私たちがお父さんとお母さんから電話でそれを聞かされたのは昨日のことだった。
二週間後に引っ越すことにしたらしい。
なんでも本格的に出張先に腰を据えることにしたとか。
お父さんとお母さんは私と憂が卒業するまで私たちだけでここにいてもいいと言ってくれたけど、私たちは話しあってついていくことに決めた。
新居先はあまりにも遠くて気軽に行くことができないのだ。
今までも出張やら旅行やらで私と憂の二人きりになることは多かったけれど、それがずっととなると流石に躊躇せざるを得ない。
・・・今の私はひどい顔をしているだろう。
ほとんど眠れていない上に、今の生活と離別するという事実はまだ高校生には重すぎた。
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/22(火) 23:43:43.92 ID:hw19jdOp0
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| `⌒\〈 |│ }、 ヘ | }、 ヽ ′/
| ヽ、|│人〉´\} \ } 〈
| 〈/ | |/i | ∨ \| i
\ / | |. l | ∨ /^7 }
〜朝
唯「おはよー・・・」
憂「おはようお姉ちゃん」
憂「お姉ちゃん目の下にくまがあるよ」
憂「だめだよちゃんと寝なきゃっ」
唯「うん・・・昨日は一晩中ギー太を引いてたからあまり寝てないんだ」
憂「もー ダメでしょ 体壊したら元も子もないんだよ」
唯「ごめんねー」
唯(憂は気づいてるよね 昨日私の部屋から音なんてしなかったこと)
憂「そうだお姉ちゃん」
唯「何ー?」
憂「荷物の整理をそろそろはじめておいてよ」
唯「えっ・・・でもまだ二週間も先だよ?」
憂「だめだよ」
憂「先送りにしちゃうといっつも直前になってもやってないってことになっちゃうでしょ」
唯「うん・・・帰ったらやるよ」
〜通学中
唯「うぅ寒いねぇ」
憂「もう12月だからね」
唯「今年はうちでクリスマス会やれないね・・・」
憂「うん・・・」
憂「で、でもお姉ちゃんには私がごちそうつくるよ!」
唯「おー期待しているよ」
憂「任せてっ」
唯(憂はいつも通りだよ 辛くないのかな?)
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/22(火) 23:57:48.19 ID:zsn+XO8nO
ええ妹や
そしてクズ姉
〜2年教室
唯「りっちゃんムギちゃんおはよー」
紬「おはようございます」
律「おー唯、聞いてよ澪のやつがさー」
唯(みんなに伝えなきゃ)
唯(でも言いづらいよぉ)
律「でさー・・・って聞いてる唯?」
唯「ほえっ? き、聞いてるよりっちゃん!」
律「なんかぼーっとしてたぞ 風邪でもひいてるのか?」
唯「そんなことないよ」
律「ならいいけどな クリスマスライブまであと二週間もないのにこの時期に風邪なんてひくなよ」
唯「うん・・・気を付けるよ」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/22(火) 23:59:17.80 ID:/nSsZ+ZHO
ふむ…
続けて
律「ところで唯、ちゃんと勉強してきたか?」
唯「ん、勉強?」
律「あちゃー・・・やっぱりな」
律「今日は数学のテストで結果次第では冬休みに入るまでずっと補習なんだぞ」
唯「えっ・・・!! 忘れてた!!」
唯(引越しのことですっかり頭から吹き飛んじゃっていたよ〜)
律「しかたないな・・・」
唯「! りっちゃん教えてくれるの?」
律「ああ、当然だろ ムギがな!」
唯「りっちゃん?」ジーッ
律「うっ・・・」
唯(テストのこともあるし、今は言わなくても良いよね)
紬「ここは〜を代入して〜」
唯&律「ふむふむ」
紬「ここには〜を使って〜」
唯&律「ほぉー」
紬「これで終わりです♪」
唯「ムギちゃんありがとー 助かったよ!」
律「悪いなムギ ムギも一緒に受けるのに」
紬「いえいえ〜 私も確認になりましたし」
紬「それじゃあみなさんがんばりましょうね」
〜1年教室
梓「おはよう憂」
憂「おはよう・・・」
梓「? いつもより元気がないみたいだけどどうかした?」
憂「そんなことないよ!」
梓「ならいいんだけど・・・」
憂「昨日はお姉ちゃんと夜更かししちゃったから」
憂「そうだ梓ちゃん」
梓「なに?」
憂「お姉ちゃんのことどう思う?」
梓「どうって?」
憂「部活でのお姉ちゃんってどんな感じなのかなって」
梓「練習してください、いろいろありますがまず言いたいことはこれです」
憂「あぅ〜やっぱり」
梓「でもね、憂」
梓「唯先輩は素敵なところもたくさんあるよ」
憂「素敵なところ?」
梓「うん」
梓「いつもはお茶飲んでるし、ケーキ食べてるし、抱きついてくるし、ボーッとしてるけど、本気になったときに見せるあの表情はとても好きです」
梓「あっ! 好きと言っても尊敬出来るって意味で決して恋愛対象と言うか独占したいって意味じゃ・・・///」
憂「うふふ 梓ちゃんもお姉ちゃんのことが大好きなんだね」
梓「うぅ///」
梓「で、でもいつもが不真面目過ぎます もう少しやる気になって欲しいです」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:24:03.45 ID:o6UrhKDnO
とりあえずムギは基本は敬語口調や丁寧な口調じゃない
憂(もし私がここで引越しのこと言っちゃったら大変なことになっちゃう気がするよ)
憂(お姉ちゃんが自分で言うのがいいのかな・・・)
憂(それに・・・)
梓「どうしたの憂?」
憂「えっ・・・なんでもないよっ」
梓「本当に何かあったらちゃんと私に言ってね」
梓「私は憂の親友なんだから」
憂「うん・・・ありがとう」
>>14 お嬢様=上品な敬語キャラという勝手な脳内補正が起きていたようだ
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:31:41.49 ID://d0chpIO
梓も所々敬語が混ざってる
なんで?
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:32:40.49 ID:4m3I9J/VO
いやむぎより梓がおかしい
まぁ脳内で補正するから構わず続けて
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:37:00.33 ID:YoKgoEljO
別に気になんない
俺はね
〜放課後
唯「ほげー」
律「ぐでー」
澪「・・・で、テスト駄目だったと」
紬「いえ、補習には引っかからなかったのよ だけどなんでも頭を使いすぎたみたいで・・・」
唯「頭パンパン〜」
律「もう無理だ〜」
澪「はぁ・・・」
梓「先輩たちらしいですね・・・」
申し訳ない
把握したつもりで全然把握できてなかったんだな・・・
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:37:37.89 ID:ArlEzy5I0
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:40:31.41 ID://d0chpIO
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:44:10.35 ID:uyZ/pomZO
書〜いて書〜いて書きまくるそれが
>>1だ、VIPPERマーン
唯「今日は休憩にしようよ〜」
律「そうだそうだー」
澪「ダメだダメだ! 本番まであとわずかなんだぞ!」
唯(っ! そうだよ、みんなとやれる最後のライブなんだよ・・・)
唯「れ、練習しよっ!」
律&澪&紬&梓「・・・!!??」
唯「ん?」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 00:47:41.17 ID:YoKgoEljO
唯「みんなどうしたの?」
紬「いえ・・・」
律「唯が・・・」
澪「自分から練習しようだなんて・・・」
梓「言うとは思わなかったんです・・・」
さわ子「偽物ね」
唯「ひ、ひどいよみんな!!」
梓「唯先輩にしても憂にしても今日はなんだか変です」
唯「! 憂も・・・?」
梓「はい なんだか授業中もボーッとしていて上の空というか・・・」
紬「真面目な憂ちゃんらしくないわね」
律「おおかた二人で夜更かししてまでゲームでもしてたんだろ」
唯「違うよ! 昨日は・・・」
澪「昨日は?」
唯「・・・うん、憂とずっとゲームやってたよ」
律「なんだそりゃ」
梓「もー唯先輩だけならともかく憂まで巻き込むのはやめてくださいよ」
唯「ごめんね〜」
唯(言うとしたら今だったのに言えなかったよ・・・)
澪「あーところでだ」
澪「唯も練習しようって言ってるんだし残るはお前だけだぞ」
律「ちぇ〜 それじゃあやるぞみんな ポジションにつけぇーーー!」
澪「今更仕切るなっ」ゴチン
律「ヒドスギマセンカ」
〜帰り道
律「それにしても今日はよかったな」
紬「はい 特に唯ちゃんからはすごい熱意が伝わってきたわよ」
梓「いい意味でいつもの先輩じゃなかったです」
唯「そ、そうかな? 別に普通だよ〜」
澪「これからもこの調子で頼むぞ!」
唯「うん・・・」
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 01:17:03.54 ID:7i3k2Apr0
ひっこしおばさんスレかと
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 01:18:17.72 ID:o6UrhKDnO
支援
唯「そういえばあそこのアイス屋新製品だしたんだよ」
澪「それじゃあ今日はみんな頑張って練習したことだしアイスでも食べに行くか」
律「え〜 この寒い中アイスかよー」
唯「わーい あずにゃん、三段アイス挑戦しよー」
梓「この寒いのに三段はないです」
紬「あらあら」
澪「すっかりいつもの唯だな」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 01:27:05.87 ID:ArlEzy5I0
…続けて
〜平沢家
唯「アイスおいしかったなー」
唯「今度は憂と行こ」
唯「・・・」
唯(結局みんなに言えなかったよ)
唯(明日こそは話さないとなぁ)
唯(・・・あれ)
唯(そういえばあずにゃんは私に何も言ってこなかったよ?)
唯(もしかして憂も言えてない?)
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 01:39:36.37 ID:BOTRZP6h0
支援
唯「ういー」
憂「何お姉ちゃん? ごはんならもう少し待っててね」
唯「うん!・・・じゃなくて憂」
憂「ん?」
唯「憂は引越しのことあずにゃんに言わなかったの?」
憂「うん・・・」
唯「憂も言いづらいんだ・・・」
憂「そうじゃなくてねお姉ちゃん」
唯「ほえ?」
憂「私はお姉ちゃんがみんなに言うまで言わないことにしたの」
唯「えっ?」
唯「どうして・・・?」
憂「だってお姉ちゃんは優しいからみんなのこととか考えちゃって言えないと思ったの」
憂「だから私が先に言っちゃって梓ちゃん経由でみんなに伝わっちゃうのはいけないかなって」
唯「ダメだよ!」
憂「お姉ちゃん?」
唯「私のことばかりじゃなくて自分のことも考えなきゃっ」
唯「それにあずにゃんが憂が上の空だったって言ってたよ」
憂「梓ちゃんが?」
唯「憂・・・辛かったら私に抱きついてもいいんだよ?」
憂「そんなことないよ! 私は全然平気だよ」
唯「それでも」
憂「お姉ちゃんが良ければ私も良いの」
唯「でも」
憂「あっ お鍋吹きこぼれちゃう! 本当に大丈夫だから心配しないでね」ダダダ
唯「憂・・・」
〜夜
唯(憂はああ言ってたけどやっぱりつらいはずだよね)
唯(私がもう少ししっかりしていれば)
唯(・・・)
唯(明日・・・みんなに言おう)
唯(それじゃあ寝よう)
唯(おやすみ)
唯「zzz」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 02:17:36.82 ID:BYKbcwibO
筑波山頂は、確かに遠いよなあ
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 02:19:26.99 ID:YoKgoEljO
見てるよー
憂(やっぱり梓ちゃんにはわかっちゃったのかな・・・)
憂(ううん、私がここで弱音を吐いたらお姉ちゃんが安心してライブできなくなっちゃうもん)
憂(いつも通りいつも通り)
憂(うん、大丈夫)
憂(大丈夫・・・)
憂(寝よう)
憂(・・・)
憂(・・・ごめんね)
憂「zzz」
〜翌日
憂「お姉ちゃん起きて」ユサユサ
唯「んん・・・」
憂「そろそろ起きなきゃ遅刻しちゃうよ」
唯「!」ガバッ
唯「おはようういー」
憂「おはようお姉ちゃん」
モグモグ
ゴクゴク
唯「ふぅ〜 ごちそうさまー」
憂「そうだお姉ちゃん」
唯「なに?」
憂「引越しのことなんだけどね」
唯「うん」
憂「クリスマスライブ終わるまで言わなくてもいいかなって思うの」
憂「だって今言っちゃったら練習自体が上手くいかなくなっちゃうかなって」
唯「・・・」
憂「ご、ごめんね でしゃばっちゃって」
憂「今の話は忘れて お姉ちゃんがみんなのことよく知ってるんだもんね」
唯「うん・・・」
唯(憂もこう言っているし、まだ言わなくてもいいのかな)
唯(そうだよ もし今言っちゃったらライブが失敗しちゃうかもしれないよ)
唯(最後なんだから成功して終わらせたいもん)
唯(ライブ終わってからでいいよね)
唯(これで良いんだよね)
〜放課後
紬「今日はモンブランよ〜」
唯&律「わーい」
澪「まったくおまえらは・・・」
梓「そう言いながらも澪先輩もちゃっかり席についてるじゃないですか」
澪「!!」
唯「おやおや澪ちゃん〜」
律「これはいったいどういう事なのかな〜」
澪「う、うるさいっ!」
ガラッ
さわ子「入るわよ」
唯「さわちゃんだ〜」
紬「ホットミルクティーで良いですか?」
さわ子「それは後でもらうとしてちょっと唯ちゃん来てくれる?」
唯「ほえ? 私?」
律「また何かしたのかねぇこの子は」
梓「大方成績のことじゃないですか?」
唯「がーん ちょっと行ってくるよ〜」
唯「私のモンブラン食べないでねっ」ダダダ
梓「唯先輩じゃないんだから食べる人なんていませんよ・・・」
中途半端なところですがそろそろ寝ます
残ってたら昼過ぎくらいに再開かな
それじゃあおやすみノシ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 03:17:41.64 ID:fgB/n8PXO
(・∀・)イイ!!
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 03:33:48.79 ID:YoKgoEljO
乙
おやすみ保守
まだ読んでないけど憂唯だよね?
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 03:47:18.47 ID:QjQ3WOBwO
カップリングSSではないと思うが
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 05:16:39.65 ID:97HwVxhEO
半端なところでやめるなら最初から書くなよ
余裕のある時間から書き始めればいいだろ
書き貯めて時間考えて書き出せよ馬鹿が
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 05:38:27.58 ID:nKlh33xOO
素直に保守と言えない
そんな君にブレスケア
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 05:59:58.66 ID:97HwVxhEO
うるさいよもしもし
マジで言ってんだよ
これしか書かないで半端なところで切って保守してもらえると思ってんのがイラつく
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 06:39:00.31 ID:V3MOaKVLO
ツンデレ君わざわざこんな朝早くから保守お疲れ様です。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 06:41:57.49 ID:97HwVxhEO
だからツンデレとかじゃなくて本気で直してほしいっていってんの
話は面白そうなのに↑の理由、1の態度で損をしてる
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 06:43:08.34 ID:7i3k2Apr0
これくらいの投下があれば俺は納得だが
最近投げる奴が多いから疑心暗鬼になってるのか
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 07:57:08.26 ID:qmzLNRBmO
YOGURT
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 08:06:03.42 ID:KViM4UrJO
つんでれ!
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 09:02:02.56 ID:V3MOaKVLO
ほ
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 09:35:33.49 ID:s7ncDt1bO
全面的に上の野郎に同意だわ
保守させるくらいならさっさと書きため晒せっての
同じく
敬語ムギには殺意を覚える
保守してくれは別に構わないけど、
残ってたら続き書く、
は舐めてる。
落ちたら建て直す、くらい言え。
落ちる時まで期待レスしてくれた人たちのためにも
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 11:26:56.51 ID:o6UrhKDnO
いつからけいおんSSはこんなに読み手の態度が大きくなったんだ
昔は保守してもらうくらいでいちいち文句言う奴なんてほとんどいなかった
続き読みたいなら黙って保守
ムカつくんならスレから消えろよ
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 11:49:58.20 ID:Go33nWodO
お前ら人のオナニーに何求めてんの?
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 12:00:04.40 ID:o/zyzfZ1O
>>1の為に人物紹介
唯…超絶美少女。くしゃみをする寸前の顔ですら可愛い。常に甘い良い匂いがする。
子供っぽい性格でふわふわ柔らかいイメージの癒し系。憂とアイスが大好き。
父親は大手海外メーカーの社長で、よく妻と海外(旅行)に行ってしまう金持ち。
憂…超絶美少女。くしゃみをする寸前の顔ですら可愛い。常に唯の良い匂いがする。
姉(唯)とは違い家事から料理、全てをそつなく熟す完璧嫁体質。姉が大好き。
この姉妹を私立に行かす父親の財力は宝くじの1等など鼻で笑うレベルである。
和…超絶美少女。大あくびをしている所ですら可愛い。常に良い匂いがする。
学校では生徒会に所属。その仕事姿は正にデキる女。唯の幼なじみで眼鏡っ娘。
父親は唯の父親の会社のライバル会社の社長だが、平沢家とは家族共々仲良し。
律…超絶美少女。平泳ぎ中の息継ぎしてる所ですら可愛い。常に良い匂いがする。
ボーイッシュで元気っ娘でムードメーカー。カチューシャ外しても可愛いよ。
父親は30万人の構成員を持つ田井中組の6代目。弱きを助け強きを挫く金持ち。
澪…超絶美少女。トリプルアクセルをしてる所ですら可愛い。常に良い匂いがする。
真面目で規律を守り皆をまとめる良い子だが、人見知りで怖がりな所がある。
父親は大手パチンコメーカーの社長で、澪に対して甘々な子煩悩である金持ち。
紬…超絶美少女。目鼻口の両端を引張った顔ですら可愛い。常に上品な香りがする。
あの琴吹家の1人娘であるだけに、品があり落ち着きのあるお嬢様。百合好き。
父親は日本史に残るであろう程の大物。彼の一言で億の金が動いてしまうのだ。
梓…超絶美猫少女。喜怒哀楽全ての顔が可愛いペロペロ。常にクンカクンカしたい匂いだ。
軽音部唯一の後輩で、唯からは「あずにゃん」と呼ばれ皆から可愛がられている。
真面目で怒りっぽいが小さいので可愛い。猫。
両親共世界的に有名なジャズ奏者で、いつも家にいないので可哀相だが金持ち。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 12:09:59.98 ID:XwVLRpT5O
引っ越し!引っ越し!さっさと引っ越し!しばくぞ!!!
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 12:27:05.82 ID:75bwdg910
まだかよ
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 12:28:24.43 ID:hV3na2qC0
保守ありがとうございました
それでは再開します
トテトテ
唯「それでどうしたのさわちゃん?」
さわ子「どうしたもこうしたもじゃないでしょ!」
さわ子「あなた転校するってどうして私に言わなかったの!」
唯「あっ・・・」
さわ子「担任の先生から知らされてびっくりしちゃったわよ」
唯「そっか・・・先生はわかっちゃうんだ」
さわ子「! あなたまさか・・・」
さわ子「他の子には言ってないのね」
唯「うん・・・」
さわ子「はぁ・・・困った子ね」
唯「ごめんなさい・・・」
さわ子「まあいいわ 唯ちゃんも考えた末の先延ばしなんだろうし」
唯「はい・・・」
さわ子「唯ちゃん、一つ約束すること」
唯「なんですか?」
さわ子「絶対に引っ越す前に言う事」
さわ子「このまま黙って引っ越しちゃうのだけは許さないからね」
唯「はいっ」
さわ子「よし それじゃあ練習に戻ること」
ガラッ
唯「ただいま〜」
律「おかえり 案外はやかったな」
梓「てっきりこってり絞られるのかと思っていましたよ」
唯「そんなぁ〜 それに成績のことじゃなかったから安心してくださいっ」
律「それじゃあなんのことだったんだ?」
唯「ほえ・・・っとクリスマスライブの事だよ!」
澪「それならみんなの前で言えばよかったのにな」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 13:06:04.86 ID:XwVLRpT5O
試練
唯「さわちゃんからダメ出しを受けてたんだよ」
澪「ダメ出し?」
唯「そ、そう こうもっとギュイーンっとやった方がいいって」
律「確かに唯はまだまだだしな」
唯「ひっひどい わたしだってがんばってるんだよ〜」
唯「と言うわけでムギちゃん紅茶!」
紬「はいはい〜」
澪「練習しろっ!」
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 13:09:30.41 ID:ErXcatpVO
支援
〜数日後の夜
ピンポーン
憂「はーい」ガチャ
和「こんばんは」
憂「和さん こんな時間にどうしたんですか?」
和「ちょっとね 唯いる?」
憂「お姉ちゃんならリビングでゴロゴロしていますよ どうぞ入ってください」
和「お邪魔するわ」
憂「お姉ちゃん、和さんが来たよ」
唯「ごろごろー」
和「はぁ・・・全くこの子は」
唯「あー和ちゃんだー」
唯「どうしたのこんな時間に?」
和「唯、あなた私に何か言うことない?」
唯「ほえ? ・・・はっ!」
唯「ごめんね、この前のケーキ代返すの忘れてたよ!」
和「そ・う・じゃ・な・く・て!」
唯「えと・・・怒ってる?」
和「ええ、怒ってるわ」
唯「こ、こわいよ」ブルブル
和「それと憂」
憂「はいっ」
和「このことはあなたにも関係あります!」
唯「なんで私たち正座してるの?」ボソボソ
憂「しかたないよ 和さんすごく怒っているみたいなんだもん」ボソボソ
和「ねえ唯、憂」
唯「はいっ」
憂「なんでしょう」
和「あなた達私に隠してることあるわよね?」
唯&憂「・・・っ!」
和「お引越しのことよ!」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 13:31:35.37 ID:o6UrhKDnO
支援
唯「な、なんで和ちゃんがこのことを・・・?」
和「なんでもなにも唯達のご両親から直接聞いたのよ」
唯「お父さんたちから?」
和「ええ 数日前に私の家に電話があったのよ」
和「そこであなた達が引越しすることを聞いたわ」
和「長年お世話になりましたって最後言われちゃった」
唯「でも、そのことは学校では言ってなかったじゃん」
和「私は当然あなた達から言ってくるものだと思っていたのよ」
和「それなのにもう数日たってるのに何も言ってこなかったわよね」
唯「うぅ・・・」
憂「ごめんなさい・・・」
和「だからこのまま何も言わないままいなくなるんじゃないかと思って来たの」
和「そんなの寂しいじゃない・・・」ヒグッ
唯「和ちゃん・・・」ギュッ
憂「和さん・・・」
和「そういえばこのことを軽音部には?」
唯「あうぅ」
和「言ってないのね」
唯「うん・・・」
憂「お姉ちゃんは悪くないんです!」
憂「私がクリスマスライブ終わるまで言わない方がいいって言ったから」
唯「憂、違うよ 私も」
和「唯、憂 いつ言うかはあなた達に任せるわ」
和「みんなに心配掛けたくなくてライブが終わってからってのも良いと思う」
和「でもね、どうせ知ることになるのなら早い方が良いと思うわ」
唯「和ちゃん」
和「それじゃ私は帰るわね」
和「こんな時間に家に押しかけてごめんなさい」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 13:56:30.01 ID:Fz+koacI0
わちゃん・・・
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 14:04:02.95 ID:AQAQISg4O
wktk
和「それじゃあまた明日学校で」
和「ちゃんと明日までに結論だすのよ」バタン
憂「お姉ちゃん・・・どうする?」
唯「うん・・・ 一晩考えさせて」
憂「わかった」
唯「それじゃあおやすみ」
憂「おやすみなさい、お姉ちゃん」
〜翌日
唯「おはよー」
憂「おはようお姉ちゃん」
唯「憂、私決めたよ」
唯「やっぱりライブ後に言うことにする」
憂「お姉ちゃん」
唯「軽音部でのライブを私は守りたいんだ」
唯「だから・・・ごめんね」
憂「ううん お姉ちゃんが決めたことなんだもん」
憂「それじゃあ朝ごはん食べよっ」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 14:23:50.18 ID:o6UrhKDnO
さるよけ
〜通学中
唯「のーどーかーちゃーん」ガバッ
和「ちょっと唯、いきなり抱きつかないでよ」
唯「えへへ〜 目の前に和ちゃんがいたんだもん」
和「まったく」
唯「そうだ、和ちゃん 私決めたよ」
唯「やっぱり言うのはライブ終了後にする」
和「わかったわ」
唯「反対しないの?」
和「唯たちが考えついた結論なら私はそれを尊重するわ」
和「でもなにかあったら私にすぐ頼るように」
唯「うん! ありがとう!」
こうして、時間は流れた。
私は朝学校へいく、昼憂のお弁当を食べる、放課後練習する、夜荷造りと練習のサイクルを繰り返した。
あれ以来毎日和ちゃんは家に来てくれて、アルバムを広げて思い出を語ったり、荷造りを手伝ってくれたりした。
一緒に夕飯を食べもした。
うちに泊まってもくれた。
一緒にお風呂・・・は断られた、和ちゃんのけち。
和ちゃんはときおり何か言いたそうな顔をしていたが、私と憂はあえて気づかない振りをしていた。
そうして、ついにクリスマスライブの前日へと時は進んだ。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 14:42:52.35 ID:Mo8JisrKO
支援
〜クリスマスライブ前日
澪「いよいよ明日だな!」
紬「ええ」
紬「なんだかドキドキしてきたわ」
律「そんなことよりなんでうちの学校はクリスマスまで授業があるんだよ」
澪「明日は授業がないようなものだろ」
澪「それに終業式の後に体育館を使わせてもらえることになってるんだから文句言わない」
澪「ところで唯はどうした?」
紬「それがHRの時にあとで来てくれと先生に・・・」
律「こんどこそ成績の問題だな」
澪「ほぉ よく律が呼ばれなかったな」
律「ひどっ」
紬「そういえば梓ちゃんもまだ来てないわね」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 15:02:08.65 ID:YoKgoEljO
あずにゃんにばれちゃうフラグ?
〜職員室前
梓(うー遅くなっちゃったです)スタスタ
梓(ん、あれは唯先輩と憂の声だ)ピタッ
梓(二人揃って呼ばれるなんてどうしたんだろう)
梓(ここからだとよく聞こえないなぁ)
梓(ところどころ単語が聞こえる)
梓(てんこう ひっこし?)
梓(・・・)
梓(・・・っ!!)
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 15:03:15.62 ID:l9+ORPk+O
あずにゃん号泣フラグ
〜数分後
ガラッ
唯&憂「失礼しました」
梓「唯先輩! 憂!」
唯「わっ!」
憂「梓ちゃん?」
梓「どういうことですか、説明してくださいっ!」
憂「えっと?」
梓「だから転校とか引越しとかのことです!!」
唯「っ!」
唯「聞こえちゃってたんだ・・・」
梓「盗み聞きについては謝ります でもそれより先に説明をお願いします」
憂「うぅ・・・」
唯「・・・わかったよ」
憂「お姉ちゃん!?」
唯「でもそれは音楽室についてから話すよ 憂も一緒に来て」
憂「うん・・・」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 15:27:06.08 ID:Mo8JisrKO
C
唯「・・・」スタスタ
憂「・・・」スタスタ
梓「・・・」スタスタ
ガラッ
律「遅かったなーってどうしたんだみんなそんな顔して?」
紬「ホットミルクティーでいいかしら? 憂ちゃんも飲んで行ってね」
澪「? どうしたんだ? そんなところで立ち止まってないで席に座りなよ」
律「おや? 口を開けば練習練習の澪がお優しいことで」
澪「前日なんだから無理にやらせるよりは適度に休んだ方がいいと思ったまでだ」
梓「・・・着きましたよ お願いします」
唯「あのね、みんな」
唯「私たち引っ越しするの」
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 15:39:05.98 ID:97HwVxhEO
× 澪「前日なんだから無理にやらせるよりは
○ 澪「前日なんだから無理にやるよりは
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 15:41:13.92 ID:BYKbcwibO
来る時が来たか
律&澪&紬「へっ?」
梓「・・・」
律「こんなときに冗談言うなよ唯〜」
澪「そうだぞ みんな本番前でナーバスになってるんだから」
紬「唯ちゃんでも本番前は緊張しちゃうのね」
律「ムギ、その言い方はひどいぞ」アハハ
憂「あのっ!」
憂「本当なんです・・・」
全員「・・・」
律「・・・いつだ?」
唯「・・・え?」
律「いつ引っ越すのかって聞いてるんだよ!」ガタッ
唯「ひっ」
澪「おい律! そんな大声出さなくたって」
律「だってそんな・・・っ!」
紬「それで唯ちゃん、憂ちゃん いつ引っ越しちゃうの?」
唯「・・・」
憂「明日・・・です」
梓「明日って・・・明日はライブじゃないですか!」
唯「うん・・・」
唯「で、でも出発は明日の夜だからライブには十分間に合うよっ!」
律「ふざけんなよっ!!!」ドン
唯「きゃっ」
澪「おい律!」
紬「りっちゃん!」
梓「律先輩!」
律「だいぶ前からわかってたんだろ!? なんで今まで私たちに言わなかったんだよっ!!」
憂「すみません! みなさんに心配かけないようにって私たちで!」
律「心配かけたくないからってか? 笑わせんな!!」ガチャ バタン!
澪「わ、私は律を追いかけてくる!」ガチャ
紬「私も!」バタン
唯「・・・」
憂「・・・」
梓「・・・ヒッグ」
唯「あずにゃん・・・」
梓「グスッ 先輩たちはひどいです エッグ」
梓「そんな重要なことを・・・相談すらしてくれないで・・・ グスッ」
唯「ごめんねあずにゃん!」ギュッ
梓「唯・・・先輩・・・!」
唯「私が・・・みんなに言う事から逃げてたのっ!」ボロボロ
りっちゃんが衝撃の事実を聞いて部屋を飛び出す確率は100%
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 16:22:10.50 ID:AQAQISg4O
唯「私が・・・みんなに言う事から逃げてたのっ!」マルボロ
憂「それを言うなら私もだよ! 私も・・・逃げてた・・・」
憂「お姉ちゃんに任せるだなんて・・・」
憂「つらいことを全部押し付けちゃって・・・」ポロポロ
憂「ごめんね・・・ごめんねお姉ちゃん・・・!!」
梓「憂」
唯「憂・・・あずにゃん」
「「「うわぁあああああぁああああああああああぁああああん!!!」」」
梓「・・・ひとしきり泣いたら少しすっきりしました」
唯「うん」
憂「お姉ちゃん、律先輩たちのところに行かないと・・・」
唯「うん・・・」
ガチャッ
唯「あ、ムギちゃん」
紬「ごめんなさい・・・中での告白は全部聞いちゃったわ」
紬「でも、そのおかげで私も唯ちゃんと憂ちゃんの本音が聞けることができたわ」
紬「あとはりっちゃんと澪ちゃんにも向きあわないとね」
澪「唯・・・」
律「・・・」
唯「りっちゃん澪ちゃん・・・あのね」
律「聞いてたよ」
律「悪かったな」
唯「えっ?」
律「そりゃ言いにくいよな〜」
律「それに一番辛いのは唯たちなのに私ってば飛び出しちゃってさ」
律「でも・・・でもさ それでも私は引っ越すことがわかったらすぐ言って欲しかったんだ」
唯「りっちゃん・・・グスッ」
律「ゆいーーーーーーっ!」ガバッ
唯「!」
律「いつもは唯から抱きついてくるのにな・・・」
唯「グスッ・・・ありがとうりっちゃん」
澪「よしっ、それじゃ練習するぞ」
唯「澪ちゃん」
律「澪・・・」
澪「私たちは軽音部なんだ」
澪「だから音楽が最高のコミュニケーションだろ?」
唯「そうだね!」
紬「明日のライブは最高のものにするわよ」
梓「はいですっ」
唯「憂」
憂「うん、お姉ちゃん 私は先に帰ってるね」
唯「憂には明日最高の私たちを見せてあげるね!」
憂「うん、がんばってね!」
憂「今日はお姉ちゃんの大好物にして待ってるね」
唯「うん!」
その日はそれからずっと練習した。
これほどまでに完全下校時間が恨めしく思えたのは初めてのことだろう。
途中でさわちゃんが来てそれから珍しく最後まで残ってくれた。
もちろんティータイムは行われた。
これがなければ桜高軽音部ではないだろう。
あずにゃんに抱きついては練習、りっちゃんとさわちゃんといっしょに澪ちゃんをからかっては練習、ムギちゃんにおねだりしては練習。
帰りは下駄箱のところで和ちゃんと一緒になってそのままみんなで下校した。
和ちゃんは生徒会の仕事が長引いて偶然と言ってたけれど、抱きついたときには体が冷え切っていたのでしばらくそこで待っていたのだろう。
他愛のない話をし、行きつけの店をまわり、それぞれの家へと別れて行く。
いつも通りで、でもいつもとは少し違う一日を過ごした。
でも、まだ今日でお別れじゃない。
明日がまだあるのだ。
私たちのライブは大成功だった。
強制参加ではないこのライブで帰る生徒は数えるほどしかいなかった。
どうやら私たち軽音部は思ってた以上に存在感を持っていたようだ。
ライブ前のMCで私は観客に転校することを告げた。
そうしたら観客からソロで何か弾いてという要望を逆に告げられ、何も思いつかなかった私はとっさにチャルメラを弾いた。
みんな笑っていた、私も笑っていた。
そこにあった笑いは決して悪意や皮肉は込められていなく、私はここで演奏が出来ることに改めて嬉しさを感じた。
さわちゃんが今日の日のために寝る間も惜しんで作り上げた衣装とともに私たちは持てる限りの力を使って最高の演奏を創り出した。
多少のミスもあったし、リズムが揃わなかったところもあったけれど、私はこれが桜高軽音部最高の演奏だと思った。
最後の曲が終了しても、もう一回のコールは何度も鳴り響き、結局時間をオーバーしてしまって最後の最後まで和ちゃんには迷惑をかけてしまった。
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 17:20:10.62 ID:o6UrhKDnO
支援
ライブが終わり、片付けも終わり、下校時間となって私たちは5人で帰路についた。
もうすでに他の生徒の影はなく、そこには私たちだけの世界が広がっていた。
いつもよりうんと遅めのペースで歩きながら。
私はりっちゃんに軽音部を作ってくれてありがとうと言った。
りっちゃんは私にこれやるよって自分のしていたカチューシャをくれた。
カチューシャを外したりっちゃんは本当にわたしにそっくりで、誰からともなく双子みたいだねと言われた。
そして、部長命令だ、私は休部なんだと言われた。
私は何時までもこの学校の軽音部員なんだと。
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 17:36:13.46 ID:QjQ3WOBwO
律はどこでもイケメンだなあ
それでこそ、それでこそりっちゃんだよ!
しかし本当、良い子達だな
私は澪ちゃんに素敵な詩をありがとうと言った。
澪ちゃんは私に素敵な声をありがとうと言ってくれた。
そして、新曲用の詩を私にくれた。
これは今の軽音部を想定して作ったのだから私が抜けたら完成しないと。
だからこの曲を完成させるためにもいつかまたいっしょにやろうと。
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 17:43:29.80 ID:ZnTQrJ5EO
りっちゃんのカチューシャはちょっと臭そう
私はムギちゃんにいつも美味しいお菓子と紅茶をありがとうと言った。
ムギちゃんは私に無言で微笑みかけてくれた。
私もムギちゃんににっこりとスマイルを見せた。
私たちの笑顔には無理やり笑っているなどという感じは一切なかった。
それだけで十分だった。
私はあずにゃんに師匠兼ライバルでいてくれてありがとうと言った。
あずにゃんは私に抱きついた。
いつも抱きついてくるお返しですなんて言いながら、大好きですと言いながら。
私は桜高軽音部のギターを任せると言った。
あずにゃんは任せてと言ってくれた。
桜高軽音部の将来は安定だろう。
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 17:51:24.81 ID:97HwVxhEO
>私はムギちゃんにいつも美味しいお菓子と紅茶をありがとうと言った。
ひでえwwwww
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 17:53:26.79 ID:7i3k2Apr0
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 17:53:56.39 ID:QjQ3WOBwO
あずにゃんは処女か猫耳をプレゼントすると思った
そして、私は軽音部にありがとうと言った。
私に打ち込めるものを提供してくれて。
私に音楽の魅力を教えてくれて。
私に最高の友人を持たせてくれて。
この部に出会わなければ私の高校時代もほどほどで終わっていただろう。
私はこの経験を生かすと約束した、絶対にここでのことは無駄にはしないと。
そして私はこの街から旅立った。
〜1月某日
えっと、私平沢唯といいます!
たいらのひらに、さんずいに尺のさわに、唯一のゆいで平沢唯です。
って黒板に書いてあるからわかるよね!
今日からよろしくおねがいします。
前の学校では軽音部に所属していて私はそこでギターをやっていました!
見てくださいっ、これが私のギー太です!
ガタッ
―平沢さんっ!
ほえっ!? な、なんでしょう・・・?
―うちの学校でも軽音部があるんですが、部として成立するにはあと一人足りなくて、ちょうどギターがいないんです・・・
だから平沢さん、転校初日で悪いんですけど是非とも軽音部に入ってください!
・・・うん! 今日からよろしくね!
〜fin〜
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:02:09.11 ID:7i3k2Apr0
乙
というわけで終わりです ちなみに初ssでした
読んでくれた人、保守してくれた人ありがとう
途中でもらったレスは真摯に受け止めるぜ
それじゃあノシ
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:03:22.13 ID:97HwVxhEO
盛り上がる部分がなかったな
最後なんか知らんがセリフもなしに駆け足だし
なにを伝えたい、書きたいSSだったの?
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:12:09.52 ID:YoKgoEljO
>>1乙
後半もっと頑張ったら良かったかも
なんにせよおもしろかったよ
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:15:28.54 ID:o6UrhKDnO
>>136 完全に同意
普通は別れのシーンをセリフ付きで盛り上げる
引っ越しすることを生かせてない
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:19:28.05 ID:Mo8JisrKO
もしも転校した先の部活でもまったり感全開にしてたらと思うと・・・
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:24:24.95 ID:V3MOaKVLO
乙
書くの初めてなのに面白いかったよ。
また何か書いてくれよ。
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 18:35:05.51 ID:7bbb9CT6O
乙
乙
けいおん!に登場する女の子達の魅力、あらためてわかったよ
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 19:01:53.57 ID:nWoljgQR0
乙!
やっぱりSSもほのぼのが一番
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 19:14:55.05 ID:xZY7XzAaO
初SSでこれは秀逸
楽しめた
乙
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/23(水) 19:21:20.65 ID:7i3k2Apr0
ベタな題材を使った割に意外性がないというか予定調和すぎたかもな
次回はもうちょっと捻ったらいいさ
でも死ぬとか夢とかはナシで頼む
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
唯「SOS…団…?」