サーシャ「第一の解答ですが、私は既に上条当麻と付き合っています」

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684以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/10(日) 23:31:18.21 ID:e4pGb3O+O
wktk
最初に書いてた人だよね?
685以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/10(日) 23:37:51.00 ID:7rGIjjRe0
めっちゃ期待してます支援
686以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/10(日) 23:43:35.58 ID:idrzaMwY0
地下街にでた上条当麻たちが最初に向かったのはアクセサリーショップである。
サーシャ曰く、術式に必要なものがあるらしい。
上条当麻としては女性と、しかもゴスロリで金髪という鬼に金棒というかなんというか状態のサーシャとアクセサリーショップに入るのは流石に勇気が必要だった。
何せ中にいる客層が上条当麻と同年代でカップルばかりなのだ。
右を見れば彼女の指に指輪をはめる少年が。
左を見ればこのアクセサリーかわいーと遠まわしに買え! 買って! と要求している少女が
店の雰囲気も全体的にピンクというかダークというか。どちらかと言えば清潔感のない店なのだ。
普段こういう店に来ない上条当麻は気後れしてしまう。
687以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/10(日) 23:53:00.53 ID:e4pGb3O+O
支援
688以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:09:28.42 ID:AHXIWdQm0
「第一の質問ですが、何をそんなにおびえているのです?」
「いや、怯えてるっていうか、あんまりこういう店こないからなぁ。物珍しいつーか」
「第二の質問ですが、貴方はあまりアクセサリーは身につけないのですか」
特に何もつけていない上条当麻を見てサーシャが尋ねる。
上条当麻は基本的に装飾品は身につけない。
学校にいる時はシャツの上に学生服だし、休日はズボンにTシャツだ。
そう言えば学校の校則はどうなんだろうとサーシャに指摘され考える。
青髪ピアスや、土御門のグラサンがまかり通っているのだ。
オールOKなのだろう。
記憶を失ってから、上条当麻は一応家の中をひっ繰り返してみたが装飾品など特になかった。
おそらく、記憶を失う前の上条当麻も外見にさほどこだわらない性格だったのだろう。
689以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:23:25.80 ID:6XWR1jJrO
690以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:24:16.54 ID:pneW1+xR0
691以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:32:23.48 ID:AHXIWdQm0
「第三の質問……というかお願いなのですが、安物でいいので指輪を一つ買ってくれませんか?」
「ん? ああ、もちろん」
今まで、極力身銭を切ろうとしていたサーシャなだけに上条当麻としては意外な申し出だった。
「魔術的に異性から指輪をはめて貰うのが重要なのです」
「あーなるほどなー」
「本来なら予定していなかった装備ですが、いい機会ですので」
上条当麻はシルバーリングの比較的地味なやつを三つほど選んだ。
地味といってもほかのシルバーリングが髑髏だったり竜の鱗のようだったりしたためだが。
692以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:32:28.46 ID:CLLjU+JE0
693以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:33:03.84 ID:pneW1+xR0
694以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:38:23.63 ID:2WWO1ygy0
695以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:39:15.96 ID:1P3ry7gM0
3
696以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:41:00.87 ID:6XWR1jJrO
697以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:41:43.36 ID:AHXIWdQm0
「サーシャはこの中でだったらどれがいい?」
「……真ん中のこれで」
サーシャが選んだのは三つの中で一番安いリングだった。
「えっと、サイズは大丈夫か?」
上条当麻の右手のひらに乗せられたリングをサーシャは中指と親指で摘むようにして持ち上げると、左手の人差し指に当てた。
「……」
「第四の質問ですがどうかしましたか?」
上条当麻の視線に、不思議そうな、どことなく不安そうな顔を浮かべるサーシャ。
「ああ、いや、なんでもない。なんでもない」
サーシャの指輪をつまみ上げるしぐさが、ミーシャにガムを上げたときの記憶と重なったのだ。
「じゃあ、それ買ってくるな」
698以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:43:55.55 ID:6XWR1jJrO
ニヤニヤ準備中
699以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:48:39.86 ID:GQrq74vy0
期待しまくり
700以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 00:55:08.91 ID:AHXIWdQm0
指輪を買い終わると、ちょうどサーシャが別の品物を別のレジで支払っているところだった。
幸いなことに、カードが使えるらしい。
上条当麻はサーシャから見えるようにして店からでて、近くにあるベンチに座り、包装をとく。
……なんだか今日は緊張しっぱなしな気がするのですよ。

指輪を、女の子の、指に、はめる。
ただこれだけのことが上条当麻の心に重くのしかかる。
「『上条さんに任せなさい!』じゃねーだろ!」 と数分前の自分を罵りつつサーシャを待つ。
だって、ねぇ、否応にも、やめるときもーすこやかなときもーうんたらかんたらどうのこうのを思い浮かべるじゃないですか。

誰に弁解するでもなく心の中でしゃべり続ける上条当麻。

いやいやいや、サーシャは特に意識とかしてないんですよ。もちろん上条さんもそんな、ねぇ。
別にサーシャのゴスロリ服がウェディングドレスに見えてきたりとか全然ないんですよー。
701以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:05:46.76 ID:mP4/ff3UP
702以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:10:13.10 ID:6XWR1jJrO
703以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:13:39.60 ID:AHXIWdQm0
「おまけのゲコ太ケータイクリーナーここまでのお客様までとさせていただきまーす。申し訳ございませーん」
アイスクリーム屋の店員の営業スマイル全開のお詫びに御坂美琴は地獄に叩き落とされた。
まるで謀ったかのように御坂美琴の並ぶ前の客まででゲコ太ケータイクリーナーは品切れとなったのだった。
「終ったわ……私の人生。はは……」
30°ほど前のめりになる御坂美琴。
別にみんながみんなゲコ太ケータイクリーナー目当てではなく、単に地下街に生徒の多くがあふれたためにどの飲食店もキャパシティをオーバーしてしまったという話なのだが。
そんなことは御坂美琴には関係ない。

後輩の白井黒子達との誘いを断ってまで来たというのに。
いまさら列を抜ける気にもならず、仕方なくやけ食いをする決意をする。

程無くして、御坂美琴の客の前まで列が進んだ。
せめて実物をこの目で拝もうとそう思い、御坂美琴は目立たない程度に身を乗り出す。
704以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:16:01.65 ID:vMQ9fRwT0
ビリビリきたよー!!!
支援
705以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:16:09.11 ID:GQrq74vy0
頑張れ頑張れ支援支援
706以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:20:17.50 ID:6XWR1jJrO
期待
707以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:40:48.12 ID:6XWR1jJrO
708以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:43:13.36 ID:AHXIWdQm0
「あ、私このカエルいらなーい。ちょーきもいしー。チョコバニラ二つー」
そう言って前の客はチョコバニラを受け取るとテーブルに座ることなく地下街へ消えてゆく。
ゲコ太を馬鹿にされた怒りと喜びで、御坂美琴はわけのわからない感情に心躍った。
やけ食い用に何を食べるか忘れてしまったほどだ。
「次のお客様ー。ご注文をどうぞ」
「えっ! あっ、ゲコ太っ……じゃなかったチョコバニラを」
「申し訳ありません。チョコバニラは先ほどの――」
「すっストロベリーでいいですはい」
メニュー表の中からテキトーに選んで代金を支払う。
「では、こちらおまけのゲコ太ケータイクリーナー……です」
あまりにも嬉しそうな顔で受け取るので店員は若干引き気味だった。
709以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:51:29.91 ID:AHXIWdQm0
御坂美琴は喜びの余りふらふらした足取りでテーブルに向かう。
あいにくテーブルはどこも誰かが確保していて座る席がない。
立ち食いでもまあ別にかまわないんだけどなどと考えていた時だ。
子供の泣き声が聞こえてきた。
「やーだぁーゲコ太ぁ。欲しぃ! ほーしーい!」
「わがまま言わないの。無いものは仕方ないでしょう」
おそらく高校生くらいの姉が、泣きじゃくる妹をあやしていた。
「……」
御坂美琴は右手でギュッとゲコ太を握りしめる。

「あのーよかったら、これ――」
710以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:52:21.04 ID:sEactjXA0
支援
711以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:53:17.80 ID:EmPKfIMW0
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712以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 01:59:51.57 ID:vMQ9fRwT0
いい娘すぎるwwww
713以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:03:29.29 ID:AHXIWdQm0


御坂美琴がゲコ太で地獄に突き落とされているころ、サーシャは茶色い包装紙を右手に持ち店から出てくるところだった。
「お待たせしました。上条当麻」
「いや、いや全然待ってないのですよははは」
上条当麻は緊張のあまりテンションがおかしい。
「指輪。ありがとうございます」
髪が少し揺れるくらい、サーシャは頭を下げた。
「んで、どうすんだこれ。さっそく付けさせてもらってもいいのか?」
「第一の解答ですが太陽光の下で行うのが決まりですので。第五の質問ですが貴方は何か地下に用事がありますか」
「オレは無いけど。サーシャは?」
「第二の解答ですがありません」
「じゃあ、地下街から出るか。んーとどっから出るのが近いだー。えーと」
714以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:13:36.12 ID:6XWR1jJrO
遂に絡むのか
715以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:15:25.38 ID:AHXIWdQm0
地下街から出ると、少し目がくらんだ。
秋とはいえまだ夏の日差しのように感じられる。
思わず手をかざした上条当麻を見てサーシャは尋ねる。
「第六の質問ですが眩しいのですか」
「ん。ああ。サーシャは平気なんだな」
「第三の解答ですが鍛えてますから」
「……なるほど」


上条当麻としてはなるべく人通りの少ないところでゆっくり座って事をなしたい。
一応儀式に分類されるのだろうから、パッとつけてハイ終わりというわけにもいかないだろう。
地下から上がって少し歩くと人通りも薄くなり、空いているベンチも多くなってきた。
「あそこでいいかな」
「了解」
716以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:26:06.61 ID:AHXIWdQm0
「お姉ちゃんありがとー」
「ありがとうございました」
二人から手を振られ笑顔で別れた御坂美琴は軽い溜息をついた。
自分でも馬鹿だなとは思う。
ただ、子供が泣くのはよくない。
あれはわがままとは違うのだ。店側のミスである。……たぶん。
だから、ほしい子供には手に入れる権利があるのだ。

御坂美琴はケータイのストラップを見て笑顔を作る。
ラヴリーミトンのゲコ太ストラップが笑顔で御坂美琴を見つめている。
まあいいか。私にはこれがあるんだから。
そう自分を納得させ、御坂美琴はアイスクリーム屋を後にする。
少し早いが、たまには門限を守ってみようかな。
御坂美琴は地下街から出るための階段へと向かった。
717以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:28:37.74 ID:GQrq74vy0
すれ違いか
718以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:29:06.01 ID:iZ/f3l3z0
C
719以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:29:46.93 ID:vMQ9fRwT0
あらら勿体ない
720以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:34:03.76 ID:AHXIWdQm0

「えーそれではですね。僭越ながら私こと上条当麻がリングを付けさせてもらうのですよ」
上条当麻の手より、幾分小さいサーシャの左手を右手で優しくもつ。
サーシャの手はロシアにいるからなのかひんやりしていて気持ちよかった。
左手で指輪を持ち、そっとサーシャの人差し指に通して行く。
「あ……」
不意に、上条当麻が声を上げ、手が止まる。
「ゴメンサーシャ。だめだ」
721以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:36:18.98 ID:udRYo/Y20
wktk
722以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:38:39.11 ID:6XWR1jJrO
便意ですねわかります
723以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:43:59.07 ID:AHXIWdQm0
「第七の質問ですがダメとはどういうことでしょう」
サーシャは不安そうに顔をあげた。
「右手で指輪に触っちまった。えーと知ってるかもしれないけどおれの右手で触れたものは一切の異能の力が殺されちまうんだだから……」
「第四の解答ですが、それなら問題ありません。補足一。貴方に指につけてもらって初めて儀式的に意味が生まれます。補足二。今さら繋いだ手を離すつもりですか? 」
「あ……」
サーシャの左手はまだ上条当麻の右手とつながっている。
急に気恥ずかしくなって、かといって釘を刺された手前離すわけにもいかず。
「なるべく、指から遠いところを持つから……」
持ち方を変えもう一度、ゆっくりとサーシャの人差し指に指輪を通していく。
724以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:58:37.62 ID:6XWR1jJrO
フヒヒ
725以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 02:59:25.21 ID:AHXIWdQm0
「ええと。終わったということでよろしいのでしょうか?」
「肯定。無事儀式は完了した」
「ふぃ〜」
上条当麻は体重をベンチにあずけ、溶けたアイスのようにぐにゃりとする。
「第八の質問ですが何をそんなにつかれているのですか」
「いやいやいや。男の子にしかわからない精神的葛藤があったんですよええ」
実際は勝手に上条当麻が盛り上がっただけなのだが。



地下街を出た御坂美琴はよからぬものを発見した。
カップルである。
しかも片方はよーく見知った相手だった。
片方は冗談みたいな身長、金髪、格好……なのにかわいいというよくわからない相手だった。
別段つけるつもりはなかった。たまたま偶然進行方向先のベンチに座られただけだ。
こちらが避けるのも癪だったし何やら真剣な様子だったので気付かないならそれもいいかなーなんて。
……
…………
……………………
「いいわけないでしょーーーがっ!!!!!!!!!」
726以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:03:30.66 ID:iZ/f3l3z0

イイヨイイヨ
727以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:04:10.63 ID:sEactjXA0
┌──────────────────────―─┐
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│             Now Bokkiing. ....               |
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│                                    |
│       しばらくちんちん勃ててお待ちください。      |
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└───────────────────────―┘

728以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:05:45.54 ID:GQrq74vy0
見つかってもうた
729以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:09:49.66 ID:AHXIWdQm0
「ビリビリっ!」
精神力を使い果たし溶けたアイス状態の上条当麻は反応が遅れる。
「アンタはいっつも違う女連れてるわねっ!!」
飛んでくる電撃を打ち崩したのは上条当麻の右腕ではなく。サーシャだった。
どこから取り出したのかわからないノコギリを一瞬で御坂美琴の喉元に突き付ける。
「第一の質問ですが、貴方は上条当麻の敵か?」
「――っ! 舐めんじゃないわよっ!」

異変を感じサーシャがノコギリから手を離す。
御坂美琴の二撃目を受け稲妻をまとったノコギリが地面に落ちる。
カランと落下音がする頃には二人は距離をとりサーシャはバールを御坂美琴はコインを握っていた。
730以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:12:24.91 ID:SkLNyqyP0
これは上条さんが一番被害にあうパターン!
731以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:16:20.00 ID:yAjIGrRSO
支援
732以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/01/11(月) 03:19:50.70 ID:+1RIKcwV0
これはビリビリの電気で指輪になんか起こって泣いちゃうパターン!
733以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
「第一の質問をもう一度。貴方は上条当麻の敵か?」
「アンタこそ、そこのバカのなんなのよ?」

「ハイッ! バンザーイ」
緊迫した空気を破ったのは上条当麻だった。
御坂美琴の両腕を右手で捕まえ左手でわしゃわしゃと頭をこねくり回す。
「ちょっ、バカやめ……」
「サーシャもストップな。あれだこいつのはスキンシップなんだよ。なっ御坂」
言いながらも上条当麻は御坂美琴の頭をこねくり回すのをやめない。
「ちがっ、やめな……やめなさいよぅ」
抵抗している割に頬を赤らめ、弛緩した表情を認めサーシャもバールを納める。