日中企業家フォーラム:活発に情報交換 350人参加
ロゴマークの除幕を終え拍手をする全人代の李建国常務副委員長(右から2人目)と宮本雄二大使(左から2人目)。
右端は毎日新聞の朝比奈豊社長。左端は陸昊・中国共産主義青年団第1書記=中国・北京市の人民大会堂で2009年11月23日、西本勝撮影 【北京・鈴木玲子、西岡省二】
日中の企業交流を橋渡しする「日中企業家高峰フォーラム」が設立され、次世代を見据えた両国経済人の交流プロジェクトが始動した。
初日の23日、北京の人民大会堂では企業関係者らが活発に情報交換し、順調に滑り出した。
設立総会には約350人が参加。李建国・全国人民代表大会常務副委員長や宮本雄二・駐中国日本大使らが登壇した。
宮本大使は「変化し続ける中国経済を毎日観察していると、日中経済関係にも新しい問題と、それを実現する意思が必要だと感じる」と語った。
続いて中華全国青年連合会の盧雍政副主席が「両国で世界全体のGDP(国内総生産)の15%を占める。
両国の次世代リーダーが効果的に交流を推進できる対話メカニズムが必要だ」とフォーラムの意義を強調。
福井正興・日本青年会議所副会頭も「英知を結集し、両国の輝かしい未来を創造してほしい」と呼びかけた。
また、岡田卓也・イオン名誉会長相談役は「命を結ぶ知恵と力を結集し、新しい交流を創造する原動力になってほしい」と期待感を示した。
この後に開かれたレセプションでは、北京汽車集団の徐和誼会長が「経済協力関係を結び、環境保全、人類の発展のために貢献することを望む」とあいさつ。
後藤高志・西武ホールディングス社長は「ビジネスにとどまらず、芸術、文化、環境の交流強化を目的に設立された。今後、日中関係に必ず良い影響を与える」とフォーラムの趣旨を評価した。
◇日本側参加企業(50音順)と主な出席者
イオン 岡田卓也名誉会長相談役▽伊藤忠商事 小野博也開発戦略室長代行▽内田洋行 武幸太郎取締役専務執行役員▽NTTデータ 岩本敏男副社長▽NTTドコモ 佐野昇北京事務所長
▽王子製紙 篠田和久社長▽大塚家具 大塚勝久会長▽クラボウ 吉田純一東京支社長▽佐川急便(SGホールディングス) 直井好昭取締役▽資生堂 浅井俊行資生堂麗源化粧品有限公司社長
▽西武グループ・プリンスホテル(西武ホールディングス) 後藤高志社長▽セコム 高岡実執行役員海外1部長▽全日本空輸 佐藤信之執行役員中国統括室長兼北京支店長
▽大和ハウス工業 東博司取締役専務執行役員▽TDK レイモンド・リャン常務執行役員中国本部長▽東京海上日動火災保険(東京海上ホールディングス) 梅木裕世執行役員
▽TOTO 狩生信安取締役執行役員▽DOWAホールディングス 山田政雄社長▽トヨタ自動車 豊田章男社長▽日本郵便 大部修司執行役員▽ハウス食品 浦上博史社長
▽パナソニック 城阪俊郎中国・北東アジア本部長▽藤田観光 末澤和政社長▽丸紅 清水教博常務執行役員中国総代表▽三菱重工業 湯浅健二中国総代表
▽三菱東京UFJ銀行 柳岡広和三菱東京UFJ銀行(中国)頭取▽森ビル 森浩生専務▽ロッテ 遠藤文男楽天(中国)食品有限公司社長
http://mainichi.jp/select/biz/news/20091124k0000m040087000c.html