1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
21時くらいにスレ立てしたんだが。
書きためたので投下するわ。
よう、お前ら今年も終わりだな。
ひまだったら3日前のクリスマスに完結した出来事を聞いてくれ。
まず始まりは4年前に遡る。
当時のオレは大学の理学部3年生で研究室が決まったばかりだった。
今のオレは社会人二年目。
3年生はオレ含め3人で、それぞれに違う研究テーマが与えられることになった。
そして選択肢は4つ。大学を卒業したら就職するつもりだったオレは比較的難しくない
テーマを選んだ。しかし、10月に状況が変わった。
研究室にオーストラリアからの女性留学生がやってきたんだ。年齢は25。名前はクロエ(仮名)。
オレは何とも思わなかったが、一般的には綺麗な部類に入るらしい。
クロエは博士を取るために日本に来たらしく、オレと共通の研究テーマで実験をすることになった。
まず、何が大変だったかというと言葉。クロエは日本に初めて来たので全く日本語が分からない。
話せるのは英語。実験を教えるにはオレが必死で英語を話すしかなかった。
もちろん初めは話せるわけもなく、紙に単語を書きつづってコミュニケーションを取った。
さらに実験説明に頻出する単語を書きだして机に貼ったりしていた。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:03:17.32 ID:Iq++43Gg0
よし。どんどん投下たのむ
同じ大学にオーストラリア人の留学生の方達も居たので、友人はすぐできたようだった。
でも研究室で話せるのはオレだけだった。日本人って英語使わないでしょ。
クロエは話したかったみたいなんだけど、結局意思疎通できなかったみたい。
最初の一か月くらいの間、研究室ではいつも一緒だった。人見知りが激しいくせに
打ち解けると明るくて、図々しい感じ。
スピッツのチェリーが好きで、設定しろってうるさいから着メロに設定してやったりした。
昼飯食いに行っても箸の使い方が分からないからフォーク頼んでやったりもした。
農家の娘のくせにミミズ(ワームって言ってた)が嫌いで、見つけたらキャーキャー叫んでだ。
オレが脱イオン水ぶちまけた時は一緒に床を拭いてくれたりもした。
そして11月になり、就職活動シーズンが到来した。
当時はサブプライムローンやリーマンショックの前だったから、今年就活してる同期と
比べれば楽な就職活動だったんだろう。それでも当時のオレには十分キツかったわけで。
研究と就活が両立できるはずもなく、研究室に行ける頻度も落ちていった。
それでもオレはできるだけ研究室に行っていた。正直、クロエと一緒にいるのが楽しかった。
ある日、オレの寝不足にも関わらず、クロエは普段通りに図々しく振舞ってきた。
そこでオレはキレた。こんなに頑張って通訳やらしてるのにその態度は何だと。
が、ここでクロエは逆ギレ。
研究をするんだったら責任持ってやれ、就活が忙しいんだったら来なくていい。
…仰る通りです。オレは謝罪したが彼女は許してくれなかった。その日の実験は一緒にしたけど。
就活が本格的に忙しくなった事もあり、しばらく研究とは疎遠になった。
12月に入りクリスマスなんてイベントもあったりしたわけだが、クロエは留学生の
パーティーに行くらしいと研究室の先輩から聞いた。この頃になると先輩や同期とも
そこそこ打ち解けて、クロエは片言の日本語を話せるようになっていた。
もちろん彼女なんていないオレは東京で説明会に行くつもりだった。
家でESを書いていると携帯が鳴る。クロエからの着信だった。
電話に出る。逆切れされた後、ろくに会話してなかったからちょっと気まずい。
ちなみに普段の会話は基本的に英語。
オレ「おー久しぶり、研究室に顔出せなくてごめん。」
クロエ「研究は大丈夫よ、就活はどう?」
みたいな世間話をした後に、
クロエ「クリスマスは彼女と過ごすの?」
オレ「いや、違うけど?」
クロエ「じゃあ、○○の家でパーティーをするんだけど一緒に行こう!」
オレ「いや、東京で会社説明会があるから」
クロエ (´・ω・`)ショボーン
パーティーには行けなかったけど、誘ってくれた事、仲直りできた事がすごく嬉しかった。
この後も就活する上でクロエと研究室の人達がどれだけ支えになってくれたかしれない。
年が明けて、クロエと初詣に行ったりもした。
クロエはキリスト教だけどまぁ関係無い。日本は無宗教なんだぜ!
就活した人は分かると思うけど、基本的に時間が経つのがすごく速くてこのへんはあまり
記憶に無い。社会人になってからは、その忙しさが普通なんだけどね。
とりあえず、当時は時間があれば研究室に顔を出し、それ以外は就活に時間を充てていた。
クロエと話せる日は週に一日くらいだったと思う。
結局3月後半に数社から内定を頂き、オレの就活は終わった。
M2の先輩方は卒業し、オレは4年生になった。クロエが日本に来て、半年が経った頃だった。
新しい学年になり、3人の3年生が入ってきた。その内一人が似たような研究テーマでオレと
クロエの下に就いた。クロエは日本語が片言なので実験の詳細を後輩が理解できるように説明
してやれない。必然的にオレが後輩の実験指導をする事になった。
ちなみに後輩は♀。ただし彼氏持ち。
つまり、オレはクロエと実験しながら後輩の実験指導も行っていたわけだ。
研究テーマが似ていたこともあり、同じような実験をする。
結果として3人で行動する機会が多くなった。
クロエは人見知りをする性格だったけど、基本的にオレの前では素だった。
研究室の人達の前では猫かぶり(でも普段のオレとのやり取りでバレバレ)。
まぁそんなわけで後輩ともすぐに仲良くなった。
女の子の中には陰湿な子もいるけど(過剰な偏見か?)、後輩は良い子だった。
たまには、クロエと連合軍を組んでオレをからかったりしてきた。
そんな時は実験教えねーぞ、通訳しねーぞって言い返したりもするんだがwwwww
そんなこんなであっという間に8月、夏休みに突入した。
夏休みまでの間に色々と遊びに出かけたりもしたが、割愛。
クロエは11月の学会に出ることになり、その準備を始めていた。
オレも実験を手伝っていたが、9月に行われる陸上部の大会運営委員の仕事が忙しく
なっていた時期でもあり、徹夜で研究室に行く事もあった。
そんなある日、二週間毎日24時間毎に重量を測定する実験を行う事になった。
しかも測定試料は20ずつ。標準偏差を得るため、5回は繰り返さなければならない。
その実験だけならば大した労力では無いが、他の実験と並行しながら二週間はキツイ。
オレはクロエと別々に実験を行い,合計5回測定すれば良いと提案した。
一方でクロエは5回の測定を一日ずつずらして始め,二人で一緒にやろうと言った。
お互いに疲労しきっていたので空気も悪く、大喧嘩になった。
オレ「別々にデータを取った方がコンタミの可能性低い、お互いに忙しいからスケジュールが合わないかも」
クロエ「それだとデータが揃うのに時間がかかる、丁寧にやればコンタミはしない」
お互いの主張はこんな感じ。ここでクロエが静かに言う。
クロエ「○○は私と実験したくないの?」
オレ「ああ(絶対にオレのやり方が正しいと信じており、実験中なので生返事)。」
すぐにクロエは押し黙る。オレは実験を黙々と続け、作業が一息ついたので討論を再開しようとした。
オレ「で、方法はどうする?(この時点で失言に気付いていない)」
クロエ「もういい、別々にしましょう。コンタミの危険があるしね。(笑顔)」
この後は大会の運営委員が忙しくなり、またしてもクロエと会わない or 会っても実験の
事しか話さない日々が続いた。以前はもっと打ち解けていたクロエが急によそよそしくなった。
正直、オレも不審に思ったが理由が全く分からなかった(←馬鹿)。
後輩とクロエは普段通りなのに、オレに対しては冷たくなった。
どうせ学会で疲れているんだろう、と思いこみ運営委員で疲れていたオレも適当にクロエを
あしらっていた。オレが底なしの馬鹿だった事は認める。
そんなある日、オレはクロエと実験の打ち合わせをする事になっており、大学へ向かった。
ところがクロエはいなかった。30分待っても研究室に来ない。
電話をしてみると、オレが到着する10分程前に急な用事が入ったらしい。
ここでまたしてもオレはキレた。こっちだって忙しいのに云々。若気の至りです。
再びクロエは逆ギレした。
ずっとクロエのターン!
私だって学会の準備が云々。
大体年上に対してその態度は云々。
もうやめて!オレのライフは0よ!
私と実験したくないんでしょ云々。
はい、地雷でした。ここでようやく原因に気付く。
再記すると喧嘩したのが8月下旬だった。それ以降小さい喧嘩もいっぱいあったし、
当時の空気は最悪だったと言っていい。
オレの怒りもそうそう収まらず、結局仲直り(?)したのは12月くらいだった。
仲直りとは言っても笑顔で会話できるようになったレベル。
オレの中ではもう以前の様な親友的な関係ではなかった。
クロエが日本に来て、1年が過ぎていた。
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:14:46.35 ID:Lv/zn2pK0
ところで仲直りした12月といえば…今の時期の大学4年生が置かれている状況なわけだが。
卒論の時期なのです。クロエと仲直りしたのは実験の機会が増えたからと言っても
過言ではない。必然的にコミュニケーションを取る機会が増えたんですね。
大人なクロエは過去を水に流し(?)、オレに対して以前の様に接してくれていた。
ガキなオレは大喧嘩とその他云々の事情からクロエが信じられなくなっていた。
まー距離を置いていたわけですね。
クリスマスには丁度忘年会が重なった事もあり、研究室全員で飲んで騒いだ。
そして年が明け、卒業論文を提出し、オレは晴れて自由の身になった。
この間にお別れパーティーとかあるけど割愛。
卒業式の日、クロエは「今度会いに行くからね!」と言ってくれた。
でもクロエへの信用を失くしていたオレは
「そんな暇じゃないだろwww元気でなwwww」と返した。
クロエは少し悲しそうだったが、オレに笑いながらパンチをしてきた。
本当に、もう二度と会わないだろうと思っていたんだ。
書き溜めてるならそれテキストファイルでうpして
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:16:50.98 ID:Lv/zn2pK0
>>9 画像のうpは良いんだがテキストフェイルのうpは分からん
すまんがこのままでいくわ
それから半年が経過した。オレが社会人一年目の10月、クロエから電話があった。
なんと、旅行の帰り道、オレに会いに来てくれるらしい。
本当に驚きつつ、今更何を話せば良いのか分からなかった。
半年ぶりに会ったクロエはすごく綺麗だった。
一緒に買い物して、晩飯食って、駅のホームまで見送っただけだけど、すごく楽しかった。
別れ際、クロエはちょっと泣いていた。オレはそれを見てちょっと笑った。
でも家に帰ってからめちゃくちゃ泣いた。自分が情けなくて、恥ずかしかった。
次の日、会社では徹夜でゲームしてたって嘘ついた。
会社の先輩にはエロゲだろって言われた。
それから、少しずつクロエと電話とかメールするようになった。
研究室やクロエの近況も聞いた。
先生の髪の毛が減ったこと、後輩が彼氏と別れたこと、クロエがオーストラリアに帰省した時、
幼馴染と飲み勝負をして僅差で勝ったこと、論文書くのしんどい…など。
他愛無い話だけど、それを続けている内に大喧嘩する前に戻れた気がした。
すごく幸せだった。
ところで話は変わるが、クロエの大学では博士課程の三年間に論文を2本書くことが卒業条件
だった。就職後のオレと会ったのは11月、この時点でクロエは既に2本目の論文に着手して
いたから卒業には何の問題も無かった。クロエが日本に来て2年目、日本に居る時間は残り
1年未満だった。これが去年のこと。
さて、年も明けて今年の3月。オレはクロエに会いに行くことにした。
後輩も卒業だし、去年のお礼として飲みに連れて行ってやろうと思った。
会社の決算はほとんど終わっていたし、有給取っても文句は言われなかった。
さらに3月はクロエの誕生月でもあった。今まで書いてなかったけど、毎年誕生日プレゼントは
しっかり渡していた。その時期には毎年喧嘩してなかったんだよねwwwww
オレはクロエにも後輩にも会えてすごく嬉しかった。後輩に会うのも久しぶりだったけど
快く迎えてくれたと思う。ちなみに後輩は量販店の販売員になって働いている。
卒業式が終わり、早速飲みに行くことにした。
一軒目で23時くらいまで飲み、今度はクロエ宅で飲むことになった。
メンツはオレとクロエと後輩だけ。皆ベロベロになるまで飲みまくったwwww
日付変わって3時くらいに後輩が帰宅、後には酔っ払いのクロエとオレが取り残された。
さんざん昔話もしていたが、それは楽しい思い出の話。
ふと、学会直前の喧嘩の話をクロエがふってきた。
クロエ「あーもうすぐ学会かー、そういえば日本に来て最初の学会は誰かさんのせいで大変だったなー」
オレ「それはあqwsでrftgyふじこl…ごめんなさい」
クロエ「あれは本当にむかついた、今思い出してもピーしたくなるわ」
オレ「返す言葉もございません」
クロエ「卒業式でも会いに行くね、って言ったのに暇じゃないだろwwwって何様だっつーの!?」
オレ「はい、その通りです」
もうやめて!オレのライフは0よ!
まーこんな感じで嫌味を言われ続け、ふとクロエがオレの肩に頭を預ける。
クロエ「一緒に居たくないって言われて、私がどれだけ泣いたか知らないでしょ?」
オレ「…ごめん」
どうやら話を聞く限り、本気で怒ったはいいものの、仲直りのタイミングを失って12月まで
もつれていったらしい。クロエは仲直りのチャンスを探していたそうだが、オレは本気でイラついて
いたわけだし。挙句、卒業式でそんな事を言われれば怒るのも当然と言える。
今 1/何くらいよ
結論は何時にでる?
>>13 自分の会話や行動を勝手に晒されちゃう人の気持ち考えたことある?
>>12 トンクス
一応全部の投下終わってからスレの反応見てうpしようと思う。
>>16 今すればいいじゃん、書き込む手間も省けるだろ
>>15 その通りです。返す言葉もありません。
かなりの部分に補正をかけて特定されないよう処置は取っています。
何とも微妙な空気だったが、オレはちゃんと自分の気持ちを伝えたかった。
オレ「今までごめんな、ずっと友達で居てくれてありがとう。クロエが大好きだ。
色々あったけど本当に好きだ。」
と言おうとした。
ここでクロエは衝撃的なセリフを口にした。
クロエ「私、この前オーストラリアの幼馴染にプロポーズされたわ。
来年の春、結婚するの(スマイル)。○○も幸せになってね。」
オレ「…そうか、本当におめでとう。それと今まで、ごめんな。
こんな奴と友達でいてくれてありがとう。」
これは心からの言葉だった。オレの嘘偽りない本心だった。クロエが幸せならそれで良かった。
大好きだったけど、伝えることすら許されなかったけど、クロエが幸せならそれで良いと思った。
こうして後輩の卒業飲み会は終わり、オレは日常に戻った。
何となく、ふっきれたような清々しい気分だった。
>>18 特定されなくてもプライバシーの侵害になるけどね
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:30:44.60 ID:Iq++43Gg0
終わりかな?
こんなところで晒し者にされて女の子カワイソス(´・ω・)
なんでこんな話しをvipで大々的に公開しようと思ったの?
mixiにでも書けばいいだろうが。
何?
>>1乙とか感動した!とか反応してもらいたいの?
言ってやるよ
>>1乙!
久しぶりに感動した!
これはコピペブログに載る!
映画化決定!
満足ですかー?
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:49:50.47 ID:LL3t0KH40
読む気すら起きません
3行にまとめろ
なにもそこまでいうことないじゃん
だが終わりならハッキリしてほしかった
>>24 すみません。スレを落とします。
不快な気分にさせてしまい申し訳ありませんでした。