( ´_ゝ`)そしておれは風になったようです

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1以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします
だいり
2以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:29:38.18 ID:oo113Pk1O
>>1
ありがとうございます


( ´_ゝ`)そしておれは風になったようです


まとめサイト様

7xまとめ様 
http://nanabatu.web.fc2.com/boon/tami_nee.html

とても感謝しております。



第8話目を投下します。

3以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:31:09.25 ID:oo113Pk1O

第8話 プラント(第2世界編4)


( ФωФ)「あー。」

 ( ФωФ)はベッドに座り、放送機のチャンネルを回した。
 天気の情報、街周辺の様子、映画、ミュージックビデオが
 画面に映っては別のチャンネルに切り替わった。
 一通り見るのを何度か繰り返した後、
 再度街周辺の様子を放送しているチャンネルにして、
 ( ФωФ)は冷蔵庫に飲み物を取りに行った。
 冷蔵庫は台所の壁際中央に置かれている。
 ( ФωФ)は同じく壁際にあるラックからコップを取って
 テーブルに置き、冷蔵庫を開けた。
 冷蔵庫の中には、炭酸入りの飲み物、果物のジュース、
 アルコール飲料、食料が入っている。
 ( ФωФ)はその中から果物のジュースと
 炭酸の飲み物を取り、冷蔵庫のドアを閉めた。
 果物ジュースの方を一旦テーブルに置いて炭酸飲料をコップの3分の1入れ、
 その後から果物のジュースを同じコップに注ぐ。
 ( ФωФ)はコップに出来た泡が静まってから、それを一口飲んだ。

( ФωФ)「不味すぎクソワロタww氏ねwwww」

 ( ФωФ)はその飲み物を持ってリビングに戻り、再びベッドに腰掛けた。
 倦怠感が来たので、( ФωФ)は深呼吸をしてそれを払った。
 深呼吸は溜息になって口から吐き出された。
 ディスプレイには街の様子が流れている。
 特に変わった所は無いようだ。
4以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:33:25.90 ID:oo113Pk1O
 ( ФωФ)はガーディアンのストーン警備に
 元傭兵として申し込み、ガーディアンになった。
 元傭兵としての経歴は、裏稼業で金を稼いでいる奴に頼んで
 データを改ざんしてもらい、そういった傭兵が存在していることにした。
 まあまあの経歴で登録されていたのと、( ФωФ)の演技が上手かったので、
 テストは対面しての質疑も含め問題なく通過した。
 ( ´_ゝ`)と組んで色々と悪さをした時は、
 若気の至りもあって一部の者には名が知られていたが、
 顔はあまり知られていなかったので、その点で引っ掛かることも無かった。
 しばらくテレビを見て、持ってきたジュースをもう一口飲んだ。
 不味い炭酸飲料が喉を刺激する。
 不味さと刺激のダブルアタックとは正にこのことだ。
 そして、横になった。

( ФωФ)「らーー。」

 なんとなくそう言った。
 観葉植物に水をやっていなかったので、
 鉢にジュースを入れようかとも思ったが、それは止めておいた。
 ( ФωФ)は次にコップを口に付けた時に残っていたジュースを飲み干した。
 観葉植物は、日の光が当たる窓際に置かれている。
 高さは、窓の高さより少し低い。
 幹は細く、葉々の密度もそれほど高くない。
 葉に触れると、しなやかな枝を振り、揺れが治まるまで時間が掛かる。
 葉は、模様がなく、細長い。
 特徴らしい特徴は無いが、その特徴の無さと、
 全体を含めた淡い色合いが落ち着かせてくれるようでもある。
 2年前の記憶が流れた。
 俺達は目標の建物に潜入する所だった。
5以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:35:43.67 ID:oo113Pk1O
( ´_ゝ`)「おい、中に入る前に、この壁に落書きしてこうぜ。」

( ФωФ)「ああ。それも面白そうだな。」

( ´_ゝ`)は鞄から太いマーカーペンを取り出した。

( ´_ゝ`)「そうだな。俺達の名前をここに記していこう。」

( ФωФ)「はっはっは。それはいい。」

 ( ´_ゝ`)は、( ФωФ)の名前の後に「ここに現る」と壁へ書いて、
 それで終わりにした。

( ФωФ)「ちょwwお前の名前も書けよwwwww」

( ´_ゝ`)「バカかwwwwそんなことしたらwwおれも捕まるだろwwwwwwww」


( ФωФ)「あいつもこっちに来たようだし、久しぶりに挟み将棋でもやるか。」
6以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:37:40.94 ID:oo113Pk1O
( ´_ゝ`)「ヘタクソがッ!」

U ´ω`U「なかなか精神力の強い方だ。」

( ´_ゝ`)「ふざけるのもいい加減にしろ。なぜクーに呪いを掛けた。」

U ´ω`U「先程も申し上げたはずなのだが。クーは2人もいらないのです。」

( ´_ゝ`)「それはお前が決めることじゃない。
      一応聞いてやろう。なぜ2人いらない。」

U ´ω`U「同じようなものが2つあれば、それらは重複している。
    同じものは1つしか存在してはならないのです。」

( ´_ゝ`)「はぐらかしているようにしか思えないな。
      なぜ1つしか存在してはならないんだ。」

U ´ω`U「同じものは存在し得ないのです。全く同じ物など。
    しかし、同じなんです。全てがです。何から何まで。
    それがどういうことかお分かりになるでしょうか。
    摂理に歪みが生じているということなのです。
    それは取り除かなければいけない。
    放って置いたらどうなるかわかりません。
    なにせ、クーが存在したことすら私には予想外だったのですから。」

( ´_ゝ`)「放って置いたらどうなるか分からない?
      何を言ってんだ犬の分際で。
      犬の分際でじゃなかった。神の分際で。」
7以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:39:54.59 ID:oo113Pk1O
U ´ω`U「この世界にはストーンという物があるのをご存知でしょう。」

( ´_ゝ`)「ああ。」

U ´ω`U「あれは、そういった摂理の歪みによって生まれた物です。
    無限にエネルギーを発するなんておかしいと思いませんか?」

( ´_ゝ`)「ああ。」

U ´ω`U「もしかしたら有限なのかもしれませんが。」

( ´_ゝ`)「それで、クーが2人存在したからって、どうだっていうんだ。」

U ´ω`U「先程申し上げました。私にも分かりません。」

( ´_ゝ`)「何も起きない。何も起こってない。」

U ´ω`U「果たしてそうでしょうか。同じ物が・」

( ´_ゝ`)「クーは物じゃない。もちろんおれ達もだ。」

U ´ω`U「あなた方のことを言っているのではありません。例え、です。
    同じ物が存在していること自体が問題なのではありません。
    結果として同じ物が存在するに至っていることが問題なのです。
    偶然、2人のクーが同じになっているのです。
    偶然と言うと、私の考えとは異なるので言い換えましょう。
    摂理の歪みとして、必然に2人のクーが全く同じものになっている。
    別の境遇にいて、別の行動をし、別の物の影響を受けているのに、です。」
8以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:42:04.41 ID:oo113Pk1O
( ´_ゝ`)「それはつまり、呪いはもう1人のクーにも
      掛かるということではないのか。」

U ´ω`U「その通りです。」

( ´_ゝ`)「呪いだが、どうしたら解けるんだ。」

U ´ω`U「呪いを掛けた者のエネルギーによってその呪いは継続します。
    その力を遮ることが出来れば、呪いは解けます。
    少々喋り過ぎてしまったでしょうか。」

( ´_ゝ`)「そんなことは知っている。」

U ´ω`U「そうでしたか。」

( ´_ゝ`)「とりあえず、貴様は殺す。」
9以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:44:20.05 ID:oo113Pk1O
( ゚∋゚)「・・・」

从゚×ナ从「・・・」

( "ゞ)「微量なエネルギーでのタブーによる治療とは、
    その者の根幹を入れ替えるということだ。」

(´<_` )「まずは、エネルギープラントと外部との通信を断つ。」

川 ゚ -゚)「私は寝てることにするわ。果報は寝て待てってね。
    せいぜいがんばれや。」
10以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:46:26.96 ID:oo113Pk1O
 -ガーディアンの研究所-

ξ゚听)ξ「どう?」

(´・_ゝ・`)「後は、テストを行い、性能を測る段階に移ります。
       ストーンとの連携を想定してのテストは、通常テストの後に行う予定です。」

( <几>)「・・・」

 研究所の一室では、新型ガーディアンの開発が行われていた。
 開発されていたのは、多量生産型の物ではなく、
 単体戦闘行動用の特殊型だった。
 それは、その人形を構成する物質がそれほど採れないことと、
 その物質でなければ稼動に耐えられないからだ。
 また、エネルギーを多く使用することもその理由だった。
 この世界でエネルギーが不足するということはないが、
 一度に大量のエネルギーが生み出される訳ではないので、
 配給は一定の量になる。
 その為、稼動に耐えられる物質を大量に生成できたとしても、
 特殊型を複数同時に動かすことは難しい。
 ストーンを占有できれば、その問題はずっと解決の方向に
 進むのだろうが、現実的ではない。
11以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:47:46.31 ID:LOUUw9kTO
久しぶり支援
12以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:48:44.48 ID:oo113Pk1O
 しかし、エネルギータンクは、ストーンとの連携ユニットと
 交換できるようになっていて、ストーンを直接装着することで
 性能をフルに発揮できるように作られていた。
 こういった構造になっていたのは、研究者の追及心から来る部分が大きかった。
 詳細にこの人形を評価すれば、エネルギー貯蔵量と動力装置や駆動部などから、
 それが最適な選択によって作られたものではなく、
 また、制御装置が不可解な構造になっていることも分かるのだろうが、
 そこまで調査するような管理体制など置かれていなかった。
 特殊型ガーディアンのこのような構造における弊害は、
 同じエネルギーで動作するものを作った場合、
 それに比べると性能が劣ることだ。
 しかし、現行タイプのものよりもずっと性能は良い。
 このタイミングでこういった物が作られたのは、
 ストーンを奪おうとする者がいるといったことを研究者が耳にしており、
 もしかしたらそれらに紛れてストーンを
 手にすることが出来るかもしれないと考えてのことだった。
 理論上では完成しており、今回実動に移ることになった。

ξ゚听)ξ「そう。」

 ξ゚听)ξは確認すると、研究室を出て
 自動飲み物機のある所に行き、飲み物を飲んだ。
13以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:51:08.53 ID:oo113Pk1O
 演習場に着き、ガーディアン達はそれぞれの車から降りた。
 演習場に来た車は3台だった。
 ξ゚听)ξと研究チームは乗用車で、( <几>)は
 輸送車の荷台に固定されて演習場に来ていた。
 もう1台は移動用の簡易な造りのワゴンで、そこから何人か降りた。

ξ゚听)ξ「わざわざこんな所に演習場を作ること無いのに。」

 ξ゚听)ξはここの事を考える度にそう思った。

 輸送車から降りた者と、ワゴンから降りた者達が、輸送車のコンテナ付近に集まり、
 ドアが開ききるのを待っていた。

 ドアが開くと、コンテナ付近に集まっていた達は、短い階段をコンテナの縁に掛け、
 それを上ってコンテナに入った。
 そして、( <几>)を固定していた拘束ベルトの止め具外しに取り掛かった。
 ξ゚听)ξはその段階から( <几>)の動きをチェックする。

 全ての拘束ベルトが外されると、エネルギータンクのスイッチが入れられた。

 ( <几>)は立ち上がり、誘導されてコンテナから降りて来る。

(´・_ゝ・`)「ここまで異常は無いようですね。」

ξ゚听)ξ「そのようね。」

 ( <几>)の性能テストは順調に進んだ。
14以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:53:17.23 ID:oo113Pk1O
 -ストーン奪取3か所同時潜入作戦 決行当日 第3エネルギープラント-

(´<_` )「このエネルギープラントと外部との通信を絶つぞ。」

( "ゞ)「ああ。頼むぜ。」

(´<_` )「ぬうんッ!」

 (´<_` )が持っている棒を地面に突き立てると、
 大きな壁が、棒を突いた所の前方にすごい勢いで出て来た。
 その壁が地面から出てきたことによって、外部との通信線は切断された。
 (´<_` )が棒でその壁を突き、エネルギープラントを囲っている塀に追突させると、
 塀の壁が当たった所は衝撃で崩れ、塀に穴が開く。

(´<_` )「それじゃ、行こうか。」
15以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:55:15.96 ID:oo113Pk1O
 -第4エネルギープラント-

( ゚∋゚)「よし着いたぜ。」

从゚×ナ从「ああ。」

 ( ゚∋゚)達が目の前にしていたエネルギープラントは、
 他のエネルギープラントと同じように高い塀に囲まれており、
 入り口には入所チェッカーがいた。
 行動計画では、中に入り、通信ルームに行って外部との通信を遮断、
 次に、エネルギーを蓄えておく施設の調査をすることになっていた。

从゚×ナ从「さ、行こか。」

( ゚∋゚)「ちょっと待ってくれ。どうやって行くんだ?」

从゚×ナ从「ジャンプして跳び越えるに決まってるやない。」

( ゚∋゚)「これを跳び越える・・・」

从゚×ナ从「冗談やがな。こんなの、跳び越えられるわけないやろ。
    途中で足をついて二段ジャンプで行くねん。」

( ゚∋゚)「いや、それもなんだそれ。おれはどうしたらいいんだよ。」
16以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:57:14.49 ID:oo113Pk1O
从゚×ナ从「知らへんよ。」

( ゚∋゚)「知らへんてなんだよ。」

从゚×ナ从「知らへんてなんだよって、知らへんいうことやろ。」

( ゚∋゚)「知らへんやあらへん!わてもおんぶかなんかして連れてってぇな!」

从゚×ナ从「甘えんぼさんやな!」

从゚×ナ从は( ゚∋゚)を肩に担いだ。

从゚×ナ从「しっかりつかまっとらんと、どうなっても知らんで!」

( ゚∋゚)「おおきに!」

从゚×ナ从「3段ジャンプになるけど、ほな、行くで。」

( ゚∋゚)「たのんますー!」

从゚×ナ从は壁の経由点に狙いを定め、ジャンプした。

( ゚∋゚)「Gがすごい!」

 从゚×ナ从のジャンプ力は大したもので、
 最初に壁に足をつけた所は地上20m位の所だった。
17以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:59:06.36 ID:oo113Pk1O
 -第5エネルギープラント-

 ( ФωФ)はエネルギープラント内に潜入しており、中の様子を探っていた。
 廊下を歩いていると、作業員とすれ違った。

(゜3゜)「おはようございます。」

( ФωФ)「おはようございます。」

(゜3゜)「あなた、見ない顔ですけど、誰ですか?」

( ФωФ)「この度、ここに赴任してきたんです。どうぞよろしく。」

(゜3゜)「あ、ああ。どうぞよろしく。」

 そのまま作業員は倒れた。
 その際に、( ФωФ)は作業員が倒れる方向に
 手をやって作業員を抱えた。
 ( ФωФ)は抱えた作業員を連れて行き、
 その作業員が着ていたものに着替えた。


 -第3エネルギープラント-

 (´<_` )達はガーディアンを葬りながら建物内を探っていたが、
 どうやら第3エネルギープラントにストーンは無いという結論になった。

( "ゞ)「お前の兄貴と一緒に来た奴等が心配だ。
    第4エネルギープラントに急ごう。」
18以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:01:11.24 ID:oo113Pk1O
 -第4エネルギープラント-

( ゚∋゚)達はコントロールルームの入り口付近に来ていた。

( ゚∋゚)「この中には多分作業員がいる。
    あいつらの調べによると、この時間帯は2人いるようだな。」

 交代の時間まであと少し。交代の者が来たら、
 中に入るためのカードを奪って中に入ることになっている。
 それまで近くで人が来るのを待つことになった。
 しばらくして、向こうから足音が聞こえてきた。
 2人は気配を消して近くに来るのを待ち、
 (´<_` )に渡された四角の物体を使って
 近づいてきた作業員を眠らせた。
 作業員が首から提げていたカードをストラップごと取って
 入り口のセンサーに通した。
 ドアが開く。開いたまでは良かったのだが、
 予想よりもドアが大きく開き、
 ドアの脇から中の様子を伺ってから
 中に入ろうとしたのが駄案になって、
 2人は、中にいたこちらを向いて立っている1人と目が合った。
19以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:03:21.26 ID:oo113Pk1O
(゜3゜)「・・・」

( ゚∋゚)「・・・」

 从゚×ナ从は隙を突いて四角の物体を投げて
 その1人を眠らせた。
 四角の物体が床に着いて音が鳴った為、
 もう1人が眠らされた1人の方を向く。
 ( ゚∋゚)はすかさず1人の方に向かって行って頭突きをした。
 頭突きでダメージを受け、ひるんでいる所に
 从゚×ナ从が四角の物体を拾ってもう1人を眠らせた。

( ゚∋゚)「危なかったな。」

从゚×ナ从「せやな。
    ま、なんとかコントロールルームのとこまで潜入成功やな。」
20以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:05:24.74 ID:oo113Pk1O
 後から眠らされた方の作業員がいる所には、複雑そうな、
 沢山のツマミがついたエネルギー抽出機操作用信号入力装置が
 テーブルに付いていた。
 それに対する画面にはグラフや図形が映されている。

( ゚∋゚)「これはもしかしてストーンから出た
    エネルギーの監視装置なんじゃないか?」

从゚×ナ从「せやな。」

( ゚∋゚)「外部との通信を遮断するのは・・」

从゚×ナ从「おそらくあっちのあれや。」

 ( ゚∋゚)はあれの方に行ってあらかじめ聞いていたやり方で
 外部との通信を遮断した。
 エネルギーの監視装置のモニターには、
 ストーンからのエネルギー吸入状況が映し出されている。

( ゚∋゚)「まさかここにあったとはな。」
21以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:07:26.47 ID:oo113Pk1O
 -第5エネルギープラント-

( ФωФ)「静かだ。おかしい。」

 電気の消されたその作業場には、
 ( ФωФ)以外に1人何者かが立っていた。
 そいつは、薄暗い中、( ФωФ)の方に近づいてきた。
 途中で、薄暗い中だったがそいつの顔が確認できた。

( ´_ゝ`)「久しぶりだな。」

( ФωФ)「久しぶりだ。」

( ´_ゝ`)「ストーンはここにはないようだ。」

( ФωФ)「それは残念だな。」

( ´_ゝ`)「手合わせ願おう。」

( ФωФ)「そうくると思っていたぞ。」

( ´_ゝ`)は持っていた棒を繰り出した。
22以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:09:17.05 ID:oo113Pk1O
ゴウン

( ФωФ)「ぬぅ!」

( ´_ゝ`)「ぐっ!」

 二人の棒が交差する。
 ( ´_ゝ`)は棒から片手を離してその手で( ФωФ)を殴りつけた。

( ФωФ)「が!」

 そこへ( ´_ゝ`)は棒で殴りかかったが、
 ( ФωФ)は( ´_ゝ`)が振りかぶって開いた胸元に一撃を加えた。
 ( ´_ゝ`)は衝撃で吹き飛ばされ、何かのタンクに当たって、
 それから壁に当たり、床に着いた。
23以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:11:12.70 ID:oo113Pk1O
( ´_ゝ`)「ぐぐ。」

( ФωФ)「はぁ、戦いの勘が大分鈍っているようじゃないか。」

( ´_ゝ`)「ああ。そんなことは分かっているさ。
      だが、おれが確かめたかったのは、
      お前の腕が落ちてないか、ってことだ。」

( ФωФ)「心配には及ばない。」

( ´_ゝ`)「おもしろいものを見せてやろうと思ってね。」

( ФωФ)「おもしろいもの?」

( ´_ゝ`)「今からおれ自身にタブーをかける。
      お前なら大丈夫だろう。
      少し遊んだら他のエネルギープラントに誘導してくれ。」

( ФωФ)「なに!?」

( ´_ゝ`)「ぐぅ、ぬぬぬぬぬぬぬ!!!!!!!!!!」

( ∂ ...>δ)「ああああああああああーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
24以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:13:11.06 ID:oo113Pk1O
 ( ФωФ)は( ∂ ...>δ)を巻いて車に乗り込んだ。

( ФωФ)「なんてことをするんだ。」

 ( ФωФ)はエンジンを掛けると、後ろで爆発音がした。
 振り返ると、( ∂ ...>δ)が壁を破壊して出て来て、
 こちらを探している。
 ( ФωФ)は車を走らせた。
 ( ∂ ...>δ)は( ФωФ)の車を追いかけてきた。
25以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:15:04.56 ID:oo113Pk1O
 -第4エネルギープラント-

( ゚∋゚)「これがストーンか。」

 グジャグジャに配線された導線が付いた円柱状の機械が
 部屋中央の上下から出ており、ストーンはそれに挟まれていた。
 薄い紫色で、角ばっており、( ゚∋゚)達の方から見ると、
 側面は長方形で構成されているようで、何かの結晶のような形をしていた。
 両端が機械に押さえられているため見えないが、
 おそらく側面の端は、先端の一点に向かってそれぞれが同じ角度で折れ曲がり、
 折れ曲がった先の面は三角形になっていて、それぞれの頂点と接している。

从゚×ナ从「そやな。何かの結晶みたいやけど、
    まさしくストーンいう形してるわ。」

( ゚∋゚)「これが無限のエネルギーを発している。」

从゚×ナ从「そや。無限の」

( ゚∋゚)「・・・」

从゚×ナ从「どないしてん。」

( ゚∋゚)「sldkfじょあしdさldkfじゃいおs」

从゚×ナ从「・・・」

从゚×ナ从は( ゚∋゚)の肩を掴んで( ゚∋゚)を揺らした。

( ゚∋゚)「今、意識が・・・」
26以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:17:21.02 ID:oo113Pk1O
从゚×ナ从「これは早いとこ任務を遂行した方がええかもしれへん。」

( ゚∋゚)「しかし、どうやってストーンを取り出すんだ?
    機械に挟まれてるぞ。」

从゚×ナ从「せやな。このままやと取り出せへんようや。
    なにかこれを取り出せるようなんがあるはずや。
    上の機械が上昇するような。これは希望的憶測やけど。」

( ゚∋゚)「コントロールルームで操作するんじゃないか?」

从゚×ナ从「せや。その通りや思うで。」

( ゚∋゚)「じゃあ、さっきの意識が遠のいたのもあるし、
    おれが行って来た方がよさそうだな。行ってくる。」

从゚×ナ从「ほな、待ってるで。」
27以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:19:34.87 ID:oo113Pk1O
 ( ゚∋゚)はストーンのある機械室から出た。
 しばらくすると、機械室の出入り口の扉が再び開いた。

从゚×ナ从「え、もう戻ってきたん?えらい早かったな。」

 从゚×ナ从が扉の方を見ると、入ってきたのは( ゚∋゚)ではなく、
 女と、人造のロボットだった。

从゚×ナ从「しまった!」

ξ゚听)ξ「待って。あなたの敵じゃないわ。
     そうは言っても、ガーディアンの研究員なんですけどね。」

( <几>)「・・・」

从゚×ナ从「ガーディアンの研究員・・・」

ξ゚听)ξ「そう。ストーンエネルギーの応用技術やなんかを研究してるわ。
     私達がここに現れたのはストーンを
     手に入れる為なんだけど、取引しない?」

 突然( <几>)が動き出し、猛スピードでストーンめがけて走り出した。
28以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:22:03.28 ID:oo113Pk1O
ξ゚听)ξ「え!?」

 そのまま从゚×ナ从の脇を通過し、
 ストーンを押さえている機械に上り、破壊し始めた。

从゚×ナ从「どういうことやねん?」

ξ゚听)ξ「分からないわ!でも、どうして?」

从゚×ナ从「分からない言われても・・・」

ξ゚听)ξ「おそらくストーンを奪おうとしてるんだわ。
     でも、そんなふうに命令をインプットした憶えはない・・・」

 警報装置がなった。外部との通信は遮断している筈だった。
 しかし、その警報は、ガバメントに伝わり、
 ガーディアンの部隊が向かうことになった。
 从゚×ナ从は任務の遂行を急ぐことにした。

从゚×ナ从「悪いけど、あんたの連れ、どうなっても知らへんで。」
29以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:23:28.01 ID:ZilYrcnsO
おひさしえん
30以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:24:10.75 ID:oo113Pk1O
 从゚×ナ从は機械を破壊している( <几>)に向かって行き、跳び蹴りをした。
 ( <几>)は、掴んでいた導線を引きちぎって宙に放り出され、床に落ちた。
 从゚×ナ从も着地する。

( <几>)「・・・」

 ( <几>)は从゚×ナ从を敵ターゲットとして認識したようで、
 从゚×ナ从の方に向かって走っていった。
 尋常ではないスピードに、从゚×ナ从は虚を突かれて避けることができず、
 とっさに防御の姿勢をとった。
 タックルだった。
 防御はしていたが、从゚×ナ从に当たった( <几>)は、
 そのまま从゚×ナ从を壁際まで押して行き、从゚×ナ从は壁に当てられ、
 壁と( <几>)に挟まれる格好になった。
 ( <几>)は止まると、一瞬、体を離して拳を繰り出して来た。
 从゚×ナ从は体が離れた瞬間に、( <几>)から離れようと横に移動したので、
 ( <几>)が拳を繰り出して来たことに反応せずとも打撃を避けることができた。
 爆発力のある動きで繰り出された打撃は、
 並みのそれではなく、異様なモーションで繰り出され、
 コンクリート材の壁に斜めのヒビを入れた。
31以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:26:37.00 ID:oo113Pk1O
从゚×ナ从「当たったらただでは済まへんかったで・・・」

 ( <几>)は从゚×ナ从の方を向き、攻撃の体勢に入ったが、
 从゚×ナ从が攻撃を仕掛けてこないことを判断し、
 すぐにストーンのある方に走って行った。

从゚×ナ从「な・・・?」

 ( <几>)は機械の前に着くと、ストーンのエネルギー吸入装置によじ登り、
 さっきの続きの破壊行動をし始めた。
 予測外の行動に出られた从゚×ナ从にξ゚听)ξが助言をする。

ξ゚听)ξ「戦闘モードでの活動は20分よ!
     ここに来るまでエネルギーはほとんど使っていないから
     活動できるのはほぼその時間分と思っていいわ!
     それまでストーンを守り切るか、
     背中の右側にあるエネルギーポッドを取り外して!
     取り出し方はやってみればたぶん分かるわ!」

从゚×ナ从「人任せ!説明乙!」
32以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:29:06.39 ID:oo113Pk1O
 ストーンを手に入れることがξ゚听)ξの目的だったが、
 想定していなかった事態に、このまま( <几>)にストーンを
 取り付けることは危険だと思い、ξ゚听)ξは事態の収拾が先決と考えた。
 このまま( <几>)がストーンを手に入れたとして、
 次にどのような行動に出るのかを今の状況を踏まえて予見することも困難だ。
 そして、ストーンを手に入れて自分の手を離れた
 ( <几>)を考えると恐ろしさを感じた。

从゚×ナ从は( <几>)の背中のエネルギーポッドを確認した。

从゚×ナ从「あのカバーが付いてるとこやな。」

ξ゚听)ξ「そうよ!」

 从゚×ナ从は機械によじ登った( <几>)の方に駆けて行き、
 ( <几>)の所にジャンプし、( <几>)の背面左上辺りに
 膝で打撃を与えてから機械のパイプを掴んだ。
 動きを封じる為に、打撃を与えた膝で( <几>)を押さえつけておいた。
 从゚×ナ从は( <几>)の背中のカバーを剥ぎ取り、
 エネルギータンク部を確認した。
33以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:31:51.77 ID:oo113Pk1O
从゚×ナ从「これやな。」

 从゚×ナ从はエネルギータンクを取り外そうとしたが、取れない。
 破壊してしまっても止むを得ないと力を込めると、
 ( <几>)は从゚×ナ从が掴んでいたパイプに拳で打撃を与えて破壊した。
 2人は体勢を崩し、そのまま床に転がり落ちた。

从゚×ナ从「・・・」

 ( <几>)の蹴りが飛んでくる。从゚×ナ从がそれをかわす。
 ( <几>)は外れた蹴りの勢いを乗せて横に回転し別の脚で蹴りを放った。
 二撃目の脚の伸びの速さは、先に壁にヒビを入れた打撃と同等だったが、
 从゚×ナ从は( <几>)の一連の動きから再度蹴りが来ると予測していたため
 跳んでかわし、( <几>)の顔面に跳び蹴りを当てた。
 ( <几>)は从゚×ナ从に向かって跳んできた形になっていた為、
 宙で回転して从゚×ナ从の後ろに跳ねた格好になった。
 从゚×ナ从は後ろに行った( <几>)を確認する。

从゚×ナ从「これ位じゃまだまだやな・・・」

 ( <几>)は立ち上がって、ストーンのエネルギー抽出装置を挟んで
 从゚×ナ从の向かいに移動し、ストーンの方に跳んで再びストーンを取り外す作業に入った。
34以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:34:03.48 ID:oo113Pk1O
从゚×ナ从「こっちから見えへんからって、ばれへんわけないやろ。」

 从゚×ナ从がエネルギータンクを取りあぐねいていたことで、
 もしかしてと思い( <几>)の後ろに回ったξ゚听)ξは、エネルギータンクが
 ストーンを装着するための物になっているのを確認した。
 中には、ストーンの代わりに、一時的なエネルギー供給器が入っていた。

ξ゚听)ξ「どうして・・・」





第8話 プラント(第2世界編4) おわり
35以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 01:35:44.70 ID:oo113Pk1O
本日の投下はこれで終了です。
前回から間が空いてしまいました。
次回の投下はおそらく1ヶ月後かそれ以降です。

支援ありがとうございました。
36以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします

いつまでも待ってるぜ