1 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
絶賛代理中
2 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 10:03:47.67 ID:BUFo11WLP
3 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 10:05:29.39 ID:UB+T32DhO
朝っぱらからきた
4 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:06:44.73 ID:9PVxPCVOO
5 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:12:48.14 ID:9PVxPCVOO
踊れ 踊れ
我らの崇拝者が為に
讃え 讃え
我らの栄光を願って
歌え 歌え
冒涜と讚美の唄を
(・∀ ・)TRAVELERSのようです
第3話 鼠の祈り
ひれ伏せ、我らが神の足下に
6 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:18:54.99 ID:9PVxPCVOO
ガヤガヤと喧騒する酒屋の中、3人は屈強な男達の中で、ひたすら身を隠すようにして飲み物を啜る。
アルコールと料理と汗臭さの入り雑じった臭いに、またんきは眉間に皺を寄せる。
(・∀ ・;)「兄者ー…。もっとまともな宿屋は無かったのかよおー」
( ´_ゝ`)「仕方ないだろ。ここが一番安いんだから」
そう相槌を打ち、兄者はフォークでベーコンをつつく。
チェッ、とまたんきは1人舌打ちをつき、素早く兄者のベーコンを奪い、口の中に放り込んだ。
7 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:27:13.65 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)「またんき…それ俺の食いかけ…」
(・〜 ・)「良いじゃん、味に支障はないし」
( ´_ゝ`)「そっちか」
lw´*‐ _‐ノv「ライスうめぇ」
もむもむとライスをスプーンで掬い、凄いスピードで平らげていくシュー。
と、一瞬だけ手を止め、またんきの方へと視線を移した。
lw´‐ _‐ノv「知ってるかい?またんき」
(・∀ ・)「何が?」
lw´‐ _‐ノv「人の口の中って、案外バイ菌とか多いんだよ」
_, ,_
(・∀ ・)「? だからなんだよ」
lw´‐ _‐ノv「ぶっちゃけね、口の中って、肛門より汚いんだよ」
(; _ゝ )「おぼろっしゃあああああ!!」
そ(・∀ ・;)「何で兄者が吐くの!?」
8 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:35:11.04 ID:9PVxPCVOO
突然体を九の字に曲げて机に突っ伏す兄者。
屈強な方々の視線に耐えられなかったのか、すぐに体を起こしたが。
(;´_ゝ`)「シュー…食事中にそういう話は止めなさい」
lw´‐ _‐ノv「すまんこー」
皿の上のライスは、跡形もなく無くなっていた。
この小さな体の何処に、あれだけのライスが詰めこまれたのだろうか。
というか何故そもそも彼女はライスしか食べないのかとまたんきが思案していた時、カウンター席で怒鳴り声が響き渡った。
9 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:43:00.75 ID:9PVxPCVOO
(#,,゚Д゚)「やんのかゴルァ!」
_
(#゚∀゚)「上等だコノヤロォ!」
見れば、一際屈強なガタイのいい男と、テンガロンハットを被った青年が、互いに胸ぐらを掴んで罵り合っている。
いかにも険悪なムードだ。
(・∀ ・)「いいぞーやれやれー!」
( ´_ゝ`)「コラ、またんき!」
野次馬達に便乗し、テーブルから身を乗り出して煽るまたんき。
兄者はまたんきを止めようとした所で、隣の存在が消えている事に気づいた。
10 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 10:47:08.35 ID:RFop4pOXO
来てたぁぁ!!
支援支援!!
11 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 10:52:31.95 ID:9PVxPCVOO
(#,,゚Д゚)「何だいお嬢ちゃん、喧嘩の仲裁のつもりなら引っ込んでな」
lw´‐ _‐ノv「……」
(;´_ゝ`)「シュー!?」
兄者が慌てて引き戻そうとするが、野次馬達が邪魔でシューの元に近寄れない。
_
(#゚∀゚)「何のつもりか知らねえが、邪魔するってんなら容赦は…」
もう1人の男が声を荒げようと息を吸い込んだ時、男のテンガロンハットが吹っ飛んだ。
_
(;゚∀゚)「………へ?」
酒屋の中が、一瞬にして静寂に包まれる。
男は、錆びた機械のように首を後ろに回す。
男の後ろに当たる壁には、ダーツの矢がザックリと貫通した、テンガロンハットが揺れていた。
12 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 11:01:26.52 ID:9PVxPCVOO
ざわざわと囁きが走る。
男は硬直したまま、脂汗をダラダラと流す。
それはもう1人の男も同様で、表情こそ変わらぬものの、紅潮していた頬の血の気が失せていた。
明らかなる、殺意。
通常のダーツの2倍以上もの大きさを誇るそれは、鈍い銀色を放ちながら、光を反射させる。
「チッ、外しちゃったっぽ」
ヒソヒソという囁き声の中で、イラついたような甲高い少女の声が、一際高く響いた。
ハッとして振り向いた皆の視線は、席の奥に座っている兄者達…。
では無く、その更に後ろに座っている三人組に注がれた。
13 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 11:15:45.50 ID:9PVxPCVOO
(;;;;;;;;;)「これ、食事中にダーツなんて投げるんじゃありません」
(;;;;;;;;;)「だって、喧嘩なんかされたら折角のメシが不味くなるっぽ」
(;;;;;;)「駄目なんです!女の子がメシなんて男言葉使っちゃ駄目なんです!」
見れば、三人共マントを着込み、フードを目深く被り、なに食わぬ顔(?)で食事を取っている。
沈黙と男達の視線をものともせずに、少女(と思われる)は肉にかぶりついた。
反対側に座っている男と少年は、そんな少女に「汚い」だの「テーブルマナー云々」と説教をかます。
完全に、三人以外の全員が空気と化していた。
14 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 11:22:57.83 ID:9PVxPCVOO
_
(;゚∀゚)「お、オイ…」
(;;;;;;;;;)「あ?」
テンガロンハットを吹っ飛ばされた男が、恐る恐る話しかける。
少女の威嚇するような低い声に一瞬躊躇するものの、男は再度話しかける。
_
(;゚∀゚)「お、お前…。人の喧嘩に水差して、タダで済むと思ってんのか?」
喧嘩腰ではあるが、その声は震えている。怯えているのだ、眼前の少女に。
少女もそれを悟ったのか、男を見上げ、見下したようにハン、と鼻で笑った。
_
(;゚∀゚)「お、オイ…」
(;;;;;;;;;)「あ?」
テンガロンハットを吹っ飛ばされた男が、恐る恐る話しかける。
少女の威嚇するような低い声に一瞬躊躇するものの、男は再度話しかける。
_
(;゚∀゚)「お、お前…。人の喧嘩に水差して、タダで済むと思ってんのか?」
喧嘩腰ではあるが、その声は震えている。怯えているのだ、眼前の少女に。
少女もそれを悟ったのか、男を見上げ、そして見下したようにハン、と鼻で笑った。
16 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 11:26:08.38 ID:8Iovd3W6O
支援
17 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 11:35:02.95 ID:9PVxPCVOO
(;;;;;;;;;)「何?アタイ達のメシ代でも払ってくれんのかっぽ?」
_
(#゚∀゚)「なっ!」
ビキリ、と男のこめかみに青筋が浮かび上がった。
_
(#゚Д゚)「ほざけ、クソガキがァア!」
憤怒した男の右ストレートが、少女に降りかかる。
だが、まるで曲芸師のようにヒラリと爆転して避けた少女は、壁を蹴ってジャンプし、男に猛烈な蹴りを食らわせた。
_
(ii Д )「ガハッ…!」
モロに顔に食らい、男は鼻と口から血を出して倒れる。
カランカラン、と男の折れた歯が床に転がり、それは後から着地した少女によって粉々に粉砕されてしまう。
少女の圧倒的勝利だった。
18 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 11:45:21.04 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・;)「(強えー!)」
( ´_ゝ`)「(つうか俺等空気)」
やんややんやの喝采を受ける少女を一瞥し、またんきと兄者はヒソヒソと囁き合う。
何気なく辺りを見回していた三人組の1人の長身の男は、あるものを視界に捉えた。
(;;;;;;;;;)「…おや、これは懐かしい」
思わず驚きと懐かしみの声が漏れると同時に、男はツカツカと大股で歩みよる。
(・∀ ・)「あれ?アイツこっちに来てね?」
( ´_ゝ`)「な訳無いだろ、飲み物のおかわりにでも…」
だが、予想に反して、男はピタリ、と兄者の目の前で立ち止まった。
19 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 11:50:27.54 ID:1K+nHPQwO
し
20 :
(;;;;;;;;;):2009/11/11(水) 11:52:00.36 ID:9PVxPCVOO
(;;;;;;;;;)「お久しぶりですね、兄者」
( ´_ゝ`)「へ?」
若干嬉しそうな声に、兄者は記憶をほじくりかえす。
うんうん唸る兄者に、呆れながらもやはり嬉しそうに、男は言った。
(;;;;;;;;;)「…ま、貴方が私の事を忘れかけていたのは分かってました」
( ´_ゝ`)「……あ」
フードに手をかけ、バサリと払われたその下は。
( <●><●>)「かれこれ10年ぶりですね、兄者さん」
( ´_ゝ`)「……ベルベット、か」
懐かしい、旧友の顔だった。
21 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:04:15.37 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)「本当に久しぶりだなあベルベット、暫く見ない内にまた老けたか?」
(#<●><●>)「老け顔の貴方に言われたくないですよ。
それにしても貴方、10年と半年と24日、どこをほっつき歩いてたんですか!10年と半年と24日ですよ!?信じられません!
しかも連絡も一切無し!気が狂ってます!
大体ですね、貴方は昔っからズボラで無鉄砲で考え無しで、思い立ったらすぐ行動!
そのせいで何度私が尻拭いしたことk」
(;´_ゝ`)「OKベルベット、時に落ち着け!」
喧嘩騒ぎが収まってきた頃、兄者とベルベットと名乗る男は、カウンターに席を移して二人で話し込んでいた。
話ぶりや説教からして、兄者の母親気質はベルベット譲りなんだろうな、と遠巻きに見ていたまたんきは思った。
22 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 12:06:33.89 ID:Kgvb5231O
支援しに来ました
23 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 12:08:20.90 ID:RBSc2lyQO
お、支援
24 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:15:44.46 ID:9PVxPCVOO
lw´‐ _‐ノv「またんき?」
つい兄者達の方へ視線が行ってしまったまたんきは、シューの呼び掛けで、先程の騒ぎの原因である少女へと視線を戻した。
(・∀ ・)「ごめんごめん、えーと…ちんぽっぽさん、だっけ?」
(*‘ω‘ *)「そうだっぽ。で、こっちが」
( ><)「は、初めましてなんです!
兄のビロードっていうんです!宜しくなんです!」
(・∀ ・)「おー、ヨロシクー」
少女、もといちんぽっぽと、その兄ビロードと握手する。
それにしても、あの好戦的な性格と運動能力とはかけ離れて、ちんぽっぽとはなんとも可愛らしい名前だな、とも思った。
25 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:25:49.41 ID:9PVxPCVOO
(*‘ω‘ *)「アタイ達の名前はな、ベルベットが付けたんだ」
(・∀ ・)「へ?」
lw´‐ _‐ノv「心の声、ばっちり口に出てたぞ」
さいですか。
(*‘ω‘ *)「アタイ達は捨て子だったんだっぽ。
ボロッちい施設で奴隷みたいに働かされて…。
はっきり言って、地獄だったっぽ」
( ><)「で、6、7年くらい前に、ベルベットさんが僕らを゙買っだんです!」
(・∀ ・;)「か、買った!?」
立ち上がったせいで、大きな音を立ててイスが転がる。
再び気まずい空気が流れ、またんきは静かに座り直した。
26 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:33:41.69 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・;)「か、買ったって…どういう意味だよ」
(*‘ω‘ *)「まんまだっぽ。
袋にぎっしり詰まった金を渡して、あくまでも゙奴隷゙として買われたんだっぽ」
あっけらかん、とちんぽっぽは言ってのけるが、またんきからすれば正気を疑うような行為だ。
人間を売買するだなんて、狭い町で生きてきたまたんきには、到底想像出来ない事だった。
(*‘ω‘ *)「ま、この世界は弱肉強食だっぽ。
腕力であれ権力であれ何であれ、゙力゙を持ってない奴は、力を持った奴にいいように扱われたって仕方ないんだっぽ。
弱きは強きに従え。逆らえば゙死゙あるのみ、だっぽ」
27 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:44:10.68 ID:9PVxPCVOO
またんきは押し黙った。
彼女のマントから見え隠れした、体についた様々な傷跡とあいまって、絶望にも似た認めたくない現実味が押し寄せた。
( ><)「で、でも!
ベルベットさんは、僕らを助ける為にはこうするしかなかったんです!
現に、僕らは酷い事なんか一度もされてませんし、こうして服も着させて貰って、ご飯も食べさせて貰って、家族同然のように扱ってくれるんです!
決して、悪い人ではないんです!」
再び気まずいふいんき(ryをなんとか打開しようと、ビロードがフォローに回った。
またんきだって、ベルベットが悪人であるとは微塵にも思っていない。
だが、人の道を外したその行為が、未だに受け入れられずにいただけなのだ。
28 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:48:33.92 ID:9PVxPCVOO
因みに、カウンター席では、真っ昼間にも関わらず4本目のウイスキーに手を出しているベルベットが居た。
29 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 12:57:58.57 ID:9PVxPCVOO
( ><)「そ、そういえば!
またんき君は、どうして兄者さんと旅を?」
(・∀ ・)「ん、ああ…人探しだよ」
( ><)「人探しですか!
一体誰を?」
(‐∀ ‐)「…兄貴だよ」
またんきの答えに、ビロードは「へえー」、と相槌をうつ。
ここで、またんきの記憶は数日前へと遡っていく。
…………………………………………………………………………………………………………………
30 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 13:03:31.11 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)『ごめんな、またんき。巻き込んでしまって』
( ∀ )『……いいよ、別に。
まさか俺も、あんなバケモノがうじゃうじゃ住んでるとは思わなかったし』
ノックスタウンから命からがら逃げ出し、隣の小さな村へと避難したまたんき達。
鎖で縛られていた以外は体に傷はなかったものの、精神的ショックがキツかった。
( ∀ )『…"アイツ"は、死んだの?』
アイツ。兄者に瓜二つで、人とは思えない空気を醸し出していた、゙左者゙と呼ばれていた男。
またんきの問いかけに、兄者は首を横に振ると、ただ無表情で言った。
31 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 13:11:11.96 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)『残念だが、゙アレ゙に死という概念はない。
アレは人の手によって創られた、いわば記憶と意思を分け合った使い捨ての人形のようなものだ』
( ∀ )『…でも、アイツには血が流れていたじゃないか。
人形に、血なんて入ってる筈が…』
( ´_ゝ`)『…言っただろう、゙人の手゙によって創られたと』
またんきは一瞬何の事だか分からなかった。
だが、理解した瞬間、またも胸焼けと吐き気がこみあげてくるのが分かった。
32 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 13:21:54.95 ID:9PVxPCVOO
( дiii)『う"っ…お"ぇえ………』
何も食べていないせいで、胃液だけが大量に吐き出される。
食道がジリジリと焼け、生理的な涙が溢れでた。
( ´_ゝ`)『……またんき、゙アレ゙を創ったのは誰だと思う?』
( дiii)『……知るかよ、そんな…ッゲホッ…!』
( ´_ゝ`)『…俺の、弟だよ』
( д )『!』
真っ青になったまたんきは、兄者の言葉に耳を傾ける。
俯いているので、彼の表情は分からない。
33 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 13:34:33.36 ID:9PVxPCVOO
『弟には、昔恋した女性が居た。
白いワンピースが良く似合う、綺麗な女性だった。
けれども、女性には既に恋人が居た。
弟は悔しかったろう。憎かったろう。恨めしかったろう。羨ましかったろう。
一番身近にいる男が、一番自分に近い男が、自分が恋している女性を独占しているのだから。
だが、女性はある日突然、原因不明の難病でこの世を去った。まだ、20にも満たない年で、あっけなく逝ってしまった。
弟は二度と女性に会えない事を嘆き、女性を奪った病気を憎み、そしてそのベクトルは女性の恋人へと向かれた。
憎悪と悲しみは徐々に弟の心を支配し、やがて弟は女性を生き返らせる為、゙触れてはいけないモノ゙の力を借りる代わりに、バケモノへと成り果てた。
…゙左者゙は、そんな弟の実験体の成れの果てなのさ』
『弟には、昔恋した女性が居た。
白いワンピースが良く似合う、綺麗な女性だった。
けれども、女性には既に恋人が居た。
弟は悔しかったろう。憎かったろう。恨めしかったろう。羨ましかったろう。
一番身近にいる男が、一番自分に近い男が、自分が恋している女性を独占しているのだから。
だが、女性はある日突然、原因不明の難病でこの世を去った。まだ、20にも満たない年で、あっけなく逝ってしまった。
弟は二度と女性に会えない事を嘆き、女性を奪った病気を憎み、そしてそのベクトルは女性の恋人であった男へと向かれた。
憎悪と悲しみは徐々に弟の心を支配し、無口になり、知らず知らずの内に狂人へと変貌した。
やがて弟は女性を生き返らせる為、゙触れてはいけないモノ゙の力を借りる代わりに、バケモノへと成り下がった。
…゙左者゙は、そんな弟の実験体の成れの果てなのさ』
静かに、『弟』を語る兄者。
話を聞いて、何も言い出せなくて、またんきはただ黙っているしかなかった。
35 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 13:51:23.86 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)『…俺は、弟を殺さなきゃならん。
弟を、止めなきゃならん。兄として、絶対に』
( ‐ )『………』
( ´_ゝ`)『野放しにしていては、何時、大変な事が起こるか。
下手をすれば、全人類が犠牲になってしまうんだ』
( ´_ゝ`)『だから、俺は弟を追う。追って、殺す』
( д )『…兄貴も、ころすのか?』
初めて会った時、聞いた質問。
( ´_ゝ`)『…弟と手を組んでいるというのなら、迷わず殺す。
そうでないのなら、殺さない』
兄者は、今度は真っ正面からまたんきに答えた。
36 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 14:01:28.96 ID:9PVxPCVOO
( д )『……兄者、兄貴は、兄者の弟と一緒にいるのか?』
( ´_ゝ`)『…可能性は、高いな』
拳を握りしめ、またんきは立ち上がる。
痩せてガリガリになった足で、必死に地面を踏みしめる。
( д )『………兄者』
(・д ・)『俺も、連れてってくれ』
一陣の渇いた風が吹く。
荒れた地を撫で、砂を飛ばし、またんきの頬に触れてくる。
( ´_ゝ`)『……また、あんな目に遭うかもしれないぞ?』
思い出す、あの悪夢。
37 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 14:10:01.48 ID:9PVxPCVOO
すみません、一時間ほど休憩します。
保守しとこ
39 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 15:00:53.23 ID:5SNpiLPyO
しゅーほしゅー
40 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 15:13:00.57 ID:9PVxPCVOO
戻りました!
再投下しますよっと
41 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 15:17:04.15 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)『それでなくとも、外は化け物がうようよ居る。
山賊に遭うかもしれん。旅の途中で力尽きるやもしれん。
命の保証は無いんだ』
確かに、兄者の言う通りかもしれない。
旅のリスクは、非常に高い。
でも、それでも。
(・д ・)『…真実が、知りたいんだ。
例え、全人類を滅ぼすような奴の仲間だったとしても、俺のたった1人の゙家族゙なんだ。
だから、会って話がしたいんだ』
( ´_ゝ`)『………』
(・∀ ・)『なぁに大丈夫、俺はドブネズミよか丈夫なんだ!
そう簡単にくたばったりなんかしねえよ、なっ!』
( ´_ゝ`)『…それなら構わんが。
お前、それ死亡フラグだぞ』
(・∀ ・)『mjskwwwこれは不覚www』
lw´‐ _‐ノv『なになにー?なんか楽しそうだねー』
42 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 15:26:27.33 ID:9PVxPCVOO
…………………………………………………………………………………………………………………
「……んき、またんき……」
(;´_ゝ`)「またんき!」
そ(・∀ ・;)「うぉわっ!?」
随分記憶に嵌まっていたせいか、またんきは兄者の顔が超ドアップになるまで全く気づかなかった。
(;´_ゝ`)「ボーッとしてないで手伝ってくれ!」
ヽ(*<○><●>)ノ「お〜るぇ〜はジャイア〜ン〜ヒック」
lw´‐ _‐ノv「こいつを見てくれ。どう思う?」
(・∀ ・)><)‘ω‘ *)「すごく……酔っ払いです……」
(;´_ゝ`)「誰かコイツを止めてくれ――ッ!!」
43 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 15:34:19.14 ID:RBSc2lyQO
支援
44 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 15:43:34.11 ID:9PVxPCVOO
(メメ´_ゝ`)「全く、酷い目に合った」
lw´‐ _‐ノv「酔っぱらい舐めんなし」
(・∀ ・)「スッゴい暴れっぷりだったよなー」
あの後、酔っぱらったベルベットは変な歌を歌いながらそこら中の物を手当たり次第破壊し、止めようとした兄者をボコボコに殴り倒した。
ちんぽっぽが手刀で気絶させる事によってやっと事態は収まり、ベルベット達が泊まる宿まで運び終えた所だった。
(メ#´_ゝ`)「アイツ、いつか治療費請求してやっからな畜生!」
(・∀ ・)「あはははははははははは!」
(#´_ゝ`)「笑うなッ!」
(・∀ ・)「キャー!ボーリョクはんたーい!」
≡(#´_ゝ`) ≡(・∀ ・)
45 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 15:51:52.72 ID:9PVxPCVOO
Ω
(;д ;。)「酷ぇや酷ぇや、本気で殴るなんて」
( ´_ゝ`)「逃げるから罪が重くなるんだよ」
時間はもうすっかり夜、酒屋の上に位置する宿屋は、昼以上に増してやかましい。
タンコブを優しく撫でつつ不満を漏らすまたんきに、兄者はピシャリと言いはなった。
lw´‐ _‐ノv「あ、ネズミだ」
(・∀ ・)「お?」
ベッドの下を覗くと、成る程小さなハツカネズミがチョロチョロ動き回っている。
( ´_ゝ`)「触るなよ、病気が伝染るから」
lw´‐ _‐ノv「はいはい」
46 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 15:59:20.67 ID:9PVxPCVOO
半逆立ち状態から元の体制に戻り、またんきとシューはほぼ同時にベッドに潜りこむ。
またんきが旅に同行するようになってから、またんきはシューと、兄者は1人で寝ることになっていた。
( ´_ゝ`)「うーん……シューの肌が恋しい」
(・∀ ・)9m「通報しますた」
( ´_ゝ`)「嘘ですごめんなさい」
就寝前のこんなやり取りも、もう日常になっていた。
(‐∀ ・)「ん……?」
何やら下が騒がしい。
シューと兄者を極力起こさぬ様、またんきは窓を開けて下を覗きこむ。
47 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 16:14:58.62 ID:9PVxPCVOO
(*‘ω‘ *)「誰か!誰かいねーのかっぽー!?」
(;><)「誰かー!」
(;<●><●>)「居たら返事をして下さーい!」
暗闇で顔はよく見えないが、声で分かる。
(・∀ ・;)「ビロード、ちんぽっぽ!それに、ベルベットさん!」
(;<●><●>)そ「私ついで扱い!?」
ブンブンと手を振ってくるビロードに、またんきは手を振り返す。
( ‐_ゝ-)「んー?どうした、またんき?」
lw´‐ _‐ノv「おしっこでも漏らしたのかい?」
そ(・∀ ・;)「違ぇーよ!」
48 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 16:22:51.65 ID:9PVxPCVOO
またんきの声で目が覚めたのか、寝ぼけ眼のシューと兄者が話しかける。
(・∀ ・)「いやさ、ビロード達が来てるもんだから…」
( ‐_ゝ-)「んー?」
ヒョイ、と下を見下ろす兄者。シューもそれにならう。
( ´_ゝ`)「おーベルベット、もう体調は大丈夫なのかー?」
(;<●><●>)「大声を出すのは止めて下さい、頭に響きます!」
そう言いながらウッと唸るベルベット。
まだ完全に回復、という訳ではなさそうである。
49 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 16:41:02.67 ID:9PVxPCVOO
兄者は眠い目を擦りつつ、立て掛けてあった村雨を腰に差し、窓からスタンと飛び降りる。
( ´_ゝ`)「で、こんな夜更けに何のよu」
lw´‐ _‐ノv「と―――!」(・∀ ・)
( ゜_ゝ゚)「ゲファ!」
兄者の言葉が最後まで紡がれることはなく、約30kg×2が背中に落ちてきた。
(;<●><●>)「大丈夫ですか、兄者?」
( _ゝ )「うう……今なら の気持ちが分からんでもない」
ぶつぶつと呟く兄者の声は、誰にも届かない。
ふと、兄者はとある事に気づいた。
50 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 16:56:03.87 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)「……やけに、静かだな」
首をぐるりと回し、違和感を覚える。
普通、真夜中こそ一番騒がしい筈の酒屋でさえ、ひっそりと静まりかえっている。
lw´‐ _‐ノv「不気味だーねぇー」
(・∀ ・;)「確かに…気持ち悪いくらい静かだな」
( ´_ゝ`)「頼むからお前らは俺から早く降りろ」
シューとまたんきが背中から降りたのを確認し、兄者は立ち上がる。
人が居ないどころか、明かりさえ一切ついていない。
( ><)「みんな、まるでお引っ越ししちゃったみたいなんです……」
ビロードがぽつりとそう言った。
51 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 17:05:07.11 ID:9PVxPCVOO
( <●><●>)「お引っ越しはともかく、これはある意味異常ですね」
ベルベットが眉間に皺を寄せて唸る。
人の気配は一切感じず、ただ、人が生活していた痕跡だけが残っているだけ。
ビロードの言うように、まるで住民全員がこの地から去ってしまったかのよう。
…いや馬鹿な。たかが数時間でこんな大人数が居なくなって堪るか。
ベルベットは軽く首を振り、馬鹿げた考えを打ち消した。
52 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 17:25:38.12 ID:9PVxPCVOO
( <●><●>)「…ひとまず、住民の方を探しましょう。
またんき君、シューさん、ビロード、ちんぽっぽは東を。
私と兄者は、西を探します」
lw´‐ _‐ノv「把握した」
( ><)「把握したんです!」
すると、ベルベットは懐から四角い何かを取り出し、シューに手渡した。
lw´‐ _‐ノv「何これ」
( <●><●>)「ボタンを押すと、文字が打てるという優れ物です。
左端のボタンを押せば、打った文章が私の元に送られてきます。
もし何かありましたら、これで連絡しなさい」
lw´‐ _‐ノv「おっけーい、任せとけ」
53 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 17:27:58.43 ID:9PVxPCVOO
すみません、また一時間ほど休憩します。
54 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 17:58:20.80 ID:XrpzkElGO
とりあえずほ
55 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:30:48.48 ID:EbBGhBTdO
☆
56 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 18:54:05.95 ID:79l0pXc5O
支援したらもう少し早く投下してもらえるのだろうか
57 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 18:59:41.65 ID:9PVxPCVOO
6時半に投下再開するつもりが7時だと…!?
再投下します
58 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:07:13.82 ID:9PVxPCVOO
シューは四角いそれをポーチにしまい、グッと親指を立てる。
実はシューはこのメンバー内最年少の筈なのだが、それはまた別のお話。
( ´_ゝ`)「それじゃ、ニ時間後位に宿屋な」
(・∀ ・)「おう!」
( ><)「はいなんです!」
(*‘ω‘ *)「了解だっぽ!」
(・∀ ・)「誰かいねえーがあ〜?」
(;><)「またんき君、流石に人間はビール瓶には入れないんです!」
lw´‐ _‐ノv「だれかいねえ〜があ〜?」
(;><)「何でおたまの丸いところに向かって呼び掛けるんですか!」
lw´‐ _‐ノv「いや、なんか出てくるかなーって」
(;><)「ホラーですよ、ソレ!」
59 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:13:18.48 ID:9PVxPCVOO
またんき達が住民を探し続けて約一時間。
(*‘ω‘ *)「誰も見つからないなんて…間違いなくこれはフラグ!」
(・∀ ・)「旗がどうかしたのか?」
(*‘ω‘ *)「いや何でも」
そう、全く見つからない。
少々強引にピッキングをしたりエスパーで透視したりドアを蹴破ったり精一杯大声で『サライ』を歌ったりしてみたものの、誰も出てこない。
lw;´‐ _‐ノv「私の『サライ』で誰も出てこないなんて…気が狂っとる!」
(・∀ ・)「まずサライって何ぞ」
60 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:23:14.55 ID:xSXXFVhq0
しえ
61 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:24:32.42 ID:9PVxPCVOO
( ><)「ここまで来ると探す気失せま…あ!」
ビロードの大声に、残りの三人が即座に振り向く。
(*‘ω‘ *)「どうしたっぽ?」
( ><)9m「アレを見るんです!」
ビシッ、とビロードが指差した先は、―何故今まで誰も気づかなかったのか―巨大な城がそびえ立っていた。
明かりが乏しいので何とも言えないが、町中の住民がこの城に入れる位の巨大さを誇っている。
更に近寄って見ると、城は巨大なだけではなく、かなり古いということが分かる。
煉瓦や石で形成されたその壁は、苔やら蔦やらにびっしりと覆われていた。
62 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:29:44.54 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・)「デッケー城だなあ…」
ペタペタと壁を触るまたんき。
ボロボロではあるが、まだ崩れる気配はなさそうだ。
手のひらをひっくり返せば、砂がびっしりと付着している。
(・∀ ・;)「うわっ、きったねー」
( ><)「かなり古いですねー…建設されてから6、700年は経ってるんじゃないでしょうか?」
そ(・∀ ・;)「そんなに!?」
フム、とあちこちを調べるビロード。
確かに、そう言われてみれば、この城がそんな昔から建っていても不思議ではないような気がしてきた。
63 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:34:30.65 ID:9PVxPCVOO
チチッ。
(・∀ ・)「ん?」
lw´‐ _‐ノv「あ、さっきのハツカネズミ」
チチッ、と小さく鳴き声を上げるその白いネズミは、クリクリとした黒い目をこちらに向け、様子を窺っているようである。
( ><)「あ、このネズミ、怪我してるんです」
(*‘ω‘ *)「ん、どれ?」
ヒョイ、とちんぽっぽがネズミに手を伸ばした瞬間、ネズミは物凄い鳴き声を上げて威嚇し始めた。
ヂィィイイ!ヂィィイイ!
(*‘ω‘ *;)「あれま、嫌われてるみたいだっぽね」
64 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:35:38.87 ID:sgizLZsAO
支援だよん
65 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:39:27.89 ID:9PVxPCVOO
( ><)「完全に警戒してるんです…」
(・∀ ・)「触って欲しくないんだろうなー」
(*‘ω‘ *)「でも逃げようとしない辺り、変な奴だっぽ」
全員が思い思いの感想を述べた時、いきなりネズミの体が宙に浮いた。
チィィイイッ!?
lw´‐ _‐ノv「はいはい、怪我人……ん?怪我ネズミは大人しくしてようねー」
出た、最終兵器・エスパー人間シュー。
lw´‐ _‐ノv「他作と被るからやめれ」
(・∀ ・)「すまんかった」
66 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 19:49:11.62 ID:9PVxPCVOO
lw´‐ _‐ノv「あれま、この子…」
(・∀ ・)「お?どうかしたのか?」
lw´‐ _‐ノv「…オスだ」
(;><)「すごくどうでもいい!」
とまあ、阿呆なやり取りはさておき。
lw´‐ _‐ノv「あらら、この子歯が折れてる」
(・∀ ・)「仲間と喧嘩でもしたのかな?」
( ><)「可哀想なんです…」
ポーチから脱脂綿とアルコールを取り出し(何故そんな物が入っているのかと聞くのは野暮である)、嫌がるネズミを消毒していく。
そして傷口に薬品を塗り、小さな絆創膏を貼ってやった。
67 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:51:36.56 ID:xSXXFVhq0
しえ
68 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:57:02.92 ID:7PbRMUjUO
あぁなるほど…支援
69 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 19:57:14.43 ID:NP3wrd0tO
折れた歯に絆創膏……?
どんだけ小さいんだ
70 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:00:00.67 ID:9PVxPCVOO
lw´‐ _‐ノv「ま、こんなもんかな」
(*><)「凄いんです!シューさん動物のお医者さんみたいなんです!」
lw*´‐ _‐ノv「はっはっは、誉めても頬っぺにチューしかしないぞー」
( ><)「え、してくれるんですか!?」
lw´‐ _‐ノv「いや、嘘だけど」
(´><)
さてと、野性動物と戯れるのもこの位にして、早く住民達の捜索を再開しなければならない。
タイムリミットは、後30分。
lw´‐ _‐ノvノシ「じゃーねー、お大事にー」
( ><)ノシ「帰り道は気をつけるんですよー」
そう言って、四人は城の中へと入っていく。
…チチッ!
71 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:02:07.79 ID:7PbRMUjUO
C
72 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:06:07.75 ID:9PVxPCVOO
ギギギギギ、と錆びた音を立てて、扉が開く。
床は大理石のようなもので出来ており、埃が厚い層を形成している。
(・∀ ・;)「うわあー……黴くせー…」
( ><)「もう何10年も掃除されてないって感じですね、これは」
ランタンを片手に、四人は奥へと進む。
チョロロッ
(*‘ω‘ *)「うおっ、ネズミだっぽ」
lw´‐ _‐ノv「天敵が全く居ないし、入り組んでいるから隠れ家としては最適なんじゃない?」
(・∀ ・)「…そんなもんかねえ…」
73 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:11:12.18 ID:7PbRMUjUO
支援
74 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:14:04.98 ID:9PVxPCVOO
カツン、カツン、カツン、カツン。
四人の足音と、会話だけが城内に響く。
食堂、渡り廊下、テラス、客間、ロビー、ダンスフロア、風呂場、トイレ、ets…。
様々な場所を探してみるが、やはりというかなんというか、住民達は見つからず。
とうとう、約束の二時間が経ってしまった。
lw´‐ _‐ノv「…そろそろ、時間だね」
( ><)「残念ですが、戻りましょうか…」
(*‘ω‘ *)「長居は無用だっぽ」
そうだな、とまたんきが相槌を打とうとして、口を開きかけた。
カリカリ。
75 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:19:52.37 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・)「んえ?」
後ろを振り向く。
何もない。
(*‘ω‘ *)「どうしたっぽ?」
(・∀ ・)「いや、なんか今妙な音が…」
カリカリ。
(;><)「ぼ、僕も聞こえました!」
カリカリ。
lw´‐ _‐ノv「……お城って、大体地下室とか、隠し通路ってのがあるよね」
皆一様に、生唾を飲み込む。
足元から聞こえてくる、謎の音。
(・∀ ・;)「……地下室への入り口って、何処だ?」
(;><)「えっと、正面玄関から入って、廊下の突き当たりに入り口があるんです!」
(*‘ω‘ *)「よし、そこから行くっぽ!」
76 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:31:34.87 ID:7PbRMUjUO
支援
77 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:31:49.89 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・)「で」
(・∀ ・)「来たはいいけどさ」
現在、地下室入り口前。
他の部屋のドアとは違い、異質なオーラをはらんでいた。
(・∀ ・)「一応、皆に聞くぜ?」
またんきは三人を見る。
心なしか、ビロードの顔色が悪い。
(・∀ ・)「ビロード」
(;><)そ「は、はひっ!?」
肩が飛び上がらんばかりにビビっている。
(・∀ ・)「お前さ、結構怖がりだろ」
(;><)て「べ、別に怖くなんか…」
意固地になって反論しようとするビロードを牽制し、またんきは言う。
78 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:39:17.53 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・)「別に、からかうつもりはないよ。
只、怖がりな奴がいれば大体は生存率うpだとさ
因みにソースは兄者ね」
( ><)「お守りみたいですね、僕」
(・∀ ・)「これで足が早ければ更にうp」
えへん、と言わんばかりに自信タップリと言う。
lw´‐ _‐ノv「10数レス前に既に死亡フラグ立ててたしね」
(・∀ ・)「それは言わない約束だぜ、シュー」
そおーらよッ!とドアを開けたまたんき。
今ので、少なくとも一本フラグは折れただろう。直感的にそう感じた。
( ><)「ふいんき(ryを大事にしてほしいんです…」
(・∀ ・)「そんなん気にかけてたら死亡フラグいっぱい立つぞ」
79 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 20:42:14.99 ID:gS1+XhSsO
ノパ听)しえんだぁぁぁぁ!!!
80 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:47:08.19 ID:9PVxPCVOO
コツーン…。
コツーン…。
ピチョン、ピチョンと水音がし、嫌な臭いが充満している。
鼻が曲がりそうだ、とまたんきは顔をしかめた。
先頭をまたんきにして、ビロード、シュー、ちんぽっぽが後に続く。
螺旋階段のように渦をまく階段を一段一段踏みしめ、崩れないことを確認する。
( ><)「…あ、水が流れる音がするんです」
サァァアアア、と僅かに聞こえてきた音に、ビロードが反応を示した。
(・∀ ・)「(地下水道なんてあったか…?)」
だが、気にかけている暇はない。
カリカリという謎の音が、段々と強くなっているからだ。
81 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:53:58.15 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・)「…っと。階段はここで終わりか…」
またんきはランタンをかかげ、確認するように呟く。
ビロード、シュー、ちんぽっぽもそれに続き、あちらこちらを見回していた。
カリカリカリ。カリカリカリ。
(;><)「…音、あっちからするんです」
す、とビロードが弱々しく指差した先。
まっすぐ続く廊下の曲がり角のコーナー。
ほんのりと明かりが灯っており、カリカリという音はそこから聞こえてきた。
82 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 20:58:36.67 ID:9PVxPCVOO
晩飯でオチます。
あともうちょいで終わりですので、もう少しご辛抱をば。
83 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:04:53.50 ID:gKfWF4enO
ふむ
あんまりこういうこと言いたくないけど
今日まとまった時間作れないんだったらもっと自分の都合いいときに投下しろ
85 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:10:53.10 ID:gS1+XhSsO
ノパ听)保守だぞぉぉぉぉぉ!!!
86 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 21:37:49.39 ID:8JTUcOxjO
これながらなの?
87 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 21:45:52.08 ID:9PVxPCVOO
戻りましたー
それではクライマックス、最後までお付き合い下さいませ!
それでは再投下スタート
88 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 21:52:05.14 ID:9PVxPCVOO
カリカリ、カリカリ。
誰からともなく、歩を進めていく。
見えない糸で引かれるように。
まるで操り人形のように。
カリカリ、カリカリ。
カリカリ、カリカリ。
カリガリ、ガリガリ。
ガリガリ、ガリガリ。
カリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリカリカリガリガリ
カリ。
89 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 22:04:01.53 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)「……うわぁお」
兄者の口から、感嘆にも似た声が上がる。
ベルベットは胸の前で十字架を切ると、積み上げられだそれ゙を見上げた。
( ´_ゝ`)「ガキの悪戯にしちゃあ、随分と派手に暴れたなあ、オイ」
人気の少ない小屋の中、うず高く積み上げられた、肉塊の山。
いや、敢えて言わせてもらおう。
猫と人間の死体の山、だ。
( <●><●>)「…かなり腐敗していますね、どの死体も」
ベルベットはズルリ、と人間と猫だった肉を引きずりだし、並べる。
人間の方は、顔の皮膚及び筋肉が見当たらず、骨だけが残されている。他の部分には、あまり手をつけた様子はない。
反し、猫は殆ど食いちぎられ、見るも無惨な姿と化してした。
90 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 22:06:47.79 ID:RBSc2lyQO
青酸カリカリ支援
91 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 22:14:27.02 ID:9PVxPCVOO
( ´_ゝ`)「これやった奴ァ、よっぽど人間と猫に恨みがあったんだろうなあ」
( <●><●>)「…でしょうね」
床に付着した、茶色い何かを指で掬い、ベルベットは相槌を打つ。
とうに約束の時間は過ぎ、兄者はしきりに時計を気にしていた。
( <●><●>)「気になりますか」
( ´_ゝ`)「…まあ、それなりに」
ベルベットは、懐からあの四角い機械を取り出す。
シュー達からの連絡はなし。
約束の時間を忘れた訳ではあるまいし。
( <●><●>)「…少し、嫌な予感がしますね」
ベルベットは、四角いそれをスライドさせて、何やら操作を始めた。
どうか、面倒なことに巻き込まれてませんようにと、そう願いながら。
92 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 22:18:57.54 ID:zYOjAfyxO
支援
93 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 22:23:43.32 ID:gS1+XhSsO
カリカリ梅支援
94 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 22:29:04.23 ID:9PVxPCVOO
≡(;Д ;)「みぎゃあああああああああああああああああ!」
≡( ;;)「うぎゃぁぁああああああああああああ」
≡(*゜p。 *)「あべびべべぶべべべべばびべぽべびべぴぶばめぽ」
≡\lw´‐ _‐ノv/「\(^o^)/」
地下水道の中、またんき達は横一列になって互いに手を握り、ただ後ろの存在から逃げ回る。
振り返ってはいけない。決して見てはいけない。
見てしまえばちんぽっぽのようになってしまう。
なぜなら、振り向けば一瞬にして気が触れてしまうだろう。
まるで大河のように押し寄せる鼠の群れと、
≡以;;゚益゙。以「くぁwせifKeびぶgn;@ふぁmマ」
≡(;Д ;)「こっち来んなああああああああああああ!!」
こいつのせいで。
95 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 22:32:51.79 ID:gS1+XhSsO
イトーイwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww
96 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 22:39:31.67 ID:9PVxPCVOO
見ちゃ駄目だ見ちゃ駄目だ見ちゃ駄目だ見ちゃ駄目だ見ちゃ駄目だ!
走れ、只ひたすら走るしか自分達に残された道はない。
およそ10分前、自分達は決して見てはいけない物を見てしまった。
僅かな明かりを頼りに、゙何がをカリカリと貪り続ける゙何が。
それはかなり大きかったのだろう、側には血にまみれたノコギリと
_
(;;゙p゚#)
テンガロンハットを被った男の頭が
(;Д ;)「うわあああああああああああああああああ!!」
本能的にまたんきはビロードの、シューはちんぽっぽの手を握り、一目散に駆け出した。
たちまちノコギリ片手に追いかけてくる、犬によく似た鼠男。
97 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 22:45:41.00 ID:9PVxPCVOO
足は断然またんき達の方が早い、咄嗟の子供のチームワーク舐めんな。
だがしかし、舞台は完全なるアウェイ。
鼠男が何かを喚きたてる度、あちらこちらから鼠共がわんさかわんさか溢れ出てくる。
結果、4対1000以上+α。
どうみても死亡フラグです、本当にありがとうございました。
≡(;Д ;)「とか言ってる場合じゃねえEEEEEEEEEEEEEEE!!」
≡lw;´‐ _‐ノv「(遂にまたんきも堕ちたか…)」
98 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 22:55:54.16 ID:KHj/3+kj0
イトーイwwwwwwwww
99 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 22:59:03.74 ID:9PVxPCVOO
チチッ!
鋭い鳴き声に、唯一冷静だったシューが反応した。
lw;´‐ _‐ノv「ハツカネズミさん!」
まるでこっちだ、と言わんばかりに、シューに目配せしながら、4人の前方を走っている。
lw;´‐ _‐ノv「…イチかバチか……」
一番端を走っていたシューは、グイッ、と三人を力強く引っ張り、酷使した足に鞭打って駆ける。
(・∀ ・;)「シュー!?」
lw;´‐ _‐ノv「ネズミさんが、ついて来いって!」
右折、左折、また左折、フェイント、くねくねくねくねと曲がった道を息を切らし、尚も走る、走る。
ネズミ達の声が遠退いていく。
辺りを見回せば、いつの間にか下水道から、何処かで見た林。
遂に力尽きた4人は、気絶するように地に倒れ伏したのだった。
100 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:05:36.75 ID:9PVxPCVOO
lw´‐ _‐ノv「………………ん?」
パチ、パチッと、瞬き。
何も把握しきれていないまま、シューは上半身だけを起こす。
『ヨォ、お嬢ちゃん』
どこからか聞こえた声に、シューは視線をさ迷わせる。
『こっちだ、こっち』
lw;´‐ _‐ノv「…どっち?」
かくれんぼのつもりだろうか、と考える。
『下、見てみ?』
言われるままに、シューは視線を下、自分のへそ辺りに向けた。
_
( ゚∀゚)ノ「やっ、おそよう」
101 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:15:21.58 ID:9PVxPCVOO
lw´‐ _‐ノv「…ハツカネズミ、さん?」
_
( ゚∀゚)「バーロー!ジョルジュと呼びやがれ、ジョルジュと!」
エヘン、と胸を反らす、妙に偉そうなこのハツカネズミ。
しかし、どこかで聞いたような。
lw´‐ _‐ノv「…あ、もしかして、テンガロンハットの」
_
( ゚∀゚)「お!よく分かったな、今の俺ネズミなのに」
そう言ってニカッと笑ったハツカネズミには、前歯が一本無い。
lw´‐ _‐ノv「ハツ…ジョルジュさんは、死んだんじゃなかったの?」
ネズミ男に体を貪られていた男、もといジョルジュは、片方だけ太い眉毛とヒゲをピクピク動かしながら、うーんと唸った。
_,
( -〜-)「…それがよー、あんま俺も覚えてなくて…」
lw´‐ _‐ノv「自分のことなのに?」
102 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 23:20:13.51 ID:gS1+XhSsO
ちゅー
103 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:24:08.32 ID:9PVxPCVOO
二人してうーん、と唸っていると、シューの部屋のドアが開く。
( ´_ゝ`)「お、起きたな」
(・∀ ・)ノ「よ、シュー!ついでにジョルジュ」
_
( ゚∀゚)「あれ?俺ついで?」
またんきはぴょこぴょことぎこちない動きでシューに近寄り、シューのベッドに身を沈めてくる。
身の危険を感じたジョルジュは、慌ててシューの肩へと飛び乗って避難した。
_
(#゚∀゚)「テメッ、俺が居ない事を確認してから座りやがれ、このクソガキ!」
(・∀ ・#)「んだとこのネズ公!焼いて食っちまうぞ!」
104 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:29:57.32 ID:9PVxPCVOO
ジョルジュとまたんきの罵り合いが始まった時、再びドアが開く。
( <●><●>)「おや、起きてらっしゃいましたか」
( ><)「ミルクココア持ってきたんです!」
パタパタとビロードが駆け寄り、机の上にミルクココアを置く。
lw´‐ _‐ノv「…ちんぽっぽさんは?ネズミ男は?」
( <●><●>)「大丈夫ですよ。一時パニックを起こしていましたが、今はすっかり大人しく寝ています」
思わず、シューは安堵の溜め息を漏らす。
取り敢えず、みんな無事なようで安心したのだ(ある意味1人無事じゃない人がいるけど)。
105 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:40:42.64 ID:9PVxPCVOO
だが、申し訳なさそうな顔をして、兄者が切り出した。
( ´_ゝ`)「…残念だが、そのネズミ男ってのは…逃がしちまったんだ」
兄者とベルベットの話を要約すると、こうだ。
まず、シューに渡したあの機械には、発信器が仕込まれてあった。
だが、発信器の電波が突然消失、仕方なくあちこち探し回ったところ、林の中で気絶している4人と、今にも四人を殺そうとせんばかりのネズミ男が居たらしい。
だが、兄者達に気づいて逃走、急いで追いかけるも、その姿は既に無かったという。
106 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:49:07.15 ID:9PVxPCVOO
lw´‐ _‐ノv「産業で」
( ´_ゝ`)「ぶっちゃけ
正直
すまんかった」
lw´‐ _‐ノv「把握」
しかし、数々の疑問が残る。
後で聞いたことだが、小屋から見つけ出した死体は、あの酒屋にいた人間と一致するのだそうだ。
しかも、その死体は早くても一週間前には死んでいる筈だったのだ。
そして、このハツカネズミ、ジョルジュ。
聞けば、酒屋でちんぽっぽに倒されて以来、城で再びまたんき達に会うまでの記憶が、すっぽりと抜け落ちているのだという。
そして、最大の疑問。
( ´_ゝ`)「お前達が行ったその城、俺も見に行ってみたんだけどな」
107 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:51:14.72 ID:9PVxPCVOO
「あそこ、地下室どころか、下水道なんて無かったぞ」
108 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:52:23.64 ID:9PVxPCVOO
(・∀ ・)TRAVELERSのようです
3話 終.
109 :
◆GXksSIPk/I :2009/11/11(水) 23:58:18.15 ID:9PVxPCVOO
やった…!
やっと終わったよ!
これ投下してる途中で40℃くらいの熱出て吹いた
ソファーの上をうろうろ歩きながらケータイを打つ様はさぞや気持ち悪かったに違いない、すまない兄妹達よ
インフルエンザ休みにかこつけて完全ながらでやらせて貰いました。
うん、二度とやらん。
取り敢えず食事中にガラス窓にカラスぶつかってきて「ああ窓に!窓に!」とか叫んだ自分死ね
最後まで読んで下さった方、支援、保守などして下さった方、本当にありがとうございました。
ちょっとだけ質問受け付けます。
本当にありがとうございましたー!
110 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/11(水) 23:58:54.16 ID:gS1+XhSsO
いやぁぁぁぁぁぁ怖いよぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ
妹のスペックkwsk
112 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:05:28.74 ID:V8GFzXaHO
113 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:26:33.53 ID:SYZb9I3BO
乙
お大事に
114 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:29:58.62 ID:TzNjhLLLO
投下遅い理由はそれかよ!
バカバカマンコ!ちゃんと休みなさいよね!><
乙
115 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/11/12(木) 00:37:39.03 ID:GK5pLel0O
ブログ更新頑張って下さい><
116 :
以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:
乙