唯「帰ってきた憂」

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241以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
梓はいつも通り朝7時前に自宅で目が覚めた。出勤のために、身づくろいをして、外にでた。
そこには、黒塗りの車が止まり、二人のいわき地検の検察事務官が乗っていた。
「梓、うかがいたいことがあるので」
そう、公安部長は言った。
「これは逮捕されるな」
そう、瞬間的に思った。
黒塗りの車に乗せられ、いわき地検に向かう途中、逮捕容疑を考えた。

思い当たるふしがなかった。
車の中は、重苦しい雰囲気だった。そして、公安部長が再度、口を開きました。
「梓、へた打ちましたな」
間もなくして、車はいわき地検に滑り込みました。