1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
l三`ー 、_;:;:;:;:;:;:j;:;:;:;:;:;:_;:;:;_;:-三三三三三l
l三 r=ミ''‐--‐';二,_ ̄ ,三三三彡彡l_ 代理・・・
lミ′  ̄ ー-'" '=ミニ彡彡/‐、ヽ
l;l ,_-‐ 、 __,,.. - 、 彡彡彳、.// Connect・・・
_______∧,、_‖ `之ヽ、, i l´ _,ィ辷ァ-、、 彡彡'r ノ/_ ______
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄'`'` ̄ 1  ̄フ/l l::. ヽこ~ ̄ 彡彳~´/  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ヽ ´ :l .l:::. 彡ィ-‐'′
ゝ、 / :. :r-、 彡′
/ ィ:ヘ `ヽ:__,ィ='´ 彡;ヽ、
_,,..-‐'7 /:::::::ヽ _: :_ ヽ ィ´.}::ヽ ヽ、
_,-‐'´ { ヽ:::::::::ヘ `'ー===ー-- ' /ノ /::::::ヘ, ヽー、
2 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:09:29.82 ID:YUkHWuWw0
代理さんありがとうございます
長いです
風邪引いてるんで途中で消えたらそのまま落としてください
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:11:15.13 ID:EP/xctG4O
待っていた、しえんぬ
4 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:11:55.02 ID:YUkHWuWw0
5 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:14:20.26 ID:YUkHWuWw0
( ^ω^)ブーン系小説の没ネタを公開しあうようですより
41 名前:VIPがお送りします:2008/10/26(日) 00:45:42.04 ID:pMQ9zFIa0
没ネタ投下
( ^ω^)Connect!のようです
高校生のブーンは、いつもの帰り道で黄色い宝石を拾う。宝石を家に持ち帰り、寝ると夢に神様(ハイン)が出てくる。
ハインの話によると、神様たちがブーンの通う高校の宝石を拾った生徒たちに戦いをさせ、誰が勝つか賭けをしている。
その代わりに、「戦っても相手は死なない」「勝ったものの願いを一つ叶える」という条件をつける。
そして、宝石は「コネクター」という、「武器」と「属性」を「接続」するためのものだということを聞かされる。
宝石を奪いあう戦いの中、果たしてブーンは勝ち残れるのか?
( ^ω^):2年生。剣道部所属。「雷」と「竹刀」を「接続」している。
('A`):2年生。サバゲー部所属。「炎」と「マシンガン」を「接続」。ブーンの友人。
川 ゚ -゚):2年生。弓道部。「氷」と「弓矢」を「接続」。ブーンの友人。
(,,゚Д゚):3年生。ボクシング部。「鉄」と「グローブ」を「接続」。
その他:未定
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:14:23.77 ID:QkQLKmzDO
てめぇ、今さらノコノコ来やがって。
ずっと待ってるんだぞコノヤロー。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:15:08.68 ID:eCbDZrzzO
まだ終わって無かったんだ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:15:16.62 ID:rC7qj8k5O
支援
9 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:17:29.30 ID:YUkHWuWw0
ジョルジュは二人の心を揺さぶるつもりでその言葉を放った。
しかし、予想に反し、男はおろか、女のほうもあまり表情に変化は無い。
一瞬不安になるも、確かにここで相手から渋沢が死んだ、と聞かされても自分の心に変化はないだろうと思い至る。
確かに、その程度のものなのかもしれなかった。
フサギコは、持っていた大布を一度、大きく広げ、
ペルシィーナは大槌を握りなおした。
空に開いた巨大な穴からは僅かに光が差し込んでいた。
突き抜けた巨大な鉄製の球が落下してこないところを見ると、リリが長岡を巻き込む可能性を危惧してすぐ解除したのだろう。
長岡はそのことに、心の中で感謝しながら、二人を睨みつけた。
フサギコの、経験したことのない不思議な威圧と、ペルシィーナの飄々とした態度。
そして何よりも二人の絆を見ているようで、心が落ち着かなかった。
_
( ゚∀゚)(大丈夫だ。大丈夫)
長岡は、拡声器を握り締めた。
キモい消えろパー速でやれ
11 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:21:15.40 ID:YUkHWuWw0
( ^ω^)Connect!のようです
第十八話 ミ,,゚Д゚彡「おっぱい」 宝玉争奪戦E
12 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:25:00.06 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「…………」
彡*゚ー゚ミ「フサ、大丈夫か?」
ミ,,゚Д゚彡「あ、ああ……」
変化が無いように見えたフサギコの不安に気付いたのは横にいたペルシィーナのみ。
彼女はフサギコが考え過ぎる癖を持っていることを知っていた。
ゆえに思考が暴走していないか。それを心配したのである。
彡*゚ー゚ミ「考えすぎるなよ」
ミ,,゚Д゚彡「分かってる」
しかし、そうは言ってもフサギコの脳裏には殺されたぃょぅの姿が想像のものとして存在している。
仮に今の情報が事実だとすれば、
ミ,,-Д-彡(いや、考えるな……考えるな……)
ミ,,゚Д゚彡「ペル……」
彡*゚ー゚ミ「あいな」
ミ,,゚Д゚彡「大丈夫か?」
彡*゚∀゚ミ「バカだからよくわかんない!!」
ミ,,゚Д゚彡「そんぐらいがいいな」
ミ,,゚Д゚彡「ただ、急ぎの用事になった」
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:25:32.70 ID:N7tWImnfO
まとめ読み返してたらブログで投下と聞いて
14 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:28:41.43 ID:YUkHWuWw0
彡*゚ー゚ミ「おうおう?」
ミ,,゚Д゚彡「作戦モタリケと作戦ゴレイヌどっちがいい?」
彡*゚ー゚ミ「んーゴレイヌ!!」
ミ,,゚Д゚彡「了解さん!!」
フサギコが叫ぶのと同時に、ペルシィーナが思い切り天井を叩いた。
瓦礫が雪崩のように降り注ぎ、【響】と【轟】の効果により、巨大な振動が生み出され、長岡、リリは一瞬身動きを奪われる。
同時に不安感から、反射的に足元を確認してしまい、顔をあげたとき、そこは粉塵に包まれていた。
_
(;゚∀゚)「まじぃ……」
そう思い、すぐさま拡声器に向け叫ぶ。
_
( ゚∀゚)「フサギコ、ペルシィーナ、二人とも【止まれ】!!!」
しかし、その行動すでに遅く。
粉塵を突き破るようにして巨大な球体が迫る。
それが圧縮された大布であると気付くのと、ジョルジュが反射で避けるのはほぼ同時であった。
15 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:31:48.08 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀゚)「ラッキー!!!」
大布の塊は、自分を今完全に通過した。
つまり、今現在フサギコは所有すべき武器を手放した状態にある。
女のほうは分からなかったが、粉塵で視界が奪われているのは同条件。これを攻めない手は無かった。
駆け出そうとした瞬間、背後で、トン、という柔らかい音と強烈な気配を感じる。
意思に反し振り向いた先に信じられないものを見た。
本来、壁に突き刺さるはずであったフサギコの圧縮された大布が解かれていた。
さらに、それを身に纏うようにしてペルシィーナが姿を現し、リリに向かい槌を振りかぶっているところだった。
_
(;゚∀゚)(野郎!!中にあいつを隠してぶん投げやがった!!!)
瞬時にジョルジュに脳が回転し始める。
最良の手段は何か。リリを守るその手段、算段を考える。
だが、考えるのよりも早く体は急停止の姿勢から駆け出していた。
しかし、
ミ,,゚Д゚彡「お前の相手は俺だよ」
肩を鷲掴みにされ、向いた先に、手ぶらのフサギコがいた。
筋肉が浮き上がる。身長190を越し、大木のような、巨岩のような男が拳を持ち上げた。
16 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:35:10.58 ID:YUkHWuWw0
それでもジョルジュは躊躇わなかった。
己の身を守ることよりも、ただ、拡声器を握り締め、天に向かい叫んだ。
_
(;゚∀゚)「ペルシィーナ!!!!“バンザイをしろ!!!!”」
ミ,,゚Д゚彡「おらぁっ!!」
振り下ろした槌。空中にいた状態から、体が自分の意思とは関係なく動き出す。
あとわずかで触れていたというのに、振り上げられた両腕のせいで、槌は空中を舞い、開いた穴からほぼ垂直に夜に昇った。
それと同時に、ジョルジュの顔面にフサギコの固めた拳が突き刺さった。
防御することを完全に捨て、開いた口に、渾身の一撃が食い込む。
開いた顎を正確に捉えただけでなく、巨大な体躯から放たれた拳は、ジョルジュを吹き飛ばすには十分だった。
ペルシィーナが間抜けな体勢のまま、リリの背後にべちゃりと落ちるのと、
吹き飛んだジョルジュが壁にぶち当たるのは同時。
それでも、リリは顔をあげることすらしなかった。
まるで、自分が元からそこに存在していた一つの銅像であるかのように、生物として動作を止め、ただ機械的に指先だけを動かしている。
ミ,,゚Д゚彡(こいつ……)
すぐリリに向かい駆け出したフサギコの視界の端を黒が襲う。
反射が後ろに体を跳ねさせる。ペルシィーナも同じように跳んでいた。
言葉を圧縮した大量の矢が両者を包み込み、ただ、リリに対して距離を取るしかなかった。
視界を染めるほどの矢の攻撃は、それでも彼女にだけは掠りもしない。
キタ━━━━━━(゚∀゚)━━━━━━!!!!
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:36:44.72 ID:8YGYcEWVO
夜までかかるのか
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:37:43.12 ID:2RJwG6N+0
一応ブログ見といて良かった
20 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:39:09.45 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡(…………)
それに対し、僅かな尊敬の念を覚えながらフサギコはバックステップをし続ける。
矢の雨が僅かに止んだ隙に、ペルシィーナは駆け出した。
フサギコの大布を鷲掴みにして、奔る。
上空から、ひゅるるるる、と高い音がし、フサギコの目の前で、回転しながら落下する槌を華麗に受け止めると、その胸に飛び込んだ。
彡*゚∀゚ミ「ゴレイヌでも駄目だぞ」
ミ,,゚Д゚彡「そうだな」
フサギコの周りをくるくるとペルシィーナが回転する。
楽しそうな口調とは裏腹に、あと僅かで攻撃が届かなかった悔しさが、つい、槌を握る手に伝わってしまう。
ジョルジュがゆっくりと立ち上がった。
手の甲で口元を拭い、溜まった血を吐き出す。欠けた歯、折れた歯、それぞれが混じり合い、不協和音となって地に落ちた。
ミ,,゚Д゚彡「あんた……すごいな」
睨みつけるジョルジュに対して思わず言っていた。
嘘偽りは一つとしてない、本当に純粋な感嘆の言葉だった。
_
(#)゚∀゚)「はぁ?」
ミ,,゚Д゚彡「彼女を意地でも守ろうとするその姿勢……すごいと素直に思う」
21 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:43:09.56 ID:YUkHWuWw0
_
(#)゚∀゚)「はぁ?」
ミ,,゚Д゚彡「彼女を意地でも守ろうとするその姿勢……すごいと素直に思う」
_
( ゚∀゚)「…………」
彡*゚∀゚ミ「ペルんがすげぇし!!」
ミ,,゚Д゚彡「俺が殴ろうとしたとき、一片も躊躇うことはなく、彼女を優先した」
彡*゚∀゚ミ「ペルもそうするし!!フサやばかったらなんとかするし!!!」
ミ,,゚Д゚彡「殴られたあとも、すぐ俺たちの攻撃を矢の雨で防いだ」
彡*゚∀゚ミ「ペルもフサが苛められてたらちゃんと先生呼ぶし!!」
ミ,,゚Д゚彡「しかもその攻撃は、あの子に当てなかった。あれほどの攻撃量を全て正確に操った」
彡*゚∀゚ミ「警察も自衛隊も救急隊員もFBIも何でも呼ぶし!!ダイオード呼ぶし!!!」
ミ,,゚Д゚彡「…………」
彡*゚−゚ミ「ペルんが凄いもん!!!」
_
( ゚∀゚)「…………」
22 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:45:53.97 ID:YUkHWuWw0
ミ゚Д゚,,彡「ごめん。ちょっと黙っといてくれない」
彡*゚−゚ミ「すごいし」
ミ゚Д゚,,彡「わかった。怒ってるのはわかったから。
ペル凄いし。それに超可愛い。ヤバ可愛い。マジ自慢の彼女。パスタも作れるし家庭的なお前最高」
彡*゚ー゚ミ「ふふん」
_
( ゚∀゚)「アンタも苦労してんな……」
ミ,,゚Д゚彡「――だが、気になる。あまりにもその感情は直情的過ぎる。何か裏があるようにしか思えない」
_
( ゚∀゚)「何が言いたいんだよ」
ミ,,゚Д゚彡「アンタは、アンタがここに来てから俺はずっと寒い」
ミ,,゚Д゚彡「嘘は負の感情だ。負の感情は人の心を冷やす」
ミ,,゚Д゚彡「それなのに、今の行動はどう考えても人の心を冷やす人間がやることじゃない」
ミ,,゚Д゚彡「アンタは凄い。だが何かを隠してる。俺の前じゃ嘘は通じない」
_
( ゚∀-)「なんだよ」
ミ,,゚Д゚彡「はっきり言う。それがアンタの弱点になりえる」
23 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:49:39.19 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「アンタは凄い。だから俺はアンタをちゃんと倒す。そのためには、当然その弱点を突くつもりだ。
後になって卑怯だなんて言わないでくれ」
ミ,,゚Д゚彡「俺の体がでかいのも。嘘が見抜けるのも、全部生まれ持った能力だ。それを、思い切り使ってあんたを倒したい」
_
( ゚∀゚)「…………」
ミ,,゚Д゚彡「ペル」
彡*゚ー゚ミ「あい」
こりこりとペルシィーナの首筋を撫でながらフサギコは言う。
ミ,,゚Д゚彡「“どっちがいい?”」
彡*゚ー゚ミ「もっかいゴレイヌ」
_
( ゚∀゚)「やらせると思うのかよ」
ミ,,゚Д゚彡「アンタの【実行】の能力は、見ていた限り、アンタ自身他の能力を使わないことがリスクになっている?違うか?」
_
(;゚∀゚)「は……」
ミ,,゚Д゚彡「あたりだな。何となく動きを見ていればわかるさ。
それをやってもいいが。俺はそれよりも早く動く。仮に俺が遅くても、ペルが【吸い込み】を発動すれば、動かなくとも、やれることはたくさんある」
ミ,,゚Д゚彡「とっとと次の能力使えよ」
_
(;゚∀゚)「なっ……」
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:52:08.02 ID:N7tWImnfO
作戦シエンヌ
ドラゴレイヌ
26 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:53:03.01 ID:YUkHWuWw0
ジョルジュの驚きの隙を突くようにして、粉塵が立ち昇る。
再び、ペルシィーナが天井を砕いた。
自分を見透かされているような不可思議な感情から、ジョルジュは武器を手に取ることを止め、二歩、後ろに跳んでいた。
それは確実に恐れであった。
しかし、ジョルジュはそれを恐れではなく、自身の注意深さの表れであると考え、ただリリを守ることに全神経を集中させた。
_
( ゚∀゚)(きた……!!)
疾駆した、布の塊が粉塵を突き破る。
言った通り、同じ攻撃。連携するゆえ、起こる弊害。応用が効かないのだ。
ジョルジュは視認と同時に、拡声器を構え、睨んだ。
_
( ゚∀゚)「【固形化】……」
機関銃の如く、言葉が形を持ち、弾丸となって降り注ぐ。
雨は全て空中で大布を打ち抜いた。
が、
それを先読みしていたフサギコが加速から飛躍を見せ、打ち抜かれた大布を右腕に纏った。
当然、そこにはそれしかない。
フサギコがほとんど殴るようにして身に纏ったことに、ジョルジュは驚きを隠せなかった。
_
(;゚∀゚)「女は!?」
宙を跳んだフサギコ。
その背後から影が奔る。いや、黒い線が真横に伸びた。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:56:05.67 ID:iSrieWSgO
シエーン
28 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 15:56:55.58 ID:YUkHWuWw0
彡*゚皿゚ミ「に゙ぃぃぃぃいいいいいいいいいいい」
粉塵の奥から、奥歯を噛み締め、室内ギリギリまで伸ばした槌を振り回すペルシィーナの姿が現れた。
風が吹く。その両者の姿が浮かび上がる。
上から光を纏った大布を右手に纏う男が迫る。
下からは、大槌を限界まで引き伸ばした女が迫る。
_
(;゚∀゚)「ま、じ、かよ!!!!!!」
フサギコの拳を避ければ、自分の身は確実だ。
しかし、振り回した大槌の円周上、その最短にはリリがいる。
彼女を助けるため、駆け寄ると、フサギコに背を見せることになる。
「止まれ」と命じたところで、ペルシィーナの【吸い込み】の範囲は、既に及んでいるかもしれない。
_
(;゚∀゚)(すげぇ疲れるけど……)
悩んでいる暇はなかった。
ジョルジュは、右拳を、拡声器にぶつけ、叫ぶ。
その中指にはめた指輪が光を放った。
_
( ゚∀゚)「拡声器と――」
迫る二つの影。
しかし、心は落ち着き、大きく息を吸い込んでいた。
しえん
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:58:51.25 ID:JMup1ZntO
釣りかと思った
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 15:59:30.71 ID:EP/xctG4O
32 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:01:08.82 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀゚)「【突風】の接続――!!!!」
息が拡声器を通して爆発した。
文字も無い、形もない、しかし、広範囲かつ不可避の津波が二人に襲い掛かる。
吐き出したジョルジュでさえも背後に飛んでしまうような衝撃が、世界に広がった。
彡;*゚∀゚ミ「なはん!!」
ミ;,,゚Д゚彡「うおっ!!」
巨人の手の平に張り手をされたような衝撃。
抗う暇も無く、二人は風に吹き飛ばされ、当初の位置よりも遥かに後方に吹き飛ばされた。
_
(;゚∀゚)「まだかよ――」
_
(; ∀ )「――リリちゃん!!」
額から汗を零しながらジョルジュが叫んだ。
その声に、応える様に、リリは、ヘッドホンをゆっくり外して、静かに顔をあげた。
⌒*リ´・-・リ「下方用意」
_
( ゚∀゚)「よっしゃああああああ」
瞬間、破られたスケッチブックが宙を舞う。
吹き飛ばされたフサギコは、落下しながらそれを確認。
落下予定地点にはペルシィーナが壁に叩きつけられたまま、間抜けにフサギコを見上げている。
ジョルジュだけが静かに笑っていた。
33 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:03:33.61 ID:YUkHWuWw0
そして、放たれる。
⌒*リ´・-・リ「スケッチブックと【創造】の接続――」
一つの部屋にしては広すぎる空間。
リリの投げた一枚が床に吸い込まれ、そして光を放った。
半面。ジョルジュとリリから確実に一線を引き、それでもフサギコとペルシィーナを犯すには十分なほどの範囲で光が彼らを包んだ。
地から、何かが生えた。いや、突き出した。
一本、二本、と顔を出したかと思うと、瞬き一つの合間に千本に化ける。万に化ける。臆に化ける。
突き出したのは数え切れぬほどの刃。
逃げることも、避けることも、全ての行為を一瞬にして奪いつくした。
_
( ゚□゚)「…………」
⌒*リ´・-・リ「頑張っちゃいました」
天井にまで切っ先が触れるほどの刃の森。
埋め尽くされた黒の隙間に、当然二人の姿は見えない。
_
(;゚∀゚)「しししししっし死んだ?」
⌒*リ´・-・リ「かもね」
_
(ii゚∀゚)「ちょーリリちゃん!!そういうのは無しにしようって言ったじゃん!!
しかもこれ宝玉どうすんの!!死体とか俺見たくないんだけさぁ!!!」
⌒*リ´・-・リ「だって……」
34 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:07:30.20 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀゚)「んはあい!!」
⌒*リ´・-・リ「だって、長岡ピンチだったろ……?」
_
( ゚∀゚)「…………ッ!!」
それはそうだった。
実際、あのままであれば押され、自分はおろか彼女にまで攻撃が及ぶことになる。
だが、だからといって、
_
( ∀ )「…………そ」
ジョルジュが口を開いたとき、剣の森から、強烈な音が響いた。
ビギィン、と何かが炸裂するような音が奥から届く。
慌ててジョルジュとリリはそちらに顔を向けた。
一見、それに変化は無い。だが、断続的に続く強烈な音が徐々に大きくなった。
最高潮まで大きくなったとき、その表面が破裂した。
破片が降り注いだが、ジョルジュは防ぐこともせず、ただその光景を見つめていた。
ミ,,゚Д゚彡「…………」
体中血に塗れたフサギコが、右腕に巻きつけた【鋼】の大布で、剣を叩き割っている姿を。
頬は切れ、顔色も悪い。抑えた肋骨が痛むのか、歯を噛み締めている。
巻きつけた大布自体も、すでに大きな穴が開き、ろくに形として保っていなかった。
35 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:11:23.06 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀゚)(よかった)
本来自分が喜ぶべきではないのに、ふと彼が生きていたことに対し、安心してしまった。
ジョルジュはそれが自分の甘えとも慢心とも思わなかった。
ただ、自分がそうであることに対し、何も深いことは考えない。良くも悪くもそれがジョルジュだった。
ミ,,゚Д゚彡「ペル。出て来ていいぞ」
フサギコの開けた穴から、ペルシィーナがひょこりと顔を出した。
血塗れのフサギコに対し、その傷が少ないことから、おおよそのことは見当がついた。
見当はついたのだが、それが本当のことだと考えられない。
ジョルジュはともかく、少なくとも、リリには理解出来なかった。
⌒*リ;´・-・リ「な、なんで……。なんで、あたし……、ちょう頑張って絵かいたのに……。なんで……」
ごほ、ごほ、と数度咳き込んでからフサギコは言葉を選んだ。
同時に自分の体の調子も確かめる。右足、左足。両足は問題が無かった。
皮膚を裂いた傷は数多いがそれが致命となることはない。
ミ,,゚Д-彡(ただ、肋骨が何本かいかれたな……)
⌒*リ;´・-・リ「ねえ!なんでなの!!!」
ミ,,゚Д゚彡「なんてことはねぇ。ただ防いだだけだ」
⌒*リ;´・-・リ「だって……」
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:11:31.40 ID:AswE9Icl0
待ってた支援
羊羹も待ってる
37 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:14:23.24 ID:YUkHWuWw0
リリの能力は強力ゆえ、制限も大きい。
【創造】は、そこに無い存在を生み出す能力。
【現実化】は、そこに有る存在を変化させる能力。
どちらにしても、一筆目からリリはその場から動けない。動くと同時に能力は全て解除されてしまう。
さらに、書き溜めすることは不可能であり、必然的に、丸裸になってしまう。
しかし、時間をかければかけるほど。細部を書き込めば書き込むほどその威力は増す。
当然、リスクは高まるが。
それを補うのがジョルジュである。
必殺を持っていないジョルジュにとって、リリ以上に自分と合っている能力はないと確信している。
⌒*リ;´・-・リ(だって、防げるはずないもん!!【鋼】の能力はさっき見たから、あれを突き破るぐらいの威力はもってるはずなのにっ!!)
⌒*リ;´・-・リ(【流し】だって、避けても次が来るように、逃げ場を潰した……!!)
⌒*リ;´・-・リ(あんなに時間もかけたのに……)
⌒*リ;´・-・リ「なんで!!!」
ミ,,゚Д゚彡(こいつは男の方と違う。本能よりも理性をとる人間だ。だから、その理性に自信を持ち、崩れたときの動揺は大きい)
ミ,,゚Д゚彡(戦いの最中。男を信頼して全く逃げなかったのがいい証拠)
ミ,,゚Д゚彡(今揺れてるなら、これを利用しない手は無い)
久しぶり支援!
39 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:18:24.24 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「生憎だな嬢ちゃん」
ミ,,゚Д゚彡「実は……俺の武器、この大布じゃないんだ……」
⌒*リ;´・-・リ「はっ!?」
彡*゚◇゚ミ「何!?」
ミ゚Д゚,,彡「君は知ってるでしょ」
彡*゚ー゚ミ「構ってくれないから」
ミ゚Д゚,,彡「後で構ってやるから」
ミ,,゚Д゚彡「俺の本当の武器は――」
ミ,,゚Д゚彡「――繊維」
⌒*リ´・-・リ「え」
ミ,,゚Д゚彡「“最も便利だと思ったものを会ったばかりの人間に教えるのは得策とは思えない”」
ミ,,゚Д゚彡「布もそうだが。服にだって能力を使うことが出来る。
たしかにあんたの攻撃はやばかった。布一枚【鋼】化させたところで防げない。
だから、俺の着てる服。ペルの着てる服。全て【鋼】化させて防いだ。アンダーシャツ。ワイシャツ。セーター。ブレザー。壁がたくさんだ」
ミ,,゚Д゚彡(尤も、それだけじゃ突き出した衝撃はもろで喰らうから【流し】た。それでも肋骨は何本か折れたんだが)
ミ,,゚Д゚彡「だから、俺たちに一撃を与えるのは難しいと考えろ」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:20:07.70 ID:+zV5X8DmO
支援!
41 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:22:36.45 ID:YUkHWuWw0
_
(;゚∀゚)「…………」
ミ,,゚Д゚彡「その様子だとわかってるみたいだな」
僅かな発光と共に、フサギコとペルシィーナの背後にある剣の山が消え去った。
残ったのは、天井を砕いた大量の瓦礫。砂埃。
ミ,,゚Д゚彡「そうだ。お前は全然信じてなかったようだが俺の能力はもう一つある」
ミ,,゚Д゚彡「人の嘘が分かる」
ミ,,゚Д゚彡「さっきのが作戦モタリケだ」
_
(;゚∀゚)「…………」
そうだ。
奴らは言葉で行動を通わせ合っていると思っていた。
一度目、さらに二度目。だが、一度目と同じ作戦のはずなのに、二度目は完全に行動が変わっていた。
一瞬の躊躇いもなく、陰に隠れて作戦を立てるわけでもなく。
そうだというのに、確実に、ほんの躊躇いもなく、完璧に動いた。
ミ,,゚Д゚彡「“俺はペルの嘘を読んだんだ”」
_
(;゚∀゚)(こいつ……まずい)
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:22:56.80 ID:kRkEiCjxO
支援!!
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:24:13.75 ID:0/c6BZeAO
支援支援支援!!!
44 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:26:45.43 ID:YUkHWuWw0
こいつらが言葉を交し合っている限り、こちらの心は確実にぶれてしまう。
どれだけ気にしないようにしても、聴いてしまった以上、心が動く。
_
(;゚∀゚)(一方的な精神的暴力だ)
ミ,,゚Д゚彡「分かってきただろう?」
⌒*リ;´ - リ(大丈夫大丈夫大丈夫)
⌒*リ´・-・リ「長岡考えるな。考えることなら私に出来る。お前はただ……私を守れ!!!」
_
(;゚∀゚)「分かってる!!!」
ミ,,゚Д゚彡「嘘だ。お前は今不安になってる」
⌒*リ#´・-・リ「黙れ!!繊維がなんだ。実際さっきの攻撃で大布はボロボロ。
服を変化させることが出来ても、顔や手は出てる。攻める手はたくさんあるから大丈夫だ!!!」
ミ,,゚Д-彡「寒いぜ。虚勢はもう少しおっきくなってからだな」
彡*゚∀゚ミ(味方で良かった18の秋)
_
(;゚∀゚)「わかってる……」
⌒*リ;´・-・リ「長岡!!別に勝たなくてもいいんだ!!宝玉さえ奪えばそれで終わる。いいか!次で決めるから、とっとと構えろ!!!」
ミ,,゚Д゚彡(いい具合だ)
45 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:29:53.05 ID:YUkHWuWw0
完全に流れを掴んだ。
このままいけば確実に隙は生まれる。女が絵を完成させるまでにその隙をつける。
いざとなったとき用に攻める手を一つ考えていたが、それもまだ使わなくていい。
この勝負、勝った。
ミ,,゚Д゚彡(……悪いな)
彡*゚−゚ミ(またあとで後悔しそうなことしてるな)
⌒*リ;´・-・リ「長岡!!私は次を描く!!行くぞ!!!!」
_
(;゚∀゚)「おう!!!」
ミ,,゚Д゚彡「ペル」
彡*゚ー゚ミ「じゃあ次は……作戦ゴレイヌ!!」
ミ,,゚Д゚彡「おぅけいゴレイヌ」
ヘッドホンを頭につけたリリ。
一度不安そうに後ろを見、そして拡声器を構えなおしたジョルジュ。
楽しそうにフサギコの周りをくるくる回っていたペルシィーナ。
大布を再び右腕に纏ったフサギコ。
四者が睨み合った。
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:29:58.83 ID:N7tWImnfO
支援
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:32:50.39 ID:JMup1ZntO
ほんと戦闘シーンの描写上手いな。
支援
48 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:33:40.27 ID:YUkHWuWw0
そしてそれはやってきた。
49 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:36:11.78 ID:YUkHWuWw0
まるで全員が黙り込むのを待っていたかのようだった。
張り詰めた静寂を突き破る、カタンという音。
一度それが鳴ると、もう止まらなかった。
カタカタカタカタと響き続け、四人の視線はそれを追い求めて宙を舞った。
飛ぶ虫を捕らえるように、視点は定まることが無く、ようやくそれが両者の中点であることに気づく。
落ちていた瓦礫が震えている。
重なった大小の破片が零れ落ちる。
_
(;゚∀゚)「なんだ?」
ずず、ずずと何かが這い出した。岩を押し退け、その身を伸ばした。
地から溢れ、その身を天に伸ばす。
最初に球体が現れた。次にポールが現れた。しかもそれは二本。しかし、片方に球体は存在しない。
四人がつい呼吸を忘れてしまうほどそれを見つめていた。
突如として現れた。宝玉の存在を、見つめていたのだ。
ミ,,゚Д゚彡(まずいっ!!)
唯一、その現象を理解したのはフサギコのみ。
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:40:28.00 ID:N7tWImnfO
しえんぬ
51 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:40:30.74 ID:YUkHWuWw0
決戦前に決めた作戦内容の一つに、宝玉を隠すというものがあった。
自軍の宝玉に触ることが出来ない。もし触るとしたら、それは奪還のときのみで、定位置から動かすことは出来ない。
ゆえに、内藤はそれを隠すことにこだわった。不可能と思われていることが現実に起これば、それはおもしろいかもしれないと考えられたからだ。
考えの末、内藤はある能力にいきついた。
( ^ω^)「おいミルナ。ちょっとこいつ、【沈め】てみろよ」
( ゚д゚ ) 「とってもがんばります……」
そうしてミルナの能力により、徐々にだが宝玉は沈み、その姿を完全に隠すことに成功したわけである。
ミ,,゚Д゚彡(考えられることは)
無意味にミルナが能力を解除するとは思えない。
しかもほとんど放置の形をとるこの能力は無意識下にあるので、疲労が少なく、24時間は確実だと言っていた。
ゆえに、今ミルナは死んでしまった。もしくは瀕死の状態にあるということ。
ぃょぅが死んだ。ミルナが死に掛け(あるいは死んでいる)。
つまり、今ここで宝玉が出現した以上、奪取されるわけにはいかない。
早めにこいつらを潰さなければいけない。いけなくなった。
ミ,,゚Д゚彡(違う……)
52 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:43:54.05 ID:YUkHWuWw0
こいつらの能力を使えば俺たちを足止めすることなんて容易い。
可能性……、そうだ、ドクオとクー。あいつらだって簡単に突破された。
倒すのじゃ遅すぎる。
じゃあなんだ。ここから駆けて、相手をぶん殴る。違う音の速さに負けてしまう。
ペルの【ぐんぐん】を使う。それも遅い。【吸い込み】、この距離じゃ俺にも影響が及ぶ。
第一、可能性として二人が戦闘不能にあり、こちらの勝利を聞いていないこの状況で、自軍の宝玉を奪われることは死を意味している。
ミ,,゚Д゚彡(この一手を間違えることは許されない)
この間おおよそ一秒。
フサギコ。考えるというよりも、本能で悟った瞬間である。
だからこそ、ジョルジュが、ペルシィーナが、未だ驚いているこの状況で、武器を用いた攻撃に転ずるのはあまりに愚かだった。
ミ,,゚Д゚彡(この一手で、流れを保つ)
ミ,,゚Д゚彡「おっぱい」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:46:10.27 ID:EP/xctG4O
おっぱい…だと…支援
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:47:35.67 ID:KUFgzA9UO
ktkr!
55 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:47:42.41 ID:YUkHWuWw0
彡*゚゚д゚゚ミ「フサが壊れた!!!」
ミ,,゚Д゚彡「スパッツにしてもそうだが、アンタ別に好きじゃないだろう?」
_
( ゚∀゚)「ハァ?好きだけど」
ミ,,゚Д゚彡「違う。あんたの心はそう言ってない。矛盾している。何故だ。理性が前に出てきている」
_
( ゚∀゚)「お前、何言ってんだ」
ミ,,゚Д゚彡(食いついた……。ここから潰しにかかる)
ミ,,゚Д゚彡「それを踏まえて、後ろの嬢ちゃんとは付き合っているのか?」
_
( ゚∀゚)「てめぇにゃ関係ねぇよ」
ミ,,゚Д゚彡「違うのか。そうか。だが、後ろの嬢ちゃんは間違いなくお前のことを好きだ。愛してると言ってもいい」
フサギコの言葉にもリリは動きを止めない。
小さな頭を覆うヘッドホンを外すことすらせずに、スケッチブックに向かい続ける。
ジョルジュは、一瞬リリを見るも、すぐフサギコを睨み付けた。
その顔にはあからさまな焦りが見え、額から一滴、汗を零した。
56 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:50:36.00 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「お前は【実行】を使うとき、必ず俺たちの名前を叫ぶ。多分それはリスクだ。
だが、当然俺たちは今が初対面。何故名前を知っているか。しかも最初にそれを言ったのは嬢ちゃんだ」
ミ,,゚Д゚彡「多分嬢ちゃんの性格上、お前の能力を活かすため、全校生徒1200人の顔と名前を覚えた。すげぇ努力だ。愛の賜物だな」
_
(#゚∀゚)「黙れ……」
ミ,,゚Д゚彡「今、お前はそれに対して申し訳なく感じている。労力を惜しまなかったことじゃない。愛に愛で応えられないことにだ」
ミ,,゚Д゚彡「ここで改めて聞きたい。“お前の願いはなんだ?”」
_
(#゚∀゚)「答えるかよ……」
ミ,,゚Д゚彡「そうだ。答えなきゃいくら俺でも分からない。だが、聴力を奪わない限り、この声は届く」
ミ,,゚Д゚彡「恋人がいたのか?」
_
(;゚∀゚)「くっそぅ!!」
ジョルジュが、その声を聞かぬよう両耳を手の平で覆った。
ミ,,゚Д゚彡「家族か?」
_
(; ∀ )「ああああああああああああああああああ」
ミ,,゚Д゚彡「親友。尊敬していた人間。夢。過去の思い出。未来。病気」
_
(; ∀ )「ああああああああああああああああああああああああああああああ」
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:50:52.74 ID:N7tWImnfO
C
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:51:38.84 ID:KUFgzA9UO
支援
59 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:54:37.69 ID:YUkHWuWw0
ジョルジュが叫び続け、フサギコの声を掻き消した。
もはや能力を使うことも忘れ、ただその声から己を遠ざける。
フサギコは、それらしいと思う単語を言い続け、ジョルジュが息を切らせるまで待っていた。
ミ,,゚Д゚彡(自分でやってても気持ちのいいもんじゃねぇな)
_
(;゚∀゚)「はぁはぁ」
ミ,,゚Д゚彡「恋人と言ったとき、お前の心はぶれた。次に尊敬していた人間と言ったとき、最もひどく怯えた」
ミ,,゚Д゚彡(尊敬していた人間……尊敬……部活か。私生活だったら別の方法を使わなきゃならねぇ)
_
(;゚∀゚)「てめぇ……それ以上口開いてみろ……」
ミ,,゚Д゚彡「応援団……とか言ってたな……。お前最初に」
_
(; ∀ )「…………っ!!」
もはや、ジョルジュの思考の中に、宝玉を強奪するという選択肢は無かった。
言い当てられる恐怖。隠すことも出来ない己の心。
必死に否定し続けてきた自身の存在を少しずつ、だが確実に削り取っていく。
ミ,,゚Д゚彡「応援団……確か……四月……事故に巻き込まれた男が……応援団……」
_
( ∀ )「やめろ……」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:55:01.17 ID:KUFgzA9UO
支援支援
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:56:52.24 ID:EP/xctG4O
支援
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:57:30.56 ID:KUFgzA9UO
支援
63 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 16:58:30.52 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「ああ、そういうことか」
ミ,,゚Д゚彡「嬢ちゃん。聞け」
彡*゚ー゚ミ「フサ、あいつヘッドホンしてるぞ」
ミ,,゚Д゚彡「あいつが言った“聴こえてない”は嘘だった。確かにこの声は届く」
ミ,,゚Д゚彡「こいつらは俺の前で嘘をつき過ぎた」
_
( ∀ )「今すぐ……やめろ……」
ミ,,゚Д゚彡「お前は――」
_
( ∀ )「黙れっっ!!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「――同性愛者だ」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 16:59:28.83 ID:JMup1ZntO
なんと
支援
アッー…
支援
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:01:05.29 ID:EP/xctG4O
あうあう…
支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:01:09.44 ID:GR0LhOO/O
( ゚д゚ )
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:01:25.78 ID:KUFgzA9UO
まさかのgthm……!
69 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:02:14.23 ID:YUkHWuWw0
_
(# ∀ )「違う!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「アンタ自身も自覚が無い。だがどこかで気付いている。女を愛せないことに。
だから、おっぱいやスパッツといった単語で自分の心を縛ろうとした。女が好きだと思い込もうとした。
嬢ちゃんに申し訳なく感じ続けている。
だが、意地でも人を助けようとするその姿勢は、多分その死んだ先輩が関係している」
ミ,,゚Д゚彡「なぜならお前はその男を性的に愛し、生き返らせようとしているからだ」
_
(#゚∀゚)「違う!!俺はホモなんかじゃねぇ!!!黙れ!!!!それ以上何も言うな!!!!!」
ミ,,゚Д-彡「そして、嬢ちゃんもそのことにうっすら気付いていたが、お前が信じようとしないから、信じていなかったらしいな」
⌒*リii´・-・リ「…………」
リリは、聴こえない状況下にいる自分という役割を完全に捨て去り、青い顔でジョルジュを見つめていた。
今にも泣き出しそうな瞳でジョルジュを見つめ、必死に否定の言葉を求める。
体中が震え、指先から、ペンがぽとりと落ちる。
唇が何か言葉を発しようとすればするほど、それは言葉にならなかった。
_
(;゚∀゚)「違う!!リリちゃん。俺はホモなんかじゃない!!!」
ミ,,゚Д゚彡「嘘だ」
ミ,,゚Д゚彡「お前は俺の言葉で、今初めて認めることが出来た」
⌒*リii´・-・リ「う……そ……」
ミ,,゚Д゚彡「嘘じゃない。俺には分かる。この男にアンタを愛することなんて出来ない」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:03:46.70 ID:ihsda0XOO
支援
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:04:11.41 ID:N7tWImnfO
支援
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:04:54.98 ID:Anp0+aIz0
73 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:05:45.84 ID:YUkHWuWw0
_
( ∀ )「違う!!!聞くな!!!違うんだ!!!!!」
_
( ∀ )「違うんだよ!!!!!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「さあ次の一手だ。ペル」
彡*゚ー゚ミ「あいな」
ミ,,゚Д゚彡「お前は嬢ちゃんを叩け。俺は男を叩く」
ミ,,゚Д゚彡「さあ、どうするジョルジュ長岡」
二人が弾かれたように、左右に別れても、ジョルジュには動くことが出来なかった。
_
( ∀ )(――は瀬川さん)
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:07:49.68 ID:+zV5X8DmO
支援也
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:08:20.90 ID:JMup1ZntO
うーん
支援
76 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:09:35.86 ID:YUkHWuWw0
※
俺は、昔から上手く世渡りできるタイプだった。
俗に言うヤンキーみたいな奴も、オタクみたいな奴とも仲良く出来た。
成績もそれなりに良かったもんで、教師にも受けが良くて、短いながらに充実した人生を送っていた。
だが、心のどっかでは分かってた。
誰とでも仲良くできるってことは、一人の人間と仲良くなるのは大変だった。
だから、心はいつもどこか空虚で、いつだって満たされることはなかった。
俺は今も昔もずっと一人で、おざなり程度の人間関係に埋もれていくんだと思った。
有る日のことだった。
ヤンキーなんかと一緒にいるもんだから、俺は他校のヤンキーに目をつけられた。
全く無関係だったとは言わない。ただ、一緒にいただけだった。それだけだったのに俺は帰り道に集団で襲われてしまった。
幸い怪我は大したことなかった。だが、悶々と悩んでいただけに、不甲斐なさがこみ上げ、叫ばずにはいられなかった。
その時、彼が現れた。
( ^^ω)「お前さ、つまんなそうだな」
俺が高校に入学して半年。その人に出会ったんだ。
( ^^ω)「応援団入れよ」
_
(メ゚∀゚)「えー勘弁してくださいよ」
マルタスニムは瀬川と名前は言った。
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:10:27.63 ID:KUFgzA9UO
ホマホマ支援
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:12:32.80 ID:4qI1yt1sO
支援
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:12:43.31 ID:KUFgzA9UO
>>72 すげえ!
お前どんだけコネクト好きなんだよwww
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:12:54.17 ID:EP/xctG4O
初遭遇!!
支援!
82 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:14:28.40 ID:YUkHWuWw0
さらさらの黒髪と切れ長の二重が特徴的だった。通った鼻筋に薄い唇。脅威の八頭身。
男の俺から見ても美しいと思った。
しかし、中性的なこの男が、応援団をしているという事実には少しばかり興味が沸いた。
ぼこぼこにされた帰り道だった。
俺はは瀬川さんに誘われて近所の川原に座っていた。
投げ渡された缶コーヒーに対し「金がないからわりぃな」と言った。
妙な男だった。
初めて会ったというのに、どこか惹き付けられるものがあった。
その美しさだけでは無い。彼には人を惹き付ける魅力のようなものを内側と外側の両方に持っていた。
( ^^ω)「ふぅん。つまりお前は喧嘩に巻き込まれたわけね」
_
( ゚∀゚)「いや、喧嘩っつうか。まあ一方的に襲われたんすけどね」
( ^^ω)「でもそいつらとつるむんだろ?」
_
( ゚∀゚)「まあ今回ので考えますね」
( ^^ω)「いや、お前はつるむよ。そういう人間に見える」
は瀬川さんはそう言ってコーヒーを飲んだ。
俺は言い返すこともせずに、プルタブを押し上げた。
( ^^ω)「だからこそ応援団に入れ!!」
_
( ゚∀゚)「意味わかんないっす」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:15:03.15 ID:kZ6eiFxrO
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:17:42.36 ID:KUFgzA9UO
支援
85 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:19:35.18 ID:YUkHWuWw0
次の日、言葉とは裏腹に、俺の脚は応援団が使っていると噂の第一体育館二階に向かっていた。
そこには俺の想像を遥かに越える、150人ほどの人間がいた。
その全てがは瀬川を中心に活動している。信じられなかった。
彼は二年だというのに、三年も一年も、彼を慕っていた。
_
(;゚∀゚)「す、すげぇ」
扉の影から覗いていた俺に気がついたは瀬川さんが声をかけてきた。
その時、300もの瞳が俺を一斉に見た。全員子供のように無邪気な目をして、同時に俺に対して深い興味を持っていた。
( ^^ω)「おう長岡。来たか。まあやっていけ」
_
(;゚∀゚)「うえ、まじっすか」
( ^^ω)「まじまじ。声だしていきゃすっきりするぞ。嫌なこともぜーんぶどっかいっちまうから」
その日は渋々練習に参加した。
四時から六時の二時間があっという間に過ぎた。
どうせなんだからって、後のことも考えず死ぬほど声を出すと、は瀬川さんは俺を見てにっこり笑った。
叫んで、手を振って、見よう見まねだった。
周りの人も親切で、見学だというのに丁寧に教えてくれて、終わるころには疲れて立てなかった。
_
(;゚∀゚)(でも……これ……)
心の柵が解き放たれたような気がした。
喉はひりひり痛かった。体中鉛を巻きつけたようにずしりとしていた。
それなのに、叫ぶのと一緒に溜め込んでいたもやもやが飛んで行った。
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:21:56.07 ID:KUFgzA9UO
支援支援
87 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:23:08.85 ID:YUkHWuWw0
( ^^ω)「凄いだろう」
_
(;゚∀゚)「あ、ちゃっす」
( ^^ω)「今は分からないかもしれない。
でも、こうやって誰かのために応援することが自分にも出来るって考えてみろ。
それが分かった瞬間、死ぬほど気持ちいいぜ」
_
(;゚∀゚)「うっす」
気付けば俺は応援団に入っていた。
辛かったといえば嘘になる。だがそれ以上に今までにない充実感があったし、何よりも目標があった。
仲間はみんな、は瀬川さんに連れて来られた人だった。
イジメにあっていた奴。不登校だった奴。純粋に面白い奴。顔の怖い奴。
色んな人間が、お互いを助け合って、は瀬川さんの下で汗を流していた。
俺はその中でもより多くは瀬川さんと時間を共にしていた。
純粋に、新入りだからと甘やかされていたのもあっただろうが、俺は本当には瀬川さんにべったりだった。
( ^^ω)「え、応援団をやってる意味?」
_
( ゚∀゚)「うす」
俺が入部して四ヶ月が経ったころだった。
お互いマフラーを巻いていたことを覚えている。俺たちは昔のように川原に座ってコーヒーを飲んでいた。
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:26:03.82 ID:KUFgzA9UO
支援
89 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:26:10.92 ID:YUkHWuWw0
( ^^ω)「んーちょっと恥ずかしい話をするから誰にも言うなよ」
_
( ゚∀゚)「うす」
( ^^ω)「俺の弟。自殺してるんだ」
_
( ゚∀゚)「え」
は瀬川さんの弟は自殺している。
原因は学校内でのイジメだったらしい。
一つしか歳が違わなかったから、兄であるは瀬川さんに相談もしていなかったらしい。恥ずかしさがあったのだと思う。
ただ、家の中ではいつもと変わらなかったのに、自殺してしまうほどのイジメにあっていたという事実が信じられなかった。
その日は瀬川さんは泣きに泣いたらしい。声が涸れるほど泣きつくしたときに、叫ぶ声の大きさに驚いたそうだ。
( ^^ω)「あの時ぐらいでっかい声であいつの名前を呼んだら、自殺の道から引き摺り戻せたかもしれない」
_
( ゚∀゚)「…………」
( ^^ω)「だから、俺は目の前で困ってる奴がいれば声をかける。この声が誰かを助ける力になることを信じていたいんだ」
_
( ;∀;)「……うおおおおおおおおおおおお」
(;^^ω)「何でお前が泣くんだよ」
_
( ;∀;)「俺一生あんたについていくよは瀬川さんんんんんんんんんんん」
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:30:00.31 ID:N7tWImnfO
支援だ
91 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:30:19.62 ID:YUkHWuWw0
( ^^ω)「お、そりゃ嬉しいな。ついでに言うこと聞いてくれよ」
_
( ;∀;)「はい何でもかんでもぉぉおおおおお」
( ^^ω)「俺が三年になったら部長だ。そうなりゃお前が副部長やってくれよ。約束だぜ」
結局この約束が果たされることは無かった。
は瀬川さんは、飛び降り自殺を止めようと説得し、混乱した男と共にビルの屋上から落ちた。
男は生き残り、は瀬川さんは死んだ。男を抱きかかえて、衝撃を和らげたらしい。
_
( ∀ )「最後まで、あんたはどこまで……」
葬式には高校生としては信じられないほどの人間が来た。
全員が、は瀬川さんのために泣いていた。俺も、死ぬほど泣いて死ぬほど叫んだ。
その時、皮肉なことに初めては瀬川さんの言っていたことを理解できたような気がする。
俺は二年になった。
周りの後押しもあり、副部長になった。
部長はいなかった。そこはは瀬川さんの場所だった。
だから、俺はは瀬川さんの代わりに声を出す。
_
( ゚∀゚)「この声で、誰かを助けたい」
※
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:30:46.06 ID:KUFgzA9UO
支援支援
93 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:35:15.28 ID:YUkHWuWw0
_
(; ∀ )(違う。あれは憧れだ。恋愛感情なんかじゃない。あれは尊敬だ。違う。違う)
ミ,,゚Д゚彡(ぶれた――叩ける!!)
悠々とジョルジュの真横をペルシィーナが通過する。
そのことに気付いてはいるが、ジョルジュの体が動くことは無い。
リリ自身も動くことが出来なかった。
いくらジョルジュが否定しようと、その言葉に力は無かった。
たった一言でいい。思い切り、絶対の自信を持って「違う」と言ってくれればそれで良かったのに。
決して信じようとしなかった、信じたくなかった現実を彼は否定しない。
⌒*リii´・-・リ「…………」
そのことは、彼女の心を潰すには、あまりに十分だった。
彡*゚−゚ミ(痛いのは可哀想だから)
くるん、と大槌を走りながら器用に回転させた。
柄を先端に向け、震えるリリの持っていたスケッチブックを思い切り切り上げた。
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:37:56.05 ID:KUFgzA9UO
支援
95 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:39:41.52 ID:YUkHWuWw0
⌒*リii´・-・リ「いやぁっ!!!」
_
(;゚∀゚)「リリちゃん!!!」
_
(;゚∀゚)「□!!!」
スケッチブックが風の抵抗を受けながら空中を舞った。
武器を失ったリリにトドメを刺そうと、槌を振りかぶろうとしたとき、二人を別つように一枚の壁が現れた。
彡*゚ー゚ミ「フサ!!!」
言われずとも、フサギコはわかっていた。
ミ,,゚Д゚彡「お前の相手は俺だぜ」
ジョルジュの右腕を鷲掴みにし、そのまま持ち上げた。
口元に当てられていた拡声器と強制的に距離を取られる。
_
(#゚∀゚)「放せよ!!!」
ミ,,゚Д゚彡「嘘がばれると誰でも焦る。焦ると周りが見えていない。お前の行動は確実に失敗だ」
フサギコがその手を放した。
力が抜けるのを見計らい、その腹部に拳を突き刺した。
先ほどとは明らかに違う。破壊力を拳に纏った【鋼】の拳。
メキメキと骨の軋む音とともにジョルジュは吹き飛んだ。
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:40:11.30 ID:c5N//7NU0
初めて追いついた
支援
97 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:41:50.43 ID:YUkHWuWw0
その際、霞んだ視界の先で、リリを防いでいた壁が崩れるのを見た。
突き出した壁を粉砕したペルシィーナはそのまま止まることが無かった。
謝罪の気持ちを槌に込め、加速状態からその柄に力を流し込み、一気に突き刺す。
小柄なリリは持ち上げられるようにして、吹き飛び、壁に叩きつけられた。
_
(;゚∀゚)「や……やめろ……」
ジョルジュは、震えながら、拡声器を持ち上げた。
肋骨が軋み、ろくに呼吸すら出来なかったが、目の前でリリが追い込まれているという事態が彼に命を与えた。
_
(;゚∀゚)「リリ……“右に飛べ”!!!」
ジョルジュの言葉が空間を突き抜けた。
放射線状から一気に収束され、それはリリに届く。
痛みに喘いでいたリリの瞳に驚きの色が浮かんだ。
自分の意思とは全く関係なく、体が右へと逸れる。
まるで操られているかのように、ペルシィーナの大槌を回避した。
ミ,,゚Д゚彡「お前っ!!!」
フサギコがジョルジュを睨みつけ、拳を振り上げた。
しかし、それすらも眼中無いという風に、ひたすらリリに攻撃が当たらぬように、叫び続ける。
自分の身を守ることすらせずに、ただ、仲間の身を案じている。
98 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:45:51.15 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡(俺は――)
俺は、こんな風に誰かを守ろうとしている人間を殴ることが出来るのか……。
一瞬では無い。フサギコに明らかな躊躇が生まれる。
ミ,,゚Д゚彡(分かっているはずだ)
自分の願いを叶えるためには、必ず誰かの願いを犠牲にしなければならない。
だから、こうやって誰かを救おうと必死になってる奴だって殴らなければならない。
そうして、人の内側を少しずつ削り取るように殺していって、肉体的にか精神的にか、あるいはその両方を殺さなければならない。
全部、自分のエゴだ。
ミ,,゚Д゚彡(俺は……ペルの目を治すために……こいつの信念を殺すんだ……)
ミ,,゚Д゚彡(躊躇うな。もう決めたことだ……。俺は嘘をついてなどいない……嘘などついてはいない……)
ミ,, Д 彡「おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!」
彡*゚皿゚ミ「に゙ぃぃいいいいい。逃げんなよぉぉおおおおおお」
ひょいひょいと右に左に逸れるリリに、大振りの攻撃は中々当たらない。
ペルシィーナが痺れを切らしたとき、背後から強烈な爆発音が響いた。
それとリリがふっと、体の自由を得たのは同時。
突如として戻された自由にリリ自身も追いつくことが出来なかった。
ゆえに、目の前に迫る巨大な槌を避ける術なぞ、彼女は持っていなかった。
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:47:54.28 ID:KUFgzA9UO
支援支援
100 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:49:22.32 ID:YUkHWuWw0
恐怖と不安から、全くといっていいほどの無防備に入った一撃は、肺中の酸素を全て吐き出させた。
思わず、数度咳き込んだ。自分の意に反して、口の端から生唾が零れた。
立ち上がることは叶わず、体が一気に重くなった。
薄く、淡い温もりが頬を撫で、ほんの少し安心した。良かった。
⌒*リ´- -リ「長岡……」
リリがゆっくりと意識を手放した。
彡*゚ー゚ミ「フサー!!コネクター二個ゲッツ!!!」
リリの服の内部を探り、ペルシィーナは今なお抗うように発光するコネクターを見せ付ける。
にひひ、と歯を見せて笑い、手を振った。
ミ,,゚Д゚彡「ああ……」
右腕に大布を巻きつけたフサギコが力なく言葉を返した。
座り込んでいたジョルジュの顔面を打ちぬいた一撃は、背後の壁をも砕くほど強烈な一撃だった。
弱者をいたぶったような、ヘドロを飲んだような不快感がどうしても拭い切れなかった。
彡*゚ー゚ミ「フサー大丈夫か?」
ミ,,゚Д゚彡「ああ、大丈夫だ」
後悔なんてするわけにはいかなかった。
自分は最初から誰かを傷付けるのを知っていてこの戦いに身を投じたのだ。
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:49:33.06 ID:EP/xctG4O
しえ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:50:27.93 ID:fMSP1FlMO
なんでこんな時間に…
帰ってからまとめ読むか
支援
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:52:11.34 ID:EoYN1xScO
初遭遇で感動
しえんぬ
104 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:53:22.17 ID:YUkHWuWw0
ミ,,-Д-彡「くっそ。どうせ戦うなら屑のほうがいい……」
彡*゚−゚ミ「「んーぎゅってしてやるよ。ぎゅって」
ミ,,-Д-彡「ああ」
フサギコは、抱きついたペルシィーナの頭を撫でた。そのとき、遠くから静かに爆音が響いた。
だが、それは距離に掻き消され、二人の耳には届かない。
_
( ∀ )「いちゃいちゃすんならよそでやれよ……」
ミ,,゚Д゚彡「なっ!!」
彡*゚ー゚ミ「へっ!?」
二人が同時に声の方向に顔を向けたとき、動きの全てが奪われた。
びしり、と金縛りのように体中が固まり、中途半端に振り向いた体勢で固まった。
額から血を流したジョルジュがゆっくりと立ち上がる。
腫れた顔面。左目は陥没しており、眼球自体が肉塊となっていた。
それでも、ただぶら下げるようにして拡声器を持ち、二人の姿をじっと見つめた。
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:55:31.85 ID:KUFgzA9UO
支援
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:55:45.60 ID:EP/xctG4O
支援
107 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 17:56:48.42 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀メ)「……リリ……ちゃん……?」
ジョルジュの声に、リリは当然反応しなかった。
むしろその声に反応するようにペルシィーナの手の中にあるコネクターが静かに発光を見せた。
_
( -∀メ)「…………」
_
( ゚∀メ)「なあ、もう……いいや……。俺は守れないんだ……。は瀬川さんみたいにはなれないんだ……」
ミ,,゚Д゚彡(おいおいおいおいおいおいおい。止めてくれよ……)
_
( ゚∀メ)「これは……リリちゃんがいると使えないんだよ……。だから、今ならアンタの望みどおり、残りのコネクターを使ってやるよ……」
彡*゚皿゚ミ(うううううううううごけぇぇええええええええええ)
_
( ゚∀メ)「俺が……は瀬川さんを好きだったとか……もういいんだ……」
_
( ∀メ)「俺は……俺は……何も守れない……」
_
( ;∀メ)「俺は!!!!!」
_
( ;∀メ)「コネクタァァァアアアア!!!!」
ジョルジュの叫びに呼応するように、左腕につけたブレスレットと
右耳につけたピアスが、同時に強烈な発光を見せた――。
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 17:59:31.65 ID:N7tWImnfO
私怨
支援だ
110 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:00:26.80 ID:YUkHWuWw0
川 ´⊇`)「徐々に、人が減っていくな」
【+( ゚"_ゞ゚)「えらいこっちゃ。今完全にこっちが負けとる予感……」
ハハ ロ -ロ)ハ「間違いなく負けてます」
川 ´⊇`)「つまり、間違いなく勝ってます」
【+( ゚"_ゞ゚)「でもこっちクックルいるし」
川 ´⊇`)「ああ、あれなんなんだよ」
【+( ゚"_ゞ゚)「んー、担当がデレだからよくわからん」
川 ´⊇`)「あの糞女か……。管理はしっかりしとけよ」
【+( ゚"_ゞ゚)「デレ集会とかもろくに出ないからなぁ……。あんまり会話してなくて少し寂しい……」
川 ´⊇`)「思春期の娘を持った父親かよ!もっとがつんといったれ!!!」
【+( ゚"_ゞ゚)「がつんなぁ」
ハハ*ロ -ロ)ハ「ふふふ。なんなら私が言いますよ閻魔」
【+( ゚"_ゞ゚)「いや、頑張るぞー。たまにはハローに頼らないぞ!!」
ハハ ロ -ロ)ハ「あらあら」
111 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:04:04.87 ID:YUkHWuWw0
_
( ;∀メ)「拡声器と【囀り】――さらに【浸透】の接続!!!」
ジョルジュの拡声器が光るのと同時に、フサギコとペルシィーナの拘束が解けた。
体の自由を得たことにより、二人は完全な臨戦態勢に入ったが、その心が落ち着くことはなかった。
ミ,,゚Д゚彡(なんだ……何が来る……。どうすればいい……)
彡*゚ー゚ミ「どうするどうするどうする?」
身構えた二人。
しかしやって来たのはあまりにも予想外。いや、予想出来るからこそ、拍子抜けするものだった。
_
( ;∀メ)「“死ね”」
ただ、一言。
それだけしか発さなかった。
だがその一言は今までのどの攻撃とも比べ物にならぬほどの破壊力を持っていた。
淀んだその声は空間を零に帰して、二人の耳に届く。
【囀り】の効果により幾重にも幾重にも重なり合い、まるで耳の中で囁かれるかの如く、その言葉は増幅を繰り返す。
加えて【浸透】する。茫漠とした経験の無い“死”という恐怖が二人の中に刻み込まれる。
死が、二人を追い詰める。
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:06:05.37 ID:KUFgzA9UO
支援ー
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:07:19.05 ID:EoYN1xScO
グロいな
フサギコかっけぇな
支援
115 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:09:01.75 ID:YUkHWuWw0
ミii,,゚Д゚彡(やば……い……これは……だから……嬢ちゃんが……いる……ときは……)
ただそれは黒いぬめりのようでもあった。
耳の外から中へと芋虫のように入り込み、心を徐々に圧迫していく。
まるで、自ら死に向かわせるように何をすることなく、生きていることを否定していく。
ミii,,゚Д゚彡「ペ……ル……」
彡ii*゚−゚ミ「…………」
顔面蒼白としたペルシィーナはもはや自力で立っていることも叶わず、槌に縋る様にして、徐々に体を沈めていく。
追い詰められた人間がそうであるように、もはや呼吸の一つも上手くすることが出来ない。
フサギコ自身も、今すぐ自らの喉を掻き切りたいという欲望を、抑えきることが出来なくなっていた。
_
( ;∀メ)「“死ね”“死ね”“死ね”“死ね”“死ね”……」
身動きの一つもとることが出来ない。
耳を塞ぐことも出来ず、着実に死が近付く。
連続した言葉は、重みを増して、心を確実に食い蝕んだ。
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:11:23.42 ID:EP/xctG4O
えぐいな支援
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:11:29.35 ID:Ynb5V8jt0
支援
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:12:19.46 ID:2RJwG6N+0
支援
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:12:33.47 ID:KUFgzA9UO
支援
120 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:12:47.68 ID:YUkHWuWw0
_
( ∀ )「人の嘘を見抜いて何が楽しい。人が隠していることを知る権利がお前にはあるのか――」
ミ;,,゚Д゚彡「あぁああ?」
⌒*リ´ - リ「そうやって誰彼構わず今まで傷付けてきたんだろう?――」
ミ;,,゚Д゚彡「な、ん、だ……」
幻聴か?
失われたはずの影が目の前に浮かび上がり、それが耳元で何かを囁く。
全ての声が不愉快な粘着性をもっており、心にまとわりついて離れない。呼吸が、出来ない。
彡* ー ミ「人を――」
ミii,,゚Д゚彡「ああああ」
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:13:48.93 ID:kZ6eiFxrO
支援
122 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:16:38.88 ID:YUkHWuWw0
彡* ー ミ「捨てられた猫や犬かと思っている?」
ミii,,゚Д゚彡「ち、ちが……」
彡* ー ミ「病気だから、可哀想だと思ってる?」
ミii,,゚Д゚彡「ちがう……」
彡* ー ミ「病気だから、一緒にいるんだよね……。彼氏だとか言って、捨てられた犬に餌をあげるみたいに」
ミii,,゚Д゚彡「ち、ちがうんだ……」
彡* ー ミ「本当に私が好きなら……」
彡* ー ミ「死んで……。死んで……。死んでフサ。死んで死んで死ん死死死死死」
ミ,, Д 彡「あああああああああああああああああああ」
ついにフサギコがその手を地面につけようとした時、彼の真横を一つの影が奔った。
しえんしえ
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:19:24.99 ID:KUFgzA9UO
支援支援
支援
126 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:22:43.49 ID:YUkHWuWw0
ただ、朦朧としかけた頭を上げると、……飛来していた。
螺旋状に渦巻くスカートを身に纏い、右手に氷の刃を抱えた――
川 ゚ -゚)「お前が死ねよ」
素直クールが、ジョルジュにむかい飛翔していた。
_
( ;∀メ)「はぁ!!!????」
眼前に迫る氷の刃を皮膚一枚の所で避けた。
ほぼ真横に飛ぶ形だったが、それと同時に壁を蹴り、さらにクーは攻撃を重ねる。
避けたジョルジュの左腕を貫き、そのまま勢いを保ち、床に叩きつけた。
川 ゚ -゚)「…………」
_
(;゚∀メ)「なんでお前……俺の【囀り】が効かない……?」
川 ゚ -゚)「効くには効いたよ。おおよそだけどな。だが――」
川 ゚ -゚)「死というものは漠然と体験したことが無いからこそ恐怖になりえる」
川 ゚ -゚)「残念だなジョルジュ。私とブーンは十年前に一度死んでいるんだよ」
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:22:43.18 ID:puNy8WcdO
鯨みたいだな
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:22:52.49 ID:EoYN1xScO
ジョルジュ覚醒支援
ジョルジュのコネクターなんて読むんだ?
浸透とあと一つが解らん
囀りだよ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:25:05.97 ID:LVAtNPyjO
さえずり
131 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:26:35.33 ID:EP/xctG4O
精神対決か
支援
クーきたー!
133 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:28:15.37 ID:YUkHWuWw0
_
(;>∀メ)「いってぇ……」
_
(;゚∀メ)「それがなんだって……」
川 ゚ -゚)「一度体験すると、いやなことに人間は立ち向かう勇気が出るんだよ」
_
(#゚∀メ)「黙れよ!!!いっつもブーンに守られてるお前がそんな偉そうな口きくんじゃねぇ!!!!」
川 ゚ -゚)「お前に私とブーンの何が分かる」
_
(#゚∀メ)「分かるかよ!!!!んなもん!!!!」
川 ゚ -゚)「そうだ。私とお前は違う人間だ。だから他人のことに一々口を突っ込むなよ」
川 ゚ -゚)「この変態」
突き刺した刃をそのまま右に裂くのと、ジョルジュが固形化させた言葉を放つのはほぼ同時。
大量の血飛沫が宙を舞う。皮膚一枚のところでかわしたため、クーの制服が破け宙を舞う。
その両が、二人の視界を奪い、それに呼応するように弾かれるようにして距離を取った。
川 ゚ -゚)(拡声器から何かを放った……?)
ブレザー、シャツ、ブラが破け、思わず露わになった上半身を庇う。
顎先をあやうく掠めていたため、血が、一本、赤い線を引くようにすぅと現れた。
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:31:22.52 ID:EP/xctG4O
支援
クーかわいいよクー
136 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:32:03.28 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)「フサギコさん。あれはなんです」
顔面蒼白のフサギコがゆっくりと立ち上がった。
息も荒く、顔中から脂汗を噴き出し、それでもなお、前を見つめ続けていた。
ミ;,,゚Д゚彡「【固形化】……。言葉を形にする。それを武器にする」
川 ゚ -゚)「なるほど」
ミ;,,゚Д゚彡「あと……【突風】ってのもある……。上手くやりゃダメージは少なくて済むが、不可避の強風だと考えてくれ。
それにアンタも喰らった【実行】、に、今のだ」
川 ゚ -゚)「ありがとう。もう一つ訊きたいんだが……あなた、あれは使ったのか?」
ミ,,-Д-彡「…………」
ミ,,゚Д゚彡「ああ、だいぶひどいやり方でな」
川 ゚ -゚)「なるほど……あなたも悪い人だ」
ミ,,゚Д゚彡「お互いな」
川 ゚ -゚)「無線を持っているというのに誰も連絡いれないっていうこの状況にうんざりしている節もある。その説明もお願いしたい」
ミ,,゚Д゚彡「……手短に、可能性がありそうなことだけ挙げる。ぃょぅ、ミルナが死んで、敵はまだそこの嬢ちゃんしか倒れていない」
川 ゚ -゚)「なるほど。そりゃ、先を急ぐ必要があるな」
支援支援
138 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:34:50.70 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「驚かないんだな」
川 ゚ -゚)「見てみないと何とも言えないな」
ミ,,゚Д゚彡「大丈夫。みんな死んでたら、そいつのとこにばんばん連絡来るだろ」
川 ゚ -゚)「ありがたい助言なのだが、あまり心は読まないでほしい」
ミ,,゚Д゚彡「わざとじゃない……。……ペル、大丈夫か?」
彡*゚−゚ミ「むぅ……」
ミ,,゚Д゚彡「元気ないな。ちょっと休んどけ」
川 ゚ -゚)「大丈夫か?」
ミ,,゚Д゚彡「こいつは人一倍そういうことに敏感なんだよ」
川 ゚ -゚)「…………」
そうだ。
彼女の目は特定の色を映さない。
それは先天的か、後天的かに関わらず、偏見の目で犯されてきたのだろう。
ただ病気というだけで、幼い時分はそれだけで、迫害されていたのかもしれない。
フサギコという恋人が出来るまで、一体どういう生活を送っていたとしても、仕方が無いのだ。
それが死を連想させるものだとしても、彼女にはどうしていいかわからなかったのだろう。
川 ゚ -゚)「そうだな」
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:35:38.32 ID:KUFgzA9UO
支援
140 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:38:05.73 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「さてさて、敵さんは随分待っていてくれたみたいだが……」
_
( ;∀メ)「…………」
_
(⊃∀メ)グジグジ
_
( ゚∀メ)「…………」
そりゃそうだ。俺からしたら待つしかない。
というより待たざるを得ない。
少々暴走してしまったが、現状だけ切り取ってみれば、三対一。
冷静にならなければ勝てる道理はない。
いっそ、クーに感謝すべきだった。
あの状態でいっても勝てただろうが、彼女というイレギュラーが参戦した以上、彼女の攻撃で冷静になれたのはこちらにとってはプラス。
やはり、落ち着かなければ、いけない。最悪、時間を引き延ばして援軍を待つという手を考えるぐらい。
_
( ゚∀メ)「まあな……」
川 ゚ -゚)「三対一でどうすると言うんだろうな」
ミ,,゚Д゚彡「なあ、ジョルジュ長岡。提案なんだがな」
ミ,,゚Д゚彡「ちょっと二人っきりで殴りあわねぇか」
_
(;゚∀メ)「ハァ?」
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:41:30.20 ID:2RJwG6N+0
支援
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:42:20.22 ID:Ei41psty0
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:42:21.52 ID:N7tWImnfO
支援だよ
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:43:23.75 ID:Y1QfZEMj0
あああああああああつまんねえええええええええ
145 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:43:38.41 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「もう嘘を読んでも口にはださねぇ。能力もつかわねぇ。殴りあう。素っ裸で殴りあう」
_
( ゚∀メ)「……その代わり女には手を出すな、ってか」
ミ,,゚Д゚彡「そうだ」
_
( ゚∀メ)「……俺になんのメリットがあるっつうんだろうね」
そう言ってジョルジュは足元を数度蹴り上げた。
確かに、これ以上続けても自分は勝てないだろう。
だからといって、相手の意見をそのままのむというのも癪だった。
ミ,,゚Д゚彡「お前は俺が嘘をついている、とは思わないのか?」
_
( ゚∀メ)「……何だと?」
ミ,,゚Д゚彡「お前が俺と二人っきりで殴り合ってくれたらよぅ。お前の本質を教えてやるよ」
ミ,,゚Д゚彡「お前がホモかどうかって話だ。お前の心の動きを教えてやる」
_
( ゚∀メ)「…………」
ミ,,゚Д゚彡「お前が勝っても、負けても、だ」
_
( ゚∀メ)「…………」
_
( ∀メ)「……くくくくくくくくくくくくく」
ミ,,゚Д゚彡「?」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:43:47.84 ID:KUFgzA9UO
支援支援
147 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:47:39.77 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀メ)「断る」
ミ,,゚Д゚彡「……そうか」
_
( ゚∀メ)「アンタなんだぁ。もしかしてその嘘を見分ける能力を使って勝ったことを卑怯な勝ち方とでも思っているのかぁ?」
_
( ゚∀メ)「それとも俺に対して否でも感じてんのかぁ?」
_
( ゚∀メ)「ふざけんなよ」
_
( ゚∀メ)「あんたがそうしたように、俺だってつかえる能力は全て使う。
あんたの弱点が、その嬢ちゃんだってんなら、当然そこを狙う。そういうもんだろう?」
_
( ゚∀メ)「願いを叶えるっていうのはよぉ……」
ミ,,゚Д゚彡「てめぇ……ペルに手ぇ出してみろ……」
_
( ゚∀メ)「そうだ、もっと切れてみろ。戦いってのはそういうもんだろ」
頭に熱が上り、一歩踏み出そうとしたフサギコを押し留めたのは、僅かな感触。
何事かと、その発信元である足元に顔を向けると、俯いていたペルシィーナが小さな手でフサギコの裾をぎゅっと握っていた。
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:49:52.40 ID:Ei41psty0
支援
149 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:51:50.66 ID:YUkHWuWw0
彡ii*゚ー゚ミ「……飲まれてんぞフサ」
ミ,,゚Д゚彡「大丈夫か?」
彡ii*゚ー゚ミ「ペルつぇぇし」
彡ii*゚ー゚ミ「フサはいつも通り行けばいいし」
ミ,,-Д-彡「お……すまん……」
言うと同時に息をゆっくりと吐き出し、またゆっくりと目を開いた。
ミ,,゚Д゚彡「……嘘は良くないな。嘘は」
_
( ゚∀メ)「ちっ」
_
( ゚∀メ)「いけると思ったんだがな」
150 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:55:22.53 ID:N7tWImnfO
支援
151 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:55:29.36 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「お前は女を殴れるほど悪漢じゃねぇな。ほんっっと。心底優しいな。全く戦うことがおしい。出来れば友達にでもなりたかった」
フサギコがそう言って、大布を空中に投げ捨てた。
ブレザーを脱ぎ、セーターを脱ぐ。ワイシャツを鷲掴みにして一気に引き裂く。元々穴だらけであったというのに、加えられた破壊に、塵と化した。
足元に舞った大布の上に落ちるよう、体中につけたアクセサリーを模したコネクターを落としていく。
五つ、落とし終えると、上半身筋肉を纏った裸体だけとなり、拳の骨を鳴らした。
_
( ゚∀メ)「お互い記憶が残ってりゃ、いつかそうなんのかもね」
ジョルジュも拡声器を投げ捨てた。
もうそれ自体を使うつもりが無いのか。それとも己が勝ち、武器を再生させる余力を持っているつもりか。
随分と乱暴に投げ捨てた。案の定、がしゃん、と破壊される音を持って、拡声器は崩れ落ちた。
学ランを脱ぐまではいかないが、首元を僅かに緩め、頭を左右に振って、拳を作る。
ミ,,゚Д゚彡「結局はちょこちょこ能力なんざに頼るよりこういうもんのほうがはぇぇんだよな」
_
( ゚∀メ)「全くだ」
川 ゚ -゚)(あれ?助けに来たのに瞬間で空気だ)
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:55:43.49 ID:KUFgzA9UO
支援
クーwwwwwwwwww
154 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 18:59:01.24 ID:EP/xctG4O
クー不憫wwwww
155 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 18:59:19.16 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「切られた左腕と、左目は大丈夫か?」
_
( ゚∀∩)「…………」
_
( ゚∀゚)「話が長くなったからな、問題ねー」
ミ,,゚Д゚彡「再生能力が増えたってのは本当か」
_
( ゚∀゚)「だな」
ジョルジュが一歩、踏み出した。
フサギコもそれに合わせて、一歩。
こつこつと、靴の底が地を蹴る音だけが響く。
二人の距離が、指一本の距離で近寄った。
身長差から、ジョルジュはフサギコを見上げ、
フサギコはジョルジュを見下ろした。
当然、体中に肥大化した筋肉をつけたフサギコは、ジョルジュから見れば畏怖の対象でしかない。
しかしジョルジュの目に恐れの色は無い。
_
( ゚∀゚)「なっつかなしいなぁ。こういう喧嘩なんざ中学で卒業したっての」
ミ,,゚Д゚彡「俺はインドア派だからな。喧嘩なんかしたことねぇよ。一端の一般人だ。実はオタクなんだよ」
_
( ゚∀゚)「おうおう何をおっしゃるか」
156 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:00:30.35 ID:EoYN1xScO
クーはいらない子
157 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 19:04:08.03 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「んじゃあ、そろそろ」
_
( ゚∀゚)「イっとくか」
両者の右拳が消え去った。
瞬き一つよりも遥かに速く、互いの拳に突き刺さり、飛び散った唾液が空中で爆ぜる。
数歩怯むも、すぐ前を向き、また拳を振るう。
揺らいだとしても、その瞳は互いをとらえ、微笑みあう。
また放った一撃。
フサギコの単純なストレートを皮膚一枚のところでかわし、流れるような動作でジョルジュは懐に入り込み、その脇腹に固めた拳を打ち込んだ。
肋骨を通して肺を正確に捉え、一気に呼吸が詰まる。
それを見たジョルジュがにやりと笑ったところで、突き上げたフサギコの左腕がジョルジュの顎を捉えた。
怯んだ顎への一撃は、下顎を打ち抜き、衝撃が脳へと届く。
瞬間、ブラックアウトを起こし意識が飛び去りそうになった。
それでも、気力だけで持ちこたえ、込み上げた嗚咽感を噛み砕く。
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:05:27.54 ID:Anp0+aIz0
クーwwドンマイwww
そして接続せずにあえての肉弾戦きた!
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:06:07.19 ID:KUFgzA9UO
支援支援
160 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 19:07:56.52 ID:YUkHWuWw0
しかし、完全に緩和することが出来ず、二歩、三歩、と後ろに下がったが、それを隠すように右足を振り上げた。
体の柔らかさを活かし、身長分、半月を描くようにフサギコの顔面に足刀を突き刺す。
食い込んだ靴先が頬を抉り、口内を犯した。
歯が折れ、宙を舞う。血が飛び、宙を舞う。
勢いにつられ、倒れかけたところで、フサギコはジョルジュの学ランを鷲掴みにした。
そのまま、思い切り手前に引っ張ったかと思うと、その顔面、顔面にぶつけた。叩き付けた。
両者の額が骨のぶつかり合う強烈な音を立てた。
そしてそのまま、血を流しながら重なり合うようにしてゆっくり倒れていった。
川 ゚ -゚)「うーむ。素晴らしいほどに、私空気。私率いん空気」
彡*´〜`ミ「ぬぅ……」
川 ゚ -゚)「大丈夫かペルさん」
彡*゚〜゚ミ「うーむ。むずかしい気分。生理二日目」
川 ゚ -゚)「ああ、そりゃひどいな」
彡*゚ー゚ミ「ふさー。いきとるかー?」
161 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 19:11:42.35 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「当然!」
額から血を流し、口元まで垂れたそれを舌先で舐めながらフサギコが飛び起きた。
数秒遅れてゆっくりジョルジュも起き上がった。
しかし、頭部への衝撃が強かったのか、起き上がったとしても僅かにふらついている。
_
( ゚∀゚)「あーいてぇ」
川 ゚ -゚)「やれるか?」
_
( ゚∀゚)「え、あ、うん?」
(゚- ゚ 川「やれるか?」
ミ,,゚Д゚彡「お?おお」
川 ゚ -゚)「ファイッ!!!」
ミ,,゚Д゚彡「あ、ごめん。そういうのやめて」
川 ゚ -゚)「くっそう!空気から逃げようと思ったらこの扱いだよ!!!!」
162 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:13:05.04 ID:EoYN1xScO
クーwwwwwww
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:13:05.77 ID:Ei41psty0
クーww
164 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 19:15:18.54 ID:YUkHWuWw0
あ、ごめん
めし
落ちてたらまた立てる
165 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:15:32.19 ID:Anp0+aIz0
166 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:16:05.59 ID:/5rHDS/JO
とりあえずまとめ読んでくるよ保守!
167 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:16:48.72 ID:Anp0+aIz0
いってらっしゃい保守
168 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:22:38.42 ID:KUFgzA9UO
必死なクー可愛いよ保守
169 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:32:02.24 ID:Rt9QE6P9O
うほっしゅ
170 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:38:13.42 ID:kZ6eiFxrO
★
171 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:46:15.36 ID:kRkEiCjxO
ほしゅー
172 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 19:53:54.98 ID:EP/xctG4O
173 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:04:04.46 ID:KUFgzA9UO
保守
174 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:10:22.47 ID:YUkHWuWw0
保守ありがとうございます。
レスへのお返事は投下終了後やります。
元気もらってます。うひ。
再開します。
おおひさびさにきてやがったなしえんぬ
176 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:12:25.22 ID:N7tWImnfO
再開ならば支援せねば
177 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:13:25.03 ID:YUkHWuWw0
クーを無視してフサギコが人差し指を立てた。
口の中に溜まった唾を吐き捨て、指先を動かしてジョルジュを挑発する。
ジョルジュはそれを受け、拳を振るう。肉を殴りあう乾いた音が室内に木霊していた。
川 ゚ -゚)「まじもー。やるせないわぁ」
彡*゚ー゚ミ「うー。あれみてたらうずうず。動きたくなる」
川 ゚ -゚)「ペルさん。混じる?」
クーがそちらに親指を向けて僅かに微笑む。
また、血が舞った。
彡*゚ー゚ミ「うーうん。だめだめ。フサが決めたことだからな。あいつにも華を持たせてやらにゃ」
川 ゚ -゚)「カップルだなぁ」
彡*゚ー゚ミ「んー。カップルってか……フサがびびっとるからな」
川 ゚ -゚)「びび?びびる?」
彡*゚ー゚ミ「うん。あいつ嘘がわかるだろー。小さい頃からそれで友達が出来なかったんだよー。
他人が自分をどう思ってるかおおよそわかっちゃうからさ。自分から距離をとってたらしいよー」
来てたか支援
そういやワカ・ビロ・ロマ・ミルナのコネクターってどうなったの?
179 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:16:26.54 ID:5XRrtTrFO
支援じゃ支援じゃ
180 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:17:48.46 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)「ほぅ。ペルさんはフサさんと長いのか?」
彡*゚ー゚ミ「うんにゃ。高一んときからだね」
川 ゚ -゚)「よく付き合えたなぁ」
彡*゚ー゚ミ「ペルは嘘つかねぇからな」
川 ゚ -゚)「フサさんもペルさんに対してはびびらない、と」
彡*゚ー゚ミ「そうそう。フサは自分から距離をとっても、小さいころは態度に出ちゃって、結構いじめられたらしいんだよねぇ。
だからなおさら相手に気を使う。どんな人間にでも優しくなっちゃう」
川 ゚ -゚)「優しい人間は人を殴らないだろう」
彡*゚−゚ミ「何言ってんの」
彡*゚−゚ミ「優しくなかったら今頃殺してるでしょ」
181 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:19:29.80 ID:kZ6eiFxrO
おまけに期待( ^ω^)
しぇんむー
182 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:19:57.53 ID:4DtD4O9K0
隣が( ^ω^)ブーンは呪われたようです (28)でわろた
183 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:21:17.99 ID:EP/xctG4O
支援
184 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:21:37.47 ID:YUkHWuWw0
/ 、 /「ああああああああああああああああああああああああああああああああ」
クックルの顔面を力任せに打ち抜いたダイオードは、止まらなかった。止まれなかった。
怒りを隠すこともなく、歯が砕けるほどに噛み締めて、上半身を、それに合わせて下半身を回転。打ち込んだ頬に、左肘を叩き込む。
クックルの上体が僅かにぶれたのを確認すると無意識のうちに、その両目を手の平で思い切り叩き、光を奪う。
コンマの世界で行われた連撃に、怯えからクックルが二歩後ろに跳んだ。
霞み、痛む視界を無理やり開くと、そこには信じられないものが映っていた。
まるで倒壊するビルの如く、破裂せんほど巨大に膨れたグローブが、自分に向かい振り下ろされていた。
(;゚∋゚)「う、うおおおおおお!!??」
ほとんど反射的に、両手を目の前で広げていた。
力を込めると同時に光が収束され、そして弾ける。
爆音と共に、後方に吹き飛ばされ、髪の毛数本を犠牲にして難を逃れた。
立ち昇る粉塵が世界を包んでいた。
圧倒的暴力を称えていたつもりであった。
しかし、そんなものを全て無に帰すような恐怖を一瞬感じ取った。
(;゚∋゚)「……なんだ……今のは……」
思わず零した言葉。
粉塵が風に流れ消えていく。その言葉を返すべき人間は、ただ、そこで涙を流しながらクックルを睨んでいた。
嗚咽することも、泣き崩れることもない。ただ、目の縁から涙は溢れていた。
/ 、 /「…………」
185 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:25:04.24 ID:YUkHWuWw0
無言のまま一歩、踏み出した彼女の動きを止めたのは一つの叫びであった。
('A`;)「イオさん!大丈夫っす。ぃょぅさん生きてます!!!」
ぃょぅを抱いたままでドクオが叫んだ。
確かに、それは嘘ではなかった。
しかし、顔面の原型は完全に失せ去り、高熱により髪は全て燃え去りその輪郭しか留めていない。
皮膚は完全に溶け、焼けた血液が黒ずみとなり張り付き、乳白色の骨が所々姿を見せていた。
死んではいない。ただ、生きてもいない。
/ 、 /「…………」
それを聞いたダイオードは瞬間、足を止めていた。
ただ数秒黙り込み、ゆっくり息を吐いた。
/ ゚、。 /「ありがとう」
ダイオードは理解していた。
それが嘘であることを。
ドクオが暴走しかけた自分を止めたことを。
ただ自分を止める言葉を投げられてもそれを受け止めることなど出来なかった。だからこそ効いたドクオの知恵だった。
/ ゚、。 /「ありがとうドクオ先輩」
('A`)「え……名前……」
/ ゚、。 /「ちょっと、こいつ仕留めるから、もうちょいその小さい人を看病しててくれよ」
/ ゚、。 /「手短に、ぶっ殺すからさ」
186 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:26:11.70 ID:EoYN1xScO
イオかっこいい支援
187 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:27:08.49 ID:EP/xctG4O
ドクオ先輩支援
188 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:28:11.19 ID:M+XFS1uWO
よしきた
ずっと楽しみにしてたんだ
帰ったら読むぜー支援
189 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:28:59.95 ID:0M9sZrCLO
ちょうど初めから読みなおしてたところに来るとは
しえんた
190 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:29:44.86 ID:YUkHWuWw0
ドクオはその言葉に頷き、自身の持つコネクターを胸に置いて回復を目指した。
そのとき、ある疑問が浮かぶ。
('A`)「これだけの傷を受けて、コネクターが解除されない……?」
どう遠慮目に見ても、戦闘不能と分かるほどの大怪我。
それだというのに、コネクターは一向に解除されることはなく、彼の傷を癒そうとしなかった。
ただ単純にコネクターが暴走しているのか。それともあるいは、
ぃょぅの心がまだ戦いを求めているのか。
どちらか分からなかったが、ドクオはぃょぅをそっと地面に寝かせ、ただその手を取った。
('A`)「死なないでください」
ぃょぅが、その言葉に何かを返すことはなかったが、ただ祈るように、右手を握り締めること以外、今の彼に出来ることはなかった。
191 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:30:46.34 ID:Ei41psty0
支援
192 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:32:29.06 ID:YUkHWuWw0
(;゚∋゚)「…………」
クックルには、事態を理解することが出来なかった。
幾度と無く、致命傷になる攻撃を与え続けた。自身の持つ最高の攻撃を使い、貫いた。
本来であれば、今よりも遥かに早く、奴は倒れているはずだった。
むしろ、今生きていることなど過去の経験からありえないはずだ。
自分が見ていた限り、ぃょぅの体からコネクターが現れた様子は無い。
しかし、もはや修復不可能なほどのダメージを与えている。仮に回復させたとしても、その間に敵の全員を倒すことは容易い。
だからこそ、予想外の、想定外の展開に、動揺せざるを得なかった。
(;゚∋゚)「なんなんだよ……」
/ ゚、。 /「……護るために生きてきたのに」
クックルの問いを無視して、ダイオードが一歩踏み込んだ。
/ ゚、。 /「所詮私程度じゃ目の前にいる人間に何も出来ないんだなぁ」
/ ゚、。 /「先輩は痛かっただろうなぁ」
/ ゚、。 /「お前、痛いのは平気か?」
( ゚∋゚)「…………」
/ ゚、。 /「相当痛いだろうから、我慢しろよ」
/ ゚、。 /「男の子だろ?」
193 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:33:29.19 ID:2RJwG6N+0
支援
194 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:33:50.36 ID:kZ6eiFxrO
死んでも生き返るよな?
でもトーナメント中の記憶なくなるんだっけ
楽しかった日々が……(´;ω;`)
195 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:34:42.02 ID:NrOHG8aRO
ブログからとんできたw
支援
196 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:35:24.77 ID:EP/xctG4O
支援
197 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:35:59.26 ID:YUkHWuWw0
言葉と同時に、ダイオードが消え去った。
目の前にいたクックルでさえ視認出来ぬほどの高速で消え去った。
( ゚∋゚)「なっ……」
驚きと同時に、また同じ頬に右拳が突き刺さる。
先ほどの遠慮ない拳とは違い、正確に痛みを与える工夫を、技術を組み込んだ拳は、僅か一撃でクックルの脳を揺らす。
回転し、同じように、左肘。しかし、今回はそれで止まらず、タン、と軽く浮かぶと右ひざをさらに叩き込んだ。
右ひざを頬に突き刺したまま、空中で逆さの状態からクックルの左足を取る。
そのまま体中の筋を捻り、クックルを根元から引き抜いた。
巨体ごと回転し、地に叩き付けた。
( ゚∋゚)「うおおお!!??」
次に見たのは、自分に馬乗りになるダイオードの姿。
片側が焼け、左右不対象になった髪を揺らしながら、己の顔をゆっくり近づける。
そして、連撃を加えた頬をゆっくり、優しくつねると、言葉を放った。
/ ゚、。 /「悪い子にはオシオキが必要だよな……」
( ゚∋゚)「は、はぁ?」
/ ゚、。 /「52代目――『倶利伽羅紋紋剥がし』」
ぶちぶちぶち、という擬音が聞こえたような気がした。
限界まで腕の筋を捻り、さらにそこから加速と握力を重ねて、人間の肉を素手で捻り千切った。
想像を絶するほどの痛みに、クックルは思わず叫び、それに合わせるように頬から血が噴き出した。
やっちまえー
199 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:39:11.24 ID:YUkHWuWw0
痛みから意味も無く暴れ出し、乱暴に振るわれた拳から逃げるようにダイオードは跳び下がった。
左頬を押さえたクックルの手の平から血が溢れる。
瞳には明らかな怯えが浮かんでいた。
その瞳をじっと見つめ、ダイオードの瞳は無色を保ったままであった。
ただ、指先から零れ落ちた小さな肉塊がべしゃりと地に着いて、音を立てた。
/ ゚、。 /「今の傷で頬には僅かに穴が開いた。そこから傷を広げると痛いだろうな」
(;゚∋゚)「…………」
/ ゚、。 /「痛い、だろうな」
再びダイオードが駆け出した。
まだ怯えの色が残るクックルではあるが、一度息を吐き出すと同時に覚悟を決めていた。
( ゚∋゚)(大丈夫だ。大丈夫だ。俺の能力は誰にも負けない。俺は強い。強い強い)
クックルが両手を広げ、その面を後ろに構えた。
キュゥ、という音共に光が収束され、爆発を起こす。
そこに存在していたクックルが線に化けるほどの速度。目にも止まらぬ超突進で進むダイオードを食い破る。
手を広げた時点で、ダイオードは次に何が来るかを理解していた。
しかし、今ここでこの攻撃を逃げることは、彼女のプライドが許さなかった。
200 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:39:18.25 ID:5XRrtTrFO
やっちまえイオさん!
すきだ!
201 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:41:10.63 ID:kZ6eiFxrO
この作品のクックルは人間味があって好きだ
イオちゃんも頑張って!
イオ無双きたな
203 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:43:24.46 ID:YUkHWuWw0
急停止の姿勢から両腕を振り上げた。
クックルが爆発を起こす数瞬手前。振り上げたグローブが、膨れ上がった。
巨人の腕と見紛うほどの大きさに化けたところで、ただそれを力任せに振り下ろす。
加速を得たクックルの行く手を完全に潰した。
( ゚∋゚)「なん……だと……」
倍化したグローブにその身が触れる前に動きを止めた。
舞い上がった粉塵に窮したところ、その顔面に慣れぬ靴先が食い込んでいた。
巨大化したグローブを捨て去り、裸となったダイオードが宙を飛んでいた。
( ∋゚)「うおおおおおおおおおおおおおおお」
僅かにふらつくが、しかし、今度は持ちこたえた。
まだ空中にいるダイオードの足を鷲掴みにし、さらに高く、投げ上げた。
/ ゚、。 /「お、おおお?」
何か来る。
そう考えて身構えたダイオードの予想は幸か不幸か外れてしまう。
真下では、クックルが手の平から光を放ち、置き捨てられた両のグローブを焼き切っていた。
204 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:45:24.14 ID:kygyeHkoO
つC
205 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:47:07.80 ID:YUkHWuWw0
( ゚∋゚)「これで、お前は能力が使えない」
高さおおよそ5m。
それでも着地したダイオードに傷は無い。
焼け切り、ほぼ灰に近しい姿に変わり果てたグローブを見てダイオードは笑っていた。
/ 、 /「くくくく」
( ゚∋゚)「?」
/ ゚、。 /「自惚れも大概にしろよ。お前は今自ら死を近付けた」
/ ゚、。 /(かっこつけたはいいけど……裸拳で殴るとものっそい痛いんだよなぁ)
/ ゚、。 /「何か隠してるなら早めに使えよ」
/ ゚、。 /「負けた後でぴーぴー騒がれると」
/ ゚、。 /「みっともないからな」
地を蹴った。
砂利が一斉に爆ぜ、ダイオードは消え去った。
武器を失ったとしても、コネクターの力は生き残る。当然解除しなければ武器の再生には当たらない。
だが、彼女はもはや能力の使用を捨て去っていた。己の実力のみでこの男を制すことを。
二人が交差し合ったとき、ただそれを見つめていたドクオの耳にある声が届いた。
206 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:49:52.91 ID:mWeYNEDNO
しえ
紫煙
208 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:53:48.56 ID:EP/xctG4O
しえしえ
209 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:55:47.53 ID:YUkHWuWw0
「――ドクオ」
('A`)「ブーンか!?」
それは、つい先ほど吹き飛ばされ彼方に消えた親友の声。
音声自体があまり良くないことを差し引けば、割と健康を保った声のように聞こえた。
('A`)「お前大丈夫なのかよ」
ドクオはヘッドホンを耳に押し当てながら答えていた。
ほとんどそれは叫びに近かった。
「余裕だお。ちょっと気を失ってたお」
「ただ、足に皹が入ってるのか……。ちょっと回復してたお……」
('A`)「お前、無理すんな」
「無理はしないお。出来ることしかやらねぇ主義だお」
「だからドクオ、聞いてくれ」
('A`)「え?」
210 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:56:05.48 ID:KUFgzA9UO
支援
211 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 20:58:52.06 ID:YUkHWuWw0
「合図するから」
「それから五秒後」
「あいつに貫き懺悔をぶっ放すから」
('A`;)「おい」
それは、ドクオが最も避けたいと思っていたことだった。
そうすればこの戦いの勝ちは確定する。だが同時にブーンは人を殺し、魂に傷をつける。
それを止める覚悟を自分は作った。ゆえに、賛成することなど出来なかった。
('A`;)「駄目だって。それしたらお前は人を殺すことになるんだぞ」
「今更んなもん気にしてないお。それよりも今は勝つことのほうが大事だお」
('A`;)「駄目だ!!俺は協力出来ない!!!」
「何言ってんだお。お前これで現状を良く見てみろ」
('A`;)「違う!!俺はお前に人を殺して欲しくないんだ!!!」
「…………」
('A`;)「これだけは譲れん。俺の意地だ!!!」
「これ以上あいつを先にいかせると、クーがいるんだお」
('A`;)「あ…………」
212 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 20:59:08.31 ID:mWeYNEDNO
しえんぬ
213 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:02:50.80 ID:YUkHWuWw0
ドクオが返事に窮した時、ダイオードは跳んでいた。
その体には数箇所の傷を作り、血を流しながらも確かに飛来し、クックルの左目に人差し指を突き刺している。
自身では冷静だと思っていたが、その実彼女の内面は憤怒に包まれ自我を保つことさえ疎かになっていた。
その証拠に最も最初にやるべきであるはずの「喉を潰す」という行為を完全に忘却していた。
加えて野獣のような計算の少ない行動は隙を多く生んでいた。
ダイオードの動きに慣れ始めていたクックルは、そのことに気付く。
圧倒的な技術を持ちながら、どこか攻め切れていないという矛盾に。
だからこそ、自分の左目を奪われた瞬間、彼は声をあげることもなく、ただその伸びた右腕の、関節を逆から殴りつける形で叩き折っていた。
爆発的な推力を纏い、下から上へぶち折られた右腕から己のささくれ立った骨が制服を突き破り露出するのを確かにダイオードは捉えていた。
/ ゚、。 /「…………」
それでも、止まることなく、左ひざを振り上げ、クックルの顎を打ち抜いていた。
その勢いのまま後ろに跳び、距離をとる。
ただ、跳ぶだけではなく、穴の開いた頬に左手、その人差し指と中指を突っ込み、抉り出すようにして回転しながら跳んでいた。
両者の間に舞った血が視界を埋めていた。
痛さから思わず唸ったクックルとは対照的に、ダイオードはぼんやりと右腕を見つめていた。
しかし、内面、
/ ゚、。 /(いってぇぇぇ。いってぇよぉおかあちゃぁぁんん。いってぇぇゆおぉぉお)
今にも泣き出しそうな心を抑えて。
214 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:05:12.94 ID:2RJwG6N+0
wwwww
215 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:05:37.73 ID:kZ6eiFxrO
おかあちゅわあぁああんwww
216 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:06:14.63 ID:Qb0zUWGAO
うおおしえん
217 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:06:33.16 ID:YUkHWuWw0
(;゚∋メ)「はぁ……はぁ……」
裂かれた左頬からは歯が覗いていた。血塗れの顔面を持ち、額から汗を零して考える。
攻めきれないのは自分も同じであった。
超近距離で殴りあうため、隙が生まれにくい。
クックルの能力は全ての距離に適している。しかし、大技を使うには多少の溜めと距離が必要だった。
確実に仕留めるためにはそれだけのリスクを背負う。今のダイオードには避けられる可能性のほうが高い。
そんな状態で技を使うには、あまりにリスクが高い。
(;゚∋メ)(せめて……足の一本、折ってやれば……)
クックルが一歩踏み出そうとしたとき、空間が揺らいだ。
ダイオードだけを包むよう、大地に光の線が走る。
真四角に彼女を包み込んだ。
下から上に吹き上げる風が突如として存在を見せた、そんな錯覚を覚えたかと思うと、数歩距離を置いて、目の前いたダイオードが宙に舞っていた。
/ ゚、。 /「なななななんだ!!!!」
( ゚∋メ)「好機!!!」
何が起こったのかを理解したものはいなかった。
だが、クックルは両手を伸ばし、集中した。ただ、射抜く。そのイメージを持って、力を込めた。
4円
219 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:08:10.64 ID:N7tWImnfO
C
220 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:08:37.79 ID:KUFgzA9UO
支援支援
221 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:09:09.89 ID:YUkHWuWw0
キュゥ、と高い音ともに一閃。
空間をも貫く、一撃。光の線が世界を断ち切った。
放たれた二本の光は、ダイオードの右太ももと脇腹を貫いた。
それほどの大きさでしかなかったが、彼女から今までの動きを奪うにはあまりに十分であった。
/ ゚、。 /「うぐっ……」
受身をとることも出来ず、ただぐしゃりと潰れるようにして落ちたダイオードが受けた傷を見つめる。
脇腹は掠った程度ではあるが、ど真ん中を貫いた太ももから出血がひどい。
どくどくと溢れ出し、強い熱を持っていた。
/ ゚、。 /(まずい……)
/ ゚、。 /(よりにもよって……利き腕と利き足……)
動揺に包まれた彼女に追い討ちをかけるように、一つの影が奔る。
ξ ゚听)ξ「すいません。傷を受けてました」
ツンデレが、無い左腕を隠すように、クックルに歩み寄った。
222 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:12:20.31 ID:dPfDwVzGO
やべえ燃える
223 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:13:57.60 ID:YUkHWuWw0
( ゚∋メ)「いい。気にするな」
ξ ゚听)ξ「あなたこそ大丈夫ですか?――」
ξ ゚听)ξ「――生徒会長」
/ ゚、。ii/(えー生徒で一番偉い人ぼこすか殴ってたのー!!!)
/ ゚、。ii/(ここに来て急展開ですが)
/ ゚、。ii/(正直っ!!どうでもいいいいいいいいいい)
/ ゚、。ii/「死ね!!」←心の中の突っ込みのキャパシティを超えたので意味の分からない叫び
( ゚∋メ)「疲れた……。とっととこいつとは蹴りをつけよう」
( ゚∋メ)「五分だよ……。お嬢さん」
クックルが両手を合わせた。
親指同士の側面を付けるようにして構えた。
今までよりも遥かに大きく、そして密度の高い光の収束が始まる。
/ ゚、。;/(まずいまずいまずいまずいまずいまずまずまずい!)
ダイオードがどうにか逃げようと、動きを見せた瞬間、目を傷めるような発光が彼女を襲った。
ツンデレてめぇww
ダイオードもちつけwwwww
やはりこの作品のダイオードいいな
227 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:17:20.10 ID:YUkHWuWw0
('A`;)「伏せろ!!イオさん!!!」
/ ゚、。 /「え」
ドクオの言葉に釣られて今よりもさらに深く、顎を地につけるようにして、這うような格好をとってしまう。
意味がわからぬ、といった体であったダイオードの視界の先。そこに一つの影があった。
内藤が、竹刀の切っ先をこちらに向けてにっこりと微笑む姿があったのだ。
( ^ω^)「貫き懺悔」
ドクオの言葉を無視した行動ではあった。
しかし、内藤の中にはもはや選択の余地など無かった。
様々な思考が交錯し、結果全てを捨て去りただ力に委ねた。
爆音と共に白が世界を染めていた。
軌道を予測するならば、間違いなく敵二人を包み込み、さらにダイオードの頭上を通過する。
ゆえに、
/ ゚、。;/「馬鹿じゃないの!!!あの人!!!!」
伏せていた体勢からさらに低く。ほとんど地を舐めるようにして、見上げた世界は予想と反していた。
228 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:17:43.11 ID:KUFgzA9UO
イオ可愛いよイオ
229 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:18:58.38 ID:N7tWImnfO
支援
230 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:20:09.66 ID:YUkHWuWw0
( ゚∋メ)「残念」
クックルが上体を捻り、そちらに構えの向きを変えた。
ほとんど内藤が放つと同時に、その両手から光が爆発を見せ、レーザーに変わる。
ほぼ同等。全く同種の攻撃がその矛先をお互いに向けて穿ち合う。
おおよそ中間地点においてぶつかり合った光が一気に爆ぜる。
決壊したダムから溢れた水が、巨大な建物にぶつかるよう、光が波のようにうねり、その矛先を見失う。
(;^ω^)「あん……だ……こい……つ……ッ!!!」
(;゚∋メ)「……こ……い……つ……!!!!」
両者が力を込め合うも、押しては引いてを繰り返し、話にならない。
僅か数秒の攻防ではあるが、両者は歯を食いしばり、その力、全神経を集中させている。
しかし、一点を過ぎてお互いの力が霧散していく。ただ、ちりちりと光の粉を放つようにして消え去った。
/ ゚、。;/「相殺した……」
( ^ω^)(こいつ……貫き懺悔と同じ威力の攻撃をノーリスクで出した……?)
( ゚∋メ)(こいつ……俺の攻撃を耐え抜いた……?)
内藤がゆっくり立ち上がった。
見た目、傷は癒え、貼り付けたような笑顔からその腹の内を探ることは難しい。
しかし今の彼は疲労に包まれていた。
231 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:21:31.07 ID:2RJwG6N+0
支援
232 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:23:33.52 ID:N7tWImnfO
シエンヌ
233 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:24:16.59 ID:mWeYNEDNO
貫き支援
234 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:24:28.47 ID:YUkHWuWw0
大技にはリスクが伴う。当然の事象ではあるが、使用後自分に返る疲労も通常のものとは一線を画す。
内藤は日に貫き懺悔を三度しか使えない。
正確には二度までが限界であり、三度使用できたのは、体調、健康ともが最高潮にあるときのみで、そのときも疲労から倒れてしまった。
加え、電撃の小技や、【軋み】の継続した精神力の使用。
今回の戦いが始まってから、開始当初に一回。
そして今一回。間に色々と能力をしようしている。
今、彼が通常の貫き懺悔を使用できたのも奇跡に近い。
クックルに吹き飛ばされ、休息を挟まなければ使用は出来ていなかっただろう。
だからこそ、内藤の限界は近かった。
この能力を使うことで全てが終わるという彼の慢心が、余計彼を苦しめていた。
( ^ω^)「…………」
( ^ω^)「イオさん。ちょっと、後ろのほうに転がってる遠雷ぶん投げてくれお」
内藤がクックルから吹き飛ばされた位置からほとんど全ては動いていない。
ダイオードは匍匐前進のかたちで歩みを進め、遠雷の柄を握り締めると高く放り投げた。
風切り音を生み出すほどの回転ののち、内藤の足元に突き刺さる。
235 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:24:57.16 ID:Qb0zUWGAO
しえんぬ
236 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:27:00.21 ID:mWeYNEDNO
倶利伽羅紋紋支援
237 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:27:47.09 ID:0M9sZrCLO
フサのキャラ最高にいいな
238 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:27:49.27 ID:KUFgzA9UO
支援
239 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:28:19.73 ID:YUkHWuWw0
内藤は礼を言いながら引き抜き、その切っ先をツンデレに向けていた。
彼女の血で黒く染まり、砂利を纏った切っ先を。
( ^ω^)「つんんぅ……」
ξ ゚听)ξ「……なによ」
( ^ω^)「ちょっくらおいたが過ぎる……」
( ^ω^)「やっぱりちゃんと決着つけたほうがいいかお?」
ξ ゚听)ξ「…………ふぅ」
やれやれだ、という具合にツンデレは肩を竦めてみせる。
動きの後に開けた目は完全に覚悟を決めていた。
( ゚∋メ)「やれるのか?」
ξ ゚听)ξ「やらせてください」
ξ ゚听)ξ「私怨ですから」
( ゚∋メ)「そうなると俺は……」
/ ゚、。;/「私だろ……」
ぐぐぐ、と震える体を無理やり起こし、ダイオードが立ち上がる。
いかに右足から血が溢れようと、彼女のプライドがこのまま地を這うことを許さなかった。
相当痛いのか、額には脂汗が浮かび顔からは血の気が引いていた。
240 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:28:48.37 ID:EoYN1xScO
これといって何もしないドクオ支援
241 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:29:39.28 ID:N7tWImnfO
ξ ゚听)ξ「私怨」
243 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:32:18.33 ID:YUkHWuWw0
(;゚∋メ)(気のせいか……体が随分と重たいな……)
(;゚∋メ)(呼吸が乱れる……。頭が僅かに重い……。何かをされたのか……?)
(;゚∋メ)(外傷は少ない……失血による疲労でも、肉体的な疲労でもない。能力もそこまで使っていない……何故)
( ゚∋メ)(しかし……気にするほどのことではない。意識しなければ問題無い)
( -∋メ)(今は、目の前の敵にだけ集中しろ)
( ゚∋メ)「時間の問題だな……」
それは、好機ととる他無かった。
ツンと内藤はお互いゆっくりと距離を詰め、クックルはダイオードの動きを待ちながら密かに回復を試みる。
そうして、お互いが牽制し合う中、砂利の爆ぜる音が響いた。
244 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:32:26.94 ID:KUFgzA9UO
ドクオとクーが空気すぎて実質9対7だなw
245 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:33:08.71 ID:EP/xctG4O
支援ぬ
246 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:33:46.81 ID:2RJwG6N+0
紫煙
支援
248 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:35:31.19 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д(メ彡「はっ、ははははははは」
_
(#)∀゚)「おらああああ、逃げんなよ!!はははは」
男たちは、殴りあう手を止めていなかった。
いかに顔が腫れようと、血を流そうと、骨が軋もうと、もう止まらなかった。
疲労からお互いの足は随分とふらつき、一歩一歩さえ定かではない。
その内お互いが一発ずつ殴るのを待つようになる。お互い防ぐことはない。
ただ、体のどこかで拳を受け止め、次の一撃を放つ。
それが十分以上も続くと、お互い不思議と笑みが零れた。
何かが楽しくなる。痛みが麻痺し始め、全力で拳を振るう快感と熱に溺れる。
ミ,,゚Д(メ彡「おらぁっ!!次の一発だ!!!!」
何がしたいのか分からなかった。だが男たちは、言葉よりも、殴り合うことで何かを交し合う。
楽しくて仕方がない。お互いを殴るたび、何かが一つずつ消えていった。
_
(#)∀゚)「ははははは。次はこっちだ!!!」
ジョルジュは、自分でも理解できなかった。
先ほどまで深い恨みを抱いてこの男は全てを受け止める。
痛みも、自分の拳も、あまつさえ他人の感情でさえ、その巨大な体で、全て受け止めている。
それに甘んじている自分と言う存在を、理解できない。
だが、妙な心地よさもある。
もう自分が勝てないだろうということをわかっているはずなのに、こうして自分のために戦ってくれている男がいる現状に。
なんぞこの展開w
250 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:36:50.86 ID:N7tWImnfO
シエンタ
251 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:37:59.14 ID:YUkHWuWw0
お互い持っているコネクターの数は同じ。
それを全て捨て去り、僅かに残った身体強化のみで戦っている。
だから、あとは天性の才能だけだ。
肉体の強さ。
それだけしかない。
自分の用いることが出来る武器は、肉体一つしかないのである。
お互いが拳を振るい始めて十数分。
フサギコのふらついた拳を受け止めたジョルジュは、自身も震えながらまた拳を振るった。
力も速度も無い拳は、ぽすんとフサギコの胸に当たった。
そして、前のめりにゆっくり倒れ始めた。
もう体力が限界だった。
立っていることさえままならず、その状態から無理やり拳を振るったため、支える足が前に出ず、体がゆっくり倒れていった。
伸ばした腕も支える力にならず、ただジョルジュはゆっくり倒れていくしかなかった。
_
(#)∀-)「つか……れた……」
倒れたジョルジュの動きが止まった。
その体を太い腕が支えている。荒い呼吸のまま見上げると、同じく息を荒くしたフサギコが自分を抱きかかえていた。
252 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:38:14.19 ID:2RJwG6N+0
ジョルジュがおかしいwwww
253 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:38:40.16 ID:KUFgzA9UO
殴り合いから生まれる……愛……情…?
支援支援
神様達唖然ww
256 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:41:29.80 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д(メ彡「おう、終わりか?」
_
(#)∀-)「うっせぇ……。こちとらおたくと違って普通の体してんだよ」
ミ,,゚Д(メ彡「インドア派の俺も流石に疲れた」
_
(#)∀゚)「なんだよ、まだ言うのかよ」
ははは、と乾いた笑みを浮かべたままのジョルジュはフサギコの手によりゆっくりと地面に寝かされた。
フサギコの限界も近かったのか、その横に大の字に寝転がる。
_
(#)∀゚)「おいおい。敵の真横で休憩するやつがいるかよ」
ミ,,゚Д(メ彡「嘘だな。お前は何もしない」
嫌な奴だな。とジョルジュは呟いてから、呼吸を整えて言葉を選んだ。
_
(#)∀゚)「いつからだ?いつから俺とリリちゃんの異変に気付いてた?」
ミ,,゚Д(メ彡「そうだな……。最初。嬢ちゃんは階下に隠れ、お前は俺とペルの名前をその嬢ちゃんに訊ねた。
嬢ちゃんが返すと、お前は「大好き」と言った。これは友情の好きだった。それに対して嬢ちゃんは「死んで」と言った。
これは嘘であり本当だった。友情の愛だと知って軽く言ったお前に対して、何かしら不満を持つ声だった。
それが最初だな」
_
(#)∀゚)「あらあら。マジで最初じゃん」
257 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:45:19.00 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д(メ彡「次の『愛してんぜ』という言葉にも違和感があった。返す嬢ちゃんの言葉も、だ」
ミ,,゚Д(メ彡「で、まあ『おっぱい』だの『スパッツ』だの。嬢ちゃんの『聞こえてないけど見えてた』だの」
ミ,,゚Д(メ彡「おかしいところはたくさんあった」
_
(#)∀゚)「はぁー、なんだよそれ、ずりぃや……」
くっそーと両手で顔を覆い、ジョルジュは黙り込んだ。
体はもう動かなかった。声を出すのも精一杯だった。
それなのに、気付けばふと涙を流していた。これ以上体は動かない。それなのに、瞳の奥から涙は溢れ続けていた。
_
(#)∀∩)「くっそ……は瀬川さん……すまねぇ……」
ミ,,゚Д(メ彡「…………」
寝転がるフサギコは横から聞こえる僅かな啜り泣きに気付き、少々躊躇ってから口を開いた。
ミ,,゚Д(メ彡「ペル。クーさんの耳を塞げ」
彡*゚ー゚ミ「おうっ!?」
いきなり声をかけられたペルシィーナは慌てながらも横に座っていたクーの耳を塞いだ。
彡*゚∀゚ミ「おっけい」
川∪゚ -゚)
258 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:46:11.73 ID:2RJwG6N+0
支援
259 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:48:08.47 ID:kygyeHkoO
川∪゚ -゚) <わんわん!
260 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:49:38.40 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д(メ彡「えーあー。なんというか。俺は今から恥ずかしいことをお前に教えてやる」
_
(#)∀゚)「は?」
ミ,,゚Д(メ彡「俺はペルといやらしいことをするとき、一番興奮するのは、ペルの足の親指を舐めるときだ」
_
(#)∀゚)「なにその急なカミングアウト!!!」
彡*゚−゚ミ←予想外の告白に固まった。
川∪゚ -゚)←正直聞こえたけどここまできたら最後まで空気を読もうと思った。
ミ,,゚Д(メ彡「さらに初エッチのとき興奮しすぎていれる前にイってそのまま立たなくてその日はおざなりになった」
ミ,,゚Д(メ彡「もちろん童貞だった」
_
(#)∀゚)「おおぅ……」
彡*゚−゚ミ←間接的に自分が辱められているような気がしたので、あとでフサギコを殴ろうと決めた
川∪゚ -゚)←フサさんちんこでかそうなのに、この人にはいんのかなぁとか考えてる
ミ,,゚Д(メ彡「時々自分のサイズに合わせたロリータ系の服を作って着てみる」
_
(#)∀゚)「ふはっ!なんだよそれ」
彡*゚ー゚ミ←それは知ってた。というか勝手にクローゼットみたら一杯あったので薄々勘付いていた
川∪゚ -゚)←ドクオが僕っ娘とか言って女装すんのと一緒かなぁと考えている
ミ,,゚Д(メ彡「わかんね。こんなもんか?」
_
(#)∀゚)「いや、ほんと何?」
川∪゚ -゚)
可愛いwww
ぶっちゃけすぎワロタwwwwwwwwwwwww
川∪゚ -゚)
なぜだろう、幽白の黄泉に見えた・・・
フサなかなかの変態だな
フサギコwwww
266 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:52:04.94 ID:EP/xctG4O
カミングアウトタイムwwwwwクーwwwwwww
267 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:52:31.96 ID:Ynb5V8jt0
これはwwwwwwひどいwwwwwwwwwwwwww
268 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:52:47.46 ID:pltticsXO
川∪゚ -゚)わんわんおー
269 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:53:47.83 ID:kygyeHkoO
フサは変態紳士か
270 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:54:39.26 ID:tJUtQt0K0
支援1
271 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:54:41.49 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Дメ彡「俺の恥ずかしいことだよ」
_
( #∀゚)「…………」
ミ,,゚Дメ彡「なんだ。上手いこと言えねぇ。ただ、俺はお前にひどい傷をつけたと思う。
これが見返りになるとは思わねぇ。でも、何となくお前にも知って欲しかった。
つまりこういうことなんだ。嘘が分かるって。楽しいもんじゃない。でも使ってる。俺のエゴであり、願いを叶えるための意地だ」
_
( ゚∀゚)「…………」
ミ,,゚Д゚彡「この能力は諸刃の剣なんだ。嘘をついてるのがわかる。だから人を嫌いになりやすい。
でも、時々いる真っ白な人間がとても好きになる」
ミ,,゚Д゚彡「お前の言っていた、は瀬川。知ってるぞ。何度か合同授業や、体育の時間に喋ったことがある。同じ三年だからな」
ミ,,゚Д゚彡「凄く人気があって、カッコイイのに、俺みたいな無愛想で雰囲気の悪い奴にも楽しく喋ってくれた。覚えてる。
お前を焦らすような言い方をしたのは謝る。正直応援団と聞いて最初に浮かんだのはあいつの顔だ」
ミ,,゚Д゚彡「あいつは楽しそうに言っていた。
『来年。三年になったら部長になりたい。後輩に凄く信用できるやつがいる。一緒にいて安心できる。
あいつとなら今まで以上に俺の高校生活は楽しくなる。凄く楽しみなんだ。あいつは凄いやつだ。
きっと俺がいなくても応援団引っ張っていくって考えたら少し寂しいけどな』」
_
( ゚∀゚)(変態に諭されてるのに居心地良く感じている俺ガイル)
支援
273 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 21:59:09.63 ID:Qb0zUWGAO
しえん
274 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 21:59:18.50 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「この言葉は嘘じゃない。俺が言う。嘘なんかじゃなかった。あいつはペルと同じ、嘘をつかない人間だった」
ミ,,゚Д゚彡「俺も思う。あんたは凄い奴だ」
ミ,,゚Д゚彡「そして、あんたも、は瀬川と同じ、嘘をつかない人間だ」
_
( ∀ )「ははは、くっそ……なんだよ……」
もう隠さなかった。
ジョルジュは声をあげて泣いた。大粒の涙はあとからあとから溢れ、頭の中では死んだは瀬川の笑顔が浮かんでは消えていく。
完全に負けてしまった。実力も、心も、この男には敵わない。
それでもこの男を嫌いになることなど出来なかった。
敵である自分にまで心底優しいこの男を、嫌いになることなど出来なかった。
なおのこと、これ以上フサギコを傷付けることなど、出来るはずも無かった。
フサギコはもう何も言わなかった。
ただジョルジュが泣き止むまでをじっと待ち続け、目を瞑る。
これが正しい終わりだったのかはわからない。だがこの男を、自分には届かぬ位置に立つこの男を、自分自身の全てで戦いたかった。
たとえそれがエゴであろうと、自分の意地を揺るがすことだけは出来なかった。
数分経ち、ジョルジュは腫らした目を擦りながら立ち上がる。
捨てたコネクターを拾い上げ、五つ全てを手の平で包み込み、祈るように眼前に持ち上げた。
追いついた
277 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:02:01.37 ID:EP/xctG4O
支援
278 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:02:30.56 ID:YUkHWuWw0
_
( -∀-)「あんがとなお前ら。でももういいんだ。死んだ人を生き返らそうなんて考えがおかしかったのかもしれない」
_
( ゚∀゚)「だから、能力としては使えないかもしれねぇけど、次はフサギコさんのために頑張ってくれ」
_
( ゚∀゚)「しょうもねぇ俺のために、ここまでサンキューな」
ジョルジュの言葉を受け、まるで頷くかのようにコネクターが一度強く光を放った。
そして、もう二度と彼と接続することは無くなってしまった。
ジョルジュはコネクターを握り締め、何事かと上半身を起こしたフサギコに手渡した。
_
( ゚∀゚)「【実行】【固形化】【突風】【囀り】【浸透】だ」
_
( ゚∀゚)「あんたの武器にゃあちょっとあわねぇが。持ってるだけでも身体強化は増えるだろ。もってってくれよ」
ミ,,゚Д゚彡「……おう。ありがとな」
_
( ゚∀゚)「あんたと戦えてよかった。は瀬川さんとのことに蹴りがついた。俺はもうあの人を追わねぇ。
でも忘れもしない。あんたのことも……忘れちまうだろうけど、きっと心の中じゃ残ってる」
ミ,,゚Д゚彡「俺も、お前のことは忘れない」
_
( ゚∀゚)「おう」
279 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:04:56.96 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「じゃあ、そろそろいくな」
_
( ゚∀゚)「あ、待てよ。生徒会長、知ってるか?」
ミ,,゚Д゚彡「ん?ああ。予算会議のときに会ったことがある」
_
( ゚∀゚)「話は早い。あいつが悪魔チームで一番強いと思う。気をつけてくれ」
ミ,,゚Д゚彡「……あんがとさん」
_
( ゚∀゚)「あと……。俺が言うのは変かもしれないけどさ」
ジョルジュは両手で輪を作り、口元に当てた。
声を遠くまで渡す、古くからの工夫だ。
_
( ゚∀゚)「“頑張れ”」
_
( ゚∀゚)「わりぃな。でも応援団としてこんぐらいの応援させてくれよ」
ミ,,^Д^彡「ハハハハ。ありがとな」
そう言ってフサギコたちが階下へと降りていく。
ジョルジュはその姿を見終わったあと、一歩、二歩と後ろへ下がり、壁にぶつかると同時に座り込んでしまった。
正直立っていることすら辛かった。
支援
281 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:08:12.07 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀゚)「はぁー。疲れたなぁ……」
_
( -∀-)「ごめんなぁリリちゃん……。折角俺なんかのためにさぁ……」
⌒*リ´・-・リ「別に長岡のためじゃないし」
_
( ゚∀゚)「うおっ!いつから起きてたの!!」
ふらついたリリがジョルジュの前に立っている。
腹を押さえ、ゆっくりジョルジュの真横に腰をおろした。
⌒*リ´・-・リ「負けたね」
_
( ゚∀゚)「だなぁ」
⌒*リ´・-・リ「ねえ長岡」
_
( ゚∀゚)「なんだいリリちゃん」
⌒*リ´・-・リ「凄く好きよ」
_
( ゚∀゚)「急にデレにシフトしないでよ」
⌒*リ´・-・リ「死ね」
282 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:08:12.61 ID:3H+TjDnMO
ししえん
283 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:08:37.07 ID:W1F33DZtO
しえーん!
284 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:09:19.33 ID:EP/xctG4O
しえんぬ
285 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:12:18.36 ID:YUkHWuWw0
_
( ゚∀゚)「はは、俺も好きだよ。でもリリちゃんおっぱいないからなぁ」
⌒*リ´・-・リ「死んで」
⌒*リ´・-・リ「……やっぱり私じゃ駄目?」
_
( -∀-)「…………」
_
( ゚∀゚)「そうだなぁ。でも俺は、リリちゃんのこと好きになりたいなぁ……」
⌒*リ´・-・リ「じゃあ恋人になって、好きになって。私はもっと好きなる」
_
( ゚∀゚)「それもいいね。恋人になろっか」
⌒*リ´・-・リ「じゃあキスして」
_
( ゚∀゚)「あらあら大胆。しょうがないなぁもう」
_
( ゚∀゚)「目、瞑って」
286 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:13:10.10 ID:OJghvCOXO
悪魔の残りは2人で神様は6人(いよう戦闘不能につき実質5人)か?
287 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:13:13.30 ID:EoYN1xScO
コネクターの能力って貰った時に
自分で決めるんだよな・・・
【囀り】なんて能力にしたやつ
どんな武器だったんだよ
288 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:14:26.61 ID:b4N6xiF9O
何この青春支援
支援
290 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:15:13.93 ID:OJghvCOXO
291 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:15:48.28 ID:YUkHWuWw0
川 ´⊇`)「はい、もー。俺の中で長岡評価最悪」
ハハ ロ -ロ)ハ「しかも途中から何かバックが夕暮れの河川敷とかが似合いそうな……」
川 ´⊇`)「もっとよぅ。ボコれよ。おい。もっとがつがつしろよ!」
【+( ゚"_ゞ゚)「いいじゃないかなぁ」
川 ´⊇`)「ちげーよ。いいことにはいいんだよ。どういう終わり方でもそりゃ当人の勝手だ」
川 ´⊇`)「だが俺はもう、ついでに彼女とか作っちゃうあいつの気が知れない」
ハハ ロ -ロ)ハ「何言ってんのこの人」
【+( ゚"_ゞ゚)「フサギコの無血開城によしよし」
ハハ ロ -ロ)ハ「いや、良くは無いでしょ。あんたんとこのガキが負けてんのよ」
川 ´⊇`)「ええい。酒だ!酒を持て!!やってられっか!!!」
292 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:15:59.08 ID:rKw1JFGZ0
初遭遇!!支援!!!!
こいつらwww
オサレwwwwww
295 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:18:26.79 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「よっしゃ。次行くぞ次!!!」
彡*゚ー゚ミ「その前に……デュクシ!!デュクシ!!!」
ミ,,゚Д゚彡「いてぇ!!蹴るなよ。なんだよ。Mである俺に対する褒美かなんかか?」
彡*゚ー゚ミ「知らんもん!!」
川 ゚ -゚)「おい、二人とも見ろ。だいぶ先で何やら混戦の模様だ」
ミ,,゚Д゚彡「おお、本当だ」
彡*゚ー゚ミ「フサ!フサ!作戦ナルカミやろうぜ」
ミ,,゚Д゚彡「えー、あれやんのかよ。めっちゃ疲れるんだよなぁ」
彡*゚ー゚ミ「やんのやんの!!」
ミ,,゚Д゚彡「怪我すんなよー」
川 ゚ -゚)(カップル氏ね!!)
296 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:19:29.64 ID:6fbV53nqO
ハローさんがツッコミ役に転じてる
297 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:21:21.35 ID:EP/xctG4O
やはりクー空気www
298 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:21:31.22 ID:YUkHWuWw0
( ^ω^)「ツンよぉ……僕にもやりたいことがあるんだお。左手斬りおとしただけじゃ我慢できないのかお?」
ξ ゚听)ξ「うっさいわねー。あんたの予定なんて知らないわよ」
( ^ω^)「……あれ、生徒会長のクックルさんだお?」
ξ ゚听)ξ「そうよ。知ってるのね」
( ^ω^)「ツンのプリント持って生徒会室に行ったとき見たお」
( ^ω^)「随分な能力をお持ちだお」
ξ ゚听)ξ「私にも教えてくれなかったわ」
( ^ω^)「ああいうタイプが一番ツン嫌いそうだお」
ξ ゚听)ξ「あなたよりはマシよ」
( ^ω^)「そんなこと、しらーんもーん」
ツンの左手は、まだ無い。
言わば彼女の戦力は半減されたことになる。
能力は、手の平を介さない限り発動しない。
ツンはそれでも、血に塗れた右腕を前に出した。
それに合わせ、内藤も遠雷の切っ先を眼前に掲げる。
299 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:21:36.65 ID:Qb0zUWGAO
300 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:22:26.60 ID:dPfDwVzGO
しえ
301 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:22:28.70 ID:N7tWImnfO
支援だよ
302 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:23:24.79 ID:YUkHWuWw0
先手を得たのは内藤だった。
加速状態から、遠雷を振り上げたところで、異変が走る。
まるで真上から見えざる手に叩きつけられたかのごとく、体が沈んだ。
気付けば地に伏しており、砂を舐めていた。
(;^ω^)「なっ……」
そこに響く、ツンの声。
ξ ゚听)ξ「もう隠さない。私の【吸収】は、物体も出来るの。だから、こういう風にして叩きつけることも出来るの」
ξ ゚听)ξ「で、こうして」
ふっ、と内藤の体が浮かび上がった。
跳ね上がったかと思うと、その顔面にツンの拳が突き刺さっていた。
ξ ゚听)ξ「こうして、【逆さ】で持ち上げてやれば、隙なんてたくさん生み出せる」
ξ ゚听)ξ「もう許してあげないから」
吹き飛ばされた内藤は、口の端から流れる血を拳で拭いながら起き上がった。
( ^ω^)「…………」
もう少しかな、と内藤は考える。
303 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:27:42.42 ID:N7tWImnfO
支援せねば
304 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:27:58.39 ID:YUkHWuWw0
/ ゚、。;/「…………」
いくら隠そうとしても、もう駄目だった。
直接、接続していない分、身体強化のレベルは低い。
腹部を掠めた傷は出血が止まらず、右太腿も同じ状態に近い。
脂汗が額に浮かび、呼吸が荒くなる。
/ ゚、。;/(この状態から……廻点を使うのは……無理くさい……)
ダイオードの躊躇いを読んだかの如く、クックルが動き出す。
今以上に距離をとるつもりは最初から無く、ただ両手から砲撃を繰り返している。
一発目はかろうじて避けることが出来た。
放つ直前に強烈な発光があることから、おおよそのタイミングはつかめる。
しかし、その速度に対応するだけの動きが出来ない。
ほとんど這うようにしてダイオードは逃げた。
地を舐めるようにして滑り、普段慣れぬ左足に軸足をシフトし、立ち上がる。
しかも放たれる弾丸は物質で無いことから受け流すことが出来ない。
だから全てを避けなければ、クックルの元に辿り着くことは無い。
/ ゚、。;/(これは……もう少しでも足が治らなければ……せめて武器が……)
追い詰めていたのは自分だと思っていた。
しかし、たった一度の隙と、慢心から状況が一瞬で逆転していた。
305 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:28:40.76 ID:Qb0zUWGAO
支援
306 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:29:34.96 ID:2RJwG6N+0
支援
307 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:31:14.69 ID:YUkHWuWw0
/ ゚、。;/(廻点が使えず、武器が無かったら……)
/ ゚、。;/(ちょっと大きいクール乙女じゃないか!!!)
( ゚∋メ)「死ねぇぇえええええ!!!!」
ほぼ休むことなく撃ち続けられる光弾がダイオードを攻める。
皮膚一枚のところで、踊るように回避するも、限界は近い。
血が止まらない。滲み続け、足がもつれた。
ようやく、クックルの懐に入り込み、僅かな回転と共に繰り出した左足刀も、その速度は以前とは比較にならないほど遅かった。
ゆえに、クックルに触れる前に、その足は止まる。クックルの右腕が彼女の細い足首を鷲掴みにしていた。
( ゚∋メ)「攻撃をくぐってここまで来たことは褒めてやる」
/ ゚、。;/「しまっ……」
普段なら、その状態から攻撃を繰り出すことも容易であった。
しかし、振り上げようとした右足は失血と痛みでぴくりとも動かない。
骨が突き出た右腕も同様。左腕では、僅かにリーチが足りなかった。
クックルの左腕がその伸びた太腿に添えられた。
反射的に、考えるよりも先に体が動いていた。
308 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:33:16.92 ID:N7tWImnfO
C
309 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:34:02.15 ID:Qb0zUWGAO
しえん
310 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:34:10.57 ID:YUkHWuWw0
/ ゚、。;/「…………!!!!」
痛みを堪え、下半身を回転させた。掴まれていた左足を無理やり内側に回転させ、
/ 、 /「がはっ!!!」
彼女の動きはそこで止まる。
動きよりも早く、クックルの左手からは煙が立ち昇っていた。
クックルの左手より放たれた光線がダイオードの太腿を完全に貫いていた。
皮膚を焼き、神経を引き千切り、肉を裂き、骨を砕き、貫通する。
痛みは瞬間から遅れて発し、ダイオードの悲鳴に呼応するかのように血がごぽりと溢れた。
( ゚∋メ)「終わりだな……っ!!!」
左腕を離すと同時に、崩れ落ちたダイオードに向かい、クックルは拳を固めた。
腋を絞め、筋肉を漲らせ、そして、発光する――。
それでもダイオードは引かなかった。
両足から血が溢れようと、歯を食いしばり、拳を固める。
/ 、 /「ふざけるなぁああああああああああああ」
その叫びを食い破るが如く、キュゥ、という短い音共に、ダイオードの胸を完全に打ち抜いた。
胸を中心に爆発が起きたような衝撃と痛みを受ける。同時に肋骨が一斉に折れる嫌な不協和音も。
ダイオードは血を吐きながら吹き飛び、壁に突き刺さった。
衝撃のあまり、簡易で作られた壁は僅かな崩壊を見せ、そして彼女は無様に落下し、立ち上がることは無かった。
311 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:34:35.09 ID:EP/xctG4O
支援
312 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:35:29.67 ID:2RJwG6N+0
クックル強すぎる
313 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:35:58.89 ID:Qb0zUWGAO
あああああああ
イオー!!
315 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:37:38.64 ID:YUkHWuWw0
( ゚∋メ)「…………」
数秒待ち、落下地点から何の変化が無いことを確かめると、クックルは次にツンと内藤に顔を向けた。
加勢するか。
良く考えればあの男は自分の持つ最高の攻撃を唯一防いだ人間。
だが自分は人と合わせて戦ったことはない。自分の能力ではツンが足手まといにしかならない。
( ゚∋メ)(何……労力は少なければ少ないほうがいい)
いっそ、ツンとあの男が共倒れすればそれ以上楽なことはない。
体が何分妙な気だるさを纏っている以上、あまり他者に構っている余裕も無い。
( ゚∋メ)「次だ」
クックルが数メートル進んだとき、空気が震えた。
僅かな振動。最初は気のせいかと思う。そう考える。
しかし、ふと、気配を感じ、真上を見上げる。
欠けた星々の隙間がある。暗闇がある。
そこに何かがいた。黒の隙間を縫うように、星々の影を奪うように、飛来する。
中天から、大地に向かい一閃が奔った。
落下と言うよりも突撃。まさに弾丸。
彡*゚∀゚ミ「クライマックスだあああああ!!!!!!!!!!」
極限まで巨大化させた大槌を、クックルに叩き付けた。
316 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:38:06.82 ID:b4N6xiF9O
生徒会長強えー
317 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:40:23.62 ID:YUkHWuWw0
第十六話 おわり
318 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:40:47.45 ID:N7tWImnfO
ξ ゚听)ξ「支援」
おつ
320 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:42:07.76 ID:Ynb5V8jt0
乙!
321 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:42:17.11 ID:YUkHWuWw0
うわああああああ
ここまでのご支援保守ありがとうございましたぁぁああああ
何かしらの疑問質問誤字脱字、分かりにくかった表現などがあればどうぞー
今からざっとスレ見直してきますー
322 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:42:27.42 ID:Qb0zUWGAO
乙どすー
323 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:42:37.27 ID:N7tWImnfO
おお終わったか乙
324 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:42:39.28 ID:b4N6xiF9O
乙!
325 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:43:35.40 ID:2RJwG6N+0
乙
326 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:44:04.35 ID:Ei41psty0
おつ!
327 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:44:22.56 ID:rKw1JFGZ0
乙!!!
328 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:45:19.63 ID:EP/xctG4O
おつんつん
329 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:46:00.57 ID:wmY27B5XO
乙ぱい
乙!
331 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:47:19.18 ID:6fbV53nqO
乙
332 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:48:47.40 ID:EoYN1xScO
乙です
333 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 22:50:35.38 ID:2RJwG6N+0
ダイオードまだ生きてるよね?
334 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:53:15.97 ID:YUkHWuWw0
>>31 ドットかわぇぇ。
ちょこんと拡声器持ってるジョルジュかわぇぇw
>>72 ハンパねぇ。
あまりの衝撃に全俺が震え上がる。
感謝のあまり呼吸を忘れる。絵に溺れる。
とっても嬉しいです!ありがとうございます!!!
>>80 クックルがwwwww
なんだこの変態wwww
ありがとうございます!!
>>142 ああああああリリちゃんかわぇぇええええ。
はぁぁ。地味にお気に入りなキャラクターだったので嬉しいです!
ありがとうございます!
でもああいうタイプの女の人って絡みづらいよね。
>>165 おお、ダイオード。
なんかかっこいいなぁ。
ありがとうございます!
335 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:54:49.76 ID:YUkHWuWw0
>>178 なんかそこらへんに転がってます。
死体とかと一緒にころころ
>>286 神:内藤、クー、ドクオ、フサ、ペル、ぃょぅ?、イオ? こんな感じ
悪魔:ツン、クックル こんな感じ?
>>287 多分ジョルジュが特典で手に入れた
>>296 あまりにもハローさんがあの会話に入れない。
入れないので突っ込みに回った。今までの会話でハローさんの台詞飛ばして読んでも全然いける
>>299 うおお。うっめぇ!
ありがとうございます!!
腰エロイな。くいって、くいって、なってる。可愛い。
>>333 さあどうなんだろう。
乙です
337 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:56:36.98 ID:YUkHWuWw0
( ゚д゚ ) 「やあ!僕はミルナ!フリーのカメラマンさ!」
( ^ω^)「…………」
川 ゚ -゚)「…………」
('A`)「…………」
(=゚ω゚)ノ「…………」
/ ゚、。 /「…………」
ミ,,゚Д゚彡「…………」
彡*゚∀゚ミ「…………?」
( ФωФ)「…………」
( ФωФ)「ミルナァ……」
( ФωФ)「そりゃないっすよ……」
339 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 22:58:30.16 ID:YUkHWuWw0
( ^ω^)Omake!のようです
*第十二話でミルナの台詞から本番が始まるまでこの人たち何やってたの?*
〜一周年企画だけど別に大した内容でもない〜
340 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:01:42.01 ID:YUkHWuWw0
( ^ω^)「と、まあミルナがすべったのはいいとして、こっから何するんだお。
中途半端に体は元気だし、時間は持て余してるし」
('A`)「なんかいやらしい台詞だねそれ」
( ^ω^)「へへへ、火照ってんだよ、おさめてくれよぉ、ドク子よぅ」
('A`)「やめてぇ!あたいにはなおるちゃんって可愛い旦那がいるのよぅー」
ミ,,゚Д゚彡「おいおい話すすまねぇじゃねぇか」
( ФωФ)「ちなみにオマケは基本的に地の文が無いっす」
( ゚д゚ ) 「戦いも……しない……」
( ФωФ)「何落ち込んでんのよ」
( ゚д゚ ) 「落ち込んでなんかないわ……」
341 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:02:50.54 ID:Ynb5V8jt0
支援wwwwww
342 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:06:06.32 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「しょうがねぇなぁ。おーい、まんたき、出て来いよ。どっかで聞いてるんだろ?」
( ^ω^)「?」
ミ,,゚Д゚彡「ああ、俺の担当の神」 ・)
(・ミ,,゚Д゚彡「?」
ミ,,゚Д゚彡・「お?」
( ^ω^)「…………」
ヽ(ミ,,゚Д゚彡「あんだよ」
彡*゚ー゚ミ「フサ、後ろになんかおるぞい」
ミ゚Д゚,,彡
ヽ(・∀ ・)ノ ミ゚Д゚,,彡
343 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:07:28.08 ID:EoYN1xScO
ま、まんたき?
344 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:08:50.62 ID:YUkHWuWw0
いっけね。
許しておくれよ。
× ミ,,゚Д゚彡「しょうがねぇなぁ。おーい、まんたき、出て来いよ。どっかで聞いてるんだろ?」
○ ミ,,゚Д゚彡「しょうがねぇなぁ。おーい、またんき、出て来いよ。どっかで聞いてるんだろ?」
345 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:09:14.23 ID:QgqMyRUPO
wktk
346 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:09:59.29 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「こらお前いつから隠れてた!!」
(・∀ ・)「うるせぇなこの若造が」
ミ,,゚Д゚彡「この後何するか大人しく教えやがれ」
(・∀ ・)「おうおう強気だな」
(・∀ ・)「その姿勢!」
(・∀ ・)「またんき嫌いじゃねぇ!!!」
/ ゚、。 /「無駄に改行するなよ……」
(・∀ ・) 娯楽の神 フサギコ担当
(・∀ ・)「またんき……あれ?なんか説明受けてたけど忘れたぞ?」
ミ,,゚Д゚彡「嘘ついてないところが腹立つわ」
347 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:10:14.54 ID:JmGjEXXb0
一話以上に長いおまけktkrwww
348 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:13:43.95 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)カッ
カチャ
;y=ー川 ゚ -゚)・∵. ターン
\/| y |)
川 ゚ -゚)「ショボン!!!」
( ^ω^)「そういやこないだペルソナ3買ってたね」
(´・ω・`)「はいはい」
('A`)「まあそれでも時間はかかるよね」
('A`)「くくく。見てろ……。俺の超高速神呼び出し術」
('A`)「先生!!ここにクーのパンティがありま川 ´⊇`)「呼んだ?」
( ФωФ)「おー」
( ゚д゚ ) 「おー」
('A`)「ふははは」
川 ゚ -゚)三⊃)A゚);;;;;、オヤクソクッ
349 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:15:22.90 ID:pfePbApXO
ペルソナやりながら支援
350 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:16:13.92 ID:M+XFS1uWO
よーし家ついた
読むぞー
今日のためにこの2週間頑張れたよ
351 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:17:36.06 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)「あーもー無くしたと思ってたらお前が持ってたのかよー」
川 ´)(`)「で、何の用だ?」
川 ゚ -゚)三⊃))(`);;;;;、ナニガナンダカッ!!
( ^ω^)「ハイーン。このあとどうするんだおー?」
从 ゚∀从「おうおう。なんだかみなさん揃ってらっしゃる」
从 ゚∀从「このあと?」
从 ゚∀从「ショボンさん。どうすんだっけ?」
(´・ω・`)「えーもー。だからさー。とりあえず自由時間でしょ。交友深めてー」
(=゚ω゚)ノ「よぅ。泊まるところはどうすんだよぅ」
(´・ω・`)「こっちで用意したから」
(´・ω・`)「ホテル」
彡*゚∀゚ミ「なに!!」
(´・ω・`)「温泉」
('A`)「ほぅ……」
352 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:18:41.67 ID:KUFgzA9UO
ちょwwwwww
353 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:18:52.84 ID:Qb0zUWGAO
期待
354 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:19:39.12 ID:YUkHWuWw0
(´・ω・`)「まあ修学旅行みたいなもんだと思ってよ」
(*ФωФ)「いやっほぉおおおおおおおおおお」
(*ФωФ)「ミルナぁぁああ。俺たちちょっと早い修学旅行っすよぉおおおおお」
(*゚д゚ ) 「他校の女の子に声かけるぞー」
( ^ω^)「そういえば修学旅行は一年の三月だったお……。懐かしい」
川 ゚ -゚)「懐かしい沖縄……。ハブとマングースのショーなのに、気付けばドクオが参戦していたな」
('A`)「あれは寝ぼけたクーさんが僕を突き落としたからです」
/ ゚、。 /(クラスに友達がいない私にとって修学旅行とはなんたる恐怖か……きっとズル休みをする……)
ミ,,゚Д゚彡「おー修学旅行か。三年の俺たちは卒業旅行が控えてんなぁ」
(=゚ω゚)ノ「だよぅ!!」
川 ´⊇`)「おお、そういや沖縄で思い出した。お前らちゃんと現実じゃ理由あって休むことになってるから」
( ^ω^)「なんだお」
355 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:22:08.83 ID:YUkHWuWw0
川 ´⊇`)「V探。覚えてるか?忘れてたら3話あたりを読んでくれ。あれの優勝者俺なんだよ」
川 ゚ -゚)「信じられん。生徒の楽しみを奪うひどい教師がここにいる」
('A`)「最低です。クーのパンティ返してください」
川 ´⊇`)「で、俺がランダムに生徒選んでみんなで旅行に行ったってことになってるから」
川 ´⊇`)「心置きなく戦え諸君」
(=゚ω゚)ノ「そんなことより温泉だろ!!!やっべぇー。ゴーグルとか浮き輪とか持ってくればよかった!!!」
ミ,,゚Д゚彡「あーきっと飯とかうめぇんだろうなぁ……。やばいなぁ……。俺飯系に弱いんだよな……」
彡*゚∀゚ミ「はいはいはい!!!浴衣着たい浴衣浴衣!!!!!」
( ФωФ)「はいはいはい!!!ゲームセンターほしいっす!!!一回遊んでみたいっす!!!!!」
( ゚д゚ ) 「あ……俺も遊んでみたい……」
( ^ω^)「庶民脳で、みんなで遊べるなんかが欲しいお」
('A`)「モノポリー!!!!」
/ ゚、。 /(やばい……ドキドキする……輪に入れるか……ドキドキ)
(=゚ω゚)ノ「僕家に人生ゲームあるからちょっと取ってくるわ!!!」
川 ´⊇`)「なんだろうねこの緊張感の無さ」
あげません
357 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:24:32.57 ID:YUkHWuWw0
ヽ(・∀ ・)ノ「おい馬鹿!!!」
川 ´⊇`)「お前、一応上司に向かってなんて口効くの」
ヽ(・∀ ・)ノ「またんきたちも遊ぼうぜ!!!」
川 ´⊇`)「お前は年がら遊んでるようなもんだろうが」
(・∀ ・)「つれねーな」
从 ゚∀从「でもいいねぇ。みんなで修学旅行……いやーいい」
(´・ω・`)「修学旅行じゃないにしても旅行ってのは楽しいよね」
从 ゚∀从「うんうん。楽しかったなぁ。ヒートと阿部さんの血で血を洗う決闘とか」
(´・ω・`)「あーあれは良かった。まさかあれが原因で阿部さんがなぁ」
从 ゚∀从「うん。まさかだなぁ」
( ∵)「え、ちょっと、何の話?」
从 ゚∀从「えー去年の忘年会の話じゃないっすか」
(;∵)「え、忘年会とかやったの?」
从;゚∀从「えっ……?」
358 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:25:16.62 ID:0M9sZrCLO
あげます
みんな楽しそうだ
360 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:26:46.27 ID:YUkHWuWw0
从;゚∀从「ちょっと、待っておっさん。おいおい、おっさん」
川;´⊇`)「いや……だって俺が発案で、そのあとシューがみんなに連絡を回すんだよ」
(;´・ω・`)「シュー!出てきなさい!!話がある!!!」
lw´‐ _‐ノv「なんよ」
(;´・ω・`)「君連絡ちゃんと回してる?」
lw´‐ _‐ノv「回してる。アドレス帳の人間一斉送信」
(;´・ω・`)「じゃあなんで?」
lw´‐ _‐ノv「ほら、アドレス分類分け、神」
川 ´⊇`)「おい、ちょっと見せろ……」
川 ´⊇`)「ショボン……禿げかけ……ハイン……ヒーちゃん……またんき……」
川 ´⊇`)「おいビコーズ入ってないぞ」
川 ´⊇`)「あと俺のアドレスなのに名前が禿げかけってどういうことだこらぁ!!」
361 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:27:09.73 ID:JHjk87DU0
ビコ・・・
362 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:29:19.11 ID:YUkHWuWw0
(´・ω・`)「ちょっと貸して」カチカチ
(;´・ω・`)「何で分類わけ『高校』にビコーズ入ってんのさぁ!!!君神でしょ神!!」
lw´‐ _‐ノv「いや……ボケようかなーなんて」
从 ゚∀从「おいおい。一回のボケのために行事ごと全部カットなのかよ」
( ∵)「…………」
( ∵)「うわああああああああ」
川 ´⊇`)「あ、お前ビコーズ泣かすなよ!!!」
从;゚∀从「え、それ泣いてんの!!!」
川 ´⊇`)「AA的にどう現していいかわかんねぇんだよ!!!」
363 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:29:32.94 ID:Qb0zUWGAO
はげ…
364 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:30:37.18 ID:YUkHWuWw0
( ∵)「ってか誰か僕がいないこと気付きなよ。うわあああああああああ」
(´・ω・`)「お、落ち着いて。次からビコーズも一緒に行こうね。初詣にお花見に、花火に、月見に、色々」
( ∵)「そんなやってたのかよ畜生ぉぉおおおおおおおおおおおお」
(´・ω・`)「しまった!!」
lw´‐ _‐ノv「わざとだろ」
ヽ(・∀ ・)ノ「おーい。とりあえずみんな移動させといたぞー」
川 ´⊇`)b「グッジョブだ金玉!!!」
365 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:30:44.99 ID:Qb0zUWGAO
あああwwww
( ;.;)
367 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:32:52.17 ID:QgqMyRUPO
あるある…orz
368 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:34:06.35 ID:YUkHWuWw0
ミ,,゚Д゚彡「というわけでいきなり移動させられたな」
彡*゚ー゚ミ「ひろーい。運動場みたい」
(*ФωФ)「ひょおおおおお。ミルナぁぁあああ。キックベースやろうぜキックキック」
( ゚д゚ ) 「えーハンドベースのほうがいい」
/ ゚、。 /(なんでそんなマイナーなスポーツばかりチョイスするんだ)
ノパ听)「ふはははははは。良く来たなシャバ僧共!!」
ノパ听)「ここはヒートの運動場!!お前たちには今からドッジをやってもらう!!!」
('A`)「ヒート!!!」
ノパ听)「ノリがいい子は好きだぞぉぉおおおお。どっくん。20ヒートポイントだ!!!」
ノパ听)「ちなみに一万溜めるといいことがあるぞぉおおおお」
( ^ω^)「いや、常識で考えて修行だろ」
ノパ听)「あ、はい」
369 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:36:57.71 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)「相変わらず変なところ真面目なんだから」
( ^ω^)「お互いの実力を知っておくのも悪くないお」
(=゚ω゚)ノ「そんじゃまあちょっくら手合わせ願うかよぅ」
(=゚д゚)ノ「もさ髪レディ!!!」
彡*゚ー゚ミ「あたしか!!!」
(=゚ω゚)ノ「くくく。ここでの一番は譲らん」
彡*゚ー゚ミ「ペルんがつぇぇし」
(=゚゚д゚゚)ノ「しょーぶっ!!!!」
彡*゚听ミ「キェェェエエエエエエ!!!!!」
略
ミ,,゚Д゚彡「おーすげぇ跳んだなぁ」
( ^ω^)「っつうわけでイオさん。またよろしく頼むお」
/ ゚、。 /「えーもー凄いめんどいし」
/ ゚、。 /「即ケーオーしてやるわ」
略
370 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:37:06.24 ID:mWeYNEDNO
おまけ支援
371 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:39:49.21 ID:RKz5i3gQO
今となってはなんて幸せな光景・・・
372 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:41:46.88 ID:Q2mf5OdAO
ドジっこ!ドジっこじゃないか!!
支援
373 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:42:45.93 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)「じゃあフサさん。ちょっと戦ってみましょう」
ミ,,゚Д゚彡「おー女を殴のはなぁ……」
ミ,,゚Д゚彡「おいそこでボール持ち出してる二人。ちょっとやろうぜ」
(;ФωФ)⊃○「え?」
(;゚д゚ ) ⊃○「え?」
ミ,,゚Д゚彡「なぁに。ちょっと運動前のストレッチだって」
ミ,,゚Д゚彡「ほら、いくぜ」
( ФωФ)「後日、ミルナは語る」
( ゚д゚ ) 「ええそうですね。あのガタイなのに、俺がこけてすりむいたズボンとかに可愛いアップリケつけてくれたんです。
僕はもう二度と運動場で走ったりなんかしないよ、ええ、そう思いましたね」
略
374 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:44:45.20 ID:YUkHWuWw0
川 ゚ -゚)「残るは」
('A`)「あ、なんかすんません」
川 ゚ -゚)「どっくん。ちょっと殴りあおっ」
('A`)「爽やかな顔して怖いこと言わないでよ」
略
ノパ听)「まあそのあとはぐるぐるぐるなんか回して遊んどったよ」
ノパ听)「せっかくあたしがドッジボールをやろうと白線まで引いといたのに」
ノパ听)「こう、ゴレイヌ的な何かを期待してたのに……」
375 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:46:27.60 ID:YUkHWuWw0
ミ,,^Д^彡「はー。いい汗かいたな。気持ちいいわー」
(;ФωФ)「結局この時間振り回されてただけっす」
(;゚д゚ ) 「あの人地味に凄いぞ」
(=゚ω゚)ノ「にょほほほほほほ。僕の余裕勝ち。にょほほほほ」
彡*゚H゚ミ「…………」
(#)ωメ)「ああ、僕絶対こうなることわかってたのに……ほんと……なんで……」
/ ゚、。 /「いや、強くなってますよ」
(#)ω^)「まじっすか」
/ ゚、。 /「社交辞令です」
川 ゚ -゚)「楽しかった」
('A`)「オセロ」
(=゚ω゚)ノ「で、このあとは?」
(*ФωФ)「温泉でしょ!!!いやあああっはああああああ」
ノパ听)「よかろう!!!着いて来い!!!!」
ノパ听)「その前に一つ訊きたい!!!」
376 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:47:38.36 ID:vFr8/S6UO
ゴレイヌをリスペクトするか、感心感心支援
377 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:48:38.96 ID:YUkHWuWw0
( ФωФ)「なんすかもー」
ノパ听)「ドッジ……しなくていいのか?」
('A`)「えーもーなんか可哀想だからみんなちょっとやってかない?」
ノパ听)「どっくん!!!」
ノパ听)「30ヒートポイントだ!!!」
( ^ω^)「お前地味にポイント稼いでるだろ」
ノパ听)「まあでも実際飯までもう少し時間があるぞ」
(=゚ω゚)ノ「んじゃあやってくー?」
( ФωФ)「俺最初は外野がいいっすー」
川 ゚ -゚)「ろまらしいな」
ノパ听)「ちょうど九人!!余ったほうには私が入る!!!!」
378 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:50:36.33 ID:dPfDwVzGO
そういや18話の投下予定、ハンタ再開の時って話だったよな
まさか現実の事になるとは…
379 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:51:10.01 ID:YUkHWuWw0
川 ´⊇`)「待て!女子高生と戯れたい俺も参加したい」
从 ゚∀从「おいおいこうなりゃ参加だろ」
(´・ω・`)「どうせなら僕もやりたいやりたい」
lw´‐ _‐ノv「運動できんから審判する」
ヽ(・∀ ・)ノ「またんきもやるぜー」
( ^ω^)「あんたら体力的には大丈夫なのかお?」
川 ´⊇`)「ばっかお前、何のために神やってると思ってんだよ」
( ^ω^)「ほんと、何のためだお」
ノハ;゚听)「くっ、ちょうど七対七か……」
ノパ听)「この、ヒート特製くじ引きボックスに手を突っ込め!!!ピンク色とドドメ色の二色だ!!!」
lw´‐ _‐ノv「きったねぇなこいつ」
380 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:51:21.17 ID:kZ6eiFxrO
しえんぬ
381 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:53:53.16 ID:kZ6eiFxrO
神チームはほのぼのしてんなぁwww
382 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:54:33.49 ID:YUkHWuWw0
ピンク
川 ´⊇`)
ドドメ
その他
lw´‐ _‐ノv「よし、行くか」
川 ´⊇`)「ちょっと待って。流石に待って」
≡○)´⊇`)げぼぉ
川#)´⊇`)「だれだぁ。今ボール投げたの。先生怒らないから手ぇ挙げろぉ」
ノパ听)「ちょっと待て!!!」
川#)´⊇`)「おっ、元気っ子、さすが」
ノパ听)「おっさん相手に集団で暴行を加えるのは色々とまずい」
川#)´⊇`)「俺の聞き間違いか?今暴行って言った?これドッジじゃないの?スポーツじゃないの?」
ノパ听)「だから仕切りなおしだ!!!」
383 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 23:55:56.49 ID:mWeYNEDNO
ビコーズさんを仲間外れにしないであげて!
384 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:57:26.50 ID:YUkHWuWw0
ピンク
( ^ω^)
(=゚ω゚)ノ
彡*゚ー゚ミ
从 ゚∀从外野
ノパ听)
( ゚д゚ )
/ ゚、。 /
ドドメ
川 ゚ -゚)
('A`)
ミ,,゚Д゚彡
川 ´⊇`)
( ФωФ)
(´・ω・`)
ヽ(・∀ ・)ノ外野
ルール
基本的にシューの基準
一回当たるともうアウト。外野に行くことも戻ることも出来ない。
外野は永久に外野
385 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/03(木) 23:59:31.86 ID:YUkHWuWw0
川 ´⊇`)「チェンジ。素直以外チェンジだ」
(;ФωФ)「ちょー!!!ぃょぅさんとイオさんいる時点でやばいでしょうよー」
lw´‐ _‐ノv「ええい。始めるぞ。真上にボールぴょーん」
ミ,,゚Д゚彡「おいしょ!!」
ノパ听)スッ
ミ,,゚Д゚彡「へっ、先手はくれてやるってか……」
ミ,,゚Д゚彡「……ペルには当てねぇ!!」
ミ,,゚Д゚彡⊃≡○シュポーン
ノパ听)⊃○ガシ
ミ,,゚Д゚彡「なん……っ!!!」
ミ,,゚Д゚彡「余裕で止めやがったッッ!!!」
○
ノパ听)∩「…………」
ミ,,゚Д゚彡「あんな遠くから……パスか?」
ノパ听)⊃ゴゥ ≡ = - ○
ミ,,゚Д゚彡「え……」
投げの効果音じゃねえよそれwwww
387 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:01:37.68 ID:FQ/XWU7PO
ヒート無双かw
支援
388 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:02:54.09 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡(速っ……強っ……受け止める?)
ミ,,゚Д゚彡(否っ)
ミ,,゚Д゚彡「ホワイトドクオ」
ミ,,゚Д゚彡⊃('A`)え
ミ,,゚Д゚彡⊃('A(○≡
ミ,,゚Д゚彡⊃○≡`゙`・;`' バチュン
ミ,,゚Д゚彡「あぶなかった……」
( ФωФ)「ドクオさぁぁああああああんんんん」
ドクオ リタイア
389 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:04:44.15 ID:yv8Z+Cuo0
omake! だいすきだ支援ww
390 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:05:39.31 ID:EBdHt9Nk0
川 ´⊇`)「おうフサ毛」
ミ,,゚Д゚彡「なんだ薄毛」
川 ´⊇`)「うすっ……まあいい。ヒート以外狙ったほうがいいぞ」
ミ,,゚Д゚彡「おす」
ミ,,゚Д゚彡⊃オリャ ≡○
/ ゚、。 /「最初は……」
/ ゚、。 /「グー!!!!」
≡○ / ゚、。 /ジャンケン
バチィ○⊂≡/ ゚、。 /グー!!!!
○≡ ⊂/ ゚、。 /
ミ,,゚Д゚彡「殴り返した!!??」
ミ,,゚Д゚彡「くっそ!!受け止めてやる!!!!」
川 ´⊇`)「おい、それこっちが触らないとダイオードアウトになるぞ」
ミ,,゚Д゚彡「え?」
391 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:07:00.43 ID:gDVOHtBSO
本編でゴレイヌゴレイヌいってると思ったら
こういうことかwwwwww
392 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:07:31.73 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡
○≡ピュー
ミ,,゚Д゚彡「…………」
lw´‐ _‐ノv「あうとー」
(=゚ω゚)ノ「ええええええええええ。何やってんのぉぉおおおおおおお」
/ ゚、。 /「友達……いなかったから……ドッジ……初めてだった……」
/*゚、。 /「意外に楽しい」
ダイオード リタイア
393 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:09:45.09 ID:39xiPAgeO
イオちゃんwwwwwwwww
394 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:10:36.09 ID:EBdHt9Nk0
从 ゚∀从「とりあえずパスかな」
( ^ω^)⊃○「おっ、来たお」
( ^ω^)(まあ狙うならろまか?)
( ФωФ)(なんか狙われそうな気がする)
( ^ω^)「ろま、避けたら手帳のことばらす」
(;ФωФ)「ええええええええええええええええええ」
( ^ω^)⊃ヒァウィゴ ≡○
(;ФωФ)「ぎゃああああああああああああ俺の人生と今の楽しさが天秤にかかったぁぁあああああああああ」
(;ФωФ)「こういうことで揺らいでたら駄目な気がするけどおおおおおおおおおおおお」
(;ФωФ)「ばれたくないですぅぅうううううううううううううう」
(;ФωФ)「みなさんごめんんさぁぁああああああいいいいいい」
≡○)ФдФ)オブェ
ロマネスク リタイア
395 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:10:57.85 ID:gDVOHtBSO
薄毛さいてーだな
396 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:12:05.77 ID:gDVOHtBSO
ブーンくずすぎるwww
397 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:13:31.81 ID:4bMFmT9nO
ブーン屑野郎だwwwwwwww
398 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:13:46.02 ID:EBdHt9Nk0
川 ´⊇`)「ぶーぶー。審判今のは不正だろう」
川 ゚ -゚)「さいてー」
ミ,,゚Д゚彡「男としてやっちゃいかんだろう」
( ^ω^)「知らん」
lw´‐ _‐ノv「潔い!内藤セーフ!!!」
川 ´⊇`)「くっそー。そっちがその気ならこっちにだってなぁ……」
川 ´⊇`)「ヒートは時々今でもおねしょしてる!!!!」
川 ´⊇`)⊃ ≡○
ノハ;゚听)「え?え?なんで知って……え?」
ノハ;゚听)⊃○パシッ
川 ´⊇`)「あれ?止めた?」
ノハ////)「最低だっ!!!!!」
≡○)´⊇`)ゲボォ
バチュン `゙`・;`' ≡○
オサレ リタイア
399 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:14:00.27 ID:QVAO/sfaO
ヒァウィゴじゃねぇwww
なん…だと…wwwwwwww
401 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:16:07.26 ID:EBdHt9Nk0
(´・ω・`)「やれやれ、子供なんだから」
(´・ω・`)⊃○
(´・ω・`)「僕みたいなダンディな男はこう戦う」
(´・ω・`)「内藤!!!」
( ^ω^)「ん?」
(´・ω・`)「クーは最近気になる子が出来たっ!!!」
( ^ω^)「え?うっそぉおおお」
≡○)゚ω^)オドゥ
(´・ω・`)「嘘だけど」
内藤 リタイア
402 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:18:29.45 ID:EBdHt9Nk0
(=゚ω゚)ノ「なんかわけわかんない戦いになってきた」
(=゚ω゚)ノ「ので、それに便乗する」
(=゚ω゚)ノ「忍法!!!」
(´・ω・`)「忍法!!??」
(=゚ω゚)ノ「分身の術!!!」
(=゚ω゚)⊃ ≡○
≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○
≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○
≡○ ≡○ (´゚ω゚`)ウワァァァアアア
≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○
≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○
≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○ ≡○
(#)ω(メ)`#)「…………」
ショボン リタイア
403 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:19:23.98 ID:r9x0cQ4R0
吹いたwwwwwwwwwww
404 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:19:32.40 ID:4bMFmT9nO
ろくな奴がいねえ
支援
405 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:19:41.79 ID:39xiPAgeO
せけえwww
406 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:20:51.78 ID:FQ/XWU7PO
イオいよは本当にいいなww
ブーン系で一番好きなキャラだわ
407 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:21:29.08 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡「おいおい。あと俺とクーさんしかいねぇじゃねぇか」
川 ゚ -゚)「クー怖い」
( ^ω^)「ぶりっこすんじゃねぇ!!!」
※※※「そうだそうだー!!!」
川 ゚ -゚)「うるせぇ内藤と……誰?」
※※※「担任の顔忘れんじゃねぇー」
川 ゚ -゚)「ええい。外野は黙っていろー」
ミ,,゚Д゚彡「くっそぅ……心は痛むが……」
ミ,,゚Д゚彡「ペル!許してくれ!!」
彡*゚−゚ミ「フサ嫌い」
ミii,,゚Д゚彡
ミ,,゚Д゚彡「うおおおおお」
ミ,,゚Д゚彡⊃ ≡○ビュン
≡○)`д゚ ) 「とばっちり!!!!!」
ミルナ リタイア
408 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:25:29.27 ID:EBdHt9Nk0
彡*゚ー゚ミ「もーらい」
彡*゚ー゚ミ「フサー。避けたら嫌いになるかも」
ミ,,゚Д゚彡「…………」
ミ,,;Д;彡「なんで嘘じゃねぇぇぇんんだあああああああああ」
≡○),゚゚Д゚゚彡アイノタメー
フサギコ リタイア
川 ゚ -゚)「えー無理やん」
川 ゚ -゚)「うち一人とか、絶対無理やん」
川 ゚ -゚)「ブーン」
( ^ω^)「敵には手をかさん」
川 ゚ -゚)「内藤手帳を私に貸さないと、お前の母親にあることないこと吹き込む」
(ii^ω^)(やべぇ。うちのカーチャンのクーに対する信頼度はハンパネェ。なんせ彼女と勘違いしてやがるからな。
そしてカーチャンの絶対王政に近い我が家でそれは危険すぎる。最悪……)
( ^ω^)(もがれる)
( ^ω^)⊃ ≡■ シュッ
今ハンターとブリーチとNARUTOパロってんじゃねーかwwww
あとはワンピースだな
410 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:28:34.93 ID:EBdHt9Nk0
※※※「何故!!!」
( ^ω^)「色々あるんだお先生」
※※※「あ、ドクオですー」
川 ゚ -゚)⊃■「ふむ」
川 ゚ -゚)「ペルさん」
川 ゚ -゚)「あんたとフサさんは――」
彡*゚ー゚ミ「へっ?」
ミ,,゚Д゚彡「とばっちり!!!」
川 ゚ -゚)「――高一のときに、よりにもよって放送室で……」
彡;*゚ー゚ミ「おい……」
川 ゚ -゚)「録音機材を利用して……」
彡;*゚Д゚ミ「にゃあああああああああああああああ」
≡○)*゚Д゚ミアルイミヨカッター
ペルシィーナ リタイア
411 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:30:23.18 ID:nOGzq5K3O
ドクオ…
412 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:31:00.28 ID:Dav5kspTO
とばっちりwwwwww
413 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:32:34.18 ID:EBdHt9Nk0
※※※「え、何したんだよおい」
ミ,,゚Д゚彡「しらねぇな」
※※※「教えてくださいよー。フサさん」
ミ,,゚Д゚彡「やめろ。薄毛同士で俺を挟むな。将来心配になる」
※※※「…………」
※※※「…………」
ノパ听)「よーし。片つけちゃるけんね」
ノパ听)⊃ パンッ ―― . ―≡' = ○
川 ゚ -゚)「ぎゃああああああああ」
※`)「ふぅ、ようやく戻ってきたぜ」
ノハ;゚听)「しまった!手が滑った!!!」
彡*>ー<ミ「きゃああああ。こっちきたぁぁああああ」
414 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:36:04.70 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡「あぶねぇペル!!!」
ミ,,゚Д゚彡「くっそ!」
ミ,,゚Д゚彡「ブラックドクオ」
※A`)「え?」
彡*>ー<ミミ,,゚Д゚彡⊃※A`) ○≡
○≡ `゙`・;`' バチュン
lw´‐ _‐ノv「ドクオ、リタイア二度目!!!」
( ФωФ)「流れ弾なのに……」
,,,,,○コロコロ
川 ゚ -゚)「うーこえぇー」
川 ゚ -゚)「手帳にはぃょぅさんい関しては忍者ぐらいだし。ヒートさんは知らないしで……」
川 ゚ -゚)「うー」
415 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:38:55.73 ID:EBdHt9Nk0
川 ゚ -゚)⊃○
川 ゚ -゚)「あ、見ろ、空に超でっかいアイスクリーム浮いてる!!!!」
(=゚ω゚)ノ「嘘!!どれ!!!!」
ノパ听)「アイス!!!!どこだ!!!!!」
≡○)パ听)イデェ
バイン!!
ボゲェ (=゚ω(○ = ≡ #)ハ×凵~)
川 ゚ -゚)「あれ?」
lw´‐ _‐ノv「ダブルアウト!!!」
川 ゚ -゚)「あれ?」
lw´‐ _‐ノv「勝者ドドメチーム!!!!」
川 ゚ -゚)「なんか知らない間に勝ってた。全部美しいからだと思う」
ドクオwwwwww
かわいそすぎるwwwwwww
417 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:41:25.66 ID:EBdHt9Nk0
('、`*川「はーい。あんたら何やってんのよ。ご飯の準備できたわよー」
lw´‐ _‐ノv「わあ!六話辺りでぽっと出てすぐ消えた性欲の神だ!!!」
('、`*川「ご丁寧にどうも。あんたが男だったら間違いなくインポテンツにしてるところだったわ」
ノパ听)「おーご飯だご飯だ。やろうども飯だぞー。いいのか食いに行かなくていいのかー?」
ミ,,゚Д゚彡「飯もいいが、ちと汗臭いな」
彡*゚ー゚ミ「くさーい」
( ^ω^)「確かに先に風呂でもいいかもしれんお」
('、`*川「あーもー勝手言うわね小僧共。お風呂は常に開いてるから好きな時間にお入りなさいな」
(=゚ω゚)ノ「風呂だ風呂だー」
川 ´⊇`)「よーしお前らー先生の車に乗りなさい」
川 ゚ -゚)「すっげ。ここまでマイクロバスの運転が似合うおっさんがいたとは」
( ^ω^)「めっちゃ性犯罪とかやってそうだお」
川 ´⊇`)「いいから乗れよぉ……そろそろへこむぞぉ……」
418 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:41:50.12 ID:1y6xkpTK0
ランキング完全版とクックルの能力ってまだ出てないよな?
419 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:44:26.54 ID:EBdHt9Nk0
ゾロゾロ
ブォーン
('A`)ノ「はいはい。先生質問です」
川 ´⊇`)「なんだー?」
('A`)「俺たちと神様が乗っても席は余ってるのに……ヒートが素足でバスと並走してます」
ノパ听)「よぉぉぉおおおおっしいいいいい。筋肉があったまってぇぇきたぞぉぉおおおおおおおお」
( ФωФ)「間違いない……800の世界新を越えてる……」
ノパ听)「うおおおおおおおおおおおおおおお」
彡*゚ー゚ミ「おい!フサ見ろよ!!なんか動物がいるぞー」
ミ,,゚Д゚彡「お、アルパカじゃねぇか……可愛いなぁおい」
(=゚ω゚)ノ「見て見て!イオちゃん、なんかいるよ!!!」
/ ゚、。ii/「ちょ、喋りかけないでください。酔うから酔うから」
(=゚ω゚)ノ「…………」
(=゚゚ω゚゚)ノ「ねぇねぇねぇねぇねぇねぇ。凄い生き物いるぜー何あれ何あれ?ねぇねぇねぇねぇねぇ」
/ ゚、。ii/「くっそぅ……いつか復讐してやる……」
420 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:46:10.11 ID:FQ/XWU7PO
421 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:48:27.70 ID:EBdHt9Nk0
川 ´⊇`)「おいしょーついたぞー」
(=゚ω゚)ノ「おおおおおおすげぇぇぇええええええ神の国なのに普通にホテルだぁぁあああああああ」
/ ゚、。ii/「はぁはぁ……うう……はぁ……おぷ」
ミ,,゚Д゚彡「おい!頑張れ!!もう着いたぞ!!!」
(;゚д゚ ) 「だ、誰かー!!!」
(;ФωФ)「エチケット袋をー!」
/ 、 /「おあ、おあ、おあ、おあ」
(=゚ω゚)ノ「やっべぇ……変な声出しだした……」
(;^ω^)「おい先生!!なんか治療の神とかいないのかお!!!!」
川 ´⊇`)「えーおま、呼んですぐくるかよー」
422 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 00:49:34.95 ID:1y6xkpTK0
>>420 そうなのか
あんまりにも頑丈だからコネクターいっぱい持ってんのかと思った
423 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 00:51:25.45 ID:EBdHt9Nk0
/ 、 /「ほま……ふしゅ……だぼ……べ、べべべべべべ」
川 ´⊇`)「しょうがねぇ。俺としても女子高生が嘔吐するところはAVでしか見たくない」
川 ´⊇`)σパチン
/ ゚、。 /「あれ、口元まで込み上げていた吐き気が……」
( ゚д゚ ) 「オゲロロロロロロロロロロロロ」
(;ФωФ)そ
(;ФωФ)「ミルナァァァァアアアアアアアアアアア」
川 ´⊇`)「あれ?内藤狙いでいったのに少しミスった」
/ ゚、。 /「なにはともあれ風呂行きましょう」
(=゚ω゚)ノ「現金だね」
AVならいいのかよwwww
流石リョナ好きの師匠wwww
425 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:06:11.88 ID:EBdHt9Nk0
( ゚д゚ ) 「オブシュラゲハハアアアアア」
( ゚д゚ ) 「ハァ……ハァ……もうでない……」
「大丈夫かよー」(;ФωФ)⊃( ゚д゚ii) 「ハァハァ」
( ゚д゚ ) 「はぁはぁ……、オゲロロロロロロ」
( ФωФ)「ぎゃああああああ。ゲロ直撃ぃぃいいいいいいいいいい」
('、`*川「案内するわよー」
从 ゚∀从「姐さんあれをほっておくとは勇気がある」
('、`*川「何言ってんのよー。普段神皇とか相手にしてたならあんなの平気よー」
('、`*川「行くわよ糞餓鬼ども!!!」
426 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:08:24.22 ID:hJnjEj90O
カオスwwwwww
427 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:08:45.02 ID:EBdHt9Nk0
('、`*川「えーっと、左が男湯で、右が女湯」
('、`*川「タオルは脱衣所の籠が置いてある棚の上にあるから勝手に使って」
('、`*川「シャンプーとかそういうのは置いてあるから」
('、`*川「遊んで転ぶなよ。以上」
(=゚ω゚)ノ「へーい!!僕いっちばーん!!!」
ミ,,゚Д゚彡「おう。じゃあなペル。あとで!」
(iiФωФ)「……体がすっぱい匂いを放っている……」
(iiФωФ)⊃( д )ズルズル
( ^ω^)「じゃ、ドクオ、僕らもいくお」
('A`)「お、うん」
('A`)「…………」
川 ´⊇`)「じゃ……俺らはここらで……」
川 ゚ -゚)「ちょっと待て」
川;´⊇`)「おっ?」
428 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:11:25.69 ID:EBdHt9Nk0
川 ゚ -゚)「ブーン。フサさんを呼んで来い。今すぐだ」
( ^ω^)「お?」
⊂(^ω^ )
ナンダヨミ,,゚Д゚彡⊂( ^ω^)「連れてきたおー」
川 ゚ -゚)「先生。女子の風呂場……いや、脱衣所と浴場、盗撮カメラを仕掛けたか?」
川;´⊇`)そ
川;´⊇`)「ば、ばっか。おま、おあ、俺だって!そんぐらいのマナーはあるわ!!ははは」
ミ,,゚Д゚彡「……十個より多いのか?」
川;´⊇`)「え、おまえ、なんっ……え、あ」
≡○)´⊇`);;;;;、「どっからボールが!!!」
ミ,,゚Д゚彡「今すぐ外せ……。嘘ついてもわかるからな……次騙そうとしたら……殺す」
川#)⊇`)「はい……」
429 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:12:28.84 ID:1y6xkpTK0
支援
430 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:13:55.86 ID:EBdHt9Nk0
从 ゚∀从「……これが上司だと思えると泣けてくる」
(´・ω・`)「人類が可哀想だ。神に祈る人類が」
川#)⊇`)「あ、全部外しました……」
ミ,,゚Д゚彡「…………」
ミ,,゚Д゚彡「よし、いいぞ」
トコトコ
川#)⊇`)「ったくよー。どうせ年中セクロス三昧なんだろ。ちょっとわけてくれてもいいじゃねぇかよぅ」
从 ゚∀从「死ね!!!」
川#)⊇`)「あれーそういやペニサスはどこいったー?」
从 ゚∀从「?」
431 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:16:55.09 ID:JC17XPF0O
コネクトはカッポー多いよな支援
432 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:17:32.56 ID:EBdHt9Nk0
('、`*川「ふふふ。馬鹿ねぇ。カメラがあるのは女子だけじゃないのよぉ」
('、`*川「おー男子高校生の張り詰めた肉体……おお、鼻血でる……」
('、`*川「うへーたまらん。これはたまらん」
('、`*川「あー。くそー。あーこのぃょぅって子、なんていい具合にショタなのかしら……」
('、`*川「ああ、このフサって子の筋肉……ああ、なんてたくましいの……抱かれたい……」
('、`*川「このロマネスクとミルナ……くっそーこいつら仲いいな。ホモなんかあー。それも滾るわー」
('、`*川「ああ、ドクオ……。こういう駄目な子ほど誠実だったり、セックス頑張ったりしそう……それもいいわね……」
('、`*川「内藤君!何より本命!!!中肉中背!細マッチョ!!!すてきー」
('、`*川「おおっと鼻血が……失敬失敬」
433 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:18:43.54 ID:39xiPAgeO
変態だー!!!
へ、変態だー!!
435 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:21:33.62 ID:EBdHt9Nk0
男子脱衣所
(=゚ω゚)ノスポポーン!!!
(=゚ω゚)ノ「っしゃあああああ一番のりぃぃいいいいいい」カラカラカラ
(=゚ω゚)ノ「なんだよ!仕切りしてあんのかよ!!!混浴じゃねぇのかよ!!!!」
( ФωФ)「おいミルナ……見たかよ……ぃょぅさん。毛ぇ生えてなかったぞ……」
( ゚д゚ ) 「ばっか。お前、あれはきっとコンプレックスになってるから触れちゃいけないんだ」
ミ,,゚Д゚彡バッ、バッ、ズサッ!!!
ミ,,^Д^彡「おう、広いな!露天じゃねぇか!!!」
(iiФωФ)「おまっ、おい……ミルナ……見たかよ……」
(ii゚д゚ ) 「……なんか、こう同じ性別で同じ生物だと思うと自分がいかにちっぽけかわかるよな……」
(iiФωФ)「生きてることに絶望するわー」
436 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:24:45.93 ID:EBdHt9Nk0
( ^ω^)ズルズルズルズル
( ^ω^)「んあああ。コネクター邪魔だわぁぁああああ」
( ФωФ)「…………」
( ゚д゚ ) 「特に突っ込むところがな……」
( ФωФ)「しっ!!!」
('A`)コソコソコソコソ
('A`)「さむっ……」
(*ФωФ)「安心するわぁ……」
(*゚д゚ ) 「そうだよな。あれが普通なんだよな……」
( ФωФ)「でも常識で考えてタオルで隠すよね」
( ゚д゚ ) 「うん、まあ冷静になるとそうなんだけどね」
437 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:26:47.40 ID:FxMEZMYjO
よむほ
438 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:27:04.60 ID:1y6xkpTK0
支援
支援www
440 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:27:19.19 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,^Д^彡「うっは。お前、ぃょぅ。泳ぐなよ!!!ははははは」
(=゚ω゚)ノ「しゃああああこらぁぁあああああああああ」バシャシャシャシャ
( ^ω^)「フサさん!これ!水鉄砲がこんなところに!!!!」
('A`)「俺なんてちょっと威力の強いバズーカ型拾ったもんね!!!!」
ミ,,゚Д゚彡「おっしゃああああ。こけんなよお前らぁぁああああああ」
( ^ω^)「にっげろー!!!」
(=>ω<)ノ「しししししし」
('A`)「ちょ、水入れてるときに攻めるのは止めて、おねが、おねがいいいいいいいい」
(*ФωФ)「混ぜろ!!!!」
(*゚д゚ ) 「混ぜろ!!!混ぜろ!!!!!」
441 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:30:23.74 ID:EBdHt9Nk0
女子脱衣所
川 ゚ -゚)「むぅ……意外に男がいないと人数は減るものだな」
/ ゚、。 /「そうですねぇ」
彡*゚ー゚ミ「ちょ!タオルとれない!!イオちゃんとって!!とって!!!」
/ ゚、。 /「……はい」
彡*゚ー゚ミ「あんがと!!!身長何センチ!?」
/ ゚、。 /(人が気にしとることを!!!)
/ ゚、。 /「……175前後です……」
彡*゚ω゚ミ「でけぇな!!!」
彡*゚ー゚ミ「ペル145しかないからうらやましー」
/ ゚、。 /(くぅぅぅ。多分この人はわざと言ってるんじゃ無いんだ……我慢我慢)
川 ゚ -゚)「えーでもペルさん胸でかいです」
彡*゚ー゚ミ「んー揉むか?揉むか?ちゃんとCカップあるぞ!!!」
川 ゚ -゚)「ふっ、言ったは社交辞令よ!見ろ私の最近Eになった胸を!!!」
彡*>ー<ミ「くぁ、眩しい!!!」
442 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:31:06.66 ID:Weir9SrA0
イオ……w
イオ涙目ww
444 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:33:31.57 ID:EBdHt9Nk0
彡*゚ー<ミ「い、イオちゃーん」
/ 、 /「…………」
彡*゚ー゚ミ「ぺったんこじゃないか!!!」
/ ゚、。 /「違う!ちゃんと少しはあるし!!!」
/ ゚、。 /「大和撫子は慎ましさが大切だもん……」
川 ゚ -゚)「でもイオさん、足とか手とかめちゃくちゃ長いな。正直横にいる自分がゴブリンにしか見えんわ」
/ ゚、。 /「はぁ、ありがとうございます」
彡*゚ー゚ミ「モデルさんみてーだな」
/ ゚、。*/「え、えへへ」
彡*゚ー゚ミ「モデルさんは胸が無くてもできるしな!」
/ 、 /(我慢だ……世の中には貧乳好きの人だっているんだ……きっとそうだ……)
30センチも差があるなw
ああ!!ここに居るぞ!!
447 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:36:36.80 ID:EBdHt9Nk0
川 ゚ -゚)カラカラカラ
川 ゚ -゚)「おお、見事な露天だ」
彡*゚ー゚ミ「おい!せめてタオル一枚ぐらい巻けよ!!全裸で仁王立ちはやばいって!!!」
川 ゚ -゚)「大丈夫仕切りあります。なんか聞こえますけど」
<ヤメテーメニハイッター
川 ゚ -゚)「まあ普通に入るけど」
チャポ
川 ゚ -゚)「かーっ、たまんねぇな」
彡*゚ー゚ミ「よいさ!」
ドボォン!
/ ゚、。 /「ああっつう!!!」
ソーット
川 ゚ -゚)「ふぅ、いい湯だなぁ」
/ ゚、。 /「そうですね」
支援
449 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:37:07.59 ID:JC17XPF0O
前後wwwごまかしよったwww
確か外伝によれば176センチくらいだったはずwww
450 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:40:33.42 ID:EBdHt9Nk0
/ ゚、。 /(いや、ちょっと熱くないか……?)
彡*-∀-ミ「ぬくーい」
川*゚ -゚)「なんか恋話っぽい話しましょうよ!!」←女友達がいないのでそういうのに憧れがある
/ ゚、。 /「え、あ、はい?」←女友達どころか友達すらいないので、何が何だかわからなくてとりあえず話を合わせる
彡*゚ー゚ミ「お、おお」←風呂場で何言ってんだこいつ、と思ってる
川*゚ -゚)「ねぇねぇイオちゃんはぃょぅさんと付き合ってるんですかー?」←なんか楽しい
/ ゚、。;/「なっ、えっ、ちが、違います……」←質問より急なちゃん付けに動揺
彡*゚ー゚ミ「本当はどうなんだよー」←乗るけど、FF6でロックの元恋人の名前なんだっけかな、と考えてる
/ ゚、。;/「じょ、上司と部下みたいなもんで」
川 ゚ -゚)「ほぅ、職場内恋愛か……いいぞ!いいな!なんか!!!」
彡*゚ー゚ミ「ダリル?ダリルは違うか」
全くかみ合ってねえなこいつらwwww
452 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:42:26.58 ID:CQUQzfcOO
バカな…コネクトだと…
453 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:43:34.70 ID:EBdHt9Nk0
川 ゚ -゚)「おいおい告っちゃえよー」←女の子同士のノリがわかんないから親父臭くなる
/ ゚、。 /「やめてくださいよー」←正直めんどい
彡*●ー●ミ「おー」←ゴーグルつけて水中探索
川 ゚ -゚)「おいおい。どうなんだよー」
/ ゚、。;/「か、髪洗いにいこーっと」
彡*●ー●ミ「にゃははははは!!!にゃははははははは!!!」バシャバシャ
ちなみに男子湯
(*ФωФ)「ちょーあれやりましょうよ!!」
( ^ω^)「お?」
(*ФωФ)「風呂って言えば、あれですよ。あれ」
(*ФωФ)「の・ぞ・
セイッミ#,,゚Д゚彡≡⊃)ФдФ);;;;;、「キィィイイイイヤアアアアアアアア」
ミ#,,゚Д゚彡「ペルがいるだろうがぁよぉぉおおおおおおおお」
( ^ω^)「おまえ、ペルさん以外だったらいいのかよ」
454 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:46:41.41 ID:EBdHt9Nk0
(=゚ω゚)ノ「ここで持ち出しました鎖鎌をー」
(=゚ω゚)ノ「高さ四メートルの仕切りにむかい投げましてー」
ミ#,,゚Д゚彡≡⊃「こらぁ!!!」
(=゚ω゚)ノ「変わり身の術!!!」
ミ#,,゚Д゚彡≡⊃)ФдФ);;;;;、「想像はついてましたぁぁぁああああああああ」
('A`)「俺もう先上がるねー」
ミ,,゚Д゚彡「おい」
('A`;)「え?」
ミ,,゚Д゚彡「何を隠している。……お前まさか先に出て何かするつもりか」
('A`;)「え、ま、まさかぁ……」
ミ,,゚Д゚彡「ロマネスク。悪いがちょっと付いて行ってくれ」
( ФωФ)「ああ、やっぱり俺なんすね。いや、まあ行きますけどぉ」
455 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:49:30.49 ID:EBdHt9Nk0
そんなこんなで湯上り。
彡*゚ー゚ミ「フサー。見てみてー。浴衣浴衣!!!」
ミ,,^Д^彡「おう!可愛いな」
彡*゚ー゚ミ「フサごついから浴衣にあわねー」
川 ゚ -゚)「ブーン。見てみてー。浴衣浴衣」
( ^ω^)「こないだ夏祭りで見たお」
川 ゚ -゚)「禿げ死ね」
/ ゚、。 /「先輩。浴衣着るとまじ小学生にしか見えませんね」
(=゚ω゚)ノ「林檎飴持って歩いてるとお姉さんが寄ってくる」
/ ゚、。 /「次から祭り着いて行きますんで」
(=゚ω゚)ノ「え、え、え?」
年上キラーぃょぅ
457 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:53:01.45 ID:EBdHt9Nk0
(ヽФωФ)「ミルナー。見てみてー。浴衣浴衣……」
(ヽ゚д゚ ) 「わぁ……ロマネスク君。かっこいい……」
(ヽФωФ)「…………」
(ヽ゚д゚ ) 「ねえ、返事してよ……」
('A`)「どっくん。浴衣かっこいいね!!!」
('A`)「あ、そうかなぁ。はは、君のほうが似合ってるよ」
('A`)「もー好き!!抱いて!!!」
('A`)「はははー。ちゅぱかぶらー。ちゅぱかぶらー」
('A`)「ちゅぱかぶー……かぶ……」
('A`)「あれ?みんなどこ行った?」
458 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 01:54:31.67 ID:yv8Z+Cuo0
ぃょぅかわいぃょぅ!
ドクオwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
460 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 01:57:28.73 ID:EBdHt9Nk0
( ^ω^)「風呂上りの修学旅行といえば卓球だおー」
( ^ω^)「でも風呂上がって汗かくってすごい矛盾だお」
( ФωФ)「そろそろガチでお腹すいたっすよーねー」
( ゚д゚ ) 「晩御飯何系の料理かかけようぜー」
( ФωФ)「えー懐石なんじゃないっすかねぇ」
ミ,,゚Д゚彡「あーすき焼きとかいいなぁ」
(=゚ω゚)ノ「浴衣なんだし洋食はないよねぇ」
/ ゚、。 /「なんだろ……野菜食べたいなぁ」
川 ゚ -゚)「神の料理ってきくとすごいテンションあがるわ」
( ^ω^)「せめて表情は変えろと」
ミ,,゚Д゚彡「えーっと。ここか。『お前らの部屋』。なんつう適当なんだよ」
スーッ
ミ,,゚Д゚彡「おー。広い和室だなおい」
彡*゚ー゚ミ「すげぇー二十畳ぐらいあるねー」
461 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:00:10.97 ID:yGFJKOIDO
あれ?マジで本編の量越えてねwwwwww
462 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 02:00:36.53 ID:EBdHt9Nk0
/ ゚、。 /「……男女一緒?」
川 ゚ -゚)「乱交フラグ」
( ^ω^)「わらえねぇ冗談だお」
(*ФωФ)「えー我輩箱入り息子だから、おにゃのこと一緒に寝るなんては・じ・め・て」
lw´‐ _‐ノv「ごはんよー」
('、`*川「運ぶわよー」ドン
(=゚ω゚)ノ「え?」
lw´‐ _‐ノv「はい」ドン
( ^ω^)「ほ?」
('、`*川「さらに」ドン
lw´‐ _‐ノv「ラスト」ドン
( ゚д゚ ) 「…………」
463 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 02:04:11.19 ID:EBdHt9Nk0
lw´‐ _‐ノv「ガスの元栓はそこだから。以上」
( ^ω^)「え、ちょ、え」
( ^ω^)「いきなりでっかい鍋二つと、キムチ鍋の元と、大量の水と」
川 ゚ -゚)「切られてない食材」
('A`)「包丁とまな板」
(=゚ω゚)ノ「やれってか……」
(=゚ω゚)ノ「やれってかぁぁぁあああああああああ」
( ^ω^)「なんで料理の神つれてこねぇんだお!!!」
('、`*川「んな都合のいいもんがいるかぼけ!!!」
( ^ω^)「逆になんでいねぇんだよ!!!」
('、`*川「じゃあな!!」
スーッ パタン
しぇrn
465 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:04:48.28 ID:JC17XPF0O
やれってかあぁぁあいwww
466 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 02:07:18.05 ID:EBdHt9Nk0
/ ゚、。 /「先輩廻刈借りますよー」
(=゚ω゚)ノ「おい!やめろよ!!!」
/ ゚、。 /「……内藤さん。日本刀借りますよー」
( ^ω^)「やめろよ!キムチ臭くなるだろ!!!」
( ^ω^)「ってか包丁あるんだからそっち使って!!お願い!!!!」
川 ゚ -゚)「もーこれどうすんのよ。誰がやるー」
( ^ω^)「包丁一本しかないから結局一人しかやれねぇお」
('A`)「残る人は何してよっかな」
( ФωФ)「ってか誰がやるんですか」
( ^ω^)「もうスレ無意味に伸びちゃうから早く決めちゃおうぜ」
( ФωФ)トントン…トン…トントン……
('A`)「そんなこんなで、無言の圧力により、ロマネスクが野菜を切っています」
ろまwwwwwwwwww
主食がないwwww
469 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 02:10:20.66 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡「とりあえずこの暇な間にまたんきにカラオケセットを持ってきてもらった。流石娯楽の神」
ミ,,゚Д゚彡「っつうわけで全員回って点数一番低い奴がロマネスクと交代な」
/ ゚、。 /(よかった!ほんとによかった!!先輩に無理やり誘われて練習しててほんとによかった!!!!)
( ^ω^)「フサさん。言いだしっぺなんだから歌ってくれおー」
ミ,,゚Д゚彡「お?いいぞ」
ミ,,゚Д゚彡ピピピ
じゃんじゃーじゃんじゃじゃんじゃじゃんじゃじゃ
ミ,,゚Д゚彡「きづかれ、なーいで、とどーめーをー、さぁーす」
( ^ω^)「うっめ」
(=゚ω゚)ノ「何このガタイと似合わない無駄に優しい歌声」
( ФωФ)カチ…カチ…カッボボボボボボ
川 ゚ -゚)「やばいこいつイケメンスキルもってんぞ!!!」
川 ゚ -゚)「ドクオ!いってやれ!!!」
470 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:10:20.42 ID:JC17XPF0O
ロマお坊ちゃんなのに料理できるんかいなwww
しえん
472 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:15:21.81 ID:1y6xkpTK0
支援
473 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 02:22:33.04 ID:EBdHt9Nk0
みなさんここでお詫びがあります。
>>2をごらんください。
聡明な読者方、もうお分かりでしょう。
そうです。風邪です。私の体、ついに限界でございます。
熱は上がり続けるというのに、寒気は収まらず、キーボードを打つ手が震えるのです。
大変勝手な話ではありますが、ここで投下を終了します。させてください。
このスレはこのまま落としてくださって結構です。
オマケの続きはブログにでも投下したい所存ではあります。
仮に残っていればここに投下しますが、何時帰ってくるかも定かではありません。
そういうわけで今回だけは何卒ご理解ください。もう僕むりぽ。
474 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:23:35.25 ID:r9x0cQ4R0
乙!
ムリせずゆっくり寝れ!
475 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 02:24:07.25 ID:EBdHt9Nk0
やっべ。最後に
>>317 × 第十六話 おわり
○ 第十八話 おわり
お疲れ!早く治してね!
477 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:25:21.95 ID:JC17XPF0O
うん、まあどう考えても長丁場すぎると思ったwww
体調気を付けてな、お疲れ様!面白かったぞ〜
ブログチェックしとく
乙!ゆっくり休んでくれ
479 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:26:54.08 ID:yGFJKOIDO
俺達のカラオケはこれからだ!
>>1先生の次回作に御期待下さい
乙!
よく寝て元気になってください><
480 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:27:24.36 ID:l+R4Cgx/O
畜生!初めてリアルタイム遭遇かと思ったら終わってた!
481 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:32:07.45 ID:1y6xkpTK0
乙
482 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:32:17.06 ID:oSmgFY70O
誰かブログのURLもってない?
483 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:34:05.82 ID:CQUQzfcOO
あ…作中文法に間違いあったけどいいか…
485 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:36:36.91 ID:qGpRx7SyO
>>482 とりあえず保守しとけばよくね?
2日か3日保守したら戻ってくるだろ
486 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 02:39:15.02 ID:oSmgFY70O
作者がゆっくり養生出来るよう、落としてやるのも優しさだと思うが
余計な火種を撒かずに済むし
488 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 03:15:11.41 ID:NBkuaZHo0
歌ってるのラストダイナソーかwww
乙
489 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 04:02:25.70 ID:qGpRx7SyO
保守
乙
491 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 07:14:11.34 ID:foT1FwaFO
おまけ面白すぎ吹いた
読む
493 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 10:45:22.11 ID:8mu99B2XO
あげ
494 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 10:46:08.16 ID:SR+0HOF9O
よほ
495 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 11:07:55.10 ID:oSmgFY70O
お前ら落としてやれよ……
別にまとめついてない訳じゃないんだし
496 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 12:39:19.68 ID:tzMtLEucO
晒し上げ
497 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 12:47:48.88 ID:tzMtLEucO
あげてやんよ
すまん作者
よむほ
499 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:09:53.84 ID:EBdHt9Nk0
おいおい残ってるじゃねぇか
ちょっと待ってて
500 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 14:17:49.66 ID:APSvkx5kO
キタ
501 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:22:07.98 ID:EBdHt9Nk0
('A`)「えーもー俺アニソンぐらいしかしらねぇっての」
('A`)ピピピ
('A`)「おぉぉおおとこならぁぁああああ、だれかのたぁめに、つっよっくっなぁれぇえええええ」
( ゚д゚ ) 「うまっ!!そのか細い体からなんでそんな強い声が!!!」
(=゚ω゚)ノ「音程はずさねぇぇえええすげぇぇええええええええ」
川 ゚ -゚)「ふふん」
( ^ω^)「なんでお前が偉そうなんだお」
( ФωФ)ボボボボ……アッチ
(=゚ω゚)ノ「えーいそれならば!イオちゃん!!いけぃ!!」
/ ゚、。 /「ういむっしゅ」
/ ゚、。 /ピピピ
/ ゚、。 /「どーおーかーあなたとーわるつをー」
ミ,,゚Д゚彡「おぉ、透き通った綺麗な声だな!!」
彡*゚ー゚ミ「音域広いなー」
(=゚ω゚)ノ(そっか。この人らまだ知らないんだ。この子がこの歌詞歌う恐怖)
502 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:26:08.83 ID:EBdHt9Nk0
/ ゚、。*/「えへへ」
( ФωФ)ニクカテェナ
/ ゚、。 /「次はクーさん……」
川 ゚ -゚)「えーなにすっかな」
川 ゚ -゚)ピピピ
川 ゚ -゚)「さーんた、くろーすがー、しんだあさにー」
( ゚д゚ ) 「ハスキーボイスすげぇぇぇ」
( ^ω^)「相変わらず歌声だけはカッコイイお」
ミ,,゚Д゚彡「おーかっけぇ女の歌い方だなぁ……」
( ФωФ)トントントントン……イテッ
川 ゚ -゚)「じゃあミルナー。歌えよー」
(;゚д゚ ) 「えー……」
(;゚д゚ ) ピピピ
( ゚д゚ ) 「ごほん」
503 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 14:26:26.22 ID:dIkL8lbwO
しれん
504 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:28:58.58 ID:EBdHt9Nk0
( ゚д゚ ) 「Over the years i've been looking for my destination」
ミ,,゚Д゚彡「英語!!!」
川 ゚ -゚)「違う!日本の歌手だが……なんて発音の良さだ……」
( ^ω^)「すげぇ……」
(=゚ω゚)ノ「どうしてこうなった」
( ゚д゚ ) 「いや……ちっちゃいころはよく海外とかにもいたんで……あと家庭教師とか……」
彡*゚ー゚ミ「えーどんぐらい喋れんのー?」
( ゚д゚ ) 「普通に喋る分には……あとフランス語とか中国語も出来ます……」
( ^ω^)「うわぁぁああああ。金持ちだぁぁあああああ」
( ФωФ)グツグツオレモデキルシグツグツグツ
(*゚д゚ ) 「はずい……」
(*゚д゚ ) 「つ、次内藤さん歌ってくださいよぉ……」
( ^ω^)「とりたてて得意じゃないんだけどなぁ……」
( ^ω^)ピピピ
505 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:32:04.44 ID:EBdHt9Nk0
( ^ω^)「こめかみぃーゆーびーでー、こじあけーるーからぁー」
ミ,,゚Д゚彡「うわっ、普通なことが逆に特徴になるぐらい普通だ」
川 ゚ -゚)「これぞブーン。一般人だ」
( ^ω^)「ええい。うるさいわお前ら。次!ペルさん!!お願いだお」
( ФωФ)ヒョイ ズズッ ウマッ イケルッ
彡*゚ー゚ミ「えーなににしよっかなぁー」
彡*゚ー゚ミピピピ
彡*゚ー゚ミ「ばーいばい、ながいゆめー」
('A`)「うおお。歌声かわぇぇ」
/ ゚、。 /「上手ー。うらやますい」
ミ,,゚Д゚彡「ふふん」
( ^ω^)「今度はなんでフサさんが偉そうなんだお」
( ФωФ)モウチョイダナ
506 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 14:35:05.08 ID:sBUuuenRO
お、おお・・・!
嬉しいけど無理すんなよー
しえん
507 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:35:50.28 ID:EBdHt9Nk0
彡*゚ー゚ミ「次!ぃょぅだぞ!!!」
(=゚ω゚)ノ「ほいさ!!!」
/ ゚、。 /「やばいっ!!みんな!耳を塞げ!!!!!」
( ゚д゚ ) 「え?」
(=゚ω゚)ノ「ぼええ゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙え゙゙」
ミ,,゚Д゚彡「音痴ってレベルじゃねぇぞ!!!!」
川 ゚ -゚)「うおおおお。脳をやられるぅぅうううううう」
/ ゚、。 /「聞きなれると案外いけるんだけどなぁ……」
(=゚ω゚)ノ「ふぅ。お粗末様でした」
彡*゚ー゚ミ「本当にお粗末だよ!!!」
( ФωФ)ゼンインマワッタ!!!オレッス!!!!
ミ,,゚Д゚彡「お、出来てるじゃねぇか」
彡*゚ー゚ミ「わーおいしそー」
/ ゚、。 /「すごいぞろまー」
(=゚ω゚)ノ「食べようぜ食べようぜ!!!!」
508 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:39:02.87 ID:EBdHt9Nk0
( ФωФ)「…………」
( ^ω^)「おーうめぇおー」
川 ゚ -゚)「なんだかんだでこういうのが一番美味しいよな」
('A`)「うまうま」
( ФωФ)ピピピ
( ФωФ)「なーっしんぐそーまいべっ」
( ゚д゚ ) (やばい……ろまが落ち込んだときに歌う曲だ……)
川 ゚ -゚)(なんかろま歌ってるけど誰も突っ込まないからほっておこう)
(=゚ω゚)ノ(普通に英語歌ってるけどミルナがなまじ上手い分なんかびみょうだな)
ミ,,゚Д゚彡「白菜うっめぇなおい!!」
その後数回、みんなが歌う→ろまが作る→みんなが食べてる間ろまが一人で歌う→空になる→みんなが歌い出す→ろま作る の繰り返し。
(iiФ◇Ф)「俺結局食ってねぇっす!!!!」
509 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:42:36.89 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡「さぁ、食った食った。この後は寝るだけか」
(;ФωФ)「うー明日っすよ。緊張しないんすかみなさん」
ミ,,^Д^彡「おいおい。明日のことは明日の自分に任せろよ!!!」
彡*゚ー゚ミ「フサ!そのモットーやめろよ!!」
川 ゚ -゚)「そうそうおしゃけでものんれ」
( ^ω^)「え?」
('A`)ドン!!
( ^ω^)「どうしてここに一升瓶がある……」
('A`)「くくく。先生に頼んだら用意してくれた」
( ^ω^)「あんの駄目教師。ぶち殺してやる」
(=゚ω゚)ノ「おいおい。ガキが飲酒かよ。わらえねぇなぁ……」
/ ゚、。 /「良くないんだぞー」
ミ,,゚Д゚彡「確かに二日酔いにでもなったら笑えないなぁ」
('A`)「くくく。そんなこともあろうかと事前に、二日酔いの神に頼んだのだ……だから大丈夫だ」
( ^ω^)「なんで料理の神がいないのに、二日酔いの神がいるんだお……」
510 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 14:43:01.30 ID:dIkL8lbwO
しぇん
512 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:46:08.86 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡「おう。なら安心だな」グイッ
( ^ω^)「一気にいったー!!!」
ミ,,゚Д゚彡「なんだこんぐらいじゃ」
ミ,,゚Д゚彡「ろわねぇらお」
( ^ω^)「早すぎだろ……」
('A`)「ほれ、どんどん出てくるぞー。酒造の神に頼んだからなー。ちなみに二日酔いと酒造は同じ神だぞー」
( ^ω^)「なんなのそのドクオのスタンドみたいな神」
彡*゚ー゚ミ「フサー酒なんてよくないぞー」
ミ,,^Д^彡「おう。大丈夫だぞ。ペルは今日も可愛いなおいおいおい」
ミ,,゚Д゚彡「超愛してるぞ」
ミ,,;Д;彡「うおおおおおおおおおおおおおおおお」
彡*゚ー゚ミ「めんどくせぇ……」
513 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 14:50:55.51 ID:EBdHt9Nk0
(=゚ω゚)ノ「酒なんて普段飲まないんだけどなぁ……」グイ
/ ゚、。 /「え、飲んだことあるんですか?」グイ
(=゚ω゚)ノ「んー付き合いで何度かね。まだ味はわかんないよぅ」グイ
/ ゚、。 /「私も口に含む程度ですかねぇ」グイ
(=゚ω゚)ノグイグイグイ
/ ゚、。 /グビグビグビ
( ^ω^)「なんつうペースだ……」
: :(iiФωФ)::「いやだぁ……こわいよぉ……」
: :(ii゚д゚ ) ::「酔っ払ったドクオさんこわいー」
514 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 14:51:57.76 ID:Pl+A9wsE0
嗜宴 辛いなら無理せず寝てくれよ
体壊して投下休止とかのほうがいやだ
515 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:05:21.37 ID:EBdHt9Nk0
('A`)「え、なに。ろまとミルナなんで見てるだけなの?おかしいよね。とりあえずイッキじゃない」
(;ФωФ)「きゃー。来たわよミル子!!鬼がこっちに寄ってくるわよ!!!」
(;゚д゚ ) 「これも社会の一環よ!!飲むのよろま子!!!!飲まなきゃいけないのよ!!!!」
(;ФωФ)ぐぃぃいいい
(;ФωФ)「まっじぃこれぇぇええええええええ」
(;゚д゚ ) がぼがぼがぼぉぉおおおお
(;゚д゚ ) 「あたい酔っちゃうぅぅううううううう」
('A`)「ふはははははははは」
516 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:10:11.71 ID:EBdHt9Nk0
彡*゚ー゚ミチビチビ
彡*゚゚д゚゚ミ「まじー」
彡*゚−゚ミ「フサージュースほしー」
ミ,,゚Д゚彡「おう買ってやろお」
ミ,,゚Д゚彡「財布財布」
ミ,,゚Д゚彡バリバリ
彡*゚−゚ミ「彼氏の財布がマジックテープ式だった……死にたい……」
( ^ω^)「くっそー飲むしかねぇのか……」
( ^ω^)ぐびぐび
( ^ω^)「しゃあこらぁぁあああああああ」
('A`)「お、いいねぇブーン。ほら、もう一杯!!」
( ^ω^)「はいきたー!!!スーパードクオタイムはいってきたよー!!!!」
517 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:14:59.12 ID:EBdHt9Nk0
(=゚ω゚)ノぐいぐいぐい
(=゚ω゚)ノ「なんだこれ。水か?」
/ ゚、。 /ぐい……ぐい……
/ ゚、。 /(やばい……しんどくなってきた……なんだこの人。化物か……)
(*ФωФ)「おいおい飲んでんのかよ姉ちゃんよぉ」
/ ゚、。 /「やばい。絡み酒だ、この人」
(*゚д゚ ) 「おいおい。可愛い姉ちゃん独占してんじゃねぇよぉ」
/ ゚、。*/「可愛いってお前!ちょっと録音するからもっかい言って!!!」
518 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 15:18:09.77 ID:ZnhxcrAe0
悪酔いする奴ばっかじゃねーかww
519 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:19:56.46 ID:EBdHt9Nk0
(=゚ω゚)ノ「おいおい二人とも……ちょっと腕相撲しないか?」
(*ФωФ)「へへへ。酔ってるとはいえ身長差はでかいっすよぉ……」
(=゚ω゚)ノ「てい」
(*ФωФ)「0,5秒で沈んだ我が拳ー!!!!」
(=゚ω゚)ノ「次」
(*゚д゚ ) 「おいおい。俺はミルナより十倍強いぜ」
(*ФωФ)「お前がミルナだ」
(=゚ω゚)ノ「そい」
(*゚д゚ ) 「はいもー記憶にないー。気付いたら終わってたー」
(=゚ω゚)ノ「帰れ帰れ」
/ ゚、。 /「…………」
/ ゚、。 /「……この人」
/ ゚、。 /(気付かなかったけど……)
/ ゚、。 /(確実に酔ってる!!!!)
520 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:23:16.76 ID:EBdHt9Nk0
(*ФωФ)「つ、次いくっす」
('A`)「飲んでるお二人さん!!」
(=゚ω゚)ノ「入れ替わりか」
/ ゚、。 /「ほどほどに飲んでますよ」
(=゚ω゚)ノぐいぐいぐいぐい
('A`)「おお、素晴らしい」
('A`)ぐびぐびぐびぐびぐび
(=゚ω゚)ノ「…………」
(=゚ω゚)ノぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐいぐい
('A`)「ほぉ……」
('A`)ごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごくごく
( ^ω^)「やばい!!ぃょぅさん止めて!!ドクオと競ったら本当に死ぬぞ!!!」
521 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 15:27:33.26 ID:4bMFmT9nO
続き始まってた
体調崩さない程度に頑張って
522 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:28:36.21 ID:EBdHt9Nk0
゚、。 /そ
/ ゚、。 /「ちょ、先輩止めてくださいよ」
(=゚ω゚)ノ「うるさい」
/ ゚、。 /そ
/ ゚、。 /「う……うるさ……」
/ ;、。 /「…………」
(*ФωФ)「あー女の子泣かしてるーいけないんだー」
(*゚д゚ ) 「最低よー」
(=゚ω゚)ノ「え?」
/ ;、。 /
(;=゚ω゚)ノ「ええええええええええええええええええええ」←一気に覚めた
(;=゚ω゚)ノ「ごめんごめん。まじごめん」
(;=゚ω゚)ノ「ごめん。ごめんなさい。調子に乗っちゃいました。ねぇ泣き止んで。ごめんね、ね、イオちゃん、ごめんね」
523 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 15:30:56.16 ID:ZnhxcrAe0
面倒くせえなイオちゃんwwww泣き上戸か
524 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:31:37.77 ID:EBdHt9Nk0
/ ;、。 /「…………」
(*ФωФ)「あーもーこりゃキスしかねぇっすね」
(*゚д゚ ) 「そうだそうだー。キッスしろ!キッスしろ!!」
(#=゚ω゚)ノ「黙れ外野!!!」
( ФωФ)「あ、すんません」
( ゚д゚ ) 「ごめんなさい」
(=゚ω゚)ノ「ね、ね、ごめんね。ほら。いつもどおりの僕だよー。怖くないよー」
/ ゚、。 /「…………」
(=゚ω゚)ノ「お?」
/ ゚、。 /「もう知りません」
(=゚ω゚)ノそ
(=;ω;)ノ「そんなこと言うなよぅ!!!」
(=;ω;)ノ「うわぁぁぁあああああんんんんんん」
525 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:35:06.69 ID:EBdHt9Nk0
(*ФωФ)「おい男の子泣かしてんぜー」
(*゚д゚ ) 「そらーキッスしろー」
/ ゚、。 /「なんだ、キスぐらいしてやろうか!!ええ!!!」
( ФωФ)「え、じゃあ我輩初めてなんだけど、なんか、えへへ」
( ゚д゚ ) 「ほ?俺も?いいの?え、やっちゃうよ?」
/ ゚、。 /「なんでお前ら基準なんだよ!!!!」
526 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:38:37.32 ID:EBdHt9Nk0
川 ゚ -゚)「びゅーん」
( ^ω^)「ちょっとその早そうな名前止めて」
川 ゚ -゚)「ねむひぞわたひ」
( ^ω^)「え、お前まさか」
川 ゚ -゚)ヌギッ
( ^ω^)「はいたんまー!!!」
川 ´⊇`)「救護班でーす」
( ^ω^)「ひっさびさだなぁおっさんよぉおおお!!!!そのまま回れ右してとっとと出て行けぇぇえええええ!!!!」
川 ´⊇`)ションボリ
川 ゚ -゚)「ねむねむなのよ」
( ^ω^)「寝るかー?布団敷いてやるから待っとけ」
川 ゚ -゚)「うむ」
クー リタイア
( ^ω^)「なんかドッジのときみたいなナレーション入った!!!」
527 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 15:42:50.42 ID:EBdHt9Nk0
ミ,,゚Д゚彡「ペルーペルー。将来結婚しようなーなー」
彡*゚ー゚ミ「ねーしよっかぁ。ねー眠いねーめんどいねーねー」
( ^ω^)「あのごついフサさんがあのちっこいペルさんの膝の上で駄々こねてる。壮絶としか言えん」
彡*゚ー゚ミ「ナレーショーンー。わすれとんぞー」
フサギコ リタイア
彡*゚ー゚ミ「そうそう。布団敷くからそっちで寝ようねー」
ミ,,゚Д゚彡「おう!ねるろー!!!」
川 ´⊇`)「じゃあペルちゃんは俺とねよっかー」
ミ,,゚Д゚彡≡⊃)´⊇`)ケンザイデスネッ
ミ,,゚Д゚彡ガルルルルルルルル
彡*゚ー゚ミ「しょうのない子だな。ペルも横で寝付くまで見といてやるから」
('A`)「…………」
('A`)「私とて人間。カップルには手を出さん」
( ^ω^)「ってかお前フサさんにびびってんだろ」
528 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 15:45:28.74 ID:v8xv1DXWO
イオの歌マジでこぇえじゃねえか
一応ほしゅ
530 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:14:17.76 ID:EBdHt9Nk0
(=゚ω゚)ノ「イオさん……どうしたら許してくれるんでしょうか……」
/ ゚、。 /「…………」
( ^ω^)「こちらじゃなんか目の赤いイオさんの前でぃょぅさんが土下座してるわぁ」
(*ФωФ)「ってかね。ぃょぅさん聞いてくださいよ」
(=゚ω゚)ノ「え、今じゃなきゃだめ?」
(*ФωФ)「なんかぁ。あれじゃないっすか。え?大人のお姉さんに声かけられた?とか?」
(*ФωФ)「俺もちっさいころはしょっちゅうあったしね!」
(*ФωФ)「すげぇ大人っぽいお姉さんに飴とかもらって一緒にデートとかしたしね!」
(*ФωФ)「ひどいときはお泊りっすよ!!!」
(´ФωФ)「でもお泊りしてから護衛がつくようになって……」
( ^ω^)「幻想壊して悪いけど、多分お前それ誘拐されてるぞ」
( ФωФ)「え」
ロマwwwwww
532 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:19:14.85 ID:EBdHt9Nk0
/ 、 /「ぷっ……」
/ ゚、。*/「あはははははは」
( ^ω^)「お?」
/ ゚、。*/「いや、はぁー。ろまはおもしろいな。うん」
(iiФωФ)「違うし。お姉さん超優しかったし」
(*゚д゚ ) 「そりゃ人質には優しくだろ……」
/ ゚、。 /「うふふ。次来たら守ってやろう」
(*ФωФ)「惚れてまうやろー!!!!」
(;=゚ω゚)ノ「じゃ、じゃあイオちゃんは僕が守ります!!!」
(*ФωФ)「おーいったー。男ぃょぅ稀に見るブッコミ見せたよー」
(*゚д゚ ) 「さーどう返すどう返す」
/ ゚、。 /「…………」
(;=゚ω゚)ノ「…………」
533 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:21:42.60 ID:EBdHt9Nk0
/ ゚、。 /「まあ、今回は許してあげましょう」
(=゚ω゚)ノ「イエーイ!!!」
('A`)「じゃあ、大円満というわけでまだまだ飲むよー!!!」
( ^ω^)「はい、涅槃きたよー」
/ ゚、。 /「とりあえず一升瓶空けろよ」
(;=゚ω゚)ノ「え?」
/ ゚、。 /「それイッキイッキ!!!」
(;=゚ω゚)ノ「いやいやいや!!!!あんたこれイッキしたら流石にアル中で倒れるわ!!!」
('A`)ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴク……ドン
('A`)「ふぅ」
/ ゚、。 /「ほらぁ。やってる人いるじゃないかー」
( ^ω^)「いや、あの人は病気だから」
534 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:23:51.92 ID:ZnhxcrAe0
Connectのドクオはウワバミか・・・!?
535 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:23:55.68 ID:EBdHt9Nk0
(;=゚ω゚)ノ「侍。武士。大和男児!!!!」
(;=゚ω゚)ノ「男ぃょぅいきます!!!」
(;=゚ω゚)ノゴクゴクゴクゴクゴクゴク……ブッハアゲハァァアアアア
(= ω )ノ「あぶるるるうるるるるる」
( ^ω^)そ
(;^ω^)「ぃょぅさん死んだー!!!!!」
ぃょぅ リタイア
/ ゚、。 /「みんなは節度を守って正しく飲もう」
( ФωФ)「イッキは駄目っすよー」
( ゚д゚ ) 「アルハラ、よくない」
536 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:24:42.33 ID:sXGvRCl+O
うおおおお
遂にきたか
537 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:26:43.71 ID:EBdHt9Nk0
('A`)「くくくく。次はどこのどいつだ……」
/ ゚、。 /≡⊃)A゚);;;;;、
/ ゚、。 /「オラオラオラオラオラオラオラオラ!!!!!!!」
(;^ω^)「やべぇ!酔ってんのこの人!!!馬乗りから殴らないであげて!!!!」
: :(iiФωФ)::
/ ゚、。 /「ふぅ」
※※※「…………」
(ii゚д゚ ) 「ドッジで首から上が吹き飛んだときみたいになってる……」
ドクオ リタイア
538 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:29:54.23 ID:EBdHt9Nk0
(*ФωФ)「あとは楽しくのみましょー」
/ ゚、。 /「そうだぞー」
彡*゚ー゚ミ「混ざるぞー」
( ^ω^)「あれ?フサさんは?」
ミ,,゚Д゚彡「ぐおおおおおおおおおおお。がああああああああああああ」
( ^ω^)「目ぇ開けたまんまねとる……」
川 ´⊇`)「よっしゃ。お前らこれからが本番だぞー!!」
川 ´⊇`)「おいハイン!熱燗を持て!!!」
( ^ω^)「いや、お前は帰れよ」
539 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:30:03.63 ID:nOGzq5K3O
来てたぜヒャッハー
540 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:32:22.11 ID:EBdHt9Nk0
ちなみに隣室では神たちが飲んでたりする。
从 ゚∀从「ほらビコーズさん。ぐいっといけよ。ぐいっと」
( ∵)「こ、これが飲み会……リア充たちのイベント……」
(´・ω・`)「はははは。まあ気を抜いて」
(´・ω・`)「ぐいっといけば」グイッ
(´゚ω゚`)「おちんぽみるく」
▼;・ェ・▼「だ、誰だー!!ショボンに酒を飲ませたのは!!!」
(´゚ω゚`)「うひひひひひ」カタカタカタカタカタ
(´゚ω゚`)「ねぇねぇ。ビコーズ。ねぇ飲まないの?楽しみにしてたんでしょぅ?ねぇ」
( ∵)「やだ……怖い……」
(´゚ω゚`)「まず脱げよ。おい」
(ii∵)「…………」
後日ビコーズは痔になった
541 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:35:29.96 ID:EBdHt9Nk0
そんなこんなでだらだらしたまんま適当に眠って、翌日はいい感じの体調で戦いに向かいましたとさ。
lw´‐ _‐ノv「めでたしめでたし」
从 ゚∀从「え、ナレーションお前だったの!?」
lw´‐ _‐ノv「ちなみに飲み会での勝者は、上手いこと突っ込みに回って難を逃れた内藤だ」
从 ゚∀从「ってかこの二日酔いのおっさんはどうすんだ」
川 ´⊇`)「おげろろろろろろろろろおお」
川 ´⊇`)「はぁはぁ。女子高生と……はぁ、酒が……はぁ」
川 ´⊇`)「えろいことしたかった!!!」
542 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:36:28.50 ID:EBdHt9Nk0
おまけ おしまい
543 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:38:15.50 ID:ZnhxcrAe0
ビコーズワロタwwwww乙!
544 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:39:57.78 ID:YnTze6Gq0
お疲れ
545 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:41:57.69 ID:tAYJWruHO
乙
546 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 16:50:23.13 ID:EBdHt9Nk0
長かった……
ちょっとだけ書く。
なんで急にほのぼのやねん。という疑問を持つ方もいるだろうから書く。
まずこれは一応一周年企画なのです。
一周年続いたのは単に僕の努力や根性といったものより、読者の方々の熱い支援他ならない。
さらに、各キャラクターは想像外に人気があり、やられる際に生存を望む声も多かった。
そんな意見を拾ってストーリーを変えるのは駄目だと思ったので、番外編で楽しい姿を作ろうと思った。
ので、“楽しい”という様子を少しでも感じ取ってもらえれば幸い。
付け加えて、ストーリー上で、内藤たち五人から、ぃょぅダイオード、さらにフサペルと出会うスパンが非常に短いので、
彼らなりのコミュニケーションを取っている描写が無いと、作中不安な点がたくさんあった。
ダイオードがろまをやたら心配することや、フサギコがぃょぅの死を聞いてびびる等。
そんなこんなでこの話は生まれたわけです。
次回からは普通のコネクト。
もう多分ほのぼの系は書かないのでそこはご理解よろしくお願いします。
書くとしたら、完全に別の短編になるでしょうが、多分それも無いだろうなぁ。
547 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 16:53:37.40 ID:4bMFmT9nO
乙
イオがうたってんのは、ちひろ?
549 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 17:10:06.38 ID:NuNxUJNnO
おつです
おお、帰ってきたら終わってた!
おつ
よむほ
552 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 18:01:11.95 ID:C4w2bbapO
よむほ
553 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 18:20:49.31 ID:C4w2bbapO
どうかあなたとワルツを、でぐぐっても出てこないんだけど
「あなた」じゃなくて「わたし」の書き間違え?
554 :
◆odYQuryqsQ :2009/12/04(金) 18:34:49.99 ID:EBdHt9Nk0
おお、本当だ。ありがとう。
>>501 × / ゚、。 /「どーおーかーあなたとーわるつをー」
○ / ゚、。 /「どーおーかーあたしとーわるつをー」
乙
556 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 19:07:17.76 ID:zOOb9uZlO
乙
557 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 19:15:01.72 ID:rpLk5rlRO
最高だった
558 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 20:04:32.13 ID:JC17XPF0O
ミッシェルガンエレファントな( ^ω^)
559 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/04(金) 20:31:36.17 ID:foT1FwaFO
何故わずか5つ上のレスも見てないんだ