ハルヒ「一方通行？」

『座標移動』の少女はとある倉庫の扉の前にたっっていた
今は使われていないがわりとしっかりした大型の倉庫だ
広さは一般的な体育館ぐらいあって使われなくなった今でも中には大型のバスが数十台ところせましと並んでいるらしい

彼女自身初めて訪れた場所なのだが
書類にそうあったので間違いはないだろう
ふと、ポケットの携帯電話が鳴りだした

期待はしない

『よーう現場についたみたいだにゃー』

土御門の間の抜けた猫ボイスが聞こえた

『わかってるかにゃー？今回の仕事は』
「わかっているわ。今から突入しようとしてたところよ」
『気をつけろ、今回は一筋縄じゃいかないみたいだからにゃー』

危機感がまるでない調子で彼は続ける

『なんせあの海原のバカちんがミスっちまったんだからにゃー。ま、尻拭いじゃないが頼りにしてるぜい』

「はあ」

結標は電話を切りながらため息をついた

まぁ書け

猫ボイス？

海原の話によれば敵は結標と同じ瞬間移動（テレポート）の能力を有していたと
しかも自身も転移させていたことから大能力者（レベル４）以上ということも予想される
目には目を
なんとも安易な理由で彼女が直接乗り込むことになった
瞬間移動能力者（テレポーター）同士の戦闘範囲は全く予測がつかないため今回、土御門はバックアップ担当である

「じゃあ、そろそろいこうか」

警棒にもつかえる軍用ライトを軽く握り直して腕を伸ばし拳銃のように構える
そのまま左に警棒の先端を動かすと
音もなく重い鉄の扉が消失した
結標は扉のなくなった、ただのゲートを慎重にくぐっていく

大能力者（レベル４）の彼女ならわざわざ扉をとばすこともなく倉庫の中に直接侵入することもできるのだが
昔ほどではないとはいえ、自身の転移には彼女の精神に負荷がかかる
こういう状況ではできるだけそういった負の要素をなくすのが懸命だと今までの経験から学んでいた
しかし、一つ気になることがあった
大能力者（レベル４）の瞬間移動能力者（テレポーター）はこの学園都市のなかでもかなり希少価値がある
だが依頼内容は生死不問（デッドオアアライブ）
生かされ利用されている自分がいうのだから間違いないだろう
殺してもかまわない
それほど危険な存在がこの倉庫の中にひそんでいるということだ
結標の額に緊張からか嫌な汗が一筋流れる

だから何回クロスすれば満足なんだよ
でもまあ、書き溜めてるならやっちまえ

タン！
突如、足音がした、それも頭上でだ
回りには報告書通りに大型のバスが規則正しく並んでいる
倉庫に入ってすぐの結標の隣のバスの屋根に人影があった
いきなり姿を現すことにわずかな懸念を抱いたが 仕事が早く終わるに越したことはない
軍用ライトを素早い動きで振るう
人影の下にあったバスが突如消える。瞬間、消えたバスが足場がなくなり空中に浮いた状態の人間の頭上へ、フッと現れる

７。ズガァン！
っと激しい音を出しながらバスは窓ガラスの破片を辺りに散らす
相手が通常の人間であればこれで生きているはずがないのだが
足場がない状態でも瞬間移動（テレポート）を使えば避けることはできる
彼女は特にきを緩める事をせず土埃が収まるのを待つ

「ひえぇ…こ、怖かったぁ」

はあ？
と結標は思った
この緊迫した空気の中甘ったるい声でふざけた台詞もさることながら
声の主、暗がりで曖昧な人影しか見えなかったが目の方が慣れてきたのか
さっきよりもはっきりとその姿が確認出来る
学校の制服であろうセーラー服、柔らかいウェーブがかかったロングヘア
結標よりも小柄で中学生にも見えるが
中学生でその胸はありえない。と、わりと巨乳の結標が思う程の胸

その少女は先程５メートルは落下したバスの屋根に再び立ってていた

やはり海原の情報の通り瞬間移動能力者（テレポーター）
それもあの危機的状況にも関わらず冷静に自身を転移させるほどの強度（レベル）

バスの上の少女は瞳を潤ませながらなぜかスカートの前を両手で押さえている
「あの…さ、さっきの変な黒いナイフの人はあなたの友達なんですかあ？」
「…」
結標は答えずさらなる攻撃をするために辺りに散らばっているガラスの範囲を一度手元にアポートする
そのままそれを少女のいる座標へ距離を無視して飛ばす

カラン、と音が響いた

それが意味するものが何なのか

またしても少女は一度消え、再び同じ場所へ、現れた

期待してみるか

「あ、あの…時間がないの、話を」

結標は聞かずもう一度大型のバスを転移させようと軍用ライトを構え直しながら

「だから、無駄なの」

少女の声を聞いた
さっきまでとは明らかに纏っている空気が変わった

そしてそれだけではない

たった今、もう一度攻撃に使おうとしたバスは
すでに消失していた

支援！

おい一方通行ちゃんはまだか。おい

�C

すとん、
と着地した少女はこちらに向かってゆっくりと歩いている

「さっきの人もそう、急いでるっていってるのに、涼宮さんが待ってるんですよ？」

少女の表情は前髪が邪魔をして結標には見えないが
結標は怖いと単純に感じた

ガシャン！ガラガラと大きな音が響く
ついさっきまでバスがあり、その屋根には少女がいたその空間には

バスの残骸、それもかなり老朽化している感じがするのは気のせいだろうか

とにかくズタズタにされたバス？が突然に少女の後ろに現れた

「あなた、瞬間移動能力者ですよね？」

それがどうした、と思ったが
ふと気付き、驚愕した
手元にあった軍用ライトが消えている

それはいい、彼女もまた大能力者の瞬間移動能力の使い手なのだから


そしてそれはそこにあった

軽く５０年は野ざらしにされていたみたいな腐りかけの細長い物を

結標は握り閉めていた

「あの、殺すつもりはないの…たぶん言ってもわからないと思うけど」
「…」
「それと私の能力は１１次元とかそういうものとはちょっとだけ違うの」


「私には多分、文字通り一生かかっても勝てません、だから…ーーー」


その次の言葉を聞くこともなく結標の意識はそこで途絶えた

きりのいいとこでやめるぜ
完全に厨ｗｗｗ
頭にあったミクルちゃんの能力は『時間遡航』（ﾀｲﾑﾙｰﾄ）ｗｗｗｗｗｗ
ｗｗｗｗｗｗっうぇｗｗｗｗっうぇｗｗｗｗｗｗｗｗ
（ﾀｲﾑﾙｰﾄ）ｗｗｗｗｗｗ
長門は『事象複製』（コピースキル）ｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗｗ
古泉は密室限定のパイロキネシスｗｗｗｗｗｗｗ

>>21

ハルヒは？

古泉しょぼくね

たしかにしょぼい

禁書なんだし厨全開でも問題無い
続けてくれ

キョン「学園都市？」の人？

つまり限られた空間の時間操作をすることでキングクリムゾン的なこともできるわけか。

いーんじゃね？しえーぬ