」
男の影のせいだろうか、少女の目の前の世界が急速に色褪せて行く
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:35:48.02 ID:rXMTlFyP0
目から熱い物が流れ出てくる。慌てて立ちあがって逃げようとしても、身体が竦んでしまい立つ事も出来ない
佐天「やっぱり私は・・・皆の役に・・・は・・・」
―違うっ!諦めちゃ駄目!まだ何か出来るかもしれない。弱点があるかもしれないっ!
男がゆっくりと刀を振り上げる
佐天「じゃくてん・・・!じゃく・・・弱点・・・っ!」
チャカ「これで一人ッ!死・・・ッガァァァァァァァァァァァァァァッ!!!?」
この世のものとは思えない絶叫を上げ、その場に倒れ込む男
精一杯振り上げた少女の足は、男の股間を正確に、そして全力で蹴りあげていた
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:39:33.57 ID:nnKKcL57Q
佐天さんナイス!
佐天さん頑張れ!
キン〇マとは内臓です
男はみんな心臓を股間にぶら下げているようなものなのです
fromバキ
174 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:50:29.06 ID:rXMTlFyP0
佐天「今だ・・・っ!」
ガン
手元にあった人の頭程の瓦礫を両手で持ち、うずくまり股間を抑えている頭にまっすぐ振り下ろす
チャカ「・・・カハ・・・ッ!?」
男はそう言って、今度こそ地に大の字でうつ伏せの形で倒れる
佐天「あ・・・死んで無いよね・・・?」
男の胸に手を当て、まだ生きている事を確かめて安心する
そして、胸の内から込み上げてくる感情に身を任せる
佐天「私が敵をやっつけたんだ・・・!足手纏いなんかじゃなかったんだ・・・!!」
少女はやったーと、可愛らしい、それでいて心の底からの鬨の声を上げた
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 15:59:26.70 ID:rXMTlFyP0
上条「佐天!どこだ佐天!?」
一方通行「敵に襲われてンじゃねェだろうなアイツ・・・!」
突如、背後から少年達の声がする。どうやら自分を探しに来てくれたらしい
佐天「おーい!二人ともー!佐天涙子はここですよー!」
元気いっぱいに声を出す。少年達も気が付いたらしい、こちらに近づいてくる足音が聞こえる
佐天「・・・っと、そうだ。この刀は危ないから没収します!」
目の前で倒れている男の傍に転がる、刀に手を伸ばした
伸ばしてしまった
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:11:18.58 ID:rXMTlFyP0
佐天「・・・ここですよ」
柱の陰から、ぬっと姿を現した少女を見て、二人の少年達は安心する
上条「・・・あぁ、良かったっ!もし佐天に何かあったらどうしようかと・・・」
言いながら少女に近付く
一方通行「・・・ッ!?おいィ!ちょっと待て様子がおかしイッ!」
上条「え・・・?何を言って・・・」
何を言ってるのか分からないと言いたげに、少年が背後の白髪の少年を見る
背後からとてつもない殺気がした
理解ではなく反応、とっさに少年は後ろに下がる
少女の振るった刀が、先程まで少年が立っていた空間を斬り裂く
衝撃波が少年の右手を浅く切り裂き、血が滴る。それが彼女の殺意が嘘ではないと物語る
上条「え・・・?佐天・・・?嘘だろ・・・?」
少女の半身は柱の陰で見えなかった。そしてその手には既にこの刀が握られていた
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:18:54.88 ID:4t0DRWjw0
支援
178 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:27:23.48 ID:rXMTlFyP0
一方通行「このガキィ・・・!敵の手先だったのか・・・ッ!」
上条「違うっ!絶対に違う・・・っ!佐天は敵じゃない!!」
右手から血を流しながら少年が否定をする
理由ならある。少年は目の前の少女を信じていた。それだけである
それでも、少年にとってそれはとても大きな理由。それだけで十分であった
佐天「ほらほらァ〜?来ないならこっちから殺しに行っちゃいますよォォォッ!?」
少女はそう言うと少年達に向かって走る。そして振り下ろす
ザクッ
佐天「え・・・?あ・・・」
少女の肩口から血が噴き出す。傷自体は浅いが、しかし
―おかしい、確かに斬ったのは敵の・・・
一方通行「マジで殺す気だったじゃねェかコイツ・・・!」
上条の前に立ち塞がる様に立つ白髪の少年は、そう吐き捨て目の前の少女を強く睨み付けた
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:29:50.68 ID:nnKKcL57Q
支援
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:35:31.89 ID:Xz6n4T0z0
ジョジョの敵ってこっちのチームの能力把握してから襲ってくるのに
このSSって全然知らずに来てるよな
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:40:12.22 ID:rXMTlFyP0
上条「ま・・・っ!待ってくれ!違う!今のは違うんだ!違うって言ってくれ佐天!!佐天ッ!!」
少年の呼び掛けに応えない少女。しかし、その小さな身体が絶望的な答えを返す
佐天「うアああアアアアああああァァァァぁぁアァァァッ!!」
素人の様に闇雲に刀を振り回す。しかしその手は決して武器を離さないとガッシリと握り締められていた
その手の中からも血が流れている。力を入れ過ぎているのだろう
一方通行「・・・チッ・・・!」
白髪の少年も何か違和感を感じていた
少女を殺さない様、深手を負わさない様に攻撃を反射し続ける
それでもダメージは少しずつではあるが返り、その度に少女の腕を、身体を刻んでいく
佐天「ア・・・ッ!アあァァぁ・・・ッ!やめ・・・うアあぁァッ!めて・・・っ!」
声にならない叫びを上げながら少女は更に攻撃を続ける
しかし二人は気が付いていた
この少女は確かに今、「やめて」と言った
この少女は確かに今、涙を流して泣いていた
>>180 わからないんじゃね?
まあでもそろそろホルホースがDIO様に報告してる頃か
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 16:53:05.54 ID:rXMTlFyP0
上条「佐天・・・まさかあの時のがまだ・・・!」
あの時を思い出す。目の前の少女が肉の芽に操られ、一人の少女を殺そうとしていたことを
この少女が、眩しい位の笑顔をする、自分の肩を支えてくれた、そして自分の命を救ってくれた・・・
―そうだ・・・!やっぱり佐天はそんな事をする子じゃない・・・ッ!彼女は俺を救ってくれた・・・!敵じゃない!
上条「あの子を助ける・・・!手伝ってくれ!」
もう一人の少年に声をかける
一方通行「・・・何かァ、種があるんだな?」
何も聞かずに答える。分かっていた、この少女が何かに操られている事に
そして、後ろの少年が彼女を助ける事が出来るのだと、分かっていた
>>180 そうすると頭脳戦になりやすく
書き手に負担が大きくなるからじゃね?
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:03:21.24 ID:rXMTlFyP0
佐天「うあアァぁぁァアあアぁァぁァぁァぁッアアァあァっ!!」
よろけながら少女が刀を振るう
ドン
佐天「・・・ア・・・ぁ・・・?」
一方通行「上条ォォォォッ!!後はこいつを任せるぞォッ!!」
加速した白髪の少年の拳が、少女のみぞおちに入っていた
少女を気絶させてやるくらい思いっきり、それでいて少女をこれ以上傷つけない様繊細に
佐天「・・・ぁり・・・が・・・・・・う・・・」
持った刀が、するりと少女の手から落ちて、カラランと静かに音を立てる
少女は涙を流しながらゆっくりと身体を倒して
意識を失った
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:13:16.92 ID:nnKKcL57Q
支援
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:16:29.97 ID:rXMTlFyP0
上条「佐天!」
駆け寄り少女を抱え起こす。そして彼女の肉の芽を探す
上条「ない・・・っ!?まさか今度は身体に・・・!?」
慌てながら少女の身体を調べるが見当たらない
「違ェよ」
上条「え・・・?」
一方通行「そのガキを操っていたのは、DIO様の肉の芽じゃねェ・・・!」
上条「・・・うそだ・・・なんで、お前が・・・」
一方通行「俺は刀に取り憑いたスタンド能力!!俺がそのガキの身体を操っていたんだよォォォッ!!」
刀を手にした白髪の少年が、そう答えた
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:19:02.87 ID:+W1njtHG0
あびゃびゃびゃびゃwwwwwwwww
また危険なやつに
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:29:18.71 ID:rXMTlFyP0
一方通行「おらァァァァァッ!!どうしたどうしたァァァッ!!」
白髪の少年の振るう凶刃が少年を襲う
ギリギリの所で切っ先をかすめてはいるものの、その度に少年に赤い筋が走る
少年はもうこれ以上傷付けない為に少女の傍を離れ、そして追い込まれていた
上条「目を覚ませ!」
少年は必死に呼びかける。だが反応はない
一方通行「無駄だァッ!さっきの糞アマはあまりにも貧弱過ぎて使いものにならなかったが・・・!」
一方通行「このガキァ最っ高だッ!出力全開でッ!死ぬまで手放さねェェェッ!」
こいつが死ぬまでだけどな、と付け加えて、そして大笑いをする
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:43:55.64 ID:rXMTlFyP0
一方通行「追い込んだぜェェェッ!そしてもう、貴様の動きは見切ったッ!次の一撃は絶対・・・ッ!」
一方通行「絶対絶対絶対絶対!ずぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ったいに!!外さな」
上条「くっ!」
気付かれないうちに、左手に取った瓦礫でまだ何か言おうとしている少年の頭に殴りかかる
破れかぶれの行動。気絶とまではいかなくても、一瞬だけでも目を奪えれば良い
ガン
上条「な・・・あ・・・?まさか・・・これは・・・ッ!」
左腕を押さえる少年。今起こった事が信じられないとばかりに目の前の少年を見上げる
一方通行「ク・・・ッ!クハハハハッ!凄ェ!良く分からんけど凄ェぞこのガキィッ!!」
一方通行、彼の能力が少年の攻撃を無効化して
反射していた
192 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:45:03.00 ID:4r7dz5JC0
しえん
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:46:49.44 ID:A8Z/QoBJ0
反射状態で乗っ取ったからか
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 17:57:28.46 ID:rXMTlFyP0
―強い・・・っ!もし、もしコイツがこのまま皆の元へ行ったら・・・っ!
こうなればもう、一つしか手は残されていない
奴はあの刀に取り憑いた能力だと言った。つまり、あの刀に幻想殺しが触る事が出来れば、解除することが出来るかもしれない
しかし、あの刀自体は本物であるという事であり、幻想殺しは刀自体を消す事は出来ない。
それが意味する事は、つまり
上条「・・・いいだろう、お前のそのふざけた幻想、俺が今!ここでぶち壊してやるっ!!」
―それでも、俺は助けたい・・・例え
ゆっくりと立ち上がり、目の前のアヌビスを睨みつける
一方通行「クハハッ!覚悟を決めたか!ならば死ねぃッ!!」
振り下ろされる刀に向けて、右手を伸ばす
上条「後は任せたぞ!アクセラレェェェタァァァッ!!」
―例え、自分がこの旅を続けられなくなったとしても
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 18:10:08.77 ID:rXMTlFyP0
「やめてェェェェェェッ!!」
突如少女の声が暗い遺跡の中に響き渡る
振り下ろされた刃は、少年の右手をスレスレの所で掠め、大理石の床に突き刺さっていた
一方通行「あ・・・なンだ・・・これは・・・・ッ!?」
急に頭を抱え出す少年。しかしその右手は刀から手を離さない
打ち止め「やめてよ・・・!喧嘩しないでよ二人とも・・・とミサカはミサカは今凄く悲しんでみる・・・!」
損傷をしている少年の脳は、ミサカネットワークの補助がなければ、満足に会話することすら出来ない
そしてこの打ち止めと呼ばれている少女は、仲間を手に掛けようとしている少年の姿を見て、その機能を停止させた
その瞬間、少年の頭に激しい痛みが襲いかかった。もしかすると、一方通行自身も反発をしていたのかもしれないが、アヌビスにも分からない
一方通行「・・・ぐ・・・ォォ・・・!ねェ・・・!テメェなんざに・・・くれてや・・・ッ!」
上条「今だ・・・っ!」
少年の幻想殺しが、刀に触れる
そしてその瞬間、アヌビスと呼ばれるスタンドはこの世界から、完全に消滅をした
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 18:21:53.90 ID:rXMTlFyP0
打ち止め「彼はわたしが見ているから、あっちのお姉ちゃんを・・・とミサカはミサカは彼を心配しながら、二人きりにして欲しいと伝えてみる」
上条「あ・・・そうだ佐天・・・!佐天は・・・!こっちは頼んだぞ・・・っ!」
言い終わるや否や少年は駈け出した。彼女に任せておけば、こっちは大丈夫だとも分かっていた
上条「佐天!佐天・・・!」
別れた時と同じ格好で、少女は冷たい大理石の床の上で意識を失っていた
佐天「・・・あ・・・かみじょ・・・さん・・・?上条さん・・・!?」
抱え起こすと、少女が意識を取り戻して目を開ける
佐天「上条さん!私・・・敵を!敵がいて!それで私・・・!私が・・・っ!」
起こった事を思い出したのか、少女は混乱しながら、少年の胸に泣き付き始めた
上条「大丈夫だ・・・っ!もう大丈夫だから・・・っ!」
少年は少女の、見た目よりもずっと、ずっと小さく見える、震える柔らかい身体をしっかりと支えてあげた
自分がこの少女に、支えて貰ったように―
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 18:38:39.70 ID:rXMTlFyP0
佐天「・・・と、ところでかみじょうさん・・・」
震えの収まった少女が、少年に一つ問いかける
佐天「私・・・何でこんな恰好なんでしょうか・・・?」
上条「え?・・・ってうわっ!?」
思わず身体を離して、少女を見る。今の少女の格好を一言でいうのであれば、下着一枚であった
それも上は完全に裸で下の方も少しずり下ろされている
そう言えば、先程は夢中で気が付かなかった
少女の身体にある肉の芽を探すべく、少女の衣服を剥ぎ取りながら調べていた事と、その重大さを
佐天「って、やだ!見ちゃ駄目っ!駄目ですよーっ!!」
少女が顔を真っ赤にして、抱き抱える様に少年の顔を柔らかな胸に押し付けた
美琴「・・・お楽しみのところ、たいっへん!申し訳ないんですけどねぇ・・・ッ!」
黒子「・・・ご説明頂けますでしょうか・・・でも、その前に・・・!」
上条「う、うああああああああああああああああああああああああっ!!!!!」
少年達を探しに来た、二人の鬼の手によって、あの時の「アレ」が再開された
その時はまだ、誰も気が付いていなかった
少年の腕に出来ている、小さな小さな蚊に刺されたかのような出来ものの存在に
ラブコメってこういう締め方以外みたことないw
いいぞもっとやれ
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 18:45:43.57 ID:rXMTlFyP0
さて、少々休憩&もしかしたらこのまま夕飯などして参ります('A`)
支援ありがとうございました。たかが二文字、されども二文字
この二文字を見るとどんなに嬉しいことか('A`*)
>>180 原作三部メンバーと違って、分かりやすい能力の持ち主がいないのが一つの理由でしょうか
後は生きて帰る事の出来なかった人物が多かったり、再起不能の大怪我で意識が戻っていなかったり、無人島にふっ飛ばされたり
あまり本編とは別にウダウダ語るのもアレなので、詳しい説明は避けておいた方が良いのかな・・・('A`;)
では行ってきます('A`)ノシ
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 18:48:29.31 ID:/VnXk6HU0
('A`)
ここで女帝か・・・
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 19:08:23.19 ID:cFeWikZ90
|┃三 / ̄\
|┃ | |
|┃ \_/
ガラッ. |┃ |
|┃ ノ// ./ ̄ ̄ ̄ \
|┃三 / ::\:::/:::: \
|┃ / <●>::::::<●> \
|┃ | (__人__) |
|┃三 \ ` ⌒´ /
|┃三 / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ \
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 19:37:37.25 ID:B/IwfFg80
花京院やポルナレフは元は敵側だったから当たり前だけど
承太郎やジョセフ、アヴドゥルもホルホースが伝える前から把握してるぐらいだから
一方通行以外の能力は把握できると思うんだが
深<考えちゃだめってか
>>204 ジョセフは知ってたから、学園都市の内側に入らないとわからないっていうのは?
こじつけか
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 20:00:58.68 ID:nnKKcL57Q
保守
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 20:22:02.36 ID:nnKKcL57Q
保守保守
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 21:16:02.40 ID:GZlXwUfHQ
このスレを見るのが俺の毎日の楽しみなんだ!
保守!!!
209 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 21:37:17.28 ID:nnKKcL57Q
俺もだ保守
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 21:48:50.65 ID:rXMTlFyP0
すみません戻りました。保守ありがとうございます('A`*)
>>203 すみません、早く終わらせる事の出来るように頑張ります('A`;)
>>204 どこまで言って大丈夫なのか分からないので、あえてこちらの話は出しませんが・・・
アヴドゥルも最初にDIOと出会っているので、その時にばれたorその後調べられているのでは
となれば、残った承太郎とジョセフのみ
承太郎のスタプラはシンプルかつ強力と分かりやすい&何度か本人も説明している
ジョセフは複雑というか・・・念視してバレたり、そもそもの攻撃手段は隠者経由の波紋だったり・・・
・・・って感じでしょうか。波紋自体はスタンド以前にありましたしね
うーん、彼らのはどうなんでしょうね('A`;)
さて、これより再開致します
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 21:57:11.09 ID:rXMTlFyP0
上条当麻は不幸な少年である
だから、不幸の起きる前触れというものは大体分かるし、それに対しての(受け身だが)対処もある程度分かる
例えば調味料をぶちまけて料理が出来ないなんて無い様に、あらかじめ買い置きしておけばいい訳だし
財布を忘れてしまうなんてことがない様に、出かける前に再三に渡るチェックもする
いつもの自動販売機で御坂美琴に出会ったしまったのであれば、出来るだけ逆鱗に触れない様に気を使う・・・つもりである
だから、こんなトイレのドアにあまりにも不自然な形でついている目の前のコンセントになど、誰が触れようか
何か嫌な予感がしてならないし、これは何かしらの不幸の前触れであるのと何故か直感出来てしまう
少年の決意は固い。絶対に触らないと決めたら触らないのだ
そんな少年の決意とは裏腹に、不幸は向こうから歩いて来てくるのであった
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:07:48.84 ID:rXMTlFyP0
上条「はぁ・・・気になるからとっとと出るか」
そう言って、そのコンセントには触れない様にドアに右手を伸ばす。瞬間体中がビリっとした
上条「・・・うわっ美琴!?って、ここ男子トイレだしそんな訳ないか・・・」
首を傾げつつ、気のせいだろうとトイレを後にした
自分の右腕が、何故かコンセントに触れてしまったと気付かずに
それが不幸の始まりであった
DIO様って最初念写してたよな
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:18:24.22 ID:YF0vncwS0
>>213 オウムか何かしらんが、肩に鳥が乗っていたハズ
アレの能力じゃね?
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:21:16.18 ID:rXMTlFyP0
チュミミーン
上条「・・・ん?何か言ったか?」
黒子「何も言ってないですわ。それよりも、もう皆さん先に行ってしまっておりましてよ」
そう言って少年を急かす少女。腕には少年から貰ったブレスレットを付けている
―そう言えば、上条さんと二人っきりで歩くのって久々ですわね・・・
気が付いて顔を赤らめてしまう。そのまま自然な形で、少年の右腕にそっと手を伸ばす
上条「ん?あぁ、そっか白井は人混み駄目なんだろ?ほら、はぐれないように」
まだまだ人通りの少ない道ではあるが、これから向かう先は沢山の人がいる
いつの間にそんな設定にされたのだろうと首を傾げながら、浮付いた気分で少年の手を取る
黒子「そ、そうですわ!シンガポールのあの時以来のせいですの!
黒子「上条さんがあの時、しっかりしていて下さりましたらこんな事には・・・!」
本人すら忘れかけていた出来事を利用して、思いきって強気に出て見る
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:23:03.90 ID:A8Z/QoBJ0
上条さんは女難の相が出まくってる
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:24:53.99 ID:GZlXwUfHQ
女帝とバステトの波状攻撃か
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:32:52.63 ID:rXMTlFyP0
上条「あ、あぁ・・・悪かったと思ってます・・・」
突然しゅんとしてしまう少年。僅かな罪悪感が沸き上がる
だが白井黒子は止まらない。少年に対してイニシアチブを取れた事への嬉しさがそれを上回ってしまっていた
黒子「・・・こっ、これはその、あれですわね!その・・・」
上条「ど、どうした白井?」
一呼吸置いて意を決した
その前に周囲を見回すが、あの時のホルホースの様な邪魔になりそうな人間も見当たらない
―言うなら今ですわ・・・!
愛の象徴のブレスレットを指で撫でる
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:39:14.14 ID:aZy+hSN70
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:46:28.14 ID:rXMTlFyP0
―お姉さま、恨まないで下さいまし・・・!
黒子「かっ!上条さん、責任を取って欲しいのですわ!」
上条「え、えぇっ!?」
―今度は白井も責任!?ひょっとして流行ってんのか今・・・!?
上条「良く分からないけど、上条さんに出来る事であれば何でもしますよ・・・?」
その「何でも」の単語に黒子は反応する。これは行ける
上条「ただその、あまりお金のかかる事は上条さんには・・・」
情けない事を付け加えつつ、少年はOKをする
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 22:56:30.60 ID:rXMTlFyP0
黒子「白井黒子は、あの件のせいで、他の殿方が怖くなってしまいましたの!」
物凄い理由を付けている気がするが、少女はもう止まらない。止められないのだ
黒子「でっ、ですから!それを上条さんに治療して頂くのが道理ですわ!」
上条「え、ええと・・・?つまりそれは・・・?」
―ま、まさか・・・精神科辺りへの通院費を出せって事か・・・っ!?
黒子「かっ、上条さん!この白井黒子と、お、おっ、おつきあ―」
上条「危ない白井ッ!」
少年の右手が、少女の顔に迫っていた缶をキャッチする
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 23:11:20.83 ID:rXMTlFyP0
上条「まったく危ないな・・・あの家の二階の窓から落ちてきたみたいだなぁ・・・」
黒子「いー・・・いー・・・いー・・・」
謎の言葉を発して固まっている少女。今の缶に、びっくりしていたのかもしれないと少年は判断する
しかし見ても居なかった少女がそう思う訳もなく、彼女の決意は空き缶と共に彼の右手によって打ち壊されてしまった
上条「ど、どうした白井・・・?いがどうした・・・?ひょっとしてショッカーの真似か・・・?」
黒子「いい・・・天気ですわね・・・」
首をがっくりと落としてそう答えるのが精一杯の少女であった
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 23:23:13.47 ID:rXMTlFyP0
黒子「・・・はぁ、上条さん。その空き缶貸して下さいまし」
少年の手から、半ばひったくるように空き缶を受け取り、例の家の窓に向かってテレポートで飛ばしてやる
上条「いてっ」
少年の頭に何か落ちて来た
上条「あれ、これって今の缶じゃないか・・・?また落ちて来たのか?」
きょろきょろと辺りを見回す少年
黒子「そんなはずは・・・もう一度・・・!」
再び送る
上条「いたっ」
再び落ちて来た
黒子「こ、これ・・・は・・・?」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 23:38:29.64 ID:rXMTlFyP0
黒子「上条さん!これはもしや・・・!」
上条「あぁ・・・!美琴の電撃の副作用で、上条さんはついに磁石人間になってしまったようですよ・・・!」
などと意味不明な発言をする少年を無視して、少女は続ける
黒子「敵の攻撃ですわ!今日変なものを触ったりしてませんの!?」
上条「変なもの・・・?あぁ、そう言えばトイレのドアに変なコンセントがあったような・・・」
黒子「・・・そのコンセントって、ひょっとしてこんな奴ではありませんでして・・・?」
少女の胸位の位置の、目の前の壁に、少年が先程見かけたコンセントがあった
上条「あぁ、そうそうそんなの。何か嫌な予感がするから触らない方が良いって、上条さんのカンが言ってますよ」
そう言って少女が触らない様に、右手を伸ばして肩を引こうとする
ドン
黒子「え・・・?」
少年の右腕が、少女の肩を突き飛ばしていた
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 23:45:43.67 ID:Xz6n4T0z0
黒子と磁力でくっつきたい
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 23:52:24.77 ID:rXMTlFyP0
黒子「ひゃぁっ!」
壁に張り付く様な格好になる少女。そして
黒子「きゃぁぁぁぁっ!」
一瞬ではあるものの、突如ビクンとする
上条「大丈夫か白井!」
慌てて少女に駆け寄る
黒子「痛た・・・もう、酷いですわ上条さん。突き飛ばすだなんて・・・」
頭をぶつけたのか、額をさする少女
上条「・・・白井、悪いが俺の部屋に戻ってあれを持ってきてくれないか・・・」
―もし敵だとすれば、無いよりはマシだ・・・!
いつになく真剣な顔で、少女に頼みをする少年
白井「え、えぇ・・・あれのことですわよね・・・?」
227 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/25(月) 23:52:46.77 ID:4xqLpPt0O
バステトはやっかいだな
心と心はマジ マグネッツ
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 00:03:51.08 ID:ZJ+vUAgn0
黒子「持ってきましたわ」
テレポートを用いすぐに戻ってくる少女
少年に部屋から持ってきた、細長い布袋を渡す
右手を伸ばしてそれを受け取ろうとして
ふに
黒子「な・・・っ!」
上条「・・・えええええええっ!?」
少年の右手が少女の胸にタッチしていた
上条「ちっ!違うんだ!これはその、手が勝手に・・・!」
黒子「・・・まさか・・・先程のあれは・・・!ひょっとして私達・・・!」
慌てる少年に対し、冷静に頭を回転させる少女
「チュミミーン!その通り、お前らは磁石人間になっちまってるのサァーッ!!」
少年の右手が、突如そう言った
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 00:06:26.57 ID:/PNt3so70
支援
露伴大好きだぜ
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 00:16:01.58 ID:ZJ+vUAgn0
女「ふふ、良くやったわネーナ・・・これであの二人は始末したも同然・・・」
携帯電話で、もう相手に勝利を伝える
ネーナ「あのジョースターのガキが持っている右手、あれに触られちゃったらアンタの能力なんて無意味だからねぇ・・・」
相手の女も同意するように、続ける
ネーナ「私のこの女帝『エンプレス』を使えば!あいつらにコンセントに触れさせる事なんて軽い軽い!ねぇマライヤ!」
マライヤ「そうね、あんたには本当に感謝してるわ」
くすりと笑いながら女が続ける
マライヤ「わたしはこのままあの二人を追跡するわ」
ネーナ「えぇ、私もこっちの女の見張りを続けるわ。邪魔されちゃ困るもの」
そう言って電源を切る女。その視線の先に御坂美琴の姿があった
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 00:27:42.77 ID:ZJ+vUAgn0
黒子「え?何ですのこれ・・・!?」
上条「お前が原因かっ!」
少年の右腕から生えてきた顔の様な「もの」を見て驚く二人。喋るともなれば尚更である
上条「お前なんて幻想殺しで・・・!手が・・・!」
女帝「ヒャハハッ!アンタ自分の右腕に右手で触れんのかいっ!?」
黒子「えいっ!」
少女が落ちていた石を拾い上げて、女帝にぶつけようと試みる
上条「痛っ!」
女帝「無駄だってんだよクソガキ!この腕はこのジョースターの腕なんだよォォォッ!その腕貰ったァァァッ!!」
あっさりと回避された石は、少年の変わりの無い部分を殴る
そして、女帝はその鋭い歯でそのまま少女の手首に噛み付いた
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 00:43:00.52 ID:ZJ+vUAgn0
黒子「くぅっ・・・!」
上条「白井ッ!?くそっ!」
ドンと黒子を突き飛ばして距離を開ける
女帝「うがあああ!硬いッ!何着けてんだテメェェェェッ!!」
少年から貰ったブレスレットが、少女を女帝から守っていた
そうでなければ、彼女の手は噛み千切られていただろう
黒子「上条さん!どうやら敵の本体を探し出して叩くしかないみたいですわ・・・!」
女帝「だからさせねぇっつってんだろクソガキ共がァァァッ!!」
黒子「え・・・?ひゃぁぁっ!」
再び少年にくっ付き始める少女。全身が張り付いてしまったのか、思うように動けていない
女帝「チュミミーン!磁力が強くなってきた様だねェェェッ!今度こそテメェのその首食い千切ってやるよォォォッ!!」
ガキンッ
女帝「え・・・?貴様が・・・何故ここにいる・・・ッ!?」
口から血を流し、信じられない物でも見るかの様に、女帝は目を見張った
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 00:50:45.37 ID:E7p5O7tYQ
支援
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:11:00.24 ID:8awV64wH0
支援
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:13:15.49 ID:ZJ+vUAgn0
上条「やれやれ・・・間一髪ってとこか・・・」
少女に張りつかれたままで、自分も張り付いたまま少年が呟く
上条「やっぱり、これ持ってきて貰って正解だったな」
少年は右手に布袋を持ち、少女の首と女帝の間に捻じ込んでいた
女帝自身、勿論そんな棒如き噛み砕いてやるつもりであった
だが、布を裂き、中のケースを破壊して、更にその中から出て来た物は
女帝「アヌビス・・・!貴様そこで何を・・・ッ!」
コム・オンポでの戦いの後、少年はあの刀を拾って来ていた
もし、あの刀にまだスタンドが残っていたらと思うと放置して行く訳にもいかず、結局自分で管理するのが一番だと判断したからである
そしてその判断は、今確かに少女の命を救っていた
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:16:04.15 ID:ZJ+vUAgn0
トイレ入ってたら30分経過とかもうね('A`;)申し訳ないです
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:21:48.21 ID:gpsIvajE0
トイレで寝てたのか
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:26:01.70 ID:ZJ+vUAgn0
上条「これでお前の攻撃は封じたも同然だな」
女帝の口の中に、剥き出しの刃を向けたまま少年は右腕に話しかける
女帝「チュミミーン!アタイはあんたの腕そのものなんだよ!そんな事をしたらあんたの腕が真っぷ―」
上条「やれよ」
女帝「え・・・?」
上条「それで俺は右腕を失うかもしれないが、能力者のお前はそれ以上の重傷を負うんだろ・・・?最悪死ぬかもな」
ぐいっと刀を口の中に押しつける
上条「だから、やれよ。俺は怖くない」
怖くない訳などなかった
ただ、目の前の少女が死んでしまう事の方が、自分が死ぬ事よりも怖い
ただそれだけであった。それが上条当麻という少年であった
239 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:28:42.79 ID:zlS7UzcF0
上条さん危ねぇ!
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:30:23.83 ID:ZJ+vUAgn0
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:39:06.08 ID:ZJ+vUAgn0
上条「・・・出来ないのか・・・どうやら本当に俺の右腕を切ればお前は死んでしまう様だな」
黒子に刀を預け、少年は確信を得た
女帝「ガッ・・・グガガッ!」
刀を口に押し込められ、もはや喋る事も出来ずに女帝は意気消沈する
上条「さて白井、敵を探しに行こう」
黒子「そ、それなのですが上条さん・・・」
ぴったりと張り付きながら少女が言い難そうに答える
上条「・・・あー・・・そうだった・・・仕方ない」
黒子「え?きゃあ!!」
ひょいと黒子を抱き上げる。お姫様抱っこではなく、赤ん坊が母親に抱っこして貰う様な格好で
上条「恥ずかしいかもしれないけど、他の抱え方じゃくっ付いちゃうからな。さぁ行くぞ!」
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:53:36.18 ID:ZJ+vUAgn0
ネーナ「く・・・っ!マライヤ!私のスタンドが・・・っ!」
マライヤ「分かってるわよ。ネーナあの女は!?」
焦った声でネーナが電話をしてくる
ネーナ「大丈夫、あの女はジョースター共とは正反対の方向へ行ったわ。こっちには来ない!」
マライヤ「上等よ、ならわたしも出るわ!あんたも例の場所に来なさい!そこで全員殺してやるわ!」
そう言い残し、マライヤは電話を切った
マライヤ「ふふ・・・さぁて、行きましょ・・・」
少年達の元へ向かい、女は歩きだした
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 01:59:32.40 ID:8awV64wH0
しえーん
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:05:42.96 ID:ZJ+vUAgn0
上条「う・・・っ!ぐ・・・!磁力が・・・だんだん強く・・・!痛っ!今度は何だよもう!」
砂鉄、空き缶、ハンマー、果ては自転車と様々な物をくっつけながら二人は敵の姿を探していた
女「くすくす、あのカップル変わってるわね」
男「きっとそういうプレイなんだろ。若いうちは何でもやりたくなるんだよきっと」
黒子「・・・カップル・・・」
その言葉を聞いて、カァァと顔を赤くする少女
自分は今、この少年と密着状態。文字通り零距離なのである
少年の右腕に寄生するこのスタンドと、この磁力さえなければどんなに素敵なシチュエーションであったことだろうか
刀を押さえる両手に自然と力が入ってしまう
上条「痛っ!」
黒子「あ!ご、ごめんなさいですの・・・!」
上条「違う!急に磁力が強く・・・!」
その時、少年の目をめがけて一本のネジが飛んで来ていた
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:14:15.58 ID:ruT4q+Mt0
あたまがフットー(ry
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:17:51.00 ID:ZJ+vUAgn0
上条「危なっ!」
すかさず右手でガードをする
女帝「フガガッ」
マライヤ「ふふ、やっぱりその右手は磁力化しないようね・・・」
目の前の声の主に顔を向ける二人。そこにはモデルの様な女が立っていた
マライヤ「わたしの名前はマライヤ。豊穣神『バステト』の能力者・・・」
上条「そうかい・・・逢いたかったよ・・・ッ!」
少年が飛びかかろうとするものの、身体が重くて思うように動かない
マライヤ「アハハッ!そのまま押し潰されてしまえっ!」
そう言って身を翻す女。そのままゆっくりと立ち去る
上条「くそ・・・っ!待て・・・っ!」
少年は少女を抱えたまま、ゆっくりと、それでも確実に歩き出していた
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:17:56.27 ID:qf5gV1le0
上条さんとつながったまま町中を歩くなんて…
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:20:48.43 ID:gpsIvajE0
頭がフットーしそうですの!!
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:29:25.12 ID:ZJ+vUAgn0
マライヤ「おやおや、まだ頑張ってるのかいボーヤ」
数十分歩いた先で、女は少年達を振り返る
上条「・・・たり・・・前だ・・・ッ!お前を倒すまでは・・・ハァッ!」
肩で息をする少年を嘲笑うマライヤ
マライヤ「上条当麻、あなたなかなかステキよ。よく見たらそのお顔も中々チャーミングだしね」
女は前屈みになり、その立派な胸元を強調するように少年に言う
マライヤ「年齢は少し離れてるけど、恋人になってもいいなんて思ったりして。ウフフフ・・・」
マライヤ「どうせ抱くのなら、そこのペッタンコちゃんよりは、ナイスバディなわたしの方が良いと思わない?」
我慢できなくなったのか、高笑いを始める
黒子「・・・う・・・うくぅ・・・っ」
悔しいのか、それとも別の何かなのか少女が肩を震わせる
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:41:24.32 ID:A7nc1AdB0
そういやスタンドが見えるのは能力開発されているからでいいんだよね
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:42:51.82 ID:ZJ+vUAgn0
マライヤ「それじゃあね、ボーヤとペッタンコちゃん・・・アハハハハッ!」
高笑いを続けながら、女は更に少年達から離れて行く
マライヤ「痛っ!」
カァンと小気味の良い音と共に、マライヤの足に空き缶がぶつかる
どこからか飛んできたらしく、たまたまその直線状に入ってしまったのだろう
黒子「・・・あら、身体は無駄に育っていらっしゃっても、頭の方の成長は足りてないみたいですのね」
皮肉をたっぷりこめて少女が言う。この空き缶自体、少女がテレポートで飛ばした物なのであるが、女は気付かない
―このビチクソがァァァッ!!
マライヤ「・・・」
静かな怒りを胸に秘め、女は少年達を更に誘導し続けた
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:51:50.65 ID:E7p5O7tYQ
>>1乙 先に休ませてもらうんだぜ
朝8時くらいからはまた保守するよ!
>>1も身体壊さないように気をつけてな!
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:53:46.33 ID:ZJ+vUAgn0
上条「ついに・・・ハァ・・・ッ!見つけたぞ・・・!」
ネーナ「あら、本当に来たわね。馬鹿な奴ら」
マライヤの隣には、見た事もないオリエンタル衣装を身にまとった女が居た
黒子「て、敵がもう一人いますわ・・・!」
急に二人の身体にかかる磁力が強くなる
マライヤ「アハハッ!これで本当に正真正銘最高の磁力!この時を待っていたのよ!」
上条「何・・・!ぐ、ぐああああっ!?」
突如、地面に吸い付けられる二人。そこは鉄道の線路が通る場所であった
黒子「か、上条さん!早く逃げないと・・・っ!」
少女に覆いかぶさるような格好で、少年が足掻く。しかし限界まで強くなった二人の磁力はそうはさせなかった
女帝などもはや構っていられない。互いの腕同士までもがくっつきあい、互いの両手までくっついていた
ゴトン ゴトトン ゴトン
上条「ま、まさか・・・っ!?」
彼らの目の前に、スピードに乗った列車が、次第に、そして急速に近寄って来ていた
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 02:57:11.82 ID:zlS7UzcF0
女帝は大丈夫かよwwwwww
支援
256 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:03:12.60 ID:/PNt3so70
1乙
無理しない程度で頑張ってくれ
あす読ませてもらいますw
保守支援
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:04:49.65 ID:ZJ+vUAgn0
ネーナ「ねっ、ねぇ!?私のスタンドがまだあいつらにくっ付いたままなのよ!?」
慌てた様に一人の女が、もう一人に詰め寄る
ネーナ「列車が来るだなんて聞いてないわ!ここで動きを封じて始末するっ―」
パァン
マライヤ「言ったじゃない、さっき・・・『全員殺してやる』って・・・」
ネーナの胸元を正確に銃が撃ち抜く。彼女の身体がゆっくりと地面に倒れる
マライヤ「てめぇみたいな雑魚と報酬を分け合う訳ねーだろボケがっ!先に死んでろ!」
上条「お・・・!お前仲間を・・・!?」
マライヤの凶行に、信じられないといった顔をする少年
マライヤ「仲間!?アハハハハッ冗談!利用していただけだっつーの!あんた達が殺した事になるから安心して殺せるわ!アハハッ!」
女の高笑いは止まらない
黒子「あ、上条さん・・・私の上着、その右手で一気に引き裂いてくれませんこと・・・?」
上条「・・・はい?」
突然の少女の言葉に、緊急事態を目の前にしているというのに、少年は茫然としてしまった
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:17:39.83 ID:ZJ+vUAgn0
黒子「早く!間に合わなくなってしまいますの!強くっ!全力でお願いしますの!」
上条「ええぃっ!もうどうにでもなぁぁぁれぇぇぇっ!!」
少女の腕を張りつけたまま、ビリビリッと音を立てて、思い切り少女の上着を破る
マライヤ「アハハッ!死ぬ前にその『ペッタンコ』なまな板を彼氏に見せてあげようってのかい!?」
あまりの滑稽さに再び高笑いをする女
黒子「ペッタンコペッタンコと・・・そんなにお好きなのでしたら、お次はあなたをペッタンコにして差し上げますわ・・・っ!」
女の背後から、少女の声が聞こえた
マライヤ「・・・なっ!?いつの間に・・・!」
上条「そういう事か白井、やっと分かったぜ・・・!」
振り向いた女のすぐ背後から、今度は少年の声が聞こえた
黒子「いきますのっ!!」
最大磁力を放つ二人は、鉄道線路よりも強く引かれ合う
そして、その間に立っていた女を、最大まで高まった磁力でペッタンコに潰してやった
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:28:20.75 ID:ZJ+vUAgn0
黒子「ふう、やれやれですの・・・」
上条の幻想殺しに触れられていては能力は使えない
一瞬だけ手を離しても、テレポートをする為に集中する時間には足りない。結局少年の腕からの磁力に引き寄せられて、手に触れてしまうのだ
ならば、彼の右手を何かで覆ってやればいい。例えば服の切れ端などで
それからマライヤの背後にテレポートをして、二人の磁力で潰してやる。作戦が上手くいった
上条「・・・二人ともまだ息がある。救急車は呼んでやるよ・・・」
倒れている二人の女の生存を確かめて、少年が安心した様に息をつく
260 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:36:43.60 ID:ZJ+vUAgn0
女の気絶と共に、磁力が解除された事を少年は身を持って確認した
上条「そうだ、悪かったな白井。服は後で弁償するよ・・・」
取りあえず、と上着を少女に着せる。まだ少女の肩幅には大きすぎてぶかぶかである
とん、と少女の身体が少年に寄り掛かる
黒子「・・・どっ、どうやら、まだ磁力が残っているみたいですの・・・」
顔を赤くして、少女がその訳を聞かれる前に答えた
少年にはその意味は分からなかった
でもその姿が、とても意地らしく見えて、とても可愛らしく見えた
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:47:50.75 ID:ZJ+vUAgn0
上条「・・・そっか。それじゃあ」
少女を先程と同じように。左腕に少女を乗せて、右腕は少女の小さな背中に回して支えてあげる
しかし小さな、それでも少女にとってはとても大きな違うところがあった。今度は少年の自らの意思で抱き抱えてあげていたということ
黒子「は・・・っ、はわっ・・・!か、上条さん・・・っ!?」
上条「帰ろうか、皆の所へ・・・」
黒子「・・・はい・・・」
少年の肩に頭を預けて、少女は小さく頷いた
黒子「・・・ねぇ、上条さん・・・やっぱり、大きい方がお好きですの・・・?」
上条「・・・?いや、黒子は小さいままの方が可愛いんじゃないか・・・?」
そんな会話をしつつ、二人はゆっくりと元来た道を戻って行った
ゆっくりと、先へと進んだ―
262 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:49:55.27 ID:zlS7UzcF0
ほう
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:52:32.88 ID:ZJ+vUAgn0
>>245 >>247-248 何と言う無駄な連携('A`;)
>>250 そう考えて頂いてもOKですし、話の都合上見えるんだなという御都合理論で解釈していただいてもOKです
>>254 1スレ目の、ジョセフvs黒子思い出してしまいましたのー('A`*)ニヤニヤ
こんな時間まで、支援ありがとうございました
自分もそろそろ限界ですし、キリの良いので終了しようかと思います
明日は恐らくお昼頃から再開出来るとは思いますが、もしかすると少し外出してしまうかもしれません
もしよろしければ、再び皆様のお力をお貸し下さい
それでは、おやすみなさい('A`)ノシ
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 03:55:20.63 ID:HLeKQywa0
おちゅ
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 04:06:14.86 ID:gpsIvajE0
おつ
おつ
毎日読むの楽しみにしてるよ
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 07:20:48.44 ID:E7p5O7tYQ
おはよ保守
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 08:03:47.15 ID:cijcv0e+P
磁石って、7部と一緒?
3部よんだのずいぶん前だから、覚えてないや
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 08:04:12.11 ID:QdG4Nczb0
ts
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 08:20:50.03 ID:E7p5O7tYQ
ほし
oioi
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 11:17:40.21 ID:E7p5O7tYQ
会議だった すまん
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 11:59:15.36 ID:y0g8DU740
保守
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 12:30:54.66 ID:E7p5O7tYQ
保守
275 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 13:23:25.15 ID:kwLUF2AA0
保守
の
てーとくん
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 15:03:05.58 ID:jsBc4dJn0
ヒャッハー
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 15:20:54.73 ID:kwLUF2AA0
ここはとおさねぇぜぇぇぇぇぇ!!
280 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 16:08:31.92 ID:kwLUF2AA0
保守
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 16:28:58.56 ID:kwLUF2AA0
保守
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 16:29:15.25 ID:+JXzgsvu0
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:10:59.76 ID:kwLUF2AA0
保守
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:22:28.25 ID:9wnPtKBn0
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:25:08.36 ID:ZJ+vUAgn0
すみません戻りました('A`;)
昨晩言った通りに、少々私用で出かけてしまいました
保守ありがとうございます。これよりまた再開したいと思います
>>268 すみません、SBRはジョニィが爪を飛ばす辺りまでしか読んでないのでよく分かりません
完結したらコミックスで一気に読むつもりです
バステトの磁石自体は3部のお話であります
>>282 い、いかないんだからね!絶対に行かないんだからっ!
こっち投下したり、規制になるのが怖くて他のスレ見ても書き込むの躊躇いまくりなんだからっ!
>>284 ( ゚д゚ )
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:32:22.62 ID:ZJ+vUAgn0
打ち止め「どこ行っちゃったんだろう・・・とミサカはミサカはしょんぼりしながら歩いてみる」
本当は自分が迷子になり、そして迷子がふらふら歩きだすという禁忌を犯している事に気が付かない
男「ねぇ、お嬢ちゃん迷子かい?」
打ち止め「違うよ、みんなが迷子なんだよ・・・って、おじさん誰?とミサカはミサカは疑問を口に出してみる」
更に知らない人と会話をし出す始末。もはや手に負えない
男「そうかぁ・・・お嬢ちゃん・・・偉いネェ〜〜〜・・・」
男はその言葉を聞いて、サングラス越しににやりと目尻を下げてしまう
この男の名前はアレッシーと言う
暴力神『セト』の能力者で、大人に対しては強気に出られない気弱な男
しかし子供に対しては、その能力の名の通り、一方的な暴力を振るう事を好む下種であった
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:36:46.56 ID:kwLUF2AA0
おかえり!
支援!
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:43:20.87 ID:ZJ+vUAgn0
―本当に偉いガキだネェ〜・・・殺されやすいように一人で歩き回ってくれてるだなんてなぁ・・・!
アレッシー「お嬢ちゃん、良かったら一緒に探してあげようか?こっちにおいで・・・」
少女の傍に近寄る。セトは自分の影と交わった相手を若返らせる能力である
目の前の10歳程度のガキであれば殺す事など訳ないだろう
だが、この男はあまりにも慎重で、あまりにも気弱すぎた。目の前の少女相手でも、万が一ということを考えてしまう
―い、いやっ!このガキもこれまで旅を続けて来ているんだ・・・!もしかしたらと言う事もある・・・
この少女が何かしらの能力を使ったという話は聞いていない。いつも白髪の少年の近くに居る、それだけである
男の影が少しずつ少女に近寄って行く。残り5cm・・・4cm・・・3cm・・・2cm・・・1cm・・・
―やった!
打ち止め「知らない人について行っちゃダメだって彼が言ってたもん。とミサカはミサカはとても良い子にしてみたり」
少女が男から距離を取る
しかし、もう遅かった
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:45:15.92 ID:Yt0OHLDe0
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:46:08.45 ID:qf5gV1le0
さすがの一通さんもこれ以上幼いのはちょっと…いやまさか
>>290 いいぜ法律
テメェが幼児と付き合っちゃいけないっていうんなら
まずはそのふざけた幻想をぶち壊す!
いや、打ち止めを助けにきた一方さんもショタになれば問題ない
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 17:54:10.28 ID:ZJ+vUAgn0
打ち止め「・・・え・・・っ!?」
自分を取り巻く世界が、急速に大きくなっていく
ほんのわずかな一瞬ではあるが、少女の影は男の影に触れてしまった
打ち止め「・・・あ・・・嫌・・・」
信じられない程の速さで少女の身体が小さくなっていく
それと同時に、分からないけれども、とても大切な何かを失ってしまっている。そんな気がした
アレッシー「このガキ、小さくなる速度が速い様な・・・気のせい・・・いや、成長期だったのか・・・?」
まぁいい、と男が目の前の4歳程の少女を見て邪悪な笑みを浮かべる
―ただのガキを、これ以上小さくしたら面白くないからネェ〜・・・!
アレッシー「精々良い声で、泣いてくれよなァァァッ!!」
そして、何が起きているのか理解出来ていない少女の頬を
思いっきり殴りつけた
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:02:54.88 ID:Cpqx4CBM0
支援
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:07:49.02 ID:HLeKQywa0
ちょっとアレッシーの顔串刺しにしてくる
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:08:57.20 ID:ZJ+vUAgn0
打ち止め「うあ・・・っ!?」
男に殴り飛ばされ、少女に更なる混乱が襲い掛かる
助けてと声を出そうとしても、うまく声が出せない
アレッシー「偉いネェ〜・・・大声を出さないなんて・・・」
―逃げなきゃ・・・逃げなきゃ・・・
本能的にそう感じとった少女は、慌ててその場から離れようとする
打ち止め「・・・あ・・・っ」
しかし、少女のぶかぶかになった衣服がそれを邪魔して、上手く動けない
アレッシー「大丈夫だよぉ・・・じっくりといたぶってから殺してあげるからネェ〜・・・」
男が、ゆっくりと少女に近寄って行き
少女の身体を、更に思いっきり殴りつけた
>>214 あれジョナサンのボディのスタンド
つまりDIO様は念写なども可能
298 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:26:28.39 ID:ZJ+vUAgn0
一方通行「ったく、だからあれほどはしゃぐなって言ったンだ俺ァ・・・」
本来であれば、朝食を取りに行く予定であった
上条が行く直前になってトイレに駆け込み、仕方ないから黒子がそれを待つと言うので素直にそうした
一緒に歩いていたはずの、美琴と佐天は何やら女の子オーラを放ちながら会話しつつ、こちらを気にする事なく先へ行ってしまった
いつも一緒にいる少女は、何やら面白いものでも見つけたのか、突然走り出して見えなくなってしまった。いつものことである
では自分はどうするべきか
今から戻って上条達と合流するのも阿呆臭い。かといって前の二人に追い付いても会話に参加出来るはずもなく
とすれば、残されたのは打ち止めを探しに行くことである
別に気にしなくても、あの少女は自分の元へと戻ってくる
それは分かっていたが、他にやることもないのだ。仕方ない。そう、仕方がないのだ
苛立ちながら懐のデバイスを、指で遊ぶ
そう思い歩いていると、横道から一人の少女が飛び出して来た
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:39:06.40 ID:ZJ+vUAgn0
少女「あ・・・」
どこかで見た事があるような少女はこちらを見るなり、目を見張りだす
一方通行「・・・あァ・・・そういやァ妹達が世界中に居るってあいつ言ってたな・・・」
妹達『シスターズ』。御坂美琴のクローンの少女達で世界中に万に近い数が居る
元々は自分をレベル6へと進化させる為の実験のターゲットとして作られて―
この白髪の少年は、少女達を何人も、殺した
一方通行「・・・チッ・・・」
嫌なことを思い出してしまった。出来る事ならば、もう二度と思い出したくはない
しかし、決して忘れてはいけない。少年の十字架でもあった
一方通行「・・・こいよ、そンな格好するもンじゃねェ・・・」
少女は布切れを身体に纏うだけで、服らしきものを着けていなかった
その姿が、何故だか分からないけれども、少年にあの少女のあの頃を思い出させてしまって
そして、何故だか分からないけれども、この少女がとても愛おしく感じていた
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:51:09.60 ID:ZJ+vUAgn0
一方通行「・・・てめェ・・・いやお前・・・、あー・・・お嬢ちゃんの家はどこンだ?」
何度も言葉を選んで、出来るだけ丁寧に、出来るだけ脅えさせないように言葉を紡ぐ
少女「・・・」
少女は何も喋らない。もしかしたら、まだ自分を警戒しているのかもしれない
一方通行「あァ・・・えェと、俺ァお前・・・いやお嬢ちゃんのお姉さんの知り合いなンだよ」
出来るだけ優しく語りかけてやると、少女がこちらへとふらふら近寄って来て、少年にしがみついた
一方通行「御坂美琴って女と、打ち止めっていう・・・あいつよりも小さな妹なンていたンだな・・・」
この少女と戦う事が無くて、殺し合う事が無くて良かったと、無意識のうちに考えてしまう
一方通行「・・・そンな格好じゃ寒いだろォが・・・これ着てろ・・・っておいィ・・・!?」
未だ物言わぬ少女に上着をかけてあげる。別に緊張感をどうとか、特別な意味があったわけではない
顔を上げて、自分を見る少女の目からは涙が流れていた
そしてその涙が伝う頬は、まるで誰かに殴られたかのように赤く腫れていた
しえん
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 18:59:42.82 ID:L+4zW0Sy0
あーこりゃアクセロリータさん怒るわな
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:05:18.12 ID:ZJ+vUAgn0
一方通行「・・・その顔・・・どうしたンだ・・・ッ?」
少女は何も言わない。ただ涙に濡れた顔を少年に向けるだけであった
こんな小さな子が、この国で一人で生活しているわけがない
子供の喧嘩にしては、あまりにも強すぎる力で殴られている
少年の中に、静かに怒りが沸き上がってくる
アレッシー「待ってよぉ〜・・・逃げるのは偉くないよッ!偉くないからネェ〜ッ!」
そう言いながら、サングラスを掛けた男が少女の来た道からゆっくりと歩いて来た
その声を聞いて、少女の肩がびくりと震える
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:18:15.94 ID:ZJ+vUAgn0
一方通行「・・・てめェ・・・こいつの知り合いか・・・?」
クローンである少女の親の訳はない。ならば研究員か、それとも
―ゲェッ!?こいつはこのガキといつも一緒にいる・・・ッ!
アレッシー「ん、んんん〜・・・そう、俺はその子の親なんだよネェ〜・・・!悪い事した子におしおきしてる最中なんだよ・・・」
どうせこの幼くなった少女を見ても、同じ子だとは思わないだろう。嘘をつく
そして、セトの影を少年に伸ばす。残り3m・・・2m・・・30cm・・・・・・1cm・・・
その影を凝視する男。そして遂に、影が少年の影を捉えた
アレッシー「なぁ〜んちゃってネェ〜ッ!お前もガキにして嬲り殺してやガ・・・ッ!?」
一方通行「こンな小さな子をッ!虐めてんじゃねェよっ!!あンたそれでも本当に大人かよッ!」
男が言うよりも早く、小学生程の少年の右手が男を殴り倒す
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:19:21.93 ID:kwLUF2AA0
支援
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:21:06.11 ID:ZJ+vUAgn0
おおっと、半端な所ですが夕食に行ってまいります('A`;)
食べてちょっと休んだらすぐ戻るよ!
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:29:21.45 ID:kwLUF2AA0
いてらー
ゆっくりしなよ
早く帰ってこいよ!
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:41:00.51 ID:ZJ+vUAgn0
>>308 すみません、ゆっくりしてきました('A`;)
>>309 すみません、急いで戻ってきました('A`;)
よく考えたら食べながら投下出来るんじゃね?ということで再開します
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:45:23.71 ID:ZJ+vUAgn0
アレッシー「な、何で・・・?お前ガキになって・・・ガキなのに何でこんなに強いんだよ・・・!?」
小さくなった少年が、ただ純粋な怒りを乗せてアレッシーを怒鳴りつける
一方通行「うるせェよ!ガキだから弱いンじゃねェ!あンたが大人のクセに弱すぎるンだ!!」
そして後ろの少女を振り返って、更に怒鳴りつける
一方通行「お前もただ泣いてるだけじゃワケ分かンないンだよ!言いたい事があるなら、後悔する前にハッキリ言えよ!」
アレッシー「ひ、ひぃ・・・!」
自分よりは遥かに年下の少年に叱咤されて、男は思わず逃げ出してしまう
一方通行「あっ待てよオッサン!話は終わってねェぞ!」
少女「・・・う・・・ん・・・」
少女は、男を追いかけて行く少年の背中を見つめたまま小さく返事を返した
まだ何も持っていなかったその小さな少女の胸の中に、ある一つの感情が芽生える
少女は、その小さな少年の事を、無意識の内に好きになっていた
それでも、この少女には、それを彼に伝える事は出来ない
この胸を締め付ける想いは、「後悔」なのだろうか・・・
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 19:58:26.72 ID:ZJ+vUAgn0
一方通行「・・・チッ・・・なンだったンだあのオッサンは・・・」
気が付くと、自分の左手は知らない男の胸倉を掴み、右手は今にも殴りかからんとばかりであった
アレッシー「ひいいいいっ!もう能力は解除しました!もう私はあなた様方を狙いません・・・!許してェッ!」
その顔中ボコボコになった哀れな男の姿を見て、少年はよく分からないけれども、取りあえずその右手を力いっぱい振り抜いておいた
非常にムシャクシャしていただけと言う理由無き行動であったが、少年は反省しないし謝らない
それで満足して、いつの間にか来ていた道を戻る
―本当に何も理由なかったっけか・・・?
ふと、頭に何かが過ぎる
あの少女は
あの顔を腫らして泣いていた、あの少女はどうなったのであろうか
不安が胸を締め付けて、少年は全力で走り出した
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:07:09.93 ID:ZJ+vUAgn0
一方通行「・・・くそっ!いねェ・・・!どこへ行ったンだ・・・!?」
突然後ろから誰かに抱き付かれる
打ち止め「・・・ねぇ?誰を探しているの?とミサカはミサカは質問してみる」
一方通行「あ、あァッ?いつの間に戻って来たンだてめェ・・・!?」
言葉とは裏腹に、安心したような表情を浮かべる少年
その視線は少女の顔から、やがて少女の着ている上着へと移る
一方通行「・・・?その上着はさっき俺が貸した・・・」
それは、間違いなく自分の上着であった。ぶかぶかで、襟が少女の頬を隠してしまっている
打ち止め「さっきね、妹にあって来てお家に送ってあげてきたの!とミサカはミサカはあなたを安心させてみたり」
一方通行「そ、そうかァ・・・そン時返して貰ったンだな・・・」
少女は少年の手を取り、先へ歩き出す
それに引かれて、少年も歩き出した
アレッシーが原作以上にヘタレに
315 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:17:45.73 ID:ZJ+vUAgn0
打ち止め「ねぇ、この上着貸して貰っていいかな?とミサカはミサカは襟を立てて寒そうに身体を震わせます」
一方通行「あァ・・・それは別に構わねェけど・・・」
打ち止め「ねぇ、さっきの妹と、私どっちが可愛かった?とミサカはミサカは意地悪な質問をしてみる」
一方通行「あっ、あァ・・・ッ!?・・・ど、どっちも同じ位だったろ・・・」
打ち止め「ねぇ」
くるりと振り向く少女。その顔には笑顔が張り付いていた
一方通行「あァ・・・ッ?いい加減しつけ―」
打ち止め「私は、あなたの事が好きです、大好きです。だから、これからもずっと、ずうっと一緒にいて下さい」
あの少年は言った。「言いたいことがあるなら、後悔する前にハッキリ言えよ」と
だから、まだ培養槽の中に居たあの頃の少女と、今の自分との二人分の気持ちを込めて、少女は少年にハッキリと伝えた
一方通行「・・・なっ、ななな何を言い出すンだガキの癖にてめェは・・・!」
打ち止め「ハッキリ言わなきゃいけないんでしょう・・・?とミサカはミサカはあなたの返事を待ちます」
一方通行「〜〜〜ッ!言やぁ良イだろ!畜生!俺もお前が―」
ほんの僅かな他愛のない時間。それでも、二人にとってはとても、とても大きな意味を持つ時間であった―
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:21:35.08 ID:Cpqx4CBM0
ロリコンや・・・本物のロリコンやで・・・
さすがはアクセロリータさん…
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:32:31.47 ID:ZJ+vUAgn0
美琴「おっ、遅いわねあいつら・・・!」
少女はそう言いながら必死に攻撃をやりすごす
そう、今は戦闘の真っ只中。一瞬の油断が命取り、気など抜ける訳がない
佐天「で!す!か!らー!!今頃当麻と白井さんの二人は・・・ああっ・・・きっと禁断の・・・っ!」
美琴「うっ、うるさい!そんなんじゃないもん!!大体根拠がないわよ!」
敵の追撃を辛うじてやり過ごす。これ以上は非常に危険なライン
佐天「何言ってるんですか!健全な男の子が朝起きてトイレへ駆け込むって事は、それはアレなんじゃないですかっ!」
意味深な少女の発言に、思わず心が揺らいでしまった。今の彼女を例えるのであれば、罠に掛かった獲物である
美琴「あ、あれって・・・っ?ま、まさか・・・?ね、ねえっ!それと黒子が何の関係があるっていうのよ・・・っ!」
佐天「そりゃあアレなんですから、白井さんがごにょごにょして・・・で、二人揃って仲良くこっちに来る訳ですよ!」
まるでカップルのように!と佐天が付け足す。その言葉の拳銃で、ついに美琴の胸は撃ち抜かれた
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:34:55.99 ID:kwLUF2AA0
支援
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:43:15.19 ID:ZJ+vUAgn0
美琴「そ、そんな事・・・そ、そうよ!一方通行の奴は朝起きて普通に来たじゃない!」
そう言って白髪の少年と、それにくっ付いているはずの妹を振り返る
僅かな反撃と起死回生の糸口を見つけ出し、それで攻勢に回る・・・はずの目論見は水の泡となった
佐天「おやおやー・・・いませんねぇー・・・?これはひょっとして、彼らに気を使って別の場所でって事では・・・」
本当はこの二人が彼らをぶっちぎって行ってしまったのであるが、本人達は気が付いていない
佐天「ま、当麻は別に誰とも付き合ってないみたいですしー。私が狙ってもオッケーって事ですよねー」
佐天が心底楽しそうなにやけ顔で、更に美琴に追い打ちをかける
美琴「え・・・っ、ちょ、ちょっと待ってそれは・・・!」
目の前の少女の胸を見て慌ててしまう。巨とまでは行かなくても、自分や黒子のそれよりは立派なものであった
美琴「ち・・・っ!違うもん・・・!当麻は・・・当麻はそんな・・・!」
敵が最終防衛ライン突破、考えのまとまらない頭で捨て身の特攻をかける
上条「俺がどうしたって?」
大人しくなっている黒子を抱き抱えながら、少年が二人の前に姿を現す
核級の地雷を起爆した瞬間であった
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 20:58:44.60 ID:ZJ+vUAgn0
美琴「あ・・・っ、あぁ・・・っ、アンタ達何を・・・!?」
あまりにも深刻なダメージ。震えた声で辛うじて声を絞り出す
佐天「ままま、まさか本当に・・・トイレでナニかやってきたんですか・・・っ?」
耳年増と言うべきであろうか、そういう知識はあるがいざ目の前で見せつけられると、自分のことでもないのに顔が真っ赤になってしまう
上条「・・・?あぁ、最初にトイレで(敵に)襲われちゃってさ。それで仕方ないから」
肝心な部分を端折りながら、それだけ伝える。本人はその武器の威力がどれ程のものなのか、気が付いていない
佐天「おおお・・・っ、おっ、襲われ・・・何と言う行動力・・・っ!流石白井さん・・・!」
美琴「ちょ、ちょっと黒子!あんた何を・・・っ!」
上条「おっ、おいおい、白井がいなかったら今頃上条さんはトンでもない事になっていましたよ?」
少年がフォローをする。少女は顔を二人にちらりと向けて、勝ち誇ったような顔で
黒子「・・・お姉さま、これは戦争ですのよ・・私達は既にライバルですの・・・」
そう、二人だけに聞こえるように、呟いた
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:12:23.63 ID:ZJ+vUAgn0
上条「え?白井どうした?」
黒子「あぁ・・・!上条さん、私眩暈と吐き気がしてきましたの・・・!背中をもう少し強く押さえて欲しいのですわ・・・!」
こっこうか!?と少年が少女を支える手に力を入れる
佐天「あ・・・っ、あわわ・・・!何と言うラブ・デラックス状態・・・っ」
美琴「だっ、駄目!駄目よ当麻!駄目駄目駄目駄目駄目ーっ!」
目の前で起こった光景に二人の少女が混乱をし始める
上条「え?あっ、そうか・・・!悪い白井!」
そう言って黒子の後ろに回した手で、少女の背中を優しくさすり始める
黒子「はっ、はわ・・・っ!か、かみじょー・・・さぁん・・・」
一瞬ビクっとしたかと思うと、次の瞬間には目をとろんとさせて、少年が為すがままにされてしまう
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:16:15.21 ID:qzg7rAQOO
ラブ・デラックスwwww
上手いなwww
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:28:05.41 ID:ZJ+vUAgn0
上条「そうだよな、吐き気がしてるんだったらこっちにしておくべきだったよな・・・本当にすまなかった」
心からの謝罪を始める少年。その姿はまるで、恋人を気遣う―
美琴「とっ!当麻っ!!冷たい物買って来てくれないかしら!黒子は私達が見てるから!」
佐天「そそそっ、そうですよ!このままの状態が続いたら・・・私達の・・・いや白井さんの身体が持ちませんよ!」
息の合ったコンビネーションを用い、もっともらしい理由を付けて、二人を引き離す
上条「あぁ、確かにそうだ・・・!今皆の分の飲み物も買ってくるからな!」
そう言って少年は駆け出す
黒子「・・・あぁ・・・上条さん・・・っ!」
美琴「くぅー・・・ろぉー・・・こぉー・・・」
佐天「こっ、これはもしやあの伝説の・・・!」
―修羅場って奴なのでは・・・っ!?
美琴「くっ、黒子っ!いや白井様!どうやってああなったのか、教えて下さい!!教えろーっ!」
黒子「ごっ、誤解ですわお姉さま!!あれは敵に襲われてやむなく・・・!」
彼が戻って来るまでの間で、黒子は起こった事を説明するしかなかったのであった
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:29:57.87 ID:Hv17z7K+O
ようやく●買えた…
支援
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:35:31.77 ID:kwLUF2AA0
会社出る前に最後の支援
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:41:44.93 ID:ZJ+vUAgn0
美琴「な、なんだ・・・やっぱりアレなんて無かったんじゃないの・・・」
佐天「うーん・・・そりゃまぁ白昼堂々する人なんていないですよねぇ・・・」
一方通行「何やってンだてめェら・・・」
そこへ少女を連れた少年の、呆れた様な声が聞こえる
何か良い事でもあったのか、少女はぽやーっとして顔を赤くしながら少年にぴったりと寄り添っている
黒子「その子、どうかいたしましたの?」
突如声を掛けられて、打ち止めは慌て始めてしまう
打ち止め「はっ!?わ、私は小さい時の彼も好きだけど、やっぱり大きい方が良いです!とミサカはミサカはありのままを告白します!」
一方通行「・・・ちょ、おっ、おいィィィィ・・・ッ!?」
こちらも顔を赤くするのを見て、二人は確信した
佐天「ま、まさか本当にアレを・・・!しかもこんな小さな子と・・・!?ロリコンだー!ロリコンがいますよーっ!!」
美琴「い、いやああああああああああ!!変態!変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態変態ィィィィィッ!!」
一方通行「だから何でなンだよォォォォォォォォッ!!!」
何が何だか分からない四人と、ひたすらに白髪の少年に罵声を浴びせ続ける少女二人だった
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:46:13.95 ID:ZJ+vUAgn0
さて、キリの良い所にやっとなったので、お風呂と少々休憩をしてまいります('A`;)
支援ありがとうございました
>>セロリ
嫌だなぁ、彼は紳士ですよ。ただの紳士
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 21:49:14.43 ID:qzg7rAQOO
乙
セロリ、風呂というとリンスを思い出す
>>328 あらいやだわ、この作者は変態【ロリコン】なのね
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 22:06:21.74 ID:E7p5O7tYQ
支援
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 22:19:55.35 ID:RqLPJrk6Q
なんだかんだでもうエジプト9栄神か、この先の展開が楽しみで仕方ない
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/26(火) 22:43:45.03 ID:E7p5O7tYQ
保守&支援
ほ
し
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:08:50.06 ID:XrNs+uBO0
すみません戻りました。なんだこの腹の不調っぷりは・・・!('A`;)
>>330 Yes,I AM !!【訳:いいえ、それはナンシーです】
保守&支援ありがとうございました。これよりまた再開します
途中で変に間が空いたら、トイレに籠っているんだなぁとお察し下さい('A`;)
すまない、俺はもう限界だ・・・
寝る前に
>>1にこれを・・・
つ腹痛薬
338 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:16:59.90 ID:XrNs+uBO0
男「私との賭けに勝ったら、その場所を教えましょう」
そう言って男は燻製魚を、外へと2つ放った
男「あの塀の上を歩いている猫、どちらの燻製を先に食べるか賭けて、私に勝てばお教えいたしますよ・・・フフ・・・」
一方通行「・・・チッ・・・面倒くせェ・・・!なら右だ右の肉にする!これで良いんだろ!」
怒りを募らせて、白髪の少年が片方の肉に賭けた
上条「お、おい、良いのか・・・?」
一方通行「別に肉がデカイからなんて、阿呆が思い付くみたいな理由じゃねェよ・・・それともてめェが賭けてくれンのか?」
言葉に詰まる少年。何しろ自他共に認める不幸ぶりから言って、ギャンブルに勝てる気はしない
美琴「・・・なんでこんな事になっちゃったのよ・・・」
溜息をつく少女
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:23:05.14 ID:gnFfksiI0
ダービーだー!
男どっから出てきたwwww
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:26:31.27 ID:XrNs+uBO0
少し遡って
上条「もうすぐカイロ・・・らしいぞ」
少年が、車内で気落ちしているメンバーにそう告げる
少し前に、ジョセフから写真が送られてきた
建物の一部が映っているが、詳しい事はよく分からない。しかし老人はその場所を探せと言う
しかし、こんな写真から何をどう見つければ良いのか、途方に暮れている所であった
一方通行「あのジジイ・・・言うならもっと詳しイ情報にしろってンだ・・・ッ」
佐天「ほら元気出しましょうよロリ・・・一方通行さん!」
運転手の少年を励ます佐天と打ち止め。その脇に一件のカフェが見えた
上条「あぁ、もうお昼だし何か食べて行こう。あそこなら誰か知ってるかもしれないし、どうだ?」
少年のその発言で、立ち寄る事になり
そして、その建物を知っているという男に賭けごとを挑まれたのであった
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:29:37.66 ID:ZCe3o3gH0
支援
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:36:55.20 ID:XrNs+uBO0
トントン
少女の肩を叩く
美琴「な、何よ?アンタから声かけてくるなんて珍しい・・・」
一方通行「左側の肉の方に、あの猫が嫌がりそうな電磁波でも作っとけ・・・」
小声で少女の耳元に囁く
美琴「・・・え?なにそれつまりイカサマじゃないのよ・・・っ!」
同じく小声で囁き返す少女。しかし結局、これ以上無駄な時間の浪費は避けたいと言う事で渋々同意をした
男「ところで・・・あなたが負けた時に、何を賭けるか聞いていませんでしたね・・・」
一方通行「ケッ、金が欲しいンだろてめェは」
男「ノーノー、私はギャンブラーです・・・そしてこれは互いの魂を賭けた勝負なのです・・・?良いですね、それで?」
一方通行「へェへェ、そいつァ気障なこって」
―どうせあの猫は左の肉は食えねェんだよ・・・!
男「おおっと、猫が気が付いて肉に近寄ってきましたよ!」
344 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:40:15.11 ID:ZCe3o3gH0
支援
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:50:00.06 ID:XrNs+uBO0
猫は右の、白髪の少年が賭けた肉へと走り寄ってくる
一方通行「・・・チッ、これでもう良いだろ・・・俺の勝ちだ、場所を教えろ」
男「まだですよ・・・!まだ、勝負は捨ててはいけない・・・」
目線を離さず男は告げる
そして猫は左の肉へと近寄り出した
男「ふふふ、私の勝ちですねこれは・・・!」
突然猫が悲鳴を上げる
猫「ギニャァ!?」
美琴「・・・うぅ、ごめんね猫ちゃん・・・」
そして猫はどちらの肉も選ばず、その場から立ち去って行ってしまった
346 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 00:57:56.65 ID:ZCe3o3gH0
支援
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:03:19.16 ID:XrNs+uBO0
一方通行「・・・ま、これも一つの結果だよなァ・・・おい、勝負は終わっただろうよォ?」
男「フフ、そうですね・・・あなたの負けです」
一方通行「はァ・・・?何言ってんだてめェ・・・!?」
男「言ったじゃないですか。『私に勝てば教える』『あなたが負けたら魂を頂く』と・・・私に勝った訳でもない、あなたは負けたのですよ・・・」
そう言い終わると同時に、白髪の少年の身体がテーブルの上に倒れる
打ち止め「ど、どうしたの!?ねぇしっかりしてってミサカはミサカはあなたを呼び掛け続けてみる・・・!」
上条「お前まさか・・・ッ!?」
男「私の名前はダービー・・・そして能力は冥界神『オシリス』・・・博打で負けた者の魂を奪うスタンドだよ・・・フフ」
その言葉を聞いて、少年達は身構える
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:07:06.18 ID:1PlHhjNc0
ダービーさんが意味わからんこと言ってる
引き分けは一方通行の負けなのか
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:07:56.42 ID:juZzoWkK0
言ったもん勝ちなんだろきっと
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:13:13.41 ID:gnFfksiI0
「イカサマをしてまでも引き分けだった」ってことで、一方通行さんの魂が負けを認めたと予想
ダービーさんはイカサマを正当な手段として見てるからね
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:15:43.79 ID:XrNs+uBO0
ダービー「おおっと、私を殺すかね?いいでしょう、おやんなさい。そうしたら彼の魂は永遠に戻らない・・・」
黒子「・・・ッ!」
ダービー「もし、彼の魂を取り戻したいのであれば―」
打ち止め「私が勝負する・・・!ミサカはミサカは・・・!今とても怒っています・・・っ!」
ダービー「ほう・・・!?しかしこれは子供のお遊びじゃあないんだが・・・?」
思わぬ相手の登場に少々驚いてしまう男
打ち止め「私も魂を賭ける!ミサカはミサカはそれくらい本気だって証明してみる!!」
佐天「ちょ、ちょっと打ち止めちゃん・・・!?」
ダービー「グッド!では私は、この少年の魂を賭けましょう・・・!」
周囲の抑止も振り切り、少女とダービーの賭けが始まった
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:16:34.86 ID:SKcU0AOk0
>>348 あんまり自信たっぷりにダービーが言い放ったから、一方さんが負けたと思い込んだんじゃね?
オシリスとアトゥムは相手が敗北認めたらアウト
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:27:56.56 ID:XrNs+uBO0
ダービー「勝負は・・・フフ、そうですね。お嬢さんでも分かるシンプルなゲーム、『グラスとコイン』なんてどうでしょう・・・?」
グラスとコイン・・・グラスの中に液体を入れ、その中にコインを入れ合って、先に水を溢した方が負けというゲームである
打ち止め「・・・分かった・・・とミサカはミサカは同意してみる」
ダービー「グッド!中々要領の良い娘さんだ・・・」
そう言うと男は、適当なグラスを取り出して中に水を入れた
上条「大丈夫なのか・・・?」
心配する少年達とは裏腹に、目の前の少女は驚くほど冷静に頷く
ダービー「さぁ!ゲームを開始しましょう!先手後手好きな方をお譲りしましょう!一度に投入して良い枚数は5枚までにしましょうか・・・!」
―私が先手を取ったら、ゲームが終了してしまうからね・・・!それでは詰まらない・・・実に詰まらない・・・!
水はグラスの大半を占めており、恐らく10枚も入らないであろう
―ククク・・・私は経験から知っている・・・このグラスに入るコインは残り8枚・・・!9枚目でアウト・・・!
打ち止め「・・・先手を、取ります。とミサカはミサカはあなたに告げます」
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:39:00.74 ID:XrNs+uBO0
打ち止め「私はまず、1枚のコインを入れます、良いですか?とミサカはミサカは宣言してみる」
ダービー「フフッ・・・いきなりたったの1枚ですか・・・少々お嬢さんを見くびってしまったらしい・・・」
その言葉にピクリと反応する少女
上条「挑発だ・・・!気にせず続けろ!慎重に行くんだ・・・!」
打ち止め「・・・訂正します。2枚のコインを入れます。とミサカはミサカは怒りながらあなたに伝えてみる」
ダービー「フフ・・・単純なお子様だ・・・」
―黙ってろジョースターの小僧ッ!
冷静そのものの指の動きで、二枚のコインを投入する少女
まだ問題は無く、少しグラスの表面が盛り上がった程度であった
ダービー「ふふ、なら今度は私の番だ・・・4枚のコインを投入するよ・・・おっと、テーブルに手を付けないでくれたまえ」
男は慎重に、慎重にコインを投入し始めて
水をこぼす事なく、無事成功させた
356 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 01:53:32.25 ID:XrNs+uBO0
限界であるかのように、表面に水を張るグラス
黒子「こ、これは流石にもう無理ですわ・・・!」
打ち止め「大丈夫・・・まだ入るから。とミサカはミサカは証明してみる」
ダービー「ほう・・・?もう一枚入れるとは、勇気があるお嬢さんじゃないかね・・・?」
―入るコインは残り二枚・・・!表面張力のお陰で、まだまだ入るのだよ・・・!
このグラスを見て2枚もコインを入れられる様な人間はまずいない
そして少女が手に取ったコインの枚数は
2枚
ダービー「・・・な・・・ッ!?」
―な、なんだとこのガキィィィ・・・ッ!?
上条「お、おい・・・!いくらなんでも2枚は・・・!」
打ち止め「静かに・・・とミサカは・・・ミサカは慎重にコインを・・・グラスに投入・・・してみる・・・」
音一つ立てずに、少女はコインを1枚ずつグラスへと入れた。合計8枚のコイン
水はまだ、零れていない
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:03:31.27 ID:XrNs+uBO0
打ち止め「さぁ、次はあなたの番だよ・・・とミサカはミサカはあなたを急かしてみる」
佐天「す、凄いよ打ち止めちゃん!もうこれ以上は無理だよ!」
ダービー「・・・うるさい・・・ッ!黙れ!ええい、この場所は影になって入れにくい・・・!」
―ククク・・・思わぬ偶然とは言え、既にこの為の備えはあるのだよ・・・
そう言って席を立ち、テーブルの横へと移動をする男。男がどいた事で、日光がグラスに当たりキラキラと輝いて見えた
黒子「負け惜しみですわね!」
もう既に勝利と言わんばかりに、少年達の顔もグラスの様に輝き始める
打ち止め「おじさん、もう表面張力の―」
ダービー「表面張力の限界だ。もう無理だよ。と考えているのだろう・・・」
1枚のコインを手に取る男、そして慎重に、慎重にグラスの中へと入れた
打ち止め「・・・え?とミサカはミサカは目を見張ってみる・・・」
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:17:29.26 ID:XrNs+uBO0
誰も気が付いていなかったが、男はイカサマをしていた
見えない位小さなチョコレートの破片、それをこっそりとグラスの底へと、先に忍ばせてグラスを僅かに傾けていた
そして自分が席を立ち、陽を当てる事によりチョコが溶けだして、グラスが平面に戻る
そうやって出来た僅かな隙間に、コインを入れた。そしてそれは成功をした
少年達は疑う事を知らないのだろうか、グラスを調べもしなかった。それ故あまりにも簡単に成功してしまった
ダービー「さぁ・・・次はお嬢ちゃん・・・君の番だよ・・・?」
静かに、男が目の前の少女に言い放った
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:26:29.25 ID:XrNs+uBO0
佐天「う、打ち止めちゃん・・・」
上条「おいっ!もうやめてくれ!もう―」
打ち止め「二人とも、黙ってて・・・?とミサカはミサカは静かにお願いをしてみる」
お願い、というよりもそれは命令の様な口調で
普段の少女からは想像出来ない姿に、思わず圧倒されてしまう
それくらい、彼女は今怒っていた。そして彼を助けたかった
打ち止め「私は、1枚のコインを入れます。とミサカはミサカは宣言してみる」
ダービー「フフ・・・どうぞ・・・」
―無駄だッ!そのコイン1枚分丸々入る余裕など既にない・・・ッ!
男の心中を知らず、少女は慎重にグラスの中に半分コインを浸す
しかし、中々手放さない。恐らく限界だとこの幼い頭ですら分かっているのだろう
ダービー「フフ・・・早くしてくれないかね?」
男が急かす。そして、少女は意を決したかのように、手を離して
グラスの中に、コインを入れた
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:37:49.19 ID:XrNs+uBO0
上条「な・・・っ!?」
その場にいる、打ち止め以外の全員がその結果に目を見張った
ダービー「ば、馬鹿な・・・!?入っただと・・・!?」
この男も、その中に含まれていた
打ち止め「何を驚いているのかな・・・?とミサカはミサカはあなたに疑問を持ってみたり」
ダービー「・・・ふっ、良かろう・・・!私も次は1枚だけ入れさせて貰おうか・・・!」
―この私が見誤ったか・・・いや、イカサマか・・・?しかし何も見えなかったぞ・・・!?
指でコインを摘み、慎重にグラスの中に半分ほど浸す
少年達からは見えなかったし、勿論ばれない様に持っている。その指には脱脂綿も一緒にあった
脱脂綿が水を吸い取るまで待ってから、男はコインを投入する
そして、今度こそもう1枚も入らないであろう程に、水を張ったグラスが出来上がった
ダービー「・・・きっ、君の番だよ・・・!」
本人すら気が付いていなかったが、男の額には、汗が浮かんでいた
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:41:25.99 ID:DRMcJt5U0
な
362 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:47:40.84 ID:XrNs+uBO0
それから何度も番を巡らせる
その度にダービーはイカサマを用いてコインを入れるが、目の前の少女は何故かコインを投入し続けた
グラスの中に入っているコインは既に15枚を超えた。緊張の糸は、既に限界まで張りつめていた
上条「コ、コインって意外と入るもんなんだな・・・」
黒子「知りませんでしたの・・・」
―馬鹿共がッ!そんなわけねぇだろうがァァァッ!!
しかし、自分もイカサマを使っている以上強くは出られない。先程の少年とは違い、それではこの相手は負けを認めないだろう
恐らく互いに気が付いている。そして、相手に負けを認めさせるには、水をこぼさせるしかない
そして再びダービーの番が廻り、脱脂綿を指に着け慎重にコインを投入しようとする瞬間
打ち止め「ねぇ、おじさん・・・イカサマしてるでしょ?とミサカはミサカはお見通しなんだよって教えてあげてみる」
ダービー「な・・・っ!?」
今まで余計な事は何も言わなかった少女に、突然核心を突かれてしまい、思わず動揺してしまう
そして
打ち止め「おじさん・・・水、こぼれたよね?とミサカはミサカは負けたと教えてあげてみたり」
確かに零れた水を見て、静かに少女が笑った
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 02:49:05.04 ID:SKcU0AOk0
打ち止めTUEEEEEEEEEEEEEE
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 03:00:37.46 ID:XrNs+uBO0
ダービー「ぼっ!妨害だッ!このガキ今妨害をしなければ俺は負け―」
そこまで言いかけてハッとしてしまう
打ち止め「負けを、認めたたよね今・・・!!とミサカはミサカはあなたの言質を取ってみたり」
ダービー「う、うおおおおおお!?違う!私は断じて負けなどォォォッ!!」
一方通行「・・・ぐ・・・」
白髪の少年が目を覚ましてしまう。もはや自分でも分かる、負けを認めてしまったのだということが
上条「一方通行の奴が元に戻ったとなれば、もうお前を殴り飛ばしても良い訳だ・・・ッ!」
少年達が男に迫る。その眼には怒りの炎を燃やして
打ち止め「待って!ここでこのおじさんから情報を聞くのが目的なんでしょ!?とミサカはミサカは皆を止めてみる!」
そして、少女は男へと振り向いて満面の笑みを浮かべる
打ち止め「ねぇ・・・もう一度魂を賭けるよ・・・だから」
打ち止め「もう一度、勝負しよう・・・?とミサカはミサカは―」
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 03:09:04.85 ID:XrNs+uBO0
―何を考えているのだこのガキは・・・ッ!
カードをシャッフルしながら、ダービは考えた
このトランプは、まだ未開封を証明するセキュリティシール付きのものを開封したもの
そして、あの少年の右手でも触って貰い、何も能力が関係していないことをも証明した
打ち止めと呼ばれる少女は言った、ポーカーで勝負しよう、と
ポーカー自体ダービーが最も得意とするギャンブルの一つであり、この状況は願っても無い事であった
―しかし、このガキは一体何を・・・ッ!
それだけが不安であった
ダービー「さぁ、次は君がカードをカットする番だ・・・!」
カットとは・・・トランプの山をいくつかの山に分け、その順番を入れ替える事である
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 03:19:32.52 ID:XrNs+uBO0
―どうカットしたとしても、私は今のシャッフルの間でどこに何のカードがあるか覚えた・・・!
少女は男からカードを受け取ると、テーブルの上にばらばらと広げて混ぜ始めた
ダービー「おっ!おいっ!?それはカットじゃあないぞッ!?」
突然の奇行に声を荒げてしまう。こうなっては最早配置を覚えた事の意味がなくなってしまう
打ち止め「くすくす・・・ごめんなさい。私子供だから、難しいルールはよく分からないの。とミサカはミサカは言い訳をしてみたり」
でもこの方がよく混ざるでしょ?と付け加えながら、少女の皮を被った何かが男に向かって伝えた
ダービー「・・・クッ・・・ディーラーはあそこの丘の上でサッカーをしている少年に―」
打ち止め「いらない。テーブルの中央に置いて、一枚ずつ引いていけば良いから。とミサカはミサカはあなたの提案を否定してみる」
「お互いに、イカサマが出来ない様に見張らないとね」と、目の前の少女が言った気がした
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 03:29:22.74 ID:XrNs+uBO0
ダービー自身、例えイカサマを使わずともポーカーには自信があった
だから、この勝負自体負けるはずは無いと踏んでいた
ダービー「・・・私から引かせてもらおうか・・・!」
1枚、そしてまた1枚とゆっくりカードを引き、手元に5枚のカードを扇状に広げる
少女もまた、ゆっくりと一枚ずつカードを引いて行く。その動作におかしな所は全く見られない
手元に5枚のカードを集めると、少女はそのカードをまとめて前から順番に何度もめくって行って調べていた
ダービー「変わったカードの見方をするな・・・」
打ち止め「・・・どこかで、あなたの仲間とかが見てるかもしれないから。とミサカはミサカは理由を答えます」
―チッ・・・!このガキ・・・!
事実、この店にいる人間全ては自分の息がかかった者達であり、手札を伝える事も仕事の一つであった
しかし、少女はそのイカサマすらも封じ込めていた
368 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 03:40:32.04 ID:XrNs+uBO0
ダービー「2枚チェンジ」
打ち止め「このままで良いよとミサカはミサカは伝えます」
―ククク・・・ッ!早速スリーカードか・・・悪くない・・・!
降りない限り、参加料と、勝負料により、降りない限り一試合最低でも2枚のコインが必要である
そして、互いの手元には今、10枚のコインがある
ダービー「さあ、勝負だ・・・!」
互いに2枚ずつ賭け、カードを開く
7のスリーカードに対する少女の手は、3のスリーカード
ダービー「おっと、危ない危ない・・・」
―流れは今、私に来ている・・・ッ!
一人の少女が場のカードを全て一か所に集め
男の手が、賭けられた少女のコインを奪い取る
次の試合を始める前に、佐天と名乗る、調べるまでもなく素人な少女がカードをシャッフルする
ダービー「さぁ、ネクストゲームと行こうか・・・ッ!」
この打ち止めを見て一方さんはどう思うのだろうか……
支援
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 03:49:44.22 ID:XrNs+uBO0
少女はポーカーにおいて、驚くほど弱かった
打ち止め「う・・・く・・・降ります・・・とミサカはミサカは項垂れてみる・・・」
場に賭けられた参加料の1枚のコインを奪い取る
少女の残りのコインは、残り1枚のみ
ダービー「ンンン〜?さっきまでの威勢はどうしたのかなぁお嬢ちゃん・・・ッ!」
一方通行「ンなゲームどうだって良ィ!こいつをぶっ飛ばしてやりゃ・・・!」
激昂する少年を、悲痛な声を上げて少女が止める
美琴「駄目よ!ここでそんな事をしたら負けを認めた事になっちゃうわよ・・・っ!」
―ククク・・・私は今までに出たカードを全て覚えている・・・!
そしてまだあるカードが全く出ていない事に気が付いていた
10とジョーカーがまだ、一枚も出ていなかった
そして、先程カードをシャッフルした際に、男はいくつかのカードの背に気付かれない程小さな傷を付けていた
その中に、全ての10とジョーカーは含まれていた
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:00:41.86 ID:XrNs+uBO0
少女の引くカードを確認する。その中のどれにも傷は付いていない
―クククッ!こんな事もあろうかと・・・!
気がつかれないように袖口へと手を伸ばす。そして掴んだものは
同じトランプの10を4枚と、ジョーカー1枚
ダービーは予め衣服の中に全てのカードを仕込んでいる。その中から取り出して、巧妙に今の手札と入れ替える
ファイブカード、現時点で存在しうる最強の役
―このガキはもう降りる事も出来ない・・・ッ!
ダービー「お嬢ちゃん、君のコインは今1枚しかない。それでは参加料しか払えない・・・言っている意味は、分かるね?」
打ち止め「・・・っ」
何も言わずに、ゆっくりと少女は少年達を振り返る
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:10:40.41 ID:XrNs+uBO0
一方通行「・・・わァってるっつの・・・俺の魂も賭けてやる!」
ダービー「グッド!しかし私は残り19枚全て賭ける!」
上条「・・・なら俺の魂も賭けよう・・・!これで合計21枚だ・・・!」
美琴「おっと、アタシも賭けるわ!これで31枚ね!」
その少年の言葉を切っ掛けに、次々とベッドを始める少年達
ダービー「な・・・っ!?貴様ら正気か・・・ッ!?」
打ち止め「足りない分をおじさんも賭けないといけないよね・・・?とミサカはミサカはルールを確認してみる」
ダービー「な・・・ァ・・・!?何を賭けろというのだ・・・!」
上条「DIOについての情報を、洗いざらい喋って貰おうか・・・ッ!」
ダービー「う・・・ッ!?そ、それは・・・!!う、うおおおおおおおお・・・っ!?」
―言え!ダービー!コールだ、コールと言え・・・!最強の役なんだ!負ける訳が無い・・・ッ!
息を急に荒げ出し、男が動揺をし始める。知っていると言わんばかりの反応であった
ダービー「ぐ、ぐおおおおおっ!!コォォォォォォルだァァァッ!!」
男が勢い良くカードを広げる
男の10のファイブカードに対する少女の手は、2のワンペア―
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:21:36.68 ID:XrNs+uBO0
ダービー「ふ・・・!フハハハハハハハッ!勝ったぞ!私の勝ちだッ!貴様らの魂はこれで・・・ッ!!」
腹の底からの笑い、おそらく生きて来て最も心の底から喜んだ瞬間であった
打ち止め「くすくす・・・ねぇおじさん・・・」
―な!?何故まだ魂が・・・ッ!?
打ち止め「イカサマってさ・・・バレちゃったら反則負けだよね?とミサカはミサカはあなたの負けだと伝えてみる」
少女の細い指が、既に除去された捨て札を漁る
その中に、4枚の10と、ジョーカーがあった
打ち止め「ねぇ、もうとっくに捨てられたカードを、どうして出す事が出来たのかな?とミサカはミサカはあなたを問い詰めてみたり」
少女が男を追いつめる
ダービー「なっ、何故そこに・・・!?」
打ち止め「ねぇ、どうしてなのかなぁ・・・?」
微笑みながら、少女は男を問い詰め続けた
374 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:33:35.43 ID:XrNs+uBO0
一方通行「オッサン、悪ィが調べさせて貰うぜ・・・!」
少年がダービーの身体を探る、するともう一組のカードが見つかった
黒子「はぁ・・・そこから都合の良いカードを出していましたのね・・・」
納得した様に少女が答える
ダービー「ハァーッ!ハァーッ!わ、私は・・・!私のイカサマが・・・ッ!!」
ついに、男は認めてしまった。自らの敗北を
ダービー「ひ、一つだけ教えて欲しい・・・お前のそのイカサマは・・・どうやっていたのだ・・・!?」
それだけが分からない。例えイカサマが分かっていたとしても、現場を押さえ、そして証拠がない限りそれは無意味であると、男は知っていた
美琴「・・・言う必要はないわ・・・」
少女が、ぽつりと呟いた
375 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:37:16.18 ID:wNknvcz40
ロリこわい
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:48:52.64 ID:XrNs+uBO0
最初の賭けで、打ち止めは何度も何度も限界のコップにコインを入れ続けた
ゆっくりとコインを水に着け、そしてその場で水を電解した
その場で分解された水は、その分量が減ってしまう、そこにコインを入れた
ただ、それだけである
そしてポーカーでは
カードを引く際に静電気を発生させてカード同士を張りつけ、まるで一枚ずつ引いているかの様に見せかけていた
しかし本当は一度に複数枚のカードを引いていた。そんな事、カードを手元で広げてしまえば、あっさりとばれてしまう
だから少女は適当な理由を付けて、前から順番にめくって行って確認をしていた
そして、その内足りなくなってしまう山札は、捨て札を管理していた黒子によって転送することで補充されていた
ただそれだけの、とてもシンプルなイカサマ
それでもこの、小道具によるイカサマに頼る男には見抜く事が出来なかった
377 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 04:57:35.57 ID:XrNs+uBO0
一方通行「さァ、約束通り話して貰うぞ・・・!この場所とDIOの事を・・・ッ!」
男に少年が掴みかかる。その瞬間
ダービー「うっ、うああああァァァァァ・・・ッ!!!DIO様ァァァァッ!何故・・・ッ!?」
佐天「な・・・なに・・・これ・・・っ!?」
男の頭の内側から、触手の様なものが飛び出して来て、ダービーは絶命をしてしまう
それを見ていたカフェの人間も、パニックを起こしながら逃げ出し始めた
上条「くそ・・・っ!またDIOの野郎・・・ッ!人の命を何だと思ってやがる・・・ッ!」
怒りに任せた拳で、壁を殴りながら少年は呟いた
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 05:07:10.83 ID:XrNs+uBO0
さて、そろそろキリが良いですし終了しようかと思います('A`;)5時だけどねッ!!
>>353をベースに、
>>350が自分の中で考えていた正解に限りなく近いです
勿論、
>>352の考えでも問題は無いと思いますが、特定のこれが絶対であるというのは避けたいと思います('A`;)
ちなみに、
>>376の電解は純粋な水では出来なかったりします(確か出来なかったはず)
まぁ「水」とは言ったけど、原作準拠ならお酒だしね!NOUNAIで補完お願いします('A`;)
こんな感じの質問に対する返答や、補足等は投下終了時にするようにしたのですがどうなんでしょうかね
間や文の頭に('A`)とかと余計な文があるのはどうかと思って、試してみたのですが
さて、流石にもう誰も見ていないかもしれませんが、支援&保守ありがとうございました
明日は夕方からまたバイトです。10時に帰れれば御の字でしょうか
それではおやすみなさい('A`)ノシ
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 06:20:13.61 ID:wNknvcz40
乙なんだぜ保守
保守
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 08:25:54.62 ID:i1huLcTtQ
保守
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 09:07:14.37 ID:/zXMQWEK0
おはよぉぉぉぉぉぉぉ
ほぉぉぉぉぉぉぉぉしゅ
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 09:57:34.59 ID:DRMcJt5U0
な
384 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 10:05:00.82 ID:/zXMQWEK0
に
385 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 10:30:14.82 ID:/zXMQWEK0
を
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 11:01:27.08 ID:i1huLcTtQ
し
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 11:31:21.11 ID:VG6xDiWE0
た
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 12:28:54.80 ID:SKcU0AOk0
ッ
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 12:33:14.89 ID:/zXMQWEK0
ナニをした!!
てっきり
何をするだァー!
の流れだと思った
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 13:07:38.78 ID:/zXMQWEK0
保守
ス
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 13:53:11.54 ID:/zXMQWEK0
タ
|
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 14:19:10.78 ID:/zXMQWEK0
ダ
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 14:44:37.11 ID:/zXMQWEK0
ス
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 14:47:29.32 ID:SKcU0AOk0
ト
ド
フ
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 15:42:46.70 ID:KIzQ7PKQ0
下げてたことにいまさら気づいた
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 16:03:18.61 ID:/zXMQWEK0
スターダストドフゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!
402 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 16:18:07.77 ID:Nn58Wy300
ア
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 17:02:25.76 ID:/zXMQWEK0
と
ま
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 17:50:08.28 ID:/zXMQWEK0
と
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 17:54:46.08 ID:Wnu/F5N/0
>>378 電気分解って電極が2つなければできないFうな…
_.. -――- ._
./ ,―――‐- ._` .
/) ./ / / ``\
///)ィ7T.フ厂 ̄`フi ‐-_ |〉. _人人人人人人人人人人人人人人_
/,.=゙''"/ フl/_×// |ハハl .ト、> 細かいことはいいんだよ!! <
/ i f ,.r='"-‐'つイ._T_i` .r≦lハ!|``^^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^Y^ ̄
/ / _,.-‐'~| |'弋..!ノ i'+!l |
/ ,i ,二ニ⊃l |' ' ' ,‐- ..__゙ー' .!l .|
/ ノ i l゙フ..,!l .ト、 l `,! .ハ.!
,イ「ト、 ,! ,!|.../_| |l: > .ヽ.. ィ <l l|
/ iトヾヽ_/ ィ"\. | | \ \ー'/ ./ ,,;:`:;'゙
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 18:49:07.70 ID:/zXMQWEK0
ほしゅー
ほ
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 19:24:17.39 ID:jwb67NQTO
も
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 19:49:15.72 ID:GsAs0KKJ0
さて、ひとつ確認しときたい
操られてたとは言え最初は敵だった花京院典明君は、女帝同様に順番は変わるが出てくるんだよね、
てミサカはミサカはハイエロファントの存在ごと忘れてそうな
>>1確認をとってみる
まさか、ハイエロ出ないのかァ…!
>>412 エジプトに家族旅行に行ってる花京院が出て・・・
くるのだろうか
414 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 19:57:44.20 ID:CWfbAQgf0
法王の緑は遠距離型なのにパワーもあるからな
415 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 20:12:56.93 ID:ucyZ/Cs+0
>>407 ミサカなら、ミサカならそれでもコインと指を2つの電極としてやってくれるッ!
416 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 20:28:37.41 ID:/zXMQWEK0
保守
にしても1はすげーな。文章力っていうか
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 20:38:29.28 ID:CWfbAQgf0
ドリキャスのジョジョゲーの花京院のアレ具合は異常
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 21:03:05.73 ID:KIzQ7PKQ0
ホ
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 21:37:52.62 ID:9MJUvjD9Q
ル
ホ
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:09:18.22 ID:XC0PhrrZ0
|
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:13:19.00 ID:GF8ZZnJ50
ル
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:28:22.42 ID:Jopg0WjQO
の
425 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:48:24.43 ID:9MJUvjD9O
ケータイ規制解除スレが立ちまくって沈む速さが増してやがる
よし、アップトリム30!浮上するぞ!
ドコモ規制解除とか嘘ですよねw
気軽に携帯から保守・支援が出来るとか都市伝説ですよね^^
もう騙されませんwなので落胆もしませんよwwww
427 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:54:58.80 ID:VrGYAAZC0
うお!!!!マジか!!!!!
スレ汚しすみません!
これで・・・・外出先からでも保守&支援ができるぜぇぇぇぇ!!!
428 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:55:43.90 ID:XrNs+uBO0
ホルホールのケータイ規制解除スレが立ちまくって沈む速さが増してやがる
よし、アップトリム30!浮上するぞ!
ゴクリ・・・ッ!('A`;)
上のスターダストドフと言い、まさかこのスレで連結レス見るとは思わなかったでござる
>>407 (∩'A`;∩)アーアーアー
>>412 投石やめてください、レールガン撃たないで下さい、エメラルドスプラッシュらめぇぇぇっ
どこまでネタバレしていいのか困る('A`;)
保守&支援ありがとうございました
このスレが生き残っているのを見ると、嬉しさのあまりに、自分の睡眠時間が確実に減って行きます。すごい
夕食&お風呂ってから再び再開します
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 22:58:09.31 ID:VrGYAAZC0
おかえりー
でも睡眠時間を減らすのはダメなんだぜ
続き書いてくれるのは凄く嬉しいけれど
それで身体を壊しちゃ意味ないからな
フヒヒ
保守
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 23:30:34.63 ID:GF8ZZnJ50
あげ
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 23:42:14.17 ID:g6dSbojAO
期待期待
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 23:49:11.89 ID:XrNs+uBO0
ボインゴ「ぼっ・・・ぼ、ぼく、ぼくの・・・ぼくの予知は・・・ひゃ、ひゃくぱーせんと・・・絶対です・・・!」
目の前の弱気な少年は、目の前の肩を震わせながら、自分の本を読む男にそう告げた
ホルホース「・・・こんなことを信じろというのか・・・!正気の沙汰じゃねぇ・・・っ!」
男は、少年を連れて彼らの後を追っていた。DIOへの報告もせず、ただひたすらに少年達を追い続けていた
アヌビスが敗れる姿も見ていた。バステトや女帝が負ける場面も見ていた。しかしどちらにも手を出さなかった
この少年のスタンド、トトの預言には書いていなかったからこそ、ずっと手を出さなかった
ボインゴ「よ、予知には・・・っ!な、な、な、何て書いてあったんですか・・・?」
いつもこの男は先に自分の本を読み、それから自分が読んでいたので、もうそんな事は慣れてきてしまった
ホルホース「・・・ボインゴ、お前はここで見てろ・・・絶対に出てくんじゃねーぞ・・・」
男は少年の言葉を無視して、本を持ってどこかへと歩き去って行った
本には書かれていた
一人の女が額から血を流して倒れ、そしてもう四人の男と女達が倒れ、一人の男に銃を向けられた、もう一人の男が
額を撃ち抜かれ、死ぬと
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/27(水) 23:58:30.86 ID:XrNs+uBO0
黒子「上条さん・・・?」
上条「・・・え?あ、あぁ、白井どうした・・・?」
少年はダービーの死以来、塞ぎこんでいた。恐らく、彼を助けられなかった事が尾を引いているのだろう
美琴「・・・当麻のせいじゃないから・・・もう、気にしないで・・・」
リーダーの彼が落ち込んでいると、自然と全員の空気まで、この星一つ無い夜空の様に暗くなってしまう
だから、白井黒子は少しでも自分の気を紛らわせようと、今日は精一杯のおしゃれをしていた
―こんなことしか出来ない自分が恨めしいですわ・・・
しかし、シンガポールで買った白いワンピースも、小夜鳴鳥が彫られた愛のブレスレットも、少女の気も紛らわせてはくれなかった
上条「・・・あぁ、俺は大丈夫だから・・・心配しないでくれよ」
そう言って少年は弱々しい笑顔を作る
その笑顔は、今にも崩れそうで
今にも少年が泣きだして、壊れてしまうのではないかと、少女達を不安にさせた
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:14:05.93 ID:T/ShUsbl0
一方通行「あ、アァ・・・そういやァ、あの賭けは凄かったなァ・・・っ!」
ダービーとの戦いに勝利をした、少女の頭を撫でながら少年が話題を振る
佐天「そっ、そうですね!打ち止めちゃんのあの雄姿っ!ホント別人みたいでしたよね!」
佐天がすかさずそれを拾い、少しでも会話を長続きさせようとする
一方通行「そ、そうそう!まるでありゃァ悪魔の・・・いだだだだだだァッ!」
白髪の少年のあまりにも不注意な発言に、当の少女がすかさずミサカネットワークを止めて、彼に頭痛を引き起こす
その姿があまりにも滑稽で、楽しくて、上条当麻も思わず笑ってしまった
その顔を見て、全員が安堵の笑顔を浮かべて
ドンッ
一方通行「・・・あ・・・ァ・・・?」
次の瞬間、白髪の少年と、彼に庇われたままの少女が、車に跳ね飛ばされて
血を流しながら、宙に舞っていた
なんと
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:26:33.80 ID:T/ShUsbl0
その一瞬、打ち止めは見た。そして遠ざかる意識の中で理解をした
白髪の少年が、逸早く迫りくる車に反応をして、跳ね飛ばされる姿を
もし、自分を庇わなければ、恐らく少年は回避出来ていたであろう
もし、自分を庇わなければ、こんなにも血を流してはいなかっただろう
―どうして・・・逃げてくれなかったのかな・・・
その理由は、誰かが言わなくても分かっている。この少年はそういう人なんだ、と
だから自分はこの少年を好きになって、そして一緒に居たいと思っていたのだから
例え他愛の無いじゃれ合いであったとしても、少年の能力を止めてしまった少女は後悔をしていた
後悔して、それでも涙を流す事も出来なくて
そこで、少女の記憶は途絶えてしまった
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:27:11.89 ID:qJ2WF+Ft0
しえーん!
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:35:43.58 ID:T/ShUsbl0
男「ヒャァァァッハァァァァーッ!!DIO様!奴らを殺りましたーッ!カイロには一人たりとも入れませんでしたァーッ!」
車から出て来た男が喜びながら、大声を出す
男「これでもう俺の事をヌケサクだなんて呼ぶ奴は・・・あれ、二人しか轢いてねぇぇぇぇっ!?」
その男は一人でひたすら喋り続け、身体で喜怒哀楽を表現している
上条「・・・お前・・・ッ!何を・・・ッ!」
頭が付いて行かないけれども、これだけは分かる
車に跳ね飛ばされて、血を流しながら気を失っている二人と
DIOと言う名を口に出した、この男が敵であるということが
男「ま、まぁ良いッ!この俺様自ら貴様らを殺してやるゥーッ!」
美琴「上・・・ッ・・・等・・・ッ!!」
その言葉を合図に、男が彼らに飛び掛かった
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:39:46.72 ID:sbw+GIEe0
支援
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:40:32.91 ID:OB1mHZaq0
まさかのヌケサク
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:40:50.11 ID:GPzGgR710
ヌケサクwwwwwwwwwwwww
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:44:02.11 ID:I/+bz6//O
ヌケサクが活動できるとなると夜なのか
444 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:44:31.24 ID:T/ShUsbl0
美琴の放った怒りの攻撃が、男の手を、腕を、肩を消し飛ばす
黒子が放ったありったけの鉄矢の攻撃が、男の全身を貫いた。しかし
男「この俺様の身体はッ!DIO様の血が体内に入って!既に不死身になっているのだァーッ!!」
何事も無かったかのように全身が再生をし始め、男は彼らへと襲い掛かる
黒子「は・・・っ、早い・・・!うぐっ・・・!?」
少女が飛ぶよりも早く、男の腕が少女を薙ぎ払う
美琴「く、黒子ッ!?きゃあっ!」
それに反応をした少女がまた、同じように吹き飛ばされ、壁へ叩きつけられて気絶してしまう
そして、能力の無い佐天までも気絶させられてしまい、上条一人だけが残っていた
―こいつ強い・・・!何の戦う能力も使っていないのに・・・!吸血鬼ってのは化け物なのかよ・・・ッ!
これが能力であれば自分の力で解除出来る、タネを看破れば突破口が開ける
しかしこの男の力は、ただただ圧倒的な暴力。シンプルだからこそ、破る事が難しいただの力
白髪の少年の気絶している今、純粋な力に劣る少年達にとっては、一番最悪な相性を持った敵
445 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:46:05.35 ID:OB1mHZaq0
吸血鬼でこれじゃあ柱の男たちが出てきた日にゃあ・・・
446 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:46:19.44 ID:GPzGgR710
腐っても吸血鬼だな…
447 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:50:47.99 ID:I/+bz6//O
支援
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:54:27.64 ID:T/ShUsbl0
男「さぁて残るはジョースター貴様だけだァ・・・ッ!テメーの首から真っ先に刎ねてやろうと思ってたんだよッ!」
車で全員轢き殺そうとしていた男の発言とは思えない
しかし、男の言葉が現実のものとなるまで、恐らくそう時間はかからないであろう
上条「く・・・!・・・ガァ・・・ッ!?」
屈するわけにはいかない。そう思い目の前の吸血鬼を強く睨みつけた瞬間、とてつもない衝撃が少年の身体を襲った
体中が痺れ、そして意識が薄れて行き、力無く石畳の上へと仰向けに倒れた
男「さぁて・・・これで首を刎ねやすくなった・・・!」
黒子「や、やめて・・・!やめてくださいまし・・・!」
辛うじて意識を取り戻して、まだ身体の動かない少女が、その光景を見てしまった
吸血鬼の手刀が、少年の首へと勢い良く振り下ろされて
パァン
銃声が、響き渡った
■■出したらそこで終わりだしなぁ
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 00:59:05.77 ID:CQGFmZg6O
なんという有能なヌケサク
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:05:20.46 ID:I/+bz6//O
>>450 吸血鬼とはいえジョジョの吸血鬼はいろいろ変わってるから■■効くのだろうか…
ダービー兄があっさりやられたと思ったらまさかのヌケサク大活躍wwwww
454 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:07:28.88 ID:T/ShUsbl0
「スッ込んでろ、三下が・・・!」
男「ホ、ホルホース・・・!?貴様何を・・・!」
答えず、更に何度も響き渡る銃声、その音と共に吸血鬼の身体に穴が空いて行く
ホルホース「吸血鬼でも、全身撃ち抜きゃその内死ぬのか・・・?・・・試してみるか・・・ッ?」
男の顔は冗談を言っていない。おそらく必要であれば、この吸血鬼を殺すつもりだろう
男「ひ、ひぃ・・・っ!」
ホルホース「失せろッ!」
その言葉を聞いて、恐怖に支配された吸血鬼は、その場から一目散に逃げ出した
黒子「あ、あなた・・・は・・・何故・・・?」
ホルホース「おっと、勘違いするなよ。あの時のお嬢ちゃん・・・」
既にホルホースは決意をしていた。戦う事の決意を
ホルホース「俺が、こいつのトドメを刺すんだよ・・・ッ!」
ゆっくりと皇帝を構え、男は仰向けに倒れている少年の額へと、狙いを定めた
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:11:08.87 ID:sbw+GIEe0
ヌケサクはやっぱりヌケサクだった
ホルホースはやっぱりホルホースだった
456 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:17:49.17 ID:T/ShUsbl0
黒子「や、やめてぇっ!!やめて下さいましっ!」
少年を庇う様に、満足に動かない全身に鞭を打ち、少女が照準の先へ立ち塞がる
ホルホース「・・・どけ、俺は女を殺すつもりはない・・・」
その言葉に嘘はない
彼は本当に世界中の女性を尊敬していた。だから、彼は例え嘘を付いても、悲しませても、女性には手を出すつもりはない
少女に警告をする。しかし、その少女は涙を流しながら、ゆっくりと、それでもはっきりと首を横に振った
―違う、この女は戦っている・・・!ここでこの少年を見殺す事こそが、この女にとっての死なんだ・・・ッ!
直感した。理解した。そして自分の愚かさを心から後悔した。だから、決意をした
尊敬しているからこそ、決めた
この少女を先に殺して、それからこの少年を殺すと
ここでこの少女の額を撃ち抜いて殺したとしても、預言の本に間違いはないのだから
吸血鬼は再生できねーよ
100万回読みなおして来い
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:26:01.87 ID:CsTwOknV0
>>447 御坂美琴は。聖人クラスの化物なんだけど。
でも吸血鬼なら。一瞬で倒せる切り札がいる。
早くそれに頼るべき。
459 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:29:23.91 ID:I/+bz6//O
>>457 肉片が残ってるなら再生できるぜ
ソースはストレイツォ
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:31:08.25 ID:T/ShUsbl0
>>457 !おおっと!
流石に大切過ぎて無視して進める事の出来ない突っ込みですね('A`;)出来なかったっけか
と、思って確認してみたら、思いっきりストレイツォとかDIOとか原作で再生しまくってたでござる
もし違ってたら、詳しい人補足お願いします('A`;)
>>443 一応
>>434で夜とは表記しています
まぁさり気無くだったけどね!1
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:35:51.11 ID:T/ShUsbl0
黒子「・・・うっ・・・!ひぐ・・・っ!」
少女は腕で頭を庇う様にして、泣いていた。死を目の前にして、こうならない方がおかしいのだろう
例え両腕でガードしたとしても、そのブレスレットに当たったとしても、皇帝は少女の額を貫く事は間違いない
それでも、この少女は逃げ出す事なく少年の前に居続けた
ホルホース「・・・っ!そのブレスレットの鳥・・・ナイチンゲールの意味を知っているのか・・・?」
彼は少女の額に照準を合わせながら、少女のブレスレットに描かれた小夜啼鳥の別名を呟いた
あまりにも皮肉過ぎて、それがあまりにも悲し過ぎて、男は一瞬引き鉄を引く事すら忘れてしまっていた
小夜啼鳥―別名ナイチンゲール。愛を象徴する鳥
そして、その愛を象徴する鳥には別の名前があった。その名は
墓場鳥
愛の象徴であり
死を象徴する鳥―
462 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:37:08.32 ID:GPzGgR710
吸血鬼は再生するだろ…
ゾンビィかなんかと間違えてないか?
ヌケサクはヴァニラと同じ方法で吸血鬼なってるから再生するはず
肉片が残ってるなら纏めてくっつける事が出来る
肉片ごと消滅してるなら復活は無理(ただし他人の肉体を奪う事はできる)
ピッコロみたいに新しいのが生えたりはしないんだからねっ!
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:43:27.95 ID:y97NWm/C0
>>458 そう言われてるだけで実際音速で動く奴ら相手できるのか
耐久力あるなら攻撃食らいながらにも電気撒き散らしてれば
勝てるかもだがそこは普通の中学生だし
後あんたは出てきても途中でフェードアウトが関の山
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:43:35.63 ID:GPzGgR710
良く考えたらヴァニラさんも復活はしたけど再生はしてなかったね☆
すまんしったかぶりしたすまん
466 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:45:23.59 ID:T/ShUsbl0
男がゆっくりと引き鉄を引く
放たれた凶弾は、ブレスレットを砕き、額を庇う少女の腕を貫いて
上条「う・・・!?・・・っ!?」
銃声の音で、少年が意識を取り戻した。そして、見てしまった
黒子「・・・み・・・じょう・・・ん・・・」
貫かれた腕の隙間から、血を噴き出しながら、白いワンピースを自らの血で染めながら、ゆっくりと倒れた
最後の瞬間に、少年の傍に居られるようにと
少年の傍に依りかかるようにして
ゆっくりと、倒れた
少年は見た。見てしまった
その顔は、死への恐怖に染まってなどいなかった
少年が意識を取り戻した事への
安心した、安らかな笑顔だった
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:48:43.60 ID:CQGFmZg6O
なぜころたし
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:55:10.77 ID:OB1mHZaq0
あれだろ、弾が当たる直前思いっきりの(ry
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 01:55:37.34 ID:T/ShUsbl0
上条「しら・・・い・・・?うそだろ・・・?白井・・・っ!白井!白井ィィィィィィィィィィィィィッ!!」
茫然とその姿を、見ている事しか出来なかった
―また・・・俺のせいだ・・・!また俺が弱かったから・・・!誰も守れない・・・ッ!
まるで阿呆の様に、見ている事しか出来なかった
何度呼び掛けても、少女の身体はピクリとも動かなくて、額から血を流していて
上条「貴様ァァァァッ!白井を・・・ッ!白井をォォォォォッ!!」
激昂する少年の叫びに、男は反応を示さない。ただ、冷たい石畳の上に倒れる少女の姿を見ていた
上条「う・・・!うおおおおおおおおおおッ!!」
―何が生きて帰るって約束しただ・・・ッ!ただ自分の命が惜しかっただけじゃないのか・・・!俺の言い訳だったんじゃないか・・・ッ!
怒りに身を任せ、少年がまだ満足に動かないであろう身体を無理矢理動かそうとする
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:01:25.38 ID:qJ2WF+Ft0
すげーいいところだけど限界だ寝る
>>1乙 みんなも乙
おやすみなさい
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:02:43.55 ID:078Auj5YO
ヴァニラは吸血鬼じゃないぞ。吸血鬼は石仮面でのみ変身可能だから3部の時点で吸血鬼はDIO様のみ。
竜の吐息が人工衛星破壊するまでの時間にインデックスさんに届く七閃を約2メートルの距離から反応出来る上条さんマジパネェ
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:06:09.48 ID:T/ShUsbl0
ホルホース「・・・運命なんだよ、こいつぁ・・・誰も逃れる事の出来ない、運命・・・決まっていたんだ。こうなると・・・」
―そう、預言は何も違っちゃいない・・・何もかも、この本に書かれてある通り・・・
右手で皇帝を構えながら、そして預言の本を左手で持ちながら、男が少年に諭すように語りかけた
上条「うるせェッ!!何が運命だ・・・ッ!何が決まっていたんだ・・・ッ!ふざけんなッ!」
それが少年の心を逆撫でた
上条「逃れられない運命・・・!?知った様な事言ってんじゃねぇッ!そんなふざけた幻想・・・ッ」
涙を流しながら
上条「そんなふざけた幻想・・・!俺が・・・!俺が・・・っ!!」
それでも決して男から目を離さず
上条「俺が全て・・・ッ!!全てぶち壊してやる・・・ッ!!」
少年は、力の限り吼えた
ホルホースのくせに、シリアス展開・・・・だと
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:18:57.71 ID:T/ShUsbl0
―運命と、戦う、か・・・
ホルホース「・・・銃は剣よりも強し・・・俺はそう言ったよな確か・・・」
少年の怒りを、正面から全て受け止めて男は問いかける
ホルホース「・・・俺を、殺したいか小僧・・・」
上条「・・・ッ!」
その言葉に反応して、涙に濡れた目で、少年は更に強く彼を睨みつけた
ホルホース「・・・拾え、俺はてめぇとケリを着けに来たんだ・・・」
少年の足元に、拳銃を投げ捨てる
上条「・・・ッ!馬鹿にしてんのかよ・・・ッ!」
ホルホース「・・・違うッ!俺はテメーらを尊敬しているんだ・・・!」
自分でも馬鹿な事をしていると思った。それでも、頭でも身体でも無い、彼自身がそうしろと命令していた
ホルホース「運命を超える・・・か・・・ジョースター!テメーに勝負を申し込む!」
願わくば、こうなる前に出会ってみたかった。敵としてではなく、仲間として。もし、そうであるならば
運命に負け、そして知りながらも、それに従い続けながら生きる、馬鹿な自分を見て、この少年は何と言うであろうか
『その時、不思議な事が起こった!』
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:24:24.42 ID:1+BuxGvkO
>>475 頼むからシリアスな場面だから茶化さないでくれ(´・ω・`)
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:28:37.04 ID:T/ShUsbl0
男は、手に持った本を放り投げた
そして少年は、銃を拾い上げた
ホルホース「・・・弾はもう入っている。後はその引き鉄を引くだけだ・・・」
何も言わず、静かに少年が銃を構え、男に照準を合わせる
ホルホース「・・・このコインが地に着いたら・・・それが合図だ・・・」
もしかすると、相手は合図など無視をするかもしれない。先に自分の脳天を撃ち抜くかもしれない
だが、互いとも信じていた
それが何故かは分からないけれども、お互いにそんな奴ではないと、知っていた
もうこれ以上言葉はいらない
コインを投げる
それが地に着いて、乾いた音が彼らの耳に届くよりも早く
二つの銃声が響き渡った
478 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:30:24.40 ID:OB1mHZaq0
なにこの『男の世界』
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:39:07.48 ID:T/ShUsbl0
―奇麗だ・・・コイツは最高の女だ・・・
その時、無意識に彼はそう思っていた。手にかけるには、あまりにも勿体ない程の極上だと
愛する少年を庇って撃たれ
そして自らの血で染まった、まるで真紅のドレスを身にまといながら微笑む女を見て、本当にそう思っていた
砕け散ったブレスレットを光が反射して、まるで彼女を、闇の空に浮かぶ星々に照らされた月のように見せていた
その姿が、とても美しくて
その姿が、とても悲しくて
彼は、そんな最高の女に尽くされる少年を、とても羨ましく思った
―命令など関係無い。DIOの野郎が何だ・・・!
だから、そんな少年と、一人の男として戦いたいと思っていた
運命と戦いたいと思った
その結果、どうなったとしても
その結果、この預言の通り、自分の額を撃ち抜かれて
衝撃と共に、視界の隅に、あの時の少女が、あのエンヤの宿で、少年と抱き合っていた女が見えた
―精々、お幸せにな・・・
殺されてしまったとしても―
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:49:34.86 ID:T/ShUsbl0
ホルホース「・・・運命は・・・やっ・・・り・・・覆らねぇ・・・か・・・」
頭から血を流し、ホルホースがゆっくりと地に倒れた
上条「・・・え・・・どう・・・し・・・て・・・?」
二つの銃声が鳴り響いて、少年は死を覚悟していた
男の弾は自分の頬を軽くかすり、そこから一筋の血が流れ出ていた
あの男が狙いを誤るはずがない。しかし、それでも自分は生きていた
美琴「・・・当麻は・・・やらせない・・・絶対に・・・」
二人が見合った瞬間に意識を取り戻した少女が、男の狙いを逸らせて、そしてそのまま再び気を失ってしまった
それが少年を生き延びさせていた
そして起きた事を理解した少年は、倒れている少女の元へふらふらと近寄って
―そうだ、救急車呼ばなくっちゃな・・・
血塗れの少女の身体を抱きしめてあげようとして、あと数歩まで歩き寄って
―みんな・・・かぜ、ひいちゃうよな・・・しらいも・・・さむい・・・だろ・・・?
その場で、ゆっくりと倒れて、意識を失った
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:51:04.11 ID:GPzGgR710
支援
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 02:54:00.29 ID:DllZ/m5NO
素晴らしい
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:00:14.87 ID:T/ShUsbl0
ボインゴ「・・・救急車は既に呼んでおきましたから・・・」
倒れているホルホースの元へと歩みより、本を手にした少年は言った
ホルホース「・・・そうか・・・」
頭から血を流し、男はそう呟き返した。何故来たのかは聞かない
少年は男の額を狙っていなかった。だから致命傷は免れた。だから、男は生きていた
ボインゴ「・・・なんで、あの子殺さなかったんですか・・・?」
ホルホース「・・・あんな良い女、殺せる訳ねーだろーが・・・」
皇帝の放った弾は、ブレスレットを砕き、少女の腕を貫き、そして額を僅かに抉った時点で、解除してしまった
預言の書は何も間違っていなかった。だが
ホルホース「・・・何で俺は生きているんだろうな・・・預言はどうなったんだ・・・」
本を手にした少年に問いかける。そう、あの本は確かに自分が死ぬと予知していた
なにこのホルホースかっこいい
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:12:29.89 ID:T/ShUsbl0
ボインゴ「・・・さぁ?」
少年が手に持った本を、男に見せつけるようにパラパラとめくる
少年は言った「そのふざけた幻想を全てぶち壊してやる」と
その言葉の通り、少年は人を預言通りに動かせるなどと言う、この本のふざけた幻想を全て破壊していた
ホルホース「・・・あのガキ・・・マジで・・・乗り越えやがったのか・・・」
どこを見ても白紙しかない本を見て、彼は理解した
ボインゴ「・・・決闘、負けちゃいましたね・・・」
ホルホース「・・・俺は確かに負けたが、それでも俺は勝った・・・ぜ・・・悪い・・・少し、寝るわ・・・」
そう言い残し、静かに目を閉じる
男は少年に賭けていた。DIOよりも、この少年達に
ホルホースは、少年との勝負には負けた。
しかし、運命との勝負には、勝った
例えそれが、ほんの少しの僅かな時間であったとしても
ボインゴ「お兄ちゃん・・・僕はこの闘いを見て、大きく成長しました・・・」
少年が空を見上げる
星一つない、静かな夜の出来事だった―
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:18:45.06 ID:OB1mHZaq0
イギーいなくてよかったなwww
487 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:19:17.10 ID:T/ShUsbl0
時間も時間ですし、キリの良い所ですので今日は終了します('A`;)
>吸血鬼と再生
なるほど。まぁスト様も爆破されて木端微塵にされても五体満足で再生出来てたみたいですし(時間はかかってましたが)
少しくらい足りないパーツがあっても治るんじゃないかな!1
・・・すみません、NOUNAIで適当に補完お願いします('A`;)モウダメポ
支援&御指摘ありがとうございました
明日も多分今日と同じ感じだと思います
それではおやすみなさい('A`)ノシ
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:21:28.97 ID:GPzGgR710
乙
俺も寝るか
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:22:17.46 ID:fU4Cb2SAO
乙だ!
490 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:22:23.57 ID:I/+bz6//O
ヌケサクはどこへ…
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:23:28.80 ID:1+BuxGvkO
これは乙過ぎる
俺の中での不動の1位だったエンヤ戦を揺るがすレベル
492 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 03:34:12.16 ID:CQGFmZg6O
正直エンペラーじゃヌケサクは殺せないけどそれでも逃げちゃうのはヌケサクがヌケサクたる所以だよね
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 04:15:07.78 ID:1S9l1+Vb0
ここに来て大きく原作から外れた展開でイイヨイイヨー
しかしまさかのヌケサク無双wwww
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 04:57:38.46 ID:UnLEpD10O
追いついた。
寝る前に保守
吸血鬼でも脳をグリグリやられたら死ぬってDIO様が言ってた
最高にハイな時に自分で指突っ込んだけど
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 06:46:48.22 ID:dmc3ssUV0
ほ
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 06:50:52.92 ID:dmc3ssUV0
美琴の顔に傷がついちまったじゃねえかあああああ
こんな顔じゃかみやんに嫌われるってショック受けちゃう美琴をみたひ
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 06:57:08.37 ID:dmc3ssUV0
白井って打ったつもりだったのに、、なんでミスしたんだろうか、しにたひ
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 07:25:03.87 ID:Uo/9edNUO
おはよ保守
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 07:36:40.55 ID:dmc3ssUV0
おやすみ保守
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 07:46:32.03 ID:I/+bz6//O
>>496 あの後スタプラに頭殴られて脳みそぐちゃぐちゃになるが
吐き気や体の不自由訴えただけで済んでるけどな
なにがそげぶだ勝負しろやオラァ
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 09:15:26.40 ID:pL9MKlE4O
ほ
505 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 09:25:12.71 ID:3AgGAy+h0
し
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 09:38:17.00 ID:XfyLaifJO
頼むから誰も死なないエンドだけは勘弁してほしい
ほるほーしゅ
508 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 10:42:39.66 ID:Uo/9edNUO
保守だ!
509 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 11:48:52.56 ID:7o7e9jaTO
ほ
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 12:04:31.67 ID:Uo/9edNUO
し
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 12:17:05.64 ID:Rgz6HfXJO
掘るホース仲間にならないかなぁ
512 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 12:42:58.92 ID:AVLxNQbM0
ホルホースが仲間になるのは良いけど、掘るホースが仲間になると上条さんが危ない
513 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 13:17:55.98 ID:Uo/9edNUO
ホ
ル
515 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 13:50:39.79 ID:7TfWV27WO
516 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 14:30:16.73 ID:DllZ/m5NO
も
517 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 15:02:27.77 ID:Rgz6HfXJO
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 15:42:33.37 ID:Uo/9edNUO
保守
519 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 16:37:05.73 ID:1+BuxGvkO
何だかんだ言ってもヌケサクって、スタプラのオラオラ食らって五体満足で生きてるんだよな
太郎も吸血鬼の不死身具合を試すって言ってたから、割と本気だったろうし
あとヌケサク自身が吸血鬼になってる発言してたはず
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 17:00:28.59 ID:CQGFmZg6O
>>519 ヌケサクとヴァニラが吸血鬼かどうかってのは2つの説に分かれるらしい
説明省略説と後付け説
前者は荒木が
「3部以降は吸血鬼と屍死人を分ける必要なくね?
新規読者に説明するの面倒くせーし本当は屍死人だけど表記は吸血鬼で統一しよっと」って思ったんじゃね?っていう説
後者は
「ちげーし屍死人じゃねーし
一部二部では説明なかったけど実は吸血鬼の血を血液に混ぜられたら吸血鬼になるっていう設定なんだし」っていう説
どっちが正しいかは不明
吸血鬼は石仮面によって生まれるものっていう設定を信じたら前者が正しいしヌケサクやヴァニラの発言を信じたら後者が正しい
保守
>>460 消し飛ばしたって書いてあったら肉片もないと思っちゃうじゃない
■■「」
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 18:32:07.03 ID:Uo/9edNUO
ほし
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 19:09:01.58 ID:mT4tBXsM0
C
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 19:10:30.14 ID:Rgz6HfXJO
あんなに強いヴァニラがただの屍人ってのは納得いかないけどあんなに弱いヌケサクが吸血鬼ってのも納得いかない
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 19:33:36.36 ID:J+sLKCDV0
なんかもうどうでもよくなってきた
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 19:37:54.31 ID:b+ce/dOl0
一部のディオVSジョナサンで
ゾンビィを作るのは吸血鬼のエキス(Extra)って説明があったハズ
で、ゾンビィは痛みを感じない不死身の体だが傷は治らない
吸血鬼には再生の能力があるハズ
まあ全身の骨バッキバキに折れても普通に行動できるタルカスなんてのがいたんだから
あんまりこの考察意味無いけどNE!
h
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 20:07:07.78 ID:I/+bz6//O
>>526 二部で出てきた吸血鬼はザコだらけだったじゃないか
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 20:43:02.01 ID:I/+bz6//O
>>531 ストは別だが、以降の吸血鬼は1部雑魚ゾンビ並の扱い
吸血鬼でも実力の差ができるのだろう
sien
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 21:20:10.43 ID:3AgGAy+h0
支援
535 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 21:49:25.03 ID:hE2gbtcNO
かなり沈降してるな、アップトリムをかける!
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 21:54:09.55 ID:J+sLKCDV0
うっふ
537 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 22:02:27.56 ID:Rgz6HfXJO
>>532 まぁそれしかないよな
ていうかワムウとか強すぎたよな
ほ
ほしゅ
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 22:40:49.48 ID:v4DwvjEc0
ほ
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:07:06.56 ID:+0z3tBuJ0
も
542 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:09:34.51 ID:T/ShUsbl0
ば、ばかな・・・!?このスレで会話が成り立っているだと・・・!?('A`;)
最初のスレの時からずっと、いつ落ちるか分からない一本のロープ綱渡りしてきたスレじゃないか・・・!ていうか二度も落ちたじゃないか・・・!
>>492 まぁスタプラオラッシュで、実質殴られていただけなのにあの態度でしたからね彼は
きっと拳銃なんかで撃たれ続けたら色々とヤバいんでしょう。主に恐怖心とか
>>520 このスレだと後者に近い定義にせざるを得ないですね
きっとあれですね。石仮面は無から原始の吸血鬼を産むのに必要で、原始の吸血鬼はレッサーヴァンパイアとかを産めるんでしょう
うん、きっとそうだ
・・・すみません、適当にNOUNAIで・・・('A`;)
保守&支援ありがとうございました。夕飯とか色々しながら、少しずつでも投下再開します
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:15:18.09 ID:DllZ/m5NO
wktk
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:20:08.09 ID:T/ShUsbl0
上条「・・・あ・・・」
目を覚ます。真っ暗な知らない部屋の中で、少年は一人ベッドの上で寝かされていた
今何時なのだろうか、何故自分はこんなところにいるのか
心臓の鼓動が速くなる。どうしてだかは分からない。抑えきれない程の不安
―オモイダシテハ、イケナイモノガアッタキガスル
ふと、頬に痛みが走る。触れてみると、何かがかすめたような筋
―ドクンドクン、ウルサイ、シズカニシテクレ
それに触れた瞬間、少年の全身に激しい衝撃が走った
―オモイダシタ
上条「あ・・・あぁ・・・っ!」
あの、自分を庇い、額を撃ち抜かれて死んだ少女の姿を
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:21:49.59 ID:1+BuxGvkO
きた、これでかつる!
546 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:32:11.95 ID:T/ShUsbl0
上条「あ・・・あぁ・・・違う・・・俺・・・が・・・守れなかった・・・っ」
―『死んだ』?何都合の良い事を言ってるんだ?
誰かの声がする。それが、自分の心の声だとも気が付かずに
上条「あ・・・あぁ・・・!うあぁ・・・っ!」
―『殺された』。俺のせいで、白井は『殺された』。俺が弱いせいで、白井は『撃ち殺された』。そして、あの男を
その声が、少年の心を染める
蝕む
軋ませる
ヒビを入れる
上条「あ、あぁぁぁ・・・っ!うああああああああああああッ!」
―俺が『殺した』
上条「ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああっ!!」
そして、壊した
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:36:09.40 ID:sbw+GIEe0
支援
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:46:06.39 ID:T/ShUsbl0
黒子「・・・う・・・?痛っ」
少女は目を覚ました。眩しいばかりの朝日が窓から差し込んできていた
清潔なベッドの上に身体を起こすと、頭と、両腕から鋭い痛みがした
黒子「え・・・?」
痛みの元の、両腕を見る。まるでバンテージの様に真っ白な包帯に巻かれていた
―私、どこか怪我をしました・・・の・・・?
脳裏にあの時の光景が蘇る
確かにあの弾は、自分の腕を貫いた。貫く感触がした
そして額を―
黒子「なん・・・で・・・私、生きて・・・」
それがどうしてだかは分からないけれども、少女は涙を流していた。そして、少年に感謝をした
自分を助けてくれたのは、あの少年だと思っていたから
l \,ヽ / \/
l: ,,| Y / ~ '' ‐ ,,_
l / ',: i / ~''‐ 、,
l,/ ', i / ,. '"´',~''‐ ,,,
.l′ ',',/ ," ', ~ '' ‐- 、 ,,,,,,,,
.i~''‐、, ゙ ,." .',
l ). ゙''-、, ,'"´ ,-ー――┐ ',
.l /', < ~Y、 く ./ .',
l゙ / ', \_,' ~/i\ ' - '~ ',
.,' / ', /:i: \ , >, これより、120s規制で出遅れてしまったが…これより総攻撃を開始する。
.// ヽ、___/ / \_,,, - '' " ,,,j ',
.// ',. / ) ',
./ '' ', (、 、 ∠,,;;; '.,
<' ', ~_____, ---\ __
\ '., \,,,,,,," ,=@ ./>'''r''i""""
~ '' - ,, \ ," ,"/ \i
~ " '' ――-\ ," ," く_,,_ )|,⌒ヽ-
. ,,,/゙' ,__,,,,… '___, ;;"- ゙゙⌒i r-;) / |[⌒'''--
,, -'''''⌒'''''''゙゙ ,,,,,,,,,,,Y\~|┌…''゙-−フ ,,,,,,) | //""''''
//- '''"""" | | | | /゙, --''" \__/ //
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/28(木) 23:57:32.31 ID:T/ShUsbl0
佐天「あ・・・!白井さん!目が覚めたんですね・・・っ!良かった・・・っ」
病室を出た廊下で、すぐに佐天と出会った
佐天「白井さんが一番重傷だったんですよ・・・これでみんな目を覚ました・・・本当に良かった・・・」
少女が瞳を潤ませながら、小さな声で呟く。どうやらここは財団の息がかかった病院であるらしい
その目の下には大きな隈があった。恐らく、この少女は身を粉にして全員の治療に当たっていたのだろう
黒子「もう大丈夫ですの。御心配おかけいたしましたわ。それで、他の人は・・・」
聞きたい事は沢山ある。それでも、一番聞きたい事を優先する
佐天「一方通行さんと打ち止めちゃんは昨日目を覚ましました!御坂さんはその少し前に!皆さんそれぞれのお部屋にいますよ」
黒子「そ、そうですの。それで、あの・・・上条さんは・・・?」
一番聞きたい事を聞いて、その一番聞きたい事の中で、一番聞きたい事を聞いた
佐天「・・・上条さんは・・・一番早く、目を覚ましたそうです・・・」
目の前の少女が顔を曇らせるのを見て、黒子は彼の身に何かがあったと感じとった
/ ヽ
/ l ヽ まさに糞スレ…これが若さか
/ ハ | 、 |
/ | | | ヽ
| いl ヽ,l\_ \ \
| / ト' __ , --`ー `ー、 __ゝ l l
|! ,-=、__f´::::::::::::::::::::::::::::::: : ) ノノ
l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`r‐イ /
ヽヽ|:::::::::::厂ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::/ { ト、
\!::::::::/ \:::::::::::::::::::::::/ ヽ | \
l::::/ ヽ---一 ' 、_ノノ ト、 ハ l
ヾヽ、_ - 、_フ′/ / _/ヽ!
', __ ヽ_∠ノ / ヒ´ノ
', ,-―‐-- /`l
', -- ____ / ヽ、
l | r――- ニニニニニヽ
l | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ノ |
r,――‐ ´ ̄ヽ__ ‐┤l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::―‐/ ハ
{{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| l ||:::::::::::::┌────‐┐ヽ! ヽ、
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ l | |::::::::::::: |=<>ニ<>ニ<>=|::::::::::::ノ ,
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_,.r┴┤|::::::::::::└――――‐┘:::::::ヽ__ハ
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ! ', ',::::::::::::::::::::::::::::, -――::::::::::::::::::::::´<
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 〉〉:::::::::::::::::, -'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:07:01.52 ID:NzJyGxx20
黒子「・・・面会・・・謝絶・・・?」
数分歩いた先にある、案内された分厚い扉の前で、彼女は呆然としてしまった
佐天「・・・私を含めて、治療に携わる人以外は入れる事が今は出来ません・・・危険だから・・・」
黒子「そんな・・・に・・・酷い御怪我を・・・されていますの・・・?」
違う。そんな重傷患者を、こんな遠くの、たった一つしかない病室におくだろうか
こんな、隔離された病室に
黒子「・・・入れては・・・下さりませんの・・・?」
目の前の少女は『危険』だと言った。何が危険だというのだろうか
分からないけれども、目の前の少女のあまりにも必死なその眼差しを受けて
佐天「・・・ごめんなさい・・・白井さんも、重傷病人ですから・・・もうお部屋に戻って下さい・・・」
少女に引きずられる様に、彼女は扉一つを隔てた先に居る少年と離れて行った
/ ヽ
/ l ヽ
/ ハ | 、 |
/ | | | ヽ
| いl ヽ,l\_ \ \
| / ト' __ , --`ー `ー、 __ゝ l l
|! ,-=、__f´::::::::::::::::::::::::::::::: : ) ノノ
l |:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`r‐イ /
ヽヽ|:::::::::::厂ヽ:::::::::::::::::::::::::::::::/ { ト、
\!::::::::/ \:::::::::::::::::::::::/ ヽ | \
l::::/ ヽ---一 ' 、_ノノ ト、 ハ l
ヾヽ、_ - 、_フ′/ / _/ヽ!
', __ ヽ_∠ノ / ヒ´ノ
', ,-―‐-- /`l
', -- ____ / ヽ、
l | r――- ニニニニニヽ
l | |::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::ノ ノ |
r,――‐ ´ ̄ヽ__ ‐┤l::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::―‐/ ハ
{{:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| l ||:::::::::::::┌────‐┐ヽ! ヽ、
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:_ノ l | |::::::::::::: |=<>ニ<>ニ<>=|::::::::::::ノ ,
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.ヽ_,.r┴┤|::::::::::::└――――‐┘:::::::ヽ__ハ
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:ヽ! ', ',::::::::::::::::::::::::::::, -――::::::::::::::::::::::´<
ヾ、:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.:.| 〉〉:::::::::::::::::, -'´:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:18:26.20 ID:NzJyGxx20
上条「ああああああああああああ・・・っ!うあああああああああっ!ああああああああああああああああああ!」
―これで、三日目・・・
部屋に入ると同時に、少年の声が部屋に響いた。完全防音の隔離室。恐らく先程の少女にもこの声は聞こえてはいない
分厚いドアに鍵を掛けて、少女は背中をそれに預ける。少年は少女に気が付いていなかった
―私、白井さんに嘘ついちゃったな・・・
思い返せば、嘘を付き続けた旅。色々な人を騙して来た数日
『治療に携わる』と言った。しかし、自分はこの少年に、この三日間一度たりとも触れてなどいない
波紋では肉体の傷は治せても、心の傷までは治せない
例え、もしそれが可能だったとしても
佐天涙子には、彼の心を治療するつもりなど、全く無かった
あの日決意をしたのだから
待ち続けていたのだから
この少女は、ずっと、ずっと
こんな機会を、待ち続けていたから
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:20:57.31 ID:yX4li5wxO
(^q^)「ああああああああああああ・・・っ!うあああああああああっ!ああああああああああああああああああ!」
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:22:34.75 ID:dMfUmcsW0
ヤンデレはやってんのかよw
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:25:16.64 ID:gT9MKeVx0
なんかブラックな展開の予感が…
最近なんか黒子がヤんだり御坂がヤんだりしてるし忙しいな
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:28:23.85 ID:GsNY4Nvk0
まあもうDIO側もヤンデレしか残ってねーし
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:28:36.82 ID:NzJyGxx20
上条「ああああああああああああッ!ああああ・・・ゲホ・・・ッ!があ・・・っ!あああああああああああ・・・っ!」
頭を抱えながら、苦しそうに、嗚咽混じりの掠れた声を上げ続ける少年。時折する咳の中に、赤いものが混じっている
これが数時間続いてから、糸の切れた人形の様に、まるで死んだ様に彼は眠って、また同じことを繰り返す
佐天「ごめんなさい、上条さん・・・」
その呟きは、少年の声に掻き消されて誰の耳にも届かない
―私達の旅は、ここで終わり。私たちは、目の前のカイロへは行けない
佐天「でも、これでもう、誰も苦しまないで済むから・・・だから、そのまま安心して・・・」
安心など、今の彼に対しては皮肉以外の何でも無いだろう。それでも、少女は本当にそう思っていた
佐天「・・・逝って・・・」
少年の声が更に強くなった気がした
佐天「・・・は、ははは・・・なんで、わたし・・・ないてるんだろ・・・?」
少女は涙を流しながら、それを見ていた
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:37:41.76 ID:8pnI8u/DO
文章力は最近のとあるSSじゃピカイチだな
JOJOあんま知らないけど面白い
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:41:00.31 ID:6mJiUsL8O
表現が上手いんだと思う
エンヤの時の美琴の「ただ、彼のー」とか、ンドゥール戦ラストの改行の仕方は鳥肌立った
言葉だけなら、あんなに飾りの無いのにな・・・
562 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:44:20.31 ID:NzJyGxx20
少年の心が壊れたのを見守り続けてから、五日が経った
一方通行「・・・チッ・・・」
美琴「・・・当麻・・・っ」
既に彼らには伝えてある
『上条当麻が壊れた』と
佐天を含めて、彼らは気絶していたから、誰も何も知らない。あの時のあの後に、何が起きたのか
それでも、それだけ聞いて全員は理解をしていた
563 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:51:22.91 ID:NzJyGxx20
予感はしていた。あの夜、少年は壊れてしまいそうな顔をしていて、その不安を全員が感じていた
そして、それは的中してしまった。何があったのかは分からないけれども、恐らく何かがあった
敵に襲われて、ここにいる全員が気絶していたというのに、誰一人欠ける事のないという異常な事態
誰も言わなかったけれども、誰もが何となく感じていた
恐らくあの少年は、あの日、誰かを
殺した
それを止められなかった自分達への苛立ちが、場を支配していた
それでも誰もが信じていた。あの少年はきっと立ち直ると
だから、誰も彼を置いて行く等とは言わなかった
しかしその儚い願いは、その少年自身によって打ち砕かれてしまう日が来た
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 00:55:15.53 ID:0ZAPUV6T0
DIO「ジョースター来るの遅いから馴染んできた…この私が直々に始末しに行こうかな」
565 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:02:53.65 ID:NzJyGxx20
―ついに、この日が来ちゃったな・・・
自分でも驚くほどの冷めた心で、少女は彼を見ていた
彼の心が壊れてから七日。そこが少年の心の限界だった
美琴「・・・とうま・・・?」
彼女が少年を呼び掛ける。もう良いと判断したから、佐天は既に完治している美琴が来る事を許可した
その声に、少年が怯えた様に肩を一瞬だけ震わせる。そして、静かに首を横に振った
上条「・・・ごめん。でも、俺は君の事が分からないんだ・・・」
弱々しい笑顔。良く知っている笑顔。大好きな少年の笑顔
それでも、目の前の彼は既に違う人だった。その他人行儀な言葉を、聞きたくはなかった
美琴「うそだ・・・っ!こんなの嘘だ・・・っ!嘘だっ!うそだっ!うそだぁぁぁ・・・っ!」
その現実を受け止められない少女の、悲痛な声が病室に響き渡る
佐天「・・・ごめんなさい・・・当麻・・・でも、これでもう終わりだから・・・」
誰にも聞こえない様に、そして自分に言い聞かせるように、小さく呟いた
566 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:11:40.17 ID:YE2VvMIWO
支援
567 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:14:05.13 ID:NzJyGxx20
一方通行「っざけンなァッ!もう一度言って見やがれッ!俺がてめェをぶっ殺してやるッ!」
続いて乗り込んで来た、湿布まみれの白髪の少年の怒号が響き渡る。既に美琴から話は聞いているのだろう
上条「・・・ッ!?」
その言葉を聞いて、少年は肩を大きく震わせる。その顔に恐怖が張り付いていた
打ち止め「・・・駄目・・・その言葉を使っちゃ・・・駄目だよ・・・とミサカはミサカはあなたを止めてみる・・・」
少年が反応した言葉は『殺してやる』。そして一方通行にもそれは分かった
上条「・・・ごめん・・・ごめんな・・・っ」
違う。彼が悪いのではない。そんなことは分かりきっている
彼はほんの少し勇気のある、ごく普通の少年だった。戦いとは無縁でいたいと思っていた
取るに足らない様なほんの些細な出来事を不幸に感じて、それでもその生活に満足をしていた少年であった
誰かを守りたいと思っていた。それだけで充分だと知っていた。そうでありたいと心のどこかで願っていた
一方通行「・・・チッ・・・!てめェはそんな奴じゃなかったじゃねェか・・・ッ!ふざけんなよ・・・!」
そう言い残し、白髪の少年はドアを叩きつけて部屋を飛び出した。それを追って、打ち止めが静かに退室をする
568 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:29:24.47 ID:NzJyGxx20
上条「・・・君は、優しいね」
佐天を見て少年が言った。自分の事を何一つ責めない、何一つ詮索しないこの少女の優しさが、少年には嬉しかった
佐天「・・・っ!い、いえ・・・私は・・・この為にいますから・・・」
胸が痛い。思わず泣いてしまいそうになってしまう
佐天「・・・か、花瓶の水・・・っ!取り換えてきますねっ!」
そう言い残して、少女は部屋から逃げ出した
そうしないと、この少年に謝ってしまいそうだったから
自分の積み重ねてきた事の努力が、また崩れ去って行ってしまいそうだったから
上条「俺は・・・俺は一体・・・何なんだろうな・・・」
出会う人々を悲しませる、自分という存在
あの少女は自分のこの姿を見て、涙を流していた
あの少年は自分のこの姿を見て、怒りを覚えていた
きっと、彼女達はそういう人なんだろう。自分に対して、そうしてくれる人達なんだろう
―じゃあ、俺は一体・・・何なんだろうな・・・
分からなくて、でも涙の流し方も分からなくて。少年は自らの両手で、自らの顔を覆った
569 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:39:36.98 ID:HHWzJMyUO
涙子の動きが読めない・・・何か企んでるのか?
570 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:42:37.09 ID:NzJyGxx20
佐天が部屋を飛び出して行くのを見て、ついに彼女は少年の部屋に入った
少年は顔を手で隠したまま、こちらの事に気が付かない
黒子「・・・上条・・・さん・・・?」
少女の声を聞いて、突然少年の身体がビクンと跳ねる
上条「・・・え・・・・?君・・・は・・・何で・・・?だ・・・れ・・・?」
信じられない様な物を見るかのような目で、少年は少女をじっと見た
その二つの目からは、つぅと雫が流れ出て来ている
黒子「・・・っ!?上条さん・・・まさか記憶が・・・っ」
その異常な様子の彼を見て、黒子は理解した。彼が『壊れた』という意味を
上条「あ・・・?なんで・・・おれ、ないてるんだろう・・・はは・・・おかしいな・・・さっきまで・・・くっ・・・」
自分が何故泣いているのかという理由も分からないのだろう。その止め方も分からないのだろう
上条「・・・なぁ・・・少しだけ・・・胸貸して貰っても・・・いいかな・・・止まるまで・・・一緒に・・・居てくれないかな・・・」
まるで小さな子供の様に、あのシンガポールで自分に縋り付いて泣いた時の様に、彼は泣いていた
571 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 01:53:39.42 ID:NzJyGxx20
ゆっくりと、黒子が少年に近寄る
そしてゆっくりと、包帯を付けたままの右腕を彼の顔の横に出して
パァン
思いっきり、彼の頬を叩き飛ばした
上条「・・・え・・・?」
信じられないように、彼女の顔を見つめる少年
パァン
そのふざけた顔に、もう一度ビンタを叩きこむ
黒子「・・・ないで・・・っ!」
完治していない傷口から、激痛と共に血が流れ出す
黒子「ふざけないで・・・っ!逃げないで・・・っ!」
瞳に涙を溜めながら彼女は少年を怒鳴りつける
黒子「にげないで・・・っ!にげないでくださいまし・・・っ!」
572 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 02:04:29.36 ID:NzJyGxx20
もし、その事が『彼』を苦しめているのであれば
もし、その事が『彼』の重荷になっているというのであれば
『彼』を救うのは、自分の責任。自分がやらなくてはいけないこと
自分を見る彼を見て分かった
恐らく『彼』は、あの日自分が死んだと思ってしまった
そしてそれがきっかけの一つとなって、引き鉄を引いてしまって
『彼』の心を壊してしまった
だから呼びもどす。例え無理矢理であっても、『彼』を取り戻す
今の彼に、甘えさせてはいけない
叩いた右腕が痛い。恐らくまた傷が開いてしまったのかもしれない。構うものか
『彼』はきっと、もっと苦しんだ。もっと恐れていた
だから、もう戦ってなんて言わない。だから、戻ってきて欲しい
黒子「自分の足で・・・っ!立ち上がるのですわ・・・っ!」
だから
黒子「上条当麻ッ!!」
573 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 02:14:48.17 ID:NzJyGxx20
上条「・・・あ・・・っ!オレは・・・っ!おれは・・・っ!俺はぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
少女の呼び掛けを聞いて、少年が頭を抱えて叫ぶ
恐らく、もう一押し。それで彼が戻って来てくれる。そんな気がした
黒子「・・・一つだけ、聞いて欲しい事がありますの・・・」
出来る事ならば、言いたくなかった。一生黙っているつもりだった
黒子「私は・・・あの時・・・」
少年が殺されかけた、あの砂漠の夜
上条「・・・や、やめろ・・・」
恐らく、もう彼は何も考えていない。ただ、上条当麻の無意識での反応
黒子「人を」
声が震える。喉がカラカラに乾いて、心臓の音がうるさいほど大きく聞こえる
上条「やめろ・・・ッ!もういいっ!もう良いから・・・っ!だからやめてくれ・・・!頼むから・・・!」
嫌われても良い。『彼』が戻ってきてくれるのであれば
黒子「殺しました」
上条「やめろぉぉぉぉっ!白井ぃぃぃぃぃぃぃっ!!」
上条当麻が、震える白井黒子の肩を、抱きしめていた
支援
575 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 02:25:24.39 ID:8pnI8u/DO
やべ…なんか目頭が熱い
576 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 02:27:57.04 ID:NzJyGxx20
黒子「・・・やっと、戻ってきて下さいましたのね・・・」
上条「・・・悪かった・・・っ!俺が・・・俺にもっと力があれば・・・っ!皆をまも―」
パァン
黒子「思い上がらないで下さいましっ!」
その言葉はもう言わせない。きっとまた、彼の重荷になってしまうから
黒子「誰があなたの助けを必要としていましたのっ!?どうしてそうやってすぐ、自分で抱え込んでしまいますの!?」
額の、腕の包帯を解く。薄れかけているけれども、確かに残っている傷
上条「・・・っ!」
少年が顔を歪める。自分への嫌悪
黒子「これも!この腕も!全部上条さんのせいじゃありませんわっ!だから・・・っ!だから!」
黒子「・・・もう、今日はこのまま、寝て下さいまし・・・」
上条「・・・悪い・・・白井・・・本当に、ごめんな・・・ごめ・・・ん・・・」
少女のその言葉に救われて。謝りながら、ずっと謝り続けながら、少年が力無く意識を失った
577 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 02:35:24.76 ID:NzJyGxx20
支援ありがとうございました
さて、多分キリの良い所な気がするのでお風呂に行ってから少々休憩してきます('A`)
もしかしたら寝てしまうかもしれませんが('A`;)
一応明日は朝から自宅警備出来そうです
も、戻ってこられなくても、謝らないんだからねっ!
>>560-561 ありがとうございます、例えお世辞でも嬉しいです('A`*)
>>549 もうロリコン枠は間にあってます('A`)b
578 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 02:42:38.40 ID:6mJiUsL8O
>>1乙
JOJO原作じゃ出来ないエピだな
良いぞもっとやれお願いします
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 03:55:04.94 ID:yX4li5wxO
ほくろ可愛杉わろた
580 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 05:06:29.30 ID:6mJiUsL8O
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 05:40:36.46 ID:Avgb10cL0
ほ
582 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 06:25:28.73 ID:Ale/qfwQ0
保守
583 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 07:45:36.94 ID:YE2VvMIWO
おはよ
あぶねー
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 07:48:37.41 ID:HTnqTQdV0
ほ
585 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 07:50:54.50 ID:x8p38OExO
今どこらへん?DIO様戦になったらまたきますじゃ
586 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 08:06:17.92 ID:M3X/SiFCO
そろそろペットショップかな?
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 08:41:30.19 ID:8pnI8u/DO
ほす
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 09:51:37.80 ID:yX4li5wxO
おは守
589 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 10:51:59.79 ID:YE2VvMIWO
保守
ほ
茶店ざまぁ
ほっ
593 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 13:03:53.30 ID:YE2VvMIWO
保守保守
594 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 13:56:08.04 ID:YE2VvMIWO
保守
595 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 14:18:19.48 ID:4+qDiZhA0
>>464 音速で動く魔術兵器を二回もぶっ飛ばしてたじゃん
596 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 15:07:29.45 ID:YE2VvMIWO
おやつの時間
597 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 16:02:26.41 ID:6mJiUsL8O
ほ
598 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 16:41:23.77 ID:YE2VvMIWO
し
599 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 17:24:18.89 ID:8pnI8u/DO
の
600 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 17:36:22.34 ID:ZyrWZU9kO
る
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 17:38:04.99 ID:RJ+fDNDMO
り
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 17:58:22.79 ID:NzJyGxx20
保守ありがとうございました
すみません、結局あの後寝てしまいました('A`;)
それと、ここ数日頭痛腹痛と体調が思わしく無かった延長線なのか、今度は目が辛い状況になってしまいました('A`;)
ここ数日、ずっとキーボード叩いていたりで、目に疲労が来てしまったのかもしれません・・・
残りはあと僅かというこの状況で、大変申し訳ないです
この土日で何とか終わらせる事の出来る様には頑張ります
このままもう少し休んで、また今日の夜から投下再開をしようと思います。ご迷惑おかけいたしますが、ご了承ください
もしよろしければ、保守や雑談などをお願い致します('A`;)
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 18:02:04.22 ID:ZyrWZU9kO
あんまり無理すんなよ
保守
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 18:19:05.29 ID:6mJiUsL8O
保守は任せろー(バリバリ
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 18:47:20.11 ID:6mJiUsL8O
ほ
606 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 18:55:59.06 ID:1K2dMxrH0
>>299はさりげなくこの後ミサカ妹の出番があるってことだな
これは信じていいんだな?
そんであとだれが残ってたけ?ヌケサク、ダービ弟、ヴァニラ、…?
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 19:17:51.46 ID:6mJiUsL8O
>>606 ペットショップと、迷宮作ってた雑魚くらいかなぁ・・・
ケニーGは?
610 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 20:03:30.89 ID:9xii3HOc0
面白いなこのスレ
ほ
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 20:06:58.18 ID:pI5HyWWg0
一応聞くが次スレまで行くのか?
いや、いってほしい。なかなか面白いからな。
613 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 20:31:01.26 ID:YE2VvMIWO
時間がなくて読めてなかったけれどまとめ読みしたら
>>573で目から汁が垂れてきた…
>>1乙!とりあえずゆっくり休んで元気になってくれ!
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 21:04:43.87 ID:9xii3HOc0
チェストー
615 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 21:15:17.78 ID:M3X/SiFCO
ときどき自演臭いのは気のせいかね
ほ
617 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 21:51:36.93 ID:EAsDeJw/0
し
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 21:54:17.04 ID:6mJiUsL8O
ふ
619 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:04:05.43 ID:K+ciR2lW0
る
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:07:56.49 ID:4+qDiZhA0
う
621 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:16:22.97 ID:Avgb10cL0
い
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:19:53.15 ID:54IqQ9R4O
ろ
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:20:53.98 ID:93KrPFH60
う
外郎かよwwwww
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:31:32.25 ID:6mJiUsL8O
せめてういはるにしてやれよwww
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:46:59.40 ID:9xii3HOc0
暇ですん
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 22:57:52.56 ID:NzJyGxx20
ホシノルリ、星降る外郎、これは一体何を伝えようとしていたんだ・・・ッ!('A`;)
保守ありがとうございました
>>585 ホルホース&ボインゴ後のオリジナル展開中です。三部的に言うとどこ?と言われるとどこだろう('A`;)
>>612 多分行かないかなぁと思います。申し訳無い事に正直良く分からないです('A`;)
>>613 ありがとうございます('A`*)
>>615 実はここまで全部、自分の自演です
すみません嘘着きました
皆様のお陰でここまで来る事が出来ました。改めてありがとうございます
投下再開しますが、まだちょっとクラクラするので無理そうだったら終了とさせていただきます
申し訳無い('A`;)
おかえり
待っていた
無理はなさらずにー
631 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:07:50.49 ID:6mJiUsL8O
おかえり
今日は休む手もあるじゃないか
てか、このスレで終わるのか!?
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:08:35.21 ID:NzJyGxx20
佐天「ジョセフさん、何と?」
一方通行「・・・あのジジイ、しばらくここに居ろだとよォ・・・」
朝の定期連絡を終えた白髪の少年が、少女の問いに返す
もう既にカイロを目の前にしているというのに、肝心な少年がいない
佐天「そ、そうですか・・・」
―これで、良いんだ・・・これで、全てが上手くいったんだ・・・
少女は自分の心に言い聞かせる。『上条当麻』には悪いけれども、自分にしてはこの上なく上出来な終わり方
美琴「・・・アタシ、待つわ・・・当麻が戻ってくるまで、ずっと待つ・・・」
一方通行「たりめェだろォが。戻ってきたらまず一発殴って―」
上条「あぁ、是非ともそうしてくれ」
佐天「・・・な・・・なん・・・で・・・っ!?」
その声がした方向を振り返ると、少年が黒子に支えられて、共に部屋に入って来ていた
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:21:18.11 ID:NzJyGxx20
美琴「あ・・・あぁ・・・っ!当麻・・・?当麻!?」
その姿を見て、少年の帰還を知って、彼女は抱き付いて泣き始める
一方通行「・・・大丈夫か、なんざ聞かねェ。覚悟は出来てンだろォな・・・?」
右手を堅く握りしめて、白髪の少年は平静を装いながら彼に問う
上条「・・・あぁ。ただ、その前に一つだけ言わせて欲しい。それから、頼みがあるんだ」
打ち止め「私達に出来る事なら何でもお手伝いするよ!とミサカはミサカは事前承諾してみる!」
黒子「・・・上条さん・・・?」
上条「俺は、自惚れていた。俺が皆を守りたいって考えていて、でもそれが出来なくて逃げ出した」
静かに彼は語り始める
もう、迷わない
634 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:21:28.16 ID:8ufvRujYO
紫の煙
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:35:49.12 ID:NzJyGxx20
上条「でも違ったんだ。初めから俺は守ってなんかいなかった・・・俺が皆に守られていたんだ・・・!」
自分に抱き付いたまま泣いている頭を撫でる。この小さな身体で、ずっとずっと自分を守ってくれた彼女の頭を
『俺がみんなを守る』。その言葉こそが、間違っていた。その言葉こそが、ふざけた幻想だった
上条「俺は弱い。こんなにも弱くて、一人じゃ何も出来ない。今更こんな事に気が付いたんだ」
佐天「・・・」
上条「今更・・・馬鹿だよな。こんな俺に、今まで一緒に来てくれて本当にありがとう・・・!」
黒子「・・・ッ!?ま、まさか・・・っ!上条さん!?」
―まさか、また一人で抱え込むおつもりですの・・・っ!?
その先を言わせてはいけないと思った。あの禁書と呼ばれる少女と別れた日を思い出してしまう
上条「・・・大丈夫だ白井。だから、皆に頼みがあるんだ・・・!」
彼の声が次第に強くなる。誰も彼を止めない
上条「もう少し・・・!もう少しだけ、こんな俺に力を貸して欲しい!」
上条「頼む!もう少しだけ、一緒について来て欲しいんだっ!」
上条「もう少しだけで良い!!俺を・・・!俺を守ってくれ・・・っ!」
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:38:45.95 ID:mfesnXZe0
支援
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/29(金) 23:48:12.38 ID:NzJyGxx20
一方通行「・・・チッ!言われなくても分かってンだよ!てめェが、俺たちがいなきゃ死ぬ程弱いってこたァ!」
彼の願う叫びを聞いて、白髪の少年がそれに負けない程に声を張り上げる
一方通行「てめェの口は偉そうな説教でも垂れ流してンのがお似合いなンだよッ!」
そう言って、一方通行は部屋を後にした
打ち止め「今更言われなくても始めっからそうするつもりだー。とミサカはミサカは彼の言葉を丁寧に通訳してみたり」
屈託のない笑顔で打ち止めが、あのぶっきらぼうな言葉に隠された気持ちを伝える。そしてそれは自分も同じであると
美琴「・・・アンタだけで、どうやってあんな化け物に勝つっていうのよ・・・馬鹿・・・」
胸に顔を埋めたまま、美琴も彼の願いを受け入れた
黒子「・・・私は既に言っておりますの。私たちは仲間だって」
ふいと横を向いたまま、黒子が呟く。その肩が震えている様に見えるのは、きっと自分の錯覚ではないだろう
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:02:37.13 ID:Mpl2Q9nX0
佐天「わ・・・私は・・・っ」
その彼らの姿を見て、少女は動揺を隠せなかった
上条「・・・佐天、無理にとは言わない。俺だって怖いんだ。誰も死にたくなんかないだろ?」
その言葉を聞いて、少女は揺らいでしまった
佐天「わ、私・・・っ!私がいないと・・・、怪我したとき・・・っ、困るじゃないですか・・・!」
出来るだけ冷静に、出来るだけ落ちついて、出来るだけこらえて、出来るだけばれないように
でも、震える声が紡ぎ出した言葉はそんなどうしようもない言葉。どうして自分の努力はこうも実を結んではくれないのか
上条「・・・ありがとう、佐天」
―あれは私の見た、幻だったんですよね・・・?
―あの時見たあなたは、何かの間違いだったんですよね・・・?
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:08:26.50 ID:Z/l53QrC0
せつない
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:16:45.83 ID:Mpl2Q9nX0
男「チクショォーッ!あと少しでジョースター共を皆殺しに出来たってのによォーッ!」
カイロ郊外の誰もいない静かな夜の路地裏で、男は腹を立てていた
男「あの時ホルホースの野郎が邪魔しなければ今頃俺が・・・ッ!」
何か上手い言い訳はないかと考える。このままでは、また周りからヌケサク扱いされてしまう
あてもなくフラフラと歩いていると、突然名案が浮かぶ
男「そ、そうだ!俺はあいつらを倒しに行ったんじゃなくて、偵察に行ってきたんだ!そうしよう!」
我ながら素晴らしいアイデア。倒しに行った訳じゃないのだから、奴らを倒せなくても問題はない
ここ数日の悩みが一気に解決してしまうと、一気にお腹が減って、喉が渇いてくる
男「・・・誰か適当な人間の血でも吸わせて貰うか・・・!どうせなら美人が良いなぁ・・・クク・・・」
―血を吸う前と、吸った後でも楽しめるからなぁ・・・ッ!
ふと、目の前に人影。柔らかな丸みを帯びたシルエットは、それだけで魅力的な女性であると伝えている
男「お嬢さァァァんッ!ちょっと俺様と付き合って貰うぜェーッ!」
女「これで。八人目。あなたも。そうなの」
その夜、ヌケサクと呼ばれた吸血鬼は灰となって消えてしまった
これはまさか、■■さんか
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:20:22.59 ID:TOxE94IUO
第三部オワタ
ってかヌケサクwwwwww
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:25:03.92 ID:ONNB8Rr6O
ヌケサクは粉微塵になって死んだwww
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:31:17.90 ID:Mpl2Q9nX0
少し遡り、学園都市
男「・・・」
男は砂の様に崩れ去っていった
女「これで。三人目。やっぱり。何かが。起こってるの?」
既に男は聞いていない。強い風にさらされ、空へと散っていってしまっていた
―上条君・・・。また怪我をしていなければ。良いけれども
しばらく見ていない彼の姿が頭に浮かぶ。そして三沢塾での出来事を思い出す。上条はあの時も大怪我をした
少し目を離すと自分の前から見えなくなって、現れたかと思うとどこかしらに怪我を負っている
言ってくれれば力になるのに。どんな些細な事であっても、力を貸したいのに
好きな人の力になりたいと思う事は、いけないことなのだろうか
女「・・・明日。また上条君の部屋に。行ってみよう」
能力を抑えてくれているはずの十字架を握り締める。長い黒髪をもう片手で押さえながら、姫神秋沙は決めた
吸血殺し『ディープブラッド』
それが彼女の能力。食虫植物の様に吸血鬼を呼び寄せて、自らの血を吸った相手を灰にしてしまう
呪われた力
あいさは空気のままでいいんだよ
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:43:46.97 ID:TOxE94IUO
647 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:45:35.88 ID:5NiGxhjGO
まだ残ってたのかよwwww
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:45:54.82 ID:Mpl2Q9nX0
ジョセフ「・・・そうか、君たちはその病院にしばらく滞在していてくれんか」
電話越しに、あの白髪の少年の声が聞こえる
ここ数日の間、定期連絡をするのは一方通行の役割になっていた
上条当麻はどうしたのか、と尋ねると、決まって「怪我をしているだけだ、すぐに良くなる」と答える
恐らく彼らに何かがあった。そして、上条当麻に何かがあった
出来あがったばかりの義手を動かしながら、考えに耽る
ハーミット・パープルが示した念視では、既に敵はこの都市にはいないと伝えている
―事実あれから肉の芽の被害は出とらん・・・逃げたか・・・それとも既に誰かの手によってか・・・
部屋にノックの音が響く
ジョセフ「どうぞ・・・はて、どちらさんじゃったかの」
見知らぬ少女の姿に、思わず首を傾げてしまう
女「初めまして。ジョースターさん。私の名前は。姫神秋沙。少し。お話したいことが」
柔らかい物腰と、敵意の無い表情。しかしその眼は決意が秘められていた
老人は直感をした。恐らくこの手の女性はあの少年絡み
ジョセフ「・・・好きにしとくれ」
白井黒子の姿を思い出して、老人は少女を招き入れた
つC
650 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 00:56:54.32 ID:Mpl2Q9nX0
ジョセフ「な・・・!?そんなスタンドまであったのか・・・!」
少女の話を聞いて、老人は驚愕する。迂闊であった、まさかそれほどの能力があるなどとは
姫神と名乗った彼女は、小萌と禁書の二人の少女から話を聞いて自分の元へとやってきたという
姫神「すたんど。というのは分からないけれども。今の説明は本当」
心の中でガッツポーズを取る。この老人の食い付き具合を見るに、恐らく
部屋に別のノックの音が響き渡る
男「ジョースターさん、全員の支度が完了しました」
姫神の知らない男が部屋に入ってくる
ジョセフ「・・・姫神君、君に頼みがある。我々に」
―思った通り・・・!
ジョセフ「我々に、力を貸して欲しい・・・!」
―上条君。私でも手伝える事はあるみたい
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 01:06:39.97 ID:Mpl2Q9nX0
上条「ですからジョセフさん!もう大丈夫なんですよ!俺はピンピンしていますよ!」
電話越しの相手に叫ぶ。先程から話は平行線のようで、その声には僅かながらも怒りが含まれていた
黒子「・・・ジョセフさん、なんて言っておりましたの?」
電話の終わるタイミングを待って、額に傷の付いた少女が彼に問う
上条「・・・後遺症の心配もあるから、もうしばらくそこで休んでいろってさ・・・」
今更そんな指示に納得は出来ない。目的のDIOのいるカイロは目の前であり、そしてそここそが終着駅なのだから
美琴「・・・どうするの?」
彼女が聞く。心配そうにではなく、その真意はあくまでも確認
上条「・・・ここからカイロまでなら、車なら一日もかからないな」
もはや老人の指示に従う事など出来ない
上条「みんなは―」
一方通行「違ェだろ。てめェが今言う事は」
その言葉に、ゆっくりと首を縦に振る
上条「行こう、皆・・・!」
652 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 01:06:42.97 ID:xv86sPj8O
とっとと書け太郎
さもないと貴様にちんぽこハメ太郎
でも体調悪いならさっさと寝太郎
653 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 01:16:38.12 ID:Mpl2Q9nX0
>>652 ありがとうございます('A`;)
お言葉に甘えて、少し休ませて頂きます
良く考えたら夕飯もお風呂もまだだった・・・('A`;)
またすぐに戻って、続きをします
654 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 01:24:56.18 ID:TOxE94IUO
655 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 01:28:07.41 ID:H5cgMRxoO
どっせいゲコ太郎
嘘だろ承太郎
ほ
し
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 02:48:15.10 ID:DV0yqCjD0
C
660 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 02:51:38.39 ID:TOxE94IUO
し
661 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 02:54:20.77 ID:Hh2H0BabO
>>653 頑張りすぎて本格的に体調崩さないように気をつけてな
ゆっくり終わらせてね!
663 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 03:44:28.49 ID:TOxE94IUO
寝ちゃったかな?
保守
664 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:04:02.63 ID:Mpl2Q9nX0
すみません、コタツに突っ伏してうたた寝ていました('A`;)
保守して下さった皆様には大変申し訳ありませんが、少し目が回って来たので、今回はこれだけで終了させて下さい
本当に申し訳ないです
665 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:11:21.52 ID:r7plDgKq0
このスレ明日には落ちるかな?
666 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:14:40.53 ID:tbeaa4ztO
落ちるね
あと少しだけどパー速に新スレたてたほうがいいんじゃないか
667 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:14:45.03 ID:CfmvCzQ10
落とさせないよ
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:24:29.55 ID:CfmvCzQ10
あれ?もしかしてスレの保存期限ってまた出来たの?
669 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:28:16.70 ID:BN+MPTFJO
約1週間だたと思うぞ
>>1がやる気なら次スレ立てないとね
670 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:29:34.01 ID:tbeaa4ztO
俺の知る限りでは7日落ちだと思うけど最近VIP離れしてたからあまり自信はない
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:33:52.80 ID:CfmvCzQ10
そうなのかー
ありがとう
完結まで読みたいからもし途中で落ちた場合はスレたてて続けて欲しいね
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:39:12.16 ID:TOxE94IUO
て言うかお前らどこにいたんだ
>>1は次スレ立てるのかな?
このスレの頭で消極的だったけども
まぁどちらにせよ、元気になってからで良いからお願いします
673 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:41:40.07 ID:tbeaa4ztO
>>672 スレの残量的にレス控えた方がいいかなと思ってROMってたけど
どうせ明日落ちるから控える意味なかったことに今気付いた
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:42:05.27 ID:CfmvCzQ10
>>672 このスレの途中から書き込む人増えてきた感じだよね
もしもしの規制解除やPCの規制解除が結構あったからって言うのはもちろんあると思うけれど
単純に長く続いてるうちに、見る人が増えている感じはするよね。
その人たちの為にも是非次スレは立てて欲しい
もちろん俺も続き読みたいからね
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 04:52:48.90 ID:TOxE94IUO
なるほど
どうせなら1000してあげたいけど、時間的にももう難しいね
残ってたらここで続けるんだろうし
>>674 凄く同意
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 05:03:50.01 ID:tbeaa4ztO
ペース的に今日中に完結は無理そうね
急いで詰め込んで薄っぺらくなるのもアレだし
というか
>>1体調悪そうだからあんまり無理はしないで
もし今日書けそうになかったら新スレ立てる日を教えてくれるかもしくは落ちないとこに次スレたてるかぐらいしてくれたらいいから
次もVIPでやるのか他のところでやるのか知らないけどそれは
>>1にまかす
677 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 05:18:21.76 ID:TOxE94IUO
だなー
寝る前のラスト保守
誰か朝頼んだぜー
678 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 06:08:11.56 ID:CfmvCzQ10
保守
俺もそろそろ眠いな・・・
679 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 06:35:15.43 ID:CfmvCzQ10
うう・・・保守ですの
680 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 07:16:19.36 ID:CfmvCzQ10
もう無理
限界寝る
後は任せた
681 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 07:43:58.71 ID:kmPr+MvQO
フォ
おはようございます
うりー
684 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 10:02:41.72 ID:tbeaa4ztO
おはーでまよ保守
685 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 10:41:43.21 ID:fG3Ye5WI0
眠い
686 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 11:22:17.41 ID:Y0Fc7KUG0
パー速はローカルルール変わったから移るなら
製作速報VIPにした方がいいとおもうが
ほ
688 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 12:13:34.53 ID:6ks+UpZ90
し
の
690 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 12:43:30.41 ID:ph1xZAgf0
カ
691 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 13:13:04.98 ID:Hh2H0BabO
ミ
692 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 13:33:50.97 ID:cJD1TJF80
や
693 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 14:01:57.42 ID:TOxE94IUO
ん
694 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 14:25:06.53 ID:FCtmfqPOO
の
695 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 14:42:43.78 ID:6ks+UpZ90
あ
う゛
697 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 15:18:41.52 ID:fG3Ye5WI0
アッー
698 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 15:44:19.92 ID:eXShD3eW0
ほす
699 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 16:13:43.76 ID:qsX/a1tnO
ほす
700 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 16:57:35.47 ID:iErngJup0
お
701 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 16:58:26.11 ID:wycx9KoC0
ほ
702 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 17:13:55.11 ID:kHdQrv560
ー
る
704 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 18:02:08.39 ID:0oxi+AWQ0
か
705 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 18:09:41.77 ID:K/Bxtd9ZO
な
ん
707 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 19:18:33.24 ID:DrVt5FmB0
ぽ
708 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 20:07:31.57 ID:K/Bxtd9ZO
る
うがあああああああ
710 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 20:49:02.47 ID:k3sXdsv0P
り
711 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 21:16:23.50 ID:IDTq4y4y0
ん
ほ
し
714 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 21:59:03.27 ID:ONNB8Rr6O
まだ慌てるような時間じゃない
保守、保守じっくり
715 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 22:28:55.95 ID:TOxE94IUO
ホリィ
716 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 22:51:23.09 ID:Em+AkE0cO
さんが
717 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 22:57:07.03 ID:BN+MPTFJO
強姦された
718 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 23:04:02.37 ID:AsV0eRwL0
そのとき
イ呆
720 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 23:09:19.65 ID:6ks+UpZ90
田
721 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 23:50:26.75 ID:tbeaa4ztO
そろそろ落ちたか
722 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/30(土) 23:55:33.18 ID:BN+MPTFJO
まだか
723 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 00:04:05.73 ID:CEy902GcO
あれ一週間規制なくなってね?
724 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 00:04:43.03 ID:6ks+UpZ90
とつぶやきながら
725 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 00:08:09.37 ID:+B4F67lbO
上条さんと
726 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 00:18:54.04 ID:zQ0xupROO
デートをする御坂妹に
上条さんはどうしようもない気持ちになるのです
728 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 00:59:58.40 ID:uSninq8X0
保守
729 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:09:36.68 ID:6Ul32N2F0
何と、まだ残していただけているとは・・・!('A`;)
流石にもう、「こんな糞スレ落とそうぜ」的なノリで落ちているものかと・・・
本当にありがとうございます
まだ本調子ではないですが、例え少しずつでも投下していこうかと思います
730 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:27:07.55 ID:6Ul32N2F0
>スレ落ち後
そうか・・・日数規制なんてあったなぁそういえば・・・('A`;)
落ちたらもう諦めると決めていたのですが、日数制限に引っ掛かってしまったらどうしよう
dat落ちした訳じゃないから次スレ立ててもいいんだろうか・・・ううむ('A`;)
1000なんて行くわけないですし
パー速など他の場所でなのですが、恐らく立てるとしたらまたここかと思います
避ける理由ですが、半年とか一年とかいつまでも残っていると自分の精神衛生上よろしくないからです('A`;)
見ている人がいなくなればとっとと落ちてしまう方が、色々と後腐れ無くてスッキリするかなと
後僅かですし、今更別の所に移って、今までの投下し直すのもアレですし・・・
>>680を始めとする、保守してくれた皆々様へ
身体壊すとアレなんで寝て下さい('A`;)
731 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:27:36.89 ID:+B4F67lbO
待ってたぜ
732 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:31:10.97 ID:zQ0xupROO
>>1おかえり
身体壊した奴の台詞じゃないんだぜw
だが保守
734 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:33:52.91 ID:6Ul32N2F0
一方通行「てっきり、途中でまた敵さンに襲撃されンじゃねェかと思ってたンだけどな・・・」
誰もが彼と同じ事を薄々と感じていた。しかし、その予想とは反対に不気味過ぎる程静かで、安全な道程
カイロに入る少し手前で、乗って来た車は乗り捨てた
まだ陽が高い事が幸いしているのかもしれない。恐らくDIOの傍にはあの男の様な吸血鬼がいるだろう
車に乗った状態で襲われしまう事を考えると、多少歩いてでもこちらの方が良いだろうと判断したからである
上条「・・・ジョセフさん、以前この建物を探せって言ってたな・・・」
懐から携帯電話を取り出す。既に全員にも同じ写真は回している
美琴「どうするの?手分けして探す?」
出来ればそれは避けたい
しかし、ジョセフに黙って身勝手な行動を起こしている以上何かしらの結果は欲しい
とは言え、この広い街中から、どうやってあの一部しか映っていない建物を探し出すのか。それが問題であった
735 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:36:36.39 ID:ys+sL2AcO
残りはペットショップ、ケニーG、ダービー弟、ヴァニラ・アイス、(花京院)だっけ?
736 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:46:33.29 ID:6Ul32N2F0
黒子「私が高い所から―」
上条「いや、それは危険だ。白井が敵の目に曝され―」
黒子の発言を遮る彼の口も、その彼女の指によって止められてしまう
黒子「私『も』、皆を守りたいのですわよ?」
小悪魔の様に笑うその眼には、もう決めたのだという決意が秘められている
上条「・・・そうだったな。頼んで良いか、白井」
美琴「敵を見つけたら・・・ううん、敵じゃなくても、危ないと思ったらすぐに戻ってくるのよ?」
誰もが心配そうに黒子を見る。それでも、きっと彼らは自分を信じてくれている
黒子「分かってますわお姉さま!行ってきますの!」
その言葉と共に、彼女の姿は消えてしまった
737 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 01:57:53.95 ID:6Ul32N2F0
黒子「今度はあっちの屋上へ・・・」
テレポートを駆使し、文字通り縦横無尽にカイロの街を駆け巡る
まだ頭痛が少しするが、何の事はない。自分にとってこれはまさに打って付けの仕事なのだ
皆が自分に期待している。ならばその期待に応える、ただそれだけの事
黒子「・・・ッ!」
―見つけた・・・!あの建物ですわ・・・!
携帯に収められた写真と見比べる。間違いない、建物のあの傷、あの形。どれをとっても同じものだろう
黒子「早速報告を・・・いえ、もしかしたら似ているだけかもしれませんわ・・・」
調べてみて、少しでも手掛かりを見つければすぐに戻れば良い
目的の建物の門を飛び越え、中庭に足を踏み入れると、そこには信じられない物があった
黒子「・・・なん・・・ですのこれ・・・?」
二匹の、恐らく犬がいた。もしかすると違うのかもしれない
既に血塗れで原型を留めぬその姿、否、生首を
一匹の鳥が、目玉を、耳を、舌を、貪るようにして食い散らしていた
738 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:09:25.12 ID:6Ul32N2F0
―や、やっぱりここは・・・っ!
呆然としたのは一瞬。すぐに我に返り状況を確認する
すると、生首の脳漿を啜る様に食らっていた、そのハヤブサが彼女の姿に気付く
氷の様に冷たい眼差し。自分へと向けられた確かな殺意
鳥「キョキョッ!キョーン!!」
死肉を口にして昂るその鳥は、大きく翼を広げ、その鋭い鉤爪で黒子の喉を狙う
しかしその爪が彼女に届く事はなく、既に黒子は門の外へとテレポートをしていた
鳥「ギ!?」
自らの目ですら、あの少女がどこへと消えたのか分からない
その信じられない出来事に、首を捻ったのは一瞬
再びそのハヤブサは猛々しく声を上げると、上空へと舞い上がる
自らの任務を遂行する為に
739 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:10:03.54 ID:vme3XQi30
支援
740 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:19:56.99 ID:6Ul32N2F0
ハヤブサの最大降下速度は時速300kmを超える
この速度と、ナイフの様な後ろ指の爪で獲物の急所を切り裂きハンティングをする
例え時速300kmの世界の中でも、その眼は獲物の急所を決して見逃す事は無い
しかし、今の少女はどうだろうか。まるで瞬間移動でもしたかのように、目の前から消えてしまっていた
思わぬ事態に、この鳥は、ペットショップは笑う事しかできない
さっきの二匹の犬は、氷柱一本で頭を貫かれて死んでしまった
あの人間は、もう少し粘ってくれるだろうか。DIO様の屋敷へと侵入した不届き者を始末するのが自分の任務であり、生き甲斐
生きの良さそうな獲物を見つけて、あまりにも楽しみで、あまりにも嬉しくて、笑ってしまう
―見つけた
自分の住処よりも少し離れた建物の屋上に、先程の少女がいた
ペットショップ「キョキョッ!」
―簡単に死んでくれるなよ・・・ッ!
天空神『ホルス』と共に、その殺戮機械は少女の元へと急降下して行った
応援してるぜ。ロリータ。
742 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:26:57.61 ID:67IYJ4qVO
原作の三部はこっからバトル展開がかなり熱くなっていったな
743 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:29:36.09 ID:zQ0xupROO
正直今までの話自体結構クライマックス的なの多かったからなぁ
上条さんが死にかけたりとかホルホースとか
744 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:30:24.01 ID:6Ul32N2F0
黒子「・・・ッ!今の声、さっきの・・・!」
突如悪寒が走る。振り向く事もせずに、咄嗟に隣の屋上へとテレポートで飛び移る
次の瞬間、先程まで自分の居た建物の貯水タンクが、穴だらけになって破裂した
もしあの時振り向いていたら、ああなっていたのは自分の身体
―どこに逃げても、あの鳥からは逃げられませんわね・・・っ
大空を、あの鳥を見上げる。相手もこちらに気付いたのだろう、ゆっくりと振り返りこちらの姿を認識する
黒子「悪いですけれども、嫁入り前の大事な身体に、これ以上穴は開ける訳にはいきませんの・・・!」
呟きながら、痛む右手で鉄矢を取り出して
つまり、これは簡単な話。あんなに危険な鳥は放置する訳にも、区役所に届け出る訳にもいかないのだ
黒子「ふう・・・学区外どころか、国外ですけれども仕方ないですわね」
逃げられないのなら、戦えば良い。始末書の心配は無いのだから
黒子「ジャッジメントですわ!」
745 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:42:38.34 ID:6Ul32N2F0
その言葉を皮切りに、ハヤブサが急降下をする。狙いは少女の喉笛
黒子「くっ!」
咄嗟に鳥の体内目掛けて鉄矢を飛ばすが、テレポートさせた先には既に相手はいない
鋭い爪が少女に触れるよりも早く、黒子は敵の背後にある、更に別の少し離れた建物へと飛ぶ
―早すぎますわ・・・っ!
一瞬だけ少女を見失ったハヤブサは、すぐに彼女の姿をその眼に捉え、更なる攻撃の姿勢を構える
ペットショップ「ギョォォォンッ!」
その周囲に無数の氷柱を従え、少女に向かい再び突撃を繰り返す
黒子「甘いですわっ!」
再びテレポートを駆使して背後の建物へと回る。確かに早いが、距離さえあれば回避出来ない程ではない
ハヤブサは壁にぶつかるスレスレの所で再び空へと舞い上がり、ミサイルのような氷柱が壁に穴を開ける
―こちらの攻撃を当てるとすれば、あのタイミングですわ・・・ッ!
746 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:49:26.19 ID:8qe1bcmf0
支援
747 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:52:52.12 ID:6Ul32N2F0
ペットショップ「キョォォォンッ!」
再度黒子の姿を見つけると、その雄叫びと共に、同じ様に、しかしそれ以上の氷柱を作り出す
その大きな翼ごと隠れてしまう程の大量の氷柱と共に、再度突撃を開始する
黒子「無駄ですわっ!」
ギリギリの所まで引き付けてから再び背後の建物へと飛び移る
そして、手に持った鉄矢を先程自分の首があった位置へと飛ばす
―計算通りに行きましたわ・・・ッ!
ハヤブサも気が付いたのかもしれない。速度を落としつつ、それでも最早止まることなど出来ず
鉄矢がハヤブサの頭を貫いた
748 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 02:55:02.28 ID:zQ0xupROO
え、ペットショップ終わり?
749 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:02:22.52 ID:6Ul32N2F0
恐らく自分は上空へ逃れるつもりであったのだろう
自身で生み出した氷柱が、先程黒子が居た場所を、矢に貫かれたハヤブサを突き刺していく
黒子「・・・ふぅ、所詮は鳥さん程度の頭脳ってことですわね」
三歩歩けば忘れてしまうのは何の鳥だっただろうかと、ぼんやり考えてしまう
そして思い描いた通りに事が終わり、安堵の溜息をつく
瞬間
射抜く様な冷たい殺気を背後に感じて、思わず横へ飛びずさる
黒子「―ッ!?うあっ!?」
寸前まで彼女の身体のあった場所に
そして今、彼女の腕がある場所に
一本の細く鋭い氷柱が彼女の右腕を、貫いていた
750 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:06:38.62 ID:+B4F67lbO
ほすですの
751 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:15:37.32 ID:6Ul32N2F0
黒子「あ・・・!うあああああああ・・・っ!」
あまりの痛みに思わず悲鳴を上げてしまう
貫いた氷柱は彼女自身の血によって温め溶かされて、水になり雫を滴らせる
その冷たさがあまりにも痛くて、それでいて彼女の意識をより強くさせていた
黒子「な、なんでですの・・・っ!?確かにさっき頭から貫かれて・・・っ」
遠目ながらにも、確かにあの時自分は見た。勢いに任せて自分の喉元目掛けて飛び掛かり、その結果矢と氷柱に貫かれた敵の姿を
―氷柱・・・!?氷を作る能力・・・!?まさか・・・先程のあれは・・・まさか・・・!
黒子「あ・・・」
騙された。何も作れるものが氷柱だけとは限らない
あの時この鳥は自身の氷像を作り、そして自分の元へと氷柱同様に飛ばしていた
そして彼自身は、何度も背後へと現れる黒子の姿を予測して、既に先回りしていた
やべぇペットショップ強すぎる
753 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:26:41.50 ID:6Ul32N2F0
ペットショップ「キョォォォォッ!!」
黒子「く・・・っ!」
腕を貫いていた氷柱は既に溶けてしまい、腕からは水によって薄められた血が流れ出ていた
既に塞がっているとは言え、あの時の怪我の事もある。血が足りていないのかもしれない
全身からの猛烈な寒気が、黒子の身体を包み込む。それでも咄嗟に構えた矢は離さない
黒子「ま、まだですわ!」
パキンと音を立てながら、矢を持っていた既に感覚の薄れつつある右腕を持ちあげて
―・・・え?パキン・・・?
黒子「あ・・・あぁ・・・っ!私の腕が・・・っ!」
黒子の右腕から滴る血が、水が、濡れた地面を凍てつかせ、そして彼女の右腕を凍りつかせていた。
先程の音は地面と繋がる氷の筋を砕いた音だろう。下手をしていたら、恐らく砕けていたのは自分の腕
ペットショップ「キョォォォォォォンッ!!」
黒子「ひ・・・っ!」
再び大きな声を挙げて獲物を威嚇するその姿に、彼女は恐怖を覚えてしまっていた
754 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:27:57.72 ID:67IYJ4qVO
>>752 原作では物理攻撃が通用しないイギーのフールをかなり追い詰めたし
格ゲーじゃ禁止級の強さ
>>754 確かに格ゲーは強かった
大会で唯一使用禁止だっけ?
756 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:30:47.37 ID:67IYJ4qVO
757 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:32:12.03 ID:zQ0xupROO
て言うかあのゲームは飛び道具と待ちが強すぎるwww
花京院とホルホースも強キャラじゃなかったけか
758 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:36:26.28 ID:6Ul32N2F0
黒子「ハ・・・ッ!ハァ・・・ッ!」
無意識の内に、テレポートで通りへと飛ぶ。隙間から覗く空には、自分を探しているであろう鳥の姿が見えた
黒子「・・・ハァ・・・ッ!痛い・・・腕が・・・冷たくて痛い・・・寒い・・・痛い・・・い、いや・・・っ!」
怖かった。既に感覚などないはずであろう右腕から悲鳴が聞こえてくる気がして
凍傷ならまだ良い。下手をしたらこのまま腕が腐って、最悪の場合腕を―
黒子「佐天さんなら・・・!あの力ならきっと何とかしてくれますの・・・!」
あの少女であれば、右腕を治す事が出来るかもしれない
―私も信じて良いですわよね・・・?
仲間の元へと敵を連れて行く事になってしまうだろう。それでも、彼らは自分を助けてくれると信じているから
黒子「お姉さま・・・!上条さん・・・!」
信じているからこそ、躊躇する事なく、仲間の元へと黒子は飛んだ
承りの時止めはパフォーマンスだと考えるべきだと思うんだ
760 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:43:03.21 ID:67IYJ4qVO
強さバランスはちと悪いが、キャラゲーとしては名作だぜ
原作再現度がかなり高い
二次展開が不遇なジョジョにとっちゃあ貴重
761 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:49:41.95 ID:6Ul32N2F0
美琴「黒子!?どうしたの黒子!!」
突如戻って来た、血の氷によって赤く染まった右腕を庇う様に黒子が戻って来た
上条「どいてくれ美琴!これが敵の能力なら俺が・・・ッ!」
黒子「い、痛い・・・!やめて・・・離してくださいまし・・・!」
血相を変えた上条が、彼女の凍りついた腕に触れるが、氷が消える気配はない
黒子「ごめんなさい・・・敵を・・・敵を連れてきてしまいましたの・・・っ」
息も絶え絶えに、目に涙を溜めながら少女が謝罪をする。そんな事を責める人間など誰もいないにも関わらず
上条「もういい、喋るな!体力を消費するぞっ!」
佐天「二人ともそこをどいて!白井さんが死んじゃう・・・っ!」
一方通行「何か来たぞォッ!てめェらはそいつを連れて下がれェッ!上条ォッ!てめェがこいつらを守れェッ!」
猛スピードで空からやってくるそれの存在に気が付いた、白髪の少年が上条と、打ち止めと佐天に指示を出す
762 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:58:13.33 ID:67IYJ4qVO
さっさと仕留めないところを見ると
ペットショップ少し遊んでるな
763 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 03:59:13.72 ID:zQ0xupROO
原作も見下したりしてるしな
イギー相手とは言え
764 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:02:20.96 ID:6Ul32N2F0
ペットショップ「キョォォォォォォンッ!!」
黒子の姿を発見したハヤブサが、大きな声で鳴く
美琴「あいつが・・・!これ以上先へは行かせないわ!よくも黒子を・・・ッ!」
言うよりも早く電撃を空に飛ばす。しかし、その奇襲ですらあの鳥の速度を捉える事は出来なかった
鳥が一声上げると同時に、無数の氷柱がペットショップの周囲に現れ攻撃を開始する。恐らくこちらも敵だと判断したのだろう
狙う先は―
一方通行「チッ!何か来るぞレールガンッ!」
咄嗟に美琴を庇い、白髪の少年が矢面に立つ
反射した氷柱と、彼を狙う氷柱がぶつかって砕けあい、周囲をダイヤモンドダストの様に包む
地に落ちた氷は、キラキラと陽の光を映しながら溶けて行ってしまった
一方通行「チッ・・・!あいつらみてェに自滅してくれりゃァ良い物を・・・ッ!」
そう何度も都合良くは行かないかと呟き、手に持った銃で鳥を狙い撃つ。見えていないのか、避けようともしない
しかし弾はハヤブサに届く手前で、キィンと澄んだ音と共に突如止まってしまう
765 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:14:01.31 ID:6Ul32N2F0
美琴「空に・・・ヒビ・・・!?違う、あれは氷の壁・・・ッ!?」
一方通行「あの程度の物理的な攻撃は通らねェから避ける必要もねェってか・・・!馬鹿にしてやがるッ!」
再び氷柱を生成し、ハヤブサの合図と共に攻撃を開始する
美琴「くっ!」
負けじとこちらも電撃で応戦する
電撃に巻き込まれた氷柱は一瞬で蒸発するが、数が多すぎて消し切れない。再びベクトルを変えられた氷柱がぶつかりあい砕け散る
そして狙いを定め、回避する先を予測して放った電撃は、いとも容易く回避されてしまう
美琴「駄目・・・っ!早すぎる!」
一方通行「このまま無駄に時間だけを掛ける訳にはいかねェ・・・ッ!」
ミサカネットワークによって辛うじて動かしている彼の能力は、30分以上の戦いは出来ない
DIOの屋敷に乗り込む前に、自分の能力を使いきる訳にはいかない。財団に渡された補助デバイスだけでは流石に心許無い
一方通行「考えろ!このままじゃ埒が明かねェ!!」
能力さえ保てば、負ける事はない
しかし、学園都市の誇るレベル5が二人がかりでも倒せないという事実は、二人の心に確実に焦りを生みだしていた
支援
767 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:25:05.60 ID:6Ul32N2F0
ペットショップ「グギッ!グギギィッ!」
更に自身を覆い隠す程に大量の氷柱を生み出す。攻撃が効いてないのは、出力が足りてないとでも考えているのかもしれない
美琴「今だッ!消し飛べッ!!」
その隙は見逃さない。どんなに早くとも、こちらの攻撃が見えていなければ回避出来ないのだから
電撃は氷柱を溶かし、蒸発させ、そしてその奥に居るハヤブサを焼く
美琴「やったっ!?」
あまりにも呆気ない幕引きに、若干の戸惑いを覚えながらも、上条達の元へと行こうとして
美琴「・・・え?何で足が・・・」
一方通行「・・・ッ!まさかさっきの水かッ!」
氷柱同士をぶつけ合わせ、地面へと溶けた氷が再び凍りつき、彼らの靴を地に張り付けていた
768 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:36:00.43 ID:6Ul32N2F0
上条「うおおおおおぉぉぉッ!」
アヌビスを収めた刀の鞘で、迫り来る氷柱を叩き割る。撃ち漏らした氷柱が、彼の身体をかすめていく
―二人が倒されたのか・・・!?いや、先にこちらを殺すと判断したのかっ!
あの二人をこんな短時間で突破出来るはずなど無い。少なくとも、そう信じるしか今は無い
わざとホルスの生み出した氷像に攻撃を貰わせる事によって、ペットショップはあの二人から既に離れていた
こちらの様子を見ているのかもしれない。数本の氷柱を飛ばしながら上空を舞っている
黒子「に、逃げて!私の治療なんて良いですの!早くっ!」
佐天「白井さん静かにしてて!傷を治せない!」
泣き出しそうな声で二人の少女が叫ぶ。どちらも、目の前で仲間が死ぬ姿など見たくなかった
上条「あの二人が来るまで持ち堪えるしかない!」
空を飛ぶあの敵相手では、食い止める事も出来ない。二人から離れ過ぎてしまった事が裏目に出てしまった
自分の無力さが恨めしくなる。悔しさに刀を握る手に力が自然と入る
769 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:45:38.28 ID:6Ul32N2F0
ペットショップ「キョォォォォォォォッ!!」
彼我の力量の差を測り終えたかのように、全員にトドメを刺さんとばかりに、ハヤブサが無数の氷柱を展開する
上条「な・・・っ!」
―まずい!どうやってもあの数は叩き落とせない・・・ッ!
黒子「私のことはもう良いですの!だから逃げて下さいまし!逃げてーーーッ!!」
最早ここにいる全員をまとめてテレポートをする時間もない。そもそも上条当麻に至っては、テレポートさせる事すら出来ない
ペットショップ「キョォォォォォォンッ!!」
770 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:47:47.73 ID:+B4F67lbO
まさかザ・ワールド発動か?
771 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:50:07.44 ID:6Ul32N2F0
上条「傷に響く!白井は黙ってろ!俺が・・・!俺が全て止めて見せる・・・!!」
刀を放り捨て、やがて飛んでくるであろう無数の氷柱の前に両手を広げて仁王像の様に立ちはだかる
佐天「っ!?駄目!上条さんやめて!!あんなの受け止めたら・・・!」
そう言う佐天自身も、氷柱から黒子と打ち止めを庇う様に、両手で抱き締めている
精一杯睨みつける。それしか出来ないけれども、例えそれだけでも何もせずに終わる訳にはいかない
上条「・・・佐天、その二人を・・・」
ゆっくりと振り返る。その顔には出来るだけの笑顔を張り付けて
上条「頼んだぞ・・・」
彼の身体を目掛けて、白色の絶望が襲いかかり―
「やれやれ・・・だから病院に居ろって言ったのにのー」
目の前が赤く染まり、全ての氷柱が一瞬で蒸発する
佐天「・・・その声は・・・!まさか・・・ジョセフさん!?」
声のした方向へ彼と少女が顔を向ける
「Yes!I am!」
二人の全く知らない、浅黒い肌の占い師の様な格好をした男が立っていた
772 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:55:42.35 ID:b4NTM5rqi
アブ来た!これでかつる!
773 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:56:31.89 ID:zQ0xupROO
アブさんwww
そういや魔術師も出てなかったな
774 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 04:56:38.78 ID:CEy902GcO
ブ男キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!
775 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:00:02.79 ID:5ZjuVkN0O
ここで、原作パーティーのメンバーが登場とは!
776 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:03:11.55 ID:6Ul32N2F0
佐天「・・・え、と・・・誰・・・?」
ジョセフ「アヴドゥル!ワシの前に立つんじゃあないッ!!」
アヴドゥルと呼ばれた男の背後から、見覚えのある老人が出てくる。今度こそ、二人の知る人物
上条「ジョセフさん!?どうしてここに・・・!」
思いがけぬ人物を目の当たりにして、目を見張る
ジョセフ「その話は後でゆっくりしてやろう。その前にあの鳥を倒さんとの!」
彼らの知らない顔をする老人が、上空を舞う鳥を睨みつけた
777 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:10:37.63 ID:6Ul32N2F0
アヴドゥル「懲りずに再び氷柱か!魔術師の赤『マジシャンズ・レッド』!!」
男の出す鳥の様なスタンドが炎を出し、一瞬で全ての氷柱を再び蒸発させる
上条「しまった!逃げられるッ!」
炎の能力者を見たハヤブサは、一度退こうとその場を飛び立とうとしていた
「いいえ、もう既に終わっていますよ」
別の方向から、物静かな声が響いた
ペットショップ「ギッ!?ググギギギッ!?」
その男の言葉が終わるよりも早く、空中で何かに絡め取られた様にハヤブサが悶え始める
青年「法皇の緑『ハイエロファントグリーン』の結界からはもう逃げられないッ!」
まるでメロンの様な網目状の模様を持ったスタンドを出している青年が、叫ぶ
青年「食らえ!エメラルドスプラッシュ!!」
そのスタンドから放たれた、つぶての様なものがハヤブサへと迫り
その胸を貫いた
778 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:22:57.03 ID:6Ul32N2F0
上条「や、やったか!?」
力無く落下をし始める鳥の姿を見て、喜びの声を上げたのも一瞬
地上付近にまで落下していたハヤブサが、再び目に光を宿して風に乗り宙を舞いあがる
「おいお〜い?なぁ〜にが『終わった』だか。手加減し過ぎだぜぇ花京院さんよぉー!」
花京院と呼ばれる青年の背後から、別の個性的な、しかし上条当麻には見覚えのある男が現れる
男「銀の戦車『シルバーチャリオッツ』!!二度と飛べない様にしてやるッ!」
風が彼らの前に吹く。次の瞬間、ハヤブサの両翼は身体から切り離されていた
自らの敗北を悟ったハヤブサが、最期の足掻きとばかりに、再び無数の氷柱を花京院達に向けて放つ
アヴドゥル「させん!むぅんッ!!」
同じ様に一瞬で蒸発してしまう。しかし、本当の狙いは別であった
傷ついて動けない黒子に向かい、口から氷のミサイルを撃ち出す
アヴドゥル「しまった!!間に合わんッ!」
779 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:27:06.42 ID:rKLZD+WOO
支援
780 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:27:59.39 ID:CEy902GcO
なんという神展開wwwwwwwww
しかしこいつら死亡フラグがビンビンやwwwwwwwwwwww
781 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:35:20.36 ID:6Ul32N2F0
佐天「白井さん・・・っ!」
咄嗟に少女が身を挺して、黒子を庇う
その無防備な背中を、鋭い氷柱が突き刺す
佐天「く・・・っ!!・・・あれ・・・?これは砂・・・?」
「ギャウッ!」
小さな犬から飛び出した、獣の様なスタンドが佐天の背中を守っていた
佐天「私を助けてくれたの!?ありがとうわんちゃん!」
その生意気そうな犬を胸に抱き抱えて、感謝をする
男「くっはー!イギーの代わりに俺があのキャワイ子ちゃん助けてあげるんだったーッ!」
少女の年齢に見合わぬ胸の感触を堪能している様に見え、男が犬に対して悔しさを混ぜ入れた声を上げる
最期の奇襲をも防がれてしまい、ハヤブサは落下しながらも再び口から氷を吐き出そうとして
「やれやれだぜ・・・ポルナレフ、てめーも手加減してるじゃねーか・・・」
そして、ガクランを羽織った不良の様な体格の良い青年が、最期に現れた
782 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:38:45.07 ID:CEy902GcO
ペットショップ涙目すぐるwwww
783 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:42:13.50 ID:zQ0xupROO
この展開は熱いwww
784 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:46:33.25 ID:6Ul32N2F0
不良「星の白金『スタープラチナ』!!オラァッ!!」
ハヤブサが口を開くよりも早く、男から現れたスタンドが何かをした
ペットショップ「ギィ・・・!ガ・・・ッ!!」
首の骨の可動範囲すらも無視した様に、顔を上に、むしろほぼ真後ろに向けてハヤブサが声にならない悲鳴を上げる
閉じた嘴を突き破り、血と共に氷柱が飛び出す
ポルナレフ「ジョータローさんに出番残しておいてやったんだよ、感謝して貰いたいくらいだぜッ!」
承太郎「やれやれだぜ・・・」
そして何事も無かったかの様に、帽子を深くかぶり直す
上条「な・・・!?今、何をした・・・ッ!」
ジョセフ 「ただのアッパーじゃろ」
アヴドゥル 「ただのアッパーでしょうね」
ポルナレフ 「ただのアッパーだろぉ?」
花京院 「ただのアッパーですね」
さも当たり前の様に、同時に口を揃える彼らに、上条は驚きを隠せなかった
―今のが「ただのアッパー」だと・・・!?全く見えなかったぞ・・・ッ!
上条「こんなに・・・簡単にこの敵を・・・!?」
そしてペットショップは意識を失ったまま地に落ちて、絶命をした
785 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 05:53:43.56 ID:6Ul32N2F0
こんな時間まで支援&雑談ありがとうございました
正直誰かが見ていると分かるだけで、凄く気が助かります('A`*)
さて、何とかキリの良い所にまで来る事が出来ましたので、今回は此処で終わりにしようかと思います('A`;)
昨日休んでいるので、ペットショップくらいは終わらせたいと思っていた所です
土曜日ほぼずっと寝てたから、今日はオール行けるんじゃね?とも思っていたのですが、そうそう甘くは無いみたいですね('A`;)
申し訳ないですが、これよりまた眠りに就こうかと思います。本当に申し訳ないです
よろしければまた皆様のお力をお貸し下さい
それでは皆様おやすみなさい。徹夜組みも寝ましょうね('A`)ノシ
786 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 06:00:11.01 ID:zQ0xupROO
787 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 06:20:18.24 ID:sNphH/yEO
ほ
788 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 07:18:30.88 ID:zQ0xupROO
ほ
789 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 07:59:47.51 ID:K1yY7FJQO
>>785 アツイな!!
いつも面白いけれど今回は神回だったぜ!
そういや承りや花京院は上条さんとあんまり年齢かわらないんだよな
790 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 08:01:09.26 ID:yIZUPxk5O
ホルス神て本体が隼じゃなかったらそこまで強いスタンドじゃなかったかもな
791 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 08:20:31.31 ID:+j6TtC2s0
保守
792 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 08:39:34.03 ID:zQ0xupROO
寝る前保守
目覚めの保守
794 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 09:26:08.76 ID:K1yY7FJQO
出掛けの保守
795 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 09:32:20.32 ID:47sT6fCb0
熱いけど最強メンバー過ぎてDIO様可哀想
796 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 09:52:01.12 ID:XQ+ZNMnWO
何この熱い展開。濡れちゃう。
最初からROMってたけど、
>>1今まで超乙!これからも楽しみにしてますだぜ!
規制解除されて、やっと言えた…
797 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 09:52:25.26 ID:WoJO8Mkdi
何時の間にか規制解除されてた
支援
798 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 10:02:34.53 ID:ql22yHbti
結局、ジョジョのキャラも出るのか
799 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 10:43:57.13 ID:67IYJ4qVO
>>795 逆に考えるんだ
主人公以外やられるDIO様無双が始まると
そういや姫神はどうなったんだ
ヌケサク倒しただけでフーゴみたいに終了か
まぁ空気キャラらしいといえばらしいなww
まさかの承り
801 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 11:25:29.73 ID:MAUcg7D40
しかし3部主人公&味方キャラ出したとなると
どちらの作品もかませ化しないようにすることを
これまで以上に気を使わなければいけないな
さて書き手さんはどう展開していくのだろうか
ほ
804 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 12:33:30.06 ID:dz31iAQ0O
休憩保守
805 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 13:13:40.86 ID:L7X1ZRFdO
ほ
保守だよ!
807 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 13:29:46.90 ID:nM3Wwg//0
ほ
808 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 13:58:40.08 ID:K1yY7FJQO
っ
809 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 14:26:14.18 ID:K1yY7FJQO
け
まあ上条じゃ相手が馬鹿や痴呆にでもならない限り絶対勝てないがな
設定的にも
811 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 14:59:22.10 ID:zQ0xupROO
DIO以前の問題だったしな
まさかのヌケサクが壁とか
ほ
813 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 15:50:10.90 ID:AGYRgptj0
も
814 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 16:20:36.09 ID:67IYJ4qVO
ほ
815 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 16:30:18.35 ID:3VkIwbyl0
ねえねえ、誰も言わないなら言わせてもらうけどさ、
なんでジョセフは最初っから承りを旅について行かせなかったの?
ブ男もしかり
上条を活躍させるためにねじ曲げたから
当然、本編通りのキャラじゃ活躍させれないから全キャラの馬鹿化とかませ化パッチも適応済みです
さてジョジョキャラは何人しぬでしょーか
818 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 16:55:03.56 ID:yE7Y4VdO0
え
いまさらにして3部の面子が…
最後おいしいとこ持ってくのか…?
819 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 17:31:13.28 ID:K1yY7FJQO
保守
ほ
保守なんだよ
コミケってこんな感じのSSとかもあるの?
ほし
823 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:16:11.79 ID:F/2/Ru5nP
☆
824 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:23:02.75 ID:6Ul32N2F0
保守ありがとうございました。今帰ってきました('A`)
ちょっと最寄りのお医者様に診て貰った所、やはり目の疲労がパネェ的な事を言われてしまいました
とは言え少しくらいなら大丈夫なはず。という訳で再開をします
頭痛がまた酷くなってきたらそこで終了するかもしれないです
色々と指摘がありますが、取りあえずこのまま続行の方向で行こうかと('A`;)
825 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:30:27.24 ID:6Ul32N2F0
佐天「白井さん!?白井さんしっかり!」
強敵への勝利の余韻は、その悲鳴によって掻き消されてしまった
緊張によって辛うじて保たれていた黒子の意識は、安堵と共に消え去ってしまいかけていた
そして、それはまるで彼女自身の命もそうではないのだろうかと不安にさせる
佐天「なんで・・・!?何で私の能力はこんなに弱いのよっ!?何で私はこんなに何も出来ないの・・・!?」
嗚咽混じりの涙声で、自分の力の無さを責める。凍りついた黒子の右腕をずっと触り続けていたせいか、彼女自身の手も既に白く変色している
ジョセフ「ふむ、ちょいとばかり流す波紋が弱すぎるの」
どいてごらんと、佐天と入れ替わり黒子の身体に老人が触れる
ジョセフ「フンッ!」
黒子「・・・う・・・!」
みるみるうちに全身の血色が良くなり、呼吸が整い始める
波紋についてまるで無知な上条当麻にも分かる程の、佐天とは比べ物にならない力
上条「これが・・・ジョースター・・・なのか・・・!」
826 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:31:50.45 ID:L1oDXEva0
827 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:42:44.55 ID:6Ul32N2F0
ポルナレフ「お嬢さん、もう大丈夫ですよ安心して下さい。その美しい顔に、涙は似合わない・・・」
気障な台詞とともに、男の悪い癖が飛び出す
可愛い子であれば歳の差も、これまでの恋愛経験なども気にしない寛大な男だと自負している程である
アヴドゥル「何でポルナレフの奴が得意気な顔をしているんだ・・・」
承太郎「・・・で、ジジイ結局どうするんだ」
若干苛立ちを含んだ声で、老人を促す
ジョセフ「・・・一度ホテルへと戻ろう。もう大した事はないだろうが、この子は少し安静にする必要があるじゃろう」
上条「ありがとうございます・・・!ジョセフさん・・・ありがとう・・・ございます・・・!」
828 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:45:00.14 ID:yIZUPxk5O
829 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:56:20.72 ID:6Ul32N2F0
カイロ郊外の、財団ホテルの広間にて
ポルナレフ「いやはやこんな美しい方にまたお会い出来るなんて、今日はなんて良い日なんだろうか!」
美琴「・・・はぁ・・・?そうですか・・・」
合流した美琴はポルナレフを半ば無視している
ジョセフ「計画を変更するべきじゃろう。今日はこのまま待機していた方が良いかもしれんな」
窓から外を見て老人が全員に告げる。既に昼をとっくに回っており、後数時間もすれば陽は落ちてしまうだろう
ジョセフ「それに、ワシも今日は白井君の手当てに付き添わないといかんからの」
生命エネルギーを少女の体内に送りながら付け加える
そこへ、一人の女が広間に入って来た
姫神「あら。いつの間に。ジョセフさん。おかえりなさい」
上条「ひ、姫神!?どうしてここに・・・!」
思わぬ所でクラスメートに出会ってしまい、彼は声を裏返してしまった
830 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 19:57:33.91 ID:zQ0xupROO
流石にそれは休んで良くなってから新しく立てるべきだろ・・・
831 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:07:35.25 ID:6Ul32N2F0
姫神「・・・と。言う訳」
十字架を身に付けた少女が、これまでの経緯を説明し終える
一方通行「つまり、てめェが先にこの辺りの吸血鬼を駆除していたおかげで、俺達ァ簡単にカイロまで入れたって事か」
彼女はカイロに巣食う吸血鬼を少しずつ誘き寄せ、そして灰にしていったのだと言う
吸血鬼くらいであれば、ジョセフ達でも倒せるが派手に動くと敵に感付かれる恐れもある
それでも吸血鬼による被害は確実に増え始めている。かと言って、街の人々全てを調べる訳にもいかない
そこで彼女の能力が役に立ったのだという
上条「そ、それにしてもこんなホテルで一人で居るなんて危なすぎる!もし吸血鬼以外の敵が来てたら・・・!」
姫神「・・・心配。してくれているの?」
声に若干の色を含ませながら、その無表情な少女が珍しく頬を染めながら質問をする
832 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:25:39.06 ID:6Ul32N2F0
上条「当たり前だろ」
姫神「・・・そう。・・・そう・・・」
首を傾げつつも、当然の反応を返す。姫神は何故か下を向いてしまった
ジョセフ「一人で留守番なんてさせんよ。きちんと安心のおける護衛もいる。おいでフォーエバー」
老人の声とともに、部屋に一つの巨体が入りこんで来る
美琴「え・・・!?ゴリ太じゃないっ!」
打ち止め「うわー、すごーい!ゴリラゴリラだー!とミサカはミサカは興奮して抱き付いてみるーっ」
ゴリ太「フォッホッ!フオオオオオオオッ!!」
一方通行「・・・」
彼らの視線の先に、あの時シンガポールで別れたはずの、オラウータンが現れた
ゴリ太自身も美琴の姿を見るととても嬉しそうな声をあげる
ポルナレフ「この糞ゴリラ俺には全然懐かないんだよなぁー!イデッ!」
侮辱されたとは分かるのか、すかさず彼のゲンコツが落ちる
上条「・・・なるほど、確かにこれは頼りになる護衛ですね・・・!」
833 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:41:06.07 ID:6Ul32N2F0
ジョセフ「姫神君のことは、君には悪いとは思ったが・・・」
姫神「違う。私の意志。このままDIOっていうのも―」
花京院「いや、それは危険だ。やはり僕達が行くべきでしょう、ジョセフさん?」
姫神の言葉を遮り、物静かな青年が戦いへの決意を露わにする
ジョセフ「うむ。今日はワシが白井君の手当てで動けんからの。明日の夜明けと共に我々は奴の屋敷に乗り込む」
上条「なら―」
ジョセフ「・・・いや、君達はここで待っていて欲しい」
美琴「え・・・?」
老人の口から発せられた信じがたい発言に、思わず目を丸くする
ジョセフ「元々君たちは巻き込まれた人間だ。これまで本当に悪かったとは思っている・・・」
適当な理由を付けて病院に滞在していろと言ったのも、全てこの為。元より彼らにDIOとの戦いを任せるつもりはなかった
ジョセフ・ジョースターは、出来る事であればこれ以上少年達を、DIOという巨悪の根源と近づけたくはなかった
そしてあの時とは違う。今、自身の義手は修復され、承太郎を始めとする戦力も揃っている
この少年は実によくやってくれていた。だから、これ以上無理を言うつもりはない
834 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:49:29.80 ID:3VkIwbyl0
>>ジョセフさん
こんな呼び方だったっけ?
835 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:53:28.94 ID:6Ul32N2F0
上条「待って下さいジョセフさん!俺も・・・!俺も連れて行って下さい!」
一方通行「俺『達』も、だっつってんだろ馬鹿野郎が・・・」
美琴「そ、そうですよ!今更置いて行くだなんて・・・!」
彼らが口々に異論を唱える。彼らの言い分も最もではある
ジョセフ「いや、しかし・・・」
想像通りとは言え、彼らの強い意志を曲げる事の難しさを再認識してしまう
承太郎「・・・連れていってやりゃ良いじゃねぇかジジイ。戦える奴は多いほうが良い・・・」
アヴドゥル「確かに、ここまで来た彼らであれば、足を引っ張るということもないでしょう」
ポルナレフ「・・・決まりだな。ならこのままDIOの所へ殴り込みに行ってやろうぜ・・・!」
男がそう言いながら、承太郎を見る。帽子によってうまく表情が読み取れないが、彼の顔にも僅かに焦りの色が浮かんでいた
836 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:54:49.84 ID:a1mt0cZoO
そういやジョースターさんだったな
でも無理してやってくれてるから、そのくらいなら目はつぶるさ
837 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:55:32.06 ID:3VkIwbyl0
838 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 20:58:17.14 ID:a1mt0cZoO
>>837 あれ違った?花京院ってジョセフのこと「ジョースターさん」って呼んでなかったっけか?
839 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:03:19.02 ID:wx7kHpcx0
出会い方が違うからじゃね?
ポルナレフが「ジョータローさん」とか言ってるし
840 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:04:49.69 ID:6Ul32N2F0
ポルナレフ「この精神にくい込む様な圧迫感は・・・ッ!このドス黒い感覚は・・・ッ!」
―間違いない、ここが奴はここに居る・・・ッ!
承太郎「・・・ここで別れる、俺達は正門から、そっちは裏門からだ」
彼らは屋敷の前に立っていた
陽の暮れるまでというタイムリミットを設け、可能な限りDIOの取り巻きを叩いておく為に
上条「そっちは任せたぞ」
一方通行「ハッ、任せとけよ・・・!」
動けない黒子と、それを手当てしているジョセフ、戦う力の無い姫神、そしてその護衛のゴリ太を除いたメンバーを二分する
正門から突入する陽動組は、リーダーの承太郎・本人の強い希望により上条・そして治癒役を申し出た佐天に、それを守らせるべくイギーを付けた
裏門から突入する本命組に、リーダーの一方通行、そして美琴・打ち止め・花京院・アヴドゥル・ポルナレフの火力特化メンバー
承太郎「ヤベェと判断したら壁に穴を開けて表へ出ろ。太陽がある内はDIOの野郎も、吸血鬼も追ってはこないだろう・・・」
一方通行「あァ、分かってらァ。行くぜェッ!」
841 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:08:24.66 ID:6Ul32N2F0
さて、夕飯とかに行って参ります('A`;)
>>834 ・・・oh-・・・
御指摘の通りです。花京院はジョセフの事を「ジョースターさん」と呼んでいますね
花京院さん、一人称も変わったりしてるから、全然呼びかけ方気にしてなかった・・・('A`;)申し訳ない
>>839 それはポルポル君がおちゃらけているだけのつもりでした('A`)
とは言え、確かに多少なりとも出会い方は違いますからね(少なくとも料理店で出会ったりはしてないですし)
そう言った方向で、前向きなNOUNAI補完してくださると助かります('A`*)
842 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:09:11.54 ID:3VkIwbyl0
ポルポルが出所した経緯が気になるぜ
844 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:11:13.85 ID:3VkIwbyl0
>>843ポルポルなら出ようと思えば出れんだろwwwwwww
ほ
846 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:47:36.49 ID:yIZUPxk5O
ポルポル?ああ、指食った奴ね
847 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 21:54:33.32 ID:3VkIwbyl0
朝まで残っててくれ…
848 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 22:03:24.35 ID:67IYJ4qVO
姫神が地味にここでフェードアウトかww
849 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 22:07:41.56 ID:zQ0xupROO
相変わらずの空気で安心した
850 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 22:13:39.12 ID:67IYJ4qVO
上条に活躍させず、なおかつDIOを倒させたら
どちらからもブーイングの嵐になるでしょうしね
ってフーゴが言ってた
851 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 22:35:16.99 ID:nM3Wwg//0
ほ
る
853 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 22:54:29.51 ID:6Ul32N2F0
保守ありがとうございました、再開します
854 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 22:58:31.73 ID:6Ul32N2F0
承太郎「オラァッ!」
星の白金が正門のドアを叩き壊す。頑丈な扉がいとも簡単に吹き飛ばされて行き、建物の内部が見える
佐天「・・・え!?何この建物・・・!」
入口から覗く光景に、少女は驚きを隠せない
それもそのはずで、そこから見える景色は明らかに外から見えるそれとは違う、まるで迷宮の様な作りになっていた
承太郎「・・・恐らく、敵のスタンドの幻覚だろうな・・・探し出して潰すしか―」
上条「その必要は無いぜ」
承太郎が言い終わるよりも早く、上条が屋敷の中へと足を踏み入れる
瞬間、景色が歪み始め薄暗い屋敷の正体が目の前に広がった
上条「そんなふざけた幻覚、ぶち壊してやった。これで先に進めるな」
承太郎「あぁ、だがその前にこいつらと出来るだけ派手に遊んでやる必要があるみたいだな」
その視線の先の、柱の陰から三人の男が現れる
男「ここから先へは、DIO様の元へは行かせねぇぞ・・・!」
855 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:04:48.23 ID:zQ0xupROO
上条さんの幻想殺しって不便そうに見えて結構便利だよな
856 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:06:01.90 ID:yIZUPxk5O
止まった時に入門できるのってたぶん承太郎と上条さんだけだよな…共闘?
857 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:11:53.77 ID:l2GP+pkW0
所でなんで時止め入門とか言われてんの?
858 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:12:59.43 ID:6Ul32N2F0
遠くから扉をぶち破る音が聞こえた
一方通行「・・・よォっし、あっちが行動を開始したみてェだな・・・!こっちもそろそろ行くぜ!」
仲間達を振り返り合図を送り、裏口から建物の中へと潜り込む
「ようこそ、皆様方。お待ちしておりました。まったく、ケニー・Gの奴は何をしているのやら・・・」
アヴドゥル「な・・・!何故既に・・・ッ!?」
彼らに向かい、一人の品の良い男が姿を現す
男「ダービーと申します。テレンス・T・ダービー。あなた方に再起不能にされた、ダービーの弟です」
男は丁寧に腰を折り名乗る。その余裕ある姿は、この人数相手でも勝てるのだと言わんばかりであった
一方通行「・・・ほォ・・・弔い合戦でもしようってか・・・?」
打ち止めを背後に隠し、懐から銃を取り出す
ダービー「ところで私も賭けが好きなのですよ。あなたはその引き鉄を引けない・・・」
ニヤリと口の端を上げ、白髪の少年にからかうように男は続ける
ダービー「・・・賭けよう」
859 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:26:48.18 ID:6Ul32N2F0
パァン
返事をするよりも早く、指が引き鉄を引く
ダービー「残念残念・・・どうも私は賭けごとには弱くて・・・お詫びにとっておきの世界へとお連れしましょう」
予想通りと言わんばかりに、弾丸の軌道を避けた男がスタンドを繰り出す
打ち止め「へっ?うわわ、床がっ!とミサカはミサカはあなたにしがみつきながら早口で―」
突如、一方通行と打ち止めの二人の立っていた床にぽっかりと穴が空き、二人と敵がその中へと落下してしまう
花京院「くっ!法皇の緑!」
紐状になったスタンドで、少年の手を絡め取り引き上げようと試みる
ダービー「・・・仕方ない、あなたもご一緒にどうぞ」
花京院「なっ!?うわあああああっ!」
その腕をダービーに掴まれ、この青年までもが落下してしまう
美琴「なっ!?待ち―」
アヴドゥル「待て!追うのは危険だッ!」
男が、自分も入りこもうとする少女を制止する
一方通行「てめェらァァァッ!俺達は自力でなンとかするゥゥゥッ!細けェ事はジジイに連絡しろォォォッ!!」
少女を抱えながら、少年が上に居る三人へと声を張り上げた
860 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:33:17.22 ID:zeGvMvMmO
ポルポルが自然消滅しとる
861 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:42:25.90 ID:67IYJ4qVO
ポルナレフ…(´・ω・`)
862 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:43:59.06 ID:CEy902GcO
ポルナレフは粉微塵になって死んだ!
863 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:46:44.59 ID:6Ul32N2F0
白髪の少年が、少女を抱えたまま出来るだけ衝撃を貰わない様に、それでいて最低限の能力で落下を終える
打ち止め「ひゃん!とミサカはミサカは、あ・・・あなたの手が触っている所を意識して赤くなってみるっ!」
花京院「ここは何だ・・・?」
目の前に広がる光景を見る。小島の様な場所の中央にテーブルと、何やら大きなケースだけが置かれている
ダービー「・・・ふむ、ケニー・Gは間に合ったようだな」
ダービー「所で私との勝負なのですが、ここにあるゲームなどで付けるというのはどうでしょう?」
テーブルの上に置かれたゲームを指さす。そこには世界中で有名な最新型ハードや、ソフトが所狭しと並んでいる
一方通行「はァ?何を言ってやがるてめェ・・・!悪ィが時間がねェンだ、二人がかりで一気にやらせて貰うぜ」
ダービー「おっと失礼。だがその前にこれを見て頂きたい。私のコレクションなのですが・・・」
ケースの取ってに手をつけ、ゆっくりと戸を開ける。その中から出て来た物は
打ち止め「・・・お人形さん・・・?とミサカはミサカは似合わない趣味に正直引いてみたり」
花京院「いや、かすかに何か聞こえる!これは・・・!」
オオオォォォ・・・ さびしい〜・・・ 助けて・・・ 助けてくれぇ〜・・・ ダァビィサマァァァァ・・・
ダービー「ばらしてしまいますが、これが私の原初神『アトゥム』の能力!私を殺せば、人形に入れた彼らの魂も殺す事にもなりますよ・・・!」
864 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:49:26.10 ID:6Ul32N2F0
('A`;)あれ・・・?
>>860-862 落ちたメンバー:一方通行、打ち止め、花京院
上に残ったメンバー:美琴、アヴドゥル、ポルナレフ
です
どこか変だったでしょうか('A`;)
865 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:51:30.03 ID:ILN1Alf30
文中にポルナレフが出てこなかっただけだと思うよ!
866 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:52:30.84 ID:WoASDPMV0
ポルナレフが何も喋らなかったから気になっただけじゃね
867 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/31(日) 23:53:51.73 ID:6Ul32N2F0
あ、なるほど。把握しました('A`;)
868 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:07:37.49 ID:d0KltgZy0
一方通行「ハッ!そンな赤の他人の事なンざ知ったこっちゃねェ・・・!」
ダービー「ほう・・・?では私がこの人形の首をへし折ったとしても、問題は無いと・・・?」
やめてぇぇ・・・ たすけてくれぇぇ・・・ しにたくない・・・
男が悲鳴を上げる人形の頭に手を掛ける。勿論自慢のコレクションを破壊するつもりなど毛頭ない
『NO!』
―ふ・・・クールを装っておきながら、その実熱いタイプと見える・・・
少年の心の声を聞く。それが彼のスタンドの持つ能力。相手の質問に対し、その是非を知る事が出来るというものであった
一方通行「がっ!てめェのイカレっぷりは見逃す訳にはいかねェな・・・ッ!」
ダービー「素晴らしい、そして最初の対戦相手なのですが・・・あなたを指定したい」
予想外の言葉が、物静かな青年へと向けられた
ダービー「あなた方お二人は、どうやらとても仲のよろしいようですが、彼は違う」
ダービー「あなた方二人の魂を奪った後に、魂を掛けたくないと言いだしてスタンド攻撃をされたくはないものでしてね・・・」
一方通行「チッ!誰がそンなルールで―」
少年の前に手を伸ばし、その言葉を阻止する
花京院「良いだろう、勝負はこのゲームで付けさせて貰おうか・・・ッ!」
869 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:14:51.95 ID:VgVsQyfi0
F-MEGAキター!!
870 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:18:39.61 ID:d0KltgZy0
ダービー「ほう、そのゲームは・・・!」
彼は、アーケードから移植された世界的大ヒットのカーレースバトルゲームのソフトを、その手に取っていた
一方通行「おっ!おいィ!?」
花京院「大丈夫、任せて下さい。僕は自分のマシンを使わせて貰う!」
手元から一枚のデータカードを取り出す
このゲームはアーケードとコンシューマの両方で、自分の機体を使えるのがウリの一つである
画面に一つのスポーツカーが浮かび上がる。車体ナンバーは28。プレイヤーネームはTENMEI、表示されている全国ランキングは上位である
一方通行「な、てめェその名前はまさか・・・!?」
白髪の少年がその名前を見て、驚く。このゲームをやっている者の中で、彼を知らない者などいない程の有名人
花京院「えぇ、実は僕このゲームかなりやり込んでいましてね・・・!」
ダービー「良かろう、相手にとって不足はない・・・ッ!私も同じ車の、ナンバーは15だ・・・ッ!」
男の顔から余裕の色が消える。これほどの相手がいるとは予想していなかったのであろう
ダービー「さて、私は彼らの魂を賭けましょう・・・」
花京院「・・・僕の魂を賭けよう・・・!」
ダービー「グッド!」
871 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:20:29.07 ID:2JUNcYl0O
ここでテンメイ使うのかよwww
そんなゲーム廃人になるよりも友達作れよwwwwww
872 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:36:23.17 ID:d0KltgZy0
スタートの合図と同時に、ダービーの車が僅かに先へと飛び出し、ぴったりと相手の車の前へと付ける
しかしそれを花京院の車が弾き飛ばし、横並びへと持ち込む
息を呑む接戦、互いに一歩も引かず、劣らずコーナーを曲がり続ける
ダービー「面白いッ!そうでなくてはコレクションに入れる価値がない!」
神経質そうな外見からはとても想像の付かない大胆さに、思わず戦っている相手というにも関わらず賛辞を送ってしまう
最大スピードギリギリでコーナーを曲がる事も、ダービーの車を弾き飛ばす事も、一つ間違えればその場で即敗北が決定してしまう様な危険な賭け
花京院「・・・」
その時、彼は考えていた。かつてDIOと出会い肉の芽を植え付けられた時の事を。DIOは、自分を殺すつもりではないと言った
その言葉に心の底から安心をしてしまった。しかし、それは屈辱でもあった
奴に精神的に屈した自分を呪った。それが命を賭けてこの旅に着いてきた理由。今、魂を賭けて戦う動機
花京院「このゲームで、この花京院典明に精神的動揺による操作ミスは無いと思っていただこうッ!」
873 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:37:13.72 ID:kg+3ih/mO
友達-必要なし
(ゲーオタの)頂点はいつも1人
874 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:51:52.13 ID:d0KltgZy0
ダービー「クッ!この加速トンネルを超えたジャンプ台で勝負するッ!」
車体1つ分しかない狭いトンネルへと、二つの車が同時に入る。花京院の車は、ほぼ壁を走っているような形である
そしてトンネルを抜け、二つの車がほぼ同時に空を駆ける。しかし、僅かにダービーの車が前へと出ている
ダービー「勝ったッ!」
花京院「まだだァッ!」
着地したダービーの車の後輪に、加速を付けた勢いで花京院の車の前輪をぶつける
そして、その衝撃でダービーの車がコースの外へと弾き飛ばされて行く
花京院「コースアウトだっ!もはやお前に勝ち目など無いッ!」
コースの外の崖へと飛ばされた男の車、それも全て計算済みの行動であった
ダービー「いいや!これで私の勝ちだッ!」
一方通行「・・・!?やべェぞ!これはショートカットだ!向こうのコース内に着地する!!」
勝利を確信した男の叫び、それに逸早く反応を示す
花京院の車の力を利用したダービーの車は、今まさに崖の向こうのコースへと降り立とうとしている
コースに乗るか、それとも足りず崖に落ちるかの瀬戸際。全員の視線がモニターへと集まって―
そこで、ゲームの電源が落ちた
875 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 00:58:48.09 ID:2fvkYxwe0
さて、このSSにおける姫神の存在意義はあったのだろうか・・
ところで最初のほう佐天が肉の芽植えつけられたようだけど、あれDIOが直接学園都市来たの?
876 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 01:06:10.50 ID:d0KltgZy0
ダービー「な・・・ッ!?馬鹿な、一体何が・・・!ま、まさかイカサマをしたのか花京院ッ!」
『NO!』
勝利を目前としながら、突然の事に動揺を隠せない。更に彼がイカサマすら使ってないとすれば尚更である
花京院もそれは同じらしく、何が起こったのかと唖然としている
一方通行「・・・おいィ・・・打ち止め・・・まさか・・・?」
打ち止め「負けを認める前に止めて上げないと魂持っていかれちゃうからね。とミサカはミサカはにっこりと微笑みながらあなただけに教えてあげてみたり」
言葉の通り、白髪の少年へと満面の笑みを見せる少女。以前のギャンブルでこの手の能力の特性は既に理解していた
しかし少年には、その笑顔の裏に隠された黒い物が見えた気がした
彼女も御坂美琴と同じく、電撃の能力を持っている。しかし、その力は彼女のそれとは全く比にならない程弱い物で、戦いに使えるほどではなかった
しかし、相手が生身の赤ん坊であるのなら話は別である。火傷をさせる事くらいは出来る
そして、相手が機械であるのなら、やはり話は別である。電源を落とす事くらいは出来る
ダービー「クッ!だが負けた訳ではないっ!次の勝負を・・・!」
頭を抱える男の元へと少年が詰め寄り
一方通行「おいィ・・・次は俺が相手をする。今と同じゲームで、だ」
877 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 01:21:44.32 ID:d0KltgZy0
一方通行「ヒイィィィィィヤッハァァァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!」
ダービー「う、うおおおおおッ!!ば、馬鹿なッ!このスピードは・・・!」
新調したコントローラーを握りながら少年が意味不明な声を上げる
車体ナンバー21の車が、ダービーの車をぶっちぎる
先程の彼らとは違い、コーナーを最大スピードそのもので曲がり切り、その姿はコースアウトなど毛頭気にしている様には思えない
花京院「ま、まさかあのスピード・・・!あのナンバー・・・!そしてあのIKKOというプレイヤーネームッ!」
打ち止め「彼はとあるゲームセンターでは生きる伝説のドライバーとまで呼ばれていて!とミサカはミサカはまた自分の事の様に胸を張って―」
一方通行「ヒャァァァァッハァァァァァァァァァッ!!!!!!!!!!!」
少女の説明をも掻き消す程の奇声を上げて、車が爆走をする
既に戦う相手は、ダービーではなく己のベストタイム
そして彼の車が、公式上の最高記録を塗り替えて凱旋をしていた
878 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 01:24:19.45 ID:3VD0Zt+k0
燃えてきたwww
879 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 01:25:28.37 ID:2JUNcYl0O
どっかで見たぞと思ったら車輪さんの時の話かよwww
まさかの伏線wwwwww
880 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 01:39:38.50 ID:d0KltgZy0
ダービー「ぐっ・・・!貴様何かイカサマを使ったのか・・・ッ!」
『NO!』
分かっている。このゲームを用意したのは自分自身であり、そんな事をする時間もなかったことは
しかしあまりにも速すぎる少年の車を見ると、明らかに自分とは別のゲームであるかのような錯覚に陥ってしまう
ダービー「くっ、くぅぅぅっ!!馬鹿なッ!何故こんな事にっ!?」
人形達の魂が解放されて行く。思わず負けを認めてしまったのではなく、認めざるを得ない程の完敗
一方通行「さァて、これでもうてめェをボコしてやっても構わねェ訳だ・・・!」
花京院「魂を弄んだ償いはキッチリして貰おうかッ!」
打ち止め「後ちょっとで勝ってたのにねおじさん。とミサカはミサカは思いっきり上から目線で声をかけてみる」
ダービー「・・・ハッ!まさか貴様が何かしていたのか・・・ッ!?」
この少女が何かしらの能力を使ったという話は聞いていない。だから気にもかけていなかった
『YESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYESYES!!』
突如、彼の脳裏にとんでもない量の声が響く
一方通行「覚悟しやがれェッ!」
881 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 01:45:44.61 ID:d0KltgZy0
うーん、少々頭痛がしてきたので終了しようかと思います・・・('A`;)
予定していた量が全然進まない、どうしようこれ・・・
本当に申し訳ないです('A`;)
もしよろしければ、またお力をお貸しください
それではおやすみなさい('A`)ノシ
882 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 02:16:19.53 ID:Mnxh4g2rO
お疲れ様〜
883 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 02:16:28.10 ID:kg+3ih/mO
おやすみー(^o^)ノ
884 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/02/01(月) 02:36:07.74 ID:YhnH2Pfm0
おやすみ
無理はするなよー
885 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
花京院とダービー噛ませかよ