釣れないようです

代理店

ｗｋｔｋ

代理サンクス
先に言うけどながら投下だ

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「釣れねぇなぁ…」

ｸﾜｧｰ　ｸﾜｧｰ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「鳥がいっぱいいるところは激アツポイントじゃねぇのかよ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「やっぱ沖じゃねぇと駄目なのかねぇ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ん」

川 ﾟ -ﾟ)

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「どーも」

川 ﾟ -ﾟ)「こんにちは。釣れますか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「全然。一週間ぐらいいるけど、一匹も来てねぇ」

川 ﾟ -ﾟ)「…それは場所を変えたほうがいいと思いますが」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もう意地みたいなもんだな、これは」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「まーそういうわけだから、釣りしたいなら別のとこ行きな」

川 ﾟ -ﾟ)「そう、ですね…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

川 ﾟ -ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いや、行かないのかよ」

川 ﾟ -ﾟ)「ちょっと興味が湧きました。一週間いて釣れないポイントなんて、滅多にないですから」

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ﾎﾟﾁｮﾝ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「釣り人ってのは変人が多いねぇ」

川 ﾟ -ﾟ)「そのままそっくり返しますよ」

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「あ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

ｻﾞﾊﾟｧ

川 ﾟ -ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

川 ﾟ -ﾟ)
　_
( ﾟ∀ﾟ )

川 ﾟ -ﾟ)「こっち見んな」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いやだってさぁ…俺の話聞いてた？君」

川 ﾟ -ﾟ)「聞いてましたけど…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「俺一週間いるわけ。それで一匹も釣れてないわけ」

川 ﾟ -ﾟ)「らしいですね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「それをさぁ…来て五分で釣るとか…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「泣いていい？」

川 ﾟ -ﾟ)「止めてください」

釣り好き支援

最近船かったよ
係留代年47万円也
24フィート

川 ﾟ -ﾟ)「まぁでも、私に来たんですから直にそっちも食い付きますよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「だといいけどねぇ…」

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「何の嫌がらせだ」

川 ﾟ -ﾟ)「まぁまぁ。釣りは根気のスポーツですよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「わかってるけどさぁ…俺もう相当頑張ったよ。この一週間一人我慢大会だったよ」

川 ﾟ -ﾟ)「確実に優勝できますね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もう棄権したいけどね…」

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「はぁ…ねぇ、暇だからお話しない？」

川 ﾟ -ﾟ)「釣りながらでよければいいですよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「最高に嫌がらせだよねそれ」

川 ﾟ -ﾟ)「で、何か話題はあるんですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そうなぁ…じゃあ俺の身の上話」

川 ﾟ -ﾟ)「どうぞ」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「まず俺、ここのジモティじゃないんだよね」

川 ﾟ -ﾟ)「それはなんとなくわかります」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ここに来たのは仕事のせいなんだけど」

川 ﾟ -ﾟ)「へぇ…単身赴任ですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そんな堅苦しいもんじゃないけどね。リーマンじゃないし」

川 ﾟ -ﾟ)「じゃあ仕事は何を？」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「んー…わかりやすく言うと、サービス業」

川 ﾟ -ﾟ)「また随分広い括りですね…あっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

川 ﾟ -ﾟ)「続けて」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うん…いや…うん」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「で、まぁその仕事がさ…えらい不安定な仕事なのよ」

川 ﾟ -ﾟ)「このご時世でそれは大変ですね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うん…ここの仕事も成功するか微妙でねぇ」

川 ﾟ -ﾟ)「それで釣りに逃げてると」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いや、俺らの仕事って待つのが仕事みたいなところもあるからね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「これは暇つぶし兼仕事なわけよ」

川 ﾟ -ﾟ)「そんな仕事があるんですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あるよ。世の中広いからさぁ、色んな仕事があるのよ」

川 ﾟ -ﾟ)「そんなもんですか…よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あー慣れたもう慣れた俺は慣れた」

川 ﾟ -ﾟ)「続けて」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…とはいえ、仕事だから俺にも責任はあるわけじゃない」

川 ﾟ -ﾟ)「ですね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「だからこうして一週間も待ってるんだけどさぁ…駄目なんだよなぁ…」

川 ﾟ -ﾟ)「…というか、何を待ってるんですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「んー…波、かな…」

川 ﾟ -ﾟ)「（サーファー…？）」

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ

川 ﾟ -ﾟ)「六匹目か…こんなもんかな」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「大漁だねぇ…羨ましいよほんと」

川 ﾟ -ﾟ)「じゃあ、私はこれで失礼します」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あい。俺明日もいるから、良かったらどうぞ」

川 ﾟ -ﾟ)「考えておきます」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…軽く波が来たな…釣れねぇけど…」

翌日
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「今日も釣れねぇなぁ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「やっぱ昨日の人がいないと波が来ないんだよなぁ…うん…」

川 ﾟ -ﾟ)「呼びましたか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「や、どーも」

支援る

川 ﾟ -ﾟ)「今日も駄目ですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「駄目だねぇ…仕事のほうも音沙汰なしだ」

川 ﾟ -ﾟ)「それはそれは」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「俺仕事に向いてないんじゃねぇかとか思うよ」

川 ﾟ -ﾟ)「何の仕事か知らないのでなんとも…よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もうなんか入水自殺したい」

川 ﾟ -ﾟ)「どうぞ勝手に」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…反応薄いなぁ…」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そういやさ…そっちは何屋さんなのよ」

川 ﾟ -ﾟ)「私ですか？学生ですよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ああ、そう。大学生？」

川 ﾟ -ﾟ)「ええ。暇盛りです」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「それで釣りか…勿体無いねぇ」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「男なんか入れ食いだろうに…」

川 ﾟ -ﾟ)「いえ…彼氏いますから」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…ああ、いるんだ…そう…いやいや…別にいいけどね…」

川 ﾟ -ﾟ)「あからさまに衝撃受けないでくださいよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いやいや、大丈夫だって。うん」

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そっちのほうが胸痛いよ…」

川 ﾟ -ﾟ)「餌が悪いんじゃないですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そうかなぁ…まぁ、確かに特殊な餌ではあるけど」

川 ﾟ -ﾟ)「確実にそれが原因でしょう…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「これじゃなきゃ駄目だと思うんだよねぇ」

川 ﾟ -ﾟ)「それで満足ならいいですけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うん…そういうこと」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ちなみにそっちは？」

川 ﾟ -ﾟ)「ただの虫です。生餌で」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あー、やっぱそれが一番か」

川 ﾟ -ﾟ)「ええ。色々試しましたけど、生きてる物を釣るには生きてる物じゃないと」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「なら、俺の餌も間違ってはないはずなんだよなぁ…」

川 ﾟ -ﾟ)「生餌なんですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うーん…ま、そんなとこ」

川 ﾟ -ﾟ)「…なんていうか…えっと、名前は？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ジョルジュ」

川 ﾟ -ﾟ)「ジョルジュさんって、はっきりしない人ですね…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ああ、よく言われるよ」

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ

川 ﾟ -ﾟ)「何か隠してるんですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そらもう隠し事だらけだね。ベッドの下とかやばいね」

川 ﾟ -ﾟ)「いや、そういう意味でなく」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「まぁさ…たまたま会った人のことなんて、そう気にしないほうがいいよ」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですかね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うん。余計なこと覚えてると、生きるのがめんどくさいからね」

川 ﾟ -ﾟ)「それはまぁ同感ですけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「だろうね。なんとなくそんな感じだ、君」

川 ﾟ -ﾟ)「あ、私はクーです。須尚クー」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「はいはい、クーさんね」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ってかさ。学生が昼間から釣ってていいの？」

川 ﾟ -ﾟ)「暇盛りですから」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ふーん…じゃあいいけど。彼氏は何も言わないわけ？」

川 ﾟ -ﾟ)「というと？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「暇なら遊びに行こうぜーっとか」

川 ﾟ -ﾟ)「無理ですね。うちのは甲斐性なしですから」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あー、そんな感じだね確かに…君が引っ張ってる方がしっくり来る」

川 ﾟ -ﾟ)「全くもってその通りですよっと」

ｻﾞﾊﾟｧ

川 ﾟ -ﾟ)「なんというか、頼りないんですよね…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ほう」

川 ﾟ -ﾟ)「年中おどおどしてるし、スポーツ音痴だし」

川 ﾟ -ﾟ)「つい世話を焼きたくなるというか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「手のかかる息子みたいな」

川 ﾟ -ﾟ)「ですね。で、たまにぐっとくるようなこと言うわけですよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ギャップ萌えか」

川 ﾟ -ﾟ)「萌えかどうかわかりませんが」

川 ﾟ -ﾟ)「そういうのがいい、ってのはありますね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「なるほど…しかし惚気るなぁ、死ね」

川 ﾟ -ﾟ)「酷い」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ごめん、確かに今のは酷かった」

川 ﾟ -ﾟ)「まぁいいですけどっと」

ｻﾞﾊﾟｧ

川 ﾟ -ﾟ)「…これ、どうぞ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「え？俺に？」

川 ﾟ -ﾟ)「はい。惚気の詫びです」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あ、そう。んじゃ遠慮なく貰います」

川 ﾟ -ﾟ)「それじゃ、私はこれで」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ん」

川 ﾟ -ﾟ)「明日もいますか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「まぁね。仕事終わってないし」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですか…じゃあ」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…お裾分けはありがたいけど。俺の狙いはこれじゃないんだよなぁ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「キャッチアンドリリース」

翌日
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…天気悪いなぁ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「こういうときこそいい当たりがくるもんだけど…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「釣れねぇんだよなぁ…」

川 ﾟ -ﾟ)「まだ釣れてないんですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うん…駄目」

川 ﾟ -ﾟ)「やれやれですね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ほんとにね…あ、昨日の魚ってどう食べた？」

川 ﾟ -ﾟ)「え？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「俺は普通に塩焼きだけど。そっちは？」

川 ﾟ -ﾟ)「そう…ですね。まぁ、色々と」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「例えば？」

川 ﾟ -ﾟ)「刺身とか、それこそ塩焼きとか…色々ですよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ふーん…いいなぁ。いっぱい釣れると献立に幅が出て」

川 ﾟ -ﾟ)「悔しかったら釣ってください」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「はい…」

支援（　＾ω＾）

支援从 ﾟ∀从

川 ﾟ -ﾟ)「思うに、喋ってるから釣れないんですよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「えー…そっちは釣れてるじゃん」

川 ﾟ -ﾟ)「個人差です」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あ、そう…じゃあちょっと黙ってみるか」

川 ﾟ -ﾟ)「そうしてください」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

支援！

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いやいやいや」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「流石に黙ってられねーべ」

川 ﾟ -ﾟ)「逃げますよ、魚」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

川 ﾟ -ﾟ)

ジョルジュｗｗｗｗｗ

ｸｲｯ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あれ？これ俺じゃね？」

川 ﾟ -ﾟ)「ですね」
　 _
(　ぅ∀ﾟ)「苦節一週間と数日…長かった…本当長かった…」

川 ﾟ -ﾟ)「いいから引いてください」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「はい」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「よっしゃー！って」

川 ﾟ -ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…死んでるよ…」

川 ﾟ -ﾟ)「綺麗な顔してますね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いや…まぁ…方向としては間違ってないけど…ないわー…はぁ…リリース」

ﾁｬﾎﾟﾝ

川 ﾟ -ﾟ)「方向ってなんですか方向って」

支援でおじゃる

支援

しえん

もやもや

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「っていうか逆にすごいだろ…死骸引っかかるとか…」

川 ﾟ -ﾟ)「まぁ…流石に私も死骸は釣ったことないですね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「長靴よりすごいんじゃないのある意味」

川 ﾟ -ﾟ)「どっちもどっちかと」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「でもまぁ、希望は出たな」

川 ﾟ -ﾟ)「はぁ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「死骸でも釣れたのは違いない、うん」

川 ﾟ -ﾟ)「思い込もうとしてますよねもう」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「言わないでくれ…悲しいから…」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですか…よっと」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

川 ﾟ -ﾟ)「ふぅ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もういいよ…釣り諦めた」

川 ﾟ -ﾟ)「でも釣竿はしまわないと」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「万が一がある」

川 ﾟ -ﾟ)「釣りなのに切ないんですが」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「というわけで雑談しようぜ」

川 ﾟ -ﾟ)「まぁいいですけど。ガンガン釣りますよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「泣かないように頑張る」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「今更だけど、クーさんはジモティーなの？」

川 ﾟ -ﾟ)「はい。すぐそこです」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ま、そうだよね」

川 ﾟ -ﾟ)「釣りも長いことやってますから」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「どの辺なの？家」

川 ﾟ -ﾟ)「…歩いて十分ぐらいだと思います」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「曖昧だなぁ」

川 ﾟ -ﾟ)「ストーカーされたくないので」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「しません」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「じゃあさ、大学は何勉強してんの？」

川 ﾟ -ﾟ)「普通の大学生と変わりませんよ？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「専攻とかはないんだ」

川 ﾟ -ﾟ)「多分」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「多分って何多分って」

川 ﾟ -ﾟ)「多分は多分です」

つ�C

刺身じゃなくてお刺身って言った方がおいしく見える
お刺身食べたいしえ

川 ﾟ -ﾟ)「あまり話したくないんですよね…大学とか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「なんで？楽しくないの？」

川 ﾟ -ﾟ)「正直、楽しくないです。休みがちですし」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「彼は？」

川 ﾟ -ﾟ)「彼も付き合ってくれることが多いです」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「けなげ組だなぁ」

支援

ｸｲｯ　ｸｲｯ

川 ﾟ -ﾟ)「よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ

川 ﾟ -ﾟ)「こうしてる時が一番楽しいですから」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「釣り人だねぇ…彼氏はこっち来ないの？」

川 ﾟ -ﾟ)「え…そうですね。最近会ってないかもしれません」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「マンネリ？だったらメシがウマいんだけど」

川 ﾟ -ﾟ)「酷い」

支援

川 ﾟ -ﾟ)「…じゃ、大分釣れたので失礼します」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「あい。また明日」

川 ﾟ -ﾟ)「いるんですか？雨降りそうですけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「雨が降ろうと槍が降ろうといますとも。釣れるまで」

川 ﾟ -ﾟ)「熱心ですね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「仕事ですから」

川 ﾟ -ﾟ)「じゃあ、また」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…雨、か。そろそろ釣れるかな」

翌日

ｻﾞｰ…
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「マジで降っちゃったよ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「めんどくせーなぁ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「でも仕事だしなぁ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「なんだかんだ雨が一番いい日だしなぁ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「しゃーねーか…」

川 ﾟ -ﾟ)「何をぶつぶつ言ってるんですか？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ん…どうでもいい愚痴」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ってか君もよく来るね」

川 ﾟ -ﾟ)「ええ、まぁ。趣味ですから」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そう…いいねぇ。仕事漬けの俺には羨ましいよ」

ｻﾞｰ…
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「うー…にしてもさみぃ」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですか？私はそうでもないですけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「子供は風の子だから」

川 ﾟ -ﾟ)「子供って年でもないですよっと」

ｻﾞﾊﾟｧ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「容赦なく釣るよね〜」

川 ﾟ -ﾟ)「そっちは相変わらずですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「まぁね…でも今日はさ。釣れそうな気がするんだよね」

川 ﾟ -ﾟ)「また根拠のない」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いや。波が来てるから、今日は」

川 ﾟ -ﾟ)「…それはこの天気ですし…波は高いですけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そういう意味じゃなく、だよ」

しえん

川 ﾟ -ﾟ)「…？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もうそろそろいいんじゃないかと思ってさ」

川 ﾟ -ﾟ)「はぁ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ここ数日色々話したけど…やっぱ君なんだよね」

川 ﾟ -ﾟ)「それはどういう」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「確証が持てた。間違いない」

川 ﾟ -ﾟ)「あの。はっきりお願いします」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「んー。じゃ、はっきり聞くけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「クーさん、家はどこ？」

川 ﾟ -ﾟ)「…だから、十分ぐらいです」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「住所は」

川 ﾟ -ﾟ)「……」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「言えないよね？じゃ、次」

携帯からでスマンが支援

支援

もしさるなら13時には解除されるはず支援

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「大学」

川 ﾟ -ﾟ)「……」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「どこの大学か、何を習ってるか、同級生は誰か」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「一つでも、大学に関係したことを覚えてる？」

川 ﾟ -ﾟ)「…さぁ。どうでしょう」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「覚えてない、と」

川 ﾟ -ﾟ)「……」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「次はもっと簡単だ。飯、何食った？」

川 ﾟ -ﾟ)「…釣った魚を」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「どうやって？」

川 ﾟ -ﾟ)「…色々です」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「そう。ちなみに余談だけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「昨日の帰り道に魚が落ちてたんだ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「全部君が釣ったのと同じ魚だった」

川 ﾟ -ﾟ)「……」

お

なるほど支援

支援

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もういいだろ？君は十分理解してるはずだ」

川 ﾟ -ﾟ)「何を、ですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「自分がどうしたか、だよ」

ｸｲｯ　ｸｲｯ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「お？やっと釣れたか」

川 ﾟ -ﾟ)「…駄目です。それを釣っては駄目」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「これが俺の仕事なんでね。よっ」

ｻﾞﾊﾟｧ

し

ﾉﾉ:: -..)

川 ﾟ -ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「一年前…だったかな？ここで女の子が身投げしたらしいね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「すごいよなぁ…一年も経ったのに、体が完全に残ってる」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「人の怨念…いや、執念たるや凄まじいよ」

川 ﾟ -ﾟ)「…そう、ですね。確かに」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「これが今の君だよ…わかったと思うけど」

川 ﾟ -ﾟ)「当然じゃないですか…」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「こう言っちゃなんだけど…みんな怖がってるのよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「釣り好きの幽霊が夜な夜な心中相手を探してるって」

川 ﾟ -ﾟ)「そんなつもりはなかったんですけどね…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「俺も初めて会ったとき死ぬかと思ったもん」

川 ﾟ -ﾟ)「冗談でしょう」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「まぁね。見慣れてるし」

ほうほう

川 ﾟ -ﾟ)「それが仕事ですか」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ん。除霊師っつーのかな、わかんねぇけど」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ともかく、俺は君の未練を晴らさにゃならんわけだ」

川 ﾟ -ﾟ)「…でも…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「その手はずも整えた。おーいこっち来な」

('A`)「…よ」

川 ﾟ -ﾟ)「…ドクオ…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「彼氏さんから話聞いたぜ。もっとも、彼氏さんも見ての通り」

('A`)「死んじまったけどな」

川 ﾟ -ﾟ)「どうして…」

('A`)「いわゆる後追いだよ…お前は気づかなかったみたいだけど」

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「家で首吊り。自縛霊になってたから連れてくるのに苦労したぜ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「で、話によると。あんたは病魔に耐えかねて自殺した、でオーケー？」

川 ﾟ -ﾟ)「…はい。昔から体が弱くて…疲れちゃったんですよね」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「それで未練が恋人に会いたいだもんなぁ…揃いも揃ってよ。リア充死ね」

川 ﾟ -ﾟ)「もう死んでます」

('A`)「同じく」

4

　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「しかも死に場所がお互い違うせいで会えないとか…馬鹿じゃねーのか」

('A`)「それは確かに…すいません」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「いや、謝らなくてもいいけど」

川 ﾟ -ﾟ)「前後不覚になるぐらい好きだったということで一つ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「何それムカつく」

川 ﾟ -ﾟ)「おっと…体が…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「晴れて成仏だ。良かったな」

('A`)「はい。ありがとうございます」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「仕事だからな」

川 ﾟ -ﾟ)「もう少し釣りを楽しみたかったな…」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「来世で好きなだけやってくれ」

川 ﾟ -ﾟ)「そうですね」

川 ﾟ -ﾟ)「それじゃ、今度こそ失礼します」

('A`)「さようなら」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「もう化けて出んなよ。めんどうだから」

川 ﾟ -ﾟ)「はい」

…………
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…あー…長い仕事だった…と」

ﾉﾉ:: -..)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…リリースしとかないとな…これ」

ﾎﾟﾁｬﾝ
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「ちゃんと海の藻屑になれよ」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「さて、釣り具も片付けるか…結局普通のは一匹も…あれ？」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「バケツに一匹魚がいるし」
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)
　 _
(　ﾟ∀ﾟ)「…追加報酬で貰っとくか」

ｽﾀｽﾀｽﾀ…


釣れないようです　終

なんとなくTさん思い出したけど
Tさんならむかついて二人とも破ァー！で消滅させてるな

以上で終了
お付き合いありがとうございました

乙
おもしろかった

っ

乙

乙

乙

乙

乙

乙でした

ほのぼのと勘違いしていた時期が僕にもありました


乙

乙

乙ですた

乙

乙です

お疲れ様でした