【ホモ注意】( ・∀・)結婚を前提に、のようです【嫌いな方は×】
1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
総合では本当にご迷惑をおかけしました
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:41:01.59 ID:hCm0PoCKO
ありがとうございます。
始めたいと思います。
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:42:38.51 ID:hCm0PoCKO
ああ、愛してるよ。
喧嘩が強くて短気な所。
後ろに無造作に上げたその髪型。
切れ長の目。綺麗な黒い瞳。
広い胸板に、がっしりとした脚。
低く良く通る声も、それを紡ぎ出す唇も。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:44:33.84 ID:hCm0PoCKO
みんなには『番長』って言われて恐れられているけど、
帰り道、空や道端の花を見ながら微笑んでいる君を僕は知っている。
君が気にしてる両目にある深い傷も、体中にある大小の傷も、僕にとっては、君を表すモノの一つ。
僕は、
僕は、下ろした所を見たことがないその髪の毛をくしゃりとかき混ぜたい。
よく誤解されるその瞳を、僕でいっぱいにしたい。
いつも首元までしっかりと着込んでいる学ラン以外の服を見てみたい。
無愛想で有名な君を、僕が話した事で笑わせたい。
そして最終的には君と結婚
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:45:09.18 ID:OAoNiGXCO
しえ
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:45:57.96 ID:hCm0PoCKO
グシャッ
( ФωФ)「なんだこれは」
( ・∀・)「……」
( ФωФ)「おい、聞いているのか」
(* ・∀・)「らっ…らぶれたー、です」
(;ФωФ)「恥じらうな気色悪い!」
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:46:20.44 ID:PsTSiVKP0
しえんぬ
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:46:59.61 ID:hCm0PoCKO
( ・∀・)結婚を前提に、のようです
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:48:54.89 ID:hCm0PoCKO
大変、まずいことになった。
今日はロマネスクにラブレターを渡そうとしたんだけど、
ロッカーに僕の全身全霊を込めた手紙を入れた瞬間に、何十という屈強な男達(ウホな意味合いではない)に囲まれた。
僕はなすすべもなくと言うかぶっちゃけ朝から
ロマネスクに会えるかもと言う下心に溢れた動機で捕まったわけ。
まぁ自業自得と言われたらそうなんだけど、とにかくまずい。
なにがまずいって?
だって、周りには何十ものロマネスクに付いてるコバンザメ。
そして僕はロマネスクにラブレターを書いた一市民。
いくつもの数の、僕に向けられる怖い視線。
結末は目に見えてるよね。うん。
でも僕はモララー。皆になぜか変人と呼ばれる男。
今日ここで、ロマネスクに…
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:50:35.71 ID:hCm0PoCKO
( ・∀・)「結婚を前提に、付き合ってくれないかい?」
あっさりと、そんな大事な事が言えた自分が信じられなくて、思わず手で口を抑える。
(;゚∀゚)「えっ…おま、マジで…」
コバンザメの一人、どうやら地位が高いらしい男が慌てている。
目の前の、僕の傷だらけの天使を見ながら。
(♯ ω)「おい…小僧……」
ぐぐっ、と力強く握られた拳。
下を向いて見えない表情。
僕はこれが彼なりの愛情表現なのかと思って、顔を赤く染めた。
(* ・∀・)「ロマネスク、もしかして、愛の鉄拳せいさ……」
(♯ФωФ)「ほざけーーーー!!!!!!!!!」
僕の言葉を怒声で遮り、ロマネスクは拳を繰り出した。
それはそのまま、ものすごい速さでこちらに向かってくる。
僕はなすすべも無く、ただ吹き飛ばされる事しか出来なかった。
人って、究極の怒りに達したら漫画みたいにオーラが出るんだなって思いました。
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:52:25.43 ID:hCm0PoCKO
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:53:06.33 ID:PsTSiVKP0
しぇんぬ
13 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:53:21.12 ID:hCm0PoCKO
(♯)∀-)「ふふっ…痛いなぁ…ロマネスク…」
<;`∀´>「なっ…こいつ、ロマネスクさんのパンチを受けたのに起き上がったニダ…!」
コバンザメが驚いて後ろに後ずさる。
僕は意外にしっかりと動いてくれる足で地面を踏みしめて行った。
僕は彼の愛を受け止めてあげられたんだ。
これできっと彼も認めてくれるんだ…。
僕の心は幸せに満ち溢れていた。
(;ФωФ)「な…なんだこやつは…っ」
僕は出来るだけ優しい顔で彼に近付いて行くと、彼はなぜか後ずさってしまった。
なんでだい? ロマネスク。
僕は君を愛したいだけなんだよ?
14 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:54:02.32 ID:OAoNiGXCO
キチガイ警報
15 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:54:23.79 ID:hCm0PoCKO
( ∀ )「うふ…うふふふふ……」
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 02:59:25.67 ID:hCm0PoCKO
非常にまずい事になった。
先ほど我輩の下駄箱にラブレターをいれた『男』がいると聞いて、我輩の仲間を呼び集め犯人をとっつかまえたのだが、
そいつが今、ヤバい。
何がヤバいかと言うと、殴ったら壊れた。
今も奴はうふふうふふと笑いながらこちらに一歩また一歩と近付いてきている。
我輩が後ずさっても、奴はその分距離を縮めるので意味がない。
17 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:00:07.88 ID:hCm0PoCKO
(;ФωФ)「ち、近付くな気持ち悪い!」
( ∀ )「気持ち悪い訳が無いじゃあないか…うふふ…。僕は愛を受け止めたんだよ…?」
ああ、奴との意志の疎通は今後一切無理だと考えよう。
と、我輩は閃いた。
奴は殴ったらおかしくなったのだから、もう一度殴れば元に戻るのではないか?
よく漫画にもある展開だ。可能性としては0では無いだろう。
( ФωФ)「そうと決まれば話は……」
18 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:01:08.73 ID:hCm0PoCKO
瞬間、前に奴が来ていた。
視界が奴の顔でいっぱいになる。
次に押し倒され、思わず受け身を取る。
( ФωФ)「な…へ? …んむっ!?」
唇に柔らかい感触。
我輩はある事実に気付き驚愕に目を見開く。
(; ω)(我輩は、男に、キスを…!?)
( ・∀・)「…ぷはっ」
数秒後唇はあっさりと離れるが、名残惜しいのかべろりと唇を舐められた。
嫌悪感にびくりと体が震える。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:01:10.89 ID:PsTSiVKP0
しぇん
20 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:02:05.13 ID:hCm0PoCKO
( ・∀・)「美味しかったよ? ロマネスク…ごちそうさまでした」
( ФωФ)「え…あ、貴様、今、我輩に、」
仲間の前で、しかも男に押し倒されて。
怒りを声にしようにも、何かが胸に詰まったかのように上手く声が出せない。
せめて殴ろうとするが、腰が抜けているのに気付き、軟弱な己の体が憎々しくなった。
( ´_ゝ`)アホクサ
(´<_` )ダナ
21 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:02:30.52 ID:OAoNiGXCO
俺だったらここで自殺を考える
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:03:27.13 ID:hCm0PoCKO
( ∀ )「じゃあ、また明日ね。バイバイ、ロマネスク」
(;ФωФ)「……っ!」
髪の毛をひっつかもうと手を伸ばすが、その手にキザったらしくキスをされた。
渾身の足払いもひらりとかわされ、奴はそのままにこやかに笑いながら教室から出て行った。
( ゚∀゚)「…」
<ヽ`∀´>「…」
( ´_ゝ`)オ、ブラクラゲット(´<_` )サスガダナ
( ФωФ)「…」
(;゚∀゚)「…ま、まぁ気にすんなよ! 犬に噛まれたと思って…」
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:04:27.73 ID:hCm0PoCKO
( ФωФ)「う…」
( ;ω;)「うおおん!!」
窓ガラスを蹴破り、そこから飛び出る。
我輩は今日も保健室で学校をサボる事を決意した。
ちゃんちゃん
24 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:04:36.26 ID:PsTSiVKP0
ロマネスク可愛いよ
25 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:05:14.37 ID:hCm0PoCKO
おまけ
( ´_ゝ`)「さて、俺らもお勉強を教えに行くか。弟者先生」
(´<_` )「そうだな、兄者先生」
ちゃんちゃん
26 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:07:48.75 ID:hCm0PoCKO
これで投下はおしまいです。
ですが修正点を幾つかこれから投下します。
しばしお付き合いを…。
27 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:10:50.50 ID:hCm0PoCKO
>>20の
兄者と弟者の台詞が全角文字。
( ・∀・)「美味しかったよ?ロマネスク…ごちそうさまでした」
( ФωФ)「え…あ、貴様、今、我輩に、」
仲間の前で、しかも男に押し倒されて。
怒りを声にしようにも、何かが胸に詰まったかのように上手く声が出せない。
せめて殴ろうとするが、腰が抜けているのに気付き、軟弱な己の体が憎々しくなった。
( ´_ゝ`)アホクサ
(´<_` )ダナ
こっちが正しいです。
28 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:12:22.23 ID:hCm0PoCKO
>>22のモララーの目がない。
( ・∀・)「じゃあ、また明日ね。バイバイ、ロマネスク」
(;ФωФ)「……っ!」
髪の毛をひっつかもうと手を伸ばすが、その手にキザったらしくキスをされた。
渾身の足払いもひらりとかわされ、奴はそのままにこやかに笑いながら教室から出て行った。
( ∀ )「…」
<ヽ`∀´>「…」
( ´_ゝ`)オ、ブラクラゲット(´<_` )サスガダナ
( ФωФ)「…」
(;゚∀゚)「…ま、まぁ気にすんなよ! 犬に噛まれたと思って…」
29 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:12:59.82 ID:OAoNiGXCO
細かい修正だなwww
とりあえず乙
しかしこの程度のホモ成分ならただのギャグ作品で突っ切れたぞwww
30 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:15:24.27 ID:hCm0PoCKO
>>28も間違えた…だと…?
( ・∀・)「じゃあ、また明日ね。バイバイ、ロマネスク」
(;ФωФ)「……っ!」
髪の毛をひっつかもうと手を伸ばすが、その手にキザったらしくキスをされた。
渾身の足払いもひらりとかわされ、奴はそのままにこやかに笑いながら教室から出て行った。
( ゚∀゚)「…」
<ヽ`∀´>「…」
( ´_ゝ`)オ、ブラクラゲット(´<_` )サスガダナ
( ФωФ)「…」
(;゚∀゚)「…ま、まぁ気にすんなよ! 犬に噛まれたと思って…」
これが正しいです。
31 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:17:17.26 ID:hCm0PoCKO
>>29 そうかな。ありがとう。
自分では結構チューベロリがあったから濃厚だと思っちゃったんだが…。
32 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:26:51.87 ID:hCm0PoCKO
33 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:35:41.52 ID:OAoNiGXCO
>>32 アドバイスというか……
俺はこのままでもいいと思う
ただ話が薄っぺらい感があった
もっといろいろなイベントを詰め込んでもよかったかな?
でも総合投下用だと30レスの制限があるから無理に詰め込もうとするとグチャグチャになりかねないんだよな……
おもしろかった
あらためて乙
34 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:43:24.40 ID:PsTSiVKP0
短かったけど面白かったよ、ここから何かあるのかとちょっと期待してしまったw
乙ー
35 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:53:12.88 ID:hCm0PoCKO
>>33 薄っぺらい、ですか…。
たしかに何度見てもそう感じるところはありました。
なんかめんどくさくなって切り上げたって言うか?
自分ではそういう感覚で作ってはいないんですけど…。
>>34 やっぱりそれは薄っぺらいということでしょうか。
もっと長いのも挑戦してみるかな…。
アドバイスありがとうございました。
これからショボンとドクオの話をひっそり投下。
誰も見てないかな?
いっきまっすよー\(^o^)/
36 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:54:11.47 ID:hCm0PoCKO
あくびが出ちゃいそうなほどに平和な午後。
いつものようにドックンの部屋に入り浸っている僕は、この前プレゼントした可愛らしい鳩時計の声に耳を傾けていた。
まぁ、可愛らしいって言ってもドックンには負けるけどね。
そう思いながらドックンに目を向けると、ドックンはいつにもましてやる気のない顔をしていた。
('A`)「暇だな」
え、
(´・ω・`)「へ?」
(;'A`)「なんだよその顔」
37 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:55:30.25 ID:hCm0PoCKO
愛しの彼にまんまとはめられちゃった件について
38 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:56:43.01 ID:hCm0PoCKO
ドックンが突然そんな事を言うなんて珍しいにも程があった。
あまりやる気の感じられないドックンから突然発された言葉。
それに反応しきれず、僕は一瞬真顔をさらした後、一気にテンションが上がる。
これはもしかしたら、で、で、デートとか出来るかもしれないぞ!?
僕はハロウィン以来しまわれていないカボチャに座るドックンに、にょろにょろとすり寄った。
(*´・ω・`)「どうしたの? 突然そんなこと言って」
('A`)「動きキモい。とりあえずそのしんなりした足の形を崩せ」
ドックンの厳しいツッコミに泣きそうになるけど、そこはぐっとこらえて、そそくさとあぐらをかく。
キラキラとした目でドックンを見つめると、ドックンは少し恥ずかしそうに目をそらした。
可愛いなぁ。もう!
(*´・ω・`)「それで、暇だって言ってたけどさ…」
せかせかとバックから雑誌を取り出して、付箋の貼ってあるページをドックンに見せる。
そこにはムード満点のデートスポットがたくさん載っていた。
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:56:54.40 ID:OAoNiGXCO
いいだろう
ならば支援だ
40 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 03:58:26.98 ID:hCm0PoCKO
ページ全体に施されたピカピカしたデザインは、何度見てもワクワクしてしまう。
チャンスはいつ巡ってくるか分からないから、あらかじめ用意していたのさ!僕って頭いいなぁ!
('A`)「ったくお前は…」
雑誌を取り出す時の素早さに少し引いていたけど気にしない。
ドックンは呆れたように頭をかいた。
やっぱり駄目かな?
ドックンはあんまりカップルが行くところに行きたがらないからね。
でも一抹の希望を込めて、僕は得意な上目遣いで見つめる。
その視線に反応したのか一瞬気味が悪いモノを見るかのように僕を見てきたが、
諦めたのかため息を再びつく。
('A`)「はいはい…分かってるよ。んで、どこに行くんだ?」
疲れ果てたようにぼそぼそと呟かれた彼の言葉に思わず目を見開く。
だって、いつもは一蹴されて泣く泣く雑誌をしまうのがオチだったんから。
でもこのチャンスを逃すなんてお馬鹿さんのやる事さ。
僕は前から目を付けていた場所に指を向けた。
(*´・ω・`)「ここ! すごく綺麗だから、有名なんだって!」
41 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:02:36.39 ID:hCm0PoCKO
('A`)(´・ω・`)「…………」
('A`)「…………」
(´・ω・`)「…………」
広場の中心にぽつねんと佇む緑生い茂る木の下、朗らかさなどかけらも感じない俺ら。
この木は二人の間に流れる空気を吸ってどんな感想を漏らすのだろうとぼんやり考え、
きっと横にいる男のように、それはもう見事な程に残念な顔をするのだろうなと一人結論を出した。
42 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:04:03.36 ID:OAoNiGXCO
しえ
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:04:37.03 ID:hCm0PoCKO
(´・ω・`)「雨、降っちゃった…」
しょんぼりとした顔を更にしょんぼりさせて、
もはや辛気くさささえもが混ざっている顔で、ショボンが呟いた。
いま俺らは、デートスポットとして有名な公園で
散歩中……なのだが、同時に雨宿りもしていた。
ざあざあと静かに音を響かせる水の集団に恨めしげな視線を送ってるショボン。
そう。デートに来た途端、俺らは見事に雨に降られたのだ。
有り得ないくらいの雨。せっかくのデートなのに雨。
44 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:05:58.36 ID:hCm0PoCKO
遠くで雷なんかもなりそうな勢いのそれに、
俺はともかくショボンがかなりヘコんでいる。
たまには行ってみたいなとか面と向かって言うのは恥ずかしくて、
深読みしすぎなヤツの性格を利用したバチでも当たったのだろうか。
俺は心の中でお天道様とやらをネチネチといびりながら
ショボンをちらりと見やり、相変わらず変わらないその顔に苦笑する。
なに笑ってるのさとむくれるショボン。だがその表情もため息と同時に暗くなる。
(´・ω・`)「…デート、したかったんだよ?
この日のために徹夜でてるてる坊主作ったのに…」
45 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:07:35.08 ID:hCm0PoCKO
迎えに行くとき、ちらりと見た部屋の中を思い出して、俺はぎょっとする。
天井から大量にぶら下がる白いふわふわしそうな物体。
(;'A`)(あれ、てるてる坊主だったのか…)
お前、俺と遊ぶだけの1日のためにそんな一生懸命…。小学生じゃないんだから…。
余りのバカさに呆れているというのに、なぜか自然と
浮かび上がってしまった笑みを必死で誤魔化し、ショボンの背を優しく叩く。
('A`)「んなこと言ってもしょうがねぇだろ? …帰ろうぜ」
(´・ω・`)「やだよぅ…帰りたくな……」
(´・ω・`)「えっ?」
46 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:07:47.32 ID:OAoNiGXCO
なにこのラブラブカップル
男同士なのにうらやましい
47 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:09:38.05 ID:hCm0PoCKO
小さな声で驚愕を伝えた俺の腕の中にいるこの男は、
きっといつもの間抜け顔をさらしているのだろう。
ショボンは、おずおずと俺の背に手を回した。
それはまるで子供のように優しい力で。
('A`)「まぁ、たまには、な」
そう一人呟いた後、ん、と上を向き目をつむる。
その意味を理解したショボンは動揺しているようだった。
(;´・ω・`)「え、えと、じゃあ…」
全く。いつもは積極的なくせにこんな時は戸惑いやがって。
このへたれが。
そもそも男だったら気を利かせて先にキスしてこいよ。
おれだって、嫌じゃあ…ないんだからな。
48 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:11:46.63 ID:hCm0PoCKO
( A )「……っ…!」
それは、突然やってきた。
口内を優しく撫でる柔らかい舌。頬に添えられる暖かい手のひら。
(* A )「んぁ…っ……ぅ」
あまりの気持ちよさに思わず漏れてしまう喘ぎは、俺自らの羞恥に火を付けた。
膝に力が入らなくなりがくがくと笑う。
ショボンの腰に絡めていた手を肩に移動させ、すがりついた。
ショボンはそれによりさらに興奮したのだろう。俺の口の中で、舌使いがより激しくなる。
ぞくり、と、首筋や腰にくるこの感覚は間違いなく快楽で。
なぜか恐ろしさが身を襲い、首をいやだとふる。
49 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:14:22.49 ID:OAoNiGXCO
これは……ガチホモだ……
いや、どっくんを女と考えれば萌え……萌え……
いや、無理だな 支援
50 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:14:35.51 ID:hCm0PoCKO
それに気付いてくれたショボンが、慌てて口を離して
くれなければ、この潤んだ瞳からは涙がこぼれ落ちていたはずだ。
(;´・ω・`)「どうしたの?」
(;'A`)「いや、なんでもねぇ…大丈夫だ……ってか」
ずるずるとしゃがみこみ、ショボンの足に頭を押し付ける。
恥ずかしすぎだろ…俺……
きっと明日には学校中にノロケ回る男に積極的にしてしまった自分を呪いながら、
なぜか満たされた気分でいる俺であった。
51 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:16:57.07 ID:hCm0PoCKO
(*´・ω・`)おしまい('A`;)
52 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:20:18.21 ID:OAoNiGXCO
乙。こんどはガチホモだったな……
一つ、気になったのは視点の切り替わりがちょっとわかりにくかったかな
突然ショボン視点からドクオ視点に変わったから最初は「え、なんでショボンの一人称変わったの?」って思った
53 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:21:49.35 ID:hCm0PoCKO
支援ありがとうございました。
まさかこの話にまで支援してくれる方がつくとは…。
そのおかげでみーライオンも現れませんでした。
これは奇跡です。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:24:08.39 ID:OAoNiGXCO
>>53 みーらいおんは一行目が同じレスを連投した時に出現
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:27:38.66 ID:hCm0PoCKO
>>52 ええ、とことん性へk趣味に走りました。
視点の切り替わり。まさかまさかのそこでしたか。
全く目に付きませんで…。
アドバイスありがとうございました。
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:28:34.74 ID:hCm0PoCKO
>>54 あ、そうなんですか。
知りませんでした。
57 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/14(土) 04:29:14.73 ID:OAoNiGXCO
うん、内容もいいし情景描写も伝わりやすい
期待してる
58 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
たかさんのせいで目覚めたおれが通りますよっと