「都市伝説と戦う為に、都市伝説と契約した能力者たち……」

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/10/08(木) 13:02:30.49 ID:YSzKsikm0
ここは
都市伝説と契約して他の都市伝説と戦ってみたり
そんな事は気にせず都市伝説とまったりしたりきゃっうふふしたり
まぁそんな感じで色々やってるSSを書いてみたり妄想してみたりアイディア出してみたりするスレです

今までのお話は↓でゆっくり読んでいってね!

「まとめwiki」 ttp://www29.atwiki.jp/legends/

まとめ(途中まで) ttp://nanabatu.web.fc2.com/new_genre/urban_folklore_contractor.html
2マッドガッサー決戦編 雷鳥の夢(代理):2009/11/22(日) 22:18:43.52 ID:kYa/vgx90
○月×日 21:15 中央高校上空


 全身に雷を纏う
 目の前の巨大なる存在に打ち勝つ為に

 我は神也
 我を信じし者達に神と呼ばれた存在也


 だが
 彼は死んでしまった
 いなくなってしまった
 もう、彼らはどこにもいない

 彼らを失いながらも、我のみが伝承として伝えられ続け
 存在する意味を失い、ただ在り続けた


 思えば、はじめに声をかけたのは、孤独からだったのかもしれない
 それが人間ではないと、自分と同じ人ならざる者であると、気づいたからかもしれない

 その存在を、我は友に選んだ
 友も、友であると認めてくれた
 あの瞬間、孤独から解放された
3マッドガッサー決戦編 雷鳥の夢(代理):2009/11/22(日) 22:19:23.53 ID:kYa/vgx90
祖国を離れることを望んだ友
 その望みを、我は叶えた

 同時に、我もまたあの大地を離れた
 あの大地に、最早護る存在なし
 新たなる護るべき存在のため、この遠く離れし島国まで降臨す


 そうだ
 護るべき存在たちよ
 小さき友たちが、今の我が護るべき、守護すべき存在なり

 我は神也
 神と呼ばれし鳥 サンダーバード也
 我 名にかけて
 我 存在にかけて
 我 命にかけて

 我は、小さき友たちを護ろう


 たとえ、それによって、我身が消え去ったと、しても


to be … ?
4マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:22:58.78 ID:kYa/vgx90
○月×日 21:45 屋上


 気づいた
 気づいてしまった
 それは、何時の間にか屋上に現れていた

「−−−−−−−−−ぁ」

 かさ
 かさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさかさ
 それは、何時の間にか、すぐ傍までやってきていて
 じわり、じわり、近づいてきている

「………い、や」

 悪夢がフラッシュバックする
 幼い頃、大きな蜘蛛の巣に引っかかってしまった恐怖が

 −−−−−−あの時、中学生の時
 まるで、蜘蛛の巣に縫い付けられたかのように、押さえ込まれて
 無数に伸びてきた、男たちの手の、恐怖が
5マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:24:21.00 ID:kYa/vgx90
「な、何やのん!?この蜘蛛!?」
「あの時の蜘蛛使いか!?……って、やば!?」

 仲間達の声も聞こえない
 届かない
 ただ、彼女は……恐怖に、支配されて


「−−−−っいやぁあああああああああああああ!!!???」


 ざわり
 彼女の、極限の恐怖が
 学校町中にバラまかれているスパニッシュフライ達に……感染した



○月×日 21;47

 やぁっ!俺の名前は御手洗便器………って、だからそれどころじゃねぇっつぅのぉおおおおおお!!!???
6マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:26:05.91 ID:kYa/vgx90
 っちょ、ヤバイマジでやばくないかこれは!?
 追いかけてくる黒こげた蝿が、何か物凄い勢いで暴れ出したぞおいぃいいいいい!!??
 羽音が激しくなってきたし動きも激しいぞおい!?
 そして、なおかつこっちを追いかけてくるという状況は変わらねぇええええ!!!???
 何だか、街中でこんな状況のようだし、どうなってんだ!?

「若ぁああ!!??どこにいらっしゃるんですかぁああ!!??」

 こんな状態の街中に若がいたらヤバイだろう!?
 黒こげた蝿に追われながらも、俺は若を探し続けた



○月×日 21:48 一年生教室

「−−−−っ」

 ぴくり
 マリ・ヴェリテは、その悲鳴を確かに聞いた
 スパニッシュフライ契約者の、悲鳴を

「…くそ、何があったってんだよ…」
7マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:26:58.14 ID:kYa/vgx90
 よろり、立ち上がる
 まだ「爆発する携帯電話」と合流していないが…彼女の安全が、優先だ
 窓を出て、そのまま屋上に向かう
 そこでは

「嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌嫌ぁああああああ!!!!!!!来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないで来ないでぇえええええええ!!!!」

 スパニッシュフライの契約者が恐怖に囚われ、座り込み、悲鳴をあげ続けている
 かさかさ、かさかさ
 彼女の周りには、無数の蜘蛛が這い続けていて

「くっそ!どれだけいやがるんだ!?」
「それでも、大分潰したはずやけど……っ」

 マッドガッサーと似非関西弁の女性が、屋上に集まっていた蜘蛛を潰していっている
 大分減らしてきてはいるが、それでも、スパニッシュフライ契約者の恐怖は晴れない
 怯え、悲鳴をあげ続けて

 −−−−−−−泣いている

(……あぁ、畜生、泣くなよ…)

 いい女が、台無しじゃねぇか
8マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:28:48.46 ID:kYa/vgx90
「マリ!?お前、まだ治療が終わってないだろ!?」
「あ、あかん!そないに動いたら…っ」

 知るか
 左足を引きずりながら、蜘蛛を潰しながら、スパニッシュフライの契約者に近づく
 耳を塞ぎ、目を閉じ、恐怖に怯え続ける、その体を

「……いい、から……落ち着け」

 残っていた左腕で、抱き寄せる
 ぴくり、と
 その体が、腕の中で震えた

「……マ、リ…?」

 涙に濡れた両目が、見あげてくる
 その顔を無理矢理胸元に押し付けてやった

「見るな…お前の嫌いなもんは、全部…無くして、やるから」

 お前を泣かせるものなんざ、全部潰してやる
 壊してやる
 だから

「……だから、泣くな」
「マリ…………マ、リ?」
9マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:29:52.88 ID:kYa/vgx90
 ……そして 
 スパニッシュフライの契約者は、気づいた
 マリの右腕が損失している事に
 左足も、酷い負傷をしている事に
 …それだけじゃない
 全身に、無数の切り傷が、刻み込まれていた

「マリ…っ、マリ、マリ!?そんな、酷い傷………っ」
「…大した事、ねぇよ…あの狂信者連中に、実験されてた頃に、比べりゃあ…」

 そうだ
 こんな怪我など、どうでもいい
 こんな怪我、どうせ自分は都市伝説だ、どうにかなる
 だから……自分は、どうでもいい

 それよりも、泣くな
 頼むから、泣かないでくれ
 泣いてる顔なんざ、お前に似合わない

「泣くな……いいから、すぐ、治るから…」
「マリ……ッマリ、やだ、マリ、マリ……!」
10マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:30:33.11 ID:kYa/vgx90
 子供のように、マリ・ヴェリテにすがりつくスパニッシュフライの契約者
 蜘蛛を粗方潰し終えたマッドガッサーが、急いで「蝦蟇の油」を取り出した

「とにかく、治療だ!少し落としなしくしておけよ!」
「「蝦蟇の油」も、体の損失も治癒できるはずやったよな?ありったけ使えばなんとか…!」

 傷だらけのマリの治療を開始する二人
 その間も、スパニッシュフライの契約者は、マリにすがり付いて泣き続けていた


 過去の恐怖からは解放された
 しかし、マリの傷ついた姿に、今度は別の恐怖が生まれていた

 大切な仲間を失うかもしれない恐怖
 愛しい相手を失うかもしれない、恐怖が


 失いたくない
 死んで欲しくない
 −−−−もう、傷ついて欲しくない


 マリ・ヴェリテに抱きついたまま、スパニッシュフライ契約者は、ただただ、泣き続けるのだった



to be … ?
11マッドガッサー決戦編 悪夢(代理):2009/11/22(日) 22:32:07.98 ID:kYa/vgx90
618 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:13:18
サンダーバード視点と、占い師達との戦いを終えた後のマリとかの視点を少々
今回のネタ以降、スパニッシュフライ契約者の屋上からの射撃が途絶えます
マリの治療が終わって彼女の心が落ち着くまで、攻撃はありません
***
サンダーバードにもフラグが立ったw
12小ネタ(代理):2009/11/22(日) 23:00:29.88 ID:kYa/vgx90
○月×日 21:43 家庭科室

「……おかしい」
「え?何がですか?」

 銀髪の青年が呟いた言葉に、長い黒髪の少女が首を傾げた
 同じ考えを抱いたのだろう
 不良教師が、続けて呟く

「…その黒服から、スパニッシュフライが出てこない」
「どう言う事だ?」

 今度は、八百屋の大将が疑問の声を出す
 気絶したままの黒服Hに、気を使ってか家庭科室にあった大きな布をかけてやっていた白骨標本が……あ、と声を出す

『あ、そう言えば…スパニッシュフライは、宿主が気絶したら、口から出てくるんですよね?』
『そう言えば、そうやったなぁ』

 一度、スパニッシュフライを飲み込んだ事がある人体模型が同意する
 …そうだ
 スパニッシュフライは、取り付いた宿主が気絶すると、その体内から排出される
13小ネタ(代理):2009/11/22(日) 23:04:51.57 ID:kYa/vgx90
 「骨を溶かすコーラ」の契約者が気絶した瞬間だって、その口からスパニッシュフライが排出されたのだ…まぁ、Tさんの攻撃に飲み込まれて、一瞬で消滅していたが
 だが……気絶しているはずの黒服Hからは、スパニッシュフライが排出されていない
 しかし、間違いなく、黒服Hは気絶しているのだ

「それって、もしかして…」
「…こいつは、操られていなかったのかもしれないな」

 銀髪の青年は、厳しい視線を気を失ったままの黒服Hに向けた
 ……すると

「−−−いやぁ、操られてたぜ?途中までは」

 気を失っていたはずの、黒服Hの口が……ゆっくりと、開いた

『っ!』

 ば!と急いで離れる人体模型
 皆が、一斉に警戒態勢を取った…が

「…あぁ、そう警戒しないでくれや。体中痛くて、戦う気になれねぇ」

 ゆっくりと黒服Hが体を起こした
 こきこきと、首を鳴らしている

「おぉ、痛ぇ。ちったぁ手加減してくれてもいいだろうがよ。気絶させるだけなら」
「……どう言う事、かな?」

 にっこりと、「骨を溶かすコーラ」の契約者が黒服Hに微笑みかける
 ただし、その手に持っているコーラのペットボトルの蓋は、空いているが
14小ネタ(代理):2009/11/22(日) 23:07:46.51 ID:kYa/vgx90
「おぉ、怖い怖い。ちゃんと話すから落ち着いてくれや」

 壁に寄りかかる状態で座りながら、黒服Hは一同を見回す
 サングラスのせいで表情ははっきりしないが、どこか楽しげに笑っているようだった

「確かに、俺は最初操られてたさ…ただ、途中、なんとも強いお嬢ちゃんに撃退されたな。その時に、一瞬、気を失ったんだよ」

 その時に、スパニッシュフライは排出された
 そう、黒服Hは口にする

「え、じゃあ…もう、操られてないのに、マッドガッサー達の味方を、したんですか…?」
「って言うか、君、途中までだって本当に操られてたの?君って、確か精神支配系の能力をほとんど受け付けないんだよね?」

 長い髪の少女が途惑ったような声をあげ、「骨を溶かすコーラ」の契約者は、追い討ちをかける
 くっくっく、と黒服Hは、やはり楽しげに笑うだけだ

「まぁ、ちょいとな。個人的な事情とか色々とあるんでね……一応、途中までは本当に操られてたんだぜ?」
「………」

 疑いの眼差しを向けられながらも、黒服Hの態度は変わらない
 飄々と、これ以上の追及を逃れようとしている

「…安心しな。マジで、この状態じゃあ戦えないんだ。お前さんたちの邪魔はしないさ。ここを移動して屋上に向かうんだとしても…俺には、それを止められない。まぁ、せいぜいできるのはお願いだけかね?」
15小ネタ(代理):2009/11/22(日) 23:09:14.72 ID:kYa/vgx90
『…お願い、ですか?』
「あぁ、そうだよ、骨のお嬢ちゃん………お前たち、屋上に向かうんだろ?」

 その問いには、誰も答えない
 もう、その答えは決まりきっている事だ
 マッドガッサーを止めるには、屋上に行くしかないのだから
 それをわかっていて、黒服Hは続ける

「その途中…多分、階段の踊り場にいると思うんだが。そこに、若干馬鹿っぽそうな奴がいるかもしれない。そいつの事、あまり虐めないでやってくれや?」
「階段……「13階段」か」
「あぁ…ま、それはあいつの本名じゃあないがね」

 一瞬
 黒服の、楽しげな笑みが……どこか、皮肉気なものに、変わった
 その変化はほんの一瞬で、見逃してしまってもおかしくないもの
 しかし、不思議と一同は、その笑みを見逃す事がなかった

「…そいつを、虐めないでくれるんなら……まぁ、あとはどうでもいい、さ」
16小ネタ(代理):2009/11/22(日) 23:10:43.84 ID:kYa/vgx90
「それが、お前の「罪滅ぼし」の対象か?」
「……おやまぁ、あんまり関わりたくない能力をお持ちのようで」

 くっくっく、と銀髪の青年に、黒服Hは笑った
 青年の言葉を、肯定せず…しかし、否定もしない

「…根っからの、悪い奴じゃあないんだよ、連中も」

 そう言って、黒服Hは天井を見上げた
 …そのずっと先の、マッドガッサー達も見つめるように

「…あいつらの望む世界、ってのも、面白そうだったんだが、ねぇ…やっぱ、この賭けは勝率が低すぎだ。やっぱ…止めた方が、親切だった、かねぇ…?」

 独り言のように呟かれた言葉
 その言葉に、返事を返したものはいなかった



to be … ?


17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 23:13:20.25 ID:V1GYoIKUO
んん
18小ネタ(代理):2009/11/22(日) 23:13:30.05 ID:kYa/vgx90
620 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:42:15
占い師の人に土下座っ!!
まだ皆様の話し方がつかめておりませぬorz

黒服H,気絶から回復
ただし、傷を治療するまでほとんど動けません
そして、どうやら女装少年との戦闘以降は洗脳が溶けていやがったようですよ

さて、一旦休憩がてらwiki弄ってくる

621 名前:占い師と少女[] 投稿日:2009/11/22(日) 13:47:28
>>620
投下乙!
いや正直口調とかあれで全然大丈夫ですよw

取りあえず黒服Hからの「お願い」、了解しました
占い師・不良教師たちは、一応笛の人と同じ経路を通って3階へ行く事になるので遭遇する可能性は低いですが、遭遇した場合は「お願い」を履行するように行動します。

そういえばwikiに大将について、を追加してなかったわ……。
後で編集しないと。


622 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:24:43
口調とか間違ってなかったようならほっとした
そう言えば上田が鼠でトラップ解除したから、あそこ通れるなwwwwwwww

ちなみに、黒服H的に、占い師さんの能力はあんまり向けられたくない能力だったり
色んな人を欺いたり誤魔化したり、はたまた自分までを欺いて誤魔化して生きている奴だから、自分の真実を言い当てられるのは苦手

19赤い二人(代理):2009/11/22(日) 23:15:35.44 ID:kYa/vgx90
○月×日 20:53 一年生教室


「ねぇ…」
「…あぁ、気づいている」

 襲い掛かってきた、赤マントと赤い…いや、青いはんてん
 その二人の様子がおかしい事に、既に仮面ライダーは気づいていた
 その目に、どこか意思がかけているのだ

「操られているのか」
「何の事、かしらっ!?」

 ひゅん!と青いはんてんの拳が飛んでくる
 仮面ライダーに避けられた拳は、そのまま黒板に吸い込まれ……
 −−−−−ごがっ!!と
 その中心に、大きくヒビを入れる

「もう、ちょこまかと」
「頑張ってくれたまえ、青いはんてん。因みに私は戦闘能力皆無である為、ここで応援させてもらう」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 23:15:46.32 ID:E4mY42v7O
支援
21赤い二人(代理):2009/11/22(日) 23:17:20.46 ID:kYa/vgx90
 マントを翻しながら、赤マントはそう言って笑った
 …そう言えば、赤マントと言う都市伝説特徴や口調から男性のはずなのだが、声や体型が女性だ、この赤マントは
 もしかしたら、マッドガッサーのガスの被害者の一人なのかもしれない

「邪魔しないでよねっ!新しい世界を作る邪魔を!」
「この計画が成功すれば、人間も都市伝説も訳隔てなく、共に生きていけるのだよ?」

 洗脳の効果で、偽りの言葉をそう信じて、言っているのか
 ーーーそれとも、マッドガッサー達自身、本気でそれを実現しようとしているのか?
 仮面ライダーには、それはわからない

 わからない、だが
 自分のすべき事は、決まっている

「お前たちの目的を達させる訳にはいかない!俺の護るべき者の為に!」
「……強情ね」

 青いはんてんが、再び拳を構える

「…青痣だらけにしてやるわっ!」

 睨みあい、そして、同時に床を蹴り走り出し
 仮面ライダーと青いはんてんの拳が、激しくぶつかり合った



to be … ?

22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 23:18:19.59 ID:kYa/vgx90


623 名前:赤い二人[] 投稿日:2009/11/22(日) 14:44:21
合わせ鏡のアクマの人に土下座っ!!orz
またもや投げっぱなしで申し訳ない…!

青いはんてんと赤マントじゃあ、どう逆立ちしても仮面ライダーに勝てそうもないなwwww

***
赤マントwww働けwwww
23とある組織の構成員の憂鬱(代理):2009/11/22(日) 23:25:30.07 ID:kYa/vgx90
○月×日 21:12 校舎裏


「−−−−Tさん!」
「!黒服さんか!」

 はないちもんめの少女が感じ取った「日焼けマシン」の契約者の行き先に向かう途中、Tさんとその契約者、そしてリカちゃんと合流した
 …見ると、階段の踊り場辺りと思われる箇所の壁が、見事に大破していた
 どうやら、そこから飛び降りてきたらしかった

「黒服さん!チャラい兄ちゃんが…!」
「把握、しています…何があったのか、ご存知なのでしたら、教えていただければ幸いです」
「………」

 Tさんの契約者の表情が、沈む
 …何が、あったのか?
 Tさんに視線をやると

「…「日焼けマシンで人間ステーキ」の契約者の青年は…その友人に気絶させられ、連れ去れた」
「………え」

 …あの、青年が
 何故、ここに来ていたのか?
 いや、それよりも

「お待ちください。何故、彼が…」
「…彼は、「魔女の一撃」の契約者…マッドガッサーの、仲間だった」
「−−−−−−っ!」
24とある組織の構成員の憂鬱(代理):2009/11/22(日) 23:27:06.59 ID:kYa/vgx90
 あの、青年が?
 にわかには信じがたい
 しかし、Tさんが、偽りの情報を渡してくる理由など、存在しない
 つまりは…それは、真実であり、事実

「とにかく、あの青年を追わねばならん。リカちゃんの能力で居場所を特定しようと思ったんだが…」
「おでんわにでてくれないの」

 Tさんの契約者の頭に乗っていたリカちゃんが、困ったような声をあげた
 なるほど、リカちゃんの能力を使えば、居場所を特定できるだろう
 …ただし、電話に出てくれれば、だが

「居場所はこっちで特定できるわ。急ぎましょう」

 ちゅうちゅうちゅうちゅうちゅう!!
 いまだ、鎖で絡めとられたままの鼠が、はないちもんめの少女にぶんぶん振り回され、悲鳴を上げ続けている
 そうだ、居場所は、はないちもんめの少女の能力で、わかる
 …急がなければ

「行き先は、どちらなんですか?」
「……あそこよ」

 尋ねられ、はないちもんめの少女はす…と、そこを指差した
25とある組織の構成員の憂鬱(代理):2009/11/22(日) 23:29:35.37 ID:kYa/vgx90
 その先には……大きな、大きな
 文科系・体育系問わず、全ての部活の部室が集まったクラブハウスが立っていた

「急ごう。道中、あの青年に付いて話してくれるだろうか?黒服さん」
「……はい」

 駆け出しながらも、黒服はTさんの言葉に、やや沈痛な面持ちで、頷いた




 …恵まれた家庭で、彼は生まれた
 父親は弁護士、母親は探偵と言う家柄で、両親から「困っている人には手を差し伸べて助けてあげなさい」と言われて育ってきたらしい
 彼が、最初にあの子に声をかけたのも、周囲の子供達の話題に入っていけず、孤独を感じていたあの子に手を差し伸べてくれたからだった
 以来、あの子は彼を親友として認識していたし、彼もあの子を親友として認識していた
 それは真実であり、偽りではないはずだ

 小学校から高校まで、二人はずっと一緒だった
 彼は、もっとランクの高い高校を目指す事もできたはずだったし、推薦入学の誘いも来ていたらしいが、あの子と同じ高校に通う為に、この高校を選んだらしかった
 …それほどまでに、仲が良かったのだ
26とある組織の構成員の憂鬱(代理):2009/11/22(日) 23:30:52.55 ID:kYa/vgx90
 何度か、都市伝説絡みの事件に巻き込まれかけた事もある
 しかし、その全てを、あの子は彼に気付かれぬままに何とかしてきた
 あの子にとって、彼は「日常」の象徴であったから、何が何でも、都市伝説と関わらせたくなかったのだろう
 ただ一度、小学生の時…彼を事件に巻き込んでしまった時
 あの子は、彼からその事件の記憶を消すよう、必死に頼んできた

 覚えていて欲しくない
 非日常の恐怖を、彼に覚えていて欲しくないのだ、とそう言って
 あの子の願いを聞いて、私は彼からその事件の記憶を消した
 私が与える事の出来ない「日常」を、彼はあの子に与える事が出来る存在だから
 彼までをも、非日常の世界の住人にしたくないと言うのは、私にとっても本音だった


 高校生になってからは、度々喧嘩をしていたらしかった
 しかし、その都度きちんと元の鞘に収まって、仲良くやっていたようだった
 少なくとも、私にはそう見えたし、あの子もそう感じていたようだし…彼とて、そう口にしていた
 一番の、唯一の、大切な親友であるのだと
 互いに、二人は認め合い、慕いあっていたのだ


 …あの時
 あの子達の、大学受験の時
 私が、あの子を事件に巻き込みさえ、しなければ
27とある組織の構成員の憂鬱(代理):2009/11/22(日) 23:33:58.48 ID:kYa/vgx90
 あの子達は、同じ大学に通えていただろうに
 私のせいで、二人を引き離してしまった


 ……彼は
 それを、どう考えていただろうか?
 共に同じ道に進むはずだったのに、目の前であの子は別の道を選んでしまった
 それを…彼は、一体どう感じたのだろうか?
 もしかしたら、それを裏切りととってしまったのだろうか?


 わからない
 何故、彼がマッドガッサー達の仲間になったのか
 何故、あの子を連れ去ったのか
 その理由は、私にはわからない


 ただ、私が、彼の抱えていた心の闇に気づく事ができなかった
 その事実だけが、この結果を生み出してしまったのだろうか?



to be … ?
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 23:36:12.37 ID:whidNcuU0
支援させてもらう
29とある組織の構成員の憂鬱(代理):2009/11/22(日) 23:39:38.35 ID:kYa/vgx90


627 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:38:00
黒服D、Tさんたちと合流
このまま、クラブハウスまで向かいます…まぁ、ギリギリシーンまでには間に合いませんが
この時間帯、サンダーバードが雷落としまくってるわ魔女の一撃も飛んでるわで、冷静に考えるとかなり危ないですからね、クラブハウス突入は


よし…なんだかんだで、昨夜書かなきゃ駄目だったはずのシーン大分書けて来た…ぞ
人があんまりいないうちに全部書いてやる!!


628 名前:占い師と少女[] 投稿日:2009/11/22(日) 15:39:51
投下乙!
話の時系列だけど、21:12じゃなくて21:22じゃないかな?
21:18に遭遇、21:19にTさんが追い始めたような



***
早い、ラディカルでグッドスピードな筆の速さ、流石だ〜
やぁやぁゴルゴンゾーラチーズはあるかい?
迷惑とか考えずどんどん書いていくよ!訴えられたら謝るけどね!

恐怖の種痘
エドワード・ジェンナーにより18世紀末に考案された種痘は、「接種すると牛になってしまう」という噂の為、当時の人々の多くに拒否された。

「現象系」の都市伝説なので力を持つには人との契約が必要

能力
種痘を摂取させた人、及び人型の都市伝説を契約者に絶対服従の牛に変える
牛の種類は契約者が決められる

制約
牛は致命的なダメージを与えると煙と共に元の姿に戻る
5秒、10秒、15秒ルール

3秒ルール(ttp://www29.atwiki.jp/legends/pages/497.html)の強化版
発生するまでの時間が延びた分、発生させられる出来事の制約が外れていく

能力
3秒ルールの場合制約は

予言なので発言しないと効力を持たない
あくまで現象なので、生物を操る事は不可能
その物体に不可能な現象はとらせることはできない(鉄パイプに「飛べ」など)
一つの現象が終了してからでないと次の「3秒ルール」は仕込めない
だが、
5秒になると一度に3つまでの現象を発生させられることができ、
10秒で5秒の能力+生物を操れるようになり、(てかもうここで現象じゃなくなる)
15秒で10秒の能力+物体に不可能な現象をとらせることができる

制約は
5秒
・予言なので発言しないと効力を持たない
10秒
・予言なので発言しないと効力を持たない
・生物を操れる時間は30秒
・操る生物の生死に影響のあることはできない
15秒
・予言なので発言しないと効力を持たない
・その物体に不可能な現象は3つのうち1つしかできない
短いし2個いけるかな

原発周辺の巨大生物
原子力発電所の構内や周辺で、通常よりも明らかに巨大な動植物や魚を目撃した、というもの。
常識的には、放射線の影響ではなく、冷却水等の廃熱が原因だと解釈される事が多い。たがみよしひさが短編『収穫の季節』で用いた。
能力
巨大な動植物、魚を出現させ、操る

制約
・一度に出現、存在させていられるのは5匹のみ
それ以上出現させようとすると最初に出したものから消えていく

/

/



水流の渦は北半球と南半球で逆
洗面台などで排水する際に出来る渦は、コリオリの力により回転する向きが決まる、というもの。
実際にはそのような小規模の環境には影響を及ぼさないと言ってよい。
元々それだけの都市伝説だったが、思いっきり凶暴化したせいか凶悪な能力を得た

能力
あらゆる事象や物質の『性質』を『逆転』させる
時の流れを遡ることも出来るが、タイム・パラドックスを起こすことは出来ない。

制約
・使用可能数は1日に10回
3日分までなら前借も可能

ロールス・ロイスは壊れない
車で砂漠横断中にドライブシャフトが折れて立ち往生した際、どこからともなく現れた作業員が修理してくれる。
後日、いつまで経っても修理代の請求が来ないためメーカーに問い合わせると、「ロールス・ロイスのドライブシャフトは、決して折れることはありません」と言われる。
修理に来たのは「ロールス・ロイスは壊れない」というイメージを守り抜く為に会社が派遣した修理団であった、というもの。修理団がヘリコプターで舞い降りてくるバージョンもある。
能力
もともと↑のような都市伝説だったが、能力では本当に壊れないロールロイスを出現させる

制約
・一度に出せるロールス・ロイスは一台まで
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 23:46:35.89 ID:whidNcuU0
人少ないな…支援も

狼少年・少女
なんらかの原因により、人間社会から隔離された子供が、野生の動物に保護され育てられた、というもの。神話の影響からか、狼に育てられたとされる事例が特に多い。
これらの話は発見・救出時の状況や、本人の動物的と解釈される行動から推測されたに過ぎず、検証も困難であり、残された記録にも多くの疑問点や矛盾点が見られるため、知的障害原因説や、話題作り・金儲けを目的とした捏造であるとの意見もある。

一般的に少年・少女と呼ばれる年齢でのみ契約ができる
心は(ryとか女はいつまでも(ryとかは駄目
能力
人型の狼のような姿になる
そしてその姿になってるときに限り+狼の力を得る

制約
・特にないがあくまで狼+人間の範囲内の行動しかできない

コレで最後だよ

お湯を凍らせる場合、水より短時間で凍る
いわゆるムペンバ効果と言われる現象だが、多くの場合、その再現は困難である。大槻義彦教授など、この現象をテレビ等で扱うことに批判的な研究者は多い。
能力
あらゆるお湯を氷結し、操ることができる
形も指定できるが大きさは凍らせるお湯の量に比例する

制約
・凍らせることができるお湯は自分から半径8.5km以内のみ
37マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:48:38.20 ID:kYa/vgx90
○月×日 21:30 クラブハウス内


 眠っているこいつの頬に触れる
 まだ、目を覚ます様子はない
 さらしを外してやっている間も、目を覚ます事はなかった
 流石は魔女の一撃が作った睡眠薬だ
 まぁ、つまりは…あぁしないと、目が覚めない訳だ

「眠り姫、ってか?」

 呟き、くっくと笑う
 眠り続けるこいつは、女になっているせいもあってか酷く綺麗な寝顔をしている
 頬をなで、指をゆっくりと下へ下へと下げていっていると…ちゃらり、こいつが身につけているシルバーアクセサリーに、指先が触れた
 多分、相変わらず手作りなのだろう
 随分と、器用に作れるようになったものだ
 確か、作り始めたのは中学三年くらいから、だったか
 あの頃はうまく作れず、不恰好なものばかり作っていた癖に
 今はこの首飾りに、指輪に、ブレスレットに、髪飾りに……まぁ、本当に器用に作れるようになったものだ
 そしてこれらは、こいつの褐色の肌によく映え、似合っていて
38マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:49:19.08 ID:kYa/vgx90
「………」
 小さく、首を振る
 自分の胸元で、ちゃらり、小さな音がした

 さて、いつまでもこいつの寝顔を見つめ続ける訳にもいくまい
 そろそろ…起こしてやろうか

 ぎしり 
 こいつを寝かせていた畳の上に上がり、その上に圧し掛かる
 そして、そのまま唇を押し付けた


 魔女の魔法は王子様の、お姫様のキスで解ける
 それが、昔話のお約束
 魔女の魔法の薬の効果の、解毒する以外での唯一の解除方


「−−−−−−っん」

 ぴくり
 こいつの体が…小さく、震えた

「んん…………、−−−−−−−っ!!」

 ゆっくりと、閉じられていた瞼が開いて…こいつが、俺の姿を認識した
 慌てて逃げ出そうとした体を押さえつける

「おっと、どこに行くんだ?」
「っお前……!」
39マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:50:21.37 ID:kYa/vgx90
 ギロリと睨みつけられる
 だが、この状況で睨みつけてきても、煽られるだけだ

「あぁ、本当、可愛くなったよなぁ?……お前、いっそ女として生まれた方が良かったんじゃないか?」
「っ放せ!」
「嫌だね」

 口の端を釣り上げて、笑ってやる
 こいつが困惑しているのが、途惑っているのが…はっきりと、伝わってきている
 相変わらず、わかりやすい

「…お前、本当に…魔女の、一撃の…」

 −−おや、これは嬉しい
 あれほどはっきりと裏切ってやったのに、まだ信じてくれる、ってか?
 くっくっく、と笑ってやる
 あぁ、嬉しい、おかしい
 俺は、こんなにもこいつに信じられていて
 だが、それを今から、裏切ってやるのだ

「あぁ、そうだよ…俺は、魔女の一撃の契約者。お前を女にしたマッドガッサーの仲間さ」
「−−−−−−−っ」
40マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:51:02.25 ID:kYa/vgx90
 俺の口から真実を聞いて、ようやく、はっきりと認識したようだ
 困惑と戸惑いが、更に強くなる

「っどうして……」
「さぁ?どうしてだろうなぁ?…それよりも、お前、自分の身を心配した方がいいんじゃないのか?」

 服の上から、腹部を伝ってゆっくりと、胸部へと手を伸ばす
 胸のふくらみに触れた瞬間、びくり、こいつの体が震えた
 そのまま無造作に、その胸を掴んでやる

「っ、痛……」
「痛いか?お前の事だから、少し痛い方が好きだと思ってたんだがな?」

 片胸をもみ、そのまま胸の先の飾りを人差し指と中指で挟んでやる
 ぶるり、その体が震える
 挟み、潰し、その感触をしばし楽しむ

「っや、め……降りろ、離れろ!」
「絶対嫌だね…やぁっと、お前を屈服させられるんだ」

 そうだ
 お前を、屈服させてやる
 お前をこのまま犯し尽くして、屈服させてやるのだ

 怖がる必要なんてない
 その後は、ずぅっと俺が護ってやるから

「…邪魔だな」

 もっと、触ってやりたい
41マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:51:50.95 ID:kYa/vgx90
 その為には…この服が、邪魔だ
 手をかけ、勢いよく破いてやる
 ビリィッ……と、なんとも爽快な音を立てて、こいつが着ていたノースリーブのシャツが、破れて
 その胸元が、露になった
 怯えたようにこいつは逃げようとするが、逃げられるはずも無い
 さっきまで弄っていた胸にもう一度手を伸ばして、今度は直接触れてやる

「っん、ぅ……」

 直接触れられて、こいつの口からかすかに甘い声が漏れた
 ぞくり、その声に支配欲を刺激される
 ーーーもっと、触ってやりたい、乱してやりたい
 その声を、もっと聞きたい

「…あぁ、そうだ、こっち、放っておいて悪かったな」
「ぇ………っや、め、ひぁう!?」

 ぴちゃり
 ずっと放置していたもう一方の胸に口を寄せる
 胸の先を口に含み、唇で挟みながら舌で弄ってやれば、そこはすぐにぷくりと立ち上がって硬度を増してきた
 びくびくと体を震わせて、こいつは逃れようと必死な様子で…それが、面白い

「いや、だ……やめ……っ」
「本当に嫌なのか?」

 意地悪く笑って見つめてやれば、頬を赤くしたまま睨みつけてくる
 あぁ、本当にわかっちゃいない
 お前だって本当は男の癖に、何故わからない?
42マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:52:31.16 ID:kYa/vgx90
 その表情が…どれだけ、男を煽るのか、どうしてわからないのか?

 褐色の肌に吸い付き、痕を残していく
 胸元に、鎖骨に、首筋に
 赤い赤い、痕をつけてやる
 所有の証のように、いくつも、いくつも
 吸い付くたびに震える体
 壊してやりたい、泣かせてやりたい
 欲望がさらに増幅していく

「…もっと、触って欲しいだろ?気持ちよくしてほしいだろ?」

 耳元で囁いてやるが、勢いよく首を左右にふってくる
 嘘をつけ
 必死に目を閉じて、快楽からのがれ様としている癖に

「本当に嫌なら、お前の能力で俺を焼き殺して逃げればいいだろ?」
「−−−っ何、を…」

 俺の言葉に、こいつは目を見開いてきた
 そうだ、さっさとその契約している都市伝説の能力を使って、逃げればいいのだ
 逃げる気になれば、そうやって逃げられるはず
 だが、こいつは俺にその能力を使ってこない
 俺を殺そうとしない
 …お人好しが
 そのお人好しのせいで、お前はこれから俺に屈服させられるんだ
43マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:54:03.12 ID:kYa/vgx90
「そうしない、って事は同意と見ていいんだろ?」
「っ違、う」
「何が違うんだ?」

 わかっているさ
 俺を殺せないんだろ?
 大事な親友の俺を、お前は殺せないんだろ?
 それは俺も同じだよ
 どんなにお前が憎くても、俺はお前を殺せない
 お前は俺の唯一の、たいせつな親友だから
 何よりも大切な存在である事に変わりはない、だから殺せない


 だが、屈服させる事はできるのだ


「−−っや、やめ!嫌だ、やめろ!」
「嫌なら本気で逃げるんだな?俺は絶対に止めてやらないからな」

 笑いながら、ジーンズのチェーンベルトを外し、その中に手を差し入れる
 ますます暴れ出してきたが、あっさりと押さえ込んでやった
 男の体なら、ここまで押さえ込むのは難しいが…こいつが女の状態なら、ほら、こんなに簡単だ
44マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:54:43.68 ID:kYa/vgx90
 ジーンズの中に忍ばせた手が、そこに到達する

「っ嫌だ、嫌だ………っ、頼む、から……やめ……」

 その目に涙を滲ませて、こいつが俺を見上げて懇願してきた


 −−−−−ズキリ
 一瞬、胸が痛んだような錯覚


 オレガノゾンダノハ、コンナコトダッタノカ?


「−−−−−−っつ」

 何を迷っている?
 そうだ、これが俺が望んだ事だ
 このまま、こいつを屈服させてやるのだ

「…安心しろよ。お前が女になってはじめて、何だから…ちゃんと。優しくしてやるさ」
「や、嫌だっ!頼むから…っやめて、くれ」

 −−お断りだ
 俺は飛び切り残酷に笑ってやって…こいつのジーンズに、手をかけた


to be … ?
45マッドガッサー決戦編 ダブルクロス(代理):2009/11/22(日) 23:56:16.82 ID:kYa/vgx90

633 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:28:20
あんましエロくさせらなかった……っ不覚………っ
とりあえず、チャラ男がピンチなようです
多分、この後扉なり壁なりを破って救助組到達、かな?
飛び込むタイミングはこのシーンの直後でも、ジーンズを半ば下ろした状態でも、ジーンズを完全に下ろした状態でもお好みで
他の方が救助組到達シーン書きましたら、俺がそれに答える形で魔女の一撃契約者とのバトルシーン、書かせていただきます

***
作者さんの書きたいように書けれるように場を整えとくぜ! 意識の上ではマジで!
46はないちもんめ(代理):2009/11/22(日) 23:57:12.46 ID:kYa/vgx90

どうして、もっと早く気付けなかったんだろう
どうして、ちゃんと伝えておかなかったんだろう
あの男が、チャラ男の敵かもしれないと言う事を
頭の中の大半をその後悔が占めて、それが凄く不快で、その苛立ちをネズミを振り回す事で解消しようとする

クラブハウスの中にあるチャラ男の気配
それに重なる様に感じるあの男の気配・・・
チャラ男は今女で、あの男はマッドガッサーの仲間だ・・・
つまりは・・・そう言う事で
急がないといけない
急がないと手遅れになる
チャラ男も私の家族なんだ
やっと、手に入れた私の家族なんだ
誰が、お前なんかにくれてやるもんか

チャラ男の親友?
だからどうした
お前はチャラ男を裏切ったんだ・・・
裏切ったのなら敵だ
手加減する理由なんてどこにも無い
だから、チャラ男に手を出してみなさい・・・その時は・・・
憎悪を持って殺してあげるから

続く?
47はないちもんめ(代理):2009/11/22(日) 23:58:19.66 ID:kYa/vgx90

635 名前:はないちもんめの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 16:39:04
帰ってきて見たら丁度チャラ男ピンチで吹いた
ので、クラブハウスへ向かう道中のはないちもんめ
到達して、チャラ男の状態見たらキレかけるけど未遂と判明したら一応落ち着く・・・はず
お眼汚し失礼

***
デレてきた……だと?
48糸井和弥と中身の少女(代理):2009/11/22(日) 23:59:08.35 ID:kYa/vgx90
…どうやら屋上でカサカサしてた蜘蛛達が相次いで潰されているようだ。
そういえば、敵さんの中に蜘蛛が苦手な人が…いたな。彼女だろう。
まあいい、そう思って割れた窓から外を見る。夜空が広がっているはずの空には、何やら大きな物体が浮かんでいた。
星を愛でながらこれからどうするかを考えようかと思ったが、これでは興醒めだ。
さて、そろそろ頃合いかな。俺は窓際の席に座り、目を閉じる。『彼女』に会いに行くために―

―ここは深層心理。俺の心の奥深くだ。『彼女』はそこで囚われの身になっていた。
「…今更何の用?誰もいないこの場所で飽き飽きしてたのよ?」
「反省の様子は見られないな。」
「なんで私が反省しなくちゃいけないわけ?蝿を飲み込んだのだって一種の不可抗力よ?」
「そこについては俺も咎めない。問題は―」
「スパニッシュフライの洗脳に乗じて私自身の感情も昂ってた、そう言いたいんでしょ?」
「ああ、いくら洗脳されてたとはいえ、感情のコントロールくらいは出来ただろう?」
「そうね、でも私は感情コントロールを怠った。そのためこの有様って訳?」
「…そろそろ屋上に乗り込む。その時は、お前にも活躍してもらいたいが、大丈夫か?」
「ええ、さっきまで暇でしょうがなかったのよ。暴れさせてくれるならそれでチャラにしてあげるわ。」
「分かった。ただし―」
「分かってるわ。命までは取らないわ。」
「それを聞いて安心したぜ。」
「そろそろ代わってくれない?久しぶりに外の風を感じたいの。」
「ああ、久しぶりに暴れて来い。」―

意識が元に戻る。私は座っていた椅子から立ち上がる。そして窓の向こうを見つめる。そしてこう呟く。
「さあ、楽しい楽しいお仕置きターイムの始まりよ?」

22:30 the 3rd Floor At One of the 7th Grade Classrooms
49以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 00:00:17.34 ID:O3coYXa5O
>>36の能力の契約者は温泉街にいれば無敵だな
50以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 00:22:27.65 ID:0pEssX2SO
……ねむいなほ
51以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 00:34:53.82 ID:0pEssX2SO
52以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 00:38:42.61 ID:AJxqD1e+0
53以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 01:00:30.99 ID:4A+/MJq50
54以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 01:32:54.49 ID:XFRzDRK6O
55以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 01:45:44.75 ID:AJxqD1e+0
56以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 02:18:24.34 ID:rAATqdy00
57以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 02:45:19.74 ID:jAvZGYS9O
58以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 03:36:44.93 ID:4A+/MJq50
59以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 05:46:51.52 ID:NL1BlJmAO
60以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 07:00:35.59 ID:0pEssX2SO
出かけるほ
61以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 08:00:14.83 ID:NL1BlJmAO
ほし
62以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 09:09:10.03 ID:0pEssX2SO
63以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 09:46:07.71 ID:0pEssX2SO
64以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 10:18:14.41 ID:EnPHfjkTO
65以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 10:26:03.89 ID:Jzqr/ZB30
66占い師と少女(代理):2009/11/23(月) 11:05:57.88 ID:rAATqdy00

○月×日 21:41 二階廊下

倒れた黒服を、家庭課室へと運ぶ途中。
俺はふと、20分ほど前に遭遇した一味の青年の事を思い出した。

(……そういや、Tさんに言い忘れちまったな……)

あの「魔女の一撃」の契約者についた、魔女の一撃以外の都市伝説の影。
魔女の一撃の影が強く、ほとんど薄い影だったそれの存在を、Tさんに伝え忘れていた。
あの都市伝説の影は、確か――

「……占い師さん、どうかしたんですか?」

――隣からかけられた言葉に、思考が中断される。
見ると、未来が心配そうに顔を覗き込んでいた。

「もう皆さん、先に言っちゃいましたけど……」
「……ああ、悪いな。ちょっと考え事をしてただけだ」

ぽん、と未来の頭に手を置き、未来と歩幅を合せながら、先へ行った彼らの元を追う。
……Tさんは、もうあの青年と遭遇しただろうか。

【終】

67以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:07:38.84 ID:rAATqdy00
656 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 19:47:27
おっと、そうそう
魔女の一撃契約者は、乱入者なしに改心する予定はありません
投下時に書き忘れたのですが

・魔女の一撃契約者は、乱入者達が来たとしても、最初見下してきます。
 チャラ男に行おうとしていた行為を、そのまま続けるかもしれません
・都市伝説の気配を感じる能力が高いキャラは、魔女の一撃契約者から、彼が契約している都市伝説とは別の都市伝説の気配を、かすかに感じるかもしれません


色々ルートは考えていたが、とりあえずBルートで行こうと思った

658 名前:占い師と少女[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:11:30
「魔女の一撃」契約者に別の都市伝説の気配があると聞いて書いてみた。
急いで書いたので色々と問題があるかもしれませんorz

659 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 20:12:30
占い師の人乙!
さっそく反応感謝なんだぜー
68ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:08:26.68 ID:rAATqdy00
【上田猫也の綺想曲7〜Legion〜 後半A】

 
ガラガラガラガラガラガラガラガラガラ

 何か、重たい物が降りてくる……音

 ガシャアァアアン!!!と
 生徒会室側の廊下から、階段への道
 そこに……分厚い、防火シャッターが下ろされた

「…悪いな。俺の女を怖がらせた事と……俺が持つ事を許されなかった名前と日常を持ってるお前がムカついたんで、閉じ込めさせてもらったぜ。ハーメルンの笛吹き」
『オイコラ、ヘタレ。オレノオンナッテノハダレノコトヲイッテンダ?』
「「爆発する携帯電話」のあいつに決まってるだろ。こう言うのは言ったもん勝ちだ」

なにやら三角関係らしい。

「おやおや、捕まってしまった。」
防火シャッターか……厄介な物を使われた。
俺には超身体能力や漫画のような反射神経が有るわけではない。
圧倒的な破壊力を誇る村正とてホイホイ自由に使えるわけではない。

こほ、こほこほ

あれだけの能力、反動は確実にあるのだ。
軽くした咳に血が混じっている。
閉じ込められたのは逆に幸運だったと思うべきかもしれない。
戦闘中にこうなっていたら……、相手によるが今度こそ危なかった。
69以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:09:09.93 ID:Jzqr/ZB30
しえ
70以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:10:05.11 ID:Jzqr/ZB30
えん
71ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:12:22.37 ID:rAATqdy00

壁に背中を預けてゆっくり腰を下ろす。
少々力を入れすぎた。
目を閉じて耳を澄ます。
あちこちで戦闘の気配が感じられるがまだ三階まで来る気配はない。
ああ、そうだ。
誰か来たら助けを請うてみよう。
助けて貰えるかは解らないが俺を使えば便利だと思うんだよなあ……。
丁度良く教室に誰か居るようだ。
……と思ったら逃げられた。
人など役に立つと思えば割と簡単に心を開く物なんだがな。

「お前は人を物としか見ないのか?」
そう言われたことを思い出す。
やだやだ、それじゃあまるで人間という存在がみぃんな等しく価値を持っているみたいじゃないか。
そもそも人間なんかよりトイレットペーパーという物の方が等しく価値を持っている。
72以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:14:29.94 ID:Jzqr/ZB30
支援
73ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:15:18.48 ID:rAATqdy00
人間に価値など無い。
人間は価値を生み出すのだ。
その奇跡に気づいていない馬鹿が人間は等しく尊いなどというのだ。
人間に価値など無いのだ。
等しく卑しく醜いのが人間だ。
例えば人間は雑音に名前を付けて音楽にした。
例えば人間は形に法則を持たせて文字にした。
だが最初に雑音に名前を付けた人間が居なくても誰かがそれを行って音楽は生まれたし
最初に形に法則を持たせた人間が居なくても誰かがその仕事を行って文字は生まれた。

人間は取り替えがきくのだ。
それが俺の結論である。
人は……替われる。
74ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:15:59.00 ID:rAATqdy00
さて、防火シャッターで俺を閉じ込めた男は今どうしているだろうか?

「聞こえているかは解らないが十三階段よ、聞いて欲しいにょ。」

俺は壁に向かって話しかけ始めた。
俺の身体が弱っていることを隠す為にも話し続けるのが得策だろう。

「俺の名前は笛吹丁、元大学生だにゃ。
 都市伝説と契約する時に大学はやめたにょ。
 大学では医学部に在籍していて仲の良い友人が沢山いたんだにゃあ。」

全く以て嘘話だ。
ウスイヒノトなんて入れ替えればフエフキノヒトである。
気づきはするまい。
更に言えば俺は法学部出身だ。
理数系科目など人間のやる科目ではない。
数学は神と対話する学問だと人は言うが神と対話する暇があったら目の前の人間と対話するべきだ。
と、言ったら喧嘩になったのでTVの前のみんなは言わないでね。
仲の良い友人だって居ない、相手は俺のことを考えて居てもそりゃあ嘘の自分だ。
そして奴からの返事はない。
75ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:16:48.67 ID:rAATqdy00
「しかしまあなんていうの?
 本当にふとした切っ掛けで今の都市伝説と契約したんだよね。
 いやぁ、初めての殺人は本当に気持ちが良かったにゃ。」

嘘だ。
何の感慨もわかなかった。
目の前の人間が電車に轢かれたくらいで動揺するどこぞの子供とは違う。

ところでなんでこんなに自分語りを始めているのかというと
十三階段は人間としての俺の名前を気にしていた。
あの若干怒りをはらんだ声色から言うとそれに嫉妬しているのだろうか?
嫉妬……、相手を理解できない人間のすることだ。
人は等しくひどい苦悩を抱えているというのにそれに気づかない。
それ故に人は嫉妬する。
それならそんな奴の心に波風を少しばかり立ててやれば良い。

「さて、十三階段。
 俺が名乗ったんだからお前も名乗るべきではないだろうか?
 それとも……、俺に名乗る名は無いか?」

俺も奴に名乗る本名は無いのだが。
76ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:17:36.81 ID:rAATqdy00
「無いならつけてやろう。
 トミーだにゃ!!」

広がる沈黙。
突っ込み役不在だったことを忘れていた。
メルを連れてくれば良かったのだが今の自分を見られたくない。

ゴトッ

物音が聞こえた。
ずっこけたのだろうか。
だが、奴は俺が今名前を付けたことの意味をわかっていない。
名前をつけることは本質を決めること。
名前を操られた時点で負けなのだ。
負けといっても何の勝負か知らないけれど。
77以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:17:41.91 ID:Jzqr/ZB30
獅子
78ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:19:16.51 ID:rAATqdy00
「と言うわけでトミー、俺の話の続きをしよう。
 俺にはそこそこ悪くない日常があったよ。
 そしてそれは都市伝説として契約してからも変わらない。
 株のデイトレーダーとか身分を偽ってこの町のどこかでのんびり暮らし続けている。
 町内のボランティア活動とかにも積極的に参加したり家庭教師のアルバイトをしてみたり
 とりあえずこの快楽殺人者には勿体ない生活だ……にゃ。」

この辺りは割と本当の話。
ただし同居人は居ないことになっている。
メルと橙には申し訳ない。
あと頑張ればにゃんにゃん語尾を少し抑えられることが解った。

「時々考えるよ、何故俺はここまで幸せに生きていられるのだろうかと。
 そこで俺は思うんだにゃ。
 生きている人はみんな幸せなんじゃないかって。
 幸不幸なんてそもそも相対的な物であって俺の今のありようだって将来の解らない不安定な物だ。
 組織にも狙われているしな。
 でも俺はそれに果てしない幸福を感じている。
 おかしいかにゃ?」

ここであえてトミーに振ってみよう。
しかし答えはなさそうだ。

「残念だよトミー、君は俺の日常に興味を持っているんじゃないのかな?
 多分君は俺の日常を羨んでいる。
 それでは俺は勝手に話を続ける………にゃ。」

知ったような口を叩き相手の反応を伺う。
完全に無視されてはどうしようもないのだ。
何か喋らせなくてはいけない。
79ネコの人(代理):2009/11/23(月) 11:19:57.85 ID:rAATqdy00
「本当にムカツク奴だぜ。訳がわからねえよ。」

始めて返事が返ってきた。
これは良い兆候だ。
一人で語り続けるのは暇なのだ。

「人間同士がわかり合えると思っているならばそれは大きなミステイク。
 そう思わないかにゃ?
 だから俺はトミーの訳がわからないという反応は正しいと思うにょ。」
「人間同士はわかり合えないというのか?」
「ああ、そうだにゃ。」
「俺は知らないがあんたの意見は所謂普通とは大分変わっているだろうな。」
「じゃあ訂正しよう、解った振りなら出来る。
 勘違いの集大成が社会だにょ。」
「………へぇ。
 あんたはそうやって自分で何でも決めつけてその決めつけてきた世界を生きるのか。
 ムカツクなあ、本当に腹が立つぜ。
 アンタみたいな人間でも日常を謳歌できるその事実に腹が立つ。」
「お前は日常を楽しめていないのか?それともカルシウムが足りないのか?
 ああ、そもそも名前も日常も自由もお前には無かったんだったにゃ。
 恐らく組織に良いようにこき使われていたんだろう。
 嫌だったらもっと速く組織から抜ければ良かったのに……にゃ。」

――――――プツン、と何かが切れる音がする。
80以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:20:34.19 ID:Jzqr/ZB30
未練
81以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 11:21:27.46 ID:Jzqr/ZB30
試練
82ネコの人(代理の代理):2009/11/23(月) 11:33:47.66 ID:Jzqr/ZB30
「てめええ!?俺を怒らせたな!ああそうだ!俺は組織に道具みたいに使われていたさ!
 だが生まれた時からそんな状況だったらどうやって日常を得れば良いんだ!
 てめえの理論は他人に希望を与えるだけ与えて最後に全て奪い取るテメエ一人の為の理論だ!
 幸福?不幸?そんなこと言っておいて貴様は目の前の壁一つ突破できねえ!
 誰だって突破出来ない壁が!困難が有るんだよ!
 その目の前の壁も突破できないお前が!偉そうに説教垂れてるんじゃねえ!!」

「目の前の壁から出てこれない奴に言われたくはないにゃ。」
「なんだと!?」

良い感じでトミーの頭に血が上っている。
相手の動揺から隙を伺い続けよう。
それが今の俺にできる唯一のこと。

「はっはっは、そう怒るニャよ。
 それじゃあもうちょっと昔話をしてやるにゃ。
 トミーは俺が名前を持って平凡な日常を謳歌しているだけと思っているかもしれないがそうじゃないにゃ。
 俺も実は組織に被害を受けたことがあるニャ。
 あれはそう……、雪の降る日だった。
 知っているか?
 都市伝説には三つのタイプがいる。
 欲望に任せて暴れ回る俺のようなタイプ
 そう言う奴らを止めようとして正義を気取るタイプ
 全部無視して平和に生きようとするタイプ
 この三つだ…………
 奴は只平和に生きたかっただけだった……にゃ。」
83ネコの人(代理の代理):2009/11/23(月) 11:34:55.32 ID:Jzqr/ZB30
「奴?なんだテメーも組織と何か有ったのか?」
トミーが話に興味を示した。
良いぞ、狙い通りに進んでいる。
「いや何、幼馴染みを殺されたんだよ。あいつも都市伝説だったにゃ。」
「はぁ?」
「冷静に考えれば俺もまだ復讐できていない時点であんたと同じかもしれないにゃ。
 俺もまだ組織が怖いにゃ。
 さっきは好き勝手言ってすまなかったにょ。
 お前だって頑張っていたんだよにゃ、うん。
 声だけでは伝わりがたいだろうがあんたの気持ちも冷静になれば解らないでもないにゃ。」
「あ、……いや解れば良いんだよ。
 そうだな、どうせてめえは出てこれないんだから話くらいは聞いてやらあ。」

よし、それでは話を聞いていただこう。
84ネコの人(代理の代理):2009/11/23(月) 11:35:42.87 ID:Jzqr/ZB30
「当時俺は小学生だった。
 近所には所謂幼馴染みが居てな、可愛い女の子だったよ。
 幼稚園も小学校も一緒だった。
 でもそんなある日のことだった。
 俺と彼女はいつも通り学校の帰り道を歩いていたんだ。
 その日はお気に入りのアニメが再放送やっていてよ。
 俺は急ぐ余り信号無視をしちまっていた。
 そこに丁度良くトラック。
 下らないほどにおきまりのパターンだ。
 ああ、死んだなって解ると人間慌てない物でさ。
 俺はボケッとトラック見詰めていたんだ。
 そうしたらいつの間にか俺の目の前でトラックがぺちゃんこになってた。
 ペチャンコにしたのは……、そうさ彼女だ。
 運転手は即死だった。
 彼女、都市伝説の中でもレアな『吸血鬼』だったんだよね。
 そりゃ当然彼女には口止めされたよ。
 でも俺が喋らなくても運転手―――人が死んだからな、
 すぐに組織は追っかけてきたよ。
 ある日俺が彼女の家にプリントを取りに行くと家の中から黒服と妙な格好した男が出てきた。
 俺は帰りなさいって言われたが無視して進んだんだよ。
 そうしたら彼女がバラバラになってリビングに散らかっていた。
 いやあ……死体って冷たいんだね。
 うん、本当に………冷たかった。
 ……………………にゃ。」
台無しである。

「嘘だろう?
 そんな漫画みたいな話……。」
無視してくれた。
優しさに感謝。
85ネコの人(代理の代理):2009/11/23(月) 11:37:08.37 ID:Jzqr/ZB30
「信じるか信じないかはお前次第だよ。
 ただ俺も只の快楽殺人者じゃあねえのよ。
 今の都市伝説と契約するまではトラウマ抱えて生きていた只の人間なんだ。
 ただまあ……、その事件から少々人間という物が憎くなった。
 誰を抱きしめていようと俺の手にぬくもりは戻らないんだ。
 あの日と全く変わらず冷たいまま。
 彼女に似た誰かだったら俺の手は温まるかと思ったんだけど………にゃあ。」

蝶☆台無し

話し終わるとどこかから足音がする。
さっきあれだけ派手に罠を解いたのだ。
誰かが来ていてもおかしくはない。
さて、そろそろ戦闘パートに戻る時間なのだろうか……?
暗くて時計がよく見えない。

【上田猫也の綺想曲7〜Legion〜 後半A fin】
※注意!!※
これは、あくまで『IF』ないしは、『おふざけ』です。それ以外の何物でもありません。
あと、禿の黒服の作者様に 土下座 orz


○月×日 21:45 クラブハウス

「おやめナサアアアイッッ!!」
闖入者は突如、外壁を『突き破って』クラブハウス内に侵入してきた。
「――ッンだ、貴様はッッ!!」

クラブハウス全体を襲ったあまりの衝撃に、身を翻し「日焼けマシン」の契約者を庇う様に立ちはだかる「魔女の一撃」の契約者。

「ぬぅぅ――――、やはり『邪気』は此処にあったか――!!」
「お前は、前に戦った、あの肉ダルマか……?」

身の丈が「魔女の一撃」の契約者を遥かに凌駕する、その全裸の筋肉ダルマは
獲物を捉えたハゲタカさながらの狩人の眼差しで、暗く攻撃的な雰囲気を漂わせる彼を見止めている。

「聞きなさーい、あのコンコンギツネが我らがマ神の仕事を阻止するので
 業を煮やしたマ神が、『裸 漢 招 来』を発動したのでぇす。 (← ココ重要 )
 私は、ドサクサに紛れて「外壁からこの建物に向けて『突入して来た』」のでぇす!!
 ――――そう! ひときわ邪悪な気を放つ、ユーの処へッッ!!」
「ワケの分からん事をグダグダと……。俺の邪魔をするッてんなら――――消すぞ?」

そう言って「日焼けマシン」の契約者を再度押さえ込みにかかる「魔女の一撃」の契約者。
彼女の上に覆い被さる様に、肉体を重ねた彼は――。


「 こ の ゲ ロ し ゃ ぶ 粗 チ ン め が 」
筋肉ダルマの言葉に、ピクリと反応する。

「  あ? 今なんつった?」
「フフン、その様な事で眼前の女性、否!! マドガサーの毒気にあてられた青年をどうこう出来ると
 本気で思っているのでぇすか? だとしたらユーは終わってまぁすね。
 大体ねぇ、好きな子にちょっかい出ぁすのって、小学生の思春期ゴロが関の山というヤツでぇすよ?」
「    は、サッキからナニを――」
「OH! 私ったらナンてコトを!! HAHAH! ソーリーソーリー!!
 ――――その青年をどうこうしようと言うのなら、先ずは私をどうこうして見なさぁい」


「  そうか、 そんなに 殺してほし い  んな ら  、
  消し て  やる よ  。  」

そう言った彼は、ゆらり 身体を揺らし――構えを取る。
最早瞬前まで彼を覆っていた暗い殺気は霧散している。

「オゥケェイッッ!! 私もユーの(ピーーッ)に(ピーーーーッッ)をジャックインさせて
 ユーの中で(ピーーーーーッ)を(ピーーーーーーーーーーッッ)ッ!(ピーーーーーーーーーーッッッ)ッ!! させて差し上げマァァスッッ!!」

それを見た筋肉漢も放送禁止用語を連発させながら、『あの』構え、
即ち、一度アドミナブル・アンド・サイの構え取った後に
上体を強く反らし、ブリッジに近い姿勢を取る。
すると、天高く、怒張したホーリーランス【聖鑓】が突き上げられるのは、自然の理。
――筋肉を貶める外道の罪人に対し、究極の恐怖と至高の苦痛を叩き込む、断罪の為に編み上げられた、外道の業(わざ)。

   【外式   穢苦洲加裏刃亞(えくすかりばあ)】

(マ神よ、私では1800秒、分にして30分、時にして半時間持てば僥倖というもの。
 早く来てくだされ――――!!)

そして、避けられぬ闘いが――――幕を開けた。
                        【完   作者の次回作にご期待ください】
89>>874からのネタに噴いたので勝手に続き(代理):2009/11/23(月) 12:09:22.23 ID:rAATqdy00
―――この物語はどうせIFであり幻想に決まってます
            本編と関係あるはずもありません―――


 勝負がついたのは、一瞬だった
 ゆらり、揺らめく炎

「…おま、え?」

 魔女の一撃の契約者が、信じられないような声をあげた
 現れた筋肉ダルマを焼いたのは…「日焼けマシン」の契約者だったからだ
 その腕に、「厨2病」との特殊な多重契約で手に入れた炎の力を宿し、半裸の状態のまま、「日焼けマシン」の契約者は筋肉ダルマを見下ろしていた

「…てめぇ、何て言った?」

 ゆらり
 怒りに燃えた様子で、「日焼けマシン」の契約者が低く呟く

「俺のダチに何するって言いやがったてめぇっ!?こいつは俺と同じ巨乳好きであって、てめぇみてぇなホモ野郎にゃ興味ねぇんだよっ!人のダチを新世界に引きずり込もうとしてんじゃねぇ!!」

 炎が、感情にシンクロして勢いを増していく
90>>874からのネタに噴いたので勝手に続き(代理):2009/11/23(月) 12:10:18.63 ID:rAATqdy00
 その炎が、激しく激しく筋肉ダルマを燃やしていく


 結論から言おう
 「日焼けマシン」の契約者、これほどの扱いを受けてなお、魔女の一撃の契約者をいまだ親友と思っているのである
 そして、小学生から高校生まで、一貫して親友を都市伝説から護り続けていた「日焼けマシン」の契約者…目の前に現れた明らかに都市伝説の気配を待とうそれが親友を(性的に)襲おうとしているのを、放っておけなかったのだ
 幼い頃からうっかり野郎に(性的に)襲われかけた経験があるせいで、余計に嫌悪しているのかもしれない
 単純な性格であるが故に、つい先ほどまで(性的に)魔女の一撃契約者に襲われかけていたことなど、年頭に置いていない

 げしげしげし
 燃え上がる筋肉ダルマにヤクザ蹴りを繰り出している、「日焼けマシン」の契約者を前に


「……あれ、何だこの感覚。こいつになら抱かれてもいい…」


 きゅん、と
 ちょっと、新世界の扉を開きかけている魔女の一撃契約者だった



当然だが続かない
91鏡合わせのアクマ(代理):2009/11/23(月) 12:12:09.16 ID:rAATqdy00
20:55頃

「うぉおおおおおお!!」
「ハァアアアアアア!!」
『仮面ライダー』と『青いはんてん』の拳の打ち合いは、ほぼ互角であった。
互いの拳をぶつけ相殺しあい、隙をみて踏み込めばその一撃も弾かれる。
そのまま勝負は長引くかに思われた。だが・・・
(まずいな・・・このままだと時間切れだ)
『仮面ライダー』は心の内で舌打ちする。
『都市伝説同化』という技は、彼と他の都市伝説を同化することで一時的に彼を強化するものだ。
しかし同化できる時間は限られている。契約しているアクマ・ザクロなら10分が限度・・・それ以上は体がもたない。
(こうなったら一か八か・・・)
相手の拳を避けて後ろに大きく跳躍、そのまま距離をとる。
「はぁー、ったく。このままじゃ埒があかないな」
「逃げる気?そんなことさせないわよ!」
「いや、逃げたりはしないさ・・・・・・だが、奥の手を使わせてもらう」
その言葉にアクマが動揺するのがわかった。
「契約者、まさかこの状態で?・・・そんな、危険すぎるよ!」
「だからってこのままじゃ負けるだけだ・・・いいから手を貸せ」
「・・・・・・分かった。どうなっても、知らないよ」
アクマがついに折れた。これで準備はできた・・・
883 名前:鏡合わせのアクマ[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:46:47
「せいぜい、よーく見ておくことだ・・・見えればの話だがな」
「・・・・・・」ボソッ
アクマの方の声が小さく聞こえたかと思うと、『仮面ライダー』の体の鏡が揺らめいた気がした。
まるで水面になにか落としたかのように波紋ができ、その中心から鏡が・・・
「『吹き飛べ』ぇ!!」
次の瞬間、『青いはんてん』は自分が宙を舞っていることに気付く。
一瞬で間合いを詰められ、顎を打ち抜かれてそのまま飛ばされたのだ。
92鏡合わせのアクマ(代理):2009/11/23(月) 12:12:49.49 ID:rAATqdy00
(そんな・・・ことが・・・・・・)
避けることも防御することもできない。動きがまったく見えなかった。
床に落ちる寸前、同じように『赤マント』が腹を殴られ崩れ落ちるのが見えて何かを叫ぼうとしたが
結局それは声になることはなく、床に頭を強打して『青いはんてん』の意識は途切れた。

ぶぅん、と二人の口から出た『スパニッシュフライ』を同化を解いたアクマが叩き潰す。
「『スパニッシュフライ』に、支配能力まであるなんてね」
「荒っぽくしちまったが、これで支配も解けたな」
××が床で大の字になりながら笑う。
「あー・・・さすがにつらいな。アクマ、10分経ったら起こしてくれ」
その返事も聞かずに、××は気絶するように眠ってしまう。
「・・・無茶するから」
その横にちょこんと座りながら、アクマは苦笑いするのであった。 〈続〉
93以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 12:15:23.35 ID:rAATqdy00
687 名前:アクマの書き手[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:51:35
俺「投下前に読んだifでまた喉の痛みが・・・」
盟「だから早く寝ろとあれほど」
俺「あ、奥の手についての質問はナシで」
盟「今、途中まで書いている本編で明らかになる予定なんだそうです」
俺「それではそろそろ」
盟「おやすみなさい」
○月×日 22:17 生徒会室横 階段踊り場


「…なぁ、ハーメルンの笛吹き」
「うん?」

 …ある事を思い出し、冷静さが蘇ってきた
 あの野郎が言った事を思い出して冷静になるなんて腹が立つが、仕方ない

「俺が「組織」に居た頃、まぁそれなりに信用してやっていた黒服が一人いてな?そいつが、こう言ったんだよ…『ハーメルンの笛吹きは、ある意味俺と同じタイプのようだから気をつけておけ』ってな」
「ほう?それで、その黒服はどんな奴だったんだにゃ?」
「変態で大嘘吐き」

 そう、あいつは「組織」1のど変態だった
 そして、「組織」1の大嘘付きでもあった

「俺も、お前はあいつと同じタイプなんじゃねぇの?って、さっきのお前の話を聞いてそんな気がしたよ」
「ちなみに、変態と大嘘付き、どっちが同じだと言いたいんだにゃ?」
「…さぁ、どっちだと思う?」

 答えを言えば、それは……「大嘘吐き」
 こいつがさっきまで俺に話していたこと、何割かは多分、嘘なのだろう
 あの髪の伸びる黒服が言った事を思い出し、それに思い当たる
「あぁ、それと。俺の事をトミーなんて呼ぶんじゃねぇ。俺には名前がある。今の俺には名前があるんだっ!」
「ほほぅ?それじゃあ、その名前を教えて欲しいもんだにゃあ」
「嫌だね。誰がてめぇなんぞに教えてやるか。俺の女を無数の悪意で怯えさせやがった野郎に、俺の名前を知られたくなんざないね」

 そうだ、教えてなどやるか
 大丈夫、とは思うのだが…名前を知られる事で、支配されては困る

 …認めたくは無いが
 あの黒服につけられた名前は、俺の唯一の本当の名前で、大切な事に変わりはないのだし

「…俺の女、ね。よっぽど大切な相手なんだにゃあ?」
「あぁ、そうさ」

 きっぱり
 堂々と、「13階段」は言い切った
 そうだ、大切な相手だ
 生まれて初めてできた、愛しくて大切な相手だ
 今まで適当に付き合って捨ててきた女とは、違うのだ

「そこまで言うくらいだから、よっぽど可愛いんだろうにゃあ?」
「…そりゃあ、もちろん」
96以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 12:17:56.23 ID:NL1BlJmAO
支援
97ネコの人(代理の代理):2009/11/23(月) 12:47:39.59 ID:Jzqr/ZB30
shi
98以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 12:49:04.06 ID:Jzqr/ZB30
おっと名前欄が
 ぐ!と
 「13階段」は拳を握り緊めた

「男だった頃は全く感じなかった、いや、むしろ鬱陶しさすらちょっと感じていたと言うのに、女になった瞬間ストライクゾーンど真ん中!!」
「…ちょっと待てにゃ。真っ先に盛大に突っ込みたい単語があった気がするにゃ」

 ハーメルンの笛吹きが何か言ってきたが、無視
 「13階段」は熱く続ける

「あの顔立ち!体型!!言動に行動!!!その全てがストライクゾーンど真ん中!!魔女の一撃の契約者は「Dカップより小さな胸は胸と認めない」とか言ってたが、小さい胸には浪漫があるんだよ!!
これから俺が育てて言ってやるんだって言う、希望があるんだよ!!あのAカップを俺がもうちょっと大きく育てていってやりたいって思うんだよ!!
それに、あいつ体そんなに丈夫じゃないし、いつ発作起こしてもおかしくないからずっと傍にいてやりたいと思うし。今回だって本当ならずっと傍にいてやりたかったけど、
あいつジャッカロープ連れてるから一箇所に留まってる訳にいかないからな。
 あぁ、もう、可愛くて可愛くて可愛くて仕方ねぇよ。他の連中になんぞやるか。指一本触れさせてやるかよ。あいつは俺の女だ。絶対に誰にも渡さねぇ」

 ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
 どこか、近づきがたいオーラを放ちつつ、熱く語る「13階段」
 呆れたのか何なのか、上田からの返答は聞こえてこないのだった




とぅーびー?
100以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 13:02:14.68 ID:rAATqdy00
691 名前:花子さんとかの人[] 投稿日:2009/11/22(日) 21:57:39
アクマの人乙!!
お体大事になんだぜ



そして、上田のシーンの続きをば
…あっるぇ〜?シリアスに「13階段」の過去の扱いとかちょっと出そうと思ってたのに、何かおかしくなったよ?
でも反省はしない


ヤンデレは上田のことを「僕こいつ嫌い。だって利用させてくれないだもん」とか言いそうで困る
101ドクターとバイトちゃん(代理):2009/11/23(月) 13:02:55.09 ID:rAATqdy00
21:50頃

黒服Hの独白が終わり、沈黙が訪れる
それまで戦闘や会話で注意が向いていなかったが、隣の調理室から声が聞こえる
「とりあえず水道があって助かった。水で拭う程度だったが幾分かにおいはマシになったな」
女性の声で、誰かと会話しているようだが相手の声は聞こえない
「別段見られて困るものではないのだが……ふむ、これで当面は凌ごう」
女性の声に混じって微かに聞こえる獣の声
まさか、『マリ・ヴェリテのベート』がもう戻ってきたというのか
「……隣が家庭科室だろう。科学準備室よりはそちらの方が色々あるかもしれんな」
ぺた、ぺたという水っぽい足音
ちゃっ、ちゃっという獣の爪が床を打つ音が、家庭科室に近付いてくる
一行は息を呑み、各々が戦闘態勢を取った
そして、調理室と家庭科室を繋ぐ通用ドアが、がちゃりと開く
「ふむ?」
風呂上りかのような足取りで、現れたほぼ全裸の美女
ほぼというのは、まともな衣類は下着一つ身に付けていなかったからである
彼女の身体を覆うのは、前面だけを隠したエプロン一枚だったからだ
「ほう、裸エプロン……」
黒服Hがざわりと髪を伸ばしかけるが、ヤンデレ弟に睨まれてすぐに元に戻す
「いつぞやの黒服君ではないか。そちらの一行はお仲間かね?」
裸エプロンのナイスバディな銀髪碧眼女
自転車ほどもある大きさのブラックドック
そしてその背に乗せられ額から出血し意識を失っているメイド少女
相手が何者か知っている黒服H以外は、どう対応したものかと困惑するばかりで
「……兄さんに何を見せてるのかな?」
黒服Hへのリアクションで状況を理解し、真っ先に動こうとしたヤンデレ弟を止めるのに、少々ドタバタがあったのだった

102以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 13:04:52.56 ID:rAATqdy00
727 名前:三面鏡の少女@ドクター[] 投稿日:2009/11/23(月) 12:13:08
勢いで書いた
反省はしてますがあまり役に立ってない気がする今日この頃

というかむしろ下着姿より酷い事になってるのは気のせいでしょうか
布面積は増えてるはずなのに……
いやほら、濡れた下着でエプロン付けたらエプロンも濡れちゃうからですね?

***
だがそこにロマンが(ry

よし、代理投下終わり!
103以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 13:34:19.90 ID:iwdbGakxP
104以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 14:03:49.60 ID:EnPHfjkTO
裸エプロンは浪漫ですよね
105以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 14:09:28.10 ID:cs67Yaia0
106以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/23(月) 14:40:17.90 ID:NL1BlJmAO
契約に必要なキャパシティーって何なのだろう
訓練で増えたりするんだろうか
107以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
先天性のものを第一要因として、使い続けていればある程度は余裕ができるとか?