103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 23:24:34.07 ID:UetgNvrG0
ならいい話をしよう
ジョジョの第5部にはフーゴというキャラクターがいてね…
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 23:25:03.86 ID:tqA9Ab/T0
黒子「はぁ、なるほど・・・」
初春の説明が終わり、一息ついて頭を整理をする
佐天が通り魔に襲われ気絶していた所に初春が通りがかり、あわやという所で類人猿に助けられた事
通り魔は逃げたが、そいつとその一味を追うスピードワゴン財団の要請のもと、あの男がエジプトへ旅立つことになった事
あやつの命の危険があるというのを知ったお姉さまが、旅立ちを止めようと財団メンバーに襲いかかり、全滅させた事。流石お姉さま!
そしてその責任から、そう責任から一緒に一味を追う流れになってしまったという事
何やら胡散臭い話ではあるが、それでも彼女の真剣そのものな顔と、実際に入院にまでしている佐天の現状を見るに事実なのだろう
―とは言え、全てが事実でないのだろうが
本人は気づいていないだろうが、話の途中でちらちらと佐天の方を見る辺り恐らくどこかに、もしくは全てが嘘である可能性も吝かではない
とは言えそこは大きな問題ではなく、大事なのは『お姉さまが今どこにいて何をしているのか』である
そこを問い詰めても初春は「今頃はエジプトへ向かっているんじゃないでしょうか?」としか答えない。知りたいのは現在の詳しい場所である
初春「そそそ、そういえば。定期連絡をしているジョセフさんなら知っているかもしれませんよ!」
黒子「へぇ・・・?それで?」
初春「え、ええとその・・・」
黒子「・・・」
初春「・・・う・・・」
初春「・・・案内します・・・」
彼女がその言葉を言い終わる前に黒子は既に椅子から立ち上がり、初春の首根っこを掴み上げていた
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 23:45:07.01 ID:78IAzNQM0
いよっしゃああああああああああああああああああ!!!
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 23:45:50.40 ID:tqA9Ab/T0
ジョセフ「ほほ・・・こんなにカワイ子ちゃん達がワシを目当てに訪ねてくるなんて、ワシもまだまだ捨てたもんじゃないの!」
目の前の飄々とした老人はひどく機嫌が良さそうにお茶を入れる
黒子、初春、そして「リハビリだから良いのよ!」と自分ルールを持ちだしてきた佐天の三人はジョセフの泊まる部屋にいた
初春の案内で宿泊先に向かい、要件を伝えたのだが理解されていないのだろうか
―ボケていらっしゃいますのかしら
黒子「ありがとうございますわ、おじい様。で、今美琴お姉さまはどこにいらっしゃいますの?」
ジョセフ「・・・悪いがどこに敵の目があるか分からんからの。それに、聞いても追い付けはしまいよ」
ジョセフは真顔でそう答える。自分を誰か知らないのだろう
黒子「お姉さまの為ならこの白井黒子、例え火の中水の中猛獣の中吸血鬼の中、どこへでも馳せ参じますわ!」
ジョセフ「ふむぅ・・・何やら飛行機よりも早く追い付く手段があるようじゃな?」
お茶を入れる手を止め、自信満々な黒子に関心を示したジョセフではあるが、続く言葉は「しかし」であった
ジョセフ「あの子達は戦いに行っている・・・それでもどうしてもと言うのなら」
ジョセフがゆっくりと立ち上がる。先程まで鼻歌をまじえながら軽口を叩いていた老人と同じ人物とはもう思えなかった
黒子「あなたより強ければ、文句はございませんでしょうか?」
気圧される佐天と初春とは反対に、老人をの目を強く睨みつけ返す黒子
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/14(木) 23:48:15.57 ID:5Qjccb/Z0
>>100 別物でも。吸血鬼なら血を吸わせれば滅ぼせる。つまり。私の出番が。くる。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 00:07:11.25 ID:rG8K4Khr0
禁書目録「エメラルドスプラッシュ!!お゛え゛ぇ゛ぇ゛!」
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 00:08:20.43 ID:pRKHyp+20
ジョセフ「降参もしくは戦闘不能になったら負けで良いかな・・・?ワシの怪我への遠慮はいらんよ、お嬢ちゃん」
先日美琴にへし折られた義手はそのままに、残った腕で髭を撫でる
ジョセフ「ワシを殺す気でかかっておいで」
しかしその目は獲物を狩る戦士そのものであった
黒子「・・・ッ!」
―強い、歴戦の猛者と言ったところですわね・・・!
乙女の柔肌突き刺さる空気に思わず半歩下がる黒子。しかし負ける要素はなかった
初春の話を聞くと老人の能力は手から植物を出して相手を拘束する・・・
という程度の情報ではあるが、極めて大きなアドバンテージを得て居る
対して相手は自分の能力を知らない
この差は極めて大きく、黒子の絶対的優位を盤石のものにしていた
ジョセフ「先手は君に譲ろう」
ジョセフ「かかっておいで」
その言葉と同時に黒子はジョセフに攻撃を仕掛けた
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 00:24:56.58 ID:pRKHyp+20
部屋では手狭であるという理由から、人払いをした広いホテルのロビーで老人と向き合う。それを離れて見る佐天と初春
距離は正面数メートル、健全な一般男性であれば2.3秒もあれば駆け寄れる距離である
普段ジャッチメントで相手をする輩のような短慮な不良程度であればいくらでも自分の中でのマニュアルが存在する
しかし、こんな相手は
ジョセフ「・・・どうした?まさか先の自信はワシの見間違えかのー」
待ちくたびれたのかジョセフが見え透いた挑発をする
少々癪ではあるが、このままでは埒が明かないのも確かで、黒子は鉄矢を飛ばす
黒子「・・・何を言っておりますのお爺さま。とっくに私はあなたに攻撃をしていましてよ」
ジョセフのコートの肩口に、テレポートをさせた鉄矢が刺さっている
肉体部分をあえて狙わなかった矢は老人のコートを貫通している
ジョセフ「お、おぉ・・・!?いつのまに!」
ジョセフの顔から余裕が消える
通常、相手の肩や靴に鉄矢をテレポートで飛ばし、動きを封じる。というのは待っている相手にはまるで効果がない
しかし、何も知らない相手への牽制としては十分なものであった
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 00:48:51.63 ID:pRKHyp+20
初春は緊迫した空気はそのままに、目の前で対峙する老人と友人を見守っていた
ジョセフ「お嬢さんの能力は狙撃や暗殺に向く飛び道具と言ったところかのう」
年頃の少女が使うにはちと物騒すぎやしないかね、と付け加え冷静な判断を下す
―違います
言葉にこそ出さなかったが、心の中で老人の考えを否定する
自分には黒子が何を思ってコートを鉄矢で貫いたのかは分からなかったが、もしかするとこの判断ミスを誘ってのことだったのだろうか
友人の策士ぶりに思わずため息が出てしまう
黒子「さぁ、次はそちらの番でしてよ?」
笑みを浮かべながら、今度はジョセフに番を譲り余裕を見せる少女
ジョセフ「こりゃ君には悪いが、ちょっとおねんねしてて貰おうか」
老人とは思えない速度で走り寄るジョセフ、距離を詰めながら残った右手を大きく振りかぶる
佐天「え?ちょっとおじいちゃん!そんな所からパンチじゃ遠すぎるよ!」
親友が思わず叫んでしまう、しかし初春には老人の意図は分かった
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 00:52:19.28 ID:MkjV/eVh0
しえ
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 00:53:03.20 ID:pRKHyp+20
ジョセフ「ハーミット・パープルッ!」
老人の右腕から突如伸びるツタはネット状に広がり、黒子を覆う
ジョセフ「にひひ、驚かせてしまったかの!」
嬉しそうな老人、それに対する少女の声は目の前の網からではなく、背後から響いた
黒子「どこを見ていらっしゃいますの?」
あの程度の攻撃であれば、黒子のテレポートを捕まえることはできない
ジョセフ「おお!?」
目の前と背後を交互に見る老人
「拘束する」能力である老人と黒子の相性差は、初春にもハッキリとよく分かった
―ちょっとこれ、ジョセフさんが可哀想です・・・
自分が相手をしているわけでもないのに、初春は胸にチクリとしたものを感じるのであった
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:06:12.24 ID:pRKHyp+20
ジョセフ「ク・・・くふふふふ・・・」
それから数回に渡る攻撃全てが少女を捉えられず、攻撃する度に背後で余裕の笑みを浮かべる黒子
馬鹿にされているのは誰の目から見ても明らかであった
突如うわはははと大声で笑い出す老人を見て、ちょっと気の毒に初春は思った
―自分の攻撃が全て効かなくて負けるのを待つだけとなれば、無理もありませんよね・・・
隣で見て居る親友も「おじいちゃーん!大丈夫!?しっかり!」と声をかけている
ジョセフ「いや!いきなり大声ですまんかった!」
黒子「あら、それは降参という意味ではありませんでして?」
笑いを止めた老人がそう告げると、黒子が継戦の意思を問う
ジョセフ「お嬢ちゃんは覚えているかのー」
質問を質問で答える老人。これがテストであれば0点である
ジョセフ「ワシが最初に言った勝ち負けのルールを」
黒子「何を言っていますの・・・?降参もしくは戦闘不能・・・に・・・まさか!?」
訝しげに答える黒子であったがやがて何かに気付いたように声を荒げる
ジョセフ「ジョースター家に代々伝わる闘い方を教えてやろう!」
佐天「まさか、ここから逆転出来る必殺技とか!?」
初春「ええぇ!?そんなのあるんですか!?」
ジョセフ「逃げるんじゃよォォォッ!!」
突如老人はホテルの入り口に身体を向けると、再び老人とは思えない速さで走り出した
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:12:25.50 ID:loz2HYz40
ジョセフこらwwww
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:15:07.82 ID:pRKHyp+20
黒子「な・・・!?」
佐天「え?え?どういうこと?」
初春「ええと・・・つまりですね・・・」
初春の平和な頭にも、老人の行動の意味がよくわかった
『降参もしくは戦闘不能にならない限り、勝ち負けは決まらない』というだけのルール
つまり、逃げ続けていてもタイムアップなんてものは存在せず、本来の目的を考えるとそれは黒子の負けなのである
佐天「うわー・・・おじいちゃんせっこー・・・」
―確かにずるいけど、白井さん相手では全く意味がないんですよね・・・
黒子「ふ、ふふふ・・・!」
馬鹿にされたと思ったか、変なところに触れてしまったのか、黒子からドス黒いオーラが見えた気がした
黒子「この白井黒子!逃しはしなくってよ!」
すかさずテレポートでホテルを出ようとする老人の頭上に飛び、必殺のドロップキックを仕掛ける
ジョセフ「・・・かかったなッ!」
黒子「えっ?」
いつのまにか張り巡らされていたツタに絡めとられ、黒子の身体はそのままの姿勢で宙にぶら下がったまま、ぴくりとも動かなかった
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:15:50.55 ID:hwXww4Zh0
ジョセスならテレポート先にハーミット・パープルを出すことぐらいできると思ってたのに…
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:17:59.79 ID:loz2HYz40
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:19:53.62 ID:hwXww4Zh0
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:21:12.68 ID:loz2HYz40
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:21:32.29 ID:SlgU17ML0
なんか四部ジョセフ並に元気がない気がするような
ないような
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:27:13.49 ID:pRKHyp+20
迂闊であった。まさか怒りのあまりこんな失態を晒すとは
足元で既に勝ち誇ったかのような顔をしている老人に殺意が芽生える
まずは一つ深呼吸をして冷静さを取り戻す
ジョセフ「おーいお嬢ちゃんや、降参してくれんかのー。ワシャ女の子に手荒な真似はしたくないんじゃよ」
しなければそのまま根競べに付き合うぞ、と言わんばかりであった
黒子「あら、ひょっとしてこの程度で勝ったつもりになっていらっしゃいますの?」
精神統一をして再び老人の頭上にテレポートするイメージを作る
―この程度の拘束では、私には一生勝てませんでしてよ!
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:28:46.76 ID:loz2HYz40
ど、どうしよう ジョセフがピンチだ(ハラハラ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:37:06.45 ID:pRKHyp+20
そう、何も変わらない。いつも通りにテレポートをして、この拘束から逃れる。それだけであった
黒子「!!!うぐあッ!?ヒぎアアあアァアアッ!!!」
しかし突如全身に激しい電流が流れ、その試みは失敗に終わる
ジョセフ「・・・OH NO!すまんのーお嬢ちゃん」
普段通り冗談めいた軽口をまじえ、残念そうに首を振る老人。しかしそれも次の瞬間には変わっていた
ジョセフ「・・・いや常盤台中学中学、第177支部風紀委員レベル4テレポーター、白井黒子ちゃんや」
力強く、そしてはっきりと答える男。その姿はもはや老人のそれではなかった
黒子「・・・!な、なん・・・でそれを・・・」
ゼェゼェと息を荒げつつ問う黒子、戦いの開始から初めてその眼に焦りと不安、そして疑問の色が映る
ジョセフ「・・・ある程度の能力者ともなれば、DIOの手先に対する戦力になるし、逆に肉の芽を植えられるケースに備えて居ての」
ジョセフ「この都市のある程度の能力者と、上条当麻や最初の被害者である佐天の周辺人物全てを調べさせてもらったのじゃよ」
ジョセフ「こういうケースもありえるからの。騙されたフリをしてたのよ」
黒子「なっ、この!」
ジョセフ「次にお前は『卑怯者!』と言う」
黒子「卑怯者!ハッ!」
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:48:47.49 ID:t8KRKhX40
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:53:31.41 ID:pRKHyp+20
黒子「うああああああっ!!」
これでもう何度目であろうか、黒子はツタからの脱出を試み、その度に全身を激しい苦痛に襲われ悲鳴を上げる
初春「もうやめて白井さん!」
佐天「おじいちゃんも止めてよ!もういいでしょ!?」
黒子「・・・ゼェ!何を・・・っおっしゃ・・・っておりますの二人とも・・・!」
ジョセフ「・・・無駄じゃよ、ハーミット・パープルは君の身体に変化を僅かにでも感じ取ったら、すぐさま波紋を流すようにしてる」
ジョセフ「君のテレポート能力は、もう封じたんじゃよ・・・」
満身創痍とも言える少女に、こちらももう何度目かの説明をする
君の身体にも毒だからと、ジョセフは再び強く降参を勧める
黒子「この・・・程度で、私が降さ・・・んする・・・ハァッ・・・とでも思いましたの・・・!?」
―お姉さまの電撃の方が遥かに強いですわ!
死なない程度とは言え、それでも常識的な範囲を遥かに超える激痛にも負けず、再びテレポートを試み
黒子「ああああぁああああああああああぁっ!!」
大量の波紋を受け、ぐったりとする少女。しかし彼女はまだ諦めていなかった
少女の瞳は決して敗北を認めて居ないというのは、ジョセフにしか分からなかった
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 01:55:32.94 ID:/lZV5ZqY0
ん?波紋って一般人にも効くんだっけ?
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 02:00:39.35 ID:SlgU17ML0
ポコは一般人でないとな
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 02:02:24.67 ID:mm3rg1110
生体エネルギーの拡大版っぽいから生物ならなんでも効くあるいは効かないんじゃね
漫画だしな
波紋くらって気絶しないとか波紋使いくらいだろ
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 02:26:18.32 ID:pRKHyp+20
黒子「うああああああああああああああああっ!!!」
ジョセフ「・・・」
波紋を流しているジョセフ本人だからこそ分かることが一つある
それは、白井黒子のテレポートを妨害に必要な波紋量が徐々に増えて来ているということであった
そしてその量はもはや命に関わるレベルにまで到達しようとしていた
ジョセフ「・・・お嬢ちゃん、悪いがこれ以上君に時間をかけるつもりはない」
意を決したジョセフは黒子に冷たく語りかける
黒子「・・・ハァッ!・・・こち・・・ら・・・も・・・し・・・よ・・・!ハァッ!」
強がりのつもりなのだろうか、既に何を言っているのか聞き取れなくなっていた
ジョセフ「次が最後じゃ。もし次にテレポートをしようとした場合・・・」
一息ついて出来る限り冷酷に、そしてはっきりと
ジョセフ「すまないが持てる全力の波紋を使い、君には再起不能になってもらう」
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 02:32:32.86 ID:pRKHyp+20
佐天「もう、もうやめてえええええッ!!」
初春「白井さん!もういいよ!もう死んじゃうよ!」
ジョセフの表情に嘘が無いと感じた外野の少女達も大声で降参を促す
黒子「・・・お姉さまのお傍に・・・いられなくなる・・・くらいでしたら・・・」
ジョセフ「そうじゃ、生きていればまた会えるじゃろう!何ならこのまま根競べを続けても良いんじゃぞ!?」
黒子「お姉さまが危険な時に傍にいられない位でしたら!白井黒子はッ!死ぬ方を選びますわッ!!」
瞬間黒子の身体が光に包まれ、ジョセフの目の前に現れる。その右手はジョセフに今にも掴みかかろうとしていて
・・・そして力無くその場に倒れた
ジョセフ「・・・OH NO・・・全くワシは、この歳になってもこんな少女に根負けしちまうのか・・・」
独り言を呟き、気を失った黒子を抱え上げ、病院から脱走に近い外出をした佐天と付き添いの初春を連れを財団の病院へ向かうのであった
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 02:36:55.31 ID:t8KRKhX40
すごくかっこいいはずなのに、なんだろう
黒子が言うと素直にそう思えないwwwwwww
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 02:51:06.95 ID:pRKHyp+20
黒子「・・・そ、そんな・・・い、いけませんわお姉さま・・・お姉さま・・・!はっ!?」
目を覚ました先にあるのは、見覚えのない白い天井と、日にちの入ったデジタル目覚まし時計を始めとする小物
自身の周りを取り巻く環境も、白い清潔なシーツと白を基調とした簡素な部屋
―ここは・・・?
首を傾げる。何か素晴らしい夢を見ていた気がするし、他にも何かとても大切な事があった気がする
佐天「あ、目が覚めた!?」
同じくベッドの上でだらしない格好で退屈そうにしている、よく見知る友人、佐天涙子が声をかける
ほ、本当ですか!?とその脇でリンゴの皮をむく初春もこちらを見る
黒子「あ・・・」
思い出した、自分はあの後最後の力でテレポートを試みて
・・・能力を使う前に気絶してしまったのだろう
でなければ、老人の宣言通り、少なくとも今頃廃人になっていたであろう
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 03:06:44.10 ID:pRKHyp+20
黒子と佐天、二人のベッドの間の簡素なイスに、呼ばれてきたジョセフが座る
ジョセフ「波紋は基本的に人体に害のあるものではないからの。」
勿論一度に大量に流し込めば、少女どころか成人男性をも気絶させることは難しくは無い
黒子「・・・」
両手でぎゅっとシーツを握り込み、うつむいたまま沈黙を守る
ジョセフ「そ、それにしても君はその、非常に・・・少々タフすぎやしないかね?」
黒子「・・・」
いつもの軽口にも、目の前の少女は反応しない
耐えきれず、意を決したジョセフは努めておどけた口調で別の―それも少々危険な―話題に切り替える
ジョセフ「そっ、それにしても、今の中学生はあんな際どいパンティーを着用してるのかのう!」
ジョセフ「あ、いや違うよ!?君がワシの頭上に来たときちらりと見えちまったというか、見ちゃったっていうか!」
佐天「も、もうおじいちゃんったらー!そんなわけないじゃない!とくと見よ!これが今の普通のJCのパンツよ!!」
目にもとまらぬ早業で、ベッド脇に立つ少女のスカートをまくりあげる。白
ジョセフ「NOOOOOOOOO!!OH MY GOD!!」
初春「ひゃああああああ!何をするんですかああああああああん!!!」
佐天「あひゃひゃひゃ!かわいいやつよのー!」
黒子「・・・」
空気を呼んだ少女達の漫才にも反応しない、相当負けたというのが響いているのだろう
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 03:07:22.07 ID:D1itzEqa0
最後の支援
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 03:28:11.82 ID:pRKHyp+20
名前: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
E-mail:
内容:
一同「・・・」
異様に重たい空気が場を支配する
黒子「・・・けてませんわ・・・!」
ジョセフ「え?」
黒子「私はまだ!降参なんてしていませんわ!」
部屋のガラス窓を突き破らんばかりの怒号、今にもジョセフに掴みにかからんといった形相である
初春「しっ、白井さん!これ以上は無理ですよ!」
うろたえる初春
佐天「・・・戦闘不能も負けだってルールだったよね・・・気絶は戦闘不能でしょ?」
念を押す佐天。言い方は違えども、二人はこれ以上友人を危険に晒したくなかった
黒子「そ、それはっ・・・!でも、でも・・・!」
ならば今すぐに再戦を申し込みますわ!と黒子は吼える
ジョセフ「んんん?戦闘不能?はて・・・何の事かな」
三人「え?」
飄々と答える老人に、意味が分からないと三人の少女が目が点になる
―ついにボケが来てしまわれたようですの・・・
―ついにボケたのか・・・
―ついにボケてしまったんですね・・・
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 03:35:33.10 ID:pRKHyp+20
何やってんだ俺('A`;)もう寝るかな
微妙な空気をも意に介さず老人は続ける
ジョセフ「実は君の最後のテレポートを止めようとしたら、ハーミット・パープルのエネルギーがバテちゃっての!」
ジョセフ「ワシも君も戦えなかったんだから、休戦中じゃろ今は!」
ワッハッハと一人で大笑いをするジョセフであった
ジョセフ「・・・そして今再開ということで良いのかな」
黒子「望むところですの!」
もう負けない。油断なんて絶対にしない、相手の心理戦にも乗らない、そう心に誓う黒子、「えええ!」と慌てて距離を取る佐天と初春
ジョセフ「あ、違うよ?」
黒子「いきま・・・へ?」
早速出鼻を挫かれる黒子、どこから持ってきたのか、分厚い週刊漫画を盾にしている佐天と、鉄鍋をかぶる初春がジョセフを見る
ジョセフ「こういうことは対戦相手に伝えなければいけないからの」
ジョセフ「白井黒子くん、ワシの負けだよ。降参する」
黒子「・・・はい?」
一対一の決闘で、おそらく歴史上もっとも間抜けな顔をした勝者がここに誕生した
頑張れ
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 04:03:28.07 ID:ruXFQmYg0
>>107 血で吸うを条件にしてるなら蚊とかも寄せて殺してなきゃいけないし
波紋みたいに太陽のエネルギーなどが含まれている説明がなけりゃ説得力に欠ける
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 04:07:11.36 ID:tyVLs9Hb0
対吸血鬼に特化して進化した人類の突然変異体とでもとらえれば?
天敵の一種ではあるだろうし
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 08:41:09.88 ID:pRKHyp+20
大学行ってきます、夜までもし残ってたら続き書きたい
けどまぁ無理っぽいな('A`)ノシ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 09:07:36.56 ID:ukDL/FK+0
>>141 原石も。突然変異体。
今なら私は。レベル5とか聖人並に。活躍できる。
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 10:11:34.25 ID:0z87vozsO
何もないところから声が!?
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 11:54:03.05 ID:Wx6yT76z0
ほし
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 12:34:27.78 ID:GDZ9eppn0
しほ
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 13:36:48.94 ID:kgr6PMKzP
ほしみっつ
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 14:39:50.72 ID:HzH1/aYL0
やれやれ
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 15:43:23.26 ID:HzH1/aYL0
だぜ
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 16:27:00.22 ID:KuhQTH1A0
今の保守の間隔ってのは……どれぐらいがいいんだ?
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/15(金) 18:08:30.68 ID:6DkfdhXa0
保守保守保守保守保守保守ゥッ!!
ほ