1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
のんびりですがよろしくです
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:35:50.85 ID:Hzv5yJp20
意味不明
>>1の頭の中では面白かったのかもしれないけど、意味不明すぎ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:39:53.87 ID:4SyRupAbO
一月二日。三ヶ日のど真ん中。
午後1時、上条当麻は神社にいた。
ある人と待ち合わせをしているのだ。
「うわー、やっぱ人多いなぁ。
やっぱみんなこういうイベントは好きなんだな」
見渡す限り人で溢れている。
学園都市は科学の街だ。
科学に関しては、外の世界より十年は進んでいると言われている。
しかしこんな時の為、神社もあるのだ。
初詣。上条の今日の目的だ。
「しかし、こんな人でごった返して、
ちゃんと落ち合えんのか」
上条がそんな事を心配していると、人波を掻き分けて約束の相手が現れた。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:40:41.60 ID:4SyRupAbO
「お待たせして申し訳ありません、上条当麻」
深々と頭を下げているこの人物、
神裂火織が待ち合わせの相手だ。
イギリス清教ネセサリウスのメンバーであり、
天草式十字凄教の女教皇。
更には世界に二十人程しかいない聖人だ。
「……………」
ぼーっと神裂を見つめている上条に、
神裂が不安な顔をする。
「も、もしかして…お待たせしてしまって
怒っているのですか?
」
「え?いや違う違う!何でもねーから気にすんな!」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:41:58.20 ID:4SyRupAbO
神裂は着物を着ていた。
薄い青を基調に、色とりどりの花があしらわれている。
髪もポニーテールではなく、きちんと頭の上で結わえてあった。
普段の神裂は、白いTシャツに、
片方が太ももの付け根まで破られたジーンズを履いている。
その姿で現れるとばかり思っていた上条は、
そのあまりに珍しく、美しい姿に見とれてしまったのだ。
「き、今日は着物なんだな」
「へ、変ですか?」
「変じゃない変じゃない!!
むしろ良い!上条さんは良く似合っていると思います!!」
「そ、そうですか?少し恥ずかしいです」
そう言って口元に手を添える姿は、妙に色っぽく見えた。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:42:16.51 ID:avO2X9/vO
さっそく支援だ
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:42:16.57 ID:u4Ngh3HzO
上条×美琴スレから
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:43:05.87 ID:r0wht7D90
神裂さんの着物姿とか妖艶ってレベルじゃねーぞ
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:43:07.28 ID:+3xuS4ht0
携帯からはきついかも試練がちょっと改行に気をつけて欲しい
期待
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:44:49.83 ID:4SyRupAbO
美しい黒髪に清楚で凛とした立ち居振る舞い、
神裂は見事に着物を着こなしていた。
(インデックスならこうはいかないな…)
上条は容易に想像出来た。きっと七五三みたいになるだろう。
そのインデックスは、上条の担任、月詠小萌の家にいる。
おせちパーティーに参加中だ。
「初詣とおせち料理、どっちがいい?」
そう聞いた上条に、インデックスは即答したのだ。
「おせち」と。
「では行きましょうか」
神裂に促されて、二人は境内に向かう事にした。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:45:50.38 ID:PYYJAaeEO
ホーリーシエンジェモン
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:46:07.31 ID:4SyRupAbO
「す、進まねー!!!」
上条と神裂は完全に人の波に飲まれていた。
少し気を抜けばはぐれてしまいそうだ。
「わざわざ一日は避けたのに!」
実は上条は知らなかった。この神社は駅からも近く、
出店もたくさん出ているので初詣の人気スポットなのだ。
境内に向かう人と出店で立ち止まる人で
境内までの通路は大渋滞だった。
「きゃっ!」
後ろから押された神裂は、
慣れない草履に踏ん張りが効かずよろめいた。
「あっ、あぶねー!」
上条は咄嗟に神裂の腕を取り、引き寄せた。
「す、すいません」
「大丈夫か?しかしこれじゃ
辿り着く前にはぐれちまいそうだな」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:47:26.18 ID:IvMGkR01O
ねーちんはぷりーすてす
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:48:05.76 ID:4SyRupAbO
「ほら」
そう言うと上条は自分の左腕を差し出した。
「俺なんかの腕で悪ぃけど、
とりあえず掴まってた方がいいぞ」
「!!!」
「また転びそうになったら困るだろ?
それにはぐれても面倒だしな」
上条は何か特別な意味があって言ったのではない。
自分を気遣ってくれているだけなんだ。
頭では分かっていても、神裂の心臓は一気に鼓動が早くなった。
「で、では…あの…失礼します」
そう言って神裂は、
上条の腕を自分の右手でしっかりと掴んだ。
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:52:00.33 ID:4SyRupAbO
(こ、恋人みたいです!!)
上条の体温が右手から伝わってくる。
神裂は緊張で体がカチカチになっていた。
(て、手に汗が!大変です!)
「神裂?」
(ふぁぁ!!今ちょっと強く握っちゃいました!!)
「神裂ー?」
(かかか肩がっ!!今!肩が密着してしまっています!!)
「神裂さーん!」
「ひっ!ななな何ですか!?」
あまりの緊張に上条の呼び掛けなど気づかなかった。
聖人と言っても18歳の女の子なのだ。
「大丈夫か?もうすぐ順番回ってくるぞ」
」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:53:09.08 ID:avO2X9/vO
あっダメだニヤニヤしちまう
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:53:16.95 ID:rn2A+0aBO
前、神裂SS書いた人かな?
期待支援
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:53:17.15 ID:u4Ngh3HzO
神裂さんじゅうはっさいですね
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:54:41.90 ID:+3xuS4ht0
かんざきさんじゅうはっさいかわいいよ
支援しようじゃないか
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:55:53.95 ID:4SyRupAbO
>>17 はい、書いてました
スレは落ちちゃいました
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:55:58.73 ID:GPsiCriTO
支援しちゃうぜ
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:56:34.87 ID:4SyRupAbO
気がつけばもう人混みの先頭まで来ていた。
名残惜しかったが、お詣りするには手を離さなくてはいけない。
「す、すいません!」
神裂は慌てて上条から手を離した。
賽銭箱にお金を入れ、二人は手を合わせ心の中で神様にお願いをする。
(今年は不幸が減りますように。
インデックスの食欲も減りますように)
(み、みんなが…特に上条当麻が幸せになりますように!)
「さて、帰りに出店でも寄ってくか」
二人は人混みから少し離れた場所にある、
甘酒の出店へ立ち寄った。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:57:27.79 ID:pjgzxaGD0
上条氏ね
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 13:58:39.91 ID:4SyRupAbO
出店の脇にある小さなベンチで待っていると、
両手に甘酒を持って上条が戻ってきた。
「ほら。たいしたもんじゃないけど、上条さんの奢りだ」
「ありがとうございます」
二人はベンチで甘酒をすすりながら、
行き交う人を眺める。
みんなとても幸せそうだ。
新しい年への希望で溢れている。
「神裂は何をお願いしたんだ?」
突然聞かれた神裂はむせそうになる。
「そっ、そんなの教えられません!」
「そっか。それもそーだな。
それよりお前顔真っ赤だぞ。大丈夫か?」
「こ、これは…甘酒です!甘酒に酔ったのです!」
自分でも情けない言い訳だと思ったが、
【あなたの幸せです】などと口が避けても言えなかった。
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:00:37.39 ID:4SyRupAbO
甘酒を飲み終わった二人は、
人混みを掻き分けてまた神社の入り口に戻ってきた。
行きの流れよりスムーズだった為、
上条と腕を組む機会がなかった。神裂はそれが少し寂しかったりする。
「その、今日はありがとうございました。」
「俺の方こそサンキューな。神裂と初詣来れて良かったよ。
着物姿も見れたし」
「な、何を言っているのです。からかうのはやめてください」
「でもやっぱ神裂を誘って良かったよ。
最初は一人で行くつもりだったしな」
「わ、私で良ければいつでも…」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:03:09.61 ID:4SyRupAbO
「この後すぐイギリスに戻んなきゃいけねーんだろ?
じゃあ気をつけてな」
「はい。では私はこれで失礼いたします」
そう言って神裂は遠ざかって行く。
途中振り返って小さく手を降っていた。
「さて、俺も帰るとしますか」
上条が歩き出そうとしたまさにその時だった。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:04:19.94 ID:4SyRupAbO
「あっ!!アンタっ!」
「げっ!!!!御坂!!!!」
そこには学園都市第3位でレベル5の電撃使い、
御坂美琴がいた。
「"げっ!"て何よ、"げっ!"て!!」
「お前こんなとこで何してんだよ?」
「見て分かんない?初詣よ、は・つ・も・う・で!!」
「制服で?」
美琴は常盤台の制服姿だ。
着物を着た人ばかりの中では、
明らかに浮いていた。
「うっさいわね!校則なのよ!」
「…へー」
「ぐっ!!!聞いといて興味なさそうにしてんじゃないわよっ!!」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:07:09.01 ID:FKwlJ5l1O
ここでビリビリの嫉妬を挟むとはわかってる
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:07:56.96 ID:IvMGkR01O
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:08:08.75 ID:4SyRupAbO
美琴の前髪からパチパチと電気が走る。
「お前も着物ぐらい着れば?せっかくの初詣なんだし」
「校則だっつってんでしょーがぁぁぁぁ!!!!!」
上条目掛けて電撃が飛んでくる。
しかし上条が右手で防ぐと、電撃は一瞬で消えてしまった。
「あっぶねー!!こんな人がたくさんいるとこで何考えてんだよ!!」
「アンタが私を怒らせるからでしょーが!!」
「カルシウムが足りないのか?よし!それなら上条さんが
牛乳をご馳走してあげよう!」
「だから…それが怒らせてんでしょーがぁぁぁ!」
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:15:22.53 ID:4SyRupAbO
「わ、悪かった!!上条さんは猛反省した!」
「はぁ〜、もうどうでもいいわ…」
上条当麻に何度電撃を放っても全く効かない。
美琴はぐったりしていた。
「で、アンタ。アンタはここで何してたのよ?」
「初詣に決まってるだろ。
三ヶ日に神社と言えば他に何があるんですか御坂さん?」
「ぐっ!!!あんたも私に聞いたくせにっ」
美琴は電撃を放ちそうになるのを耐える。
「あ、あんた一人で来たの?」
「いや、知り合いとだけど」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:16:54.32 ID:avO2X9/vO
支援します、とミサカは自分の存在をアピールしてみます
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:22:09.55 ID:4SyRupAbO
美琴の嫉妬を挟む方がいいみたいだから
今ストーリー変更中
ちょっと待っててください
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:23:00.08 ID:+3xuS4ht0
わかった、ちょっと待つ
ち
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:25:49.43 ID:+3xuS4ht0
待った、まだ?
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:31:13.25 ID:rn2A+0aBO
>>21 あれ完結したものだと思って保守し忘れたわ…
今回はスレ名に上条入ってるから大丈夫そうだ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:37:03.85 ID:4SyRupAbO
「そ、そう。ちなみに……女の子?まさかとは思うけど」
「あのな〜御坂。いくら上条さんでも
初詣に付き合ってくれる女の子くらいいますよ?」
「…っ!?」
美琴は胸のあたりが締め付けられる感覚がした。
もし美琴がもう少し恋愛に対して大人なら、
これが"嫉妬"だと分かっただろう。
「そ、そう。それは良かったわね…」
「な、何怒ってるんだよ!?」
「…別に怒ってなんかないわよ」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:39:52.46 ID:+3xuS4ht0
待ってた
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 14:51:58.48 ID:4SyRupAbO
「いや、上条さんには怒ってるように見えます」
「……怒ってない」
「いやいや、御坂さん!
頭からパチパチと音がっ!!」
「怒ってなぁぁぁぁい!!」
今日一番の電撃が上条を襲った。
「はぁ〜、なんか当初の目的を忘れているわね…」
「そ、そうだな。一旦落ち着こう」
上条と美琴が一息ついた時だった。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:06:26.22 ID:4SyRupAbO
「あら?あらあらあら?お姉さまではありませんのっ!!」
「く、黒子!?」
そこには美琴のルームメイト、白井黒子がいた。
「黒子、あんた何でこんなとこいんのよ?」
「ジャッジメントのお仕事ですの。
これだけ人が集まれば、トラブルも多くなりますから。
定期巡回してますの」
確かに黒子の左腕にはジャッジメントの腕章が付いていた。
「で、お姉さま。確か初詣はお一人で行くと黒子は聞きましたけど?」
黒子は上条を値踏みするように眺める。
神裂空気www
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:20:19.88 ID:4SyRupAbO
「へ〜、そうですの…
お姉さまは黒子に嘘を吐いてまでこの殿方と…」
「ち、違うわよ」
「あら?私の目を見てお答え頂けますか、お姉さま」
「ぐ、だから違うわよ!!」
「まぁいいですの。黒子は仕事がありますのでこれで失礼しますわ。
ときに上条さん、お姉さまに何かいかがわしい事をしたら
…羨ま…ではなくて許しませんわよ」
そう言い残すと、黒子の姿は一瞬で消えてしまった。
これが黒子の能力、テレポートだ。
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:23:55.52 ID:4SyRupAbO
「な、なんだったんだ…」
完全に一人取り残された上条は、突然の嵐に巻き込まれた気分だった。
「じ、じゃあ俺は帰るから」
「………いよ」
「へ?」
「待ちなさいよ!黒子に二人で初詣行くって勘違いされたのよ!!」
「そ、それが何か?」
「これで行かなかったら…後で黒子に説明すんのが面倒でしょーがっ!!!」
「な、なんて理不尽な!!」
美琴は口実が出来て内心嬉しかったが、上条にとっては災難だった。
「ま、待て御坂!俺はもう…!」
「アンタの意見なんか聞いてないっ!ありがたく付き合いなさい!!」
「ちょ、俺もう初詣は…!」
「うっさい!!!!」
「ふ、不幸だぁぁぁぁ!!!」
こうして上条は、本日二度目の初詣をするハメになるのだった。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:29:34.55 ID:4SyRupAbO
神裂が空気になってしまいましたが
初詣は一応完です。
支援して下さったみなさんありがとうございました
今から御坂妹でストーリー作ってみます
夜までスレが残ってたらまた投下します
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:31:57.85 ID:05Aqr0ve0
美琴の嫉妬はかわいいのう
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:37:38.01 ID:PQjlBsJmO
もうミサカはいいよ
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:40:22.71 ID:vMpypCsU0
かんざきかおりじゅうはっさいをもっと出してください…
神裂っていちおうキリスト教のおえらいさんじゃなかったか?
神社におまいりにいっていいのかよ
一神教だぞ
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:46:05.08 ID:05Aqr0ve0
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:47:35.14 ID:PLXAHNULO
ヒョオオ
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:49:01.05 ID:Q0Jpfrr70
かんざき>>>>>>>>みこと
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 15:57:36.74 ID:crQRgSEC0
御坂はもういいよ
神裂おしてけよ
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:05:40.32 ID:4SyRupAbO
じゃあ神裂で作ってみます!
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:19:25.85 ID:4SyRupAbO
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 16:55:14.27 ID:L+wPaxs7O
イエア
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:12:04.30 ID:+3xuS4ht0
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:13:25.83 ID:IvMGkR01O
かおりん!
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:35:35.46 ID:nnfFbP/sO
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 17:47:35.60 ID:rn2A+0aBO
保守
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:10:53.98 ID:4SyRupAbO
続きというには微妙ですが
少しずつ書いていきます
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:11:57.65 ID:4SyRupAbO
「もしよろしければ、ご飯をご馳走させて頂けませんか?」
神裂からそんな電話が掛かって来たのは、
山小屋での一騒動からしばらくしての事だった。
建宮や土御門が迷惑をかけた事を、
神裂は申し訳なく思っていたのだ。
もちろんそれは建て前で、上条と過ごすチャンスというのが神裂の本音だ。
「どーしたんだよいきなり」
上条は建宮や土御門の悪巧みだと気付いていないので、
神裂の急な申し出に内心驚いていた。
「お前から食事に誘われるなんて、なんか意外だな」
「そ、そうですか?あの、嫌ならお断りして頂いて構いません」
「ん?嫌だなんて思ってないぞ。
むしろ上条さんは大歓迎だ」
いつもの食事といえば、インデックスとおかずを取り合ったり、
スフィンクスがお皿をひっくり返したり。
とにかくてんやわんやの大騒ぎなのだ。
神裂との食事なら久しぶりに
のんびり食べられると上条は思った。
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:12:47.28 ID:+3xuS4ht0
もし良ければ初めから貼ってくれると助かる
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:20:49.58 ID:PLXAHNULO
ひゃほーい
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:23:42.02 ID:TZrSrfIzO
堕天使エロメイドさんキタ━━━(゚∀゚)━━━━!!
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:24:04.50 ID:4SyRupAbO
>>60 じゃあ書きためる間に
山小屋の貼っときますね
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:25:14.54 ID:05Aqr0ve0
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:25:26.76 ID:4SyRupAbO
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:25:58.75 ID:+3xuS4ht0
ありがとう、しかし何故安価が
>>60なんだ
どっちも俺だから同じだけど
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:28:07.49 ID:4SyRupAbO
学園都市は現在お正月である。
午後1時、上条当麻は補習も全て消化し、
お正月は家でのんびりと過ごしていた。はずだった。
「なのに…ここはどこだぁぁぁ!!!」
時は遡る事3時間程前。
上条当麻はお正月を満喫していた。
コタツに入ってただひたすらにダラダラする。
「コタツを考え出した人、上条さんはこの恩一生忘れません」
同じようにダラダラしている銀髪シスターは
コタツの中で足をパタパタさせている。
「ねぇトーマ、おなかへった。
何か作ってくれると嬉しいな」
「フ…上条さんは今コタツと心も体も一つ。」
「む〜、トーマのケチ」
お正月、コタツから出るのは至難の技なのだ。
さてもう一眠り、
と上条がウトウトしかけた時だった。
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:31:39.31 ID:4SyRupAbO
ピンポーン
上条の部屋のチャイムが突然鳴らされた。
「め…めんどくさい。インデックス、見て来て」
ピンポーン
「いやだー。トーマのおうちなんだから
トーマが出るのが当たり前なんだよ」
ピンポンピンポーン
「ぐ……そういう時だけ家主扱いしやがって」
ピンポピンポピンポーン!!
「だぁぁぁぁうるせー!!!どちら様ですかっっっ!!!!」
上条が玄関のドアを開けると、意外な人物がいた。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:32:59.72 ID:4SyRupAbO
「久しぶりよな、上条当麻」
黒々とした髪、首からは小さな扇風機をいくつもぶら下げ、
靴ひもは引きずる程長い。
「建…宮?は?なんでお前が?」
建宮斎字、天草式十字凄教の教皇代理だ。
「話は後だ。緊急事態が起きたのよな」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:34:27.10 ID:4SyRupAbO
建宮がいう緊急事態は何なのか?
上条は何か大きな事件に発展するような気がした。
そしてこの予想は間違っていなかったが、
今の上条は知る由もなかった。
「で、どこに向かってるんだ?」
学園都市の外で
建宮が用意してくれた車に乗り込んだ上条は運転手に聞いてみた。
名前は確か…牛深だったか。しかし返事はない。
もう1時間以上会話がないのだ。
「はぁ〜、今日中に帰れるだろうか…
無理なら…インデックスに怒られちまうな」
インデックスは小萌に預けて来た。
困った時の小萌頼み。いつか恩は返そう。
上条がそんな事を考えていた時だった。
体が前に引っ張られる。車が急に止まったのだ。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:36:30.41 ID:+3xuS4ht0
支援しとく
前のは読んでないんで期待期待
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:37:30.65 ID:4SyRupAbO
というのがだいたいの経緯である。
車から降ろされた上条は置いていかれた。
降りる時に大きなカバンを渡された。
「ここはどこだぁぁぁ!!」
上条は改めて周りを確認してみる。
周囲は木々で鬱蒼としている。どうやら山の中らしい。
目の前には小さな山小屋。
「とりあえず…落ち着こう」
上条はカバンを抱えて山小屋の中に入ってみる事にした。
通常こういった山小屋は、遭難者などの
避難場所として開放されているはずだ。
案の定、山小屋に鍵はかかっていなかった。
「お邪魔しますよー……えっ!?」
山小屋は広さは6畳程しかないが、小さな暖炉、
テーブルに椅子、簡単なキッチンなどもあり小綺麗だった。
しかし上条が驚いたのは思ったより綺麗だったからではない。
その部屋にまたまた意外な人物がいたからだ。
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:46:03.23 ID:z08XlhFqO
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:47:24.47 ID:4SyRupAbO
「い、五和…?」
そこには椅子にちょこんと腰掛けている、
天草式十字凄のメンバー、五和がいた。
「かかかか上条さんっ!!??」
ガタンッ!と大きな音を立てて五和が椅子から転げ落ちる。
「大丈夫か?つーかお前なんでここに?」
恥ずかしかったのか、五和の顔は真っ赤だ。
「わ、私は教皇代理に任務があるからここで待ってろって
…上条さんは?」
「俺も建宮に緊急事態だって
連れてこられたんだけど」
(か、上条さんとこんなとこで会えるなんて…
確かに緊急事態です!)
二人が今の状況を把握しようと
必死に頭を動かしていると、
またもや意外な人物があらわれた。
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:50:46.73 ID:4SyRupAbO
「!?かっ…神裂!!!」
山小屋の扉を開けて入って来たのは世界に20人程の聖人、
そして天草式の女教皇だった。
「なっ、上条当麻!?なぜあなたがここにいるのですか!?
それに五和まで!」
見たこともない顔で戸惑う神裂に、
上条と五和は事の経緯を簡単に説明した。
「…なるほど、そうでしたか。私は土御門からこの場所の調査を依頼されたのです。
このあたりにイギリス清教の宝具があるらしいのですが。
調査に必要な道具も預かりましたし…」
そう言って神裂は大きなカバンを掲げて見せた。
「あ!?そういえば俺も渡されたんだ!」
上条は牛深に渡されたカバンを
テーブルの上で開けてみる事にした。
「なんだ…これ」
3人がカバンを覗き込むと、中にはお肉や野菜、
飲み物やお皿などが入っていた。
五和も慌てて自分のカバンを確認してみる。
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:53:30.13 ID:4SyRupAbO
【頑張れ。 天草式一同より】
と書かれた紙と共に、
おしぼりと大精霊チラメイドのコスチュームが入っていた。
「そんな…」
カバンの中身がすり替わっていた。
ここに来る前は確かに任務に必要な物を入れて来たはずだったのに。
「どーしたんだ?顔真っ青だぞ」
上条の声に五和は慌ててカバンを閉じた。
「ななななな何でもありません!!!」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:53:40.96 ID:+3xuS4ht0
なにこのニヤニヤ合宿
s
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:56:23.38 ID:4SyRupAbO
何かがおかしい。神裂は二人からは見えないように
土御門に渡されたカバンを開けてみた。
「!!!!!!!!」
【ねーちんファイト 土御門元春】
そう書かれた紙と堕天使エロメイドのコスチュームが入っていた
。見なかった事にしよう…神裂はそっとカバンを閉めるのだった。
「さて、どうなるか楽しみよな」
木々に紛れて山小屋を監視していた建宮が笑みを浮かべる。
「まったく、ねーちんも五和も世話が焼けるにゃー」
土御門も嬉しそうに答える。
「エロメイド対チラメイド……
俺達にとっては最高のお年玉なのよな」
「今年はいい一年になりそうだにゃー」
そう言ってニヤニヤ笑う二人に、
天草式のメンバー達はただただ溜め息を吐くしかなかった。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:59:36.00 ID:AGOrZRrdO
たまらん
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 18:59:55.63 ID:CuHs/wag0
いっつーわサン!!
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:00:58.82 ID:9+3C5njkO
神裂増えてきてうれしいと思ったが同じ人だったか
支援
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:13:58.84 ID:4SyRupAbO
「とにかく、ここに居ても仕方ありません。
道は私が分かりますので山から下りましょう」
神裂の提案で3人は山を下りる事にした。ところが…
ゴォォォォォ!!!!
山小屋を出た途端、地響きと共に激しい揺れが起こった。
同時にとてつもない魔力が辺りを包んでいく。
「なっ何だ!!!」
「きゃっ!」
「二人とも私の後ろに!!」
神裂は一瞬でワイヤーを張り巡らせ、
3人を包むように防御結界を作った。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:16:09.88 ID:2S1OX6Zg0
支援
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:17:59.96 ID:4SyRupAbO
「フッフッフ、甘いにゃー。
そんな簡単に帰らせるわけないにゃー」
全て土御門の計算通りだった。
もともと陰陽師である彼は、
竜脈と呼ばれる魔力の流れを読む事に長けている。
竜脈に囲まれた場所を土御門が探し、
そこに天草式が山小屋を建てる。
あとは少し細工をして竜脈を小さく暴走させる。
「かみやんの右手は厄介だからにゃー。けどこれは消す事はできないぜぃ」
上条の右手には【イマジンブレイカー】という力が宿っている。
それが異能の力ならば、触れただけで打ち消してしまう。
結界を張ったところで無駄なのだ。
「けど竜脈なら別だにゃー。竜脈はいわば大地の生命の流れ。
いくらかみやんでも生命を打ち消す事は出来ないにゃー」
「そして竜脈の結界の上から天草式の対聖人用の結界も張ってあるのよな。」
「バカだ…全力のバカだ」
天草式のメンバーは二人を見て皆同じ事を思ったのだった。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:21:53.78 ID:4SyRupAbO
「くっ!!!」
何度目だろうか、神裂は七天七刀で結界の破壊を試みていた。
上条のイマジンブレイカーも試してはみたものの、
破壊されたそばから再生されるのでは
どうしようもなかった。
上条は知らないが、竜脈による結界を消すには、
竜脈の流れを制御している土御門の
折り紙に触れなければ意味はないのだ。
土御門はルートディスターブと戦った時の事を応用していた。
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:23:26.52 ID:4SyRupAbO
「くっ、やっぱり駄目ですね。聖人用の結界が重ね掛けされています」
「うわぁー、神裂でも駄目か。どーすっかなー。
こんな山ん中じゃ携帯も圏外だし。不幸だ」
頭を抱えてうなだれる上条に気付かれないように、
神裂は五和に耳打ちした。
「五和、こんな事になった原因、私に心当たりがあります」
「えっ!神裂さんも?私も心当たりあります!」
「やはり…建宮と土御門の仕業ですね」
「どうしましょう…」
五和は今にも泣き出しそうな顔をしている。
「大丈夫。ずっとこのままという事はないはずです。
しばらくすれば出られると思いますよ」
「じゃ、じゃあ大人しく待つしかありませんね…」
本気すぎる
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:28:52.95 ID:4SyRupAbO
結局三人は山小屋に戻る事にした。
神裂と五和は、建宮と土御門が裏で糸を引いている事は、
上条には黙っている事にした。
パチパチ…
暖炉で燃える、薪特有の乾いた音だけが響いている。
(きっ、気まずい…)
上条は、女の子二人と隔離されたこの状況に緊張していた。
しかしそれ以上に緊張しているのは神裂と五和だった。
(……どうしたものでしょう。する事がありません…
こんな時は何を話せばいいのでしょうか)
(うぅ〜、どうしよう。上条さん、さっきから一言も喋らない。
おっ、おしぼり渡す?ダメ、今は無理!)
「うぉぉぉぉ!!!!!」
突然上条が大声を出した。
二人はビクッと肩を震わせる。
「暗い!!暗いですよ二人共!!
決めました!ご飯にします!ご飯食べれば元気も出るのです!」
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:35:49.16 ID:9+3C5njkO
支援
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:38:50.00 ID:4SyRupAbO
上条の提案で晩ご飯を作る事になった。
何かしていた方が落ち着くのは3人共同じだ。
「じゃ、じゃあ私が何か作ります。
お二人はお皿なんかを並べて頂けますか?」
五和は食材をどんどん仕込んでいく。
その手際はある意味魔術だと上条は思った。
「ちなみに神裂って料理すんのか?」
皿を並べながら上条は尋ねた。
「たっ、多少は…」
神裂は五和を見ながら答える。さすがにあんなに手際よくは出来ない。
やっぱり男性は料理上手な女性に惹かれるのだろうか…
「得意料理は?」
「たっ……鯛茶漬け…です」
帰ったら料理を勉強しよう、神裂はそう心に決めるのだった。
鯛茶漬けってただの好物じゃねーかww
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 19:55:28.16 ID:4SyRupAbO
あっという間にテーブルは料理で一杯になった。
和洋折衷、様々な料理が並んでいる。
「すげー!五和ってやっぱり料理は達人だよなー!」
上条はその見事な腕を見て、素直に五和を褒めた。
「そそそそんな、たいした事ありませんから。
おっ、おしぼりどうぞっ!」
五和は上条と神裂におしぼりを渡す。
神裂は借りてきた猫の様に小さくなっていた。
「いただきまーす」
3人の晩ご飯が始まった。
「うっ、うまいっ!!!」
上条は夢中で箸を動かしている。五和はそれが嬉しくて嬉しくて、
自分が食べるのを忘れてしまっている。
「美味しい…」
神裂も素直に感心した。
(このレベルに達するには、私はどれだけ勉強すれば良いでしょうか…
そうだ、この機会に上条当麻の好き嫌いも把握しておかなければ…)
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:04:55.20 ID:4SyRupAbO
「五和、お前絶対いいお嫁さんになれるよ」
ガチャンッ!五和が茶碗を落とす。
神裂の思考は停止する。
「な、なななな何をいっ、言ってるんですか!?
そんなお、お、お嫁さんなんて!」
五和は顔を真っ赤にして俯いてしまった。
「で…でも上条さんさえ良ければ…その、お、お嫁さんに…」
五和は何かボソボソと呟いている。
「か、上条当麻!!あなたという人は、何を考えているのです!?
お、お嫁さんなんてそんな…
五和も何真に受けているのですっ!」
なぜか神裂の顔も真っ赤だ。
「へ?お、俺なんか変な事言ったか?」
上条当麻はいつだって鈍感なのだ。
ねーちん可愛い
ホーリーエンジェモン!
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:07:59.52 ID:4SyRupAbO
「さぁかみやん、お楽しみはこれからにゃー」
土御門は建宮とアイコンタクトを取ると、
不適な笑みを浮かべるのだった。
「は〜、お腹一杯!ごちそーさま!」
あの後何故か神裂と五和は食事が終わるまで、
顔を真っ赤にしたまま、黙々と箸を動かしていた。
「じゃ、じゃあ私お片付けしますから」
五和はテーブルの上をテキパキと片付けていく。
最初から最後まで見事な手際だ。
神裂はそんな五和を見て落ち込んでいた。
(五和は私にないものをたくさん持っている)
単純に力なら神裂の方が圧倒的に強い。上条を守ってあげる事だって出来る。
しかし神裂は五和の様に料理が出来るわけでもないし、気が利くわけでもないのだ。
女の子としては五和の方が圧倒的に強いのかもしれない。
【強くなりたい】その思いは今も変わらないが、
神裂の心は言い知れぬ不安で溢れていた。
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:09:37.37 ID:4SyRupAbO
テキパキと洗い物をしながら五和は思い出していた。
(神裂さんはやっぱりすごいな)
山小屋を結界が突然取り囲んだ時、五和は体がまったく動かなかった。
頭が状況についていかなかったのだ。しかし神裂は違った。
何が起きているのか頭で理解する前に、
一瞬で上条と五和を守ろうと動いたのだ。
五和は以前上条と共にアックアと戦った際
心に決めた事がある。
【上条当麻を守る為なら死んでもいい】
「はぁ〜、私もまだまだです」
五和は深い溜め息を吐くのだった。
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:13:12.49 ID:4SyRupAbO
そんな二人の思いなど知らず、上条は窓の外を眺めていた。
すっかり日も落ちて、辺りを暗闇が包んでいた。
見えるのは結界のかすかなゆらめきだけだ。
「あー、帰ったらインデックスになんて説明すっかなー」
インデックスは上条が危険な場所に身を置く事を極端に嫌う。
今日は緊急事態という事でインデックスを待たせているのだ。
心配しているのは目に見えている。
「はぁ〜…まぁ噛みつかれるくらいは覚悟しとかないとな」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:14:49.89 ID:4SyRupAbO
神裂はソワソワしていた。
この小屋には小さいが簡単なシャワールームがついている。
どうしてもシャワーを浴びたい。
結界を破ろうと四苦八苦した時に、
神裂はうっすら汗をかいてしまったのだ。
「か、上条当麻。私は湯浴み…いえ、
シャワーを浴びたいと思うのですが」
「は、はい?」
上条の体温が2度は上がる。
「で、ですからシャワーです。」
神裂の頬はすでに湯上がりのように赤い。
「あ!シャワールームの方は見ないでって事ですね」
五和は神裂に助け舟を出す
「五和。あなたも一緒に入るのです」
「えぇっ?一緒にですか?」
神裂は上条と五和を二人っきりにするのは何となく嫌なのだ。
「では五和、行きますよ」
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:16:37.41 ID:4SyRupAbO
五和は拒否する間もなく、神裂に手を引かれていった。
「上条さんはジェントルマン。決して振り返りません!」
上条は言い付け通りシャワールームに背を向ける。
振り返りたい気持ちもあるのだが、
今シャワールームにいるのは聖人だ。
命を懸けてまで覗く気はない。
シャワールームの前は狭い脱衣場になっていた。
神裂はさっさと服を脱いでいくが、
五和はなかなか脱げないでいた。
なんせ壁一枚隔てて上条当麻がいるのだ。
「どうしたのです?早く入ってしまいましょう」
「はっ、はい!」
シャワールームに入った五和は、神裂の体をまじまじと見る。
神裂の体は息を呑むほど美しかった。
出るところは出ているし、
引き締まるべきところは引き締まっている。
(それに比べ私は…)
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:17:23.24 ID:4SyRupAbO
五和はよく【隠れ巨乳】とからかわれる。
しかし神裂程のスタイルではないのだ。
「で…でも私だって……【脱いだら凄い】は男の夢だって…
…みんな言ってたし…きっと上条さんだって…」
「何をブツブツ言っているのですか?五和」
「わわわわわ!何でも!何でもありません!!」
五和は消えてしまいたい程、恥ずかしかった。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:18:51.13 ID:4SyRupAbO
「ターゲットの入浴を確認」
建宮のトランシーバーから女性の声がした。
「来たのよな」
「あぁ、来たにゃー」
建宮と土御門はこの時を待っていた。
神裂と五和がシャワーを浴びるこの時を。
「ミッションスタートだぜぃ」
「よし、対馬!やるのよな!」
建宮はトランシーバーに命令を出す。
対馬と呼ばれたふわふわ金髪の女性は、
脱衣場の床下で命令を受け取った。
ここに潜んでおくのは土御門や建宮でも良かったのだが、
対馬がそれを許さなかった。
「はぁ〜、ごめん五和!申し訳ありませんプリエステス!!」
対馬は床下から出ると、二人の下着以外全て回収して
また床下へ姿を消した。
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:21:02.13 ID:4SyRupAbO
「うそ………………」
神裂と五和は脱衣場で呆然と立ち尽くしていた。
「こ、これって…マズいですよね?」
確かにあったはずの衣服がないのだ。
何故か下着だけが残されている。
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:21:51.86 ID:4SyRupAbO
「普通逆だと思うんですけど…」
五和の的外れな突っ込みは、神裂の耳には届いていなかった。
「ど、どうしましょう、五和…」
「し、下着姿では出れませんよね…」
「……………………」
「あ!!!!!!!!!!」
神裂と五和は同時に何かに思い当たった。
そう、建宮と土御門の狙いはこれだったのだ。
カバンに入っていたコスチューム…。
「くっ、不覚です。まさかここまでするとは!」
「で、でもこんな格好じゃ出れませんよ!」
「し、仕方ありません…」
そう、神裂と五和は見事に罠にハマったのだった。
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:22:03.78 ID:ijaJeQ7s0
支援
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:23:28.04 ID:4SyRupAbO
「かっ、上条当麻!!」
シャワールームから声を掛けられ、上条は一気に緊張する。
「か、神裂さん?なっ、なんでしょう?」
「そ、そこにある私と五和のカバンを取って頂けますか?」
着替えが入ってんのか?上条は深く考えずにカバンを手に取ると、
目を堅く閉じ、
手探りでシャワールームに近づく。
そしてシャワールームから伸びている神裂の少し火照った手にカバンを渡した。
「はぁ〜、ビックリした…でもなんかいい匂いしたな〜」
上条はまたシャワールームに背を向け、一人悶々とするのであった。
不幸な上条さんが何事もなく鞄渡せる訳がない
絶対足でも滑らせて脱衣所に突っ込む
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:24:58.82 ID:4SyRupAbO
「…五和……先に」
「いっ、イヤです!無理です!」
二人はもう10分近く押し問答をしている。
仕方なく着てはみたものの、
あまりに布面積の少ないメイド服で上条の前に出るのは
並大抵の勇気ではない。
これなら【神の右席】と戦う方がどれだけ楽か。
「…わ、私は天草式十字凄教の女教皇です」
「あー!!!ず、ずるいですよ!卑怯です!横暴です!」
神裂の肩を揺さぶって、五和は抗議する。
しかし次の瞬間、五和は足がもつれてバランスを崩してしまった。
「あ…」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:26:07.35 ID:4SyRupAbO
バターンッ!!!
大きな物音に上条はつい振り返ってしまった。
「へ?」
そこには神裂の上に馬乗りになった五和がいた。
しかし上条が驚いたのはそこじゃない、二人の格好だ。
神裂は背中に小さな羽の付いたメイド服だ。
ご丁寧に頭に輪っかまで付けている。
確か以前病室で見た記憶がある。
五和は蝶々のような羽の付いたメイド服だ。
精霊をモチーフにしているのだろう。
二人に共通しているのはその布面積の少なさだ。
馬乗りの五和は胸元が、
倒れている神裂は太ももが露わになっていた。
「な………なんですかその格好はぁぁ!!!!!!」
「い、いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」
上条が目に焼き付ける前に、二人はシャワールームに逃げ込んでしまった。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:28:07.46 ID:4SyRupAbO
「うっ…うぅ…穴があったら入りたいです…」
五和は恥ずかしさのあまりメソメソしている。
「い、五和…もう覚悟を決めるしかありませんよ」
神裂だって顔から火が出る程恥ずかしい。
「うぅ…わ、私は神裂さんみたいにノリノリじゃないんです!」
「の、ノリノリ!?」
「うっうぅ…だってそうじゃないですか!服は仕方ないですけど
、
頭の輪っかは神裂さんの意志で付けてるじゃないですか!」
「うっ…こ、これは……」
神裂はいつだって律儀なのである。
「と、とにかく!私は行きますから!
五和もいつまでもメソメソしてないで早く出てくるのですよ!」
ペシッと天使の輪っかを床に投げ捨てると、
神裂はシャワールームから飛び出すのだった。
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:29:26.22 ID:4SyRupAbO
「か、上条当麻。あまりジロジロ見ないで頂けますか…」
神裂はスカートの裾を下に引っ張りながら、モジモジしている。
「ふ、ふぁいっ!!」
上条は見ているつもりはないのだが、
つい目が行ってしまう。
「い、いやー、しかし災難だったな!アハハハハ…」
なんとか空気を変えようとするが、
空回りしてしまう。
「あれ、そーいえば五和は?」
神裂はスカートから手は離さずに、
目でシャワールームを指す。
上条がシャワールームに目をやると、
五和が顔だけ出して覗いていた。
「そのー、いつまでそんなとこにいるんだ?」
上条が問いかけると、ヒュッと頭が引っ込んでしまった。
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:30:30.27 ID:ijaJeQ7s0
五和ああああああああああああああああああ
好きだあああああああああああああああああ
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:31:43.51 ID:4SyRupAbO
(大丈夫!大丈夫よ五和!!
恥ずかしくなんかない!!!)
五和は何度も自分に言い聞かせた。
シャワールームにうずくまって、もう20分は経つ。
(覚悟を決めるのよ五和!!)
五和は頬をパンと叩くと立ち上がる。
「やぁぁぁぁぁ!!!」
シャワールームから飛び出て来た五和に、
上条と神裂は心臓が飛び出しそうになった。
「も、もうちょっと静かに出て来れないのですか、五和」
「す、すいません…つい」
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:34:26.81 ID:4SyRupAbO
二人はモジモジとしながらただ黙って俯いている。
その姿勢のまますでに10分が過ぎている。
神裂も五和もさっきから椅子に座ろうとしないのだ。
「ま、まぁ俺もあんまり見ないようにするからさ、
二人共とにかく座れよ」
「…け、結構です」
「私も…」
スカートが短過ぎて、座れば色々見えてしまいそうなのだ。
上条はそんな事気づいていないが。
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:42:04.22 ID:4SyRupAbO
「よし!じゃあもう寝よう!!!
電気消しちまえば恥ずかしくないだろ?」
「え?そ、それはそうですけど…」
「じ、じゃあ俺はバスルームで寝るから!!おやすみっ!!」
気まずい空気に耐えられなくなった上条は、
シャワールームに入りドアを閉める。
(だ、だめだ。あんなの直視できねー!!)
余談だが、上条当麻は普段バスルームで寝ている。
インデックスにベッドを占拠され、
一緒に寝るのもマズい気がするのでバスルームに鍵を掛け、
寝袋で寝ているのだ。
なのでバスルームで寝るのは得意だ。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:44:39.16 ID:4SyRupAbO
「上条さん寒くありませんかね…」
電気の消えた部屋で神裂と五和は横になっていた。
布団は用意されてないが、
二人でくっついていれば寒くはない。
「あれは…彼の優しさです。
普段はふざけているようですが、
あれで優しいとこもあるんですよ」
「ですね。あの、一つ…聞いていいですか?」
「何ですか?」
「上条さんの事…どう思ってるんですか?」
何だか友達の家に泊まりに来た中学生みたいだ。
神裂はそう思った。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:45:26.68 ID:4SyRupAbO
「それは……秘密です。五和はどうなのですか?」
「ふふ……秘密です…あっ、でも」
「でも何ですか?」
「私負けませんから!」
神裂は五和の女の子らしさを、五和は神裂の強さを、
お互い羨ましいと思った。
しかし今の二人は不思議とそんな気持ちは消えていた。
お互い性格も得意な事も違う。
しかし誰かを想う気持ちは何も違わないのだ。
だから無いものねだりはやめにしよう。
自分は自分にしかなれないんだ。
同じ人を想う者同士、二人はそう思えるようになっていた。
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:47:00.32 ID:4SyRupAbO
翌日、上条は息苦しさに目が覚めた。
目を閉じてても微かに光を感じる。
どうやら朝になっているようだ。
(ん…なんだ…なんか息が…)
(なっ、なんですかこれはぁぁぁ!!!!)
上条の目の前に、神裂の胸元があった。
神裂は抱き枕のように上条にくっついている。
後ろからは五和が抱きついている。
(よし、ちょっと状況を整理しよう。
上条さんは決して過ちは犯していません!)
とにかくなんとか切り抜けたいのだが、
二人にしっかり抱き付かれて身動きがとれない。
(か、神裂って意外と寝顔可愛いな…
いい匂いするし…ってそんな事考えてる場合じゃねぇ!)
支援
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:49:38.81 ID:4SyRupAbO
(よし、上条当麻脱出大作戦だ!)
上条は少しづつ体をずらし、二人の間から抜け出そうと試みる。
「んっ…ん………」
上条が動く度に神裂から吐息が漏れ、
五和はさらに強く抱き付いてくる。
(だ…だめだ……)
それから1時間、二人が起きるまで
上条はひたすら耐えた。
これがオリンピックの競技なら
間違いなく金メダルだ。
二人は上条が寒くないように、
上条が寝静まってからこっそり来たのだが、
もちろ上条はそんな事は知らないのだ。
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 20:53:19.61 ID:C0HGI3tq0
さぁ、こっから初見だぜwktk
今更すぎるがログあげようか?
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:03:34.75 ID:BDjGiJt6P
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
ホーリーエンジェモン
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:16:32.94 ID:58EcRkQv0
支援
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:28:35.37 ID:Km9NzQ/H0
しえん
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:42:55.58 ID:4SyRupAbO
みんなごめん、それからありがと
日課のジョギングしてきた
再開します
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:44:53.32 ID:4SyRupAbO
朝には結果も消えており、
二人の服も綺麗にクリーニングされて戻っていた。
二人は抱き付いた事を必死に謝ってくれたが、
上条は悪い気はしなかったので気にするなとだけ言った。
上条だけは建宮たちの悪巧みだとは気付いていなかったが、
神裂と五和は黙っている事にした。
悪巧みに腹は立っていたが、
上条と過ごせた事には少し感謝していたのだ。
「ではこの道を下れば街に出ますので。」
「あれ、お前らは一緒に帰らないのか?」
「私達はまだ用事がありますので。ね、五和」
「えぇ。上条さんは気をつけて帰って下さいね」
「それから、ちょっと遅くなりましたけど」
二人は声を揃えて言った。
「「明けましておめでとうございます!」」
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:46:06.89 ID:4SyRupAbO
上条を見送った二人の笑顔が邪悪なものに変わる。
「さぁ…いきましょうか五和…」
「ふふ…そうですね………」
物陰で今回の首謀者は反省会を開いている。
「いやー、甘酸っぱかったにゃー」
「なかなか良いものみせてもらったのよ」
「写真を撮っておけば良かったにゃー。あれは高く売れるぜぃ」
「しかし二人もまだまだ子供なのよ。押しが足りないというか…」
「まぁ何にせよ最高に楽しませてもらったにゃー」
「それは良かったですね」
「ホント良かったにゃー…………ってあれ?」
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:48:11.90 ID:4SyRupAbO
二人が振り返ると鬼の形相をした神裂と五和が立っていた。
神裂は七天七刀を、五和はフリウリスピアをそれぞれ手に持っている。
「ホント良かったですね…」
「………ちょ…ねーちん」
「その腐った根性、新年早々叩き直してもらえるのですから」
「…あの…五和さん?」
二人は声を揃える。
「「いっぺん…死ねぇぇぇぇ!!!!!!!!」」
一応「完」
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:49:54.30 ID:4SyRupAbO
>>131 ありがとうございます
これが山小屋編です
お鍋編も遅いですが頑張って書いていきます
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:50:36.02 ID:4SyRupAbO
「もしよろしければ、ご飯をご馳走させて頂けませんか?」
神裂からそんな電話が掛かって来たのは、
山小屋での一騒動からしばらくしての事だった。
建宮や土御門が迷惑をかけた事を、
神裂は申し訳なく思っていたのだ。
もちろんそれは建て前で、上条と過ごすチャンスというのが神裂の本音だ。
「どーしたんだよいきなり」
上条は建宮や土御門の悪巧みだと気付いていないので、
神裂の急な申し出に内心驚いていた。
「お前から食事に誘われるなんて、なんか意外だな」
「そ、そうですか?あの、嫌ならお断りして頂いて構いません」
「ん?嫌だなんて思ってないぞ。
むしろ上条さんは大歓迎だ」
いつもの食事といえば、インデックスとおかずを取り合ったり、
スフィンクスがお皿をひっくり返したり。
とにかくてんやわんやの大騒ぎなのだ。
神裂との食事なら久しぶりに
のんびり食べられると上条は思った。
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:52:27.37 ID:4SyRupAbO
「で、では後程自宅へお伺いさせて頂きます」
「へっ??」
上条はてっきりどこかで外食するものだと思っていた。
「うちに…来るのか?」
「い、いけませんか?私が…その、鍋でもお作りしようかと…
迷惑でしょうか…」
神裂の寂しそうな声に、上条は思わず答えてしまう。
「い、いけなくありませんっ!!
むしろ是非よろしくお願いしますっ!」
「ふふ、あなたはいつも大袈裟ですね、では後程」
そう言って電話は切れてしまった。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 21:53:58.65 ID:2S1OX6Zg0
続けたまえ
おお
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:01:46.71 ID:GPsiCriTO
支援する!
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:03:34.80 ID:AYKOLXLp0
continue to write.
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:04:11.58 ID:4SyRupAbO
「し……しまったぁぁぁ!!」
上条は頭を抱えてうなだれていた。
神裂の寂しそうな声に負けて、
勢いでオッケーしてしまった。
「くっ、女の子を簡単に部屋に上げてしまうとは。
上条さんはいつからこんなプレイボーイになったんですか…」
「前からなんだよ」
上条の背後から銀髪のシスターが声を掛ける。
「とーまはいっつも知らない間に
女の子と知り合って帰ってくるんだよ。
そもそも既にこんな可愛い女の子と住んでるじゃん」
そう言ってインデックスはモデルの様にくるりと回った。
「あー、お前はいいんだよ。幼児体型のお子様なんだし」
「む!なにそれヒドい!!」
そう言ってインデックスは上条の頭に噛みつく。
「いってぇぇぇ!!!ほらみろ!!
そんな事するやつが女の子であってたまるかぁぁ!!」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:07:06.84 ID:4SyRupAbO
インデックスに散々噛みつかれた上条は、全身歯形だらけになっていた。
「くそ…不幸だ…」
(しかし、インデックスに神裂が来ること伝えた方がいいのか?)
(いや、もしインデックスがいたら鍋がめちゃくちゃに…
神裂の好意を無駄にしかねない…)
幸いというのか、
インデックスは電話の内容までは分かっていない様だった。
上条があれこれ考えていると、
手に持っていた携帯が震えた。
ディスプレイには月詠小萌の名前があった。
インデックスに負けない程幼児体型の、
上条の担任だ。
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:10:46.38 ID:1bZFoyDG0
困った時の小萌先生
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:16:53.40 ID:4SyRupAbO
「はい、なんすか小萌先生?
上条さんは補習ならお断りで…」
「はぁ〜、上条ちゃん。
補習が嫌ならきちんと勉強すればいいのです。
それに今日は補習の連絡じゃありませんよー」
「ん?じゃあ何ですか?」
「そこにシスターちゃんはいますか?」
上条はベッドでスフィンクスと
じゃれているシスターをちらっと確認する。
「いますけど?」
「良かったです。じゃあシスターちゃんに代わって下さい」
上条はインデックスに小萌先生からだと、電話を手渡した。
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:24:46.50 ID:4SyRupAbO
「とーま大変!!!」
小萌との電話を終えたインデックスは、
やけに興奮していた!
「あのね!小萌がお家で焼き肉するんだって!
でもお肉たくさん買い過ぎて困ってるみたいなんだよ!
だから神様に仕える身の私としては、
ほっとく訳にはいかないと思うんだよ!」
「は?」
「じゃあとーまはお留守番しててねっ!いってきます!」
早口でまくし立てると、嫌がるスフィンクスをひっ掴むと、
インデックスはさっさと出掛けてしまった。
やはりいらない子かww
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:29:07.44 ID:PLXAHNULO
インティの扱いはどこでも安定してるな
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:30:56.86 ID:Km9NzQ/H0
インフルさんw
インデックスが主役のSSは無いの? ってミサカはミサカは自分で調べもせずに聞いてみたり!
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:34:51.75 ID:4SyRupAbO
「あいつは肉さえあれば誰にでもついて行きそうだな……」
上条はさっさと出て行ったインデックスを見て、心底そう思っていた。
「ま、まぁこれで落ち着いて鍋が…………はっ!?」
上条は重要な事を見落としていた。
「ふ…ふたりっきりじゃねぇかぁぁぁぁ!!!!!!」
その後の上条は檻の中の動物のようだった。
部屋を行ったり来たり、同じ所を何度も掃除したり。
そうこうしているうちに、
上条の部屋のチャイムが鳴った。
wktk
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:41:43.10 ID:hes3072rO
>>153 そう言えばインターフェースさん主役のSSって見たことないな
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:46:34.37 ID:4SyRupAbO
「お、お邪魔します」
両手に抱えきれないほどの荷物を持って神裂は訪ねてきた。
「神裂、一体なにをそんなに持って来たんだ?」
「あ、あの…食材とか土鍋とかお皿とか…」
「し、食器まで買って来たのか…」
「す、すいません!張り切りすぎてつい……」
神裂はシュンとうなだれてしまう。
「い、いや!上条さんはそのしっかり準備する姿勢に感動してます!!」
取りあえず荷物はキッチンに置いて、
上条は神裂を部屋へ通した。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:48:20.62 ID:mlsUtI6nO
支援
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:52:01.41 ID:2S1OX6Zg0
明日早いからそろそろ寝たい
でも気になる
しえn
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:56:37.25 ID:4SyRupAbO
「ところで上条当麻、あの子の姿が見あたりませんが…」
神裂は荷物をおろすと部屋を見渡しながら尋ねた。
「ん?あぁインデックスなら只今絶賛焼き肉中だ」
「????」
神裂には何を言っているのか分からなかったが、
上条と二人きりになれるという事だけは分かった。
「さてと、じゃあ早速準備しようか」
上条は荷物を持ってキッチンに向かう。
神裂もいそいそとその後に従った。
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 22:57:34.23 ID:4SyRupAbO
「あ、あの…」
上条が食材の確認をしていると、
神裂が申し訳なさそうに声を掛けてきた。
「こ…これ。紐…結んで頂けませんか?」
神裂はエプロンを必死に着ようとしていた。
背中の紐が上手く結べないのか
必死に手を動かしている。
(し、新婚さんみたいじゃないですかぁぁぁ!!)
という思いは心にしまい、上条はあくまで紳士的に紐を結ぶのだった。
支援
164 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:07:54.61 ID:2S1OX6Zg0
寝る前に朝まで残ってることを祈りながら支援
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:08:02.23 ID:jrmH3oX/O
支援
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:08:02.81 ID:4SyRupAbO
「はぁ〜」
上条はネギの準備を始めた神裂を、
溜め息をつきながら眺めている。
「な、なんですか、上条当麻」
その視線に気付いたのか、神裂は手を止めて振り返る。
「いや、神裂がお嫁さんになったらこんな感じなのかなーって」
「おっ!!おおおお嫁さんっ!ななな何をっ!
ちっ血迷いましたか上条当麻!」
「へ?」
上条はただ思った事を口にしただけなのだか、
神裂は顔を真っ赤にして慌てふためく。
しえん
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:16:36.00 ID:1iCNGFTlO
ああ 可愛い
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:18:59.81 ID:4SyRupAbO
「おっお嫁さんなんてそんな…
わ、悪い気はしませんが…」
「…ざき!」
「いえ、むしろ嬉しいです…
もし上条当麻とけっ、結婚なんて事になったら…」
「神裂!」
「えっ?」
ブツブツと呟いていた神裂は、
上条が必死で呼び掛けているのに気付かなかった。
「神裂!あぶねー!」
気がつくとネギを切っていたはずの包丁が、
神裂の手元まで来ていた。
「いたっ!」
「大丈夫か!?」
ボーっとしていた神裂は、うっかり自分の指を切ってしまった。
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:19:09.57 ID:Km9NzQ/H0
ねーちん可愛い
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:20:45.20 ID:4SyRupAbO
「血が出てんじゃねーか。ちょっと待ってろ」
そう言うと上条は絆創膏を取りに行く。
(はぁ〜、駄目ですね私は。
五和のようにはいきません)
「お前でも失敗する事あんだな」
そう言って上条は絆創膏を手に戻ってきた。
「す、すみません。ついうっかりして…
ご迷惑おかけします」
神裂は自分の情けなさに
ガックリとうなだれる。
しかし上条からは意外な言葉が返ってきた。
「安心したよ」
「えっ?」
「いやー、なんか神裂って何でも完璧にこなしそうだろ?
だからそういうドジなとこもあったんだって思ってさ。
上条さんはその方が可愛いと思うぞ」
そう言って上条は神裂の手を取り、器用に絆創膏を巻いた。
支援ですの
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:30:50.51 ID:4SyRupAbO
上条当麻の言葉には
不思議な力があると神裂は思う。
どれだけ自分が情けなくても、
上条の言葉を聞けば自分で自分を許せるような気がする。
自分で背負い込んだ重い荷物も、彼の言葉で軽くなる。
「ありがとう、上条当麻…」
そう言って神裂は上条の手を両手で包む。
「は…はい?」
「な、何でもありません。さぁ、早く用意してしまいましょう!」
神裂はまたキッチンへと戻る。
何も気づいていない鈍感な上条を残して。
可愛過ぎる…
175 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:37:25.67 ID:4SyRupAbO
その後の神裂は見事な手際だった。
あっという間に食材の下準備を終え、
テーブルに食器を並べていく。
「さぁ、あとは煮えるのを待つだけですね」
テーブルに向かい合った二人は、
鍋に食材を入れていく。
鍋が煮えるまでの間、
二人は思い出話に花を咲かせた。
初めて出会ったあの日、エンゼルフォールの時の事、アックアとの事。
鍋が煮えるには充分だった。
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:43:11.51 ID:jrmH3oX/O
C
177 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:43:46.69 ID:4SyRupAbO
「では」
「おぅ」
「いただきます」
神裂は甲斐甲斐しく、
上条の分を取り分けてくれる。
(何度でも言うっ!!!
新婚さんみたいじゃねーかぁぁぁぁ!!!)
飲み物がなくなればすぐに注ぎ足し、
上条が何かこぼせばすぐに拭く。
まさに至れり尽くせりだ。
「なぁ、神裂。やっぱお前もいいお嫁さんになれるぞ。
上条さんが保証する」
「…!?」
カタンと神裂はコップを倒してしまう。
「あわわわわ!!!!す、すいません!!」
慌ててテーブルを拭く神裂。
(もうっ!私のバカっ!!)
こうして鍋の夜は更けていくのだった。
しえしえ
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:56:46.21 ID:9lnbutg30
ニヤニヤ
180 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/25(金) 23:57:33.01 ID:4SyRupAbO
「ふぁ〜、食った食ったー」
「お腹いっぱいです」
あれだけあった食材も、
上条がほとんど食べてしまった。
インデックスがいる時には、
こんなに満腹にはならないだろう。
神裂は食べ終わった食器などを、
テキパキと片付けていく。
(同じ女の子なのにこんなに違うのか)
上条の頭に銀髪シスターの顔が浮かぶ。
「手伝うよ、神裂」
「いえ、言い出したのは私です。
最後まできちんとやらせて下さい」
「な、何ですか?
上条さんには涙で前が見えませんっ!」
「ふふ、あなたはいつも大袈裟です」
インデックスに爪の垢を煎じて飲ませよう。
上条は心に強く誓うのだった。
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:02:59.47 ID:RBkK0WwOO
支援
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:04:03.35 ID:PRlKgWXw0
支援
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:06:50.18 ID:u4Ngh3HzO
寝る前支援
184 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:18:19.23 ID:4WS7AQNXO
支援
185 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:18:49.35 ID:R4+VZ3Fe0
寝たいけど支援
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:21:34.65 ID:VIK5qYO8O
「神裂は何かいるもんあるか?」
片付けまでしてくれた神裂の為、
上条はコンビニに簡単なジュースや
デザートを買いに行く事にした。
「いえ、お気遣いなく」
「んじゃあ、適当に買ってくるわ」
部屋を出た上条はコンビニで、
カゴにジュースやケーキなどを次々放り込む。
「まぁこんなもんかな」
上条がレジに向かおうとした時、
意外な二人組がコンビニに入ってきた。
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:25:27.90 ID:1a2VJnmXP
お?北
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:32:22.53 ID:VIK5qYO8O
「チッ、ンなもン買わねーからな」
「えー、だってお菓子一個なら買っていいって言ったもん、
ってミサカはミサカは可愛く抵抗してみたり」
「それは食べもンじゃねーンだよ!!」
そう言ってコーヒー用のシュガーを引っ張り合う二人を、
上条は知っていた。
真っ白な肌に真っ白な顔、
赤い瞳の少年は"一方通行"。
学園都市で最強の能力者だ。
もう一人、体の小さな女の子は"打ち止め"。
"妹達"の最後の一人だ。
「やべ!」
別に顔を合わせてもいいのだが、
上条はなんとなく隠れる事にした。
ホーリーエンジェモン
190 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:46:43.15 ID:A2nIfvMG0
continue to write
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 00:52:25.36 ID:VIK5qYO8O
二人は大騒ぎしながら買い物を終え、
大騒ぎしながら出て行った。
「あんな大量の缶コーヒー、どうすんだ…」
上条は知らないが、一方通行は気に入った缶コーヒーは
それだけを飽きるまで飲み続けるのだ。
「おっと、遅くなっちまった」
上条は急いで会計を済ませると、神裂の待つ部屋へと急いだ。
(何度でも言おう!新婚さんみたいじゃねーかぁぁぁぁ!!)
羨ましすぎるぜ…
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:07:01.12 ID:VIK5qYO8O
「悪い神裂!待たせた!」
そう言って玄関を開けたが、神裂から返事がない。
「怒ってます?神裂さん?」
上条が恐る恐る部屋に入ると、
神裂は上条のベッドにいた。
「……ん…すー…すー」
可愛い寝息を立てて、神裂は寝ていたのだ。
上条が出て行ってから、
神裂はしばらくソワソワとしていた。
何をして上条を待っていようか。
そう思っていると神裂の目に上条のベッドが目に入った。
(す、少しだけ…)
そう思った神裂は、
思い切ってベッドに横になった。
(か、上条当麻のベッド…)
今はインデックスが占拠しているが、そんな事は神裂は知らなかった。
そんな事をしている内に、
神裂は緊張と疲れから眠ってしまったのだ。
ねーちんのSS始めてみた!
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:20:28.57 ID:5rZuEFgBO
保守
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:20:36.14 ID:R90x52d1O
支援
197 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:21:06.99 ID:VIK5qYO8O
「疲れてたんだな」
上条は神裂の顔をまじまじと眺める。
それは聖人とは程遠い寝顔だった。
いつも何かを背負い、何かを守り、自分に厳しく、
そして他人には優しい。
そんな普段の神裂からは程遠い、
無邪気で可愛い寝顔だった。
「さてと……」
上条は小萌に電話をかけた。
インデックスは明日迎えに行くと伝えた。
インデックスは電話の向こうで
文句を言っていたが、小萌は任せろと言ってくれた。
こんな時の小萌は頼りになる。
生徒の頼みは何があっても受け止めてくれるのだ。
上条は神裂にそっと毛布をかけると、電気を消した。
「おやすみ、神裂」
いい夢を見ているのだろうか、
神裂は上条に答えるように小さく微笑んだ。
198 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:22:59.01 ID:I6aWTr01P
ぬ
199 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:31:19.99 ID:fcQVJaAnO
うわ〜〜〜
うわ〜〜〜〜
ほわぁ〜〜〜〜
悶死するわ!
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:41:14.85 ID:R90x52d1O
保守
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:43:05.49 ID:VIK5qYO8O
翌朝上条はいつものように
バスルームで目覚めた。
上条さんはいつだって
ジェントルマンなのだ。
「げっ、バスルームの鍵閉め忘れてんじゃねーか…
ってもうこんな時間かよ」
上条が携帯で時間を確認すると、
正午を過ぎたくらいだった。
上条がバスルームを出ると、
神裂の姿はもうなかった。
代わりにテーブルの上に
鯛茶漬けの用意と、一枚のメモが置いてあった。
上条はメモを手に取る。
202 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:44:52.93 ID:VIK5qYO8O
【ベッドを使ってしまい、申し訳ありませんでした。
まさか浴室で寝ているとは思いませんでしたが、
やめた方がいいですよ。
体に悪そうです。
朝ご飯を用意しておきました。
私はイギリスに戻らなければならないので、
お先に失礼いたします。
昨日はとても楽しかったです。
ありがとう。
PS 可愛い寝顔です】
神裂らしい丁寧な字だった。
「ね、寝顔!?いや、俺も見たしおあいこか?」
上条はあれこれ考えていたが、
重大な事に気付いた。
「あっ…インデックス!」
迎えに行くと言ったのに、
もうお昼過ぎだ。
「はぁ〜、また噛みつかれるのですね…不幸だ」
上条はまたいつもの
不幸な日常に戻っていくのだった。
203 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:44:59.51 ID:HPEjc4t20
たい・・・・うま・・・・
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:48:11.59 ID:VIK5qYO8O
お鍋編はこれにて「完」です
支援、保守、みなさまありがとうございました
楽しいクリスマスになりました
明日もまだスレが残っていたら、
また何かSS考えて投下します
205 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:49:35.46 ID:VIK5qYO8O
お鍋編はこれにて「完」です
支援、保守、みなさまありがとうございました
楽しいクリスマスになりました
明日もまだスレが残っていたら、
何かSS考えて投下します
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:49:40.66 ID:yWbf8sLB0
乙!
207 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:49:43.10 ID:R90x52d1O
ニヤニヤさせてもらった!
乙!
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:50:25.73 ID:VIK5qYO8O
連投してしまった
乙もう少しいちゃついて欲しかった気もするが性格的にこんなものな気もするな
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 01:55:40.80 ID:5045ubnMO
なんか若返ったよありがとう
211 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:02:51.89 ID:VIK5qYO8O
みなさんの支援のおかげです
SS書く時は出来るだけ
本編のイメージを崩さないようにしてます
ファンの方に申し訳なくて
イチャイチャ期待してくれた方には
申し訳ありません!
ああ・・・ありがとう
>>211 自分で言っといてアレだが気にすんなww
イメージ崩さないのも大事だと思うぜ
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:08:26.87 ID:VIK5qYO8O
しえん
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:16:13.29 ID:VIK5qYO8O
朝には落ちてるかも知れませんが、
寝るまで前書いた美琴編貼ります
睡眠のお供にでも…
217 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:17:00.90 ID:VIK5qYO8O
12月25日。今日はクリスマスだ。
街はカップルが溢れ、イルミネーションで飾られたお店からは
陽気なクリスマスソングが流れている。
科学の粋を集めた学園都市でも、
こういった昔からのイベントは盛り上がるのだ。
「何なんですかこの雰囲気は?
独り者は家から出るなって事ですか?はぁ〜」
深い溜め息をつき、上条当麻はカップルを避けながら
街を歩いていた。本来なら学生は冬休みなのだが、
彼は朝から月詠小萌の補習を受けていた。
「クリスマスが半日潰れちまった。
まぁ上条さんにはクリスマスなんて関係ありませんけどね」
強がりを言いながら上条は家路を急いだ。
218 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:20:55.88 ID:VIK5qYO8O
「あのー、お姉さま?
今日が何の日かお分かりですの?」
白井黒子はパソコンをカタカタといじりながら問い掛けた。
ジャッジメントの残務処理をしているのである。
白井黒子は学生のみで構成される
街の風紀委員【ジャッジメント】のメンバーだ。
ちなみに教師を中心に構成される
治安部隊は【アンチスキル】だ。
「クリスマスでしょ。てか黒子、その質問今日7度目よ」
お姉さまと呼ばれた御坂美琴はうんざりした顔で答える。
「そう!クリスマス!クリスマスといえば愛を誓い合った者同士が
聖なる夜を一緒に過ごす日ですの」
「そんなもんどっかのバカが消費を促す為に作った
ただの悪しき習慣よ」
美琴は髪に櫛を通しながら鏡越しに答えた。
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:25:21.29 ID:VIK5qYO8O
「まぁ!まぁまぁまぁ!
そんな事だからお姉さまはいつまでたっても子供っぽいのですわ!」
黒子は美琴の背後に立つと、
わざとらしく呆れてみせる。
「ですから…今日はわたくしが
お姉さまを大人の女性にして差し上げますわ…
愛する者同士、仲良く過ごそうじゃありませんの。グフフ」
嫌な笑みを浮かべて黒子は両手を大きく広げた。
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:26:18.96 ID:VIK5qYO8O
「ではっっっ!!!」
黒子は美琴をガバッと後ろから抱き締めた。
「ちょっ!黒子!!!やめなさい!」
「まぁまぁいいじゃありませんのお姉さま!
さぁ黒子の愛を感じて下さいませ!!」
「やめろって言ってんでしょーがっ!!!」
バチバチっと鋭い音を立てて電撃が黒子に襲いかかる。
「ぎゃぁぁぁ!!」
黒子は体から煙をあげて倒れ込む。
御坂美琴の能力は電撃。
学園都市でも最強クラスのレベル5だ。
「あー、また髪がはねちゃったじゃない」
美琴は溜め息をつきながらまた櫛で髪を溶かし始めた。
221 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:27:02.49 ID:VMirO/BSO
上条さんとねーちんがイチャイチャしたっていいじゃない!
明日まで残ってるのを期待して
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:30:37.49 ID:VIK5qYO8O
「ぐ……さすがはお姉さま。やりますわね。
…ときにお姉さま?今日は鏡に向かう時間が
長くありませんの?」
カエルの様に床に這いつくばっている黒子は
気になっていた事を聞いてみた。
美琴は普段からあまりオシャレに気を配らない。
コンビニで立ち読みするのは
ファッション誌ではなく漫画だし、
下着もパジャマも黒子からすれば小学生の趣味だ。
普段は化粧もしていない。
「べっ、別にいいでしょ。
ちょっと髪型が気に入らないだけよ」
「へー………………そうですの」
「なっ、何よその嫌な笑顔は」
「いえいえ…黒子はてっきりあの殿方と
お過ごしになるのかと」
「ちっ違うわよ。じゃあ私もう出かけるからっ!」
美琴はそそくさと髪をまとめると、
床でヘラヘラしている黒子をまたいで部屋を出て行ってしまった。
223 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:31:58.65 ID:VIK5qYO8O
「……思いっきり怪しいですの。
ですが安心してくださいませ。
お姉さまの貞操は黒子が守って見せますわ。フフ」
美琴を追いかけようとした
黒子の携帯が突然鳴った。
「はい………えぇ………分かりましたの」
携帯を切った黒子の顔に、
氷のような笑顔が張り付いた。
「こんな素敵な日に事件を起こすなんて…覚悟して下さいな、
今の黒子はとっても機嫌が悪いんですの」
224 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:34:32.34 ID:VIK5qYO8O
「黒子のやつ、変な所はするどいわね」
実は黒子の言った事は半分当たっていた。
美琴は今日上条当麻に約束はしてないが、
会うつもりにしていたのだ。
美琴は今【ゲコ太】というキャラクターにはまっている。
ある雑貨屋で、そのゲコ太のクリスマス限定バージョン
(サンタ&トナカイ)ストラップが発売されるのだ。
ただし購入出来るのはカップルのみ。
美琴は見事に"どっかのバカの作った
消費を促す悪しき習慣"に乗っかろうとしていた。
「ま、まぁゲコ太の為だし。
仕方ないわよね」
美琴は自分に言い聞かせながら、
携帯から上条当麻の番号を探す。
この上条当麻の電話番号を手に入れる為、
美琴は以前にも同じ様な方法を使っている。
「よ、よし」
電話をかける事を少し躊躇したものの、
美琴は思い切りはいい方なのである。
225 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:37:04.10 ID:XL2CLbltO
支援
226 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 02:37:28.92 ID:5rZuEFgBO
支援
大将軍紫炎
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:04:51.11 ID:VIK5qYO8O
上条当麻は喫茶店で一人コーヒーを飲んでいた。
実は昨日からインデックスは
上条当麻の両親に連れられて温泉に行っている。
もちろんスフィンクスも一緒に。
帰りは明日の予定だ。
当初は上条もついて行くはずだったが、
補習が入ったせいで一人取り残されたのだ。
「くそー、何が何でもついて行けば良かった」
誰もいない部屋で一人過ごすのも何となく嫌だったので、
こうして喫茶店で時間を潰しているのだ。
しかしそれが間違いだった事に上条は気付いた。
「ぐ……カップルばっかりじゃねーか」
見渡す限り店内はカップルで溢れていたのだ。
喫茶店に入る時にはカップルはまばらだったはずなのに、
今や店内は色で例えるならピンクだった。
「なんですかこれは。カップルに囲まれて
一人で過ごす上条さん。
一体どんなマゾプレイですかこれは。くそ、不幸だ」
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:06:56.21 ID:VIK5qYO8O
こうなりゃ嫌がらせのごとく居座ってやる!と、上条が無料のコーヒーをお代わりしようとした時、
テーブルの上の携帯が震えた。
「ん?御坂?」
上条は珍しい人物からの電話に、
何か自分は悪い事でもしたのかと動揺した。
こんな時の上条は、
根っからのネガティブ思考なのである。
230 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:08:10.79 ID:FFRf7YpZ0
ふむ
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:10:15.92 ID:VIK5qYO8O
「ビリビリ、何か気に障ったなら謝る」
上条は電話にでるなりそう言った。
「ビリビリ言うな。てかあんたは何か私の
気に障るような事したわけ?」
「いえ…記憶にございません」
「だったらいちいちヘコヘコしない!!」
いけない、こんな無意味な言い合いする為に
わざわざ電話したのではない。
上条は何かブツブツ言っていたが、
美琴は手短に用件を伝えた。
「で、あんた今どこにいるわけ?」
「いや、上条さんはとても忙しい身でして。
まだあなたに付き合うとは言ってないのです」
ムカッ!!美琴が文句を言ってやろうと思った時、
電話越しに聞こえた言葉を美琴は見逃さなかった。
見覚えあるなどこのスレだったか…
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:12:19.83 ID:VIK5qYO8O
「お客様、コーヒーのお代わりはいかがですか?
無料ですよ」
「へぇ…あんた、コーヒーのお代わりを
勧められる程暇してるわけ?」
そう言いながら美琴の頭は高速で回っていた。
今の時間に学園都市でコーヒーのお代わりが無料、
さらに上条当麻をよく見かけるエリアにある喫茶店。
「あんた、喫茶2CHにいるでしょ」
「なっ、なぜそれを!?」
上条がそう言ったあと、
電話からはゴソゴソと音がしている。
「発信機なんか付いてないわよ」
「ぐっ…」
「やっぱり発信機を探してたのね。
あんた私を何だと思ってるわけ?」
黙り込む上条をよそに、美琴は続ける。
「いい!今から私が"わざわざ"迎えに行ってあげる!
なのにもし逃げたりしたらコロス!!」
上条の返事も聞かず美琴は一方的に電話を切った。
234 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:16:07.06 ID:VIK5qYO8O
>>232 前のねーちんSSで書いたやつです
そして眠気が限界です
まだ起きている方、
保守して頂ければ助かります
でも無理はしないで下さい
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:26:14.62 ID:M0Yztjs30
保守するぞ!
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 03:39:04.70 ID:LfhpErvuO
ほ
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 04:00:01.97 ID:4srmb6Sm0
ほしゅ
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 04:00:17.36 ID:nMhgr80M0
保ーリー守エンジェモン
ああ、単なるデジャヴじゃなかったのかww
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 05:08:18.73 ID:H59Xc3gJO
もう保守なんてしない
なんて言わないよ絶対
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 05:37:27.69 ID:4WS7AQNXO
保守支援
242 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 06:05:16.88 ID:IJl2lbOuO
こんなニヤニヤ禁書スレを落とす訳にはいかんな
243 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 07:02:08.21 ID:Sd+2yrm10
そうニダ
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 07:35:54.84 ID:5rZuEFgBO
保ーりー援助
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 08:05:48.58 ID:vohzWy4xO
保守
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 08:27:17.33 ID:XL2CLbltO
死守
247 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 08:54:54.81 ID:2A2MmeJoO
ほ
248 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:18:40.51 ID:VIK5qYO8O
おはよう
保守してくれたみんな
本当にありがとう!!!
249 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:19:44.16 ID:VIK5qYO8O
20分程で美琴がやって来た。
結局上条は逃げる事も出来ず、
3杯目のコーヒーに口を付けるところだった。
「さ、行くわよ」
美琴はさっさと会計を済ませ、
上条を引っ張って店を後にした。
「んで、そのゲロゲロリンてのは
どこに売ってんだ?」
「…ぶっ飛ばすわよあんた。
ゲコ太よ!ゲ・コ・太!」
「わ、分かった分かった!
んでどこに売ってんだ?」
「あそこよ」
そう言って美琴が指差したのは、
可愛らしい外観の雑貨屋だった。
「んじゃさっさと買っちまおーぜ」
二人が店に入ると
信じられない光景が広がっていた。
「なんなのよこれ…」
狭い店内にカップルがぎっしり詰まっていたのだ。
保守いらずのパー速でやろう!
251 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:21:22.50 ID:VIK5qYO8O
「なんなのよこれ…」
狭い店内にカップルがぎっしり詰まっていたのだ。
「いらっしゃいませ!
限定ゲコ太をお買い求めのお客様は
こちらにお並びくださーい!」
店の外観と同じ様に可愛らしい
エプロンを付けた店員が二人を案内する。
「く…ゲコ太の本当の魅力も分かってないくせに、
カップル限定ってだけで群がるんじゃないわよ」
小さく悪態を吐いて美琴は
仕方なく列の最後尾に並んだ。
美琴の横では、上条が店内に貼ってある
限定ゲコ太のチラシを眺めている。
「んー、こんなもんの為に行列作るなんて
みんな変わった趣味してんだなー」
「…あんた私にケンカ売ってんの?」
行列に並ばされてイライラしている美琴は
腕を組んで上条を睨み付けた。
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:23:23.02 ID:VIK5qYO8O
どれくらい並んでいただろうか、
カップルは一組、また一組とゲコ太を手に帰って行く。
そして美琴のイライラも一段階、
また一段階と上がっていく。
「………………」
美琴はもう20分以上何も喋っていない。
上条当麻とクリスマスに会える、
鏡の前で念入りに髪型を気にしていた時の気持ちなど
すっかり忘れていた。
店員に文句の一つでも言ってやろうか、
そんな事を考えた時だった。
「申し訳ありませーん!限定ゲコ太はあと5組で
売り切れになりますー!」
美琴は指を差しながら
急いでカップルの数を数えていく。
「1…2…3…4…」
そして自分を指差し
「…7…ふ…ふざけんなー!!!!」
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:28:07.02 ID:VIK5qYO8O
「……はぁ〜…」
あれから店員と言い合い、
一通り粘ってみたものの、
ゲコ太が美琴のもとへ来る事はなかった。
「ま、まぁ仕方ねぇって!
買えなきゃ死ぬわけでもねーんだからさ!」
上条は励まし方の教科書に載っているような、
なんのひねりもない言葉をかけてみる。
「………あんたには分かんないわよ」
いつも上条に食ってかかり、
電撃をバチバチしている姿とは違い、
美琴は目に見えて落ち込んでいた。
「んー………」
「なっ、なんであんたまで落ち込んでんのよ。」
「んー………」
聞こえていないのだろうか、
上条は頭を掻きながら生返事をした。
254 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:29:19.75 ID:VIK5qYO8O
「…わ、分かったわよ!もう諦めるから!
あ、あんたも元気出しなさいよ!」
「ん?あぁ、そーだな」
また生返事。
「か、か、変わりに今から私に付き合いなさい!
ゲコ太の恨み晴らさないと気がすまないのよ!」
そう言うと美琴は上条を引っ張って歩き出した。
ゲコ太亡き今、上条と無理やりにでもクリスマスデートしてやる。
美琴はそう思っていた。
255 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:31:39.49 ID:VIK5qYO8O
それから美琴は上条を引っ張っり回して
色々な店を見て回った。
美琴は自分が無理やり引っ張っり回しているのは
分かっていたが、
ゲコ太を忘れるくらいに楽しかった。
ショーウインドウに映る自分と上条は
カップルみたいで少し恥ずかしかったが。
「あ〜すっきりした!」
ゲームセンターから出て来た美琴は
大きく伸びをする。
「すっきりしたって御坂さん。
パンチングマシーンをぶっ壊れるまで殴るなんて、
上条さんは女の子の概念を覆されましたよ」
「ふん、あれくらいで壊れる方が悪いのよ」
「さ、ちょっと休憩しましょ」
美琴は道路脇にあるベンチに腰掛けた。
上条もそれに倣う。
支援するぜぃ
257 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:37:51.83 ID:VIK5qYO8O
「あっ、あんたちょっとここで待ってなさい。
勝手に帰ったらぶっ飛ばすからね!」
何かを思い出したのか、
ベンチに座って5分もしないうちに
美琴は近くのデパートへ入っていってしまった。
「忙しいやつだ…」
上条は小さく呟いた。
美琴はデパートの紳士服売り場にいた。
手袋のコーナーで真剣に悩んでいる。
「うーん……あっ、これ可愛い」
「いや、あっちの方が………」
「あっ、これ私が欲しい…」
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:38:15.08 ID:LT1qRURl0
しもn
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:39:11.82 ID:VIK5qYO8O
ブツブツと呟きながら、次から次へと手袋を見ていく。
大人用とは思えないデザインの物ばかりを。
美琴の脳裏に黒子の言葉が蘇る。
(お姉さまの趣味……子供過ぎですわよ)
結局一時間以上迷って、
自分では大人っぽいと思う手袋を選んだ。
綺麗にラッピングしてもらってデパートを後にする。
「まさかこんなに時間が掛かるとは…
…プレゼント選びって案外疲れるわね…」
「いやー、お待た……へ?」
美琴がベンチへ目をやると、上条の姿がない。
一時間以上待たせたので怒って帰ったのか。
「ぐっ…待ってなさいって言ったのに、
あのバカ!!」
お姉様の可愛らしい姿がもっと見てみたい、とミサカは己の欲望を吐露します
261 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 09:47:30.73 ID:VIK5qYO8O
「おービリビリ、用事は済んだのか?」
ふいに上条に声をかけられる。
「あ、あんた!!待ってろって言ったでしょ!!」
「いやー、悪ぃ悪ぃ」
美琴は文句を言いたい気持ちをぐっと抑える
(が、我慢よ美琴!
こいつにクリスマスプレゼント渡すまでは!)
美琴はとにかく上条をベンチに座らせる。
冬の夜は早い。
辺りは暗くなり、イルミネーションが一層
キラキラと輝いている。
時刻は午後8時を回ろうとしていた。
「もうこんな時間か……
私は寮の門限があるからそろそろ帰る。
そ…それから…あの…」
「ん?」
上条には俯いている上、暗くて美琴の顔は良く見えないが、
美琴は真っ赤になってモジモジしているのだ。
支援するんだよ
263 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:11:51.51 ID:VIK5qYO8O
「こ、これ!今日付き合ってくれたお礼!
別に変な意味はなく、
あの、ただのお礼だから!!」
そう言って上条に買ってきた手袋を渡す。
上条は恐る恐る包みをほどいている。
「こっこれは手袋!俺にくれんのか!?
上条さんには御坂さんが天使に見えます!!!」
上条は手袋を頭上に掲げ、恭しく頭を下げた。
「あ、あんたはいちいち大袈裟なのよ!」
「いやいや、ほんとに嬉しいよ。
ありがとな、御坂」
「あ、当たり前よ!私からのプレゼントなんて、
黒子が知ったらあんた殺されるわよ!」
美琴は自分の顔が熱で火照っているのを感じた。
このままでは緊張と恥ずかしさで死んでしまうのではないだろうか。
「じ、じゃあ私は帰るから。
あんたもさっさと帰りなさいよ」
そう言うと美琴はそそくさとこの場を離れようとした。
264 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:14:46.58 ID:VIK5qYO8O
「あぁそうだ、ビリビリ。ほらっ」
上条の声に振り向くと同時に、何かが飛んで来た。
咄嗟にキャッチをした美琴が文句を言おうとしたが、
「帰ったら開けていいからなー」
それだけ言うと上条は手袋をした手をヒラヒラさせて、
背を向けて歩いて行ってしまった。
「な、なんなのよ…」
美琴は手のひらの小さな包みを見て呟いた。
265 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:20:09.46 ID:VIK5qYO8O
「ただいま」
美琴が寮に戻ると、白井黒子はセクシーな(美琴からすれば悪趣味な)
ネグリジェでくつろいでいた。
「あら、おかえりなさいませお姉さま。
意中の殿方と素敵なクリスマスを過ごせましたの?」
いつもの美琴ならここでギャーギャーと黒子とやり合うのだが、
今はそれどころではなかった。
「ごめん黒子!あとにして!」
そう言って美琴はトイレに逃げ込んだ。
バスルームでは黒子がテレポートしてくる可能性が高い。
黒子はいくら変態でも、
トイレにはテレポートはしないのだ。
上条からもらった包みを急いで開けてみる。
「………う…そ」
中から出て来たのは、
サンタとトナカイの格好をしたゲコ太だった。
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:29:45.72 ID:VIK5qYO8O
「な、なんで……これ…え…」
美琴には訳が分からなかった。
あの時確かに売り切れていたのだ。
どれだけ粘っても買えなかった。なのに…
「どうして…」
美琴があまりの事態に放心していると、
トイレのドア越しに黒子が話し掛けて来た。
「そういえば聞いてくださいな。
私今日はジャッジメントのお仕事であちこち駆け回っていましたの。」
「黒子…今話す気分じゃ…」
「お姉さまがいつもお話になっておられる殿方。
上条さんとおっしゃりますわよね?」
「…え?」
「午後の7時過ぎですわ、お見かけしましたの。」
美琴がデパートで手袋を選んでいたまさにその時間だ。
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:31:26.78 ID:VIK5qYO8O
「カップルを見付けては、頭を下げて回っておられましたわ。
一体何を考えているのやら。
付き合い方を考えた方がよろしくありませんの?
っと…これ以上はお手洗いのお邪魔ですわね。
ではごゆっくり、お姉さま」
そう言ってドア越しの黒子の気配が消えた。
「…うっ…うぅ…」
美琴の目から涙が溢れる。美琴は全て理解したのだ。
美琴が落ち込んでいる時のあいつの気のない返事。
あれは考えてくれていたのだ。何とかしようと。
カップルに頭を下げて回っていたのは、
ゲコ太を譲ってくれないかと頼んで回っていたのだ。
他でもない自分の為に。
「うぅ………ぐす…バカ…」
美琴はただただ嬉しかった。
ゲコ太が手に入ったからじゃない。
上条の気持ちが何より嬉しかったのだ。
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:37:22.13 ID:KrzNHpufO
さすが上条ちゃん
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:39:33.37 ID:VIK5qYO8O
トイレから美琴のすすり泣く声が聞こえる。
「まったく。私もお人好しですの」
黒子は気付いていた。
美琴が限定ゲコ太を欲しがっていた事も、
それを上条当麻を連れて買いに行こうとしている事も。
いつも一番近くで美琴を見て来たのだ。
美琴が口にしなくてもそれくらい分かる。
そして街で上条を見かけた時、
上条が何のために頭を下げていたのか気になった黒子は、
あとでカップルに聞いてみたのだ。
なぜ頭を下げていたのですかと。
そして全てを理解した。上条当麻は美琴の為にあんな事をしていたのだ。
そして彼はその事を美琴には言わないだろう。
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:40:16.95 ID:H59Xc3gJO
さすがです、上条当麻
271 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:41:09.20 ID:VIK5qYO8O
黒子は最初、美琴には上条の事を言わないつもりだった。
わざわざ敵に塩を送る必要はないのだから。
だが黒子は教えた。そうした方が美琴にとって良いと、
黒子は思ってしまったのだ。
「今回だけですの、上条当麻。
あなたの為ではありません、お姉さまの為ですの」
トイレからはまだすすり泣く声が聞こえている。
黒子はベッドに潜り込むと小さく呟いた。
「メリークリスマス、お姉さま」
272 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:42:41.52 ID:VIK5qYO8O
美琴編完
昨日から保守してくれた方、ありがとう
後日談も投下しときます
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:51:08.43 ID:H59Xc3gJO
期待してる
274 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 10:51:21.42 ID:VIK5qYO8O
美琴とクリスマスを過ごした翌日、インデックスが旅行から戻ってきた。
「ただいま!ただいまただいま!とーま!」
「だぁぁっ!!何度も言わなくても分かったっつーの!」
「ふい〜、疲れたー」
そう言ってインデックスはリュックをおろす。
「あれ、お前のリュック…そんなパンパンだったか?」
インデックスはいつも修道服を着ている。
旅行でも同じだ。
下着など必要最低限しか荷物はないはずだ。
上条の記憶では、出掛ける時はリュックはペラペラだった。
「ふっふ〜、とーまにお土産たくさん持って帰ったんだよ!」
そう言ってインデックスは
リュックからお土産を取り出していく。
C
276 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:02:52.26 ID:VIK5qYO8O
「はい!いっこめー!」
「なんでしょうこれは…」
蜂蜜の瓶の様な物に、
透明な液体が入っている。
「ふっふ〜、おんせーん!」
「……………」
「にこめ〜!」
石だ…上条の目が節穴でなければ…
石にしか見えない
「一応聞こう…これは?」
「スフィンクスに似てる石ー!!」
「……………」
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:04:35.66 ID:R90x52d1O
支援
278 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:10:24.67 ID:VIK5qYO8O
「んしょ…さんこめー!」
「アハハ!上条さんには分かるぞー!
これは葉っぱだなー!アハハー!」
「せいかーい!」
「……………」
「これが最後なんだよ!」
ゴトッ、と鈍い音を立てて熊の置物が出てくる。
デカい。リュックの80パーセントは占めていたはずだ。
ご丁寧に鮭をくわえている。
「…インデックス…これ幾らした?」
「トーマにもらった紙一枚分なんだよ!」
「い、…いちまん…だと…」
「嬉しい?トーマ!」
「ふ…ふざけるなぁぁ!!
上条さんはお前が楽しめるようにと
泣く泣く一万円も渡したんだぁ!
それをこんなゴミ……」
インデックスの顔がみるみる曇っていく。
279 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:11:49.22 ID:VIK5qYO8O
そうか、インデックスは自分の為じゃなく俺の為にお金を使ったのだ。
物じゃない、気持ちを受け取ってやるべきなのだ。
「それをこんな…こんなゴミのようなワタクシにお土産!
ありがとうインデックス!!!
上条さんは感謝感激です!!」
インデックスの顔が曇りから晴れに変わる。
これでいい。記憶を無くしたあの日、
自分の為に泣いてくれたインデックスを見て、
この子の笑顔を守ると決めたのだから。
「気に入ってくれた?とーま」
「もちろんです!!」
「ホント!?良かったんだよ!
だったらとーま。
あの紙あと二枚ちょーだい!」
「は?」
「この熊さんあと二つ頼んどいたんだよ!
良かったねトーマ!」
「やっぱ……ふざけるなぁぁぁ!!!」
完
インペリアルホールド氏ね
281 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 11:39:55.20 ID:Vaf/rTBs0
これだからイントロダクションさんは・・・
インディペンデンスデイふざけんなwww
インフルエンザさんはこれだから・・・
これだからインデックスは可愛い
285 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:01:11.33 ID:R90x52d1O
>>283 インフルエンザさんなら俺の体内で暴れてるよ
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:15:53.56 ID:H59Xc3gJO
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:16:30.91 ID:ZesW/PlVO
やっぱりボルボックスさんだな
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:30:30.42 ID:R90x52d1O
>>286 ねーちんのいちゃいちゃを見るまでは眠れない
289 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 12:59:27.26 ID:ifN9UWRaO
何かワロタ
291 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:33:34.51 ID:KMSwGTNEP
原作全部読んだけど神裂が上条さんにフラグ建ったところがわからん
そして五和はなぜ登場時からフラグが建っていたのか
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:35:42.63 ID:VrzAvdh9O
>>131が見たいけど読めない
何かほかないですか?
293 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 13:37:28.00 ID:zV0YMmpvO
ところで天草式十字凄教はどこが凄いんですか?
294 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:06:22.24 ID:ZesW/PlVO
ヒョオオ
295 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:29:16.26 ID:VIK5qYO8O
ちょっと夜まで出掛けてきます
次のSSのプロローグ貼っときますね
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:31:05.61 ID:R90x52d1O
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:31:07.09 ID:VIK5qYO8O
「なんか最近神裂とよく出かけるな」
上条は学園都市内にある、
遊園地に向かいながら呟く。
あと歩いて5分もすれば着く。
手には今朝ポストに入っていた
チケットと手紙を持っていた。
【チケットを2枚頂きました。
もし良ければ明日の正午、
遊園地でお待ちしています。
神裂火織】
パソコンか何かで、手紙にはこう書かれていたのだ。
(ちょっと早かったか?)
上条が待ち合わせ場所に着いたのは、
正午の10分程遠い正午の20分程前だった。
「んっ?」
さて、のんびり待ちますか、と
上条が思った時、
入り口付近のベンチにちょこんと座る神裂が目に入った。
ねーちんきたぁぁぁぁぁ!!
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:32:40.01 ID:VIK5qYO8O
「悪い神裂!待ったか?」
上条に気付いた神裂は、
慌てて立ち上がる。
「か、上条当麻!ま、待ってなどいません!
今さっき着いたところです!」
実は神裂は楽しみで楽しみで、
1時間前からこのベンチに居たのだ。
もちろん上条に言わないが。
「なんか誘ってもらって悪いな。
チケットまでもらっちまって」
上条は申し訳なさそうに頭を掻く。
「え…?」
しかし神裂は何を言っているのか分からない、
という顔をした。
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:33:53.21 ID:A2nIfvMG0
ほうほう、それで?
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:33:58.30 ID:VIK5qYO8O
「あ、あの…誘って頂いたのは私の方ですが…」
「は?だってこれ…」
上条は神裂から届いた手紙を見せた。
「こ、こんな手紙、私は送っていませんよ?
それにこれ…」
神裂は同じ様に手紙を取り出した。
302 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:35:29.89 ID:VIK5qYO8O
【知り合いからチケット2枚もらっちまった。
良かったら一緒に行かねーか?
今週日曜日の正午、現地で待ってる。
上条当麻】
確かに手紙にはこう書かれていた。
「な、何がどうなってんだ?」
上条は困った様に手紙を何度も読み返している。
しかし神裂はキョロキョロあたりを見渡していた。
「どうした?」
「い、いえ、別に…」
実は神裂はすぐに思い付いたのだ。
これを仕組んだ人物に。
必ずどこかから監視している、それを探していたのだ。
しかし周りには、カップルや家族、
子供に風船を配っているウサギ、遊園地のスタッフしかいなかった。
もはやパターン
304 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:37:32.54 ID:VIK5qYO8O
「ふっ、そう簡単に見つかる様なら、
スパイとは呼べないにゃー」
その人物、土御門元春は着ぐるみの中にいた。
入り口付近で風船を配っているウサギこそ、
土御門元春だったのだ。
上条達からは数メートルしか離れていない。
「スパイがこそこそ隠れるとは限らないんだぜぃ」
上条達からは視線は外さず、子供達に風船を配っていく。
「ふっ、土御門さん絶好調だにゃー!ねーちん!
今日こそかみやんにアタックを…ぐはっ!!」
土御門は突然腹部に痛みが走った。
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:38:52.66 ID:VIK5qYO8O
「おい!早く風船よこせよウサギ!」
「そうだぞ!ボーっとしてんじゃねぇウサギ!」
「亀よりノロマだぜ、このウサギ!」
「やーいやーい!」
いつの間にか小さな子供達が、土御門
、もといウサギを取り囲んでいた。
殴る蹴るの大騒ぎだ。
「ちょっ!いてっ!やめるにゃー!いて!ちょっ!」
子供達の嵐の様な暴力はおさまらない。
「なめるなよ…俺が本気を出せばお前らなど……」
ゴスッ!という音と共に、
子供の蹴りが
土御門の大事な部分にめり込んだ。
「にゃぁぁぁぁぁ!!!!!!!」
土御門の断末魔が響き渡った。
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 14:40:04.79 ID:VIK5qYO8O
「ん?今どっかで聞いた事ある声がしたような……」
上条がどこで聞いた事があるのか考えていると、神裂が深々と頭をさげた。
「か、上条当麻。申し訳ありません」
「へ?何が?」
「いえ、土御…何かの手違いで
こんな事になってしまったようです…
ご迷惑おかけしました…」
「別に謝ることねーよ。
何かの手違いなんだろ?頭あげてくれ」
上条は申し訳なさそうにしている神裂を気遣う。
307 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 15:03:30.07 ID:I6aWTr01P
ぬ
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 15:22:35.95 ID:VMirO/BSO
これがプロローグと言うことは夜までないのか
生き殺しとはこのこと
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 15:52:01.60 ID:ZesW/PlVO
ヌワヌワ
310 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 16:22:27.32 ID:JghDq5mTO
ヌメヌメ
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 16:41:11.96 ID:Vaf/rTBs0
ヌチョヌチョ
, -―‐<:丶:::/::::::::::::\
〈 〈 ̄ ̄_ゝ-f勹, ニ二二二二勹
\>'"´:::::::::::::`⌒丶:::::::::::∨'/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,’ <::::::::::::::::::::::::´:::::::::::::::\::::/'〈 ', | か、神裂火織
/::/`:::ー‐-::<:::::::::::::::: \:::::::マ__∧ , | じゅうはっさいです♥
. /::/::::/:::::::::::::::::::: ̄:\:::::::::::ヽ:::::∨、::'、ヾ \
,‘ /::::::::::::::::::::::丶::::::::::丶、::::\::::::::::::::::|\::ヘ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ー=ニ:::: ;'::::::::{::::::::::::::\::::::::::::ヽ:::::\::::}:::::|::::::\\
; /::::::::::::::∧::::::::丶:::::\::::::::::::::::::二=-リ::::::::::::\二二二.\
/イ::::!:::: / 八:::::ヽ:::\:::::ヽ::::::::∨::/::::人:::::{\::::::::::::::丶、 \\
|八:::|::从ー-ヘ:::::ト<::\::∧:::::::∨⌒Y⌒^¨ ゙̄>、 ::丶:::\ \二二フ
{. 、:::小代芝\| ィ弋芝癶';::::: | j/∧、 / \:::\:::\ ’,
. ヽ 〉:ハ::///////´ |::::::トイ リ } { ヽ:::::}丶\ }
/ \l八 〈 u | ::::| ' / / ∨::::ハ:::ヽ
i { |:::丶 /!:::::| / / 人 }`ヽ.ハ::::} ;
! | :::::::ト、‘ つ イ\.';::::∨ / ヽ } \}:人 }
! ; | ::::::l >‐ ´ \二\∨: : : : : :'"-―∨ : . |_ )
} |:::::〈 \: : : : `ヽ: :\:、 : /:'´ ̄ `\: : j |∧
丶、 │::∧ ⌒ミ:、: :/ ヽ彡'´ :ヽ∠ /∧ }\
|:::{.∧ :y′ // . : Yニ二/ : ∨ '_
|:::/::∧ 〃 〃\ . : : : }⌒\. | }ノ)
l/::/ |>、 {{ {: : : : . . : : : / ` j二二イ
た /::∧ |:::::ト匸', 、: : : : : : : : : : : / _,, ァア´ レ′
ゆ /::∧:::'. ヽ:{ ヽ::ゝ: : : . . `ー<∠ _:_:イ二 ̄}工// ,′
. ん ,':::人::ヽ \\ハ:::::}丶、_: : : :_:_:_:_ノ__{{工/</ /
{::{ {\\ ヽ}:ノ / ̄\ \ ー-=< /
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 16:50:14.69 ID:I6aWTr01P
saz
ほ
もう、待ちきれないっ
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:27:21.90 ID:VIK5qYO8O
少し手が空いた
貼ります
317 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:28:19.15 ID:VIK5qYO8O
「もういいからさ、早く中入ろうぜ?」
「え?」
「神裂もわざわざここまで来てくれたし、
チケットももったいねーしな」
神裂はこんな気味悪い状況なら、
てっきりこれでお開きになる、
そう思っていた。しかし上条はあっさり遊園地で
遊ぶ事を選んだのだ。
余計な事ばかりに気を使っている神裂は自分を恥じた。
(そう…ですよね!せっかく上条当麻と過ごせるのです!
素直に喜びましょう!
…土御門は後で始末します…)
二人は受け付けに向けて歩き出した。
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:29:30.35 ID:VIK5qYO8O
「さてと…どっから行きますかねー」
上条は遊園地のガイドマップを手に、アトラクションの位置を確認している。
「そ、その前に上条当麻。
あの子は今日は…」
「ん?あぁインデックス?
あいつなら今日は姫神と
ケーキバイキングだ」
「ケーキバイキングですか」
「そ。あいつに来られたら
潰れるかもな、その店。
食い意地だけは人一倍だし」
「ふふ、そうですね」
神裂の頭にはその光景が、容易に浮かぶのだった。
319 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:31:59.01 ID:VIK5qYO8O
「くちゅん!!」
「どうしたの。風邪?」
ケーキを小さく切り分けながら、
姫神が尋ねる。
「んー、なんだかとーまに
悪口言われた気がしたんだよ。」
口の周りをクリームでベタベタにした
インデックスがムッとしている。
「そう。まぁ私達は。最近影も薄いし。」
「受け入れたらダメなんだよ秋紗!」
もう慣れっこだ、姫神はそう思うのだった。
ktkr
321 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:40:01.59 ID:VIK5qYO8O
「やっぱまずは定番からだな」
「て、定番て何ですか?」
「もしかして神裂遊園地初めてか?」
「は、はい…知識はありますが、
来るのは…」
神裂は生まれた時から天草式十字凄教の
女教皇として育てられた。
神裂の為なら皆喜んで
命を捨てた。それが神裂には耐えられなかった。
だから神裂は天草から逃げ、
イギリス清教に渡ったのだ。
それからはただひたすらに
修行をした。
遊ぶ暇もないほどに。
「よしっ!!なら今日は上条さんが、
遊園地の何たるかを教えてあげましょうっ!!」
「よ、よろしくお願いします!!」
まず二人が向かったのは、ジェットコースターだ。
最大落差はゆうにビル一つ分。
この遊園地の目玉の一つだ。
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:40:42.41 ID:ZesW/PlVO
バゴアバゴア
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:45:20.46 ID:VIK5qYO8O
「こ………怖いです…」
係員の指示に従い、
二人は席に着きシートベルトを締める。
神裂は聖人とは思えない程動揺している。
「大丈夫だって。あっという間だしさ」
「で…ですが…」
神裂が何か言いかけた時、
発車のベルが鳴り響いた。
「お、来た来た!」
二人を乗せたジェットコースターは、
ゆっくりとレールを登っていく。
「い…………」
ガタン…
「いぃ…」
ガタン
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
神裂の叫び声と共に、ジェットコースターは垂直に落ちていくのだった。
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:46:40.06 ID:KMSwGTNEP
今更突っ込んじゃいけないのかもしれんが五和って神裂のことプリエステスって呼んでなかったか
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:49:46.39 ID:VIK5qYO8O
>>324 あれは会話で女教皇とかプリエステス
とか書くと、なんか堅苦しかったので…
ご指摘ありがとうございます
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:51:04.77 ID:VIK5qYO8O
「ぅ……ぅぅ…」
神裂は目に涙をいっぱいに溜めている。
「か、神裂。泣く程の事じゃ……」
「…ぅぅ」
周りの客の視線が上条に注がれている。
(ま、まるで俺が泣かせたみたいじゃねーかぁぁ!!
そんな目で俺を見ないでぇ!!)
神裂が落ち着くのを待って、
上条は次のアトラクションへ向かった。
「こ、これなら大丈夫だろ?」
二人がやって来たのはメリーゴーラウンドだ。
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 17:52:19.17 ID:RBkK0WwOO
しえん
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:08:37.63 ID:VIK5qYO8O
「よし、上条さんはここで見ててやるから、
思いっきり楽しんで下さい!」
神裂を送り出すと、
上条は娘をビデオに収める父親の様にスタンバイする。
白馬に跨る神裂は絵になっていた。
ベルが鳴り、メリーゴーラウンドが廻り始める。
「おーい、神裂ー」
上条は神裂に手を振る。
神裂は緊張しているのか、
顔は強張っているし、
左手はポールをギュッと握りしめている。
だが右手だけは一生懸命振ってくれていた。
上条の前を廻る度に…
「そ、そんな毎回振ってくれなくてもいいぞ」
しかし神裂は上条の前に来る度に、
強張った顔で手を振るのだった。
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:11:52.82 ID:+g9ndeyNP
期待支援応援
330 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:12:44.16 ID:I6aWTr01P
なんという周知プレイ
2828が止まらん
姫神ちゃん(とインフレーションさん)とのケーキバイキング行きたい
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:18:29.75 ID:VIK5qYO8O
「い、今のは楽しかったです」
メリーゴーラウンドから降りた神裂は、
ホッとした顔で戻って来た。
「さぁ次です!上条当麻!」
「何かやる気出てきたな、神裂」
「当たり前です!遊園地にも慣れてきましたから!」
子供の様にはしゃぐ神裂を見て、上条は来て良かったと心から思っていた。
「よっしゃ!次行くか!
えいえいっ!!」
「おー!!」
神裂のテンションは今、
鰻登りだった。
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:19:02.59 ID:R4+VZ3Fe0
はしゃいでるねーちん可愛い
334 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:33:10.11 ID:VIK5qYO8O
「ぐ……俺を…忘れてもらっちゃ
困るんだにゃー…」
子供達にボッコボコにされた土御門は、
オートリバースをかけながら、
スタッフ事務所で休憩していた。
「二人を普通にデートさせる訳にはいかないにゃー。
ここからが土御門さんの……」
「くぅおらぁぁ!!何サボってんだバイトぉぉぉ!!
次は駅前でチラシ配りだっつったろぉがぁぁあ!!」
「え?ちょ…」
土御門は襟首を掴まれ、
次の現場に引き摺られて行く。
「な、なんか今日の役回りはかみやんに似てるにゃー!
ふ、不幸だにゃぁぁぁ!!!」
335 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:36:37.21 ID:4WyMKil+0
原作だとオートリバースって肉体再生にルビふってあるけどカタカナだとなんかゲロみたいだなwww
336 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 18:38:27.51 ID:OnB3+yRfO
嘔吐でリバースだからな
どんだけボコられてんだ土御門wwwww
今日立ってる禁書SSスレで初めて姫神がでてくるの見たわ
339 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:00:36.99 ID:VIK5qYO8O
「こ……ここは…」
神裂の鰻登りだったテンションは、
フリーフォールの様に落ちていく。
「ん?お化け屋敷だ。
やはり遊園地といえばここは避けて通れない」
「…嫌です」
「えー、上条さんはこの古き良きお化け屋敷好きなのに…」
「…行きます」
神裂は上条には甘いのだ。
お化け屋敷は古い廃病院を
モチーフにしたものだった。
様々な部屋を探索し、
カルテを見付けてゴールするのだ。
「さぁ神裂さん。行きますよー」
「…………ぁぃ…」
上条を先頭に、廃病院の探検が始まった。
340 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:05:49.22 ID:hsdLBQX8O
支援
あれか、あの日本一怖いとかいう奴
342 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:20:00.03 ID:vDUe8P7PO
原作でもssでも姫神が空気とか許せんな。
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:20:54.90 ID:VIK5qYO8O
病院内はなかなか凝った造りになっていた。
灯りは必要最低限、うっすら緑色に灯っていた。
まずは誰もいないナースステーションを通り過ぎる。
「ししし静かですね……」
「お、おぅ。なかなか雰囲気あるな…」
上条はもっと笑える造りだと思っていたが、
意外にも本格的で正直ビビっていた。
「ひっ!!!血です!!上条当麻!血です!」
神裂は上条の袖を引っ張りながら叫ぶ。
「お、落ち着け神裂。急に叫ばれると
上条さんは泣いてしまうかもしれない」
>>341 あれか
普通に都内の遊園地にあるんだっけか
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:24:37.67 ID:I6aWTr01P
先の見えない今が怖い
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:40:28.93 ID:VIK5qYO8O
「だ、大丈夫か?」
神裂は上条の袖をギュッと握って離さない。
「はぁ…はぁ…」
神裂は上条の声も届かない程怯えている。
まだ序盤だというのに、悲鳴を上げ過ぎて疲れている。
人や物が飛び出してくる度、神裂の疲労も溜まっていくのだ。
「お、手術室か。」
二人は術室に辿り着いた。
中は手術台や白影灯など、細部まで本物そっくりだ。
手術台の上意外は。
348 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:42:04.49 ID:VIK5qYO8O
「か、上条当麻…人が、人がいます!」
手術台の上には、緑色の手術着の人間が横たわっていた。
「あ、怪しいです!!明らかに怪しいですよ!上条当麻!!」
神裂は上条の背後に隠れて、
一生懸命指を指している。
「わっ、分かってる!分かってるから押さないでー!」
上条もそのあからさまな罠に身構える。
「か、刀!刀を!」
「ダメダメ!!あの人死んじゃう!!」
「ならあなたの右手で!!」
「その幻想をぶち壊す!!
って出来るかぁぁぁぁ!!!」
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:43:33.08 ID:TZprqFSQO
ホーリーエンジェモン!
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:46:08.81 ID:I6aWTr01P
さて、そろそろ押しつけられてる双塔を意識する頃かな
351 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:50:23.40 ID:mSPN+Geb0
ってか神裂は刀持ってるのかよ
よく捕まらないなw
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 19:59:33.04 ID:VIK5qYO8O
「カルテよこせぇぇ!!」
上条は病室をバンバン開けていく。
何が隠れてようが関係ない。
ギュッと背中にくっつく神裂の体温や吐息、
背中に当たる柔らかい何かに、恐怖など感じる暇がなかった。
早くゴールしないと
理性がぶっ飛ぶ。
上条はそんな思いでいっぱいだった。
「うぉぉぉぉ!!!!カルテぇぇ!!」
その迫力に、お化け屋敷のスタッフがひるむ。
「どけぇぇぇぇ!!」
ドアを勢いよく開ける音に、
スタッフが驚く。
知らない人が見たら、
何のアトラクションか疑問に思っただろう。
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:03:48.72 ID:VIK5qYO8O
二人は院内を全力で駆けずり回った。
カルテを回収し、
ゴールに辿り着く頃には、
二人はフルマラソンを走った気分だった。
「ぜぇぜぇ…上条さんは…ぜぇ
…限界です」
「………つ、疲れました」
ジュースを買い、園内のベンチでひと息つく。
神裂に引っ張っられ続けた上条の服は、
しわくちゃになっていた。
「いやー、でも神裂さんも女の子ですねー」
「え?」
「キャーキャー言ってましたよ。くっついて離れないし」
神裂は頬を真っ赤にしてそっぽを向く。
「べ、別にいいじゃないですか…」
「まぁ俺もいい思い…なんでもない。さ、さてしばらく休んだら次行くか!」
二人は体力が回復するまで待つことにした。
354 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:04:44.21 ID:I6aWTr01P
ご休憩ですね
355 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:15:29.80 ID:fujeMBrH0
もっと神裂とイチャイチャしてくれ
wktkが止まらない
357 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:33:32.15 ID:VMirO/BSO
バイトからただいま
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 20:47:42.23 ID:/QHJhsDv0
wktk
359 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:04:38.02 ID:VMirO/BSO
ほ
360 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:07:49.64 ID:VIK5qYO8O
しばらく休憩して、体力も戻った二人はお土産を見に行く事にした。
遊園地のキャラクターのぬいぐるみや、
買ったことをいずれ後悔するであろう、
耳の付いたカチューシャなどが並んでいる。
「か、可愛いです…」
神裂はぬいぐるみやキーホルダー
などを一生懸命見ている。
(こうして見ると
神裂も普通の女の子だよな〜)
「どうかしましたか?」
「え?いや、何でもねー。
それより神裂、何か欲しいなら上条さんが買ってやるぞ。
」
「い!いいんですか!?」
「おぅ!ただし一個だけだぞ!」
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:10:18.90 ID:VIK5qYO8O
(ど、どうしましょう!!
プレゼントです!これはプレゼントですよ!!)
神裂は一時間以上真剣に悩み、
小さなキーホルダーを持ってきた。
「こ、これ!これがいいです!」
「こんな小さいのでいいのか?
あっちの大きいぬいぐるみとか…」
「これがいいんです!」
ぬいぐるみだって可愛いと思う。
だが神裂は、今日の思い出を
普段身に付けられる物として欲しかったのだ。
支援
いやん
364 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:35:33.22 ID:VIK5qYO8O
「もう暗くなってきたなー」
お土産屋から出ると、
外は暗くなっている。
冬は日が暮れるのがあっという間だった。
園内をブラブラ歩いていると、
ふいに袖が引っ張られた。
「ん?」
神裂は上条の袖をチョイチョイて引っ張りながら、
何かを指差している。
「神裂、あれに乗りたいのか?」
コクっと頷く神裂が指差す先には、
二人乗りの大きな観覧車があった。
(ぐっ、あれは恋人同士が
乗ることにより、その力が
100パーセント引き出されるという
伝説の乗り物!!)
神裂はまた袖を引っ張る。
「そ、そうだな。よし、乗るか」
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:51:37.23 ID:I6aWTr01P
ぬ
366 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:52:44.37 ID:VMirO/BSO
可愛すぎるだろ
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 21:54:59.00 ID:VIK5qYO8O
二人を乗せた観覧車がゆっくりと回り出す。
暗闇に浮かぶ光の輪は、
まるで夜空に掛けられた時計の様だ。
「き、今日は楽しかったですね。
プレゼントまでして頂いて」
「あぁ、気にしなくていいぞ。
たいした物じゃなくて悪いな」
「いえ、充分です」
「もし何なら、帰りにもう一度お土産屋寄るか?」
「そんな…で、では一つだけお
願い聞いて頂けますか?」
神裂は恥ずかしそうに聞く。
「おぉ、遠慮せずに言ってみー」
「では…」
ヽ|/
/ ̄ ̄ ̄`ヽ、
/ ヽ
/ \,, ,,/ |
| (●) (●)||| |
| / ̄⌒ ̄ヽ U.| ・・・・・・・・ゴクリ。
| | .l~ ̄~ヽ | |
|U ヽ  ̄~ ̄ ノ |
|  ̄ ̄ ̄ |
くぅあああああああいいいいいい
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:05:53.80 ID:oVMHjNdeO
ワッフルワッフル
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:14:09.31 ID:VMirO/BSO
わっふんわっふん
あっふんあっふん
373 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:34:28.79 ID:VIK5qYO8O
そう言った神裂は、上条の横にちょこんと座る。
「へ?お願いって…」
「はい」
神裂が嬉しそうに頷いた。
観覧車のシートは、
二人が座ると少し狭い。
肩と肩が触れ合う。
「か、神裂?」
神裂は頭を上条の肩にのせる。
上条の体は緊張で一気に硬直する。
「し、下に着くまででいいですから…
このままで…」
「は、はい…」
観覧車という時計が、
二人の間に優しい時間を刻んでいく。
甘ぇ、甘ぇよ
建宮あたりが写真撮りそうなくらい甘い
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:43:01.82 ID:VIK5qYO8O
(このまま着かなきゃいいです…)
神裂は上条にもたれかかりながら思う。
これだけ心が安らぐ場所を、
上条の横意外に神裂は知らない。
(少し、大胆過ぎたでしょうか…)
上条は相変わらず体を硬直させている。
神裂もかなりドキドキしていたが、
きっと上条はそれ以上だ。
神裂にとって夢の様な時間は、
あっという間に過ぎる。
ドアが開けられて夢から醒める。
「す、すいません。
ちょっとワガママ言ってしまいました」
「い、いいって。
き、気にすんな!」
「………」
「………」
「か、帰りますか…」
「おっ、おう……」
ふぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:44:47.69 ID:VIK5qYO8O
二人は夜の道を並んで歩く。
冬の冷たい風が、火照った二人の顔を気持ち良く撫でていく。
「じゃあ私はこちらですので」
「おぅ。もう暗いから気をつけて帰れよ」
神裂の強さを知ってなお、
普通の女の子として接してくれる上条。
神裂の気持ちをくすぐるのは
こういう上条の優しさだ。
「さよなら」と二人は
それぞれの世界へ帰って行く。
上条は学生として、神裂は魔術師として。
まるで織姫と彦星のようです、
と神裂は思うのだった。
「完」
379 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:44:57.99 ID:R4+VZ3Fe0
にゃああああああああああああああああ
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:45:23.57 ID:aN7wiCAz0
乙
うぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!
ホーリーエンジェモン!
ホーリーエンジェモン!
ホーリーエンジェモン!
ホーリーエンジェモン!
382 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 22:48:53.84 ID:R90x52d1O
やべぇニヤニヤがとまんねぇwwwww
乙
, -―‐<:丶:::/::::::::::::\
〈 〈 ̄ ̄_ゝ-f勹, ニ二二二二勹
\>'"´:::::::::::::`⌒丶:::::::::::∨'/ / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
,’ <::::::::::::::::::::::::´:::::::::::::::\::::/'〈 ', |
>>1乙
/::/`:::ー‐-::<:::::::::::::::: \:::::::マ__∧ , |
. /::/::::/:::::::::::::::::::: ̄:\:::::::::::ヽ:::::∨、::'、ヾ \
,‘ /::::::::::::::::::::::丶::::::::::丶、::::\::::::::::::::::|\::ヘ |/ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ー=ニ:::: ;'::::::::{::::::::::::::\::::::::::::ヽ:::::\::::}:::::|::::::\\
; /::::::::::::::∧::::::::丶:::::\::::::::::::::::::二=-リ::::::::::::\二二二.\
/イ::::!:::: / 八:::::ヽ:::\:::::ヽ::::::::∨::/::::人:::::{\::::::::::::::丶、 \\
|八:::|::从ー-ヘ:::::ト<::\::∧:::::::∨⌒Y⌒^¨ ゙̄>、 ::丶:::\ \二二フ
{. 、:::小代芝\| ィ弋芝癶';::::: | j/∧、 / \:::\:::\ ’,
. ヽ 〉:ハ::///////´ |::::::トイ リ } { ヽ:::::}丶\ }
/ \l八 〈 u | ::::| ' / / ∨::::ハ:::ヽ
i { |:::丶 /!:::::| / / 人 }`ヽ.ハ::::} ;
! | :::::::ト、‘ つ イ\.';::::∨ / ヽ } \}:人 }
! ; | ::::::l >‐ ´ \二\∨: : : : : :'"-―∨ : . |_ )
} |:::::〈 \: : : : `ヽ: :\:、 : /:'´ ̄ `\: : j |∧
丶、 │::∧ ⌒ミ:、: :/ ヽ彡'´ :ヽ∠ /∧ }\
|:::{.∧ :y′ // . : Yニ二/ : ∨ '_
|:::/::∧ 〃 〃\ . : : : }⌒\. | }ノ)
l/::/ |>、 {{ {: : : : . . : : : / ` j二二イ
た /::∧ |:::::ト匸', 、: : : : : : : : : : : / _,, ァア´ レ′
ゆ /::∧:::'. ヽ:{ ヽ::ゝ: : : . . `ー<∠ _:_:イ二 ̄}工// ,′
. ん ,':::人::ヽ \\ハ:::::}丶、_: : : :_:_:_:_ノ__{{工/</ /
{::{ {\\ ヽ}:ノ / ̄\ \ ー-=< /
ねーちんはとある屈指のエロ担当なのに純愛が似合うな
乙
>>384 あんな格好してるくせに清純そうなところがギャップがあっていいんだろ
正統派の五和もいいけどな
386 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:16:17.63 ID:VIK5qYO8O
みなさんの支援、保守の
おかけでなんとか書ききれました
ありがとー!
乙!
388 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:18:30.93 ID:R4+VZ3Fe0
乙!ねーちん可愛い
ほ
俺は姫神一筋!姫神一筋…と・・・決めて・・・いた…のに…
バカ野郎ねーちんかわええよぉおぉぉおおぉぉおおぉおおぉぉおおぉおおぉぉお!
未だにホーリーエンジェモンっていってるやつ黙れwwww
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:40:53.25 ID:IJl2lbOuO
>>386 乙、素晴らしかった。ビリビリ好きな俺も神裂さんにキュンと来たぜ
神裂にパイズリされたいお
394 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:47:18.28 ID:+u0+pNZ2O
とあるはキャラくらいしか知りませんが
ニヤニヤできると聞いて
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/26(土) 23:48:15.64 ID:/QHJhsDv0
一乙
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:15:49.49 ID:Hyw+yTtuO
インフルエンザに負けないで起きててよかった
398 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:31:09.63 ID:D2o4Fp6RO
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:34:44.37 ID:d1sSf12d0
最近の禁書スレだと
>>1が一番好きだからもっと書いて欲しい
400 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:41:55.99 ID:ZY2JuoaPO
一番好きって言われて
書いてて良かったです
今からストーリー作ります!!
401 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:43:06.51 ID:n1AOFNG9P
少し休んだ方がいいんじゃね?連作続いて休みないじゃん。
いやもちろん続けるなら保守するけどさ
キャラがあんまり壊れてないから好感が持てるのは確か
連作になりますが、
一晩ストーリー考えたり
書き溜めたりします
保守して頂ければ幸いです!
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:50:18.51 ID:fFePUwbrO
というか美琴は多すぎどうして神裂さんが少ないのか…
保守はするから頑張ってくれ
407 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 00:52:58.21 ID:yIt//4WKO
俺もこの
>>1には好感持てる
次もねーちんとイチャイチャ展開期待してるぜ
409 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:00:36.96 ID:sXb+6KJLO
>>1乙
ひょんなことから世界に7つしかないゲコ太君をゲットしてしまった上条、それを取り合う神裂と御坂。そこに五和も加わって・・・穀潰しはいつも通り小萌先生と遊んでる
みたいな怪波を受信して書いてみたが禁書キャラの口調に特徴ありすぎてキャラ崩壊して書けないわ。
禁書に限らずラノベキャラでSS書ける奴は原作愛が相当ないと上手く書けないな。
てことでまた1巻から読み直してこよう
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:10:36.24 ID:N08BOHltO
乙
最近とある系のSSは美琴とか佐天が多いから神裂好きの俺としては本当に嬉しい
もっとキュンキュンさせてくれ!
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:29:07.62 ID:Cf/72eI2O
>>1乙
すげー面白かった。
素直にもっと読みたいと思ったよ
413 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:34:49.61 ID:0fEfb1dMO
ニヤニヤしてしまう
みんなありがとう!
コメントしてくれてる方の為に、
次のストーリーのプロローグが
出来たので投下しときます
本編は鋭意制作中です!
神裂火織には弱点がある。
そう、それは機械にめっぽう弱いのだ。
以前寮に届いた最新式全自動洗濯機に
散々振り回された事がある。
「ステイル、神裂にもう少し
機械の事を学ばせて欲しいと思いけるの」
妙な言葉使いで話すのは、
ローラ=スチュアート。
長く美しい金髪を持つ
イギリス清教の最大主教だ。
「はぁ、具体的にどうしろと?」
ステイルと呼ばれた長身、赤髪の魔術師は、
面倒くさそうに聞き返した。
「それはあなたの思いけるように…」
(結局僕に丸投げか)
ステイルは苦虫を噛み潰した様な顔で
その場を後にした。
「ふぁ〜…」
上条当麻は今日も補習を受けていた。
世間は冬休みだというのに。
いっそ学校に住んだ方が早いんじゃ…
などと窓の外を眺めていた。
「上条ちゃん!何ボーっとしてるんですかっ!
今日はここまでにしますけど、
ちゃんと明日も来るのですよー!」
「へ〜い…」
いつもの様に小萌の小言を聞き、
上条は校舎を後にする。
「はぁ…上条さんに
冬休みはないのでしょうか…」
上条が一人溜め息を吐いた時だった。
ポケットの中で携帯が上条を呼んでいた。
「はいは〜い。上条さんですよ〜」
「相変わらず間抜けな声だね、
上条当麻」
「す、ステイル!?」
珍しい人物からの電話に、
上条の警戒レベルがレッドになる。
「インデックスに何か…」
ステイルはインデックスの為なら
人を殺す事すら厭わない。
彼は否定しているが、上条からすれば恋にしか見えない程の執心だ。
そのステイルから突然連絡があるなんて、
上条にはインデックス絡みの事件としか思えなかった。
「落ち着いたらどうだ、上条当麻。
今日はあの子とは関係ない話だ」
上条の警戒レベルがグリーンに引き下がる。
「じゃあ何だよ?
まさか俺の声を聞きたいだけとか……」
上条は自分で言っといて、気持ち悪くなる。
「君は幸運だね。今そこに僕が居たら、
君を焼き殺しているよ」
「ぐっ、相変わらずムカつく奴!」
「君と言い合うつもりも、
世間話をするつもりもない。
手短に用件を伝えるよ」
やっぱ嫌な奴、
と上条は電話を握る手に力を込めた。
「神裂を機械に強くしてくれ。
場所は第十五学区の電器店。
時間は…そうだな、今から行けば間に合う。
ちなみにうちの最大主教からの依頼だ。
拒否は出来ないから
せいぜい頑張るといい」
上条が何かを言う前に電話が切れた。
「せっかく家に帰るとこだったのに……
不幸だぁぁ!!」
419 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:48:05.60 ID:fFePUwbrO
>>1よあまり無理するな。疲れたら休んでもいいんだぞ
うぉぉぉきたぁぁ支援
支援だぜい
423 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 01:58:21.39 ID:fFePUwbrO
424 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 02:03:03.04 ID:LmwE3SjQ0
良スレ保守
上条は学校のある第七学区から、
学園都市最大の繁華街がある
第十五学区へ急いだ。
指定された時間は分からないが、
とにかく急いだ方がいいと駅から走っていた。
「くそー!!勉強の後は体育かよっ!!」
目的の電器店に辿り着く頃には、
冬なのに汗だくだった。
電器店は地上6階、地下2階の
巨大なビルになっている。
その全てのフロアに、
学園都市の科学技術が溢れているのだ。
「くそ、詳しい話もしないで!
あの不良神父め!不幸だっっ!!」
「か、上条当麻?」
ビルの入り口で人の波を避け、
申し訳なさそうに佇んでいた神裂は、
聞き覚えのある声にその人物を探す。
「か、上条当麻!?
あなたが学園都市側の協力者だったのですか!?」
「へ…?協力者?」
上条の反応がおかしいとは思ったが、
神裂は彼が協力者で
少し得したような気分だった。
「まさか…何も聞いていないのですか?」
「おう!」
自信満々に答える上条に、
神裂は肩の力が抜けてしまった。
「はぁ〜、あなたはいつもそうです。
考える前に体が動いたのですね」
呆れて、けれど嬉しそうに
神裂は溜め息を吐いた。
「つまりこういう事か。
神裂の機械音痴を治す為、
ステイルが用意した
学園都市側の協力者ってのが俺。
そんで今からこの電器店を
神裂に案内する。
実際に機械に触れて勉強って事か」
「はい」
神裂の説明で上条はようやく
ステイルの意図が理解出来た。
「最初からそう説明しろよな、あの不良神父!」
「ステイルには私から言っておきますから。
それにもし面倒ならお断り
して頂いても……」
「乗りかかった船だ!
上条さんに任せなさいっ!
神裂さんを今日中に機械博士にします!」
「ふふ、いつもいつも大袈裟です」
こうして二人は任務遂行の為、
ビルの中へと足を踏み入れたのだった。
プロローグ終了
みなさんのお言葉に甘えて
今日はこれで休ませて頂きます
ありがとー!!
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 02:17:50.80 ID:hxhkITc8O
ゆっくり休みなさい
捕手
430 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 02:19:01.73 ID:yIt//4WKO
おやすみ
俺も夜食食べて寝よう
>>423 今気付いたお前だったのかwwww
色々GJ
432 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 03:15:54.15 ID:MK0u0Fn40
ほ
ほほほ
434 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 03:36:50.76 ID:eNkehG/x0
ねーちんってこんなに可愛かったんだな・・・
435 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 04:30:02.19 ID:vdoPADlnO
ほしゅ
436 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 05:21:50.47 ID:HrrE8uh7O
保守なのよな
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 05:23:32.17 ID:LB2g+ke60
美琴派の俺でも2828してしまった
ねーちん可愛すぎ
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 05:46:48.48 ID:H7k6HCMQO
ほ
439 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 06:01:42.73 ID:hoKOs43i0
寝る保
440 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:26:22.01 ID:eNkehG/x0
☆
441 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 07:55:59.52 ID:hxhkITc8O
ほし
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 08:45:22.95 ID:H7k6HCMQO
ほしゆ
443 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 08:58:17.43 ID:UqSWU3bR0
おはよう
みなさんおはようです
保守して下さった方、
ありがとう!
あまり早くないですが
投下していきます
「よし!こういうのは
上から攻めるのが常套手段だ!」
上条と神裂は最上階、つまり6階にいた。
「な、なるほど!」
神裂は上条の適当発言を
メモに一生懸命取っている。
最上階は清掃ロボットなどの
展示、販売をしている。
「こいつは自動で汚れやゴミを
お掃除してくれる、とっても
優秀な機械だ」
ロボットの実演コーナーで、
上条は神裂にも分かり易い様に、簡単な言葉で説明する。
「か、勝手にですか?
人が入っているのでしょうか…」
神裂はお掃除ロボットをコツコツと
叩いてみる。
ビー!!ビー!!
「ひっ!!かかか上条当麻!
これ何か鳴ってます!!」
神裂は上条の後ろに隠れて怯えている。
「これはただの警報だぞ。
叩いたから鳴ってるだけだ」
(神裂の機械音痴は重傷だな)
上条は引き受けた事を
ほんの少し後悔したのだった。
448 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 10:10:53.45 ID:HrrE8uh7O
おかえりぃぃぃ
ねーちん可愛いよねーちん
「よし、上条さんが悪かった!
いきなりお掃除ロボットは
難易度が高い!次だ!」
二人は次のフロア、5階に下りた。
ここは洗濯機、冷蔵庫などが置かれている。
「あ!私冷蔵庫なら得意です!」
神裂はそう言うと近くの冷蔵庫
へ嬉しそうに向かった。
「冷蔵庫に得意も不得意もないんじゃ……」
上条は一抹の不安を抱えるのだった。
「あれ?」
冷蔵庫を開けようとした神裂が、
戸惑った声を出す。
「んっ!あれ?えいっ!あ、あれ?
おかしいです…開きません!」
「神裂さん、逆…」
取っ手の無いタイプだったので、
神裂は必死に逆から開けようとしていた。
上条の指摘通りに、神裂はもう一度開けてみる。
「あ…」
カパッという音と共に、冷蔵庫の扉が開いた。
中から冷気が漏れる。
神裂の顔はみるみる
真っ赤になっていく。
「うぅ………」
神裂は泣きそうな顔をすると、
冷蔵庫に頭を突っ込んでしまった。
「な、何してんだ神裂…」
「…ほっといてください…」
上条はいよいよ頭を抱えるのだった。
451 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 10:15:51.18 ID:H7k6HCMQO
C
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 10:19:40.91 ID:6phDNeib0
>>450 おいふざけんな
ねーちんかわいすぎるぞ
「さてと、次は4階だな」
5階では冷蔵庫を見た後に
洗濯機も見る予定だったが、
神裂が異常な拒否反応を見せたので、
諦めて4階に下りる事になった。
ここは主に電子レンジや炊飯器、
食に関する物が集まっている。
ここに来るまで神裂は何故か目も合わせない。
よっぽど恥ずかしかったのだろう。
「これは調理してくれる電子レンジだ」
上条がそう言って指差したのは、最新式のオーブンレンジだ。
「ち、調理をですか?」
神裂は理解しているかは別だが、メモだけは取っていく。
「包丁などが入っている
という事……」
「…………」
「…という事はありませんよね」
「ありません!!」
上条はまるで子供に教えるように、
仕組みを簡単丁寧に説明していく。
「な、なるほど!」
本当に理解しているのだろうか。
上条の不安は募るばかりだ。
455 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 10:31:59.31 ID:mseZJ7DT0
_ ∩
( ゚∀゚)彡 ねーちん!ねーちん!
⊂彡
ところで上条さんにはぜひねーちんに電動マッサージ機の使い方を教えてあげて欲しい
いや別に変なことを考えているわけではないのですがね
その後も上条は、
炊飯器、ポットなど懇切丁寧に
使い方や仕組みを教える。
それを神裂は必死にメモしていく。
「や、やっと中盤か!
神裂、上条さんは休憩を提案します!」
上条はエスカレーター脇のベンチで、
大きく伸びをする。
「さ、賛成です…」
実は神裂も苦手な機械に囲まれ続け、
主に精神が疲れていた。
「そういやインデックスに
連絡してないな。」
上条が携帯を取り出すと、タイミング良く着信があった。
ねーちんかわいいよねーちん
「言い忘れていたよ、上条当麻」
「あっ!お前もっとちゃんと
説明し……」
「少し黙っててくれないか。
耳が痛い」
「ぐぬっ!!」
「インデックスは遊園地に
招待しておいたよ。
あの子の友人と月詠小萌も一緒にね。
夜まで戻らないだろう。
安心して働いてくれ」
それだけ言うと電話は一方的に
切られてしまった。
「あいつと話すと、
言いたい事言わせてもらえねー!
モヤモヤする!!」
(誰と何を話してたのでしょう?)
神裂もモヤモヤしていたのだった。
ちょっと出掛けます!
すいません!
460 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:01:37.98 ID:Dzmp0LNKO
グ、グムー
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:08:39.19 ID:SabbDVbG0
ねーちん見てたら俺の股間もモヤモヤしてきたんだけど、どうすればいい?
たまには半角「検索してみるもんだ。支援
463 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:22:06.89 ID:Hyw+yTtuO
ねーちんかわいい…
464 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 11:43:58.10 ID:0fEfb1dMO
定期的に神裂で検索してるよ
ほ
467 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 12:48:43.27 ID:d1sSf12d0
ほ
468 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:10:42.92 ID:yIt//4WKO
ぬ
469 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:30:47.20 ID:D2o4Fp6RO
る
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:32:49.17 ID:0mYP5L050
ぽ
471 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 13:35:09.53 ID:13kd5LBTO
ガッ
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:02:47.10 ID:n1AOFNG9P
ぬ
土御門「あ〜あ〜マイクのテスト中」
上条「なんでまた電波ジャックなんてするんだよ……大丈夫なのか?」
土御門「大丈夫大丈夫、ねーちんは優しいから許してくれるぜい」
上条「というかここはどこだ?」
門矢士「ここは上条×神裂のスレだ」
上条「今のカメラマン誰?ラジオ局のスタッフ?なんでラジオにカメラマン?」
土御門「細かいことは気にしたらいかんぜい。カミやん、カンペ」
上条「またカンペ?『他スレでSS書いてたものです。1000行ったのですが、1000が
”1000ならだれかが電波ジャック”と宣言してしまったので応援してるこの
スレに殴りこみ、じゃなくて書き込みに来ました』だそうだ」
土御門「そんなこんなで保守するぜい」
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:04:11.57 ID:d1sSf12d0
>>473 ちょwwww
誰かが次スレたてて引き継ぐって意味で書いたのにwwwww
アチャー
476 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:18:49.25 ID:ZY2JuoaPO
保守ありがとう!
少し手があいたから
続きを貼ります
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:19:59.17 ID:ZY2JuoaPO
とりあえずインデックスの問題は片付いた。
上条は同じフロアにある喫茶店
に入る事にした。
「よし、神裂。作戦を立て直そう」
「ご、ご迷惑おかけします……」
神裂は申し訳なさそうに小さくなった。
「やっぱ、勉強だと思うから
ダメなんだと思うぞ。
堅苦しいというか」
「そ、そうですか…
ではどうすれば…」
神裂は不安そうな顔をしている。
「うーん……そうだ!
上条さん閃いた!」
上条はそう言ってある作戦を
神裂に伝える。
ktkr
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:26:38.88 ID:ZY2JuoaPO
「要は勉強だと思わなきゃいいんだろ?
だったら今日はデートだと思えばいいんだよ」
「ぶっっ!!ケホッ!ケホッ!」
神裂は飲んでいたアイスティーを
吹き出す。
「デデデデート!?」
「ん?何か変な事言ったか?」
上条はただ神裂の気分を
変えるために言ったのだが、
神裂はそれどころではない。
「し、しかし任務ですし!
……デートは…
したいです…けど…」
「ん?」
神裂は上条に聞こえないように
本音を呟いた。
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:27:59.92 ID:9km+hREfO
ほす
この感じがたまらん…
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:33:29.91 ID:eNkehG/x0
イケメンはこれだから・・・
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:37:21.26 ID:ZY2JuoaPO
「とにかくさ、デートだと思えば、
気も楽だし。自然に
覚えてしまうんじゃねーか?」
「の、乗ります!私そのアイデアに乗ります!!!」
神裂は身を乗り出して答えた。
(そんなに機械音痴を治したいんだな)
と鈍感な上条は思うのだった。
「よし、そうと決まれば次行くぞ!」
二人は次のフロア、3階へ向かった。
やはり上条さんはこうでないとww
3階はテレビやパソコンが集まるフロアだ。
神裂は物珍しそうに見て回っている。
「か、上条当麻!見てください!
このテレビすっっっごく薄いです!
私の七天七刀と同
じくらいしか厚みがありません!!」
神裂は最新式デジタルテレビの前で
興奮している。
「物騒なもんと比べるんじゃありません」
その後も神裂は、
「ふぁ〜!」
とか
「ほぇ〜!」
とか訳の分からない言葉で、
感動していた。
そんな神裂を見て、
やっぱりさっきは肩に力が入ってたんだな、
と上条は微笑むのだった。
「か、上条当麻!最近のテレビは
勝手に録画してくれるそうです!」
エスカレーターで2階へ向かいながら、
神裂は先程仕入れた知識を
自慢気に披露していた。
「へー、そりゃすげぇな」
もちろん学園都市の住人である
上条は知っていたが、
神裂の嬉しそうな顔を見れば
そんな事は言えない。
「さて、と。2階は…カメラやおもちゃか」
2階にやって来た二人は、
まずカメラのコーナーにやって来た。
実際に試せるように、
電源が入ったカメラが並んでいる。
カメラは小さなモニターと繋がっていて、
その場で確認しながらビデオカメラ
などを試せる様になっていた。
「わ、私です!」
モニターの自分を指差しながら
神裂がキョロキョロする。
「ど…どれに撮られているのでしょう…」
たくさん並んだカメラを前に
首を傾げる神裂を見ていると、
自分が未来から来た人間のように思える。
「ま、楽しそうだからいっか」
「か、上条当麻!来てください!
こっちにもカメラがいっぱいです!!」
「へいへい、今行きますよーっと」
上条はその後も、カメラコーナーで散々振り回されるのだった。
支援
カメラに飽きた二人は、隣のおもちゃコーナーへやって来た。
プラモデルから最新のゲームまで
幅広い品揃えだ。
「あっ!」
神裂は何かに気付くと、
小走りにおもちゃの体験コーナーへ向かう。
「み、見てください…ネコです…
ネコさんです!」
そこにはロボットのネコがいた。
外見は本物の様なネコだが、
中身は最新式のロボットだ。
使用者の声などを分析し、
プログラムされた動作をする。
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 14:59:55.33 ID:BDeqt9s70
shi
「な、なぜネコさんがここに…」
「神裂さん、それロボットです」
「………知っていましたが何か?」
神裂は分かり易い強がりを言う。上条はやれやれという顔で
使い方を説明する。
「そのロボットに向かって話しかけてみー。
動くぞ」
「な、なるほど…」
神裂はネコロボットを抱き上げる。
「に、にゃー」
「!?」
「あれ、動きません…
にゃー!にゃーにゃーにゃー!」
「……人間の言葉でな、神裂…」
「………………」
「上条さんは何も見てない事にします」
「……………」
神裂はネコをそっと戻し、
その場をそっと立ち去るのだった。
一旦ここまで
年末は大忙しです
夜には再開出来ると思います
みなさんごめんなさい!
保守は任せろー
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:16:05.39 ID:eNkehG/x0
なんでこんなに可愛いんだよ・・・
まじで生きてるのが辛い
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:18:07.49 ID:BDeqt9s70
shi
498 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:20:09.35 ID:fFePUwbrO
やっぱり神裂はかわいいなぁ
499 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:25:29.14 ID:DtqWu292O
可愛い過ぎワロタ
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 15:52:17.99 ID:d1sSf12d0
ほす
501 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:13:54.25 ID:CtjSBlXAO
ほ
502 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 16:30:39.39 ID:hoKOs43i0
ほし
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:00:26.98 ID:bZ/4K2tx0
ほしゅ
504 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:25:43.35 ID:UqSWU3bR0
ほ
なにこの稀に見る良スレ
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:32:10.40 ID:0fEfb1dMO
じっとしてられん 走ってくるぞっ
507 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:43:59.62 ID:kU674RRf0
にゃー
追いついた
なんだかねーちんが機械音痴っていうより世間知らずな女の子って感じがするが
カワイイからGJ
ネコの件がよっぽど
恥ずかしかったのだろう、
神裂は先程から黙って拗ねている。
「ま、まぁ神裂、誰にだって
間違いはある!」
「………」
「そ、それになかなか可愛かったと
上条さんは思うにゃー…なんて」
「うぅっ!バカにしてます!
絶対バカにしてます!!」
神裂は目に涙を溜め、
真っ赤な顔で落ち込んでしまう。
「わ、悪かった!上条さんが悪かった!
もう機嫌直してくれ!神裂さん!」
今土御門が現れたら、
きっと瞬殺される…
上条は悪友が現れない事を、
心から願うのだった。
「さて、いよいよ最後だ。
なんかRPGみたいだな」
拗ねていた神裂を何とか宥め、
上条は1階へ辿り着いた。
「先程は失礼しました。もう大丈夫です。
さぁ行きましょう!」
この階は携帯電話や、
MPプレーヤーなどが集まった階だ。
「上条当麻、この小さい箱に
音楽がたくさん入っているのですか?」
神裂はちょっと前に発売された
プレーヤーを手に、上条に尋ねる。
上条は神裂が理解出来るように、
簡単に仕組みを説明してやる。
「な、なるほど!やっぱり学園都市は凄いですね…」
余談だが神裂が手に持っているのは、佐天が使っているのと同じモデルだ。
511 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 17:59:44.37 ID:xs2cQh0oO
支援
「あっ、これ可愛いですね。」
神裂は最新の携帯電話を手に取る。
「それ最近出たやつだろ?
便利な機能いっぱい付いてるしなー」
上条がその"便利な機能"を説明すると、
神裂は携帯を静かに戻した。
「わ、私には使いこなせそうもありませんね…」
それから二人は1階をのんびり
見て回った。
「今日はありがとうございました」
神裂はビルから出るなり、
深々と頭を下げた。
その丁寧なお辞儀に、
上条もつられて
深々とお辞儀してしまう。
「お、お粗末さまでした」
「今日一日で少し機械に強く
なった気がします。
あなたのおかげです、上条当麻」
そう言って笑う神裂の顔は、
機械には出来ないだろう
柔らかな笑顔だった。
「また困ったら何でも
上条さんに言いなさい。
でも突然はもう勘弁してくれ」
上条は頭を掻きながら
苦笑いをした。
「ふふ。では失礼します」
神裂はそう笑うと、
人混みの中に消えていった。
「頑張れよ、神裂…」
上条は人混みに向かって呟いた。
「やぁ神裂。どうだったかな?」
イギリスに戻った神裂は、
ステイルに報告書を
渡しているところだった。
「ステイル、あまり上条当麻を
イジメるのはやめて下さい」
「んー?」
ステイルは煙草に火をつけながら
興味なさそうに報告書をめくっている。
「彼氏をイジメられると
君でも怒るんだね?」
「か、彼氏!?ちちち違います!
切りますよ!?」
「冗談だよ神裂。僕は最大主教に
この報告書を届けてくるよ」
ステイルは何か嫌な含み笑いを
しながら姿を消した。
「まっ、まだ…"まだ"彼氏じゃないんです!」
自分で言っといて、
神裂は顔が真っ赤になるのだった。
「これを見て欲しいのでございます」
そう言ってオルソラが、
神裂の部屋を訪ねて来た。
オルソラ=アクィナス。
元ローマ正教所属の、巨乳なシスターだ。
「これ…ですか?」
神裂が手渡されたのは
小さな携帯型テレビだ。
「どうも調子が悪いらしく、
映らないのでございます。
あなたは学園都市で
機械を学んだのでございましょう?」
神裂は自信満々な顔で答える。
「私に任せてください!」
テレビを受け取ると、
神裂はあちこちいじっていく。
「あ、あれ?えぃ!」
「……………」
「んっ!この!!」
「…………」
「えいっ!!(バキッ!!)」
「バキッ??」
アンテナは見事に折れている。
神裂はオルソラにテレビを返すと、静かに部屋のドアを閉めた。
「人はそう簡単に変わらないのでございます…」
オルソラは悲しそうに
テレビに目をやると、
悲しそうな背中で帰って行くのだった。
「完」
なんかいまいちストーリー
まとめ切れなかった
支援、保守、みなさんありがとう!
520 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:22:07.13 ID:r03C4rwU0
おつ
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:27:28.27 ID:xs2cQh0oO
何も問題ないさ乙
522 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:28:37.80 ID:d1sSf12d0
おつー
神裂かわええ
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:28:57.98 ID:wXAlqovf0
いいよいいよ
524 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:29:16.43 ID:Dzmp0LNKO
おつかれちゃん
525 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:29:49.51 ID:Hyw+yTtuO
お疲れ〜
526 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 18:33:13.38 ID:A+ilCPMr0
お憑かれ様
527 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:02:06.52 ID:iL/8bLh9O
ほ
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:08:38.04 ID:qWJ1OUWM0
しゅ
終わってたか何度も乙
530 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:34:45.64 ID:yIt//4WKO
バイトから乙
乙です?
532 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 19:59:32.41 ID:0fEfb1dMO
あああかわええなあああ
533 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:19:23.13 ID:UqSWU3bR0
面白い
ねーちんかわえー なにが言いたいかって言うとGJ
みなさん楽しく読んでくれて
ありがとう!
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:42:13.26 ID:qWJ1OUWM0
>>535 楽しすぎてニヤニヤしまくりだこのやろう
っ…!
けっ…!
書けっ…!
538 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:43:50.03 ID:kU674RRf0
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:47:00.81 ID:yIt//4WKO
書いて欲しいけど疲れただろうしこの辺にしようぜ
540 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:50:20.11 ID:t/TcpcWuO
やっぱ神裂さんは一番可愛いですわ
541 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 20:58:58.78 ID:D2o4Fp6RO
乙です
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:06:08.34 ID:ysQxvddWO
ほし
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:31:26.92 ID:qWJ1OUWM0
ほっしゅ
546 :
いわし:2009/12/27(日) 21:41:23.88 ID:hlInYUUg0
都内の健康の神社と言ったらどこですかね???
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 21:53:21.21 ID:ZehYkE+VO
よむほ
548 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:01:28.10 ID:9km+hREfO
美琴派の俺だったが、ちょっと神裂派に改宗してくるわ。
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:10:08.90 ID:qWJ1OUWM0
ほ
550 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:12:15.91 ID:ZY2JuoaPO
「よし!お前ら、ルールの確認するわよ!」
ライオンの様な金髪をした、
褐色肌のシェリー=クロムウェルが
全員に確認を取る。
「肉体的な接触は失格でございます」
元ロシア正教、巨乳の
オルソラ=アクィナスが答える。
「魔術による脅迫、暴行も失格ですね」
天草式十字凄教、五和が頷く。
「とーまに最初に"好きだ"って
言わせたら勝ちなんだよ!」
インデックスも珍しく真剣だ。
「よ、よくないですよ…こんなの」
イギリス清教必要悪、
そして天草式十字凄教女教皇、
神裂火織だけは乗り気ではない。
551 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:13:28.08 ID:qWJ1OUWM0
きたああああああああああ
5人はイギリス清教の女子寮、
物置部屋でコソコソしている。
「なら神裂は参加しなくていいわよ。
邪魔者は少ない方がいいしな」
シェリーは面倒くさそうに言い放つ。
「どうせあなたには無理だと
思うのでございますよ」
オルソラも横から口を出す。
「そ、そんな事ありません!!」
神裂が真っ赤になって否定すると、シェリーがニヤリと笑う。
「じゃあ参加ね。証明してみせろよ」
「い、いいでしょう!やります!」
神裂はまんまと罠に嵌ったのだ。
上条当麻はインデックスと共に
イギリスに来ていた。
イギリス清教が魔導書の知識を必要とした為だ。
まだ投下くるとは…
_ ヽ
‐''´ / ,、 .',
〃 /| / l |ヽ、 |
.,' ,ィ ムf / l .L 」 ,、 |
|// _,,、v‐'l/ ij ', ┌-、 _ |
. ,' /| ./__,,r−、 u u ヽ|、-ヽ| ヽ | 優しい
>>1 |/ |/l(_ ヾ、 〃 `)| |-‐ 、 |
. l.(´ O ) ;; 、 O )| |ニヽ ヽ|
l..ヽ、 r-/..:: ι┐ rl'´ |.| -、| ..l l う……
.l;;;;..`/..::::::::: u し'/ .l.|__,ノ / l、 ううっ……!
l (__:::::::::::u::`) /_ ||-- '′ ヽ、
l r‐---‐-−-〜'´__`l | lヽ、 ヽ、
l.l ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ( | l ヽ、_ ヽ ありがとうございます………!
ll二二二∠二二二ノ.ノ | l  ̄
_ヽ ,,,,,,,,,,,,,,,u ./ | l l 忘れません………!
,、-''´ ,ヽ ij ;;;;;;;;,, /;; | ,'| .l
_,、‐''´ / ヽ u /;;;;;; l / | l このご恩は一生っ…!
/ ヽ、 /;;;;; リ / | .l
./ `lヽ'''' l / .| l
/ l .ヽ .l / | .l
554 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:26:50.43 ID:wXAlqovf0
どうしてまだ書ける・・・?
圧倒的多雨力だな
555 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:26:57.87 ID:yIt//4WKO
それにしてもこの
>>1ノリノリである。
ありがとおおおおおおおおおおおおおおお
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:30:59.08 ID:Dzmp0LNKO
イムホテップさんについに出番が
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:40:54.00 ID:hoKOs43i0
支援age
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:48:33.81 ID:fFePUwbrO
期待age
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:53:36.89 ID:zSgd9oY6P
シェリーのキャラって加虐心を煽られるよね
誰かに見られそうな状況でいたずらしたい
560 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:55:03.09 ID:kU674RRf0
まさか、来てるとはw貴方が神か……
561 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 22:57:23.04 ID:Hyw+yTtuO
支援
インフルになんか負けてられない
構想中かな?
アニメしか見てないけどシェリーともフラグ立ってるの?
564 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:15:10.77 ID:eNkehG/x0
11巻までしか読んでないけどフラグは立ってなかったと思う
それから立ててても何も不思議ではないが
その上条は、今まさに5人の
悪ふざけに巻き込まれようとしていた。
「優勝者には、敗者4人から素敵な商品
という事でございます」
そう言いながら、オルソラがくじを用意する。
5人は順番を決めるくじを引く。
一番手はシェリーだ。
「持ち時間は一人10分なんだよ!」
「よーい、ドンです!」
五和の合図でゲームがスタートした。
上条が部屋でくつろいでいると、
シェリーがいきなり入って来た。
「な、なんだ!!」
「久しぶりだな、上条当麻。
私のこと覚えてる?」
シェリーは上条の向かいに座ると、
足を組む。お色気作戦だ。
「えっと確か…石ころ魔術師?」
「ぐっ………」
シェリーは耐える。ここでキレたら
かなり不利だ。
シェリーと上条は一度戦闘している。
マジ喧嘩だ。
普通に接しても無駄だと思ったシェリーは、
足を何度も組み替える。
胸を寄せ谷間を作る。
普通に接しても無駄だと思ったシェリーは、
足を何度も組み替える。
胸を寄せ谷間を作る。
(さあ、好きだと飛びかかって来い!
私の色気に我慢出来る訳ないわ!)
「なぁ…何クネクネしてんだ?お前なんか気持ち悪いぞ」
シェリーの眉間にシワが出来る。
「死ねぇぇぇ!!」
【シェリー=クロムウェル
暴力により失格】
「つ、次は私ですね」
五和は深呼吸をして
上条の部屋をノックした。
「し、失礼します!」
「ん?どうしたんだ五和」
「たっ、たたたたいした事じゃ
ありっありません!」
五和は既に緊張でガチガチだ。
「お、おしぼり…おしぼりどうぞ!」
「あぁ、サンキュー」
「の、飲み物!飲み物はいかがですか!」
「お、おう。もらうよ」
結局五和は、上条の身の回りの
世話をして10分を使い切った。
「な、なにをしてるんでしょう
…私は…」
戻って来た五和はガックリとうなだれる。
【五和
タイムオーバーで失格】
続いて上条の部屋に現れたのは
オルソラだ。
「お久しぶりでございます」
「今度はオルソラか。
一体何なんだ?みんなして」
「私の事どう思っているのでございますか?」
「へ?ど、どういう事ですか?オルソラさん」
「みんなの事は気にしないで
結構でございます」
「は?え?」
しえ
支援
「ですから、私の事をどう思って
いるか聞いているのでございます」
「????」
会話が行ったり来たりするので、
上条はパニックになってしまった。
結局一度も会話は噛み合わないまま、
オルソラもタイムオーバーに
なってしまった。
【オルソラ=アクィナス
タイムオーバーにより失格】
574 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:34:20.95 ID:bZ/4K2tx0
し
「みんな情けないんだよ。
私ととーまの絆を見てるといいんだよ!」
そう言ってインデックスは
勢い良く上条の部屋へ飛び込む。
「とーま!とーまとーま!!」
「インデックスまで!?
何かみんな変だぞ…」
「とーまは私の事好きー?」
「んー、上条さんは疲れたから
あっちでオヤツでも食べてなさい」
「むきぃぃぃ!!!!」
インデックスは思わず
上条の頭に噛みついた。
「あっ………」
【インデックス
暴力により失格】
魔術側の人々も出てくること少ないよな〜
とーまは私の事好きー?
やばい、かわいいぞインフル
「さ、最後は私ですね…」
神裂は緊張しながら
上条の元へ向かう。
「神裂まで…これはあれですか?
みなさんから上条さんへの
嫌がらせですか?」
ガックリとうなだれる上条を見て、
神裂は申し訳ない気持ちで一杯だった。
(やっぱりこんなのいけません)
神裂は本当の事を
打ち明けることにした。
579 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:43:43.24 ID:yIt//4WKO
ねーちんのターンが来たわけだが
1レスで終わるなんてないよね
「はぁ〜、そういう事だったんですねー」
上条は溜め息を吐く。
「も、申し訳ありませんでした」
上条を困らせてしまっていた事に、
神裂は心から申し訳ないと思っていた。
「でもいいのか?
話たらルール違反になるんじゃ…」
「い、いいんです!
これはやっぱり良くない事です!」
581 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:44:39.13 ID:bZ/4K2tx0
し
wkwktktk
ぬるぽ
584 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/27(日) 23:55:45.00 ID:HmBhObRj0
ねーちん無双はまだか?
上条は頭を掻きながら、何かを考えている。
「ど、どうしたのですか?
まさか怒ってたり……」
「んー、教えてくれたお礼考えててさ……いい事思いついた」
上条はいきなり立ち上がると
大きな声で叫んだ。
「俺は!神裂が好きだっ!!」
神裂の頭は真っ白に、
頬は真っ赤に染まる。
「は……わわわわ…な、何を!?」
「これで神裂の勝ちだな」
587 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:08:33.98 ID:a1XY9ZRk0
これだから上条さんは・・・
588 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:10:44.77 ID:4GE+Sy1tO
上条さんカッコイイッス
そう言って笑う上条に、
ボンっと音を立てて神裂の
頭はショートしてしまった。
「ん?顔真っ赤だぞ、神裂」
上条はお礼のつもりなので、
神裂がなぜ真っ赤なのか分からなかった。
「今私…し…死んでも…構いません」
神裂はそう呟いて部屋を後にした。
590 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:11:11.67 ID:HnSf7EDGP
あーあーあ
焼き肉コースか
591 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:12:19.21 ID:0rLPyOlAO
おいついたワッフォー!ワッフォー!
+ +
∧_∧ +
(0゚・∀・) ワクワクテカテカ
(0゚∪ ∪ +
と__)__) +
「チッ、神裂の勝ちかよ。
つまんねー」
シェリーはそう言って
さっさと姿を消す。
「負け…でございますね」
オルソラは何故か悲しそうに
その場を後にする。
「とーまぁぁ!!!!!」
インデックスは上条の部屋へ
駆け込んで行く。
「うっ…うぅ」
五和メソメソと泣いていた。
わっふっるわっふるわっふぉぅわっふぉぅ
(い…いくらお礼とはいえ
、上条当麻にすっ、すす好きだって言われてしまいました)
神裂は自分の部屋で
キャーッと顔を覆う。
(で…ですが…)
これで満足していては、
きっといつまでも関係は変わらないと思う。
神裂は頬をパンと叩く。
(いつか…いつか本当の"好き"を
言わせてみせます!!!)
神裂は心にそう誓ったのだった。
ちなみに…
その後上条はインデックスや五和の
誤解を解くのに、
200倍の労力を使うハメになるのであった。
完
>>564 上条さんにぶっ飛ばされたあとに「彼らを傷つけたくないという感情も芽生えている。」
っていうシェリーの思考が書いてあったが………
これを好意と見るのは………あ、はい、無理ですよね
五和さんはキレさせたら大変なことになるからなあ
みなさんへのお礼にと
お祭り的な内容で書いてみました
あまり深い話ではないですが、
気楽に読んで頂けたら有り難いです
何度も乙
>>596 オルソラが上条の話を引き合いに出して説教したとき気まずそうだったからな
学園都市への複雑な感情が残ってるんだろ
601 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:26:06.66 ID:0rLPyOlAO
602 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:29:43.21 ID:4GE+Sy1tO
乙んこ
603 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:29:49.05 ID:fHKPNcVyP
乙
シェリー話だれか書かないかなぁ
604 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:35:13.03 ID:HnSf7EDGP
>>603 アニメ終了後erprを中心に探ってみたがほとんどないんだよ。
やっぱり原作でフラグが立たないと職人のやる気が起きないようだ
605 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 00:42:37.82 ID:fHKPNcVyP
>>604 そうか・・・
でも麦のんとかフレンダとか木山先生もあることだしいつか
麦のんはヤンデレだしフレンダは帰国子女だし木山先生は残念美人だから需要がある
でもシェリーは・・・
607 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:21:54.59 ID:9howG4HA0
ほ
608 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 01:22:08.75 ID:/tBaIF2SO
ほ
ほ
五和メイン書いてくれよ・・・
お勧めはしないけど立て逃げで誰か乗っ取ってくれるの待つとかは?
ここじゃスレ違いだろうし
>>1が書き出したら話は別だが
611 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 02:03:13.95 ID:4GE+Sy1tO
612 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 02:07:43.13 ID:tdJ08uj/O
>>611 同意はするがこれ以上書いてくれとは流石に言えないわ
まあ保守はするけどな
614 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 02:19:58.89 ID:HnSf7EDGP
んー、できれば
>>1の希望が聞きたいな。
このまま保守するのも催促みたいだし、休息の意味でも一度落としては?
またスレ立ててくれれば保守すればいいし。もちろん誰かが乗っ取るならまた話は違うけど
おおむね同意だが今更乗っ取りってのもどうなのよ?
616 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 02:39:17.38 ID:/IQRPRa60
うどんは小麦粉で
出来てるんだよね
∧,,∧ lヽ⌒ヽフ
( ´・ω・) (・ω・ ) うん
(っ=|||o) (っ=||| o)
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\
じゃあ米から作ったという
これは…?
∧,,∧ lヽ⌒ヽフ
( ´・ω・) (・ω・ ) ベトナムのフォーかな?
(っ=|||o) (っ=||| o)
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\
フォッフォッフォーなんちて
∧,,∧ lヽ⌒ヽフ
(V) `・ω・(V) ( ・ω・)
ヽ ノ (っ=||| o) ズルズル
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\
∧,,∧ lヽ⌒ヽフ
( ´・ω・) ( ・ω・)
ズー(っ=|||o) (っ=||| o) モグモグ
 ̄ ̄ `――´ ̄ `――´ ̄\
寝る後は任せた
投下中ならともかくいない内に間借りするくらいなら自由だろ
618 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 03:00:14.98 ID:TBLQBtrp0
ほしゃー
620 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 03:41:14.26 ID:dIyAUJUcO
寝る前age
ho
622 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 04:35:08.48 ID:8XghMGELO
任せた
623 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 05:10:00.84 ID:TBLQBtrp0
ロナウジーニョティックほしゃー
624 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 06:43:48.03 ID:tP9a8SlRO
ホッシャー
625 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 06:48:11.59 ID:PV16MoH0O
五和メイン読みたい
626 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 07:26:14.73 ID:XR+toI7tO
強い期待
627 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 08:24:54.64 ID:WtcKDup30
淡い期待
628 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 09:05:55.70 ID:Hp14NGyc0
tou
629 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 09:36:00.61 ID:XR+toI7tO
ma
kami
joooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooooo
632 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 10:49:26.29 ID:z76jy+LaO
ほ
633 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 11:04:04.12 ID:4GE+Sy1tO
プレッシャーかけてやるなよ・・・
ほ
635 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 11:41:54.66 ID:is5S74t00
相変わらず面白い
636 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 12:01:20.28 ID:IO1FNjNaO
637 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 12:18:24.96 ID:8Bri9A7UO
インフルで頭が割れそう保守
638 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 12:23:05.81 ID:giR4+BUXP
639 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 12:54:25.30 ID:dIyAUJUcO
保守
640 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 13:21:36.66 ID:z76jy+LaO
ほし
641 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:11:52.27 ID:uVcTyUAkO
保守ですの
642 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:12:03.20 ID:4GE+Sy1tO
なんとなく
なんとなくだからな!
643 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:16:17.29 ID:aB0F76w40
捕手
644 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 14:40:07.84 ID:mo3ojYFeO
追いついた
支援
645 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 15:20:40.86 ID:eO+IvoS70
ほしゅ
646 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 15:51:09.69 ID:txugOfz5O
私怨
ゴシュッ
648 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 16:09:28.32 ID:dIyAUJUcO
期待age
649 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 16:54:17.47 ID:IfbD2kzZO
包茎
なのは、
651 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 17:41:38.19 ID:TADNCxq+O
保守
神裂は悩んでいた。
普段から公私共にお世話になっている
上条当麻に何かお礼がしたかったのだ。
(何が喜ばれるでしょうか…)
土御門なら間違いなく堕天使エロメイドと
答えるのだが、あいにく神裂にはそんな趣味はない。
(そうです、オルソラに聞けば…)
神裂は早速オルソラの部屋へ向かった。
「なるほど。日頃のお礼でございますか」
「えぇ、何か良いアイデアはないでしょうか?」
オルソラは少し考えて答える。
「何か手作りの物を差し上げてはいかがでしょう?」
「手作り…ですか」
「はい。感謝を込めて手作りした
物なら、きっと何でも
喜んで頂けると思うのでごさいます」
神裂はオルソラに礼を言って、
部屋に戻った。
(手作りですか……)
ふと神裂の頭にある物が浮かぶ。
「これです!」
神裂は材料を買いに、
寮から出て行くのであった。
「よ、よし!頑張ります!」
神裂の前には赤と白の
毛糸の玉がある。
手作り出来て、今の季節に役立つ物。
神裂が思い付いたのは
マフラーだった。
「ま、まずは…」
神裂は本を見ながら
慣れない手つきで棒針を動かす。
「これを……こうして…」
編み物などした事がない神裂は、
時間が経つのも忘れて
毛糸と睨めっこしていた。
「も、もうこんな時間ですか…」
気付けばもう日付が変わってしまっている。
約6時間近くも
編み物をしていた計算になる。
神裂は食事をとる事すら忘れていた。
しかしマフラーはまだ完成には
程遠い。
「んー!!今日はこのへんにしておきましょう」
大きく伸びをして、
神裂はベッドに横になる。
(明日はもう少しはかどるといいのですが…)
そんな事を考えながら、
神裂は深い眠りに落ちていった。
翌日から神裂は、毎日毎日
編み続けた。
仕事がある日は隙を見付け、
仕事がない日は一日中。
(あー、失敗してしまいました…
やり直しです)
もう何度やり直しただろう。
神裂の手にはマメも出来た。
しかし神裂は苦痛に感じてはいなかった。
一針一針に心を込めて、
ただひたすら編んでいく。
マフラーが完成したのは
それから2週間後の事だった。
白いと赤のボーダー柄だ。
「で、できました…やっと」
神裂はマフラーを見て溜め息をつく。
お世辞にも上手とはいえない出来だった。
ボーダーはそれぞれ幅はバラバラ、
長さも少し短い。
「よ、喜んでくれると良いのですが…」
神裂は早速上条に連絡し、
学園都市のとある公園で落ち合う事にした。
数日後、神裂は学園都市のとある
公園にいた。
しばらく待っていると、
見慣れたツンツン頭が見えた。
「おう神裂。用事って何だ?」
そう言う上条を見て、神裂は
は息をのんだ。
上条は暖かそうなマフラーを巻いていた。
シンプルなデザインだが、上条に
よく似合っていた。
「な…なんでも…ありません」
659 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 17:52:03.10 ID:QFxx999f0
おいおい
支援くらいさせてくれよ
支援
おお、神が光臨された
支援
支援
二人は公園のベンチに腰掛けている。
神裂は持ってきた紙袋を
ちらっと確認する。
中にはお世辞にもオシャレとは
言えないマフラーが入っている。
(渡すタイミング…逃しちゃいましたね…)
こんなみすぼらしいマフラーなど、
きっと貰っても迷惑なだけだ。
渡すのはやめよう…
神裂は適当に話を切り上げて、
早く帰りたかった。
「わ、私はこれで…」
出来るだけ早く話を切り上げて、
神裂はベンチから立ち上がろうとした。
その時…ビリッという音と共に
紙袋が破れてしまった。
ベンチに引っかかったのだ。
「あ……」
紙袋の中からマフラーが落ちる。
「ん?神裂…これは…」
神裂はマフラーを編んだ経緯を説明した。
(こんな…こんなのもらっても
迷惑ですよね…)
神裂は地面に膝をつき、
不格好なマフラーを握り締める。
(一人で……
はしゃいでしまいました)
神裂は情けなくて
恥ずかしくて、上条の顔を見ることができなかった。
すると不意に上条の動く気配がした。
「ほら」
そう言って上条は、
自分のマフラーを神裂の首に巻く。
「えっ…?」
神裂が驚いていると、上条は
神裂の手からマフラーをそっと
取り上げる。
「な、なにを…?」
神裂から取り上げたマフラーを、
上条は自分の首に巻いた。
「それはやるよ。俺には
これがあるから」
そう言って、
神裂が編んだマフラーを指差す。
上条には分かっていた。
確かにこのマフラーが市販の
物なら、お金を出してまで
買わないかもしれない。
しかし、神裂の思いがこもったマフラーは、
いくらお金を出しても買えないのだ。
「サンキュー神裂、暖っけーよ」
マフラーその物の暖かさではない、
神裂の気持ちが暖かった。
「う…うぅ…」
神裂は上条が巻いてくれた
マフラーで顔を隠して泣く。
お礼をしようと思っていたのに、
また上条から
優しい気持ちをもらってしまった。
「おっ、雪だ」
神裂の涙をそっと包むように、
優しく雪が降ってくる。
これはきっと神様から神裂きへの
贈り物だったのかもしれない。
完
668 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:05:24.73 ID:mo3ojYFeO
支援せずにはいられない
上条さんぱねぇーっす
支援、保守ありがとう!
さすがに脳みそが
脱水機にかけられたみたいです
みんなの心あったまれー!
671 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:08:45.70 ID:Qne8zlJlO
672 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:09:56.95 ID:QFxx999f0
あったけーよちくしょう
ID:QJxVCN/vOが幸せになりますように
674 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:23:25.84 ID:dIyAUJUcO
最後が き 消し忘れてるな
まあ細かい事は置いといて乙悶えられた
675 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/28(月) 18:23:50.92 ID:Ks7S1cKBO
まじかわいいよ
676 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
キュンてきた