唯「えっ、和ちゃんってMなの?」
紬「ええ、間違いないわ」
律「どうしてそんなことがわかるんだ?」
紬「りっちゃんが澪ちゃんに叱られてる時の、和ちゃんの顔を見たことある?」
唯「そう言えば、なんかボーッとしてたような……」
紬「あれは叱られてるりっちゃんに対する、羨望のまなざしよ」
イエス!
澪「まさか。気のせいだろう」
紬「和ちゃんはいつもしっかりしていて、誰からも頼られる生徒会長。
だから、叱られることなんてないわよね?」
唯「うん、和ちゃんが怒られてるとこなんて見たことない」
紬「そんな和ちゃんだからこそ、心の底に叱られたいという欲求を隠しているの」
澪「でも……和に限ってそんなこと……」
紬「じゃあ、本人に直接聞いてみましょう」
澪「えっ」
紬「唯ちゃん、和ちゃんに連絡を」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 21:06:26.35 ID:PP7QOPEt0
期待大
和「唯に呼ばれてきたんだけど、用事って何?」
澪「(ホントに呼んじゃったよ……)」
紬「用事っていうか。ちょっと確認したいことがあって」
和「確認したいこと?」
紬「りっちゃん」
律「なー、和って本当にMなの?」
和「えっ!?」
澪「ちょっと! 律!」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 21:11:14.38 ID:PP7QOPEt0
ベジータの生え際に見える
紬「空気もタイミングも関係なく、包み隠さず直球で質問ぶつける」
これが軽音部の秘密兵器『田井中ストレート』!」
澪「ただのKYじゃないのか、それ」
和「……」
紬「和ちゃん、前にりっちゃんが怒られてるのを羨ましそうに見てたじゃない?」
和「いや、あれは……」
紬「何か理由があるの?」
和「私、あんまり人から怒られたりすることないから……
ちょっとだけ憧れがあるっていうか……」
紬「つまり、誰かに叱られてみたいのね?」
和「べ、別に叱られたいってわけじゃ」
ハリーハリーハリーハリー
紬「和ちゃん、桜高の生徒のトップである生徒会長たるもの
叱られる人の気持ちを理解するのも必要だと思わない?」
和「叱られる人の気持ち?」
紬「いつも皆から頼られて褒められてばかりの和ちゃんには
叱られる人の気持ちがわからない。それは人の上に立つ者として問題よ?」
和「たしかに……」
紬「だからこの機会に、誰かに叱られる経験をしておいた方がいいと思うの。
どう?やってみない?」
澪「和、よく考えた方がいいぞ! なんか危険な香りが……」
和「わかった。琴吹さん、お願いするわ」
澪「ええ!?」
紬「(計 画 通 り )」二ヤリ
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 21:18:40.10 ID:1JeLvvQU0
自分でドMとかドSっていう女は絶対普通のセックスしかしてない
紬「じゃあ手始めに、私とりっちゃんと唯ちゃんで、和ちゃんを罵ってみるわね」
和「いいわ。来て」
紬「では……和ちゃんってホント使えないわよねー」
律「まいどまいど和にはガッカリだよな」
唯「和ちゃんのダメ人間!」
澪「こんなことして何になるんだ! なぁ、和」
和「……///」
澪「超ウットリしてるー!!」
澪「今のが気に入ったの?」」
和「うん///」
澪「どこが?」
和「こんな経験したことないから、すごく新鮮な気分だわ……///」
澪「罵倒されてるんだぞ?」
和「それがいいの///」
澪「か、完全にハマってる……」
紬「(だ…ダメだ…まだ笑うな …堪えるんだ)」
紬「そうだ、生徒会長は部下や普通の生徒の気持ちもわからないといけないわよね」
和「そうね。上からの目線ばかりになってはいけないから」
紬「だから、下々の人の気持ちを体験してもらいましょ」
和「どうすればいいの?」
紬「まず、今から私たちに対して敬語を使ってもらうわ。
それから名前に『様』をつけて呼んでね。あと、命令には絶対服従」
和「わかりました。紬さま」
澪「本当にいいのか?」
和「もちろんです。澪さま」キリッ
澪「順応早いな」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 21:26:13.43 ID:PP7QOPEt0
むぎゅうううううううううううううううううううう
紬「じゃああまず、唯ちゃんに叱られてみましょうか」
唯「じゃあ、唯ちゃんが和ちゃんに勉強を教えるシチュエーションね」
澪「何そのありえない光景」
紬「はい、スタート」
テーブルに問題集を広げる和
唯「和ちゃんってこんな簡単な問題も解けないの?」
紬「これくらい、唯ちゃんだって解けるわよ?」
ポコン(丸めたノートで和の頭を叩く紬)
和「うぅ……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 21:27:56.13 ID:KbfFum/xi
これは期待
唯「和ちゃんってホントにおバカさんだよねー」
紬「言ってみなさい? ”和はどうしようもないオバカさんです”って」
ポコポコ
和「の、のどかはどうしようもないオバカさんです……」
紬「聞こえないわ。もう一回」
ポコン
和「のどかはどうしようもないオバカさんです」
紬「じゃあ、唯ちゃんにちゃんとお願いして教えてもらいなさい」
ポコン
和「唯様、頭の悪いのどかに、どうかお勉強を教えてください」
唯「ホント頭悪いよねー、和ちゃんって」
澪「(先生が見たら腰抜かす光景だな)」
やはりわちゃんには罵倒の屈辱に耐えるのではなく羞恥に歪む姿をだな。
「実は叱られてる方ではなく叱ってる方に憧れてたのでしたー!
どっひゃー ずここーっ」
これだけを危惧していたがその恐れも去った…
俺は今最高の瞬間に立ち会っている!
紬「どうだった? 和ちゃん」
和「頭をはたかれながら唯に勉強を教わるなんて……
生まれて初めての経験でした」
紬「でも、悪くなかったでしょ?」
和「う、うん……///」
紬「それはよかった(フフフ……すべてはシナリオ通りだわ)」
律「次は私の番だな」
紬「じゃあ、講堂の使用届けを出し忘れた和ちゃんに
りっちゃんが怒鳴り込んでくるシチュね」
律「いつもと逆だな。まかしとけ!」
澪「嫌な予感しかしない……」
律「ちょっと和! また講堂の使用届け出し忘れてるぞ!」
使用届けを和の顔の前に突き付ける
和「ごめんなさい! すっかり忘れてて……」
律「こんな簡単なこと忘れるなんて、頭の中カラッポなんじゃないの?」
使用届けを和の頬に押し付けてグリグリ
和「うぅ……今度は絶対に忘れませんから……」
律「前もそれ言ったよね? 何で今回も忘れるの?」
グリグリ
紬「仕方ないわよ。だって和ちゃんだもの」
律「そっか。和だもんな。今回は大目に見てやるか」
和「ありがとうございます、律さま」
律「いやー、和っていつもこんなことやってたんだな」
澪「してねえよ」
紬「どうだった?和ちゃん」
和「見下されるってこういうことなんですね」
紬「背中がゾクゾクしなかった?」
和「ちょっとだけ……///」
澪「和、今なら間に合うから戻ってきてくれ」
紬「じゃあ、次はコレに着替えてくれる?」
つメイド服
和「わかりました。どこで着替えれば……」
紬「その場で着替えればいいじゃない」
和「ここでですか?」
紬「早くしなさい」
和「……」
紬・唯・律「……」ジー
和「あの……見つめられると着替えにくいのですが……」
紬「さっさと着替えないと、写真にとって生徒会室に張り付けるわよ?」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 21:40:27.00 ID:dml8ZFyx0
クソワロタ
ほう
和「そ、それだけは……」
紬「なら早く着替えなさい」
和「は、はいっ」
紬・唯・律「……」ジロジロ
和「これでよろしいでしょうか」
紬「よく似合ってるわ。今から和ちゃんは私専属のメイドさんよ
じゃあ、まずは紅茶をいれてきて」
和「はい、紬さま」
数分後
紬「遅いわ。紅茶くらいさっといれられないのかしら?」
和「申し訳ありませんでした……」
紬「まあいいわ。とりあえず飲んであげる」
ちびっ
紬「熱すぎるわ。温度の確認はしたの?それに味が薄いわ」
和「申し訳ございません! 今すぐ作り直しますので……」
紬「まったくグズなんだから。コレは責任を持って貴女が飲みなさい」
和「はい、いただきます。 ふー、ふー」
紬「和ちゃんは猫舌なのね」
和「申し訳ありません……すぐに飲み干しますので……」
紬「ゆっくり冷ましていいのよ。ただし『ふー』じゃなくて
『にゃー』でね。猫舌なんだから」
和「わ、わかりました……にゃー」
紬「もっとにゃーにゃーしないと全然冷めないわよ」
和「にゃー にゃー」
紬「いいわ和ちゃん! 今、すごく馬鹿みたいよ♪」
和「にゃー にゃー 」
澪「律、扉に鍵かけて」
律「何のために?」
澪「軽音部と和の名誉のために」
和「飲み終わりました」
紬「10分もかかってる。主人をこれだけ待たせるなんて
なんて使えないのかしら」
和「申し訳ございませんでした……」
紬「いけないメイドだわ。これはお仕置きが必要ね」
和「お仕置き……」
紬「テーブルに手をついて。お尻をこっちに向けて」
和「こ、こうですか」
バシッ!(ノートで尻を叩く)
和「ひゃん!」
紬「この駄目メイド!」
バシッ!
紬「役立たず!」
バシッ!
和「申し訳ありません! 紬さま!」
バシッ!
和「くうっ……♪」
紬「何? 今の声? 私はお仕置きをしてるのよ?
それなのに嬉しそうってどういうこと?」
和「違うんです! 嬉しくなんて……」
バシッ!
和「あぅっ♪」
紬「口答えはするなと言ったはずよ」
紬「正直に言いなさい。お仕置きされて興奮してるんでしょ?」
バシッ!
和「はいっ! 興奮してますっ!」
紬「こんな風にお尻を叩かれて喜んでるのよね?」
バシッ!
和「はいっ! とっても嬉しいです!」
紬「救いようのない変態ね」
バシッ!
和「くぅっ♪ 和は変態です! いけない子なんです! だからもっとお仕置きしてください!」
紬「なら思う存分叩いてあげるわよ、この変態生徒会長!」
バシッ!
バシッ!
澪「おい唯、そろそろ止めた方がよくないか? 幼馴染として」
唯「和ちゃんったらいつの間にこんな積極的な子に? うれしいような悲しいような」
澪「ヤバイ、コイツも駄目だ」
紬「ふぅ……今日はこれくらいで勘弁してあげるわ」
和「ハァハァ……ありがとうございました……♪」
紬「許してあげる代わりに、これを付けてちょうだい」
つ犬耳+しっぽ+首輪
和「これでよろしいですか?」
紬「犬は二本足で立たないでしょ?床に四つん這いになりなさい」
和「わ、わかりました」
律「なあ、澪」
澪「どうした、律」
律「の ど か 始 ま っ た な」
澪「始まりながら終わっていってるけどね」
紬「今から和ちゃんは私の飼い犬だからね」
和「わかりました」
紬「犬だから、返事はワンでしょ?」
和「わ、ワン♪」
紬「すごくお似合いよ、和ちゃん♪」ナデナデ
和「ワンワン♪」
紬「嬉しい時は尻尾を振るものよ?」
和「ワン♪」フリフリ
紬「りっちゃん」
律「了解」
バシッ!(律がノートで尻を叩く)
和「あんっ!」
紬「私は尻尾を振れって言ったの。お尻まで振れとは言ってないわ♪」ナデナデ
和「わ、ワン……」フリフリ
バシッ!
和「わんっ///」フリフリ
バシッ!
紬「尻尾もまともに触れないのかしら? この馬鹿犬は」ナデナデ
唯「自分は頭をなでながら、りっちゃんにお尻を叩かせるなんて
紬さんのプレイはホンマ飴と鞭のゴールドブレンドやで!」
澪「ごめん。もう意味分かんない」
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:12:43.34 ID:t5C0necS0
唯の空気感
紬「寝転がってお腹を見せなさい。犬がよくやるあのポーズよ」
和「(こ、こうかな)」
ギュムッ(和の腹を足で押さえるムギ)
和「んぐっ♪」
紬「貴女のご主人様は誰かしら?」
和「つ、紬さまですっ♪」
紬「そう。そして和ちゃんはご主人様に踏みつけられて喜んでるダメ犬」
ぐりぐり
和「はいっ♪ のどかはご主人様に踏みつけられて喜んでるダメ犬ですっ♪」
紬「自分の立場をよくわかっているのね。はい、ご褒美のクッキー♪」
皿の上に乗せられたクッキーが床に置かれる
紬「手を使わずに食べるのよ? 犬なんだから」
和「ワンッ♪」
パクパク ガツガツ
澪「一瞬くらいためらって欲しかった! 人として!」
紬「あ〜あ、生徒会長がこんな恰好でこんなことしてるだなんて
他の生徒が知ったらどう思うかしらね」
和「そんな……それだけはお許しください……」
紬「大丈夫。誰にも言わないわ。これは私と和ちゃんだけの秘密よ♪」
澪「いや、私らもずっと見てたから」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:15:06.00 ID:xBFTsyeV0
俺がアップを始めました
紬「今日はこれくらいにしておきましょう。続きはまた今度、ね♪」
と言いながら和の頬を軽くつねるムギ
和「はい……紬さま……♪」
澪「次は部室以外でやってくれ。頼むから」
律「そういや今日は梓が来なかったな」
唯「風邪でも引いたのかな」
澪「むしろ、今日は梓がいなくてよかったよ」
唯「あずにゃん、どうしたのかなあ」
その頃、平沢家
憂「あずにゃんの大好きなクッキーですよー♪」
梓「にゃー♪」
パクパク
憂「あずにゃんはいい子でちゅねー♪」なでなで
梓「ご主人様だいすきですにゃー♪」
憂「でも、梓ちゃんに猫ごっこの趣味があるなんてびっくりしたよ」
梓「唯先輩にはナイショにしてほしいにゃー」
憂「大丈夫。これは2人だけの秘密♪」なでなで
梓「にゃーん♪」ゴロゴロ
終わり
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:33:00.87 ID:UOa/oUuGO
おつかれ
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:36:17.42 ID:y90b7fju0
フヒヒ
あぁ…1乙…
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:38:54.38 ID:zvntB+Zs0
いいね
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:47:20.38 ID:bEQ+tGfy0
澪のツッコミがwww
1乙
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/09(土) 22:52:37.74 ID:CMt9+iBu0
読むから保守しとけクズ共
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
恍惚とした表情の紬と和。赤面しながら慌てた表情の澪。無表情の唯と律。
いいじゃないか。