1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
代理店
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:15:34.46 ID:PBrn21LSO
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:16:48.92 ID:PBrn21LSO
「ターゲットの名前は津出 麗子。僕達が通う高校の二年八組の生徒だお。時間は今日から三日以内、条件は……喜びの中で死なせる事」
この言葉を聞いてから俺は自分の思考回路を極限まで展開し、徹夜で殺す方法を考えた。
という訳でもなく、俺は電話を切った後も普段と変わらない時間をダラダラと過ごしていた。
('A`)「まぁ標的と接触してみない事には何も分からんだろう」
我ながら緊張感の無い言葉だ。
こうしていると、自分はベルゼブブなんかとは別次元のところで、平穏な学校生活を送っているような錯覚に陥ってしまう。
('A`)「うーん行くべきか、行かぬべきか」
俺が何を悩んでいるかは、今俺がいる場所を見ればすぐ分かるだろう。
二年八組の教室前。
そう、俺は今告白する相手を呼び出す前の健全な男子高校生のようにある二択の選択に悩まされている。
津出 麗子を呼び出すべきか
おとなしく回れ右をして自分の教室に戻るか
本来は自分の命が危機に晒されているのだから迷うような事があるか、と思うだろう。
だが、俺はこんな状況に陥っても自分のこれからの学校生活の安定を考えてしまうのだ。
4 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:20:04.02 ID:PBrn21LSO
この状況で考える学校生活の安定とは何か。
そんなものは言うまでもないだろう。
普段は教室の隅に飾ってある花瓶よりも存在感が無い俺が、昼休みに違うクラスの女子生徒を呼び出したとなればその情報はたちまち学年中に広がるだろう。
俺は出来るだけ目立たないように生きていたいんだ。
だから魔王の力を持ったいじめられっ子を助けるような事もしなければ、友人(仮)と過剰な馴れ合いをすることもない。
保身? 卑怯者?
知ったことかそんなもん。
だがしかし……
('A`)「行くしかねぇよなぁ…」
そうと決まれば早いもんだ。
俺は一回だけ大きな深呼吸をして、教室の扉を開けた。
時間が昼休みなだけあって、他クラスの俺が教室に入ってもそこまで物珍しそうな視線を当てられる事は無かった。
こんな事で悩んでいたのが馬鹿みたいだ。
俺は一番近くの席に座っていた金髪ロールの女子生徒に話し掛けた。
('A`)「あの…津出さん、津出 麗子さんはいるかな?」
金髪ロールの女子生徒は俺の言葉を聞くなり首を傾げた。
ほう、良く見るとかなりの美少女じゃないか。
ξ゚听)ξ「アタシだけど…何か用事?」
おぅふ。若干心の準備が足りなかったみたいだ。
5 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:23:19.55 ID:PBrn21LSO
('A`)「えぇっと…ちょっと此所じゃ話しにくい事なんだ。一緒に来て貰えるかな?」
しまった。
俺は直ぐさま今の発言を撤回したくなった。
これじゃあ本当に俺が今から告白するみたいじゃないか。
見ると周りにいた数人の生徒が奇異の目でこっちを見ている。
ξ゚听)ξ「……良いわよ」
お前も全て分かってます的な顔すんじゃねぇ。
それからの道のりははっきり言って苦痛でしかなかった。
ランク付けするなら間違いなく特Aランクの美少女と存在感皆無な俺が肩を並べて歩いている。
それだけで他のヤツからは先程教室で浴びた奇異の視線を浴びる事になるのだ。
途中で内藤にすれ違った時のアイツの表情ときたら…
( ^ω^)「…………ww」
あんなに愉快そうにニヤけた面の内藤は見た事が無い。
今思い出しただけでも殺意が沸くね。
ξ゚听)ξ「で…話は何なの?」
だからその分かってるとでも言いたげな顔は止めろ。
さっき浴びた苦痛の視線を思い出してしまうだろうが。
6 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:27:05.40 ID:PBrn21LSO
('A`)「多分君が思ってるような事じゃないよ」
前もって言っておこう、さすがの俺もこれ以上は耐えられそうにない。
('A`)「要件は……」
一呼吸おいて
('A`)「内藤ホライゾンについてだ」
俺の発言を聞いて何を思ったのか、津出 麗子は悲しそうに目を伏せた。
('A`)「…………」
ξ゚听)ξ「…………」
何か喋ってくれよ。
言い忘れていたがここは校舎の屋上だ。
そんな場所で男女二人が無言で見つめ合っている、なんてシチュエーションに長い時間耐えきれるほど俺の神経は図太くないんだよ。
('A`)「アイツの事で何か後ろめたい事情でもあるのかな? えーと…津出さん」
ξ゚听)ξ「ツンで良いわ。皆にもそう呼ばれてるし」
女に免疫があるわけじゃないから初対面の女の子を渾名で呼ぶのは気恥ずかしいものがあるんだがな。まぁいいさ。
ξ゚听)ξ「話が逸れちゃったわね。彼に関しては中学が一緒だったからよく知ってるわ。後ろめたい事情も……無いことも無いわ」
ほう、そいつは面白い話が聞けそうだ。
俺は性格が悪いんでね。その後ろめたい事情を先に聞かして貰うよ。
7 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:31:04.22 ID:PBrn21LSO
('A`)「そうか…悪いんだけどその後ろめたい事情を聞かして貰っても良いかな?」
ξ゚听)ξ「悪いけど…あまり人には言いたくないの」
そういうわけにはいかないぜツンさん。
そんな面白そうな話をちらつかせておいて今さら言いませんはねーよ。
('A`)「そこを何とか…」
ξ゚听)ξ「ごめんなさい」
断固拒否か。
まぁ良い…この短いやり取りの中でお前について分かった事がある。
('A`)「内藤の為なんだ…」
ξ゚听)ξ「…っ!!」
ビンゴ。
内藤ホライゾンという単語を出しただけであそこまでバツの悪そうな顔をして…それに後ろめたい事情があると来た。
そりゃ大層な罪悪感がアイツに対してあるんだろうよ。
内藤の為。こんな薄っぺらな言葉で動揺してるのが何よりの証拠だ。
ξ゚听)ξ「そっちの事情を教えてくれる…? えぇ…と」
('A`)「鬱田、鬱田 毒男だ。好きなように呼んだら良いよ」
ξ゚听)ξ「ドクオくん…そっちの事情も聞きたいの。アタシから内藤の事を聞いてくるような事情を」
8 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:33:40.25 ID:fuLAymsbO
支援
9 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:39:06.49 ID:PBrn21LSO
すみません急用が入ってしまいました
いつ用事が終わるか分からないのでまた日を改めてスレを立て直そうと思います
見てくれていた方と代理を受けてくれた方申し訳ありません
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:40:31.05 ID:BQugehHt0
蠅の王と似ても似つかない素人ラノベ小説か…
11 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:49:29.01 ID:fuLAymsbO
乙〜
12 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:53:46.40 ID:oDIi9oID0
え?二次創作なのかこれ?
それともタイトル被ってるだけ?
たかがブーン系小説に高尚なものを求めてる人って…^^;