1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
梓「雪が降って来たなぁ……」
梓「今年は例年より早いんだなぁ……」
梓「唯先輩は……いつまで此処にいられるんだろう…?」
梓「私では……傍に居る事は出来ないのかなぁ……?」
梓「唯先輩……」
梓「はぁ〜………」
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:24:10.46 ID:NLnFc04t0
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∨/: :.://∧∧: : : i`ヽ / : : : : : : : : : : : /〉 /::::::::::::::/ }
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:27:25.30 ID:OFU8JrnuO
― 昨日…
『あずにゃん、あずにゃん、見て見てっ!!』
梓「…唯先輩はそう言って、沢山の花々を私に見せて来た」
梓「…とても色美しく、キラキラと華やかな沢山の花…」
梓「私には、それがどんな名前の花なのか分からないけれど…」
―『あずにゃん、これあずにゃんにあげるねっ!』
梓「唯先輩は、私にそれを渡してくれた……」
梓「とても、嬉しそうに………」
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:28:40.66 ID:OFU8JrnuO
梓「後で調べたら…ただの花屋さんでは手に入らない貴重な花だった……」
梓「花言葉は……かけがえのない絆人」
梓「唯先輩……」
梓「私に……それは当て嵌まるのでしょうか…?」
梓「私と唯先輩は……確かにお互いを信じ合っていますけど……」
梓「私は……特に、唯先輩の事を…」
梓「だけど、それは同じ部活動の仲間として…」
梓「同じ学校の仲間として…」
梓「………」
梓「絆、か………」
梓「そんな大層なもの、私には不釣り合いだと思いません……?」
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:30:00.64 ID:OFU8JrnuO
― 平沢家 ―
唯「ねぇねぇ、うぃ〜」
憂「なあに?お姉ちゃん」
唯「あずにゃんって、何であんなに可愛いのかな〜?」
憂「ふふっ、お姉ちゃんったら、また梓ちゃんの話ばっかり」
唯「うぅ、だって〜!!あずにゃんが可愛いすぎるんだもんっ!!」
憂「はいはい、お姉ちゃんの目には特にそう見えるんだよね〜?」
唯「あぅ…///そんなんじゃないもん…っ!!」
憂「あはは、お姉ちゃん顔真っ赤だよっ♪」
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:30:50.41 ID:OFU8JrnuO
憂「まあ、でも…梓ちゃんは本当に可愛いと思うよ」
唯「あの猫耳が似合いそうな感じが堪らないよねぇ…♪」
憂「またぁ…お姉ちゃんったら」
憂「………」
憂(本当に…梓ちゃんじゃなきゃ私は許せなかったんだから…)
憂(私の…最愛のお姉ちゃんを……誰かに譲るなんて……)
憂(……お姉ちゃん………)
ぎゅうぅ…
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:31:43.35 ID:VqfofzYRO
あれ?軽いデジャヴが
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:32:05.43 ID:OFU8JrnuO
唯「憂ぃ?どうしたの〜?…」
憂「うぅん、ただちょっと…悔しくて」
唯「憂……」
憂「梓ちゃんは良い子だもんね…」
憂「私にとっても、大切な大切な親友だもん……」
憂「反対なんて…できるわけ、ないよね……」
唯「憂……」
唯「私、憂の事も大切だよ?」
唯「憂と毎日一緒に生きていられて、私すっごく幸せだよ!」
憂「お姉ちゃん……」
憂「これからも……ぎゅってしてね?……」
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:33:03.51 ID:8rHkO5zp0
全俺が抜いた
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:33:33.29 ID:zPRNh/iKO
前の続きか
支援
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:34:07.23 ID:OFU8JrnuO
― 学校 ―
唯「あずにぁああんっ♪」
梓「わわっ、唯先輩〜っ!///」
唯「スゥスゥ…はぁ〜、今日もあずにゃんは可愛いくて良い匂い…」ギュウ♪
梓「……///先輩…っ!最近スキンシップが激しすぎますっ!!」
唯「えぇ〜?そんな事ないんじゃない〜?」
梓「ありますよっ!///…前は匂いなんて嗅いでこなかったのに…」
梓「それに……」
梓(唯先輩の方が、いい匂いしますって……///)
唯「あずにゃあああん♪あずにゃあああん♪」ぎゅうう〜!!
今度は完結させろよ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:35:21.91 ID:OFU8JrnuO
― 部室 ―
紬「唯ちゃん……」
唯「うん、わかってる…」
唯「私は、もう長くは此処に居られない……」
紬「………」
唯「でもっ……せめて、あの子にもう一度会うまでは……っ!」
紬「………唯ちゃん」
紬「期限はもう、迫っているわ……」
紬「それに、唯ちゃんの探し物なら…きっとすぐ傍に………」
紬「唯ちゃんが今、1番大切にしているものと共に…」
唯「ムギちゃん……」
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:35:20.48 ID:RaAuGuaWO
俺「あずにゃあああん♪あずにゃあああん♪」ぎゅうう〜!!
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:36:08.84 ID:OFU8JrnuO
――ガチャッ!
律「おぃ〜す!今日も練習がんばるぞー!」
澪「…すまない、少し遅れてしまったな」
唯「……ううん。待ってたよ、さあ早速始めようっ♪」
紬「ふふ、そうね」
梓「…………」
梓(今の会話は、一体……)
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:37:00.22 ID:OFU8JrnuO
梓「私は特に耳がいい…」
梓「普通の人よりも、些細な会話を聞き取れてしまう…」
梓「今の会話は…」
梓「先輩が、何処かに行ってしまう……?」
ヒュゥゥゥ……
梓「………ヒッグ、グスッ…」
梓「…うぅ……うわわああ……」
梓「…唯先輩……」
梓「…どこかに、行っちゃうなんて、ヤダ……」
梓「いやだよおおおっ…………」
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:38:05.45 ID:OFU8JrnuO
ヒラヒラ…‥
梓「雪が…降って来たんだなぁ…」
梓「今年は…早いんだなぁ…」
梓「あの時も、雪が降っていたっけ…」
梓「懐かしいなぁ……」
梓「唯先輩は……覚えてないだろうなぁ……」
梓「絆、か………」
梓「唯先輩………」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:39:15.68 ID:OFU8JrnuO
憂「あっ、雪だ……」
憂「今年は早いなぁ……」
憂「………」
憂「ねぇ…お姉ちゃんは、どうして私のお姉ちゃんになってくれたの?」
唯「ふえ?憂が『お姉ちゃんが欲しい〜!!』って言ってなかったっけ?」
憂「お姉ちゃん……」
憂「お姉ちゃんは、優しいんだね……」
唯「もうっ、何言ってんのよ憂ぃ〜!」
憂「えへへっ…」
憂「……お姉ちゃん」
憂(私は本当は、お姉ちゃんを手放したくないの…)
憂(何処かへ飛び立つ前に、翼を折ってしまいたい程に…)
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:40:19.16 ID:OFU8JrnuO
― 学校 ―
紬「あとの事は全部任せて…」
唯「うん……」
紬「唯ちゃん…これも決まり事なのよ」
唯「でもっ……!」
紬「探し物は……向こうから近付いて来てるわ」
唯「え?……」
紬「きっと向こうも…唯ちゃんの事が大好きなのね……」
唯「うぅ……うわあああん!!」
紬「よしよし…」ナデナデ
紬「早く、見付けてあげてね……?」
唯「うん………」
………
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:41:51.62 ID:OFU8JrnuO
バサッ…バサッ…
唯「此処にもいない…」
唯「何処にもいない…」
唯「ムギちゃんは、近くにいるって言ってた…」
唯「どうして見付からないんだろう…?」
唯「おかしいなぁ……」
唯「ムギちゃんが嘘付くわけないし……」
唯「あっ…あずにゃんだ!」
スルスル…しゅたっ!!
唯「やっほーい!あずにゃん♪」
梓「え?……唯先輩?…」
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:42:41.06 ID:OFU8JrnuO
梓「どうして此処に、唯先輩が……?」
唯「いや〜、ちょっと通り掛かってさ〜……」
唯「たまたまあずにゃん見付けちゃった♪」
梓「あはは…そうだったんですか」
梓「………」
梓「星が、綺麗ですね…」
唯「そうだね……」
梓「………」
梓「………唯先輩」
唯「なに?あずにゃん?」
梓「………いえ、何でもないです」
唯「………そっか」
唯「………」
唯「……あずにゃんってさ…」
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:43:41.50 ID:OFU8JrnuO
唯「まるで野良猫さんみたいだね…」
梓「………」
唯「こんな所にボーッと座っててさ…」
唯「風邪引いちゃうよ……?」
梓「いえ……私は大丈夫です……」
梓「私は……本当に……」
ぎゅうぅ…
梓「ひゃうっ……///」
唯「えへへ〜、こうすればあったまるよ〜…」
梓「唯先輩っ……///」
唯「あんまり独りぼっちになっちゃ駄目だよ…?」
梓「………唯先輩……」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:44:37.48 ID:OFU8JrnuO
梓(唯先輩はあったかいなぁ……)
梓(唯先輩はいつも優しいなぁ……)
梓(唯先輩……)
唯「ねえ…?今度デートしよっか!」
梓「………え?」
唯「だ・か・らっ!デートだよデートっ!!」
梓「えっ?えっ?……唯先輩と私がっ…!?」
唯「もぅ〜、そうだよぅ………私とじゃイヤ?…」
梓「いえっ!?嫌なんて事…何一つ無いです!むしろ喜んでっ…!!」
唯「ふふっ、やったぁ!!」
梓(唯先輩とデート……ほんとに?やったぁ!!……)ドキドキ
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:45:56.75 ID:OFU8JrnuO
憂「お姉ちゃん…近頃帰りが遅いなぁ…」
憂「きっとまた…探しに行ってるんだろうな…」
憂「お姉ちゃん……」
憂「私達にも、絆はあるって思っていいよね…?」
憂「私の事…置いていかないよね……?」
憂「私……もう独りぼっちじゃ……堪えられないよぅ……」ぽろぽろ
憂「お姉ちゃん…………」
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:46:49.42 ID:OFU8JrnuO
律「よーし、今日も練習再開するぞ〜!」
梓「はいっ!」
澪「おっ、今日は梓がやけにやる気あるなー」
紬「あらあら、うふふっ♪」
唯「私もがんばるよーっ!!」
ジジャーン!!…
梓「みんないいかんじですね!」
澪「この分だと今度の発表会はいい出来になりそうだなっ!」
紬「ええ、…そうね……」
唯「うんっ…………」
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:47:51.01 ID:OFU8JrnuO
― 帰り道 ―
唯「あずにゃん……」
梓「唯先輩………」
唯「そろそろ…ペロペロさせてくれてもいいんじゃない?」
梓「良くないですよっ!!だんだんエスカレートして来てるじゃないですかっ!」
唯「えぇ〜?!だってぇ…あずにゃんが可愛いすぎるんだもんっ!!」
梓「だからって……っ!!」
梓(唯先輩にそんな事されたら……)
梓(私っ……///)
唯「……まぁペロペロは今度させてもらうとして…」
梓「…結局するんですかっ!?(…うわー、うわー///)」
唯「明日はデートだねっ、あずにゃん♪」
梓「そ、そうですね……///」
唯「ふふっ、楽しみだなぁ♪」
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:48:43.79 ID:I82jOgrFO
前回のあれか。
支援
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:48:55.31 ID:OFU8JrnuO
シーン…‥シーン…‥
梓「唯先輩は優しいなぁ…」
梓「明日は唯先輩とデートかぁ…」
梓「夢が一つ叶っちゃったなぁ…」
梓「唯先輩………」
梓「どうして、私にそんなに優しくしてくれるんですか…?」
梓「私は……本当は……ただの猫なのに」
梓「唯先輩………」
梓「絆なら…憂のが適任でしょう…?」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:50:27.71 ID:+QKHdGa5O
なんかの続きなの?
前スレ貼るくらいの気をつかえよ
以前のスレを最初から貼りなおしてるんだよ
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 21:58:55.00 ID:OFU8JrnuO
― デート当日 ―
梓「ひゃあっ///……な、なんで手を…つ、繋いでいるんですかぁ!?」
唯「だぁって〜…デートだよ?手ぐらい繋ぐに決まってるじゃんっ♪」
梓「はは、恥ずかしいですよ…///」
唯「ん〜、私達のラヴラヴっぷりを見せ付けてやろうよっ♪」
梓「うぅ……もぅ///」
唯「あっ、やっぱ止めた」パッ
梓「え?……ヤダ‥」
唯「やっぱり腕組みにしよう♪」
梓「ひゃああぅ!?唯先輩……!??」ドキッ
唯「〜〜〜♪」
梓「…ぁぅぅ……///」ドキドキ
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:09:16.20 ID:OFU8JrnuO
― 服屋 ―
唯「あずにゃん、あずにゃん!これ着て〜♪」
梓「ちょ、ちょっと!何ですかこの白黒フリフリな服はっ!?」
唯「メイド服だよ、あずにゃん♪」
唯「あずにゃん、あずにゃん!これも着て〜♪」
梓「にぁああ!?何ですかこの白赤の着物みたいな服はっ!?」
唯「巫女服だよ、あずにゃん♪」
唯「あずにゃん、あずにゃん!これも着て〜♪」
梓「ちょ、ちょっと待って下さい!これはバニーガールじゃないですかっ!?」
唯「うん、そうだよっ♪」
梓「着ませんよ、こんな服!っていうか何なんですかこの店はっ!?」
唯「ただの服屋さんだよ?」
梓「明らかに普通の服屋さんじゃないぃぃ!!?」
唯「着ないのなら着せてあげるっ♪」
梓「にぁああ!?やめてっ?脱がさないでっ!!唯先輩ぃ〜!!?」
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:11:00.52 ID:OFU8JrnuO
………
梓「はぁはぁ……」
唯「はぁはぁ……」
梓「ふぅ……」
唯「うぅ……あずにゃんのいけず……」
梓「いやいや、ありえませよアレは……」
唯「……まぁ、いっか…」
梓「え……?」
唯「そろそろ本命のメインディッシュにいってみようか♪」
梓「え…?ええっ…??」
唯「じゃじゃーん!!ネコちゃんのコスプレ、フルセットぉー♪」
梓「………」
唯「この可愛い尻尾を付けてぇ♪首輪には、鈴も付けてね!あずにゃんっ♪」
梓「………」
唯「あずにゃん??」
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:13:36.20 ID:OFU8JrnuO
梓「にゃ………」
唯「にゃ…??」
梓「にゃあああああ!!!っ」
梓「唯先輩ばっかりズルいっ!!ズルいですよっ!!」
梓「唯先輩もコレ着て下さいッ!!」
唯「え…?何これ…白いドレス??」
梓「ウェディングドレスですっ!!」
唯「えーとっ……コレ着たら、あずにゃんも猫耳になってくれる…??」
梓「なりますっ!なりますともっ!!だから是非っ…!!」
唯「…うん、わかった♪じゃあ、ちょっと待っててね?」
梓「はいっ!!」
梓「………」
梓「………ふぅ」ドキドキ
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:14:46.90 ID:OFU8JrnuO
― 数分後 ―
唯「……っと。えへへ…」
唯「あずにゃーん、どう…かな?」
梓「……っ!!」ドキッ
梓「唯先輩………キレイっ……」
唯「えへへー……何だか花嫁さんになった気分…」
梓「……」ポーッ
唯「あずにゃんも可愛いよ?」
梓「……」
唯「……こっちおいで」
梓「………コク」‥‥
唯「えへへ〜…っ♪」ぎゅ〜っ!!
唯「あずにゃん可愛い…」
唯「私、ネコさんのお嫁さんになったみたい………」
………
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:15:38.75 ID:OFU8JrnuO
― お食事中 ―
唯「はい、あ〜ん…♪」
梓「あ〜ん…って!何やってるですか、先輩はっ!!」
唯「ん〜?……だってぇ…」
唯「あずにゃんが可愛いすぎるんだもんっ…♪」
梓「理由になってないですよそれっ?!」
唯「まあまあ…♪」
唯「ほら、ジュースでも飲もうっ♪」
梓「はいっ……ズズッ…ってぇぇえ!?なんで一緒にストロー差して飲んでるんですかっ!!」
唯「まあまあ…気にしない、気にしない♪」
梓「いや、気にしますよコレっ!!?」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:16:32.70 ID:OFU8JrnuO
唯「ここに1本のポッキーがあります」
梓「パフェに付いてたあれですね…」
唯「あずにゃんっ♪」
梓「やりませんよっ!?」
唯「え〜?やろうよ、ポッキーゲームぅ…」
梓「こんな人前で…そんな事、できませんよっ!?」
唯「…………人前じゃなきゃいいの??」
梓「…………えっ?」
唯「だーっかーっらーっ!人前じゃなきゃいいの??」
梓「え、えぇぇぇっ!??」
唯「良いの?悪いの?どっち!?」
梓「え、えーとぉ!?…あのー……そのぉ…??…」
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:17:19.45 ID:OFU8JrnuO
唯「………」ジーッ
梓「あの……だからっ………!!」
唯「………」ジーッ
梓「えーとぉ……あの、ですね……!?」
唯「………」ジーッ
梓「そ、そのー……わ、悪くは……ないです、けど…///」
唯「………♪」ニコッ
唯「あずにゃん、このパフェ一緒に食べようっ♪」
梓「………はい///」
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:18:11.74 ID:OFU8JrnuO
― 映画館 ―
唯「………」
梓「…………(ラブストーリー、か…)」
――…………〜〜
唯「………うぅ…」グスッ
梓「………唯先輩……」
――ぎゅっ…
唯「あずにゃん……?」
梓「手を…繋いでいましょう……?」
唯「うんっ………!」
………………
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:19:08.10 ID:OFU8JrnuO
………サラサラ…‥サラサラ…‥
唯「えへへー、あずにゃんっ♪」
梓「何ですか、もう…」
唯「ううーん、何でもなーい…♪」
梓「まったく……」
唯「あ、アイス売ってる!一緒に食べようっ!」
梓「いやさっきパフェ……あー、私はこっちの鯛焼きの方にします」
唯「ふふふっ……」
梓「もう…さっきからニヤニヤして……何ですか」
唯「なんでもなーい…♪」
唯「あ、ちょっと交換しようよ!」
梓「え…いや私は……」
唯「ほらっ、こっちのアイス食べていいからっ♪」
唯「……〜♪」
梓(コレって………///)
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:19:49.52 ID:zPRNh/iKO
すばらしい投下速度だ
支援
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:30:35.24 ID:OFU8JrnuO
………サラサラ…‥サラサラ…‥
梓(………幸せだなぁ…)
梓(………唯先輩……)
唯「…………」
梓(本当に……何処かに行っちゃうんだろうか…)
梓(嫌だよ……せっかく私は……此処まで来たのに!…)
唯「…………」
梓(唯先輩………)
梓(私はっ…………)
唯「ねぇ、あずにゃん…?」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:31:46.94 ID:OFU8JrnuO
唯「あのね………」
唯「私は…………」
唯「もう、此処には長くいられないの……」
――ヒュォォォ……
梓「………っ」
梓「ヤダ……イヤだっ……!」
梓「唯先輩……行っちゃやだーーっっ……!!」
唯「あずにゃん………」
梓「うわああああん……!っ」ぽろぽろ
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:32:37.53 ID:OFU8JrnuO
唯「…………」
唯「………ごめんね?」
梓「唯先輩ぃ………」
梓「私は………あの時の…猫なんですっ…!」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:33:32.42 ID:OFU8JrnuO
―『わあ、可愛い猫さんだねっ!』
――にゃあ…
―『どうしたの?独りぼっち?』
――……
―『凍えているの…?』
――……
―――ぎゅうぅ…
―『もう、大丈夫だよ?』
―『暖めて、あげるから…』
――にゃあ……
梓「私は、あの時…唯先輩が抱きしめてくれた、猫なんです……っ」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:34:38.27 ID:OFU8JrnuO
梓「寒い、冬の日だった…」
梓「雪が降り積もってて…私は凍えそうになってて…」
梓「真っ暗で…独りぼっちで……」
梓「……ここで、私はこのまま冷たくなってしまうんだと思いました…」
梓「唯先輩……」
梓「私は、あれからずっと…唯先輩を探していて…」
梓「もう一度、会いたくて…」
梓「ずっと……ッ!」
唯「あずにゃん……」
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:35:27.34 ID:OFU8JrnuO
唯「そっか…あの時の猫さん、あずにゃんだったんだ……」
唯「どおりで…探してても見付からなかったわけだ…」
梓「唯先輩…?」
唯「私も…探していたんだよっ?」
唯「ずっとずっと…あの時の猫さんが心配でっ…」
梓「唯先輩っ……!」ギュッ
唯「あずにゃんっ!……」ギュウッ
唯「もう……いいよね?」
梓「え?…………」
――チュッ…
梓「唯先輩………」
唯「あずにゃん………」
――チュッ……
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:36:25.84 ID:HlSaR7UtO
しえ
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:42:50.87 ID:OFU8JrnuO
憂「………」
憂「私はもう、1番にはなれないのかなぁ…?」
憂「お姉ちゃん…」
憂「今頃、梓ちゃんと仲良くデートしてるんだろな…」
憂「お姉ちゃん……」
憂「うぅ………」
――ガチャッ!
唯「憂ぃ〜、ただいまー!」
憂「お姉ちゃんっ!!」ガシッ
憂「お姉ちゃん……お姉ちゃん……っ!」ぎゅう〜
憂「お姉ちゃん………っ」
唯「憂ぃ………?」
唯「…………」ナデナデ
唯「大丈夫だよ……私は憂の事も大事なんだから、ね……?」
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:43:52.95 ID:/tZJfw2EO
いまいちよくわからないけど支援
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:44:00.34 ID:BfR19JQUP
すばらしい
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:44:03.83 ID:OFU8JrnuO
― 学校 ―
唯「ムギちゃん…」
紬「ふふっ、なあに?」
唯「私、あずにゃんの可愛さは異常だと思うの…」
紬「あらあら…♪」
唯「そして私はついにっ…!その秘密を解き明かしたのだよっ!!」
紬「まあ…凄いわ♪」
唯「あずにゃんは…なんとっ! 本当に猫さんだったのだーっ!!」
紬「ふふふっ、あらあらまあ♪」
唯「……ってもうーっ!!ムギちゃん、やっぱり最初から知ってたでしょー!?」
紬「ふふっ、ようやく気付いたのね?」
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:45:20.49 ID:OFU8JrnuO
唯「もうっ、知ってたんなら教えてくれても良かったじゃん!」
紬「唯ちゃん…これは二人の問題だもの」
紬「梓ちゃんが何も言わないのに、私が勝手に教えるわけにはいかないでしょう…?」
唯「ぶーっ、ぶーっ……」
紬「うふふっ…♪」
唯「………」
唯「………」
唯「………ねぇ」
紬「……ダメよ?」
唯「でもっ!! 私…このまま何も言えずにお別れするのが辛くて……」
紬「唯ちゃん……」
紬「これもルールなのよ……」
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:48:08.45 ID:OFU8JrnuO
…………
律「よーし、今日も練習すっかぁ!」
梓「発表会も間近に迫ってますしね!」
澪「今度のはいい出来になりそうだなっ!」
唯「私も頑張っちゃうよーっ!」
紬「うふふっ…♪」
ジジャーン!!…
澪「よし、バッチリだな……!」
律「おお、こりゃあ楽しみになって来たぞっ…!」
紬「そうねっ……」
唯「うんっ!………」
梓「はいっ………!」
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:49:07.29 ID:OFU8JrnuO
― 帰り道 ―
唯「あずにゃん……」
梓「唯先輩っ………」
――チュ…
唯「えへへっ……」
梓「………///」
梓「唯先輩………」
梓「どうして…行ってしまうんですか……?」
唯「…………」
唯「ごめんね、何も答えられないの……」
梓「唯先輩………」
梓(――こんなに、近くにいるのに………)
梓(――行かないでよ、唯先輩っ………)
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:50:28.26 ID:OFU8JrnuO
――ぎゅうぅ…
梓「唯先輩……」
唯「あずにゃん……」
……ペロッ!
梓「ひゃうっ!!?」
唯「あずにゃんの耳、可愛い…」
……ペロペロッ!
梓「ひゃあっ!? み、耳を舐めないで下さいっ!…///」
唯「あずにゃんっ……!」
……ペロペロペロッ!
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:51:37.64 ID:OFU8JrnuO
唯「首も…舐めさせてね?」
梓「ひゃうっ!? ゆ、唯先輩……それ以上やられたら、私…っ」
唯「あずにゃん……」
唯「あずにゃん可愛い………」
――ぎゅうぅ…
唯「あずにゃん……」
梓「…………」
唯「ごめんね……ごめんね……」ぽろぽろ
梓「……、唯先輩………」
…………
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 22:52:31.25 ID:OFU8JrnuO
シーン…‥シーン…‥
梓「唯先輩も、私の事を探していてくれた…」
梓「あの時の温もりを忘れずに、覚えていてくれた…」
梓「ずっと探していて、やっと会えて……」
梓「ようやく、想いを伝えられたのにッ……」
梓「どうしてっ……!」
梓「唯先輩……っ」ぽろぽろ
ブロロオォ……キキキーッ!!!
梓「えっ……?」
――ガシャンッ!……
59 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:00:04.98 ID:OFU8JrnuO
―『………ぃ』
―『………憂…』
―『………平沢 憂よ……』
―(なに……?)
―『全てに恵まれし子供よ…』
―『お前は、誰よりも優れ…何よりも強く…』
―『思うもの全てを為し、何よりも美しく……』
―(……違う。私は、何かがしたいわけではない……)
―(……何かがやりたいわけではないよ……)
―『平沢 憂………』
―『祝福を……才気溢れる子供に祝福を……』
―『望むものを与えよう…輝しき子供に、祝福をっ……』
―(だったらっ!私に――……)
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:00:54.23 ID:OFU8JrnuO
…………
憂「あの時以来か…」
憂「お姉ちゃん………」
憂「…………」
――RRRRR…
憂「はい、もしもし?」
憂「え…?梓ちゃんが…?」
…………
61 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:01:46.58 ID:OFU8JrnuO
―ヒュュォォォ……
紬「風が冷たいわね……」
唯「うん……」
紬「まるで肌に突き刺さるような寒さだわ……」
唯「…………」
唯「私は……いつ、帰って来れるんだろう……?」
――バタバタッ…
憂「お姉ちゃんっ!…」
唯「憂、どうしたの? そんなに慌てて…」
憂「梓ちゃんが………」
唯「えっ……?」
62 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:02:48.56 ID:OFU8JrnuO
憂「車に跳ねられて…」
憂「今、病院に運ばれたんだけど…なんだか様子がおかしいの!」
憂「薬が効かなくて…痛みも止まらないみたいで…」
憂「どうしたらいいのかわからず、お医者さんも頭を抱えているって……」
唯「………っ!」
バッ…!
紬「唯ちゃん、待って!」
唯「ムギちゃん、私…行かなくちゃっ!」
紬「唯ちゃん……」
唯「お願い、行かせてっ! ムギちゃん…!」
63 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:03:36.60 ID:OFU8JrnuO
紬「………」
紬「私は…いつでも唯ちゃんの味方よ…?」
紬「誰よりも…何よりも…神様よりも…… 唯ちゃんの事を大切にしているわ……」
紬「……いってらっしゃい………あとの事は任せてっ!!」
唯「……ムギちゃんっ……ありがとっ!……」
――バサッ……
紬「ふふっ…」
紬「仕方無いわねぇ…」
…………
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:22:11.76 ID:zObTnBvsO
支援
65 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:32:22.61 ID:OFU8JrnuO
バサッ…バサッ…
唯「あずにゃんっ… あずにゃんっ…」
スルスル…しゅたっ!!
唯「…あずにゃんッ!!」
梓「………ぅぅ」
唯「………、あずにゃん……」
梓「……唯…先輩…?」
唯「……あずにゃんっ!!」
梓「唯先輩っ……私……」
唯「もう、大丈夫だから………!」ぽろぽろ
66 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:33:54.07 ID:OFU8JrnuO
――ぎゅうぅ……
唯「あずにゃん……」
梓「唯先輩………」
梓(あたたかい……)
梓(なんだろう……傷が癒えていくような……)
――ポワッ…
梓(痛みが消えていく……)
梓(唯先輩……)
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:34:43.96 ID:OFU8JrnuO
梓「……っ!?」
梓「唯先輩、羽がっ…!?」
唯「あっ……えへへー…」
梓「………」
梓「………」
梓「………、私――…」
梓「唯先輩が、何者なのか………わかった気がします……‥‥」
…………
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:35:38.15 ID:OFU8JrnuO
梓「――ええ、もう大丈夫です」
梓「――はい、ありがとうございました…」
バタンッ…
唯「どうだった?」
梓「お医者さん、ビックリしてました…」
唯「あははっ…♪」
梓「何より、私自身がビックリなんですけどね…」
梓「唯先輩………」
梓「先輩に、命を救われるのは、これで2度目ですね……」
唯「あずにゃん……」
梓「本当に、感謝しています……言葉では言い表せないぐらいに――」
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:36:36.45 ID:OFU8JrnuO
フラッ…
梓「……っと、」
唯「あずにゃん、まだ無理しちゃダメだよ?」
唯「しばらく…元の姿に戻っていた方がいいね……」
梓「え……?」
――ポワッ……
唯「今日一日だけは、その姿でいてね…?」
猫梓「にゃあ………」
70 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:37:37.16 ID:OFU8JrnuO
唯「ふふ、猫のあずにゃんも可愛い…」
梓猫「にゃあ……」
唯「おいで…!」
梓猫「にゃあっ…♪」
……♪
唯「るんるんっ♪…」
梓猫「にゃあっ……」
唯「猫さんとお散歩〜♪ 猫さんとお散歩〜♪」
梓猫「にゃあ………」
唯「あずにゃん、可愛い〜っ♪」
唯「あっ、りっちゃんだ!」
唯「おーい、りっちゃーん!」
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:38:31.11 ID:OFU8JrnuO
律「よお、唯! …って何だその猫!?」
澪「唯!…って、肩に猫が乗っかってるし……」
唯「やっほーい!りっちゃん、澪ちゃんっ!」
唯「ふたりとも、どうしたのー?」
律「いや、なんか梓が事故ったみたいで…」
澪「それでお見舞いに行こうかと思ったんだが…」
唯「あずにゃんなら大丈夫だよ〜っ!!」
梓猫「にゃあっ!」
律「…みたいだな。なんだかもう、病院にもいないみたいだし」
澪「まったく、人騒がせな…って本当になんだその猫っ!?」
梓猫「にゃあっ♪」
72 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:39:26.61 ID:OFU8JrnuO
律「唯にベッタリ懐いているぞ……」
澪「スゴイ……まるで唯に心を拠せているかのようだ…」
唯「えへへー…、この猫さんは私の大事な想い人なの!」
梓猫「にゃあっ!?…///」
律(えっ……猫が、照れている…??!)
澪(いや、猫が想い人って……)
唯「ふふふっ♪」
梓猫「にゃあっ♪…」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:40:39.41 ID:OFU8JrnuO
……テクテクッ…
唯「ふふっ、あーずにゃんっ♪」
梓猫「にゃあっ……」
唯「二人とも、あずにゃんには気付かなかったね」
梓猫「にゃあにゃあっ…!」
唯「まあ猫さんだもんね、今は……」
梓猫「にゃあ………」
唯「…………」
唯「りっちゃんと澪ちゃんは仲が良いよねー…」
梓猫「にゃあ………」
唯「……あずにゃん、知ってる?」
梓「にゃ?……」
唯「あの二人、実は付き合っているんだよっ!」
梓「にゃ、にゃあぁっ!?……」
74 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:41:25.21 ID:OFU8JrnuO
唯「2人とも、子供の頃からの幼なじみでさー…」
唯「お互いに気持ちが通じ合ってるんだって」
唯「いいよねー、なんだかうらやましい…」
梓猫「にゃあ………」
唯「……でも、」
唯「私とあずにゃんの間にも負けないくらいの絆があるよねっ!」
梓猫「にゃあっ!……」
唯「あずにゃーんっ…♪」
梓猫「にゃあ、にゃあっ……!!」
75 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:42:15.20 ID:OFU8JrnuO
……テクテクッ…
唯「あっ、さわちゃんだ!」
さわ子「あら、唯ちゃん。こんばんわ!」
梓猫「にゃあっ!…」
さわ子「可愛い猫ちゃんね! 毛並みがとってもキレイ…!」
梓猫「にゃあ〜…」
さわ子「……あんまり遅くならない内に帰るのよ?」
唯「は〜いっ!……」
唯「…………」
トテトテッ………
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:43:11.82 ID:OFU8JrnuO
唯「さわちゃんも、昔はとっても美人さんだったみたいだね…」
梓猫「にゃあ……」
唯「いっぱいモテてたみたいだけど、結局今は独り身なんだって…」
梓猫「にゃあ〜……」
唯「どこかで後悔とかしてるのかな……」
梓猫「にゃあ……」
唯「早く、良い人が見付かるといいね?…」
梓猫「にゃあっ!………」
77 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:43:57.90 ID:2bu5ckBNO
嫌な予感
78 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:44:00.61 ID:OFU8JrnuO
……テクテクッ…
唯「和ちゃん、やっほーい!」
和「唯っ!あんたこんな時間にまで……って、なにこの猫?」
梓猫「にゃあ!…」
和「わわっ、すごく懐いてるっ!…」
唯「ふふ、可愛いでしょ〜?」
梓猫「にゃあっ♪…」
和「はぁ〜、まったくもぅ……。発表会が近いんでしょ? 早く家に帰りなさいっ!」
唯「ほいほ〜いっ♪」
……トテトテッ…
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:45:02.98 ID:OFU8JrnuO
唯「和ちゃんは厳しいけれど、本当は私達の事ちゃんと心配してくれてるんだよ…?」
梓猫「にゃあ………」
唯「もうちょっと素直に、応援してくれてもいいのにな〜」
梓猫「にゃあ〜……」
唯「和ちゃんとも、結構長い付き合いだったなぁ…」
梓猫「にゃあ………」
唯「お別れするのは、辛いなぁ…」
梓猫「……。にゃあ〜…」
……………
80 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:46:24.01 ID:OFU8JrnuO
― 桜の木 ―
唯「えいっ。」ドゴォッ!!
バサバサッ!…
ヒラヒラ…‥ヒラヒラ…‥
梓猫(……っ!!)
梓猫(すごい…桜の花々が一瞬で………)
梓猫(…って、こんな事したらかなりマズイんじゃ??!)
梓猫「にゃあっ!!……」
唯「いいんだよ‥」
唯「私はもう、あずにゃんを助けた時点でルールを破ってるからね……」
81 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:47:12.47 ID:OFU8JrnuO
梓猫「…………」
唯「そんな顔しないで?」
唯「大丈夫だよ…、私にはとっても力強い味方がいるんだからっ♪」
梓猫「にゃ、にゃあ…?」
唯「神様なんて怖くないよっ」
梓猫「にゃあ〜…」
……………
82 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/21(土) 23:56:29.53 ID:OFU8JrnuO
ヒラヒラ…‥ヒラヒラ…‥
唯「綺麗だね……」
梓猫「にゃあっ………」
ヒラヒラ…‥ヒラヒラ…‥
唯「このまま…時間が止まってしまえばいいのに……」
梓猫「にゃあ〜………」
ヒラヒラ…‥ヒラヒラ…‥
唯「あずにゃん、ごめんね……」
唯「私はもうすぐ、行かなきゃ――………」
ヒラヒラ…… ヒラヒラ‥‥‥
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:03:06.91 ID:AHjyOSU+O
梓猫「にゃあ……っ、」
梓猫「にゃああ〜!!………っ にゃあああ〜っ………!!」
梓猫「にゃああ〜………‥」
唯「あずにゃん………」
唯「……。あのね、あずにゃんに、お願いがあるの…」
梓猫「にゃぁ……?」
唯「憂の事、なんだけど…」
梓猫「にゃあ………」
唯「憂はきっと、独りでは耐えられないと思うの…」
唯「だからあずにゃんに、憂の事を支えててもらいたいの」
唯「私が帰るまでの間… 憂の事、見ててくれないかな?」
梓猫「………、、にゃあ〜……」
84 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:04:17.56 ID:AHjyOSU+O
唯「あずにゃん……」ギュッ
梓猫「にゃあ〜………」
唯「私はちゃんと帰ってくるから……」
梓猫「にゃあ……」
唯「………ねぇ、しっかり掴まっててね?」
梓猫「にゃ?……」
………っ
………バサッ..
梓猫「……っ!(翼がっ…!?)」
唯「行っくよ〜?……」
タンッ!…
バサッ……バサッ………
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:05:06.57 ID:AHjyOSU+O
…………〜〜
梓猫(飛んでいる....)
梓猫(雲を… 突き抜けてゆくっ………!!)
――――………〜ッ
唯「そぉ〜れっ……!」
梓猫「………っ!!」
梓猫(これがっ……空の世界ッ………)
バサッ……バサッ……
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:06:22.88 ID:AHjyOSU+O
………
梓猫(青白く光る満月…)
梓猫(どこまでも透き通った彼方の空…)
梓猫(雲の海が泳いでいる…)
梓猫(静かで……ただ、風が強く鳴いている………)
バサッ……バサッ……
梓猫(星も、月も……)
梓猫(何も無いと……こんなにハッキリと輝いてるんだ…)
唯「…………」
唯「あずにゃん、私ね…」
唯「私は……半人前の天使なの…」
87 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:07:50.16 ID:AHjyOSU+O
梓猫「にゃあ?……」
唯「私は、一度帰らなくちゃいけないの……」
梓猫「………」
唯「ちゃんと、一人前になって帰ってくるから…」
梓猫「にゃあ………」
唯「しばらく、待っててね?……」
梓猫「にゃあ!………」
唯「ふふっ……」
唯「私、この世界に来れてよかった……」
唯「みんなに、出会えて……良かった!………」
……………
88 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:19:24.28 ID:Pcs3OgdpO
え?
終わり?
猿かな
支援
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:32:00.72 ID:WnQWLDAqO
支援!
91 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 00:38:46.85 ID:hkhcM7X3O
遅延
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:02:25.79 ID:Pcs3OgdpO
ほ
マダー?
94 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:15:12.58 ID:t3ZLKvlCO
これは支援
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:22:54.12 ID:lu58mGYGO
^p^てんすなのれす!
96 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:23:37.88 ID:AHjyOSU+O
憂「…………」
憂「お姉ちゃん………」
――ガチャッ..
唯「憂ぃ、ただいまー!」
梓猫「にゃあ!………」
憂「お姉ちゃん、おかえり〜…って、どうしたの??その猫…」
憂「…………えっ?」
憂「…………」
憂「…………嘘っ…」
憂「………、梓ちゃん…なの?」
梓猫「にゃあ……っ!」
唯「……、憂には分かるんだね……」
97 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:24:55.96 ID:AHjyOSU+O
唯「憂は、本当に凄いなぁ……」
唯「なんでも出来て、とっても優秀で……」
唯「こんな事にも、気付くなんて………」
唯「私、憂にはいつもビックリだよ?……」
憂「……違う。そんなんじゃないよ!………」
憂「だって……梓ちゃんは!」
憂「私の、一番の親友だからっ!……」ぽろぽろ
唯「憂ぃ…」
唯「…………」
唯「私ね、もうすぐ行かなくちゃいけないの……」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:26:11.23 ID:AHjyOSU+O
憂「………っ、ヤダ!」
憂「お姉ちゃん、行っちゃやだーっ!!」
唯「憂ぃ……」
唯「憂は、優秀だから…私が居なかったら、きっと…何でも出来るよ?…」
憂「…………っ」
憂「やめてよっ……!そんな言い方しないでよっ……!」
憂「私は、いつも言ってるでしょ…?」
憂「私は何もいらない…何も望まない…」
憂「ただ、お姉ちゃんが居てくれたらそれでいいって……!」
唯「憂ぃ………」
憂「初めて会った、あの時から――…!!」
99 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:26:56.93 ID:AHjyOSU+O
―『…以上が神様からの伝言です。』
―『あなたの望むものを叶えて差し上げろ、との事…。』
―『ねえ、何で君はそんなに恵まれるのに、泣いているの?』
―『そんなに才能に溢れているのに、どうしてそんなに悲しい顔をしているの…?』
――私は、何かがしたいわけじゃないよ……
―『…望むものを与えろ、との事。何か欲しいものはないの…?』
――だったら、天使さんが欲しいなっ!
―『ほえ……?』
――うんっ!!
―『――わ、私ぃ…?!』
100 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:27:49.07 ID:AHjyOSU+O
――ダメかなぁ…?
―『…む、無理だよぅ。』
――私はべつに何もいらないから、天使さんが欲しいな…。
―『で、でも私…この世界の事よく分からないし……』
――私が全部面倒見てあげるから!
――だから天使さん、私のお姉ちゃんになってください!!
―『う、う〜ん……』
―『わ、わかったよぅ……』
101 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:29:40.74 ID:AHjyOSU+O
――天使さんっ、天使さんっ!!
――これ作ったの、食べてみてっ!
―『わぁ〜、憂の作ってくれるご飯は美味しいなぁ〜』
――天使さんっ、天使さんっ! コレ一緒に食べようっ!
―『わっ!何これ、冷たくて美味しい〜!!』
――天使さんっ!天使さんっ!
――あのねっ、あのねっ!……
―『もぅ、憂ったら…』
―『私たち、姉妹になったんだから…これからはお姉ちゃんって呼んで…?』
――うんっ、お姉ちゃん…?
――お姉ちゃんっ……!お姉ちゃんっ……!
憂「お姉ちゃんっ…!」ぽろぽろ
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:30:56.57 ID:AHjyOSU+O
憂「お願い…………」
憂「何処にも行かないで………」
憂「お姉ちゃん……っ!!」ぽろぽろ
唯「……憂ぃ」
唯(こんなに何でも出来る子が…)
唯(こんなに才能に溢れた子が…)
唯(望んだものが…ただ、人の温もりだったなんて………)
唯「憂ぃ…っ!」ギュッ
唯「今日は一緒に眠ろう…?」
唯「朝まで……ぎゅってしてあげるからっ!」ぽろぽろ
梓猫「にゃあ……!」
唯「うん…、あずにゃんも一緒に、ね…?」
……
103 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:31:57.81 ID:AHjyOSU+O
………
唯「憂ぃ……」
唯「私、ちゃんと帰ってくるから…」
憂「お姉ちゃん……」
唯「あずにゃんと、一緒に待っててくれる…?」
憂「えっ………」
唯「一人じゃない………、二人で……帰りを待っててほしいの……」
憂「お姉ちゃん………」
唯「大丈夫、私は必ず帰って来るから――」
憂「うん………」
唯「帰って来たら、3人で暮らそうよ?…」
憂「うんっ………」
唯「約束、だからね?……」
………
104 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:32:01.62 ID:nsr87VcKO
支援
105 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:36:17.07 ID:WnQWLDAqO
目から汗が・・・
106 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:38:43.52 ID:AHjyOSU+O
書き溜めはここまでです
後はラストシーンだけなんですが、ちょっと時間を置かせてください
支援してくれた方々…すいません、ありがとうございます
107 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:39:42.00 ID:lu58mGYGO
どんくらい置くのかな
108 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 01:45:18.42 ID:+woyxc0hO
投下の間隔空けて書いてればよかったのに
支援
109 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:10:15.79 ID:bu8H2JJFO
把握した。ゆっくり書き溜めて仕上げてくれ
>>106が書き溜めるまで支援代わりにちょっと投下
澪「なんでですか!!夏休みにやっと…やっと一つになれたばかりなのに!!」
さわ子「ごめんなさい……今は仕事の方が大事なのよ」
澪「そんな…そんな言い分がありますか!」
ガチャン
さわ子「う゛」
バタン
澪「…う、嘘でしょ?こんなマグカップで…死ぬわけ…」
さわ子「」
澪「ど…どうしよう!」
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:14:06.86 ID:bu8H2JJFO
翌日
今泉「ウヘヘ…女子校ってなんか良いですよね」
古畑「何をしてんだ君はー早く状況説明しなさい」
今泉「いてっ、デコ叩かないでくださいよ
えー、被害者は山中さわ子、この女子校の教師です。死亡推定時刻は…」
向島「古畑さん!容疑者が捕まったらしいですよ!」
古畑「容疑者?」
唯「わ、私じゃないです」ガタガタ
警官「大人しくしないか!」
今泉「あら…制服に血がべったりとついてますね」
古畑「んー、とりあえず鑑識に回して。」
澪(フフ…上手く行った!)
111 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:14:58.89 ID:WnQWLDAqO
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:29:09.13 ID:bu8H2JJFO
今泉「ティーカップや受け皿の破片が散乱してますから、気をつけてください」
古畑「君に気をつけてなんて言われるなんて心外だよ」
今泉「うひゃ…ぐちゃぐちゃですね…よほど激しく争ったんでしょう」
古畑「んー、それはおかしいねぇ、被害者の後頭部に傷跡は一つだよ?
…こんなに派手に争ったんなら、相手に後頭部に一撃をくれるのは難しい…それより果物ナイフで刺した方が手っ取り早い早いんじゃないかなあ?」
今泉「なるほど…」
古畑「今泉君…軽音楽部の部員、ちょっと呼んできて貰えるかな?」
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:38:45.23 ID:bu8H2JJFO
律「…なんスか?犯人は唯なんじゃないんスか!?」
澪「り、律!」
紬「律ちゃん!」
梓「もう、やめてくださ…」グズッ
今泉「だ、だから嫌なんですよ!こういうの!」
古畑「すいませんー。お気持ちお察しします。実はですね、二、三お聞きしたい事がありまして−」
澪(大丈夫だ…証拠はない。絶対大丈夫…大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫大丈夫)ドクンドクンドクンドクンドクン
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:46:11.66 ID:56/WNJd50
邪魔くせえ
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:52:09.37 ID:tBSIqZrgO
ゴシュ
117 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 02:52:52.35 ID:bu8H2JJFO
古畑「大丈夫ですか?」
澪「は、はいっっ!?」
古畑「お顔、真っ青ですよ?具合がよろしくない様ですが?」
律「馬鹿。当たり前だろ!先生が死んじゃったんだから!平気なわけあるか!」
紬「律ちゃん!警察の方よ!口を!」
梓「そ、そうですよ!逮捕されちゃいますよ!」
古畑「いえいえ、私の配慮不足ですよ」
澪(…り、律、なんでお前が焦っているんだよ?)
118 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 03:04:52.22 ID:bu8H2JJFO
古畑「本題に入ります…えー、二、三聞きたい事というのは、簡潔にいいますとー貴女方の楽器を鑑識に回させて頂きたいんですー」
紬「楽器…ですか?」
古畑「はい。山中さわ子さんを殴打した凶器が未だに見つからないんですよ」
律「回りくどい言い方すんなよ…容疑者なんだろ、私達?好き勝手やってくれよ!」
古畑「いえいえそんなことはー」
澪(律は…もしかして気が付いてるんじゃないのか…犯人は唯じゃないってことに)
119 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 03:06:14.54 ID:WnQWLDAqO
実に興味深い
120 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 04:12:06.30 ID:S55/B+VGO
実にうんちっち
121 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 04:30:52.19 ID:nY13oFq/O
唯ちゃんは俺の天使
守護天使うんたん
123 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 05:13:42.02 ID:tBSIqZrgO
うんたん
124 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 05:27:24.08 ID:6vgImtd80
やっぱり唯ちゃんは天使やったんや!
125 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 06:16:15.76 ID:nY13oFq/O
ほしゅ
126 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 07:21:08.67 ID:tBSIqZrgO
あずにゃんモード
127 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 08:04:57.02 ID:+woyxc0hO
ゆいにゃんモード
128 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 09:30:45.51 ID:WnQWLDAqO
唯ちゃん
129 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 10:16:10.17 ID:lu58mGYGO
でもなんで唯と憂は顔似てるの
130 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 10:58:29.45 ID:QXeDGbkRO
松
うあ
132 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 11:55:51.72 ID:TGvyFaSQO
え
133 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 12:37:15.90 ID:lu58mGYGO
っ
134 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 12:42:00.70 ID:WnQWLDAqO
あ
135 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 12:47:46.47 ID:bu8H2JJFO
古畑「お亡くなりになった方の事を悪く言うのは偲びないのですがー、山中先生、交遊関係が非常に…派手だった様ですー」
紬「こ、交遊関係…ですか」
古畑「多数の女子生徒と関係を持っていたらしいですー」
澪(………なっ)
古畑「その中に、含まれるのがー平沢さん、秋山さん、中野さん、田井中さん、琴吹さん、貴女方なんですー」
澪(嘘…みんなも先生と!?)
136 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 12:48:34.95 ID:TTnckhrv0
百合ばっかwwwwwwwwwwwwww
137 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 12:49:34.41 ID:CcttEnND0
彼氏にふられて同性の生徒に手を出すとかどれだけ駄目人間なんだよw
138 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 13:41:38.77 ID:P9Nl7cIjO
ゆいあず
139 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:14:31.71 ID:WnQWLDAqO
ほし
140 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 14:56:23.12 ID:WnQWLDAqO
☆
141 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:10:52.28 ID:AHjyOSU+O
爆睡してた…
142 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:13:29.71 ID:AHjyOSU+O
― 発表会 …
律「よ〜し、行くぞ!みんなっ」
梓「はいっ……!」
澪「絶対に成功させようなっ…!」
紬「あれだけ練習したんだもの…ね、唯ちゃん?」
唯「うん、いっくよ〜!!」
――タンッ♪
――♪♪―――♪♪♪
――♪♪♪…
143 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:16:51.30 ID:AHjyOSU+O
……沢山の事があった...
……色んな事を知った...
――♪♪♪――♪♪
……音が混じり合う...
……みんなの音が重なり合う...
……様々な想い出が溢れてくる...
――♪♪♪―――♪♪
……私、この世界に来れて良かったよ...
……みんなに出会えて良かったよ...
……けいおん部に入れて、良かったよ...
唯「みんな……ありがとう………っ!!」
144 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:17:47.90 ID:AHjyOSU+O
………
律「みんなお疲れーっ」
澪「大成功だったなっ!」
唯「………」
和「あんたたち凄いじゃない、観客も騒いでたわよ!」
憂「………」
紬「そろそろ、か………」
さわ子「いやー、私も聞いててなんだか感動しちゃって……ってあれ?どうしたの??」
梓「………」
唯「……、私……」
唯「そろそろ行かなくちゃいけないの…」
145 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:18:45.51 ID:AHjyOSU+O
律「行くってドコにだ…?」
澪「何か寄る処でもあるのか…?」
唯「ううん……」
唯「私は、帰らなくちゃいけないの……」
さわ子「どういう事…?」
憂「お姉ちゃん!!」ガバッ
憂「必ず、帰ってきて…」
梓「……先輩…」
梓「私…、ずっと待ってますから…」
梓「ずっと、ずっと…待ってますから……!」ぽろぽろ
唯「憂……、あずにゃん………」
唯「みんな、ありがとぅ………!」
146 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:19:55.09 ID:AHjyOSU+O
和「……ッ! 唯…あんた、翼がっ?!」
律「……えっ、どういう事?」
澪「……唯、本当に行ってしまうのか……?」
紬「唯ちゃん……私はここで待ってるわ」
紬「みんなと一緒に、此処で唯ちゃんの帰りを待ってるからっ…」
唯「うん……!」
唯「みんな…私、けいおん部に入れて良かったよ!」
唯「また、一緒に演奏しようねっ!」
唯「バイバイっ……!」
憂「………っ」
憂「お姉ちゃんーーっっ…………!!!」
147 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:20:45.79 ID:AHjyOSU+O
梓「…………先輩…」
律「……行ってしまった……」
澪「唯って、天使だったのか……?」
憂「………うぅ…グスッ」
梓「………、憂…」
梓「一緒に、唯先輩の帰りを待ってよう…?」
梓「先輩は……必ず帰って来るから……」
紬「………憂ちゃん…」
紬「一緒に、けいおん部に入らない?」
律「おぅ、唯の残していったギー太もあるぜっ!」
澪「………みんなで唯のために一曲、作ろうか」
憂「紬さん、律さん、澪さん……」
憂「……はいっ……」
148 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:21:31.19 ID:AHjyOSU+O
梓「唯先輩………」
梓「ありがとう………」
梓「私、待ってますからね…………?」
梓「ずっと、ずっと……………」
おしまいっ!
149 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:23:12.50 ID:nsr87VcKO
乙
え?
151 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:25:44.22 ID:AHjyOSU+O
保守すまんかった
あと前回の事は本当にごめんなさい
これからはちゃんと時間ある時にスレ立てるようにします
ありがとうです
152 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:33:34.39 ID:KycY1A9GO
梓「私は、あの時…唯先輩が抱きしめてくれた、猫なんです……っ」
唯「ねーよ」
153 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 15:38:27.65 ID:Gt6olFfJ0
さわ子wwwwwwwwwww
紬は一人前の天使なんだよね。わかるよ
淡々とした雰囲気が独特だったと思う。乙
155 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 16:01:18.90 ID:o3Il3370O
乙保守
絵本みたいでよかったよ
二回読み返した作品はひさしぶりだ
乙
157 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 17:22:09.42 ID:YwmRCz02O
乙
158 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 17:29:14.67 ID:NCsopwcfO
おつつ
159 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 17:42:26.85 ID:o5tPzRmD0
乙華麗
160 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 18:04:55.67 ID:tBSIqZrgO
乙にゃん
161 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/22(日) 18:40:29.07 ID:5gm+pgnVO
乙
良かったよ
唯ちゃんは舞い降りた天使かわ唯乙
163 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙にゃん