*(‘‘)*ふたりは!ディスガイザーのようですl从・∀・ノ!リ人
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 19:52:16.47 ID:Gu7cuCva0
>>1代理ありがとうございます
【注意!】
・萌えない
・今日のグロ度:☆☆
・見ていて気持ち悪くなった人はY○UTUBEなんかで
「もすかう」や「トゥートゥートゥマシェリーマシェーリー」などを見て気分転換してくださいね
くるくる川 ゚ -゚) 様がまとめてくださっています
ありがとうございます
ttp://kurukurucool.blog85.fc2.com/blog-entry-374.html -----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
↑で視点が変わります
【適当なあらすじ】
〃'´⌒` ヽ カタカタ
〆i i((リノ))〉/ ̄ ̄ ̄ ̄/ 『5レンジャーや仮面ライダーは
l从*・∀・ノ./ FMV ./__ 敵を倒した後はどうなるのじゃ?』っと、
 ̄\つ\./____/
〃'´⌒` ヽ リアルな話するとたぶん政府側に消される
〆i i((リノ))〉/ ̄ ̄ ̄ ̄/ あれほどのパワー持った個人が野放しとか危なすぎるし
l从 ;゚д゚ノ./ FMV ./__ ましてそれが政府側にたてついてきたら最悪のテロが発生する
 ̄\つ\./____/ 放っておいたら国どころか、正義の味方で地球がヤバイ
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 19:53:40.86 ID:Gu7cuCva0
【登場人物紹介】 ()内は年齢です 見た目と年齢が違う人は(体の年齢/本当の年齢)で書いています
*(‘‘)* 沢近ヘリカル (9)
主人公その1。わりと毒舌。ブルーとは仲が悪いんです。
l从・∀・ノ!リ人 流石妹者 (9)
主人公その2。わりと泣き虫。ずっと妹者のターン!
从 ゚∀从 高岡ハインリッヒ (20?/30)
地球環境清浄協会の研究者。レンジャー達を作った1人。メンヘラ。
川 ゚ -゚) クール (28/33)
地球環境清浄協会の医師。レンジャー達を作った1人。ワーカーホリック。
(-_-) ヒッキー (29/34)
地球環境清浄協会の技術者。レンジャー達を作った1人。ヒキコモリ。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 19:56:00.75 ID:Gu7cuCva0
( ゚∀゚ ) レッド (21/26)
全身から刃物を出せる元レンジャーその1。アヒャヒャー!
( <●><●>) ブルー/沢近ワカッテマス (19/24)
読心や予知のできる元レンジャーその2。ヘリカルの叔父にあたる。
( ゚д゚ ) イエロー (24/28)
動物を手懐け操れる元レンジャーその3。嗅覚と聴覚も良い。
o川*゚ー゚)o ピンク/キュート (25/29)
重力を操れる元レンジャー。クールの妹にあたる。
【+ 】ゞ゚) ブラック (27/31)
人の記憶を書き換えられる元レンジャー。右目に眼帯。
( `ー´) ネーノ (26)
3−2、ヘリカルと妹者の担任。まだまだ新米?
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 19:56:43.15 ID:s5ygMZZmO
キター!
支援!!
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 19:58:04.52 ID:Gu7cuCva0
僕たちの朝は、意外と早いのです。
1番早いのがレッド。
次が僕。
あとは皆同じ。
僕とレッドは朝早くにやらなければならない事がある。
用事をすませた後、1度帰ってきて、ゆっくり皆で朝ご飯を食べる。
今日も目覚まし時計は4時前にセット。
鳴る前に止めるのが僕のジャスティスなんです。
お昼ごろにはウトウトできる時間帯もあるし、何だかすがすがしいライフサイクルです。
\( ゚д゚ )/「さー! 今日もジャンジャン稼ぎまーすよ!」
\( `゚∀゚ )/「あっひゃー!」
働かざる者食うべからず。
今朝も働いた後のご飯は、きっと美味しいんだろうなぁ!
さて、出勤前に、まずは洗濯なのですよ。
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 19:59:05.79 ID:Gu7cuCva0
*(‘‘)*ふたりは!ディスガイザーのようですl从・∀・ノ!リ人
第6話 「常」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:01:27.33 ID:Tl4TfxzSO
きたなふたなり
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:02:48.65 ID:Gu7cuCva0
真っ暗な空間に、ぽっと明かりが灯った。
自分だけが、そこに浮かんでいるみたいな。
l从・∀・ノ!リ人「? なんなのじゃー?」
ふんわりと気持ちよく漂っていると、何だか懐かしい声が聞こえてくる。
『おーい、妹者ぁー』
l从*・∀・ノ!リ人「あっ! おっきいあにじゃ! ちっちゃいあにじゃ!」
長い事、聞いていなかった声。
きょろきょろ見回すと、暗がりの向こう。
かけよってきた兄達が自分のまわりをぐるぐる回る。
かごめかごめのように、2人で手をつなぎ、ふわふわ漂う体を囲んで、ぐるぐる。
( ´_ゝ`)「妹者ー。俺たち、お金をたくさーん、かせいだぞー」
(´<_` )「ああ、とってもとっても。山のようにお金をもらったんだ」
( ´_ゝ`)「山のようにお金があるから、もうトウキョウに行かないんだ」
(´<_` )「妹者と姉者とシャキンさんと、みんなでいっしょに、くらせるぞ」
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:03:20.06 ID:s5ygMZZmO
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:05:38.20 ID:Gu7cuCva0
ぐるぐる。
笑いながら、回りながら、兄達は口々に言う。
l从*・∀・ノ!リ人「ほんとなのじゃ!? いっしょにいてくれるのじゃ?」
( ´_ゝ`)「ああ。ほんとうの、ほんとうさ」(´<_` )
l从*・∀・ノ!リ人「うれしいのじゃ! でも、なんでお金がたくさんあるのじゃ?」
ぐるぐるが、ぴったりと止まる。
兄達は優しく笑う。
( ´_ゝ`)「かんたんかんたん。売ったのさ」
(´<_` )「ああ、山のように売ったら、山のようなお金になった」
l从・∀・ノ!リ人「すごいのじゃ!
いったい、何を売ったのじゃー?」
動かなくなった兄達に、自分はぎゅうと抱きついた。
Tシャツの腹が、柔らかく受け止めてくれる。
兄達は、ケラケラ笑って、そのシャツをまくった。
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:08:29.37 ID:Gu7cuCva0
( ´_ゝ`)「なぁに。ないぞうを売ったんだ」
(´<_` )「血と骨も、いっぱい売ったのさ」
シャツの下の腹は、背骨だけ残して、空洞になっていた。
柱のような骨の周りを、白い綿がふわふわ、囲っている。
l从;・∀・ノ!リ人「ほぇあっ!?」
( ´_ゝ`)「代わりに、だっしめんを入れてもらったぞ」
(´<_` )「妹者のテディベアと、おそろいだ、な」
兄達は、嬉しそうにケラケラ笑った。
l从;∀;ノ!リ人「うわぁああん!
おなかが、ないのじゃぁー! ひどいのじゃー!」
从 ゚∀从「おっとっと。ひどくなんて、なァいぜー?」
ふりむくと、高岡が大きなビンを持って立っていた。
瓶の中には、赤黒い物がたっぷり、詰まっている。
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:08:56.41 ID:s5ygMZZmO
支援
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:11:01.13 ID:Gu7cuCva0
从 ゚∀从「イチゴジャムみたいだろう!
ハラの中は、まっ白のほうが、きもちよさそうじゃん」
l从・∀・ノ!リ人「そんなこと、ないのじゃ!」
肩をとんとん、叩かれて。
もう一度ふりむくと、目玉が片方無いクール。
肩と腰の間が何も無いヒッキーが並んで立っている。
川 -゚)「めだまも、とったほうが、スッキリするよ」
(-_-)「もう、だっしめんもないほうが、風通しがいいと思うね」
( ´_ゝ`)「そりゃあ、いい考えだなぁ」(´<_` )
遠くから、犬の声が聞こえる。
( ゚д゚ )「ほらほら、とったないぞうは、わんちゃんたちが食べるから。
早くわたして下さいーよぉ!」
大きな犬を20頭以上従えたイエローが、高岡の手から兄の内臓を取り上げる。
l从;・∀・ノ!リ人「だめなのじゃ! それ、かえしてー!」
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:14:25.84 ID:Gu7cuCva0
( ゚∀゚ )「あーひゃひゃひゃ!」
o川*゚ー゚)o「あらあら。なまいきね」
【+ 】ゞ゚)「わるい子だなぁ。とじこめてしまおうか」
レッド、ピンク、ブラックが、腕を次々伸ばしてくる。
いつの間にやら目の前にあった、大きなロッカーの扉が開く。
中には、恨めしそうな目をした男が1人、入っていた。
( <●><●>)「よくも、私をとじこめましたね。
さあ、はこに入りなさい」
( ´_ゝ`)「妹者も、そこでないぞうを取ってもらえよ」
(´<_` )「そうだよ。体がかるくって、いいぞ」
たくさんの腕が、私を箱に押し込む。
体の中の物を、どんどんむしりとって、もっていく。
l从; ∀ ノ!リ人「い……っ」
いやぁぁぁぁあああああああああああああ!!!
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:17:21.43 ID:Gu7cuCva0
l从;・∀・ノ!リ人「ぷぁっ!?」
がばりと、布団から身を起こした。
l从・∀・ノ!リ人「は? 夢……なのじゃ」
ああ、くそ。
あんなに分かりやすい夢でさえ、それと分からなかった自分が憎い。
明らかに、10日前のスプラッタが原因だ。
ハラワタの代わりに綿を詰めました〜って、やかましいわ!
腕の中のテディベア。
無性に腹が立って、布団からぽんと蹴り出した。
深呼吸1つ。
やっぱり熊を引っ張り戻し、しっかり抱きしめた。
l从´・д・ノ!リ人「おっきいあにじゃ……ちっちゃいあにじゃ……」
2人の兄が、去年の誕生日に贈ってくれた物だ。
あーあ、と口に出して言うと、何だか無性に兄に会いたくなった。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:21:28.80 ID:Gu7cuCva0
朝食の席で今朝の夢の事を考える。
うーん。無意識にうなる。
前に座っていた姉と義兄がくすくす笑った。
∬´_ゝ`)「なーに妹者。朝っぱらから暗い顔しちゃってぇ」
(`・ω・´)「そんな顔じゃ男の子にモテないぞー?」
のんきな人たちだなぁ。
l从・∀・ノ!リ人「妹者好きな人いないもん」
∬´_ゝ`)「あらまー。あんた意外とオクテなのね?」
l从・∀・ノ!リ人「姉者もイガイとオクテなのじゃ」
∬´_ゝ`)「うふふ。失礼しちゃうわ!」
一戸建てのこの家は、今この3人しか住んでいない。
少し広く感じるのは、ここに6人で住んでいた記憶のせいだ。
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:25:29.76 ID:4gC9tBzYO
しぇー
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:25:32.37 ID:Gu7cuCva0
ご飯をもぐもぐ、よく噛んで、お茶で流し込む。
一息つく。
l从・∀・ノ!リ人「ごちそーさまなのじゃ、おいしかったのじゃ!」
(`・ω・´)「お粗末様。さ、歯磨きしておいで」
l从・∀・ノ!リ人「はぁい」
義兄のシャキンさんは、夜間勤務の板前として働いている。
出勤は少し遅いが、帰りもぐんと遅い。
それでも、ご飯は全部シャキンさんが作ってくれる。
姉は、知り合いの経営するバーで働いている。
炊事以外の家事をこなしながら、こちらもとても忙しそうだ。
自分も手伝ってはいるが、洗濯物をたたんだり、お風呂を洗ったり。
簡単な事しかできないのが、もどかしい。
l从・∀・ノ!リ人「妹者、もしかして、ちょーじゃま?」
口の周りを歯磨き粉まみれにして、洗面所で1人落ち込む。
ぶくぶくうがいをし、顔を洗って。
ランドセルを背負い、家を飛び出した。
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:29:22.47 ID:MGkqy0YzO
ふたなりktkr
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:29:38.94 ID:Gu7cuCva0
l从・∀・ノ!リ人「いってきまーすなのじゃー」
∬´_ゝ`)`・ω・´)「いってらっしゃーい」
ばたんとドアが閉まる。
向かいの家から、ほとんど同時に、ヘリカルちゃんが出てきた。
お互いの顔を見つめ、ほとんど同時に。
大きな大きな溜息をついた。
l从・∀・ノ!リ人「あれから10日」
*(‘‘)*「アホきょうかいからのレンラクは一切なし」
l从・∀・ノ!リ人「ゆめじゃないよね?」
*(‘‘)*「ゆめであってほしいですよねー。まったく」
秋から冬に移り変わる空。
高く、高い空の下。
2人のテンションは絶賛低迷中だった。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:31:26.06 ID:MGkqy0YzO
支援
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:34:06.16 ID:Gu7cuCva0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
僕の今の仕事は、ペットショップの店員である。
ペットホテルも兼業しているその店では、早朝に
預かった犬たちを散歩に連れ出すという仕事もある。
ミセ*゚ー゚)リ「おはよー、黄原くん。
今日は5頭だから、お願いねー!」
( ゚д゚ )「はぁーい」
店長さんの笑顔を横目に、犬たちにリードをつけ、散歩の準備。
ちなみに。
黄原、というのは、僕の偽名です。
本名を使うと色々面倒なので、コレで通している。
書類などはブラックが記憶を書き換えてごまかして。
レンジャー全員。
偽名を使って働いている。
ちなみにレッドは新聞配達。
ろうあ者だと思われているらしいが、実際喋る事はできないので
彼は単純な作業が中心。
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:35:42.98 ID:MGkqy0YzO
支援支援
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:37:40.28 ID:Gu7cuCva0
5頭のリードをつけ終わると、犬たちはきゃんきゃん嬉しそうに跳ね回る。
好き勝手、自分の行きたい方へ。
自分の飼い主でもない野朗の言う事なんて、聞くものか!
そんな風に考えているのが、ありありと分かるのだ。
僕はその場に立ち止まり、小さく喉を鳴らした。
低く、一瞬だけ鳴らした音に、犬たちの耳がぴくんと動く。
ぐるる、と唸り、どの犬とも視線を合わせないように、遠くを見つめ。
あれほど煩くはしゃいでいた犬は、ぴったりと動きを止める。
地面にぺたりと座り、機嫌を伺うようにくんくんと鳴く。
ミセ*゚ー゚)リ「やっぱ凄いねぇー。あたしも少しは自信あるけど。
黄原くんにはかなわないよーっ」
( ゚д゚ )「あははー。ありがとございまーす。
じゃ、お散歩行ってきますーね」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:41:19.62 ID:Gu7cuCva0
それはそうだろう。
僕のコレは、ただの特技じゃないのです。
後付けではあるけれど、超能力ってモノだから。
僕の1歩後ろを静かについてくる犬たちを連れ。
いつも通りの散歩コースから、少しだけ足を伸ばしてみる事にした。
マフラーはいつも同じ、山吹色のを巻きつける。
ダウンのコートは無くても、本当は寒くないのですけれど。
( ゚д゚ )「はー。
朝は気持ちいいですーね」
そろそろ新聞を配り終えたレッドが家に帰る頃だなあ。
朝の散歩を終わらせて。
僕も戻って、ご飯が食べたいな。
そう思っても、朝の住宅街はすがすがしく。
僕はいつも、長い事歩き続けてしまうのです。
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:42:03.91 ID:MGkqy0YzO
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:45:45.14 ID:Gu7cuCva0
_,
l从-д-ノ!リ人「むーぅ」
_,
*( --)*「むむむーぅ」
2人しかめつらで、通学路を歩く。
朝の空気は冷たい。
その中を歩く人は昼間より少なくて。
すれ違う人には、ちゃんと『おはようございます』というけれど。
ジョギング中の人。
ゴミを出す人。
ああ、もうちょっと寝ていたかったな。
いつもならそう思う。
今朝ばかりはそんな事、思いもしないけれど。
た、た、とアスファルトを軽く打つ音が前方から聞こえる。
それに混じって、ちゃかちゃか、長い爪の音。
そうだ。
犬の散歩をする人もいるんだ。
私は犬が苦手だ。
何でか分からないけれど、体がすくんでしまうから。
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:48:44.38 ID:MGkqy0YzO
支援支援
支援
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:50:11.11 ID:Gu7cuCva0
でも、ちゃんとあいさつしないと、悪い子だって思われてしまうから。
_,
l从-д-ノ!リ人「おはよーございまぁーすぅ」
_,
*( --)*「あぁーっす」
あ、ヘリカルちゃんズルっこしたな?
「はいはぁーい、おはようございまぁーす」
犬をたくさん連れた青年が、下を向いたままの私達とすれ違う。
その声に、私達は足を止める。
l从・∀・ノ!リ人「ん?」*(‘‘)*
後ろで響いていた足音も、止まる。
「んん?」
双方、いっぺんに振り返った。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:54:39.05 ID:4gC9tBzYO
しえなり
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:54:40.34 ID:Gu7cuCva0
_, _, ,_
l从・∀・ノ!リ人*(‘‘)*「んんん?」( ゚д゚ )
ひらりと揺れる、黄色いマフラー。
l从;゚д゚ノ!リ人「ああああああーっ!」
*(;゚ ゚)*「うおおおおおおーっ!」
( ゚д゚ )「わーぁ。お久しぶりでーすねーぇ」
へにゃりと笑う彼。
ファー付きのダウンコートに、耳あてをつけて。
短い金髪と相まって、ただの青年のようだ。
*(;゚ ゚)*「おいテメー何ヘラヘラわらってんだ頭パーやろう!
何しにきやがったですか!?」
ヘリカルちゃんの罵詈雑言メーカーは朝から絶賛稼動。
( ゚д゚ )「何しに、って。お仕事ですよ?
わんちゃんのお散歩ですけーど……」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:57:27.67 ID:MGkqy0YzO
支援
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:57:31.52 ID:1S+qAC/y0
まってた!!
支援
ヘリカルが違うAAに見えるw
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 20:59:07.42 ID:Gu7cuCva0
*(‘‘)*「おい、おい。シゴトだぁ?
何をショタイジミタ事を言ってやがるんですか」
( ゚д゚ )「えー? 僕たちにもー生活ってモノがあるんですーけど」
*(‘‘)*「そーゆーコトじゃねーんですよ。
ただな? 考えろ、と」
確かに、研究所で聞いた印象から言うと、こんなほのぼの生活送っているとは思えない。
こう……路地裏の奥の鉄筋コンクリ打ちっぱなしの事務所とか。
アブナ系のクラブの裏営業ボディガードとか。
もしかすると、殺し屋とか暗殺とかしちゃったり?
まさか、ソーゼツな過去を背負った元ヒーローが、犬の散歩で生計を立てているなんて。
誰も思わないじゃないか。
( ゚д゚ )「えっ……だって。
水商売だとー皆で一緒にご飯を食べる時間が取れないですーしぃ」
l从・∀・ノ!リ人「わぁー、アットホームなのじゃー」
*(‘‘)*「おま……ねぇよ……」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:03:01.19 ID:Gu7cuCva0
苦笑をまじえ、イエローが口を開きかける、と。
気の抜ける着信音が鳴った。
目の前の青年が、ポケットから出した携帯電話をパカリと開く。
(*゚д゚*)「あー! 僕、もう時間なので帰りますー!
あんまりイエローとか、そーゆー名前で呼ばないでくださいーよ!」
じゃっ! と片手を挙げ、黄色マフラーは走り去った。
強化された脚力を利用しているらしく、犬が引きずられかかっている。
人がいないから良いものの、昼間にやったら、イエローと呼ばれるよりも怪しいはずである。
あの健脚だもの。
遠くから『けんちん汁ぅーっ!』という叫び声。
住宅地に響くそれは、間違いなく所帯じみていた。
l从・∀・ノ!リ人「……」
*(‘‘)*「……」
l从・∀・ノ!リ人「……」
*(‘‘)*「学校、いこっか?」
名案である。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:07:23.21 ID:Gu7cuCva0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
(*゚д゚*)「えへへー! 戻りましたー、ミセリさんー」
ミセ*゚ー゚)リ「お疲れさーん! あ、ご機嫌だね。
何か良いことあった?」
良いこと?
ありましたとも。
けんちん汁ですよ。
空気の冷たくなってきた昨今。
朝のお仕事から帰ってきて、冷えた体に、けんちん汁!
味がしみてて、やわらかい大根。
ほくほく、とろっとした里芋。
煮込まれ、しんなりおいしいネギ。
(*゚д゚*)「朝ご飯に、けんちん汁が出るんでーす。
メールで教えてもらったんです」
ミセ*゚ー゚)リ「お、いーなぁ。
彼女が作ってくれるとか?」
( ゚д゚ )「えぅ? あ、あー。
同居人、です。んと、」
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:07:41.68 ID:MGkqy0YzO
支援支援
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:11:03.71 ID:Gu7cuCva0
皆の事を、なんと言えばいいのかな?
友達、は違うし。
仲間? 家族?
( ゚д゚ )「兄弟、みたいな?」
ミセ*゚ー゚)リ「みたいな、ってw ま、いーや。けんちん楽しみなんでしょ?
朝はあがっていーよ黄原くん。午後にまた来てねー」
( ゚д゚ )「はーぁい。
おつかれさまでーす」
一応コートの下につけていた、店名入りのエプロンを外し。
僕は伸びを1つして、家に向かってまた走る。
家に帰ったら、まずピンクとブラックを起こして。
レッドが持って帰って来た新聞読んで。
けんちん汁作ってくれたブルーに、大盛りって頼んで。
びっくりするぐらい、世界は楽しい。
嘆いている時間がもったいないから。僕はもう、過去の事を思い返さない。
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:12:32.68 ID:MGkqy0YzO
支援
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:15:24.89 ID:Gu7cuCva0
かりかり。
鉛筆の音と、黒板にチョークで文字を書く音。
( `ー´)「この間実験でやったとおり。
クリップと空き缶は電気を通すんじゃネーノ」
じゃあ、消しゴムは電気を通すと思う人! ネーノ先生の声に、クラスがざわざわ。
ああ、平凡だ。日常だ。平和だ。
非日常を待ち望むなんて、そんなアホ臭い時間のムダ遣い、したいわけじゃないのに。
l从-∀-ノ!リ人「あー……」
ミ,,゚Д゚彡「妹者ちゃん、どうおもうー?」
隣の席の子も、自分に話しかけてくる。
l从・∀・ノ!リ人「妹者は通さないと思うのじゃ」
ミ,,゚Д゚彡「おれもー。だって、消しゴムって、電気も消しそうなんだから」
l从・∀・ノ!リ人「それはたぶん、関係ないのじゃ」
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:19:41.87 ID:MGkqy0YzO
支援支援
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:20:16.08 ID:Gu7cuCva0
教室の向こう側を見やると、ヘリカルちゃんは椅子にのけ反って眠っていた。
ネーノ先生が、それを見て、ノートに何やら書き込んだ。
あのノートは、クラスの皆の秘密や体調が書いてあるらしい。
きっとイエローカードって書いたんだろうなぁ。
( `ー´)「んじゃ、電気を通すか通さないか、手挙げてなー。
どっちも挙げたり、どっちも挙げなかったりは、ダメなんじゃネーノ!」
再び、教室がざわざわする。
その後の、電気を通すと思う人、という声に挙がった手は、1つだけ。
遠慮がちだった手は、自分だけだと分かると、すぐに引っ込んでしまった。
( `ー´)「はい、電気を通さないと思う人」
クラスのほぼ全体から、手が挙がる。
私も、こっちに手を挙げた。
( `ー´)「通すが1人、通さないが28人じゃネーノ。
よし。次は手を挙げた人に理由をきくかなぁ?」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:24:05.28 ID:Gu7cuCva0
数人が指名され、ぽつぽつ思い思いの理由を挙げる。
(*゚∀゚)「消しゴムって電気も消すと思ったから!」
( `ー´)「なるほどじゃネーノ」
隣の席のフサ君がそれを聴き、得意そうにこちらを見た。
( `ー´)「はい次は……山村。
電気を通すに挙げたんじゃネーノ」
川д川「ふぁ、は、はいぃ……」
先ほど挙がった、控えめな手は、彼女の物だったらしい。
おどおどしながら立ち上がり、服のすそをいじくっている。
( `ー´)「そのワケが知りたいな」
川д川「あの、えと、あぅ……ごめんなさい……」
( `ー´)「あやまらなくっていいんじゃネーノ。
皆、同じ意見じゃつまらないでしょ。いい事なんじゃネーノ」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:24:44.45 ID:MGkqy0YzO
支援
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:29:07.50 ID:Gu7cuCva0
さらに挙動不審な彼女に、ネーノ先生が軽く先をうながした。
川д川「あの……作ったものだから……」
( `ー´)「作ったものって言うと、例えば、どういうことかな?」
川д川「えっと、えっと。クリップも、空き缶も、どう線も、あ、と、人が、作ったものだから……
木と、石は、電気、通らないけど、その……人が作って、ないから……あの……」
( `ー´)「あー! なるほどじゃネーノ!
つまり、自然のものは電気が通らなくて、人が作ったものは電気が通るってコト?」
がくがくと、彼女は必死にうなづいた。
先生がその意見を黒板に書く。
( `ー´)「ありがとうじゃネーノ、山村。
んーじゃ、結果は実際にやってみるんじゃネーノ」
児童を教卓の前に集めて、ネーノ先生は消しゴムと豆電球の回路を取り出した。
乾電池を取り付けて、どう線を消しゴムにくっ付ける。
当たり前のように、豆電球に光は灯らない。
とりあえず一話から読んできたんだぜ
支援だ
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:32:14.66 ID:MGkqy0YzO
支援支援
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:33:26.19 ID:Gu7cuCva0
( `ー´)「はい、これは電気を通しませんでした。
……でも、実は山村の考えはちょっと惜しいんじゃネーノ」
しょんぼりと肩を落としていた彼女が、顔を上げる。
不思議そうな顔つき。
( `ー´)「つまり、金属で出来ているものは電気を通すんじゃネーノ。
消しゴムは金属じゃないだろ? だけど、クリップや空き缶は金属。どう線の中身も、金属。
山村は、どんな物で出来てるか考えたから、惜しかったんじゃネーノ?」
川д川「あ、あう……」
(*゚∀゚)「消しゴムが電気消したんだ!」
ミ,,゚Д゚彡「あれ、消しゴムが消したんじゃ、ないの? なんで、金属は通るの?」
(’e’)「ばかだなー! 金色なものだからだよ!
金属と金色、字が同じだろ!」
⌒*リ´・-・リ「じゃあ、金色おりがみは、電気通るの?
クリップって、銀色だし、金色じゃないし、なんで?」
(;’e’)「う? うーんと、それは知らないけど……」
(*゚∀゚)「ジョーンズも、ばかじゃーん!」
(;`ー´)「あー! はいはい、静かにっ! しー、静かにー!」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:35:28.09 ID:MGkqy0YzO
なにこいつら可愛い
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:37:46.33 ID:Gu7cuCva0
先ほどの相談よりも騒ぎは大きく、教室中に『どーしてどーして』と声が響く。
(;`ー´)「ほらほら、他のクラスも授業中じゃネーノ!
まーたフーン先生が怒りにくるから、皆静かにー!」
ネーノ先生の言葉に、全員がう、と息を詰まらせた、その時。
教室前方の引き戸が、大きな音を立てて開かれた。
(# _ゝ )y━・~「もう来てんだっつーんだよ。騒音ブタ小屋クラスが」
(;`ー´)「うぇい!!」
(#´_ゝ`)y━・~「ネーノ先生ェ。俺のクラスの可愛い可愛いクソアホ野朗の群れがなァ?
テメーのクラスのブタたちの騒音で集中できずになァ?
算数の時間なのに『先生、どうして金属は電気を通すの?』と来たもんだ」
小学校教員と思えぬほどに口が悪い。
灰色のジャージと白いTシャツの男は、ネーノ先生と同期。
隣のクラスの担任である。
ちなみに、この教師、自分の兄に顔立ちが異様に似ているようだ。
表情なんかはぜんぜん違うので、区別はつくけれど。
似ているのは、きっとウチと親戚筋にあたるからだろうな。
さだこの意見はいい意味でかわいいなっておもった
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:40:02.84 ID:MGkqy0YzO
授業中に教師がタバコ吸うなよw
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:41:05.11 ID:Gu7cuCva0
( ´_ゝ`)y━・~「はいはい、3−2の社会のファッキンゴミゆとり。
よく聞け」
そこで一旦言葉を切り、タバコを銜える。
呼気を大きく吐き出し、フーン先生は言い放った。
( ´_ゝ`)y━・~「仏の顔も3度まで。イエローカードにも限度ってモンがあんだよ。
俺がココに一体何度来たと思う。今学期でもう、4回目。そうだな?
そろそろ、俺がキレても良い頃だ。例えば……そうだな。
お前らのランドセルに蝿の死体をみっしり詰め込むとかさ」
(;`ー´)「それよか、フーン先生。
校内でタバコは、ちょっと……」
_,,
( ´_ゝ`)y━・~「あ? 電子タバコだから良いんだよ。コレは」
(#`ー´)「てめぇ……俺は禁煙してるんじゃネーノ……」
しばらく無言の沈黙が続く。
( ´_ゝ`)y━・~「フーン、あっそ……ってか、あー。めんどくさっ。
もう騒ぐんじゃねーぞ、チャバネゴキブリ共」
(;`ー´)「あんたもう帰れよ……魔界に帰ってくれよ……
ここにそれで喜ぶドMは存在しねーんじゃネーノ……」
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:44:39.11 ID:MGkqy0YzO
支援
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:45:05.87 ID:Gu7cuCva0
バン、と音を立ててドアが閉められた。
廊下の方から、隣のクラスのドアが開く音が聞こえる。
『オラ! 戻って来てやったぜ愛すべき蛆虫児童よ!
喜べ! 算数の続きをやるぞ!』
『ウォォォオオオー!!』
『ktkr!!』
『wktk!!』
『モット モンダイ オシエテクダサイ!!』
『オレモ ヤリタイ!!』
『理解できねぇ奴は真ん前に来い! 何度でも説明してやらァア!!』
戦場のような勝ちどきがあがった。
正直、先ほどのこのクラスよりずっと煩い。
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:45:33.86 ID:s5ygMZZmO
フーンてめぇwww
フルメタルジャケットかよw
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:49:04.85 ID:Gu7cuCva0
( `ー´)「フーン先生のクラスの子の将来が心配なんじゃネーノ……」
同感である。
しかし、前例を見るからに、彼の担任した児童は、割と礼儀正しく、健やかに育っているようで。
運動会でも学芸会でも、かなりの団結力と根性を見せる。
反面教師というか、ショック療法というか。
これでPTAからの苦情も丸め込めるのが、凄い。
ネーノ先生の声で、全員が席に戻り、プリントが配られたところで、丁度チャイムが鳴った。
(;`ー´)「あー。授業終わったちゃったんじゃネーノ……
じゃ、続きはまた今度」
日直が号令をかけ終わり、着席した所で。
先生は、流石、と名前を呼んだ。
l从・∀・ノ!リ人「何なのじゃー?」
( `ー´)σ「沢近起こしといて欲しいんじゃネーノ」
見ると、ヘリカルちゃんはまだ眠っていた。
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:49:32.59 ID:s5ygMZZmO
デトロイトメタルシティを思い出したwww
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:52:14.12 ID:MGkqy0YzO
支援
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:53:01.65 ID:Gu7cuCva0
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
朝ご飯を食べた後。
ブルーは仕事へ。
レッドは昼寝に。
ブラックとピンクは、仕事まで時間があると言って、掃除を始めた。
僕は、いつも会議に使う部屋で新聞を読んでいた。
ここは意外と明るいので、文字を読むのにちょうど良い。
新聞の全ページに、まんべんなく目を通す。
地方欄の片隅に、小さく都市伝説のような記事があった。
美府市。この近くらしい。
ざっと読んだところ、どうやら口裂け女なんかの都市伝説に毛が生えたような記事だったので
やはり、変わったニュースは無かった、ということなのだろう。
午後の仕事時間までは、まだ間がある。
掃除を手伝うか、お昼ご飯の準備をしようかな。
( ゚д゚ )「なーに、食べましょーかねー……」
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:56:18.76 ID:MGkqy0YzO
支援支援
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 21:57:00.41 ID:Gu7cuCva0
昼だから、簡単に。
あまり重くないものがいいな。
そばか、スパゲッティか。
あ、チャーハンもいいな。
そういえば、昨日買ってきたフランスパンがあった。
確か、パン屋さんのセールで、数本まとめ買いしたはず。
バゲットサンドで簡単にしても……
とりあえず人に聞いてみよう。
そう思って、僕は上の階にいるだろうブラックとピンクの所に向かった。
o川*゚ー゚)o「あー、サンドイッチ最近食べてないねぇ!
わたしそれが良いかも」
【+ 】ゞ゚)「そうだな。朝が和食だったし。俺もそれでいい」
( ゚д゚ )「じゃあ、たまごと、ハムでいいですかーぁ?」
いいよ、と2人はうなづいてくれた。
階下に下りると、レッドが寝ぼけ眼で冷蔵庫から麦茶を出して飲んでいる。
( =∀= )「あーう、アヒャ、ひゃ……」
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:01:00.40 ID:Gu7cuCva0
僕に気付くと、彼は自分のお腹の辺りをぽふぽふ叩いて見せた。
レッドはいつでも、1番最初に空腹を訴える。
( ゚д゚ )「そろそろお昼作りますからー。
たまごサンドとハムサンドですーよ?」
(〃 ゚∀゚ )+「あひゃーっ!」
( ゚д゚ )「お手伝いするほどの事じゃないですーって。
うーん、お腹空いてるなら、朝の残りのけんちん汁、あっためますかーぁ?」
ガスコンロの上の鍋のふたをとって見せる。
彼は引き出しからお椀を取り出した。
自分でやる、という感じだったので、僕は昼食の準備を始めることにした。
少し多めに作って、仕事に行く時、ブルーの所に届けようかな。
ブルーは意外と、たまごサンドとか、そういうのが好きだった気がする。
そうと決まれば、携帯電話をぱちんと開き、まずはブルーにメールを入れることにした。
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:01:11.38 ID:Hp0dGdvl0
支援
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:05:33.29 ID:Gu7cuCva0
『To:青山さん
お昼ごはんは、たまごとハムのサンドです!
お弁当にして届けましょうか?
From:黄原』
青山、というのは、ブルーの偽名だ。
誰かに見られるかもしれないから、携帯電話には、偽名で登録してある。
『From:青山さん
是非お願いします。
貴方が仕事に行く時でかまいませんので。
To:黄原』
数分で帰って来たメール。
内容は予想通りだった。
水を張ったお鍋に、追加のたまごをコトコト入れます。
しゃきしゃきレタスを洗って。
冷えたトマトをスライスして。
ああ、平凡だ。日常だ。平和だ。
非日常を待ち望むなんて、そんなアホ臭い時間のムダ遣い。
するワケがないじゃあないですか!
-----------------------×8--キ-リ-ト-リ--------------------------
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:08:44.17 ID:Hp0dGdvl0
sien
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:09:41.95 ID:Gu7cuCva0
放課後チャイムが鳴って。
高学年はまだ授業だけれど、3年生はもう帰れる。
ああ、この開放感よ。
隣のヘリカルちゃんを覗き込む。
_,
*( - -)*「ねっむ!」
l从;・∀・ノ!リ人「あ、あれだけねてたのにー!?」
最近、あんまり夜眠れなくって。
そう言って、ヘリカルちゃんは大きなあくびを1つ。
l从・∀・ノ!リ人「でも、今日ほとんどねてたのじゃ」
*(‘‘)*「そーですかぁ?
そんなにじゃないと思うけど……」
l从・∀・ノ!リ人「理科の時間、何やったか、おぼえてるのじゃ?」
そうたずねると、ヘリカルちゃんは目を泳がせた。
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:12:32.61 ID:s5ygMZZmO
支援じゃー!
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:13:18.92 ID:Gu7cuCva0
*(;‘‘)*「うぇ、えー、っと。
電気のなんちゃら?」
l从・∀・ノ!リ人「……」
*(‘‘)*「ちがいましたか」
l从・∀・ノ!リ人「あのフーン先生が来たのに、気づかないなんて……
そこまでジュクスイしてるとは思わなかったのじゃ」
ヘリカルちゃんは、素っ頓狂な声をあげた。
*(;‘‘)*「うっげぇ、アレが!?
よく起きなかったなぁ、私」
l从・∀・ノ!リ人「ヘリカルちゃん、フーン先生キライなのじゃ?」
*(‘‘)*「いや、単にむかつく」
彼女の脳内にある罵詈雑言メーカーは、きっとフーン先生のそれと
反発しあっているのだろうなぁ。
そんな事をぼんやり考えながら、2人で校門を出る。
1本先の角を曲がったところで、後ろからいきなり足音が聞こえた。
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:17:26.74 ID:Gu7cuCva0
「だーれだっ!」
今日は、後ろから声を掛けられることが多いな。
そう思ってから、瞬き1つ、するかしないか。
自分の体は、まるで今朝見た夢の中のように、ぐわりと真上に浮き上がった。
l从;・∀・ノ!リ人「ふぇうっ!?」
すぐに、体の両脇を抱える、大きな両手を感知する。高い高いの状態だ。13:55 2009/12/0213:55 2009/12/02
ヘリカルちゃんが、びっくりした顔で、私を捕まえた者の姿を見つめていた。
l从・∀・ノ!リ人「あ、え、もしかして……」
おっきいあにじゃ? ちっちゃいあにじゃ?
呟きは、高い高い空にかき消された気がした。
第6話 「常」 おわり
76 :
>>75訂正:2009/12/02(水) 22:18:27.97 ID:Gu7cuCva0
「だーれだっ!」
今日は、後ろから声を掛けられることが多いな。
そう思ってから、瞬き1つ、するかしないか。
自分の体は、まるで今朝見た夢の中のように、ぐわりと真上に浮き上がった。
l从;・∀・ノ!リ人「ふぇうっ!?」
すぐに、体の両脇を抱える、大きな両手を感知する。高い高いの状態だ。
ヘリカルちゃんが、びっくりした顔で、私を捕まえた者の姿を見つめていた。
l从・∀・ノ!リ人「あ、え、もしかして……」
おっきいあにじゃ? ちっちゃいあにじゃ?
呟きは、高い高い空にかき消された気がした。
第6話 「常」 おわり
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:19:28.02 ID:Gu7cuCva0
おまけ
(見切り発車企画)
ごにんは! レンジャーのようです
【ちゅうい】
・てきとう だ!
・もしもしさん ごめんなさい AAかいあく!
・よまなくても ぜんぜん ししょうは ない!
【さんぎょうでわかるレンジャー】
かいぞうされたりも したけれど
かれらは げんきです
みんなで、いっしょに くらしています
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:22:42.45 ID:E8c7OluCO
もしもしはAASあるからもんだいないですしえん
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:22:55.12 ID:Gu7cuCva0
【とうじょうじんぶつ】
( ゚∀゚ ) レッド
レンジャー1ごう。はらがへっては いくさは できぬ! おふろそうじと せんたくものを とりこみ たたむ かかり!
( <●><●>) ブルー
レンジャー2ごう。ちりもつもれば やまとなる! あさごはんと よるごはんの かかり!
( ゚д゚ ) イエロー
レンジャー3ごう。はたらかざるもの くうべからず! ひるごはんと せんたくの かかり!
o川*゚ー゚)o ピンク
レンジャー4号。上からB89・W59・H88。身長159cmのFカップ。
駅前でそわそわしてたら、どんな奴と待ち合わせしてるのかちょっと気になるようなエロ可愛い系美人。
好きなタイプは今好きな人! でも気づいてもらえないのが悲しい。
大は小をかねる! 掃除と買い物の係!
【+ 】ゞ゚) ブラック
レンジャー5ごう。のうある たかは つめをかくす! ごみすてと かいものの かかり!
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:25:22.56 ID:Gu7cuCva0
―会議室
_______________
|| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄||
【審議中】 || ||
|| 今日の議題 ||
|| ヤツについて. ||
|| ||
。 ._||__________[三]_||_
【+ 】ゞ゚)/ .└┬┬─────────-┬┬┘
.(∪ つ . ││
. `u-u' .┷┷ (∀゚ )
(ミo川*゚) / ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄⊂(( ̄ ̄)
( ̄ ̄)) つ ∬ ∬\|| ̄||
|| ̄||/ 匚P 匚P \ (<●> )
( ゚д) / ∬ ∬ ⊂ (( ̄ ̄)
( ̄ ̄)) つ 匚P 匚P \|| ̄||
|| ̄||/ \
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:28:19.25 ID:Gu7cuCva0
【+ 】ゞ゚)「えー、では今日の会議を始めるぞ」
( <●><●>)「まだAAが少しズレているようですが?」
【+; 】ゞ゚)「正直もう限界だ……許してほしい。
何か、連絡のある者から!」
( ゚∀゚ )「アヒャ!」
【+ 】ゞ゚)「はいレッド」
( ゚∀゚ )「ふあ、あひゃひゃー。ひゃう、アヒャン」
( <○><○>)「なん……だと……!?」
o川*゚ー゚)o「どしたのー?」
( ゚д゚ )「また、何か大事件ですーか?」
(;<●><●>)「ヤツが」
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:31:32.17 ID:Gu7cuCva0
【+; 】ゞ゚)「何!? ヤツか! まいったな」
( ゚д゚ )「あー、そういうこと。
何処でーす?」
( ゚∀゚ )「あうひゃ」
(;<○><○>)「うっ! 嘘でしょう!?」
o川;゚ー゚)o「どこ!? どこ!?」
(;<●><●>)「あ、ふ、風呂場……だって」
【+; 】ゞ゚)「ぎゃぁあああー!」
o川*;ー;)o「怖いよぉおおお!」
( ゚д゚ )「あははー。何をいまさらー」
( ゚∀゚ )「あひゃひゃひゃひゃ」
( <●><●>)「こういう時は頼もしいですね、2人とも」
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:35:41.46 ID:Gu7cuCva0
_,
( ゚д゚ )「む! 普段は頼もしくないということですーかぁ!?」
( <●><●>)「黙秘します」
【+ 】ゞ゚)「それよりも、まずヤツを抹殺しなければ」
( ゚∀゚ )「アヒャ」
o川*゚ー゚)o「あ、薬剤切らしてたんだっけ?」
( ゚д゚ )「えー。イザとなったら、使えるものなんて、いくらでもありますーよ」
【+ 】ゞ゚)「頼むぞ、本当に。
ヤツなんて、もう……本当苦手なんだ……」
( <●><●>)「私もです。
正直これからあの風呂に入りたくありません」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:38:45.76 ID:Gu7cuCva0
o川*゚ー゚)o「しばらく銭湯通わない?
お金は、かかっちゃうけど……」
( ゚д゚ )「僕は家のでいいですー」
( ゚∀゚ )「あうあう」
( <●><●>)「強いなぁ」
(*゚д゚*)「えへんえへん」
【+ 】ゞ゚)「では、さっそく殺しに行って欲しい。
本当、申し訳ないが」
( ゚∀゚ )「あっひゃー!」
( ゚д゚ )「かまいませんーよ。
さて、殺りますーかね!」
お前らもっとやばいの倒しただろうがwwww
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:41:16.21 ID:Gu7cuCva0
―風呂場
( ゚д゚ )「どこに居るんですー?」
( ゚∀゚ )σ「あう」
( ゚д゚ )「あ、コレ? この隙間ですかーぁ?」
(;<○><○>)「ぎゃー!」
o川*;ー;)o「ひぃー!」
【+; 】ゞ゚)「うぁー!」
_,
(;゚д゚ )(怖いなら、ココに来なければいいんじゃないでーすかぁ?)
( ゚∀゚ )(たぶん、怖いもの見たさって、コレなんだろうなぁ)
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:43:44.04 ID:MGkqy0YzO
支援
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:44:05.20 ID:Gu7cuCva0
【+; 】ゞ゚)「おい、どうやって殺すんだ!
薬剤切らしてるんだぞ!!」
( ゚д゚ )ノ「これ使うんですーよ」
o川*゚ー゚)o「台所洗剤?」
(;<●><●>)「あ、ヤツが来る! 来ますよ!」
( ゚∀゚ )「あう」
¥ カサカサカサカサ
↑G
【+ 】ゞ )
o川* ー )o 「ヤツだぁああああ!!」
( < >< >)
( ゚∀゚ )(怖いもの、見たかったんじゃ、ないのかなぁ?)
89 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:44:41.28 ID:dJokSJXRO
ミルナ意外と常識人www
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:47:15.06 ID:Gu7cuCva0
【イエローの よくある いらない まめちしき】
( ゚д゚ )「ゴキブリは、お腹の横についている穴から呼吸しまーす。
そして、全身の異様なテカリ。
あれは、油分です。
油分で水滴をはじくので、水に濡れてもへっちゃら!
泳ぐことまでできるんですよー! いまいましいっ!
そこで、この中性洗剤ですー。
これは油分と水分をくっ付け、洗い流す性質を持った液体でーす。
シャンプーや石鹸水なんかも、同じ性質。
しかし、今回オススメなのはやはり、安い中性洗剤です。もったいないですからぁね!
これをゴキブリの上に、少しでもいいから掛けてくださーい。
後は、もう分かりますよねっ?
ゴキブリの背中の表面の油分が中性洗剤で溶け流れ
はじくことのできない洗剤水分がわき腹の呼吸腔に流れて行きますー。
数秒で、暴れながら、必ず窒息死してくれまーすよ!
殺虫剤が手元に無いとき。
台所など、殺虫剤を使いづらい場所などで活用してみて下さいーね!」
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:49:33.52 ID:MGkqy0YzO
今回のグロはこれか
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:50:45.33 ID:Gu7cuCva0
( ゚д゚ )「えい、洗剤だぱーっと!」
::¥:: ガシャガシャガボグジャギキキキキ
( ゚д゚ )「おー死んでく死んでくー」
( ゚∀゚ )「あっひゃぁー」
( ゚д゚ )「あ、コレまだ風呂桶の中に居るんじゃないかな?」
( ゚∀゚ )「あー? あひゃ」 ガコッ
¥¥¥¥¥¥¥ ガサガサガサガサガサ
【+ 】ゞ゚)「なんで、こんなに、いる。むり。おれ、もどる」
o川*゚ー゚)o「わたしも、もどる。きょう、せんとう、いく」
( <●><●>)「わたし、いく。しばらく、ここ、こない」
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:54:10.25 ID:Gu7cuCva0
( ゚д゚ )「わかりましたー。
全部駆除して、後であちこち毒餌も置いておくのでー」
(; ゚∀゚ )「アヒャヒャ……」
(何でインディアンみたいになってるんだろう)
( ゚д゚ )「さってさて。
はい洗剤びちゃー」
::¥::¥::¥::¥::¥::¥::¥:: グジャガジュアガギャギギギギキキ
( ゚д゚ )「いやぁ、数年前は5mくらいのをバタバタ殺してたんですけーどねぇ?
何であの3人は今更怖がるんですーか」
( ゚∀゚ )(あるある)
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:55:48.88 ID:s5ygMZZmO
アレだ、バケモノ級だと割り切れるけど虫だと駄目みたいなアレだ
多分
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 22:56:39.05 ID:ZGkGDozuO
ブラック、ピンク、ブルーの3人はもう少し勇気出せWWW
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:01:38.52 ID:MGkqy0YzO
支援
98 :
さる☆さんっ!:2009/12/02(水) 23:02:10.59 ID:Gu7cuCva0
( ゚д゚ )「硫化水素でも発生させてみますーかね。
薬剤代わりに。僕達は吸っても再生できますーしね」
( ゚∀゚ )゛「ううぁーひゃ」
( ゚д゚ )「じゃあ洗剤大量に混ぜてー。
外から目張りしますーね。排水溝もふさいで、と」
( ゚∀゚ )「あうあ」
( ゚д゚ )「毒餌とか買いに、後で薬局行かなきゃーなぁー。
なんであんなにたくさん……
排水溝上がってきたんですかねぇ」
【まねしたら しにます】
<ジャガグジャギギュッガッガッガアガガガギギギギギャギャキキキキ……
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:04:07.28 ID:Gu7cuCva0
―数日後
【+ 】ゞ゚)「明日は生ゴミの日だからな。
他に生ゴミがあるなら、出してくれ」
( ゚д゚ )「あ、じゃあ、お掃除してきまーす」
o川*゚ー゚)o「おそうじ?」
( ゚∀゚ )「アヒャヒャー」
( <●><●>)「?」
【+ 】ゞ゚)「明日の朝までだから、急がなくってもいいんだけどな……」
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:05:00.32 ID:s5ygMZZmO
冒頭よりもゴキ退治の方がグロい件についてwwwwww
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:06:36.39 ID:Gu7cuCva0
( ゚д゚ )つ「はーい。
一応、生ゴミだと思いますー」
【+ 】ゞ゚)「うん? 何だ、この黒ビニール」
( <●><●>)「生ゴミって、何が入ってるんです?
犬の死体でも拾ってきましたか?」
o川*゚ー゚)o「発想が怖いよぉ、ブルー」
( ゚∀゚ )「ひゃ? あう、ひゃ。ふあ、アヒャ、うーぁ」
(;<●><●>)「え゛!」
【+ 】ゞ゚)「おい、これ中身確認するぞ?
本当に生ゴミだろうな?」
(;<●><●>)「ちょ、っ! 今レッドが、ソレ……!」
( ゚д゚ )「いいですけど、それの中身……」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:08:15.28 ID:E8c7OluCO
見ちゃだめえぇぇぇ!
ブラクラの予感!
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:08:27.34 ID:Gu7cuCva0
【+ 】ゞ゚)) ゴソゴソ
【+ 】ゞ゚)「うん?」
【+ 】ゞ゚)つ¥
【+; 】ゞ゚゚))ノシ ミ¥ 「びゃあああああああ!!」
( ゚д゚ )「たっぷりの、ヤツの死体ですけーど……」
o川*;ー;)o「みやぁあああああ!!」
(。<○><○>)「うぇえええええん!!」
( ゚∀゚ )「あひゃはひゃひゃひゃひゃwwwwwww」
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:09:03.91 ID:xB1UrfiR0
ブラック…触っちまったか…
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:10:42.77 ID:Gu7cuCva0
【+; 】ゞ゚゚))つ::「さ、さささ、触っ……ッ!?
レッド、俺の手を切り落としてくれ!」
(;゚д゚ )「えー? 洗えば、いいじゃないですかぁ」
【+; 】ゞ゚゚))つ::「ダメだ!! この穢れは皮を剥がしても、ダメだ!
さあ切り落とせ! ズバッと!」
_,
(; ゚∀゚ )「あー?」
【+; 】ゞ゚゚))つ::「早ーく!」
(; ゚∀゚ )「あ、あひゃ……」
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:10:56.64 ID:MGkqy0YzO
グロってレベルじゃねーぞ!
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:11:59.95 ID:I2Mf0wVAO
本編のほのぼの何処いった
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:12:21.77 ID:Gu7cuCva0
腕まくりしたレッドの右ひじから、手の側面にかけて
重く分厚い刃物が、ぞぷりと音を立てて出現する。
刃物は腕の肉を割って一直線に生え。
ゴミ袋の上で同じく腕まくりをしたブラックの震える左腕。
そこへと、凶刃が照準を定める。
一呼吸後。
思い切り良く振り下ろされた金属塊が、生白く筋張った手首を斬り飛ばす。
堪えきれない声が、一瞬だけ上がった。
ぽんと飛んだ手首は、上手くゴミ袋の中へと着地。
後から後から、どぼり。湧き出た血液が、その肉の後を追⊂( ゚д゚ )「ここはおまけですーよ!」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:14:41.87 ID:Gu7cuCva0
【+; 】ゞ゚)「あいたたたー……」
(;´゚∀゚ )「あう……あひゃひゃ」
( <●><●>)「貴方が切れと言ったんでしょうが」
【+ 】ゞ゚)「あー。まあ、俺なら30分もかからないで生えてくるから、差し障り無いだろ」
( <●><●>)「私なら4日かかりますけど……」
( ゚∀゚ )「うひゃ、あうあひゃーあ」
(;<●><●>)「そこは放っといてください」
o川*;ー;)o「いやぁー!! 痛そうだよぉおお!」
【+ 】ゞ゚)「段々マヒしてきたな……もう大丈夫」
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:17:31.78 ID:Gu7cuCva0
( ゚д゚ )つと「生ゴミ、増えちゃったんですーけど。これ、ブラックの手……」
( <●><●>)「手首混ぜて捨てたら、流石に警察沙汰になるんじゃないですか?」
【+ 】ゞ゚)「フードプロセッサーとかに、かけるか?」
o川*゚ー゚)o「もう使えなくなるよ、そのプロセッサー」
( ゚∀゚ )ノシ「あう! あひゃ。ふあひゃーう、ひゃん、アヒャ」
( <●><●>)「そうですね。埋めますか」
( ゚д゚ )「どこに埋めます?
公園の花壇じゃ、マズイですよーね?」
【+ 】ゞ゚)「うーん。
じゃあ、裏山に埋めてくるか」
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:19:39.36 ID:MGkqy0YzO
支援
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:19:55.31 ID:I2Mf0wVAO
支援
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:20:09.18 ID:Gu7cuCva0
( ゚д゚ )「せっかくだし、この大量のゴキブリの死体も一緒に埋めますーか。
これ、捨てに行きたくないんでしょー?」
【+ 】ゞ゚)「ああ、絶対捨てに行きたくない。
ゴミ袋に触れない」
o川*゚ー゚)o「それでは、ブラックの左手とGを埋葬しに行く人!」
( ゚∀゚ )ノ( ゚д゚ )ノ
( <●><●>)「それでは、お願いします!
はい、スコップと軍手!」
( ゚д゚ )「はいはーい。行ってきますー」
【+ 】ゞ゚)川*゚ー゚)o <●><●>)「いってらっしゃーい」
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:23:42.52 ID:MGkqy0YzO
支援支援
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:28:17.50 ID:ZGkGDozuO
( ゚д゚ )さるですーか?
117 :
>>116( ゚д゚ )さるでーすよ:2009/12/02(水) 23:34:08.57 ID:Gu7cuCva0
―後日・フーン先生の家
猟奇事件……
美府市山中で……
ふーん…… 男性の左手首……
大量の虫の死骸……
∫ _____
∧_∧ riii= |┌──┐| ̄|-、
( ´_ゝ 「 ノ || || | ]
/ ⌒\/ /───┐ |└──┘| 」 /
/ ∧ \ / ̄ ̄ ̄ ̄`・、[ ̄ ̄ ̄ ̄] ̄ ̄|
( 二\ `'| X| | OO
〜〜ー⌒ ̄~〜〜--〜〜-〜"~~ ̄ ̄ ̄  ̄ ̄
おうちの なかにも きけんが いっぱいだ!
レンジャーの せいかつには グロ が あふれているぞ!
おわり
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:35:14.57 ID:Gu7cuCva0
さるなんて、だいっきらいだ!
支援など、レスありがとうございました
そ、そんなにグロかったですか?
ごめんなさいでした
何か質問や指摘など、もしありましたら
それと、不具合などがあれば、なおすように努力しますので
是非教えてください お願いします
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:35:40.96 ID:OoAcqrI6O
支援
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:36:41.54 ID:85yCn2dS0
おつんつん。
いいぞもっとやれ
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:37:50.03 ID:OoAcqrI6O
と思ってたら終わってた。
今回も乙でした。
122 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:37:58.28 ID:Gu7cuCva0
あ、そうだ
これ↓を貼るのを忘れていました
【お知らせ】
次の投下から、しばらくのあいだ、不定期投下となります
週1投下ペースが難しくなってきた為
この先の展開で、手を抜いた描写をしたくない
投下する以上、今よりも少しでも文の質の良い物を書きたいと思った
上記の理由から、投下を不定期にすることにしました
現在ちょっと人生を左右しそうな時期なので、ゆっくりモードにさせてください
逃亡は、しない事
書けたら投下する事は、お約束します
以上です
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:39:11.52 ID:MGkqy0YzO
乙ー。虫系はリアルに想像できるからヤバい
無理せず頑張れよ
乙
ブラックとピンクの偽名は黒子と桃井ですか?
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:40:48.15 ID:Gu7cuCva0
>>120 把握しました!
>>123 俺も虫はだいきらいです
だから書きました
頑張ります
ありがとうございます
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:41:41.70 ID:Gu7cuCva0
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:45:06.69 ID:ZGkGDozuO
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:47:56.94 ID:Gu7cuCva0
>>127 じゃあ一覧で出します
( ゚∀゚ )赤木さん
( <●><●>)青山さん
( ゚д゚ )黄原さん
o川*゚ー゚)o桜井さん
【+ 】ゞ゚)黒川さん
こうです!
>>126 桜井wwwwそっちかwwww
レッドは赤木だろ
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:50:11.58 ID:ZGkGDozuO
レッドのイメージがゴリになっちまった
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:51:48.28 ID:Gu7cuCva0
>>129 日本人なら桜です
レッドはあたり
それと、フーン先生のことですが
『○王の教室』と『ご○せん』足してデスメタルで割った良い先生なイメージです
見た目でキライにならないであげてくださいね
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/02(水) 23:56:28.66 ID:Gu7cuCva0
>>131 いいえ、もっとイケメンです
では、今日はこの辺で失礼します
皆さんお疲れ様でした
いつも、ありがとうございます
おやすみなさいです
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:00:46.13 ID:I2Mf0wVAO
乙
楽しみにしてるからじっくり納得のいくもの書いてくれ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/03(木) 00:03:54.89 ID:MXwUS+EaO
乙!
次も楽しみにしてるぜ!
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
うぉつ